JP6414012B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、導光体に光源の光を入射させるレンズを備えた照明装置に関する。
車両の照明装置には、長尺状の導光体と、導光体に光を入射する光源とを備えたものがある。導光体は、その端面から光源の光が入射されると、長尺方向に導光しながら光の一部を漏光させて発光する。
ここで、導光体を明るく発光させるためには、導光体に効率よく光を入射させることが望まれている。
例えば、特許文献1には、光源と導光体との間に配置させた凸レンズ部と、導光体の周面を囲む筒状のガイド部とを有する光学部材が開示されている。凸レンズ部は、光源に向けて凸状に湾曲する集光面をもつため、光源から発せられた光は凸レンズ部において集光されて、導光体の端面に入射される。
しかしながら、特許文献1では、光源の側部から発せられた光は外部に放出されてしまい、導光体に入射されない。このため、光源から発せられた光を有効に利用するものとはいえない。
そこで、特許文献2には、凸レンズ部に加えて、光源の側部に全反射レンズ部を設けた光学部材が提案されている。
特許第4097927号 特許第5152577号
しかしながら、特許文献2に開示された光学部材には導光体を保持する構造がなく、導光体はレンズとは別の保持部材で保持されている。
そこで、本願発明者は、特許文献2の凸レンズ部と全反射レンズ部とを備えた光学部材に、特許文献1のガイド部を追加すること考えた。しかし、単に光学部材にガイド部を追加しただけでは、光源から入射した光がガイド部で散乱されてしまい、導光体に効率よく光を入射することはできない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、導光体を保持するとともに、光源から発せられた光を効率よく導光体に入射させることができる照明装置を提供することを課題とする。
本発明の照明装置は、光源と、導光体と、前記光源と前記導光体との間に配置される光学部材とを備える照明装置であって、
前記光学部材は、前記光源と前記導光体の端面との間に位置する凸レンズ部と、前記凸レンズ部から前記光源の周囲側に向かって突出する全反射レンズ部と、前記導光体の周面を保持するガイドレンズ部とを備え、
前記凸レンズ部は、前記導光体の端面に対面する出射面と、前記光源に向けて凸状に湾曲して前記出射面の直径よりも小さい直径をもつ集光面と、をもち、
前記全反射レンズ部の外周面は、回転楕円体の一部をなす楕円弧面であって、前記回転楕円体の2つの焦点のうち一方に前記光源が位置し、他方は前記導光体の中に位置しており、
前記ガイドレンズ部の外周面の直径をDとし、前記回転楕円体の短軸長さをYとしたときに、D≧Yの関係があることを特徴とする。
本発明によれば、光源と導光体との間に光学部材を配置して、光学部材の凸レンズ部の出射面で導光体の端面を保持し、ガイドレンズ部の内周面で導光体の周面を保持している。このため、光学部材により導光体を安定に保持することができる。
また、凸レンズ部の集光面の直径は出射面の直径よりも小さい。このため、集光面に入射した光を効率よく出射面から導光体の端面に入射させることができる。
全反射レンズ部の外周面は、回転楕円体の一部をなす楕円弧面である。回転楕円体がもつ2つの焦点のうち一つは光源が位置している。光源が、回転楕円体の1つの焦点に位置しているため、光源から発せられた光のうち主として光源の側部から発せられた光は、全反射レンズ部に入射して、全反射レンズ部の外周面で反射される。反射された光は、凸レンズ部又はガイドレンズ部を通じて、導光体の入射面としての端面又は周面から、導光体に入射される。
また、回転楕円体の他方の焦点は、導光体の中に位置している。光源から発せられ全反射レンズ部で反射された光の多くは、導光体に入射される入射角度(入射面の法線に対する角度)が小さくなる。この入射角度が小さいと、導光体の周面に向かう光の角度(導光体の周面の法線に対する角度)は大きくなる。導光体において周面に向かう光の角度は、臨界角以上となる。このため、光が導光体の周面から漏光しにくくなり、導光体内部をより遠くまで導光することができる。なお、臨界角とは、光が光学的に密な媒質(屈折率の大きな物質)から疎な媒質(屈折率の小さな物質)へ入射するとき、全反射が起きる最も小さい入射角度をいう。
回転楕円体の他方の焦点が、導光体よりも光源に近い位置、即ち光源と導光体との間(例えば凸レンズ部)に位置している場合には、導光体に入射される光の入射角度が大きくなり、導光体の周面に向かう光の角度が小さくなる。導光体の周面に向かう光の角度は臨界角未満となる。角度導光体の周面から漏光する光量が増え、導光体の中を遠くまで導光させることができない。
また、ガイドレンズ部の外周面の直径をDとし、回転楕円体の短軸長さをYとしたときに、D≧Yの関係をもつ。この場合には、全反射レンズ部に入射せずに凸レンズ部よりも外側に入射した光、特に凸レンズ部の集光面と全反射レンズ部の内周面との間の境界部付近に入射された光が、ガイドレンズ部に入る。ガイドレンズ部に入った光は、ガイドレンズ部の外周面で反射されて、導光体に周面から入射される。このため、本発明の光学部材によれば、光源から発せられた光を、効率よく導光体に入射させることができる。
以上のように、本発明によれば、導光体を保持するとともに、光源から発せられた光を効率よく導光体に入射させることができる照明装置を提供することができる。
本発明の実施形態の照明装置を示すための、図3のA−A矢視断面図である。 本実施形態の光学部材の光源周辺の拡大断面図である。 本実施形態の光学部材の平面図である。 本実施形態の、寸法関係を示すための光学部材の断面図である。 本実施形態の、光の進路を示すための光学部材の断面説明図である。 本実施形態の、回転楕円体の焦点が導光体の中に位置する場合の光の進路の説明図である。 参考形態の、回転楕円体の焦点が導光体よりも光源に近い領域に位置する場合の光の進路を説明図。 本参考形態の、ガイドレンズ部の外周面の直径が回転楕円体の短軸長さよりも短い場合の光の進路を示すための説明図である。 本実施形態の、回転楕円体の長軸長さを変えた場合の照明装置の断面説明図である。
本発明の実施形態に係る照明装置について図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態の照明装置は、車両の前照灯とともに設けられるDRL(昼間点灯)やターンランプなどの照明装置である。図1に示すように、照明装置は、導光体1と、光源2と、光源2と導光体1との間に配置される光学部材3とを備える。
導光体1は、円柱状の導光棒を用いる。導光体1は、透明な材質であればよく、例えばガラス、樹脂を用いる。導光体1に用いられる樹脂としては、例えば、ポリカーボネートやアクリルがあげられる。導光体1の長手方向の両端には、それぞれ光源2及び光学部材3が配設されて、導光体全体が発光する。
光源2としては、LED、発光ダイオードなどが挙げられるが、LEDが好ましい。LEDの中でも、CSP(チップサイズパッケージ)−LEDがよい。本実施形態では、縦2.0mm×横1.6mm×厚み0.8mmのCSP−LEDを用いる。光源2は、基板21上の配線パターン22にハンダで接合されている。光源2の上面には、□0.6mmの四角形状の発光面20が設けられている。
光学部材3は、透明な材質であればよく、例えば、樹脂、ガラスを用いる。導光体1に用いられる樹脂としては、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、アクリルなどがあげられる。
光学部材3に用いる材質が樹脂の場合には、当該樹脂は、導光体1に用いる樹脂よりも融点が高いとよい。導光体1がアクリルよりなる場合には、光学部材3に用いる樹脂は、ポリカーボネートがよい。導光体の熱による損傷を光学部材の断熱によって抑制できる。
光学部材3は、凸レンズ部31と、ガイドレンズ部32と、全反射レンズ部33とを有する。図2に示すように、凸レンズ部31は、光源2と導光体1の端面10との間に位置する。凸レンズ部31は、導光体1の端面10に対面する出射面31aと、光源2に向けて凸状に湾曲する集光面31bとを有する。集光面31bの直径bは、出射面31aの直径aよりも小さい。
図1,図3に示すように、ガイドレンズ部32は、凸レンズ部31を挟んで全反射レンズ部33と反対側に位置している。ガイドレンズ部32は、円筒状である。ガイドレンズ部32は、外周面32bから径方向外側にリブ32cが突出していて、ガイドレンズ部32を補強している。
図3,図4に示すように、ガイドレンズ部32の内周面32aと凸レンズ部31の出射面31aとにより、導光体収容空間34が区画されている。導光体収容空間34には導光体1が配置されている。導光体1は、その端面10を凸レンズ部31の出射面31aに当接させている。ガイドレンズ部32の内周面32aは導光体1の周面11に対面している。内周面32aは、円筒部32eと、周方向の3カ所に円筒部32eよりも若干径方向内側に位置する保持部32dとを有する。保持部32dに導光体1の周面11を当接させることで、導光体1は光学部材3に保持されている。導光体1の中心軸線Lは、導光体収容空間34の中心軸線L’に一致するように、導光体1は光学部材3に対して位置決めされている。
図2に示すように、全反射レンズ部33と凸レンズ部31とで囲まれた光源空間35には、光源2が配置されている。全反射レンズ部33は、凸レンズ部31の光源2の周囲側に向かってリング状に突出している。全反射レンズ部33は、内周面33aと外周面33bとをもつ。内周面33aは、光学部材3の中心軸線Lと平行に延びている。外周面33bは、全反射レンズ部33の先端に向かって内周面33aに近づいている。
図4に示すように、全反射レンズ部33の外周面33bは、回転楕円体Kの一部をなす楕円弧面である。回転楕円体Kの長軸長さXと短軸長さYの比率(X/Y)は、2.0とする。
回転楕円体Kは、2つの焦点G1、G2をもつ。2つの焦点G1、G2のうち一方の焦点G1には光源2の発光面20が位置し、他方の焦点G2は、導光体1におけるガイドレンズ部32で囲まれている部分に位置している。
ガイドレンズ部32の導光体収容空間34の直径Dと、回転楕円体Kの短軸長さYとの間に、D≧Yの関係がある。回転楕円体Kの短軸Kyは、凸レンズ部31の出射面31aよりも光源2から遠方に位置している。ガイドレンズ部32の外周面32bは、光源2と、凸レンズ部31の集光面31bと全反射レンズ部33の内周面33aとの境界部Sとを結ぶ仮想直線Rに対して交差する位置に配置されている。
また、図2に示すように、光源2の発光面20と凸レンズ部31の集光面31bとの間の最短距離fは、0.5〜1.2mmがよい。最短距離fが0.5mm未満の場合には、集光面31bが光源2に近すぎて光源2により凸レンズ部31が熱せられて溶融するおそれがある。最短距離fが1.2mmを超える場合には、集光面31bに入射する光量が低下するおそれがある。本実施形態において、光源2の発光面20と凸レンズ部31の集光面31bとの間の最短距離fは、0.8mmとする。
凸レンズ部31の出射面31aの直径aは、導光体1の直径と略同一とするとよい。凸レンズ部31の出射面31aの直径a及び導光体1の直径は、ともに2.0〜5.0mmがよい。本実施形態において、凸レンズ部31の出射面31aの直径a及び導光体1の直径は、ともに3.6mmとする。
集光面31bの直径bは、光源2の発光面20の直径よりも大きくする。凸レンズ部31の集光面31bの直径bは、出射面31aの直径aよりも小さい。集光面31bの直径bに対する出射面31aの直径aの比率(a/b)は1.0よりも大きく2.0以下がよく、更には、1.1〜1.7が好ましい。上記比率(a/b)が1以下の場合には、集光面31bに入射した光の一部が出射面31aの周囲に進み、光学部材3の外部に漏光する光量が多くなる。上記比率(a/b)が2.0を超える場合には、出射面31aを一定とした場合に、集光面31bが小さくなり集光面31bから入射する光の量が少なくなるおそれがある。本実施形態では、集光面31bの直径bは2.4mmであり、集光面31bの直径bに対する出射面31aの直径aの比率(a/b)は1.5とする。
図4に示すように、出射面31aから全反射レンズ部33の先端までの距離cは、2.4〜3.0mmがよい。本実施形態では、出射面31aから全反射レンズ部33の先端までの距離cは、2.8mmとする。
また、回転楕円体Kの焦点G1から回転楕円体Kの下端までの間の距離dは0.5〜1.2mmがよい。距離dが過大の場合には、光源2から発せられた光のうち導光体1に入射する光量が低下するおそれがある。本実施形態では、回転楕円体Kの焦点G1から回転楕円体Kの下端までの間の距離dは0.8mmとする。
回転楕円体Kの焦点G1、G2間の距離eは3.0〜15.0mmが好ましい。距離eが短すぎる場合には、全反射レンズ部33の外周面33bに向かう光の角度γが小さくなり、角度γが臨界角未満となって、外周面33bで全反射されずに外部に漏出してしまうおそれがある。導光体1に入射する光量が低下するおそれがある。距離eが過小の場合には、光が導光体1に入射しても、導光体1に入射した光の周面11に向かう角度βが小さくなり、臨界角未満となって、導光体1の周面11から漏光する光量が増える場合がある。このため、導光体1の中を遠くまで導光させることができないおそれがある。本実施形態では、回転楕円体Kの焦点G1、G2間の距離eは6.0mmとする。
本実施形態の照明装置において、図5に示すように、光源2の発光面20から発せられた光のうち、凸レンズ部31側に発せられた光は、集光面31bを通じて凸レンズ部31に入射される。集光面31bは、光を中心軸線Lと略平行な平行光に変換する。平行光は、凸レンズ部31を通り抜け、出射面31aを通じて、導光体1の端面10から導光体1に入射される。ここで、凸レンズ部31の集光面31bの直径bは出射面31aの直径aよりも小さい。このため、集光面31bに入射した光を効率よく出射面31aから導光体1の端面10に入射させることができる。
また、光源2の発光面20から発せられた光のうち、全反射レンズ部33側に発せられた光は、内周面33aを通じて全反射レンズ部33に入射される。全反射レンズ部33の外周面33bは楕円弧面であり、光源2が、回転楕円体Kの1つの焦点G1に位置している。このため、光源2から発せられた光のうち主として光源2の側部から発せられた光は、全反射レンズ部33に入射して、全反射レンズ部33の外周面33bで反射される。反射された光は、主として出射面31aから導光体1の端面10に入射される。全反射レンズ部33の外周面33bで反射された光の一部はガイドレンズ部32を経て導光体1の周面11から導光体1に入射される。
図6に示すように、全反射レンズ部33の外周面33bが、導光体1の中に焦点G2をもつ回転楕円体Kの一部をなす楕円弧面である。このため、光源2から発せられ全反射レンズ部33の外周面33bで反射された光は、導光体1に入射する入射角度αが小さくなる。導光体1の周面11に向かう光の角度βが、大きくなり、臨界角を超える場合がある。ゆえに、導光体1の周面11から漏光する光量が少なくなり、導光体1内部をより遠くまで導光することができる。
また、図5、図6に示すように、全反射レンズ部33の外周面33bで反射されて導光体1に入射された光は、導光体1の中の回転楕円体Kの焦点G2近傍に集光する。焦点G2は、導光体1におけるガイドレンズ部32で囲まれた部分に位置しているため、導光体1は焦点G2付近で湾曲又は変形しない。このため、集光した光を効率よく遠方まで導光することができる。本実施形態では、更に、回転楕円体Kの焦点G2だけでなく回転楕円体Kの先端まで、導光体1におけるガイドレンズ部32により囲まれた部分に位置している。集光した光を更に効率よく遠方まで導光することができる。
これに対して、図7に示すように、回転楕円体Kの他方の焦点G2が、導光体1よりも光源2に近い位置、即ち光源2と導光体1との間(例えば凸レンズ部31)に位置している場合には、光が導光体1に入射しても、光の導光体1の周面11に向かう角度βが臨界角未満となり、導光体1の周面11から漏光する光量が増える。このため、導光体1の中を遠くまで導光させることができない。
更に、本実施形態では、図4に示すように、回転楕円体Kの短軸Kyは、凸レンズ部31の出射面31aよりも光源2から遠方に位置している。即ち、導光体1の中の焦点G2と導光体1の端面10との間に、回転楕円体Kの短軸Kyが位置している。このため、全反射レンズ部33の中で光源2の光が当たり全反射レンズとして機能する領域が増え、全反射レンズ部33により導光体1側に反射できる光量を増加させることができる。また、回転楕円体Kの焦点G2をより遠くに位置させて、より遠方まで導光する効果が確実に得られる。
また、図4に示すように、ガイドレンズ部32の外周面32bの直径Dは、回転楕円体Kの短軸長さYよりも大きい。光源2の発光面20から発せられた光のうち、全反射レンズ部33に入光せずにガイドレンズ部32側に漏れた光、特に凸レンズ部31と全反射レンズ部33との境界部S付近に入射した光は、ガイドレンズ部32に入る。ガイドレンズ部32に入った光は、ガイドレンズ部32の外周面32bで反射されて、導光体1の周面11から導光体1に入射される。
更に、ガイドレンズ部32の外周面32bは、光源2の発光面20の中心と、凸レンズ部31の集光面31bと全反射レンズ部33の内周面33aとの境界部Sとを結ぶ仮想直線Rに対して交差する位置に配置されている。ガイドレンズ部32の外周面32bは、仮想直線Rに下端で交差する位置W(図4の一点鎖線)よりも外側に位置している。このため、凸レンズ部31と全反射レンズ部33との境界部S付近に入射した光は、確実にガイドレンズ部32に入り、ガイドレンズ部32の外周面32bでの反射により、導光体1の周面11から導光体1に確実に入射される。
一方、図8に示すように、ガイドレンズ部32の外周面32bの直径Dが、回転楕円体Kの短軸長さYよりも小さい場合には、凸レンズ部31と全反射レンズ部33との境界部S付近に入射した光は、ガイドレンズ部32の外側の板状部37の上面で反射されてしまい、ガイドレンズ部32には入射されない。このため、光の利用効率が低下してしまう。
ここで、図9に示すように、回転楕円体Kの短軸長さYを5.9mmと固定して、長軸長さXを可変させて長軸長さXと短軸長さYの比率(X/Y)を、n1=1.3、n2=1.6、n3=1.8、n4=2、n5=2.1,n6=2.3と変化させた。n2〜n5の場合(比率(X/Y)=1.6〜2.1)には、全反射レンズ部33で反射された光は、導光体1に入射される入射角度αを小さくした状態で導光体1に入射して、導光体1の周面11に向かう角度βが大きくなり、臨界角以上となった。このため、導光体1において光を遠方に導光させることができた。また、全反射レンズ部33が成形に適切な形状になり、成形性がよくなった。
一方、n1=1.3の場合には、全反射レンズ部33に入射された光の外周面33bに向かう角度γ(光の外周面の法線に対する角度)が臨界角未満となり、外周面33bで全反射されずに外部に漏出してしまう場合があった(図7)。また、全反射レンズ部33の径方向厚みが厚くなり、成形性が低下する場合があった。
n6=2.3の場合には、全反射レンズ部33の先端が先細りになり、全反射レンズ部33の成形性が低下する場合があった。全反射レンズ部33の内周面33aを光源2の発光面20に近づければ、全反射レンズ部33の先端を厚くすることは可能であるが、この場合、光源2の発熱により全反射レンズ部33先端が熱せられ溶融するおそれがある。
以上のように、本実施形態の光学部材3によれば、光源2から発せられた光を効率よく導光体1に入射させる。
本実施形態の照明装置は、車両の前照灯、後照灯、標識灯、車体の脚掛け部の踏み面、車両内装の表示系、装飾灯などに好適に用いられる。本実施形態の照明装置は、車両以外にも、家庭用やオフィス用の照明装置、蛍光玩具、室内灯などに用いることが可能である。
(1)本実施形態の照明装置は、光源2と、導光体1と、光源2と導光体1との間に配置される光学部材3とを備える照明装置であって、
光学部材3は、光源2と導光体1の端面10との間に位置する凸レンズ部31と、凸レンズ部31から光源2の周囲側に向かって突出する全反射レンズ部33と、導光体1の周面11を保持するガイドレンズ部32とを備え、
凸レンズ部31は、導光体1の端面10に対面する出射面31aと、光源2に向けて凸状に湾曲して出射面31aの直径よりも小さい直径をもつ集光面31bと、をもち、
全反射レンズ部33の外周面33bは、回転楕円体Kの一部をなす楕円弧面であって、回転楕円体Kの2つの焦点のうち一方の焦点G1は光源2が位置し、他方の焦点G2は導光体1の中に位置しており、
ガイドレンズ部32の外周面32bの直径をDとし、回転楕円体Kの短軸長さをYとしたときに、Y≧Dの関係があることを特徴とする。
本実施形態によれば、光源2と導光体1との間に光学部材3を配置して、光学部材3の凸レンズ部31の出射面31aで導光体1の端面10を保持し、ガイドレンズ部32の内周面32aで導光体1の周面11を保持している。このため、光学部材3により導光体1を安定に保持することができる。
また、凸レンズ部31の集光面31bの直径bは出射面31aの直径aよりも小さい。このため、集光面31bに入射した光を効率よく出射面31aから導光体1の端面10に入射させることができる。
全反射レンズ部33の外周面33bは、回転楕円体Kの一部をなす楕円弧面である。回転楕円体Kの2つの焦点G1、G2のうち一つは光源2が位置している。光源2が、回転楕円体Kの1つの焦点G1に位置しているため、光源2から発せられた光のうち主として光源2の側部から発せられた光は、全反射レンズ部33に入射して、全反射レンズ部33の外周面33bで反射される。反射された光は、凸レンズ部31又はガイドレンズ部32を通じて、導光体1の入射面としての端面10又は周面11から、導光体1に入射される。
また、回転楕円体Kの他方の焦点G2は、導光体1の中に位置している。光源2から発せられ全反射レンズ部33で反射された光の多くは、導光体1に入射される入射角度α(入射面の法線に対する角度)が小さくなる。光の入射角度αが小さいと、導光体1の周面11に向かう光の角度β(導光体1の周面11の法線に対する角度)が大きくなる。導光体1において周面11に向かう光の角度βは、臨界角以上となる。このため、光が導光体1の周面11から漏光しにくくなり、導光体1内部をより遠くまで導光することができる。なお、臨界角とは、光が光学的に密な媒質(屈折率の大きな物質)から疎な媒質(屈折率の小さな物質)へ入射するとき、全反射が起きる最も小さい入射角度をいう。
回転楕円体Kの他方の焦点G2が、導光体1よりも光源2に近い位置、即ち光源2と導光体1との間(例えば凸レンズ部31)に位置している場合には、導光体1に入射される光の入射角度αが大きくなり、導光体1の周面11に向かう角度βが小さくなり、臨界角未満となる場合がある。導光体1の周面11から漏光する光量が増え、導光体1の中を遠くまで導光させることができない。
また、ガイドレンズ部32の外周面32bの直径をDとし、回転楕円体Kの短軸長さをYとしたときに、D≧Yの関係をもつ。この場合には、全反射レンズ部33に入光せずに凸レンズ部31よりも外側に漏れ出た光、特に全反射レンズ部33の内周面33aと凸レンズ部31の集光面31bとの境界部S付近に入射した光は、ガイドレンズ部32に入る。ガイドレンズ部32に入った光は、ガイドレンズ部32の外周面32bで反射されて、導光体1に周面11から入射される。このため、本実施形態の光学部材3によれば、光源2から発せられた光を、効率よく導光体1に入射させることができる。
(2)回転楕円体Kの短軸Kyは、凸レンズ部31の出射面31aよりも光源2から遠方に位置していることが好ましい。全反射レンズ部33の中で光が反射される領域、即ち全反射レンズとして機能する領域が増え、全反射レンズ部33により導光体1側に反射できる光量を増加させることができる。また、回転楕円体Kの焦点G2をより遠くに位置させて、より遠方まで導光する効果が確実に得られる。
(3)回転楕円体Kの短軸長さYと長軸長さXの比率(X/Y)は1.6〜2.1であることが好ましい。全反射レンズ部33で反射された光が、小さい入射角度αで導光体1に入射される。導光体1に入射した光は、導光体1の周面11に向かう角度βを大きくして、臨界角よりも大きくさせることができる。ゆえに、導光体1からの過剰の漏光が抑制され、導光体1の中を遠方まで導光させることができる。また、全反射レンズ部33の形状が成形に適した形状になり、全反射レンズ部の成形性がよくなる。
(4)回転楕円体Kの他方の焦点G2は、導光体1におけるガイドレンズ部32で囲まれている部分に位置していることが好ましい。焦点G2は、導光体1におけるガイドレンズ部32で囲まれた部分に位置しているため、導光体1は焦点G2付近で湾曲又は変形しない。このため、焦点G2に集光した光を効率よく遠方まで導光することができる。
(5)回転楕円体Kの他方の焦点G2側の先端は、導光体1におけるガイドレンズ部32で囲まれている部分に位置していることが好ましい。焦点G2に集光した光を更に効率よく遠方まで導光することができる。
(6)ガイドレンズ部32の外周面32bは、光源2と、凸レンズ部31の集光面31bと全反射レンズ部33の内周面33aとの境界部Sとを結ぶ仮想直線Rに対して交差する位置に配置されていることが好ましい。このため、凸レンズ部31と全反射レンズ部33との境界部S付近に入射した光は、確実にガイドレンズ部32に入り、ガイドレンズ部32の外周面32bでの反射により、導光体1の周面11から導光体1に確実に入射される。
(7)導光体1に入射した光が導光体1の周面11に向かって臨界角以上の角度βで進むように、導光体1の屈折率及び回転楕円体Kの形状が設定されていることが好ましい。この場合には、導光体において周面に向かう光の多くが周面で全反射され、周面からの光の過剰な漏光を抑えられる。ゆえに、導光体において光を遠方まで導光することができる。
1:導光体、10:端面、11:側面、2:光源、20:発光面、3:光学部材、31:凸レンズ部、31a:出射面、31b:集光面、32:ガイドレンズ部、32a:内周面、32b:外周面、33:全反射レンズ部、33a:内周面、33b:外周面(楕円弧面)、34:導光体収容空間、35:光源空間、D:ガイドレンズ部の外周面の直径、G1、G2:回転楕円体の焦点、K:回転楕円体、R:仮想直線、S:凸レンズ部と全反射レンズ部との境界部、Ky:回転楕円体の短軸、X:回転楕円体の長軸長さ、Y:回転楕円体の短軸長さ

Claims (7)

  1. 光源と、導光体と、前記光源と前記導光体との間に配置される光学部材とを備える照明装置であって、
    前記光学部材は、前記光源と前記導光体の端面との間に位置する凸レンズ部と、前記凸レンズ部から前記光源の周囲側に向かって突出する全反射レンズ部と、前記導光体の周面を保持するガイドレンズ部とを備え、
    前記凸レンズ部は、前記導光体の端面に対面する出射面と、前記光源に向けて凸状に湾曲して前記出射面の直径よりも小さい直径をもつ集光面と、をもち、
    前記全反射レンズ部の外周面は、回転楕円体の一部をなす楕円弧面であって、前記回転楕円体の2つの焦点のうち一方に前記光源が位置し、他方は前記導光体の中に位置しており、
    前記ガイドレンズ部の外周面の直径をDとし、前記回転楕円体の短軸長さをYとしたときに、D≧Yの関係があることを特徴とする照明装置。
  2. 前記回転楕円体の短軸は、前記凸レンズ部の前記出射面よりも前記光源から遠方に位置している請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記回転楕円体の短軸長さと長軸長さの比率は1.6〜2.1である請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記回転楕円体の他方の焦点は、前記導光体における前記ガイドレンズ部で囲まれている部分に位置している請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 前記回転楕円体の他方の焦点側の先端は、前記導光体における前記ガイドレンズ部で囲まれている部分に位置している請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 前記ガイドレンズ部の外周面は、光源と、前記凸レンズ部の前記集光面と前記全反射レンズ部の内周面との境界部とを結ぶ仮想直線に対して交差する位置に配置されている請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置。
  7. 前記導光体に入射した光が前記導光体の周面に向かって臨界角以上の角度で進むように、前記導光体の屈折率及び前記回転楕円体の形状が設定されている請求項1〜6のいずれかに記載の照明装置。
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