JP6412803B2 - 電気音響変換器および情報処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電気音響変換器および情報処理装置に関する。
現在、音響機器の薄型化・軽量化が進展している。例えば特許文献1には、振動体として圧電フィルムを用いたスピーカやマイクロフォンが記載されている。また非特許文献1には、可撓性が高いフィルム材料を振動板とするスピーカが記載されている。
特開2014−017799号公報
NIKKEI TECHNOLOGY、"Fujifilm Unveils Bendable, Foldable, Roll-up Speakers"、[online]、[平成27年1月16日検索]、インターネット<URL:http://techon.nikkeibp.co.jp/english/NEWS_EN/20130201/263651/>
非特許文献1で示すように、フィルム素材を使用した形状変化の柔軟性に富むスピーカが実用化されつつあるが、その利用方法はこれまで十分に提案されていない。本発明の主たる目的は、形状変化の柔軟性に富むスピーカを活用して、新たなコミュニケーションやエンタテインメントを実現する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電気音響変換器は、フィルム状に成形された振動体と、ユーザの行為に起因する振動体の見た目の形状変化を検出する検出部と、形状変化が検出された場合に、所定の記憶領域に格納された音声データにもとづく音を、振動体を介して出力させる音出力部と、を備える。
本発明の別の態様もまた、電気音響変換器である。この電気音響変換器は、フィルム状に成形された振動体と、ユーザの行為に起因する振動体の見た目の形状変化を検出する検出部と、形状変化が検出された場合に、所定の音声データを所定の記憶領域へ格納する音記録部と、所定の条件を満たす場合に、記憶領域に格納された音声データにもとづく音を、振動体を介して出力させる音出力部と、を備える。
本発明のさらに別の態様もまた、電気音響変換器である。この電気音響変換器は、フィルム状に成形された振動体と、ユーザの行為に起因する振動体の見た目の形状変化を検出した外部装置から送信された、形状変化に関する情報を受信する受信部と、形状変化に関する情報が受信された場合に、所定の記憶領域に格納された音声データにもとづく音を、振動体を介して出力させる音出力部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、情報処理装置である。この装置は、フィルム状に成形された振動体を含む電気音響変換器を撮像する撮像装置から撮像データを取得する取得部と、撮像データにもとづいて、ユーザの行為に起因する振動体の見た目の形状変化を検出する検出部と、形状変化が検出された場合に、形状変化に関する情報を電気音響変換器へ送信することにより、振動体を介して所定の音声データにもとづく音を出力する処理を電気音響変換器に実行させる通知部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、電気音響変換器である。この電気音響変換器は、フィルム状に成形された振動体と、ユーザの行為に起因する振動体の見た目の形状変化を検出した外部装置から送信された、形状変化に関する情報を受信する受信部と、形状変化に関する情報が受信された場合に、所定の音声データを所定の記憶領域へ格納する音記録部と、所定の条件を満たす場合に、記憶領域に格納された音声データにもとづく音を、振動体を介して出力させる音出力部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、情報処理装置である。この装置は、フィルム状に成形された振動体を含む電気音響変換器を撮像する撮像装置から撮像データを取得する取得部と、撮像データにもとづいて、ユーザの行為に起因する振動体の見た目の形状変化を検出する検出部と、形状変化が検出された場合に、形状変化に関する情報を電気音響変換器へ送信することにより、所定の条件を満たす場合に振動体を介して出力するべき所定の音声データを記憶する処理を電気音響変換器に実行させる通知部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を、方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、形状変化の柔軟性に富むスピーカを活用して、新たなコミュニケーションやエンタテインメントを実現することができる。
フィルムスピーカの構成例を示す図である。 第1実施形態の電気音響変換器の使用例を示す図である。 第1実施形態の電気音響変換器の使用例を示す図である。 第1実施形態の電気音響変換器の機能構成を示すブロック図である。 電気音響変換器のハードウェア構成例を示す図である。 RFIDを利用した形状変化検出方法の概念図である。 形状変化検出のための回路構成を示す図である。 電気音響変換器の第1動作例を示すフローチャートである。 電気音響変換器の第2動作例を示すフローチャートである。 マトリクススイッチを含む回路図である。 図10に代わる回路構成を示す図である。 電気音響変換器の第3動作例を示すフローチャートである。 第3実施形態の電気音響変換器を含むエンタテインメントシステムの構成を示す図である。 図13の電気音響変換器の機能構成を示すブロック図である。 図13の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 情報処理装置の第1動作例を示すフローチャートである。 電気音響変換器の第1動作例を示すフローチャートである。 情報処理装置の第2動作例を示すフローチャートである。 電気音響変換器の第2動作例を示すフローチャートである。
図1は、フィルム素材を使用したスピーカ(以下「フィルムスピーカ」とも呼ぶ。)の構成例を示す。本図のフィルムスピーカ100は、スピーカセットとも言え、制御装置102、アンプ104、スピーカカード106を備える。図1に示す電源は、充電池や乾電池等であってもよい。また電源は発電装置(例えば太陽光発電装置)を含んでもよい。
制御装置102は、デジタルの音声データを記憶するメモリと、音声データをアナログの電気信号(以下「音声信号」とも呼ぶ。)へ変換するデジタルアナログ変換部を含む。アンプ104は、制御装置102が出力した音声信号を増幅する。
スピーカカード106は、特許文献1や非特許文献1に記載されたフィルム素材を用いたスピーカ本体である。スピーカカード106は、フィルム状(言い換えればシート状・カード状)に形成され、高い可撓性を有する薄型スピーカである。スピーカカード106は、その少なくとも一部が圧電素子を含む振動体(「振動板」とも言える。)として構成される。スピーカカード106は、アンプ104から出力された音声信号にしたがって振動体を振動させ、音声信号に応じた音声を出力する。
本明細書における「音声」は「音響」を含み、また、人間の声等に限定されず、音そのものを広く含む。例えば楽器が奏でる音を含む。また超音波等の不可聴音を含む。また「音声データ」は、アナログの音声を変換(サンプリングや符号化等)したデジタルデータであり、コンピュータが読込み可能で、かつ演算可能なデータである。
フィルムスピーカ100の構成の変形例として、フィルムスピーカ100は、スピーカカード106のみを備えてもよい。制御装置102とアンプ104の機能は、外部装置(例えばアンプ台等)が備えてもよい。この場合、ユーザは、スピーカカード106を外部装置に挿して接続させ、スピーカカード106は、外部装置から出力された音声信号に基づく音声を出力してもよい。
別の変形例として、フィルムスピーカ100は、制御装置102とスピーカカード106を備えてもよい。アンプ104の機能は外部装置(例えばアンプ台等)が備えてもよい。この場合も、ユーザは、フィルムスピーカ100を外部装置に挿して接続させ、フィルムスピーカ100は、内蔵のメモリに保持する音声データに基づく音声信号を外部装置へ出力し、増幅された音声信号を外部装置から取得して音声を出力してもよい。
以下、図1のフィルムスピーカ100(スピーカカード106)を活用した電気音響変換器を提案する。図2と図3は、実施の形態の電気音響変換器110の使用例を示す。電気音響変換器110は、非特許文献1のフィルムスピーカと同様に、薄いフィルム状に構成され、高い可撓性を有する。電気音響変換器110は、ユーザの破るまたは折るという行為に起因して外観(すなわち見た目の形状)が変化する素材であれば、ある程度の剛性を有する素材により成形されてもよい。
図2は、電気音響変換器110を、コンサートを周知するためのリーフレット(ポスター)に適用する例を示す。リーフレット120は、コンサートの案内が記載された案内部122と、コンサートの入場チケットであるチケット部124を含む。電気音響変換器110は、案内部122とチケット部124に亘って設けられる。ユーザは、リーフレット120(すなわち電気音響変換器110)を破り、案内部122とチケット部124を切り離す。電気音響変換器110は、ユーザがリーフレット120を破ったことに起因する自身の形状変化を検出し、予め記憶したメッセージ(例えばアイドルの声によるメッセージ)を音声出力する。
図3は、電気音響変換器110を折り紙に適用する例を示す。ここでは折り紙126の全体が電気音響変換器110により形成される。ユーザは、折り紙126(すなわち電気音響変換器110)を折り曲げ、所定の形状もしくは任意の形状(この例では鶴の形)に成形する。電気音響変換器110は、ユーザが折り紙126を折り曲げたことに起因する自身の形状変化を検出し、予め記憶したメッセージ(例えば家族からの伝言)を音声出力する。
このように、実施の形態の電気音響変換器110によると、ユーザは、電気音響変換器110そのものを破りまたは折るという直感的な操作を行うことで、電気音響変換器110に音声を出力させることができる。また後述するように、ユーザは、電気音響変換器110そのものを破りまたは折ることで、電気音響変換器110に音声を記憶させることができる。これにより、音声を用いた人と人とのコミュニケーションの新たな形を実現し、また、音声を用いた斬新なエンタテインメント体験をユーザへ提供する。
以下、第1の実施の形態として、ユーザの行為「破る(ちぎる)」に応じて、音声に関するデータ処理を実行する電気音響変換器110を提案する。また第2の実施の形態として、ユーザの行為「折る」に応じて、音声に関するデータ処理を実行する電気音響変換器110を提案する。また第3の実施の形態として、電気音響変換器110の形状変化を外部装置が検出する構成を提案する。
(第1の実施の形態(以下「第1実施形態」と呼ぶ))
既述したように、第1実施形態の電気音響変換器110は、破られたことを契機に喋るフィルムスピーカである。後述するように、第1実施形態の電気音響変換器110は、切り離された電気音響変換器110の破片が接合された場合にも音声処理を実行する。
図4は、第1実施形態の電気音響変換器110の機能構成を示すブロック図である。電気音響変換器110は、振動体10、電源部20、記憶部30、制御部40、通信部50を備える。図4には不図示だが、電気音響変換器110は、音声信号を増幅するアンプ部をさらに備えてもよい。アンプ部は、振動体10へ出力する音声信号、または振動体10から入力された音声信号を必要に応じて増幅してもよい。
本明細書のブロック図に記載した各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や電子回路、機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
図5は、電気音響変換器110のハードウェア構成例を示す。図5の圧電素子112は、図4の振動体10に対応する。図5の電気二重層コンデンサ114は、図4の蓄電部24に対応する。図5の制御回路116は、図4の制御部40に対応する。図5の送受信回路118は、図4の通信部50に対応する。図4の記憶部30は、半導体メモリとして図5の制御回路116に組み込まれてもよい。
図4に戻り、振動体10は、非特許文献1のフィルムスピーカに相当し、薄いフィルム状に成形された圧電フィルム(圧電素子、マイクロピエゾ等)により構成される。典型的には振動板として機能する。振動体10は、制御部40から入力された音声信号を物理振動に変換し、すなわち音声信号に応じた態様で振動することにより、音声信号が示す音を発生させる。また振動体10は、マイクロフォンの振動板としても機能する。すなわち、周囲の音声(空気振動)を電気信号へ変換し、周囲の音声に基づく音声信号を制御部40へ出力する。
振動体10は、形状変化に応じて発電する発電部としても機能する。ユーザが振動体10を破りまたは折って振動体10の形状を変化させた場合、圧電効果により、振動体10の形状変化の態様(例えば形状変化を生じさせた圧力)に応じた電圧が発生する。発生した電圧は電源部20および制御部40へ提供される。
変形例として、電気音響変換器110は、振動体10と発電部を別個に備えてもよい。この場合、発電部は、圧電素子以外の公知技術で実現されてもよい。例えば、発電部は、発電部表面の熱により発電してもよく、イオン濃度差により発電してもよい。また、シリコン太陽電池等を用いて太陽光発電を行ってもよく、酵素反応(例えば発電部をジュースに浸す等)により発電してもよい。
振動体10は、フィルム状に成形された電気音響変換器110の表面に設けられ、電気音響変換器110の表面の少なくとも一部を占める。振動体10は、電気音響変換器110の全面に亘って設けられてもよい。明細書の説明における、振動体10の形状変化は、電気音響変換器110の形状変化とも言える。
電源部20は、記憶部30、制御部40、通信部50に対して電力を供給する。電源部20は、整流回路22、蓄電部24、定電圧回路26を含む。整流回路22は、振動体10で発生した電圧を整流する回路である。整流回路22は、ダイオードやダイオードブリッジにより構成されてもよい。
蓄電部24は、整流回路22から出力される直流電圧により蓄電する。蓄電部24は、例えば、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、ポリアセン系有機半導体キャパシタ、ナノゲートキャパシタ、セラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、タンタルコンデンサ等により構成されてもよい。
定電圧回路26は、蓄電部24からの出力電圧を所定の電圧に変換して、電源部20からの出力電圧を安定させる。このように電気音響変換器110では、振動体10で発電された電気を蓄電し、蓄電した電気を各機能ブロックへ提供する。これにより、各機能ブロックを動作させるための電池等の電源を不要にできる。
ただし、振動体10の発電量は比較的小さいため、制御部等の動作時間を適宜制限してもよい。例えば、制御部40における音声の録音処理や再生処理の時間を数秒〜数十秒程度に制限してもよい。変形例として、電源部20は、電気音響変換器110外部の電源や、電池等の他の公知技術により実現されてもよい。
通信部50は、外部機器との通信処理を実行し、典型的には無線通信を行う。無線通信の方式として、短距離低消費電力型のANT規格(「ANT」は商標または登録商標)、Z−Wave規格(「Z−Wave」は商標または登録商標)、ZigBee規格(「ZigBee」は商標または登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)(「Bluetooth」は商標または登録商標)、Wifi(商標または登録商標)等を採用してもよく、各規格の特性に応じて適切な方式を適用してよい。
通信部50による通信の対向装置である外部機器は、電気音響変換器110の近傍位置に設置された情報処理装置であってもよい。例えば、PCや、据置型ゲーム機、携帯型ゲーム機、スマートフォン等であってもよい。また外部機器は、電気音響変換器110から音声データ提供要求を受け付けると、インターネットを介してさらに外部のサーバから所定の音声データをダウンロードして、その音声データを電気音響変換器110へ送信してもよい。
記憶部30は、制御部40によるデータ処理のための各種データを記憶する記憶領域を提供する。例えば不揮発の半導体記憶装置により実現されてもよい。記憶部30は、基準保持部32と音声データ保持部34を含む。音声データ保持部34は、電気音響変換器110において再生対象(言い換えれば外部出力対象)となる音声データを保持する。
基準保持部32は、ユーザが振動体10を破くことにより、振動体10に見た目の形状変化が生じたことを検出するための基準データ(以下「形状変化検出基準」とも呼ぶ。)を保持する。また基準保持部32は、電気音響変換器110が音声を出力する条件としての基準データ(以下「音声出力条件」とも呼ぶ。)を保持する。
形状変化検出基準は、振動体10の形状変化に起因して振動体10で発生する電気的変化を定めたデータである。また、実際に制御部40が検出した振動体10の電気的変化と比較するためのデータである。形状変化検出基準は、振動体10の形状変化に伴って生じる電圧の波形パターンを示すデータであってもよい。また、波形のレベルや波形間の時間間隔を示すデータであってもよく、すなわち電圧の波形に基づき得られる種々の情報であってもよい。また、後述するようにRFID(Radio Frequency IDentifier)を利用して形状変化を検出する場合、形状変化検出基準は、形状変化を検出すべきRFタグの応答状態、言い換えれば、RFタグからの信号の受信状態を定めたデータであってもよい。
形状変化検出基準は、人間の目で認識可能なレベルの形状変化が振動体10に生じた事実を検出するためのデータである。したがって、周囲の音等(例えば人間の声)により振動体10が微弱に振動する場合の電気的変化の情報は、形状変化検出基準から除外することが望ましい。
音声出力条件は、振動体10に見た目の形状変化が検出されたことであってもよく、後述の形状変化検出部42が、振動体10が破られた事実を検出したことであってもよい。例えば、音声出力条件は、振動体10から出力される電気信号の変化が、形状変化検出基準に一致することを定めたデータであってもよい。形状変化検出基準および音声出力条件の具体例は後述する。
制御部40は、音声に関するデータ処理を実行する。制御部40は、形状変化検出部42、音声出力制御部44、音声記録部46、D/A変換部48を含む。D/A変換部48は、デジタルアナログ変換処理を実行する。例えば、音声データ保持部34から取得されたデジタルの音声データをアナログの音声信号に変換する。また、振動体10から入力された周囲の音声に基づく音声信号を音声データへ変換する。
形状変化検出部42は、ユーザの行為に起因して振動体10に外観上の形状変化が生じたことを検出する。具体的には、形状変化検出部42は、ユーザが振動体10を破ることによって振動体10の形状に変化が生じた場合に、その事実を、破るという行為に伴って生じた電気的変化に基づいて検出する。さらに言えば、形状変化検出部42は、振動体10における電気的変化を検出した場合に、検出した電気的変化を形状変化検出基準(破る検出用の基準)と照合し、両者が整合する場合に、振動体10が破られたと判定する。また形状変化検出部42は、振動体10の破られた位置(以下「破れ位置」とも呼ぶ。)もあわせて検出する。
なお本明細書における「整合」「合致」およびこれらに類する用語は、完全一致、略一致、近似を含む。すなわち、本明細書における「整合」「合致」およびこれらに類する用語は、厳密に一致すること以外に、ある程度の差異を許容するものであってよい。例えば、比較対象の一方と他方との差が予め定められた許容範囲内である場合、両者を「整合」「合致」すると見なしてもよい。この許容範囲は、電気音響変換器110の開発者の経験や知見、電気音響変換器110を用いた実験等により適切な値が決定されてよい。
また形状変化検出部42は、ユーザが2つ以上の振動体10を接合させることによって振動体10の形状に変化が生じた場合に、その事実を、接合させるという行為に伴って生じた電気的変化に基づいて検出する。形状変化検出部42は、振動体10における電気的変化を検出した場合に、検出した電気的変化を形状変化検出基準(接合検出用の基準)と照合し、両者が整合する場合に、或る振動体10に別の振動体10が接合されたと判定する。なお、「接合」は「合体」とも言える。
音声出力制御部44は、基準保持部32の音声出力条件が満たされた場合に、音声データ保持部34に格納された音声データを復号し、復号結果の音声信号を振動体10へ出力する。これにより、振動体10を介して音声データに基づく音声を出力させる。音声出力条件として、振動体10の形状変化(例えば破られたこと)が検出されることが定められてもよい。この場合、音声出力制御部44は、形状変化検出部42により振動体10の形状変化(例えば破られたこと)が検出された場合に、即時に音声を出力させてもよい。
音声記録部46は、振動体10から入力された音声信号を符号化し、符号化結果の音声データを音声データ保持部34へ格納する。また音声記録部46は、通信部50で受信された音声データを取得し、その音声データを音声データ保持部34へ格納する。
次に、振動体10が破れた事実、および、破れ位置の検出方法を詳細に説明する。以下では5つの方法を例示するが、他の公知の方法を用いてもよい。また、複数の検出方法を適宜組み合わせてもよい。
方法1.RFIDを利用:
図6(a)(b)は、RFIDを利用した形状変化検出方法の概念図である。この例では、振動体10に複数のRFタグ130を配設する。形状変化検出部42はRFリーダを含み、定期的に(例えば300ミリ秒間隔で)各RFタグ130へ応答要求を送信する。図6(a)は、振動体10の初期状態、すなわちユーザが振動体10を破る前の状態を示している。形状変化検出部42は、全てのRFタグ130から応答信号を受信するため、振動体10が破られたことを検出しない。言い換えれば、振動体10が破られていないと判定する。RFタグ130からの応答信号は、死活(Keep-Alive)信号とも言える。
図6(b)は、ユーザが振動体10を破った後の状態を示している。ユーザが振動体10を破ると、形状変化検出部42は、電気音響変換器110から切り離された振動体10に配設されたRFタグ130からの応答信号を受信しなくなる。形状変化検出部42は、複数のRFタグ130のうち少なくとも一部のRFタグ130からの応答信号を受信しなくなった場合、形状変化検出基準が満たされたと判定し、振動体10が破られた事実を検出する。
RFリーダ(形状変化検出部42)と、RFタグ130の通信は、NFC(Near Field Communication)等、公知の近距離無線通信により実現されてよく、通信可能範囲は10センチ程度であってもよい。また、図6(a)(b)では無線通信の例を挙げたが、有線通信の場合も通信線が切断されるため、同様に破断検出が可能である。
また、図6(a)(b)では、振動体10の全面に多くのRFタグ130を配設することとしたが、RFタグ130の配置態様はこれに限られない。ユーザが振動体10を破るべき位置が予め決められている場合、破って切り離される領域にRFタグ130を1つ配設し、その1つのRFタグ130からの応答信号の受信有無に応じて、振動体10が破られたか否かを判定してもよい。例えば、図2(a)のようにチケットの切り取り位置が予め定められている場合、チケット部124に形状変化検出部42を設け、案内部122にRFタグ130を1個設ける構成としてもよい。
また、記憶部30は、複数のRFタグ130それぞれのID情報と、振動体10に配設された各RFタグ130の位置情報とを対応付けたタグ情報を記憶してもよい。各RFタグ130からの応答は、各RFタグ130のID情報を含んでもよい。形状変化検出部42は、受信した応答信号に含まれるRFタグ130のIDを検出し、所定時間(例えば1秒)以上、応答信号を未受信のRFタグ130(以下「未応答タグ」とも呼ぶ。)のIDを検出してもよい。形状変化検出部42は、タグ情報を参照して未応答タグの位置を識別し、未応答タグを含む振動体10の領域が破られたと判定してもよい。これにより、形状変化検出部42は、振動体10の破れ位置(破られた領域)を識別可能になる。
方法2.電気抵抗を計測:
振動体10の表面に導電性のカーボンを塗布する。基準保持部32は、形状変化検出基準として、振動体10が破れた場合の、振動体10の電気抵抗量の値、もしくは電気抵抗量の変化パターン(言い換えれば「推移パターン」)を保持する。形状変化検出部42は、振動体10の電気抵抗量を常時もしくは定期的に計測する。形状変化検出部42は、振動体10の電気抵抗量の値、もしくは電気抵抗量の変化パターンが、形状変化検出基準に整合する場合に、振動体10が破られた事実を検出する。
方法3.起電力を計測:
形状変化検出部42は、振動体10が破られることに伴う圧電効果により生じた電力のパターンに基づいて振動体10が破られた事実を検出する。具体的には、形状変化検出部42は、振動体10から出力された電圧を測定し、その電圧の推移を示す電圧の波形パターン(以下「発電情報」とも呼ぶ。)を生成する。基準保持部32は、形状変化検出基準として、振動体10が破られた場合に振動体10から出力される電圧の波形パターンを保持する。形状変化検出部42は、生成した発電情報が形状変化検出基準と整合する場合に、振動体10が破られたことを検出する。なお発電情報と形状変化検出基準は、波形のレベルや波形間の時間間隔を示すデータであってもよく、すなわち電圧の波形に基づき得られる種々の情報であってもよい。
また、基準保持部32の形状変化検出基準には、事前の実験等により定められた、振動体10の様々な位置(領域)が破れた場合の複数種類の波形パターンを保持してもよい。具体的には、複数種類の波形パターンと複数の破れ位置の識別情報とを対応付けて保持してもよい。形状変化検出部42は、形状変化検出基準としての複数種類の波形パターンの中から発電情報と整合する波形パターンを特定し、特定した波形パターンに対応付けられた破れ位置を特定してもよい。これにより、形状変化検出部42は、振動体10の破れ位置(破られた領域)を識別可能になる。
方法4.発電量を計測:
電気音響変換器110の発電部が太陽光発電を行う場合、形状変化検出部42は、発電部から出力される発電量(例えば電圧や電流)を計測する。基準保持部32は、形状変化検出基準として、発電部の発電量の値、もしくは発電量の推移パターンを保持する。形状変化検出部42は、発電部の発電量の値、もしくは発電量の推移パターンが形状変化検出基準に整合する場合に、振動体10が破られた事実を検出する。
方法5.電気の導通状態を判定:
図7は、形状変化検出のための回路構成を示す。ここでは、電気音響変換器110の振動体10における切断位置140が予め定められている。振動体10の内部に導線(電線)を配設し、切断位置140を跨いで回路142を構成する。言い換えれば、ユーザの破る行為により切り離される複数の領域に亘って回路142を構成する。形状変化検出部42は、電圧計144で計測された電圧情報に基づいて導通有無を判定する。そして、導通無しの場合、形状変化検出基準が満たされたと判定し、振動体10が破られた事実を検出する。スイッチ146は、予め定められた導通判定タイミング(例えば300ミリ秒間隔)でオンにされてもよく、または常時オンであってもよい。
また、振動体10の内部に複数の導線をグリッド状に配設し、複数の導線のそれぞれを用いた複数の回路を構成してもよい。形状変化検出部42は、各回路の導通有無を判定し、或る回路の導通無しを検出した場合、その回路に用いられた導線が切断されたことを検出し、振動体10が破られた事実を検出する。また、記憶部30は、各導線の識別情報と、振動体10における各導線の配置位置を対応付けて保持してもよい。形状変化検出部42は、切断された導線の配置位置に基づいて破れ位置を特定してもよい。これにより、形状変化検出部42は、振動体10の破れ位置(破られた領域)を識別可能になる。
次に、複数の振動体10が接合(合体)された事実の検出方法を詳細に説明する。以下では2つの方法を例示するが、他の公知の方法を用いてもよい。また、複数の検出方法を適宜組み合わせてもよい。
方法1.RFIDを利用:
図6(a)(b)に示すように、振動体10に複数のRFタグ130を配設する。記憶部30は、接合予定の振動体10に配置されたRFタグ130のID情報を予め保持する。形状変化検出部42は、受信した応答信号に含まれるRFタグ130のIDを特定し、特定したIDが接合予定の振動体10に配置されたRFタグ130のIDと整合する場合、形状変化検出基準が満たされたと判定し、複数の振動体10が接合されたことを検出する。
また、記憶部30は、図6(a)に示すように、切断前の振動体10に配置された全てのRFタグ130のID情報を保持してもよい。この振動体10が図6(b)に示すように破られ、その後、図6(a)の状態に接合された場合、形状変化検出部42は、記憶部30に記憶された全てのIDを示す応答信号を受信することをもって、形状変化検出基準が満たされたと判定し、一旦切り離された振動体10が再び接合されたと判定してもよい。これにより、形状変化検出部42は、もともと一体であった振動体10が破られたこと、および、破られた振動体10の破片が合体されたことを検出できる。
なお、接合の事実のみ検出する場合は、受信した応答信号の個数、言い換えれば、受信した応答信号により特定されるRFタグ130のIDの個数が、直前の確認時よりも増加したことをもって、複数の振動体10が接合されたことを検出してもよい。例えば、応答信号の受信数が0から1に増加した場合が該当する。この場合、形状変化検出部42が設けられた電気音響変換器110(振動体10)に接合される振動体10にのみ1つのRFタグ130が配設される構成であってもよい。
方法2.電気の導通状態を判定:
図7に示すように、電気音響変換器110の振動体10における切断位置140が予め定められている場合、振動体10の内部に、切断位置140を跨いで回路142を設ける。形状変化検出部42は、電圧計144で計測された電圧情報に基づいて導通有無を判定し、導通無しから導通有りへ変化した場合、形状変化検出基準が満たされたと判定し、複数の振動体10が接合されたことを検出する。
他の方法として、基準保持部32は、形状変化検出基準として、複数の振動体10が接合された場合の、電気抵抗量や発電量を保持してもよい。形状変化検出部42は、振動体10において実測した電気抵抗量や発電量と、形状変化検出基準とを比較し、両者が整合する場合に、複数の振動体10が接合されたことを検出してもよい。
以上の構成による第1実施形態の電気音響変換器110の動作を説明する。ここでの電気音響変換器110は、その全面が振動体10(すなわちフィルムスピーカ)として構成されていることとする。振動体10の形状変化は、電気音響変換器110(すなわちフィルムスピーカ)の形状変化と読み替えることができる。
図8は、電気音響変換器110の第1動作例を示すフローチャートである。形状変化検出部42は、振動体10の所定の監視対象項目についての電気的変化を監視する(S10)。監視対象項目は、形状変化検出基準で定められた情報項目であり、応答信号の受信状態の変化(図6(a)(b))や、電気抵抗量の変化、起電力の変化、発電量の変化、電気の導通状態の変化のうち少なくとも1つであってもよい。ユーザが振動体10を破くと、振動体10に電気的変化が生じる。
形状変化検出部42は、監視対象項目の電気的変化を検出し(S12のY)、その変化の態様が形状変化検出基準に合致する場合(S14のY)、振動体10に形状変化が生じた事実を検出する(S16)。第1実施形態では、振動体10が破られた事実を検出する。形状変化検出部42は、その事実を示す情報を音声出力制御部44へ通知する。監視対象項目の電気的変化が検出されず(S12のN)、または、検出された電気的変化が形状変化検出基準に不整合の場合(S14のN)、S16をスキップする。
音声出力制御部44は、音声出力条件が満たされた場合(S18のY)、音声データ保持部34に予め格納された音声データに基づく音声を、振動体10を介して出力させる(S20)。例えば、デジタルの音声データをD/A変換部48に渡してアナログの音声信号へ変換させ、その音声信号を振動体10へ出力することにより、振動体10を振動させて音を発生させてもよい。音声出力条件が満たされない場合は(S18のN)、S20をスキップし、本図の処理を終了する。
電気音響変換器110は、本図および以降のフローチャートが示す動作を定期的に繰り返し、例えば所定時間(例えば300ミリ秒)が経過するごとに繰り返し実行する。ただし、電気音響変換器110は、S20の音声出力処理を所定回数(例えば1回)実行した場合、フローチャートが示す動作の繰り返しを停止してもよい。また、形状変化検出基準の充足有無の判定処理(例えばS12、S14)と、音声出力条件の充足有無の判定処理(例えばS18)は並行実行してもよい。
音声出力条件は、振動体10が破られた事実が形状変化検出部42により検出されたことでもよい。すなわち音声出力制御部44は、振動体10が破られたことの検出を契機として即時に音声を出力してもよい。この場合、S18の判定を省略して、S20を実行する構成と同じになる。この態様の電気音響変換器110を適用した製品として、図2で示したような破ると喋るリーフレットや、広告、ポスター等が考えられる。また、破られたことを契機に賞味期限等の所定の音声メッセージを出力する包装紙や、破られたことを契機に警告の音声メッセージを出力する封印等が考えられる。
また、音声出力条件は、アンプに接続されることでもよい。この場合、ユーザが電気音響変換器110を破って、その破片をアンプに接続するとその破片が音を出力する。例えば、音声出力制御部44は、アンプ接続時にアンプから入力される所定の信号に基づいて、電気音響変換器110がアンプに接続された事実を検出し、その検出を契機に音声を出力させてもよい。
また、音声データ保持部34は、複数種類の音声データを記憶してもよい。基準保持部32は、音声出力条件として、振動体10において破られる可能性のある位置・領域を示す情報である「破れ位置候補」について、複数の破れ位置候補のそれぞれと、出力すべき音声データの種類を示す情報を対応付けて記憶してもよい。形状変化検出部42は、振動体10の破れ位置を検出してもよい。音声出力制御部44は、検出された破れ位置に整合する破れ位置候補に対応付けられた音声データを再生してもよい。この態様によると、例えば、破った場所で再生される楽曲が異なる電気音響変換器110を実現できる。なお、振動体10における破れ位置、すなわちユーザが振動体10を破くべき位置を予め定めておくことで、破れ位置候補の量を抑制できる。
ところで、破れ位置が異なると、破られた結果としての振動体10の形状も異なることになる。したがって、破れ位置に応じて出力対象の音声を切り替えることは、破られた結果の振動体10の形状に応じて出力対象の音声を切り替えることとも言える。すなわち、音声出力制御部44は、振動体10が破られた結果、振動体10が第1の形状へ変化した場合に第1の音声を出力し、振動体10が第2の形状へ変化した場合に第2の音声を出力してもよい。
また、形状変化検出基準は、複数の振動体10の接合を検出するための基準であってもよく、例えば、複数の振動体10が接合されることに伴う電気変化のパターンが定められてもよい。音声出力条件は、複数の振動体10の接合が検出されたことでもよく、この場合、音声出力制御部44は、複数の振動体10が接合されたことを契機として即時に音声データを再生してもよい。この態様の電気音響変換器110は、もともと切り離されていた断片(電気音響変換器110)をユーザが接合させると音声出力するものであり、様々な玩具やコミュニケーションツールへの適用が可能である。
また、音声出力条件は、形状変化の検出から所定時間が経過したことでもよい。この場合、音声出力制御部44は、形状変化検出部42による形状変化検出を契機としてタイマーによる時間測定を開始してもよい。音声出力制御部44は、形状変化検出部42による形状変化検出からの経過時間が音声出力条件が定める時間に整合する場合に、音声データを再生してもよい。この態様によると、例えば、台紙から切り離し後、3分や1時間等の所定時間経過時にメッセージを音声出力するメモ帳や付箋を実現できる。形状変化時に周囲の音声を録音する後述の構成との組み合わせも有効である。
図9は、電気音響変換器110の第2動作例を示すフローチャートである。本図のS30〜S36、S40〜S42の処理は、図8のS10〜S16、S18〜S20と同じであるため、説明を省略する。S36において、形状変化検出部42は、振動体10が破られたことを検出すると、その旨を音声記録部46へ通知する。音声記録部46は、近傍の情報処理装置に対して音声データ提供要求を送信する。そして、その装置から送信された音声データを取得し、音声データ保持部34へ格納する(S38)。なお、S32のNまたはS34のNの場合は、S36およびS38をスキップする。
図9の第2動作例では、電気音響変換器110は、再生すべき音声データを形状変化検出時に外部機器から取得する。そのため、外部機器から提供される音声データ(例えば外部機器が保持する音声データ)を必要に応じて変更・更新することで、電気音響変換器110が出力する音声の内容を容易に変更・更新することができる。例えば、電気音響変換器110が破られるときの状況や、社会での流行、ビジネスの都合に応じた好適な音声を電気音響変換器110から出力させることができる。
形状変化検出基準は、振動体10の第1の位置が破られることでもよく、音声出力条件は、第1の位置とは異なる振動体10の第2の位置が破られることでもよい。この場合、形状変化検出部42が振動体10の第1の位置が破られたことを検出すると、音声記録部46は音声データを取得して記録する。その後、形状変化検出部42が振動体10の第2の位置が破られたことを検出すると、音声出力制御部44は先に取得された音声データを再生出力する。ユーザは、振動体10を破る位置によって、電気音響変換器110の音声処理の態様を制御することができる。
また、図9のS38において、外部機器から音声データを取得することに代えて、周囲の音声を録音してもよい。具体的には、振動体10は、周囲の音声を示す音声信号を制御部40へ出力してもよい。D/A変換部48は、入力された音声信号を符号化して音声データを生成し、音声記録部46は、生成された音声データを音声データ保持部34へ格納してもよい。この態様によると、振動体10が破られた際の周囲の音声を録音しておき、音声出力条件充足時にその音声を再生することができる。
また、振動体10の第1の位置が破られた場合に、形状変化検出基準が充足されたものとして、周囲の音声(ここでは振動体10を破いたユーザが発生したメッセージ)を録音してもよい。また、振動体10の第2の位置が破られた場合に、音声出力条件が充足されたものとして、事前に録音された音声を振動体10から出力させてもよい。この態様によると、ユーザAがメッセージカードとしての電気音響変換器110の一部を破って音声メッセージを記憶させ、ユーザBがその電気音響変換器110の一部を破って音声メッセージを聞くという形のコミュニケーションを実現できる。
上記メッセージカードの変形例として、音声出力条件は、複数の振動体10の接合を検出するための基準であってもよく、例えば、複数の振動体10が接合されることに伴う電気変化のパターンを定めたものでもよい。音声出力制御部44は、形状変化検出部42が複数の振動体10の接合を検出したことを契機に音声データを再生する。
この態様によると、もともと1つの振動体10を破って、周囲の音声または外部装置から提供された音声を録音させた後に、振動体10の破片を接合させることで、事前に録音させた音声を再生させる形のコミュニケーションを実現できる。オリジナルの破片以外、言わば偽物の破片では接合の検出はできない。そのため、電気音響変換器110を、オリジナルの破片を所有する人同士の合い言葉、言い換えれば、複数の人の間での符牒として用いることができる。
(第2の実施の形態(以下「第2実施形態」と呼ぶ))
第2実施形態の電気音響変換器110は、折られたことを契機に喋るフィルムスピーカである。第2実施形態において「折る」というユーザの行為は、振動体10の形状を変化させ、かつ、折るに関連する種々の行為を含む。例えば、もともと折り曲げられていた振動体10を伸ばす行為や、振動体10を丸める行為も含む。
第2実施形態の電気音響変換器110の機能構成は、図4に示した第1実施形態の構成と同じである。以下、第1実施形態と重複する説明は適宜省略する。基準保持部32は、ユーザが振動体10を折る(折り曲げる)ことにより、振動体10の見た目の形状変化が生じたことを検出するための形状変化検出基準を保持する。また、第1実施形態と同様に音声出力条件も保持する。
形状変化検出部42は、ユーザが振動体10を折ることによって振動体10の形状に変化が生じた場合に、その事実を、破るという行為に伴って生じた電気的変化に基づいて検出する。さらに言えば、形状変化検出部42は、振動体10における電気的変化を検出した場合に、検出した電気的変化を形状変化検出基準と照合することにより、振動体10が折られた事実を検出する。また形状変化検出部42は、振動体10における折られた位置(以下「折れ位置」とも呼ぶ。)もあわせて検出する。
振動体10が折られた事実、および、折れ位置の検出方法を詳細に説明する。以下では4つの方法を例示するが、他の公知の方法を用いてもよい。また、複数の検出方法を適宜組み合わせてもよい。
方法1.マトリクススイッチを利用
図10は、マトリクススイッチを含む回路図である。P2−0からP2−7は、形状変化検出部42(制御部40)のポート2のピン番号である。振動体10には、複数のスイッチが配設される。これらのスイッチは、自身の設置箇所が折られた場合にオンになるよう構成される。本図の例では、P2−0からP2−3を出力、P2−4からP−7を入力とする。各入力ピンは内蔵のプルアップ抵抗をオンにする。
P2−0をLowにし、P2−1からP2−3をHighにした状態で、P2−4からP2−7の状態を読み出す。折れ位置に設置されたスイッチ148はオンになり、その結果、対応するピンはLowになる。折れ位置でない箇所に設置されたスイッチはオフになり、対応するピンはプルアップのためHighになる。P2−0からP2−3のうちLowにするラインを順次切り替え、これとタイミングを合わせてP2−4からP2−7の状態を読み出すことで、各スイッチの状態を取得できる。
形状変化検出部42は、状態がオンのスイッチの存在を検出した場合に、形状変化検出基準が満たされたとして、振動体10が折られた事実を検出する。また、形状変化検出部42は、振動体10における各スイッチ148の配置位置を予め記憶してもよい。形状変化検出部42は、状態がオンである1つ以上のスイッチそれぞれの配置位置を特定し、各スイッチの配置位置を結んで得られる領域を、折れ位置として特定してもよい。
なお、形状変化検出部42(制御部40)の入力ポート数が十分に存在する場合は、図11の回路構成で示すように、複数のスイッチを含む回路のそれぞれを形状変化検出部42(制御部40)の入力ポートへ接続してもよい。
方法2.電気の導通状態を判定:
図11で示した複数の回路は、振動体10が折られた場合に、電極がショートまたは導通が切れるように構成してもよい。形状変化検出部42は、振動体10に配設された複数の回路の電極がショートし、または導通が切れたことを検出した場合に、振動体10が折られた事実を検出する。また形状変化検出部42は、各回路の配置位置を予め記憶し、電極がショートもしくは導通が切れた各回路の配置位置を特定することで、折れ位置を特定してもよい。
方法3.電気抵抗を計測:
振動体10の表面に導電性のカーボンを塗布する。基準保持部32は、形状変化検出基準として、振動体10が折られた場合の、振動体10の電気抵抗量の値、もしくは電気抵抗量の変化パターン(言い換えれば「推移パターン」)を保持する。形状変化検出部42は、振動体10の電気抵抗量を常時もしくは定期的に計測する。形状変化検出部42は、振動体10の電気抵抗量の値、もしくは電気抵抗量の変化パターンが、形状変化検出基準に整合する場合に、振動体10が折られた事実を検出する。
また、振動体10内部に、折れ曲がると抵抗値が変化するように特定の材質(カーボン粉等)で形成した導線(電線)を複数配設してもよい。基準保持部32は、形状変化検出基準として、導線が折れ曲がることに伴う、導線の電気抵抗量の変化パターンを保持する。形状変化検出部42は、各導線の電気抵抗量を常時もしくは定期的に計測する。形状変化検出部42は、各導線の電気抵抗量の変化パターンが形状変化検出基準に整合する場合に、振動体10が折られた事実を検出する。
複数の導線はそれぞれ、形状変化検出部42(制御部40)の異なる入力ポート・ピンに接続されてよい。形状変化検出部42は、振動体10における各導線の配設位置を予め記憶してもよい。形状変化検出部42は、複数の導線のうち電気抵抗量が変化した導線を特定し、電気抵抗量が変化した各導線の配設位置を特定することにより、折れ曲がった各導線の配設位置に基づいて折れ位置を特定してもよい。
方法4.起電力を計測:
第1実施形態と同様に、形状変化検出部42は、振動体10が折られることに伴う圧電効果により生じた電力のパターンに基づいて振動体10が折られた事実を検出する。
また、基準保持部32の形状変化検出基準には、事前の実験等により定められた、振動体10の様々な位置(領域)が折られた場合の複数種類の波形パターンを保持してもよい。具体的には、複数種類の波形パターンと複数の折れ位置の識別情報とを対応付けて保持してもよい。形状変化検出部42は、形状変化検出基準としての複数種類の波形パターンの中から、振動体10の発電情報と整合する波形パターンを特定し、特定した波形パターンに対応付けられた折れ位置を特定してもよい。これにより、形状変化検出部42は、振動体10において折られた位置・領域を識別可能になる。
上記のような方法により検出した折れ回数や折れ位置に基づいて、形状変化検出部42は、折られた結果としての振動体10の形状を特定してもよい。例えば、図4には不図示だが、記憶部30は、1つ以上の折れ位置の組み合わせと、折られた結果としての振動体10の形状とを対応付けた辞書データを保持する形状情報保持部をさらに備えてもよい。形状変化検出部42は、辞書データを参照して、検出した1つ以上の折れ位置の組み合わせに対応付けられた振動体10の形状を特定し、その形状を現在の振動体10の形状として識別してもよい。この場合、基準保持部32の音声出力条件は、現在の振動体10の形状が所定の形状になったことでもよい。
なお、ユーザによる振動体10の折り方(例えば折れ位置、折れ回数)が予め決まっている場合、記憶部30の形状情報保持部は、折れ回数と、折られた結果としての振動体10の形状情報とを対応付けて保持してもよい。形状変化検出部42は、振動体10が折られたことの検出回数(すなわち折れ回数)をカウントしてもよい。そして、特定した折れ回数に対応付けられた形状を、現在の振動体10の形状として識別してもよい。
以上の構成による第2実施形態の電気音響変換器110の動作を説明する。
電気音響変換器110の第1動作例は図8に示す通りである。すなわち、形状変化検出部42は、ユーザが振動体10(電気音響変換器110とも言える)を折った事実を検出する。音声出力制御部44は、音声出力条件が満たされた場合に、音声データ保持部34に格納された音声データを再生する。なお、S10における監視対象項目は、振動体10内部に配設したスイッチのオン・オフ状態や、電気抵抗量の変化、電気の導通状態、起電力の変化のうち少なくとも1つであってもよい。この態様によると、例えば、折られることにより楽曲を再生するコンサートチケットを実現できる。
音声出力条件は、振動体10が特定の形状(例えば鶴の形状)になることでもよい。形状変化検出部42は、折り曲げられた結果である現在の振動体10の形状を識別してもよい。音声出力制御部44は、振動体10の形状が上記特定の形状である場合に音声出力条件が満たされたとして、音声データを再生してもよい。この態様によると、振動体10の形状を秘密のメッセージを聞くためのパスワードとして用いることができる。例えば、音声出力が許可される特定の形状を家族内で共有しておき、その家族であればメッセージを聞けるが、他人はメッセージを聞けないといった使い方が考えられる。
音声データ保持部34は、複数種類の音声データを記憶してもよい。基準保持部32は、音声出力条件として、振動体10において折られる可能性のある位置・領域を示す情報である「折れ位置候補」について、複数の折れ位置候補のそれぞれと、出力すべき音声データの種類を示す情報を対応付けて記憶してもよい。形状変化検出部42は、振動体10の折れ位置を検出してもよい。音声出力制御部44は、検出された折れ位置に整合する折れ位置候補に対応付けられた音声データを再生してもよい。この態様によると、例えば、折った場所で再生される楽曲が異なる電気音響変換器110を実現できる。なお、振動体10における折れ位置、すなわちユーザが振動体10を折るべき位置を予め定めておくことで、破れ位置候補の量を抑制することができる。
この態様によると、ユーザの行為に起因する折れ位置に応じて、種々の音声を出力することができる。例えば、折れ位置が第1位置の場合にアーティストAの楽曲を再生してもよい。その一方、折れ位置が第1位置とは異なる第2位置の場合にアーティストBの楽曲を再生してもよい。
この態様の電気音響変換器110をメジャー(巻き尺や定規を含む)に適用する例を説明する。メジャーの目盛り部分は振動体10を内包するよう構成される。音声データ保持部34は、複数の折れ位置の識別情報と、長さを示す音声データを対応付けて保持する。この長さは、メジャーの先端・始点から折れ位置までの距離であってもよい。形状変化検出部42がメジャーの折れ位置を検出すると、音声出力制御部44は、その折れ位置と対応付けられた音声データを再生出力する。これにより、長さを読み上げるメジャーを実現できる。なお、各折れ位置と、先端〜折れ位置までの距離の半分を示す音声データを対応付けてもよい。この場合、ユーザがメジャーのある位置を折り曲げると、先端〜折れ位置の距離の半分を音声出力してもよい。
また、音声データ保持部34が複数種類の音声データを記憶する場合、基準保持部32は、音声出力条件として、振動体10がなしうる複数種類の形状候補のそれぞれと、出力すべき音声データの種類を示す情報を対応付けて記憶してもよい。形状変化検出部42は、折り曲げられた結果である現在の振動体10の形状を識別し、その形状がいずれの形状候補に合致するかを判定してもよい。音声出力制御部44は、現在の振動体10の形状に対応付けられた音声データを再生してもよい。
この態様によると、図3に示したように特定形状(図3では鶴の形状)に折り曲げると喋る折り紙を実現できる。例えば、犬の形状に折り曲げると犬の鳴き声を発生させ、また、バットの形状に折り曲げると打球の音(「カキーン」等)を発生させる折り紙を実現できる。
電気音響変換器110の第2動作例は図9に示す通りである。すなわち、ユーザが振動体10(電気音響変換器110とも言える)を折った事実が検出されると、音声記録部46は、外部機器から音声データを取得して音声データ保持部34へ格納する。音声出力制御部44は、所定の音声出力条件が充足されると、音声データ保持部34に格納された音声データを再生出力する。第1実施形態の第2動作例と同様に、この態様によると、外部機器から提供される音声データ(例えば外部機器が保持する音声データ)を必要に応じて変更・更新することで、電気音響変換器110が出力する音声の内容を容易に変更・更新することができる。
外部機器から音声データを取得することに代えて、音声記録部46は、振動体10が検知した周囲の音声を音声データ保持部34へ録音してもよい。また、音声出力条件は、振動体10が折られた事実が検出されたこともよい。この場合、音声出力制御部44は、外部機器から音声データが提供され、または、周囲の音声が録音された場合、即時に音声を出力させてもよい。
図12は、電気音響変換器110の第3動作例を示すフローチャートである。
形状変化検出部42は、振動体10の所定の監視対象項目についての電気的変化を監視する(S50)。監視対象項目の電気変化が検出され(S52のY)、かつ、その変化の態様が形状変化検出基準に整合する場合(S54のY)、形状変化検出部42は、振動体10における折れ位置を検出する(S56)。
その折れ位置が録音開始を指示するための所定位置(以下「録音位置」とも呼ぶ。)に合致する場合(S58のY)、音声記録部46は録音処理を実行する(S60)。録音処理として、音声記録部46は、振動体10を介して、周囲の音声を符号化した音声データを取得して音声データ保持部34へ格納してもよい。また、録音処理として、音声記録部46は、外部機器から音声データを取得し、音声データ保持部34へ格納してもよい。
折れ位置が録音位置とは異なるが(S58のN)、再生開始を指示するための所定位置(以下「再生位置」とも呼ぶ。)に合致する場合(S62のY)、音声出力制御部44は再生処理を実行する(S64)。具体的には、音声出力制御部44は、音声データ保持部34に格納された音声データを再生出力する。折れ位置が録音位置でなく再生位置でもなければ(S62のN)、本図の処理を終了する。また、振動体10の電気的変化を未検出(S52のN)、または、その変化の態様が形状変化検出基準に不一致であれば(S54のN)、本図の処理を終了する。
なお図12では、形状変化検出部42が折れ位置を検出することとしたが、既述したように、折られた結果としての振動体10の形状を識別してもよい。この場合、音声記録部46は、録音開始を指示するための所定の第1形状に変化した旨が検出された場合に録音処理を実行してもよい。また音声出力制御部44は、第1の形状とは異なる形状であり、再生開始を指示するための所定の第2形状に変化した旨が検出された場合に再生処理を実行してもよい。
電気音響変換器110の第3動作例によると、折れ位置または折られた結果の形状に応じて音声処理の態様が異なるフィルムスピーカを実現できる。このような電気音響変換器110を適用した製品として、喋る招待状、喋る誕生日カード、喋る写真、喋る葉書等が考えられる。
ここではホスト用録音位置、ホスト用再生位置、ゲスト用録音位置、ゲスト用再生位置の4つが予め設けられた次世代招待状を考える。ホストユーザは、ホスト用録音位置を折り曲げて、ゲストへのメッセージを喋り、電気音響変換器110に記憶させる。招待状を受け取ったゲストユーザは、ゲスト用再生位置を折り曲げて、ホストユーザのメッセージを聞く。その後、ゲストユーザは、ゲスト用録音位置を折り曲げて、ホストユーザへのメッセージを喋り、電気音響変換器110に記憶させる。返信された招待状を受け取ったホストユーザは、ホスト用再生位置を折り曲げて、ゲストユーザのメッセージを聞く。
このような招待状以外にも、視力障害者向けの読み上げ招待状、すなわち点字等で示された再生位置を折り曲げることで、メッセージの内容を読み上げるような読み上げ招待状を実現できる。すなわち、電気音響変換器110によると、視覚・聴覚を含む複数の手段により人と人との意思疎通を促進するマルチモーダルなコミュニケーションを支援することもできる。
(第3の実施の形態(以下「第3実施形態」とも呼ぶ))
第3実施形態の電気音響変換器110は、電気音響変換器110の形状変化を検出する外部の情報処理装置と連携して、喋るフィルムスピーカを実現する。すなわち、第1実施形態および第2実施形態では、電気音響変換器110の形状変化を電気音響変換器110自身で検出したが、第3実施形態では電気音響変換器110の形状変化を外部の情報処理装置が検出する点で異なる。
図13は、第3実施形態の電気音響変換器110を含むエンタテインメントシステム200の構成を示す。カメラ204は、電気音響変換器110の外観を撮像する撮像装置である。例えば、ライブカメラ、リアルタイムカメラ、ウェブカメラでもよい。情報処理装置202は、カメラ204と接続される情報処理装置である。情報処理装置202は、PCや据置型ゲーム機、各種モバイル端末であってもよい。
ここでユーザが電気音響変換器110を鶴の形に折ったとする。情報処理装置202は、カメラ204から取得した撮像データに基づいて電気音響変換器110の形状変化を検出する。情報処理装置202は、検出した形状変化に関する情報を電気音響変換器110へ通知する。電気音響変換器110は、情報処理装置202から通知された情報に基づいて音声を出力する。
図14は、図13の電気音響変換器110の機能構成を示すブロック図である。第3実施形態における基準保持部32は、音声出力条件を保持する一方で、形状変化検出基準を保持しない。また制御部40は、形状変化検出部42に代えて形状変化通知受信部43を含む。他の構成は、第1実施形態の電気音響変換器110と同じである。
形状変化通知受信部43は、情報処理装置202から送信された電気音響変換器110の見た目の形状変化に関する情報(以下「形状変化通知」とも呼ぶ。)を、通信部50を介して受信する。
図15は、図13の情報処理装置202の機能構成を示すブロック図である。情報処理装置202は、記憶部70、制御部80、通信部90を備える。本図では、電気音響変換器110と連携して喋るフィルムスピーカを実現するための機能を示しているが、情報処理装置としての公知機能をさらに備えてもよいことはもちろんである。例えば、ゲーム等の様々なアプリケーションを実行するアプリ実行部をさらに備えてもよい。
通信部90は、種々の通信プロトコルにしたがって外部装置との通信処理を実行する。第3実施形態では、特に、電気音響変換器110との近距離無線通信を実行する。
記憶部70は、基準保持部72と音声データ保持部74を含む。制御部80は、撮像データ取得部82、形状変化検出部84、形状変化通知部86、音声データ提供部88を含む。これらの機能ブロックに対応するプログラムモジュールは、所定の記録媒体に格納され、情報処理装置202のストレージへインストールされてもよい。また、情報処理装置202のCPUは、それらのプログラムモジュールをメインメモリへ格納し、適宜実行することで図14の各機能が実現されてもよい。
基準保持部72は、第1実施形態の基準保持部32に対応する。基準保持部72は、電気音響変換器110(言い換えれば電気音響変換器110の振動体10)に見た目の形状変化が生じたことを検出するための基準データである形状変化検出基準を保持する。第3実施形態の形状変化検出基準は、カメラ204から取得した撮像データと比較するための画像データであることとする。
形状変化検出基準は、電気音響変換器110が破られた場合の電気音響変換器110の外観を示す画像データ、および、電気音響変換器110が折られた場合の電気音響変換器110の外観を示す画像データを含む。典型的には、形状変化検出基準は、複数の破れ位置に対応する複数の画像データ、および、複数の折れ位置に対応する複数の画像データを含む。以下、形状変化検出基準としての画像データを基準画像データとも呼ぶ。
なお、形状変化検出基準は、電気音響変換器110の具体的な形状を示す情報を含んでもよい。例えば、形状変化検出基準は、複数の基準画像データのそれぞれと、各基準画像データが示している電気音響変換器110の外観態様を示す情報とを対応付けて保持してもよい。ここで外観態様を示す情報は、破れた状態、折れた状態、破れ位置1が破れた状態、折れ位置2が折れた状態、丸められた状態、鶴の形状、バットの形状、飛行機の形状等を示す情報であってもよい。
音声データ保持部74は、第1実施形態の音声データ保持部34に対応する。音声データ保持部74は、電気音響変換器110に再生出力させるための音声データを保持する。
撮像データ取得部82は、カメラ204の動作を制御する。また撮像データ取得部82は、カメラ204が電気音響変換器110を撮像した撮像データを取得する。
形状変化検出部84は、第1実施形態の形状変化検出部42に対応する。形状変化検出部84は、撮像データ取得部82により取得された撮像データと、形状変化検出基準として記憶された複数の基準画像データとを比較することにより、電気音響変換器110の見た目の形状が変化したことを検出する。この比較処理において、形状変化検出部84は、公知の画像マッチング処理を実行してもよい。
例えば、形状変化検出部84は、撮像データが示す電気音響変換器110の外観と、いずれかの基準画像データが示す電気音響変換器110の外観が整合する場合に、電気音響変換器110に形状変化が生じたと判定してもよい。また形状変化検出部84は、撮像データが、前回の判定時に合致した基準画像データとは異なる基準画像データに合致する場合に、電気音響変換器110に形状変化が生じたと判定してもよい。
形状変化検出部84は、形状変化検出基準が電気音響変換器110の具体的な形状情報を含む場合、撮像データに整合する基準画像データに対応付けられた電気音響変換器110の具体的な形状をさらに特定してもよい。図13の例では、形状変化検出部84は、電気音響変換器110が現在、鶴の形状であることを特定してもよい。
形状変化通知部86は、形状変化検出部84が電気音響変換器110の形状変化を検出した場合に、通信部90を介して形状変化通知を電気音響変換器110へ送信する。形状変化通知は、例えば、電気音響変換器110に形状変化が生じた事実を示す情報であってもよく、電気音響変換器110の具体的な形状を示す情報であってもよい。また、破れ位置や折れ位置を示す情報であってもよい。
音声データ提供部88は、音声データ保持部74に格納された音声データを、通信部90を介して電気音響変換器110へ送信する。
図14には不図示だが、制御部80は、通信部90を介して所定の外部サーバへアクセスし、外部サーバから音声データを取得して音声データ保持部74に格納する音声データ取得部をさらに含んでもよい。音声データ取得部は、電気音響変換器110の形状変化検出時にその形状変化の態様に応じた音声データを外部サーバから取得してもよい。例えば、電気音響変換器110が犬の形状へ変化した場合、犬の鳴き声を示す音声データを取得してもよい。また音声データ取得部は、定期的に外部サーバへアクセスし、定期的に変更・更新される音声データを取得してもよい。
以上の構成による情報処理装置202、電気音響変換器110の動作を説明する。
図16は、情報処理装置202の第1動作例を示すフローチャートである。情報処理装置202において撮像アプリが起動されると(S70のY)、撮像データ取得部82は、カメラ204の撮像処理を開始させ、カメラ204から出力された撮像データを取得する(S72)。撮像アプリは、電気音響変換器110の音声処理を制御するアプリケーションであってもよい。また、電気音響変換器110を使用したゲームを表示するゲームアプリケーションであってもよい。
カメラ204から取得した撮像データが形状変化検出基準に整合する場合(S74のY)、形状変化検出部84は、電気音響変換器110に形状変化が生じた事実を検出する(S76)。既述したように、形状変化検出部84は、電気音響変換器110の現在の形状を識別してもよい。形状変化通知部86は、現在の形状に関する形状変化通知を電気音響変換器110へ送信する(S78)。撮像データが形状変化基準に不整合であれば(S74のN)、S76とS78をスキップする。
情報処理装置202において撮像アプリの実行を継続する場合(S80のN)、S72に戻り、再度撮像データを取得する。撮像アプリの実行を終了する場合(S80のY)、本図の処理を終了する。撮像アプリが未起動であれば(S70のN)、S72以降の処理をスキップして、本図の処理を終了する。
図16は、情報処理装置202の第1動作例に対応する電気音響変換器110の第1動作例を示すフローチャートである。形状変化通知受信部43が形状変化通知を受信すると(S90のY)、音声記録部46は、振動体10を介して周囲の音に基づく音声データを取得し、その音声データを音声データ保持部34へ格納する(S92)。形状変化通知を未受信であれば(S90のN)、S92をスキップする。音声出力制御部44は、音声出力条件が満たされると(S94のY)、音声データ保持部34に格納された音声データに基づく音声を、振動体10を介して出力させる(S96)。音声出力条件が未充足であれば(S94のN)、S96をスキップする。
図17では、形状変化通知の受信を契機に周囲の音声を録音する例を示したが、第1実施形態および第2実施形態と同様に、情報処理装置202から音声データを取得してもよい。また、再生すべき音声データが予め音声データ保持部34に格納済の場合、S92の録音処理をスキップしてもよい。また音声出力条件は、形状変化通知を受け付けたことでもよい。すなわち、電気音響変換器110は、形状変化通知の受信を契機に、予め音声データ保持部34に格納された音声データを即時に再生出力してもよい。
図18は、情報処理装置202の第2動作例を示すフローチャートである。第1動作例のS78の処理に代えて、第2動作例ではS79の処理を実行する。すなわち、電気音響変換器110の形状変化を検出した場合、形状変化通知部86は、形状変化通知を電気音響変換器110へ送信し、それとともに、音声データ提供部88は、所定の音声データを電気音響変換器110へ送信する(S79)。他の処理は第1動作例(図16)と同じである。
図19は、情報処理装置202の第2動作例に対応する電気音響変換器110の第2動作例を示すフローチャートである。形状変化通知受信部43が形状変化通知を受信すると(S90のY)、音声記録部46は音声データの受信待機状態になる。音声記録部46は、情報処理装置202から送信された音声データを受信すると(S91のY)、受信した音声データを音声データ保持部34へ格納する(S93)。形状変化通知を未受信(S90のN)または音声データを未受信であれば(S91のN)、S93をスキップする。S94とS95の処理は第1動作例(図16)と同じである。動作例2の態様では、情報処理装置202から提供する音声データを必要に応じて変更・更新することで、電気音響変換器110が出力する音声の内容を容易に変更・更新することができる。
第3実施形態では、電気音響変換器110の形状変化を、カメラ204による撮像データに基づき情報処理装置202が検出する。画像に基づいて形状変化を検出し、また、情報処理装置202のデータ処理能力は電気音響変換器110のデータ処理能力より通常高いため、形状変化検出の精度を高めることができる。
また既述したように、第3実施形態と、第1実施形態および第2実施形態との違いは、電気音響変換器110の形状変化を検出する主体である。したがって、形状変化検出後の電気音響変換器110の処理(例えば音声録音処理や音声出力処理)として、第1実施形態および第2実施形態に記載した各種態様にて実行可能である。
例えば、情報処理装置202は、形状変化通知として、変化後の現在の形状(例えば鶴の形状)を示す情報や、破れ位置、折れ位置を示す情報を電気音響変換器110へ送信してもよい。電気音響変換器110は、情報処理装置202から通知された電気音響変換器110の現在の形状や、破れ位置、折れ位置に基づいて第1実施形態および第2実施形態で既述の音声記録処理や音声出力処理を実行してもよい。
また、図15および図17には不図示だが、情報処理装置202のアプリ実行部は、形状変化検出部84により電気音響変換器110の形状変化が検出された場合に、その検出の事実をアプリケーションの実行結果に反映させてもよい。これにより、ユーザが形状を変化させた電気音響変換器110そのものからの音声出力と、アプリケーションの実行結果とを連動させ、斬新なエンタテインメント体験をユーザに提供できる。
例えば、アプリ実行部は、電気音響変換器110の変化後の形状や破れ位置、折れ位置等にしたがって、ゲームアプリケーションの再生結果を変更してもよい。具体例として、ゲームにおける敵キャラクタとのバトル中に、ユーザが電気音響変換器110を折って犬の形状にすると、アプリ実行部は、味方キャラクタとしての犬を画面に表示させてもよい。形状変化通知部86は、犬の画面表示と同期して、形状変化通知を電気音響変換器110へ送信してもよい。犬の形状の電気音響変換器110は、形状変化通知の受信を契機に、予め記憶した音声データ、または情報処理装置202から提供された音声データにしたがって犬の鳴き声を出力してもよい。
以上、本発明を3つの実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記第3実施形態では、電気音響変換器110が音声出力条件を保持することとしたが、変形例として、情報処理装置202が音声出力条件を保持し、音声出力条件の充足有無を判定してもよい。第1動作例に当てはめると、情報処理装置202は、音声出力条件が充足する場合に、その旨を電気音響変換器110へ通知してもよい。電気音響変換器110は、音声出力条件充足が通知されたことを条件として音声データを再生出力させてもよい。第2動作例に当てはめると、情報処理装置202は、音声出力条件が充足する場合に音声データを電気音響変換器110へ送信してもよい。電気音響変換器110は、情報処理装置202から音声データを受信すると、その音声データを即時に再生出力してもよい。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
10 振動体、 42 形状変化検出部、 43 形状変化通知受信部、 44 音声出力制御部、 46 音声記録部、 82 撮像データ取得部、 84 形状変化検出部、 86 形状変化通知部、 88 音声データ提供部、 110 電気音響変換器、 202 情報処理装置、 204 カメラ。

Claims (14)

  1. フィルム状に成形された振動体と、
    ユーザの行為に起因する前記振動体の見た目の形状変化を検出する検出部と、
    前記形状変化が検出された場合に、所定の記憶領域に格納された音声データにもとづく音を、前記振動体を介して出力させる音出力部と、
    を備えることを特徴とする電気音響変換器。
  2. 前記検出部は、ユーザが前記振動体を破り、または折ることによる前記振動体の形状変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換器。
  3. 前記検出部は、前記振動体の形状変化が生じた位置を検出し、
    前記音出力部は、前記位置に応じた音を出力させることを特徴とする請求項1または2に記載の電気音響変換器。
  4. 前記音出力部は、前記振動体が予め定められた特定の形状に変化したことが検出された場合に音を出力させることを特徴とする請求項1または2に記載の電気音響変換器。
  5. 前記音出力部は、前記振動体が第1の形状に変化したことが検出された場合に第1の音を出力させ、前記振動体が前記第1の形状とは異なる第2の形状に変化したことが検出された場合に前記第1の音とは異なる第2の音を出力させることを特徴とする請求項4に記載の電気音響変換器。
  6. フィルム状に成形された振動体と、
    ユーザの行為に起因する前記振動体の見た目の形状変化を検出する検出部と、
    前記形状変化が検出された場合に、所定の音声データを所定の記憶領域へ格納する音記録部と、
    所定の条件を満たす場合に、前記記憶領域に格納された音声データにもとづく音を、前記振動体を介して出力させる音出力部と、
    を備えることを特徴とする電気音響変換器。
  7. 前記音記録部は、所定の外部装置と通信し、前記外部装置から提供された音声データを前記記憶領域へ格納することを特徴とする請求項6に記載の電気音響変換器。
  8. 前記音記録部は、前記振動体を介して周囲の音にもとづく音声データを取得し、前記記憶領域へ格納することを特徴とする請求項6に記載の電気音響変換器。
  9. 前記音記録部は、前記振動体が第1の形状に変化したことが検出された場合に、所定の音声データを前記記憶領域へ格納し、
    前記音出力部は、前記振動体が前記第1の形状とは異なる第2の形状に変化したことが検出された場合に、前記記憶領域に格納された音声データにもとづく音を出力させることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の電気音響変換器。
  10. フィルム状に成形された振動体と、
    ユーザの行為に起因する前記振動体の見た目の形状変化を検出した外部装置から送信された、前記形状変化に関する情報を受信する受信部と、
    前記形状変化に関する情報が受信された場合に、所定の記憶領域に格納された音声データにもとづく音を、前記振動体を介して出力させる音出力部と、
    を備えることを特徴とする電気音響変換器。
  11. 前記形状変化に関する情報が受信された場合に、所定の音声データを前記所定の記憶領域へ格納する音記録部をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の電気音響変換器。
  12. フィルム状に成形された振動体を含む電気音響変換器を撮像する撮像装置から撮像データを取得する取得部と、
    前記撮像データにもとづいて、ユーザの行為に起因する前記振動体の見た目の形状変化を検出する検出部と、
    前記形状変化が検出された場合に、前記形状変化に関する情報を前記電気音響変換器へ送信することにより、前記振動体を介して所定の音声データにもとづく音を出力する処理を前記電気音響変換器に実行させる通知部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  13. フィルム状に成形された振動体と、
    ユーザの行為に起因する前記振動体の見た目の形状変化を検出した外部装置から送信された、前記形状変化に関する情報を受信する受信部と、
    前記形状変化に関する情報が受信された場合に、所定の音声データを所定の記憶領域へ格納する音記録部と、
    所定の条件を満たす場合に、前記記憶領域に格納された音声データにもとづく音を、前記振動体を介して出力させる音出力部と、
    を備えることを特徴とする電気音響変換器。
  14. フィルム状に成形された振動体を含む電気音響変換器を撮像する撮像装置から撮像データを取得する取得部と、
    前記撮像データにもとづいて、ユーザの行為に起因する前記振動体の見た目の形状変化を検出する検出部と、
    前記形状変化が検出された場合に、前記形状変化に関する情報を前記電気音響変換器へ送信することにより、所定の条件を満たす場合に前記振動体を介して出力するべき所定の音声データを記憶する処理を前記電気音響変換器に実行させる通知部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
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