JP6410618B2 - 欠陥検査装置 - Google Patents

欠陥検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6410618B2
JP6410618B2 JP2015008109A JP2015008109A JP6410618B2 JP 6410618 B2 JP6410618 B2 JP 6410618B2 JP 2015008109 A JP2015008109 A JP 2015008109A JP 2015008109 A JP2015008109 A JP 2015008109A JP 6410618 B2 JP6410618 B2 JP 6410618B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical system
microlens array
beam splitter
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015008109A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016133393A (ja
Inventor
廣野 方敏
方敏 廣野
小川 力
力 小川
藤原 剛
剛 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuflare Technology Inc
Original Assignee
Nuflare Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nuflare Technology Inc filed Critical Nuflare Technology Inc
Priority to JP2015008109A priority Critical patent/JP6410618B2/ja
Priority to US15/000,715 priority patent/US9683947B2/en
Publication of JP2016133393A publication Critical patent/JP2016133393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6410618B2 publication Critical patent/JP6410618B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
    • G01N21/9501Semiconductor wafers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
    • G01N21/956Inspecting patterns on the surface of objects
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/68Preparation processes not covered by groups G03F1/20 - G03F1/50
    • G03F1/82Auxiliary processes, e.g. cleaning or inspecting
    • G03F1/84Inspecting
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
    • G01N21/956Inspecting patterns on the surface of objects
    • G01N2021/95676Masks, reticles, shadow masks
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2201/00Features of devices classified in G01N21/00
    • G01N2201/06Illumination; Optics
    • G01N2201/063Illuminating optical parts

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

本発明の実施形態は、検査試料の複数種類のパターン中の欠陥を光学的に検査する欠陥検査装置に関する。
半導体の微細なパターンは、写真のネガと同様の役割を果たすフォトマスクに刻まれたパターンを縮小投影したり、同サイズのパターンが刻まれたナノ・インプリント・テンプレートを判子と同様に利用したりすることで形成される。このような成形プロセスでは、半導体の元となるパターンの欠陥検査が極めて重要である。
一般的な欠陥検査装置の光学系は、テレセントリックな光学系とコリメートされた光学系が交互に配置されており、対物レンズにより検査試料を照射する。
ここで、検査試料に対する光線の最大入射角度をθ、結像空間の屈折率をnで表すと、光学系のNA、すなわち、開口数はnsinθで定義される。但し、結像空間は通常空気中であるため、n=1となり、NAはsinθで表される。また、照明光の開口数をNA、対物レンズの開口数をNAで表すと、これらの比NA/NAは照明σと呼ばれる。
米国特許出願公開第2012/0081685号明細書
対物レンズのNAが最大の時、光学系の解像限界性能が理論的に最も高いのはσ=1の場合である。しかし、実際には、欠陥を検出する上で、最適な照明σはパターンに依存し、σ<1の方が欠陥の検出性が高い場合もある。このため、最適な照明σが異なるパターンが混在する検査試料を、欠陥の検出性が最大の条件で検査するには、最低でも2回検査する必要がある。
しかし、マスク検査装置等の精密な検査装置では、照明条件を変えると、検査画像の明るさの調整等をやり直す必要がある。また、検査試料を動かすステージの加減速や方向転換等も検査時間の多くの割合を占める。このため、複数回検査することは好ましくない。
そこで、発明が解決しようとする課題は、複数種類のパターンが刻まれた検査試料に対し、異なる照明σで異なる領域を同時に検査することが可能な欠陥検査装置を提供することである。
実施形態による検査試料のパターン中の欠陥を検査する欠陥検査装置は、光源と、前記光源からの光を第1の光路と第2の光路とに分岐する第1のビームスプリッタと、前記第1の光路上に配置された第1の光学系と、前記第2の光路上に配置された第2の光学系と、前記第1の光学系を通過した光によって前記検査試料の照野を形作る第1のアパーチャと、前記第2の光学系を通過した光によって前記検査試料の照野を形作る第2のアパーチャと、前記検査試料の第1の領域に前記第1のアパーチャの像を第1の照明で照明し、前記検査試料の前記第1の領域と異なる第2の領域に前記第2のアパーチャの像を前記第1の照明と異なる第2の照明で照明する第3の光学系と、前記第1の領域の光を取得する第1の撮像素子と、前記第2の領域の光を取得する第2の撮像素子とを具備する。
第1の実施形態に係る欠陥検査装置の光学系を示す図。 第1の実施形態に係る焦点距離の異なる集光レンズについて説明するための図。 図1における非分岐光学系が形成する輝点の並びの一例を示す図。 図1における分岐光学系が形成する輝点の並びの一例を示す図。 第2の実施形態に係る欠陥検査装置の光学系を示す図。 第3の実施形態に係る欠陥検査装置の光学系を示す図。 第4の実施形態に係る欠陥検査装置の光学系を示す図。 第5の実施形態に係る欠陥検査装置の光学系を示す図。 図8の光学系の一部を示す概略図。 図8の光学系において、開口数と照明との関係を説明するための図。 第6の実施形態に係る欠陥検査装置を示す概略図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[1]第1の実施形態
[1−1]欠陥検査装置の光学系100
図1を用いて、第1の実施形態に係る欠陥検査装置の光学系100について説明する。
光源としては、レーザ1を用いる。このレーザ1から発せられたビームは、拡大光学系2によりビーム径が拡大され、可干渉性低減光学系3と回転位相板4により照野におけるスペックルノイズが低減される。この光は、複数個の集光点を形成するマイクロレンズアレイ5により分割され、複数の発散ビームに変換される。ここで、ビームの偏光状態は、一般的なレーザと同様に直線偏光であるものとする。
複数の発散ビームは、集光レンズ8の手前に設置された偏光ビームスプリッタ7により、P偏光(透過光)の光路41とS偏光(反射光)の光路42とに分岐される。それぞれの光路41及び42に割り振られる光量は、偏光ビームスプリッタ7の手前に設置された2分の1波長板6を回転させることで任意に選択できる。
光路41の透過光は、集光レンズ8でコリメートされ、偏光ビームスプリッタ12に入射される。一方、光路42の反射光は、ミラー9により曲げられ、集光レンズ10でコリメートされ、ミラー11によりさらに曲げられる。そして、偏光ビームスプリッタ12により光路41の光と光路42の光とが合流される。このように、レーザ1のビームが2つの光路41及び42を通過することで、2種類の異なる照明σの光が生成される。
偏光ビームスプリッタ12で合流された光は、マイクロレンズアレイ13を照射する。マイクロレンズアレイ13は、像側テレセントリックな光学系になっている。つまり、例えば、マイクロレンズアレイ13は、2枚のマイクロレンズアレイ13a及び13bを有し、後方のマイクロレンズアレイ13bの前側焦点が前方のマイクロレンズアレイ13aと一致するように構成されている。また、マイクロレンズアレイ13は、集光レンズ8及び10の後側焦点に設置されている。ここまでの光学系により、レーザ1のビームは、可干渉性が少なく、強度が全体的に均一で、テレセントリックな発散ビーム群に変換される。
マイクロレンズアレイ13の焦点群から発散する各ビームは、集光レンズ14でコリメートされる。そして、偏光ビームスプリッタ15により、2種類の照明σの光が再度分岐される。
偏光ビームスプリッタ15を透過したP偏光の光は、再び分離した光路の偏光を揃えるために2分の1波長板16によりS偏光に変換され、ミラー17及び18で曲げられ、アパーチャ21の矩形絞り21aを照明する。一方、偏光ビームスプリッタ15を反射したS偏光の光は、ミラー19で曲げられ、アパーチャ21の矩形絞り21bを照明する。この際、光路長補正素子20を用いて、アパーチャ21の2つの矩形絞り21a及び21bを照明する各光の光路長を合わせてもよい。尚、アパーチャ21は、集光レンズ22の焦点位置と一致するように配置され、それぞれの光路で照野を形作る。
アパーチャ21の2つの矩形絞り21a及び21bを通過した光は、集光レンズ22によりフーリエ変換され、偏光ビームスプリッタ23により反射される。ここで、偏光ビームスプリッタ23は、光軸を検査試料26に垂直入射するように反射している。
この反射された光は、4分の1波長板24により円偏光に変換され、対物レンズ25により検査試料26の異なる照野27及び28に結像される。対物レンズ25は、後側焦点が検査試料面と一致するように配置される。このようにして、アパーチャ21の各像が、異なる照野27及び28にそれぞれ照明される。この2つの照野27及び28を照明する光は、2つの異なる光路41及び42を通過した光であるため、照明σが異なる。照野27及び28からの反射光は、対物レンズ25により集められ、4分の1波長板24により当初と直行した偏光状態に変換され、偏光ビームスプリッタ23を透過し、結像レンズ29により結像される。尚、偏光ビームスプリッタ23と4分の1波長板24による円偏光照明は、無偏光ビームスプリッタを使う場合と異なり、100%に近い光利用効率で照明光と反射光を分離できる。
結像レンズ29で結像された光は、検査試料面と共役な位置(結像レンズ29の焦点位置)に配置されたミラー30により分離され、集光レンズ31及び33により異なるカメラ(撮像素子)32及び34にそれぞれ結像される。カメラ32及び34は、集光レンズ31及び33により形成された検査試料26の拡大像の位置に配置されている。
尚、前段のマイクロレンズアレイ5は、対物レンズ25の入射瞳面の光強度分布を均一化し、後段のマイクロレンズアレイ13は、検査試料面の照度分布を均一化している。
このような第1の実施形態による欠陥検査装置の光学系100では、偏光ビームスプリッタ7で分岐された光路42は、元の光路41に比べて長くなる。このため、分岐光路42の集光レンズ10は、集光レンズ8と同様に、マイクロレンズアレイ5により形成された発散ビームに対してコリメータとして機能させ、またマイクロレンズアレイ13の入射面を集光レンズ10の後側焦点と一致させるために、集光レンズ10の焦点距離は、集光レンズ8の焦点距離よりも長くなっている。尚、集光レンズ8及び10の詳細については、後述する。
また、本実施形態では、2つの光路41及び42を通過した各照明光の照野27及び28が重ならないように検査試料26を照明する。これにより、検査試料26の異なる位置を異なる照明σで照射した検査画像を、異なるカメラ32及び34で独立に検出している。
[1−2]集光レンズ8及び10
図2を用いて、第1の実施形態に係る光学系100の集光レンズ8及び10について説明する。
図2に示すように、集光レンズ8及び10において、前側焦点は、マイクロレンズアレイ5により形成された焦点群50と一致し、後側焦点は、マイクロレンズアレイ13の入射面51と一致している。ここで、分岐光路42は、非分岐光路41より長いため、集光レンズ10の焦点距離は、集光レンズ8の焦点距離よりも長くなっている。
このような集光レンズ8及び10では、前側焦点における光線の位置と伝搬方向を、後側焦点において光線の伝搬方向と位置の情報にそれぞれ変換する。すなわち、集光レンズ8及び10により、フーリエ変換を行う。
ここで、入射面51における照野のサイズは、集光レンズ8及び10の焦点距離に比例する。このため、集光レンズ10の入射面51における照野のサイズは、集光レンズ8の入射面51における照野のサイズより大きい。
また、図1の光学系では、マイクロレンズアレイ13の焦点群と対物レンズ25の入射瞳面が共役関係にあるため、照明σは、入射面51の照野のサイズに比例する。このため、集光レンズ8を通る光路41の光学系の照明σは小さくなり、集光レンズ10を通る光路42の光学系の照明σは大きくなる。
このように、第1の実施形態では、2つの光路41及び42に焦点距離の異なる集光レンズ8及び10を配置することで、検査試料26に対して2つの異なる条件の照明σを作り出すことができる。
[1−3]効果
上記第1の実施形態によれば、偏光ビームスプリッタ7で分岐された2つの光路41及び42に、焦点距離の異なる集光レンズ8及び10がそれぞれ配置される。具体的には、短い光路41上の集光レンズ8の焦点距離よりも、長い光路42上の集光レンズ10の焦点距離を長くする。これにより、マイクロレンズアレイ13の入射面51において、集光レンズ10による照野のサイズを、集光レンズ8による照野のサイズより大きくすることができる。ここで、マイクロレンズアレイ13の焦点群と対物レンズ25の入射瞳は、共役関係にあるため、検査試料26に対する照明σは、マイクロレンズアレイ13の入射面51の照野のサイズに比例する。このため、集光レンズ8が配置された光路41の光学系による照明σは小さくなり、集光レンズ10が配置された光路42の光学系による照明σは大きくなる。
このように、第1の実施形態では、検査試料26に対して異なる条件の照明σを生成することができるため、異なる2つの領域のパターンに対して異なる2種類の照明σで一度に欠陥検査をすることができる。
また、2種類の照明σを生成するにあたり、図1の光学系は、従来の光学系に対して比較的少ない変更で実現することができる。特に、他の光学素子に比べて高価なマイクロレンズアレイ5及び13を増やすことなく、2種類の照明σを実現できる点は大きなメリットである。
[2]第2の実施形態
第2の実施形態では、第1の実施形態よりも、対物レンズ25の入射瞳面における輝点の並びを等間隔化する光学系について説明する。
[2−1]対物レンズ25の入射瞳面における輝点の並び方
図3及び図4を用いて、対物レンズ25の入射瞳面における輝点の並び方について説明する。
図3は、非分岐光学系が形成する輝点の並び方の一例を示し、図4は、分岐光学系が形成する輝点の並び方の一例を示している。ここで、図3の非分岐光学系とは、図1の光路41による光学系100である。図4の分岐光学系とは、図1の光路42による光学系100である。
図3及び図4において、大きな円で表された輝点(親輝点)60は、後段のマイクロレンズアレイ13に入射された光の垂直入射成分によるものである。小さな円で表された輝点(子輝点)61及び62は、後段のマイクロレンズアレイ13に斜入射された光によるものである。尚、ここでは、前段のマイクロレンズアレイ5は、3×3分割と仮定している。
マイクロレンズアレイ13に斜入射された光による輝点61は、図3に示すように、等間隔に並ぶように設計されることが望ましい。
しかし、図1の光学系のように、1つのマイクロレンズアレイ5の輝点を、焦点距離の異なる集光レンズ8及び10によりマイクロレンズアレイ13の入射面にフーリエ変換すると、図2からも明らかなように、焦点距離の長い集光レンズ10を通った照明光の方が、焦点距離の短い集光レンズ8を通った照明光よりもNAが低い。その結果、例えば、集光レンズ8による輝点60及び61の並びを、図3のように等間隔に設計すると、集光レンズ10による輝点60及び62は、図4のように輝点62が各輝点60の近傍に密集した並びとなる場合がある。図4のような輝点60及び62の並びは、マイクロレンズアレイ13の周波数成分が目立つため、照野27に干渉縞を発生させる可能性がある。
このように、第1の実施形態による光学系100の場合、対物レンズ25の入射瞳面における輝点が等間隔に並ばず、これにより、照野27に干渉縞が生じてしまう場合が考えられる。
そこで、第2の実施形態では、集光レンズ8及び10による両方の光路の輝点が等間隔に並ぶような欠陥検査装置の光学系100を提案する。
[2−2]欠陥検査装置の光学系100
図5を用いて、第2の実施形態に係る欠陥検査装置の光学系100について説明する。図5の光学系100の基本的な構成は図1と同様であるため、ここでは異なる構成について主に説明する。
図5に示すように、第2の実施形態では、前段のマイクロレンズアレイ5の手前に、集光レンズ10を通る光のビーム径を拡大させるための光学系80が配置されている。この光学系80は、偏光ビームスプリッタ76及び79、ミラー77及び78、拡大光学系70を含んでいる。
具体的には、光源1からの光は、偏光ビームスプリッタ76により、透過光(P偏光)と反射光(S偏光)とに分岐される。反射光は、ミラー77により曲げられ、拡大光学系70でビーム径が拡大され、ミラー78によりさらに曲げられる。そして、偏光ビームスプリッタ79により透過光と反射光とが合流され、この合流された光がマイクロレンズアレイ5を照射する。
ここで、集光レンズ10を通る光のNAは、集光レンズ10の焦点距離に応じて、拡大光学系70で適切に調整される。また、マイクロレンズアレイ5のサイズ(有効領域のサイズ)は、拡大光学系70で拡大されたビーム径に合わせて大きくすることが望ましい。
尚、偏光ビームスプリッタ76によって分岐された透過光及び反射光(異なる照明σ)に割り振られる光量は、2分の1波長板6を用いて調整するとよい。このため、2分の1波長板6は、最初に偏光分離が行われる偏光ビームスプリッタ76の手前に配置することが望ましい。
また、集光レンズ10を通る大きな照明σは、集光レンズ8を通る小さな照明σより、前段のマイクロレンズアレイ5でより多くのレンズ素子を通過する。このため、大きな照明σの子輝点の数は、小さな照明σの子輝点の数よりも多くなる。
[2−3]効果
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様、偏光ビームスプリッタ7で分岐された2つの光路41及び42に、焦点距離の異なる集光レンズ8及び10がそれぞれ配置される。これにより、検査試料26に対して異なる条件の照明σを生成することができるため、異なる2つの領域のパターンに対して、異なる2種類の照明σで同時に欠陥検査をすることができる。
また、第2の実施形態では、前段のマイクロレンズアレイ5の手前に拡大光学系70を配置し、この拡大光学系70により、集光レンズ10を通る光のビーム径を拡大させることができる。このように、集光レンズ10を通る光の拡大率と集光レンズ10の焦点距離とを適切に選択することにより、2種類の照明σにおいて輝点の並びを均等にすることができる。これにより、照野27に干渉縞が発生することを抑制できる。
[3]第3の実施形態
第3の実施形態は、第2の実施形態と異なる光学系100により、対物レンズ25の入射瞳面における輝点の並びを等間隔にする。
[3−1]欠陥検査装置の光学系100
図6を用いて、第3の実施形態に係る欠陥検査装置の光学系100について説明する。図6の光学系100の基本的な構成は図1と同様であるため、ここでは異なる構成について主に説明する。
図6に示すように、第3の実施形態では、偏光ビームスプリッタ7による光の偏光分離が回転位相板4の手前で行われ、集光レンズ10を通る光のビーム径を拡大するための拡大光学系70が偏光ビームスプリッタ7と回転位相板4との間に配置されている。
具体的には、偏光ビームスプリッタ7で分岐された光は、ミラー9で曲げられ、回転位相板4の手前で拡大光学系70によりビーム径が拡大され、マイクロレンズアレイ71に入射される。この光は、ミラー11で曲げられ、集光レンズ10を通り、偏光ビームスプリッタ12に入射される。
ここで、拡大光学系70により、分岐光路42の光は、非分岐光路41の光よりもビーム径が拡大される。このため、マイクロレンズアレイ71の有効領域のサイズは、マイクロレンズアレイ5の有効領域のサイズより大きくなっている。例えば、マイクロレンズアレイ71とマイクロレンズアレイ5のレンズのピッチは同じにし、マイクロレンズアレイ5よりマイクロレンズアレイ71のレンズの数を増やしてもよい。また、マイクロレンズアレイ5とマイクロレンズアレイ71とは同じマイクロレンズアレイで構成するが、マイクロレンズアレイ5の内側の領域のみを利用するようにしてもよい。
尚、前段のマイクロレンズアレイ5及び71は、回転位相板4に近接させている。これにより、回転位相板4により散乱する光を、前段のマイクロレンズアレイ5及び71に多く取り込むことが可能である。
[3−2]効果
上記第3の実施形態によれば、第1の実施形態等と同様、2つの光路41及び42に、焦点距離の異なる集光レンズ8及び10がそれぞれ配置されるため、異なる2つの領域のパターンに対して、異なる2種類の照明σで同時に欠陥検査をすることができる。
また、第3の実施形態では、分岐光路42において、集光レンズ10の手前に拡大光学系70が配置されている。これにより、図2の焦点群50の領域が拡大され、後段のマイクロレンズアレイ13の入射面51の照明光のNAを拡大することができる。このため、非分岐光路41を通った照明光学系と分岐光路42を通った照明光学系の両方の輝点の並びを均等にすることが可能となり、照野27に干渉縞が発生することを抑制できる。
また、第3の実施形態では、前段のマイクロレンズアレイ71が増えることで、光学系100の価格は増加する。しかし、他の光学素子に比べて高価な回転位相板4と後段のマイクロレンズアレイ13を一機に抑えることで、欠陥検査装置の価格が増加することを最小限に抑えることが可能である。
[4]第4の実施形態
第4の実施形態は、第2及び第3の実施形態と異なる光学系100により、対物レンズ25の入射瞳面における輝点の並びを等間隔にする。
[4−1]欠陥検査装置の光学系100
図7を用いて、第4の実施形態に係る欠陥検査装置の光学系100について説明する。図7の光学系100の基本的な構成は図1と同様であるため、ここでは異なる構成について主に説明する。
図7に示すように、第4の実施形態では、各光路41及び42における集光レンズ8及び10と偏光ビームスプリッタ12との間に、後段のマイクロレンズアレイ13及び72がそれぞれ配置されている。
マイクロレンズアレイ72は、マイクロレンズアレイ13と同様に、像側テレセントリックな光学系になっている。つまり、例えば、マイクロレンズアレイ72は、2枚のマイクロレンズアレイ72a及び72bを有し、後方のマイクロレンズアレイ72bの前側焦点が前方のマイクロレンズアレイ72aと一致するように構成されている。また、マイクロレンズアレイ72は、集光レンズ10の後側焦点に設置されている。そして、マイクロレンズアレイ72は、マイクロレンズアレイ13よりも要素レンズのピッチが狭く、マイクロレンズアレイ13と同じNAを持つことが望ましい。
[4−2]効果
上記第4の実施形態によれば、第1の実施形態等と同様、2つの光路41及び42に、焦点距離の異なる集光レンズ8及び10がそれぞれ配置されるため、異なる2つの領域のパターンに対して、異なる2種類の照明σで同時に欠陥検査をすることができる。
また、第3の実施形態では、2つの照野27及び28に対応した輝点の間隔が同じであった。これに対し、第4の実施形態では、光路41及び42おける偏光ビームスプリッタ12と集光レンズ8及び10との間に、所定のNAやレンズピッチに設定された後段のマイクロレンズアレイ13及び72をそれぞれ配置している。これにより、光路42を経て作られる高照明σの輝点が、光路41を経て作られる低照明σの輝点よりも、間隔は狭まるが、均等な並びにすることができる。
また、第4の実施形態では、前段のマイクロレンズアレイ5を1機に抑えることで、欠陥検査装置の価格が増加することを最小限に抑制できる。
[5]第5の実施形態
第5の実施形態は、第2乃至第4の実施形態と異なる光学系100により、対物レンズ25の入射瞳面における輝点の並びを等間隔にする。
[5−1]欠陥検査装置の光学系100
図8乃至図10を用いて、第5の実施形態に係る欠陥検査装置の光学系100について説明する。図8の光学系100の基本的な構成は図1と同様であるため、ここでは異なる構成について主に説明する。
図8に示すように、第5の実施形態では、偏光ビームスプリッタ7で分岐された光路41及び42は、対物レンズ25の手前の偏光ビームスプリッタ12まで分岐されたままである。
具体的には、光路41上には、集光レンズ8、マイクロレンズアレイ13、集光レンズ14、アパーチャ21及び集光レンズ22が順に配置される。光路42上には、集光レンズ10、ミラー9、マイクロレンズアレイ72、集光レンズ73、アパーチャ74、集光レンズ75及びミラー11が順に配置される。そして、光路41及び42の光は、偏光ビームスプリッタ12により合流される。
ここで、第5の実際形態では、第4の実施形態と同様に、集光レンズ10の焦点距離を集光レンズ8の焦点距離より長くし、マイクロレンズアレイ72は、マイクロレンズアレイ13よりも要素レンズのピッチを狭くし、マイクロレンズアレイ13と同じNAを持つようにするとよい。
但し、第5の実施形態では、同じ焦点距離の集光レンズ8及び10を用い、後段のマイクロレンズアレイ13及び72以降の光学系の仕様を適宜設定することで、異なる2種類の照明σを作り出すことも可能である。
つまり、このような光学系100では、集光レンズ8及び10の焦点距離が同じであるため、マイクロレンズアレイ13及び72の入射ビームサイズは同じになる。この場合、マイクロレンズアレイ13及び72の「ピッチ÷焦点距離(=2NA)」を異なるようにするとよい。
具体的には、図9に示すように、マイクロレンズアレイ13が、高照明σ用の輝点群を生成し、マイクロレンズアレイ72が、低照明σ用の輝点群を生成する場合、マイクロレンズアレイ13のNAは、マイクロレンズアレイ72のNAよりも大きいことが望ましい。理由は、以下の通りである。
図10のようなほぼ無収差の光学系では、下記の式(1)の関係が成り立つ(ラグランジュの不変量)。
MLAsinθMLA=hsinθ=X …(1)
この式(1)は、図10から、以下の式(2)に書き換えることができる。
MLAMLA/2fMLA=h/2fobj=X …(2)
これを踏まえ、図9の2つの光学系を見てみると、光学系のXの値は、照明σに比例しており、高照明σの方が大きいことが明らかである。
図9の2つの光学系のhMLA13及びhMLA72は同じであるため、これらの光学系を実現するには、後段のマイクロレンズアレイ13及び72のNA=sinθMLAを、高照明σ用には大きく、低照明σ用には小さくすればよい。
尚、図8の光学系で同じ焦点距離の集光レンズ8及び10を用いる場合、図9に示すように、集光レンズ14の焦点距離f3は、集光レンズ73の焦点距離f1より短いことが望ましく、集光レンズ22の焦点距離f4は、集光レンズ75の焦点距離f2より短いことが望ましい。さらに、アパーチャ21の矩形絞りの大きさは、アパーチャ74の矩形絞りの大きさよりも小さいことが望ましい。但し、この場合、低照明σの場合に比べ、高照明σの場合に子輝点が親輝点に近づくため、両方の光路41及び42の輝点の間隔を均等にすることは難しい。
[5−2]効果
上記第5の実施形態によれば、第1の実施形態等と同様、2つの光路41及び42に、焦点距離の異なる集光レンズ8及び10がそれぞれ配置されるため、異なる2つの領域のパターンに対して、異なる2種類の照明σで同時に欠陥検査をすることができる。
また、第5の実施形態では、第4の実施形態と同様、光路41及び42おける集光レンズ8及び10の後ろに、所定のNAやレンズピッチに設定された後段のマイクロレンズアレイ13及び72をそれぞれ配置している。これにより、対物レンズ25の入射瞳面において、光路41及び42による輝点の並びを等間隔にすることができる。
さらに、第5の実施形態では、後段のマイクロレンズアレイ13及び72の入射光までまったく同じ光学系であっても、後段のマイクロレンズアレイ13及び72以降の光学系の仕様を適宜に設定することで、同じ対物レンズ25でも異なる照明σ(検査試料26上の照明サイズは同じ)を実現することができる。
[6]第6の実施形態
第6の実施形態では、上記各実施形態における光学系100を用いた欠陥検査装置について説明する。この欠陥検査装置は、検査試料に光を照射して得られる画像を用いて欠陥を検査する装置であり、例えば、フォトマスク、NIL(Nano Imprint Lithography)用の原版等を検査試料として用いる。
図11を用いて、欠陥検査装置の基本構成について説明する。ここでは、例えば、大規模LSIの製作に用いられるフォトマスクの設計データと測定データとを比較してパターンの検査を行う、フォトマスクのパターン検査装置を例に挙げる。
本実施形態の欠陥検査装置では、検査試料26の光学画像を取得する構成部Aと、この構成部Aで取得された光学画像を用いて検査のための処理及び検査を行う構成部Bとを有している。
構成部Aは、上記各実施形態による光学系100、光源1、カメラ82(32及び34)、フォトマスク83(検査試料26)が載置されたXYθテーブル81、センサ回路96a及び96bを有している。
構成部Bでは、欠陥検査装置全体の制御を司るホスト計算機90が、データ伝送路となるバスを介して、テーブル制御回路91、XYθモータ92、データメモリ93、比較回路94a及び94b、参照データ生成回路95及びOR回路97に接続されている。
このような本実施形態の欠陥検査装置では、フォトマスク83に形成されたパターンにおける検査領域が、一定幅の短冊状の検査ストライプに分割される。そして、分割された検査ストライプが連続的に走査されるように、XYθテーブル81にフォトマスク83が搭載され、その内の1軸のステージを連続移動させながら検査が実行される。このようなストライプ検査が終了すると、隣のストライプを観察するために、他の1軸のステージでステップ移動が行われる。
フォトマスク83は、XYθテーブル81の上に載置される。このXYθテーブル81は、ホスト計算機90でテーブル制御回路91及びXYθモータ92が制御されることにより、移動可能となっている。
フォトマスク83に形成されたパターンには、DUV(紫外光)レーザ等の光源1によって光が照射される。フォトマスク83を反射した光は、光学系100を介してカメラ82(例えば、図1等のカメラ32及び34)に入射される。カメラ82では、仮想的に分割されたパターンの短冊状領域の一部が拡大され、光学像として結像される。カメラ82上に結像されたパターンの像は、カメラ82によって光電変換され、さらにセンサ回路96a及び96bによりA/D変換される。そして、このセンサ回路96a及び96bから出力された測定画像データM1及びM2は、比較回路94a及び94bにそれぞれ送られる。
一方、フォトマスク83のパターン形成時に用いた設計データは、磁気ディスクや半導体メモリ等のデータメモリ93に記憶されている。この設計データは、ホスト計算機90により、データメモリ93から参照データ生成回路95に読み出される。参照データ生成回路95では、読み出された設計データが2値又は多値の設計画像データD1及びD2に変換される。この設計画像データD1及びD2は、2種類の照明σにそれぞれ対応して生成されており、比較回路94a及び94bにそれぞれ送られる。
比較回路94aは、測定画像データM1と設計画像データD1とを適切なアルゴリズムに従って比較する。同様に、比較回路94bは、測定画像データM2と設計画像データD2とを適切なアルゴリズムに従って比較する。比較回路94a及び94bで比較した結果、両者の差異が所定の閾値を超えた場合、その箇所が欠陥と判断される。そして、OR回路97により、比較回路94a及び94bのいずれかで欠陥が発見された場合、フォトマスク83は欠陥ありと判定される。この欠陥に関する情報(例えば、欠陥の座標、欠陥判定の根拠となった光学画像等)は、ホスト計算機90の制御により、データメモリ93に保存される。このように、ダイ・ツー・データベース方式で、フォトマスク83のパターン欠陥が検出される。
尚、図11において、テーブル制御回路91、比較回路94a及び94b、参照データ生成回路95及びOR回路97は、電気的回路で構成される。但し、欠陥検査装置は、必ずしもこれら電気的回路を必要とせず、これらの少なくとも一部を、同様の処理をホスト計算機90によって行うことができるソフトウェアに代えてもよい。また、欠陥検査装置は、電気的回路とソフトウェアとの組み合わせにすることも可能である。さらに、上記電気的回路は、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成したり、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせや、ファームウェアとの組み合わせとによって実施されたりするものであってもよい。プログラムにより構成される場合、このプログラムは、例えば、データメモリ93に記録されてもよい。
[7]その他
上記各実施形態の光学系100では、回転位相板4と前段のマイクロレンズアレイ5を近接させている。しかし、この実現が物理的に困難であり、光利用効率が多少下がっても構わなければ、回転位相板4と前段のマイクロレンズアレイ5とを離してもよい。具体的には、例えば、図6の分岐光路42の拡大光学系70を、回転位相板4とマイクロレンズアレイ71との間に配置してもよい。
上記各実施形態の光学系100では、2種類の異なる照明σを生成している。この場合、各実施形態において、検査試料26上の照明のサイズ、つまり照明エリア(照野27及び28)は同じである。但し、各実施形態において、異なる照明エリア(照野27及び28)にすることも可能である。
上記各実施形態では、マイクロレンズアレイの代わりに、プリズム(アキシコンレンズ)や回折光学素子(回折格子、回折レンズ等)を用いてもよい。また、偏光ビームスプリッタは、分岐素子であればよく、無偏光ビームスプリッタでもよいし、プリズムでもよい。具体的には、各実施形態の偏光ビームスプリッタ23と第5の実施形態の偏光ビームスプリッタ7及び12は、無偏光ビームスプリッタに変更することが可能である。
上記各実施形態では、検査画像を取得するために検出するのは、必ずしも検査試料26からの反射光に限定されず、検査試料26の透過光を用いてもよい。
上記各実施形態の欠陥検査装置は、マスクのパターン欠陥の検査に用いることに限定されず、例えば、半導体ウエハや液晶基板のパターン欠陥の検査に適用することも可能である。
上記各実施形態では、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要としない部分についての記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができることは言うまでもない。
尚、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願補正前の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
検査試料のパターン中の欠陥を検査する欠陥検査装置であって、
光源と、
前記光源からの光を第1の光路と第2の光路とに分岐する第1のビームスプリッタと、
前記第1の光路上に配置された第1の光学系と、
前記第2の光路上に配置された第2の光学系と、
前記第1の光学系を通過した光によって前記検査試料の照野を形作る第1のアパーチャと、
前記第2の光学系を通過した光によって前記検査試料の照野を形作る第2のアパーチャと、
前記検査試料の第1の領域に前記第1のアパーチャの像を第1の照明で照明し、前記検査試料の前記第1の領域と異なる第2の領域に前記第2のアパーチャの像を前記第1の照明と異なる第2の照明で照明する第3の光学系と、
前記第1の領域の光を取得する第1の撮像素子と、
前記第2の領域の光を取得する第2の撮像素子と
を具備する欠陥検査装置。
[C2]
前記第1の光学系は、第1の焦点距離を有する第1のレンズを含み、
前記第2の光学系は、前記第1の焦点距離と異なる第2の焦点距離を有する第2のレンズを含む、[C1]に記載の欠陥検査装置。
[C3]
前記光源と前記第1のビームスプリッタとの間に配置された第1のマイクロレンズアレイと、
前記第1の光路の前記光と前記第2の光路の前記光とを合流させる第2のビームスプリッタと、
前記第2のビームスプリッタにより合流した光を第3の光路と第4の光路とに分岐し、前記第3の光路の光を前記第1のアパーチャに入射させ、前記第4の光路の光を前記第2のアパーチャに入射させる第3のビームスプリッタと、
前記第2のビームスプリッタと前記第3のビームスプリッタとの間に配置された第2のマイクロレンズアレイと
をさらに具備する、[C2]に記載の欠陥検査装置。
[C4
前記第2のレンズの前記焦点距離は、前記第1のレンズの前記焦点距離より長く、
前記光源と前記第1のマイクロレンズアレイとの間に配置され、前記第2のレンズを通る前記光のビーム径を拡大する拡大光学系をさらに具備する、[C3]に記載の欠陥検査装置。
[C5]
前記第1の光路の前記光と前記第2の光路の前記光とを合流させる第2のビームスプリッタと、
前記第2のビームスプリッタと前記第1及び第2のアパーチャとの間に配置された第1のマイクロレンズアレイと
をさらに具備し、
前記第1の光学系は、前記第1のビームスプリッタと前記第1のレンズとの間に配置された第2のマイクロレンズアレイを含み、
前記第2の光学系は、前記第1のビームスプリッタと前記第2のレンズとの間に配置された第3のマイクロレンズアレイと、前記第1のビームスプリッタと前記第3のマイクロレンズアレイとの間に配置された拡大光学系とを含み、
前記第3のマイクロレンズアレイの有効領域は、前記第2のマイクロレンズアレイの有効領域よりも大きい、[C2]に記載の欠陥検査装置。
[C6]
前記光源と前記第1のビームスプリッタとの間に配置された第1のマイクロレンズアレイと、
前記第1の光路の前記光と前記第2の光路の前記光とを合流させる第2のビームスプリッタと
をさらに具備し、
前記第1の光学系は、前記第2のビームスプリッタと前記第1のレンズとの間に配置された第2のマイクロレンズアレイを含み、
前記第2の光学系は、前記第2のビームスプリッタと前記第2のレンズとの間に配置された第3のマイクロレンズアレイを含み、
前記第3のマイクロレンズアレイの要素レンズのピッチは、前記第2のマイクロレンズアレイの要素レンズのピッチと異なり、
前記第3のマイクロレンズアレイのNAは、前記第2のマイクロレンズアレイのNAと同じである、[C2]に記載の欠陥検査装置。
1…レーザ、2、70…拡大光学系、3…可干渉性低減光学系、4…回転位相板、5、13、71、72…マイクロレンズアレイ、8、10、14、22、31、33、73、75…集光レンズ、7、12、15、23…偏光ビームスプリッタ、9、11、17、18、19、30…ミラー、6、16…2分の1波長板、20…光路長補正素子、21、74…アパーチャ、24…4分の1波長板、25…対物レンズ、26…検査試料、27、28…照野、29…結像レンズ、32、34、82…カメラ、41…P偏光光路、42…S偏光光路、81…XYθテーブル、83…フォトマスク、90…ホスト計算機、91…テーブル制御回路、92…XYθモータ、93…データメモリ、94a、94b…比較回路、95…参照データ生成回路、96a、96b…センサ回路、97…OR回路、100…光学系。

Claims (5)

  1. 検査試料のパターン中の欠陥を検査する欠陥検査装置であって、
    光源と、
    前記光源からの光を第1の光路と第2の光路とに分岐する第1のビームスプリッタと、
    前記第1の光路上に配置され、第1の焦点距離を有する第1のレンズを含む第1の光学系と、
    前記第2の光路上に配置され、前記第1の焦点距離と異なる第2の焦点距離を有する第2のレンズを含む第2の光学系と、
    前記第1の光学系を通過した光によって前記検査試料の照野を形作る第1のアパーチャと、
    前記第2の光学系を通過した光によって前記検査試料の照野を形作る第2のアパーチャと、
    前記検査試料の第1の領域に、前記第1の光学系を通過した光に基づいて、前記第1のアパーチャの像を第1の照明で照明し、前記検査試料の前記第1の領域と異なる第2の領域に、前記第2の光学系を通過した光に基づいて、前記第2のアパーチャの像を前記第1の照明と異なる第2の照明で照明する第3の光学系と、
    前記第1の領域の光を取得する第1の撮像素子と、
    前記第2の領域の光を取得する第2の撮像素子と
    を具備する欠陥検査装置。
  2. 前記光源と前記第1のビームスプリッタとの間に配置された第1のマイクロレンズアレイと、
    前記第1の光路を通過した光と前記第2の光路を通過した光とを合流させる第2のビームスプリッタと、
    前記第2のビームスプリッタにより合流した光を第3の光路と第4の光路とに分岐し、前記第3の光路の光を前記第1のアパーチャに入射させ、前記第4の光路の光を前記第2のアパーチャに入射させる第3のビームスプリッタと、
    前記第2のビームスプリッタと前記第3のビームスプリッタとの間に配置された第2のマイクロレンズアレイと
    をさらに具備する、請求項に記載の欠陥検査装置。
  3. 前記第2のレンズの前記第2の焦点距離は、前記第1のレンズの前記第1の焦点距離より長く、
    前記光源と前記第1のマイクロレンズアレイとの間に配置され、前記第2のレンズを通る前記光のビーム径を拡大する拡大光学系をさらに具備する、請求項に記載の欠陥検査装置。
  4. 前記第1の光路を通過した光と前記第2の光路を通過した光とを合流させる第2のビームスプリッタと、
    前記第2のビームスプリッタと前記第1及び第2のアパーチャとの間に配置された第1のマイクロレンズアレイと
    をさらに具備し、
    前記第1の光学系は、前記第1のビームスプリッタと前記第1のレンズとの間に配置された第2のマイクロレンズアレイを含み、
    前記第2の光学系は、前記第1のビームスプリッタと前記第2のレンズとの間に配置された第3のマイクロレンズアレイと、前記第1のビームスプリッタと前記第3のマイクロレンズアレイとの間に配置された拡大光学系とを含み、
    前記第3のマイクロレンズアレイの有効領域は、前記第2のマイクロレンズアレイの有効領域よりも大きい、請求項に記載の欠陥検査装置。
  5. 前記光源と前記第1のビームスプリッタとの間に配置された第1のマイクロレンズアレイと、
    前記第1の光路を通過した光と前記第2の光路を通過した光とを合流させる第2のビームスプリッタと
    をさらに具備し、
    前記第1の光学系は、前記第2のビームスプリッタと前記第1のレンズとの間に配置された第2のマイクロレンズアレイを含み、
    前記第2の光学系は、前記第2のビームスプリッタと前記第2のレンズとの間に配置された第3のマイクロレンズアレイを含み、
    前記第3のマイクロレンズアレイの要素レンズのピッチは、前記第2のマイクロレンズアレイの要素レンズのピッチと異なり、
    前記第3のマイクロレンズアレイのNAは、前記第2のマイクロレンズアレイのNAと同じである、請求項に記載の欠陥検査装置。
JP2015008109A 2015-01-19 2015-01-19 欠陥検査装置 Active JP6410618B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015008109A JP6410618B2 (ja) 2015-01-19 2015-01-19 欠陥検査装置
US15/000,715 US9683947B2 (en) 2015-01-19 2016-01-19 Defect inspection device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015008109A JP6410618B2 (ja) 2015-01-19 2015-01-19 欠陥検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016133393A JP2016133393A (ja) 2016-07-25
JP6410618B2 true JP6410618B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=56407652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015008109A Active JP6410618B2 (ja) 2015-01-19 2015-01-19 欠陥検査装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9683947B2 (ja)
JP (1) JP6410618B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018225496A1 (ja) * 2017-06-06 2018-12-13 株式会社日立製作所 距離測定装置、及び立体形状測定装置
JP6513846B2 (ja) 2017-06-06 2019-05-15 株式会社日立製作所 距離測定装置、及び立体形状測定装置。
US10660523B2 (en) * 2017-07-07 2020-05-26 Hideo Ando Light-source unit, measurement apparatus, near-infrared microscopic apparatus, optical detection method, imaging method, calculation method, functional bio-related substance, state management method, and manufacturing method
CN108508019A (zh) * 2018-03-19 2018-09-07 华南理工大学 一种高效检测大面积微细电子器件的方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1152224A (ja) * 1997-06-04 1999-02-26 Hitachi Ltd 自動焦点検出方法およびその装置並びに検査装置
US6091075A (en) * 1997-06-04 2000-07-18 Hitachi, Ltd. Automatic focus detection method, automatic focus detection apparatus, and inspection apparatus
US6587193B1 (en) * 1999-05-11 2003-07-01 Applied Materials, Inc. Inspection systems performing two-dimensional imaging with line light spot
IL144806A (en) * 2001-08-08 2005-11-20 Nova Measuring Instr Ltd Method and apparatus for process control in semiconductor manufacturing
JP2003130808A (ja) * 2001-10-29 2003-05-08 Hitachi Ltd 欠陥検査方法及びその装置
DE60330817D1 (de) * 2002-02-27 2010-02-11 Ricoh Kk Optischer Lesekopf und optische Informationsverarbeitungsvorrichtung
CN1692296A (zh) * 2002-09-30 2005-11-02 独立行政法人科学技术振兴机构 共焦点显微镜及采用它的荧光测量方法和偏振光测量方法
US7477362B2 (en) * 2005-09-27 2009-01-13 Nanyang Technological University Moiré interferometric strain sensor
WO2008001434A1 (fr) * 2006-06-28 2008-01-03 Fujitsu Limited Dispositif et procédé d'enregistrement d'hologramme
DE102006032810A1 (de) 2006-07-14 2008-01-17 Carl Zeiss Smt Ag Beleuchtungsoptik für eine Mikrolithografie-Projektionsbelichtungsanlage, Beleuchtungssystem mit einer derartigen Beleuchtungsoptik, mikrolithografie-Projektionsbelichtungsanlage mit einem derartigen Beleuchtungssystem, mikrolithografisches Herstellungsverfahren für Bauelemente sowie mit diesem Verfahren hergestelltes Bauelement
JP2008217882A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ピックアップおよび光ディスク装置、コンピュータ、光ディスクプレーヤ、光ディスクレコーダ
WO2008126195A1 (ja) * 2007-03-19 2008-10-23 Fujitsu Limited ホログラム記録装置
WO2009057210A1 (ja) * 2007-10-31 2009-05-07 Fujitsu Limited ホログラム記録装置
JP5773661B2 (ja) 2011-01-20 2015-09-02 株式会社ニューフレアテクノロジー 照明装置、パターン検査装置及び照明光の形成方法
JP5760293B2 (ja) * 2011-03-02 2015-08-05 株式会社ブイ・テクノロジー 露光装置
DE102013212613B4 (de) * 2013-06-28 2015-07-23 Carl Zeiss Sms Gmbh Beleuchtungsoptik für ein Metrologiesystem sowie Metrologiesystem mit einer derartigen Beleuchtungsoptik

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016133393A (ja) 2016-07-25
US20160209333A1 (en) 2016-07-21
US9683947B2 (en) 2017-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6712349B2 (ja) アライメントシステム
US10636138B2 (en) Polarized image acquisition apparatus, pattern inspection apparatus, polarized image acquisition method, and pattern inspection method
KR100547437B1 (ko) 리소그래피장치, 디바이스제조방법 및 이에 따라 제조된디바이스
KR102047429B1 (ko) 대물렌즈 시스템
US7522276B2 (en) Pattern inspection method
JP2011525713A (ja) オーバレイ測定装置、リソグラフィ装置、及びそのようなオーバレイ測定装置を用いたデバイス製造方法
JP6410618B2 (ja) 欠陥検査装置
US10444487B2 (en) Polarized image acquisition apparatus, pattern inspection apparatus, polarized image acquisition method, and pattern inspection method
JP2014081227A (ja) 検査装置、検査方法、パターン基板の製造方法
KR102372739B1 (ko) 라인 폭 변동에 대한 리소그라피 마스크의 구조-독립적 기여도를 결정하기 위한 방법
US8049897B2 (en) Reticle defect inspection apparatus and inspection method using thereof
JP2012127856A (ja) パターン検査装置およびパターン検査方法
JP6633892B2 (ja) 偏光イメージ取得装置、パターン検査装置、及び偏光イメージ取得方法
KR20190100876A (ko) 리소그라피 마스크의 초점 위치를 결정하기 위한 방법 및 그 방법을 실행하기 위한 계측 시스템
JP5278784B1 (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法、パターン基板の製造方法
JP2015038423A (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法、パターン基板の製造方法
CN111324006B (zh) 检测光刻掩模的区域部分上的结构的检测装置及设备
JP6877239B2 (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法
JP2002022410A (ja) 位置検出方法及び装置
JP2016062004A (ja) 検査装置、及び波面収差補正方法
JP4922331B2 (ja) パターン検査装置
JP2023073914A (ja) マスク検査装置及びマスク検査方法
JP2018077053A (ja) パターン検査方法及びパターン検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6410618

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250