JP6406742B1 - 飲料用演出グラス、飲料用演出システム、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

飲料用演出グラス、飲料用演出システム、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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【課題】 一人で又は遠隔地にいる人らと一緒に楽しむことができ、また、多様な演出効果を得られる飲料用演出グラス、飲料用演出システム、プログラム及び記録媒体を提供する。【解決手段】 本発明の飲料用演出グラス1は、上部開口11を有する有底の筒状体であるグラス本体10と、映像を表示する映像表示部101、アンテナ111を備える無線通信部110、音声を出力する音声出力部102及びこれらの駆動を制御する制御部200から成る通信装置100を格納するための格納部20と、映像表示部に表示された映像を外部から視認するための透明部12と、グラス本体の側面に形成された側部開口16から無線通信部の近傍までのびる導波管30とを備えており、導波管の内部の少なくとも一部に誘電体32が充填されており、導波管はその周囲が飲料で囲まれることによりその内部に電波を通過させる導波機能を発揮することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、一人で又は遠隔地にいる人らと一緒に楽しむことができ、また、多様な演出効果を得られる飲料用演出グラス、飲料用演出システム、プログラム及び記録媒体に関する。
パーティー、宴会等のイベントでは参加者同士が飲料入りのグラスを接触させて乾杯を行い、仲間と喜びを分かち合うことが多い。
従来、飲料を入れる機能以外に様々な機能を持ったグラスが開発されている。
例えば特許文献1及び2にはグラスを持ち上げたことをセンサーで検知してグラス下部のスピーカーから様々な音を出力する技術が開示されている。
特許文献3には傾斜角度を検出する手段を備えており、グラスの傾斜角度に応じた音声を発生する技術が開示されている。
特許文献4にはグラスの内壁と外壁の間の中間層に発光片を配置し、グラスが揺動した際に発光片が発光する技術が開示されている。
特許文献5及び6にはグラスの表面に表示装置を配置し、表示装置に映す映像を手動で切り替えたり、グラスの状態を検知するモーションセンサーの出力に応じて切り替えたりする技術が開示されている。
特許文献7にはグラスの表面に表示装置を配置し、グラスの底の空間内にコントロールモジュールや接続端子を配置する技術が開示されている。接続端子を介して外部のコンピュータと有線で接続することで複数種類の映像データをコントロールモジュールにダウンロードして表示装置に映すことができる。
実公昭62−92769号公報 特開平3−45213号公報 実公平1−81970号公報 実用新案登録第3086140号公報 特開2005−99159号公報 米国特許出願公開第2008/0100469号明細書 米国特許第08550288号明細書
しかし、上記特許文献1〜6は予めメモリ等に記録しておいた音声や映像等を出力したり、発光片を発光させたりするものであり、バリエーションに乏しく、演出効果が制限されるという問題がある。
特許文献7は接続端子を介して外部のコンピュータと有線で接続する必要があるため操作が煩わしいという問題や、接続端子が濡れた場合に故障の原因になるという問題もある。
また、特許文献1〜7はグラスを置いてある一つの空間にいる人だけで楽しむものであり、遠隔地にいる人と一緒に楽しむことができないという問題がある。
本発明は上記問題に鑑み、一人で又は遠隔地にいる人らと一緒に楽しむことができ、また、多様な演出効果を得られる飲料用演出グラス、飲料用演出システム、プログラム及び記録媒体を提供することを課題とする。
本発明の飲料用演出グラスは、上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、映像を表示する映像表示部、アンテナを備える無線通信部、音声を出力する音声出力部及びこれらの駆動を制御する制御部から成る通信装置を格納するための格納部と、前記映像表示部に表示された映像を外部から視認するための透明部と、前記グラス本体の側面に形成された側部開口から前記無線通信部の近傍までのびており前記無線通信部の電波を通過させるための導波管とを備えており、前記導波管の内部の少なくとも一部に誘電体が充填されており、前記導波管はその周囲が飲料で囲まれることによりその内部に電波を通過させる導波機能を発揮することを特徴とする。
また、前記通信装置が、前記映像表示部、前記無線通信部、前記音声出力部及び制御部を一つの筐体内に格納した携帯型通信装置であることを特徴とする。
また、前記側部開口の形状が多角形であり、前記多角形を構成する各辺のうち最も長い辺の長さが前記電波の波長の半分よりも長いことを特徴とする。
また、前記誘電体が固体であることを特徴とする。
また、前記無線通信部の電波の受信電力を測定する電波受信電力測定部を備えることを特徴とする。
また、前記制御部は前記電波受信電力測定部の出力信号を受信し、前記導波管の内部の導体の有無、位置、大きさ及び導電率の少なくとも一つを検知することを特徴とする。
また、前記制御部は前記電波受信電力測定部の出力信号を受信し、前記映像表示部の映像及び/又は前記音声出力部の音声を変化させることを特徴とする。
また、前記制御部は前記電波受信電力測定部の出力信号を受信し、前記映像表示部のオン/オフを切り替えることを特徴とする。
また、前記導波管の周囲が金属層で覆われていることを特徴とする。
また、GPS信号を受信するGPS信号受信部を備えることを特徴とする。
また、前記グラス本体の状態又は前記グラス本体の周囲の状態を検知するセンサーを備えており、前記制御部は前記センサーが送信した検知信号を受信し、出力信号を前記無線通信部を介して外部に送信することを特徴とする。
また、前記センサーが、前記グラス本体の周囲の音を検知する音センサーであることを特徴とする。
また、前記センサーが、前記グラス本体の周囲を撮影するカメラセンサーであることを特徴とする。
また、前記グラス本体の識別情報をコード化して記録したIDコードラベルが前記透明部に貼付されており、前記カメラセンサーが前記IDコードラベルを撮影することを特徴とする。
また、前記センサーが、前記グラス本体の加速度を検知する加速度センサーであることを特徴とする。
また、振動子を備えており、前記制御部は前記出力信号を前記無線通信部を介して外部に送信する際に前記振動子を振動させることを特徴とする。
また、前記側部開口の周囲に弦を備えており、前記弦が振動して発生する音が前記導波管の内部で反響し、当該反響音の音波が前記導波管を介して前記グラス本体の内部の空気及び/又は液体に伝播されることで、前記グラス本体の内部からも反響音を生じさせることを特徴とする。
また、前記弦が振動して発生する音の周波数スペクトル解析を行う音データ解析部を備えることを特徴とする。
また、前記制御部は、前記音データ解析部からの前記周波数スペクトル解析に関する出力信号を受信し、前記出力信号に基づいて前記映像表示部の映像及び/又は前記音声出力部の音声を変化させることを特徴とする。
また、前記上部開口を開閉する蓋を備えることを特徴とする。
本発明の飲料用演出システムは、上記飲料用演出グラスを備えており、前記制御部は、外部サーバーから送信される映像データ及び/又は音声データを前記無線通信部を介して受信し、前記映像表示部に映像コンテンツ及び/又は前記音声出力部に音声コンテンツとして出力することを特徴とする。
また、上記飲料用演出グラスを備えており、前記外部サーバーから送信される映像データ及び/又は音声データが、前記カメラセンサーを利用して所得されたデータであることを特徴とする。
また、上記飲料用演出グラスを備えており、前記制御部は、前記GPS信号受信部が受信したGPS信号に基づいて位置座標情報を所得し、出力信号を前記無線通信部を介して外部サーバーに送信し、前記外部サーバーは、前記位置座標情報に該当する住所の店舗で提供されている飲食料品メニュー及び/又はイベントに関するデータを前記無線通信部を介して前記制御部に送信し、前記制御部は前記映像表示部に映像コンテンツ及び/又は前記音声出力部に音声コンテンツとして出力することを特徴とする。
また、上記飲料用演出グラスを備えており、外部コンピュータ前記出力信号を受信すると共に所定の映像データを生成して外部の映像表示装置に送信し、前記外部の映像表示装置は前記映像データを映像コンテンツとして表示することを特徴とする。
また、前記センサーが加速度センサーであり、前記制御部は、前記加速度センサーが一定値以上の加速度を検知した際に、乾杯が行われたと判断し、前記出力信号を前記無線通信部を介して前記外部コンピュータに送信することを特徴とする。
また、前記映像コンテンツは少なくとも目と口を有するキャラクターに関するものであり、ユーザーは前記外部の映像表示装置に表示された前記キャラクターと一緒に擬似的に乾杯できることを特徴とする。
また、前記センサーが加速度センサーであり、前記制御部は、前記加速度センサーが所定の加速度を検知した際に、前記グラス本体が傾斜したと判断し、前記出力信号を前記無線通信部を介して前記外部コンピュータに送信することを特徴とする。
また、前記映像コンテンツは少なくとも目と口を有するキャラクターに関するものであり、ユーザーは前記外部の映像表示装置に表示された前記キャラクターと一緒に擬似的に飲料を飲んで楽しむことができることを特徴とする。
本発明のプログラムは、上記飲料用演出システムに用いるプログラムであり、前記加速度センサーが一定値以上の加速度を検知した際に、前記制御部は乾杯が行われたと判断し、前記出力信号を前記無線通信部を介して前記外部コンピュータに送信するステップ1と、前記外部コンピュータが前記出力信号を受信すると共に所定の映像データを生成するステップ2と、前記外部コンピュータが前記映像データを前記外部の映像表示装置に送信するステップ3を含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、上記飲料用演出システムに用いるプログラムであり、記加速度センサーが所定の加速度を検知した際に、前記制御部は前記グラスが傾斜したと判断し、前記出力信号を前記無線通信部を介して前記外部コンピュータに送信するステップ1と、前記外部コンピュータが前記出力信号を受信すると共に所定の映像データを生成するステップ2と、前記外部コンピュータが前記映像データを前記外部の映像表示装置に送信するステップ3を含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体は、上記プログラムが記録されていることを特徴とする。





表皮深さ(skin depth)とは、マクスウェルの電磁方程式より求められる波動方程式の解より求められる電波の振幅(強さ)の減衰具合を表す指標値の一つで、ある材質に入射した電磁界(電波)が 1/e (≒ 1/2.718 ≒37[%]) の強さに減衰する迄の距離である(eは自然対数)。
仮に液体の代表例として海水に1[GHz]の周波数の電波を入射させた場合の表皮深さを求めると7.9[mm]になる。これは海水に入射した電波の振幅(強さ)が1/e (≒37[%]) に減衰するまでの距離が7.9[mm]であり、例えばガラスコップに海水を入れた場合に1[GHz](国内の携帯電話で現在用いられている周波数帯域は約800[MHz]〜3[GHz])の電波を入射させても、コップ表面から1[cm]も進入しない内に37[%]以下に減衰する事を意味している(実際は海水だけでなくガラスコップ減衰等も有る為、更に減衰する。また、不純物や塩分濃度が多い海域の海水では、その不純物故上記の海水の減衰を大きく上回る事が有る)。他の液体、例えば濃いジュースやそれを使用したカクテル等のアルコール飲料は海水に比して不純物が多い場合も有り、その場合は当然海水と比して減衰は激しくなる。
また、電波の周波数が高ければ高いほど程表皮深さは短くなる。近年1[GHz]〜3[GHz]或はそれ以上の周波数が携帯電話やその他移動体通信端末の高速パケット通信サービス等に使用されているが、それらの周波数の電波やWifi無線LAN等の2.4[GHz]、5[GHz](IEEE 802.11n)、60[GHz]等(IEEE 802.11ad)では周波数1[GHz]より更に減衰は激しくなる。
このように水道水や清涼飲料水或はアルコール飲料水等の不純物を含む液体は空気と違い電波を通さない性質が有る。
映像コンテンツ及び音声コンテンツを出力する事が可能な映像表示部及び音声出力部付きの通信装置、具体的には携帯電話やスマートフォン、PDA、タブレット端末等の携帯型通信装置を格納部に格納した状態でグラス本体に液体を充填した場合、格納部の周囲全体又は一部が液体に覆われることで液体が遮蔽物となる。その結果、無線通信部の電波を利用した通信機能が使えなくなり、画像データや音声データ等の通信が不可能になったり、通信速度[bps]が著しく遅くなったりする問題点が有る。
本発明の飲料用演出グラスは、グラス本体の側面に形成した側部開口から、格納部に格納した状態の通信装置の無線通信部の近傍までのびる導波管を備える。飲料用演出グラスの外部から出力された電波は、グラス本体内に液体が充填された状態でも、側部開口から導波管の内部を通って無線通信部にまで至る。これは「電磁波エネルギーはエネルギーが伝わりやすい方向に伝わる」という物理の基本法則に基づくものである。電波は飲料中よりも空気中の方が減衰されにくく伝わりやすいため、導波管の周囲を飲料で囲むことで、電波は空気中(導波部内)を伝わり、これにより電波に指向性を持たせる、換言すると導波管に導波機能を発揮させることができる。
したがって、グラス本体内に飲料を充填した状態でも、格納部内の通信装置の無線通信部が外部からの演出用の映像データ及び音声データを受信でき、映像表示部及び音声出力部で映像コンテンツ及び音声コンテンツを出力できる。
また、格納部内の通信装置から出力されるデータ、例えば音センサーやカメラセンサー等の各種センサーで検知した音声データや映像データ等の各種データを、導波管を通じて外部に送信できる。外部に送信された各種データを他の飲料用演出グラスやコンピュータで直接受信・再生したり、或いはインターネットに接続された外部サーバーを介して受信・再生したりすることができる。サーバーを介することで遠隔地にある複数の飲料用演出グラス間で映像コンテンツ及び音声コンテンツを同期して再生することもできる。
このように、格納部に通信装置を格納してグラス本体内に飲料を充填した状態で、通信装置の無線通信部と通信するための手段として、有線のケーブル類や電波を増幅するために外部に設置するアンテナ等が一切不要であり、導波管だけで実現させた点が本発明の特徴である。
本発明の飲料用演出グラス及び飲料用演出システムでは、乾杯のタイミングでグラス本体に格納した通信装置から映像や音声を流したり、振動させたり、或いは映像や音を変化させるなどの多様な演出によって、近くに居る人だけでなく、遠隔地に居る人とも一緒に楽しむことができる。更に、故人等の乾杯時の映像や音声のデータを事前に外部サーバーにアップロードしておき、その映像及び音声を乾杯のタイミングで遠隔地に在るその故人の友人達が持つ各飲料用演出グラスに一斉転送し、各映像表示部及び音声出力部で再生すれば、疑似的に故人とその友人達との乾杯行為を再現する事が出来る。換言すれば時間と空間を超越して故人を偲んで世界中の複数の人間がリアルタイムで同時に乾杯行為が出来る。
通信装置の映像表示部に表示される映像コンテンツは、飲料及び透明部を介して見ることができる。グラス本体内に入れる飲料の色によっては独特の演出効果も期待出来る。例えば琥珀色のウィスキーを入れると、琥珀色がかった映像を楽しむことができる。
なお、格納部に通信装置を格納した後に、格納部の開口を蓋で閉じたり、格納部と通信装置との間の隙間にスペーサーを挟んだりすることで通信装置を格納部内に容易且つ確実に固定することができる。
一般的に「導波管(厳密にはミリ波帯で使用される中空導波管)」とは内部の電波を通す導波部として、電波を通す物質である空気や誘電体が充填された部位と、その導波部の周囲を囲む電波反射部たる導体部としての銅等の金属層の部位との2つの構成要素から成る。
本発明の飲料用演出グラスでは、前記導体部として、金属の代わりにグラス本体内に充填されたジュース等の不純物を含む液体をそのまま利用する。本発明の導波管を製造する際はグラス本体の側面(外壁)を構成するガラスやアクリル等を内側に凹ませて、格納部内の通信装置の無線通信部の近傍までのばすだけでよく製造が容易である。例えば飲料用ペットボトル等に対しても側面から熱を加えて凹部を格納部の方向に変形させて成形するだけでよい。
また、格納部と導波管とを空間的に繋げることにすれば、電波が格納部と導波管の間の飲料に遮られる事が一切無く、つまり電波が液体によって減衰する事が無いので受信・送信能力を更に高めることができる。
また、導波管の周囲(内面及び/又は外面)を金属で覆うことにすれば(つまり通常の中空導波管と全く同じ部品構成にすれば)、電波が金属表面で反射し、液体内に吸収減衰される電波成分を減らすことができる。したがって通信装置のアンテナ方向に向けて効率よく電波を送信出来る。
また、本発明の導波管はその内部の少なくとも一部に誘電体が充填されている。この場合の誘電体には空気等の気体も含まれるが、固体の誘電体を導波管の内部に充填することにしてもよい。空気等の気体以外で電波を通す固体の誘電体、具体的にはガラスやアクリルを導波管の内部に充填することで導波管の強度を高める事が可能になり、また、導波管の電波の電送効率を殆ど下げる事無しに導波管の強度を上げて、グラス本体内の氷を撹拌する際に氷が導波管に衝突して破損する事態を防止できる。導波管内に外部から埃等の不要な物体が進入することを防止するために側部開口をガラス等の固体の誘電体の層で覆うことにしてもよい。
導波管を通して無線通信部が受信する電波の受信電力[dBm]を測定する電波受信電力測定部を備えることにしてもよい。この場合、導波管の内部に金属製のスプーンや指(人体は一般に導体として扱われる)を挿入した際の受信電力の減衰具合を制御部で受信し、その挿入を検知出来る(物理的には導波管の内部全体を金属で防いでしまうと受信電力は限りなく小さくなり、受信不能になる)。これを非接触センサーの一種として利用すれば、ユーザーはコップを一切触る事や汚す事無しに、例えば、導波管の内部に金属製のスプーンやフォークを挿入するだけで通信装置の映像表示部の電源をスリープやオフの状態からオンの状態に遷移させたり、挿入を操作トリガーとして映像表示部に表示中の映像コンテンツを変化させたりする等が出来る。更にこれを通信装置が備える他のセンサー、例えば加速度センサー等と組合せる事で、加速度センサー単体で使用した時よりも乾杯行為時の振動を高精度に判別出来るようになる。
また、通常、スマートフォン等の携帯型通信装置は電波の受信電力[dBm]を直接或は通信速度[bps]を用いて間接的にモニター出来るようになっている事が多い(スマートフォンでは電波の受信電力をアンテナの本数で視覚的に表現する事が多い)。そのため、スマートフォン内部の数値をプログラム的に取得するアプリを当該スマートフォンに実装すれば、他のセンサーデバイスや電子デバイスを一切用いる事無しに、導波管のみで非接触センサーを構成出来る。
また、側部開口の周囲に弦を備えることにしてもよい。この場合、飲料用演出グラスを楽器として利用することができる。音色は導波管の周囲の飲料の量や有無によっても変わるため、これら飲料の量を調節する事により音色を変更する演出が出来る。
また、弦が振動して発生する音の周波数スペクトル解析を行う音データ解析部を備えることにすれば、周波数スペクトル解析により、複数本存在する弦のうちユーザーがどの弦を弾いたか判別出来る。そして、解析結果に応じて映像コンテンツや音声コンテンツを変化させたり、解析結果をセンサーの入力値として利用したりする事も出来る。また、音色のデータを遠隔地に転送して、遠隔地の友人にリアルタイムで聞かせる事も出来る。
また、GPS信号を受信するGPS信号受信部を備えることにしてもよい。一般的なスマートフォンであればGPS信号受信部を備えていることが多い。この場合、GPS座標に基づいて住所を参照出来るジオコーディングAPI(英:geocoding API)を提供しているサーバーから厳密には逆ジオコーディングAPI(英:reverse geocoding API)提供サーバーに導波管経由でGPS信号を送信することにより、その飲料用演出グラスが在る場所の住所、店内の様子、飲食料品メニュー、イベント、或いはその周辺の店舗等で提供されているお勧め飲食料品、サービス等の各種情報に関するリアルタイムの映像データを通信装置が取得して映像コンテンツとして表示出来る。同様にその飲料用演出グラスが在る場所やその周辺でリアルタイムで提供されている音声データ、具体的にはその住所近辺に居る作曲家やミュージシャン等の最新の曲のデータ等も取得して音声コンテンツとして出力できる。例えば乾杯行為を通信装置内の加速度センサーやマイクロフォンで検知して、上記映像コンテンツや音声コンテンツを通信装置に出力する事で、飲料用演出グラスが在る地域、住所、店舗にちなんだ演出を施す事が出来る。
また、グラス本体の識別情報をコード化して記録したIDコードラベルを透明部に貼付しておき、カメラセンサーがIDコードラベルを撮影することにしてもよい。この場合、例えばカメラセンサーの出力信号を制御部が受信した時点で、IDコードラベルが貼付された飲料用演出グラスに飲料が少なくなったものと判断し、店員からユーザーに対して飲料のおかわりを促す仕組みにすることができる。
グラス本体の上部開口を開閉する蓋を備えることにすれば、飲料用演出グラスにボトルとしての機能を持たせることができる。
加速度センサーで乾杯行為を検知して、制御部が加速度センサーの出力信号を外部コンピュータに送信して、所定の映像データを生成することにしてもよい。この場合、例えば目と口を有するキャラクターに関する映像データを生成して、その映像コンテンツを、ユーザーの眼前に配置したプロジェクター等の大型映像表示装置(外部の映像表示装置)に表示することができる。ユーザーはキャラクターと対話したり、一緒に擬似的に乾杯したりすることができる。また、ユーザーが持っている飲料用演出グラスの映像表示部にキャラクターを表示してもよい。
キャラクターの生成は、導波管により外部のサーバーコンピュータと連携して行うため、飲料用演出グラスに収まる範囲のコンピュータやICでは不可能な高度な3DCGを用いたCGキャラクターの生成が出来、更にCG生成時に飲料用演出グラス内のコンピュータのCPUに高負荷を掛けないため、それに伴う飲料の温度上昇が無い。
なお、加速度センサー以外にマイクロフォン、カメラ、赤外線センサー、ピエゾセンサー等の周知のセンサーで乾杯行為を検知することにしてもよい。
センサーで乾杯行為を検知した際に、上述した電波受信電力測定部による無線通信部の電波の受信電力[dBm]の値を組合せて解析する事により、乾杯行為の誤検知を防ぐ事が出来る。具体的には電波受信電力測定部で電波の受信電力[dBm]を常時モニターしておき、ユーザーが導波管の内部に指や金属製のスプーン等の導体を入れた事による受信電力[dBm]の一定値以上の低下が検知された場合にのみ、検知時から一定時間だけセンサーの稼働をONにする。これにより必要なタイミングでユーザー自身の操作によってセンサーを稼働させることができるので、不要なタイミングでセンサーが周囲の音、振動等のノイズを検知(誤検知)してしまう事態を防ぐ事が出来る。また、センサーを常時稼働させておくための電力が不要になるため省エネ化も図れる。
また、振動子を備えており、制御部が出力信号を無線通信部を介して外部に送信する際に振動子を振動させることにしてもよい。これによりユーザーが制御部から外部に出力信号が送信されたことを振動子の振動で知ることができる。
第1の実施の形態の飲料用グラスを示す斜視図(a)及び(b) 飲料用グラスのシステム的内部構成を示すブロック図 飲料用グラス等が通信回線に接続している状態を示す図 グラス本体の他の構成例を示す斜視図 ボトル型の飲料用グラスを示す斜視図(a)及び(b) 格納部の構成例(a)〜(c) 本発明グラスの導波管の有無の電波の差異を示すグラス断面図(a)及び(b) 本発明グラスの導波管の金属層の有無の電波の差異を示すグラス断面図(a)及び(b) 電気導電率(伝導率)と表皮深さ(skin depth)について説明及び液体内の電波の減衰距離の計算例 柱状体の前記導波用の空間のサイズ計算例 電波の受信強度の値を導波用の空間内に進入した導体の非接触検知センサーに利用した飲料用グラス例(a)及び(b) 電波の受信強度の値を導波用の空間内に進入した導体の非接触検知センサーに利用した飲料用グラス例(a)及び(b) GPS衛星電波を受信した例 カメラ付携帯の撮影画像の転送例 導波管に特定周波数の音の鳴る弦を張った例(a)及び(b) 飲料用グラスのシステムの内部構成を示すブロック図 音データ解析部の内部処理フローのブロック図 振動子付グラス図 透明バーコードシール付グラス図 画像コンテンツとサウンドコンテンツ同期システム例 飲料用グラスのコンテンツ同期システムの内部処理フローのブロック図 飲料用グラスの店舗情報コンテンツ取得システムの内部処理フローのブロック図 CGキャラクターによる本グラスを用いた対話システムの構成図 CGキャラクターによる本グラスを用いた対話システムの内部処理フローのブロック図 CGキャラクターによる本グラスを用いた対話システムのフローチャート例 CGキャラクターによる本グラスを用いた対話システムのフローチャート例
[飲料用演出グラスの第1の実施の形態]
以下、本発明の飲料用演出グラスの第1の実施の形態を図面を用いて示す。
図1〜図3に示すように、飲料用演出グラス1はグラス本体10、透明部12、格納部20及び導波管30から概略構成される。格納部20の内部に通信装置100が格納される。なお、図2及び図3は各実施の形態で共通して参照するものとする。
グラス本体10は上部開口11を有する有底の筒状体である。グラス本体10の材質としては、一般的なグラスと同様にガラス、樹脂、陶器、磁器等が挙げられる。
透明部12は後述する通信装置の映像表示部に表示された映像を外部から視認するために設けられる。本実施の形態の透明部12は透明性を有しており、グラス本体10の全体に形成される。ユーザーUは格納部20に格納された状態の携帯型通信装置100の映像表示部101の映像コンテンツ150を、透明部12を介してグラス本体10の側面から視認できる。
通信装置100は、映像を表示する映像表示部101、アンテナ111を備える無線通信部110、音声を出力する音声出力部102及びこれらの駆動を制御する制御部200から成る。本実施の形態の通信装置100はこれら映像表示部101、無線通信部110、音声出力部102及び制御部200を一つの筐体内に格納した携帯型通信装置である。
携帯型通信装置100は通信回線Aを介して複数の装置間で音や映像のデータ(電波)をやり取りできる装置の総称であり、例えば携帯電話やスマートフォン、携帯タブレット端末、PDA等が挙げられる。なお、通信回線Aとしてはインターネット等のネットワークや電話回線が挙げられる。
映像表示部101は映像コンテンツ150等の映像を出力する。
音声出力部102は携帯型通信装置100の音声コンテンツ151等のサウンドや通話時の音を出力するためのいわゆるスピーカーである。
マイクロフォン103は携帯型通信装置100の通話時に使用される音声入力装置である。
制御部200は携帯型通信装置100の制御用コンピュータであり、CPUやメモリを有し、映像表示部101や音声出力部102に出力する各種データを制御したり、無線通信部110による通信の制御、マイクロフォン103やその他センサー類の制御等に使用される。
蓋14は携帯型通信装置100の脱落を防止するために蓋である。材質としてはゴムや低反発なウレタン等が挙げられる。
本実施の形態ではグラス本体10の全体をガラス等の透明性を有する材料で形成することでグラス本体10の全体を透明部12にしているが、図4に示すように透明部12をグラス本体10の一部だけに設けてもよい。なお、グラス本体10が透明部12を備えない場合、ユーザーUは携帯型通信装置100から出力される音声だけを聞くことができる。
なお、本発明の飲料用演出グラス1では、通信装置100として必ずしも映像表示部101、無線通信部110、音声出力部102及び制御部200を一つの筐体内に格納した携帯型通信装置を用いる必要は無く、映像表示部101、無線通信部110、音声出力部102、制御部200の各々を別体に、あるいはこれらのうちのいずれかを別体に構成して、それぞれを格納部20内に格納することにしてもよい。
グラス本体10の形状としては図1に示すような取っ手13を備えたいわゆるジョッキ型以外に、図5(a)及び(b)に示すような上部開口11を閉めるための蓋15を有するボトル型であってもよい。
格納部20はグラス本体10の側面又は底部から内部側にのびており携帯型通信装置100を格納するための空間である。図1では格納部20はグラス本体10の底部から上方にのびているが、これ以外に例えば図6(a)に示すようにグラス本体10の側面から斜め上方にのびていてもよい。この場合、携帯型通信装置100の映像表示部101を上方に傾斜させた状態で格納部20に挿入し易くなるという効果、ユーザーUにとって表示部101が見易くなるという効果、ユーザーUが飲料を飲む時に映像コンテンツ150を視認し易くなるという効果を得られる。
また、格納部20は必ずしも図6(b)のようにグラス本体10の中央部に配置する必要はなく、グラス本体10内の飲料の色を利用した映像コンテンツ150に対する演色効果が不要な場合は図6(c)のようにグラス本体10の側面近傍に配置しても良い。ただし、図6(c)の構成の場合、導波管30をグラス本体10の側面近傍に位置する格納部20付近まで近づける必要がある。特にアンテナ111が携帯型通信装置100の背面付近に存在する場合(近年のスマートフォンでは内部の背面側にシート状やチップ状のアンテナが埋め込まれている事が有る)は、無線通信部110での電波の受信電力が非常に弱くなる或は受信不能になる事があるのでこの点は注意しなければならない。
通常、水道水や飲料水等の不純物を有する液体内に進入した電波はその液体の導電率σ[S/m]による減衰により携帯電話や高速無線LAN等に使用される1[GHz]以上の帯域の場合において表皮深さ(skin depth)δ[m]がセンチオーダー以下に短くなり、図9のように電波が進入した表面付近で殆ど減衰してしまい内部には殆ど通らない(更なる詳細は電波工学の専門書を参照されたい)。そのため水中の携帯電話のWifi無線は通常送受信が不可能になる。
導波管30は図7(b)の断面図に示すように導波用の空間31と導体部33から成り、グラス本体10の側面に形成された側部開口16から格納部20内の無線通信部110の近傍までのびている。
導波用の空間31には電波を通す空気等の誘電体32が充填されており、その周囲を導体部33で囲む事により電波を集中させて格納部20内の携帯型通信装置100(無線通信部110)の方向に指向性を強める(誘導する)仕組みになっている。
電波はそのエネルギーが伝わり易い個所から優先して伝わるという物理の基本法則(厳密には最小作用の原理)があるため、電波はグラス本体10内の飲料を避けて回折や反射などを繰り返しながら導波用の空間31内を優先して伝わり、格納部20内の携帯型通信装置100へ導波される(指向性が強まる)ので、グラス本体10内に飲料が充填されていても携帯型通信装置100と外部とが通信できる。
なお、通常、電子レンジやアンテナ給電などのマイクロ波の送電等で用いられる導波管は、電波を通す導波用の空間を囲む導体部として銅やステンレス鋼等の導電率σ[S/m]の大きい金属の層が用いられるが、図7(b)に示すように、本発明では導体部の金属の代わりとしてグラス本体10に充填される電波を減衰させる不純物を有する(厳密には導電率を有する)飲料水等の液体を利用している(つまり導波用の空間31の周囲の液体が導体部33)。そのため導波管30は部品構成的には厳密な意味で導波管でなく本発明の飲料用演出グラス1に特化したその亜種であり、導波用の空間31の周囲に展開される液体が金属の代わりに電波の指向性を格納部20内の携帯型通信装置100へ強めるための電波反射の媒体となるため、原理上は飲料用演出グラス1に充填される液体(飲料)の不純物が多ければ多いほど(厳密には導電率が大きいほど)、つまり飲料用演出グラス1に満たされる液体が電波の通し難い液体で有れば有るほどその能力を発揮する。
導波管30は、格納部20に格納された状態の携帯型通信装置100の無線通信部110のアンテナ111近傍までのびるのが電波の電送効率上好ましく、つまり図7(b)に示すdが小さければ小さいほど好ましい。したがって、導波管30(導波用の空間31)と格納部20とを空間的に繋げても(d=0にしても)よい。
また、透明グラスのデザインは損なうが、図8(b)のように導波用の空間31の周囲を銅等の導電率σ[S/m]の大きい金属層34で覆ってやる事により導波管30の電波の電送効率を更に高める事も可能である。これは金属の導電率は飲料水のそれより遥かに大きいため電波を効率良く反射出来、その分、導体部33が液体のみの場合に比して電波の指向性が一層強まるためである。なお、金属層34の厚さは携帯電話や無線LANに使用される電波の周波数はほぼ0.8〜1[GHz]以上のため0.1[mm]オーダーあれば十分である。
なお、導波用の空間31には誘電体32として電波を通す誘電体であれば空気(空気は最も電波を通しやすい誘電体の一つ)以外の物質が存在してもよい。また導波用の空間31の電波の伝送距離はグラス本体10の直径が限度であり、長くても数センチから十数センチ程度のため、ガラス(ガラスは電波を通す優秀な誘電体)等で導波用の空間31の全てを充填したとしても、ガラスによる電波伝送効率上の影響は理論上計測不能なほど小さく導波機能は十分維持される。グラス本体10内に大量の氷を投下したり、或はグラス本体10内の氷を高速で撹拌したりする事が想定される場合、ガラスやアクリル等の誘電体を導波用の空間31の誘電体32として充填する事により、例えば図7(b)でいえば導波用の空間31にガラスやアクリル等の誘電体を充填してやる事により、氷が導波部30に衝突した際の破損を防ぐ事が可能である。
グラス本体10の側面に形成された側部開口16のサイズの決定方法について説明する。導波管30は飲料を利用する事以外は基本的に通常の導波管と同じであるため、既存の導波管の断面のサイズ決定手法を適用する事が最も適当である。図10のように導波管30はその内部の導波用の空間31の断面(当該断面は側部開口16の形状と等しいものとする。)を構成する辺の内最も長い辺の長さをa[m]、導波管30で送信したい電波の波長をλ[m]とすると、a[m]はλ/2の長さを必ず上回っていなければその波長λ[m]の電波を送信出来ない。この原理を導波用の空間31に適用する事により導波用の空間31の断面(すなわち側部開口16)のサイズが決定出来る。
具体的な手順を挙げると、導波用の空間31の柱状体の断面の形状を仮に長方形(矩形)で作る場合、図10のように長方形の長い方の辺の長さをa[m]、長方形の短い方の辺の長さをb[m]とすると、最初に予め導波用の空間31に通したい電波の周波数[Hz](導波管の遮断周波数という)を決めておき、次に光速[m/s](2.998×10の8乗[m/s]或は3.0×10の8乗[m/s])を上記周波数[Hz]にて割り算する事によりその電波の波長λ[m]を求めて、最後にa[m]=λ/2、b[m]=a/2に決定してやるだけで良い。この手法を用いて例えば無線LAN2.4[GHz]の無線電波を送信したい場合の導波用の空間31の柱状体の面サイズを計算例を示すと、断面サイズは図10の式4及び式5より約6.2[cm]×約3.1[cm]の長方形になる。ただし、実際にはグラス本体10のデザイン形状及び飲料の種類等の影響で前述の手法で求めた理論値(厳密には近似値)と実際の値が乖離する事があるため、前述で求めた断面サイズの各辺の長さに数ミリから一センチ程度の長さ或はグラス本体10内の飲料の表皮深さ1〜3倍程度をプラスしてマージンを取る方が確実である。なお柱状体断面が円形或は楕円形等の場合においても断面サイズの決定手法は基本的に前述と同様の既知の手法で求めた値でよく、必要な場合はマージンをプラスする事により求められる。断面が他の形状については、前述手法のように数式を用いて解析的に数値を求めるのが困難なため、前述の手法を利用してある程度類推して断面サイズを決定するか、或はFDTD法(英:Finite-difference time-domain method; FDTD)やFEM法(英:finite element method; FEM)等の電磁場シミュレーション手法を使ってコンピュータによる数値解析により求めると良い。なおこれらの電磁場シミュレーション手法は本発明を説明する上で直接関係無いため詳細は電波工学や電磁場解析の専門書を参照されたい。
携帯型通信装置100から出力された電波は導波管30の内部を通過してグラス本体10の外部に至り、通信回線Aを介して他の携帯型通信装置100に至る。また、他の携帯型通信装置100から出力された電波は通信回線Aを介してグラス本体10の側面から導波管30の内部を通過して携帯型通信装置100に至る。
電波としては前述のように携帯基地局と携帯型通信装置100との通信に専ら使用される800[MHz]〜2[GHz]帯域の周波数だけでなく、無線LANに使用される2.4[GHz]近傍の周波数帯域や高速無線LAN等に使用される5[GHz]でもよい。格納部20に格納された状態の携帯型通信装置100は基地局経由でも無線LANルーター経由でもインターネット(通信回線A)を介して通信が可能である。
通常、携帯電話端末やスマートフォン端末、PDAタブレット端末にはその電波の受信電力をモニタ出来る電波受信電力測定部112が存在しその値の強弱を同端末内蔵のコンピュータにて視覚的に表示する機能が有る、例えば携帯電話では図7や図8のように受信状況をアンテナ状のアイコンで視覚的に表現される事が多い。本発明ではこれを用いて導波用の空間31に進入した人体や金属製のスプーンを非接触検知出来る。
具体的には図11や図12のように、携帯型通信装置100内の電波受信電力測定部112を用いて、携帯型通信装置100内に受信される電波の受信電力(一般には基準値で除した[dBm]で表記、正確な単位はSI単位系では[dBmW]や[W])をその携帯型通信装置100内の電波受信電力測定部112にてモニターしておき、その値が一定以上減衰しないか監視してやるだけで良い。これは、前述したようにグラス本体10に飲料を充填した時は本グラスの構造上、電波は導波用の空間31を必ず経由して進入してくるため、導波用の空間31に人体の指(手)40(導体)や金属製のスプーン41(導体)の導体が進入した場合は、それが電波を反射する障害物となるため、携帯型通信装置100に受信される電波の受信電力の値がその分だけ減衰する原理に基づく。
なお、原理上は導波用の空間31を全て導体で埋めてやれば電波の受信電力の値は殆ど0[W]或は−100[dBm]を遥かに下回る値(つまり受信不能)になるため、電波の受信電力の値の減衰量よりある程度は導波用の空間31に存在する導体の体積或は位置を予測出来る。具体的には例えば小さな金属製のスプーンを導波用の空間31に入れた場合と大きな金属製のスプーンを入れた場合はその大小が電波の受信電力の値の減衰量として表れるため、これによりその体積の大小が判定出来る。
また、同様に人体の人差指(導体)を導波用の空間31に挿入した場合、導波用の空間31の奥までその指を挿入した方がその入り口まで挿入した場合に比して、手の平や甲の部分までもが進入するため、その分導波用の空間31における手の進入部分の占有体積は増え、それが電波の受信電力の値の減衰量として現れ、これにより導波用の空間31の指のおおよその位置を判別出来る。
更に人体は部位にもよるが銅等の金属の方が導電率が高い良導体であるため(人体は厳密には導体と誘電体の混合物)、両者を同じ体積、同じ位置で導波用の空間31内に進入させた場合は、電波の受信電力の値の減衰量は金属の方が遥かに大きく、これにより導波用の空間31に存在する物体が人体なのか金属製のスプーンなのかの判別も出来る。
また、これらを用いて例えば、図12のように、金属製のスプーン41が進入した場合とそうでない場合に携帯型通信装置100の映像表示部101の映像コンテンツ150を切り替えても良い。また同様に音声出力部(スピーカー)151の音声コンテンツ151を切り替えても良い。また、省エネを図りたい場合、携帯型通信装置100や映像表示部101やその他センサー等の電源のスリープ状態(Sleep)と稼働状態(Active)を切り替えられるようにしても良い。
近年の携帯電話やスマートフォン、PDAタブレット端末には緯度経度の座標取得用のGPS信号受信部を内蔵している機種が多い。本発明では導波管30を内蔵しているため、飲料の充填時でもこれらの電波を受信しGPS座標や住所、その住所近隣の映像コンテンツ150が取得可能である。
具体的にはGPS信号は現在約1.1[GHz]〜1.6[GHz]の帯域の周波数の電波にて運用されており(主流はL1(1575.42 [MHz])、L2(1227.60[MHz])或はL5 (1176.45[MHz]))、図13のようにGPS衛星204からのGPS信号の電波Gは導波用の空間31を通って、携帯型通信装置100内のGPS信号受信部106に受信される。そして、そのGPS信号の電波Gを受信する事により取得したGPS座標(正確にはGPS信号によって計算された飲料用演出グラスのリアルタイムの経度、緯度情報)を、外部のサーバーコンピュータ202に送信し、そのサーバーコンピュータ202内でそのGPS座標(緯度経度の座標)に対応した住所や近隣の情報コンテンツのデータを取得し、それを携帯型通信装置100の映像表示部101に映像コンテンツ150として、或はスピーカー102に音声コンテンツ151として出力する。
また、飲料用演出グラス1がリアルタイムに存在する住所の店舗或は近隣の店舗にて提供されている飲料、食べ物、サービスの情報データを取得して飲料用演出グラス1内に映像コンテンツ150として出力するシステムも構築可能である(詳細は後述のシステムの項目にて説明する)。
携帯電話やスマートフォン或はPDAタブレット端末にはカメラを内蔵している物が多い。また、携帯電話やスマートフォンは通話時の音声入力用にマイクロフォンが内蔵されている。本発明の飲料用演出グラスは、導波管30を内蔵しているため、飲料充填時にでもこれらカメラで撮影した飲料用演出グラス近傍の画像やマイクロフォンで取得した飲料用演出グラス近傍の音声データが送信可能である。
具体的には図14のようにグラス本体10内の携帯型通信装置100内蔵のカメラ(カメラセンサー)104にて飲料用演出グラス近傍の画像の撮影を行い、その画像データ152を無線LAN(2.4[GHz]や5[GHz]等)或は携帯キャリア会社提供のその他無線パケット通信(0.8[GHz]〜3[GHz]等)により、他のサーバーコンピュータ202、他の携帯型通信装置206等に送信すれば良い。同様にしてマイクロフォン103で取得した飲料用演出グラス近傍の音声データ153も送信すれば良い。また、図14のように画像データ152と音声データ153を遠隔地の複数の同飲料用演出グラス1内の携帯型通信装置207に一斉送信する事によりそれら同飲料用演出グラス1内の携帯型通信装置207の表示部101の映像コンテンツ150やスピーカー102の音声コンテンツ151を同時(同期)出力出来るシステムにしても良い。
なお、本発明と直接関係無いが、携帯型通信装置100を格納部20に格納中の場合にその内蔵のカメラ104のシャッターを操作する具体的な方法を記しておく。最も単純な方法は内蔵のカメラ104のタイマー機能を用いてシャッターを動作させるか、前述の電波受信電力測定部112を用いた導波用の空間31に進入した導体による非接触センサーを用いて導波用の空間31に指が進入した場合に内蔵のカメラ104のシャッターが動作するようにしてやれば良い。また、他の具体的な方法としては導波用の空間31は内部の誘電体32として空気や或は薄いガラス(ただし赤外線吸収ガラスは除く)や透明アクリル等を利用している場合は問題無く赤外線を通すため、それら越しに外部から赤外線にて内蔵のカメラ104のシャッターを動作させるようにすれば良い。その他、加速度センサー105や音センサー103を利用して内蔵のカメラ104のシャッターを動作させるようにしても良い
[飲料用演出グラスの第2の実施の形態]
次に、飲料用演出グラスの第2の実施の形態について説明するが、上記第1の実施の形態の飲料用演出グラス1と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図15(a)のように本実施の携帯の飲料用演出グラスでは、導波用の空間31の電波を通す誘電体32は空気とし、その導波用の空間31の本グラス本体10の外側部分の近傍(すなわち側部開口16の近傍)に、ユーザーUが弾く事により特定の周波数の音の鳴る弦120が張られて配置される事により、導波用の空間31にて弦120の音の反響音を発生させて、その反響音の音波を導波用の空間31周囲の液体或は空気を介してグラス本体10の内部へ伝搬させて再に反響音を発生させる事を特徴とする。
これは、楽器のアコースティックギター等を反響音を発生させるためのチェンバーで覆い、ギターのボディ内部で発生した反響音を更に反響用のチェンバーに液体や空気を介して伝えて更に反響させるのと全く同じ原理である。具体的には導波用の空間31が空気の場合において、図15(a)のように導波用の空間31の片側はグラス本体10の外側の空間に開放されて繋がっているため、音の鳴る弦120を側部開口16の近傍に配置した場合、導波管30は構造上、楽器のアコースティックギターとネック部が無い事を除いて同じ構造になり、側部開口16がアコースティックギターのサウンドホール部の役割を果して、音の鳴る弦120で発生した音を内部の弦音反響用空間35、つまり、導波用の空間31に取り込んでその内部で反響音を発生させる事が可能である。更に導波用の空間31は弦音再反響用空間36、つまりグラス本体10の内部の空間の内上部の液体の無い空間とその液体或は空気と介して繋がっているため、弦音反響用空間35で発生した反響音による音波をその液体或は空気を介して弦音再反響用空間36に伝搬させて、弦音反響用空間36で再に反響させて再反響音53を発生させる。
弦音再反響用空間36の容積は飲料用演出グラスの水位量52にて容易に調整出来、弦音再反響用空間36に発生する反響音の強さ、反響音により同空間内に発生する共振音の強さ、周波数特性の3つは、音再反響用空間36の容積に依存するため、それらは飲料用演出グラスの水位量52にて変化させる事が出来る。そのため本飲料用演出グラスは弦の音の2段反響増幅させた反響音を飲料の量によりコントロール出来る弦楽器の一種として機能する。なお、補足しておくと反響音をコントロールするために図15(b)のように飲料用演出グラスの水位量52を下げて、飲料が導波用の空間31の周囲を完全に覆っていない状態にした場合においても導波管30の導波機能(つまり電波の指向性を携帯型通信装置100方向に強める機能)は飲料に浸かっているエリアだけは、その飲料の反射により部分的に機能する。
なお、飲料用演出グラスは通常のアコースティックギターのボディ部と違い現実的には大きな反響音発生用の空間容積は確保出来ないため、通常のアコースティックギターのように周波数の低い低音を鳴らす用途には不向きであり、より高い周波数帯域の音の演奏に適している。
また、弦120が配置される空間は弦音反響用空間35つまり導波用の空間31内であり、ユーザーUは弦120を弾くため(演奏するため)には必然的に導波用の空間31内に指を進入させる必要が有る。そのため、導波用の空間31内に侵入した指40(導体)による電波の受信強度の減衰量を用いた非接触センサー機能によりスピーカー102に出力される音声コンテンツ151と、弦120を弾いた音を同時に鳴らす事が出来る。これにより、音声コンテンツ151をBGMとして弦120の音を演出出来る。また、弦120を弾いた音、弦音反響用空間35による反響音、弦音再反響用空間36による再反響音53、音声コンテンツ151の音の4つを同時に同期して鳴らす楽器を構成する事が可能であり、水量による音色調整機能を用いて、通常の弦楽器では不可能な複雑な音を音声コンテンツ151に反映しながら鳴らせる。
また、本実施の形態においてはマイクロフォン103で取得した音声データを解析するための音声データの周波数スペクトル解析が可能な音データ解析部113を図15や図16のように備えており、 その解析結果により映像コンテンツ150や音声コンテンツ151を変化させている。
具体的にはまず最初に図15(b)のように違う周波数の音が鳴る弦121、122、123、124、125において、図17のように各々の弾いた際の同グラス近傍の音よりその周波数スペクトルデータを高速フーリエ変換(FET)等の既知の計算手段で求めておき、それらをfsDAT121、fsDAT122、fsDAT123、fsDAT124、fsDAT125として周波数スペクトルデータベース部114に予め保存しておき、次に、マイクロフォン103 から前記弦音を含むグラス近傍の音信号DATXが入力された際に、周波数スペクトル取得部115にて音信号DATXの周波数スペクトルデータfsDATXを先ほどと同様の既知の手段にて求める事により取得し、次に周波数スペクトル解析部116にて前記fsDATXがfsDAT121、fsDAT122、fsDAT123、fsDAT124、fsDAT125の内どれに最も近いか比較する事により、ユーザーUが弦121、弦122、弦123、弦124、弦125の内どの弦を弾いたか判別しその解析結果Resultを取得し、次にコンテンツ取得部117にて解析結果Resultに対応する映像コンテンツ150や音声コンテンツ151のデータを取得して、最後にそれらデータを映像表示部101や音声出力部102へ出力させる。
これにより弦を弾く演奏音に応じて映像コンテンツ150や音声コンテンツ151を変化させる事が出来る。また、ユーザーUが弦121、弦122、弦123、弦124、弦125のどれを弾いたか判別し内部コンピュータ200や外部のコンピュータにセンサー信号として送信出来る。なお、本実施の形態ではユーザーUがどの弦を弾いたか周波数スペクトル解析部116にて判別してその解析結果を用いて、映像コンテンツ150や音声コンテンツ151を取得したが、必ずしも弦を判別する必要はなく、例えば特定の周波数の音が検知された場合にそれに対応する映像コンテンツ150や音声コンテンツ151を単純に出力してやるだけでも良い。
なお、音データ解析部113は図16のように内部コンピュータ200の外のソフトウェア或は専用デバイスやICとして備えていても良いし、内部コンピュータ200の内部のソフトウェアとして備えていても良いし、飲料用演出グラス内に内蔵さえされていれば内蔵場所や内蔵形態は問わない。
[飲料用演出グラスの第3の実施の形態]
次に、飲料用演出グラスの第3の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態の飲料用演出グラスと同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の飲料用演出グラスは携帯型通信装置100内部に振動子130を備え、無線通信部110にてデータ送受信時に振動子130が振動する事により飲料用演出グラス内の飲料が振動する事を特徴とする。
具体的には図18のように、グラス本体10に飲料が充填されている状態で、無線通信部110でデータを送受信する際に振動子130が振動する事により、その振動がグラス本体10内の飲料に伝搬され、飲料を介してグラス本体10全体を効率良く振動させる。
飲料が炭酸飲料の場合には振動により炭酸飲料が発泡するためグラス本体10の周囲が騒がしい(noisy)場合においても、ユーザーUはグラス本体10内の発泡を視認する事により飲料用演出グラス内の携帯型通信装置100にデータの受信が有った事を知る事が出来る。
[飲料用演出グラスの第4の実施の形態]
次に、飲料用演出グラスの第4の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態の飲料用演出グラスと同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図19のように本実施の形態の飲料用演出グラスでは、グラス本体10のIDを識別出来るバーコード、或は2次元コードが印刷されたIDコードラベル37がそのグラスの表面の透明部12に張られており、グラス本体10内のカメラ104にてIDコードラベル37を撮影し、その映像データを無線通信部110から導波管30を介して外部のコンピュータに送信可能な事を特徴とする。
具体的にはグラス本体10のIDを識別できるバーコードや2次元コード等を透明なシールに印刷したIDコードラベル37をグラス本体10の透明部12に貼り付ける事により、その透明部12越しにグラス本体10内のカメラ104にてIDコードラベル37のバーコード等を撮影出来るようにして、それを外部のパーソナルコンピュータやサーバー等に送信出来る。
IDコードラベル37のバーコード等が印刷されているエリア以外は透明であるのが好ましく、仮にグラス本体10に充填される飲料が色を有している場合、図19のように予めIDコードラベル37をグラス本体10の底面より高さhの個所に張っておけば、飲料の水位が高さhより上か下かの相対比較をカメラ104の映像データをRGB画像解析することで判定出来る。また、映像データを遠隔地のコンピュータに導波管30を介して無線転送することも出来るため、映像データのRGB画像解析により遠隔地にてグラス本体10のIDを識別しながら飲料の量の監視が出来る。
[飲料用演出システムの第1の実施の形態]
次に、飲料用演出グラスを用いた飲料用演出システムの実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
本システムは図20のように物理的に離れた空間に在る複数の飲料用演出グラス2に対して、各導波管30を用いる事によりグラス本体10に飲料を充填した状態で、各携帯型通信装置100の無線通信部110を用いて、各映像表示部101及び各音声出力部102に同じ映像コンテンツ150及び音声コンテンツ151を同期出力させる事を特徴とする。
具体的に本システムは遠隔地のパーソナルコンピュータやサーバーコンピュータ202に予めユーザーUが同期したい映像コンテンツ150と音声コンテンツ151のデータを送信しておき、それらデータをサーバーコンピュータ202から任意のタイミングで遠隔地の各飲料用演出グラス2に一斉送信して各飲料用演出グラス2で出力するだけで良い。なお、この時、サーバーコンピュータ202から遠隔地の飲料用演出グラス2に送信するタイミングを制御するために、図21のようにグラスセンサー信号検知部208をサーバーコンピュータ202に設ける事により、加速度センサー105等のセンサー信号154がサーバーコンピュータ202に入力された否かを常時監視し、同信号の入力を検知した場合にのみ、一斉送信命令用コマンド155をコンテンツデータ一斉送信部209にて出力し、同期用のデータ156を遠隔地の各飲料用演出グラス2に一斉送信するようにしても良い。
また、同期したい映像コンテンツ150と音声コンテンツ151を任意の時間、世界中の任意の位置で撮影された乾杯行為時の画像と音声にするだけで、場所や時間を超越しての乾杯行為を飲料用演出グラスで再現出来る。またその際に映像コンテンツ150を故人が生前生きていた場合の乾杯行為時に撮影された映像とする事により、故人との乾杯行為が疑似的にではあるが再現出来る。
[飲料用演出システムの第2の実施の形態]
次に、飲料用演出システムの第2の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
本システムはGPS信号受信部を備える飲料用演出グラスを用いるシステムで、飲料用演出グラスで受信したGPS信号の電波Gを用いて計算されたGPS座標に対応した住所或は建物名、或はそのエリアに対応する店舗で提供されている飲み物や食品、イベントのいずれかの映像データを遠隔地に在るサーバーコンピュータ202から取得し、それらを映像コンテンツ150として映像表示部101に表示し、同じく同住所の店舗で提供されている音楽データをサーバーコンピュータ202から取得し、それらを音声コンテンツ151として音声出力部(スピーカー)102から出力する事を特徴とする。
具体的には図22のように最初のSTEP1にて、GPS信号157の電波GをGPS信号受信部106で受信し、次のSTEP2にて、GPS信号157より求めた経度、緯度情報を含む飲料用演出グラスのリアルタイムのGPS座標158を外部のサーバーコンピュータ202に送信して、次のSTEP3にて同サーバーコンピュータ202内の住所取得部210にて、前述のGPS座標158を検索キーとする事により住所データ159を取得して(英:reverse geocoding)、次のSTEP4にて店舗コンテンツ取得部211にて前記住所データ159を検索キーにして既存の検索サーバやその他専用データベース等からその住所の店舗に対応した、具体的には同店舗にて提供中の飲み物や食品の映像コンテンツ150、同店舗にて提供されている音声コンテンツ151のデータ160を取得し、次のSTEP5にてコンテンツデータ送信部212にてそれを飲料用演出グラスに送信して、最後に映像表示部101や音声出力部102に出力する。
[飲料用演出システムの第3の実施の形態]
次に、飲料用演出システムの第3の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
本システムは、図23のように飲料用演出グラスを用いたシステムで、ユーザーUの前方に外部の映像表示装置56を有しており、また、コンピュータ217を有している。コンピュータ217はCGキャラクターの映像コンテンツ165を生成するための映像コンテンツ生成部219と外部の映像表示装置56にCGキャラクターの映像コンテンツ165を出力するための映像コンテンツ出力部220を有しており、グラス本体10内に飲料が充填されている状態で、センサーSDがユーザーUによる飲料用演出グラス1への操作を検知した際に、その操作検知信号164をコンピュータ217に送信する事により、映像コンテンツ生成部219にてCGキャラクターの映像コンテンツ165として目と口を有するキャラクター(CGキャラクター)の映像データを生成し、それをCGキャラクターの映像コンテンツ165として外部の映像表示装置56に出力する。
このように、本システムではユーザーUがCGキャラクターと対話できる。また、飲料用演出グラスに格納される携帯型通信装置100内の小型のコンピュータでは処理能力の観点から実現が難しい高度な3次元コンピュータグラフィックスを利用した架空のCGキャラクター画像をユーザーUの眼前のプロジェクター、大型ディスプレイ等の外部の映像表示装置56でプロジェクタスクリーン57に投影し、ユーザーUによる飲料用演出グラスへの操作によりCGキャラクターの顔部の表情等をコントロールする事が出来る。
更にCGキャラクター画像の生成はコンピュータ217が担当しているため、CGキャラクター画像生成時には飲料用演出グラス内のコンピュータのCPUに高負荷を掛けないため、それに伴う飲料の温度上昇を無くす事が出来る。
図24に処理フローの具体例を示す、最初のSTEP1としてグラス本体10内の携帯型通信装置100内のセンサーSDとして加速度センサー105を用いて、グラス本体10内に飲料が充填されている状態で、飲料用演出グラスに対するユーザーUの操作、他の任意の物体58に衝突させる、傾ける等の操作を検知して、その操作検知信号164を外部のコンピュータ217に送信する。次にSTEP2にて操作検知信号取得部218で操作検知信号164を受信し、次にSTEP3にて映像コンテンツ生成部219で操作検知信号164の値を用いてCGキャラクターの映像データを生成する。次にSTEP4にてそのCGキャラクターの映像データつまりCGキャラクターの映像コンテンツ165を外部の映像表示装置56に出力して終了する。
STEP1はグラス本体10内にて動作する携帯型通信装置100内の内部コンピュータ200等に組み込まれて動作する。
STEP2、STEP3は本グラス本体10外部のコンピュータ217に組み込まれて動作する。
前述した処理フローにおいて飲料用演出グラスに対するユーザーUの操作として、グラス本体10に他の任意の物体58に衝突させる操作とし、グラス本体10に発生した他の任意の物体との衝撃を検知した時に、それを操作検知信号164とし、CGキャラクターの乾杯行為時の画像を操作検知信号164に基づいて映像コンテンツ生成部219で生成するパターンのフローチャートを例として図25に示す。
まず、加速度センサー105の値Value105を取得し、次にValue105を解析してグラス本体10に他の任意の物体58が衝突した事による衝撃を検知した時はdetectedにTrueを代入し、それ以外はdetectedにFalseを代入する。次にdetectedがTrueかFalseか判断してTrueの場合のみグラス本体10に対する操作を検知したとして次の処理に進み、次に操作検知信号164としてdetected_signal164にValue105を代入し、次にそのdetected_signal164とdetectedをコンピュータ217に送信する。次にそのコンピュータ217にてdetected_signal164とdetectedを取得し、次にdetectedがTrueかFalseか判断する。そしてTrueの場合のみグラス本体10に対する操作を検知したとして次の処理に進み、detected_signal164を反映させて”乾杯行為”時のCGキャラクターの画像をCGキャラクターの映像コンテンツ165として生成して、最後にそのCGキャラクターの映像コンテンツ165を外部の映像表示装置56に出力して終了する。
なお、前述のValue105を解析して衝突を加速度センサー105に捉えらえた衝撃によって検知する際のアルゴリズムはValue105が一定の閾値を超えた場合に検知したとしてdetectedにTrueにするアルゴリズム等が考えられるが、これに限定される物ではない。また、detected_signal164つまり前記操作検知信号164をCGキャラクターの映像コンテンツ165に反映して生成するアルゴリムとしては、detected_signal164の大小に応じてCGキャラクターの映像コンテンツ165の顔部の表情を変化させて生成するアルゴリズム等が考えられるが、これに限定される物では無い。同様に前述の変数名を含むフローチャートは同システムを説明する上での一例に過ぎず、他の処理フローを用いて具現化しても良い。
次に前述した処理フローにおいて飲料用演出グラスに対するユーザーUの操作として、飲料用演出グラスを傾斜させる操作とし、傾斜したことを検知した時に、それを操作検知信号164とし、それを反映させたCGキャラクターの映像コンテンツ165を映像コンテンツ生成部219にて生成するパターンのフローチャートを例として図26に示す。
まず、加速度センサー105の値Value105を取得し、次にValue105を解析して傾斜を検知した時はdetectedにTrueを代入し、それ以外はdetectedにFalseを代入する。次にdetectedがTrueかFalseか判断してTrueの場合のみ飲料用演出グラスに対する操作を検知したとして次の処理に進み、次に前記操作検知信号164としてdetected_signal164にValue105を代入する。次にそのdetected_signal164とdetectedをコンピュータ217に送信し、次にそのコンピュータ217にてdetected_signal164とdetectedを取得する。次にdetectedがTrueかFalseか判断してTrueの場合のみ本グラスに対する操作を検知したとして次の処理に進み、detected_signal164を反映させてCGキャラクターの映像コンテンツ165を生成、最後にそのCGキャラクターの映像コンテンツ165を外部の映像表示装置56に出力して終了する。
本システムを用いて、飲料用演出グラスを任意の物体58に衝突させる或は傾斜させる事によりユーザーUはCGキャラクターと乾杯行為を体験する事が出来る。
本発明は、一人で又は遠隔地にいる人らと一緒に楽しむことができ、また、多様な演出効果を得られる飲料用演出グラス、飲料用演出システム、プログラム及び記録媒体に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
A 通信回線
G GPS信号の電波
U ユーザー
L 液体(飲料水)
SD:センサー
1 飲料用演出グラス
2 飲料用演出グラス
10 グラス本体
11 上部開口
12 透明部
13 取っ手
14 蓋
15 蓋
16 側部開口
20 格納部
30 導波管
31 導波用の空間
32 誘電体(空気等)
33 導体部
34 金属の層(導体部)
35 弦音反響用空間
36 弦音再反響用空間
37 IDコードラベル
40 ユーザーの手(導体)
41 金属製のスプーン(導体)
50 カメラ撮影範囲
51 カメラ撮影対象物
52 飲料用演出グラスの水位量
53 再反響音
54 カメラ撮影画像
55 ユーザーの手
56 外部の映像表示装置
57 プロジェクタスクリーン
58 任意の物体
100 携帯型通信装置
101 映像表示部
102 スピーカー
103 マイクロフォン(音センサー)
104 カメラセンサー
105 加速度センサー
106 GPS受信機
110 無線通信部
111 アンテナ
112 電波受信電力測定部
113 音データ解析部
114 周波数スペクトルデータベース部
115 周波数スペクトル取得部
116 周波数スペクトル解析部
117 コンテンツ取得部
120 特定の周波数の音が成る弦
121 特定の周波数の音が成る弦
122 特定の周波数の音が成る弦
123 特定の周波数の音が成る弦
124 特定の周波数の音が成る弦
125 特定の周波数の音が成る弦
130 振動子
150 映像コンテンツ
151 音声コンテンツ
152 カメラ撮影画像データ
153 音声データ
154 センサー信号
155 一斉送信命令用コマンド
156 同期用コンテンツデータ
157 GPS信号
158 GPS座標(経度、緯度)
159 住所データ
160 店舗コンテンツデータ
164 操作検知信号
165 CGキャラクターの映像コンテンツ
200 内部コンピュータ(制御部)
201 パーソナルコンピュータ
202 サーバーコンピュータ
204 GPS衛星
206 他の携帯型通信装置
207 他の携帯型通信装置
208 グラスセンサー信号検知部
209 コンテンツデータ一斉送信部
210 住所取得部
211 店舗コンテンツ取得部
212 コンテンツデータ送信部
217 外部コンピュータ
218 操作検知信号取得部
219 映像コンテンツ生成部
220 映像コンテンツ出力部

Claims (32)

  1. 上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、
    映像を表示する映像表示部、アンテナを備える無線通信部、音声を出力する音声出力部及びこれらの駆動を制御する制御部から成る通信装置を格納するための格納部と、
    前記映像表示部に表示された映像を外部から視認するための透明部と、
    前記グラス本体の側面に形成された側部開口から前記無線通信部の近傍までのびており前記無線通信部の電波を通過させるための導波管とを備えており、
    前記導波管の内部の少なくとも一部に誘電体が充填されており、
    前記導波管はその周囲が飲料で囲まれることによりその内部に電波を通過させる導波機能を発揮することを特徴とする飲料用演出グラス。
  2. 前記通信装置が、前記映像表示部、前記無線通信部、前記音声出力部及び制御部を一つの筐体内に格納した携帯型通信装置であることを特徴とする請求項1に記載の飲料用演出グラス。
  3. 前記側部開口の形状が多角形であり、前記多角形を構成する各辺のうち最も長い辺の長さが前記電波の波長の半分よりも長いことを特徴とする請求項1又は2に記載の飲料用演出グラス。
  4. 前記誘電体が固体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  5. 前記無線通信部の電波の受信電力を測定する電波受信電力測定部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  6. 前記制御部は前記電波受信電力測定部の出力信号を受信し、前記導波管の内部の導体の有無、位置、大きさ及び導電率の少なくとも一つを検知することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  7. 前記制御部は前記電波受信電力測定部の出力信号を受信し、前記映像表示部の映像及び/又は前記音声出力部の音声を変化させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  8. 前記制御部は前記電波受信電力測定部の出力信号を受信し、前記映像表示部のオン/オフを切り替えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  9. 前記導波管の周囲が金属層で覆われていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  10. GPS信号を受信するGPS信号受信部を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  11. 前記グラス本体の状態又は前記グラス本体の周囲の状態を検知するセンサーを備えており、
    前記制御部は前記センサーが送信した検知信号を受信し、出力信号を前記無線通信部を介して外部に送信することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  12. 前記センサーが、前記グラス本体の周囲の音を検知する音センサーであることを特徴とする請求項11に記載の飲料用演出グラス。
  13. 前記センサーが、前記グラス本体の周囲を撮影するカメラセンサーであることを特徴とする請求項11に記載の飲料用演出グラス。
  14. 前記グラス本体の識別情報をコード化して記録したIDコードラベルが前記透明部に貼付されており、
    前記カメラセンサーが前記IDコードラベルを撮影することを特徴とする請求項13に記載の飲料用演出グラス。
  15. 前記センサーが、前記グラス本体の加速度を検知する加速度センサーであることを特徴とする請求項11に記載の飲料用演出グラス。
  16. 振動子を備えており、
    前記制御部は前記出力信号を前記無線通信部を介して外部に送信する際に前記振動子を振動させることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  17. 前記側部開口の周囲に弦を備えており、前記弦が振動して発生する音が前記導波管の内部で反響し、当該反響音の音波が前記導波管を介して前記グラス本体の内部の空気及び/又は液体に伝播されることで、前記グラス本体の内部からも反響音を生じさせることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  18. 前記弦が振動して発生する音の周波数スペクトル解析を行う音データ解析部を備えることを特徴とする請求項17に記載の飲料用演出グラス。
  19. 前記制御部は、前記音データ解析部からの前記周波数スペクトル解析に関する出力信号を受信し、前記出力信号に基づいて前記映像表示部の映像及び/又は前記音声出力部の音声を変化させることを特徴とする請求項18に記載の飲料用演出グラス。
  20. 前記上部開口を開閉する蓋を備えることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
  21. 請求項1〜20のいずれか一項に記載の飲料用演出グラスを備えており、
    前記制御部は、外部サーバーから送信される映像データ及び/又は音声データを前記無線通信部を介して受信し、前記映像表示部に映像コンテンツ及び/又は前記音声出力部に音声コンテンツとして出力することを特徴とする飲料用演出システム。
  22. 請求項13に記載の飲料用演出グラスを備えており、
    前記外部サーバーから送信される映像データ及び/又は音声データが、前記カメラセンサーを利用して所得されたデータであることを特徴とする飲料用演出システム。
  23. 請求項10に記載の飲料用演出グラスを備えており、
    前記制御部は、前記GPS信号受信部が受信したGPS信号に基づいて位置座標情報を所得し、出力信号を前記無線通信部を介して外部サーバーに送信し、
    前記外部サーバーは、前記位置座標情報に該当する住所の店舗で提供されている飲食料品メニュー及び/又はイベントに関するデータを前記無線通信部を介して前記制御部に送信し、
    前記制御部は前記映像表示部に映像コンテンツ及び/又は前記音声出力部に音声コンテンツとして出力することを特徴とする飲料用演出システム。
  24. 請求項11に記載の飲料用演出グラスを備えており、
    外部コンピュータが前記出力信号を受信すると共に所定の映像データを生成して外部の映像表示装置に送信し、前記外部の映像表示装置は前記映像データを映像コンテンツとして表示することを特徴とする飲料用演出システム。
  25. 前記センサーが加速度センサーであり、
    前記制御部は、前記加速度センサーが一定値以上の加速度を検知した際に、乾杯が行われたと判断し、前記出力信号を前記無線通信部を介して前記外部コンピュータに送信することを特徴とする請求項24に記載の飲料用演出システム。
  26. 前記映像コンテンツは少なくとも目と口を有するキャラクターに関するものであり、ユーザーは前記外部の映像表示装置に表示された前記キャラクターと一緒に擬似的に乾杯できることを特徴とする請求項24又は25に記載の飲料用演出システム。
  27. 前記センサーが加速度センサーであり、
    前記制御部は、前記加速度センサーが所定の加速度を検知した際に、前記グラス本体が傾斜したと判断し、前記出力信号を前記無線通信部を介して前記外部コンピュータに送信することを特徴とする請求項24に記載の飲料用演出システム。
  28. 前記映像コンテンツは少なくとも目と口を有するキャラクターに関するものであり、ユーザーは前記外部の映像表示装置に表示された前記キャラクターと一緒に擬似的に飲料を飲んで楽しむことができることを特徴とする請求項24又は27に記載の飲料用演出システム。
  29. 請求項25又は26に記載の飲料用演出システムに用いるプログラムであり、
    前記加速度センサーが一定値以上の加速度を検知した際に、前記制御部は乾杯が行われたと判断し、前記出力信号を前記無線通信部を介して前記外部コンピュータに送信するステップ1と、
    前記外部コンピュータが前記出力信号を受信すると共に所定の映像データを生成するステップ2と、
    前記外部コンピュータが前記映像データを前記外部の映像表示装置に送信するステップ3を含むことを特徴とするプログラム。
  30. 請求項27又は28に記載の飲料用演出システムに用いるプログラムであり、
    前記加速度センサーが所定の加速度を検知した際に、前記制御部は前記グラスが傾斜したと判断し、前記出力信号を前記無線通信部を介して前記外部コンピュータに送信するステップ1と、
    前記外部コンピュータが前記出力信号を受信すると共に所定の映像データを生成するステップ2と、
    前記外部コンピュータが前記映像データを前記外部の映像表示装置に送信するステップ3を含むことを特徴とするプログラム。
  31. 請求項29に記載のプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
  32. 請求項30に記載のプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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