JP6407031B2 - 光学式読取装置及び光学式読取装置の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ファクシミリや複写機、スキャナなどに利用することが可能な密着型イメージセンサ等の光学式読取装置及びその製造方法に関する。
近年、コピー機の裏面読み取りセンサ、ファクシミリ装置、若しくはスキャナの原稿読み取りセンサ、又は金融端末装置等の紙幣認識センサ等に、小型の光学式読取装置が用いられている。光学式読取装置は、読み取り面(以下、物体面)の正立等倍像を得るためのレンズアレイと、上記、正立等倍像を光電子信号変換させる複数の受光素子からなる2次元アレイ(以下、受光素子アレイ)と、レンズアレイおよび受光素子アレイを位置決めするフレームと、物体面を照明する導光体などから構成される。
レンズアレイの一例として、半径方向に屈折率分布を有するGRINレンズ(GRIN:gradient index。「屈折率分布型レンズ」の略称。以下ではGRINレンズと呼ぶ)を複数配列したGRINレンズアレイがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の読み取り装置では、GRINレンズアレイは、円柱型のレンズを配列し側板で挟んだ状態で接着固定された構造となっている。光学式読取装置のGRINレンズアレイなどのレンズアレイはフレームに設けられたレンズアレイ収納室の垂直面の片側に接着固定され、照明機能を持つ導光体はレンズアレイの焦点位置を照明するようフレーム形状により位置決めされている。
特開2010−124189号公報
従来の光学式読取装置では、例えば特許文献1に示されているように、レンズアレイをフレームレンズ収納室の垂直壁片側に当接して固定する構造のため、フレームに副走査方向(Y軸方向)の反りが発生した場合、レンズと導光体の位置ずれが発生し、照明範囲における照度の仕様(詳細は下記の実施の形態1で詳述する)を確保することが困難となる。このため、フレームの副走査方向の反りを矯正して組み立てる必要があるが、組み立てた後に矯正力を解放した際にもレンズと導光体の位置ずれが発生し照明範囲における照度の仕様を確保することが困難となる。焦点位置はカバー部材の上面からの距離で規定されているため、フレームとカバー部材との間は±0.1mmの間で隙間調整を行い、固定する。このため、この固定によっては、フレーム矯正を維持する強度は期待できない。
図6は、従来の光学式読取装置の構造を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。図によれば、光学式読取装置200はフレーム22と、フレーム22の下面に取り付けられる基板26と、基板26上にボンディングされた受光素子アレイ27と、フレーム22の上面に固定されるカバー部材25と、フレーム22のレンズ収納室22aに挿入され、接着剤で片側側面をフレーム22に固定されるレンズアレイ3とフレーム22に当接固定される導光体24a、24bとを備えている。そして、フレーム22と基板26によって、レンズアレイ23と受光素子アレイ27の副走査方向(Y軸方向)の位置決めがなされている。
また、フレーム22のレンズ収納室22aへのレンズアレイ23の接着固定と、導光体24a、24bのフレーム当接面22b、22cへの固定によって、レンズアレイ23と導光体24a、24bの位置決めがなされている。照明光軸29a、29bの交点のR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度で照明すべき範囲を照明範囲210とする。
また、レンズアレイ23を通して受光素子アレイ7がレンズの結像性能指標であるMTF(Modulation Transfer Function)30%以上を確保できる点を焦点211aとする。フレーム22の変形による導光体位置ずれが、照明光軸29a、29bを基準に、それぞれ角度±1度以内(両者とも満足する必要がある)、かつ、副走査方向ずれ±0.1mm以内、かつ、光軸方向ずれ±0.1mm以内となるような(導光体の)位置ずれであれば照明範囲210の中に焦点211aが収まり、光学式読取装置の照明範囲におけるR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度を満たすことができる。
フレームが内反りの場合は、図7に示す通り、矯正力を解放した際にレンズが内側に倒れ、レンズと導光体の位置ずれが発生する。また、レンズと受光素子のずれも発生する。フレームと基板の固定が、勘合などを利用した構造体でなく、接着や両面テープによる固定である場合は、フレームの元に戻ろうとする力がせん断応力となり、フレームと基板の位置ずれを発生させる。また、導光体がレンズに対して0.1mm以上接近すると、レンズと導光体の位置ずれが発生する。さらに、レンズと受光素子のずれも発生する。
上記図6の構造において、フレームが外反りの場合は図8に示す通り、矯正力を解放した際に、レンズが外側に倒れ、レンズと導光体の位置ずれが発生する。また、レンズと受光素子のずれも発生する。フレームと基板の固定が勘合などを利用した構造体でなく、接着や両面テープによる固定である場合は、導光体がレンズに対して遠ざかり、レンズと導光体の位置ずれが発生する。また、レンズと受光素子のずれも発生する。
本発明に係る光学式読取装置は、上記の課題を解決するためになされたものであり、レンズアレイと導光体を設計中心値からの相対位置ずれ(レンズアレイと導光体との位置ずれ)が、照明光軸29a、29bを基準に、それぞれ角度±1度以内(両者とも満足する必要がある)、かつ、副走査方向ずれ±0.1mm以内、かつ、光軸方向ずれ±0.1mm以内となるよう位置決めし、照明範囲の主走査方向全域に渡ってR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度を確保できる光学式読取装置を提供することを目的としている。また、この光学式読取装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係る光学式読取装置は、
受光素子アレイが被読取体の像を得るため、この被読取体からの反射光を集光して前記受光素子アレイに入射させるレンズを、読み取りの主走査方向であるX軸の方向に多数配列したレンズアレイと、
前記X軸と直交する面内で、前記レンズアレイの光軸方向と一定の角度をなす2方向から前記被読取体を照明するため、前記X軸の方向に沿って前記レンズアレイの両側に並行して配置した、照明光を導く2個の半円柱状の導光体と、
前記レンズアレイを収納するレンズ収納室中央部に設けられるとともに、前記X軸の方向に沿って、前記レンズ収納室の両側に形成され、前記導光体のX軸の方向の平面部を取付ける導光体当接面を有し、前記レンズアレイと前記導光体が光学設計中心位置に配置されるように内反り形状の反りが矯正されたフレームと、
前記レンズ収納室に挿入されている前記レンズアレイの両側面を、前記主走査方向の中央の2箇所を含む複数箇所で前記フレームに固定しているとともに、前記フレームにより残留圧縮応力が生じている接着剤と、
を備えたものである。
この発明によれば、フレームの反りばらつきにかかわらず、レンズアレイと導光体を副走査方向に位置決めし、照明範囲の主走査方向全域に渡ってR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度を確保することが可能となる。また、レンズアレイと導光体の副走査方向の位置調整後、着剤に圧縮応力が残ることにより、接着剤剥離を防止し、温度サイクル、高温、高温高湿などの環境試験をクリアできる光学式読取装置の組立が可能となる。


本発明の実施の形態1における光学式読取装置の組立方法を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における光学式読取装置の構造を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。 本発明の実施の形態1における光学式読取装置のレンズアレイの組立方法を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における光学式読取装置のレンズアレイの組立方法を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。 本発明の実施の形態1における光学式読取装置のレンズアレイの組立方法を示す光軸方向(Z軸方向)の断面模式図である。 従来の光学式読取装置実施例の構造を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。 従来の光学式読取装置実施例におけるフレームが内反りの場合の照度不具合を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。 従来の光学式読取装置実施例におけるフレームが外反りの場合の照度不具合を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について、まず、図1、図2を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1における光学式読取装置の組立方法を示す斜視図である。図2は本発明の実施の形態1における光学式読取装置の構造を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。図1において、光学式読取装置100は、まず、フレーム2のレンズ収納室2aにレンズアレイ3を挿入し、隙間に接着剤8a、8b(図2参照)を塗布し、接着固定する。次にフレーム2の導光体当接面2b、2cに導光体4a、4bの平面部を当接させ固定する(図2参照)。フレーム2の下面に受光素子アレイ7を実装した基板6を固定する。その後、フレーム2の上面とカバー部材5の下面の間の隙間調整を経てフレーム2の上面にカバー部材5を固定する。カバー部材5をフレーム2に固定した後、基板6を固定してもよい。なお、座標軸は、図1に示すように、主走査方向をX軸方向、副走査方向をY軸方向、光軸方向をZ軸とする。
図2において、光学式読取装置100は、フレーム2と、フレーム2の下面に取り付けられる基板6と、基板6上にボンディングされた受光素子アレイ7と、フレーム2の上面に固定されるカバー部材5と、フレーム2のレンズ収納室2aに挿入され、接着剤8a、8bで固定されるレンズアレイ3とフレーム2に当接固定される導光体4a、4bとを備えている。フレーム2と基板6によって、レンズアレイ3と受光素子アレイ7の副走査方向(Y軸方向)の位置決めがなされている。また、フレーム2のレンズ収納室2aへのレンズアレイ3の接着固定と導光体4a、4bの導光体当接面2b、2cへの固定によってレンズアレイ3と導光体4a、4bの位置決めがなされている。
照明光軸9a、9bの交点R出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度で照明する範囲を照明範囲10とする。また、レンズアレイ3を通して受光素子アレイ7がMTF30%以上を確保する撮像性能を満たすことのできる点を焦点11aとする。フレーム2の変形による導光体位置ずれ(レンズアレイとの相対位置ずれ)が、角度±1度以内、かつ、副走査方向ずれ(後述するように、この方向は内反りの反り方向すなわちY軸方向でもある)±0.1mm以内、かつ、光軸方向(Z軸方向)ずれ±0.1mm以内であれば照明範囲10の中に焦点11aが収まり、光学式読取装置の照明範囲におけるR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度を満たすことができる。
図3は、本発明の実施の形態1における光学式読取装置のレンズアレイの組立方法を示す斜視図である。A3までのサイズの用紙が読み取れる光学式読取装置は、主走査方向(X軸方向)の寸法が300mmを超えるため、副走査方向(Y軸方向)の反り量を精密に制御することは困難である。そこで、予めフレーム2は副走査方向(Y軸方向)に所定の量(全ての環境信頼性試験をクリアした条件である、最大残留圧縮応力が接着剤の圧縮強度の30%以下を満たすよう、フレーム素材と接着剤の選定、内反り量限界の設定、接着面積の設計等の条件設定を行った場合の内反り量)だけ内反り形状となるよう製作する。レンズアレイ3の組み付け時に、後にフレーム2の導光体当接面2b、2cに当接される導光体4a、4bとレンズアレイ3の関係が所定の位置(光学設計中心位置)に配置されるよう、フレーム2をフレーム矯正ハンド12a、12b、12c、12dによりフレーム矯正方向13a、13b(図中の各矢印参照)に矯正する。その後、フレーム2のレンズ収納室2aにレンズアレイ3を挿入し、レンズアレイの両側面を接着固定する。
図4は本発明の実施の形態における光学式読取装置のレンズアレイの組立方法を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。なお、フレーム矯正ハンド12a、12b、12c、12dは、フレーム2に予め形成した基準面に当接すればチャックされる吸着方式でもよい。フレーム矯正ハンド12a、12b、12c、12dによって、レンズ収納室2aが設計中心の寸法となるようにして、フレーム2をフレーム矯正方向13a、13bに広げた後、レンズアレイ3を挿入する。
図5は、本発明の実施の形態1における光学式読取装置のレンズアレイの組立方法を示す光軸方向(Z軸方向)の断面模式図である。予めフレーム2を副走査方向(Y軸方向)に所定の量(全ての環境信頼性試験をクリアした条件である、最大残留圧縮応力が接着剤の圧縮強度の30%以下となるよう、フレーム素材と接着剤の選定、内反り量限界の設定、接着面積の設計等の条件設定を行った場合の内反り量)だけ、内反り形状となるよう製作する(図5(a)参照)。導光体4a、4bとレンズアレイ3の関係が所定の位置(光学設計中心位置からの両者の相対位置が仕様範囲内)に配置されるよう、フレーム2をフレーム矯正方向13a、13bへ矯正し、レンズ収納室2aにレンズアレイ3を挿入する(図5(b)参照)。その状態を維持したまま、レンズアレイの両側面を接着固定する(図5(c)参照)。結果として、矯正状態を解いても、フレーム形状は維持され、かつ、接着剤8a、8b、8c、8d、8e、8fに残留圧縮応力14a、14bが生じた状態となる。
これにより、フレーム形状のばらつきによらず、照明範囲におけるR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度を満たすレンズと導光体の相対位置精度を実現するとともに、温度サイクル試験−20〜60℃、100サイクル、高温放置試験80℃、1000h、高温高湿試験60℃、90%、1000hなどの環境試験耐性を持つ光学式読取装置を組み立てることができる。なお、接着剤はフレーム2主走査方向(X軸方向)中央の接着剤8a、8bを必須とし、2箇所以上であればよい。
また、接着剤8a、8b、8c、8d、8e、8fが有する残留圧縮応力14a、14bは、高温放置試験環境(80℃、1000h)および高温高湿試験環境(60℃、90%、1000h)にて、接着剤8a、8b、8c、8d、8e、8fの塑性変形を発生させないよう、条件(フレーム素材と接着剤を選定し、フレーム2の反り量と接着面積)を設定する。目安となる量として、接着剤の圧縮強度、言い換えると単位面積あたりの破壊強度がある。温度サイクル試験−20〜60℃、100サイクル、高温放置試験80℃、1000h、高温高湿試験60℃、90%、1000hにて確認したところ、フレーム2の反りを矯正した時点で、接着剤8a、8b、8c、8d、8e、8fにかかる圧縮荷重が、圧縮強度の30%程度になることが推奨される。A3までのサイズの用紙が読み取れる光学式読取装置は、主走査方向(X軸方向)に300mmを超える寸法となり、フレーム2が樹脂素材であったとしても、副走査方向(Y軸方向)の反り量を+0/−0.5mmに制御することは難しくない。この場合、最大0.65MPaの残留圧縮応力となり、一般的な接着剤の圧縮強度と比較して30%以下である。
また、フレームの矯正では、接着剤の硬化収縮、および、残留圧縮応力14a、14bによる歪みを考慮した位置に矯正する。接着位置はフレーム2のねじれを抑制する構造設計とすることが望ましい。
図6は、従来の光学式読取装置の構造を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。図によれば、光学式読取装置200はフレーム22と、フレーム22の下面に取り付けられる基板26と、基板26上にボンディングされた受光素子アレイ27と、フレーム22の上面に固定されるカバー部材25と、フレーム22のレンズ収納室22aに挿入され、接着剤で片側側面をフレーム22の垂直面28に固定されるレンズアレイ3と、フレーム22に当接固定される導光体24a、24bと、を備えている。フレーム22と基板26によってレンズアレイ23と受光素子アレイ27の副走査方向(Y軸方向)の位置決めがなされている。
また、フレーム22のレンズ収納室22aへのレンズアレイ23の接着固定と導光体24a、24bのフレーム当接面22b、22cへの固定によって、レンズアレイ23と導光体24a、24bの位置決めがなされている。照明光軸29a、29bの交点のR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度で照明する範囲を照明範囲210とする。また、レンズアレイ23を通して受光素子アレイ7がMTF30%以上を確保できる点を焦点211aとする。
フレーム22の変形による導光体位置ずれ(レンズアレイ23との相対位置ずれ)が、角度±1度以内、かつ、副走査方向ずれ(この方向は内反りの反り方向でもある)±0.1mm以内、かつ、レンズアレイの光軸方向ずれ±0.1mm以内であれば、照明範囲210の中に焦点211aが収まり、光学式読取装置の照明範囲におけるR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度を満たすことができる。
図7は、従来の光学式読取装置におけるフレームが内反りの場合の照明範囲における照度不具合を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。フレーム22の反りばらつきにより、内反りとなった場合は、フレーム矯正方向213a、213bに矯正して、レンズ収納室22aにレンズアレイ23を挿入し、レンズ収納室の垂直面28に接着固定する。その後、基板26にフレーム22を固定する。なお、導光体24a、24bはフレーム22の当接面に当接固定されている。また、最後に組付けられるカバー部材25とフレーム22の間には、フォーカス性能を満たすためのガラス表面とフォーカス点の距離に相当するガラスの高さ位置調整用の粘着テープ(厚さ0.3〜0.5mm)があり、カバー部材25にフレーム22の形状を維持する機能はない。
図の構造によれば、矯正力を解放した際に、フレーム22にはフレーム変形215a、215b(図中の矢印参照)が発生し、レンズアレイ23が内側に倒れ、レンズアレイ23と導光体24a、24bの相対位置に位置ずれが発生する。また、レンズアレイ23と受光素子アレイ27のずれも発生する。これにより、照明範囲210に焦点211aを配置することができず、照明範囲におけるR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度を満たせない。
また、フレーム22と基板26の固定が勘合などを利用した構造体でなく、接着や両面テープによる固定である場合は、フレーム22の元に戻ろうとする力がせん断応力となり、フレーム22と基板26の位置ずれを発生させる。フレーム22には、フレーム変形215a、215bが発生し、導光体24a、24bがレンズアレイ23に対して接近し、レンズアレイ23と導光体24a、24bの相対位置に位置ずれが発生する。また、レンズアレイ23と受光素子アレイ27のずれも発生する。
これにより、照明範囲210に焦点211aを配置することができず、照明範囲におけるR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度を満たせない。本実施の形態では、フレーム22を内反り形状として、レンズアレイ23の両側をフレーム22に接着固定する方法をとったので、このような問題は発生しない。
図8は、従来の光学式読取装置におけるフレームが、外反りの場合の照明範囲における照度不具合を示す主走査方向(X軸方向)の断面図である。フレーム22の反りばらつきにより外反りとなった場合は、フレーム矯正方向213a、213bに矯正して、レンズ収納室22aにレンズアレイ23を挿入し、レンズ収納室の垂直面28に接着固定する。その後、基板26にフレーム22を固定する。なお、導光体24a、24bはフレーム22の当接面に当接固定されている。また、最後に組付けられるカバー部材25とフレーム22の間にはフォーカス性能を満たすためのガラス表面とフォーカス点の距離に相当するガラスの高さ位置調整用の粘着テープ(厚さ0.3〜0.5mm)があり、カバー部材25にフレーム22の形状を維持する機能はない。
図によれば、矯正力を解放した際にフレーム22には、フレーム変形215a、215bが発生し、レンズアレイ23が外側に倒れ、レンズアレイ23と導光体24a、24bの相対位置に位置ずれが発生する。また、レンズアレイ23と受光素子アレイ27のずれも発生する。これにより、照明範囲210に焦点211aを配置することができず、照明範囲におけるR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度を満たせない。
また、フレーム22と基板26の固定が勘合などを利用した構造体でなく、接着や両面テープによる固定である場合は、フレーム22の元に戻ろうとする力がせん断応力となり、フレーム22と基板26の位置ずれを発生させる。フレーム22には、フレーム変形215a、215bが発生し、導光体24a、24bがレンズアレイ23に対して遠ざかり、レンズアレイ23と導光体24a、24bの相対位置に位置ずれが発生する。また、レンズアレイ23と受光素子アレイ27のずれも発生する。
これにより、照明範囲210に焦点211aを配置することができず、照明範囲におけるR出力310/1024digit以上、G出力460/1024digit以上、B出力400/1024digit以上、かつ、min/max≧60%を満たす照度を満たせない。
一方、本実施の形態では、フレーム2を内反り形状として、レンズアレイ3の両側をフレーム2に接着固定したので、このような問題は発生しない。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 光学式読取装置、2 フレーム、2a レンズ収納室、2b、2c 導光体当接面、3 レンズアレイ、4a、4b 導光体、5 カバー部材、6 基板、7 受光素子アレイ、8a、8b 接着剤、9a、9b 照明光軸、10 照明範囲、11 撮像光軸、11a 焦点、12a、12b、12c、12d フレーム矯正ハンド、13a、13b フレーム矯正方向、14a、14b 残留圧縮応力

Claims (5)

  1. 受光素子アレイが被読取体の像を得るため、この被読取体からの反射光を集光して前記受光素子アレイに入射させるレンズを、読み取りの主走査方向であるX軸の方向に多数配列したレンズアレイと、
    前記X軸と直交する面内で、前記レンズアレイの光軸方向と一定の角度をなす2方向から前記被読取体を照明するため、前記X軸の方向に沿って前記レンズアレイの両側に並行して配置した、照明光を導く2個の半円柱状の導光体と、
    前記レンズアレイを収納するレンズ収納室中央部に設けられるとともに、前記X軸の方向に沿って、前記レンズ収納室の両側に形成され、前記導光体のX軸の方向の平面部を取付ける導光体当接面を有し、前記レンズアレイと前記導光体が光学設計中心位置に配置されるように内反り形状の反りが矯正されたフレームと、
    前記レンズ収納室に挿入されている前記レンズアレイの両側面を、前記主走査方向の中央の2箇所を含む複数箇所で前記フレームに固定しているとともに、前記フレームにより残留圧縮応力が生じている接着剤と、
    を備えたことを特徴とする光学式読取装置。
  2. 前記レンズアレイは接着剤で固定されるとともに、前記フレームの残留圧縮応力は、前記接着剤の圧縮強度に比べて小さいことを特徴とする請求項1に記載の光学式読取装置。
  3. 前記フレームの内反り形状の反りを矯正した矯正状態において、レンズアレイと導光体の相対位置が、設計中心値から、角度ずれ±1度以内、内反りの反り方向のずれ±0.1mm以内、かつ、前記レンズアレイの光軸方向のずれ±0.1mm以内に、前記フレームの矯正量を調整したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学式読取装置。
  4. 受光素子アレイが被読取体の像を得るため、この被読取体からの反射光を集光して前記受光素子アレイに入射させるレンズを、読み取りの主走査方向であるX軸の方向に多数配列したレンズアレイと、
    前記被読取体に照明光を導く導光体と、
    を備える光学式読取装置の製造方法であって、


    前記レンズアレイを収納するレンズ収納室が中央部に設けられ、副走査方向であるY軸の方向に内反りした形状のフレームを製作する工程と、
    前記フレームの内反りを矯正する工程と、
    前記レンズ収納室に前記レンズアレイを挿入する工程と、
    前記フレームを矯正した状態を維持したまま、前記レンズアレイの両側面を接着固定する工程と、
    前記フレームの内反りの矯正状態を解く工程と、
    を含むことを特徴とする光学式読取装置の製造方法。
  5. 前記フレームの反りの矯正を解いた時に、前記レンズアレイと前記導光体の相対位置を、設計中心値からの、角度ずれ、内反りの反り方向のずれ、および、前記レンズアレイの光軸方向のずれ、の3項目で規定し、当該3項目の値を仕様値内に設定することによりフレームの矯正量を調整することを特徴とする請求項4に記載の光学式読取装置の製造方法。
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