JP6407849B2 - 駒連結ピン加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は駒連結ピン加工装置に関し、更に詳細には所定径のピンの材料となるストレートの線材を搬送供給する線材搬送機構と、搬送供給された線材を所定の寸法に切断する切断工程並びに所定の寸法に切断した線材の長さ方向の両端部を丸める端部R加工とを行うピン加工機構とをもって構成し、一本のストレートの線材から流れ作業的に端部を丸めた所定の寸法の駒連結ピンを連続して加工することができるようになした駒連結ピン加工装置に係る。
腕時計の金属バンドは、金属からなる駒を連結ピンにより連鎖状に連ねたものであり、本発明は斯かる連結ピンの加工装置に関するものである。
斯かる連結ピンの加工は、従来においては長尺の線材の所定寸法の切断と、切断した線材の長さ方向の両端部を丸める端部R加工とが別々の装置により行われていた。このため別々の装置が必要であるからその分のコストが高くつくことになり、且つまた作業としては一旦流れが途切れることから、時間的なロスもあった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、所定径のピンの材料となるストレートの線材を搬送供給する線材搬送機構と、搬送供給された線材を所定の寸法に切断する切断工程並びに所定の寸法に切断した線材の長さ方向の両端部を丸める端部R加工とを行うピン加工機構とをもって構成し、一本のストレートの線材から流れ作業的に端部を丸めた所定の寸法の駒連結ピンを連続して加工することができるようになした駒連結ピン加工装置を提供しようとするものである。
而して、本発明の要旨とするところは、所定径のピンの材料となるストレートの線材を搬送供給する線材搬送機構と、搬送供給された線材を所定の寸法に切断する工程並びに切断した線材の長さ方向の両端部を丸める端部R加工とを行うピン加工機構とからなり、前記線材搬送機構は、横長長方形の支持台の前端上面に配設された、ピン加工機構側において一部を分断された軸断面V字状の線材移動ガイドと、所定のタイミングで回転し、その外面の溝に載せた材料となる線材を一本宛前記線材移動ガイドに落として載せる複数の線材供給ベルトと、前記線材供給ベルトの間に配設される、線材の撓みを防止するための補助ガイドバーと、前記線材移動ガイドにおける分断部分に配設され、所定のタイミングで線材をクランプし、所定の距離だけ送り方向に移動した後アンクランプし、再び元の位置に戻る第1線材送りクランプとからなり、前記ピン加工機構は、正方形の支持台の上面に設けた箱型のフレームの垂直壁に直角に張り出す支持板と、前記支持板の上面に前記線材移動ガイドと軸線を一致させて配設し、送られた線材を線材ガイド孔に挿通する線材ガイド板と、前記線材搬送機構から送り出された線材を所定のタイミングでクランプし、所定の距離だけ送り方向に移動した後アンクランプし、再び元の位置に戻る第2線材送りクランプと、前記線材ガイド板と前記第2線材送りクランプとの間に配設され、後記切断ダイス側に送り込まれた線材の端末を検知する線材端末検知センサと、前記第2線材送りクランプと前記フレームとの間に配設され、所定のタイミングで線材をクランプする線材保持クランプと、前記フレームの垂直壁に取り付けた治具ベースと、前記治具ベースに備えられ、送られた線材の先端部を中心部の線材挿通孔に挿通する円柱状の線材切断用ダイスと、前記治具ベースにおける前記線材切断用ダイスの水平方向において隣接する位置に備えられ、所定の長さに切断した線材の一方側の端部を丸める、後記端部R加工用パンチが接近するときに前記治具ベースと同一平面となるように前進し、該端部R加工用パンチが離間するときに後退する円柱状の端部R加工用ダイスと、前記治具ベースに備えられ、前記端部R加工用ダイスの前端の縮径された部分を摺動自在に嵌合し、前面における前記端部R加工用ダイスと前記線材切断用ダイスの中心部を結ぶ線上に、後退した端部R加工用ダイスの前端面の位置を最深部とし、線材切断用ダイスに向かうに従って徐々に浅くなって次第に前記治具ベースと同一平面となる線材押し上げ溝を設けた円環状の支持部材と、カッターホルダーに保持され、前記線材切断用ダイスと前記端部R加工用ダイスとの間を、前記治具ベースに摺接しつつ間欠的に往復移動する、中心部に線材挿通孔を設けた円柱状の線材切断用カッターと、パンチホルダーに保持され、前記端部R加工用ダイスと中心軸線を同一にして間欠的に該端部R加工用ダイスに接近する方向に移動する端部R加工用パンチとからなることを特徴とする駒連結ピン加工装置にある。
本発明は上記の如き構成であり、所定径のピンの材料となるストレートの線材を搬送供給する線材搬送機構と、搬送供給された線材を所定の寸法に切断する切断工程並びに所定の寸法に切断した線材の長さ方向の両端部を丸める端部R加工とを行うピン加工機構とをもって構成し、一本のストレートの線材から流れ作業的に端部を丸めた所定の寸法の駒連結ピンを連続して加工することができるようになしたものである。したがって、特に線材の所定寸法の切断と、切断した線材の長さ方向の両端部のR加工を一つのピン加工機構によって連続的に行うことができるから、従来の如き各工程を別の装置によって行う場合に比して製造コストを軽減することができると共に、各工程を流れ作業的に連続して行うことができるから時間のロスを無くすることができ、加工能率を大幅に向上させることができるものである。
本発明の実施形態に係る駒連結ピン加工装置の正面図である。 同平面図である。 線材搬送機構の拡大左側面図である。 図2中I―I線拡大断面図である。 材料搬送機構の部品を一部省略して示した部分拡大正面図である。 線材搬送機構の部分拡大平面図である。 ピン加工機構の拡大正面図である。 図7中A部分の拡大断面図である。 ピン加工機構の拡大平面図である。 図9中B部分の拡大断面図である。 ピン加工機構の一部断面で示した拡大平面図である。 図11中C部分の拡大図である。 ピン加工機構における端部R加工用パンチとダイス部分の拡大縦断面図である。 ピン加工機構におけるカッター部分の拡大縦断面図である。 ピン加工機構における切断並びに端部R加工部分の斜視図である。 ピン加工機構における切断並びに端部R加工部分のカッターを外して示した斜視図である。 ピン加工機構におけるカッターと端部R加工用パンチとダイスの斜視図である。 ピン加工機構における完成品と廃材の収容部の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図中、1は時駒連結ピン加工装置である。尚、本実施形態は時計バンド用駒連結ピンを加工する場合を示すものである。また、該駒連結ピン加工装置1は、後記ピンの材料となる所定径のストレートの線材を搬送供給する線材搬送機構と、搬送供給された線材を所定の寸法に切断する切断工程並びに所定の寸法に切断した線材の長さ方向の両端部を丸める端部R加工とを連続して行うピン加工機構とをもって構成されるものである。
2は上記線材搬送機構である。該線材搬送機構2は、直径が0.9mmで長さが2mのストレートの線材Wを、一本宛所定のタイミングで後記ピン加工機構に搬送するものである。
3は該線材搬送機構2を構成する横長長方形の支持台である。4は前記支持台3の前端上面に長さ方向に沿って配設された軸断面V字状の線材移動ガイドである。また、該線材移動ガイド4は、後記ピン加工機構に近い部分の一部を、後記線材送りクランプの移動範囲Lに対応させて分断4′している。
5は前記支持台3の上面に、前記線材移動ガイド4と直角に配設した複数の線材供給ベルトであり、本実施形態においては該線材供給ベルト5を3本とし、夫々を前記支持台3の長さ方向に等間隔に配設している。また、該線材供給ベルト5は、外面に線材Wを受ける溝(図示せず。)を有しており、線材Wは該溝に作業員の手作業によって載せられる。
また、該線材供給ベルト5は、前記支持台3の上面に回転自在に支承された回転軸6、7の夫々に固着した駆動プーリ8と従動プーリ9間に掛け回されている。そして、該駆動プーリ8を固着した回転軸6は、該回転軸6に固着したプーリ10と、前記支持台3の上面に配設された線材供給モータ11の回転軸に固着したプーリ12との間に掛け回したベルト13を介して、所定のタイミングで所定の時間回転するようになしている。
14は重みによる線材Wの軸方向の中央部の撓みを防止するための補助ガイドバーであり、前記支持台3の上面に、前記線材供給ベルト5、5、5の間において、該線材供給ベルト5、5、5と平行して配設している。
15は前記線材移動ガイド4の分断部分4′に配設された第1線材送りクランプであり、移動台16と、該移動台16の上部に立てて固着したコ字形のフレーム17と、該フレーム17の頂部に垂直に固着したシリンダ18と、該シリンダ18のピストンロッド18aに固着した挟持板19とからなり、所定のタイミングでフレーム17と挟持板19との間で線材Wをクランプし、所定の距離だけ送り方向に移動した後アンクランプし、再び元の位置に戻るものである。20は前記第1線材送りクランプ15における移動台16を線材Wに沿って移動させる第1線材送りクランプ移動装置であり、本実施形態においてはモータ20Aと、該モータ20Aの回転に伴って前記移動台16を支持するスライダ20Bがリニアガイド(図示せず。)を介して線材Wに沿って移動するようになしたボールねじ機構(図示せず。)とをもって構成している。尚、図5においてDCは、前記支持台3の前端上面における前記線材移動ガイド4の分断箇所4′に配設した線材落下確認センサであり、線材Wが線材移動ガイド4に落下したことを確認するものである。また、該線材落下確認センサDCは、本実施形態においては光電変換式のものを用いている。上記線材搬送機構2は、以上の部材をもって構成されるものである。
21は上記ピン加工機構である。また、該ピン加工機構21は、前記線材搬送機構2から送り出された線材Wを受け取り、9〜29mmの長さに切断すると共に、切断した線材Wの長さ方向の両端部に丸みをつけるものである。
22は該ピン加工機構21を構成する正方形の支持台である。23は前記支持台22の上面に配設されたモータである。また、24は該モータ23の回転軸23aに固着した駆動プーリである。また、25は後記駆動回転軸に固着した従動プーリであり、そしてこれら駆動プーリ24と従動プーリ25との間にはベルト26を掛け回している。
27は前記支持台22の上面に設けた箱形のフレームである。28は前記フレーム27の前記線材搬送機構2側の垂直壁に直角に張り出す支持板である。29は該支持板28の上面に配設した線材ガイド板である。また、該線材ガイド板29は前記線材移動ガイド4と突き合わされるようにして、且つその軸線が前記線材移動ガイド4の軸線と一致するように取り付けられ、更に線材移動ガイド4の底部と一致する部位に、線材ガイド孔29aを貫設している。
30は前記支持板28の上面に配設された第2線材送りクランプであり、前記線材搬送機構2から送り出された線材Wを受け取り、間欠的に所定のストロークで線材を後記線材切断用ダイスに送るものである。また、該第2線材送りクランプ30は、移動台31と、該移動台31の上部に横にして固着したコ字形のフレーム32と、該フレーム32に線材Wの送り方向と直角に固着したシリンダ33と、該シリンダ33のピストンロッド33aに固着した挟持板34と、前記移動台31の上部に固着した固定挟持板35とからなるものである。尚、前記コ字形のフレーム32における平行する部分には、線材Wの通過孔32aを設けている。
36は前記第2線材送りクランプ30における移動台31を線材Wの送り方向に沿って移動させる第2線材送りクランプ移動装置であり、本実施形態においてはモータ37と、該モータ37の回転に伴って前記移動台31を支持するスライダ38がリニアガイド(図示せず。)を介して線材Wの送り方向に沿って移動するようになしたボールねじ機構(図示せず。)とをもって構成している。
39は前記支持板28の上面において、前記線材ガイド板29と前記第2線材送りクランプ30との間に配設された線材端末検知センサであり、後記線材切断用ダイス側に送り込まれた線材Wの端末を検知するものである。また、該線材端末検知センサ39は、本実施形態においては光電変換式のものを用いている。そして、該線材端末検知センサ39による端末検知の信号に基づき前記線材搬送機構2における線材供給モータ11が駆動を開始し、前記線材供給ベルト5を回転させて次の一本の線材Wを前記線材移動ガイド4に載せるものである。そして、これと同期して前記第1線材送りクランプ15が送り開始位置にて該線材Wをクランプするものである。
40は前記支持板28の上面において、前記第2線材送りクランプ30と前記フレーム27との間に配設された線材保持クランプである。また、該線材保持クランプ40は、前記支持板28の上部に、線材Wの送り方向と直角に且つ横にして固着したシリンダ41と、該シリンダ41のピストンロッド41aに固着した挟持板42と、前記支持板28の上部に固着した固定挟持板43とからなるものである。そして、該線材保持クランプ40は、前記第2線材送りクランプ33が線材Wを所定のストロークで間欠的に送るとき、該第2線材送りクランプ33が送り終端位置に達してアンクランプする瞬間にクランプして線材Wを保持し、また該第2線材送りクランプ30が送り開始位置に戻ってクランプした瞬間にアンクランプするものである。
44は前記フレーム27の前記線材搬送機構2側の垂直壁に取り付けた治具ベースである。45は前記治具ベース44に備えた、前記第2線材送りクランプ30から送り出される線材Wの先端部を、中心部の線材挿通孔45aに挿通する円柱状の線材切断用ダイスである。
46は前記治具ベース44に備えた、前記線材切断用ダイス45に水平方向において隣接する、所定の長さに切断した線材の一方側の端部を丸める円柱状の端部R加工用ダイスであり、縮径された部分46Aの前端面の中心部に半球状の凹部46aを設けている。
また、該端部R加工用ダイス46は、前端の縮径された部分46Aを、前記治具ベース44に固着した円環状の支持部材47に摺動自在に嵌合し、後端部を、前記フレーム27の上端部に垂直に取り付けたシリンダ48におけるピストンロッド48aの先端に固着した縦断面楔形の加圧ロッド49の傾斜面に当接させている。尚、該加圧ロッド49は端部R加工用ダイス46を所定のタイミングで間欠的に前方へ押し出すものである。また、該端部R加工用ダイス46と前記円環状の支持部材47との間には、該端部R加工用ダイス46に後方への移動性向を附与する拡圧コイルばね50を縮設している。
また、前記円環状の支持部材47の前面における前記端部R加工用ダイス46の半球状の凹部46aと前記線材切断用ダイス45の線材挿通孔45aとを結ぶ線上には、後退した端部R加工用ダイス46の前端面の位置を最深部とし、線材切断用ダイス45に向かうに従って徐々に浅くなって次第に前記治具ベース44と同一平面となる線材押し上げ溝51を設けている。
52は前記線材切断用ダイス45と前記端部R加工用ダイス46との間を、前記治具ベース44に摺接しつつ間欠的に往復移動する円柱状の線材切断用カッターである。また、該線材切断用カッター52は、中心部に、前記線材切断用ダイス45の線材挿通孔45a又は前記端部R加工用ダイス46の半球状の凹部46aのいずれかと中心軸線が一致する線材挿通孔52aを設けている。また、該線材切断用カッター52は、後記作動ロッドを介して水平方向に間欠的に所定のストロークで移動する板状のカッターホルダー53に保持されている。
54は端部R加工用パンチであり、前端面の中心部に半球状の凹部54aを設けている。また、該端部R加工用パンチ54は円柱状のパンチホルダー55に保持され、後記作動ロッドを介して前記端部R加工用ダイス46と中心軸線を同一にして間欠的に該端部R加工用ダイス46に接近する方向に移動するものである。
56は駆動回転軸であり、前記フレーム27に、線材の送り方向と直角に、且つ水平に回転自在に支承されている。また、該駆動回転軸56は、それに固着した前記従動プーリ25と、前記モータ23の回転軸に固着した駆動プーリ24と、これら駆動プーリ24と従動プーリ25に掛け回したベルト26とをもって該モータ23の回転力が伝達されるようになされている。
57は前記端部R加工用パンチ54を間欠的に前進させる作動ロッドである。また、該作動ロッド57は、前端部に前記パンチホルダー55を固着し、前記フレーム27に、前記駆動回転軸56と直角に移動自在に支承されている。また、該作動ロッド57は、前記駆動回転軸56に固着したカム58と、軸方向の中央部に備えた該カム58に摺接するカムフォロワー59とにより間欠的に前進方向に移動するようになされている。
60は従動回転軸であり、前記フレーム27に、前記駆動回転軸56と直角に回転自在に支承されている。また、該従動回転軸60は、一対の傘歯車61、62を介して前記駆動回転軸56の回転力が伝達されるようになされている。
63は前記カッターホルダー53を間欠的に移動させる作動ロッドである。また、該作動ロッド63は、前端部に前記カッターホルダー53を固着し、前記フレーム27に、前記従動回転軸60と直角に移動自在に支承されている。また、該作動ロッド63は、前記従動回転軸60に固着したカム64と、軸方向の中央部に備えた該カム64に摺接するカムフォロワー65とにより間欠的に前後移動するようになされている。また、66は前記フレーム27内における前記線材切断用ダイス45の下方に備えられた漏斗状の線材回収箱であり、その下方には完成品収容箱67と廃材収容箱68が配設されている。尚、該完成品収容箱67は、完成品が線材回収箱66から落下するときにのみ前進して受けるようになされている。上記ピン加工機構21は、以上の部材をもって構成されるものである。
次に、上記線材搬送機構2とピン加工機構21の作用について説明する。
先ず、線材搬送機構2の作用について説明する。
直径が0.9mmで長さが2mのストレートの線材を、作業員の手作業により線材供給ベルト5と補助ガイドバー14上に載せる。この状態において線材供給モータ11を駆動すると、線材供給ベルト5が移動し、その上面の溝に入った線材を一本だけ線材移動ガイド4に落下させる。そして、該線材移動ガイド4に線材が落下したことが線材落下確認センサDCによって確認されると、第1線材送りクランプ15が線材をクランプし、ピン加工機構21側に移動する。また、この移動は、線材の先端部がピン加工機構21における第2線材送りクランプ30でクランプするまでの距離で行われる。そして、該第1線材送りクランプ15は、第2線材送りクランプ30が材料の先端部をクランプするとクランプを解除し、元の位置に戻る。
第1線材送りクランプ15によって送られた線材は、線材ガイド板29の線材ガイド孔29aを通って第2線材送りクランプ30に至り、該第2線材送りクランプ30によって先端部がクランプされる。該第2線材送りクランプ30は、線材をクランプするとフレーム27の方向に移動し、線材を線材切断用ダイス45の線材挿通孔45aと線材切断用カッター52の線材挿通孔52aに挿通する。そして、送り方向の終端位置に達するとクランプを解除し、このとき線材保持クランプ40により材料がクランプされる。また、これと同時に該第2線材送りクランプ30は元の位置に戻る。
ピン加工機構21に送られた線材の先端部は、最初に、長さを揃えるために切断される。また、線材の切断は、線材が線材切断用ダイス45の線材挿通孔45aと線材切断用カッター52の線材挿通孔52aとに挿通された状態において、該線材切断用カッター52を線材と直角に移動させることによるせん断によって行う。
線材の先端部を切断した後、線材切断用カッター52は再び元の位置に戻り、同時に第2線材送りクランプ30が線材をクランプして材料を加工する所定の長さの寸法分だけ移動する。これにより線材切断用カッター52の線材挿通孔52a内に残った線材は、後から送り出された線材の先端部によって突き出される。また、突き出した後の線材切断用ダイス45の線材挿通孔45a内の線材は、線材保持クランプ40によってクランプされる。これによって最初の処理は終了する。尚、この処理は、新しい線材がピン加工機構21に送り込まれたときにのみ行われる。
上記処理が済んだ線材切断用カッター52の線材挿通孔52a内の線材は、該線材切断用カッター52の軸方向の長さよりも僅かに長く、したがって、その先端部は僅かに線材切断用カッター52の端面から突出している。そして、該線材は、作動ロッド63とカッターホルダー53を介して端部R加工用ダイス46側へ水平移動する線材切断用カッター52をもって所定の寸法に切断される。
線材挿通孔52a内に所定の寸法に切断された線材が挿通された線材切断用カッター52が、移動して端部R加工用ダイス46と正対する位置に達すると、これと同期して端部R加工用パンチ54が該線材切断用カッター52に接近し、その半球状の凹部54aが線材の長さ方向の一方側の端部に衝突して線材を押し出す。また、このときには端部R加工用ダイス46はシリンダ48によって下降せしめられる加圧ロッド49によって前方に押し出され、端面が治具ベース44と同一平面となっている。そして、線材の長さ方向の両端部は、端部R加工用ダイス46の半球状の凹部46aと端部R加工用パンチ54の半球状の凹部54aとの間において加圧され、夫々に丸味を付けられるものである。
これが終了すると、同時に端部R加工用パンチ54は線材切断用カッター52から離れるように移動し、一方、端部R加工用ダイス46は、加圧ロッド49が上昇するに従って拡圧コイルばね50の作用力により後退する。そして、端部R加工用ダイス46が後退すると同時に線材切断用カッター52が線材切断用ダイス45側に再び移動する。また、この線材切断用カッター52が移動するときにおいて、該線材切断用カッター52の端部R加工用ダイス46側の端面から突出している線材は、支持部材47の徐々に浅くなった線材押し上げ溝51を摺接するうちに押し上げられる。
そして、線材切断用カッター52が線材切断用ダイス45の位置に戻ると、第2線材送りクランプ30により上記と同じ所定の長さ寸法分の線材が送り込まれ、該線材の先端部によって線材切断用カッター52の線材挿通孔52a内の製品として完成した線材は押し出される。そして、以上のようにして所定の長さ寸法に切断されると共に長さ方向の両端部に丸味をつけられて完成した製品は、線材回収箱66を経て完成品収容箱68に収容されるものである。尚、線材の製品とならない部分は、廃材収容箱68に収容される。
そして、上記の如くにして順次連続して線材は製品に加工されていくが、一本の線材において後端側の長さ寸法が足りずに加工することができない部分が生じたときにおいて、線材端末検知センサ39が線材の端末が通過したことを検知したときには、該線材端末検知センサ39の信号に基づき前記線材搬送機構2における線材供給モータ11が駆動を開始し、線材供給ベルト5を回転させて次の一本の線材を線材移動ガイド4に載せるものである。また、これと同期して第1線材送りクランプ15が送り開始位置にて該線材をクランプするものである。そして、該第1線材送りクランプ15によって線材を第2線材送りクランプ30に送ると、該第2線材送りクランプ30は該線材を線材切断用ダイス45の線材挿通孔45aと線材切断用カッター52の線材挿通孔52aに送り、該線材の先端部でこれらの間に残っている不要部分を突き出すものである。尚、このときにおいては線材保持クランプ40はアンクランプの状態である。そして、その後は前記の通りの手順にしたがって加工を行うものである。
本発明の上記実施形態によれば、一本のストレートの線材から流れ作業的に端部を丸めた所定の寸法の駒連結ピンを連続して加工することができるものである。したがって、特に線材の所定寸法の切断と、切断した線材の長さ方向の両端部のR加工を一つのピン加工機構によって連続的に行うことができるから、従来の如き各工程を別の装置によって行う場合に比して製造コストを軽減することができると共に、各工程を流れ作業的に連続して行うことができるから時間のロスを無くすることができ、加工能率を大幅に向上させることができるものである。
1 駒連結ピン加工装置
2 線材搬送機構
4 線材移動ガイド
5 線材供給ベルト
11 線材供給モータ
14 補助ガイドバー
15 第1線材送りクランプ
20 第1線材送りクランプ移動装置
21 ピン加工機構
23 モータ
27 フレーム
29 線材ガイド板
30 第2線材送りクランプ
36 第2線材送りクランプ移動装置
39 線材端末検知センサ
40 線材保持クランプ
44 治具ベース
45 線材切断用ダイス
46 端部R加工用ダイス
47 円環状の支持部材
49 加圧ロッド
50 拡圧コイルばね
51 線材押し上げ溝
52 線材切断用カッター
53 カッターホルダー
54 端部R加工用パンチ
55 パンチホルダー
56 駆動回転軸
57 作動ロッド
58 カム
59 カムフォロワー
60 従動回転軸
61、62 傘歯車
63 作動ロッド
64 カム
65 カムフォロワー

Claims (1)

  1. 所定径のピンの材料となるストレートの線材を搬送供給する線材搬送機構と、搬送供給された線材を所定の寸法に切断する工程並びに切断した線材の長さ方向の両端部を丸める端部R加工とを行うピン加工機構とからなり、前記線材搬送機構は、横長長方形の支持台の前端上面に配設された、ピン加工機構側において一部を分断された軸断面V字状の線材移動ガイドと、所定のタイミングで回転し、その外面の溝に載せた材料となる線材を一本宛前記線材移動ガイドに落として載せる複数の線材供給ベルトと、前記線材供給ベルトの間に配設される、線材の撓みを防止するための補助ガイドバーと、前記線材移動ガイドにおける分断部分に配設され、所定のタイミングで線材をクランプし、所定の距離だけ送り方向に移動した後アンクランプし、再び元の位置に戻る第1線材送りクランプとからなり、前記ピン加工機構は、正方形の支持台の上面に設けた箱型のフレームの垂直壁に直角に張り出す支持板と、前記支持板の上面に前記線材移動ガイドと軸線を一致させて配設し、送られた線材を線材ガイド孔に挿通する線材ガイド板と、前記線材搬送機構から送り出された線材を所定のタイミングでクランプし、所定の距離だけ送り方向に移動した後アンクランプし、再び元の位置に戻る第2線材送りクランプと、前記線材ガイド板と前記第2線材送りクランプとの間に配設され、後記切断ダイス側に送り込まれた線材の端末を検知する線材端末検知センサと、前記第2線材送りクランプと前記フレームとの間に配設され、所定のタイミングで線材をクランプする線材保持クランプと、前記フレームの垂直壁に取り付けた治具ベースと、前記治具ベースに備えられ、送られた線材の先端部を中心部の線材挿通孔に挿通する円柱状の線材切断用ダイスと、前記治具ベースにおける前記線材切断用ダイスの水平方向において隣接する位置に備えられ、所定の長さに切断した線材の一方側の端部を丸める、後記端部R加工用パンチが接近するときに前記治具ベースと同一平面となるように前進し、該端部R加工用パンチが離間するときに後退する円柱状の端部R加工用ダイスと、前記治具ベースに備えられ、前記端部R加工用ダイスの前端の縮径された部分を摺動自在に嵌合し、前面における前記端部R加工用ダイスと前記線材切断用ダイスの中心部を結ぶ線上に、後退した端部R加工用ダイスの前端面の位置を最深部とし、線材切断用ダイスに向かうに従って徐々に浅くなって次第に前記治具ベースと同一平面となる線材押し上げ溝を設けた円環状の支持部材と、カッターホルダーに保持され、前記線材切断用ダイスと前記端部R加工用ダイスとの間を、前記治具ベースに摺接しつつ間欠的に往復移動する、中心部に線材挿通孔を設けた円柱状の線材切断用カッターと、パンチホルダーに保持され、前記端部R加工用ダイスと中心軸線を同一にして間欠的に該端部R加工用ダイスに接近する方向に移動する端部R加工用パンチとからなることを特徴とする駒連結ピン加工装置。
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