JP6412477B2 - 生物機能性組成物の滅菌の手段および方法 - Google Patents
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Description
処理、クロマトグラフィー、ナノフィルター、低温滅菌または照射。
エチレンオキシド処理は、しばしばタンパク質と反応するという欠点を有する。加えて、エチレンの副産物の既知の組織毒性および発癌可能性のため、生物学的製剤へは非常に少量のエチレンオキシドを加えることのみ許容されている。
ることができない。従って、用語“無菌性保証レベル”(SAL)が、滅菌度の尺度として
使用される。ISO 11139: 2006(1)に従うと、無菌性保証レベル(SAL)は滅菌後のアイ
テムに存在する単一の生存可能微生物の可能性である。用語SALは一般的に10−6又は10−3の定量的値をとる。この定量値を滅菌の保証に適用する場合、10−6のSALが10−3のSAL
よりも低い値をとるが、より大きな滅菌の保証を提供する。10−6のSALとは、特定のアイテムが混入しているのは百万の内の1未満(10−6)の可能性であることを意味する。SAL=10−6は臨床アイテムについて受容可能な基準である。乾熱滅菌によりSAL=10−6を保
証するためには、時間および温度が重要である。以下の時間および温度の組み合わせが一般的に受け入れられており、SAL=10−6を保証するには上回るべきである:
170℃(340゜F)で60分
160℃(320゜F)で120分
150℃(300゜F)で150分
121℃(250゜F)で12時間。
証することが証明されている。
生物機能性化合物を滅菌する場合の主要な課題は、滅菌間に活性化合物の不可逆的変化を避けることである。治療用タンパク質は、一般的には複雑な構造を有しそして極めて脆弱である;即ち、分解(それら一次構造の修飾)および/または変性(それらの二次、三次および四次構造の修飾)に感受性があり、それは病原性の強いウイルス不活性化または滅菌方法にそれらが耐えるのを困難にしている。
当該方法は、生物機能性製品へ安定性を与えるのに十分な量で安定化剤を含有する容器中にサンプルを得ること、および病原体、特に細菌およびウイルスを実質的に不活性化す
るのに十分な期間、該サンプルを滅菌条件下に曝露すること、を含む。滅菌条件は、エチレンオキシド処理、加熱不活性化、加圧滅菌、プラズマ滅菌および好ましくは、ベータ線またはガンマ線照射などの照射を含む。
安定化剤の導入により、ほとんどの生体分子を、長時間室温でも保管できる。
容器中の担体上での生体分子の可逆的接着のため、適した溶媒を添加後、生体分子の急速な放出が達成された。このことは、患者への注射のための、生体分子含有溶液の直接使用を可能にする。
安定化剤、および任意に蓋、を含む滅菌容器に関し、前記少なくとも一つの安定化剤は、(ポリ)ペプチド、アミノ酸、炭水化物、多価アルコール、ポリエチレングリコール、イオン液体、適合溶質、サポニンおよびそれらの混合物から成る群より選択され、好ましくは、該安定化剤それ自体が担体である。
これらの容器は、限定されるわけではないが、バイアル、アンプル、冷凍容器(cryocontainers)、チューブ、小型ガラス瓶(phials)、フラスコ 、ビンおよびバッグから選択
できる。
らに二量体、三量体およびそれより高次のオリゴマーを形成しても、即ち、一つ以上のポリペプチドまたはペプチド分子から成っていてもよい。こうした二量体、三量体などを形成しているポリペプチドまたはペプチド分子は、同一でもあるいは同一でなくてもよい。対応するより高次の構造は、それ故にホモまたはヘテロ二量体、ホモまたはヘテロ三量体などと名付けられる。用語“ポリペプチド”、“タンパク質”および“ペプチド”は、天然に修飾されたポリペプチド/ タンパク質およびペプチドも意味し、ここで該修飾は、
例えば、グリコシル化、アセチル化、リン酸化などにより達成される。こうした修飾は、本分野では公知である。特に好ましい(ポリ)ペプチドは、抗体またはそれらの結合特異性を保持するそれらの断片、酵素、受容体、膜タンパク質、輸送タンパク質、血液凝固因子、ホルモン、サイトカインまたはそれらの機能的断片である。
も2個の安定化剤に相当する、または安定化剤が担体である場合、少なくとも2個の担体;以下の数字に従って変えられるべき)、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個
、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、または少なくとも10個の異なるジおよび/またはトリペプチドを含むことができる。代表的なジペプチドには、グリシルグルタミン(Gly−Gln、グルタミン単独と比較して増強された安定性を示している)、グリシルチロシン(Gly−Tyr)、アラニルグルタミン(Ala−Gln、後者二つはチロシン単独と比較して水での増加した溶解性を示している)およびグリシルグリシンが挙げられる。さらに天然に存在するジペプチドは、カルノシン(ベータ−アラニル−L−ヒ
スチジン)、アンセリン(ベータ−アラニル−N−メチルヒスチジン)、ホモアンセリン
(N−(4−アミノブチリル)−L−ヒスチジン)、キョートルフィン(L−チロシル−L−
アルギニン)、バレニン(またはオフィジン)(ベータ−アラニル−N tau−メチルヒスチジン)、グロリン(N−プロピオニル−γ−L−グルタミル−L−オルニチン−δ−lac
エチルエステル)およびバレチン(シクロ−[(6−ブロモ−8−エン−トリプトファン)−アルギニン])である。さらなる人工ジペプチドは、アスパルテーム(N−L−a−アス
パルチル−L−フェニルアラニン 1−メチルエステル)およびシュードプロリンである。
代表的なトリペプチドには、グルタチオン(γ−グルタミル−システイニル−グリシン)およびその類似体オフタルミン酸(L−γ−グルタミル−L−α−アミノブチリル−グリシン)およびノルオフタルミン酸(γ−グルタミル−アラニル−グリシン)である。さらなるトリペプチドは、イソロイシン−プロリン−プロリン(IPP)、グリプロメイト(Gly−Pro−Glu)、サイロトロピン放出ホルモン(TRH、チロリベリンまたはプロチレリン)(L−ピログルタミル−L−ヒスチジニル−L−プロリンアミド)、メラノスタチン(プロリル−ロイシル−グリシンアミド)、ロイペプチン(N−アセチル−L−ロイシル−L−ロイシ
ル−L−アルギニナール)およびエイセニン(pGlu−Gln−Ala−OH)が挙げられる。本発
明に従った医学的応用(以下を参照)に関連して使用される場合、安定化剤として使用される少なくとも一つのトリペプチドおよびより好ましくはすべてのトリペプチドが何らの薬理学的特性も発揮しないことが好ましい。本発明のこの好ましい態様に従った組成物は、好ましくは、タンパク質またはアミノ酸、ジペプチドまたはトリペプチドではないタンパク質の断片を含有していない。従って、本発明のこの好ましい態様において、組成物は、タンパク質または3個より多いアミノ酸から成るそれらの断片を含有していない。その
代わり、この態様に従った組成物は、好ましくは、少なくとも1個のアミノ酸、好ましく
は少なくとも2個、より好ましくは少なくとも3個、さらにより好ましくは少なくとも4個
、少なくとも5個,少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少
なくとも10個の異なるアミノ酸、またはより多くは少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、少なくとも14個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個または少なくとも20個などの異なるアミノ酸をさらに含む。
の合成または半合成誘導体および混合ポリマーなどの当該技術分野において既知の核酸模倣分子である。こうした核酸模倣分子または核酸誘導体は、ホスホロチオエート核酸、ホスホロアミデート核酸、2’-O-メトキシエチルリボ核酸、モルホリノ核酸、ヘキシトール核酸(HNA)、ロックド核酸(LNA)およびペプチド核酸(PNA)を含む(Braasch and Corey, Chem Biol 2001, 8: 1を参照)。LNAは、リボース環が2’−酸素および4’−炭素間
のメチレン結合により制約されているRNA誘導体である。核酸分子は、当業者により容易
に認識されるように、追加の非天然または誘導体ヌクレオチド塩基を含有することができる。核酸分子はさらに、リボザイム、アプタマー、プラスミドおよび染色体を含む。核酸分子は、単離形で、またはタンパク質(例えば、ヒストンタンパク質またはリボソームのタンパク質)などの他の生体分子との複合体で、本発明に従って使用することができる。
を有し、グルクロン酸、イズロン酸、ガラクトサミン、グルコサミンを含有することができる。代表的な炭水化物は、アミロペクチン、グリコーゲン、デンプン、アルファ−およびベータ−グルカン、デキストランおよびグリコサミノグリカン様ヒアルロン酸、ヘパリン、ヘパラン硫酸、コンドロイチン硫酸および配糖体などのそれらの誘導体である。
誘導体も含む。抗体の断片には、とりわけ、Fab断片、F(ab’)2またはFv断片が含まれる
。抗体およびそれらの断片を作製するための技術は当該技術分野では公知であり、例えば、Harlow and Lane “ Antibodies, A Laboratory Manual”, Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1988およびHarlow and Lane “Using Antibodies: A Laboratory Manual
” Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1998 に記載されている。これらの抗体は、
例えば、目的とする分子の免疫沈降、または患者の体液から望まれない分子を除去するために使用することができる。
995), 7-13)。用語“抗体”が、細胞中で発現することができる抗体構築物、例えば、とりわけウイルスまたはプラスミドベクターを介してトランスフェトおよび/または遺伝子導入することができる抗体構築物を含むことも、本発明の文脈において予想される。抗体またはそれらの断片が一度得られたら、該抗体それ自身又はそれをコードするDNAを配列
決定することができ、抗体またはそれらの断片を小規模または大規模で組換え的に産生するための情報が提供される。組み換え抗体の作製方法は、当業者には既知である。
該抗体はいずれのクラスの抗体でもよい。該抗体はモノクローナルであり、IgG、IgMまたはIgYクラスであるのが最も好適である。IgY抗体は、ニワトリにおけるIgG抗体の類似
体を表す。
、Hsp70ファミリー、Hsp60/GroELファミリーの熱ショックタンパク質および低分子量熱ショックタンパク質(sHsps)、一般的シャペロン:BiP、GRP94、GRP170、レクチンシャペ
ロン:カルネキシンおよびカルレティキュリン、HSP47およびERp29などの非古典的分子シャペロン、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)、ペプチジルプロリル シス−
トランス−イソメラーゼ(PPI)またはERp57などのフォールディングシャペロンから選択される。
有するまたは有しない、モノ−、オリゴおよびポリサッカリド、好ましくはヒドロキシエチル澱粉(HES)、グリコーゲン、アミラーゼ、デキストラン、デキストリンまたはイヌ
リン、キシロース、マンノース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、リボース、フコース、グリセリンアルデヒド、ジヒドロキシアセトン、ラクトース、ラクツロース、トレハロース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、であることができる。安定化剤は、シャペロンまたはカゼインも含む。シャペロンは、他の巨大分子構造の非共有結合フォールディング/アンフォールディングおよび組立/分解を助けるタンパク質であるが、巨大分子構造がそれらの正常な生物学的機能を果たしている時には、これらの構造には発生しない。
出すことにより、そして構造的には脂溶性トリテルペン誘導体と組み合わされた1または
それ以上の親水性グリコシド部分を有するそれらの組成物により、両親媒性グリコシドにグループ分けされる。サポニンの例は、グリシルリチン酸、グリシルレチン酸、グルクロン酸、エスチン、ヘデラコサイド(hederacoside)およびジギトニンである。本発明に従った医学的応用(以下を参照)に関連して使用される場合、安定化剤として使用されるサポニンは何らの薬理学的特性も発揮しないことが好ましい。
グリチルリチン酸の誘導体は当該技術分野では公知であり、炭水化物部内へのアミノ酸残基の結合、またはグリチルリチン酸のグリコシド鎖内への2−アセトアミド−β−D−グルコピラノシルアミンの導入による、カルボキシルおよび水酸基上でのグリチルリチン酸の変換により生成されるものが含まれる。その他の誘導体は、グリチルリチン酸のアミド、二つのアミノ酸残基および遊離30−COOH官能基を有するグリチルリチン酸のコンジュゲート、グリチルリチン酸分子の炭水化物部でのアミノ酸アルキルエステルの少なくとも一つの残基のコンジュゲートである。具体的な誘導体の例は、例えば、Kondratenko et al.
(Russian Journal of Bioorganic Chemistry, Vol 30(2), (2004), pp. 148-153)に見
ることができる。
くは2〜10個、さらにより好ましくは2〜8個、および最も好ましくは2〜5個または5〜8個
の異なるアミノ酸を含む。もしくは、少なくとも一つの安定化剤または安定化組成物は、少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少な
くとも7個または少なくとも8個の異なるアミノ酸、またはより多くは少なくとも9個、少
なくとも10個、少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、少なくとも14個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個または少なくとも20個などの異なるアミノ酸を含む。少なくとも一つの安定化剤または安定化組成物に含まれる異なるアミノ酸の数は、好ましくは18個を超えない。
ホノスレオニン、ホスホノチロシン、メラニン、アルギニノコハク酸およびそれらの塩ま
たはDOPAである。人工アミノ酸は、異なる側鎖長および/または側鎖構造を有するアミノ酸および/またはアルファ−C原子と異なった部位にアミノ基を有するアミノ酸である。
はより多くは少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、少なくとも14個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個または少なくとも20個などのアミノ酸を含む組成物へも適用される。
とも10個の異なるアミノ酸、またはより多くは少なくとも11個、少なくとも12個、少なくとも13個、少なくとも14個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個または少なくとも20個などの異なるアミノ酸を含む組成物のように、最低アミノ酸数の上記リストに含まれているいずれかの数の異なるアミノ酸を含んでいる、前記少なくとも一つの安定化剤または安定化組成物中に含まれている。
一つのアミノ酸を本発明に従った組成物のために選択した。人工アミノ酸などの天然に存在しないアミノ酸もそれに応じて分類できる。少なくとも2または少なくとも3など、各群の1より多くののアミノ酸を本発明に従った組成物に含ませることができるが、現在のと
ころ、1個のみのアミノ酸を各群から選択するのが好ましい。当業者はさらに、各群の同数のアミノ酸が、本発明に従って使用される組成物中に存在しなくてもよいことを理解している。むしろ、各群の少なくとも一つのアミノ酸が存在する限り、任意の組み合わせの
アミノ酸を選択できる。
用語“可逆的に接着された”とは、担体へ接着されている場合、生体分子が適した手段により前記担体から放出されることができることと定義される。接着の種類、例えば、接着が共有結合または非共有結合であるかに依存して、生体分子を放出する異なった手段が適用可能である。例は、生体分子がタンパク質の場合におけるプロテアーゼによる切断、pH変化または温度の変化である。生体分子は必要とされるまで担体に接着されており、そしてその時に初めて担体から放出される。
は80%など)が、1時間、30分または20分など2時間以内、30分または20分で60%、30分または20分で70%、30分または20分で80%、好ましくは10分以内に85%以上、および最も好まし
くは1分以内に98%以上、などのいずれかの組み合わせで放出できることを意味する。このことは、例えば、以下に記載されている方法の一つを適用することにより達成できる。そのような迅速な放出は、本発明の容器を医療または臨床応用に適したものにしている(以下を参照)。さらに、生体分子の可逆的接着は、該生体分子が臨床応用直前に放出されるように、好ましくは選択される。
好ましくは、非共有結合は高度の親和性および特異性を有する非共有結合である。そのような非共有結合の例は、ストレプトアビジン−ビオチンまたはアビジン−ビオチン系により形成されるものである。この例において、ストレプトアビジン/アビジンは適した担体に共有結合で結合されている。ビオチン化生体分子が次ぎに非共有結合で、しかし高い親和性でストレプトアビジン/アビジンに結合される。過剰のビオチンを添加することにより、該結合は競合的に抑制され、そしてビオチン化生体分子が放出される。
a)チオール、メルカプタン、システイン、メルカプトエタノールまたはジチオスレイト
ールなどの-SH基を有する試薬の添加により容易に切断できる、SDAD(NHS-SS−ジアジリ
ン)、スルホSAND、DSPなどのジスルフィド架橋を有するリンカー
b)特異的プロテアーゼ、好ましくはヒト酵素で切断できる、ペプチド結合を有するリン
カー
c)超音波を介して切断可能であるリンカー
d)例えば、ヒドロキシルアミンにより切断できる、エステル結合様EGSを有するリンカーe)より高いpH(例えば、pH 11.6)で切断できる、スルホン様BSOCOESを有するリンカー
d)メタ過ヨウ素酸ナトリウムにより切断できる、シス−ジオール様DSTを有するリンカー、
が含まれる。
一つの好ましい態様において、担体は容器に含まれているか、または容器の一部を形成する。この態様に有用な容器は、ガラスまたはプラスチックバイアルである。容器表面は、表面を増加させるため、この目的に特別な構造、例えば針状の微細構造を示すことができる。
コン、ポリスチレン、ポリ−L−乳酸;ポリウレタン、ポリエステル、ポリスルホン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリル、ポリアクリルニトリル、ポリアミド、PMMA、フリースワディング(fleece wadding)、開放多孔質フォーム、プラスチックまたはガ
ラス、および網状プラスチックまたはガラス、および海綿(海綿動物)由来の構造体、または(焼結)セラミックスからなる群より選択される。
さらに好ましい態様において、担体はビーズである。ビーズはろ過により、またはもしDynabeads(登録商標)又はMACS(登録商標)ビーズのような磁気ビーズが使用されたな
らば磁石により、生体分子から分離できる。加えて、ナノビーズを使用することができ、それは生体分子−ビーズ複合体として患者内に注射できる。
解するタンパク質性構造および/または炭水化物構造を含む。
好ましい態様において、容器は内部に空気酸素を本質的には含んでいない。この態様において、用語“本質的には含んでいない”とは、空気と比較して、本発明の容器内の空気酸素が非常に低い含量であることを指す。従って、“空気酸素を本質的には含んでいない”とは、10%未満%、好ましくは5%未満、より好ましくは2%未満、さらにより好ましくは1%未満、および最も好ましくは0%から1%の間の、容器内の空気酸素の含量を意味する。
別の態様において、本発明は生体分子のための容器を作製する方法に関し:(a)容器
内に担体を挿入すること;(b)前記担体に少なくとも一つの生体分子を可逆的に接着さ
せること;(c)少なくとも一つの生体分子が少なくとも一つの安定化剤により部分的に
または完全に覆われるように、ジペプチドまたはトリペプチドなどの(ポリ)ペプチド、アミノ酸、炭水化物、多価アルコール、ポリエチレングリコール、イオン液体、適合溶質、サポニンまたはそれらの混合物から選択される少なくとも一つの安定化剤を含む溶液中で、少なくとも一つの可逆的に接着された生体分子を有する前記担体をインキュベートすること;(d)容器を密閉すること;および(e)容器を滅菌すること、を含む。
アミノ酸、炭水化物、多価アルコール、ポリエチレングリコール、イオン液体、適合溶質、サポニンまたはそれらの混合物から選択される安定化剤である少なくとも一つの担体を容器内に挿入すること;(b)少なくとも一つの生体分子が前記少なくとも一つの担体に
より部分的にまたは完全に被覆されるように、前記担体に少なくとも一つの生体分子を可逆的に接着させること;(c)容器を密閉すること;および(d)容器を滅菌すること、を含む。
も一つの生体分子を可逆的に接着させること;(b)少なくとも一つの可逆的に接着され
た生体分子を有する担体を容器内に挿入すること;(c)少なくとも一つの生体分子が少
なくとも一つの安定化剤により部分的にまたは完全に覆われるように、ジペプチドまたはトリペプチドなどの(ポリ)ペプチド、アミノ酸、炭水化物、多価アルコール、ポリエチレングリコール、イオン液体、適合溶質、サポニンまたはそれらの混合物から選択される少なくとも一つの安定化剤を含む溶液中で、少なくとも一つの可逆的に接着された生体分子を有する前記担体をインキュベートすること;(d)容器を密閉すること;および(e)容器を滅菌すること、を含む。
)担体に少なくとも一つの生体分子を可逆的に接着させること;(b)少なくとも一つの
生体分子が少なくとも一つの安定化剤により部分的にまたは完全に覆われるように、ジペプチドまたはトリペプチドなどの(ポリ)ペプチド、アミノ酸、炭水化物、多価アルコール、ポリエチレングリコール、イオン液体、適合溶質、サポニンまたはそれらの混合物から選択される少なくとも一つの安定化剤を含む溶液中で、少なくとも一つの可逆的に接着された生体分子を有する担体をインキュベートすること;(c)少なくとも一つの可逆的
に接着された生体分子を有する担体を容器内に挿入すること;(d)容器を密閉すること
;および(e)容器を滅菌すること、を含む。
剤により部分的にまたは完全に覆われるように、ジペプチドまたはトリペプチドなどの(ポリ)ペプチド、アミノ酸、炭水化物、多価アルコール、ポリエチレングリコール、イオン液体、適合溶質、サポニンまたはそれらの混合物から選択される安定化剤である担体に少なくとも一つの生体分子を可逆的に接着させること;(b)少なくとも一つの可逆的に
接着された生体分子を有する担体を容器内に挿入すること;(c)容器を密閉すること;
および(d)容器を滅菌すること、を含む。
(a)担体に少なくとも一つの生体分子を可逆的に接着させること;
(b)接着された生体分子を有する担体を容器内に挿入すること
(c)生体分子が少なくとも一つの安定化剤により部分的にまたは完全に覆われるように
、(ポリ)ペプチド、アミノ酸、澱粉、糖、リン酸塩、多価アルコール、ポリエチレングリコールまたはそれらの混合物から選択される一つまたはそれ以上の安定化剤を含む組成物中で担体をインキュベートすること;
(d)容器を密閉すること;
(e)最終的に容器を滅菌すること。
よび(c)を連続的に行うことができる。もしくは、工程(b)を工程(a)の前に行うこ
とができ、そして次ぎに工程(c)を続ける。第三の代替案において、順序は最初に(b)、次ぎに(c)、次ぎに(a)である。
容器の閉鎖は、例えば、蓋(例えば、ゴム栓)を適用すること、一ピースで形成されるガラスまたはプラスチック容器の場合は開口部を溶融させることにより実施できる。
るのは照射であり、好まれるのはベータ線照射またはガンマ線照射である。
別の好ましい態様において、本発明の方法はさらに、生体分子を乾燥する工程を含む。この工程は、好ましくは、少なくとも一つの可逆的に接着された生体分子を有する担体をインキュベートした後に、または、担体が安定化剤である場合、上述のように少なくとも一つの安定化剤を含む溶液中で前記担体に少なくとも一つの生体分子を可逆的に接着させた後に実施する。生体分子および安定化剤として使用された分子(例えばアミノ酸、随意に、サポニンに関連する、および/または随意に、上述のジおよび/またはトリペプチドに関連する)が乾燥後に一緒に固着されて可逆的接着が達成される場合、可逆的に接着する工程は、担体と生体分子を一緒に乾燥させることを含む。接着の可逆性に対応する生体分子の放出は、上記一緒に固着した化合物への液体の添加により起こり、このようにして担体から生体分子及び安定化分子を溶解する/可溶化する。好ましくは、残存液体含量が、本来適用した組成物の10%未満%、好ましくは5%未満、より好ましくは1%、0.5%または0.2%未満のような2%未満になるまで生体分子を乾燥する。好適な乾燥方法は、風乾、噴霧乾燥、凍結乾燥および沈殿などの安定化組成物を除去するために使用された方法を含むが、それらに限定されない。さらに適した技術は、結晶化および微結晶化を含む。
分または20分で70%、30分または20分で80%、より好ましくは10分以内に85%以上、および
最も好ましくは1分以内に98%以上などのいずれかの組み合わせの速度で担体から生体分子を脱離させる溶液が適用される容器を含む。担体からの(一つまたは複数の)生体分子の脱離は、例えば、高または低イオン強度、pHの変化、および/または前記溶液中に存在するスルフヒドリル基含有物質、ヒドロキシルアミン、過ヨウ素酸、プロテアーゼによる、非共有結合および/または共有結合の切断により達成できる。
本発明に従う方法のさらなる利点は、前記方法により作製された生体分子含有容器が長期貯蔵に適していることである。医療市場への新規製品または修正製品の導入は、製品が使用された場合、安全性および効力に影響することができる性能のいかなる大きな減少もなく、長期間(1〜5年)貯蔵できるという保証を必要とする。そのような製品については、全期間、熟成(ambient-aged)サンプルは通常存在しないので、全期間サンプルが入手可能になるまで、“加速エージング(accelerated-aging)”試験を実施し、これらの製
品についての性能および貯蔵寿命クレームの裏付けとしての実験データを提供する必要がある。
を用いること、に基づいている。一般に用いられる医療用ポリマーで選択される典型的な関係はQ10=2である;即ち、使用または貯蔵温度よりそれぞれ10℃上昇するにつれて反応速度が倍になる。
要がある。しかしながら、生体分子は凍結により変性する危険性があるため、特に、例えば、IgM抗体のような不安定生体分子のために、4℃または室温での貯蔵法についての要求が存在する。
とも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、さらにより好ましくは、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%または99%など)担体中/上に可逆的に接着された)、前記生体分子は、それらの生物学的活性の有意な喪失なしに、45℃で7日間まで
貯蔵することができることを発見した。前述のルールに従うと、この“加速エージング”は、5℃で16週間の貯蔵に相当する。
よび2℃〜30℃の温度である。
本発明の容器または方法の好ましい態様において、少なくとも一つの安定化剤および/または少なくとも一つの生体分子は緩衝化された、好ましくは水性溶液に含まれている。使用されるべき緩衝液は、とりわけ、覆われる/包埋されるべき生体分子に依存する。生体分子との接触に一般的に適した緩衝液は、例えば、リン酸塩、クエン酸、酢酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩、乳酸塩、アンモニウム、グリシン、バルビツール酸塩、HEPES、MOPS、MES、TRISである。
ツイーンは、いくつかの医薬品および食品製品で使用される乳化剤および界面活性剤のクラスであるポリソルベートについての一般名称である。それらは油性成分を水性製品内へ可溶化するためにしばしば使用される。ポリソルベートは、脂肪酸でエステル化された
ペグ化ソルビタン(ソルビトールの誘導体)から誘導される油性液体である。ポリソルベートの例は、ポリソルベート20(ツイーン20またはポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート)、ポリソルベート40(ツイーン40またはポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミレート)、ポリソルベート60(ツイーン60またはポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート)およびポリソルベート80(ツイーン80またはポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート)である。ツイーン80が、本発明で使用される組成物において最も好適である。
施すること;そして(b)担体から少なくとも一つの生体分子を溶出すること;そして任
意に(c)工程(b)と同時に、先だってまたは後で、構造的に変性された生体分子を復元することを可能にする復元溶液を適用すること、を含む。もしくは、この態様の工程(b
)および(c)は、上にさらに記述した本発明の滅菌容器を作製するための方法の一部を
形成することができる。
熱ショックタンパク質(sHsps))を含む。一般的なシャペロンは、例えば、BiP、GRP94
、GRP170であり、レクチンシャペロンは、例えば、カルネキシンおよびカルレティキュリンであり、非古典的分子シャペロンは、例えば、HSP47およびERp29であり、フォールディングシャペロンは、例えば、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)、ペプチジル
プロリル シス−トランス−イソメラーゼ(PPI)、ERp57、イオン液体、および/またはアルギニンである。
者体内に移植することができ、容器内へ(体)液が入ることで生体分子を徐々に放出する。ex vivo用途のためには、本発明の容器を含む装置を、処置すべき体液の循環と接続す
ることができる。患者の動脈または静脈に由来する血液を、例えば、そのような装置を介して導き、そしてその後患者体内に導管から戻すことができる(血流との接続)。あるいは、体液サンプルは、in vitroで担体と共にインキュベーションすることができる。後者の処置の次の工程において、体液を患者の体内に再導入することができる。これらすべての応用は、含まれている生体分子を溶解するために容器内へ液体を作用させる必要があり、続いて、例えば、薬として作用することができる。
実施例1:ガラスバイアル中のインターロイキン−8を滅菌した;バイアルそれ自体が担体である。
インターロイキン−8(IL-8, R&A, 208-IL)を、10μg/ml までPBS溶液(Ca2+/Mg2+非
含有、PAA, H15−002)で希釈した。5μlの溶液(50ng IL-8)をガラスバイアルに添加し
、乾燥するまで4時間回転させた。25μlの安定化溶液(A=20g/lアルブミン(Biotest Pharma)および10g/lマンニトール(Serag Wiesner, 219675)、B=20g/lアミノ酸混合物および1mMグリチルリチン酸(アンモニウム塩、Fluka, 50531))を加え、一晩回転/乾燥さ
せた。
た。
アッセイ:
好中性顆粒球は10% ACDA全血から分離した。20mlのACDA血(10%)を2mlのHES(Grifols 662650)で沈降させた。上清を7mlのパーコール(Percoll)(L6143)にピペットで移
し、2000xgで20分遠心分離した。単離した顆粒球を1%自己血清中に再懸濁し、0.5x106/mlの細胞数に設定した。
で)を加え、乾燥フィルムを溶解させた。
3462)を挿入し、500μlの顆粒球浮遊液をフィルター内にピペットで加えた。プレート
を、37℃で30分インキュベートした。遊走した細胞の数は、FACSおよび計数ビーズ(Invitrogen,C36950)により各ウェル中の細胞を計数することにより検出した。
図3を参照。
生体分子(ここでは、インターロイキン8=IL-8)は、もし安定化剤が加えられていなければ、続いての滅菌(≧25kGy照射)の間に生物学的機能の大部分を失う。対照的に、安
定化剤溶液A(アルブミンおよびマンニトール)およびB(異なるアミノ酸を有する溶液)両方が生体分子を保護した。示されているのは、ヒト好中性顆粒球に対するIL-8の走化活性である。
実験:
インターロイキン−8(IL-8)を、10μg/ml までPBS溶液(Ca2+/Mg2+非含有、PAA, H15−002)で希釈した。5μlの溶液(50ng IL-8)および25μlの安定化溶液(A=20g/lアルブミン(Biotest Pharma)および10g/lマンニトール(Serag Wiesner, 219675)、B=20g/l
アミノ酸混合物および1mMグリチルリチン酸(アンモニウム塩、Fluka, 50531))を混合
し、ガラスバイアル内へピペットで加えた。バイアルを一晩回転/乾燥した。
アッセイ:
好中性顆粒球は10% ACDA全血から分離した。20mlのACDA血(10%)を2mlのHES(Grifols 662650)で沈降させた。上清を7mlのパーコール(L6143)にピペットで移し、2000xgで20分遠心分離した。単離した顆粒球を1%自己血清中に再懸濁し、0.5x106/mlの細胞数に設定した。
で)を加え、乾燥フィルムを溶解させた。
図6を参照。
生体分子(ここでは、インターロイキン8=IL-8)は、もし安定化剤が加えられなかったならば、続いての滅菌(≧25kGy照射)間に、その生物学的機能の大部分を失う。対照的
に、安定化剤溶液A(アルブミンおよびマンニトール)およびB(異なるアミノ酸を有する溶液)両方が生体分子を保護した。示されているのは、ヒト好中性顆粒球に対するIL-8の走化活性である。
実験法:
抗マウスIgG(ビオチン化、Jackson ImmunoResearch, 115-065-003)を、PBS(Ca2+/Mg2+非含有、PAA, H15-002)で4μg/mlに希釈した。25μl(100ng)の抗体溶液および2倍に
濃縮した25μlの安定化溶液(A=20g/lアルブミン(Biotest Pharma)および10g/lマンニ
トール(Serag Wiesner, 219675)、B=20g/lアミノ酸混合物および1mMグリチルリチン酸
(アンモニウム塩、Fluka, 50531))を混合し、ガラスバイアル内にピペットで加えた。バイアルを一晩、回転/乾燥させた。
アッセイ:
ELISAプレート(Greiner Bio-one, 655061)を抗原(マウスIgG,Innovativ Research
,Ir-Ms-Gf)で覆った:抗原を1μg/mlに希釈し、100μlを各ウェルにピペットで加え、4℃で一晩インキュベートした。プレートを洗浄用緩衝液(25x濃縮、Invitrogen,WB02)
で2回洗浄した。プレートをアルブミン(5%)でブロックし、再び3回洗浄した。
上は5μg/ml)。サンプルを、PBSで10ng/mlに希釈した。抗体濃度を計算するため、新鮮
な抗体の段階希釈液を調製した。
色基質TMB(TMB=テトラメチルベンジジン、Invitrogen、00−2023)を、H2Oで1:2に希釈し、200μlを各ウェルに加えた。プレートを、外界温度で15分インキュベートし、光から保護した。呈色反応を停止するため、50μlの希H2SO4(蒸留水で1:5に希釈、Merck, 1007311000)を加え、プレートの吸収を、450nmで検出した(Fusion Photometer A153601, PerkinElmer)。
図7を参照。
生体分子(ここでは、抗マウスIgG抗体)は、もし安定化剤が加えられなかったならば
、続いての貯蔵および/または滅菌(≧25kGy照射)間に、その生物学的機能の大部分を
失う。対照的に、安定化剤溶液A(アルブミンおよびマンニトール)およびB(異なるアミノ酸を有する溶液)両方が生体分子を保護した。示されているのは、抗原への特異的結合である。
実験:
微多孔質ポリウレタン(PU)フォーム(Smith&Nephew, 66012608)から、規定された直径(1cm)を有するサンプルを型取りした。抗マウスIgG(ビオチン化、Jackson ImmunoResearch, 115-065-003)をサンプルに結合させた:抗体は、PBS(Ca2+/Mg2+非含有、PAA, H15-002)または安定化溶液(20g/lアルブミン(Biotest Pharma )および10g/lマンニトール(Serag Wiesner, 219675)のPBS溶液)のいずれかで5μg/mlに希釈し、そしてPUサ
ンプルを抗体溶液で覆った。サンプルを、37℃で1時間インキュベートした。
アッセイ:
ELISAプレート(Greiner Bio-one, 655061)を抗原(マウスIgG,Innovativ Research
,Ir-Ms-Gf)で覆った:抗原を1μg/mlに希釈し、100μlを各ウェルにピペットで加え、4℃で一晩インキュベートした。プレートを洗浄用緩衝液(25x濃縮、Invitrogen,WB02)
で2回洗浄した。プレートをアルブミン(5%)でブロックし、再び3回洗浄した。
色基質TMB(TMB=テトラメチルベンジジン、Invitrogen、00−2023)を、H2Oで1:2に希釈し、200μlを各ウェルに加えた。プレートを、外界温度で15分インキュベートし、光から保護した。呈色反応を停止するため、50μlの希H2SO4(蒸留水で1:5に希釈、Merck, 1007311000)を加えた。プレートの吸収を、450nmで検出した(Fusion Photometer A153601, PerkinElmer)。
生体分子(ここでは、抗マウスIgG抗体)は、もし安定化剤が加えられなかったならば
、続いての貯蔵および/または滅菌(25kGy照射)間に、その生物学的機能の大部分を失
う。対照的に、安定化剤溶液(アルブミンおよびマンニトール)は生体分子を保護した。抗体の回収率はほとんど100 %(5μg/ml)である。示されているのは、抗原への特異的結合である。
実験法:
ポリビニルアルコール(PVA, Sigma, 341584-25G)の7%(m/v)水溶液(85℃に加熱)
を調製した。水溶液を外界温度まで冷却した。抗マウスIgG(ビオチン化、Jackson ImmunoResearch, 115-065-003)を、PBSで200μg/mlまで希釈した。
6.75ml PVA水溶液(7%)
4.5μl 抗マウスIgG(200μg/ml)
2.25 PBSまたは安定化溶液(20g/lアルブミン(Biotest Pharma)および10g/lマンニトール(Serag Wiesner, 219675)PBS溶液)
PVAヒドロゲルを、小さいペトリ皿に注いだ(直径35mm、2ml溶液)。ハイドロゲルフィルムを48時間風乾した。サンプルはベータ線照射(25kGy)によって滅菌し、非滅菌対照
は低温状態下で貯蔵した。
ELISAプレート(Greiner Bio-one, 655061)を抗原(マウスIgG,Innovativ Research
,Ir-Ms-Gf)で覆った:抗原を1μg/mlに希釈し、100μlを各ウェルにピペットで加え、4℃で一晩インキュベートした。プレートを洗浄用緩衝液(25x濃縮、Invitrogen,WB02)
で2回洗浄した。プレートをアルブミン(5%)でブロックし、再び3回洗浄した。
段階希釈したサンプルおよび標品を、ピペットでELISAプレート(各2x200μl)に加え、外界温度で1時間インキュベートした。プレートを3回洗浄した。各ウェルに、200μlのストレプトアビジン溶液(西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)標識、Pierce,21126,PBSで0.1μg/mlに希釈)を加え、外界温度で1時間インキュベートした。プレートを3回洗浄した。発色基質TMB(TMB=テトラメチルベンジジン、Invitrogen、00−2023)を、H2Oで1
:2に希釈し、200μlを各ウェルに加えた。プレートを、外界温度で15分インキュベート
し、光から保護した。呈色反応を停止するため、50μlの希H2SO4(蒸留水で1:5に希釈、Merck, 1007311000)を加え、プレートの吸収を、450nmで検出した(Fusion Photometer A153601, PerkinElmer)。
生体分子(ここでは、抗マウスIgG抗体)は、もし安定化剤が加えられなかったならば
、続いての貯蔵および/または滅菌(25kGy照射)間に、その生物学的機能の大部分を失
う。対照的に、安定化剤溶液(アルブミンおよびマンニトール)は生体分子を保護した。溶出した抗体の回収率は非常に高かった。示されているのは、抗原への特異的結合である。
20mgのヒト抗A型肝炎抗体(ベリグロビン(Beriglobin)(ヒトIgG, AK)、CSL Behring)および40mgの保護用組成物を水に溶解してサンプル当たり525μlの総量となし、そして凍結乾燥した。その後、サンプルを1mlの水に溶解し、HAV(A型肝炎ウイルス)IgG ELISAを使用して機能性について試験した。
20g アルギニン
20g ヒスチジン
20g リジン
3g グルタミン酸
2g トリプトファン
20g グリシン
15g アラニン
0.2g ツイーン80
1g グリチルリチン酸アンモニウム塩
NaOHおよび/またはNaClを使用してpHを約7.2に調整した。その後、溶液を滅菌濾過に
かけた。
凍結乾燥:
凍結乾燥は次のように実施した:
初期凍結温度−40℃;
3時間の凍結後、0.1 mBarの真空開始;
23時間の間、約1.5℃/時間の温度上昇;
6時間乾燥、6℃および0.004mBarで一晩。
凍結乾燥サンプルを、25kGyで照射し、そして一つは50kGyのベータ線照射。
結果:
HAV ELISAの結果は、図14に示されている。
サンプルに加え、溶解行動をモニターした。溶解は30秒未満以内に起こり、凝集体は存在していなかった。24時間後でも、巨視的または顕微鏡的凝集は検出不能であった。
組成物の適用は、非照射対照と比較して、ベリグロビンのA型肝炎抗体部分の非常にわ
ずかな喪失しか生じさせなかった。
に対する安定化効果を有する。
材料&方法
すべての実験は、同じ基本ELISAアッセイデザイン(上記を参照)に基づいている;
ELISAプレートへのLO-MM-3の吸着およびポストコーティングの適用;
被覆表面のストレス曝露
LO-MM-3機能性のELISA検出。
プレートへのLO-MM-3の吸着およびポストコーティングの適用および滅菌;並びに一般
的ELISA手順は、材料&方法の節に記述したように行った。照射線量(電子ビーム)は50kGyであった。
実験の結果は図15に示されている。サポニンの構造クラスは、アミノ酸併用の保護効果を増強する可能性を有する。好適であるのは、サポニングリチルリチン酸の使用である。
よびグリチルリチン酸などのサポニン、を含む安定化組成物は、非常に良好な保護を提供する。
すべての実験は、同じ基本ELISAアッセイデザイン(上記を参照)に基づいている;
ELISAプレートへのLO-MM-3の吸着およびポストコーティングの適用;
被覆表面のストレス曝露
LO-MM-3機能性のELISA検出。
アミノ酸を0.5M NaOH(Merck, 106482)かまたは0.5M HCl(Merck, 100319)のいずれ
かに溶解して最大濃度の保存溶液を得た。アミノ酸保存溶液を異なる組み合わせで混合し、ポストコーティング溶液中で20g/lの総アミノ酸濃度を得た。
プレートへのLO-MM-3の吸着およびポストコーティングの適用および滅菌;並びに一般
的ELISA手順は、材料&方法の節に記述したように行った。照射線量(電子ビーム)は50kGyであった。
実験の結果は図16に示されている。少なくとも3個のアミノ酸の併用、およびグリチル
リチン酸を添加した2個のアミノ酸の併用は、50kGyのベータ線照射で滅菌した場合、固定化抗体の最大保護(75%以上)を提供する。
材料&方法
すべての実験は、同じ基本ELISAアッセイデザイン(上記を参照)に基づいている;
ELISAプレートへのLO-MM-3の吸着およびポストコーティングの適用;
被覆表面のストレス曝露
LO-MM-3機能性のELISA検出。
使用した組成物:
保護用組成物A(リットル当たりの化合物)
20g アルギニン
20g ヒスチジン
20g リジン
3g グルタミン
2g トリプトファン
20g グリシン
15g アラニン
0.2g ツイーン80
1g グリチルリチン酸アンモニウム塩
NaOHおよび/またはHClを使用し、pHを約7.2に調整した。その後、溶液を滅菌した。
的ELISA手順は、材料&方法の節に記述したように行った。
結果:
実験の結果は図17に示されている。アミノ酸組成物は、異なるストレス条件下で保護を提供する。最高の保護が、異なる線量でのベータ線照射、および温度上昇下での人工的エージングについて提供される。ガンマ線照射またはエチレンオキシド滅菌法ではより少ないが、なお有意義である。
実験法:
アミノ酸を0.5M NaOH(Merck, 106482)かまたは0.5M HCl(Merck, 100319)のいずれ
かに溶解して最大濃度の保存溶液を得た。アミノ酸保存溶液を混合し、ポストコーティング溶液で200mMの総アミノ酸濃度を得た。アミノ酸は等モル比で使用した。
18個のアミノ酸:Ala、Arg、Asp、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro
、Ser、Thr、Trp、Tyr、Val
5個のアミノ酸(1):Asp、Arg、Phe、Ser、Val
5個のアミノ酸(2):Ala、Glu、Lys、Thr、Trp
2個のアミノ酸(1):Asp、Val
2個のアミノ酸(2):Ala、Glu
アミノ酸混合物のpHをおよそ7.0に設定し;混合物を、さらにPBSで希釈して200mMの最
終濃度を得た。
的ELISA手順は、材料&方法の節に記述したように行った。長期貯蔵は、加速エージング
過程によりシミュレーションした。プレートを45℃で貯蔵し、貯蔵0、10、25、41および62日後に抗体活性を決定した。このことは、0、6、12、24および36ヶ月の5℃での実時間エージングに等しい。
少なくとも5個のアミノ酸を含有するアミノ酸ポストコーティングは長期貯蔵間の保護
を提供する。非滅菌サンプルについては、45℃で62日後、約80%の抗原結合能力が温存さ
れた。滅菌サンプル(ベータ線、25kGy)では、45℃で62日後、それらの抗原結合能力の
約70%を維持した。2個のみのアミノ酸を含有するアミノ酸ポストコーティングは、滅菌に関わらず、貯蔵プロセスの間に約40%のみの抗原結合能力しか維持しなかった。ポストコ
ーティング溶液への1mMグリチルリチン酸の添加は保護効果を強化する。少なくとも5個のアミノ酸およびグリチルリチン酸を含有する非滅菌サンプルについては、45℃で62日後、約90%の抗原結合能力が保存された。滅菌サンプル(ベータ線、25kGy)は、45℃で62日後、それらの抗原結合能力の約80%を維持した。2個のアミノ酸およびグリチルリチン酸を含有するアミノ酸ポストコーティングは、貯蔵プロセスの間に約70%の抗原結合能力が維持
された。
実験法:
アミノ酸を0.5M NaOH(Merck, 106482)かまたは0.5M HCl(Merck, 100319)のいずれ
かに溶解して最大濃度の貯蔵溶液を得た。アミノ酸貯蔵溶液を混合し、ポストコーティング溶液で200mMの総アミノ酸濃度を得た。アミノ酸は等モル比で使用した。
18個のアミノ酸:Ala、Arg、Asp、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro
、Ser、Thr、Trp、Tyr、Val
5個のアミノ酸:Asp、Arg、Phe、Ser、Val
2個のアミノ酸:Asp、Val
アミノ酸混合物のpHをおよそ7.0に設定し;混合物を、さらにPBSで希釈して200mMの最
終濃度を得た。
的ELISA手順は、材料&方法の節に記述したように行った。一つのプレートを照射した(
ガンマ線、25kGy)。照射はBeta-Gamma-Service, Bruchsal, Germanyで行なった 。別の
プレートを、EO(ETO BO1 サイクル)により滅菌した;滅菌は、Rose GmbH, Trier, Germanyで行なった。
ガンマ線照射で滅菌したサンプルは、18個のアミノ酸を含有するアミノ酸ポストコーティングで保護した場合、約85%の活性を維持し;この効果はグリチルリチン酸でさらには
増強されず;5個のアミノ酸では残存活性は75%であり;2個のアミノ酸では40%のみを維持した。2個のアミノ酸での保護はグリチルリチン酸の添加により改善し、残存活性は65%で
ある。ETOで滅菌したサンプルは、18個のアミノ酸を含有するアミノ酸ポストコーティン
グで保護した場合、約85%の活性を維持し;この効果はグリチルリチン酸でさらには増強
されない。5または2個のアミノ酸で保護した場合、ほとんど保護効果を有せず;グリチルリチン酸の添加はわずかに保護を増強する。
材料&方法
すべての実験は、同じ基本ELISAアッセイデザイン(上記を参照)に基づいている;
ELISAプレートへのLO-MM-3の吸着およびポストコーティングの適用;
被覆表面のストレス曝露
LO-MM-3機能性のELISA検出。
アミノ酸を0.5M NaOH(Merck, 106482)かまたは0.5M HCl(Merck, 100319)のいずれ
かに溶解して最大濃度の貯蔵溶液を得た。アミノ酸貯蔵溶液を混合し、ポストコーティング溶液中で20g/lの総アミノ酸濃度を得た。ジペプチド単独では10g/lの濃度で使用し、そしてアミノ酸との併用では2g/lの濃度で使用した。
7個のアミノ酸:Arg、His、Lys、Glu、Trp、Gly、Ala
2個のジペプチド:Gly−Tyr、Gly−Gln
アミノ酸混合物のpHをおよそ7.0に設定した。
的ELISA手順は、材料&方法の節に記述したように行った。照射線量(電子ビーム)は50kGyであった。
50kGyのベータ線照射で滅菌されたサンプルは、7個のみのアミノ酸を含有するアミノ酸ポストコーティングで保護された場合、約60%活性を維持した;この効果は、Gly−Tyrま
たはジペプチドの併用のようなジペプチドの添加でさらに増強された。グリチルリチン酸は、アミノ酸ジペプチド併用の保護効果をさらには増強しなかった。
Claims (34)
- 閉じた滅菌容器であって;
安定化剤である少なくとも一つの担体;および、
該担体に可逆的に接着された少なくとも一つの生体分子;
を含み、ここで前記担体は接着された生体分子を部分的にまたは完全に覆い、前記担体は、固体、半固体または可溶性であり、そして前記少なくとも一つの担体が、ペプチドとサポニンを含む混合物、アミノ酸とサポニンを含む混合物、ペプチド、サポニンおよびアミノ酸を含む混合物、ならびに少なくとも4つの異なるアミノ酸の混合物から成る群より選択される、前記容器。 - 前記生体分子の50%以上が2時間あるいはそれ未満で該担体から放出されるように、該少なくとも一つの生体分子が該担体に接着されている、請求項1に記載の容器。
- 該少なくとも一つの生体分子が、(ポリ)ペプチド、核酸、炭水化物、脂質およびそれらの組合せから成る群より選択される、請求項1または2に記載の容器。
- 該(ポリ)ペプチドが、抗体、酵素、受容体、膜タンパク質、輸送タンパク質、血液凝固因子、ホルモン、サイトカイン、増殖因子またはそれらの機能性断片である、請求項3に記載の容器。
- 該半固体担体が、ヒドロゲルを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器。
- 該可溶性担体が、水性溶液に溶解する構造を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器。
- 該可溶性担体が、緩衝化溶液に溶解する構造を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器。
- 生体分子のための滅菌容器を作製する方法であって、
(a)安定化剤である少なくとも一つの担体を容器内に挿入すること、ここで前記少なくとも一つの担体が、ペプチドとサポニンを含む混合物、アミノ酸とサポニンを含む混合物、ペプチド、サポニンおよびアミノ酸を含む混合物、ならびに少なくとも4つの異なるアミノ酸の混合物から成る群より選択される;
(b)少なくとも一つの生体分子が前記少なくとも一つの担体により部分的にまたは完全に覆われるように、前記担体に該少なくとも一つの生体分子を可逆的に接着させること、ここで前記担体は、固体、半固体または可溶性である;
(c)該容器を密閉すること;および、
(d)該容器を滅菌すること;
を含む、前記方法。 - 生体分子のための滅菌容器を作製する方法であって、
(a)少なくとも一つの生体分子が少なくとも一つの安定化剤により部分的にまたは完全に覆われるように、担体に、少なくとも一つの生体分子を可逆的に接着させること、ここで前記担体が、ペプチドとサポニンを含む混合物、アミノ酸とサポニンを含む混合物、ペプチド、サポニンおよびアミノ酸を含む混合物、ならびに少なくとも4つの異なるアミノ酸の混合物から成る群より選択され、ここで前記担体は、固体、半固体または可溶性である;
(b)該少なくとも一つの可逆的に接着された生体分子を有する担体を容器内に挿入すること;
(c)該容器を密閉すること;および、
(d)該容器を滅菌すること;
を含む、前記方法。 - 前記生体分子の50%以上が2時間あるいはそれ未満で該担体から放出されるように、該少なくとも一つの生体分子が該担体に接着される、請求項8または9に記載の方法。
- 該担体への該生体分子の前記可逆的接着が、容器内への該被覆担体の挿入に先立った切断工程を含むバルク生産において行われる、請求項9または10に記載の方法。
- 前記可逆的接着が、前記生体分子と共に前記担体を乾燥させることを含む、請求項8〜11のいずれか一項に記載の方法。
- 該滅菌が、エチレンオキシド(EO)、ベータ線照射、ガンマ線照射、X線、加熱不活性化、加圧滅菌またはプラズマ滅菌により行われる、請求項8〜12のいずれか一項に記載の方法。
- 該サポニンが、グリチルリチン酸であり;および/または、
該アミノ酸とサポニンを含む混合物が、少なくとも二つ、または少なくとも三つの異なるアミノ酸を含む、請求項8〜13のいずれか一項に記載の方法。 - 該少なくとも一つの安定化剤が緩衝化溶液に含まれている、請求項8〜14のいずれか一項に記載の方法。
- 前記アミノ酸の混合物が、
(a)非極性、脂肪族R基を有するアミノ酸;
(b)極性、非荷電R基を有するアミノ酸;
(c)正に荷電したR基を有するアミノ酸;
(d)負に荷電したR基を有するアミノ酸;および、
(e)芳香族R基を有するアミノ酸;
の各群の少なくとも一つのアミノ酸を含む、請求項8〜15のいずれか一項に記載の方法。 - 前記混合物に含まれているアミノ酸が、プロリン、セリン、アスパラギン、アスパラギン酸、スレオニン、フェニルアラニン、チロシン、イソロイシン、ロイシン、バリン、アラニン、グルタミン、グルタミン酸、リジン、トリプトファン、アルギニン、グリシン、メチオニン、ヒスチジンおよびシステインから成る群より選択され、システインの含量が該固形乾燥アミノ酸混合物の1%未満である、請求項14〜16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記混合物に含まれるアミノ酸が、アルギニン、ヒスチジン、リジン、グルタミン酸、トリプトファン、グリシンおよびアラニンであるか、またはこれらから選択される、請求項14〜17のいずれか一項に記載の方法。
- 前記サポニンが、グリチルリチン酸またはそれらの誘導体であり、そして前記アミノ酸が少なくとも二つのアミノ酸の混合物である、請求項14〜18のいずれか一項に記載の方法。
- 前記安定化剤が、1%未満のツイーンを含む、請求項8〜19のいずれか一項に記載の方法。
- 該サポニンが、グリチルリチン酸である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の容器。
- 該アミノ酸とサポニンを含む混合物が、少なくとも二つ、または三つの異なるアミノ酸を含む、請求項1〜7および21のいずれか一項に記載の容器。
- 該少なくとも一つの安定化剤が緩衝化溶液に含まれている、請求項1〜7および21〜22のいずれか一項に記載の容器。
- 前記アミノ酸の混合物が、
(a)非極性、脂肪族R基を有するアミノ酸;
(b)極性、非荷電R基を有するアミノ酸;
(c)正に荷電したR基を有するアミノ酸;
(d)負に荷電したR基を有するアミノ酸;および、
(e)芳香族R基を有するアミノ酸;
の各群の少なくとも一つのアミノ酸を含む、請求項1〜7および21〜23のいずれか一項に記載の容器。 - 前記混合物に含まれているアミノ酸が、プロリン、セリン、アスパラギン、アスパラギン酸、スレオニン、フェニルアラニン、チロシン、イソロイシン、ロイシン、バリン、アラニン、グルタミン、グルタミン酸、リジン、トリプトファン、アルギニン、グリシン、メチオニン、ヒスチジンおよびシステインから成る群より選択され、システインの含量が該固形乾燥アミノ酸混合物の1%未満である、請求項1〜7および21〜24のいずれか一項に記載の容器。
- 前記混合物に含まれるアミノ酸が、アルギニン、ヒスチジン、リジン、グルタミン酸、トリプトファン、グリシンおよびアラニンであるかまたはこれらから選択される、請求項1〜7および21〜25のいずれか一項に記載の容器。
- 前記サポニンが、グリチルリチン酸またはそれらの誘導体であり、そして前記アミノ酸が少なくとも二つのアミノ酸の混合物である、請求項1〜7および21〜26のいずれか一項に記載の容器。
- 前記安定化剤が、1%未満のツイーンを含む、請求項1〜7および21〜27のいずれか一項に記載の容器。
- 内部が本質的に空気中酸素を含んでいない、請求項1〜7および21〜28のいずれか一項に記載の容器。
- 内部が本質的に液体、好ましくは水を含んでいない、請求項1〜7および21〜29のいずれか一項に記載の容器。
- 工程(b)の後、および工程(c)の前に、
該容器から空気中酸素を除去すること;および/または
該容器から液体、好ましくは水を除去すること;
をさらに含む、請求項8〜20のいずれか一項に記載の方法。 - 請求項8〜20および31のいずれか一項に記載の方法であって、
(e)該容器から該少なくとも一つの生体分子を溶出すること;
をさらに含む、前記方法。 - 請求項32に記載の方法であって、下記工程:
(f)工程(b)と同時に、先だってまたは後で、構造的に変性された生体分子を復元することを可能にする復元溶液を適用すること;
をさらに含む、前記方法。 - 診断または治療への応用のための、請求項1〜7および21〜30のいずれか一項に記載の容器の使用。
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