JP6413544B2 - コンテナターミナル - Google Patents
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Description
本発明によれば、クレーンヤード側レーン移行領域において走行レーンと移載レーンとの間にて無人搬送車のレーン移行ができるとともに、第1無人搬送車経路および第2無人搬送車経路が備えられていることから、コンテナヤードにおけるコンテナ用無人搬送車の渋滞を回避することができる。また、コンテナヤード側では第1無人搬送車経路および第2無人搬送車経路との間にてコンテナ用無人搬送車の経路移行がないため、コンテナヤードにおいてコンテナ用無人搬送車の高速走行が可能である。
また、上記のコンテナターミナルにおいて、前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の一方は、前記走行レーンを有し、前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の他方は、前記移載レーンを有する構成としてもよい。
この場合、走行レーンと別に移載レーンを設ける必要がなく、クレーンヤードにおいてコンテナ用無人搬送車のレーンの数を抑制することができる。
この場合、コンテナヤード側では第1無人搬送車経路と第2無人搬送車経路との間の経路の移行が可能となるため、第1無人搬送車経路や第2無人搬送車経路におけるコンテナ用無人搬送車の渋滞を解消することができる。
この場合、クレーンヤードにおいて走行レーンが増え、高速レーンではコンテナ用無人搬送車が高速走行でき、低速レーンでは、移載レーンに移行しやすいようにコンテナ用無人搬送車が低速走行できる。このため、コンテナヤードにおけるコンテナ用無人搬送車の渋滞をより一層回避することができる。
また、本発明は、岸壁に接岸する船舶に対してコンテナの荷役が行われるクレーンヤードと、前記クレーンヤードに設けられ、前記コンテナの荷役を行うコンテナクレーンと、コンテナを一時保管する複数のコンテナ集積ブロックが区画形成されたコンテナヤードと、を備えたコンテナターミナルにおいて、前記コンテナヤードは、前記クレーンヤード側に位置する第1コンテナエリアと、前記第1コンテナエリアよりも前記クレーンヤードから離れて位置する第2コンテナエリアと、を備え、前記クレーンヤードと前記第1コンテナエリアとの間にてコンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第1無人搬送車経路と、前記第1無人搬送車経路の外周に配置され、前記クレーンヤードと前記第2コンテナエリアとの間にて前記コンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第2無人搬送車経路と、を備え、前記クレーンヤードには、前記コンテナ用無人搬送車が走行する走行レーンと、前記コンテナクレーンにより前記コンテナ用無人搬送車に対する前記コンテナの荷役を行う移載レーンと、前記移載レーンと前記走行レーンとの間でのレーン移行を可能とするクレーンヤード側レーン移行領域とが配され、前記コンテナヤードは、前記第1無人搬送車経路と前記第2無人搬送車経路との間にて前記コンテナ用無人搬送車の経路移行を可能とする経路移行部が設けられ、前記経路移行部は一方向に走行可能であり、前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の少なくとも一方は、前記走行レーンを有することを特徴とする。
以下、第1の実施形態に係るコンテナターミナルについて図面を参照して説明する。
図1に示すように、コンテナターミナル10は、船舶としてのコンテナ船11が接岸可能な岸壁12を有する。コンテナ船11は、多数のISO規格コンテナ(以下、「コンテナ」と表記する)Cを積載可能な船体を有し、舷側と岸壁12とを対向した状態で接岸可能である。コンテナターミナル10は、接岸状態のコンテナ船11との間で主にコンテナCの受け渡しを行う領域であるクレーンヤード13を備えている。クレーンヤード13には、複数台(3台)のコンテナクレーン14が岸壁12に沿って配設されている。コンテナクレーン14は、コンテナ船11とのクレーンヤード13との間で主にコンテナCの受け渡しを行う。コンテナクレーン14は岸壁12に対して平行に往復走行自在である。
第1無人搬送車経路22は、集積側レーン24、導入レーン25、第1走行レーン26および導出レーン27を備える。集積側レーン24は、第1コンテナエリア20内のコンテナ集積ブロック16毎に設けられ、コンテナ集積ブロック16の長手方向に沿って設けられている。集積側レーン24を走行するコンテナ用無人搬送車18とコンテナ集積ブロック16との間ではブロッククレーン17を介してコンテナCの荷役が行われる。集積側レーン24の一方(図1における右側)は入口側であり、集積側レーン24の他方(図1における左側)は出口側である。
第2無人搬送車経路23は、第1無人搬送車経路22の外周に設けられ、集積側レーン28、導入レーン29、第2走行レーン30および導出レーン31を備える。集積側レーン28は、第2コンテナエリア21内のコンテナ集積ブロック16毎に設けられ、コンテナ集積ブロック16の長手方向に沿って設けられている。集積側レーン28を走行するコンテナ用無人搬送車18とコンテナ集積ブロック16との間ではブロッククレーン17を介してコンテナCの荷役が行われる。集積側レーン28の一方(図1における右側)は入口側であり、集積側レーン28の他方(図1における左側)は出口側である。
このため、第1走行レーン26には、コンテナ用無人搬送車18が斜行走行を開始する斜行開始位置G1が設定されている。斜行開始位置G1は、第1走行レーン26においてコンテナ用無人搬送車18の走行方向の移載位置Fよりも上流側に位置する。
また、第1走行レーン26の斜行開始位置G1と同様に、第2走行レーン30には、コンテナ用無人搬送車18が斜行走行を開始する斜行開始位置G2が設定されている。
このため、第1走行レーン26には、移載位置FにてコンテナCの荷役を終えたコンテナ用無人搬送車18が再び第1走行レーン26に復帰する斜行終了位置H1が設定されている。斜行終了位置H1は、第1走行レーン26においてコンテナ用無人搬送車18の走行方向の移載位置Fよりも下流側に位置する。また、第1走行レーン26の斜行終了位置H1と同様に、第2走行レーン30には、コンテナ用無人搬送車18が移載位置Fからの斜行走行を終了する斜行終了位置H2が設定されている。
(1)クレーンヤード側レーン移行領域40において第1走行レーン26(又は第2走行レーン30)と移載レーン35との間にてコンテナ用無人搬送車18のレーン移行ができる。併せて、第1無人搬送車経路22および第2無人搬送車経路23が備えられていることから、クレーンヤード13におけるコンテナ用無人搬送車18の渋滞を回避することができる。また、コンテナヤード15側では第1無人搬送車経路22および第2無人搬送車経路23との間にてコンテナ用無人搬送車18の経路移行がないため、コンテナヤード15においてコンテナ用無人搬送車18の高速走行が可能である。その結果、コンテナ船11に対するコンテナCの荷役時間を短縮化することができ、コンテナターミナル10の荷役効率を向上させることができる。
次に、第2の実施形態に係るコンテナターミナルについて説明する。本実施形態のコンテナターミナルは、第2無人搬送車経路の走行レーンが移載レーンを兼用する点で第1の実施形態と異なる。本実施形態では、第1の実施形態と共通する構成については第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
次に、第3の実施形態に係るコンテナターミナルについて説明する。本実施形態のコンテナターミナルは、第1走行レーンと第2走行レーンが複線化されている点と、コンテナヤード側で第1無人搬送車経路と第2無人搬送車経路との間をコンテナ用無人搬送車が移行できる点で第1の実施形態と異なる。本実施形態では、第1の実施形態と共通する構成については第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
○ 上記の実施形態では、コンテナヤードを第1コンテナエリアと第2コンテナエリアの2つのコンテナエリアに区分したが、コンテナエリアは3つ以上区分してもよい。例えば、コンテナエリアは3つに区分する場合には、第1無人搬送車経路、第2無人搬送車経路のほか第3無人搬送車経路を設け、第3無人搬送車経路にはクレーンヤードにおいて第3走行レーンが設けられるようにすればよい。つまり、区分されるコンテナエリア数に応じた無人搬送車経路を設けるようにすればよい。
○ 上記の実施形態では、単一のコンテナターミナルについて説明したが、実施形態のコンテナターミナルの隣に、実施形態と同様の構成の別のコンテナターミナルが別に設けられてもよい。この場合、実施形態のコンテナヤードから別のコンテナターミナルのコンテナヤードへのコンテナ用無人搬送車の連絡経路や、別のコンテナターミナルのコンテナヤードから実施形態のコンテナヤードへのコンテナ用無人搬送車の連絡経路をクレーンヤードに設けてもよい。
○ 上記の実施形態では、クレーンヤードにおいて第1無人搬送車経路と第2無人搬送車経路とを連絡するように分岐レーンおよび合流レーンを設けるようにしたが、これらの分岐レーンおよび合流レーンは必須の要件ではない。分岐レーンおよび合流レーンを設けないコンテナターミナルの場合、コンテナ用無人搬送車18が、クレーンヤード側レーン移行領域にてレーン移行を行わずに移載位置に達することはない。
○ 上記の実施形態では、船舶とコンテナヤードとの間のコンテナの荷役について説明したが、本発明のコンテナターミナルは、船舶が不在の場合にコンテナヤードのコンテナの配置換え(マーシャルシフト)を行うことも可能である。この場合、コンテナヤードのブロッククレーンのみが使用され、クレーンヤードのコンテナクレーンは使用されない。コンテナの配置換えの場合、クレーンヤードにおける走行レーンおよび移載レーンにおいてコンテナ用無人搬送車を高速走行させることができる。コンテナ用無人搬送車の低速走行の制限は、クレーンヤードにおいてコンテナの荷役を行う場合について適用される。
○ マーシャルシフトは船舶とのコンテナ荷役をしている最中にも行ってよい。特に、本発明によればコンテナ荷液の処理能力が飛躍的に向上しているため、マーシャルシフトと船舶とのコンテナ荷役との同時作業がより一層しやすくなる。
○ 上記の第2の実施形態では、第2走行レーンが移載レーンを兼用したが、この限りではない。例えば、第1走行レーンが移載レーンを兼用し、第2走行レーンは走行レーンとして機能させてもよい。
○ 上記の第3の実施形態では、コンテナヤードにおいて経路移行部として導入側経路移行レーン61および導出側経路移行レーン62をそれぞれ1つ設けたが、導入側経路移行レーン61および導出側経路移行レーン62は複数設けてもよい。ただし、経路移行部を数が多くなるにつれて、コンテヤードにおける第1無人搬送車経路と第2無人搬送車経路との合流点や分岐点が多くなるため、コンテナヤードにおける高速走行を図るためには経路移行部の数は少ない方が好ましい。
○ 上記の第3の実施形態では、低速レーンから移載レーンへの移行と移載レーンから低速レーンへの移行は、横行走行による移行についてのみ説明したが、この限りではなく斜行によっても可能である。具体的には、例えば、低速レーンから斜行走行により移載レーンへ進入し、移載レーンから横行走行により低速レーンへ移行してもよい。あるいは、速レーンから横行走行により移載レーンへ進入し、移載レーンから斜行走行により低速レーンへ移行してもよい。さらには、低速レーンから斜行走行により移載レーンへ進入し、移載レーンから斜行走行により低速レーンへ移行してもよい。
11 コンテナ船
13 クレーンヤード
14 コンテナクレーン
15 コンテナヤード
16 コンテナ集積ブロック
17 ブロッククレーン
18 無人搬送車
20 第1コンテナエリア
21 第2コンテナエリア
22 第1無人搬送車経路
23 第2無人搬送車経路
24 集積側レーン
25、29 導入レーン
26、63 第1走行レーン
27、31 導出レーン
28 集積側レーン
30、66 第2走行レーン
31 導出レーン
35 移載レーン
40、51、69 クレーンヤード側レーン移行領域
61 導入側経路移行レーン
62 導出側経路移行レーン
64 第1低速レーン
65 第1高速レーン
67 第2低速レーン
68 第2高速レーン
C コンテナ
F 移載位置
G1、G2 斜行開始位置
H1、H2 斜行終了位置
I 待機位置
J1、J2 横行開始位置
K1、K2 横行終了位置
Claims (6)
- 岸壁に接岸する船舶に対してコンテナの荷役が行われるクレーンヤードと、
前記クレーンヤードに設けられ、前記コンテナの荷役を行うコンテナクレーンと、
コンテナを一時保管する複数のコンテナ集積ブロックが区画形成されたコンテナヤードと、を備えたコンテナターミナルにおいて、
前記コンテナヤードは、
前記クレーンヤード側に位置する第1コンテナエリアと、
前記第1コンテナエリアよりも前記クレーンヤードから離れて位置する第2コンテナエリアと、を備え、
前記クレーンヤードと前記第1コンテナエリアとの間にてコンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第1無人搬送車経路と、
前記第1無人搬送車経路の外周に配置され、前記クレーンヤードと前記第2コンテナエリアとの間にて前記コンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第2無人搬送車経路と、を備え、
前記クレーンヤードには、
前記コンテナ用無人搬送車が走行する走行レーンと、
前記コンテナクレーンにより前記コンテナ用無人搬送車に対する前記コンテナの荷役を行う移載レーンと、
前記移載レーンと前記走行レーンとの間でのレーン移行を可能とするクレーンヤード側レーン移行領域とが配され、
前記移載レーンには、前記コンテナクレーンが荷役する位置に対応して移載位置が設定され、
前記コンテナクレーンは、前記移載位置にて前記第1無人搬送車経路を走行する前記コンテナ用無人搬送車および前記第2無人搬送車経路を走行する前記コンテナ用無人搬送車の両方に対するコンテナの移載を行い、
前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の少なくとも一方は、前記走行レーンを有することを特徴とするコンテナターミナル。 - 前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路は、前記走行レーンをそれぞれ有することを特徴とする請求項1記載のコンテナターミナル。
- 前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の一方は、前記走行レーンを有し、
前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の他方は、前記移載レーンを有することを特徴とする請求項1記載のコンテナターミナル。 - 前記コンテナヤードは、前記第1無人搬送車経路と前記第2無人搬送車経路との間にて前記コンテナ用無人搬送車の経路移行を可能とする経路移行部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコンテナターミナル。
- 前記走行レーンは、
前記移載レーンと並設され、前記コンテナ用無人搬送車が低速走行する低速レーンと、
前記低速レーンと並設され、前記コンテナ用無人搬送車の高速走行が可能な高速レーンと、を備え、
前記クレーンヤード側レーン移行領域は、前記高速レーンと前記低速レーンとの間にて前記コンテナ用無人搬送車のレーン移行を可能とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のコンテナターミナル。 - 岸壁に接岸する船舶に対してコンテナの荷役が行われるクレーンヤードと、
前記クレーンヤードに設けられ、前記コンテナの荷役を行うコンテナクレーンと、
コンテナを一時保管する複数のコンテナ集積ブロックが区画形成されたコンテナヤードと、を備えたコンテナターミナルにおいて、
前記コンテナヤードは、
前記クレーンヤード側に位置する第1コンテナエリアと、
前記第1コンテナエリアよりも前記クレーンヤードから離れて位置する第2コンテナエリアと、を備え、
前記クレーンヤードと前記第1コンテナエリアとの間にてコンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第1無人搬送車経路と、
前記第1無人搬送車経路の外周に配置され、前記クレーンヤードと前記第2コンテナエリアとの間にて前記コンテナ用無人搬送車を一方向へ循環走行を可能とする第2無人搬送車経路と、を備え、
前記クレーンヤードには、
前記コンテナ用無人搬送車が走行する走行レーンと、
前記コンテナクレーンにより前記コンテナ用無人搬送車に対する前記コンテナの荷役を行う移載レーンと、
前記移載レーンと前記走行レーンとの間でのレーン移行を可能とするクレーンヤード側レーン移行領域とが配され、
前記コンテナヤードは、前記第1無人搬送車経路と前記第2無人搬送車経路との間にて前記コンテナ用無人搬送車の経路移行を可能とする経路移行部が設けられ、
前記経路移行部は一方向に走行可能であり、
前記第1無人搬送車経路および前記第2無人搬送車経路の少なくとも一方は、前記走行レーンを有することを特徴とするコンテナターミナル。
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