JP5516164B2 - セル識別子の決定方法、無線基地局及び無線通信システム - Google Patents

セル識別子の決定方法、無線基地局及び無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、例えば移動端末との間で無線通信を行う無線基地局、移動端末や無線基地局を備える無線通信システム、並びに無線基地局や無線通信システムにおけるセル識別子の決定方法の技術分野に関する。
携帯電話システム等の無線通信システムでは、無線基地局(例えば、eNB:e NodeB)は、自身が収容するセル内に位置する移動端末(例えば、UE:User Equipment)との間で無線通信を行う。各無線基地局が収容するセルには、移動端末が各セルを識別できるように、隣接するセルとの間で衝突しない(つまり、重複しない)固有のセル識別子(例えば、PCI:Physical Cell Identifier)が割り当てられる。例えば、一の無線基地局が収容する一のセルに対して一のセル識別子が割り当てられている場合には、一の無線基地局又は他の無線基地局が収容する他のセルであって且つ一のセルに隣接する他のセルに対して、一のセル識別子とは異なる他のセル識別子が割り当てられる。
近年、セル識別子の割り当て動作を含む無線通信システムの保守動作のコストの低下等を目標として、SON(Self Organization Network)の提案が進められている。例えば、セル識別子の割り当て動作を含むセルの隣接関係を自動的に構築するSONの手法として、ANR(Automatic Neighbor Relation)が提案されている。ANRでは、移動端末が認識したセル識別子(PCI)を無線基地局に対して報告するメジャーメントレポート(Measurement Report)を利用して、当該セル識別子(PCI)に対応するECGI(Evolved Cell Global Identifier)が移動端末から無線基地局に対して通知される。ECGIの通知を受けた無線基地局は、当該ECGI及びPCIの双方を参照することで、未知のセル又は未知の無線基地局の存在を把握すると共に隣接関係を構築する。
特開2008−199223号公報
3GPP TS36.423 v9.1.0
ANRでは、隣接する複数のセルの間でセル識別子が衝突していないことが前提となる。つまり、ANRでは、隣接する複数のセルの間でユニークなセル識別子が割り当てられていることが前提となる。しかしながら、実際の無線通信システムの運用状態によっては、セル識別子が衝突することがあり得る。セル識別子の衝突は、ANRによるセルの隣接関係の自動的な構築に影響を及ぼしかねない。
例えば、既存の無線基地局(或いは、既存のセル)が既に配置済みである任意のエリア中に存在する不感地帯に新たな無線基地局を設置する場合について検討する。既存の無線基地局は、セル識別子のユニーク性を考慮しないスタンドアロンの無線基地局として設置されている可能性がある。このため、新たな無線基地局(或いは、新たな無線基地局が収容するセル)が、同じセル識別子が割り当てられているセルを収容する既存の無線基地局(或いは、既存のセル)と隣接関係を構築しかねない。セル識別子が衝突している場合には、ANRによって適切な手順が規定されていないがゆえに、セル識別子が衝突している無線基地局の双方がセル識別子を変更してしまいかねない。或いは、セル識別子が衝突している無線基地局のうちセル識別子の変更に係る処理負荷が大きい無線基地局のセル識別子を変更してしまいかねない。
或いは、例えば、ビル等の障害物(遮蔽物)の存在によって既存の2つの無線基地局が隣接関係になかったものの、障害物の除去によって既存の2つの無線基地局が新たに隣接する状況も想定される。この場合、既存の2つの無線基地局の間でセル識別子が衝突している場合には、セル識別子を用いて当該2つの無線基地局の夫々を区別することができない。従って、ANRでは、2つの無線基地局のセルの隣接関係を自動的に構築することができない。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、例えばセル識別子の衝突が発生した場合に、無線基地局が使用するセル識別子を適切に決定することが可能なセル識別子の決定方法、無線基地局及び無線通信システムを提供することを目的とする。
上記課題は、判定工程と変更工程とを備えるセル識別子の決定方法によって解決され得る。判定工程では、複数の無線基地局の間でセル識別子を識別する(言い換えれば、区別する)ことができるか否かが判定される。セル識別子は、無線基地局が収容するセルを識別するための情報(例えば、各セルに固有の情報)である。変更工程では、複数の無線基地局の間でセル識別子を識別することができないと判定された場合に、複数の無線基地局のうちセル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に小さい(例えば、最も小さい)無線基地局のセル識別子が変更される。つまり、変更工程では、複数の無線基地局のうちセル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に大きい(例えば、最も大きい)無線基地局のセル識別子が変更されないことが好ましい。
上記課題は、判定手段と変更手段とを備える無線基地局又は無線通信システムによって解決され得る。判定手段は、上述した判定工程において行われる処理と同様の処理を行う。変更手段は、上述した変更工程において行われる処理と同様の処理を行う。
以上説明したセル識別子の決定方法によれば、複数の無線基地局の間でセル識別子を識別することができない場合には、複数の無線基地局のうちセル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に小さい無線基地局のセル識別子が変更される。このため、セル識別子が衝突している複数の無線基地局の双方がセル識別子を変更しなくともよい。或いは、複数の無線基地局のうちセル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に大きい無線基地局のセル識別子を変更しなくともよい。従って、例えばセル識別子の衝突等に起因して生じ得るセル識別子を識別することができない状況下において、無線基地局が使用する新しいセル識別子を適切に決定することができる。
以上説明した無線基地局及び無線通信システムによれば、上述したセル識別子の決定方法と同様の効果を享受することができる。
本実施形態の無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態のeNBの機能ブロックの一例を示すブロック図である。 本実施形態のeNBのハードウェアブロックの一例を示すブロック図である。 eNBが第1の処理例を行う場合のセルの状態を示す模式図である。 eNBの第1の処理例の流れを示すシーケンス図である。 eNBによって他のeNBの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理の流れを示すシーケンス図である。 eNBによって他のeNBの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理によってeNB間で交換されるセル情報の例を示すデータ構造図である。 eNBによって他のeNBの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理の流れを示すシーケンス図である。 eNBによって他のeNBの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理によってeNB間で交換されるセル情報の例を示すデータ構造図である。 PCIの衝突が発生しているか否かの判定処理及びPCIを変更する一つのセルの決定処理の流れを示すフローチャートである。 eNBが第2の処理例を行う場合のセルの状態を示す模式図である。 eNBの第2の処理例の流れを示すシーケンス図である。 第2の処理例における第2の処理例におけるPCIの衝突が発生しているか否かの判定処理及びECGIの取得処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づいて説明する。
(1)無線通信システムの構成
図1を参照して、本実施形態の無線通信システム1の構成について説明する。図1は、本実施形態の無線通信システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の無線通信システム1は、eNB(eNodeB)100aと、eNB100bと、UE(User Equipment)300aと、UE300bと、UE300cと、MME(Mobility Management Entity:モビリティ管理装置)500とを備えている。尚、図1に示すeNBの数、UEの数及びMMEの数は一例であって、eNBの数、UEの数およびMMEの数が図1に示す個数に限定されることはない。また、以下では、説明の便宜上、eNB100a及びeNB100bを区別することなく説明する場合には、“eNB100”と称して説明を進める。同様に、UE300a、UE300b及びUE300cを区別することなく説明する場合には、“UE300”と称して説明を進める。
eNB100は、複数のセル150(言い換えれば、複数のセクタ)を収容する無線基地局である。各セル150には、各セル150を識別するための固有のPCI(Physical Cell Identifier)が割り当てられている。例えば、図1に示す例では、eNB100aは、PCIが「101」となるセル150、PCIが「102」となるセル150及びPCIが「103」となるセル150を収容している。同様に、図1に示す例では、eNB100bは、PCIが「201」となるセル150、PCIが「202」となるセル150及びPCIが「203」となるセル150を収容している。尚、以下の説明では、説明の簡略化のため、「PCIが「XXX」となるセル150」を、“セル150(PCI=XXX)”と称して説明を進める。eNB100は、自身が収容するセル150中に位置するUE300との間で無線通信を行う。つまり、eNB100は、自身が収容するセル150中に位置するUE300との間で通信コネクションを確立すると共に、UE300に対してデータの送受信を行う。また、各eNB100が収容するセル150は、その一部が他のセル150の一部又は全部と重なるように構成されていてもよいし、その全部が他のセル150と重ならないように構成されていてもよい。
eNB100は、他のeNB100との間に確立されるX2インタフェースを介して、他のeNB100との間で通信を行う。図1に示す例では、eNB100aは、eNB100bとの間に確立されるX2インタフェースを介して、eNB100bとの間で通信を行う。また、eNB100a及び100bの夫々は、MME500との間に確立されるS1インタフェースを介して、MME500との間で通信を行う。
UE300は、自身がその内部に位置するセル150を収容するeNB100との間で通信コネクションを確立すると共に、データの送受信を行う移動端末である。UE300は、eNB100(更には、eNB100の上位に接続されるMME500等の上位局等)を介して、各種サービスないしはアプリケーション(例えば、メールサービスや、音声通話サービスや、WEB閲覧サービスや、パケット通信サービス等)を利用することができる。このようなUE300として、例えば携帯電話や、PDA(Personal Digital Assistant)や、その他無線通信機能を有する各種情報機器等が一例としてあげられる。つまり、本実施形態の無線通信システム1は、例えば携帯電話システムや移動体通信システム等が一例としてあげられる。
MME500は、パケット通信用のセッション(接続)の設定及び開放や、UE300のモビリティの管理や、ハンドオーバーの制御を行う上位局である。
尚、上述の説明では、複数のセル150を収容するeNB100が例示されているが、単一のセル150を収容するeNB100を配置してもよい。
(2)eNBの構成
図2及び図3を参照して、eNB100の構成について説明する。図2は、eNB100の機能ブロックの一例を示すブロック図である。図3は、eNB100のハードウェアブロックの一例を示すブロック図である。
図2に示すように、eNB100は、RRH(Remote Radio Head:遠隔無線ヘッド)110と、BBU(Base Band Unit:ベースバンドユニット)120と、アンテナ130とを備えている。RRH110とBBU120とは、所定長(例えば、数mから数十km)の伝送距離を有する通信回線(例えば、光ファイバ等)を含むCPRI(Common public Radio Interface:コモン・パブリック・ラジオ・インタフェース)リンク140を介して、相互に情報の送受信を行うことができる。
RRH110は、無線送受信処理等を行う無線装置であって、送信増幅器111と、受信増幅器112と、無線送受信機能部113と、CPRIインタフェース処理部114とを備えている。
送信増幅器111は、eNB100からUE300に対して送信される下りリンク信号を増幅する。増幅された下りリンク信号は、アンテナ130を介してUE300に対して送信される。
受信増幅器112は、アンテナ130を介して受信される上りリンク信号を増幅する。増幅された上りリンク信号は、無線送受信機能部113に転送される。
無線送受信機能部113は、下りリンク信号の送信時には、CPRIインタフェース処理部114を介してBBU120から送信されるベースバンド信号に対して無線送信処理を行う。無線送信処理が行われたベースバンド信号(つまり、下りリンク信号)は、送信増幅器111に転送される。無線送受信機能部113は、上りリンク信号の受信時には、受信増幅器112から転送される上りリンク信号に対して無線受信処理を行う。無線受信処理等が行われた上りリンク信号(つまり、ベースバンド信号)は、CPRIインタフェース処理部114に転送される。
CPRIインタフェース処理部114は、RRH110とBBU120との間のCPRIリンク140を介した信号の送受信を行う。例えば、CPRIインタフェース処理部114は、下りリンク信号の送信時には、CPRIリンク140を介してBBU120から送信されるベースバンド信号を取得すると共に、取得したベースバンド信号を無線送受信機能部113に転送する。例えば、CPRIインタフェース処理部114は、上りリンク信号の受信時には、無線送受信機能部113から転送されるベースバンド信号を取得すると共に、CPRIリンク140を介して、取得したベースバンド信号をBBU120に送信する。
BBU120は、ベースバンド処理等を行う無線制御装置であって、CPRIインタフェース処理部121と、ベースバンド処理機能部122と、伝送路インタフェース機能部123と、「検出手段」及び「変更手段」の一例である呼処理制御機能部124とを備えている。
CPRIインタフェース処理部121は、RRH110とBBU120との間のCPRIリンク140を介した信号の送受信を行う。例えば、CPRIインタフェース処理部121は、下りリンク信号の送信時には、ベースバンド処理機能部122から転送されるベースバンド信号を取得すると共に、CPRIリンク140を介して、取得したベースバンド信号をRRH110に送信する。例えば、CPRIインタフェース処理部121は、上りリンク信号の受信時には、CPRIリンク140を介してRRH110から送信されるベースバンド信号を取得すると共に、取得したベースバンド信号をベースバンド処理機能部122に転送する。
ベースバンド処理機能部122は、下りリンク信号の送信時には、UE300に対して送信するべきデータに対してベースバンド処理を行う。ベースバンド処理が行われたデータ(つまり、ベースバンド信号)は、CPRIインタフェース機能部121に転送されるベースバンド処理機能部122は、上りリンク信号の受信時には、CPRI1インタフェース処理部121から転送されるベースバンド信号に対してベースバンド処理を行う。ベースバンド処理が行われたベースバンド信号(つまり、データ)は、伝送路インタフェース機能部124に転送される。
伝送路インタフェース機能部123は、eNB100とMME500との間のS1インタフェースを介した信号の送受信を行う。加えて、伝送路インタフェース機能部123は、eNB100と他のeNB100との間のX2インタフェースを介した信号の送受信を行う。
呼処理制御機能部124は、eNB100とUE300との間で送受信される信号、eNB100とMME500との間で送受信される信号、及びeNB100と他のeNB100との間で送受信される信号に含まれる呼処理信号を処理する。
図3に示すように、eNB100は、ハードウェア構成の観点からみると、FPGA(Field Programmable Gate Array)125と、DSP(Digital Signal Processor)126と、L2SW(Layer 2 Switch)127と、eNB100全体の動作を制御するCPU128と、フラッシュメモリ129とを備えている。FPGA125は、書き換え可能な論理回路を含む集積処理回路であり、eNB100の仕様に応じた処理を行うように論理回路の定義付けないしは設計を適宜行うことができる。DSP126は、デジタル信号に関連する各種処理を行う。L2SW127は、FPGA125、DSP126及びCPU128の間の信号の伝送を制御する。CPU128は、所定のファームウェア等に基づいて動作する制御回路であって、eNB100全体の動作を制御する。フラッシュメモリ129は、eNB100内部で使用するデータを一時的に格納したり、eNB100としての動作を行うためのプログラム(即ち、ファームウェア)を格納する。FPGA125及びDSP126が、上述したベースバンド処理機能部122に対応している。FPGA125、L2SW127及びCPU128が、上述した伝送路インタフェース機能部123に対応している。CPU128及びフラッシュメモリ129が、上述した呼処理制御機能部124に対応している。
(3)第1の処理例
図4及び図5を参照して、eNB100の第1の処理例について説明する。図4は、eNB100が第1の処理例を行う場合のセル150の状態を示す模式図である。図5は、eNB100の第1の処理例の流れを示すシーケンス図である。
図4に示すように、第1の処理例は、例えば、既存のeNB100(或いは、既存のセル150)が既に配置済みであるエリア中の不感地帯(つまり、セル150が配置されていない地帯)に、新たなeNB100を設置する場合に行われる処理である。以下では、図4に示すように、セル150(PCI=101)、セル150(PCI=102)及びセル150(PCI=100(便宜的な識別のため、“100(a)”と称する))を収容するeNB100aと、セル150(PCI=103)、セル150(PCI=104)及びセル150(PCI=100(便宜的な識別のため、“100(b)”と称する))を収容するeNB100bとの間の不感地帯に、セル150(PCI=5)、セル150(PCI=6)及びセル150(PCI=7)を収容するeNB100eが新たに設置される具体例を参照しながら、第1の処理例の説明を進める。つまり、eNB100eの新たな設置によって、セル150(PCI=100(a))とセル150(100(b))との間でのPCIの衝突が顕在化する具体例を参照しながら、第1の処理例の説明を進める。言い換えれば、eNB100eの新たな設置によって、セル150(PCI=100(a))とセル150(100(b))との間でのPCIを識別する(言い換えれば、区別する)ことができなくなる具体例を参照しながら、第1の処理例の説明を進める。尚、eNB100bは、セル150(PCI=150)、セル150(PCI=152)及びセル150(PCI=153)を収容するeNB100cと隣接している。eNB100bは、セル150(PCI=200)、セル150(PCI=203)及びセル150(PCI=204)を収容するeNB100dと隣接している。
図5に示すように、eNB100eが新たに設置された後に、当該新たに設置されたeNB100eが収容するセル150内にUE300が移動する。例えば、eNB100eが収容するセル150(PCI=5)内にUE300が移動したとする。UE300は、自身が位置するセル150(PCI=5)を収容するeNB100eから送信される報知情報のみならず、隣接する他のセル150を収容する他のeNB100から送信される報知情報も受信する。尚、報知情報には、eNB100が収容しているセル150のPCI(更には、ECGI(Evolved Cell Global Identifier))が含まれている。従って、UE300は、報知情報を受信することで、現在UE300が位置しているセル150に隣接する他のセル150の存在を検出することができる。
例えば、図5に示すように、UE300は、セル150(PCI=5)に隣接するセル150(PCI=100(a))を収容するeNB100aから送信される報知情報を受信する。報知情報を受信したUE300は、報知情報に含まれるPCI(=100(a))を含むMeasurement Reportメッセージを、自身が位置するセル150(PCI=5)を収容するeNB100eに対して送信する。その結果、eNB100eは、セル150(PCI=100(a))を収容する他のeNB100aの存在を検出する。この検出をトリガとして、3GPP TS36.300「Overall description」によって規定されているANR(Automatic Neighbor Relation)処理が、eNB100e、eNB100a、UE300及びMME500によって行われる。
図6及び図7を参照して、セル150(PCI=5)を収容するeNB100eによってセル150(PCI=100(a))を収容する他のeNB100aの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理について説明する。図6は、eNB100eによって他のeNB100aの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理の流れを示すシーケンス図である。図7は、eNB100eによって他のeNB100aの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理によってeNB100間で交換されるセル情報の例を示すデータ構造図である。
図6に示すように、ANR処理が行われる前には、無線通信システム1が備えるeNB100とMME500との間のS1インタフェースを介したコネクションが確立される。具体的には、例えば、呼処理制御機能部124の動作により、コネクションの確立を要求する「S1 Setup Request」メッセージがeNB100aからMME500に対して送信される。「S1 Setup Request」メッセージを受信したMME500は、コネクションの確立を承諾する「S1 Setup Response」メッセージをeNB100aに対して送信する。これにより、eNB100aとMME500との間のS1インタフェースを介したコネクションが確立される。eNB100eとMME500との間のS1インタフェースを介したコネクションについても、eNB100eが新たに設置された後に同様の手順によって確立される。
続いて、UE300は、セル150(PCI=5)に隣接するセル150(PCI=100(a))を収容するeNB100aから送信される報知情報を受信する。報知情報の受信の後、UE300は、報知情報に含まれるPCI(=100(a))を含むMeasurement Report (report PCI=100(a))メッセージを、eNB100eに対して送信する。その結果、eNB100eは、セル150(PCI=100(a))を収容する他のeNB100aの存在を検出する。従って、ANR処理が行われる。
具体的には、eNB100eが備える呼処理制御機能部124は、新たに検出した他のeNB100aのECGIを取得するために、Radio Bearer Reconfiguration (Request for ECGI of PCI=100(a))メッセージをUE300に対して送信する。Radio Bearer Reconfiguration (Request for ECGI of PCI=100(a))メッセージを受信したUE300は、メッセージの受領を示すRadio Bearer Reconfiguration CompleteメッセージをeNB100eに対して送信する。
UE300は、セル150(PCI=5)に隣接するセル150(PCI=100(a))を収容するeNB100aから送信される報知情報から、ECGIを抽出する。ECGIの抽出の後、UE300は、報知情報に含まれるECGI(=200)を含むMeasurement Report (report ECGI=200)メッセージを、eNB100eに対して送信する。
ECGIを含むMeasurement Report (report ECGI=200)メッセージを受信したeNB100eの呼処理制御機能部124は、セル150(PCI=100(a)&ECGI=200)を収容するeNB100aが新規のeNB100であるのか又は既存のeNB100であるのかを判定する。セル150(PCI=100(a)&ECGI=200)を収容するeNB100aが新規のeNB100である場合には、eNB100e、eNB100a、UE300及びMME500の間で、S1インタフェースを介したハンドオーバー処理が行われる。他方で、セル150(PCI=100(a)&ECGI=200)を収容するeNB100aが既存のeNB100である場合には、eNB100e、eNB100a、UE300及びMME500の間で、X2インタフェースを介したハンドオーバー処理が行われる。
ハンドオーバー処理の後、eNB100eの呼処理制御機能部124は、伝送路インタフェース機能部123を介して、自身が収容するセル150及び今回のANR処理によって認識した隣接セルの夫々を示すセル情報を、eNB100eに隣接する他のeNB100cに通知する。ここで、新たに設置されたeNB100eは、事前にANR機能等によってeNB100cと隣接関係を構築済みであることを前提としている。具体的には、eNB100eは、図7に示すように、自身が収容するセル150(PCI=5&ECGI=100)、セル150(PCI=6&ECGI=・・・)及びセル150(PCI=7&ECGI=・・・)を示すセル情報と、自身が収容するセル毎にその隣接するセル情報を通知する。セル情報の通知は、eNB Configuration Updateメッセージ及びeNB Configuration Update acknowledgeメッセージの送受信によって行われる。
続いて、eNB100eの呼処理制御機能部124は、eNB Configuration Transfer (report IP address of eNB100a)メッセージをMME500に対して送信する。MME500は、MME Configuration TransferメッセージをeNB100aに対して送信する。eNB100aは、eNB Configuration TransferメッセージをMME500に対して送信する。MME500は、MME Configuration Transfer (report IP address of eNB100a)メッセージをeNB100eに対して送信する。その結果、eNB100eは、eNB100aのIPアドレスを取得する。eNB100eが備える呼処理制御機能部124は、取得したIPアドレスを用いて、eNB100aとの間でX2インタフェースを確立する。X2インタフェースの確立は、X2 Setup Requestメッセージ及びX2 Setup Responseメッセージの送受信によって行われる。尚、IPアドレスの取得及びX2インタフェースの確立は、Measurement Reportメッセージの受信によって検出されたeNB100が既存のeNB100である場合には、行われなくともよい。
再び図5において、UE300は、セル150(PCI=5)に隣接するセル150(PCI=100(b))を収容するeNB100bから送信される報知情報もまた受信する。報知情報を受信したUE300は、報知情報に含まれるPCI(=100(b))を含むMeasurement Reportメッセージを、自身が位置するセル150(PCI=5)を収容するeNB100eに対して送信する。しかしながら、eNB100eは、Measurement Reportメッセージによって通知されたセル150(PCI=100(b))が既存のセル150(PCI=100(a))であると認識してしまう。このため、PCI(=100(b))を含むMeasurement Reportメッセージの受信によってもANR処理等は行われない。従って、処理が終了するか又はハンドオーバーが正常に行われない。
その後、UE300が、セル150(PCI=100(b))内に移動すると共に、セル150(PCI=100(b))に隣接するセル150(PCI=5)を収容するeNB100eから送信される報知情報を受信するものとする。この場合、UE300は、報知情報に含まれるPCI(=5)を含むMeasurement Reportメッセージを、自身が内部に位置するセル150(PCI=100(b))を収容するeNB100bに対して送信する。その結果、eNB100bは、セル150(PCI=5)を収容する他のeNB100eの存在を検出する。この検出をトリガとして、ANR処理が、eNB100b、eNB100e、UE300及びMME500によって行われる。
図8及び図9を参照して、セル150(PCI=100(b))を収容するeNB100bによってセル150(PCI=5)を収容する他のeNB100eの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理について説明する。図8は、eNB100bによって他のeNB100eの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理の流れを示すシーケンス図である。図9は、eNB100bによって他のeNB100eの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理によってeNB100間で交換されるセル情報の例を示すデータ構造図である。
図8に示すように、eNB100bによって他のeNB100eの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理は、図6に示すeNB100eによって他のeNB100aの存在が検出されたことをトリガとして行われるANR処理と同様に行われる。つまり、eNB100bによってeNB100eのECGI及びIPアドレスが順に取得されると共に、eNB100bとeNB100eとの間のX2インタフェースが確立される。加えて、eNB100bは、図9に示すセル情報を、eNB100bに隣接する他のeNB100c及び100d等に通知する。具体的には、eNB100bは、図9に示すように、自身が収容するセル150(PCI=100(b)&ECGI=300)、セル150(PCI=103&ECGI=・・・)及びセル150(PCI=104&ECGI=・・・)を示すセル情報と、自身が収容するセル毎にその隣接するセル情報を通知する。
eNB100bとeNB100eとの間のX2インタフェースが確立される際には、eNB100bは、eNB100eからセル情報を取得する。その結果、eNB100bは、eNB100eに隣接するセル150(PCI=100(a)&ECGI=200)の存在を認識する。一方で、eNB100bは、自身が収容しているセル(PCI=100(b)&ECGI=300)の存在を認識している。このため、eNB100bは、ECGIが異なる一方でPCIが同一となっている複数のセル150が存在することを認識する。つまり、eNB100bは、PCIの衝突を検出する。しかしながら、第1の処理例では、eNB100bは、図5に示すように、この段階ではPCIの変更処理を行わないことが好ましい。第1の処理例では、後述するように、PCIが衝突しているセル150(PCI=100(a))を収容しているeNB100a及びセル150(PCI=100(b))を収容しているeNB100bの双方に隣接するeNB100eの制御の下で、PCIが衝突しているセル150(PCI=100(a))又はセル150(PCI=100(b))のPCIの変更処理が行われる。
具体的には、図5に示すように、eNB100eが備える呼処理制御機能部124は、隣接する他のeNB100から送信されるセル情報を参照することで、PCIの衝突が発生しているか否かを判定する。加えて、eNB100eが備える呼処理制御機能部124は、隣接する他のeNB100から送信されるセル情報を参照することで、PCIが衝突している2つのセル150のうちPCIを変更する一つのセル150を決定する。
図10を参照して、PCIの衝突が発生しているか否かの判定処理及びPCIを変更する一つのセル150の決定処理について説明する。図10は、PCIの衝突が発生しているか否かの判定処理及びPCIを変更する一つのセル150の決定処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、eNB100eが備える呼処理制御機能部124は、隣接する他のeNB100から送信されるセル情報を参照することで、PCIの衝突が発生しているか否かを判定する(ステップS11)。言い換えれば、eNB100eが備える呼処理制御機能部124は、隣接する他のeNB100から送信されるセル情報を参照することで、隣接する他のeNB100との間でPCIを識別する(区別する)ことが可能か否かを判定する(ステップS11)。例えば、eNB100eは、eNB100e自身のセル情報(図7参照)を有している。また、eNB100eは、eNB100a及び100bとの間でX2インタフェースを確立する際に、eNB100a及び100bのセル情報(図9参照)を取得する。従って、eNB100eの呼処理制御機能部124は、eNB100e及び100bの夫々のセル情報を参照することで、eNB100eには、セル150(PCI=100(a)&ECGI=200)及びセル(PCI=100(b)&ECGI=300)の双方が隣接していることを認識する。このため、eNB100eが備える呼処理制御機能部124は、ECGIが異なる一方でPCIが同一となっている複数のセル150が存在することを認識することができる。つまり、eNB100eが備える呼処理制御機能部124は、PCIの衝突(PCIを識別する(区別する)ことができないという事実)を検出することができる。
PCIの衝突が発生していない(或いは、PCIを識別することができる)場合には(ステップS12:No)、eNB100eは、PCIの変更処理を行わない。
他方で、PCIの衝突が発生している(或いは、PCIを識別することができない)場合には(ステップS12:Yes)、eNB100eは、PCIの変更処理を行う。具体的には、eNB100eの呼処理制御機能部124は、eNB100e及び100bの夫々のセル情報を参照することで、PCIが衝突している2つのセル150の夫々について、隣接しているセル150又は隣接しているeNB100の数を比較する(ステップS13)。
尚、PCIの衝突を検出する処理(ステップS12)が実施される契機としては、新たなeNB100(或いは、新たなセル150)の追加に伴うセル情報の変更契機の他に、既存のeNB100(或いは、既存のセル150)のPCIの更新に伴うセル情報の変更契機を含んでもよい。また、PCIの衝突が検出されている場合には、当該検出の結果に応じて実施される後述のPCIの衝突回避のためのPCIの更新処理中に発生し得る、他のPCIの衝突を検出する処理が実際される契機は保留されてもよいし保留されなくともよい。
比較の結果、2つのセル150の夫々について、隣接しているセル150又は隣接しているeNB100の数に差分がある場合には(ステップS14:Yes)、eNB100eの呼処理制御機能部124は、隣接しているセル150又は隣接しているeNB100の数が少ない方のセル150を収容しているeNB100に対して、PCI変更指示要求を送信する(ステップS15)。一方で、eNB100eの呼処理制御機能部124は、隣接しているセル150又は隣接しているeNB100の数が多い方のセル150を収容しているeNB100に対して、PCI変更指示要求を送信しない。その結果、PCI変更指示要求を受信したeNB100は、自身が収容しているセル150のうちPCIが衝突しているセル150のPCIの変更値を決定すると共に、PCIを変更する。一方で、PCI変更指示要求を受信していないeNB100は、自身が収容しているセル150のPCIを変更しないことが好ましい。より具体的には、例えば、図4に示す例では、セル150(PCI=100(a))に隣接するセル150は4つであり且つセル(PCI=100(b))に隣接するセル150は5つである。従って、図4に示す例では、セル150(PCI=100(a))を収容しているeNB100aに対してPCI変更指示要求(具体的には、図5に示すX2 eNB Configration Update Request (PCI=100(a))メッセージ)が送信される。その結果、eNB100aが備えるCPU128の制御の下に、セル150(PCI=100(a))のPCIが変更される。一方で、図4に示す例では、セル150(PCI=100(b))を収容しているeNB100bに対してPCI変更指示要求が送信されることはない。その結果、eNB100bは、セル150(PCI=100(b))のPCIを変更しない。
他方で、2つのセル150の夫々について、隣接しているセル150又は隣接しているeNB100の数に差分がない場合には(ステップS14:No)、eNB100eの呼処理制御機能部124は、PCIが衝突している2つのセル150のうち所定の基準によって選択されるいずれか一方のセル150を収容するeNB100に対して、PCI変更指示要求を送信する(ステップS16)。一方で、eNB100eの呼処理制御機能部124は、PCIが衝突している2つのセル150のうち所定の基準によって選択されないいずれか他方のセル150を収容するeNB100に対して、PCI変更指示要求を送信しない。
その後、自セルまたは隣接セルのPCIを変更したeNB100が備える呼処理制御機能部124は、PCIの変更を反映したセル情報を隣接する他のeNB100に対して通知する(ステップS17)。具体的には、eNB100aがPCIを変更した場合には、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、PCIの変更を反映したセル情報を通知するために、隣接する他のeNB100eに対してeNB Configration Update (notice PCI modification)メッセージを送信する。eNB Configration Update (notice PCI modification)メッセージを受信したeNB100eは、eNB Configration Update acknowledgeメッセージを返送する。また、eNB100eが備える呼処理制御機能部124は、当該eNB100eに隣接するeNB100aにおけるPCIの変更を反映したセル情報を通知するために、当該eNB100eに隣接する他のeNB100b及びeNB100cの夫々に対して、eNB Configration Update (notice PCI modification)メッセージを送信する。eNB Configration Update (notice PCI modification)メッセージを受信したeNB100b及びeNB100cの夫々は、eNB Configration Update acknowledgeメッセージを返送する。
以上説明したように、第1の処理例によれば、2つのeNB100が収容している2つのセル150の間でPCIが衝突している場合には、2つのeNB100のうち隣接しているセル150の数が少ない方のセル150を収容する一方のeNB100がPCIを変更する。つまり、第1の処理例によれば、PCIの変更に係る処理負荷が小さいeNB100のPCIが変更される。このため、PCIが衝突している2つのeNB100の双方がPCIを変更しなくともよくなる。或いは、2つのeNB100のうちPCIの変更に係る処理負荷が大きいeNB100のPCIを変更しなくともよくなる。従って、PCIの衝突が発生した場合であっても、eNB100が使用する新しいPCIを適切に決定することができる。
第1の処理例によれば、PCIが衝突している2つのセル150の双方に隣接するセル150を収容するeNB100によって、PCIの変更処理が統括的に指示される。つまり、PCIが衝突している2つのeNB100自身が、PCIの変更処理を行うか否かを決定しなくともよくなる。このため、PCIが衝突している2つのeNB100の双方が個別に(言い換えれば、勝手に)PCIを変更する態様と比較して、PCIを適切に変更する(つまり、決定する)ことができる。
尚、図10に示す第1の処理例に基づくPCIの変更処理が常に行われていてもよい。或いは、図10に示す第1の処理例に基づくPCIの変更処理と既存のPCIの変更処理とが適宜切り替えられながら行われてもよい。第1の処理例に基づくPCIの変更処理と既存のPCIの変更処理とが適宜切り替える場合には、第1の処理例に基づくPCIの変更処理を行うか否かを決定するSON実施可否フラグが、eNB100が備えるメモリ129内に格納されてもよい。例えば、SON実施可否フラグが「0(OFF:不可)」を示している場合には既存のPCIの変更処理が行われ、SON実施可否フラグが「1(ON:可)」を示している場合には第1の処理例に基づくPCIの変更処理が行われてもよい。これにより、第1の処理例に基づくPCIの変更処理を望まない事業者及び第1の処理例に基づくPCIの変更処理を望む事業者の双方に対して、同一仕様のeNB100を導入することができる。従って、eNB100の仕様変更に伴うコストの増大を抑制することができる。
(4)第2の処理例
図11及び図12を参照して、eNB100の第2の処理例について説明する。図11は、eNB100が第2の処理例を行う場合のセル150の状態を示す模式図である。図12は、eNB100の第2の処理例の流れを示すシーケンス図である。
図11に示すように、第2の処理例は、例えば、ビル等の障害物(遮蔽物)によって既存の2つのeNB100(或いは、既存の2つのセル150)が隣接関係になかったものの、障害物の除去によって既存の2つのeNB100が新たに隣接することになる場合に行われる処理である。以下では、図11に示すように、ビル等の障害物(遮蔽物)によって既存の2つのeNB100a及び100b(或いは、既存の2つのセル150(PCI=5(a))及びセル(PCI=5(b))が隣接関係になかったものの、障害物の除去によって既存の2つのeNB100a及び100bが新たに隣接することになる具体例を参照しながら、第2の処理例の説明を進める。尚、eNB100aは、セル150(PCI=5(a))に加えて、セル150(PCI=6)及びセル150(PCI=7)を収容している。eNB100bは、セル150(PCI=5(b))に加えて、セル150(PCI=9)及びセル150(PCI=11)を収容している。
以下の説明では、図11に示すeNB100aがPCIの衝突を検出する場合の例について説明を進める。図12に示すように、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、PCIの衝突が発生しているか否かを判定する。加えて、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、PCIの衝突が発生している場合には、PCIが衝突している対向側のeNB100bのECGIを取得する。
図13を参照して、第2の処理例におけるPCIの衝突が発生しているか否かの判定処理及びECGIの取得処理について説明する。図13は、第2の処理例における第2の処理例におけるPCIの衝突が発生しているか否かの判定処理及びECGIの取得処理の流れを示すフローチャートである。
図13に示すように、第2の処理例では、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、UE300から送信され且つRRC Connection Reestablishment RejectとなるRRC Connection Reestablishmentメッセージの受信頻度が所定閾値以上であるか否かを判定する(ステップS21)。eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、RRC Connection Reestablishmentメッセージの受信頻度の判定結果に基づいて、PCIの衝突が発生しているか否かを検出する(ステップS21)。但し、PCIの衝突が発生している場合に起こり得るその他の事例ないしは変わり得る指標等を用いて、PCIの衝突が発生しているか否かを検出してもよい。
PCIの衝突が発生していない(言い換えれば、RRC Connection Reestablishmentメッセージの受信頻度が所定閾値以上でない)と判定された場合には(ステップS21:No)、eNB100aは、PCIの変更処理を行わない。
他方で、PCIの衝突が発生している(言い換えれば、RRC Connection Reestablishmentメッセージの受信頻度が所定閾値以上である)と判定された場合には(ステップS21:Yes)、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、第2の処理例に基づくPCIの変更処理を行うか否かを決定するSON実施可否フラグが「可」を示しているか否かを判定する(ステップS22)。つまり、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、第2の処理例に基づくPCIの変更処理を行うか否かを判定する。
SON実施可否フラグが「可」を示していないと判定された場合には、(ステップS22:No)、eNB100aは、後述する第2の処理例に基づくPCIの変更処理を行わない。
他方で、SON実施可否フラグが「可」を示していると判定された場合には(ステップS22:Yes)、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、RRC Connection Reestablishmentメッセージを送信しているUE300に対して、衝突しているPCI(=5)に対応するECGIの取得を要求するためのRRC Connection Reconfigurationメッセージを送信する(ステップS23)。RRC Connection Reconfigurationメッセージを受信したUE300は、PCI=5となるセル150のECGIを取得する。ECGIを取得したUE300は、取得したECGIを含むMeasurement ReportメッセージをeNB100aに対して送信する。
第2処理例では、eNB100bが収容しているセル150(PCI=5(b))をeNB100aが認識することができるように、eNB100aが収容しているセル150(PCI=5(a))のECGIではなく、衝突している相手側のeNB100bが収容しているセル150(PCI=5(b))のECGIをUE300に取得させることが好ましい。従って、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、自身の報知情報を送信するために使用している送信電力を所定値Δpだけ下げる(ステップS24)。その結果、UE300は、eNB100aから送信される報知情報よりもeNB100bから送信される報知情報の方がより取得しやすくなる。
その後、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、所定の時間内に新しいECGIを含むMeasurement ReportメッセージがUE300から送信されているか否かを判定する(ステップS25)。つまり、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、eNB100bが収容しており且つPCIが衝突しているセル150(PCI=5(b))のECGIを含むMeasurement ReportメッセージがUE300から送信されているか否かを判定する(ステップS25)。
所定の時間内に新しいECGIを含むMeasurement ReportメッセージがUE300から送信されていると判定された場合には(ステップS25:Yes)、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、報知情報を送信するために使用している送信電力を元の値に戻す(ステップS28)。
他方で、所定の時間内に新しいECGIを含むMeasurement ReportメッセージがUE300から送信されていないと判定された場合には(ステップS25:No)、eNB100aが備える呼処理制御機能部124は、報知電力を送信するために使用している送信電力を所定値Δpだけ下げる処理を繰り返す。送信電力を下げる処理は、新しいECGIを含むMeasurement ReportメッセージがUE300から送信されることになるまで、タイムアウト又はリトライアウト(ステップS27)となるまで繰り返される。
再び図12において、eNB100bが収容しているセル150(PCI=5(b))のECGIを取得したeNB100aが備える呼処理制御機能部124は、取得したECGIを用いて、eNB100bのIPアドレスを取得する。IPアドレスの取得動作は、図6及び図8に示したANR処理と同様のメッセージの送受信によって行われる。つまり、IPアドレスの取得動作は、eNB100aからMME500へのeNB Configuration Transfer (report IP address of eNB100b)メッセージの送信、MME500からeNB100bへのMME Configuration Transferメッセージの送信、eNB100bからMME500へのeNB Configuration Transferメッセージの送信、及びMME500からeNB100aへのMME Configuration Transfer (report IP address of eNB100b)メッセージの送信によって行われる。
その後、図6及び図8に示したANR処理と同様のメッセージ(つまり、X2 Setup Requestメッセージ及びX2 Setup Responseメッセージ)の送受信によって、PCIが衝突している2つのeNB100a及び100bの間のX2インタフェースが確立される。
その後、PCIが衝突している2つのeNB100a及び100bのうちのいずれか一方が、収容しているセル150のPCIを変更する。例えば、第1の処理例と同様に、eNB100aの呼処理制御機能部124は、PCIが衝突している2つのセル150のうち隣接しているセル150又は隣接しているeNB100の数が少ない方のセル150を収容しているeNB100に対して、PCI変更指示要求を送信してもよい。或いは、eNB100aの呼処理制御機能部124は、PCIが衝突している2つのセル150のうち所定の基準によって選択されるいずれか一方のセル150を収容するeNB100に対して、PCI変更指示要求を送信してもよい。より具体的には、例えば、図11に示す例では、セル150(PCI=5(a))に隣接するセル150は4つであり且つセル(PCI=5(b))に隣接するセル150は4つである。従って、図11に示す例では、セル150(PCI=5(a))を収容しているeNB100aがセル150(PCI=5(a))のPCIを変更してもよい。この場合、PCIが衝突している他のセル150(PCI=5(b))を収容するeNB100bは、当該他のセル150(PCI=5(b))のPCIを変更しないことが好ましい。或いは、図11に示す例では、セル150(PCI=5(b))を収容しているeNB100bがセル150(PCI=5(a))のPCIを変更してもよい。この場合、PCIが衝突している他のセル150(PCI=5(a))を収容するeNB100bは、eNB100bに対してPCI変更指示要求を送信すると共にセル150(PCI=5(a))のPCIを変更しないことが好ましい。
以上説明したように、第2の処理例によれば、第1の処理例と同様に、2つのeNB100が収容している2つのセル150の間でPCIが衝突している場合には、2つのeNB100のうち隣接しているセル150の数が少ない方のセル150を収容するeNB100がPCIを変更する。このため、PCIが衝突している2つのeNB100の双方がPCIを変更しなくともよくなる。或いは、2つのeNB100のうちPCIの変更に係る処理負荷が大きいeNB100のPCIを変更しなくともよくなる。従って、PCIの衝突が発生した場合であっても、eNB100が使用する新しいPCIを適切に決定することができる。
第2の処理例によれば、PCIが衝突している2つのセル150のうちのいずれか一方を収容するeNB100によって、PCIの変更処理が統括的に指示される。つまり、PCIが衝突している2つのeNB100自身が、PCIの変更処理を行うか否かを決定しなくともよくなる。このため、PCIが衝突している2つのeNB100の双方が個別に(言い換えれば、勝手に)PCIを変更する態様と比較して、PCIを適切に変更する(つまり、決定する)ことができる。
第2の処理例によれば、PCIが衝突している2つのセル150のうちのいずれか一方を収容するeNB100は、PCIが衝突している2つのセル150のうちのいずれか他方のECGIを取得するために、自身の報知情報の送信電力を下げている。その結果、UE300は、PCIが衝突している2つのセル150のうちのいずれか一方を収容するeNB100からの報知情報よりも、PCIが衝突している2つのセル150のうちのいずれか他方を収容するeNB100からの報知情報を受信しやすくなる。従って、PCIが衝突している2つのセル150のうちのいずれか一方を収容するeNB100は、PCIが衝突している2つのセル150のうちのいずれか他方のECGIを好適に取得することができる。その結果、PCIが衝突している2つのセル150のうちのいずれか一方を収容するeNB100は、PCIが衝突している2つのセル150のうちのいずれか他方を収容するeNB100との間でX2インタフェースを好適に確立できると共に、その後のPCIの変更処理を適切に行うことができる。
尚、以上の第1及び第2処理例の説明では、2つのeNB100が収容している2つのセル150の間でPCIが衝突している場合には、2つのeNB100のうち隣接しているセル150の数が少ない方のセル150を収容する一方のeNB100がPCIを変更する例について説明している。しかしながら、2つ以上のeNB100が収容している2つ以上のセル150の間でPCIが衝突している場合にも、上述したPCIの変更動作が行われてもよい。例えば、2つ以上のeNB100のうち隣接しているセル150の数が相対的に又は最も少ないセル150を収容するeNB100がPCIを変更してもよい。言い換えれば、2つ以上のeNB100のうち隣接しているセル150の数が相対的に又は最も多いセル150を収容するeNB100がPCIを変更しなくともよい。この場合であっても、eNB100が使用する新しいPCIを適切に決定することができる。
以上説明した実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の無線基地局の間で、収容するセルに割り当てられるセル識別子を識別することができるか否かを判定する判定工程と、
前記セル識別子を識別することができないと判定される場合に、前記複数の無線基地局のうち前記セル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に小さい無線基地局の前記セル識別子を変更する変更工程と
を備えることを特徴とするセル識別子の決定方法。
(付記2)
前記判定工程は、前記複数の基地局の間で前記セル識別子が衝突しているか否かを判定することで、前記セル識別子を識別することができるか否かを判定し、
前記変更工程は、前記複数の基地局の間で前記セル識別子が衝突していると判定される場合に、前記複数の無線基地局のうち前記セル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に小さい無線基地局の前記セル識別子を変更することを特徴とする付記1に記載のセル識別子の決定方法。
(付記3)
前記判定工程及び前記変更工程は、前記複数の無線基地局が収容するセルの夫々に隣接するセルを収容している他の無線基地局によって行われることを特徴とする付記1又は2に記載のセル識別子の決定方法。
(付記4)
前記判定工程は、前記複数の無線基地局から前記他の無線基地局に対して送信される隣接情報であって且つ前記複数の無線基地局の夫々が収容するセルに隣接しているセルを示す隣接情報に基づいて、前記複数の無線基地局の間で前記セル識別子を識別することができるか否かを判定することを特徴とする付記3に記載のセル識別子の決定方法。
(付記5)
前記判定工程及び前記変更工程は、前記複数の無線基地局のうちの一の無線基地局によって行われることを特徴とする付記1又は2に記載のセル識別子の決定方法。
(付記6)
前記判定工程は、移動端末から前記一の無線基地局への、再接続前後のセル識別子が同じである再接続要求が所定回数以上行われているか否かを判定することで、前記複数の無線基地局の間で前記セル識別子を識別することができるか否かを判定することを特徴とする付記5に記載のセル識別子の決定方法。
(付記7)
前記セル識別子を識別することができないと判定される場合には、前記セル識別子を識別することができると判定される場合と比較して、前記一の無線基地局からの報知情報の送信に使用している送信電力を低下させる低下工程と、
前記複数の無線基地局のうちの他の無線基地局からの報知情報を前記移動端末が受信する受信工程と、
前記一の無線基地局に対して、前記移動端末が受信した前記報知情報を送信する送信工程と、
前記移動端末から送信される報知情報に基づいて、前記判定工程において前記セル識別子を識別することができないと判定される前記複数の無線基地局を特定する特定工程と、
特定された前記複数の無線基地局の間の通信コネクションを確立する確立工程と
を備え、
前記変更工程は、確立された前記通信コネクションを介して、(i)前記一の無線基地局が前記セル識別子を変更する場合には、前記他の無線基地局に対して、前記セル識別子を変更しないことを指示する指示信号を送信すると共に、変更後の前記セル識別子を送信し、(ii)前記一の無線基地局が前記セル識別子を変更しない場合には、前記他の無線基地局に対して前記セル識別子を変更することを指示する指示信号を送信することを特徴とする付記5又は6に記載のセル識別子の決定方法。
(付記8)
前記変更工程は、前記複数の無線基地局のうち隣接しているセルの数又は隣接している無線基地局の数が相対的に少ない無線基地局の前記セル識別子を変更することを特徴とする付記1から7のいずれか一項に記載のセル識別子の決定方法。
(付記9)
複数の無線基地局の間で、収容するセルに割り当てられるセル識別子を識別することができるか否かを判定する判定手段と、
前記セル識別子を識別することができないと判定される場合に、前記複数の無線基地局のうち前記セル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に小さい無線基地局の前記セル識別子を変更する変更手段と
を備えることを特徴とする無線基地局。
(付記10)
複数の無線基地局を備える無線通信システムであって、
前記複数の無線基地局の間で、収容するセルに割り当てられるセル識別子を識別することができるか否かを判定する判定手段と、
前記セル識別子を識別することができないと判定される場合に、前記複数の無線基地局のうち前記セル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に小さい無線基地局の前記セル識別子を変更する変更手段と
を備えることを特徴とする無線通信システム。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うセル識別子の決定方法、無線基地局及び無線通信システムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 無線通信システム
100 eNB
110 RRH
120 BBU
124 呼処理制御機能部
150 セル
300 UE
500 MME

Claims (8)

  1. 複数の無線基地局の間で、収容するセルに割り当てられるセル識別子を識別することができるか否かを判定する判定工程と、
    前記セル識別子を識別することができないと判定される場合に、前記複数の無線基地局のうち前記セル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に小さい無線基地局の前記セル識別子を変更する変更工程と
    を備え
    前記判定工程及び前記変更工程は、前記複数の無線基地局のうちの一の無線基地局によって行われ、
    前記判定工程は、移動端末から前記一の無線基地局への、再接続前後のセル識別子が同じである再接続要求が所定回数以上行われているか否かを判定することで、前記複数の無線基地局の間で前記セル識別子を識別することができるか否かを判定することを特徴とするセル識別子の決定方法。
  2. 前記判定工程は、前記複数の基地局の間で前記セル識別子が衝突しているか否かを判定することで、前記セル識別子を識別することができるか否かを判定し、
    前記変更工程は、前記複数の基地局の間で前記セル識別子が衝突していると判定される場合に、前記複数の無線基地局のうち前記セル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に小さい無線基地局の前記セル識別子を変更することを特徴とする請求項1に記載のセル識別子の決定方法。
  3. 前記判定工程及び前記変更工程は、前記複数の無線基地局が収容するセルの夫々に隣接するセルを収容している他の無線基地局によって行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のセル識別子の決定方法。
  4. 前記判定工程は、前記複数の無線基地局から前記他の無線基地局に対して送信される隣接情報であって且つ前記複数の無線基地局の夫々が収容するセルに隣接しているセルを示す隣接情報に基づいて、前記複数の無線基地局の間で前記セル識別子を識別することができるか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載のセル識別子の決定方法。
  5. 前記セル識別子を識別することができないと判定される場合には、前記セル識別子を識別することができると判定される場合と比較して、前記一の無線基地局からの報知情報の送信に使用している送信電力を低下させる低下工程と、
    前記複数の無線基地局のうちの他の無線基地局からの報知情報を前記移動端末が受信する受信工程と、
    前記一の無線基地局に対して、前記移動端末が受信した前記報知情報を送信する送信工程と、
    前記移動端末から送信される報知情報に基づいて、前記判定工程において前記セル識別子を識別することができないと判定される前記複数の無線基地局を特定する特定工程と、
    特定された前記複数の無線基地局の間の通信コネクションを確立する確立工程と
    を備え、
    前記変更工程は、確立された前記通信コネクションを介して、(i)前記一の無線基地局が前記セル識別子を変更する場合には、前記他の無線基地局に対して、前記セル識別子を変更しないことを指示する指示信号を送信すると共に、変更後の前記セル識別子を送信し、(ii)前記一の無線基地局が前記セル識別子を変更しない場合には、前記他の無線基地局に対して前記セル識別子を変更することを指示する指示信号を送信することを特徴とする請求項に記載のセル識別子の決定方法。
  6. 前記変更工程は、前記複数の無線基地局のうち隣接しているセルの数又は隣接している無線基地局の数が相対的に少ない無線基地局の前記セル識別子を変更することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のセル識別子の決定方法。
  7. 複数の無線基地局の間で、収容するセルに割り当てられるセル識別子を識別することができるか否かを判定する判定手段と、
    前記セル識別子を識別することができないと判定される場合に、前記複数の無線基地局のうち前記セル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に小さい無線基地局の前記セル識別子を変更する変更手段と
    を備え
    前記判定手段は、移動端末から当該無線基地局への、再接続前後のセル識別子が同じである再接続要求が所定回数以上行われているか否かを判定することで、前記複数の無線基地局の間で前記セル識別子を識別することができるか否かを判定することを特徴とする無線基地局。
  8. 複数の無線基地局を備える無線通信システムであって、
    前記複数の無線基地局の間で、収容するセルに割り当てられるセル識別子を識別することができるか否かを判定する判定手段と、
    前記セル識別子を識別することができないと判定される場合に、前記複数の無線基地局のうち前記セル識別子の変更に係る処理負荷が相対的に小さい無線基地局の前記セル識別子を変更する変更手段と
    を備え
    前記判定手段及び前記変更手段は、前記複数の無線基地局のうちの一の無線基地局が備えており、
    前記判定手段は、移動端末から前記一の無線基地局への、再接続前後のセル識別子が同じである再接続要求が所定回数以上行われているか否かを判定することで、前記複数の無線基地局の間で前記セル識別子を識別することができるか否かを判定することを特徴とする無線通信システム。
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