JP6413544B2 - コンテナターミナル - Google Patents

コンテナターミナル Download PDF

Info

Publication number
JP6413544B2
JP6413544B2 JP2014193170A JP2014193170A JP6413544B2 JP 6413544 B2 JP6413544 B2 JP 6413544B2 JP 2014193170 A JP2014193170 A JP 2014193170A JP 2014193170 A JP2014193170 A JP 2014193170A JP 6413544 B2 JP6413544 B2 JP 6413544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
lane
guided vehicle
automatic guided
yard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014193170A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016064876A (ja
Inventor
靖史 齋藤
靖史 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2014193170A priority Critical patent/JP6413544B2/ja
Publication of JP2016064876A publication Critical patent/JP2016064876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6413544B2 publication Critical patent/JP6413544B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

この発明は、クレーンヤードとコンテナヤードを備えたコンテナターミナルに関する。
従来のコンテナターミナルとしては、例えば、特許文献1に開示されたコンテナターミナルシステムが知られている。特許文献1に開示されたコンテナターミナルシステムは、コンテナヤードとクレーンヤードとを有する。輸送用のコンテナは、概略的に直方体形状を有し、コンテナヤード内に積上げて保管される。コンテナヤード内には、コンテナの積上げおよび積下ろしを行うトランスファクレーンが複数台設けられる。コンテナターミナルの海側には、コンテナヤードに隣接してクレーンヤードが設けられ、このクレーンヤードには停泊する船舶に対してコンテナ荷役を行うコンテナクレーンが複数台設けられている。また、クレーンヤードとは反対側にはゲートが設けられている。ゲートは、コンテナターミナルの外部からコンテナターミナル内にコンテナを搬入、またはコンテナターミナル内から外部に搬出するトレーラーなどの有人搬送車両である有人シャーシが出入りする。
コンテナヤード内、コンテナヤードと各ゲート間およびコンテナヤードとクレーンヤード内にわたって有人シャーシが走行する有人搬送車両用走行経路が張り巡らされている。また、コンテナヤード内およびコンテナヤードからクレーンヤードにわたって無人搬送車両であるAGVが走行する無人搬送車両用走行経路が張り巡らされる。AGVは、コンテナヤードとクレーンヤードとの間で自動運転によってコンテナの搬送を行う。コンテナヤードにおいて、無人搬送車両用走行経路と有人搬送車両用走行経路とは、互いに交差して交差部を形成する。複数の交差部がコンテナヤードにおいて形成され、交差部には信号機を有する交差部車両進入案内手段が設けられ、有人シャーシとAGVとが同時に交差部に進入することが防がれる。
ところで、特許文献1に開示されたコンテナターミナルシステムでは、クレーンヤードにおいて無人搬送車両用走行経路が3条に形成されている。無人搬送車両用走行経路における最もクレーンヤードに近いコンテナヤードからクレーンヤードへ至る導入区間と、クレーンヤードから最もクレーンヤードに近いコンテナヤードへ至る導出区間は1条に形成されている。このため、AGVがコンテナヤードからクレーンヤードへ向かう場合、導入区間を必ず通る必要がある。また、AGVがクレーンヤードからコンテナヤードへ向かう場合、導出区間を必ず通らなければならない。
特開2000−44063号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたコンテナターミナルシステムでは、導入区間および導出区間が1条であるため、高速移動可能なAGVであっても、導入区間および導出区間にてAGVが渋滞するという問題がある。導入区間および導出区間におけるAGVの渋滞は、AGVの機動性を活用することができなくなりコンテナヤードにおける効率的な荷役を妨げる。この導入区間および導出区間におけるAGVの渋滞解消のため、無人搬送車両用走行経路の多条化(複線化)を図ればよいが、単純な多条化(複線化)は、コンテナヤードにおいて無人搬送車両用走行経路における交差部を増大させるという問題を生じる。無人搬送車両用走行経路における交差部の増大は、交差部におけるAGVの制御が複雑になるほか、交差部におけるAGV同士の干渉回避のために、減速や一旦停止の機会が多くなる。つまり、コンテナヤードにおけるAGVの走行速度の低下を招き、効率的なコンテナの搬送が妨げられ、その結果、コンテナターミナルの荷役能力が低下する。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、クレーンヤードにおけるコンテナ用無人搬送車の渋滞を解消するとともに、コンテナヤードにおいてコンテナ用無人搬送車の高速走行を可能とするコンテナターミナルの提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、岸壁に接岸する船舶に対してコンテナの荷役が行われるクレーンヤードと、前記クレーンヤードに設けられ、前記コンテナの荷役を行うコンテナクレーンと、コンテナを一時保管する複数のコンテナ集積ブロックが区画形成されたコンテナヤードと、を備えたコンテナターミナルにおいて、前記コンテナヤードは、前記クレーンヤード側に位置する第1コンテナエリアと、前記第1コンテナエリアよりも前記クレーンヤードから離れて位置する第2コンテナエリアと、を備え、前記クレーンヤードと前記第1コンテナエリアとの間にてコンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第1無人搬送車経路と、前記第1無人搬送車経路の外周に配置され、前記クレーンヤードと前記第2コンテナエリアとの間にて前記コンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第2無人搬送車経路と、を備え、前記クレーンヤードには、前記コンテナ用無人搬送車が走行する走行レーンと、前記コンテナクレーンにより前記コンテナ用無人搬送車に対する前記コンテナの荷役を行う移載レーンと、前記移載レーンと前記走行レーンとの間でのレーン移行を可能とするクレーンヤード側レーン移行領域とが配され、前記移載レーンには、前記コンテナクレーンが荷役する位置に対応して移載位置が設定され、前記コンテナクレーンは、前記移載位置にて前記第1無人搬送車経路を走行する前記コンテナ用無人搬送車および前記第2無人搬送車経路を走行する前記コンテナ用無人搬送車の両方に対するコンテナの移載を行い、前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の少なくとも一方は、前記走行レーンを有することを特徴とする。
本発明では、第1コンテナエリアを走行するコンテナ用無人搬送車と、第2コンテナエリアを走行するコンテナ用無人搬送車とは、コンテナヤードにおいて互いに干渉することなくそれぞれクレーンヤードへ進入する。クレーンヤードでは、コンテナ用無人搬送車は走行レーンを走行した後、クレーンヤード側レーン移行領域において移載レーンへ移行する。移載レーンではコンテナクレーンにより船舶と停止中のコンテナ用無人搬送車との間でのコンテナの移載が行われる。移載レーンにてコンテナの移載を完了したコンテナ用無人搬送車は移載レーンから走行レーンへ移行し、走行レーンへ移行したコンテナ用無人搬送車は第1無人搬送車経路又は第2無人搬送車経路を通り、コンテナヤードへ向けて走行する。
本発明によれば、クレーンヤード側レーン移行領域において走行レーンと移載レーンとの間にて無人搬送車のレーン移行ができるとともに、第1無人搬送車経路および第2無人搬送車経路が備えられていることから、コンテナヤードにおけるコンテナ用無人搬送車の渋滞を回避することができる。また、コンテナヤード側では第1無人搬送車経路および第2無人搬送車経路との間にてコンテナ用無人搬送車の経路移行がないため、コンテナヤードにおいてコンテナ用無人搬送車の高速走行が可能である。
また、上記のコンテナターミナルにおいて、前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路は、前記走行レーンをそれぞれ有する構成としてもよい。
また、上記のコンテナターミナルにおいて、前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の一方は、前記走行レーンを有し、前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の他方は、前記移載レーンを有する構成としてもよい。
この場合、走行レーンと別に移載レーンを設ける必要がなく、クレーンヤードにおいてコンテナ用無人搬送車のレーンの数を抑制することができる。
また、上記のコンテナターミナルにおいて、前記コンテナヤードは、前記コンテナヤードは、前記第1無人搬送車経路と前記第2無人搬送車経路との間にて前記コンテナ用無人搬送車の経路移行を可能とする経路移行部が設けられている構成としてもよい。
この場合、コンテナヤード側では第1無人搬送車経路と第2無人搬送車経路との間の経路の移行が可能となるため、第1無人搬送車経路や第2無人搬送車経路におけるコンテナ用無人搬送車の渋滞を解消することができる。
また、上記のコンテナターミナルにおいて、前記走行レーンは、前記移載レーンと並設され、前記コンテナ用無人搬送車が低速走行する低速レーンと、前記低速レーンと並設され、前記コンテナ用無人搬送車の高速走行が可能な高速レーンと、を備え、前記クレーンヤード側レーン移行領域は、前記高速レーンと前記低速レーンとの間にて前記コンテナ用無人搬送車のレーン移行を可能とする構成としてもよい。
この場合、クレーンヤードにおいて走行レーンが増え、高速レーンではコンテナ用無人搬送車が高速走行でき、低速レーンでは、移載レーンに移行しやすいようにコンテナ用無人搬送車が低速走行できる。このため、コンテナヤードにおけるコンテナ用無人搬送車の渋滞をより一層回避することができる。
また、本発明は、岸壁に接岸する船舶に対してコンテナの荷役が行われるクレーンヤードと、前記クレーンヤードに設けられ、前記コンテナの荷役を行うコンテナクレーンと、コンテナを一時保管する複数のコンテナ集積ブロックが区画形成されたコンテナヤードと、を備えたコンテナターミナルにおいて、前記コンテナヤードは、前記クレーンヤード側に位置する第1コンテナエリアと、前記第1コンテナエリアよりも前記クレーンヤードから離れて位置する第2コンテナエリアと、を備え、前記クレーンヤードと前記第1コンテナエリアとの間にてコンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第1無人搬送車経路と、前記第1無人搬送車経路の外周に配置され、前記クレーンヤードと前記第2コンテナエリアとの間にて前記コンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第2無人搬送車経路と、を備え、前記クレーンヤードには、前記コンテナ用無人搬送車が走行する走行レーンと、前記コンテナクレーンにより前記コンテナ用無人搬送車に対する前記コンテナの荷役を行う移載レーンと、前記移載レーンと前記走行レーンとの間でのレーン移行を可能とするクレーンヤード側レーン移行領域とが配され、前記コンテナヤードは、前記第1無人搬送車経路と前記第2無人搬送車経路との間にて前記コンテナ用無人搬送車の経路移行を可能とする経路移行部が設けられ、前記経路移行部は一方向に走行可能であり、前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の少なくとも一方は、前記走行レーンを有することを特徴とする。
本発明によれば、クレーンヤードにおけるコンテナ用無人搬送車の渋滞を解消するとともに、コンテナヤードにおいてコンテナ用無人搬送車の高速走行を可能とするコンテナターミナルの提供にある。
第1の実施形態に係るコンテナターミナルの概要を示す平面図である。 第1の実施形態に係るコンテナヤードの要部を示す平面図である。 (a)はコンテナ用無人搬送車が第1走行レーンの斜行開始位置に達した状態を示す平面図である。(b)はコンテナ用無人搬送車が移載レーンの移載位置に達した状態を示す平面図である。(c)はコンテナ用無人搬送車が第1走行レーンの斜行終了位置に達した状態を示す平面図である。 (a)はコンテナ用無人搬送車が第2走行レーンの斜行開始位置に達した状態を示す要部平面図である。(b)はコンテナ用無人搬送車が移載レーンの移載位置に達した状態を示す要部平面図である。(c)はコンテナ用無人搬送車が第2走行レーンの斜行終了位置に達した状態を示す要部平面図である。 (a)はコンテナ用無人搬送車が第1走行レーン、移載位置および第2走行レーンを通る例を示す要部平面図である。(b)はコンテナ用無人搬送車が第2走行レーン、移載位置および第1走行レーンを通る例を示す要部平面図である。(c)はコンテナ用無人搬送車が移載位置にてコンテナの荷役を行うほか、別のコンテナ用無人搬送車が待機位置に待機する状態を示す要部平面図である。 第2の実施形態に係るコンテナターミナルの要部を示す平面図である。 第3の実施形態に係るコンテナターミナルの概要を示す平面図である。 第3の実施形態に係るコンテナターミナルの要部を示す平面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係るコンテナターミナルについて図面を参照して説明する。
図1に示すように、コンテナターミナル10は、船舶としてのコンテナ船11が接岸可能な岸壁12を有する。コンテナ船11は、多数のISO規格コンテナ(以下、「コンテナ」と表記する)Cを積載可能な船体を有し、舷側と岸壁12とを対向した状態で接岸可能である。コンテナターミナル10は、接岸状態のコンテナ船11との間で主にコンテナCの受け渡しを行う領域であるクレーンヤード13を備えている。クレーンヤード13には、複数台(3台)のコンテナクレーン14が岸壁12に沿って配設されている。コンテナクレーン14は、コンテナ船11とのクレーンヤード13との間で主にコンテナCの受け渡しを行う。コンテナクレーン14は岸壁12に対して平行に往復走行自在である。
コンテナターミナル10は、クレーンヤード13と隣接して、コンテナCを一時保管するための領域としてのコンテナヤード15を備えている。コンテナヤード15には、長方形に区画形成された複数のコンテナ集積ブロック16が、岸壁12と直交する方向に配列されている。コンテナ集積ブロック16の長手方向は岸壁12と平行である。各コンテナ集積ブロック16はコンテナCの荷役を行うブロッククレーン17を備えており、ブロッククレーン17はコンテナ集積ブロック16の長手方向に往復移動する。
本実施形態では、コンテナヤード15は、クレーンヤード13側の第1コンテナエリア20と、第1コンテナエリア20よりもクレーンヤード13から離れて位置する第2コンテナエリア21と、を備えている。第1コンテナエリア20および第2コンテナエリア21には、それぞれ、4つのコンテナ集積ブロック16が設定されている。
コンテナターミナル10は、第1無人搬送車経路22および第2無人搬送車経路23を備えている。第1無人搬送車経路22は、第1コンテナエリア20とクレーンヤード13との間にてコンテナ用無人搬送車18を一方向へ循環走行させるための経路である。第2無人搬送車経路23は、第2コンテナエリア21とクレーンヤード13との間にてコンテナ用無人搬送車18を一方向へ循環走行させるための経路である。
コンテナ用無人搬送車18は、第1無人搬送車経路22および第2無人搬送車経路23に沿って走行し、クレーンヤード13とコンテナヤード15との間にてコンテナCを搬送する。コンテナ用無人搬送車18は車体に複数の車輪を備えており、車輪毎に車輪の向きを変更することが可能である。コンテナ用無人搬送車18によれば、直進走行やカーブ走行のほか、車体の向きを変えずに進路変更する走行(斜行走行および横行走行)が可能である。コンテナ用無人搬送車18には位置検出センサ(図示せず)が設けられている。第1無人搬送車経路22および第2無人搬送車経路23に間隔を空けて設けたマーカー(例えば、RFIDタグ)を位置検出センサが読み取ることにより、コンテナ用無人搬送車18の現在位置が認識される。コンテナターミナル10には、コンテナ用無人搬送車18の自動走行を制御する自動制御装置19が設置されている。自動制御装置19は各コンテナ用無人搬送車18と無線通信を行い、各コンテナ用無人搬送車18の運行状況に応じて各コンテナ用無人搬送車18に対して走行制御の指令を出す。また、本実施形態の自動制御装置19は、コンテナ用無人搬送車18の自動走行の制御を行うほか、コンテナCの荷役に係る状況を把握してコンテナクレーン14を除くコンテナターミナル10全体を制御する。
コンテナヤード15には、有人トレーラーTが走行するトレーラー経路Yが設定されている。有人トレーラーTとコンテナ集積ブロック16の間ではブロッククレーン17によりコンテナCの荷役が可能である。有人トレーラーTとは運転手により運転され、コンテナCを搭載可能な車台を牽引または備えた車両である。有人トレーラーTはコンテナターミナル10の外部においてコンテナCを運搬する手段である。なお、コンテナヤード15における有人トレーラーTのトレーラー経路Yと第1無人搬送車経路22および第2無人搬送車経路23との交差点では、有人トレーラーTの通行を規制する遮断機(図示せず)が設けられている。遮断機は自動制御装置19により制御され、交差点にコンテナ用無人搬送車18が接近する場合には、遮断機を作動させて有人トレーラーTの交差点への進入が規制される。
第1無人搬送車経路22について説明する。
第1無人搬送車経路22は、集積側レーン24、導入レーン25、第1走行レーン26および導出レーン27を備える。集積側レーン24は、第1コンテナエリア20内のコンテナ集積ブロック16毎に設けられ、コンテナ集積ブロック16の長手方向に沿って設けられている。集積側レーン24を走行するコンテナ用無人搬送車18とコンテナ集積ブロック16との間ではブロッククレーン17を介してコンテナCの荷役が行われる。集積側レーン24の一方(図1における右側)は入口側であり、集積側レーン24の他方(図1における左側)は出口側である。
導入レーン25は、集積側レーン24の出口側と接続され、岸壁12に対して直交する方向に設けられてクレーンヤード13へ向かうレーンである。第1コンテナエリア20内のコンテナ集積ブロック16のうち、最も岸壁12から離れたコンテナ集積ブロック16の集積側レーン24を除く3つのコンテナ集積ブロック16の集積側レーン24は導入レーン25と合流する。このため、第1無人搬送車経路22には、導入レーン25と集積側レーン24の出口側とが合流する3つの合流点P1が形成されている。
第1走行レーン26は、導入レーン25の出口側と接続され、岸壁12と平行に設けられたレーンである。本実施形態では、コンテナ船11がポートサイドの舷側を岸壁12に接岸させていることから、第1走行レーン26では船尾側から船首側へ向けてコンテナ用無人搬送車18が走行する。第1走行レーン26はコンテナ用無人搬送車18の走行のためのレーンであり、第1走行レーン26を走行するコンテナ用無人搬送車18は、通常では減速しても停止することはない。
導出レーン27は、第1走行レーン26の出口側と接続され、岸壁12に対して直交する方向に設けられてクレーンヤード13から第1コンテナエリア20へ向かうレーンである。導出レーン27は、集積側レーン24の入口側と接続されている。第1コンテナエリア20内のコンテナ集積ブロック16のうち、最も岸壁12から離れたコンテナ集積ブロック16の集積側レーン24を除く3つのコンテナ集積ブロック16の集積側レーン24は導出レーン27から分岐されている。このため、第1無人搬送車経路22には、導出レーン27から集積側レーン24の入口側へ分岐する3つの分岐点Q1が形成されている。
本実施形態では、第1無人搬送車経路22においてコンテナ用無人搬送車18が第1コンテナエリア20内の各コンテナ集積ブロック16の集積側レーン24を走行して、導入レーン25へ合流し、クレーンヤード13へ向けて走行される。導入レーン25における最もクレーンヤード13に近い合流点P1から第1走行レーン26に至る区間は、コンテナ用無人搬送車18がクレーンヤード13へ向かう場合に必ず通過する区間である。そして、コンテナ用無人搬送車18はクレーンヤード13では導入レーン25から第1走行レーン26を走行する。第1走行レーン26を走行した後、導出レーン27を走行し、第1コンテナエリア20へ向けて走行する。従って、図1において、コンテナ用無人搬送車18は第1無人搬送車経路22を半時計回りに循環走行する。なお、第1走行レーン26から導出レーン27における最も岸壁12に近い分岐点Q1に至る区間は、コンテナ用無人搬送車18が第1コンテナエリア20へ向かう場合に必ず通過する区間である。
次に、第2無人搬送車経路23について説明する。
第2無人搬送車経路23は、第1無人搬送車経路22の外周に設けられ、集積側レーン28、導入レーン29、第2走行レーン30および導出レーン31を備える。集積側レーン28は、第2コンテナエリア21内のコンテナ集積ブロック16毎に設けられ、コンテナ集積ブロック16の長手方向に沿って設けられている。集積側レーン28を走行するコンテナ用無人搬送車18とコンテナ集積ブロック16との間ではブロッククレーン17を介してコンテナCの荷役が行われる。集積側レーン28の一方(図1における右側)は入口側であり、集積側レーン28の他方(図1における左側)は出口側である。
導入レーン29は、集積側レーン28の出口側と接続され、岸壁12に対して直交する方向に設けられて第1コンテナエリア20を通過してクレーンヤード13へ向かうレーンである。導入レーン29は第1無人搬送車経路22の導入レーン25よりもコンテナ集積ブロック16から離れた位置に設けられている。第2コンテナエリア21内のコンテナ集積ブロック16のうち、最も岸壁12から離れたコンテナ集積ブロック16の集積側レーン28を除く3つのコンテナ集積ブロック16の集積側レーン28は導入レーン29と合流する。このため、第2無人搬送車経路23には、導入レーン29と集積側レーン28の出口側とが合流する3つの合流点P2が形成されている。
第2走行レーン30は、導入レーン29の出口側と接続され、岸壁12と平行に設けられたレーンである。第2走行レーン30は第1走行レーン26よりも岸壁12に近い位置に設けられている。本実施形態では、第2走行レーン30では船尾側から船首側へ向けてコンテナ用無人搬送車18が走行する。第2走行レーン30はコンテナ用無人搬送車18の走行のためのレーンであり、第2走行レーン30を走行するコンテナ用無人搬送車18は、通常では減速しても停止することはない。
導出レーン31は、第2走行レーン30の出口側と接続され、岸壁12に対して直交する方向に設けられてクレーンヤード13から第1コンテナエリア20を通過して第2コンテナエリア21へ向かうレーンである。導出レーン31は、集積側レーン28の入口側と接続されている。第2コンテナエリア21内のコンテナ集積ブロック16のうち、最も岸壁12から離れたコンテナ集積ブロック16の集積側レーン28を除く3つのコンテナ集積ブロック16の集積側レーン28は導出レーン31から分岐されている。このため、第2無人搬送車経路23には、導出レーン31から集積側レーン28の入口側へ分岐する3つの分岐点Q2が形成されている。
本実施形態では、第2無人搬送車経路23においてコンテナ用無人搬送車18が第2コンテナエリア21内の各コンテナ集積ブロック16の集積側レーン28を走行して、導入レーン29へ合流し、クレーンヤード13へ向けて走行される。導入レーン29における最もクレーンヤード13に近い合流点P2から第2走行レーン30に至る区間は、コンテナ用無人搬送車18がクレーンヤード13へ向かう場合に必ず通過する区間である。そして、コンテナ用無人搬送車18はクレーンヤード13では導入レーン29から第2走行レーン30へ向けて走行し、第2走行レーン30を走行した後、導出レーン31を走行し、第1コンテナエリア20を通過して第2コンテナエリア21へ向けて走行する。従って、図1において、コンテナ用無人搬送車18は第2無人搬送車経路23を半時計回りに循環走行する。なお、第2走行レーン30から導出レーン31における最も岸壁12に近い分岐点Q2に至る区間は、コンテナ用無人搬送車18が第2コンテナエリア21へ向かう場合に必ず通過する区間である。
ところで、本実施形態のコンテナターミナル10は、クレーンヤード13において、コンテナ船11とコンテナ用無人搬送車18との間にてコンテナCの荷役を行うための移載レーン35が設けられている。本実施形態の移載レーン35は、クレーンヤード13において、第1走行レーン26と第2走行レーン30との間に設けられており、第1走行レーン26および第2走行レーン30に対して平行である。
図2に示すように、移載レーン35の導入レーン25、29側には、導入レーン25から分岐されて移載レーン35と合流する第1分岐レーン36と、導入レーン29から分岐されて移載レーン35と合流する第2分岐レーン37とが形成されている。導入レーン25と第1分岐レーン36は第1分岐点R1を形成し、導入レーン25と第2分岐レーン37は第2分岐点R2を形成し、第1分岐レーン36と第2分岐レーン37は、移載レーン35との合流点Sを形成する。
移載レーン35の導出レーン27、31側には、移載レーン35から分岐されて導出レーン27と合流する第1合流レーン38と、移載レーン35から分岐されて導出レーン31と合流する第2合流レーン39とが形成されている。第1合流レーン38と第2合流レーン39は、移載レーン35との分岐点Vを形成する。第1合流レーン38と導出レーン27は第1合流点W1を形成し、第2合流レーン39と導出レーン31は第2合流点W2を形成する。
移載レーン35には、コンテナクレーン14が荷役する位置に対応して移載位置Fが設定される。移載位置Fはコンテナ船11とコンテナ用無人搬送車18との間のコンテナの荷役のためにコンテナ用無人搬送車18が停止する位置である。本実施形態では、3台のコンテナクレーン14に対応して移載レーン35には3箇所の移載位置Fが設定される。コンテナクレーン14が移動すれば、移載位置Fはコンテナクレーン14の移動に伴って変更される。
本実施形態では、第1走行レーン26、第2走行レーン30を走行するコンテナ用無人搬送車18は斜行走行によりレーン移行を行い、移載位置Fにて停止する。
このため、第1走行レーン26には、コンテナ用無人搬送車18が斜行走行を開始する斜行開始位置G1が設定されている。斜行開始位置G1は、第1走行レーン26においてコンテナ用無人搬送車18の走行方向の移載位置Fよりも上流側に位置する。
また、第1走行レーン26の斜行開始位置G1と同様に、第2走行レーン30には、コンテナ用無人搬送車18が斜行走行を開始する斜行開始位置G2が設定されている。
本実施形態では、移載位置FにてコンテナCの荷役を終えたコンテナ用無人搬送車18は、移載位置Fから斜行走行を開始し、第1走行レーン26又は第2走行レーン30へレーン移行を行い、第1走行レーン26又は第2走行レーン30へ移動する。
このため、第1走行レーン26には、移載位置FにてコンテナCの荷役を終えたコンテナ用無人搬送車18が再び第1走行レーン26に復帰する斜行終了位置H1が設定されている。斜行終了位置H1は、第1走行レーン26においてコンテナ用無人搬送車18の走行方向の移載位置Fよりも下流側に位置する。また、第1走行レーン26の斜行終了位置H1と同様に、第2走行レーン30には、コンテナ用無人搬送車18が移載位置Fからの斜行走行を終了する斜行終了位置H2が設定されている。
本実施形態では、クレーンヤード13には、コンテナクレーン14によりコンテナ用無人搬送車18に対するコンテナCの荷役を行う移載レーン35と、移載レーン35と第1走行レーン26又は第2走行レーン30との間でのレーン移行を可能とするクレーンヤード側レーン移行領域40とが配されている。コンテナクレーン14の位置を基準として設定される移載位置Fと、移載位置Fに対応する斜行開始位置G1、G2および斜行終了位置H1、H2と、を含むクレーンヤード側レーン移行領域40が設定される。クレーンヤード側レーン移行領域40は、コンテナ用無人搬送車18が斜行のために減速したり、移載のために停止したりする領域である。なお、図1、図2では、説明の便宜上、中央のコンテナクレーン14に対応するクレーンヤード側レーン移行領域40のみを図示したが、その他のコンテナクレーン14についても対応するクレーンヤード側レーン移行領域40が設定されている。
次に、本実施形態のコンテナターミナル10におけるコンテナCの荷役について説明する。ここでは、コンテナ船11のコンテナCをクレーンヤード13において荷役し、コンテナヤード15へ一時保管する場合について説明する。岸壁12に接岸したコンテナ船11からコンテナCを積み降ろす場合、自動制御装置19は、空のコンテナ用無人搬送車18をクレーンヤード13へ向かわせるように各コンテナ用無人搬送車18に対して指令を出す。
第1無人搬送車経路22における空のコンテナ用無人搬送車18は、導入レーン25を高速走行してクレーンヤード13へ向かい、クレーンヤード13では第1走行レーン26を高速走行する。空のコンテナ用無人搬送車18は、移載位置Fにコンテナ用無人搬送車18が存在しないクレーンヤード側レーン移行領域40に達すると減速する。なお、移載位置Fに別のコンテナ用無人搬送車18が存在する場合には、移載位置Fにコンテナ用無人搬送車18が存在しない別のクレーンヤード側レーン移行領域40まで第1走行レーン26を走行する。図3(a)に示すように、減速する空のコンテナ用無人搬送車18は、斜行開始位置G1から移載位置Fへ低速走行により斜行して第1走行レーン26から移載レーン35へのレーン移行を行い、移載位置Fにて停止する。
図3(b)に示すように、コンテナクレーン14は、移載位置Fに停止したコンテナ用無人搬送車18に対してコンテナ船11から取り出したコンテナCを積み下ろす。図3(c)に示すように、コンテナCを搭載したコンテナ用無人搬送車18は、移載位置Fから斜行終了位置H1へ低速走行により斜行して移載レーン35から第1走行レーン26へのレーン移行を行う。第1走行レーン26に復帰し、クレーンヤード側レーン移行領域40を通過したコンテナ用無人搬送車18は、第1走行レーン26から導出レーン27を高速走行し、第1コンテナエリア20へ向かう。
第1コンテナエリア20へ向かうコンテナCを搭載したコンテナ用無人搬送車18は、自動制御装置19の指令に基づいて保管先となるコンテナ集積ブロック16の集積側レーン24を走行し、保管先に対応した位置にて停止する。停止したコンテナ用無人搬送車18に対してブロッククレーン17はコンテナCを把持し、コンテナ集積ブロック16の保管先にコンテナCを積み下ろす。空となったコンテナ用無人搬送車18は、集積側レーン24から導入レーン25へ向かい再びクレーンヤード13へ向けて走行する。
一方、第2無人搬送車経路23における空のコンテナ用無人搬送車18は、導入レーン29を高速走行してクレーンヤード13へ向かい、クレーンヤード13では第2走行レーン30を高速走行する。空のコンテナ用無人搬送車18は、移載位置Fにコンテナ用無人搬送車18が存在しないクレーンヤード側レーン移行領域40に達すると減速する。なお、移載位置Fに別のコンテナ用無人搬送車18が存在する場合には、移載位置Fにコンテナ用無人搬送車18が存在しない別のクレーンヤード側レーン移行領域40まで第2走行レーン30を走行する。図4(a)に示すように、減速する空のコンテナ用無人搬送車18は、斜行開始位置G2から移載位置Fへ低速走行により斜行して第2走行レーン30から移載レーン35へのレーン移行を行い、移載位置Fにて停止する。
図4(b)に示すように、コンテナクレーン14は、移載位置Fに停止したコンテナ用無人搬送車18に対してコンテナ船11から取り出したコンテナCを積み下ろす。図4(c)に示すように、コンテナCを搭載したコンテナ用無人搬送車18は、移載位置Fから斜行終了位置H2へ低速走行により斜行して移載レーン35から第2走行レーン30へのレーン移行を行う。第2走行レーン30に復帰し、クレーンヤード側レーン移行領域40を通過したコンテナ用無人搬送車18は、第2走行レーン30から導出レーン31を高速走行し、第2コンテナエリア21へ向かう。
第2コンテナエリア21へ向かうコンテナCを搭載したコンテナ用無人搬送車18は、自動制御装置19の指令に基づいて保管先となるコンテナ集積ブロック16の集積側レーン28を走行し、保管先に対応した位置にて停止する。停止したコンテナ用無人搬送車18に対してブロッククレーン17はコンテナCを把持し、コンテナ集積ブロック16の保管先にコンテナCを積み下ろす。空となったコンテナ用無人搬送車18は、集積側レーン28から導入レーン29へ向かい再びクレーンヤード13へ向けて走行する。
このように、本実施形態では、第1コンテナエリア20を走行するコンテナ用無人搬送車18と、第2コンテナエリア21を走行するコンテナ用無人搬送車18とは、コンテナヤード15において互いに干渉することなくそれぞれクレーンヤード13へ進入する。クレーンヤード13では、コンテナ用無人搬送車18は第1走行レーン26(又は第2走行レーン30)を走行した後、クレーンヤード側レーン移行領域40において移載レーン35の移載位置Fへ移行する。移載レーン35ではコンテナクレーン14によりコンテナ船11と停止中のコンテナ用無人搬送車18との間でのコンテナCの移載が行われる。移載レーン35にてコンテナCの移載を完了したコンテナ用無人搬送車18は移載レーン35から第1走行レーン26(又は第2走行レーン30)へ移行する。そして、第1走行レーン26(又は第2走行レーン30)へ移行したコンテナ用無人搬送車18は導出レーン27(又は導出レーン31)を通り、コンテナヤード15へ向けて走行する。第1走行レーン26(又は第2走行レーン30)ではコンテナ用無人搬送車18が停止することなく走行するため、第1走行レーン26(又は第2走行レーン30)では、コンテナ用無人搬送車18の渋滞は生じない。
ところで、本実施形態では、第1無人搬送車経路22を走行するコンテナ用無人搬送車18は、第1無人搬送車経路22を走行し、第2無人搬送車経路23を走行するコンテナ用無人搬送車18は、第2無人搬送車経路23を走行することが原則である。ただし、第1無人搬送車経路22と第2無人搬送車経路23におけるコンテナ用無人搬送車18の混雑の差が著しい場合には、この限りではない。例えば、図5(a)に示すように、自動制御装置19は、空のコンテナ用無人搬送車18が斜行開始位置G1から移載位置Fへレーン移行させ、コンテナCが搭載された後、コンテナ用無人搬送車18を移載位置Fから第2走行レーン30の斜行終了位置H2へレーン移行させる。逆に、自動制御装置19は、図5(b)に示すように、空のコンテナ用無人搬送車18が斜行開始位置G2から移載位置Fへレーン移行させ、コンテナCが搭載された後、コンテナ用無人搬送車18を移載位置Fから第1走行レーン26の斜行終了位置H1へレーン移行させてもよい。
また、本実施形態では、コンテナ用無人搬送車18が第1分岐レーン36を通じて導入レーン25から移載レーン35へ移行可能であるほか、第2分岐レーン37を通じて導入レーン29から移載レーン35へ移行可能である。このため、図5(c)に示すように、最も導入レーン25、29側のクレーンヤード側レーン移行領域40では、移載レーン35の移載位置Fの上流側に待機位置Iを設定してもよい。この場合、移載位置Fに別のコンテナ用無人搬送車18が存在しても、コンテナ用無人搬送車18が待機位置Iにて待機すれば、第1走行レーン26および第2走行レーン30はコンテナ用無人搬送車18が常に走行可能である。このため、第1走行レーン26および第2走行レーン30においてコンテナ用無人搬送車18の渋滞は生じない。なお、最も導出レーン27、31側のクレーンヤード側レーン移行領域40では、移載位置Fから第1走行レーン26又は第2走行レーン30へのコンテナ用無人搬送車18のレーン移行を行わず、移載レーン35を走行させ、第1合流レーン38、第2合流レーン39を通じて導出レーン27、31へ向かわせるようにしてもよい。この場合、コンテナ用無人搬送車18が移載レーン35を走行することにより、第1走行レーン26又は第2走行レーン30における渋滞の可能性がさらに小さくなる。
なお、コンテナターミナル10からコンテナ船11へのコンテナCの荷役についてもコンテナ用無人搬送車18のクレーンヤード側レーン移行領域40におけるレーン移行は、コンテナ船11からコンテナターミナル10へのコンテナCの荷役の場合と同じである。本実施形態のコンテナターミナル10は、コンテナ用無人搬送車18が停止または減速するクレーンヤード13にのみ、第1無人搬送車経路22と第2無人搬送車経路23との間のコンテナ用無人搬送車18のレーン移行が行われる。このため、コンテナヤード15では、第1無人搬送車経路22と第2無人搬送車経路23との交差点がなく、コンテナ用無人搬送車18は、減速や停止をする必要がない。
本実施形態に係るコンテナターミナル10によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)クレーンヤード側レーン移行領域40において第1走行レーン26(又は第2走行レーン30)と移載レーン35との間にてコンテナ用無人搬送車18のレーン移行ができる。併せて、第1無人搬送車経路22および第2無人搬送車経路23が備えられていることから、クレーンヤード13におけるコンテナ用無人搬送車18の渋滞を回避することができる。また、コンテナヤード15側では第1無人搬送車経路22および第2無人搬送車経路23との間にてコンテナ用無人搬送車18の経路移行がないため、コンテナヤード15においてコンテナ用無人搬送車18の高速走行が可能である。その結果、コンテナ船11に対するコンテナCの荷役時間を短縮化することができ、コンテナターミナル10の荷役効率を向上させることができる。
(2)空のコンテナ用無人搬送車18は斜行開始位置G1から移載位置Fへのレーン移行し、コンテナCが搭載された後、コンテナ用無人搬送車18を移載位置Fから第2走行レーン30の斜行終了位置H2へレーン移行することができる。また、空のコンテナ用無人搬送車18は斜行開始位置G2から移載位置Fへのレーン移行し、コンテナCが搭載された後、コンテナ用無人搬送車18を移載位置Fから第1走行レーン26の斜行終了位置H1へレーン移行することができる。つまり、クレーンヤード側レーン移行領域40において第1無人搬送車経路22と第2無人搬送車経路23との間でコンテナ用無人搬送車18の経路の移行ができる。その結果、例えば、第1無人搬送車経路22と第2無人搬送車経路23におけるコンテナ用無人搬送車18の混雑の差を解消し、混雑の差によるコンテナターミナル10の荷役効率の低下を防止することができる。
(3)コンテナ用無人搬送車18が第1分岐レーン36を通じて導入レーン25から移載レーン35へ移行可能であるほか、第2分岐レーン37を通じて導入レーン29から移載レーン35へ移行可能である。このため、最も導入レーン25、29側のクレーンヤード側レーン移行領域40では、移載位置Fに別のコンテナ用無人搬送車18が存在しても、コンテナ用無人搬送車18が待機位置Iにて待機すれば、第1走行レーン26および第2走行レーン30はコンテナ用無人搬送車18が常に走行可能である。このため、第1走行レーン26および第2走行レーン30においてコンテナ用無人搬送車18の渋滞は生じない。また、最も導出レーン27、31側のクレーンヤード側レーン移行領域40では、移載位置Fから第1走行レーン26又は第2走行レーン30へのコンテナ用無人搬送車18のレーン移行を行わず、移載レーン35を走行させ、第1合流レーン38、第2合流レーン39を通じて導出レーン27、31へ向かわせるようにしてもよい。この場合、コンテナ用無人搬送車18が移載レーン35を走行することにより、第1走行レーン26又は第2走行レーン30における渋滞の可能性をさらに小さくすることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るコンテナターミナルについて説明する。本実施形態のコンテナターミナルは、第2無人搬送車経路の走行レーンが移載レーンを兼用する点で第1の実施形態と異なる。本実施形態では、第1の実施形態と共通する構成については第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
図6に示すように、本実施形態のコンテナターミナル50では、第2無人搬送車経路23の第2走行レーン30に移載位置Fが設定されている。つまり、第2走行レーン30が移載レーンの機能を果す。第1無人搬送車経路22における第1走行レーン26には、移載位置Fに対応する斜行開始位置G1、斜行終了位置H1が設定されている。そして、斜行開始位置G1、移載位置F、斜行終了位置H1を含むクレーンヤード側レーン移行領域51が設定されている。なお、図6において、コンテナクレーン14は1台しか図示されないが、コンテナクレーン14は第1の実施形態と同様に複数台(3台)設置されている。
第1走行レーン26の導入レーン25側には、導入レーン25から分岐されて第2走行レーン30と合流する第1分岐レーン52が形成されている。導入レーン25と第1分岐レーン52は第1分岐点R1を形成し、第1分岐レーン52は、第2走行レーン30との合流点S2を形成する。また、第2走行レーン30の導入レーン29側には、導入レーン29から分岐されて第1走行レーン26と合流する第2分岐レーン53が形成されている。導入レーン29と第2分岐レーン53は第2分岐点R2を形成し、第2分岐レーン53は、第1走行レーン26との合流点S1を形成する。第1走行レーン26の導出レーン27側には、第1走行レーン26から分岐されて導出レーン31と合流する第2合流レーン54が形成されている。第2合流レーン54は、第1走行レーン26との分岐点V1を形成する。第2合流レーン54と導出レーン31は第2合流点W2を形成する。第2走行レーン30の導出レーン31側には、第2走行レーン30から分岐されて導出レーン27と合流する第1合流レーン55が形成されている。第1合流レーン55は、第2走行レーン30との分岐点V2を形成する。第1合流レーン55と導出レーン27は第1合流点W1を形成する。
本実施形態では、第1走行レーン26を走行するコンテナ用無人搬送車18がクレーンヤード側レーン移行領域51に達し、移載位置Fに別のコンテナ用無人搬送車18が存在しない場合、斜行開始位置G1から移載位置Fへの斜行を開始する。なお、移載位置Fに別のコンテナ用無人搬送車18が存在する場合には、移載位置Fにコンテナ用無人搬送車18が存在しない別のクレーンヤード側レーン移行領域51まで第1走行レーン26を走行する。斜行開始位置G1から移載位置Fへの斜行により、コンテナ用無人搬送車18の第1走行レーン26から第2走行レーン30へのレーン移行が行われる。移載位置FにおけるコンテナCの荷役が完了すると、移載位置Fから斜行終了位置H1への斜行を開始する。斜行が完了したコンテナ用無人搬送車18は導出レーン27を走行する。
一方、第2走行レーン30を走行するコンテナ用無人搬送車18は、移載位置Fに別のコンテナ用無人搬送車18が存在しない場合、クレーンヤード側レーン移行領域51に達してもレーン移行は行わず、移載位置Fに達したとき停止する。移載位置FでのコンテナCの荷役が完了すると、第2走行レーン30を走行し、導出レーン31を走行する。なお、移載位置Fに別のコンテナ用無人搬送車18が存在する場合には、移載位置Fの上流側にて待機し、移載位置Fが空くと移載位置Fへ進み、移載位置FではコンテナCの荷役が行われる。コンテナCの荷役が完了すると、コンテナ用無人搬送車18は、第2走行レーン30から導出レーン31を走行する。
本実施形態では、斜行開始位置G1から移載位置Fへの斜行によるレーン移行と、移載位置Fから斜行終了位置H1への斜行によるレーン移行は、第1走行レーン26を通るコンテナ用無人搬送車18の基本的な走行である。また、第2走行レーン30の走行するコンテナ用無人搬送車18に対して移載位置Fにて荷役が行われ、引き続き第2走行レーン30を走行する場合も、第2走行レーン30を走行するコンテナ用無人搬送車18の基本的な走行である。本実施形態では、コンテナ用無人搬送車18の基本的な走行以外のケースとして、例えば、第1走行レーン26の斜行開始位置G1から移載位置Fへレーン移行し、移載位置Fでのコンテナの荷役後に、そのまま第2走行レーン30を走行してもよい。あるいは、第2走行レーン30を走行し、移載位置Fでのコンテナの荷役後に、移載位置Fから斜行終了位置H1への斜行によりレーン移行を行い、第1走行レーン26を走行してもよい。
また、本実施形態では、導入レーン29から分岐された第2分岐レーン53を通じて、コンテナ用無人搬送車18を導入レーン29から第1走行レーン26へ向かわせることが可能である。第2走行レーン30が荷役を待つコンテナ用無人搬送車18により停滞している場合に、第2分岐レーン53を走行させて第1走行レーン26を走行させるようにすれば、第1走行レーン26を走行して別のクレーンヤード側レーン移行領域51を目指すことができる。また、本実施形態では、導入レーン25から分岐された第1分岐レーン52を通じて、コンテナ用無人搬送車18を導入レーン25から第2走行レーン30へ向かわせることが可能である。例えば、第2無人搬送車経路23からクレーンヤード側へ向かうコンテナ用無人搬送車18が少ない場合に、第1分岐レーン52を走行させて第2走行レーン30を走行させるようにすれば、第2走行レーン30を走行して移載位置Fを目指すことができる。
また、本実施形態では、第1走行レーン26から第2合流レーン54を通じて、コンテナ用無人搬送車18を第1走行レーン26から導出レーン31へ向かわせることが可能である。さらに、第2走行レーン30から第1合流レーン55を通じて、コンテナ用無人搬送車18を第2走行レーン30から導出レーン27へ向かわせることが可能である。コンテナヤード15側における第1無人搬送車経路22、第2無人搬送車経路23の状況に応じて、コンテナ用無人搬送車18の走行先は、導出レーン27、導出レーン31のいずれかが選択される。
本実施形態に係るコンテナターミナル50によれば、第1の実施形態の作用効果(1)と同等の作用効果を奏する。また、本実施形態に係るコンテナターミナル50は、第2走行レーン30が移載レーンとしての機能を有するため、第1の実施形態と比較して、クレーンヤードにおけるレーンの数を少なくすることができる。その結果、コンテナターミナルにおけるクレーンヤードの面積を少なくすることができる。また、第2走行レーン30が渋滞している場合には、第1分岐レーン52を通じて導入レーン29から第1走行レーン26へコンテナ用無人搬送車18を走行させることができる。また、第2合流レーン54を通じて、移載位置FにてコンテナCの荷役を終えたコンテナ用無人搬送車18を第1走行レーン26から導出レーン31へ走行させることができる。その結果、第1走行レーン26においてコンテナ用無人搬送車18の渋滞を発生させることがない。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るコンテナターミナルについて説明する。本実施形態のコンテナターミナルは、第1走行レーンと第2走行レーンが複線化されている点と、コンテナヤード側で第1無人搬送車経路と第2無人搬送車経路との間をコンテナ用無人搬送車が移行できる点で第1の実施形態と異なる。本実施形態では、第1の実施形態と共通する構成については第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
図7に示す本実施形態のコンテナターミナル60では、コンテナ用無人搬送車18がコンテナヤード15にて第1無人搬送車経路22と第2無人搬送車経路23の間にて経路移行できるように、経路移行部が設けられている。具体的には、図7に示すように、第1無人搬送車経路22における岸壁12から最も遠い集積側レーン24から第2無人搬送車経路23の導入レーン29への経路移行を可能とする導入側経路移行レーン61が設けられている。また、第2無人搬送車経路23の導出レーン31から第1無人搬送車経路22における岸壁12から最も遠い集積側レーン24への経路移行を可能とする導出側経路移行レーン62が設けられている。
本実施形態では、クレーンヤード13の第1走行レーン63および第2走行レーン66がそれぞれ複線化されている。第1走行レーン63および第2走行レーン66の複線化は、コンテナ用無人搬送車18が横行走行したとしても、その横行時間の増加分に十分対応できるように、コンテナ用無人搬送車18の横行走行による第1走行レーン63および第2走行レーン66の渋滞を回避することを目的としている。図7に示すように、第1走行レーン63は、移載レーン35のコンテナヤード15側に設けられている。第1走行レーン63は、移載レーン35と並設され、コンテナ用無人搬送車18が低速走行する第1低速レーン64と、第1低速レーン64と並設され、コンテナ用無人搬送車18の高速走行が可能な第1高速レーン65とを備えている。また、第2走行レーン66は、移載レーン35の岸壁12側に設けられている。第2走行レーン66は、移載レーン35と並設され、コンテナ用無人搬送車18が低速走行する第2低速レーン67と、第2低速レーン67と並設され、コンテナ用無人搬送車18の高速走行が可能な第2高速レーン68とを備えている。第1高速レーン65および第2高速レーン68はコンテナ用無人搬送車18の走行速度が最高速度(25km/h)まで許容される高速走行のレーンとして設定されている。第1低速レーン64および第2低速レーン67は、コンテナ用無人搬送車18の走行速度が制限される低速走行(最高9km/h)のレーンとして設定されている。第1高速レーン65および第2高速レーン68はコンテナ用無人搬送車18の走行のためのレーンであり、第1高速レーン65および第2高速レーン68を走行するコンテナ用無人搬送車18は斜行走行のために減速されることはあっても低速走行で走行したり停止することはない。
図7、図8に示すように、クレーンヤード13には、第1低速レーン64、第1高速レーン65、移載レーン35、第2低速レーン67および第2高速レーン68を跨ぐように、クレーンヤード側レーン移行領域69が設けられている。本実施形態では、クレーンヤード側レーン移行領域69において、コンテナ用無人搬送車18は、第1低速レーン64と第1高速レーン65との間のレーン移行を斜行走行により行う。また、コンテナ用無人搬送車18は、クレーンヤード側レーン移行領域69において、第1低速レーン64と移載レーン35との間のレーン移行を横行走行により行う。さらに、コンテナ用無人搬送車18は、第2低速レーン67と第2高速レーン68との間のレーン移行を斜行走行により行い、第2低速レーン67と移載レーン35との間のレーン移行を横行走行により行う。第1低速レーン64(又は第2低速レーン67)から移載レーン35への移行は斜行によっても可能であるが、本実施形態で最も特長となる横行走行での移行についてのみ説明する。なお、横行走行時による走行は、第1低速レーン64および第2低速レーン67の低速走行(9km/h)と比較しても著しい低速走行(0.5km/h)であるから、微速走行に相当する。
クレーンヤード側レーン移行領域69における移載レーン35には、移載位置Fおよび待機位置Iが設けられている。第1低速レーン64には、待機位置Iと対向する横行開始位置J1が設けられているほか、移載位置Fと対向する横行終了位置K1が設けられている。横行開始位置J1は、第1低速レーン64を走行するコンテナ用無人搬送車18が待機位置Iへ向けて横行走行によりレーン移行を開始する位置である。横行終了位置K1は、移載位置Fから第1低速レーン64へ向けたコンテナ用無人搬送車18の横行走行を終了する位置である。第1高速レーン65には、斜行開始位置G1が設けられているほか、斜行終了位置H1が設けられている。斜行開始位置G1は、第1高速レーン65を走行するコンテナ用無人搬送車18が横行開始位置J1へ向けて斜行走行によりレーン移行を開始する位置である。斜行終了位置H1は、横行終了位置K1から第1高速レーン65へ向けたコンテナ用無人搬送車18の斜行走行を終了する位置である。
一方、第2低速レーン67には、待機位置Iと対向する横行開始位置J2が設けられているほか、移載位置Fと対向する横行終了位置K2が設けられている。横行開始位置J2は、第2低速レーン67を走行するコンテナ用無人搬送車18が待機位置Iへ向けて横行走行によりレーン移行を開始する位置である。横行終了位置K2は、移載位置Fから第2低速レーン67へ向けたコンテナ用無人搬送車18の横行走行を終了する位置である。第2高速レーン68には、斜行開始位置G2が設けられているほか、斜行終了位置H2が設けられている。斜行開始位置G2は、第2高速レーン68を走行するコンテナ用無人搬送車18が横行開始位置J2へ向けて斜行走行によりレーン移行を開始する位置である。斜行終了位置H2は、横行終了位置K2から第2高速レーン68へ向けたコンテナ用無人搬送車18の斜行走行を終了する位置である。
本実施形態では、第1無人搬送車経路22における空のコンテナ用無人搬送車18は、導入レーン25を高速走行してクレーンヤード13へ向かい、クレーンヤード13では第1高速レーン65を高速走行する。空のコンテナ用無人搬送車18は、第1低速レーン64の横行開始位置J1にコンテナ用無人搬送車18が存在しないクレーンヤード側レーン移行領域69に達すると減速する。なお、横行開始位置J1に別のコンテナ用無人搬送車18が存在する場合には、コンテナ用無人搬送車18は、横行開始位置J1にコンテナ用無人搬送車18が存在しない別のクレーンヤード側レーン移行領域69まで第1高速レーン65を走行する。横行開始位置J1に別のコンテナ用無人搬送車18が存在しないとき、空のコンテナ用無人搬送車18は、斜行開始位置G1から横行開始位置J1へ低速走行により斜行して第1高速レーン65から第1低速レーン64へのレーン移行を行う。横行開始位置J1に達したコンテナ用無人搬送車18は、待機位置Iへ向けて横行走行して第1低速レーン64から移載レーン35へのレーン移行を行う。待機位置Iに達したコンテナ用無人搬送車18は、移載位置Fに別のコンテナ用無人搬送車18が存在しないとき、移載位置Fへ移動し、移載位置Fに別のコンテナ用無人搬送車18が存在するときは、待機位置Iにて待機する。
コンテナクレーン14は、移載位置Fに停止したコンテナ用無人搬送車18に対してコンテナ船11から取り出したコンテナCを積み下ろす。コンテナCを搭載したコンテナ用無人搬送車18は、移載位置Fから横行終了位置K1へ横行走行して移載レーン35から第1低速レーン64へのレーン移行を行う。横行終了位置K1に達したコンテナ用無人搬送車18は、横行終了位置K1から斜行終了位置H1へ向けて斜行走行し、第1低速レーン64から第1高速レーン65へのレーン移行を行う。第1高速レーン65に復帰し、クレーンヤード側レーン移行領域40を通過したコンテナ用無人搬送車18は、第1高速レーン65から導出レーン27を高速走行し、コンテナCの一時保管先である第1コンテナエリア20へ向かう。
なお、第2高速レーン68を通る空のコンテナ用無人搬送車18は、第1走行レーン63側と同様に、斜行開始位置G2から横行開始位置J2への斜行走行によるレーン移行を行う。また、コンテナ用無人搬送車18は、横行開始位置J2から待機位置Iへの横行走行によるレーン移行を行い、移載位置Fへ移動する。さらに、コンテナ用無人搬送車18は、移載位置Fから横行終了位置K2への横行走行によるレーン移行の後、横行終了位置K2から斜行終了位置H2への斜行走行によるレーン移行を行う。第2高速レーン68から導出レーン31を高速走行し、コンテナCの一時保管先である第2コンテナエリア21へ向かう。
本実施形態では、導入側経路移行レーン61を設けたことにより、コンテナ用無人搬送車18は、コンテナヤード15において第1無人搬送車経路22から第2無人搬送車経路23へ経路を移行することできる。また、導出側経路移行レーン62を設けたことにより、コンテナ用無人搬送車18は、コンテナヤード15において第2無人搬送車経路23から第1無人搬送車経路22へ経路を移行することできる。
なお、クレーンヤード側レーン移行領域69において、第1高速レーン65から移載位置Fへのレーン移行により達したコンテナ用無人搬送車18を第2高速レーン68へ向かわせるようにレーン移行してもよい。また、第2高速レーン68から移載位置Fへのレーン移行により達したコンテナ用無人搬送車18を第1高速レーン65へ向かわせるようにレーン移行してもよい。また、クレーンヤード側レーン移行領域69において、移載レーン35の待機位置Iの上流側に別の待機位置を設けてもよい。さらに、クレーンヤード側レーン移行領域69の状況によっては、コンテナ用無人搬送車18を導入レーン25、29から移載レーン35へ向けて走行させるようにしてもよい。さらに、コンテナ用無人搬送車18を導入レーン25、29から対応する第1低速レーン64、第2低速レーン67へ向けて走行させるようにしてもよい。
本実施形態のコンテナターミナル60は、第1の実施形態の作用効果(1)と同等の作用効果を奏する。また、第1走行レーン63および第2走行レーン66をそれぞれ複線化したことにより、第1高速レーン65および第2高速レーン68を走行するコンテナ用無人搬送車18は減速されるが停止することはない。このため、クレーンヤード13におけるコンテナ用無人搬送車18の渋滞をより確実に解消することができる。また、コンテナヤード15において第1無人搬送車経路22と第2無人搬送車経路23との間でのコンテナ用無人搬送車18の経路移行が可能である。このため、第1無人搬送車経路22と第2無人搬送車経路23との間にコンテナ用無人搬送車18の混雑の差が生じても、混雑状況に応じてコンテナヤード15側におけるコンテナ用無人搬送車18の経路移行を行うことにより、混雑の差の解消が可能である。本実施形態は、コンテナ船11に対するコンテナCの荷役時間をより一層短縮化することができ、コンテナターミナル10の荷役効率をより一層向上させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、主に、コンテナ船からコンテナを積み降ろす場合のコンテナの荷役について説明したが、コンテナ船へコンテナを積み込む場合のコンテナの荷役についても、コンテナ船からコンテナを積み降ろす場合と同様の作用効果を得ることができる。
○ 上記の実施形態では、コンテナヤードを第1コンテナエリアと第2コンテナエリアの2つのコンテナエリアに区分したが、コンテナエリアは3つ以上区分してもよい。例えば、コンテナエリアは3つに区分する場合には、第1無人搬送車経路、第2無人搬送車経路のほか第3無人搬送車経路を設け、第3無人搬送車経路にはクレーンヤードにおいて第3走行レーンが設けられるようにすればよい。つまり、区分されるコンテナエリア数に応じた無人搬送車経路を設けるようにすればよい。
○ 上記の実施形態では、単一のコンテナターミナルについて説明したが、実施形態のコンテナターミナルの隣に、実施形態と同様の構成の別のコンテナターミナルが別に設けられてもよい。この場合、実施形態のコンテナヤードから別のコンテナターミナルのコンテナヤードへのコンテナ用無人搬送車の連絡経路や、別のコンテナターミナルのコンテナヤードから実施形態のコンテナヤードへのコンテナ用無人搬送車の連絡経路をクレーンヤードに設けてもよい。
○ 上記の実施形態では、クレーンヤードにおいて第1無人搬送車経路と第2無人搬送車経路とを連絡するように分岐レーンおよび合流レーンを設けるようにしたが、これらの分岐レーンおよび合流レーンは必須の要件ではない。分岐レーンおよび合流レーンを設けないコンテナターミナルの場合、コンテナ用無人搬送車18が、クレーンヤード側レーン移行領域にてレーン移行を行わずに移載位置に達することはない。
○ 上記の実施形態では、船舶とコンテナヤードとの間のコンテナの荷役について説明したが、本発明のコンテナターミナルは、船舶が不在の場合にコンテナヤードのコンテナの配置換え(マーシャルシフト)を行うことも可能である。この場合、コンテナヤードのブロッククレーンのみが使用され、クレーンヤードのコンテナクレーンは使用されない。コンテナの配置換えの場合、クレーンヤードにおける走行レーンおよび移載レーンにおいてコンテナ用無人搬送車を高速走行させることができる。コンテナ用無人搬送車の低速走行の制限は、クレーンヤードにおいてコンテナの荷役を行う場合について適用される。
○ マーシャルシフトは船舶とのコンテナ荷役をしている最中にも行ってよい。特に、本発明によればコンテナ荷液の処理能力が飛躍的に向上しているため、マーシャルシフトと船舶とのコンテナ荷役との同時作業がより一層しやすくなる。
○ 上記の第2の実施形態では、第2走行レーンが移載レーンを兼用したが、この限りではない。例えば、第1走行レーンが移載レーンを兼用し、第2走行レーンは走行レーンとして機能させてもよい。
○ 上記の第3の実施形態では、コンテナヤードにおいて経路移行部として導入側経路移行レーン61および導出側経路移行レーン62をそれぞれ1つ設けたが、導入側経路移行レーン61および導出側経路移行レーン62は複数設けてもよい。ただし、経路移行部を数が多くなるにつれて、コンテヤードにおける第1無人搬送車経路と第2無人搬送車経路との合流点や分岐点が多くなるため、コンテナヤードにおける高速走行を図るためには経路移行部の数は少ない方が好ましい。
○ 上記の第3の実施形態では、低速レーンから移載レーンへの移行と移載レーンから低速レーンへの移行は、横行走行による移行についてのみ説明したが、この限りではなく斜行によっても可能である。具体的には、例えば、低速レーンから斜行走行により移載レーンへ進入し、移載レーンから横行走行により低速レーンへ移行してもよい。あるいは、速レーンから横行走行により移載レーンへ進入し、移載レーンから斜行走行により低速レーンへ移行してもよい。さらには、低速レーンから斜行走行により移載レーンへ進入し、移載レーンから斜行走行により低速レーンへ移行してもよい。
10、50、60 コンテナターミナル
11 コンテナ船
13 クレーンヤード
14 コンテナクレーン
15 コンテナヤード
16 コンテナ集積ブロック
17 ブロッククレーン
18 無人搬送車
20 第1コンテナエリア
21 第2コンテナエリア
22 第1無人搬送車経路
23 第2無人搬送車経路
24 集積側レーン
25、29 導入レーン
26、63 第1走行レーン
27、31 導出レーン
28 集積側レーン
30、66 第2走行レーン
31 導出レーン
35 移載レーン
40、51、69 クレーンヤード側レーン移行領域
61 導入側経路移行レーン
62 導出側経路移行レーン
64 第1低速レーン
65 第1高速レーン
67 第2低速レーン
68 第2高速レーン
C コンテナ
F 移載位置
G1、G2 斜行開始位置
H1、H2 斜行終了位置
I 待機位置
J1、J2 横行開始位置
K1、K2 横行終了位置

Claims (6)

  1. 岸壁に接岸する船舶に対してコンテナの荷役が行われるクレーンヤードと、
    前記クレーンヤードに設けられ、前記コンテナの荷役を行うコンテナクレーンと、
    コンテナを一時保管する複数のコンテナ集積ブロックが区画形成されたコンテナヤードと、を備えたコンテナターミナルにおいて、
    前記コンテナヤードは、
    前記クレーンヤード側に位置する第1コンテナエリアと、
    前記第1コンテナエリアよりも前記クレーンヤードから離れて位置する第2コンテナエリアと、を備え、
    前記クレーンヤードと前記第1コンテナエリアとの間にてコンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第1無人搬送車経路と、
    前記第1無人搬送車経路の外周に配置され、前記クレーンヤードと前記第2コンテナエリアとの間にて前記コンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第2無人搬送車経路と、を備え、
    前記クレーンヤードには、
    前記コンテナ用無人搬送車が走行する走行レーンと、
    前記コンテナクレーンにより前記コンテナ用無人搬送車に対する前記コンテナの荷役を行う移載レーンと、
    前記移載レーンと前記走行レーンとの間でのレーン移行を可能とするクレーンヤード側レーン移行領域とが配され、
    前記移載レーンには、前記コンテナクレーンが荷役する位置に対応して移載位置が設定され、
    前記コンテナクレーンは、前記移載位置にて前記第1無人搬送車経路を走行する前記コンテナ用無人搬送車および前記第2無人搬送車経路を走行する前記コンテナ用無人搬送車の両方に対するコンテナの移載を行い、
    前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の少なくとも一方は、前記走行レーンを有することを特徴とするコンテナターミナル。
  2. 前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路は、前記走行レーンをそれぞれ有することを特徴とする請求項1記載のコンテナターミナル。
  3. 前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の一方は、前記走行レーンを有し、
    前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の他方は、前記移載レーンを有することを特徴とする請求項1記載のコンテナターミナル。
  4. 前記コンテナヤードは、前記第1無人搬送車経路と前記第2無人搬送車経路との間にて前記コンテナ用無人搬送車の経路移行を可能とする経路移行部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコンテナターミナル。
  5. 前記走行レーンは、
    前記移載レーンと並設され、前記コンテナ用無人搬送車が低速走行する低速レーンと、
    前記低速レーンと並設され、前記コンテナ用無人搬送車の高速走行が可能な高速レーンと、を備え、
    前記クレーンヤード側レーン移行領域は、前記高速レーンと前記低速レーンとの間にて前記コンテナ用無人搬送車のレーン移行を可能とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のコンテナターミナル。
  6. 岸壁に接岸する船舶に対してコンテナの荷役が行われるクレーンヤードと、
    前記クレーンヤードに設けられ、前記コンテナの荷役を行うコンテナクレーンと、
    コンテナを一時保管する複数のコンテナ集積ブロックが区画形成されたコンテナヤードと、を備えたコンテナターミナルにおいて、
    前記コンテナヤードは、
    前記クレーンヤード側に位置する第1コンテナエリアと、
    前記第1コンテナエリアよりも前記クレーンヤードから離れて位置する第2コンテナエリアと、を備え、
    前記クレーンヤードと前記第1コンテナエリアとの間にてコンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第1無人搬送車経路と、
    前記第1無人搬送車経路の外周に配置され、前記クレーンヤードと前記第2コンテナエリアとの間にて前記コンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第2無人搬送車経路と、を備え、
    前記クレーンヤードには、
    前記コンテナ用無人搬送車が走行する走行レーンと、
    前記コンテナクレーンにより前記コンテナ用無人搬送車に対する前記コンテナの荷役を行う移載レーンと、
    前記移載レーンと前記走行レーンとの間でのレーン移行を可能とするクレーンヤード側レーン移行領域とが配され、
    前記コンテナヤードは、前記第1無人搬送車経路と前記第2無人搬送車経路との間にて前記コンテナ用無人搬送車の経路移行を可能とする経路移行部が設けられ、
    前記経路移行部は一方向に走行可能であり、
    前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の少なくとも一方は、前記走行レーンを有することを特徴とするコンテナターミナル。
JP2014193170A 2014-09-23 2014-09-23 コンテナターミナル Expired - Fee Related JP6413544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193170A JP6413544B2 (ja) 2014-09-23 2014-09-23 コンテナターミナル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193170A JP6413544B2 (ja) 2014-09-23 2014-09-23 コンテナターミナル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016064876A JP2016064876A (ja) 2016-04-28
JP6413544B2 true JP6413544B2 (ja) 2018-10-31

Family

ID=55804860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014193170A Expired - Fee Related JP6413544B2 (ja) 2014-09-23 2014-09-23 コンテナターミナル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6413544B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112021001679A2 (pt) * 2018-08-03 2021-05-04 Thomas Schweizer terminal de contêineres
CN109213163A (zh) * 2018-09-06 2019-01-15 青岛港国际股份有限公司 自动化码头qctp作业中agv路径优化方法和系统
JP6762017B2 (ja) * 2018-11-28 2020-09-30 一般社団法人港湾荷役機械システム協会 コンテナターミナルの運用方法
CN110347156B (zh) * 2019-06-28 2022-07-19 青岛港国际股份有限公司 一种agv进出岸桥下作业车道的路径优化方法及系统
CN112441380B (zh) * 2019-09-04 2021-10-22 上海海勃物流软件有限公司 一种两端式轨道与自动导引运输车交互点分配方法及系统

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000227806A (ja) * 1999-02-08 2000-08-15 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 搬送システムにおける自走式搬送車の運行制御方法
JP2003292168A (ja) * 2002-04-05 2003-10-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd コンテナターミナル及びコンテナターミナルにおける無人搬送台車の運用方法
JP2004010284A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd トランスファークレーン、コンテナターミナルおよびトランスファークレーン制御方法
JP5900256B2 (ja) * 2012-09-10 2016-04-06 株式会社豊田自動織機 無人搬送車の運行管理方法および無人搬送車の運行管理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016064876A (ja) 2016-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6413544B2 (ja) コンテナターミナル
US11040839B2 (en) System for transporting containers using automated and manually driven heavy goods vehicles
JP5793323B2 (ja) コンテナターミナルとその制御方法
JP5755404B2 (ja) コンテナターミナル
US11524851B2 (en) System for transporting containers, particularly ISO containers, using heavy goods vehicles
CN109335713B (zh) 自动化码头agv送箱路径优化方法和系统
JP6492324B2 (ja) コンテナターミナル
US20200102162A1 (en) Storage area for containers and method for operating a transport vehicle in a storage area of this type
CN105417190A (zh) 集装箱码头、集装箱装卸方法和集装箱集疏方法
JP4418195B2 (ja) コンテナターミナル
JP2003292168A (ja) コンテナターミナル及びコンテナターミナルにおける無人搬送台車の運用方法
JP5969095B2 (ja) コンテナターミナルとその制御方法
JP7494302B2 (ja) ハイベイ倉庫における外部の運輸手段の動的な運輸案内のための方法
TWI777311B (zh) 用於將標準化的倉儲貨物儲存在高架倉庫中的裝置及方法
JP2019206426A (ja) コンテナターミナルの運用方法
CN116477386A (zh) 一种作业高效的集装箱港口陆域系统及其运行方法
JP3794975B2 (ja) 荷役方法及び移載機並びに荷役システム
JP2007223782A (ja) コンテナターミナル
KR102385128B1 (ko) 컨테이너 터미널의 운용 방법
KR102273793B1 (ko) 스마트 물류 이송 시스템
JP6038335B2 (ja) コンテナターミナル、コンテナ荷役方法、および、クレーン数決定方法
JP5105671B2 (ja) コンテナターミナルシステム
JP2004010284A (ja) トランスファークレーン、コンテナターミナルおよびトランスファークレーン制御方法
EP2964561A1 (en) A method, an apparatus, and a computer program for controlling a container carrier
WO2022034198A1 (en) Freight barge

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180917

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6413544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees