JP6406832B2 - 建設機械の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと電動機により油圧ポンプを駆動し、油圧により作業を行う建設機械の制御装置に関する。
従来、ハイブリッド建設機械において、できるだけ簡単な構成で、電動・発電機によりエンジンのアシスト作動や発電作動を行わせ、エンジンを目標とする運転状態に正確に制御するものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の建設機械では、コントローラにおいて、設定回転速度の最適トルクに対応したエンジン回転速度を目標回転速度として求め、エンジンの負荷トルクが大きくエンジン回転速度が目標回転速度よりも低いときは、偏差に応じて電動・発電機を電動機として作動させトルクアシストを行う。特許文献1に記載の建設機械では、エンジンの負荷トルクが小さくエンジン回転速度が目標回転速度よりも高いときは、偏差に応じて電動・発電機を発電機として作動させ、蓄電装置を充電する。
油圧負荷が急激に増加したときでも、エンジンの運転条件を適正に維持しながら、油圧負荷の増加に応じて油圧ポンプに供給される動力を増加させるように制御する建設機械が知られている(特許文献2参照)。特許文献2に記載の建設機械では、エンジンにより油圧ポンプを駆動して作業を行うとともに、エンジンの出力の増加率を所定値に設定する。特許文献2に記載の建設機械では、増加率の所定値から求められるエンジンの出力上限値と、油圧ポンプに要求される油圧出力から求められた要求動力とを比較し、要求動力が出力上限値を超えたときに、エンジンの出力が出力上限値以下になるように制御している。
特開2003−28071号公報 特開2009−216058号公報
しかしながら、特許文献1に記載の建設機械では、油圧負荷が急変したときの過渡状態に関しては考慮されておらず、エンジンの出力トルクの時間変化率が大きくなる状況が避けられない。特許文献1に記載の建設機械では、油圧負荷が急激に増加すると、エンジントルクが急激に増加することで、エンジンに過剰な負荷がかかり、エンジンの回転速度が意図せずに低下するおそれがある。
特許文献2には、油圧負荷要求出力がエンジン出力上限値を超えた部分の出力を電動機の出力で補う構成が開示されている。つまり、特許文献2に記載の建設機械では、電動機を制御するために油圧負荷要求出力が必要となる。しかしながら、建設機械の場合にはフロント作業装置にかかる負荷を特定することが難しいこと、作動油の流量を詳細に検出することが難しいなど、油圧負荷要求出力を正確に検出あるいは推定することが難しい。さらに、特許文献2に記載の建設機械では、エンジンの状態をフィードバックすることなく電動機を制御しているため、要求出力に対する誤差によりエンジンの出力トルクの時間変化率を正確に制御することが難しい。このため、特許文献2に記載の建設機械においても、特許文献1と同様、油圧負荷が急激に増加したときに、エンジンに過剰な負荷がかかり、エンジンの回転速度が意図せずに低下するおそれがある。
請求項1に記載の建設機械の制御装置は、エンジンおよび前記エンジンと機械的に結合された電動機により、油圧ポンプを駆動して作業を行う建設機械の制御装置であって、前記制御装置は、前記エンジンの回転速度の制御を行うエンジンコントローラと、前記電動機の回転速度の制御を行う電動機コントローラと、前記エンジンコントローラ及び前記電動機コントローラとは独立して設けられたメインコントローラとを備え、前記エンジンコントローラは、速度指令部から出力される第1の速度指令から前記エンジンのトルク指令を求め、そのトルク指令に基づいて前記エンジンの速度制御を行うエンジン速度制御部を有し、前記電動機コントローラは、前記速度指令部から出力される第2の速度指令から前記電動機のトルク指令を求め、そのトルク指令から前記電動機の速度制御を行う電動機速度制御部を有し、前記メインコントローラは、前記電動機に電力を供給する蓄電装置の充電量と外部から入力された前記蓄電装置の充電量指令値とから電動機トルク目標値を求める充電量制御部と、前記エンジンのトルク指令前記電動機のトルク指令とを加算した値から前記電動機トルク目標値を減算して前記エンジンの第1のトルク目標を求めるトルク目標設定部と、前記トルク目標設定部で求められた前記エンジンの第1のトルク目標の時間変化率を制限して第2のトルク目標を出力するトルク制限部と、前記エンジンのトルク指令が前記第2のトルク目標に一致するように前記第1の速度指令を補正する補正部とを備える
請求項2に記載の建設機械の制御装置は、請求項1に記載の建設機械の制御装置において、電動機速度制御部の応答性を、エンジン速度制御部の応答性よりも速くした。
また、好ましい建設機械の制御装置は、請求項1または2に記載の建設機械の制御装置において、補正部は、トルク制限部から出力されるエンジンのトルク目標とエンジン速度制御部から出力されるエンジンのトルク指令との偏差に基づいて、エンジン速度制御部から出力されるエンジンのトルク指令をエンジンのトルク目標に一致させるための速度補正量を演算し、速度補正量を速度指令部から出力される速度指令に加算することで、エンジン速度制御部に入力される速度指令を補正する。
本発明によれば、油圧負荷が急激に変化した場合にエンジントルクの時間変化率を制限して、エンジンにかかる負荷を抑制することができる。
本実施の形態に係る油圧ショベルの側面図。 本実施の形態に係る油圧ショベルの構成を示す図。 本実施の形態に係る制御装置の動作を示すタイミングチャート。
以下、図面を参照して、本発明に係る建設機械の制御装置の一実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る制御装置を搭載した建設機械の一例としての油圧ショベルの側面図である。油圧ショベルでは、各種アクチュエータが油圧ポンプによって駆動されて、様々な作業が行われる。
油圧ショベルは、走行体1eと、走行体1e上に旋回機構1dを介して旋回可能に搭載された旋回体(本体フレーム)1gとを有する。走行体1eには走行用の油圧モータ(以下、走行モータ3eと記す)が搭載され、走行モータ3eの駆動により走行体1eが走行する。なお、走行体1eおよび走行モータ3eは、車体の反対側にも設けられており、この一対の走行モータ3e,3eは、それぞれ、独立して駆動される。
旋回体1gには、操作者が搭乗する運転室1fおよび多関節型のフロント作業装置が設けられている。フロント作業装置は、ブーム1a、アーム1bおよびバケット1cを含んで構成される。ブーム1aは、基端部が旋回体1gの前部に回動可能に取り付けられている。アーム1bは、その一端がブーム1aの先端に回動可能に取り付けられている。ブーム1aおよびアーム1bは、ブームシリンダ3aおよびアームシリンダ3bによってそれぞれ駆動されて起伏する。バケット1cは、アーム1bの先端において、アーム1bに対して上下方向に回動可能に取り付けられ、バケットシリンダ3cによって駆動される。
旋回体1gには、内燃機関であるディーゼルエンジン(以下、エンジンと記す)や電動機、油圧発生機である油圧ポンプやコントロールバルブなどの油圧機器が搭載されている。運転室1fには、エンジンの回転速度を設定するための回転速度設定ダイヤルやフロント作業装置用の操作部材、走行用の操作部材、旋回用の操作部材等、各種操作部材や表示装置が配設されている。
図2は、本実施の形態に係る油圧ショベルの構成を示す図である。エンジン101と電動機102とは機械的に結合されており、同じ回転速度で回転する。油圧ポンプ103は、電動機102に機械的に結合され、エンジン101および電動機102によって駆動されて電動機102と同じ回転速度で回転し、作動油を吐出する。つまり、エンジン101、電動機102および油圧ポンプ103は、同じ回転速度で回転する。
油圧ポンプ103から送出される作動油は、操作者による各種操作部材に対する操作に基づきコントロールバルブユニット104で分配され、ブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c、旋回機構1dを駆動する旋回用の旋回モータ3d、および、左側および右側の走行モータ3e,3eに供給され、各アクチュエータ3a〜3eが駆動される。
電力変換器110は、充放電可能な蓄電装置111からの直流電力を交流電力に変換して電動機102に出力する、または、電動機102からの交流電力を直流電力に変換して蓄電装置111に出力する。蓄電装置111は、電動機102に電力を供給する電力源であり、キャパシタや二次電池等の蓄電素子を複数備えている。
電動機102は、たとえば永久磁石内蔵型の三相同期電動機であり、電力変換器110で変換された三相交流電力により駆動されて回転トルクを発生する。また、電動機102は、エンジン101により駆動され、三相交流電力を発生する発電機としても機能する。電動機102が発電機として動作すると、電動機102から出力された交流電力が電力変換器110で直流電力に変換され、電力変換器110で変換された直流電力により蓄電装置111が充電される。
本実施の形態の制御装置は、メインコントローラ100aと、エンジンコントローラ100bと、電動機コントローラ100cとを含んで構成される。各コントローラ100a,100b,100cは、CPUや記憶装置であるROMおよびRAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されている。メインコントローラ100aは、充電量制御器117と、トルク制限器119と、エンジントルク制御器121と、加算器113と、減算器116,120と、加減算器118とを備える。エンジンコントローラ100bは、燃料噴射制御部124と、エンジン速度制御器115と、減算器114とを備える。電動機コントローラ100cは、電動機速度制御器123と減算器122とを備える。
エンジンコントローラ100bには、エンジン101の実回転速度(以下、エンジン回転速度Neと記す)を検出するエンジン速度検出器101aが接続され、エンジン速度検出器101aで検出されたエンジン回転速度Neに対応する信号が入力される。電動機コントローラ100cには、電動機102の実回転速度(以下、電動機回転速度Nmと記す)を検出する電動機速度検出器102aが接続され、電動機速度検出器102aで検出された電動機回転速度Nmに対応する信号が入力される。メインコントローラ100aには、蓄電装置111の充電量Qを検出する充電量検出器111aが接続され、充電量検出器111aで検出された充電量Qに対応する信号が入力される。メインコントローラ100aには、回転速度設定ダイヤル130が接続され、操作者によって設定された回転速度に対応する回転速度指令値N*が入力される。
加算器113は、回転速度設定ダイヤル130から出力される回転速度指令値N*と、エンジントルク制御器121から出力される速度指令補正量ΔNとを加算し、エンジン回転速度指令値Ne*を求め、減算器114へ出力する。
減算器114は、エンジン回転速度指令値Ne*からエンジン速度検出器101aで検出されたエンジン回転速度Neを減算し、Ne*とNeとの偏差ΔNeを求め、エンジン速度制御器115に出力する。
エンジン速度制御器115は、エンジン回転速度指令値Ne*とエンジン回転速度Neの偏差ΔNeに基づき、偏差ΔNeが0となるように、すなわちエンジン回転速度Neがエンジン回転速度指令値Ne*に一致するようにエンジントルク指令値T1*を求め、燃料噴射制御部124に出力する。エンジントルク指令値T1*は、加減算器118および減算器120にも出力される。なお、エンジン速度制御器115は、積分補償器(不図示)を備えており、エンジン回転速度指令値Ne*とエンジン回転速度Neの定常的な偏差を0にすることができる。
燃料噴射制御部124は、エンジン101の出力トルク(以下、エンジントルクとも記す)がエンジントルク指令値T1*に一致するように燃料噴射量等を決定し、燃料噴射装置(不図示)を制御する。
減算器122は、回転速度設定ダイヤル130から出力される回転速度指令値N*から電動機速度検出器102aで検出された電動機回転速度Nmを減算し、N*とNmとの偏差ΔNmを求め、電動機速度制御器123に出力する。
電動機速度制御器123は、回転速度指令値N*と電動機回転速度Nmの偏差ΔNmに基づき、偏差ΔNmが0となるように、すなわち電動機回転速度Nmが回転速度指令値N*に一致するように電動機トルク指令値T2*を求め、電力変換器110に出力する。電動機トルク指令値T2*は、加減算器118にも出力される。なお、電動機速度制御器123は、積分補償器(不図示)を備えており、回転速度指令値N*と電動機回転速度Nmの定常的な偏差を0にすることができる。
電力変換器110は、電動機102の出力トルク(以下、電動機トルクとも記す)が電動機トルク指令値T2*に一致するように電動機102を制御する。たとえば、電力変換器110は、直流電力を三相交流電力に変換するための複数のスイッチング素子と、これらのスイッチング素子の開閉をPWM制御して、電動機102に流れる電流が、電動機トルク指令値T2*に対応する電流指令と一致するように制御する制御部を有している。電力変換器110の制御部は、スイッチング素子を制御して、蓄電装置111から出力される直流電力を三相交流電力に変換して、電動機102を駆動する。また、電動機102が発電機として動作しているときには、制御部はスイッチング素子を制御して、電動機102から出力される三相交流電力を直流電力に変換して、蓄電装置111を充電する。
電動機コントローラ100cに実装される電動機速度制御器123の応答性は、エンジンコントローラ100bに実装されるエンジン速度制御器115の応答性よりも十分に速い設定とされている。
減算器116は、図示しないバッテリーコントローラからの充電量指令値Q*から充電量検出器111aで検出された充電量Qを減算し、Q*とQとの偏差ΔQを求め、充電量制御器117に出力する。たとえば、充電量指令値Q*は、80%充電量に相当する一定値である。
充電量制御器117は、充電量指令値Q*と充電量Qの偏差ΔQに基づき、偏差ΔQが0となるように、すなわち充電量Qが充電量指令値Q*に一致するように電動機トルク目標値T3*を求め、加減算器118に出力する。
加減算器118は、エンジントルク指令値T1*と電動機トルク指令値T2*の和から電動機トルク目標値T3*を減算し、第1エンジントルク目標値T4*を求め、トルク制限器119に出力する。
トルク制限器119は、第1エンジントルク目標値T4*の時間変化率が予め記憶装置に記憶された閾値αよりも大きいとき、第1エンジントルク目標値T4*に対して時間変化率を制限した第2エンジントルク目標値T5*を求め、減算器120に出力する。換言すれば、第2エンジントルク目標値T5*の時間変化率は、閾値αよりも大きくならないように制限される。
減算器120は、第2エンジントルク目標値T5*からエンジントルク指令値T1*を減算し、T5*とT1*との偏差ΔTeを求め、エンジントルク制御器121に出力する。
エンジントルク制御器121は、第2エンジントルク目標値T5*とエンジントルク指令値T1*との偏差ΔTeに基づき、偏差ΔTeが0となるように、すなわちエンジントルク指令値T1*を第2エンジントルク目標値T5*に一致させるための速度指令補正量ΔNを演算し、加算器113に出力する。
加算器113は、上述したように、速度指令補正量ΔNを回転速度指令値N*に加算したものをエンジン回転速度指令値Ne*として減算器114へ出力する。このように、本実施の形態では、減算器120、エンジントルク制御器121および加算器113は、第2エンジントルク目標値T5*とエンジントルク指令値T1*とに基づいて、回転速度指令値N*を補正する補正部として機能している。
図3を参照して、本実施の形態による制御装置の動作について説明する。図3は、本実施の形態に係る制御装置の動作を示すタイミングチャートである。なお、エンジン101と電動機102は機械的に結合されており、エンジン回転速度Neと電動機回転速度Nmとは一致するため、以下ではエンジン回転速度Neと電動機回転速度Nmとを区別することなく、エンジン回転速度Neおよび電動機回転速度Nmに代えて回転速度Nを用いて説明する(N=Ne=Nm)。
図3の横軸は、経過時間を示している。図3(a)の縦軸は油圧ポンプ103の入力トルク(以下、ポンプトルクとも記す)を示し、図3(b)の縦軸は電動機トルク目標値T3*を示し、図3(c)の縦軸は回転速度Nを示し、図3(d)の縦軸はエンジン回転速度指令値Ne*を示している。図3(e)の縦軸は電動機トルク指令値T2*を示し、図3(f)の縦軸はエンジントルク指令値T1*を示し、図3(g)の縦軸は第1エンジントルク目標値T4*を示し、図3(h)は第2エンジントルク目標値T5*を示している。
図3では、回転速度Nが回転速度指令値N*とされているときに、時刻t1において、操作者の操作によりポンプトルク、すなわち油圧負荷が急激に増加した場合の制御装置の動作を示している。ポンプトルクが急激に増加する作業としては、たとえば、ブーム1a、アーム1bおよびバケット1cを操作して、ブームシリンダ3a、アームシリンダ3bおよびバケットシリンダ3cを複合的に駆動する掘削作業などがある。その他、旋回モータ3dを駆動した場合や、走行モータ3eを駆動した場合において、ポンプトルクが急激に増加する場合もある。
また、図3では、時刻t4において、蓄電装置111を充電するため、充電量制御器117が電動機トルク目標値T3*の出力を開始した場合の制御装置の動作を示している。
時刻t1〜t4までのタイミングチャートを参照して、操作者の操作によりポンプトルクが増加した場合の制御装置の動作について説明する。なお、説明の便宜上、電動機トルク目標値T3*は0であるとして説明する。
図3(a)に示すように時刻t1でポンプトルクが増加すると、図3(c)に示すように回転速度Nがわずかに減少し、回転速度Nと回転速度指令値N*との間に偏差ΔN(=ΔNm=ΔNe)が生じる。これにより、図3(e)に示すように電動機速度制御器123が出力する電動機トルク指令値T2*が増加し、電動機102の出力トルクが増加する。エンジン速度制御器115は、電動機速度制御器123に比べて応答が遅いため、図3(f)に示すようにエンジン速度制御器115が出力するエンジントルク指令値T1*の増加はほとんどない。
電動機102の出力トルクが増加することにより、図3(c)に示すように回転速度Nは増加をはじめ、時刻t2で回転速度Nが回転速度指令値N*まで回復する。すなわち、ポンプトルクが変動した場合においても、電動機速度制御器123により電動機102の出力トルクが制御され、回転速度Nは一定に保たれる。
図3(e)に示すように時刻t1から電動機トルク指令値T2*が増加すると、図3(g)に示すように加減算器118から出力される第1エンジントルク目標値T4*が増加する。第1エンジントルク目標値T4*の時間変化率が閾値αよりも大きいため、第1エンジントルク目標値T4*は、トルク制限器119により時間変化率が閾値αよりも大きくならないように制限され、図3(h)に示すように第2エンジントルク目標値T5*として減算器120に出力される。換言すれば、トルク制限器119は、第1エンジントルク目標値T4*に基づいて、閾値αよりも時間変化率が大きくならないように制限された第2エンジントルク目標値T5*を減算器120に出力する。本実施の形態では、第2エンジントルク目標値T5*は、時間の経過にしたがって直線的に徐々に増加する。
図3(h)に示すように第2エンジントルク目標値T5*が増加すると、減算器120から出力される偏差ΔTe(=T5*−T1*)が増加し、エンジントルク制御器121から出力される速度指令補正量ΔNが増加する。速度指令補正量ΔNが増加すると、図3(d)に示すように、加算器113から出力されるエンジン回転速度指令値Ne*が増加する。つまり、エンジン回転速度指令値Ne*は、回転速度指令値N*よりも大きくなる。
上述したように、回転速度Nは電動機速度制御器123により回転速度指令値N*に一致するように制御されている。このため、増加するエンジン回転速度指令値Ne*と、回転速度Nとの偏差ΔNeが増加し、図3(f)に示すように、エンジン速度制御器115から出力されるエンジントルク指令値T1*が増加し、エンジントルクが増加する。
エンジントルク制御器121により、エンジントルク指令値T1*は時間変化率が制限された第2エンジントルク目標値T5*に一致するように制御されるため、エンジントルク指令値T1*およびエンジントルクの時間変化率も制限される。つまり、本実施の形態では、ポンプトルクが急激に変化する場合に、エンジントルクの時間変化率を制限して、エンジン101にかかる負荷を抑制し、かつ、電動機102によって回転速度Nを一定に制御することができる。
なお、図示しないがエンジントルク指令値T1*が第2エンジントルク目標値T5*を超えるほど過剰に増加した場合、減算器120から出力される偏差ΔTeが減少する。これにより、速度指令補正量ΔN、エンジン回転速度指令値Ne*、および減算器114から出力される偏差ΔNeが減少するため、エンジントルク指令値T1*の増加は抑制される。
このように、本実施の形態では、速度指令補正量ΔNによりエンジン速度制御器115に入力される偏差ΔNeを制御することで、エンジントルク指令値T1*が第2エンジントルク目標値T5*に一致するように制御している。
図3(c)に示すように時刻t2で回転速度Nが回転速度指令値N*に復帰した後も、図3(h)に示すように第2エンジントルク目標値T5*が増加するため、図3(f)に示すようにエンジントルク指令値T1*が増加し、エンジントルクが増加する。
エンジントルクの増加により、回転速度Nが回転速度指令値N*を超えて増加することになるが、減算器122が出力する偏差ΔNmが増加し、図3(e)に示すように、電動機速度制御器123が出力する電動機トルク指令値T2*が減少し、電動機トルクが減少するので、結果として回転速度Nはほぼ一定に制御される。つまり、エンジントルクが増加すると、エンジントルクの増加に合わせて電動機トルクが減少する。このように、本実施の形態では、回転速度Nを一定に制御するため、電動機トルクとエンジントルクの合計がポンプトルクとバランスするように電動機トルクが制御される。
減算器120から出力される偏差ΔTeは式(1)により表され、加減算器118から出力される第1エンジントルク目標値T4*は式(2)により表される。
ΔTe=T5*−T1* ・・・(1)
T4*=T1*+T2*−T3* ・・・(2)
このため、時刻t3で第2エンジントルク目標値T5*が第1エンジントルク目標値T4*に一致すると、減算器120の出力は、電動機トルク目標値T3*と電動機トルク指令値T2*の偏差になる。つまり、T5*=T4*として式(1)に式(2)を代入することで、ΔTeは式(3)により表される。
ΔTe=T2*−T3* ・・・(3)
したがって、時刻t3を経過すると、エンジントルク制御器121は、電動機トルク指令値T2*が電動機トルク目標値T3*と一致するように速度指令補正量ΔNを制御することになる。具体的には、図3(b)に示すように、時刻t3において、電動機トルク目標値T3*が0であるのに対して、図3(e)に示すように、電動機トルク指令値T2*はわずかに負の値であるため、減算器120から出力される偏差ΔTeは負の値となり、速度指令補正量ΔNが減少する。速度指令補正量ΔNが減少すると、図3(d)に示すように、エンジン回転速度指令値Ne*が減少し、図3(f)に示すように、エンジントルク指令値T1*が減少し、エンジントルクが減少する。
電動機速度制御器123は、エンジントルクの減少に伴う回転速度Nの減少を抑制するために電動機トルク指令値T2*を増加させる。時刻t4では、エンジントルクとポンプトルクとがバランスし、電動機トルクは0となり、回転速度Nは回転速度指令値N*に制御される。
なお、時刻t3において、電動機トルク指令値T2*がわずかに負の値となる理由は以下のとおりである。時刻t3では、エンジン回転速度指令値Ne*が回転速度Nよりも高いため、エンジントルク指令値T1*がわずかに上昇する。その結果、回転速度Nがわずかに上昇し、電動機トルク指令値T2*はわずかに低下して負の値となる。
このように、本実施の形態に係る制御装置は、第2エンジントルク目標値T5*の時間変化率が制限されているとき(時刻t1から時刻t3まで)には、エンジントルク指令値T1*が第2エンジントルク目標値T5*に一致するように制御を行う。一方、制御装置は、第2エンジントルク目標値T5*の時間変化率が制限されていないとき(時刻t3以降)には、電動機トルク指令値T2*が電動機トルク目標値T3*と一致するように制御を行う。
時刻t4以降のタイミングチャートを参照して、電動機102が発電機として動作を開始した場合の制御装置の動作について説明する。
電動機102が蓄電装置111から供給される電力によって駆動されると、蓄電装置111の充電量Qが低下し、バッテリーコントローラ(不図示)から出力される充電量指令値Q*と充電量Qの偏差ΔQが増加する。
時刻t4において、充電量制御器117は、蓄電装置111を充電するために、偏差ΔQに基づいて電動機トルク目標値T3*を出力する。電動機トルク目標値T3*は、電動機102を発電動作させるため、負の値である。図3(b)に示すように、電動機トルク目標値T3*が時刻t4から時刻t5にかけて徐々に減少すると、すなわち負の値である電動機トルク目標値T3*の絶対値が増加すると、図3(g)に示すように、加減算器118から出力される第1エンジントルク目標値T4*が増加する。
ここで、図3(g)に示すように、第1エンジントルク目標値T4*の時間変化率は、記憶装置に記憶された閾値αよりも小さいため、トルク制限器119で第1エンジントルク目標値T4*の時間変化率が制限されることはない。すなわち、トルク制限器119から出力される第2エンジントルク目標値T5*は、図3(h)に示すように、第1エンジントルク目標値T4*と同じ時間変化率で増加する。つまり、式(1)および式(3)で表されるように、制御装置は、電動機トルク指令値T2*が電動機トルク目標値T3*と一致するように、かつ、エンジントルク指令値T1*が第2エンジントルク目標値T5*と一致するように制御を行う。
図3(h)に示すように第2エンジントルク目標値T5*が増加すると、この第2エンジントルク目標値T5*と減算器120から出力されるエンジントルク指令値T1*(図3(f)参照)との偏差ΔTeが増加し、エンジントルク制御器121から出力される速度指令補正量ΔNが増加する。速度指令補正量ΔNが増加すると、図3(d)に示すように加算器113から出力されるエンジン回転速度指令値Ne*が増加する。
回転速度Nは電動機速度制御器123により回転速度指令値N*に一致するように制御されている。このため、増加するエンジン回転速度指令値Ne*と、回転速度Nとの偏差ΔNeが増加し、図3(f)に示すように、エンジン速度制御器115から出力されるエンジントルク指令値T1*が増加し、エンジントルクが増加する。
エンジントルクの増加による回転速度Nの増加を抑制するため、図3(e)に示すように電動機速度制御器123は電動機トルク指令値T2*を減少させ、すなわち負の値の電動機トルク指令値T2*の絶対値を増加させる。電動機102が発電機として動作している状態では、エンジン101が油圧ポンプ103を駆動するとともに、電動機102も駆動している。
電動機102がエンジン101の動力により発電を行う発電機として動作すると、電力変換器110を介して蓄電装置111が充電され、充電量Qが充電量指令値Q*に向かって増加する。図示しないが、充電量Qが充電量指令値Q*にほぼ一致すると、電動機トルクは0となり、エンジントルクはポンプトルクとバランスし、回転速度Nは回転速度指令値N*に制御される。
なお、上述の制御装置の動作説明では、電動機トルク目標値T3*が時刻t4から時刻t5にかけて徐々に減少する例、すなわち負の値である電動機トルク目標値T3*の絶対値が徐々に増加する例について説明した。これに対して、負の値である電動機トルク目標値T3*の絶対値が急激に増加し、第1エンジントルク目標値T4*の時間変化率が閾値αを超える場合は、トルク制限器119によって時間変化率の制限された第2エンジントルク目標値T5*が出力されることになる。つまり、本実施の形態によれば、ポンプトルクの急激な変化だけでなく、電動機トルク目標値T3*が急激に変化した場合も、エンジントルクの時間変化率を制限して、エンジン101にかかる負荷を抑制することができる。
上述した実施の形態による制御装置によれば、次の作用効果が得られる。
(1)本実施の形態に係る制御装置は、上述したように、回転速度設定ダイヤル130から出力される回転速度指令値N*が補正されたエンジン回転速度指令値Ne*に基づいて、エンジントルク指令値T1*を求めるエンジン速度制御器115と、回転速度設定ダイヤル130から出力される回転速度指令値N*に基づいて、電動機トルク指令値T2*を求める電動機速度制御器123とを備える。制御装置は、少なくとも電動機トルク指令値T2*に基づいて第1エンジントルク目標値T4*を求める加減算器118と、加減算器118で求められた第1エンジントルク目標値T4*の時間変化率を制限して第2エンジントルク目標値T5*として出力するトルク制限器119とを備える。制御装置は、トルク制限器119から出力された第2エンジントルク目標値T5*に基づいて、速度指令補正量ΔNを求め、回転速度指令値N*に加算し、エンジン回転速度指令値Ne*を求める。
これにより、ポンプトルクが急激に増加して第1エンジントルク目標値T4*が急激に増加した場合であっても、トルク制限器119により時間変化率が制限された第2エンジントルク目標値T5*に一致するように、エンジントルク指令値T1*およびエンジントルクがエンジントルク制御器121により制御される。つまり、ポンプトルクが急激に増加した場合であっても、エンジントルクの時間経過に伴う増加率を制限することができるため、エンジントルクの時間変化率を制限しない場合に比べて、エンジン101にかかる負荷を抑えることができる。
同様に、電動機トルク目標値T3*が急激に減少、すなわち負の値である電動機トルク目標値T3*の絶対値が急激に増加して第1エンジントルク目標値T4*が急激に増加した場合であっても、エンジントルク制御器121の働きによりエンジントルク指令値T1*およびエンジントルクの時間変化率を制限することができるため、エンジン101にかかる負荷を抑えることができる。
ポンプトルクの急激な変化に起因してエンジン101および電動機102の回転速度Nが低下しても、電動機速度制御器123によって速やかに回転速度Nを上昇させて、回転速度Nを回転速度設定ダイヤル130から出力される回転速度指令値N*に復帰させることができる。このように、本実施の形態によれば、エンジンにかかる負荷を抑制し、かつ、エンジン101および電動機102の回転速度を回転速度設定ダイヤル130で設定された一定値に保持することができる。
なお、エンジントルクの急激な変化を抑制できるため、過剰な燃料噴射や過剰な燃焼温度での燃焼を避けることができる。その結果、粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)の発生を抑制することができる。
(2)加減算器118は、電動機102に電力を供給する蓄電装置111の充電量も加味して第1エンジントルク目標値T4*を求める。第1エンジントルク目標値T4*の時間変化率を制限して第2エンジントルク目標値T5*として出力する過渡的な状態以外の状態では、すなわち第1エンジントルク目標値T4*と第2エンジントルク目標値T5*とが一致している状態では、エンジントルク制御器121は、電動機トルク指令値T2*が電動機トルク目標値T3*と一致するように制御を行う。したがって、本実施の形態によれば、第1エンジントルク目標値T4*の時間変化率を制限して第2エンジントルク目標値T5*として出力する過渡的な状態以外の状態では、充電量制御器117から出力される電動機トルク目標値T3*によって蓄電装置111の充電量を制御することができる。このため、容量が小さいキャパシタを蓄電装置111に利用する場合にも、充電量を適切に制御することができる。
(3)電動機速度制御器123の応答性を、エンジン速度制御器115の応答性よりも速くした。このため、ポンプトルクが急激に変化して回転速度Nが減少した場合に、電動機速度制御器123によって速やかに回転速度Nを上昇させて、回転速度Nを回転速度設定ダイヤル130から出力される回転速度指令値N*に復帰させることができる。また、エンジントルク指令値T1*を時間経過に伴って緩やかに上昇させて、エンジン101にかかる負荷をより抑制することができる。
(4)減算器114、エンジン速度制御器115および燃料噴射制御部124を、エンジンコントローラ100bに実装し、エンジン速度検出器101aで検出されたエンジン回転速度Neがエンジンコントローラ100bに入力される構成としたので、エンジン101の制御系における伝送の遅れを抑制できる。減算器122および電動機速度制御器123を電動機コントローラ100cに実装し、電動機速度検出器102aで検出された電動機回転速度Nmが電動機コントローラ100cに入力される構成としたので、電動機102の制御系における伝送の遅れを抑制できる。
(5)制御装置は、エンジン速度制御器115によりエンジン101の回転速度を制御し、電動機速度制御器123により電動機102の回転速度を制御し、電動機トルク指令値T2*に基づいて、エンジン速度制御器115に入力されるエンジン回転速度指令値Ne*を補正する構成とされている。このように、本実施の形態では、電動機トルク指令値T2*を用いて、エンジントルク指令値T1*にフィードバックする構成とされているため、回転速度Nを適正に制御することができる。
また、本実施の形態によれば、万一、エンジン速度制御器115や、その入出力ラインに異常が起きた場合であっても、電動機速度制御器123によって電動機102およびエンジン101の回転速度を、回転速度指令値N*に制御できる。さらに、万一、電動機速度制御器123や、その入出力ラインに異常が起きた場合であっても、エンジン速度制御器115によってエンジン101および電動機102の回転速度を、回転速度指令値N*に制御できる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した実施の形態では、エンジン101および電動機102のそれぞれに回転速度を検出する検出器を設ける例について説明したが、本発明はこれに限定されない。エンジン101および電動機102は同じ回転速度で動作するため、いずれか一方を省略することができる。たとえば、電動機速度検出器102aを省略する場合、電動機コントローラ100cにはエンジン速度検出器101aからエンジン回転速度Neに対応する信号が入力され、電動機速度制御器123はエンジン回転速度Neと回転速度指令値N*の偏差に基づいて電動機トルク指令値T2*を生成する。
(変形例2)
上述した実施の形態では、トルク制限器119でエンジントルク目標値の時間変化率を制限する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。1次遅れ等の遅れ要素により、高い周波数成分を除去する構成を採用することで、エンジントルク目標値の時間変化率を制限することも可能である。
(変形例3)
加減算器118の入力として、エンジントルク指令値T1*と電動機トルク指令値T2*を用いているが、指令値に代えて、検出器により検出したエンジントルクおよび電動機トルク、あるいは、演算装置により演算した推定値としてのエンジントルクおよび電動機トルクを用いることもできる。
(変形例4)
上述した実施の形態では、電動機速度制御器123の応答性を、エンジン速度制御器115の応答性よりも速くした例について説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、電動機速度制御器123とエンジン速度制御器115の応答性をほぼ等しくすることもできる。この場合、ポンプトルクが急激に変化したときに、瞬間的にエンジントルク指令値T1*が増加することが懸念されるが、その後のエンジントルク指令値T1*は時間経過に伴って緩やかに上昇することになるため、エンジントルク目標値の時間変化率を制限しない場合に比べて、エンジントルクの急激な変化を抑制し、エンジン101にかかる負荷を抑えることができる。
(変形例5)
上述した実施の形態では、エンジン101、電動機102および油圧ポンプ103が同じ回転速度で回転する構成とされていたが、本発明はこれに限定されない。エンジン101、電動機102および油圧ポンプ103は、変速機を介して結合してもよい。この場合には、回転速度指令値N*、エンジン回転速度Ne、電動機回転速度Nm等について、変速比を考慮して換算する必要がある。
(変形例6)
エンジン回転速度指令値Ne*の伝送が一時的に途絶した場合に、記憶装置に記憶された回転速度指令値N*に基づいてエンジン速度制御器115により回転速度Nを制御させることができる。これにより、エンジン回転速度指令値Ne*の伝送が一時的に途絶した場合であっても、エンジン101が停止したり、過剰な回転速度になることを防止できる。
(変形例7)
メインコントローラ100a、エンジンコントローラ100b、電動機コントローラ100cの構成は上述した実施の形態に限定されない。また、エンジン速度制御器115、電動機速度制御器123、充電量制御器117、トルク制限器119等の処理手段は、ハードウェアで構成してもよいし、ハードウェア上で動作するソフトウェアとして実装してもよい。
(変形例8)
建設機械として油圧ショベルを例に説明したが、本発明はこれに限定されず、たとえば、ホイールローダ、フォークリフト、テレハンドラー、リフトトラック等、他の建設機械に本発明を適用することもできる。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1a ブーム、1b アーム、1c バケット、1d 旋回機構、1e 走行体、1f 運転室、3a ブームシリンダ、3b アームシリンダ、3c バケットシリンダ、3d 旋回モータ、3e 走行モータ、100a メインコントローラ、100b エンジンコントローラ、100c 電動機コントローラ、101 エンジン、101a エンジン速度検出器、102 電動機、102a 電動機速度検出器、103 油圧ポンプ、104 コントロールバルブユニット、110 電力変換器、111 蓄電装置、111a 充電量検出器、113 加算器、114 減算器、115 エンジン速度制御器、116 減算器、117 充電量制御器、118 加減算器、119 トルク制限器、120 減算器、121 エンジントルク制御器、122 減算器、123 電動機速度制御器、124 燃料噴射制御部、130 回転速度設定ダイヤル
N 回転速度、Q 充電量、Ne エンジン回転速度、Nm 電動機回転速度
T1* エンジントルク指令値、T2* 電動機トルク指令値、T3* 電動機トルク目標値、T4* 第1エンジントルク目標値、T5* 第2エンジントルク目標値、N* 回転速度指令値、Q* 充電量指令値、Ne* エンジン回転速度指令値

Claims (2)

  1. エンジンおよび前記エンジンと機械的に結合された電動機により、油圧ポンプを駆動して作業を行う建設機械の制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記エンジンの回転速度の制御を行うエンジンコントローラと、
    前記電動機の回転速度の制御を行う電動機コントローラと、
    前記エンジンコントローラ及び前記電動機コントローラとは独立して設けられたメインコントローラとを備え、
    前記エンジンコントローラは、速度指令部から出力される第1の速度指令から前記エンジンのトルク指令を求め、そのトルク指令に基づいて前記エンジンの速度制御を行うエンジン速度制御部を有し、
    前記電動機コントローラは、前記速度指令部から出力される第2の速度指令から前記電動機のトルク指令を求め、そのトルク指令から前記電動機の速度制御を行う電動機速度制御部を有し、
    前記メインコントローラは、前記電動機に電力を供給する蓄電装置の充電量と外部から入力された前記蓄電装置の充電量指令値とから電動機トルク目標値を求める充電量制御部と、前記エンジンのトルク指令前記電動機のトルク指令とを加算した値から前記電動機トルク目標値を減算して前記エンジンの第1のトルク目標を求めるトルク目標設定部と、前記トルク目標設定部で求められた前記エンジンの第1のトルク目標の時間変化率を制限して第2のトルク目標を出力するトルク制限部と、前記エンジンのトルク指令が前記第2のトルク目標に一致するように前記第1の速度指令を補正する補正部とを備える建設機械の制御装置。
  2. 請求項1に記載の建設機械の制御装置において、
    前記電動機速度制御部の応答性を、前記エンジン速度制御部の応答性よりも速くした建設機械の制御装置。
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