JP6411298B2 - 防振構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フレームに搭載されるエンジンを支持するように設けられる防振構造に関する。
このような技術として、特許文献1に記載されるように、薬剤散布車等の走行用作業機のエンジンに適用される防振装置が知られている。特許文献1に記載された技術では、エンジンの下方の4箇所に、同様の防振装置が設けられる。各防振装置において、フレーム側のブラケットと、エンジン側のブラケットとが設けられ、エンジン側のブラケットには、エンジンのクランク軸に対面するように延びる傾斜面が設けられる。この傾斜面に対し、V型の防振ゴムを含む振動吸収部材が取り付けられている。作業機の運転時には、エンジンやクランク軸において生じる微小振動は、防振ゴムによって吸収される。
特開2003−161344号公報
従来の技術において、エンジンと防振部材との配置関係についての検討は十分とは言えなかった。たとえば、図7(a)に示される防振構造100では、フレーム側ブラケット101とエンジン側ブラケット102との間に防振ゴム103が設けられ、この防振ゴム103は、エンジンの回転軸104の左右の側方に設けられている。回転軸104の中心軸線104aを基準とした場合に、防振ゴム103は、当該中心軸線104aを含む水平面の上下両側に配置されている。エンジン側ブラケット102において防振ゴム103が設けられた板状の部分102aは、水平に配置されている。
また、図7(b)に示される防振構造110では、フレーム側ブラケット111とエンジン側ブラケット112との間に防振ゴム113が設けられ、この防振ゴム113は、エンジンの回転軸114の左右の斜め下方に設けられている。回転軸114の中心軸線114aを基準とした場合に、防振ゴム113は、当該中心軸線114aに対しオフセットされて、傾斜するように配置されている。エンジン側ブラケット112において防振ゴム113が設けられた板状の部分112aは、エンジン側に近づくほど低くなるように傾斜している。
また、図7(a)に示される防振構造100と、図7(b)に示される防振構造110とのいずれにおいても、中心軸線104a,114aを中心として左右対称に防振ゴム103,113が配置される場合もあり、中心軸線104a,114aを中心として左右非対称に防振ゴム103,113が配置される場合もあった。このように、従来は十分に検討された配置関係とは言えなかったため、防振部材が取り付けられる位置や角度によっては、防振効果が得られにくい場合があった。
本発明は、エンジンの防振効果を確実かつ容易に得ることができる防振構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、フレーム(1)に搭載されるエンジン(2)を支持するように設けられる防振構造(X)であって、エンジン(2)に取り付けられる第1ブラケット(10)と、フレーム(1)に取り付けられる第2ブラケット(20)と、第1ブラケット(10)と第2ブラケット(20)との間に配置されて、第1ブラケット(10)から第2ブラケット(20)へ伝達される振動を低減する防振部(30)と、を備え、第1ブラケット(10)は、エンジン(2)の出力軸(6)の中心軸線(L1)を通り且つ中心軸線(L1)から斜め下方に傾斜する仮想平面(P)に沿って配置された第1平面部(15a)を有し、第2ブラケット(20)は、第1平面部(15a)の下方に配置されると共に第1平面部(15a)に平行な第2平面部(25)を有し、防振部(30)は、第1平面部(15a)と第2平面部(25)との間に介在されていることを特徴とする。
この防振構造(X)によれば、エンジン(2)に取り付けられた第1ブラケット(10)の第1平面部(15a)は、エンジン(2)の出力軸(6)の中心軸線(L1)を通る仮想平面(P)に沿って配置されている。この仮想平面(P)は、中心軸線(L1)から斜め下方に傾斜する平面である。出力軸(6)の中心軸線(L1)に対してこのような位置関係にある第1平面部(15a)に防振部(30)が設けられるため、エンジン(2)で生じる回転変動すなわち振動を確実かつ効果的に抑えることができる。また、仮想平面(P)上において第1平面部(15a)の位置を適宜決定することにより、防振部(30)による防振効果を最適化することができる。よって、第1平面部(15a)および防振部(30)の配置を決めやすく、防振効果を容易に得ることができる。そして、第1ブラケット(10)の第1平面部(15a)と、第2ブラケット(20)の第2平面部(25)と、それらの間に介在された防振部(30)との協働により、最適な防振効果を得ることができる。
防振部(30)は、第1平面部(15a)の第2平面部(25)に面する第1面側と、第1面とは反対側の第2面側との両方に設けられていてもよい。この場合、第1平面部(15a)の両面側に設けられた防振部(30)により、防振効果が高められる。
本発明の別の態様は、フレーム(1)に搭載されるエンジン(2)を支持するように設けられる防振構造(X)であって、エンジン(2)に取り付けられる第1ブラケット(10)と、フレーム(1)に取り付けられる第2ブラケット(20)と、第1ブラケット(10)と第2ブラケット(20)との間に配置されて、第1ブラケット(10)から第2ブラケット(20)へ伝達される振動を低減する防振部(30)と、を備え、第1ブラケット(10)は、エンジン(2)の出力軸(6)の中心軸線(L1)を通り且つ中心軸線(L1)から斜め下方に傾斜する仮想平面(P)に沿って配置された第1平面部(15a)を有し、第1平面部(15a)は、仮想平面(P)に垂直な方向に第1平面部(15a)を貫通する貫通孔(17a)を有し、防振部(30)は、第1平面部(15a)と第2ブラケット(20)との間に介在されており、防振部(30)の一部(31e,32e)は、貫通孔(17a)内に入り込んでいることを特徴とする。この場合、第1平面部(15a)の貫通孔(17a)に入り込んだ防振部(30)の一部(31e,32e)により、防振効果が高められる。
本発明のさらに別の態様は、フレーム(1)に搭載されるエンジン(2)を支持するように設けられる防振構造(X)であって、エンジン(2)に取り付けられる第1ブラケット(10)と、フレーム(1)に取り付けられる第2ブラケット(20)と、第1ブラケット(10)と第2ブラケット(20)との間に配置されて、第1ブラケット(10)から第2ブラケット(20)へ伝達される振動を低減する防振部(30)と、を備え、第1ブラケット(10)は、エンジン(2)の出力軸(6)の中心軸線(L1)を通り且つ中心軸線(L1)から斜め下方に傾斜する仮想平面(P)に沿って配置された平板状の第1平面部(15a)を有し、防振部(30)は、第1平面部(15a)と第2ブラケット(20)との間に介在された防振ゴム(31a)を有することを特徴とする。
本発明によれば、エンジン(2)の防振効果を確実かつ容易に得ることができる。
本発明の一実施形態の防振構造が適用された作業機を示す斜視図である。 図1の作業機の側面図である。 図1の作業機に適用された防振構造の分解斜視図である。 出力軸の中心軸線に対する防振構造の位置関係を示す断面図である。 図4の要部を拡大して示す断面図である。 図4の防振構造とは別の設計による防振構造の断面図である。 (a)および(b)は、比較例に係る防振構造の断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下の説明において、「前後」および「左右」との語は、作業機Mが搭載された車両を基準とする。
図1および図2に示されるように、作業機Mは、たとえば走行車両に搭載されて、農作業を行うためのものである。作業機Mは、フレーム1に搭載されたエンジン2を備えている。作業機Mは、エンジン2により、農作業に必要な動力を生み出す。作業機Mの種類は特に限定されないが、作業機Mとして、たとえば薬剤を噴霧するための防除機等が挙げられる。図1に示されるように、エンジン2は、本実施形態の防振構造Xにより、走行車両の台車フレームの一部である2本のフレーム1に搭載されている。フレーム1は、たとえば、車両の前後方向に延びる一対の長尺の鋼材であり、車両の左右方向に離間して配置されている。
防振構造Xは、エンジン2を支持するように設けられている。防振構造Xは、エンジン2で発生する振動がフレーム1側へ伝達されることを抑制する。防振構造Xは、エンジン2とフレーム1との間に設けられた防振装置3を備える。言い換えれば、エンジン2は、防振装置3を介して、フレーム1上に取り付けられている。エンジン2は、クランク部2a(図2参照)が下側に配置され、シリンダ部2bが上側に配置されるようにして取り付けられている。
クランク部2aから突出するエンジン2の出力軸6は、たとえば車両の前後方向に沿って、水平に配置されている。言い換えれば、出力軸6の中心軸線L1は、車両の前後方向に沿って、水平に延びている。なお、エンジン2が配置される向きや位置は特に限定されず、本実施形態の例と異なっていてもよい。
エンジン2は、出力軸6からの動力を他の装置に伝達するための伝達機構7を1つ又は複数備えている。伝達機構7は、プーリ、ベルト、またはギア機構等を含んでおり、これらを用いて動力を伝達する。図2に示されるように、エンジン2で発生した回転駆動力は、出力軸6および伝達機構7を介して、中心軸線L1とは異なる複数の回転軸線L2,L3,L4における回転力に変換される。各回転軸線L2,L3,L4は中心軸線L1と平行であってもよいし、回転方向が変換され、中心軸線L1とは異なる向きになっていてもよい。
続いて、防振構造Xを構成する防振装置3について詳細に説明する。防振装置3は、フレーム1上に固定された左右一対の基礎ブラケット9,9と、基礎ブラケット9,9上に取り付けられた左右一対の防振ユニット4,4とを有する。基礎ブラケット9は、たとえば溝形鋼からなり、C字状の断面のうち開放された部分が側方に向けられている。一対の防振ユニット4,4は、出力軸6の中心軸線L1の左右両側に配置されている。各防振ユニット4は、クランク部2aの斜め下方に配置されて、4つの支持部12により、エンジン2を左右の下方から支持している。
一方の防振ユニット4と他方の防振ユニット4とは、基本的に同様の構成を備えている。一方の防振ユニット4と他方の防振ユニット4とは、出力軸6の中心軸線L1を基準として左右対称に設けられてもよいし、非対称に設けられてもよい。各防振ユニット4のサイズ(長さや大きさ)、形状および位置は、車両上における各種レイアウト、および、エンジン2から出力される駆動力およびその駆動力の利用形態・利用位置等によって、適宜に設定可能である。
図3に示されるように、防振ユニット4は、エンジン2に取り付けられる第1ブラケット10と、基礎ブラケット9を介してフレーム1に取り付けられる第2ブラケット20と、を有する。第1ブラケット10はエンジン側のブラケットであり、第2ブラケット20はフレーム1側のブラケットである。第1ブラケット10は、左右方向に延在している。第1ブラケット10の一方の端部(中心軸線L1に近い方の端部)はエンジン2の側面に固定されており、他方の端部(側方に張り出した端部)は第2ブラケット20上に固定されている。第2ブラケット20は、フレーム1および基礎ブラケット9に沿うように前後方向に延在しており、基礎ブラケット9上に固定されている。
第1ブラケット10と第2ブラケット20との間には、エンジン2で発生する振動の伝達を抑制する防振部30が設けられている。防振部30は、第1ブラケット10から第2ブラケット20へ伝達されるエンジン2の振動を低減する。防振部30は、前後左右の各1箇所、計4箇所の支持部12に設けられている。4つの防振部30は、上述したのと同様に、たとえば中心軸線L1を基準として左右対称に設けられるが、左右非対称に設けられてもよい。
第2ブラケット20は、基礎ブラケット9に固定された断面L字状のベース板23を含む。ベース板23と基礎ブラケット9との間には、長尺状の座板22が介在されている(図4参照)。前後方向に長く延びるベース板23は、ボルトおよびナットからなる複数の締結具21によって、基礎ブラケット9に固定されている。ベース板23には、前後方向に離間する2箇所において、防振部30を支持するための台座部24が設けられている。台座部24は、ベース板23の上方に突出している。台座部24は、水平なベース板23に対して傾斜するように(すなわちベース板23に対して非平行に)設けられた平板状の第2平面部25を含む。この第2平面部25上に、上記の防振部30が設けられる。
第1ブラケット10は、エンジン2の側面に固定される取付板14を含む。略長方形状の取付板14は、前後方向および鉛直方向に延在しており、ボルトおよびナットからなる複数の締結具11によって、エンジン2に固定されている。取付板14には、左または右の側方(中心軸線L1を基準として外方)に張り出す4枚の側板13が接合されている。各側板13は、前後方向(すなわち中心軸線L1方向)に直交するように配置される。前後方向に離間する一対の側板13,13の間に、支持板15が接合されている。各支持板15は、一対の側板13,13に直交するようにして、前後方向および左右方向に延在している。この支持板15と第2ブラケット20の第2平面部25とに対して、上記の防振部30が取り付けられる。
図3および図4を参照して、防振部30の取付構造について説明する。第1ブラケット10の支持板15は、前後方向において側板13,13間に挟まれるように配置され、中央寄りの(中心軸線L1にもっとも近い)端部は取付板14に当接している。支持板15は、左右方向外側に配置された平板状の第1平面部15aと、中央側(中心軸線L1に近い側)に配置された平板状の第3平面部15bとを含む。第1平面部15aと第3平面部15bとは同一平面上に存在せず、角度をなしている。第1平面部15aと第3平面部15bとの間には、180度よりも小さい鈍角が形成されている。より詳しくは、外側の第1平面部15aの法線は、上方に向かうにつれて左右方向外方に向かう(中心軸線L1から離れる)。第3平面部15bの法線は、上方に向かうにつれて左右方向内方に向かう(中心軸線L1に近づく)。なお、第3平面部15bの法線に関しては、特に限定されず、鉛直方向に向けられてもよい。第1平面部15aと第3平面部15bとの直線状の接合部(折曲部)は、中心軸線L1方向と平行に延びている。
図4に示されるように、支持板15の第1平面部15aは、出力軸6の中心軸線L1を通り且つ中心軸線L1から斜め下方に傾斜する仮想平面Pに沿って配置されている。防振部30は、少なくとも第1平面部15aと第2ブラケット20との間に介在されている。より詳細には、第2ブラケット20の第2平面部25は、第1平面部15aの下方に配置されており、第1平面部15aに平行である。防振部30は、少なくとも第1平面部15aと第2平面部25との間に介在されている。ここで、仮想平面Pは、水平面に対して傾斜角度θをなしている。傾斜角度θは、鋭角であるが、たとえば30°以下であってもよいし、15°以下であってもよい。傾斜角度θの大きさは、車両上における各種レイアウト、エンジン2から出力される駆動力およびその駆動力の利用形態・利用位置等によって、適宜決定される。
図4および図5に示されるように、防振部30は、上下に2分割された構造を有しており、下側の第1防振要素31と、上側の第2防振要素32とを含んでいる。第1防振要素31と第2防振要素32とは、たとえば同一の要素であり、共有化が図られている。いずれも円柱状の第1防振要素31および第2防振要素32は、仮想平面Pに関して面対称に配置されている。
第1防振要素31は、防振機能を発揮し得る扁平な円柱状の防振ゴム31aと、防振ゴム31aの中心軸線に沿って形成された貫通孔31dと、貫通孔31d内に配置された鋼製の貫通管31bと、防振ゴム31aの外周部に取り付けられた鋼製の嵌め込みリング31cとを含む。防振ゴム31aの軸線方向の一端部(上部)は、他端部(下部)よりも小径の嵌入部31eになっている。第2防振要素32も、同様にして、防振ゴム32aと、貫通孔32d内に配置された貫通管32bと、嵌め込みリング32cとを含んでいる。防振ゴム32aの軸線方向の一端部(下部)は、他端部(上部)よりも小径の嵌入部32eになっている。
第1平面部15aには、板厚方向に貫通する円形の貫通孔17aと、貫通孔17aの周縁に形成された保持部17とが設けられている。保持部17は、第1平面部15aよりも肉厚とされた環状部である。保持部17および貫通孔17aの中心軸線は、第1平面部15aの法線に一致しており、この中心軸線と同心状に第1防振要素31および第2防振要素32が取り付けられている。
より詳細には、第1防振要素31の嵌入部31eと第2防振要素32の嵌入部32eとが貫通孔17a内に配置されており、互いに面状に当接している。第1防振要素31と第2防振要素32とが面対称となるように重ね合わされて、嵌め込みリング31cおよび嵌め込みリング32cが保持部17に当接している。この状態の第1防振要素31および第2防振要素32が、第2平面部25と押さえ板33との間に挟み込まれている。一直線状に連結された貫通管31bおよび貫通管32b内にボルト36が挿通されており、ボルト36およびナット37の螺合により、第1防振要素31および第2防振要素32が支持板15の第1平面部15aに締結・固定されている。ボルト36は、保持部17および貫通孔17aの中心軸線上に配置される。すなわち、ボルト36は、第1平面部15aの法線に沿って配置される。
このようにして、防振部30の一部(嵌入部31eおよび嵌入部32e)は、貫通孔17a内に入り込んでいる。言い換えれば、仮想平面P上に、防振部30の断面が存在している。嵌め込みリング31cおよび嵌め込みリング32cは、一体となって、保持部17の内周面および上下の両面に当接している。防振部30の第1防振要素31は、第1平面部15aと第2平面部25との間に介在されている。第1防振要素31は、第1平面部15aの下面側(第2平面部25に面する第1面側)と、第1平面部15aの上面側(反対側の第2面側)との両方に設けられている。
このように仮想平面P上に設けられた防振部30は、エンジン2が作動した際に、エンジン2の振動を効率的に吸収し、最適な防振効果を発揮する。
本実施形態の防振構造Xによれば、エンジン2に取り付けられた第1ブラケット10の第1平面部15aは、エンジン2の出力軸6の中心軸線L1を通る仮想平面Pに沿って配置されている。この仮想平面Pは、中心軸線L1から斜め下方に傾斜する平面である。中心軸線L1に対してこのような位置関係にある第1平面部15aに防振部30が設けられるため、エンジン2で生じる回転変動すなわち振動が確実かつ効果的に抑えられる。また、仮想平面P上において第1平面部15aの位置を適宜決定することにより、防振部30による防振効果を最適化することができる。よって、第1平面部15aおよび防振部30の配置を決めやすく、防振効果を容易に得ることができる。
たとえば、図6に示されるように、仮想平面P上において最適な防振部30の位置(支持部12の位置)を決めることができる。図6に示される例では、図4の例よりも外方に防振部30が移動している。このような、設計による配置の決定は容易であり、防振効果のある位置を容易に見つけ出すことができる。この場合、第1ブラケット10や第2ブラケット20自体の基本的形状を変更することなく、基本的形状を維持したまま、防振部30を仮想平面P上で移動させればよい。なお、位置(中心軸線L1からの距離)のみならず、水平面に対する仮想平面Pの傾斜角度θを変更してもよい。
しかも、第1ブラケット10の第1平面部15aと、第2ブラケット20の第2平面部25と、それらの間に介在された防振部30との協働により、最適な防振効果を得ることができる。
第1平面部15aの両面側に設けられた防振部30(第1防振要素31および第2防振要素32)により、防振効果が高められている。
さらには、第1平面部15aの貫通孔17aに入り込んだ防振部30の一部(嵌入部31eおよび嵌入部32e)により、防振効果が高められている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。たとえば、第1平面部15aに貫通孔17aが形成されておらず、第1防振要素31と第2防振要素32との間に、孔無しの平板状の第1平面部15aが延在していてもよい。すなわち、仮想平面P上に防振部30の断面が存在していなくてもよい。第1防振要素31および第2防振要素32において、鋼製の貫通管31b,32bおよび/または嵌め込みリング31c,32cが省略されてもよい。防振部30は、2分割された構造でなくてもよく、一体構造であってもよい。第1平面部15aと第2平面部25との間に防振ゴム31aが設けられていればよく、第1平面部15aの上面側の防振ゴム32aを省略することもできる。防振部30は、防振ゴムを備える態様に限られず、たとえばスプリング等の他の防振手段を含む構造であってもよい。
1…フレーム、2…エンジン、3…防振装置、4…防振ユニット、6…出力軸、10…第1ブラケット、15a…第1平面部、17a…貫通孔、20…第2ブラケット、25…第2平面部、30…防振部、31e,32e…嵌入部、L1…中心軸線、M…作業機、P…仮想平面、X…防振構造。

Claims (4)

  1. フレーム(1)に搭載されるエンジン(2)を支持するように設けられる防振構造(X)であって、
    前記エンジン(2)に取り付けられる第1ブラケット(10)と、
    前記フレーム(1)に取り付けられる第2ブラケット(20)と、
    前記第1ブラケット(10)と前記第2ブラケット(20)との間に配置されて、前記第1ブラケット(10)から前記第2ブラケット(20)へ伝達される振動を低減する防振部(30)と、を備え、
    前記第1ブラケット(10)は、前記エンジン(2)の出力軸(6)の中心軸線(L1)を通り且つ前記中心軸線(L1)から斜め下方に傾斜する仮想平面(P)に沿って配置された第1平面部(15a)を有し、
    前記第2ブラケット(20)は、前記第1平面部(15a)の下方に配置されると共に前記第1平面部(15a)に平行な第2平面部(25)を有し、
    前記防振部(30)は、前記第1平面部(15a)と前記第2平面部(25)との間に介在されていることを特徴とする防振構造。
  2. 前記防振部(30)は、前記第1平面部(15a)の前記第2平面部(25)に面する第1面側と、前記第1面とは反対側の第2面側との両方に設けられていることを特徴とする請求項に記載の防振構造。
  3. フレーム(1)に搭載されるエンジン(2)を支持するように設けられる防振構造(X)であって、
    前記エンジン(2)に取り付けられる第1ブラケット(10)と、
    前記フレーム(1)に取り付けられる第2ブラケット(20)と、
    前記第1ブラケット(10)と前記第2ブラケット(20)との間に配置されて、前記第1ブラケット(10)から前記第2ブラケット(20)へ伝達される振動を低減する防振部(30)と、を備え、
    前記第1ブラケット(10)は、前記エンジン(2)の出力軸(6)の中心軸線(L1)を通り且つ前記中心軸線(L1)から斜め下方に傾斜する仮想平面(P)に沿って配置された第1平面部(15a)を有し、前記第1平面部(15a)は、前記仮想平面(P)に垂直な方向に前記第1平面部(15a)を貫通する貫通孔(17a)を有し、
    前記防振部(30)は、前記第1平面部(15a)と前記第2ブラケット(20)との間に介在されており、前記防振部(30)の一部(31e,32e)は、前記貫通孔(17a)内に入り込んでいることを特徴とする防振構造。
  4. フレーム(1)に搭載されるエンジン(2)を支持するように設けられる防振構造(X)であって、
    前記エンジン(2)に取り付けられる第1ブラケット(10)と、
    前記フレーム(1)に取り付けられる第2ブラケット(20)と、
    前記第1ブラケット(10)と前記第2ブラケット(20)との間に配置されて、前記第1ブラケット(10)から前記第2ブラケット(20)へ伝達される振動を低減する防振部(30)と、を備え、
    前記第1ブラケット(10)は、前記エンジン(2)の出力軸(6)の中心軸線(L1)を通り且つ前記中心軸線(L1)から斜め下方に傾斜する仮想平面(P)に沿って配置された平板状の第1平面部(15a)を有し、
    前記防振部(30)は、前記第1平面部(15a)と前記第2ブラケット(20)との間に介在された防振ゴム(31a)を有することを特徴とする防振構造。
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