JP6407840B2 - タイバーカバーを備えた射出成形機 - Google Patents

タイバーカバーを備えた射出成形機 Download PDF

Info

Publication number
JP6407840B2
JP6407840B2 JP2015222415A JP2015222415A JP6407840B2 JP 6407840 B2 JP6407840 B2 JP 6407840B2 JP 2015222415 A JP2015222415 A JP 2015222415A JP 2015222415 A JP2015222415 A JP 2015222415A JP 6407840 B2 JP6407840 B2 JP 6407840B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tie bar
movable platen
waste lubricant
platen
bar cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015222415A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017087625A (ja
Inventor
今村 博史
博史 今村
新太郎 星川
新太郎 星川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP2015222415A priority Critical patent/JP6407840B2/ja
Publication of JP2017087625A publication Critical patent/JP2017087625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6407840B2 publication Critical patent/JP6407840B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、射出成形機に係り、特に型締部における固定プラテンと可動プラテンの間のタイバーの外周を覆うタイバーカバーを備えた射出成形機に関する。
射出成形機の型締機構においては、タイバーでガイドして可動プラテンを直線移動させて、該可動プラテン及び固定プラテンに取り付けられた金型の開閉型締を行う。そして、成形完了後、金型を開き、成形品を金型から突き出し、落下させて取り出す。可動プラテンはタイバーにガイドされて直線移動することから、可動プラテンとタイバーの摺動部にはグリス等の潤滑剤が供給される。タイバー表面には、該潤滑剤が付着している。一方、成形品は、金型から取り出される際、タイバー間を通って落下する。この落下する際に成形品が散乱してタイバーに接触して、成形品にタイバー表面の潤滑用グリスが付着する場合がある。これを防止するため、固定金型が取り付けられる固定プラテン金型取付面と、可動金型が取り付けられる可動プラテン金型取付面の間のタイバーの外周を、可動プラテンの動作に対応して伸縮するカバーで覆う技術が公知である(特許文献1参照)。
実開昭57−121523号公報
従来技術における伸縮自在のタイバーカバーは、一端を固定プラテン金型取付面に他端を可動プラテン金型取付面に取り付けられ、可動プラテン金型取付面のタイバーの摺動部から垂れる廃グリス等の廃潤滑剤がタイバーカバーの内部に流入して溜まっていく構造であり、定期的にタイバーカバーの内部を清掃する必要がある。また、タイバーカバーが長い期間に渡り廃グリスを溜めたまま伸縮し続けることは、タイバーカバーが耐油性の材質であっても、タイバーカバーの早期劣化が懸念される。
そこで、本発明の目的は、タイバーカバー内への廃潤滑剤の流入を減少させる射出成形機を提供することにある。
本願の請求項1に係る発明は、固定プラテンと可動プラテンに取り付けられた金型を、可動プラテンをタイバーに沿って摺動移動させることによって金型の開閉、型閉めを行う射出成形機において、記固定プラテンと前記可動プラテンとの間において前記タイバーを覆う伸縮自在のタイバーカバーと、前記可動プラテンの下方に配置された廃潤滑剤受け部材と、前記可動プラテンの金型取付面側のタイバー下方に配置され前記可動プラテンとともに移動し、前記可動プラテンのタイバー摺動部から生じ落下する廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に導く廃潤滑剤誘導部材とを備え、前記タイバーカバーの可動プラテン側の端部は前記廃潤滑剤誘導部材に連結され、前記タイバーカバーの固定プラテン側の端部は前記固定プラテンまたは前記タイバーに連結され、前記タイバー摺動部は、前記可動プラテンの金型取付面より段差を持って低く形成されており、前記廃潤滑剤誘導部材は、前記段差を持って低く形成された部位に配置されていることを特徴とするタイバーカバーを備えた射出成形機である。前記射出成形機は、成形品に廃潤滑剤が付着することを防止すると共に、タイバーカバー内に廃潤滑剤が流入することを防止する。
請求項2に係る発明は、固定プラテンと可動プラテンに取り付けられた金型を、可動プラテンをタイバーに沿って摺動移動させることによって金型の開閉、型閉めを行う射出成形機において、前記固定プラテンと前記可動プラテンとの間において前記タイバーを覆う伸縮自在のタイバーカバーと、前記可動プラテンの下方に配置された廃潤滑剤受け部材と、前記可動プラテンの金型取付面側のタイバー下方に配置され前記可動プラテンとともに移動し、前記可動プラテンのタイバー摺動部から生じ落下する廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に導く廃潤滑剤誘導部材とを備え、前記タイバーカバーの可動プラテン側の端部は前記廃潤滑剤誘導部材に連結され、前記タイバーカバーの固定プラテン側の端部は前記固定プラテンまたは前記タイバーに連結され、前記廃潤滑剤受け部材と前記廃潤滑剤誘導部材は連結され、前記廃潤滑剤受け部材もしくは前記廃潤滑剤誘導部材のいずれか一方が前記可動プラテンに取り付けられ、該可動プラテンの移動と共に前記廃潤滑剤受け部材及び前記廃潤滑剤誘導部材は移動し、前記可動プラテンの金型取り付け面に対して前記廃潤滑剤誘導部材の取り付け位置が調整できるように前記廃潤滑剤受け部材もしくは前記廃潤滑剤誘導部材の前記可動プラテンへの取り付けは長穴と固定用ボルトを用いて取り付けられていることを特徴とするタイバーカバーを備えた射出成形機である。
請求項3に係る発明は、固定プラテンと可動プラテンに取り付けられた金型を、可動プラテンをタイバーに沿って摺動移動させることによって金型の開閉、型閉めを行う射出成形機において、前記固定プラテンと前記可動プラテンとの間において前記タイバーを覆う伸縮自在のタイバーカバーと、前記可動プラテンの下方に配置された廃潤滑剤受け部材と、前記可動プラテンの金型取付面側のタイバー下方に配置され前記可動プラテンとともに移動し、前記可動プラテンのタイバー摺動部から生じ落下する廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に導く廃潤滑剤誘導部材とを備え、前記タイバーカバーの可動プラテン側の端部は前記廃潤滑剤誘導部材に連結され、前記タイバーカバーの固定プラテン側の端部は前記固定プラテンまたは前記タイバーに連結され、前記廃潤滑剤誘導部材は、前記廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に誘導する誘導部と、タイバーカバーを取り付けるタイバーカバー取付部に分割され、該誘導部とタイバーカバー取付部は長穴と固定用ボルトを用いて、位置関係が調整可能に連結されていることを特徴とするタイバーカバーを備えた射出成形機である。
請求項4に係る発明は、前記廃潤滑剤受け部材と前記廃潤滑剤誘導部材は連結され、前記廃潤滑剤受け部材もしくは前記廃潤滑剤誘導部材のいずれか一方が前記可動プラテンに取り付けられ、該可動プラテンの移動と共に前記廃潤滑剤受け部材及び前記廃潤滑剤誘導部材は移動する請求項3に記載のタイバーカバーを備えた射出成形機である。
請求項5に係る発明は、前記タイバー摺動部は、前記可動プラテンの金型取付面より段差を持って低く形成されており、前記廃潤滑剤誘導部材は、前記段差を持って低く形成された部位に配置されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一つに記載のタイバーカバーを備えた射出成形機である。
本発明により、成形品が落下する際に散乱してタイバーに接触して、成形品にタイバー表面の潤滑用グリスが付着することを防止するタイバーカバーの内部への潤滑用グリスの流入量を減少させることが可能となるため定期清掃するインターバル期間を延ばすことができる。
本発明の第1の実施形態の射出成形機の概要図である。 本発明の各実施形態で用いるタイバーカバーの外観図である。 本発明の第1の実施形態におけるオイルパンの取り付け状態を説明する説明図である。 同第1の実施形態における廃潤滑剤誘導部材の誘導部の取付状態を説明する説明図である。 同第1の実施形態における廃潤滑剤誘導部材のタイバーカバー取付部の取付状態を説明する説明図である。 同第1の実施形態におけるタイバーカバーを廃潤滑剤誘導部材に取り付けた状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態の射出成形機の概要図である。 同第2の実施形態における廃潤滑剤誘導部材の取付状態を説明する説明図である。 本発明の第3の実施形態の射出成形機の概要図である。 同第3の実施形態におけるオイルパンの配設位置を説明する説明図である。 同第3の実施形態における廃潤滑剤誘導部材の誘導部の取付状態を説明する説明図である。 同第3の実施形態における廃潤滑剤誘導部材のタイバーカバー取付部の取付状態を説明する説明図である。 同第3の実施形態におけるタイバーカバーを廃潤滑剤誘導部材のタイバーカバー取付部に装着した状態の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の射出成形機の概要図である。図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)におけるAA断面図、図1(c)は図1(a)におけるBB断面図である。図1において符号1は、射出成形機のベース、符号2は射出ユニット、符号3はノズル、符号4は射出ユニット前進後退用ボールねじ、符号5は固定プラテン、符号6はリアプラテン、符号7は可動プラテン、符号8はタイバー、符号9はトグル式の型締装置である。型締装置9は、複数のタイバーに沿って可動プラテン7を前進移動させ、固定プラテン5及び可動プラテン7に取り付けられた金型(図示せず)を閉じ、型締を行い、その後射出ユニット2が樹脂を射出し、成形完了後、型締装置9は可動プラテン7を後退させて金型を開き、成形品を取り出す構成となっている。これらの構成は従来の射出成形機の構成と同じである。
本実施形態においては、さらに、タイバー8を覆うカバーと可動プラテン7とタイバー8の摺動部から垂れる廃潤滑剤を受ける機構を設けている点に特徴を有するものである。
可動プラテン7とタイバー8の摺動部にはグリス等の潤滑剤が供給されることから、タイバー8の表面には、該潤滑剤が付着する。成形品を金型から取り出す際、成形品が散乱してタイバー8に接触して、タイバー表面の潤滑用グリスが成形品に付着する場合がある。これを防止するため本実施形態では落下する成形品が接触する恐れのある下方のタイバー8に対して、該タイバー8を覆うタイバーカバー11(図1では図示せず)を設けている。さらに、このタイバーカバー11の内部に廃潤滑剤(廃グリス)が流入することを防止するための機構として、廃潤滑剤誘導部材12及び該廃潤滑剤を受ける受け部材としてのオイルパン10を備える。
図2は、本実施形態で用いるタイバーカバー11の外観図である。このタイバーカバー11は、管状で本体11aは蛇腹構造で伸縮自在に形成され、両端には、該タイバーカバー11をタイバー8で覆うように取り付けるための取付部11b、11cを備えている。可動プラテン7側に取り付けるための取付部11bはフランジ状に形成され、かつ、2つに分割されている。さらに、一部は屈曲した取付部11b’を備える。他方の取付部11cは、タイバー8に取り付けるため円環状に形成されている。そして、ファスナー11dが軸方向に配置され、該ファスナー11dを開くことによって該タイバーカバー11を開き、タイバー8に通して、タイバー8を覆うことができるように構成されている。なお、本実施形態で用いるタイバーカバー11は固定プラテン側の取り付けは、取付部11cによってタイバー8に取り付けるようにしたが、タイバー8ではなく固定プラテン5に取り付けるようにしてもよい。
廃潤滑剤受け部材であるオイルパン10は、図3に示すように、可動プラテン7の下部に配置され、該可動プラテン7の下面に固定用ボルト15等で取り付けられ、該可動プラテン7と一緒に移動する構成とされている。可動プラテン7のタイバー摺動部から垂れる廃潤滑剤(以下廃グリスという)を、オイルパン10にガイドするための廃潤滑剤誘導部材12が可動プラテン7の下部に配置されている。
この廃潤滑剤誘導部材12は、廃グリスをオイルパン10にガイドする誘導部12aと、タイバーカバー11を取り付けるタイバーカバー取付部12bの2つの部材で構成されている。図4は廃潤滑剤誘導部材12の誘導部12aの取付状態を説明する説明図であり、図4(a)は概要図で、図4(b)は、誘導部12aの取付部(図4(a)において丸で囲んだ部分)を拡大した説明図である。また、図5は廃潤滑剤誘導部材12のタイバーカバー取付部12bの取付状態を説明する説明図であり、図5(a)は概要図で、図5(b)は、タイバーカバー取付部12bの装着部(図5(a)において丸で囲んだ部分)を拡大した説明図である。
誘導部12aは、図4に示すように、可動プラテン7の金型取付面側のタイバー下方で、かつ、可動プラテン7のタイバー摺動部の下方に配置され、該可動プラテン7のタイバー摺動部から垂れる廃グリスを受け取り、該廃グリスをオイルパン10に導くように、底面には傾斜がついており、廃グリスが自重でオイルパンに流入するように樋で構成され、オイルパン10に設けられた孔10b(図3参照)と固定用ボルト15でオイルパン10に固定されている。さらに、この誘導部12aには、タイバーカバー取付部取付用の孔が設けられ、該孔を介して固定用ボルト15でタイバーカバー取付部12bが固定されている。タイバーカバー取付部12bは可動プラテン7の金型取付面に密着するように構成され、かつ、タイバーカバー11を取り付けるためのスタッドボルト12eを備えている。
こうした、廃潤滑剤誘導部材12は、4つのタイバー8の内下側の2つのタイバー8に対する可動プラテン7の摺動部の下方に配置されている。そして、この廃潤滑剤誘導部材12のタイバーカバー取付部12bにタイバーカバー11が取り付けられる。図6は、タイバーカバー11を廃潤滑剤誘導部材12に取り付けた状態を示す図で、図6(a)は概要図、図6(b)は、タイバーカバー取り付け部(図6において丸で囲んだ部分)を拡大した説明図である。
タイバーカバー11のファスナー11dを開き、タイバー8を覆い、該タイバーカバー11の端部に設けられたフランジ状の取付部11bに設けられた孔にスタッドボルト12eを通し、固定用ナット16でタイバーカバー11の取付部11bを廃潤滑剤誘導部材12のタイバーカバー取付部12bに取り付け固定する。固定プラテン側には、タイバー8に定期的に給脂する構造が無いので、タイバーカバー取付面に廃グリスが溜まり垂れることがほとんどない。よって、固定プラテン側のタイバーカバー11の固定手段は、固定プラテンに固定するための固定部材とタイバーカバーを連結する手段でも良い。本実施形態では、タイバーカバー11の他端(固定プラテン側)の取付部11cを、固定プラテン5の位置のタイバー8に巻きつけて、結束バンド又はホースバンドで連結しタイバー8に固定している。
なお、この実施形態では、可動プラテン7のタイバー8が通るタイバー摺動部は、図3に示すように金型取付面より段差を持って低く形成されており、タイバーカバー11のフランジ状取付部11bの屈曲部分11b’が、この段差部分と系合し、タイバーカバー11を可動プラテンにより強く固定する。また、この段差によって、可動プラテン7のタイバー摺動部の面とタイバーカバー取付部12bとの間に間隙が形成され、廃グリスの通路を形成する。
なお、タイバーカバー11の可動プラテン側の端部の取付部11bを廃潤滑剤誘導部材12に連結するにあたりタイバーカバー11の可動プラテン側の取付部bと廃潤滑剤誘導部材12との間に別の部材を介してもよい。さらに、タイバーカバー11の固定プラテン側の端部を固定プラテン5またはタイバー8に連結するにあたり、タイバーカバー11の固定プラテン側の端部と固定プラテン5との間に別の部材を介してもよく、タイバーカバー11の固定プラテン側の端部とタイバー8との間に別の部材を介してもよい。
以上のようにして、オイルパン10、廃潤滑剤誘導部材12、及びタイバーカバー11が取り付けられ、射出成形機が成形動作を開始すると、可動プラテン7は、型締装置9により駆動され、タイバー8でガイドされて摺動し、金型の開閉、及び型締がなされる。可動プラテン7の移動によって、可動プラテン7のタイバー摺動部から、廃グリスが垂れると、この廃グリスは可動プラテン7のタイバー摺動部の面とタイバーカバー取付部12bとの間の間隙を通り、廃潤滑剤誘導部材12の誘導部12aに落下し、該誘導部12aの傾斜によって廃グリスはオイルパン10に集められることになるから、廃グリスがタイバーカバー11の内部に侵入することを防止することができる。これによって、タイバーカバー11の内部を清掃する必要がない、もしくは清掃する頻度を少なくすることができる。さらに、タイバーカバーの劣化も防止できる。また、可動プラテン7が金型開閉のため前進、後退移動をしても、伸縮するタイバーカバー11で下方にある2つのタイバー8は覆われていることから、金型から取り出される成形品が落下する際、タイバー8に接触するめことはなく、廃グリスが成形品に付着することはない。
なお、この第1の実施形態では、オイルパン10を可動プラテン7に取り付け固定し、該オイルパン10に廃潤滑剤誘導部材12を取り付け固定したが、オイルパン10も廃潤滑剤誘導部材12も可動プラテン7と共に移動するものであるから、逆に、廃潤滑剤誘導部材12を可動プラテン7に取り付け固定し、廃潤滑剤誘導部材12にオイルパン10を取り付け固定するようにしてもよい。
また、廃潤滑剤誘導部材12は、誘導部12aとタイバーカバー取付部12bの2つの部材を固定用ボルト15等で連結して構成したが、一体的に構成してもよいものである。
図7は、本発明の第2の実施形態の射出成形機の概要図である。図7(a)は正面図、図7(b)は図7(a)におけるAA断面図、図7(c)は図7(a)におけるBB断面図である。この第2の実施形態は、固定プラテン5、及び可動プラテン7の金型取り付け面に金型断熱板20b、20aが設けられている点と、廃潤滑剤誘導部材12のタイバーカバー取付部12bの可動プラテン7への取り付け調整機構が設けられている点で相違するのみで、他は第1の実施形態と同じである。
図7(a)、(b)に示すように、固定プラテン5、及び可動プラテン7の金型取り付け面に金型断熱板20b、20aがそれぞれ取り付けられている。多くの場合、金型断熱板は、図7に示すようにタイバー以外の盤面の広い範囲を覆うことができるようにタイバーの部分を切り欠いた形状をしている。そのため、金型断熱板を避けてタイバーカバー取付部12bを取り付けることは困難であり、金型断熱板の厚さによってタイバーカバー取付部12bの取付位置を変化させることになる。図8はこの第2の実施形態における廃潤滑剤誘導部材12の取付状態を説明する説明図であり、図8(a)は概要図で、図8(b)は、廃潤滑剤誘導部材12の取付部(図8(a)において丸で囲んだ部分)を拡大した説明図である。
廃潤滑剤誘導部材12のタイバーカバー取付部12bは、金型取り付け面に密着させて取りつけるものであるから、金型取り付け面に金型断熱板20aが設けられると、金型断熱板20aの厚さによってタイバーカバー取付部12bの取付位置を変化する必要がある。そこで、この第2の実施形態では、廃潤滑剤誘導部材12の誘導部12aとタイバーカバー取付部12bとの結合部を、長穴のボルト孔12fと固定用ボルト15で構成し、金型断熱板20aの厚さによって固定位置を変えタイバーカバー取付部12bが金型断熱板20aの上に密着するように取り付けられる。
なお、この第2の実施形態では、廃潤滑剤誘導部材12の誘導部12aとタイバーカバー取付部12bとの結合部でタイバーカバー取付部12bの取付位置を調整できるようにしたが、この結合部では調節せず、オイルパン10と廃潤滑剤誘導部材12の連結部で調整するようにしてもよい。すなわち、オイルパン10と廃潤滑剤誘導部材12の連結部を長穴のボルト孔と固定用ボルトで構成し、この長穴の範囲内で、廃潤滑剤誘導部材12をオイルパン10及び可動プラテン7に対してその位置を調整できるようにしてもよい。この場合、廃潤滑剤誘導部材12は、誘導部12aとタイバーカバー取付部12bに分割されることなく一体的に形成されているものでも調整可能である。
図9は、本発明の第3の実施形態の射出成形機の概要図である。図9(a)は正面図、図9(b)は図9(a)におけるAA断面図、図9(c)は図9(a)におけるBB断面図である。図10は、この第3の実施形態におけるオイルパンの配設位置を説明する説明図である。図11は廃潤滑剤誘導部材12の誘導部12aの取付状態を説明する説明図であり、図11(a)は概要図で、図11(b)は、誘導部12aの取付部(図11(a)において丸で囲んだ部分)を拡大した説明図である。また、図12は廃潤滑剤誘導部材12のタイバーカバー取付部12bの取付状態を説明する説明図であり、図12(a)は概要図で、図12(b)は、タイバーカバー取付部12bの装着部(図12(a)において丸で囲んだ部分)を拡大した説明図である。図13はタイバーカバーを廃潤滑剤誘導部材12のタイバーカバー取付部12bに取り付けた状態の説明図であり、図13(a)は概要図で、図13(b)は、タイバーカバー取付部の(図13(a)において丸で囲んだ部分)を拡大した説明図である。
この第3の実施形態では、オイルパン30は、図9、図10に示すように、射出成形機のベース1上に設けられている。そして、廃潤滑剤誘導部材12の誘導部12aが図11に示すように、固定用ボルト15で可動プラテン7の側面に取り付けられている。この第3の実施形態では、オイルパン30は、可動プラテン7に結合されていないから、可動プラテン7とともに移動しない。また、金型が開いて成形品が取り出され、落下するとき、この成形品がオイルパン30に落ちることを防止するために、オイルパン30は成形品が落下する領域を避けて後方(リアプラテン6側)に配置されている。そのため、廃潤滑剤誘導部材12の誘導部12aは、第1、第2の実施形態とは異なり、後方へ延長する樋12a’が追加されており、廃グリスをオイルパン30に流し込む構成となっている。
廃潤滑剤誘導部材12のタイバーカバー取付部12bは、図12に示すように誘導部12aに長穴12fと固定用ボルト15によって、取り付け位置が調整されて取り付けられ、タイバーカバー取付部12bが可動プラテン7の金型取り付け面(もしくは金型断熱板の面)に密着するよう取り付けられる。タイバーカバー取付部12bのスタッドボルト12eと固定用ナット16を介してタイバーカバー11が図13に示すように取り付けられる点は第1、第2の実施形態と同じである。
なお、この第3の実施形態では、長穴12fと固定用ボルト15によって誘導部12aに対するタイバーカバー取付部12bの取り付け位置を調整するようにしたが、誘導部12aに対するタイバーカバー取付部12bは固定または一体的に構成し、タイバーカバー取付部12bを可動プラテン7の金型取り付け面(または金型断熱板面)に密着するよう位置を調整する方法としては、廃潤滑剤誘導部材12(誘導部12a)と可動プラテン7の連結を長穴と固定用ボルトで構成し、廃潤滑剤誘導部材12の可動プラテン7への取り付け位置を調整するようにしてもよい。
また、上述した各実施形態では、可動プラテン7のタイバー8が通るタイバー摺動部は、金型取付面より段差を持って低く形成されており、この段差によって、可動プラテン7のタイバー摺動部の面と廃潤滑剤誘導部材12(タイバーカバー取付部12b)との間に間隙が形成され、廃グリスがこの間隙を通り廃潤滑剤誘導部材12に落下することになり、タイバーカバー11の内部への侵入を防止できるようにしたが、可動プラテンの金型取り付け面に段差がなく、可動プラテン7のタイバー8が通るタイバー摺動部も金型取り付け面と同一の面であると、タイバーカバー取付部12bは、金型取り付け面に密着して取り付けられていることから、上述した各実施形態のように間隙は発生せず、廃グリスはタイバーカバー取付部12bを乗り越えて、タイバーカバー11の内部に侵入する恐れがある。そのため、段差のない可動プラテンに適用する場合は、タイバーカバー取付部12bの金型取り付け面と接する面に凹部溝を形成し、可動プラテン7のタイバー摺動部から垂れた廃グリスを、この溝を通して、廃潤滑剤誘導部材12の誘導部12aに導くようにすればよい。
本発明は、上述した各実施形態に示すように、可動プラテン7に取り付けるものはオイルパン10か廃潤滑剤誘導部材12かのいずれか1つを可動プラテンの側面に取り付けるだけでよく、しかも、タイバーカバー11は可動プラテン7ではなく廃潤滑剤誘導部材12に取り付けるものであるから、可動プラテン7を加工する箇所が少なく、従来の射出成形機に容易に取り付けることが可能であり、加工が少ないから、可動プラテンの機能を損なわせることもない。
1 射出成形機のベース
2 射出ユニット
3 ノズル
4 射出ユニット前進後退用ボールねじ
5 固定プラテン
6 リアプラテン
7 可動プラテン
8 タイバー
9 型締装置
10 オイルパン
11 タイバーカバー
12 廃潤滑剤誘導部材
12a 誘導部
12b タイバーカバー取付部
20a、20b 金型断熱板
30 オイルパン

Claims (5)

  1. 固定プラテンと可動プラテンに取り付けられた金型を、可動プラテンをタイバーに沿って摺動移動させることによって金型の開閉、型閉めを行う射出成形機において、
    前記固定プラテンと前記可動プラテンとの間において前記タイバーを覆う伸縮自在のタイバーカバーと、
    前記可動プラテンの下方に配置された廃潤滑剤受け部材と、
    前記可動プラテンの金型取付面側のタイバー下方に配置され前記可動プラテンとともに移動し、前記可動プラテンのタイバー摺動部から生じ落下する廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に導く廃潤滑剤誘導部材とを備え、
    前記タイバーカバーの可動プラテン側の端部は前記廃潤滑剤誘導部材に連結され、前記タイバーカバーの固定プラテン側の端部は前記固定プラテンまたは前記タイバーに連結され
    前記タイバー摺動部は、前記可動プラテンの金型取付面より段差を持って低く形成されており、
    前記廃潤滑剤誘導部材は、前記段差を持って低く形成された部位に配置されていることを特徴とするタイバーカバーを備えた射出成形機。
  2. 固定プラテンと可動プラテンに取り付けられた金型を、可動プラテンをタイバーに沿って摺動移動させることによって金型の開閉、型閉めを行う射出成形機において、
    前記固定プラテンと前記可動プラテンとの間において前記タイバーを覆う伸縮自在のタイバーカバーと、
    前記可動プラテンの下方に配置された廃潤滑剤受け部材と、
    前記可動プラテンの金型取付面側のタイバー下方に配置され前記可動プラテンとともに移動し、前記可動プラテンのタイバー摺動部から生じ落下する廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に導く廃潤滑剤誘導部材とを備え、
    前記タイバーカバーの可動プラテン側の端部は前記廃潤滑剤誘導部材に連結され、前記タイバーカバーの固定プラテン側の端部は前記固定プラテンまたは前記タイバーに連結され、
    前記廃潤滑剤受け部材と前記廃潤滑剤誘導部材は連結され、前記廃潤滑剤受け部材もしくは前記廃潤滑剤誘導部材のいずれか一方が前記可動プラテンに取り付けられ、該可動プラテンの移動と共に前記廃潤滑剤受け部材及び前記廃潤滑剤誘導部材は移動し、
    前記可動プラテンの金型取り付け面に対して前記廃潤滑剤誘導部材の取り付け位置が調整できるように前記廃潤滑剤受け部材もしくは前記廃潤滑剤誘導部材の前記可動プラテンへの取り付けは長穴と固定用ボルトを用いて取り付けられていることを特徴とするタイバーカバーを備えた射出成形機。
  3. 固定プラテンと可動プラテンに取り付けられた金型を、可動プラテンをタイバーに沿って摺動移動させることによって金型の開閉、型閉めを行う射出成形機において、
    前記固定プラテンと前記可動プラテンとの間において前記タイバーを覆う伸縮自在のタイバーカバーと、
    前記可動プラテンの下方に配置された廃潤滑剤受け部材と、
    前記可動プラテンの金型取付面側のタイバー下方に配置され前記可動プラテンとともに移動し、前記可動プラテンのタイバー摺動部から生じ落下する廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に導く廃潤滑剤誘導部材とを備え、
    前記タイバーカバーの可動プラテン側の端部は前記廃潤滑剤誘導部材に連結され、前記タイバーカバーの固定プラテン側の端部は前記固定プラテンまたは前記タイバーに連結され、
    前記廃潤滑剤誘導部材は、廃潤滑剤を前記廃潤滑剤受け部材に誘導する誘導部と、タイバーカバーを取り付けるタイバーカバー取付部に分割され、該誘導部とタイバーカバー取付部は長穴と固定用ボルトを用いて、位置関係が調整可能に連結されていることを特徴とするタイバーカバーを備えた射出成形機。
  4. 前記廃潤滑剤受け部材と前記廃潤滑剤誘導部材は連結され、前記廃潤滑剤受け部材もしくは前記廃潤滑剤誘導部材のいずれか一方が前記可動プラテンに取り付けられ、該可動プラテンの移動と共に前記廃潤滑剤受け部材及び前記廃潤滑剤誘導部材は移動する請求項に記載のタイバーカバーを備えた射出成形機。
  5. 前記タイバー摺動部は、前記可動プラテンの金型取付面より段差を持って低く形成されており、
    前記廃潤滑剤誘導部材は、前記段差を持って低く形成された部位に配置されていることを特徴とする請求項〜4の何れか一つに記載のタイバーカバーを備えた射出成形機。
JP2015222415A 2015-11-12 2015-11-12 タイバーカバーを備えた射出成形機 Active JP6407840B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015222415A JP6407840B2 (ja) 2015-11-12 2015-11-12 タイバーカバーを備えた射出成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015222415A JP6407840B2 (ja) 2015-11-12 2015-11-12 タイバーカバーを備えた射出成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017087625A JP2017087625A (ja) 2017-05-25
JP6407840B2 true JP6407840B2 (ja) 2018-10-17

Family

ID=58766957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015222415A Active JP6407840B2 (ja) 2015-11-12 2015-11-12 タイバーカバーを備えた射出成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6407840B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111545722A (zh) * 2020-05-29 2020-08-18 深圳领威科技有限公司 机座以及压铸机

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7434034B2 (ja) 2020-03-31 2024-02-20 住友重機械工業株式会社 射出成形機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56148194U (ja) * 1980-04-07 1981-11-07
JPS6222347Y2 (ja) * 1981-01-23 1987-06-06
JPH0237547Y2 (ja) * 1985-04-22 1990-10-11
JPS6290115U (ja) * 1985-11-27 1987-06-09
US5269673A (en) * 1992-07-23 1993-12-14 Joseph Kempf Apparatus for preventing molded parts from being contaminated by lubricant on tie bars in a resin molding machine
JPH09314306A (ja) * 1996-05-24 1997-12-09 Toshiba Mach Co Ltd ダイカストマシンの潤滑油、離型剤回収装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111545722A (zh) * 2020-05-29 2020-08-18 深圳领威科技有限公司 机座以及压铸机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017087625A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6407840B2 (ja) タイバーカバーを備えた射出成形機
US20140070454A1 (en) Die for insert molding and method for insert molding of collar
US9162336B2 (en) Machine tool provied with table having wiper for removing chips deposited on movable cover
JP2021192951A (ja) ロボットアームの製造装置
US20160068181A1 (en) Electrically-driven steering column apparatus
JP5883045B2 (ja) 射出成形機の固定プラテン
JP6659347B2 (ja) 工作機械のテレスコピックカバー
EP2251173B1 (en) Mold holding member and mold clamping device
JP2009262418A (ja) 金型装置
JP6324798B2 (ja) エジェクタ装置および成形金型
EP3461612B1 (en) Undercut processing mechanism and molding die assembly
US20170348764A1 (en) Casting mold
JP6360085B2 (ja) 射出装置の取付架台および射出成形装置
JP6382124B2 (ja) 射出成形機
CN205394142U (zh) 一种机床移门用卡顿机构
JP6012893B1 (ja) 樹脂成形装置
JP2015139970A (ja) 型締装置及び成形装置
JP2007182029A (ja) 射出成形機
JP5829096B2 (ja) 成形機の安全ドア装置
JP4625489B2 (ja) 型盤、型締め装置、射出成形機
JP2017065113A (ja) 射出成形金型、成形品の製造方法、及びドーム型カバーの製造方法
KR101510263B1 (ko) 몰드플럭스 공급장치
JP2007160787A (ja) 樹脂部品成型装置、樹脂部品の成型方法
JPS6222347Y2 (ja)
JP6450167B2 (ja) 開閉装置及び成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180615

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6407840

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150