JP6410452B2 - 並列送信磁気共鳴イメージングシステム(mriシステム)のコイルアレイに対して分離装置の分離行列を求める方法、コイルアレイに対する分離装置を備えた並列送信磁気共鳴イメージングシステム(mriシステム)の構成方法、磁気共鳴イメージングシステム(mri)、および、並列送信磁気共鳴イメージングシステム(mri)のコイルアレイに対して分離装置の分離行列を求めるためのコンピュータプログラム - Google Patents

並列送信磁気共鳴イメージングシステム(mriシステム)のコイルアレイに対して分離装置の分離行列を求める方法、コイルアレイに対する分離装置を備えた並列送信磁気共鳴イメージングシステム(mriシステム)の構成方法、磁気共鳴イメージングシステム(mri)、および、並列送信磁気共鳴イメージングシステム(mri)のコイルアレイに対して分離装置の分離行列を求めるためのコンピュータプログラム Download PDF

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    • G01R33/5612Parallel RF transmission, i.e. RF pulse transmission using a plurality of independent transmission channels

Description

本発明は、アメリカ国立衛生研究所NIHによって認可されたリサーチグラントプログラムR01契約書番号EB006847及びEP007942による政府支援を受けてなされたものである。政府は本発明に所定の権利を有する。
本発明は、広くは磁気共鳴イメージングシステム(以下MRIシステムとも称する)に関しており、より具体的には並列送信アレイを含むMRIシステムに関する。
磁気共鳴イメージング(以下MRIとも称する)とは人体の構造及び機能を観察するために広く利用されている医療イメージング技術である。MRIシステムは、例えば多くの軟組織の障害を診断するために、軟組織の造影を行う。MRIシステムは一般に2段階の手法を実現している。第1段階は、主たる偏向磁場Bと、無線周波数(以下RFとも称する)によって励起される励起磁場B とによって、被検体内に磁気共鳴信号を形成する励起フェーズである。第2段階は、歳差運動する原子核がファラデー効果によって受信コイル内に電圧を誘導したときに放出される電磁信号をMRIシステムが受信する取得フェーズである。励起フェーズ及び歳差運動フェーズの後、核磁気モーメントは、特徴時間T1(例えば脳では約1秒)で主磁場によって弛緩されて整列する。これら2つの段階は、造影のための充分なデータが取得されるよう、対で反復される。
最近では、画像の信号雑音比およびコントラストを高めるために、より高い磁場強度を有する走査装置が用いられるようになっている。ただし、RFの励起磁場B では、主磁場の強度に応じて、例えば7Teslaで、その大きさに空間変動が生じる。関心領域全体にわたる励起時の望ましくない不均一性は、通常、「輝度集中」「B 不均一性」「フリップ角不均一性」などと称される。
新世代のMRIシステムは、空間的に調整された励起パターンによってRFパルスを形成する手段を備えており、この手段によって空間的に反転された不均一性が励起されることで、高強度の磁場に内在するB 不均一性が緩和される。こうした装置では、複数の無線周波数パルス列が、それぞれ独立した無線周波数送信チャネル、例えばホールボディアンテナの個々のロッドを介して、並列送信される。こうした手法は「並列送信」もしくは「並列励起」と称され、マルチエレメントRFコイルアレイの種々の空間特性における変動を利用している。並列励起によって、B 不均一性の緩和のほか、励起ヴォリュームをフレキシブルに成形できることや、比吸収率(以下SARとも称する)によって測定される組織内での出力累積を制御して最小化できることなど、複数の重要なアプリケーションが可能となる。
ただし、残念ながら、並列送信システムでは、或るチャネルの出力を別のチャネルへ結合する(すなわち部分的に出力する)ことはできない。こうした結合は、別のチャネルのパルスの入射波との干渉を発生する。或るチャネルから別のチャネルへ結合された出力が出力増幅器を保護するために減衰を行う抵抗負荷へ供給される場合には、結合によってMRIシステムの出力効率も低下してしまう。ゆえに、当該出力は失われ、MRI信号の励起には用いられない。
米国特許公開第2010/0327868号("SAR Calculation for Multichannel MR Transmission Systems")
並列送信磁気共鳴イメージングシステム(以下並列送信MRIシステムとも称する)のコイルアレイの分離行列は、自動化技術により、分離動作条件からの偏差を表す目的関数に基づいて定義される。目的関数は、分離動作条件に対する分離行列の応答の偏差にペナルティを科す。反復プロシージャが目的関数の最小化に用いられ、分離行列の各要素が最適化される。
本発明の第1の特徴は、並列送信磁気共鳴イメージングシステム(MRIシステム)のコイルアレイに対して分離装置の分離行列を求める方法であって、分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データを取得するステップと、前記分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データに基づき、複数のコイルが分離装置を介して分離されているコイルアレイに対して、分離動作条件からの偏差を表す目的関数を求めるステップと、プロセッサにより、前記目的関数が最小化されて前記分離動作条件が達成されるように前記分離行列の各要素を最適化する反復プロシージャによって、前記分離装置のインピーダンス集合を表す分離行列を定義するステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2の特徴は、コイルアレイに対する分離装置を備えた並列送信磁気共鳴イメージングシステム(MRIシステム)の構成方法であって、分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データを取得するステップと、前記分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データに基づき、複数のコイルが分離装置を介して分離されているコイルアレイに対して、分離動作条件からの偏差を表す費用関数を求めるステップと、プロセッサにより、前記費用関数が最小化されて前記分離動作条件が達成されるように前記分離行列の各要素を最適化する反復プロシージャによって、前記分離装置のインピーダンス集合を表す分離行列を定義するステップと、最適化された前記分離行列の各要素にしたがって前記分離装置が構成されるよう、前記分離装置を前記コイルアレイに接続するステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第3の特徴は、並列送信磁気共鳴イメージングシステム(MRI)のコイルアレイに対して分離装置の分離行列を求めるために、コンピュータで実行可能な複数の命令を記憶した、1つ又は複数のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記複数の命令は、実行時に、コンピュータシステムの1つ又は複数のプロセッサに、分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データを取得するステップと、前記分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データに基づき、複数のコイルが分離装置を介して分離されているコイルアレイに対して、分離動作条件からの偏差を表す目的関数を求めるステップと、前記目的関数が最小化されて前記分離動作条件が達成されるように前記分離行列の各要素を最適化する反復プロシージャによって、前記分離装置のインピーダンス集合を表す分離行列を定義するステップとを実行させることを特徴とする。
本発明の第4の特徴は、磁気共鳴イメージングシステム(MRI)であって、並列送信無線周波数パルス(RFパルス)を形成する複数の送信器と、前記並列送信無線周波数パルスを被検体へ印加するために、前記複数の送信器に接続されたコイルアレイと、前記複数の送信器と前記コイルアレイとに接続され、前記コイルアレイに対する分離動作条件を取得するために分離行列にしたがって構成された分離装置とを備え、前記分離行列の各要素は、それぞれ対応する1つの送信器又は対応する1つのコイルに関連するノード対の各ノード間のインピーダンスを表しており、前記分離行列の各要素は、分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データに基づいて、前記分離動作条件からの偏差を表す費用関数が最小化されるように最適化されることを特徴とする。
本発明にしたがって構成されたMRIシステムを示すブロック図である。 図1のMRIシステムの並列送信構造を説明するための、RF装置及びその他の要素を示すブロック図である。 図2のMRIシステムの並列送信構造を有する分離装置の実施例を示すブロック図である。 コイルアレイに対する分離行列の定義を含む、本発明の分離装置を備えた並列送信MRIシステムの構成方法のフローチャートである。 図4の方法の実行による収束結果のグラフである。 図3の分離装置を表す分離行列を示す概略図である。 図4の方法の実行による分離行列のグラフである。 図4の方法の実行による分離行列係数の特異値のグラフである。 第1の実施例のMRIシステムでのローカルSAR、グローバルSAR、RFシミングパルスの最大出力、及び、2スポークパルス列のシミュレーションのグラフである。 第2の実施例のMRIシステムでのローカルSAR、グローバルSAR、RFシミングパルスの最大出力、及び、2スポークパルス列のシミュレーションのグラフである。
本発明の各実施形態は、並列送信磁気共鳴イメージングシステム(以下pTxMRIシステムとも称する)の自動構成法に関連している。MRIシステムの分離装置は、MRIシステムの並列送信無線周波数(並列送信RF)の各アレイを分離するように構成されている。分離装置は(例えば出力増幅器とコイルとの間のインタフェースとして)コイルアレイに接続され、pTxMRIシステムの或るチャネルから別のチャネルへの出力の送信を低減もしくは消去する。改善された出力効率が得られれば、MRIシステムは低い動作出力レベルで動作することができるようになる。幾つかのケースでは、低い動作出力レベルが得られると、低コストの出力増幅器を利用でき、また、動作中の電力要求が低下することから、さらなるコストダウンも達成される。
分離装置は本発明の実施例にしたがって最適化される分離行列にしたがって構成される。最適化により、入力信号の混合を除いて、全て(もしくはほぼ全て)の送信出力が患者へ配向されることが保証される。本発明の実施例の最適化技術は、最適化された分離行列にしたがってコイルに接続された分離装置のインピーダンス値を求めるために用いられる。幾つかのケースでは、分離行列は、これを実現する各要素のインピーダンスに直接に関連するアドミタンス行列を識別することにより実現される。
本発明の装置及び方法により、MRIシステムの構成時に用いられる分離行列を求めるための最適化プロシージャが実現される。当該最適化プロシージャは、分離装置での1つ又は複数の制約に基づいて分離行列を最適に選択する。ここでの制約の例として相互性、受動性、要素の無損失性などが挙げられる。最適化プロシージャは、1つ又は複数の制約と(分離前の)結合されたアレイを表すインピーダンス行列とによって提起される非線形問題を解決するように構成される。最適化プロシージャの収束から、合成分離行列によって理想的な分離が達成される。この場合、合成分離行列は、回路の実現のために用いられるが、これは、分離行列にしたがって構成される分離装置の分離行列のインピーダンス網もしくはアドミタンス網のいずれかによって記述されるものである。種々の分離回路を分離行列によって実現及び/又は構成可能である。
図示の実施例によって最適化される分離行列は、MRIシステムが引き続きpTx装置によって提供される自由度の利点を活用することができる。例えば、コイルアレイの結合を先行パルスの設定調整によって表示する必要はない。MRIシステムは、pTx装置の増大された自由度を利用でき、従来の単独チャネルRF装置に対して種々の磁化特性を形成することができる。
図示の実施例では、分離装置を特定のコイルアレイに対して構成変更もしくはカスタマイズすることができる。このように、図示の実施例では、コイルアレイの種々のタイプもしくは設計に関連して利用可能である。以下では、16チャネルボディコイルに則して実施例を説明するが、本発明は特定のタイプのコイルアレイもしくは特定の数のチャネルに限定されないことを理解されたい。
図示の実施例の自動化は、多数のアレイエレメントを含む並列送信システムの課題を表している。図示の実施例では、複数のチャネルを有するpTxアレイに対する分離装置を自動的に設計もしくは定義するために用いられる。自動化によって、ラダー状回路網などの多数の要素の手動調整の必要を回避できる。こうした調整は、高度な感度レベルのための特別な課題であって、回路網において多数の要素を用いる際に生じる。
図示の方法及び装置は、RFシミング、スポーク状設計、螺旋軌道励起、空間選択励起、均一ヴォリューム励起、小フリップ角近似のための空間領域設計、大チップ角パルスの線形クラス、及び、最適制御法などを含む、種々のパルス列の利用に適している。
図に則して考察する。図1には、本発明の特徴にしたがって構成された磁気共鳴イメージングシステム(以下MRIシステムとも称する)100が示されている。MRIシステム100は、ふつう、スキャナ102もしくはデータ取得部102と、スキャナ102の動作を制御する制御部104とを備える。動作の励起フェーズでは、データ取得部102は、被検体に主磁場Bをかけることにより磁気共鳴信号を形成し、組織内の個々の核磁気モーメントもしくは核磁気スピンを偏向場の軸(通常はz軸)に対して整列させる。主磁場は核磁気モーメントを特徴的なラーモア周波数の軸に関して共鳴によって歳差運動させる。データ取得部102は、組織に対し、ラーモア周波数近傍の周波数である無線周波数RFの励起パルスBを印加して、x−y平面の磁場が純整列のモーメントMzのx−y平面へ向かう向きもしくはx−y平面に対する向きを変えたりもしくは偏らせたり(フリップ)もしくは傾かせたり(チップ)して、純横断磁気モーメントMxy、いわゆる横断スピン磁化を生じるようにする。励起フェーズは、通常、励起パルスの位置が被検体内の特定領域、例えば3Dスラブもしくは比較的薄い2Dスライスに対して特定されるように調整されている。続く取得フェーズでは、データ取得部102は、3Dスラブに対しては3次元全てで、また、薄い2Dスライスに対しては1平面内で、位置特定された領域を符号化する。イメージングすべき領域は一連の測定サイクルで走査され、このサイクルにおいて使用される位置特定プロセスに応じて磁場勾配G,G,Gが変化する。調整されたRFパルスは励起の位置特定に用いられる。
制御部104はワークステーション110を含み、このワークステーション110は1つ又は複数の出力インタフェース112(例えばディスプレイインタフェース)と1つ又は複数の入力インタフェース114(例えばキーボード)とを含む。ワークステーション110はさらに、コンピュータ(もしくはプロセッサ)116を含み、市販入手可能なプログラマブルマシンで動作する市販入手可能なオペレーティングシステムであってよい。ワークステーション110は、オペレータに対して走査シーケンスの入力を可能にし、また、制御部104及びMRIシステム100に対して走査シーケンスを定義するためのインタフェースを提供する。ワークステーション110は、パルス列サーバ118,データ取得サーバ120,データ処理サーバ122,データ記憶サーバ124などを含む種々のサーバに結合可能である。ワークステーション110及びサーバ118,120,122,124は所望の通信技術、通信プロトコルもしくは通信規格を介して相互に通信可能である。また、サーバ118,120,122,124は単一のワークステーション(例えばワークステーション110)によって提供される相応のサービスに対応可能である。制御部104の各要素は図示されていないデータバスもしくはデータネットワークを介して相互に結合可能であり、図示の個別の専用通信線路を介した接続を必ずしも要しない。制御部104の1つ又は複数の要素は、サービスユニット、モジュール又は共通の物理的機械もしくはその他の装置によって構成されるユニットとして実現される。要素の追加又は省略や別の要素への変更も可能であり、2つ以上のサーバを結合したり、ワークステーションの機能をサーバに移したり、逆にサーバの機能をワークステーションに移したりすることもできる。
パルス列サーバ118は、ワークステーション110からダウンロードされた命令に応答して、勾配装置126とRF装置(無線周波数装置)128とを動作させる。RFパルス及びRF勾配を表すデータを含む走査シーケンスは、パルス列サーバ118又は制御部104のその他の要素のライブラリもしくはその他のメモリに記憶される。設定された走査を実行するための勾配波形が形成されて勾配装置126へ供給されると、この勾配装置126は勾配コイルアセンブリ130内の勾配コイルを励起し、位置符号化MR信号に用いられる磁場勾配G,G,Gを形成する。勾配コイルアセンブリ130は、アニュラ磁石もしくは他の偏向磁石134とホールボディRFコイルアレイ136とを含む磁石アセンブリ132の一部をなしている。有利な実施例として、ホールボディRFコイルアレイ136をいわゆるバードケージアンテナの形態で構成し、患者トンネルに対して平行に延在する複数の個別アンテナロッドが患者トンネルの周囲の環境装置に均等に分散配置されるように構成してもよい。個々のアンテナロッドはバードケージアンテナの一端でリング状に相互に容量性結合される。バードケージアンテナの例は米国特許公開第2010/0327868号("SAR Calculation for Multichannel MR Transmission Systems")に示されており、この文献の開示内容は引用によって本願に含まれるものとする。
RF励起波形はRF装置128によってRFコイルアレイ136に印加され、これにより、選択された磁気共鳴パルス列が実行される。RFコイルアレイ136もしくは図示されない別個のローカルコイルによって検出される応答MR信号は、RF装置128によって受信され、さらに増幅、変調及びフィルタリングされ、パルス列サーバ118の制御のもとでディジタル化される。RF装置128は、MRパルス列として利用される広汎な変化形態のRFパルスを形成するRF送信器を含む。RF送信器は選択された走査シーケンスとパルス列サーバ118からの指示に応じて、所望の周波数及び所望の相及び所望の振幅波形を有するRFパルスを形成する。形成されたRFパルスは、ホールボディRFコイルアレイ136又は1つ又は複数のローカルコイル乃至ローカルコイルアレイに印加される。後述するように、RF送信器は複数の送信チャネルを含み、これにより、各送信チャネルでのRFB1+フィールドの重畳によって形成されるRFパルスが得られる。
RF装置128は1つ又は複数のRF受信チャネルを含む。各RF受信チャネルは接続されているコイルで受信されたMR信号を増幅するRF増幅器を含む。各受信器は、受信されたMR信号の同相成分Iと2乗成分Qとを収集及びディジタル化する検出器を含む。
パルス列サーバ118は生理学的データ取得制御装置138から患者データを受け取る。生理学的データ取得制御装置138は、患者に接続された種々のセンサからの信号、例えば心電図電極からのECG信号もしくは呼吸装置からの呼吸信号などを受け取る。これらの信号は、典型的にはパルス列サーバ118によって、走査シーケンスの実行を被検体の呼吸数もしくは心拍数に同期する("ゲーティング"する)ために用いられる。
パルス列サーバ118は、患者乃至被検体及び磁石装置の条件に関連して種々のセンサからの信号を受け取る走査空間インタフェース回路140にも接続可能である。走査空間インタフェース回路140を介して、患者位置決め装置142は走査シーケンス中に被検体を所望の位置へ運動させる命令を受け取る。患者位置決め装置142は、寝台ひいては被検体を所望の位置へ動かすよう、図示されていない1つ又は複数のモータに指示する。
RF装置128によって形成されたディジタルMR信号サンプルは、データ取得サーバ120によって受信される。データ取得サーバ120は、ワークステーション110からダウンロードされた命令に応じて、リアルタイムのMRデータを受け取り、データのオーバーラン消失が起きないよう一時記憶する。幾つかの走査シーケンスでは、データ取得サーバ120は取得されたMRデータをデータ処理サーバ122へ転送する。走査のさらなる進行を制御するために、取得されたMRデータからの情報導出が要求される走査では、データ取得サーバ120が、こうした情報を形成してパルス列サーバ118へ供給するようにプログラミングされる。例えば、較正もしくは予走査の期間中、MRデータが取得され、パルス列サーバ118によって実行されるパルス列の較正に用いられる。較正データは、上述したサーバその他の装置に関連してもしくはこれらとの通信によって、メモリもしくは記憶装置又はその他のユニットに記憶される。また、ナビゲータ信号は走査中に取得され、RF装置もしくは勾配装置の動作パラメータの調整に用いられるか、又は、k空間をサンプリングする際の観察順序の制御に用いられる。データ取得サーバ120はMR信号を処理するために用いられ、磁気共鳴血管造影走査MRAでの造影剤の到達を識別することができる。これら全ての例において、データ取得サーバ120はMRデータを取得し、当該MRデータをリアルタイムで処理して、走査制御のための情報を形成する。
データ処理装置122はMRデータをデータ取得サーバ120から受け取り、ワークステーション110からダウンロードされる命令にしたがってMRデータを処理する。こうした処理は、例えば、生のk空間MRデータのフーリエ変換による2次元もしくは3次元の画像の形成、再構成画像へのフィルタの適用、取得されたMRデータのバックプロパゲーションによる画像再構成、機能性MR画像の計算、モーション画像もしくはフロー画像の計算、セグメンテーション、レンダリングその他の可視化プロセスを含む。
データ処理サーバ122で再構成された画像はワークステーション110へ戻され、記憶及び/又は表示される。リアルタイム画像はデータベースの図示されないキャッシュメモリに記憶され、そこからディスプレイ112もしくは外部端末もしくは外部コンソール144へ出力される。外部端末もしくはコンソール144は関係医師やオペレータの利用のために磁石アセンブリ132の近傍に配置される。バッチモード画像もしくは選択されたリアルタイム画像は、データベース、又は、所望の記憶媒体を含む大量記憶装置146に記憶される。こうした画像が再構成されて記憶装置へ伝送されると、データ処理サーバ122がワークステーション110のデータ記憶サーバ124に報知を行う。ワークステーション110は、オペレータによる画像のアーカイブ化、もしくは、映像フィルムの作成、もしくは、ネットワークを介した他の施設への画像伝送に用いられる。
図2によれば、MRIシステム100のRF装置128その他の要素が詳細に示されている。ホールボディコイルアレイ136は、ふつう、複数のRF送信器200によってそれぞれ個別に駆動可能な複数のコイルエレメントを含み、これにより所望のRF励起磁場が形成される。各RF送信器200は複数のチャネルから成る1つのアレイを形成しており、これらは重畳された場合に集合的に合成RF信号を定義する。コイルアレイ136は複数の受信チャネル202とともに用いられる。これに代えてもしくはこれに加えて、図示されていない別のホールボディRFコイルアレイもしくは別のローカルRFコイルアレイを用いてMR信号を取得してもよい。図1のMRIシステム100の一部として、種々のコイルアレイ構造を利用可能である。
RF装置126は一連の送信器200を含み、各送信器は個別に選択されたRF励起磁場を形成する。RF励起磁場の基本周波数もしくは搬送周波数は、パルス列サーバ118からの一連のディジタル制御信号を受け取る周波数合成回路204の制御のもとで形成される。制御信号は、出力側206に形成されたRF搬送波信号の周波数及び相を表すデータを含む。RF搬送波信号は各送信器200内の変調器及びアップコンバータ208へ供給され、その振幅はパルス列サーバ118から受信された信号に応じて変調される。信号は形成すべきRF励起パルスのエンベロープを定め、記憶された一連のディジタル値を連続的に読み出すことによって形成される。記憶されたディジタル値は変更可能であり、RFパルスの所望のエンベロープが各送信器200によって形成されるように変更される。
出力側210に形成されたRF励起パルスの大きさは、各送信器200内の励起減衰回路212によって減衰される。各励起減衰回路212はパルス列サーバ118からディジタル命令を受け取る。減衰されたRF励起パルスは各送信器200内の出力増幅器214へ印加される。出力増幅器214は電流源装置であり、一連の送受信スイッチ216のそれぞれの送信入力側へ接続されている。この実施例では、所望のN個(例えば16個)の送信器200が、対応するN個の送受信スイッチ216を介して、RFコイルアレイ136内の対応するN個のコイルエレメントへ接続されて用いられている。なお、他の送信器構成も可能である。
被検体によって生じた信号はコイルアレイ200で検出され、一連の受信チャネル202の入力側へ供給される。各受信チャネル202内のプリアンプ218は、当該信号を、図1のパルス列サーバ118から受信されたディジタル減衰信号によって定められた量だけ増幅する。受信信号はラーモア周波数もしくはその近傍の周波数を有しており、こうした高周波数信号はダウンコンバータ220により2段階プロセスで逓降変換される。このダウンコンバータ220は、まずNMR信号と線路206の搬送波信号とを混合し、ついで得られた差信号と線路222の基準信号とを混合する。逓降変換されたNMR信号は、アナログディジタル変換器(A/D変換器)224の入力側へ供給され、ここでアナログ信号がサンプリング及びディジタル化されて、ディジタル検出器及び信号プロセッサ226へ供給される。ディジタル検出器及び信号プロセッサ226は受信信号に応じて16ビット同相値(I値)と16ビット2乗値(Q値)とを形成するが、別のフォーマットを利用してもよい。受信信号のディジタル化されたI値及びQ値から得られたストリームは、図1のデータ取得サーバ120へ出力される。アナログディジタル変換器224へ供給される基準信号及びサンプリング信号は基準周波数発生器228で形成される。
送受信スイッチ216は、図1のパルス列サーバ118によって制御され、RF磁場を形成するパルス列の各部品のなかのコイルアレイ136のN個のコイルエレメントにN個の送信器200を接続するように指示される。各送信器200は、N個のコイルエレメントの所望の振幅及び周波数及び相及びエンベロープを有するRF磁場を形成するために、図1のパルス列サーバ118によって個別に制御される。N個のコイルエレメントの結合されたRF磁場が上述したB磁場を形成し、この磁場がプロシージャのイメージングフェーズにおいて被検体の関心領域を通過する。
磁場が形成されない場合、パルス列サーバ118は、送受信スイッチ216に対して、N個の受信チャネルを対応するN個のコイルエレメントに接続するように指示する。被検体内で励起されたスピンによって形成された信号が検出され、上述したように個別に処理される。
計算回路230が各送信チャネルに組み込まれている。図2の実施例では、各送信チャネルは、出力増幅器214と送受信スイッチ216との間に接続されたそれぞれ1つずつの回路230を含む。計算回路230は、コイルアレイ136から出力増幅器214へ出力が反射されて戻ってくるのを防止する、又は、他のチャネルから出力増幅器214へ出力が結合されるのを防止するように構成されている。各計算回路230は、反射もしくは結合された出力が消去のためのアースされた抵抗負荷232へ再び供給されるように構成されている。
RF装置128は、コイルアレイ136のコイル間の誘導性結合及び抵抗性結合を除去もしくは低減する分離装置234を含む。分離装置234はコイルアレイ136及び送信器200に結合されている。図2に示されている実施例では、分離装置234は送受信スイッチ216とコイルアレイ136との間に配置され、幾つかの実施例において、分離装置234がRF装置128の送信チャネルと受信チャネルとの双方をコイルアレイ136へ接続する可能性があることを表している。他の接続構成も利用可能であり、例えば、分離装置234が送信チャネルのみをコイルアレイ136へ接続してもよい。なお、分離装置234によって行われるコイルアレイ136の分離にかかわらず、計算回路230を用いて送信器200及び出力増幅器214の付加的な保護を行うこともできる。
分離装置234は分離行列にしたがってコイルアレイ136に対する分離動作条件を取得するように構成されている。分離行列の各要素はノード対のノード間のインピーダンスを表しており、各ノードは送信器200のいずれか又はコイルアレイ136のコイルのいずれかに関連している。後述するように、分離行列の各要素は、分離装置234を有さないコイルアレイ136に対するインピーダンス行列に基づいて、目的関数(例えば費用関数)を最小化するように最適化される。目的関数は分離動作条件からの偏差を表している。
別の実施例として、分離装置234が一連のリアクタンス要素(例えばキャパシタ)を含んでもよい。リアクタンス要素はノード間のネットワークに配置される。例えば、各リアクタンス要素は、送信器200及びコイルアレイ236に関連するノード対の各ノードを接続する。さらに別の実施例として、各リアクタンス要素を分離行列から導出されたアドミタンス行列の対応する要素にしたがって構成してもよい。
図3には、分離装置234の実施例の詳細図が示されている。分離装置234はN個(例えば16個)のチャネルをコイルアレイ136の同じ数のコイルに結合している。各チャネルは対応するそれぞれ1つずつの送信器200を有する。各送信器200は電圧源(もしくはジェネレータ)及びインピーダンスZg(例えば50Ω)として表される。各チャネル間の結合がなければ、コイルアレイ136の各コイルはそれぞれ対応するインピーダンスZgに結合されるのみである。分離装置234は後述するように結合を除去するように構成される。
分離装置234は、入力側の複数のノードに対するN個のポート、及び、出力側の複数のノードに対するN個のポート、すなわち、全体で2N個のポートを有する。分離装置234は2N個のポートを有する網として構成されている。この実施例では、ノード1からノードnが入力側に存在し、ノードn+1からノード2nが出力側に存在する。回路網はそれぞれ或るノードを別のノードへ結合するインピーダンス(もしくはアドミタンス)を含む。1つのノードは例えば自己インピーダンス(もしくは自己アドミタンス)を介して自身へ接続されることもある。よって、回路網は2N×2Nの分離行列にしたがって構成される。
分離行列は分離条件にしたがって構成される。分離条件はコイルアレイ136が完全に分離される条件を表す。当該分離条件は、送信器200のインピーダンスに対応する目標インピーダンス行列Zoutとして表現される。故に、目標インピーダンス行列Zoutは電圧源側の分離網の合成出力インピーダンスに対応する。よって、目標インピーダンス行列Zoutは対角線(例えばdiag(50Ω))に沿った複数の値Zgを含む対角行列となる。
分離行列Zcの未知のインピーダンスが{Z11,Z12,Z21,Z22}として表される場合、分離条件(分離行列の対角線)は
Zout=Z11−Z12(Z22+Z)−121
と表され、ここで、Zは、分離前のコイルアレイ136(すなわち、除去もしくは低減されるべき誘導性結合を有するコイルアレイ136)のインピーダンスを表す行列である。コイルアレイ136の或るコイルと別のコイルとの結合はN×N行列で表される。コイルアレイ136の結合により、行列Zは、対角線以外の任意の個数の複素要素をともなう分離されたチャネルを表す対角行列から大きく偏差する。
分離条件によれば、分離行列Zcはコイルアレイ136のインピーダンスZに基づいて求められる。よって、得られる分離装置234を所定のコイルアレイに対してカスタマイズすることができる。
未知のインピーダンスZcは4つのブロックもしくは4つの部品構造を含む。ブロックZ11は入力ノード間のインピーダンス(もしくはアドミタンス)を表している。ブロックZ12,Z21は入力ノードと出力ノードとの間のインピーダンス(もしくはアドミタンス)を表している。有利な実施例として、後述するように、分離行列を対称条件にしたがって構成してもよい。ブロックZ22は出力ノード間のインピーダンス(もしくはアドミタンス)を表している。行列Zcの対角線は入力インピーダンスと出力インピーダンスとの間のインピーダンス(もしくはアドミタンス)に対応する。
その場合、分離行列Zcは、分離条件に加え、1つ又は複数の条件もしくは制約にしたがって定義もしくは決定される。例えば、1つの条件として、分離装置234がリアクタンス要素(すなわち受動性及び非抵抗性の回路要素)のみを含むことを規定する無損失条件が挙げられる。受動性相互網の条件の例としては、分離行列が対称となること、例えば、Z12=Z21 ,Z11=Z11 ,Z22=Z22 となることが挙げられる。別の条件の追加乃至置換や条件の削除も定めることができる。例えば、別の実施例として、分離装置234が1つ以上の能動性要素を含むこともできる。他の条件は、要素の性質(例えば集中性又は分散性)及び/又は要素数もしくは回路網の複雑性もしくは実用時の不完全性に対する分離条件のローバスト性に関する。
分離条件及び他の条件にしたがって分離行列Zcを求めるため、最適化プロシージャは目的関数を最小化するように構成される。目的関数は、目標インピーダンス行列(例えば50Ωの対角行列)からの偏差に基づく最小2乗費用関数を含む。費用関数は
と表され、ここで、行列Zuは目標インピーダンス行列(例えば50Ωの対角行列)を表す。つまり、最小2乗費用関数は
と表され、ここでxは
と表される。
最適化プロシージャは非線形最適解を形成し、分離条件に適合する分離行列を数値として定義もしくは決定する。有利な実施例として、費用関数のヤコビアン式が最適化プロシージャを支援するために計算される。ヤコビアン式は
と表され、費用関数fの項で表すと、
となる。非線形最適解により、費用関数を最小化する分離行列Zcを求めることができる。種々の最適解を利用可能である。
合成分離行列は分離装置234のインピーダンス(もしくはアドミタンス)網を構成するために用いられる。分離装置234は所定のコイルアレイに対してカスタマイズされる。分離装置234は図3に示されているように送信器200とコイルアレイ136とに接続され、これにより、送信器200の箇所に示されているインピーダンス網が生じ、コイルアレイ136による結合が除去される。
図4には、並列送信MRIシステムのコイルアレイに対する分離装置による、並列送信MRIシステムの構成方法が示されている。この方法は上述した分離行列などの分離装置の分離行列を決定もしくは定義する。
当該方法はコンピュータで実現される。例えば、本発明の方法はワークステーション110(図1)によって実現される。よって、1つ又は複数のステップは、図1のプロセッサ116で実行可能である。他のワークステーションもしくはコンピュータもしくは計算装置も使用される。計算装置のプロセッサによって実行されるコンピュータ実行可能命令は、1つ又は複数のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体に記憶される。例えば、こうした命令はワークステーション110もしくはデータ記憶サーバ124(図1)のメモリ及び/又は記憶装置、又は、その他のメモリ及び/又は記憶装置に記憶される。
各ステップの順序は変更可能である。例えば、1つ又は複数の制約もしくは条件(例えば要素の無損失性)が出力側で取得もしくは定義もしくは規定される。ステップの追加、省略もしくは置換も可能である。例えば、1つ又は複数の解の制約が予め定義される。
本発明の方法はステップ400で開始され、分離装置なしの場合の所定のコイルアレイに対するインピーダンス行列データ(例えば上述したインピーダンス行列Z)が受信もしくはアクセスその他の手段で取得される。有利な実施例では、ステップ402で、アレイに対する結合測定データからインピーダンス行列データが求められる。別の実施例として、データ記憶部へアクセスすることでインピーダンス行列データを取り出してもよい。
ステップ404で、1つ又は複数の解の制約もしくは条件が定義もしくは他の手段で取得される。例えば、制約は、分離装置が無損失要素及び/又は受動性要素のみを含むことを規定する。上述したような分離行列の対称性を得るための他の制約も可能である。解の制約の数及び性質は上述したように変更可能である。別の有利な実施例では、分離条件以外の制約は規定されない。
ステップ406で、コイルアレイに対するインピーダンス行列データに基づく目的関数が求められる。目的関数は、分離装置を介してコイルが分離されているコイルアレイに対する分離動作条件からの偏差を表す。目的関数は分離行列と分離動作条件でのコイルアレイを表す目標分離行列との差に基づく最小2乗費用関数を含む。この実施例では、目的関数は解の制約にしたがって求められる。
ステップ408では、プロセッサによる自動方式で、分離行列が決定もしくは定義される。分離行列は分離装置のインピーダンス集合を表す。分離行列の各要素は、コイルアレイに関連するノード対の各ノード間のインピーダンスを表す。上述したように、分離行列は、反復プロシージャの実現によって定義される。当該反復プロシージャは、目的関数を最小化し、分離動作条件を達成するために、分離行列の要素を最適化する。反復プロシージャは最適化プロシージャの実現を含む。
反復プロシージャの最初では、ステップ410で、分離行列の初期値が特定もしくは選択される。初期値はランダムに割り当てられる。
図4の実施例では、分離行列がプロセッサにより反復的に実行され、ステップ412で非線形最適解を含む。任意の非線形最適解を使用可能である。目的関数のヤコビアン式は反復のたびに計算される。例えば、反復プロシージャは、上述した最小2乗費用関数で計算されたヤコビアン行列に基づいている。
合成分離行列は所定のコイルアレイに対してMRIシステムを構成するために用いられる。ステップ414で、分離装置の回路群は分離行列にしたがってインストールもしくは接続される。分離装置の回路群における分離行列の実現方式は可変である。例えば、有利な実施例として、分離行列によって特定されるインピーダンス網が、ステップ416で、(例えば行列反転を介して)アドミタンス行列へ変換される。この場合、アドミタンス行列は、ステップ418で、リアクタンス要素の接続された回路網によって実現される。アドミタンス行列の各アドミタンスは分離装置のアドミタンス網におけるそれぞれのアドミタンスに対応する。
図5−図10には、2列に分配された16個のチャネルを有するpTx3Tボディコイルに関連した実施例のシミュレーション結果が示されている。ANSYS人体モデルの組織タイプ(例えば33タイプ)がロードされたときのボディコイルの各コイルの磁場応答及び周波数応答が(例えばHFSS電磁場シミュレーションによって)シミュレートされ、ボディコイルのインピーダンス行列が取得される。シミュレーション中、コイルはチューニング(123.2MHz)及び適合化(−30dB)されているが、分離はされていない。
図5には、所定数のランダム初期推定が与えられ、最適化プロシージャを約150回から約200回反復した場合の収束結果に基づき、残留分の正規化値をプロットしたグラフが示されている。最適化プロシージャが収束すると、初期推定に依存する解を区別できる。解行列の非特異性は、付加的な条件もしくは制約の規定、例えば、キャパシタンス値の制限もしくはインダクタンス値の制限、及び、外部要因に対する解行列のローバスト性の規定に利用できる。
図5に示されている最適化は、約100回から約200回の反復での収束であり、約50秒で完了する。当該最適化は対称性の制約によって構成され、これにより対称な分離装置が定義される。図5に示されている他の最適化(約300回以上の反復での収束)は、非対称な分離装置を定義するために構成されており、約150秒で完了する。
図6には、分離行列の混合係数Sが示されている。例えば、ブロックS21は送信器とコイルアレイとの間の混合係数を含む。チャネル数16個の実施例では、混合係数は32×32行列として表現される。よって、送信器が電圧ベクトルx(16個の電圧)を形成すれば、個々のコイルは積S21×xで励起されることになる。
図7には、最適化プロシージャから得られる複数の分離行列のうち2つの分離行列の構造及びインピーダンスの大きさが示されている。各分離行列は、Z11ブロック(左上方)と、Z12ブロック(右上方)と、Z21ブロック(左下方、この実施例では別にZ12ブロックも存在する)と、Z22ブロック(右下方)とを含む。分離行列の各ブロックは図6の混合係数に対応する。分離行列の右下方のブロックZ22は当初のコイルアセンブリによって定義された特定構造であり、ここでは各コイルが隣のコイルに結合されている。当該分離行列は、数値シミュレーションされたアレイにおいてほぼ完全な分離を達成しており、S12は約−2dBから約−200dB低減されている。
最適化プロシージャの実現によって非特異性の結果(例えば2つ以上の最適分離行列)が生じるという事実は、さらなるカスタマイズに対して付加的な制約を規定できるため、有利である。非特異性の結果はローバストな最適化のための機会を提供する。
図8には、S21の特異値がゼロでない類似の大きさを有することを表すグラフが示されている。これらの値は分離装置の出力が劣化していないことを表している。磁場は各出力に関連しており、ゆえに、パルス設計にとって利用可能な充分な差を有する。このように、本発明の分離装置によって自由度の度数の低下を回避できる。
図9,図10には、結合されたアレイ(すなわち非分離のアレイ)が本発明の分離装置によっていったん分離されたアレイに比べてきわめて大きなエネルギを消費することが示されている。図示されているL曲線は、(i)結合されたアレイ、(ii)本発明の分離行列を用いて分離されたアレイ、(iii)シミュレーションにより理想的に分離されたアレイ、のそれぞれで印加されるRFシミングパルス及び2スポークパルスに対応する。最小2乗パルスは、ローカルSAR及びローカル出力を明示的に制限する際に計算される。このグラフは、結合されたアレイが結合されていないアレイと同様のローカルSAR対忠実度のトレードオフを達成できること、ただし、エネルギ消費量が非常に大きくなることを示している。
図9,図10に示されている分離装置を介して全エネルギが制限されることにより、アクセス可能なローカルSARのL曲線の領域は大幅に制限される。
理想的に分離されたアレイと本発明の分離行列を用いて分離されたアレイとの間ではパフォーマンスに大きな差はない。このため、分離行列から、劣化なしにパルス設計に利用可能な混合出力が形成される。つまり、混合行列の各特異値が全て同じ大きさとなる。
本発明の実施例は、複数のチャネル(例えば8個を超える数のチャネル)を有するpTxアレイに対する分離行列を自動設計するためのフレームワークを提供する。本発明の実施例では、分離装置の回路網で1つ又は複数の条件もしく制約(例えば相互性、受動性、無損失性)を有効化することにより、分離行列が最適に選択される。本発明では、収束する最適化プロシージャを利用して、ほぼ完全な分離を達成できる分離行列を定義している。こうした分離行列は、例えば集中した要素を用いた回路の構成もしくは設計に利用される。回路は、上述したように、アドミタンス行列に対する反転によって実現される。
上述した種々の実施例は単独でも任意に組み合わせても利用可能である。上述した説明は本発明の可能な構成のうち幾つかを示したに過ぎない。このように、発明の詳細な説明は例示のためのものであり、本発明を限定しない。
100 MRIシステム、 102 データ取得部、 130 勾配コイルアセンブリ、 132 磁石アセンブリ、 134 アニュラ磁石、 136 ホールボディRFコイルアレイ、 104 制御部、 110 ワークステーション、 112 出力インタフェース、 114 入力インタフェース、 116 コンピュータ、 118 パルス列サーバ、 120 データ取得サーバ、 122 データ処理サーバ、 124 データ記憶サーバ、 126 勾配装置、 128 RF装置、 138 生理学的データ取得制御装置、 140 走査空間インタフェース回路、 142 患者位置決め装置、 144 外部コンソール、 146 大量記憶装置

Claims (23)

  1. 並列送信磁気共鳴イメージングシステム(MRIシステム)のコイルアレイに対して分離装置の分離行列を求める方法であって、
    分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データを取得するステップと、
    前記コイルアレイに対するインピーダンス行列データに基づき、複数のコイルが分離装置を介して分離されているコイルアレイに対して、分離動作条件からの偏差を表す目的関数を求めるステップと、
    プロセッサにより、前記目的関数が最小化されて前記分離動作条件が達成されるように前記分離行列の各要素を最適化する反復プロシージャによって、前記分離装置のインピーダンス集合を表す分離行列を定義するステップと
    を含む
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記分離行列の各要素は、前記コイルアレイに関連するノード対の各ノード間のインピーダンスを表す、請求項1記載の方法。
  3. 前記コイルアレイに対するインピーダンス行列データを取得するステップは、前記分離装置がない場合のコイルアレイに対する結合測定データに基づいて、前記コイルアレイに対するインピーダンス行列を求めるステップを含む、請求項1記載の方法。
  4. 前記目的関数は、前記分離行列と前記分離動作条件におけるコイルアレイを表す目標インピーダンス行列との間の差に基づく最小2乗費用関数を含む、請求項1記載の方法。
  5. 前記分離行列を定義するステップは、前記プロセッサにより、計算された前記最小2乗費用関数のヤコビアン行列に基づいて非線形最適解を反復形成するステップを含む、請求項4記載の方法。
  6. 前記最小2乗費用関数を、前記分離動作条件での複数の制約にしたがって求める、請求項4記載の方法。
  7. 前記最小2乗費用関数を、前記分離装置のインピーダンス集合が無損失であることを規定する制約にしたがって求める、請求項4記載の方法。
  8. 前記最小2乗費用関数を、前記分離行列が対称であることを規定する制約にしたがって求める、請求項4記載の方法。
  9. 前記分離行列を定義するステップは、前記分離行列の各要素の初期値を、前記反復プロシージャの実行前に選択するステップを含む、請求項1記載の方法。
  10. コイルアレイに対する分離装置を備えた並列送信磁気共鳴イメージングシステム(MRIシステム)の構成方法であって、
    分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データを取得するステップと、
    前記コイルアレイに対するインピーダンス行列データに基づき、複数のコイルが分離装置を介して分離されているコイルアレイに対して、分離動作条件からの偏差を表す費用関数を求めるステップと、
    プロセッサにより、分離行列を定義するステップであって、前記費用関数が最小化されて前記分離動作条件が達成されるように前記分離行列の各要素を最適化する反復プロシージャによって、前記分離装置のインピーダンス集合を表す分離行列を定義するステップと、
    最適化された前記分離行列の各要素にしたがって前記分離装置が構成されるよう、前記分離装置を前記コイルアレイに接続するステップと
    を含む
    ことを特徴とする方法。
  11. 前記分離装置を前記コイルアレイに接続するステップは、前記分離行列をアドミタンス行列へ変換するステップを含む、請求項10記載の方法。
  12. 前記分離装置は、それぞれ前記アドミタンス行列の対応要素にしたがって構成される複数のリアクタンス要素から成る集合を含む、請求項11記載の方法。
  13. 前記分離行列の各要素は前記コイルアレイに関連するノード対の各ノード間のインピーダンスを表す、請求項10記載の方法。
  14. 前記コイルアレイに対するインピーダンス行列データを取得するステップは、前記分離装置がない場合のコイルアレイに対する結合測定データに基づいて、前記コイルアレイに対するインピーダンス行列を求めるステップを含む、請求項10記載の方法。
  15. 前記費用関数は、前記分離行列と前記分離動作条件におけるコイルアレイを表す目標インピーダンス行列との間の差に基づく最小2乗費用関数を含む、請求項10記載の方法。
  16. 前記分離行列を定義するステップは、前記プロセッサにより、計算された前記最小2乗費用関数のヤコビアン行列に基づいて非線形最適解を反復形成するステップを含む、請求項15記載の方法。
  17. 前記最小2乗費用関数を、前記分離動作条件での複数の制約にしたがって求める、請求項15記載の方法。
  18. 前記最小2乗費用関数を、前記分離装置のインピーダンス集合が無損失であることを規定する制約にしたがって求める、請求項15記載の方法。
  19. 前記最小2乗費用関数を、前記分離行列が対称であることを規定する制約にしたがって求める、請求項15記載の方法。
  20. 前記分離行列を定義するステップは、前記分離行列の各要素の初期値を、前記反復プロシージャの実行前に選択するステップを含む、請求項10記載の方法。
  21. 並列送信磁気共鳴イメージングシステム(MRI)のコイルアレイに対して分離装置の分離行列を求めるためのコンピュータプログラムであって、
    前記複数の命令は、実行時に、コンピュータシステムの1つ又は複数のプロセッサに、
    分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データを取得するステップと、
    前記コイルアレイに対するインピーダンス行列データに基づき、複数のコイルが分離装置を介して分離されているコイルアレイに対して、分離動作条件からの偏差を表す目的関数を求めるステップと、
    前記目的関数が最小化されて前記分離動作条件が達成されるように前記分離行列の各要素を最適化する反復プロシージャによって、前記分離装置のインピーダンス集合を表す分離行列を定義するステップと
    を実行させる
    ことを特徴とするコンピュータプログラム
  22. 磁気共鳴イメージングシステム(MRI)であって、
    並列送信無線周波数パルス(RFパルス)を形成する複数の送信器と、
    前記並列送信無線周波数パルスを被検体へ印加するために、前記複数の送信器に接続されたコイルアレイと、
    前記複数の送信器と前記コイルアレイとに接続され、前記コイルアレイに対する分離動作条件を取得するために分離行列にしたがって構成された分離装置と
    を備え、
    前記分離行列の各要素は、それぞれ対応する1つの送信器又は対応する1つのコイルに関連するノード対の各ノード間のインピーダンスを表しており、
    前記分離行列の各要素は、分離装置がない場合のコイルアレイに対するインピーダンス行列データに基づいて、前記分離動作条件からの偏差を表す費用関数が最小化されるように最適化される
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージングシステム。
  23. 前記分離装置は、複数のリアクタンス要素から成る集合を含み、
    各リアクタンス要素は、前記複数の送信器及び前記コイルアレイに関連するノード対のノードどうしを接続しており、かつ、前記分離行列から導出されたアドミタンス行列の対応要素にしたがって構成されている、
    請求項22記載の磁気共鳴イメージングシステム。
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