JP6408686B2 - 電力変換装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置およびその制御方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平9−233832号公報(特許文献1)がある。この公報には、「制御部の記憶装置に、インバータのスイッチング素子の定常ON損失,スイッチング損失,過渡熱インピーダンスなどのスイッチング特性およびスイッチング素子損失計算式をメモリとして格納しておき、制御部のCPUにおいて、検出後矩形波に近似したインバータの出力電流と制御率及び出力周波数を変数として前記メモリされた定常ON損失,スイッチング損失などを取り入れて計算式によりスイッチング素子の損失を導出し、この損失とメモリの過渡熱インピーダンスを用いて素子ジャンクション温度を算出し、この温度が設定温度を超えないようにインバータの出力電流制御を行う。」と記載されている(要約参照)。
特開平9−233832号公報
近年、シリコン(Si)の物性値限界を乗り越える性能を有したワイドバンドギャップ(WBG)半導体素子として炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)などが注目を浴び、次世代のパワー半導体素子として期待されている。これらの材料は、Siに比べ、絶縁破壊電圧は約10倍、熱伝導率は約3倍、融点は約2倍、飽和電子速度は約2倍という特徴を兼ね備えた半導体素子であり、特に、高い絶縁破壊電圧を持つため、耐圧を確保するためのドリフト層を1/10程度まで薄くできパワー半導体のオン電圧を低くすることが可能である。このことは、これらの材料でパワー半導体素子を構成すれば、従来の代表的なパワー半導体素子であるSi−IGBT(Insulated−Gate Bipolar Transistor)と比較して、発生損失を大幅に低減することができ、しいては、電力変換装置の大幅な小型化が達成できることが期待される。
WBG半導体素子のもう一つの特長は高温動作が可能という点である。Si−IGBTに代表されるSi半導体素子の場合は通常150℃〜175℃程度が動作温度の限界とされるが、WBG半導体素子の場合は300℃以上でも動作が可能であり、素子単体の比較としてはSi半導体素子を大幅に超えた高温動作が可能であるとされる。
高温動作が可能なWBG半導体素子を電力変換装置に適用した場合、実際にSi半導体素子以上の高温でWBG半導体を動作させるためには、はんだや封止材などの素子周辺部材も同様に高温動作可能な材質・性質を持つものに変更する必要がある。しかし、そのような素子周辺部材は、コストや製造プロセス、或いは接合剤の特性上問題などで電力変換装置に適用できない場合がある。この場合、素子周辺部材には、通常Si半導体素子の動作温度と同等の使用定格温度を有するものを用いることになるため、過熱温度保護の対象は、WBG半導体素子から、耐熱性がWBG半導体素子と比較して低い素子周辺部材へ変更する必要がある。しかしながら、耐熱性の低い素子周辺部材の使用定格温度に合わせて過熱保護をすれば、結果的にWBG半導体素子の動作温度が、従来のSi半導体素子搭載時と同様なレベルに留まり、WBG半導体素子の高耐熱性の利点が生かされない。
これに対し、前記特許文献1の過熱保護方法では、素子ジャンクション温度の温度上昇を計算し、温度上昇が設定値を超えた場合インバータの出力制限を行っている。そのため、WBG半導体素子を用いた電力変換装置に前記特許文献1の過熱保護方法を適用した場合、素子周辺部材の保護を優先し、上記設定値を低く設定すると、WBG半導体素子が過熱する度に電力変換装置の過熱温度保護のトリップが発生し、電力変換装置の運転停止や出力制限をすることになる。その結果、WBG半導体素子の高温動作の利点を生かせない上に、安定した電力変換装置の運転も困難になる。一方、WBG半導体素子の高温動作の利点を優先し、上記設定値を高く設定すると、WBG半導体素子が、当該設定値以下の温度ながら素子周辺部材の耐熱性以上に過熱してしまった場合に、素子周辺部材を過熱から保護することが困難になり、安全面に問題が生じる。
そこで本発明では、WBG半導体素子の高温動作および電力変換装置の安全な運転を両立できる電力変換装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明の代表的な電力変換装置の一例を挙げるならば、交流電力を直流電力に変換する順変換器と、前記順変換器により変換された前記直流電力を平滑する中間回路と、前記中間回路により平滑された前記直流電力を交流電力に変換する逆変換器と、前記逆変換器を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を制御する制御部と、前記逆変換器の温度を検出する温度検出部と、少なくとも前記逆変換器を封止する封止材と、を備える電力変換装置であって、前記制御部は、前記温度検出部の検出温度が予め定めた所定の温度以上の場合に、前記温度検出部の各検出温度電力変換装置が運転を継続している運転時間を積算し、前記各検出温度と、各検出温度での積算した前記運転時間と、各検出温度に応じた電力変換装置の許容運転時間との関係に基づき、電力変換装置の出力抑制、または、運転停止を決定するものである。
また、本発明の代表的な電力変換装置の制御方法の一例を挙げるならば、交流電力を直流電力に変換する順変換器と、前記順変換器により変換された前記直流電力を平滑する中間回路と、前記中間回路により平滑された前記直流電力を交流電力に変換する逆変換器と、前記逆変換器を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を制御する制御部と、前記逆変換器の温度を検出する温度検出部と、少なくとも前記逆変換器を封止する封止材とを備える電力変換装置の制御方法であって、前記制御部が、前記温度検出部の検出温度が予め定めた所定の温度以上の場合に、前記温度検出部の各検出温度電力変換装置が運転を継続している運転時間を積算するステップと、前記制御部が、前記各検出温度と、各検出温度での積算した前記運転時間と、各検出温度に応じた電力変換装置の許容運転時間との関係に基づき、電力変換装置の出力抑制、または、運転停止を決定するステップと、を有するものである。

本発明によれば、WBG半導体素子の高温動作および電力変換装置の安全な運転を両立できる電力変換装置およびその制御方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
実施例1に係る電力変換装置の構成図の一例である。 従来の電力変換装置の順変換器及び逆変換器の内部回路構成例である。 従来の半導体モジュールの構造例である。 従来の半導体デバイス自体に温度センサーが内蔵されている場合において温度保護検出回路がSi半導体素子を搭載した電力変換装置を保護する動作を表す概念図である。 従来の電力変換装置内のサーミスタで温度検出する場合において、温度保護検出回路がSi半導体素子を搭載した電力変換装置を保護する動作を表す概念図である。 高温時のエポキシの重量減少に係る試験結果例である。 実施例1における各温度と許容運転時間(t(T))の関係を表すディレーティングカーブである。 本発明における温度保護制御におけるフロー図である。 実施例3における各温度と許容運転時間(t(T))の関係を表すディレーティングカーブである。 実施例4における各温度と許容運転時間(t(T))の関係を表すディレーティングカーブである。 実施例5における各温度と許容運転時間(t(T))の関係を表すディレーティングカーブである。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。以下に説明する各実施例は図示例に限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る電力変換装置の構成図の一例である。図1の電力変換装置30は、順変換器1、逆変換器2、平滑用コンデンサ3、冷却ファン5、冷却フィン5A、制御回路6、ドライブ回路(駆動回路)7、デジタル操作パネル8、シャント抵抗9、記憶部12を備えて構成される。図1では、任意の入力電源として、図示しない交流電源を用いた場合を示す。順変換器1は、交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換する。平滑用コンデンサ3は、直流中間回路に備えられ、順変換器1によって変換された直流電力を平滑にする。逆変換器2は、WBG半導体スイッチング素子を有し、半導体スイッチング素子の駆動により平滑用コンデンサで平滑された直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する。逆変換器によって変換された交流電力は、例えば接続された交流電動機4に出力される。
なお、WBG半導体としては、SiCやGaNなどを用いる。また、WBG半導体のスイッチング素子としては、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field Effect Transistor)や、J(Junction)−FETを用いる。またSiCのMOSFETは、半導体スイッチング素子に逆並列に接続する還流ダイオードとしては、SiCのSBD(Schottky Barrier Diode)を用いてもよいが、設けなくても良い場合も有り、その場合は、部品点数を低減することができる。
逆変換器2の内部には温度保護検出回路が搭載されており、図1の様なサーミスタ10を搭載して温度を検出する。また、逆変換器内の半導体素子に温度感知用のセンシング機能が内蔵されている場合も有る。
冷却ファン5は、外気を取り込むことで電力変換装置30の内部を冷却する。冷却フィン5Aは、順変換器1や逆変換器2等で発生する熱を熱伝導により排熱する。駆動回路7は、逆変換器2を駆動し、制御回路6(制御部)は、冷却ファンと駆動回路7等の電力変換装置30全体の運転を制御する。デジタル操作パネル8は、各種のデータの入力、および、制御部や記憶部12から入力されたデータ等の表示を行う。シャント抵抗9は、電力変換装置30内の電流値をモニタリングするために使用される。記憶部12は、デジタル操作パネル8での各種データの入力値や制御部6からの入力値などを格納し、格納された入力値やデータ等をデジタル操作パネル8や制御部6に出力する。
ここで、従来の温度保護制御について、図2〜5を用いて説明する。
図2は従来の電力変換装置の順変換器及び逆変換器の内部回路構成例、図3は従来の半導体モジュール構造例、図4は従来半導体デバイス自体に温度センサーが内蔵されている場合において、温度保護検出回路がSi半導体素子を搭載した電力変換装置30を保護する動作を表す概念図、図5は従来の電力変換装置30内のサーミスタ10で温度検出する場合において、温度保護検出回路がSi半導体素子を搭載した電力変換装置30を保護する動作を表す概念図である。
従来の順変換器1及び逆変換器2の内部回路構成例を図2に示す。本図では、逆変換器2がSi−IGBTおよびSi−FRDで構成されている場合であり、現在最も一般的な半導体モジュールの形態である。Si−IGBTは半導体スイッチング素子であり、駆動回路7によりスイッチング素子をオン/オフと駆動し、直流電力を交流電力に変換する。Si−FRDは、Si−IGBTがオフになった場合に流れる交流電動機4からの還流電流を流す。
従来の半導体モジュールの構造例を図3に示す。半導体モジュールは、順変換器モジュール1Aと逆変換器モジュール2Aを有し、それぞれモジュールケース11に納められている。Si半導体素子の場合は一般的には150℃〜175℃レベルが動作保証温度となる。そのため、電力変換装置30内では、逆変換器2内に搭載され通常最も高温となるSi−MOSFETやSi−IGBTを代表とするスイッチング用半導体素子の温度がその動作保証温度を超えない様に運転中は、サーミスタ10等により常に温度のモニタリングを行っている。
Si半導体素子は、ベアチップ14上に形成され、電力変換装置内では通常はんだに代表される接合材で絶縁基板15に実装されている。また、ベアチップ14やベアチップと絶縁基板上の各素子(例えばシャント抵抗9)とを電気的に接続するボンディングワイヤ16などの周囲は、それらを保護するためにエポキシなどの樹脂やシリコーンゲルなどに代表される封止材17で充填保護されている。これらの素子周辺部材の半導体素子に接する部分は半導体素子の温度とほぼ同等になることから、半導体素子の素子周辺部材も同様に150℃〜175℃レベルの動作保証を有する部材の選定が必要となる。
一般的に、はんだが実装後に再溶融を起こすことは、半導体デバイスの裏面のめっき層や表面のワイヤーボンディング面へ化学的、物理的に余計なストレスがかかり信頼性低下に直結するため、はんだの温度が融点を超えることは瞬時でも避ける必要が有る。そのため、はんだは半導体素子の動作温度よりも確実に高い融点の材料を用いる。一般的なSnAg系のPbフリーはんだの場合など、融点は215〜220℃程度であり、前述したSiの動作保証温度150℃レベルに比較して大幅に高い温度である。組成金属の組み合わせにより、より融点を高くしたはんだを用いれば、WBG半導体素子の高温動作に耐えられる動作保証温度にすることができる。
一方、組成金属の組合わせを変えることで比較的に融点の操作が容易なはんだに比べて、封止材17は一般的には高温動作保証が困難な材料である。これは、例えばエポキシ系樹脂の場合などは、内在する様々な有機成分が高温時の反応で特性が変化したり、成分の一部が分解して外部に抜け出てしまうことに起因しており、前者はガラス転移温度に代表され、後者は重量減少の現象などに代表される。このため、エポキシ系樹脂は比較的高温動作系のものでもSiと同一の150℃付近を動作保証温度としているものが一般的である。
このように、封止材17は、エポキシなどの樹脂の場合、通常ガラス転移温度により使用可能な定格温度が定められている。しかし、これは溶融温度とは異なり、膨張係数などの特性が変化し始める変化点の温度であり、短時間であれば同温度を超えても直ちに製品の品質に問題が起きるレベルには至らない。
従って、はんだの溶融温度よりも低い温度領域内では、この封止材の定格温度を超えた場合には運転時間に制限を設ける制御を行うことで、電力変換装置が従来のSiチップ時の使用可能温度を超える高温動作時でも直ちにトリップには至らない持続性に優れた電力変換装置の運転を行うことが可能となる。
図4は、Si半導体デバイス自体に温度センサーが内蔵されている場合において、温度保護検出回路がSi半導体素子を搭載した電力変換装置30を保護する動作を表す概念図である。この場合、温度検出時の温度(Tj)と実際のSi半導体素子の温度との間にタイムラグがほとんど無いため、図4に示すように、動作保証温度を150℃として、150℃まで運転を継続することが可能である。しかしながら、検出した温度が、ひとたび150度を超えると、電力変換装置30の運転停止や出力制限などを行い、Si半導体素子を過熱から保護する。
一方、図5は、電力変換装置30内のサーミスタ10で温度検出する場合において、温度保護検出回路がSi半導体素子を搭載した電力変換装置30を保護する動作を表す概念図である。この場合では、Si半導体デバイスの最高温度部位に対しサーミスタ実装部の温度(Tth)にタイムラグが発生するため、図5に示すように、予め半導体素子や封止材の動作保証温度よりも低い温度でサーミスタ10の温度検出による保護をかけるのが一般的である。図5は100℃の場合だがサーミスタの位置などにより適切な温度を選定する必要が有る。
例えば、Si半導体素子の近傍にサーミスタ10を設置するのであれば、Si半導体素子の温度とサーミスタで検出する温度との間のタイムラグは小さくなるので、高めの動作保証温度に設定すればよい。逆に、Si半導体素子から離れてサーミスタ10を設置するのであれば、当該タイムラグは大きくなるので、低めの動作保証温度に設定すればよい。
ここまで、従来の電力変換装置の運転時の温度保護の概略を説明した。
ここで、Si半導体素子がWBG半導体素子に変わった場合を想定する。WBG半導体素子の動作可能な温度は前記Pbフリーはんだよりも遥かに高く、300℃以上でもWBG半導体素子は破壊されることなく動作可能である。この場合、素子周辺部材として、はんだを更に高融点のもの、或いは、銀の焼結材の様な非はんだ系の高融点の金属で代替えすること自体は可能である。しかし、材料コストや製造プロセスはまだまだ従来のはんだに及ばないのが実情である。
また、封止材17に関しても高温動作可能な高耐熱樹脂の研究は進んでいるものの、はんだ代替えと同様でリーズナブルな量産性には課題も多く残る状況である。従って、当面は高温動作が必須である部品以外は、従来のはんだ及び封止材を適用する選択も十分想定されることになる。
ここで、WBG半導体素子は、Si−IGBTと比較して高温動作が可能である利点の他に、Si−IGBTと比較して低損失であるという利点もある。そのため、ある程度の小型化を行っても、従来のSi同様の温度上昇レベルを保てるので、150℃レベルの動作温度を最大とする従来の制御を行えば、WBG半導体素子が持つ低損失という利点を享受できる。しかし、更なる大幅な小型化を望む様な場合や、従来以上の高温環境下での運転を行う様な場合は、WBG半導体素子の温度が、150℃レベルの動作温度を超えてしまうことが十分に起こり得る。この場合、WBG半導体素子自体は高温動作も可能であるが、WBG半導体素子を実装するための素子周辺部材であるはんだ及び封止材にも同一高温下で問題が生じないことが要求される事は言うまでもない。この様なはんだ及び封止材の使用可能温度がWBG半導体素子よりも低い場合には、結果的にWBG半導体素子の特長を最大限に生かし切れない電力変換装置となってしまうことになる。
ここで前記封止材のエポキシを例にして述べると、ガラス転移温度(Tg)を超えると線膨張係数が大きくなるため熱応力が増大する。又、Br系の難燃剤が高温時に分解を始めることにより、エポキシの重量減少が起こる場合も多い。高温時のエポキシの重量減少に係る試験結果例を図6に示す。一般的に3%前後の重量が減少すると樹脂に割れや膨れの変形が発生することが多く、重量減少許容値の目安と言われている。ガラス転移温度を超えた場合、線膨張係数の影響は、電力変換装置30の運転状態が大きく変化し温度の上下動が伴わないと応力変化には結びつかない。しかし、エポキシの重量減少は、図6に示すように、高温状態が維持されるとそれ自体で進行してしまう。また、エポキシの重量減少は、維持される温度によって、重量減少の速度が異なっている。従って、半導体素子の高温動作時には、エポキシの重量減少に対しより注意を払うことが必要である。
本発明はこの部分に着目し、電力変換装置において、WBG半導体素子の温度が、エポキシ封止材の動作温度を超えた場合でも短時間であれば運転可能とし、且つ、長時間連続した場合の重量減少を管理することで安全な運転を可能にする。尚、本発明ではコントロールが必要な特性として重量減少を例に説明を行うが、その他にも高温維持の際に経時的な劣化を有する特性が有る場合、そちらを優先した運転制御を行っても良く、高温時に最も劣化の進行が早い特性を制御対象にすることが望ましい。
図6と図7を用いて本発明における温度保護制御について説明する。図7は、実施例1における各温度と許容運転時間(t(T))の関係を表すディレーティングカーブである。図7に示すディレーティングカーブでは、WBG半導体素子に形成した温度センサなどにより、WBG半導体素子の温度を直接検出する場合の温度(Tj)を想定し、各温度と許容運転時間(t(Tj))の関係を表している。図7のディレーティングカーブは、図6において、一定の温度で維持した場合に0.3%の重量減少に到達する時間を数点プロットし、関数として近似したものである。なお、上記した図6の説明では、重量減少の許容値の目安を3%としたが、これに更に十分なマージンをとり、1/10の0.3%レベルの重量減少を上限値と設定し許容運転時間を取り決めている。該上限値は信頼性の余裕度を示すので、製品により適当なレベルとする必要が有ることは言うまでもない。
なお、図7において、プロットする数が多いほど、関数の精度が高まり、各温度での許容運転時間をより精度高く管理することができる。
本温度保護制御では、エポキシの動作保証温度である150℃を超えた場合に、運転可能時間に時限特性(許容運転時間)を有する制御を行う。図7では、半導体素子自身に温度をセンシングする素子が形成され、WBG半導体素子の温度を半導体素子から直にセンシングした場合の温度(Tj)を想定しているので、150℃以上での運転時間のディレーティングとしてある。なお、ディレーティングカーブは樹脂の特性やWBG半導体素子の温度を検出する位置に応じたマージンのとり方で決定するものであり、本図の例に限定されるものではない。
本温度保護制御では、図7に示すように、各温度に応じて許容運転時間を設定している。そして、電力変換装置30がエポキシの動作保証温度以上の温度で運転している時間が許容運転時間を超えた場合に、電力変換装置30の運転停止や出力制限等の動作を行うようにする。つまり、例えば、検出した温度が170℃である状態で電力変換装置30が運転している場合、電力変換装置30は400hまで運転を継続する。そして、その状態で電力変換装置30の運転時間が400hを超えれば、電力変換装置30の出力電流の低減やWBG半導体素子のスイッチング周波数を減少させることなどにより温度を低減させる出力制限の運転モードに入る。さらに、出力制限の運転モードで一定時間(t0)後でも温度が下がらない場合は、強制的に電力変換装置の運転停止を行う。
これにより、WBG半導体素子が高温になり、エポキシの動作保証温度を超えたとしても、電力変換装置30の運転停止や出力制限をすることなく、エポキシを安全に使える範囲の中で電力変換装置30の運転を安定して継続することが可能になる。
また、本温度保護制御において、図7の様に連続した曲線に限定されるわけではなく、例えばある温度から難燃剤の分解やはんだの溶融などが急激に起こる場合などは、該温度以上は許容運転時間をゼロとしてもよい。これにより、安全な範囲で電力変換装置30の運転をしつつ、検出された温度が該温度以上であれば、直ちに電力変換装置30の運転停止や出力制限を行うことができ、より安全に電力変換装置30を運転することができる。
図1および図8を用い、本温度保護制御における各動作とそのフローを説明する。図8は、本発明における温度保護制御におけるフロー図である。これらの温度保護制御は、図1の制御回路6(制御部)内部のマイコンにより、半導体素子からの直接のセンシング温度或いはサーミスタ10で検出された温度に応じて制御される。各温度による許容運転時間t(T)は、例えばエポキシの動作保証のマージンに応じて記憶部12に予め格納しておく。
制御部は、検出される温度(T)が予め定めた温度(T0)以上かどうかを判断する(STEP1)。上記した本実施例の説明では150℃としている。制御部は、検出された温度が上記予め定めた温度以上の場合に、検出される温度に応じて、該温度での電力変換装置30の運転時間(t)の積算を開始し(STEP2)、積算した運転時間(t)が記憶部12に格納された許容運転時間(t(T))を超えたかどうかの判断をする(STEP3)。制御部は、積算した運転時間が許容運転時間を超えている場合に、電力変換装置30の出力制限を行う(STEP4)。更に制御部は、所定の時間(t0)を経過後に検出される温度(T)が予め定めた温度(T0)以上かどうかの判断を行い(STEP5)、(T)≧(T0)の場合は電力変換装置30の運転を停止する(STEP6)。ここで制御部は、STEP3において積算した運転時間(t)が許容運転時間(t(T))を超えていない場合、または、STEP5においてT<T0の場合には、STEP1に戻り、T≧T0かどうかを判断する。これにより、T≧T0において運転時間を積算している間に、T<T0となれば、運転時間の積算を止めることができる。
なお、その際、(T0)以上の各温度(T)に対する積算時間(t)は初期化されることはなく、電力変換装置の高温時の総運転時間として情報が保持されるものとし、再度STEP1においてT≧T0となれば、保持していた積算時間(t)から運転時間の積算を始める。
なお、記憶部12は、HHDやSSD、メモリ等、各温度と許容運転時間の関係を格納できればいずれでもかまわない。また、記憶部12は、電力変換装置30内に設けてもよいし、外部機器に設けてもよい。さらに、本温度保護制御を、全て外部機器の制御によって行っても良い。その際は、図示しない外部入出力端子を介して、外部機器との信号のやり取りを行う。
以上、本実施例によれば、エポキシのような封止材に代表される素子周辺部材を動作保証温度以上で使用する場合に、その状態を管理して素子周辺部材を保護することができるようになる。また、検出される温度が動作保証温度を超えても、電力変換装置30は運転停止や出力制限をすることなく、連続して安定した運転をすることができるようになる。つまり、高温動作時での電力変換装置の温度保護のトリップによる運転停止が安全性を保った上で抑制され、トリップレスの連続運転性に優れる電力変換装置となる。
本実施例では、上記した実施例1に、各温度での運転時間を積算し、運転許容時間の残時間を算出する制御アルゴリズムを追加する制御の例について説明する。実施例1と重複する説明については省略する。本実施例について、図7を用いて説明する。
例えばWBG半導体素子の温度が170℃と180℃の状態で各100h運転した場合について説明する。図7より、170℃と180℃の各許容運転時間は、それぞれ400hと200hなので、連続運転した時間は、各々の運転許容時間の1/4、1/2となり、合計としては150℃以上の領域で可能な各温度での許容運転時間に対して3/4を消費した状態であると言える。従って、次にWBG半導体素子の温度が170℃で運転を行う場合は、170℃での全体の許容運転時間のうちの残り1/4、つまり、100hが許容運転時間に到達するまでの残時間として運転可能な時間である。
このケースでは、170℃で100hを超えると150℃以上の高温動作で運転可能な許容運転時間の残量はゼロと判断し、電力変換装置30の出力電流の低減やWBG半導体素子のスイッチング周波数を減少させることなどより温度を低減させる出力制限の運転モードに入る。さらに、出力制限の運転モードで一定時間後でも温度が下がらない場合は、強制的に電力変換装置の運転停止を行う。これにより、封止材の保護を確実に行うことができる。また、今後は150℃を半導体モジュールの最大動作温度として新たに設定し、電力変換装置30としては運転時間に依らず、出力制限モード或いは運転停止の判断を行うようにする。これらの制御及び各運転状態の記憶を図1の制御回路6(制御部)で行うものとする。
なお、検出されたWBG半導体素子の温度が動作保証温度以上にある時間の積算は、当該マイコンで行っても良いし、タイマー回路などのハード構成で行っても良い。
このように、各温度での運転時間を積算し、各温度での運転許容時間の残時間を算出することで、電力変換装置30の運転状況に応じて、精度良く運転許容時間を管理することができるようになる。さらに、その結果、WBG半導体素子が素子周辺部材の動作保証温度以上の温度になったとしても、素子周辺部材を保護することができるので、電力変換装置30がより安定して安全に運転することができるようになる。
本実施例では、上記した実施例1または実施例2において、サーミスタ10を用いてWBG半導体素子の温度を検出する場合の温度保護制御の例について説明する。実施例1または実施例2と重複する部分の説明は省略する。
図9は、実施例3における各温度と許容運転時間(t(T))の関係を表すディレーティングカーブである。図9に示すディレーティングカーブでは、サーミスタ等でWBG半導体素子の温度を間接的に検出する場合の温度(Tth)を想定し、各温度と許容運転時間(t(Tth))の関係を表している。図7に示す許容運転時間は、WBG半導体素子の温度を素子から直にセンシング可能な場合を想定しているが、一般的には半導体モジュール内の温度検出は図1、図2に示す様にサーミスタ10を用いることが多い。半導体モジュール内のサーミスタ10で温度検出する場合、WBG半導体素子の最高温度部位とサーミスタ10実装部の温度との間に温度上昇のタイムラグが発生する。そのため、図5の様に予めサーミスタとしてはWBG半導体素子や封止材の動作保証温度よりも低い温度で保護をかけるのが一般的であることは前述した通りである。
従って、図9は、図7において、この温度上昇のタイムラグを考慮し、サーミスタで検出した温度(Tth)と許容運転時間の関係を示すディレーティングカーブとしている。図7で150℃から始まったディレーティングカーブが120℃から開始される例となる。ディレーティング開始温度はサーミスタ10の位置などにより適切な温度を選定する必要が有る。すなわち、WBG半導体素子とサ−ミスタとの距離に基づいて許容運転時間を変更する。このディレーティングカーブは、記憶部12に格納され、制御部によって適宜記憶部から参照され、積算した運転時間tが許容運転時間t(T)を超えているかどうかの判断に用いられる。
以上、本実施例によれば、半導体スイッチング素子と温度検出器(サーミスタ10)との距離に基づいて許容運転時間を変更するので、サーミスタ10を用いて温度検出を行う場合でも、素子周辺部材の管理を精度よく行い、電力変換装置30の安全な運転を安定して行うことができる。
本実施では、図10を用いて、上記した実施例1〜3のいずれかに、電力変換装置30の出力電流に応じて許容運転時間を変更する制御を追加した例を説明する。上記した実施例1〜3で重複する説明については省略する。
図10は、実施例4における各温度Tthと許容運転時間(t(T))の関係を表すディレーティングカーブである。半導体モジュール内に搭載の半導体素子の温度は、電力変換装置の受電電圧や出力電流値によって変化するが、とりわけ出力電流値には大きく依存する。図7、図9のディレーティングカーブは電力変換装置の定格電流出力時を想定しているが、電力変換装置は一般的には短時間で有れば前記定格値以上の過電流の出力を許容する機能を有しており、この場合は瞬時に半導体モジュール内の素子温度が上昇することになる。そのため、サーミスタ10による温度検出は図9よりも更に温度上昇時間にタイムラグが発生することになるから、より早いディレーティング開始が必要となる。
過電流レベルによりこのタイムラグの程度が異なることを考慮すると、該過電流レベル毎に適したディレーティングカーブ(温度と許容運転時間の関係)を予め記憶部12に備えて置き、必要に応じて適時選択した制御を行う機能を図1の制御回路6(制御部)に持たせておくことが有効である。本ケースにおける過電流レベル毎のディレーティングカーブの例を図10に示す。過電流レベルの設定は更に細かくしても良いし、過電流レベルの範囲毎で適当な代表カーブを選択することにしても問題無い。これらのディレーティングカーブは、記憶部12に格納され、制御部によって適宜記憶部から参照され、積算した運転時間tが許容運転時間t(T)を超えているかどうかの判断に用いられる。
以上、本実施例によれば、過電流を考慮して各温度での許容運転時間を設定するので、より精度良く素子周辺部材の管理をし、電力変換装置30の安全な運転を安定して行うことができる。
本実施例では、図11を用い、実施例1〜4において、ディレーティングカーブを階段状にして許容運転時間を設定し、温度保護制御を行う例について説明する。実施例1〜4と重複する部分については説明を省略する。
図11は、実施例5における各温度Tthと許容運転時間(t(T))の関係を表すディレーティングカーブである。図7、9、10のディレーティングカーブは、検出する温度とそれに応じた電力変換装置30の許容運転時間の連続曲線としてある。しかし、図1の制御回路6(制御部)内の演算の負荷を下げるために、このディレーティングカーブを意図的に階段状として許容運転時間を設定するものが図11である。所定の温度範囲毎に対して許容運転時間を設定し、階段状となる温度の刻み幅を適度に調整すれば、この様なレベルの保護でもエポキシの様な樹脂であれば、はんだとは異なり瞬時に溶融することは無いので十分保護が可能である。この階段状のディレーティングカーブは、記憶部12に格納され、制御部によって適宜記憶部から参照され積算した運転時間tが許容運転時間t(T)を超えているかどうかの判断に用いられる。
以上、本実施例によれば、所定の温度範囲毎に許容運転時間を設定しているので、制御部への演算負荷を減らしつつ、素子周辺部材の管理をし、電力変換装置の安全な運転を安定して行う事ができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために、詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、実施例1〜5について、WBG半導体素子を用いているが、従来のSi半導体素子を用いる場合でも、該Si半導体素子の動作保証温度より低い動作保証温度の素子周辺部材を適用する場合にも、本発明は実施例1〜5で説明した作用効果を得ることができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 順変換器
2 逆変換器
3 平滑用コンデンサ
4 交流電動機
5 冷却ファン
6 制御回路
7 ドライバ回路
8 デジタル操作パネル
9 シャント抵抗
10 サーミスタ
11 モジュールケース
12 記憶部
1A 順変換器モジュール
2A 逆変換器モジュール
5A 冷却フィン
14 ベアチップ
15 絶縁基板
16 ボンディングワイヤ
17 封止材
30 電力変換装置

Claims (15)

  1. 交流電力を直流電力に変換する順変換器と、
    前記順変換器により変換された前記直流電力を平滑する中間回路と、
    前記中間回路により平滑された前記直流電力を交流電力に変換する逆変換器と、
    前記逆変換器を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を制御する制御部と、
    前記逆変換器の温度を検出する温度検出部と、
    少なくとも前記逆変換器を封止する封止材と、
    を備える電力変換装置であって、
    前記制御部は、前記温度検出部の検出温度が予め定めた所定の温度以上の場合に、前記温度検出部の各検出温度電力変換装置が運転を継続している運転時間を積算し、前記各検出温度と、各検出温度での積算した前記運転時間と、各検出温度に応じた電力変換装置の許容運転時間との関係に基づき、電力変換装置の出力抑制、または、運転停止を決定する電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記制御部は、前記温度検出部の検出温度が前記封止材の温度補償温度以上の場合に、検出温度に応じて該検出温度での前記電力変換装置の運転時間を積算し、積算した総運転時間が前記許容運転時間を超えている場合に、電力変換装置の出力抑制、または、運転停止を決定することを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記制御部は、前記温度検出部の各検出温度と各検出温度での積算した前記運転時間とに基づいて、各検出温度での前記許容運転時間に到達するまでの残時間を算出することを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記逆変換器は、前記駆動回路により駆動される、シリコンより広いバンドギャップを有する半導体のスイッチング素子を有することを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    さらに、前記逆変換器を有するパワーモジュールを備え、
    前記逆変換器は、前記駆動回路により駆動される半導体スイッチング素子を有し、
    前記温度検出部は、前記半導体スイッチング素子、または、前記パワーモジュールに設けられることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項5に記載の電力変換装置において、
    前記温度検出部は、前記パワーモジュールに設けられ、
    前記制御部は、さらに、前記温度検出部と前記半導体スイッチング素子との間の距離に基づいて、前記許容運転時間を変更することを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    さらに、前記逆変換器を流れる電流を検出する電流検出部を備え、
    前記制御部は、さらに、前記電流検出部で検出した電流値に基づいて、前記許容運転時間を変更することを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記制御部は、所定の検出温度範囲毎に電力変換装置の前記許容運転時間を定めることを特徴とする電力変換装置。
  9. 交流電力を直流電力に変換する順変換器と、前記順変換器により変換された前記直流電力を平滑する中間回路と、前記中間回路により平滑された前記直流電力を交流電力に変換する逆変換器と、前記逆変換器を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を制御する制御部と、前記逆変換器の温度を検出する温度検出部と、少なくとも前記逆変換器を封止する封止材とを備える電力変換装置の制御方法であって、
    前記制御部が、前記温度検出部の検出温度が予め定めた所定の温度以上の場合に、前記温度検出部の各検出温度電力変換装置が運転を継続している運転時間を積算するステップと、
    前記制御部が、前記各検出温度と、各検出温度での積算した前記運転時間と、各検出温度に応じた電力変換装置の許容運転時間との関係に基づき、電力変換装置の出力抑制、または、運転停止を決定するステップと、
    を有する電力変換装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載の電力変換装置の制御方法において、
    前記制御部が、前記温度検出部の検出温度が前記封止材の温度補償温度以上の場合に、検出温度に応じて該検出温度での前記電力変換装置の運転時間を積算するステップと、
    前記制御部が、積算した総運転時間と前記許容運転時間とを比較するステップと、
    前記制御部が、積算した総運転時間が前記許容運転時間を超えている場合に、電力変換装置の出力抑制、または、運転停止を決定するステップと、
    を有することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  11. 請求項10に記載の電力変換装置の制御方法において、
    前記電力変換装置の出力抑制、または、運転停止を決定するステップは、
    積算した総運転時間が前記許容運転時間を超えている場合に、電力変換装置の出力抑制を決定するするステップと、
    前記電力変換装置の出力抑制をした後、所定の時間経過後に検出される前記温度検出部の検出温度が予め定めた温度以上かを判断するステップと、
    前記所定の時間経過後に検出される検出温度が予め定めた温度以上の場合に、前記電力変換装置の運転停止を決定するステップと、
    を備えることを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  12. 請求項9に記載の電力変換装置の制御方法において、
    さらに、前記制御部が、前記温度検出部の各検出温度と各検出温度での積算した前記運転時間とに基づいて、各検出温度での前記許容運転時間に到達するまでの残時間を算出するステップを備えることを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  13. 請求項9に記載の電力変換装置の制御方法において、
    前記逆変換器は、前記駆動回路により駆動される半導体スイッチング素子を有し、
    さらに、前記制御部が、前記半導体スイッチング素子と前記温度検出器との距離に基づいて、前記許容運転時間を変更するステップを備えることを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  14. 請求項9に記載の電力変換装置の制御方法において、
    電力変換装置は、前記逆変換器を流れる電流を検出する電流検出部を備え、
    さらに、前記制御部が、前記電流検出部で検出した電流値に基づいて、前記許容運転時間を変更するステップを備えることを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  15. 請求項9に記載の電力変換装置の制御方法において、
    前記制御部が、所定の検出温度範囲毎に電力変換装置の前記許容運転時間を定めることを特徴とする電力変換装置の制御方法。
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