JP6413692B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1台の室外機に複数台の室内機が冷媒配管で接続された空気調和装置に係わり、より詳細には、冷媒回路への冷媒充填量を低減できる空気調和装置に関する。
圧縮機と四方弁と室外熱交換器と膨張弁とを有する室外機と、室内熱交換器を有する室内機とを液管とガス管とで接続してなる冷媒回路を有する空気調和装置では、圧縮機から吐出されて凝縮器として機能している熱交換器に流入して凝縮した冷媒は、膨張弁を介して蒸発器として機能している熱交換器に流入して蒸発し、再び圧縮機に吸入されることで冷凍サイクルを形成している。この冷凍サイクルにおいて、膨張弁を通過する際の冷媒の状態としては液相状態であることが好ましい。気液二相状態の冷媒が膨張弁を通過すると、冷媒の流動音が発生して使用者に不快感を与える恐れがあるためであり、また、液相と気相との割合が不均一な状態の冷媒が膨張弁を通過すれば、膨張弁の冷媒流入側における冷媒圧力と冷媒流出側における冷媒圧力との圧力差が不安定となって、冷凍サイクルが安定しない恐れがあるためである。
冷媒を液相状態にして膨張弁を通過させるためには、膨張弁の上流側に配置される凝縮器として機能している熱交換器の冷媒出口における過冷却度を十分に大きくする必要がある。しかし、空気調和装置が暖房運転を行うとき、すなわち、四方弁を切り替えて室内熱交換器を凝縮器として機能させる場合に、室内熱交換器の冷媒出口における過冷却度を大きくし冷媒を液相状態として室内機から流出させると、液管における液冷媒量が多くなり、液管の長さ(配管長)が長くなる程液管における液冷媒量が多くなる。
通常、空気調和装置では、必要とされる空調能力を発揮するために必要な冷媒量に、上述した液管における液冷媒量を加味して冷媒回路に充填する冷媒量を決定する。このため、液管での液冷媒量が多くなる程冷媒充填量も多くなってコストアップとなる問題がある。特に、充填する冷媒が可燃性冷媒(例えば、R32)である場合は、冷媒充填量が多くなるとコストアップという問題に加えて、万が一室内機が設置された空間に冷媒が漏洩した場合に、その漏洩量が多くなる。そのため、室内機が設置された空間における冷媒濃度が、冷媒が発火する恐れがある濃度に達する可能性が高くなる。
上述した問題を解決する方法として、例えば特許文献1に記載のような冷凍サイクル装置が提案されている。この冷凍サイクル装置は、圧縮機と、圧縮機において圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器から流出した冷媒を過冷却する熱交換器(以降、過冷却熱交換器と記載)と、過冷却熱交換器により過冷却された冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張弁において膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えている。そして、冷凍サイクル装置は、上記各構成を冷媒配管で接続してなる主回路と、膨張弁および蒸発器をバイパスしバイパス膨張弁を備えたバイパス管とを有し、過冷却熱交換器は、凝縮器から流出して主回路を流れる冷媒とバイパス回路を流れる冷媒とを熱交換させて、凝縮器から流出した冷媒を過冷却するものである。
以上説明したような冷凍サイクル装置であれば、仮に凝縮器と膨張弁とを接続する冷媒配管(液管)が長くても、過冷却熱交換器を膨張弁の近傍に配置すれば、凝縮器から流出する冷媒は気液二相状態とし、過冷却熱交換器で過冷却することで冷媒を液相状態として膨張弁を通過させることができる。このため、液管での液冷媒量を減少させることができて冷凍サイクル装置への冷媒充填量を削減できるとともに、冷媒が気液二相状態で膨張弁を通過することによる冷媒の流動音の発生や、液相と気相との割合が不均一な状態の冷媒が膨張弁を通過して膨張弁の冷媒流入側における冷媒圧力と冷媒流出側における冷媒圧力との圧力差が不安定となることを防止できる。
上述した、過冷却熱交換器を利用して冷媒充填量を削減する方法は、1台の室外機に複数台の室内機が接続される、所謂マルチ型空気調和装置において特に有効である。マルチ型空気調和装置の場合、各室内機と室外機とを接続する液管が室内機の台数分存在し、各室内機に対応する膨張弁が室外機に配置される。暖房運転時に各膨張弁を通過させる冷媒を液相状態とするために、各室内機の室内熱交換器で冷媒を液相状態として冷媒を液管に流した場合、各液管での液冷媒量が多大な量となる。従って、室外機に各室内機に対応する過冷却熱交換器を設け、これらを各膨張弁の上流側に配置すれば、各室内機から流出させる冷媒を気液二相状態とし、室外機に流入してから各過冷却熱交換器で冷媒を液相状態とすればよく、各液管での液冷媒量を減少できるので、マルチ型空気調和装置への冷媒充填量を大きく削減できる。
しかし、前述したように、過冷却熱交換器には、膨張弁と室外熱交換器(暖房運転時に蒸発器として機能している)とをバイパスするバイパス管とこのバイパス管に備えられるバイパス膨張弁とが必要となる。従って、マルチ型空気調和装置に室内機の台数分過冷却熱交換器を設ける場合は、室内機の台数分のバイパス膨張弁を室外機に設ける必要があるため、室外機が大型化するという問題があった。
そこで本出願人は、各室内機に対応する過冷却熱交換器と、各過冷却熱交換器ユニットの室外膨張弁と過冷却熱交換器との間から分岐して単一の過冷却膨張弁と複数の過冷却熱交換器を介して圧縮機の吸入側に接続したバイパス回路と、冷媒回路が暖房サイクルとされているときに複数の過冷却熱交換器の冷媒出口側における冷媒の過冷却度を検出する過冷却度検出手段を室外機に有する空気調和装置について、先に提案している(特願2014−143933)。
上述した空気調和装置では、冷媒回路が暖房サイクルであるとき、複数の室外膨張弁の開度を調節することで、各室内機の室内熱交換器から流出する冷媒を気液二相状態とし、かつ、各室内熱交換器から流出する冷媒の過冷却度を検出し、検出した過冷却度のうち少なくとも1つが予め定められた目標過冷却度未満であれば、過冷却膨張弁の開度を大きくする。これにより、各室外膨張弁を通過する冷媒を液相状態とすることができ、室外機を大型化させることなく空気調和装置への冷媒充填量を削減できる。
国際公開2009/150761号公報
前述したように、本出願人が先に提案している空気調和装置に設けられているバイパス回路は、各過冷却熱交換器ユニットの室外膨張弁と過冷却熱交換器との間から分岐し、単一の過冷却膨張弁と複数の過冷却熱交換器を介して圧縮機の吸入側に接続されている。このとき、各過冷却熱交換器が直列に接続されてバイパス回路に配置されていれば、バイパス回路を流れ過冷却膨張弁を介して複数の過冷却熱交換器に流入した冷媒は、各過冷却熱交換器を順に流れて各過冷却熱交換器において室内機から流入する冷媒と熱交換を行う。従って、バイパス回路を流れる冷媒は、真っ先に流入する過冷却熱交換器で加熱され、次に流入する過冷却熱交換器で更に加熱される、というように、順に過冷却熱交換器に流入するに従って加熱されていく。
このため、バイパス回路を流れる冷媒の温度は、冷媒が真っ先に流入する過冷却熱交換器から最後に冷媒が流入する過冷却熱交換器に向かうにつれて高くなるので、冷媒が真っ先に流入する過冷却熱交換器から最後に冷媒が流入する過冷却熱交換器に向かうにつれて過冷却熱交換器での熱交換量が小さくなる。熱交換量が小さい過冷却熱交換器では、当該過冷却熱交換器の冷媒出口側における冷媒の過冷却度が取れず気液二相状態の冷媒が当該過冷却熱交換器の膨張弁を通過する恐れがあり、冷媒の流動音が発生する恐れや、膨張弁の冷媒流入側における冷媒圧力と冷媒流出側における冷媒圧力との圧力差が不安定となって冷凍サイクルが安定しない恐れがあった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、各過冷却熱交換機における熱交換量の不均衡が改善できる空気調和装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、圧縮機と、室外熱交換器と、室外膨張弁と過冷却熱交換器とが冷媒配管で接続されてなる複数の過冷却熱交換器ユニットと、複数の過冷却熱交換器ユニットと同数の室内熱交換器とを連結して形成した主冷媒回路と、各過冷却熱交換器ユニットの室外膨張弁と過冷却熱交換器との間から分岐して、単一の過冷却膨張弁と複数の過冷却熱交換器を介して圧縮機の吸入側に接続したバイパス回路とを有するものである。そして、複数の過冷却熱交換器が直列に接続されてバイパス回路における過冷却膨張弁と圧縮機の吸入側の間に組み込まれ、複数の過冷却熱交換器は各々の熱交換能力が異なり、バイパス回路を流れる冷媒が最初に流入する過冷却熱交換器の熱交換能力が最も小さくされ、また、バイパス回路を流れる冷媒が最後に流入する過冷却熱交換器の熱交換能力が最も大きくされている。
上記のように構成した本発明の空気調和装置によれば、各過冷却熱交換器における熱交換量の不均衡を改善できるので、気液二相様態の冷媒が室外膨張弁に流れることがなく、冷媒流動音の発生や膨張弁の冷媒流入側における冷媒圧力と冷媒流出側における冷媒圧力との圧力差が不安定となることを防ぐことができる。
本発明の実施形態である空気調和装置の冷媒回路図である。 本発明の実施形態における、過冷却熱交換器の構造説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、1台の室外機に3台の室内機が並列に接続され、全ての室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転が行えるマルチ型の空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1に示すように、本実施形態における空気調和装置1は、1台の室外機2と、室外機2に第1液管8a、第2液管8b、第3液管8c、および、ガス管9で並列に接続された3台の室内機5a〜5cとを備えている。
上記各構成要素は次のように接続されている。第1液管8aの一端が室外機2の第1液側閉鎖弁28aに、他端が室内機5aの閉鎖弁53aにそれぞれ接続され、第2液管8bの一端が室外機2の第2液側閉鎖弁28bに、他端が室内機5bの閉鎖弁53bにそれぞれ接続され、第3液管8cの一端が室外機2の第3液側閉鎖弁28cに、他端が室内機5cの閉鎖弁53cにそれぞれ接続されている。また、ガス管9は一端が室外機2のガス側閉鎖弁29に、他端が分岐して室内機5a〜5cの各閉鎖弁54a〜54cにそれぞれ接続されている。このように、室外機2と室内機5a〜5cとが第1液管8a、第2液管8b、第3液管8c、および、ガス管9で接続されて、空気調和装置1の冷媒回路10が構成されている。尚、冷媒回路10のうち、後述するバイパス回路を除いた部分が、本発明における主冷媒回路である。
まず、図1を用いて、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、第1過冷却熱交換器ユニット30aと、第2過冷却熱交換器ユニット30bと、第3過冷却熱交換器ユニット30cと、過冷却膨張弁26と、室外ファン27と、一端に第1液管8aが接続された第1閉鎖弁28aと、一端に第2液管8bが接続された第2閉鎖弁28bと、一端に第3液管8cが接続された第3閉鎖弁28cと、一端にガス管9が接続されたガス側閉鎖弁29を備えている。そして、室外ファン27を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室外機冷媒回路20を構成している。
圧縮機21は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機21の冷媒吐出側は、後述する四方弁22のポートaと吐出管41で接続されている。また、圧縮機21の冷媒吸入側は、後述する四方弁22のポートcと吸入管42で接続されている。
四方弁22は、冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、圧縮機21の冷媒吐出側と吐出管41で接続されている。ポートbは、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と冷媒配管43で接続されている。ポートcは、圧縮機21の冷媒吸入側と吸入管42で接続されている。そして、ポートdは、ガス側閉鎖弁29と室外機ガス管44で接続されている。
室外熱交換器23は、後述する室外ファン27の回転により室外機2に設けられている図示しない吸込口から室外機2内部に取り込まれた外気と冷媒とを熱交換させるものである。室外熱交換器23の一方の冷媒出入口は上述したように冷媒配管43で四方弁22のポートbに接続され、他方の冷媒出入口には室外機液管45の一端が接続されている。室外熱交換器23は、冷媒回路10が冷房サイクルとなる場合は凝縮器として機能し、冷媒回路10が暖房サイクルとなる場合は蒸発器として機能する。
室外機液管45の他端には、第1液分管46aの一端と第2液分管46bの一端と第3液分管46cの一端とが各々接続されている。また、第1液分管46aの他端は第1液側閉鎖弁28aと接続され、第2液分管46bの他端は第2液側閉鎖弁28bと接続され、第3液分管46cの他端は第3液側閉鎖弁28cと接続されている。
第1液分管46aには、室外熱交換器23から第1液側閉鎖弁28aに向かって、第1室外膨張弁24aと第1過冷却熱交換器25aが順に設けられている。これら第1液分管46aと第1室外膨張弁24aと第1過冷却熱交換器25aとで、第1過冷却熱交換器ユニット30aが構成される。また、第2液分管46bには、室外熱交換器23から第2液側閉鎖弁28bに向かって、第2室外膨張弁24bと第2過冷却熱交換器25bが順に設けられている。これら第2液分管46bと第2室外膨張弁24bと第2過冷却熱交換器25bとで、第2過冷却熱交換器ユニット30bが構成される。さらには、第3液分管46cには、室外熱交換器23から第3液側閉鎖弁28cに向かって、第3室外膨張弁24cと第3過冷却熱交換器25cが順に設けられている。これら第3液分管46cと第3室外膨張弁24cと第3過冷却熱交換器25cとで、第3過冷却熱交換器ユニット30cが構成される。
第1液分管46aにおける第1室外膨張弁24aと第1過冷却熱交換器25aとの間には、第1バイパス管47aの一端が接続されている。第2液分管46bにおける第2室外膨張弁24bと第2過冷却熱交換器25bとの間には、第2バイパス管47bの一端が接続されている。第3液分管46cにおける第3室外膨張弁24cと第3過冷却熱交換器25cとの間には、第3バイパス管47cの一端が接続されている。そして、第1バイパス管47aの他端と、第2バイパス管47bの他端と、第3バイパス管47cの他端とは、過冷却膨張弁26を備えた流入管48に接続されている。
第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、および第3過冷却熱交換器25cの各々は、エッチング加工で形成した流路を有する金属箔を積層して形成されるマイクロ流路熱交換器である。一般的に、マイクロ流路熱交換器は、プレート型熱交換器や二重管熱交換器と比べて伝熱性能が高いため小型化が可能であり、本実施形態のように複数の過冷却熱交換器を設ける必要がある室外機2に採用すれば、室外機2の大型化を防ぐことができる。
尚、本実施形態では、第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、および第3過冷却熱交換器25cが別体とされているとして以下に説明するが、第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、および第3過冷却熱交換器25cが一体に形成されていてもよい。
第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、および第3過冷却熱交換器25cの各々には2つの冷媒流路が直交するように設けられており、これら2つの冷媒流路を流れる冷媒同士が熱交換を行う。図2に示すように、第1過冷却熱交換器25aは、5本の第1分流路25a1と、第1分流路25a1に直交する13本の第2分流路25a2を有している。第2過冷却熱交換器25bは、7本の第1分流路25b1と、第1分流路25b1に直交する13本の第2分流路25b2を有している。第3過冷却熱交換器25cは、11本の第1分流路25c1と、第1分流路25c1に直交する13本の第2分流路25c2を有している。
第1過冷却熱交換器25aの5本の第1分流路25a1は、各々の両端が結合されて第1液分管46aに組み込まれることで、第1液分管46aの一部を構成している。第2過冷却熱交換器25bの7本の第1分流路25b1は、各々の両端が結合されて第2液分管46bに組み込まれることで、第2液分管46bの一部を構成している。第3過冷却熱交換器25cの11本の第1分流路25c1は、各々の両端が結合されて第3液分管46cに組み込まれることで、第3液分管46cの一部を構成している。
第1過冷却熱交換器25aの13本の第2分流路25a2は、一端が結合されて流入管48の一端に接続されている。第3過冷却熱交換器25cの13本の第2分流路25c2は、一端が結合されて流出管49の一端に接続されている。そして、第2過冷却熱交換器25bの13本の第2分流路25b2は、各々の一端が第1過冷却熱交換器25aの各第2分流路25a2の他端と接続され、各々の他端が第3過冷却熱交換器25cの各第2分流路25c2の他端と接続されている。尚、流出管49の他端は、吸入管42における四方弁22のポートcと圧縮機21の冷媒吸入側との間に接続されている。
第1室外膨張弁24a、第2室外膨張弁24b、第3室外膨張弁24c、および過冷却膨張弁26は、各々電子膨張弁である。第1室外膨張弁24aの開度を調節することで、後述する室内機5aの室内熱交換器51aを流れる冷媒量および第1過冷却熱交換器25aを流れる冷媒量を調節する。第2室外膨張弁24bの開度を調節することで、後述する室内機5bの室内熱交換器51bを流れる冷媒量および第2過冷却熱交換器25bを流れる冷媒量を調節する。第3室外膨張弁24cの開度を調節することで、後述する室内機5cの室内熱交換器51cを流れる冷媒量および第3過冷却熱交換器25cを流れる冷媒量を調節する。
過冷却膨張弁26の開度を調節することで、第1液分管46a、第2液分管46bおよび第3液分管46cのそれぞれから分流し、第1バイパス管47a、第2バイパス管47b、第3バイパス管47cおよび流入管48を介して第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、第3過冷却熱交換器25cの順に流れ、各過冷却熱交換器25a〜25cで各液分管46a〜46cを流れる冷媒と熱交換を行った後、流出管49へ流出する冷媒量を調節する。尚、上述した第1バイパス管47aと、第2バイパス管47bと、第3バイパス管47cと、流入管48と、各過冷却熱交換器25a〜25cの第2分流路25a2〜25c2と、流出管49と、過冷却膨張弁26とで、本発明のバイパス回路が構成される。
室外ファン27は樹脂材で形成されており、室外熱交換器23の近傍に配置されている。室外ファン27は、図示しないファンモータによって回転することで、室外機2に設けられている図示しない吸込口から室外機2の内部へ外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換した外気を室外機2に設けられている図示しない吹出口から室外機2の外部へ放出する。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1に示すように、吐出管41には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する高圧センサ31と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度である吐出温度を検出する吐出温度センサ33が設けられている。吸入管42には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力である吸入圧力を検出する低圧センサ32と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度である吸入温度を検出する吸入温度センサ34とが設けられている。
室外熱交換器23には、室外熱交換器23の温度を検出する室外熱交温度センサ35が設けられている。室外機液管45には、室外熱交換器23に流入あるいは室外熱交換器23から流出する冷媒の温度を検出する熱交液側センサ36が設けられている。
第1液分管46aにおける、第1過冷却熱交換器25aと第1液側閉鎖弁28aとの間には、この間の第1液分管46aを流れる冷媒の温度を検出する第1冷媒温度センサ37aが設けられている。第2液分管46bにおける、第2過冷却熱交換器25bと第2液側閉鎖弁28bとの間には、この間の第2液分管46bを流れる冷媒の温度を検出する第2冷媒温度センサ37bが設けられている。第3液分管46cにおける、第3過冷却熱交換器25cと第3液側閉鎖弁28cとの間には、この間の第3液分管46cを流れる冷媒の温度を検出する第3冷媒温度センサ37cが設けられている。
第1液分管46aにおける、第1室外膨張弁24aと第1過冷却熱交換器25aとの間には、この間の第1液分管46aを流れる冷媒の温度を検出する第1液温度センサ38aが設けられている。第2液分管46bにおける、第2室外膨張弁24bと第2過冷却熱交換器25bとの間には、この間の第2液分管46bを流れる冷媒の温度を検出する第2液温度センサ38bが設けられている。第3室外膨張弁24cと第3過冷却熱交換器25cとの間には、この間の第3液分管46cを流れる冷媒の温度を検出する第3液温度センサ38cが設けられている。
流入管48には、第1過冷却熱交換器25aに流入する冷媒の温度を検出する流入温度センサ39が設けられている。また、流出管49には、第3過冷却熱交換器25cから流出する冷媒の温度を検出する流出温度センサ40が設けられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2内に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ100が備えられている。
次に、3台の室内機5a〜5cについて説明する。3台の室内機5a〜5cは、室内熱交換器51a〜51cと、第1液管8a、第2液管8b、第3液管8cがそれぞれ接続された液側閉鎖弁53a〜53cおよび分岐したガス管9の他端がそれぞれ接続されたガス側閉鎖弁54a〜54cと、室内ファン55a〜55cとを備えている。そして、室内ファン55a〜55cを除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室内機冷媒回路50a〜50cを構成している。
尚、本実施形態における空気調和装置1では、室内機5a〜5cの構成および能力は全て同じであるため、以下の説明では、室内機5aの構成についてのみ説明を行い、その他の室内機5b、5cについては説明を省略する。また、図1では、室内機5aの構成装置に付与した番号の末尾をaからbおよびcにそれぞれ変更したものが、室外機5aの構成装置と対応する室内機5b、5cの構成装置となる。
室内熱交換器51aは、冷媒と後述する室内ファン55aの回転により室内機5aに設けられた図示しない吸込口から室内機5a内部に取り込まれた室内空気とを熱交換させるものであり、一方の冷媒出入口が液側閉鎖弁53aに室内機液管71aで接続され、他方の冷媒出入口がガス側閉鎖弁54aに室内機ガス管72aで接続されている。室内熱交換器51aは、冷媒回路10が冷房サイクルとなる場合は蒸発器として機能し、冷媒回路10が暖房サイクルとなる場合は凝縮器として機能する。
室内ファン55aは、室内熱交換器51aの近傍に配置される樹脂材で形成されたクロスフローファンであり、図示しないファンモータによって回転することで、室内機5aに設けられた図示しない吸込口から室内機5a内に室内空気を取り込み、室内熱交換器51aにおいて冷媒と熱交換した室内空気を室内機5aに備えられた図示しない吹出口から室内へ供給する。
以上説明した構成の他に、室内機5aには各種のセンサが設けられている。室内熱交換器51aには、室内熱交換器51aの温度を検出する室内熱交温度センサ61aが設けられている。また、室内機5aの図示しない吸込口付近には、室内機5a内に流入する室内空気の温度、すなわち室内温度を検出する室内温度センサ62aが備えられている。
次に、本実施形態における空気調和装置1の空調運転時の冷媒回路10における冷媒の流れや各部の動作について、図1および図2を用いて説明する。尚、以下の説明では、室内機5a〜5cが暖房運転を行う場合について説明し、冷房運転/除霜運転を行う場合については詳細な説明を省略する。また、図1における矢印は、暖房運転時の冷媒の流れを示している。
図1に示すように、室内機5a〜5cが暖房運転を行う場合、つまり、冷媒回路10が暖房サイクルとなる場合は、室外機2では四方弁22が実線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートdとが連通するよう、また、ポートbとポートcとが連通するよう、切り換えられる。これにより、室外熱交換器23が蒸発器として機能するとともに、室内熱交換器51a〜51cが凝縮器として機能する。
圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、吐出管41から四方弁22を介して室外機ガス管44に流入し、室外機ガス管44からガス側閉鎖弁29を介してガス管9に流入する。ガス管9に流入した冷媒は分岐して、ガス側閉鎖弁54a〜54cを介して室内機5a〜5cに流入する。
室内機5a〜5cに流入した冷媒は、室内機ガス管72a〜72cを流れて室内熱交換器51a〜51cに流入する。室内熱交換器51a〜51cに流入した冷媒は、室内ファン55a〜55cの回転により図示しない吸込口から室内機5a〜5c内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する。このように、室内熱交換器51a〜51cが凝縮器として機能し、室内熱交換器51a〜51cで冷媒と熱交換を行った室内空気が図示しない吹出口から室内機5a〜5cが設置されている部屋に吹き出されることによって、室内機5a〜5cが設置された部屋の暖房が行われる。
室内熱交換器51a〜51cから流出した冷媒は室内機液管71a〜71cを流れ、液側閉鎖弁53a〜53cを介して第1液管8a、第2液管8b、および第3液管8cに流入する。第1液管8a、第2液管8b、および第3液管8cから第1液側閉鎖弁28a、第2液側閉鎖弁28b、および第3液側閉鎖弁28cを介して室外機2に流入した冷媒は、第1液分管46a、第2液分管46b、および第3液分管46cを流れて第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、および第3過冷却熱交換器25cに流入する。各過冷却熱交換器25a〜25cに流入した冷媒は、過冷却膨張弁26を介して流入管48から流入する冷媒と熱交換を行って冷却される。尚、各過冷却熱交換器25a〜25cで熱交換を行って流出管49に流出した冷媒は、流出管49を流れて吸入管42に流入する。
第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、および第3過冷却熱交換器25cで冷却された冷媒は、一部が第1バイパス管47a、第2バイパス管47b、および第3バイパス管47cに分流し、残りが第1室外膨張弁24a、第2室外膨張弁24b、および第3室外膨張弁24cを通過して減圧された後、室外機液管45に流入する。尚、第1室外膨張弁24a、第2室外膨張弁24b、第3室外膨張弁24c、および過冷却膨張弁26の開度制御については後述する。
室外機液管45から室外熱交換器23に流入した冷媒は、室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って蒸発する。室外熱交換器23から流出した冷媒は、冷媒配管43を流れて四方弁22に流入し四方弁22から吸入管42へと流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
尚、室内機5a〜5cが冷房運転あるいは除霜運転を行う場合、つまり、冷媒回路10が冷房サイクルとなる場合は、室外機2では、四方弁22が破線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbとが連通するよう、また、ポートcとポートdとが連通するよう、切り換えられる。これにより、冷媒回路10が冷房サイクルとなる場合は、室外熱交換器23が凝縮器として機能するとともに、室内熱交換器51a〜51cが蒸発器として機能する。
ここで、図1を用いて、本実施形態の空気調和装置1が暖房運転を行っているときの、第1室外膨張弁24a、第2室外膨張弁24b、第3室外膨張弁24c、および過冷却度膨張弁26の開度調整について詳細に説明する。
空気調和装置1が暖房運転を行っているとき、第1室外膨張弁24a、第2室外膨張弁24b、および第3室外膨張弁24cを通過する冷媒の状態が気液二相状態であれば、これら各室外膨張弁24a〜24cを冷媒が通過する際に冷媒の流動音が発生する恐れがあり、また、液相と気相との割合が不均一な状態の冷媒が各室外膨張弁24a〜24cを通過すれば、各室外膨張弁24a〜24cの冷媒流入側(各過冷却熱交換器25a〜25c側)における冷媒圧力と冷媒流出側(室外熱交換器23側)における冷媒圧力との圧力差が不安定となって暖房サイクルが安定しない恐れがある。
従って、第1室外膨張弁24a、第2室外膨張弁24b、および第3室外膨張弁24cを通過する冷媒の状態は、上述した冷媒の流動音が発生しない、また、各室外膨張弁24a〜24cの冷媒流入側における冷媒圧力と冷媒流出側における冷媒圧力との圧力差が不安定とならない液相状態とすることが好ましい。しかし、各室外膨張弁24a〜24cを通過する冷媒を液相状態とするために、各室内熱交換器51a〜51cの冷媒出口側で過冷却度が大きくなるように各室外膨張弁24a〜24cの開度を調整した場合、冷媒回路10における各室内熱交換器51a〜51cの冷媒出口側から第1室外膨張弁24a、第2室外膨張弁24b、および第3室外膨張弁24cまでの間、つまり、各室内機液管71a〜71cと、第1液管8aおよび第2液管8bおよび第3液管8cと、第1液分管46aにおける第1閉鎖弁28aから第1室外膨張弁24aの間と、第2液分管46bにおける第2閉鎖弁28bから第2室外膨張弁24bの間と、第3液分管46cにおける第3閉鎖弁28cから第3室外膨張弁24cの間での液冷媒量が多くなる恐れがある。
そして、空気調和装置1で必要とされる空調能力(冷房能力や暖房能力)を発揮するために必要な冷媒量に、上述した暖房運転時の各室内熱交換器51a〜51cの冷媒出口側から各室外膨張弁24a〜24cまでの間の液冷媒量を加味して冷媒回路10に冷媒を充填すれば、充填する冷媒量が多くなってコストアップとなるとともに、充填する冷媒が可燃性冷媒であった場合に万が一各室内機5a〜5cが設置された空間に冷媒漏れが発生すれば、その漏洩量が冷媒が発火する恐れがある濃度に到達する可能性が高まる。
そこで、空気調和装置1が暖房運転を行っているとき、各室内熱交換器51a〜51cの冷媒出口側から第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、および第3過冷却熱交換器25cまでの間における冷媒の状態を気液二相状態とするために、各室内熱交換器51a〜51cの冷媒出口側での過冷却度が所定値(例えば、0℃)となるように、第1室外膨張弁24a、第2室外膨張弁24b、および第3室外膨張弁24cの開度を調節する。また、第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、および第3過冷却熱交換器25cに流入した気液二相状態の冷媒を冷却して液相状態とするために、各過冷却熱交換器25a〜25cの冷媒出口側での過冷却度が所定の目標過冷却度(例えば、2℃)以上となるように、過冷却膨張弁26の開度を調節する。
次に、図1および図2を用いて、空気調和装置1の暖房運転中に、第1室外膨張弁24a、第2室外膨張弁24b、第3室外膨張弁24c、および過冷却膨張弁26の開度調整をそれぞれ上述したように行っているときの、第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、および第3過冷却熱交換器25cでの熱交換について説明する。
暖房運転時、第1過冷却熱交換器25aには、室内熱交換器51aで気液二相状態となって室内機5aから流出した冷媒が、第1液管8a、第1液側閉鎖弁28a、第1液分管46aを介して第1過冷却熱交換器25aにおける暖房運転時の冷媒入口aから流入する。第1過冷却熱交換器25aに流入した気液二相状態の冷媒は、各第1分流路25a1に分流し各第2分流路25a2を流れる冷媒と熱交換を行って凝縮して液冷媒となり、合流して第1過冷却熱交換器25aにおける暖房運転時の冷媒出口a’から第1液分管46aに流出する。
同様に、室内機5bから流出した気液二相状態の冷媒は、第2液分管46bを介して第2過冷却熱交換器25bに冷媒入口bから流入し、各第1分流路25b1に分流し各第2分流路25b2を流れる冷媒と熱交換を行って凝縮して液冷媒となり、合流して冷媒出口b’から第2液分管46bに流出する。また、室内機5cから流出した気液二相状態の冷媒は、第3液分管46cを介して第3過冷却熱交換器25cに冷媒入口cから流入し、各第1分流路25c1に分流し各第2分流路25c2を流れる冷媒と熱交換を行って凝縮して液冷媒となり、合流して冷媒出口c’から第3液分管46cに流出する。
一方、各過冷却熱交換器25a〜25cから各液分管46a〜46cに流入した液冷媒の一部(過冷却膨張弁26の開度に応じた冷媒量となる)は、前述したように各バイパス管47a〜47cを流れて流入管48に流入し、過冷却膨張弁26で減圧されて冷媒入口Aから第1過冷却熱交換器25aに流入する。
冷媒入口Aから第1過冷却熱交換器25aに流入した低圧の冷媒は各第2分流路25a2に分流し、各第2分流路25a2から第2過冷却熱交換器25bの各第2分流路25b2、第3過冷却熱交換器25cの各第2分流路25c2の順に流れて合流し、第3過冷却熱交換器25cの冷媒出口Bから流出管49へと流出する。このとき、冷媒入口Aから流入した冷媒は、第1過冷却熱交換器25aで第1分流路25a1を流れる気液二相状態の冷媒と熱交換を行って加熱されて第2過冷却熱交換器25bに流入し、第2過冷却熱交換器25bで第1分流路25b1を流れる気液二相状態の冷媒と熱交換を行って更に加熱されて第3過冷却熱交換器25cに流入し、第3過冷却熱交換器25cで第1分流路25c1を流れる気液二相状態の冷媒と熱交換を行って更に加熱されて冷媒出口Bから流出管49へと流出する。
つまり、冷媒入口Aから冷媒出口Bへと冷媒が流れる間に、第1過冷却熱交換器25a、第2過冷却熱交換器25b、第3過冷却熱交換器25cの各々で冷媒が加熱されるので、冷媒入口Aから冷媒出口Bへと冷媒が流れるにつれて冷媒の温度が高くなる。この状態で、各過冷却熱交換器25a〜25cの熱交換能力が同じであれば、各過冷却熱交換器25a〜25cの第2分流路25a2〜25c2を流れる冷媒の温度が第1過冷却熱交換器25aから第3過冷却熱交換器25cに向かうにつれて高くなることから、第1過冷却熱交換器25aから第3過冷却熱交換器25cに向かうにつれて、各第1分流路を流れる気液二相状態の冷媒と各第2分流路を流れる冷媒との熱交換量が減少する。
各過冷却熱交換器25a〜25cでの熱交換量に上述したような違いがある場合、第1過冷却熱交換器25aより高い温度の冷媒が流入する第2過冷却熱交換器25bや第3過冷却熱交換器25cにおいて、第1分流路25b1、25c1を流れる気液二相状態の冷媒が凝縮し切らず気液二相状態のまま第2過冷却熱交換器25bや第3過冷却熱交換器25cから流出する恐れがある。そして、気液二相状態のまま第2過冷却熱交換器25bや第3過冷却熱交換器25cから流出した冷媒が、第2液分管46bや第3液分管46cを流れて第2室外膨張弁24bや第3室外膨張弁24cを通過する際に冷媒の流動音が発生する恐れがある。また、液相と気相との割合が不均一な状態の冷媒が第2室外膨張弁24bや第3室外膨張弁24cを通過すれば、第2室外膨張弁24bや第3室外膨張弁24cの冷媒流入側における冷媒圧力と冷媒流出側における冷媒圧力との圧力差が不安定となって暖房サイクルが安定しない恐れがある。
そこで、本発明の空気調和装置1では、冷媒入口Aに近く低圧の冷媒が第2分流路25a2に流入する第1過冷却熱交換器25aの熱交換能力を一番小さくし、第2過冷却熱交換器25bから第3過冷却熱交換器25cへと向かうにつれて熱交換能力が大きくなるようにしている。具体的には、図2に示すように、第1過冷却熱交換器25aでは第1分流路25a1を5本設け、第2過冷却熱交換器25bでは第1分流路25b1を7本設け、第3過冷却熱交換器25cでは第1分流路25c1を11本設ける。
第1過冷却熱交換器25aの第1分流路25a1の本数を一番少なくする、つまり、冷却したい気液二相状態の冷媒が流れる第1分流路25a1の伝熱面積を最小とすることで、第1過冷却熱交換器25aの熱交換能力を最小としている。そして、第2過冷却熱交換器25bから第3過冷却熱交換器25cへと向かうにつれて第1分流路の本数を増やす、つまり、第1分流路25b1を7本、第1分流路25c1を11本とすることで伝熱面積を順次増加させることで熱交換能力を順次大きくしている。
以上説明したように、冷媒入口Aに近く低圧の冷媒が流入する第1過冷却熱交換器25aの第1分流路25a1の伝熱面積を最小とし、第2過冷却熱交換器25bから第3過冷却熱交換器25c向かうにつれて各第1分流路25b1、25c1の伝熱面積を順次大きくすることで、各過冷却熱交換器25a〜25cの第2分流路25a2〜25c2に流入する冷媒の温度が順次高くなっても各過冷却熱交換器25a〜25cでの熱交換量の違いを最小限とできる。
従って、第1過冷却熱交換器25aより高い温度の冷媒が流入する第2過冷却熱交換器25bや第3過冷却熱交換器25cから気液二相状態の冷媒が流出することを防止できる。これにより、冷媒回路10における冷媒充填量を減らしつつ、第2室外膨張弁24bや第3室外膨張弁24cで冷媒の流動音が発生することや、第2室外膨張弁24bや第3室外膨張弁24cの冷媒流入側における冷媒圧力と冷媒流出側における冷媒圧力との圧力差が不安定となって暖房サイクルが安定しなくなるといったことが抑制できる。
尚、各過冷却熱交換器25a〜25cにおける第1分流路25a1〜25c1の本数は、事前に試験等を行って、各過冷却熱交換器25a〜25cでの熱交換量の違いが最小限となる本数に定めればよい。また、本実施形態では、各過冷却熱交換器25a〜25cの2つの冷媒流路(第1分流路25a1〜25c1と第2分流路25a2〜25c2)が直交する場合を例に挙げて説明したが、2つの冷媒流路が平行に配置されて各々の冷媒流路を冷媒が同じ方向にあるいは逆方向に流れる過冷却熱交換器であってもよい。
また、本実施形態では、第1分流路25a1〜25c1の本数を異ならせることで伝熱面積を変えて各過冷却熱交換器25a〜25cの熱交換能力を異ならせる場合を例に挙げて説明したが、第1分流路25a1〜25c1の本数は同じとし各々の長さを異ならせることで伝熱面積を異ならせる、あるいは、各々の単位長さ当たりの伝熱面積を異ならせることで、各過冷却熱交換器25a〜25cの熱交換能力を異ならせてもよい。
また、以上説明した実施形態では、過冷却熱交換器としてマイクロ流路熱交換器を用いた場合について説明したが、過冷却熱交換器としてプレート型熱交換器や二重管熱交換器を用いてもよい。そして、これらマイクロ流路熱交換器以外の熱交換器を用いる場合は、例えば、各プレート型熱交換器でフィンの表面積を変えて熱交換能力を異ならせる、というように、冷媒流路の表面積を変える以外の方法で熱交換能力を異ならせてもよい。
1 空気調和装置
2 室外機
5a〜5c 室内機
8a〜8c第1〜第3液管
23 室外熱交換器
24a 第1室外膨張弁
24b 第2室外膨張弁
24c 第3室外膨張弁
25a 第1過冷却熱交換器
25a1 第1分流路
25a2 第2分流路
25b 第2過冷却熱交換器
25b1 第1分流路
25b2 第2分流路
25c 第3過冷却熱交換器
25c1 第1分流路
25c2 第2分流路
26 過冷却膨張弁
45 室外機液管
46a 第1液分管
46b 第2液分管
46c 第3液分管
47a 第1バイパス管
47b 第2バイパス管
47c 第3バイパス管
48 流入管
49 流出管
51a〜51c 室内熱交換器
71a〜71c 室内機液管
A、a、b、c 冷媒入口
B、a’、b’、c’ 冷媒出口

Claims (4)

  1. 圧縮機と、室外熱交換器と、室外膨張弁と過冷却熱交換器とが冷媒配管で接続されてなる複数の過冷却熱交換器ユニットと、同複数の過冷却熱交換器ユニットと同数の室内熱交換器とを連結して形成した主冷媒回路と、
    前記各過冷却熱交換器ユニットの前記室外膨張弁と前記過冷却熱交換器との間から分岐して、単一の過冷却膨張弁と前記複数の過冷却熱交換器を介して前記圧縮機の吸入側に接続したバイパス回路と、
    を有する空気調和装置であって、
    前記複数の過冷却熱交換器が直列に接続されて前記バイパス回路における前記過冷却膨張弁と前記圧縮機の吸入側の間に組み込まれ、
    前記複数の過冷却熱交換器は、各々の熱交換能力が異なり、
    前記バイパス回路を流れる冷媒が最初に流入する過冷却熱交換器の熱交換能力が最も小さく、
    前記バイパス回路を流れる冷媒が最後に流入する過冷却熱交換器の熱交換能力が最も大きい、
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記複数の過冷却熱交換器の熱交換能力は、前記熱交換能力が最も小さい過冷却熱交換器から前記熱交換能力が最も大きい過冷却熱交換器に向かうに従って大きくなっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記複数の過冷却熱交換器は、マイクロ流路熱交換器で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記主冷媒回路や前記バイパス回路を流れる冷媒としてR32を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の空気調和装置。
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