JP6411352B2 - 内視鏡デバイスおよびその適用 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
以下の特許および特許出願は、特許請求されている本出願の主題に関連すると考えられる。
本出願人の公開されたPCT特許出願のWO2010/137025およびWO2011/111040。
2012年11月2日に出願された「MANTPULABLE BALLOON CATHETER」という表題の米国仮特許出願第61/796,099号、および、2012年11月2日に出願された「BALLOON ENDOSCOPE WITH LONGITUDINAL DISPLACEMENT」という表題の米国仮特許出願第61/796,100号。それらの開示は、参照により本明細書に組み込まれており、37CFR1.78(a)(4)および(5)(i)に従ってそれらの優先権を本明細書において主張する。
また、本出願人の公開されたPCT特許出願のWO2005/074377、WO2007/017854、WO2007/135665、WO2008/004228、WO2008/142685、WO2009/122395、WO2010/046891、WO2010/137025、WO2011/111040、およびWO/2012/120492を参照し、それらの開示は、参照により本明細書に組み込まれている。
本発明は、全体として、バルーン内視鏡およびカテーテルに関する。
様々なタイプのバルーン内視鏡およびカテーテルが、当技術分野において知られている。
本発明は、改善されたバルーン内視鏡およびカテーテルを提供することを目的とする。
したがって、本発明の好適な実施形態に従って提供されるのは、第1の断面積を有するルーメンを含む細長いカテーテルチューブと、ルーメンを通って延在するワイヤと、その後方端部において、細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンとを含む、バルーンカテーテルアッセンブリであって、細長いカテーテルチューブは、ルーメンに連通する複数のバルーン膨張開口部を備えて形成されており、複数のバルーン膨張開口部は、ルーメンの第1の断面積を超える合計開口部断面積を有し、バルーンの下にあるカテーテルチューブに沿って異なる方位角の(azimuthal)場所に配置されている少なくとも2つの開口部を含み、バルーンは、0.4を超える最大膨張直径対長さの比率を有する膨張した状態と、対応する収縮した状態とによって特徴付けられており、バルーンの少なくとも第1の部分は、バルーンの少なくとも第2の部分に対して捩じられることが可能であり、複数のバルーン膨張開口部のうちのすべてではないが少なくとも1つの少なくとも部分的な閉塞を、結果として生じさせる、バルーンカテーテルアッセンブリである。
好ましくは、バルーンの下にあるカテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの開口部が、おおよそ90度だけ、方位角的にオフセットされている。さらに好ましくは、バルーンの下にあるカテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの開口部が、おおよそ180度だけ、方位角的にオフセットされている。
好ましくは、ワイヤが、チューブの前方縁部に固定して関連付けされている。本発明の好適な実施形態によれば、ワイヤが、最大の所定の範囲までチューブの中へ後退可能である。
好ましくは、複数のバルーン膨張開口部の合計開口部断面積が、ルーメンの第1の断面積の1.2倍よりも大きい。より好ましくは、複数のバルーン膨張開口部の合計開口部断面積が、ルーメンの第1の断面積の1.5倍よりも大きい。
本発明の好適な実施形態によれば、バルーンカテーテルアッセンブリが、カテーテルチューブの前方縁部の内部におよび前方に装着される、開口部付きの前面表面を有する端部エレメントをさらに含む。追加的に、端部エレメントは、少なくとも2つの開口部の完全に前方に位置付けされている。追加的にまたは代替的に、ワイヤが、端部エレメントに固定して取り付けられている。
好ましくは、バルーンカテーテルアッセンブリが、チューブの前面に画定され、前方膨張断面積を有する、前方向きの開口部をさらに含み、前方向きの開口部が、チューブのルーメンに流体連通する。追加的に、前方膨張断面積が、第1の断面積の25%から90%の間にある。
また、本発明の別の好適な実施形態に従って提供されるのは、第1の断面積を有するルーメンおよび前方向きの開口部を含む細長いカテーテルチューブであって、前方向きの開口部は、チューブの前面に画定され、ルーメンに流体連通し、前方膨張断面積を有する、細長いカテーテルチューブと、ルーメンを通って延在するワイヤと、その後方端部において、細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンとを含む、バルーンカテーテルアッセンブリであって、細長いカテーテルチューブは、複数のバルーン膨張側部開口部を備えて形成されており、複数のバルーン膨張側部開口部は、バルーンの下にあるチューブに形成され、ルーメンに連通しており、複数のバルーン膨張側部開口部は、前方膨張断面積を超える合計開口部断面積を有し、バルーンの下にあるカテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの側部開口部を含み、バルーンは、0.4を超える最大膨張直径対長さの比率を有する膨張した状態と、対応する収縮した状態とによって特徴付けられており、バルーンの少なくとも第1の部分は、バルーンの少なくとも第2の部分に対して捩じられることが可能であり、複数のバルーン膨張側部開口部のうちのすべてではないが少なくとも1つの少なくとも部分的な閉塞を、結果として生じさせる、バルーンカテーテルアッセンブリである。
好ましくは、ワイヤが、チューブの前方縁部に固定して関連付けされている。本発明の好適な実施形態によれば、ワイヤが、最大の所定の範囲までチューブの中へ後退可能である。
好ましくは、複数のバルーン膨張側部開口部の合計開口部断面積が、前方膨張断面積の1.3倍よりも大きい。より好ましくは、複数のバルーン膨張側部開口部の合計開口部断面積が、前方膨張断面積の1.7倍よりも大きい。
本発明の好適な実施形態によれば、バルーンカテーテルアッセンブリが、カテーテルチューブの前方縁部の内部におよび前方に装着される、開口部付きの前面表面を有する端部エレメントをさらに含む。追加的に、端部エレメントが、少なくとも2つの側部開口部の完全に前方に位置付けされている。追加的にまたは代替的に、ワイヤが、端部エレメントに固定して取り付けられている。
好ましくは、前方膨張断面積が、第1の断面積の25%から90%の間にある。
本発明のさらなる別の好適な実施形態に従ってさらに提供されるのは、第1の断面積を有するルーメンを含む細長いカテーテルチューブと、ルーメンを通って延在するワイヤであって、ワイヤは、細長いカテーテルチューブに対して回転可能であり、細長いカテーテルチューブに対して軸線方向に変位可能である、ワイヤと、その後方端部において、細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンであって、膨張可能なバルーンは、ワイヤの回転によって、細長いカテーテルチューブに対して巻き付け可能であり、バルーンが巻き付けられる結果として、ワイヤは、大きくても第1の距離だけ、細長いカテーテルチューブに対して、後方に軸線方向に変位可能である、膨張可能なバルーンと、膨張可能なバルーンの下にある場所において、ワイヤに固定して関連付けされている制限エレメントであって、場所は、ワイヤがチューブに対して完全に前方に伸長した状態となるときに、第2の距離だけ、細長いカテーテルチューブの前方端部の前方にあり、第2の距離は、第1の距離の関数である、制限エレメントとを含む、バルーンカテーテルアッセンブリである。
本発明の好適な実施形態によれば、第2の距離が、第1の距離よりも大きい。代替的に、第1の距離が、第2の距離よりも大きい。
好ましくは、第1の距離に対する第2の距離の比率が、1.3である。より好ましくは、第1の距離に対する第2の距離の比率が、1.5である。最も好ましくは、第1の距離に対する第2の距離の比率が、2である。
本発明の代替的な好適な実施形態によれば、第2の距離に対する第1の距離の比率が、1.3である。より好ましくは、第2の距離に対する第1の距離の比率が、1.5である。最も好ましくは、第2の距離に対する第1の距離の比率が、2である。
好ましくは、第2の距離が、5から20ミリメートルの範囲にある。より好ましくは、第2の距離が、6から12ミリメートルの範囲にある。
本発明のさらに別の好適な実施形態に従ってさらに提供されるのは、第1の断面積を有するルーメンを含む細長い軸線を有する細長いカテーテルチューブと、ルーメンを通って延在するワイヤと、その後方端部において、細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンであって、バルーンは、0.4を超える最大膨張直径対長さの比率を有する膨張した状態によって特徴付けられている、膨張可能なバルーンとを含む、バルーンカテーテルアッセンブリであって、細長いカテーテルチューブは、ルーメンに連通する複数のバルーン膨張開口部を備えて形成されており、複数のバルーン膨張開口部は、ルーメンの第1の断面積を超える合計開口部断面積を有し、バルーンの下にあるカテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの開口部を含み、バルーンの少なくとも第1の部分が、バルーンの少なくとも第2の部分に対して、少なくとも720度だけ細長い軸線周りで捩じられるとき、複数のバルーン膨張開口部が、複数のバルーン膨張開口部のすべての完全な閉塞を防止するように構成されている、バルーンカテーテルアッセンブリである。
好ましくは、ワイヤが、チューブの前方縁部に固定して関連付けされている。本発明の好適な実施形態によれば、ワイヤが、最大の所定の範囲までチューブの中へ後退可能である。
好ましくは、複数のバルーン膨張開口部の合計開口部断面積が、ルーメンの第1の断面積の1.2倍よりも大きい。より好ましくは、複数のバルーン膨張開口部の合計開口部断面積が、ルーメンの第1の断面積の1.5倍よりも大きい。
本発明の好適な実施形態によれば、バルーンカテーテルアッセンブリが、カテーテルチューブの前方縁部の内部におよび前方に装着される、開口部付きの前面表面を有する端部エレメントをさらに含む。追加的に、ワイヤが、端部エレメントに固定して取り付けられている。
好ましくは、バルーンカテーテルアッセンブリが、チューブの前面に画定され、前方膨張断面積を有する、前方向きの開口部をさらに含み、前方向きの開口部が、チューブのルーメンに流体連通する。追加的に、前方膨張断面積が、第1の断面積の25%から90%の間にある。
本発明のさらなる別の好適な実施形態に従ってさらに提供されるのは、第1の断面積を有するルーメンを含む細長い軸線、および、前方向きの開口部を有する細長いカテーテルチューブであって、前方向きの開口部は、チューブの前面に画定され、ルーメンに流体連通し、前方膨張断面積を有する、細長いカテーテルチューブと、ルーメンを通って延在するワイヤと、その後方端部において、細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンであって、バルーンは、0.4を超える最大膨張直径対長さの比率を有する膨張した状態によって特徴付けられている、膨張可能なバルーンとを含む、バルーンカテーテルアッセンブリであって、細長いカテーテルチューブは、ルーメンに連通する複数のバルーン膨張側部開口部を備えて形成されており、複数のバルーン膨張側部開口部は、前方膨張断面積を超える合計開口部断面積を有し、バルーンの下にあるカテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの側部開口部を含み、バルーンの少なくとも第1の部分が、バルーンの少なくとも第2の部分に対して、少なくとも720度だけ細長い軸線周りで捩じれ、それによって、前方向きの開口部を少なくとも部分的にシールするとき、複数のバルーン膨張側部開口部が、それを通してバルーンの膨張を提供するように構成されている、バルーンカテーテルアッセンブリである。
好ましくは、ワイヤが、チューブの前方縁部に固定して関連付けされている。本発明の好適な実施形態によれば、ワイヤが、最大の所定の範囲までチューブの中へ後退可能である。
好ましくは、複数のバルーン膨張側部開口部の合計開口部断面積が、前方膨張断面積の1.3倍よりも大きい。より好ましくは、複数のバルーン膨張側部開口部の合計開口部断面積が、前方膨張断面積の1.7倍よりも大きい。
本発明の好適な実施形態によれば、バルーンカテーテルアッセンブリが、カテーテルチューブの前方縁部の内部におよび前方に装着される、開口部付きの前面表面を有する端部エレメントをさらに含む。追加的に、端部エレメントが、少なくとも2つの側部開口部の完全に前方に位置付けされている。追加的にまたは代替的に、ワイヤが、端部エレメントに固定して取り付けられている。
本発明の別の好適な実施形態に従ってさらに提供されるのは、前方端部部分を有する細長い内視鏡と、細長い内視鏡の上に装着されている実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーンとを有する、アンカリングバルーン内視鏡であって、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーンは、細長い内視鏡の上に、第1および第2のシーリング取り付け場所を有しており、第1および第2のシーリング取り付け場所は、細長い内視鏡に沿って距離Aだけ分離されており、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーンは、第1および第2のシーリング取り付け場所の間に延在するバルーン表面の軸線方向断面の範囲Bを有しており、その範囲は、距離Aよりも少なくとも1.5倍大きく、細長い内視鏡の少なくとも一部分と同軸であり、細長い内視鏡の少なくとも一部分を取り囲む、内径Dを有する円筒形状のエレメントの中で膨張されるときに、実質的に非伸縮性の膨張可能なバルーンは、円筒形状のエレメントの内側表面に接触するアンカー固定表面を有しており、アンカー固定表面の軸線方向断面の範囲は、Cであり、ここで、A<C<B、および、C−A>mxD、ここでm>1である、アンカリングバルーン内視鏡である。
本発明の好適な実施形態によれば、バルーン内視鏡は、円筒形状のエレメントの中で膨張されるとき、内視鏡の半径方向のアンカー固定と、内視鏡の前方端部部分の軸線方向の前後移動とを同時に可能にするように構成されている。
好ましくは、mが、1.5よりも大きい。より好ましくは、mが、2よりも大きい。
本発明の好適な実施形態によれば、範囲Bが、距離Aの2倍よりも大きい。
本発明の好適な実施形態によれば、内視鏡は、円筒形状のエレメントの中にアンカー固定されている状態で、最大前方変位Eを伴って、前方に軸線方向に押され得、ここで、
E>nxD、ここで、n≧1である。
好ましくは、nが、1.5よりも大きい。より好ましくは、nが、2よりも大きい。
本発明の好適な実施形態によれば、内視鏡は、円筒形状のエレメントの中にアンカー固定されている状態で、最大後方変位Fを伴って、後方に軸線方向に押され得、ここで、F>kxD、ここでk≧1である。
好ましくは、kが、1.5よりも大きい。より好ましくは、kが、2よりも大きい。
本発明の好適な実施形態によれば、バルーンが、5から10mbarの圧力において、全体としてダブルの台形の軸線方向断面の自由形状まで膨張する。代替的に、バルーンが、5から10mbarの圧力において、全体としてダブルの長方形の軸線方向断面の自由形状まで膨張する。
本発明の別の代替的な実施形態では、バルーンが、5から10mbarの圧力において、全体としてダブルの楕円形の軸線方向断面の自由形状まで膨張する。追加的に、バルーンの全体としてダブルの楕円形の軸線方向断面の自由形状が、最大長手方向の範囲Lおよび最大半径方向の範囲Rを有しており、最大長手方向の範囲Lは、距離Aよりも大きい。追加的に、最大半径方向の範囲Rが、距離Aよりも大きい。好ましくは、半径方向の範囲Rと距離Aとの間の比率が、0.8から1.6の範囲にある。
本発明のさらなる別の好適な実施形態に従ってさらに提供されるのは、アンカリングバルーン内視鏡を提供するステップであって、アンカリングバルーン内視鏡は、前方先端部を有する細長い内視鏡、ならびに、前方先端部の後方に、および、前方先端部に隣接して、細長い内視鏡の上に装着されている膨張可能なアンカリングバルーンを含む、ステップと、アンカリングバルーン内視鏡を、バルーンが収縮した状態で、全体としてチューブ状の本体部分の中へ挿入するステップと、全体としてチューブ状の本体部分にアンカー固定係合するまでバルーンを膨張させ、バルーン内視鏡を全体としてチューブ状の本体部分に半径方向にアンカー固定するステップと、バルーン内視鏡が全体としてチューブ状の本体部分の中にアンカー固定され、半径方向に安定化されている状態で、細長い内視鏡の前方先端部を、細長い内視鏡の長手方向軸線に沿って軸線方向に変位させるステップとを含む、内視鏡検査方法である。
好ましくは、細長い内視鏡の前方先端部を軸線方向に変位させるステップが、細長い内視鏡の前方先端部を前方に変位させるステップを含む。さらに好ましくは、細長い内視鏡の前方先端部を軸線方向に変位させるステップが、細長い内視鏡の前方先端部を後方に変位させるステップを含む。
本発明の代替的な実施形態では、細長い内視鏡の前方先端部を前方に変位させるステップが、全体としてチューブ状の本体部分の半径よりも大きい距離だけ、前方先端部を前方に変位させることを含む。本発明の別の代替的な実施形態では、細長い内視鏡の前方先端部を後方に変位させるステップが、全体としてチューブ状の本体部分の半径よりも大きい距離だけ、前方先端部を後方に変位させることを含む。
好ましくは、内視鏡検査方法が、内視鏡の前方先端部の上に治療用デバイスを装着させるステップと、バルーン内視鏡が半径方向にアンカー固定されている状態で、内視鏡の前方先端部を軸線方向に変位させ、それによって、治療用デバイスを全体としてチューブ状の本体部分の中の病変と作動可能に係合させるステップとをさらに含む。
本発明の特定の実施形態によれば、治療用デバイスが、アブレーションデバイスであり、病変が、バレット病変であり、治療用デバイスを病変と作動可能に係合させるステップが、アブレーションデバイスをバレット病変に接触させることを含む。
追加的にまたは代替的に、内視鏡検査方法が、
前方先端部の上に装着されている前向きの光学素子が病変を検出することを可能にするために、内視鏡の前方先端部の横方向への偏向を実施するステップ、
病理組織のアブレーションを実施するステップ、
内視鏡が全体としてチューブ状の本体部分の中で半径方向にアンカー固定されている状態で、全体としてチューブ状の本体部分を光学素子によって検査するステップ、
バルーンを収縮させるステップ、および、
全体としてチューブ状の本体部分からバルーン内視鏡を引き抜くステップ
のうちの少なくとも1つをさらに含む。
本発明は、図面と併用されて、以下の説明からより完全に把握および理解されることとなる。
図1Aは、膨張した状態の、本発明の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーンカテーテルの単純化された説明図である。 図1Bは、収縮した状態の、本発明の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーンカテーテルの単純化された説明図である。 従来のバルーンカテーテルの対応する膨張のステップと比較した、図1Aから図1Bのバルーンカテーテルの膨張の段階の単純化された説明図である。 図3Aは、膨張した状態の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーンカテーテルの単純化された説明図である。図3Bは、収縮した状態の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーンカテーテルの単純化された説明図である。 図3Aから3Bのバルーンカテーテルの膨張のステップの単純化された説明図である。 膨張した状態の、本発明のさらなる別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーンカテーテルの単純化された説明図である。 収縮した状態の、本発明のさらなる別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーンカテーテルの単純化された説明図である。 図6Aは、収縮して巻き付け状態から広げられて完全に伸長された状態の図5Aおよび図5Bのバルーンカテーテルの単純化された説明図である。図6Bは、収縮して巻き付け状態から広げられて完全に後退された状態の図5Aおよび図5Bのバルーンカテーテルの単純化された説明図である。図6Cは、収縮して巻き付けられた状態の図5Aおよび図5Bのバルーンカテーテルの単純化された説明図である。 図7Aは、膨張されている姿勢(orientations)の、本発明の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第1の実施形態の単純化された説明図である。図7Bは、膨張されている姿勢の、本発明の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第1の実施形態の単純化された説明図である。図7Cは、膨張されている姿勢の、本発明の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第1の実施形態の単純化された説明図である。図7Dは、膨張されている姿勢の、本発明の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第1の実施形態の単純化された説明図である。 図8Aは、膨張されている姿勢の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第2の実施形態の単純化された説明図である。図8Bは、膨張されている姿勢の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第2の実施形態の単純化された説明図である。図8Cは、膨張されている姿勢の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第2の実施形態の単純化された説明図である。図8Dは、膨張されている姿勢の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第2の実施形態の単純化された説明図である。 図9Aは、膨張されている姿勢の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第3の実施形態の単純化された説明図である。図9Bは、膨張されている姿勢の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第3の実施形態の単純化された説明図である。図9Cは、膨張されている姿勢の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第3の実施形態の単純化された説明図である。図9Dは、膨張されている姿勢の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第3の実施形態の単純化された説明図である。 図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図である。 図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図である。 図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図である。 図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図である。 図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図である。 図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図である。 図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図である。 図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図である。 図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図である。 図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図である。
ここで、図1Aおよび図1Bを参照する。図1Aおよび図1Bは、それぞれ膨張した状態および収縮した状態の、本発明の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーンカテーテルの単純化された説明図である。
図1Aおよび図1Bでわかるように、細長いカテーテルチューブ102を含むバルーンカテーテルアッセンブリ100が存在しており、細長いカテーテルチューブ102は、ここでは、長手方向軸線103に沿って軸線方向に延在し、ルーメン断面積105を有するルーメン104を含むように示されており、また、ルーメン断面積105は、ここでは、第1の断面積と呼ばれる。ワイヤ106(典型的には、ステンレス鋼またはニチノールから形成される)は、カテーテルチューブ102を通って延在している。端部エレメント108(好ましくは、滑らかに丸みを帯びた開口部付きの前面表面110を有する)は、カテーテルチューブ102の前方縁部112の内部におよび前方に装着されており、端部エレメント断面積115を有する概して円柱形状の内側表面114を画定しており、また、端部エレメント断面積115は、ここでは、第2の断面積と呼ばれる。
好ましくは、ワイヤ106は、開口部付きの前面110によって画定されている前方向きの開口部116を通って延在しており、場合に応じて、接着剤、溶接、または、はんだ付けなどによって、端部エレメント108の内側表面114に固定して取り付けられている。ワイヤ106の断面積(ここでは、参照番号117で表記されている)は、好ましくは、端部エレメント断面積115よりも実質的に小さい。開口部116における端部エレメント断面積115からワイヤ106の断面積117を引いたものを、前方膨張断面積118と定義し、また、前方膨張断面積118は、ここでは、第3の断面積と呼ばれる。
上記に参照されている第1および第2の断面積の典型的な半径方向の寸法は、以下の通りである。
第1の断面積105 − 直径が、好ましくは1から2mmの間、より好ましくは1.2から1.8mmの間、最も好ましくは1.4から1.8mmの間にある。
第2の断面積115 − 直径が、好ましくは0.5から1.8mmの間、より好ましくは0.8から1.7mmの間、最も好ましくは1.2から1.6mmの間にある。
ワイヤ106の直径は、好ましくは0.3から1mmの間、より好ましくは0.35から0.8mmの間、最も好ましくは0.4から0.7mmの間にある。
上記に参照されている第1、第2、および第3の断面積の典型的な面積寸法は、以下の通りである。
第1の断面積105 − 好ましくは0.75から3mmの間、より好ましくは1.1から2.5mmの間、最も好ましくは1.5から2.5mmの間にある。
第2の断面積115 − 好ましくは0.2から2.5mmの間、より好ましくは0.5から2.2mmの間、最も好ましくは1.1から2mmの間にある。
第3の断面積118 − 好ましくは0.1から2.4mmの間、より好ましくは0.3から2mmの間、最も好ましくは0.5から1.8mmの間にある。
第1、第2、および第3の断面積の間の典型的な比率は、以下の通りである。
第2の断面積115は、好ましくは第1の断面積105の30から95%の間、より好ましくは第1の断面積105の50から90%の間、最も好ましくは第1の断面積105の65から85%の間にある。
第3の断面積118は、好ましくは第1の断面積105の25から90%の間、より好ましくは第1の断面積105の40から85%の間、最も好ましくは第1の断面積105の60から80%の間にある。
好ましくは、前方カテーテル先端部120が、ワイヤ106の前方端部に固定されている。概して非伸縮性の膨張可能なバルーン130が、好ましくは、その前方ネック部分132において、接着剤層136などによって、先端部120の対応する円筒形状の部分134に密封して固定されている。膨張可能なバルーン130は、好ましくは、その後方ネック部分138において、接着剤層142などによって、カテーテルチューブ102の外側表面部分140に密封して固定されている。
接着剤層142の前方向きの縁部144は、好ましくは、開口部116の後方に、後方バルーン装着距離150(好ましくは5から50mmの間)に存在している。接着剤層136の後方向きの縁部154は、接着剤層140の前方向きの縁部144から、全体バルーン長さ距離OBLDだけ分離されており、全体バルーン長さ距離OBLDは、ここでは、参照番号156によって表記されており、それは、好ましくは50から140mmの間である。
好ましくは、バルーン130は、自由形状(free−shape)圧力(典型的には5から10mbar)まで膨張されるとき、最大半径RAFSPを有し、最大半径RAFSPは、ここでは、参照記号158で表記されており、それは、好ましくは30から70mmの間、および、より好ましくは35から65mmの間にある。好ましくは、RAFSPとOBLDとの間の比率(すなわち、RAFSP/OBLD)は、0.4よりも高く、より好ましくは、この比率は、0.5から1の間にある。
カテーテルチューブ102が、ルーメン104に連通する複数のバルーン膨張側部開口部160を備えて形成されており、複数のバルーン膨張開口部は、バルーン130の下にあるカテーテルチューブ102に沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの開口部を含むことが、本発明の特有の特徴である。開口部160のすべては、好ましくは第3の断面積118を超える、より好ましくは第1の断面積105を超える、組み合わせた合計開口部断面積を一緒に有する。
側部開口部160の合計開口部断面積は、好ましくは前方膨張断面積118の1.3倍よりも大きく、より好ましくは前方膨張断面積118の1.7倍よりも大きく、最も好ましくは前方膨張断面積118の2倍よりも大きい。側部開口部160の好適な構成によれば、側部開口部160の合計開口部断面積は、ルーメン断面積105の4倍以下である。
側部開口部160の合計開口部断面積は、好ましくはルーメン断面積105の1.2倍よりも大きく、より好ましくはルーメン断面積105の1.5倍よりも大きく、最も好ましくはルーメン断面積105の2倍よりも大きい。側部開口部160のさらなる好適な構成によれば、側部開口部160の合計開口部断面積は、ルーメン断面積105の5倍以下である。
側部開口部160の合計開口部断面積を大きくすることは、側部開口部160を通る流体通路の抵抗の低減、ならびに、チューブ102のルーメン104を通るバルーン130のより速い膨張および収縮を可能にすることが理解される。また、側部開口部160の合計開口部断面積をルーメン断面積105の4倍以下となるように制限することは、バルーン130の下にあるチューブ102のフロント部分の機械的な強度を維持するために有益である可能性があることが理解される。
図示されている実施形態では、合計で10個のバルーン膨張側部開口部160が設けられている。図1Aおよび図1Bに図示されている好適な配置は、それぞれ3つの開口部160からなる2つの互いに反対側に方向付けされた列162および164と、それぞれ2つの開口部160からなる2つの互いに反対側に方向付けされた列166および168とを含み、列162および164のそれぞれは、軸線103に対して、列166および168のうちの隣接する1つから、おおよそ90度だけ、方位角的にオフセットされており、さらに、列166および168の中の開口部160のそれぞれは、列162および164の中の隣接する開口部160のそれぞれの対の間で、中間におよび概して等距離に、軸線103に沿って軸線方向に位置付けされている。
本発明のさらなる特有の特徴は、バルーンは、膨張した状態と、対応する収縮した状態とを有することによって特徴付けられ、バルーンの少なくとも第1の部分が、バルーンの少なくとも第2の部分に対して捩じられることが可能であり、複数のバルーン側部開口部160のうちのすべてではないが少なくとも1つの少なくとも部分的な閉塞を、結果として生じさせることである。
ここで、図2を参照する。図2は、従来のバルーンカテーテルの対応する膨張のステップA’、B’、C’、およびD’と比較した、図1Aおよび図1Bのバルーンカテーテルの膨張の段階A、B、C、およびDの単純化された説明図である。段階AおよびA’は同一であり、十分に収縮されて中心で捩じられた状態の図1Aのバルーンカテーテルおよび従来のカテーテルをそれぞれ示している。
段階Bは、初期膨張状態であり、加圧空気が、開口部116および160を通って、バルーン130の内部に進入する。段階B’は、段階Bと同様である。
段階Cは、さらなる膨張状態であり、加圧空気が、開口部116および160を通って、バルーン130の内部に進入し続けている。しかし、段階C’では、加圧空気は、開口部116だけを通って、バルーン130の内部に進入することが可能であり、開口部116は、少なくとも部分的に閉塞されていることが見られ、それによって、バルーン130の十分な膨張を妨げている。
前方向きの開口部116の部分的なまたは完全な閉塞は、たとえば、内視鏡的処置の間の腸などのような体腔の内側でのバルーン130の膨張の間に、または、概して円筒形状のチューブの中での膨張の間に、起こる可能性があることが理解される。そのような膨張の間に、体腔または円筒形状のチューブの内側壁部とのバルーン表面の摩擦接触は、バルーン130の捩じれを維持し、バルーンが膨張されているときに、バルーン130の捩じれが自由に戻ることを妨げる。したがって、膨張の間に、空気が、前方向きの開口部116を通してバルーンを充填し、バルーンの中心部分が、半径方向に拡張するとき、上述の捩じれ部は、戻されるのではなく、むしろ、バルーンの中心部分から前方および後方ネック部分に向かって横滑りする。後方ネック部分に向かって横滑りされた捩じれ部は、カテーテルチューブ102の前方縁部における端部エレメント108に到達するまで、後方に移動しながら、ワイヤ106の周りで固く締まり、端部エレメント108において、それは、チューブの直径の激しい増加によって、ワイヤに対して停止される。したがって、捩じれ部は、前方向きの開口部116の周りで、前方向きの開口部116に対して固く締まり、それによって、それを、少なくとも部分的に閉塞させ、バルーン130の十分なさらなる膨張を妨げる。したがって、段階A’からD’に示されている従来のカテーテルの膨張は、体腔または円筒形状のチューブの中でのバルーン130の十分な膨張を提供することが可能でなく、それによって、そのような体腔または円筒形状のチューブにバルーン130をアンカー固定することを妨げる。
典型的には、バルーン130の第1の部分が、バルーン130の第2の部分に対して、少なくとも720度だけ細長い軸線103周りで捩じられるとき、捩じれ部が、上記に説明されているように発達することとなり、それは、前方向きの開口部116を少なくとも部分的にシールすることとなる。したがって、バルーンの少なくとも第1の部分が、バルーンの少なくとも第2の部分に対して、少なくとも720度だけ細長い軸線103周りで捩じられるとき、複数の膨張側部開口部160は、それを通してバルーン130の膨張を提供するように構成されており、それによって、前方向きの開口部116を少なくとも部分的にシールする。
段階Dは、最終的な膨張状態であり、加圧空気が、バルーン130の内部を充填している。しかし、段階D’では、加圧空気は、開口部116だけを通って、バルーン130の内部に進入することが可能であり、開口部116は、閉塞されていることが見られ、それによって、バルーン130の十分な膨張を妨げている。
ここで、図3Aおよび図3Bを参照する。図3Aおよび図3Bは、それぞれ膨張した状態および収縮した状態の、本発明の別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーンカテーテルの単純化された説明図である。
図3Aおよび図3Bでわかるように、細長いカテーテルチューブ202を含むバルーンカテーテルアッセンブリ200が存在しており、細長いカテーテルチューブ202は、ここでは、長手方向軸線203に沿って軸線方向に延在し、ルーメン断面積205を有するルーメン204を含むように示されており、また、ルーメン断面積205は、ここでは、第1の断面積と呼ばれる。ワイヤ206(典型的には、ステンレス鋼またはニチノールから形成される)は、カテーテルチューブ202を通って延在している。ワイヤ後退制限エレメント207が、ワイヤ206が後退し得る範囲を制限するために、ワイヤ206の上に固定して装着されている。端部エレメント208(好ましくは、滑らかに丸みを帯びた開口部付きの前面表面210を有する)は、カテーテルチューブ202の前方縁部212の内部におよび前方に装着されており、端部エレメント断面積215を有する概して円柱形状の内側表面214を画定しており、また、端部エレメント断面積215は、ここでは、第2の断面積と呼ばれる。
好ましくは、ワイヤ206は、前方向きの開口部216を通って延在しており、ワイヤ後退制限エレメント207は、開口部216を通過することができないように構成されており、それによって、チューブ202の中へのワイヤ206の後退を制限する。ワイヤ206の断面積(ここでは、参照番号217で表記されている)は、好ましくは、端部エレメント断面積215よりも実質的に小さい。開口部216における端部エレメント断面積215からワイヤ206の断面積217を引いたものを、前方膨張断面積218と定義し、また、前方膨張断面積218は、ここでは、第3の断面積と呼ばれる。
上記に参照されている第1および第2の断面積の典型的な半径方向の寸法は、以下の通りである。
第1の断面積205 − 直径が、好ましくは1から2mmの間、より好ましくは1.2から1.8mmの間、最も好ましくは1.4から1.8mmの間にある。
第2の断面積215 − 直径が、好ましくは0.5から1.8mmの間、より好ましくは0.8から1.7mmの間、最も好ましくは1.2から1.6mmの間にある。
ワイヤ106の直径は、好ましくは0.3から1mmの間、より好ましくは0.35から0.8mmの間、最も好ましくは0.4から0.7mmの間にある。
上記に参照されている第1、第2、および第3の断面積の典型的な面積寸法は、以下の通りである。
第1の断面積205 − 好ましくは0.75から3mmの間、より好ましくは1.1から2.5mmの間、最も好ましくは1.5から2.5mmの間にある。
第2の断面積215 − 好ましくは0.2から2.5mmの間、より好ましくは0.5から2.2mmの間、最も好ましくは1.1から2mmの間にある。
第3の断面積218 − 好ましくは0.1から2.4mmの間、より好ましくは0.3から2mmの間、最も好ましくは0.5から1.8mmの間にある。
第1、第2、および第3の断面積の間の典型的な比率は、以下の通りである。
第2の断面積215は、好ましくは第1の断面積205の30から95%の間、より好ましくは第1の断面積205の50から90%の間、最も好ましくは第1の断面積205の65から85%の間にある。
第3の断面積218は、好ましくは第1の断面積205の25から90%の間、より好ましくは第1の断面積205の40から85%の間、最も好ましくは第1の断面積205の60から80%の間にある。
図3Aに示されている姿勢では、ワイヤ206は、その最大前方範囲H(図3Aでは、参照番号219で示されている)の位置にある。したがって、ワイヤ後退制限エレメント207は、開口部216の後方に後退することができないので、チューブ202を通るワイヤ206の最大後退範囲は、Hである。したがって、チューブ202を通るワイヤ206の伸長−後退の軸線方向の振幅は、Hである。Hは、好ましくは3から16mmの間、より好ましくは5から13mmの間、最も好ましくは6から10mmの間にある。
好ましくは、前方カテーテル先端部220が、ワイヤ206の前方端部に固定されている。概して非伸縮性の膨張可能なバルーン230が、好ましくは、その前方ネック部分232において、接着剤層236などによって、先端部220の対応する円筒形状の部分234に密封して固定されている。膨張可能なバルーン230は、好ましくは、その後方ネック部分238において、接着剤層242などによって、カテーテルチューブ202の外側表面部分240に密封して固定されている。
接着剤層242の前方向きの縁部244は、好ましくは、開口部216の後方に、後方バルーン装着距離250(好ましくは5から50mmの間)に存在している。接着剤層236の後方向きの縁部254は、外側表面部分240の前方向きの縁部244から、全体バルーン長さ距離OBLDだけ分離されており、全体バルーン長さ距離OBLDは、ここでは、参照番号256によって表記されており、それは、好ましくは50から140mmの間である。
好ましくは、バルーン230は、自由形状圧力(典型的には5から10mbar)まで膨張されるとき、最大半径RAFSPを有し、最大半径RAFSPは、ここでは、参照記号258で表記されており、それは、好ましくは30から70mmの間、および、より好ましくは35から65mmの間にある。好ましくは、RAFSPとOBLDとの間の比率(すなわち、RAFSP/OBLD)は、0.4よりも高く、より好ましくは、この比率は、0.5から1の間にある。
カテーテルチューブ202が、ルーメン204に連通する複数のバルーン膨張側部開口部260を備えて形成されており、複数のバルーン膨張開口部は、バルーン230の下にあるカテーテルチューブ202に沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの開口部を含むことが、本発明の特有の特徴である。開口部260のすべては、好ましくは第3の断面積218を超える、より好ましくは第1の断面積205を超える合計開口部断面積を有する。
側部開口部260の合計開口部断面積は、好ましくは前方膨張断面積218の1.3倍よりも大きく、より好ましくは前方膨張断面積218の1.7倍よりも大きく、最も好ましくは前方膨張断面積218の2倍よりも大きい。側部開口部260の好適な構成によれば、側部開口部260の合計開口部断面積は、ルーメン断面積205の4倍以下である。
側部開口部260の合計開口部断面積は、好ましくはルーメン断面積205の1.2倍よりも大きく、より好ましくはルーメン断面積205の1.5倍よりも大きく、最も好ましくはルーメン断面積205の2倍よりも大きい。側部開口部260のさらなる好適な構成によれば、側部開口部260の合計開口部断面積は、ルーメン断面積205の5倍以下である。
側部開口部260の合計開口部断面積を大きくすることは、側部開口部260を通る流体通路の抵抗の低減、ならびに、チューブ202のルーメン204を通るバルーン230のより速い膨張および収縮を可能にすることが理解される。また、側部開口部260の合計開口部断面積をルーメン断面積205の4倍以下となるように制限することは、バルーン230の下にあるチューブ202のフロント部分の機械的な強度を維持するために有益である可能性があることが理解される。
図示されている実施形態では、合計で10個のバルーン膨張側部開口部260が設けられている。図1Aおよび図1Bに図示されている好適な配置は、それぞれ3つの開口部260からなる2つの互いに反対側に方向付けされた列262および264と、それぞれ2つの開口部260からなる2つの互いに反対側に方向付けされた列266および268とを含み、列262および264のそれぞれは、軸線203に対して、列266および268のうちの隣接する1つから、おおよそ90度だけ、方位角的にオフセットされており、さらに、列266および268の中の開口部260のそれぞれは、列262および264の中の隣接する開口部260のそれぞれの対の間で、中間におよび概して等距離に、軸線203に沿って軸線方向に位置付けされている。
本発明のさらなる特有の特徴は、バルーンは、膨張した状態と、対応する収縮した状態とを有することによって特徴付けられ、バルーンの少なくとも第1の部分が、バルーンの少なくとも第2の部分に対して捩じられることが可能であり、複数のバルーン側部開口部260のうちのすべてではないが少なくとも1つの少なくとも部分的な閉塞を、結果として生じさせることである。ワイヤ後退制限エレメント207は、バルーンが捩じられているときに、チューブ202の中へのワイヤ206の後退を制限する。
ここで、図4を参照する。図4は、図3Aおよび図3Bのバルーンカテーテルの膨張の段階A、B、C、およびDの単純化された説明図である。
段階Aは、十分に収縮されて捩じられた状態の図3Aおよび図3Bのバルーンカテーテルを示している。
段階Bは、初期膨張状態であり、加圧空気が、開口部216および260を通って、バルーン230の内部に進入する。
段階Cは、さらなる膨張状態であり、加圧空気が、開口部216および260を通って、バルーン230の内部に進入し続けている。
段階Dは、最終的な膨張状態であり、加圧空気が、バルーン230の内部を充填している。
ここで、図5Aおよび図5Bを参照する。図5Aおよび図5Bは、それぞれ膨張した状態および収縮した状態の、本発明のさらなる別の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーンカテーテルの単純化された説明図である。
図5Aおよび図5Bでわかるように、細長いカテーテルチューブ302を含むバルーンカテーテルアッセンブリ300が存在しており、細長いカテーテルチューブ302は、ここでは、長手方向軸線303に沿って軸線方向に延在し、ルーメン断面積305を有するルーメン304を含むように示されており、また、ルーメン断面積305は、ここでは、第1の断面積と呼ばれる。ワイヤ306(典型的には、ステンレス鋼またはニチノールから形成される)は、カテーテルチューブ302を通って延在している。ワイヤ後退制限エレメント307が、ワイヤ306が後退し得る範囲を制限するために、ワイヤ306の上に固定して装着されている。端部エレメント308(好ましくは、滑らかに丸みを帯びた開口部付きの前面表面310を有する)は、カテーテルチューブ302の前方縁部312の内部におよび前方に装着されており、端部エレメント断面積315を有する概して円柱形状の内側表面314を画定しており、また、端部エレメント断面積315は、ここでは、第2の断面積と呼ばれる。
好ましくは、ワイヤ306は、前方向きの開口部316を通って延在している。ワイヤ306の断面積(ここでは、参照番号317で表記されている)は、好ましくは、端部エレメント断面積315よりも実質的に小さい。ワイヤ後退制限エレメント307の断面積は、開口部316の断面積よりも大きく、それによって、ワイヤ306が後退し得る範囲を制限する。開口部316における端部エレメント断面積315からワイヤ306の断面積317を引いたものを、前方膨張断面積318と定義し、また、前方膨張断面積318は、ここでは、第3の断面積と呼ばれる。
上記に参照されている第1および第2の断面積の典型的な半径方向の寸法は、以下の通りである。
第1の断面積305 − 直径が、好ましくは1から2mmの間、より好ましくは1.2から1.8mmの間、最も好ましくは1.4から1.8mmの間にある。
第2の断面積315 − 直径が、好ましくは0.5から1.8mmの間、より好ましくは0.8から1.7mmの間、最も好ましくは1.2から1.6mmの間にある。
ワイヤ306の直径は、好ましくは0.3から1mmの間、より好ましくは0.35から0.8mmの間、最も好ましくは0.4から0.7mmの間にある。
上記に参照されている第1、第2、および第3の断面積の典型的な面積寸法は、以下の通りである。
第1の断面積305 − 好ましくは0.75から3mmの間、より好ましくは1.1から2.5mmの間、最も好ましくは1.5から2.5mmの間にある。
第2の断面積315 − 好ましくは0.2から2.5mmの間、より好ましくは0.5から2.2mmの間、最も好ましくは1.1から2mmの間にある。
第3の断面積318 − 好ましくは0.1から2.4mmの間、より好ましくは0.3から2mmの間、最も好ましくは0.5から1.8mmの間にある。
第1、第2、および第3の断面積の間の典型的な比率は、以下の通りである。
第2の断面積315は、好ましくは第1の断面積305の30から95%の間、より好ましくは第1の断面積305の50から90%の間、最も好ましくは第1の断面積305の65から85%の間にある。
第3の断面積318は、好ましくは第1の断面積305の25から90%の間、より好ましくは第1の断面積305の40から85%の間、最も好ましくは第1の断面積305の60から80%の間にある。
図5Aに示されている姿勢では、ワイヤ306は、その最大前方範囲H(また、第2の距離と称され、図5Aでは、参照番号319で示されている)の位置にある。したがって、ワイヤ後退制限エレメント307は、開口部316の後方に後退することができないので、チューブ302を通るワイヤ306の最大後退範囲は、Hである。したがって、チューブ302を通るワイヤ306の伸長−後退の軸線方向の振幅は、Hである。Hは、好ましくは3から16mmの間、より好ましくは5から13mmの間、最も好ましくは6から10mmの間にある。
好ましくは、前方カテーテル先端部320が、ワイヤ306の前方端部に固定されている。概して非伸縮性の膨張可能なバルーン330が、好ましくは、その前方ネック部分332において、接着剤層336などによって、先端部320の対応する円筒形状の部分334に密封して固定されている。膨張可能なバルーン330は、好ましくは、その後方ネック部分338において、接着剤層342などによって、カテーテルチューブ302の外側表面部分340に密封して固定されている。
接着剤層342の前方向きの縁部344は、好ましくは、開口部316の後方に、後方バルーン装着距離350(好ましくは5から50mmの間)に存在している。接着剤層336の後方向きの縁部354は、外側表面部分340の前方向きの縁部344から、全体バルーン長さ距離OBLDだけ分離されており、全体バルーン長さ距離OBLDは、ここでは、参照番号356によって表記されており、それは、好ましくは50から140mmの間である。
好ましくは、バルーン330は、自由形状圧力(典型的には5から10mbar)まで膨張されるとき、最大半径RAFSPを有し、最大半径RAFSPは、ここでは、参照記号358で表記されており、それは、好ましくは30から70mmの間、および、より好ましくは35から65mmの間にある。好ましくは、RAFSPとOBLDとの間の比率(すなわち、RAFSP/OBLD)は、0.4よりも高く、より好ましくは、この比率は、0.5から1の間にある。
カテーテルチューブ302が、ルーメン304に連通する複数のバルーン膨張側部開口部360を備えて形成されており、複数のバルーン膨張開口部は、バルーン330の下にあるカテーテルチューブ302に沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの開口部を含むことが、本発明の特有の特徴である。開口部360のすべては、好ましくは第3の断面積318を超える、より好ましくは第1の断面積305を超える合計開口部断面積を有する。
側部開口部360の合計開口部断面積は、好ましくは前方膨張断面積318の1.3倍よりも大きく、より好ましくは前方膨張断面積318の1.7倍よりも大きく、最も好ましくは前方膨張断面積318の2倍よりも大きい。側部開口部360の好適な構成によれば、側部開口部360の合計開口部断面積は、ルーメン断面積305の4倍以下である。
側部開口部360の合計開口部断面積は、好ましくはルーメン断面積305の1.2倍よりも大きく、より好ましくはルーメン断面積305の1.5倍よりも大きく、最も好ましくはルーメン断面積305の2倍よりも大きい。側部開口部360のさらなる好適な構成によれば、側部開口部360の合計開口部断面積は、ルーメン断面積305の5倍以下である。
側部開口部360の合計開口部断面積を大きくすることは、側部開口部360を通る流体通路の抵抗の低減、ならびに、チューブ302のルーメン304を通るバルーン330のより速い膨張および収縮を可能にすることが理解される。また、側部開口部360の合計開口部断面積をルーメン断面積305の4倍以下となるように制限することは、バルーン330の下にあるチューブ302のフロント部分の機械的な強度を維持するために有益である可能性があることが理解される。
図示されている実施形態では、合計で10個のバルーン膨張側部開口部360が設けられている。図5Aおよび図5Bに図示されている好適な配置は、それぞれ3つの開口部360からなる2つの互いに反対側に方向付けされた列362および364と、それぞれ2つの開口部360からなる2つの互いに反対側に方向付けされた列366および368とを含み、列362および364のそれぞれは、軸線303に対して、列366および368のうちの隣接する1つから、おおよそ90度だけ、方位角的にオフセットされており、さらに、列366および368の中の開口部360のそれぞれは、列362および364の中の隣接する開口部360のそれぞれの対の間で、中間におよび概して等距離に、軸線303に沿って軸線方向に位置付けされている。
本発明のさらなる特有の特徴は、バルーンは、膨張した状態と、対応する収縮した状態とを有することによって特徴付けられ、バルーンの少なくとも第1の部分が、バルーンの少なくとも第2の部分に対して捩じられることが可能であり、複数のバルーン側部開口部360のうちのすべてではないが少なくとも1つの少なくとも部分的な閉塞を、結果として生じさせることである。
図5Aおよび図5Bの実施形態では、本出願人の公開されたPCT特許出願第WO2010/137025号(その開示は、本明細書で参照により組み込まれている)に詳細に説明されているように、ワイヤ306の上にバルーン330を巻き付けることによって、バルーン330の捩じれが意図的にもたらされ、それは、収縮した状態のバルーン330の断面直径を低減させるのに有益であり、それによって、内視鏡の器具チャネルを通したその挿入を可能にする。
図5Aおよび図5Bでわかるように、巻き付けアッセンブリ380は、その後方部分において、カテーテルチューブ302およびワイヤ306に接続されており、矢印386で示されているように長手方向軸線303周りで方位角的に、チューブ302に対してワイヤ306を巻き付けること、および、巻き付け状態から広げることを、ユーザー選択可能に提供するように作動する。巻き付けアッセンブリ380は、本出願人の公開されたPCT特許出願第WO2010/137025号(その開示は、本明細書で参照により組み込まれている)に詳細に説明されている巻き付けアッセンブリと同一にすることが可能である。
ワイヤ306の周りにバルーン330を巻き付けることは、バルーン330がワイヤ306の周りにらせん状の配置を形成するので、チューブ302のルーメン304を通してワイヤ306を後方に後退させ、バルーン330に、巻き付け状態から広げられて伸長されたその最大距離よりも短い長手方向の距離をとらせることが理解される。バルーン330が巻き付けられる結果として、チューブ302に対するワイヤ306のこの後方への軸線方向の変位は、大きくても、細長いカテーテルチューブに対する最大距離であり、それは、ここでは、第1の距離と称される。第1の距離は、巻き付けアッセンブリ380によって可能となる最大巻き付けの関数である。
第2の距離Hが、第1の距離の関数であることが、本発明の特有の特徴である。本発明の好適な実施形態によれば、第2の距離Hは、第1の距離よりも長い。この構成は、バルーン330が、完全に巻き付けられたときに引っ張られていない状態となることを可能にし、それによって、バルーン330にかかる力を低減させ、カテーテルアッセンブリ300の前方部分のより高いフレキシビリティーを提供する。この実施形態において、第1の距離に対する第2の距離の比率は、好ましくは1.3よりも大きく、より好ましくは1.5よりも大きく、最も好ましくは2よりも大きい。
本発明の別の好適な実施形態によれば、第1の距離は、第2の距離Hよりも長い。この構成は、バルーン330がきつく巻き付けられることを可能にし、それによって、幅の狭い器具チャネルを通したその挿入を可能にする。この実施形態において、第2の距離に対する第1の距離の比率は、好ましくは1.3よりも大きく、より好ましくは1.5よりも大きく、最も好ましくは2よりも大きい。
カテーテルアッセンブリ300のさらなる好適な構成によれば、第2の距離Hは、好ましくは5から20ミリメートルの範囲にあり、より好ましくは6から12ミリメートルの範囲にある。
ワイヤ後退制限エレメント307は、ワイヤ306が後退し得る範囲を制限し、巻き付けに関連する後退のケースだけでなく、たとえば、内視鏡検査の間の腸などの体腔の中のカテーテルアッセンブリ300の進行の間など、その前方部分または前方先端部320に加えられる力に起因してワイヤが後退される場合に有益であることが理解される。仮に、制限エレメント307が取り除かれ、ワイヤ306がかなりの軸線方向の範囲まで後退することができるとしたら、バルーン330の長さが、低減されることとなり、したがって、それによって、より多くのバルーン材料が、より短い軸線方向の長さに積み重ねられるので、内視鏡検査の間に内視鏡の器具チャネルを通して引き抜くことに対するバルーン330の抵抗を生じさせる。好ましくは、制限エレメント307は、最大後退Hを制限し、器具チャネルを通してカテーテルアッセンブリ300を引き抜く間に、バルーン材料の積み重なりが起こることとならないようになっている。
図6Aは、収縮して巻き付け状態から広げられて完全に伸長された状態の図5Aおよび図5Bのバルーンカテーテルの単純化された説明図である。ワイヤ後退制限エレメント307は、開口部316の前方に距離Hだけ間隔を置いて配置されていることがわかる。
図6Bは、収縮して巻き付け状態から広げられて完全に後退された状態の図5Aおよび図5Bのバルーンカテーテルの単純化された説明図である。ワイヤ後退制限エレメント307が、開口部316に係合し、開口部316を通過することができず、それによって、チューブ302の中へのワイヤ306の後退を制限していることがわかる。
図6Cは、収縮して巻き付けられた状態の図5Aおよび図5Bのバルーンカテーテルの単純化された説明図である。ワイヤ後退制限エレメント307が、開口部316に係合し、開口部316を通過することができず、それによって、チューブ302の中へのワイヤ306の後退を制限していることがわかる。
ここで、図7A、図7B、図7C、および図7Dを参照する。図7A、図7B、図7C、および図7Dは、4つの膨張されている姿勢の、本発明の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第1の実施形態の単純化された説明図である。
図7Aでわかるように、アンカリングバルーン内視鏡500が設けられており、アンカリングバルーン内視鏡500は、細長い内視鏡本体部分504および前方端部部分506を有する細長い内視鏡502を含む。前方端部部分506、および、それに隣接する本体部分504の少なくとも一部分は、長手方向軸線507に沿って延在している。器具チャネル508は、典型的には、内視鏡本体部分504の中に形成されており、前方端部部分506の前方向きの表面512において、前方開口部510を有する。また、前方端部部分506の前方向きの表面512には、CCDカメラなどのような観察用光学素子514、および、LEDなどのような照明エレメント516も、位置付けされている。
本発明の好適な実施形態によれば、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン520が、前方端部部分506に隣接する内視鏡本体504の上に固定して装着されている。バルーンは、食道などのような概してチューブ状の本体部分の中にしっかりとアンカー固定されるが、それと同時に、軸線方向に行ったり来たりする前方端部部分506の前後移動を可能にするように構築されて作動することが、本発明の特有の特徴である。この装置は、内視鏡検査および胃食道接合部の病気の治療において、非常に有益である。
実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン520は、本出願人の公開されたPCT特許出願のWO2011/111040およびWO/2012/120492(それらの説明は、本明細書で参照により組み込まれている)に説明されているように、内視鏡の内部体積を介して、選択可能に膨張または収縮させることが可能である。代替的に、内視鏡本体504の内部または外部のいずれかにおいて、専用の膨張/収縮チャネルを用いることが可能である。
図7Aの図示されている実施形態では、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン520は、5から10mbarなどのような比較的に低い圧力において、概してダブルの台形の軸線方向断面の自由形状まで膨張する。バルーンは、好ましくは、典型的には0.01から0.4mmの間の厚さの任意の適切な材料(たとえば、有機ポリマーもしくは無機ポリマー、ナイロン、またはシリコーンなど)から作製されており、内視鏡本体の上に密封して装着され、細長い内視鏡に沿って、第1および第2のシーリング取り付け場所522および524にアンカー固定されており、第1および第2のシーリング取り付け場所522および524は、距離Aだけ分離されている。
図7Aでわかるように、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン520のダブルの台形の軸線方向断面の自由形状の2つの台形の断面部分のそれぞれは、バルーン表面の軸線方向断面の範囲Bを有しており、それは、前方および後方向きの半径方向外向きに延在する横断方向の断面部分526および528と、半径方向に変位された断面部分530とを含み、半径方向に変位された断面部分530は、軸線507に平行であり、距離Aよりも大きい長さを有する。
好ましくは、部分530の長さは、距離Aよりも少なくとも30%大きく、より好ましくは、部分530の長さは、距離Aよりも少なくとも50%大きく、最も好ましくは、部分530の長さは、距離Aよりも少なくとも100%大きい。範囲Bは、好ましくは、Aよりも少なくとも1.5倍大きく、より好ましくは、Aよりも少なくとも2倍大きく、最も好ましくは、Aよりも少なくとも3倍大きい。
ここで、追加的に図7Bを参照すると、実質的に非伸縮性の膨張可能なバルーン520が、内径Dを有する円筒形状のエレメント(細長い内視鏡の少なくとも一部分と同軸であり、細長い内視鏡の少なくとも一部分を取り囲む)の中で、典型的には20mbarよりも大きいアンカー固定圧力まで、および、好ましくは60mbarよりも大きいアンカー固定圧力まで膨張されるとき、実質的に非伸縮性の膨張可能なバルーン520は、円筒形状のエレメントの内側表面に接触する円筒形状のアンカー固定表面を有することがわかる。円筒形状のアンカー固定表面は、軸線方向断面の範囲Cを有する。
以下の幾何学的関係が存在していることが、本発明の特有の特徴である。
A<C<B、および、
C−A>mxD、ここで、m≧1である。
好ましくは、mは、おおよそ1であり、より好ましくは、mは、1.5よりも大きく、最も好ましくは、mは、2よりも大きい。
医療において、円筒形状のエレメントは、患者の食道とすることが可能であるが、しかし、上記に規定されているバルーン520の幾何学的構造は、上記に規定されているようなその幾何学形状以外、円筒形状のエレメントの性質とは無関係であり、その場合には、円筒形状のエレメントは、テストフィクスチャーとすることが可能であることが理解される。
ここで図7Cを参照すると、本発明の好適な実施形態によれば、内視鏡は、アンカー固定されている状態で、Eの最大前方変位を伴って、軸線507に沿って前方に容易に押され得ることがわかる。ここで、
E>nxD、ここで、n≧1
である。
好ましくは、nは、おおよそ1であり、より好ましくは、nは、1.5よりも大きく、最も好ましくは、nは、2よりも大きい。
ここで図7Dを参照すると、本発明の好適な実施形態によれば、内視鏡は、アンカー固定されている状態で、Fの最大後方変位を伴って、軸線507に沿って後方に押され得ることがわかり、Fは、Eに等しくなる必要はない。ここで、
F>kxD、ここで、k≧1
である。
好ましくは、kは、おおよそ1であり、より好ましくは、kは、1.5よりも大きく、最も好ましくは、kは、2よりも大きい。
ここで、図8A、図8B、図8C、および図8Dを参照する。図8A、図8B、図8C、および図8Dは、4つの膨張されている姿勢の、本発明の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第2の実施形態の単純化された説明図である。
図8Aでわかるように、アンカリングバルーン内視鏡600が設けられており、アンカリングバルーン内視鏡600は、細長い内視鏡本体部分604および前方端部部分606を有する細長い内視鏡602を含む。前方端部部分606、および、それに隣接する本体部分604の少なくとも一部分は、長手方向軸線607に沿って延在している。器具チャネル608は、典型的には、内視鏡本体部分604の中に形成されており、前方端部部分606の前方向きの表面612において、前方開口部610を有する。また、前方端部部分606の前方向きの表面612には、CCDカメラなどのような観察用光学素子614、および、LEDなどのような照明エレメント616も、位置付けされている。
本発明の好適な実施形態によれば、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン620が、前方端部部分606に隣接する内視鏡本体604の上に固定して装着されている。バルーンは、食道などのような概してチューブ状の本体部分の中にしっかりとアンカー固定されるが、それと同時に、軸線方向に行ったり来たりする前方端部部分606の前後移動を可能にするように構築されて作動することが、本発明の特有の特徴である。この装置は、内視鏡検査および胃食道接合部の病気の治療において、非常に有益である。
実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン620は、本出願人の公開されたPCT特許出願のWO2011/111040およびWO/2012/120492(それらの説明は、本明細書で参照により組み込まれている)に説明されているように、内視鏡の内部体積を介して、選択可能に膨張または収縮させることが可能である。代替的に、内視鏡本体604の内部または外部のいずれかにおいて、専用の膨張/収縮チャネルを用いることが可能である。
図8Aの図示されている実施形態では、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン620は、5から10mbarなどのような比較的に低い圧力において、概してダブルの長方形の軸線方向断面の自由形状まで膨張する。バルーンは、好ましくは、典型的には0.01から0.4mmの間の厚さの任意の適切な材料(たとえば、有機ポリマーもしくは無機ポリマー、ナイロン、またはシリコーンなど)から作製されており、内視鏡本体の上に密封して装着され、細長い内視鏡に沿って、第1および第2のシーリング取り付け場所622および624にアンカー固定されており、第1および第2のシーリング取り付け場所622および624は、距離Aだけ分離されている。
図8Aでわかるように、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン620のダブルの長方形の軸線方向断面の自由形状の2つの長方形の断面部分のそれぞれは、バルーン表面の軸線方向断面の範囲Bを有しており、それは、前方および後方向きの半径方向外向きに延在する横断方向の断面部分626および628と、半径方向に変位された断面部分630とを含み、半径方向に変位された断面部分630は、軸線607に平行であり、距離Aよりも大きい長さを有する。
好ましくは、部分630の長さは、距離Aよりも少なくとも30%大きく、より好ましくは、部分630の長さは、距離Aよりも少なくとも50%大きく、最も好ましくは、部分630の長さは、距離Aよりも少なくとも100%大きい。範囲Bは、好ましくは、Aよりも少なくとも1.5倍大きく、より好ましくは、Aよりも少なくとも2倍大きく、最も好ましくは、Aよりも少なくとも3倍大きい。
ここで、追加的に図8Bを参照すると、実質的に非伸縮性の膨張可能なバルーン620が、内径Dを有する円筒形状のエレメント(細長い内視鏡の少なくとも一部分と同軸であり、細長い内視鏡の少なくとも一部分を取り囲む)の中で、典型的には20mbarよりも大きいアンカー固定圧力まで、および、好ましくは60mbarよりも大きいアンカー固定圧力まで膨張されるとき、実質的に非伸縮性の膨張可能なバルーン620は、円筒形状のエレメントの内側表面に接触する円筒形状のアンカー固定表面を有することがわかる。円筒形状のアンカー固定表面は、軸線方向断面の範囲Cを有する。
以下の幾何学的関係が存在していることが、本発明の特有の特徴である。
A<C<B、および、
C−A>mxD、ここで、m≧1である。
好ましくは、mは、1であり、より好ましくは、mは、1.5よりも大きく、最も好ましくは、mは、2よりも大きい。
医療において、円筒形状のエレメントは、患者の食道とすることが可能であるが、しかし、上記に規定されているバルーン620の幾何学的構造は、上記に規定されているようなその幾何学形状以外、円筒形状のエレメントの性質とは無関係であり、その場合には、円筒形状のエレメントは、テストフィクスチャーとすることが可能であることが理解される。
ここで図8Cを参照すると、本発明の好適な実施形態によれば、内視鏡は、アンカー固定されている状態で、Eの最大前方変位を伴って、軸線607に沿って前方に容易に押され得ることがわかる。ここで、
E>nxD、ここで、n≧1
である。
好ましくは、nは、おおよそ1であり、より好ましくは、nは、1.5よりも大きく、最も好ましくは、nは、2よりも大きい。
ここで図8Dを参照すると、本発明の好適な実施形態によれば、内視鏡は、アンカー固定されている状態で、Fの最大後方変位を伴って、軸線607に沿って後方に押され得ることがわかり、Fは、Eに等しくなる必要はない。ここで、
F>kxD、ここで、k≧1
である。
好ましくは、kは、おおよそ1であり、より好ましくは、kは、1.5よりも大きく、最も好ましくは、kは、2よりも大きい。
ここで、図9A、図9B、図9C、および図9Dを参照する。図9A、図9B、図9C、および図9Dは、4つの膨張されている姿勢の、本発明の好適な実施形態に従って構築されて作動するバルーン内視鏡の第3の実施形態の単純化された説明図である。
図9Aでわかるように、アンカリングバルーン内視鏡700が設けられており、アンカリングバルーン内視鏡700は、細長い内視鏡本体部分704および前方端部部分706を有する細長い内視鏡702を含む。前方端部部分706、および、それに隣接する本体部分704の少なくとも一部分は、長手方向軸線707に沿って延在している。器具チャネル708は、典型的には、内視鏡本体部分704の中に形成されており、前方端部部分706の前方向きの表面712において、前方開口部710を有する。また、前方端部部分706の前方向きの表面712には、CCDカメラなどのような観察用光学素子714、および、LEDなどのような照明エレメント716も、位置付けされている。
本発明の好適な実施形態によれば、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン720が、前方端部部分706に隣接する内視鏡本体704の上に固定して装着されている。バルーンは、食道などのような概してチューブ状の本体部分の中にしっかりとアンカー固定されるが、それと同時に、軸線方向に行ったり来たりする前方端部部分706の前後移動を可能にするように構築されて作動することが、本発明の特有の特徴である。この装置は、内視鏡検査および胃食道接合部の病気の治療において、非常に有益である。
実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン720は、本出願人の公開されたPCT特許出願のWO2011/111040およびWO/2012/120492(それらの説明は、本明細書で参照により組み込まれている)に説明されているように、内視鏡の内部体積を介して、選択可能に膨張または収縮させることが可能である。代替的に、内視鏡本体704の内部または外部のいずれかにおいて、専用の膨張/収縮チャネルを用いることが可能である。
図9Aの図示されている実施形態では、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン720は、5から10mbarなどのような比較的に低い圧力において、概してダブルの楕円形の軸線方向断面の自由形状まで膨張する。バルーンは、好ましくは、典型的には0.01から0.4mmの間の厚さの任意の適切な材料(たとえば、有機ポリマーもしくは無機ポリマー、ナイロン、またはシリコーンなど)から作製されており、内視鏡本体の上に密封して装着され、細長い内視鏡に沿って、第1および第2のシーリング取り付け場所722および724にアンカー固定されており、第1および第2のシーリング取り付け場所722および724は、距離Aだけ分離されている。
図9Aでわかるように、実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーン720のダブルの楕円形の軸線方向断面の自由形状の2つの楕円形の断面部分のそれぞれは、バルーン表面の軸線方向断面の範囲B、最大長手方向の範囲L、および、最大半径方向の範囲Rを有する。好ましくは、バルーン表面の軸線方向断面の範囲Bは、距離Aよりも大きい。さらに好ましくは、長手方向の範囲Lは、距離Aよりも大きい。本発明の好適な実施形態によれば、半径方向の範囲Rと距離Aとの間の比率は、0.8から1.6の範囲にあり、より好ましくは、1.0から1.6の範囲にある。
範囲Bは、好ましくは、Aよりも少なくとも1.5倍大きく、より好ましくは、Aよりも少なくとも2倍大きく、最も好ましくは、Aよりも少なくとも3倍大きい。
ここで、追加的に図9Bを参照すると、実質的に非伸縮性の膨張可能なバルーン720が、内径Dを有する円筒形状のエレメント(細長い内視鏡の少なくとも一部分と同軸であり、細長い内視鏡の少なくとも一部分を取り囲む)の中で、典型的には20mbarよりも大きいアンカー固定圧力まで、および、好ましくは60mbarよりも大きいアンカー固定圧力まで膨張されるとき、実質的に非伸縮性の膨張可能なバルーン720は、円筒形状のエレメントの内側表面に接触する円筒形状のアンカー固定表面を有することがわかる。円筒形状のアンカー固定表面は、軸線方向断面の範囲Cを有する。
以下の幾何学的関係が存在していることが、本発明の特有の特徴である。
A<C<B、および、
C−A>mxD、ここで、m≧1である。
好ましくは、mは、1であり、より好ましくは、mは、1.5よりも大きく、最も好ましくは、mは、2よりも大きい。
医療において、円筒形状のエレメントは、患者の食道とすることが可能であるが、しかし、上記に規定されているバルーン720の幾何学的構造は、上記に規定されているようなその幾何学形状以外、円筒形状のエレメントの性質とは無関係であり、その場合には、円筒形状のエレメントは、テストフィクスチャーとすることが可能であることが理解される。
ここで図9Cを参照すると、本発明の好適な実施形態によれば、内視鏡は、アンカー固定されている状態で、Eの最大前方変位を伴って、軸線707に沿って前方に容易に押され得ることがわかる。ここで、
E>nxD、ここで、n≧1
である。
好ましくは、nは、おおよそ1であり、より好ましくは、nは、1.5よりも大きく、最も好ましくは、nは、2よりも大きい。
ここで図9Dを参照すると、本発明の好適な実施形態によれば、内視鏡は、アンカー固定されている状態で、Fの最大後方変位を伴って、軸線707に沿って後方に押され得ることがわかり、Fは、Eに等しくなる必要はない。ここで、
F>kxD、ここで、k≧1
である。
好ましくは、kは、おおよそ1であり、より好ましくは、kは、1.5よりも大きく、最も好ましくは、kは、2よりも大きい。
ここで、図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10G、図10H、図10I、および図10Jを参照する。図10A、図10B、図10C、図10D、図10E、図10F、図10G、図10H、図10I、および図10Jは、図7Aから図9Dのうちのいずれかのバルーン内視鏡の1つの臨床的応用の単純化された説明図であり、ここで、具体的には、バレット食道障害の治療のためのものである。簡単さおよび簡潔さのために、以下に続く説明の中に現れる参照番号は、図7Aから図9Dの上記の説明の中に現れるものではなく、そのことは、それらが、図7Aから図7D、図8Aから図8D、および図9Aから図9Dに示されている3つの異なる実施形態のうちのいずれかの中のエレメントに対応し得ることが理解される。
図10Aを見てみると、日常的な胃カメラ検査などにおいて、アンカリングバルーン1020が収縮した状態で、アンカリングバルーン内視鏡1000が、最初に、患者の食道の中へ口から挿入されている。治療用または診断用デバイスは、内視鏡1000の前方先端部1024の上に装着されている。図10Aから図10Jの例では、デバイス1022は、540Oakmead Parkway、Sunnyvale、CA94085、USAのCovidienから市販されているModel Barrx(商標) 90 RFA Focal Catheterなどのようなアブレーションデバイスであり、それは、内視鏡1000の前方先端部1024の上に装着されており、バレット病変(図10Aにおいて参照文字Aによって示されている)を切除および剥離させるように作動し、バレット病変は、胃食道弁(図10Aにおいて参照文字Bによって示されている)に隣接して、患者の食道または胃の中に位置付けされている。
図10Bは、アブレーションデバイスが、バレット病変Aおよび胃食道弁Bに近接して位置付けされるまでの、患者の食道の中のアンカリングバルーン内視鏡1000のさらなる進行を示している。
図10Cは、食道の中のアンカリングバルーン1020の膨張を示しており、それによって、食道の中に内視鏡1000をアンカー固定し、食道に対して半径方向に安定化させる。
図10Dは、内視鏡1000の前方先端部1024の横方向への偏向を示しており、先端部1024の上に装着されている前向きの光学素子(図示せず)が、病変、この例では、胃食道弁Bに隣接するバレット病変Aを検出することを可能にする。
図10Eは、図7Aから図7D、図8Aから図8D、および図9Aから図9Dに示されている実施形態のうちのいずれかの内視鏡の特有の特徴を示しており、それによって、内視鏡1000は、バルーン1020によってアンカー固定されている状態で前方に押され、それによって、バレット病変Aと作動可能に係合するようにアブレーションデバイス1022を位置決めし、バレット病変Aの病理組織のアブレーションを可能にする。この手術は、図7Aから図7D、図8Aから図8D、および図9Aから図9Dに示されている実施形態のうちのいずれかの特有の特徴によって可能にされ、図7Aから図7D、図8Aから図8D、および図9Aから図9Dに示されている実施形態は、内視鏡1000がバルーン1020によって半径方向にアンカー固定されている状態で、内視鏡1000の前方運動を許容する。
図10Fは、内視鏡のその後の後退を図示しており、切除されたバレット病変Aからアブレーションデバイス1022を解除し、内視鏡1000がバルーン1020によって食道の中に半径方向にアンカー固定されている状態で、先端部1024の上の光学素子によってそれを検査することを可能にする。この手術は、図7Aから図7D、図8Aから図8D、および図9Aから図9Dに示されている実施形態のうちのいずれかの特有の特徴によって可能にされ、図7Aから図7D、図8Aから図8D、および図9Aから図9Dに示されている実施形態は、内視鏡1000がバルーン1020によって半径方向にアンカー固定されている状態で、内視鏡1000の後方運動を許容する。
図10Gは、内視鏡のその後の前方伸長を図示しており、アブレーションデバイス1022の前方縁部1028が、切除されたバレット病変Aに係合し、切除された組織を剥離させるようになっている。この手術は、注意深く制御された様式で行われ、それは、膨張されたバルーン1020による内視鏡1000のアンカー固定および半径方向の安定化によって可能にされている。
図10Hは、内視鏡のその後の後退を図示しており、先端部1024の上の光学素子によって、治療されたバレット病変Aの場所の検査を可能にする。
図10Dから図10Hに示されている手術は、図7Aから図7D、図8Aから図8D、および図9Aから図9Dのうちのいずれかに示され、上記の説明されている実施形態の特有の構造によって、すべて可能にされており、それによって、内視鏡1000は、バルーン1020によって半径方向にアンカー固定されている状態で、制御された様式で、前方に押され、また、後方に後退され得ることが理解される。
図10Iは、バレット病変の治療の完了に続く、バルーン1020の収縮、および、食道からの内視鏡1000の初期の引き抜きを示している。
図10Jは、バルーン1020が収縮した状態で、食道から引き抜かれている内視鏡1000を示している。
本発明は、とりわけ、上記に示されて説明されてきたものによって限定されないことが、当業者によって認識されることとなる。また、むしろ、本発明は、上記に説明されて示されている様々なエレメントのコンビネーションおよびサブコンビネーション、ならびに、先述のものを読んで当業者が考え付くこととなり、かつ、先行技術ではない、それに対する修正例も含む。
また、本発明は、以下の各形態によっても実現される。
[形態1]
第1の断面積を有するルーメンを含む細長いカテーテルチューブと、
上記ルーメンを通って延在するワイヤと、
その後方端部において、上記細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、上記ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンと
を含む、バルーンカテーテルアッセンブリであって、
上記細長いカテーテルチューブは、上記ルーメンに連通する複数のバルーン膨張開口部を備えて形成されており、上記複数のバルーン膨張開口部は、上記ルーメンの上記第1の断面積を超える合計開口部断面積を有し、上記バルーンの下にある上記カテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの開口部を含み、
上記バルーンは、0.4を超える最大膨張直径対長さの比率を有する膨張した状態と、対応する収縮した状態とによって特徴付けられており、上記バルーンの少なくとも第1の部分は、上記バルーンの少なくとも第2の部分に対して捩じられることが可能であり、上記複数のバルーン膨張開口部のうちのすべてではないが少なくとも1つの少なくとも部分的な閉塞を、結果として生じさせる、バルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態2]
上記ワイヤが、上記チューブの前方縁部に固定して関連付けされている、形態1に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態3]
上記ワイヤが、最大の所定の範囲まで上記チューブの中へ後退可能である、形態1に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態4]
上記複数のバルーン膨張開口部の上記合計開口部断面積が、上記ルーメンの上記第1の断面積の1.2倍よりも大きい、形態1から3のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態5]
上記複数のバルーン膨張開口部の上記合計開口部断面積が、上記ルーメンの上記第1の断面積の1.5倍よりも大きい、形態1から3のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態6]
上記カテーテルチューブの前方縁部の内部におよび前方に装着される、開口部付きの前面表面を有する端部エレメントをさらに含む、形態1から5のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態7]
上記端部エレメントが、上記少なくとも2つの開口部の完全に前方に位置付けされている、形態6に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態8]
上記ワイヤが、上記端部エレメントに固定して取り付けられている、形態6または形態7に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態9]
上記チューブの前面に画定され、前方膨張断面積を有する、前方向きの開口部をさらに含み、上記前方向きの開口部が、上記チューブの上記ルーメンに流体連通する、形態1から8のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態10]
上記前方膨張断面積が、上記第1の断面積の25%から90%の間にある、形態9に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態11]
第1の断面積を有するルーメンおよび前方向きの開口部を含む細長いカテーテルチューブであって、上記前方向きの開口部は、上記チューブの前面に画定され、上記ルーメンに流体連通し、前方膨張断面積を有する、細長いカテーテルチューブと、
上記ルーメンを通って延在するワイヤと、
その後方端部において、上記細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、上記ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンと
を含む、バルーンカテーテルアッセンブリであって、
上記細長いカテーテルチューブは、複数のバルーン膨張側部開口部を備えて形成されており、上記複数のバルーン膨張側部開口部は、上記バルーンの下にある上記チューブに形成され、上記ルーメンに連通しており、上記複数のバルーン膨張側部開口部は、上記前方膨張断面積を超える合計開口部断面積を有し、上記バルーンの下にある上記カテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの側部開口部を含み、
上記バルーンは、0.4を超える最大膨張直径対長さの比率を有する膨張した状態と、対応する収縮した状態とによって特徴付けられており、上記バルーンの少なくとも第1の部分は、上記バルーンの少なくとも第2の部分に対して捩じられることが可能であり、上記複数のバルーン膨張側部開口部のうちのすべてではないが少なくとも1つの少なくとも部分的な閉塞を、結果として生じさせる、バルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態12]
上記ワイヤが、上記チューブの前方縁部に固定して関連付けされている、形態11に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態13]
上記ワイヤが、最大の所定の範囲まで上記チューブの中へ後退可能である、形態11に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態14]
上記複数のバルーン膨張側部開口部の上記合計開口部断面積が、上記前方膨張断面積の1.3倍よりも大きい、形態11から13のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態15]
上記複数のバルーン膨張側部開口部の上記合計開口部断面積が、上記前方膨張断面積の1.7倍よりも大きい、形態11から13のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態16]
上記カテーテルチューブの前方縁部の内部におよび前方に装着される、開口部付きの前面表面を有する端部エレメントをさらに含む、形態11から15のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態17]
上記端部エレメントが、上記少なくとも2つの側部開口部の完全に前方に位置付けされている、形態16に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態18]
上記ワイヤが、上記端部エレメントに固定して取り付けられている、形態16または形態17に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態19]
上記前方膨張断面積が、上記第1の断面積の25%から90%の間にある、形態11から18のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態20]
第1の断面積を有するルーメンを含む細長いカテーテルチューブと、
上記ルーメンを通って延在するワイヤであって、上記ワイヤは、上記細長いカテーテルチューブに対して回転可能であり、上記細長いカテーテルチューブに対して軸線方向に変位可能である、ワイヤと、
その後方端部において、上記細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、上記ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンであって、
上記膨張可能なバルーンは、上記ワイヤの回転によって、上記細長いカテーテルチューブに対して巻き付け可能であり、
上記バルーンが巻き付けられる結果として、上記ワイヤは、大きくても第1の距離だけ、上記細長いカテーテルチューブに対して、後方に軸線方向に変位可能である、膨張可能なバルーンと、
上記膨張可能なバルーンの下にある場所において、上記ワイヤに固定して関連付けされている制限エレメントであって、上記場所は、上記ワイヤが上記チューブに対して完全に前方に伸長した状態となるときに、第2の距離だけ、上記細長いカテーテルチューブの前方端部の前方にあり、上記第2の距離は、上記第1の距離の関数である、制限エレメントと
を含む、バルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態21]
上記第2の距離が、上記第1の距離よりも大きい、形態20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態22]
上記第1の距離が、上記第2の距離よりも大きい、形態20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態23]
上記第1の距離に対する上記第2の距離の比率が、1.3よりも大きい、形態20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態24]
上記第1の距離に対する上記第2の距離の比率が、1.5よりも大きい、形態20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態25]
上記第1の距離に対する上記第2の距離の比率が、2よりも大きい、形態20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態26]
上記第2の距離に対する上記第1の距離の比率が、1.3よりも大きい、形態20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態27]
上記第2の距離に対する上記第1の距離の比率が、1.5よりも大きい、形態20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態28]
上記第2の距離に対する上記第1の距離の比率が、2よりも大きい、形態20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態29]
上記第2の距離が、5から20ミリメートルの範囲にある、形態20から28のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態30]
上記第2の距離が、6から12ミリメートルの範囲にある、形態20から28のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態31]
第1の断面積を有するルーメンを含む細長い軸線を有する細長いカテーテルチューブと、
上記ルーメンを通って延在するワイヤと、
その後方端部において、上記細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、上記ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンであって、上記バルーンは、0.4を超える最大膨張直径対長さの比率を有する膨張した状態によって特徴付けられている、膨張可能なバルーンと
を含む、バルーンカテーテルアッセンブリであって、
上記細長いカテーテルチューブは、上記ルーメンに連通する複数のバルーン膨張開口部を備えて形成されており、上記複数のバルーン膨張開口部は、上記ルーメンの上記第1の断面積を超える合計開口部断面積を有し、上記バルーンの下にある上記カテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの開口部を含み、上記バルーンの少なくとも第1の部分が、上記バルーンの少なくとも第2の部分に対して、少なくとも720度だけ上記細長い軸線周りで捩じられるとき、上記複数のバルーン膨張開口部が、上記複数のバルーン膨張開口部のすべての完全な閉塞を防止するように構成されている、バルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態32]
上記ワイヤが、上記チューブの前方縁部に固定して関連付けされている、形態31に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態33]
上記ワイヤが、最大の所定の範囲まで上記チューブの中へ後退可能である、形態31に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態34]
上記複数のバルーン膨張開口部の上記合計開口部断面積が、上記ルーメンの上記第1の断面積の1.2倍よりも大きい、形態31から33のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態35]
上記複数のバルーン膨張開口部の上記合計開口部断面積が、上記ルーメンの上記第1の断面積の1.5倍よりも大きい、形態31から33のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態36]
上記カテーテルチューブの前方縁部の内部におよび前方に装着される、開口部付きの前面表面を有する端部エレメントをさらに含む、形態31から35のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態37]
上記ワイヤが、上記端部エレメントに固定して取り付けられている、形態36に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態38]
上記バルーンカテーテルアッセンブリが、上記チューブの前面に画定され、前方膨張断面積を有する、前方向きの開口部をさらに含み、上記前方向きの開口部が、上記チューブの上記ルーメンに流体連通する、形態31から37のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態39]
上記前方膨張断面積が、上記第1の断面積の25%から90%の間にある、形態38に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態40]
第1の断面積を有するルーメンを含む細長い軸線、および、前方向きの開口部を有する細長いカテーテルチューブであって、上記前方向きの開口部は、上記チューブの前面に画定され、上記ルーメンに流体連通し、前方膨張断面積を有する、細長いカテーテルチューブと、
上記ルーメンを通って延在するワイヤと、
その後方端部において、上記細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、上記ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンであって、上記バルーンは、0.4を超える最大膨張直径対長さの比率を有する膨張した状態によって特徴付けられている、膨張可能なバルーンと
を含む、バルーンカテーテルアッセンブリであって、
上記細長いカテーテルチューブは、上記ルーメンに連通する複数のバルーン膨張側部開口部を備えて形成されており、上記複数のバルーン膨張側部開口部は、上記前方膨張断面積を超える合計開口部断面積を有し、上記バルーンの下にある上記カテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの側部開口部を含み、上記バルーンの少なくとも第1の部分が、上記バルーンの少なくとも第2の部分に対して、少なくとも720度だけ上記細長い軸線周りで捩じれ、それによって、上記前方向きの開口部を少なくとも部分的にシールするとき、上記複数のバルーン膨張側部開口部が、それを通して上記バルーンの膨張を提供するように構成されている、バルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態41]
上記ワイヤが、上記チューブの前方縁部に固定して関連付けされている、形態40に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態42]
上記ワイヤが、最大の所定の範囲まで上記チューブの中へ後退可能である、形態40に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態43]
上記複数のバルーン膨張側部開口部の上記合計開口部断面積が、上記前方膨張断面積の1.3倍よりも大きい、形態40から42のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態44]
上記複数のバルーン膨張側部開口部の上記合計開口部断面積が、上記前方膨張断面積の1.7倍よりも大きい、形態40から42のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態45]
上記カテーテルチューブの前方縁部の内部におよび前方に装着される、開口部付きの前面表面を有する端部エレメントをさらに含む、形態40から44のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態46]
上記端部エレメントが、上記少なくとも2つの側部開口部の完全に前方に位置付けされている、形態45に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態47]
上記ワイヤが、上記端部エレメントに固定して取り付けられている、形態45または形態46に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態48]
前方端部部分を有する細長い内視鏡と、
上記細長い内視鏡の上に装着されている実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーンと
を有する、アンカリングバルーン内視鏡であって、
上記実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーンは、上記細長い内視鏡の上に、第1および第2のシーリング取り付け場所を有しており、上記第1および第2のシーリング取り付け場所は、上記細長い内視鏡に沿って距離Aだけ分離されており、
上記実質的に非伸縮性の膨張可能なアンカリングバルーンは、上記第1および第2のシーリング取り付け場所の間に延在するバルーン表面の軸線方向断面の範囲Bを有しており、その範囲は、上記距離Aよりも少なくとも1.5倍大きく、
上記細長い内視鏡の少なくとも一部分と同軸であり、上記細長い内視鏡の少なくとも一部分を取り囲む、内径Dを有する円筒形状のエレメントの中で膨張されるときに、上記実質的に非伸縮性の膨張可能なバルーンは、上記円筒形状のエレメントの内側表面に接触するアンカー固定表面を有しており、上記アンカー固定表面の軸線方向断面の範囲は、Cであり、ここで、
A<C<B、および、
C−A>mxD、ここでm>1
である、アンカリングバルーン内視鏡。
[形態49]
上記バルーン内視鏡は、上記円筒形状のエレメントの中で膨張されるとき、上記内視鏡の半径方向のアンカー固定と、上記内視鏡の上記前方端部部分の軸線方向の前後移動とを同時に可能にするように構成されている、形態48に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態50]
mが、1.5よりも大きい、形態48または形態49に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態51]
mが、2よりも大きい、形態48または形態49に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態52]
上記範囲Bが、上記距離Aの2倍よりも大きい、形態48から51のいずれか一項に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態53]
上記内視鏡は、上記円筒形状のエレメントの中にアンカー固定されている状態で、最大前方変位Eを伴って、前方に軸線方向に押され得、ここで、
E>nxD、ここで、n≧1
である、形態48から52のいずれか一項に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態54]
nが、1.5よりも大きい、形態53に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態55]
nが、2よりも大きい、形態53に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態56]
上記内視鏡は、上記円筒形状のエレメントの中にアンカー固定されている状態で、最大後方変位Fを伴って、後方に軸線方向に押され得、ここで、
F>kxD、ここでk≧1
である、形態48から55のいずれか一項に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態57]
kが、1.5よりも大きい、形態56に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態58]
kが、2よりも大きい、形態56に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態59]
上記バルーンが、5から10mbarの圧力において、全体としてダブルの台形の軸線方向断面の自由形状まで膨張する、形態48から58のいずれか一項に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態60]
上記バルーンが、5から10mbarの圧力において、全体としてダブルの長方形の軸線方向断面の自由形状まで膨張する、形態48から58のいずれか一項に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態61]
上記バルーンが、5から10mbarの圧力において、全体としてダブルの楕円形の軸線方向断面の自由形状まで膨張する、形態48から58のいずれか一項に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態62]
上記バルーンの上記全体としてダブルの楕円形の軸線方向断面の自由形状が、最大長手方向の範囲Lおよび最大半径方向の範囲Rを有しており、上記最大長手方向の範囲Lは、上記距離Aよりも大きい、形態61に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態63]
上記最大半径方向の範囲Rが、上記距離Aよりも大きい、形態62に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態64]
半径方向の範囲Rと距離Aとの間の比率が、0.8から1.6の範囲にある、形態62に記載のアンカリングバルーン内視鏡。
[形態65]
上記バルーンの下にある上記カテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている上記少なくとも2つの開口部が、おおよそ90度だけ、方位角的にオフセットされている、形態1から19のいずれか一項または形態31から47のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態66]
上記バルーンの下にある上記カテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている上記少なくとも2つの開口部が、おおよそ90度だけ、方位角的にオフセットされている、形態1から19のいずれか一項、形態31から47のいずれか一項、または形態65に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
[形態67]
アンカリングバルーン内視鏡を提供するステップであって、上記アンカリングバルーン内視鏡は、前方先端部を有する細長い内視鏡、ならびに、上記前方先端部の後方に、および、上記前方先端部に隣接して、上記細長い内視鏡の上に装着されている膨張可能なアンカリングバルーンを含む、ステップと、
上記アンカリングバルーン内視鏡を、上記バルーンが収縮した状態で、全体としてチューブ状の本体部分の中へ挿入するステップと、
上記全体としてチューブ状の本体部分にアンカー固定係合するまで上記バルーンを膨張させ、上記バルーン内視鏡を上記全体としてチューブ状の本体部分に半径方向にアンカー固定するステップと、
上記バルーン内視鏡が上記全体としてチューブ状の本体部分の中にアンカー固定され、半径方向に安定化されている状態で、上記細長い内視鏡の上記前方先端部を、上記細長い内視鏡の長手方向軸線に沿って軸線方向に変位させるステップと
を含む、内視鏡検査方法。
[形態68]
上記細長い内視鏡の上記前方先端部を軸線方向に変位させる上記ステップが、上記細長い内視鏡の上記前方先端部を前方に変位させるステップを含む、形態67に記載の内視鏡検査方法。
[形態69]
上記細長い内視鏡の上記前方先端部を軸線方向に変位させる上記ステップが、上記細長い内視鏡の上記前方先端部を後方に変位させるステップを含む、形態67または形態68に記載の内視鏡検査方法。
[形態70]
上記細長い内視鏡の上記前方先端部を前方に変位させる上記ステップが、上記全体としてチューブ状の本体部分の半径よりも大きい距離だけ、上記前方先端部を前方に変位させることを含む、形態68に記載の内視鏡検査方法。
[形態71]
上記細長い内視鏡の上記前方先端部を後方に変位させる上記ステップが、上記全体としてチューブ状の本体部分の半径よりも大きい距離だけ、上記前方先端部を後方に変位させることを含む、形態69に記載の内視鏡検査方法。
[形態72]
上記内視鏡の上記前方先端部の上に治療用デバイスを装着させるステップと、
上記バルーン内視鏡が半径方向にアンカー固定されている状態で、上記内視鏡の上記前方先端部を軸線方向に変位させ、それによって、上記治療用デバイスを上記全体としてチューブ状の本体部分の中の病変と作動可能に係合させるステップと
をさらに含む、形態67から71のいずれか一項に記載の内視鏡検査方法。
[形態73]
上記病変が、バレット病変であり、上記治療用デバイスが、アブレーションデバイスであり、上記治療用デバイスを病変と作動可能に係合させる上記ステップが、上記アブレーションデバイスを上記バレット病変に接触させることを含む、形態72に記載の内視鏡検査方法。
[形態74]
上記前方先端部の上に装着されている前向きの光学素子が病変を検出することを可能にするために、上記内視鏡の上記前方先端部の横方向への偏向を実施するステップ、
病理組織のアブレーションを実施するステップ、
上記内視鏡が上記全体としてチューブ状の本体部分の中で半径方向にアンカー固定されている状態で、上記全体としてチューブ状の本体部分を上記光学素子によって検査するステップ、
上記バルーンを収縮させるステップ、および、
上記全体としてチューブ状の本体部分から上記バルーン内視鏡を引き抜くステップのうちの少なくとも1つをさらに含む、形態67から73のいずれか一項に記載の内視鏡検査方法。

Claims (32)

  1. 第1の断面積を有するルーメンを含む細長いカテーテルチューブと、
    前記ルーメンを通って延在するワイヤと、
    その後方端部において、前記細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、前記ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンと
    を含む、バルーンカテーテルアッセンブリであって、
    前記細長いカテーテルチューブは、前記ルーメンに連通する複数のバルーン膨張開口部を備えて形成されており、前記バルーンは、前記バルーンの収縮状態において、前記複数のバルーン膨張開口部を覆うように前記カテーテルチューブに装着され、前記複数のバルーン膨張開口部は、前記ルーメンの前記第1の断面積を超える合計開口部断面積を有し、前記バルーンの下にある前記カテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの開口部を含み、
    前記バルーンは、0.4を超える最大膨張直径対長さの比率を有する膨張した状態と、対応する収縮した状態とによって特徴付けられており、前記バルーンの少なくとも第1の部分は、前記バルーンの少なくとも第2の部分に対して捩じられることが可能であり、前記複数のバルーン膨張開口部のうちのすべてではないが少なくとも1つの少なくとも部分的な閉塞を、結果として生じさせる、バルーンカテーテルアッセンブリ。
  2. 前記ワイヤが、前記チューブの前方縁部に固定して関連付けされている、請求項1に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  3. 前記ワイヤが、最大の所定の範囲まで前記チューブの中へ後退可能である、請求項1に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  4. 前記複数のバルーン膨張開口部の前記合計開口部断面積が、前記ルーメンの前記第1の断面積の1.2倍よりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  5. 前記複数のバルーン膨張開口部の前記合計開口部断面積が、前記ルーメンの前記第1の断面積の1.5倍よりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  6. 前記カテーテルチューブの前方縁部の内部におよび前方に装着される、開口部付きの前面表面を有する端部エレメントをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  7. 前記端部エレメントが、前記少なくとも2つの開口部の完全に前方に位置付けされている、請求項6に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  8. 前記ワイヤが、前記端部エレメントに固定して取り付けられている、請求項6または請求項7に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  9. 前記チューブの前面に画定され、前方膨張断面積を有する、前方向きの開口部をさらに含み、前記前方向きの開口部が、前記チューブの前記ルーメンに流体連通する、請求項1から8のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  10. 前記前方膨張断面積が、前記第1の断面積の25%から90%の間にある、請求項9に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  11. 第1の断面積を有するルーメンおよび前方向きの開口部を含む細長いカテーテルチュー
    ブであって、前記前方向きの開口部は、前記チューブの前面に画定され、前記ルーメンに流体連通し、前方膨張断面積を有する、細長いカテーテルチューブと、
    前記ルーメンを通って延在するワイヤと、
    その後方端部において、前記細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、前記ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンと
    を含む、バルーンカテーテルアッセンブリであって、
    前記細長いカテーテルチューブは、複数のバルーン膨張側部開口部を備えて形成されており、前記複数のバルーン膨張側部開口部は、前記バルーンの下にある前記チューブに形成され、前記ルーメンに連通しており、前記バルーンは、前記バルーンの収縮状態において、前記複数のバルーン膨張側部開口部を覆うように前記カテーテルチューブに装着され、前記複数のバルーン膨張側部開口部は、前記前方膨張断面積を超える合計開口部断面積を有し、前記バルーンの下にある前記カテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている少なくとも2つの側部開口部を含み、
    前記バルーンは、0.4を超える最大膨張直径対長さの比率を有する膨張した状態と、対応する収縮した状態とによって特徴付けられており、前記バルーンの少なくとも第1の部分は、前記バルーンの少なくとも第2の部分に対して捩じられることが可能であり、前記複数のバルーン膨張側部開口部のうちのすべてではないが少なくとも1つの少なくとも部分的な閉塞を、結果として生じさせる、バルーンカテーテルアッセンブリ。
  12. 前記ワイヤが、前記チューブの前方縁部に固定して関連付けされている、請求項11に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  13. 前記ワイヤが、最大の所定の範囲まで前記チューブの中へ後退可能である、請求項11に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  14. 前記複数のバルーン膨張側部開口部の前記合計開口部断面積が、前記前方膨張断面積の1.3倍よりも大きい、請求項11から13のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  15. 前記複数のバルーン膨張側部開口部の前記合計開口部断面積が、前記前方膨張断面積の1.7倍よりも大きい、請求項11から13のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  16. 前記カテーテルチューブの前方縁部の内部におよび前方に装着される、開口部付きの前面表面を有する端部エレメントをさらに含む、請求項11から15のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  17. 前記端部エレメントが、前記少なくとも2つの側部開口部の完全に前方に位置付けされている、請求項16に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  18. 前記ワイヤが、前記端部エレメントに固定して取り付けられている、請求項16または請求項17に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  19. 前記前方膨張断面積が、前記第1の断面積の25%から90%の間にある、請求項11から18のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  20. 第1の断面積を有するルーメンを含む細長いカテーテルチューブと、
    前記ルーメンを通って延在するワイヤであって、前記ワイヤは、前記細長いカテーテルチューブに対して回転可能であり、前記細長いカテーテルチューブに対して軸線方向に変位可能である、ワイヤと、
    その後方端部において、前記細長いカテーテルチューブに装着可能に関連付けされており、その前方端部において、前記ワイヤに装着可能に関連付けされている膨張可能なバルーンであって、
    前記膨張可能なバルーンは、前記ワイヤの回転によって、前記細長いカテーテルチューブに対して巻き付け可能であり、
    前記バルーンが巻き付けられる結果として、前記ワイヤは、大きくても第1の距離だけ、前記細長いカテーテルチューブに対して、後方に軸線方向に変位可能である、膨張可能なバルーンと、
    前記膨張可能なバルーンの下にある場所において、前記ワイヤに固定して関連付けされている制限エレメントであって、前記場所は、前記ワイヤが前記チューブに対して完全に前方に伸長した状態となるときに、第2の距離だけ、前記細長いカテーテルチューブの前方端部の前方にあり、前記第2の距離は、前記第1の距離の関数である、制限エレメントと
    を含
    前記細長いカテーテルチューブは、前記ルーメンに連通する複数のバルーン膨張開口部を備えて形成されており、前記バルーンは、前記バルーンの収縮状態において、前記複数のバルーン膨張開口部を覆うように前記カテーテルチューブに装着され、前記バルーンの少なくとも第1の部分は、前記バルーンの少なくとも第2の部分に対して捩じられることが可能であり、前記複数のバルーン膨張開口部のうちのすべてではないが少なくとも1つの少なくとも部分的な閉塞を、結果として生じさせる、バルーンカテーテルアッセンブリ。
  21. 前記第2の距離が、前記第1の距離よりも大きい、請求項20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  22. 前記第1の距離が、前記第2の距離よりも大きい、請求項20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  23. 前記第1の距離に対する前記第2の距離の比率が、1.3よりも大きい、請求項20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  24. 前記第1の距離に対する前記第2の距離の比率が、1.5よりも大きい、請求項20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  25. 前記第1の距離に対する前記第2の距離の比率が、2よりも大きい、請求項20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  26. 前記第2の距離に対する前記第1の距離の比率が、1.3よりも大きい、請求項20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  27. 前記第2の距離に対する前記第1の距離の比率が、1.5よりも大きい、請求項20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  28. 前記第2の距離に対する前記第1の距離の比率が、2よりも大きい、請求項20に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  29. 前記第2の距離が、5から20ミリメートルの範囲にある、請求項20から28のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  30. 前記第2の距離が、6から12ミリメートルの範囲にある、請求項20から28のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  31. 前記バルーンの下にある前記カテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている前記少なくとも2つの開口部が、おおよそ90度だけ、方位角的にオフセットされている、請求項1から19のいずれか一項に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
  32. 前記バルーンの下にある前記カテーテルチューブに沿って異なる方位角の場所に配置されている前記少なくとも2つの開口部が、おおよそ90度だけ、方位角的にオフセットされている、請求項1から19のいずれか一項、または請求項31に記載のバルーンカテーテルアッセンブリ。
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