JP6407840B2 - タイバーカバーを備えた射出成形機 - Google Patents
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Description
請求項4に係る発明は、前記廃潤滑剤受け部材と前記廃潤滑剤誘導部材は連結され、前記廃潤滑剤受け部材もしくは前記廃潤滑剤誘導部材のいずれか一方が前記可動プラテンに取り付けられ、該可動プラテンの移動と共に前記廃潤滑剤受け部材及び前記廃潤滑剤誘導部材は移動する請求項3に記載のタイバーカバーを備えた射出成形機である。
請求項5に係る発明は、前記タイバー摺動部は、前記可動プラテンの金型取付面より段差を持って低く形成されており、前記廃潤滑剤誘導部材は、前記段差を持って低く形成された部位に配置されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一つに記載のタイバーカバーを備えた射出成形機である。
図1は、本発明の第1の実施形態の射出成形機の概要図である。図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)におけるAA断面図、図1(c)は図1(a)におけるBB断面図である。図1において符号1は、射出成形機のベース、符号2は射出ユニット、符号3はノズル、符号4は射出ユニット前進後退用ボールねじ、符号5は固定プラテン、符号6はリアプラテン、符号7は可動プラテン、符号8はタイバー、符号9はトグル式の型締装置である。型締装置9は、複数のタイバーに沿って可動プラテン7を前進移動させ、固定プラテン5及び可動プラテン7に取り付けられた金型(図示せず)を閉じ、型締を行い、その後射出ユニット2が樹脂を射出し、成形完了後、型締装置9は可動プラテン7を後退させて金型を開き、成形品を取り出す構成となっている。これらの構成は従来の射出成形機の構成と同じである。
可動プラテン7とタイバー8の摺動部にはグリス等の潤滑剤が供給されることから、タイバー8の表面には、該潤滑剤が付着する。成形品を金型から取り出す際、成形品が散乱してタイバー8に接触して、タイバー表面の潤滑用グリスが成形品に付着する場合がある。これを防止するため本実施形態では落下する成形品が接触する恐れのある下方のタイバー8に対して、該タイバー8を覆うタイバーカバー11(図1では図示せず)を設けている。さらに、このタイバーカバー11の内部に廃潤滑剤(廃グリス)が流入することを防止するための機構として、廃潤滑剤誘導部材12及び該廃潤滑剤を受ける受け部材としてのオイルパン10を備える。
タイバーカバー11のファスナー11dを開き、タイバー8を覆い、該タイバーカバー11の端部に設けられたフランジ状の取付部11bに設けられた孔にスタッドボルト12eを通し、固定用ナット16でタイバーカバー11の取付部11bを廃潤滑剤誘導部材12のタイバーカバー取付部12bに取り付け固定する。固定プラテン側には、タイバー8に定期的に給脂する構造が無いので、タイバーカバー取付面に廃グリスが溜まり垂れることがほとんどない。よって、固定プラテン側のタイバーカバー11の固定手段は、固定プラテンに固定するための固定部材とタイバーカバーを連結する手段でも良い。本実施形態では、タイバーカバー11の他端(固定プラテン側)の取付部11cを、固定プラテン5の位置のタイバー8に巻きつけて、結束バンド又はホースバンドで連結しタイバー8に固定している。
なお、この第1の実施形態では、オイルパン10を可動プラテン7に取り付け固定し、該オイルパン10に廃潤滑剤誘導部材12を取り付け固定したが、オイルパン10も廃潤滑剤誘導部材12も可動プラテン7と共に移動するものであるから、逆に、廃潤滑剤誘導部材12を可動プラテン7に取り付け固定し、廃潤滑剤誘導部材12にオイルパン10を取り付け固定するようにしてもよい。
また、廃潤滑剤誘導部材12は、誘導部12aとタイバーカバー取付部12bの2つの部材を固定用ボルト15等で連結して構成したが、一体的に構成してもよいものである。
図7(a)、(b)に示すように、固定プラテン5、及び可動プラテン7の金型取り付け面に金型断熱板20b、20aがそれぞれ取り付けられている。多くの場合、金型断熱板は、図7に示すようにタイバー以外の盤面の広い範囲を覆うことができるようにタイバーの部分を切り欠いた形状をしている。そのため、金型断熱板を避けてタイバーカバー取付部12bを取り付けることは困難であり、金型断熱板の厚さによってタイバーカバー取付部12bの取付位置を変化させることになる。図8はこの第2の実施形態における廃潤滑剤誘導部材12の取付状態を説明する説明図であり、図8(a)は概要図で、図8(b)は、廃潤滑剤誘導部材12の取付部(図8(a)において丸で囲んだ部分)を拡大した説明図である。
廃潤滑剤誘導部材12のタイバーカバー取付部12bは、金型取り付け面に密着させて取りつけるものであるから、金型取り付け面に金型断熱板20aが設けられると、金型断熱板20aの厚さによってタイバーカバー取付部12bの取付位置を変化する必要がある。そこで、この第2の実施形態では、廃潤滑剤誘導部材12の誘導部12aとタイバーカバー取付部12bとの結合部を、長穴のボルト孔12fと固定用ボルト15で構成し、金型断熱板20aの厚さによって固定位置を変えタイバーカバー取付部12bが金型断熱板20aの上に密着するように取り付けられる。
なお、この第3の実施形態では、長穴12fと固定用ボルト15によって誘導部12aに対するタイバーカバー取付部12bの取り付け位置を調整するようにしたが、誘導部12aに対するタイバーカバー取付部12bは固定または一体的に構成し、タイバーカバー取付部12bを可動プラテン7の金型取り付け面(または金型断熱板面)に密着するよう位置を調整する方法としては、廃潤滑剤誘導部材12(誘導部12a)と可動プラテン7の連結を長穴と固定用ボルトで構成し、廃潤滑剤誘導部材12の可動プラテン7への取り付け位置を調整するようにしてもよい。
2 射出ユニット
3 ノズル
4 射出ユニット前進後退用ボールねじ
5 固定プラテン
6 リアプラテン
7 可動プラテン
8 タイバー
9 型締装置
10 オイルパン
11 タイバーカバー
12 廃潤滑剤誘導部材
12a 誘導部
12b タイバーカバー取付部
20a、20b 金型断熱板
30 オイルパン
Claims (5)
- 固定プラテンと可動プラテンに取り付けられた金型を、可動プラテンをタイバーに沿って摺動移動させることによって金型の開閉、型閉めを行う射出成形機において、
前記固定プラテンと前記可動プラテンとの間において前記タイバーを覆う伸縮自在のタイバーカバーと、
前記可動プラテンの下方に配置された廃潤滑剤受け部材と、
前記可動プラテンの金型取付面側のタイバー下方に配置され前記可動プラテンとともに移動し、前記可動プラテンのタイバー摺動部から生じ落下する廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に導く廃潤滑剤誘導部材とを備え、
前記タイバーカバーの可動プラテン側の端部は前記廃潤滑剤誘導部材に連結され、前記タイバーカバーの固定プラテン側の端部は前記固定プラテンまたは前記タイバーに連結され、
前記タイバー摺動部は、前記可動プラテンの金型取付面より段差を持って低く形成されており、
前記廃潤滑剤誘導部材は、前記段差を持って低く形成された部位に配置されていることを特徴とするタイバーカバーを備えた射出成形機。 - 固定プラテンと可動プラテンに取り付けられた金型を、可動プラテンをタイバーに沿って摺動移動させることによって金型の開閉、型閉めを行う射出成形機において、
前記固定プラテンと前記可動プラテンとの間において前記タイバーを覆う伸縮自在のタイバーカバーと、
前記可動プラテンの下方に配置された廃潤滑剤受け部材と、
前記可動プラテンの金型取付面側のタイバー下方に配置され前記可動プラテンとともに移動し、前記可動プラテンのタイバー摺動部から生じ落下する廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に導く廃潤滑剤誘導部材とを備え、
前記タイバーカバーの可動プラテン側の端部は前記廃潤滑剤誘導部材に連結され、前記タイバーカバーの固定プラテン側の端部は前記固定プラテンまたは前記タイバーに連結され、
前記廃潤滑剤受け部材と前記廃潤滑剤誘導部材は連結され、前記廃潤滑剤受け部材もしくは前記廃潤滑剤誘導部材のいずれか一方が前記可動プラテンに取り付けられ、該可動プラテンの移動と共に前記廃潤滑剤受け部材及び前記廃潤滑剤誘導部材は移動し、
前記可動プラテンの金型取り付け面に対して前記廃潤滑剤誘導部材の取り付け位置が調整できるように前記廃潤滑剤受け部材もしくは前記廃潤滑剤誘導部材の前記可動プラテンへの取り付けは長穴と固定用ボルトを用いて取り付けられていることを特徴とするタイバーカバーを備えた射出成形機。 - 固定プラテンと可動プラテンに取り付けられた金型を、可動プラテンをタイバーに沿って摺動移動させることによって金型の開閉、型閉めを行う射出成形機において、
前記固定プラテンと前記可動プラテンとの間において前記タイバーを覆う伸縮自在のタイバーカバーと、
前記可動プラテンの下方に配置された廃潤滑剤受け部材と、
前記可動プラテンの金型取付面側のタイバー下方に配置され前記可動プラテンとともに移動し、前記可動プラテンのタイバー摺動部から生じ落下する廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に導く廃潤滑剤誘導部材とを備え、
前記タイバーカバーの可動プラテン側の端部は前記廃潤滑剤誘導部材に連結され、前記タイバーカバーの固定プラテン側の端部は前記固定プラテンまたは前記タイバーに連結され、
前記廃潤滑剤誘導部材は、廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に誘導する誘導部と、タイバーカバーを取り付けるタイバーカバー取付部に分割され、該誘導部とタイバーカバー取付部は長穴と固定用ボルトを用いて、位置関係が調整可能に連結されていることを特徴とするタイバーカバーを備えた射出成形機。 - 前記廃潤滑剤受け部材と前記廃潤滑剤誘導部材は連結され、前記廃潤滑剤受け部材もしくは前記廃潤滑剤誘導部材のいずれか一方が前記可動プラテンに取り付けられ、該可動プラテンの移動と共に前記廃潤滑剤受け部材及び前記廃潤滑剤誘導部材は移動する請求項3に記載のタイバーカバーを備えた射出成形機。
- 前記タイバー摺動部は、前記可動プラテンの金型取付面より段差を持って低く形成されており、
前記廃潤滑剤誘導部材は、前記段差を持って低く形成された部位に配置されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一つに記載のタイバーカバーを備えた射出成形機。
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JP2015222415A JP6407840B2 (ja) | 2015-11-12 | 2015-11-12 | タイバーカバーを備えた射出成形機 |
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JP2015222415A Active JP6407840B2 (ja) | 2015-11-12 | 2015-11-12 | タイバーカバーを備えた射出成形機 |
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