JP6405918B2 - 弾性表面波素子 - Google Patents

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本発明は、弾性表面波素子に関するものである。
従来、弾性表面波(以下SAW:Surface Acoustic Wave)を利用したセンサやフィルタが活用されている。
例えば、遅延型SAW素子は、圧電性材料で構成された基板の上に、2つの櫛形の電極を組み合わせて構成されたストライプ状の電極(以下IDT:Inter Digital Transducer)を備えている。この遅延型SAW素子を利用したセンサでは、2つのIDT間の距離が検出対象、例えば圧力により変化することを利用し、一方のIDTで発生させたSAWを他方のIDTで受信するまでの遅延時間を測定することにより、圧力を検出する。
SAWの速度およびIDT間距離は温度の影響を受けるため、この場合の遅延時間は、圧力だけでなく、温度によっても変化する。そのため、検出精度を向上させるためには、温度による遅延時間の変化を抑制することが重要である。補償素子を設けることにより、理論上は完全に補償できるが、特性の不一致、温度の不一致等の不確実性によって検出精度が低下する。
SiO等の材料をIDTが配置された基板の上の全面に積層し、温度係数を小さくすることで温度特性を抑制する方法が広く用いられている。SiOの厚さは、SAWの波長をλとして、一般に0.2〜0.4λ程度が用いられる。
しかし、IDT上にSiOが積層されていると、電気機械結合係数が低下する。その結果、挿入損失が増加する。これは、センサ動作では信号強度が低下することを意味し、S/N低下につながる。また、動作点のインピーダンスが増加することを意味し、インピーダンス整合が困難になる可能性がある。この問題の対策としてIDT対数を増やすことが考えられるが、帯域の低下を招く。
SAW素子のうち、遅延時間を検出する素子の場合には、SAWの伝播路での速度が温度により変化しなければ、検出精度への影響は少ない。IDT上にSiOがないと周波数の温度変化は抑止できないが、例えばIDTの周波数帯域が動作温度範囲に対して十分に広い場合には、問題にならない。なお、周波数を検出する素子の場合には、IDT上にSiOがないと意味がない。
そのため、2つのIDTの間の伝播路のみにSiOを積層し、温度によるSAWの速度変化を伝播路のみにおいて抑制しても効果的である。これに類似した構成を有するSAW素子は特許文献1に図示されている。なお、特許文献1でこの類似構成を採用する理由は不明である。
特開昭58−61686号公報
しかしながら、上記SAW素子では、伝播路に積層されたSiOの両端面において、形状等の非連続性によりSAWのエネルギーの一部が反射する。そのため、一方のIDTから他方のIDTに達するSAWのエネルギーが減少し、上記電気機械結合係数の低下と同様の問題、つまり利得の低下が生じる。
本発明は上記点に鑑みて、温特抑制膜の付与による利得の低下を抑制する弾性表面波素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一部もしくは全部が圧電材料で構成された圧電基板(2)と、圧電基板の表面上に形成された入力側電極(3)と、圧電基板の表面上であって入力側電極から離れた位置に形成された出力側電極(4)と、圧電基板の表面から内部へ向かう位置であって、入力側電極と出力側電極の間に形成された温特抑制膜(5)と、を備え、入力側電極と出力側電極はそれぞれ、圧電基板の表面内における一方向に平行な歯を有する2つの櫛形電極を、2つの櫛形電極の歯が交互に並ぶように対向して配置することにより構成され、温特抑制膜は、入力側電極に交流電圧を印加することにより発生する弾性表面波の伝播速度について正の温度係数を持つ材料により形成され、温特抑制膜の少なくとも一部は、前記一方向に垂直な平面における断面形状が、圧電基板の表面から離れるに従って細くなる先細り形状であり、入力側電極と出力側電極に対向する面の少なくとも一方が、圧電基板の表面に対してテーパ状であることを特徴とする。
それによれば、温特抑制膜の断面を上記の形状とすることにより、SAWの伝播路における形状の非連続性が低減される。そのため、温特抑制膜の側面におけるSAWのエネルギーの反射による、弾性表面波素子の利得低下を抑制することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における弾性表面波素子の平面図である。 図1のII−II線における断面図である。 従来の弾性表面波素子の断面図である。 第1実施形態における弾性表面波素子の変形例の断面図である。 第2実施形態における弾性表面波素子の平面図である。 第2実施形態における弾性表面波素子の変形例の平面図である。 第3実施形態における弾性表面波素子の断面図である。 第4実施形態における弾性表面波素子の断面図である。 第5実施形態における弾性表面波素子の平面図および断面図である。 第6実施形態における弾性表面波素子の断面図である。 第6実施形態における弾性表面波素子の変形例の平面図および断面図である。 第7実施形態における弾性表面波素子の断面図である。 第7実施形態における弾性表面波素子の変形例の断面図である。 第8実施形態における弾性表面波素子の断面図である。 第8実施形態における弾性表面波素子の変形例の断面図である。 第9実施形態における弾性表面波素子の平面図および断面図である。 第9実施形態における弾性表面波素子の変形例の断面図である。 他の実施形態における弾性表面波素子の斜視図および断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1、図2を用いて説明する。まず、本実施形態の弾性表面波素子1の構成について説明する。弾性表面波素子1は、ここでは圧力センサとして用いられるトランスバーサルフィルタ型の遅延型SAW素子であるが、弾性表面波素子1を荷重や加速度等、他の物理量を検出するセンサとして用いることもできる。また、フィルタとして用いることもできる。
弾性表面波素子1は、圧電基板2の表面上に入力側IDT3、出力側IDT4、温特抑制膜5が形成されたものである。また、弾性表面波素子1は、外部の装置として、電源6、制御装置7を備える。入力側IDT3、出力側IDT4は、それぞれ、本発明の入力側電極、出力側電極に相当する。
圧電基板2は、LiNbO、LiTaO等の圧電性材料で形成された平板状の基板である。
入力側IDT3と出力側IDT4は、圧電基板2の表面上の互いに離れた位置に形成されており、図1に示すように、対向する2つの櫛形電極の歯が互いに平行かつ交互に並ぶように配置されて、それぞれ構成されている。
各櫛形電極の歯はそれぞれ互いに平行であり、各IDTにおける櫛形電極の歯のピッチはλ/2で一定である。ただし、λは本実施形態において使用するSAWの波長である。各櫛形電極はそれぞれ外部装置と接続するための配線と端子を有しており、これにより、入力側IDT3、出力側IDT4はそれぞれ2つの端子を有する。
圧電基板2の表面上であって入力側IDT3と出力側IDT4の間、つまり、入力側IDT3で発生したSAWが出力側IDT4へ伝播する経路には、温特抑制膜5が形成されている。温特抑制膜5は、後述する遅延時間が温度により変化することを抑制するためのものであり、SiO、GeO、BeF等、SAWの伝播速度について正の温度係数を持つ材料で形成されている。
温特抑制膜5の圧電基板2に接する底面は、ここでは各IDTを構成する櫛形電極の歯と平行な辺を有する四角形とされている。また、図2に示すように、温特抑制膜5の断面形状は、ここでは、入力側IDT3と出力側IDT4に対向する面が圧電基板2の表面に対してテーパ状である台形状とされている。
温特抑制膜5は、SAWの伝播速度の温度による変化を抑制するためのものであるので、図1の上下方向における温特抑制膜5の幅は、図1の上下方向におけるSAWの幅以上であることが望ましい。
SAWは、圧電基板2の表面のうち、入力側IDT3を構成する2つの櫛形電極の歯が互いに対向する部分において主に発生し、図1の左右方向へ伝播する。そのため、図1の上下方向におけるSAWの幅は、入力側IDT3を構成する2つの櫛形電極の歯のうち、互いに対向する部分の図1の上下方向における長さとほぼ等しいと考えられる。
よって、図1の上下方向における温特抑制膜5の幅は、対向幅W以上であることが望ましい。ここで、対向幅Wは、入力側IDT3を構成する2つの櫛形電極を、図1に示すように、直線状に延設された互いに平行な複数の歯3aと、歯3aを連結する直線状の基部3bに分けたとき、歯3aのうち、互いに対向する部分の、図1の上下方向における長さである。
さらに、図1の上下方向における温特抑制膜5の幅は、両櫛形電極の歯と基部を合わせた各IDT3、4全体の、図1の上下方向における幅以上であることが望ましい。
入力側IDT3の2つの端子の間には電源6が接続されている。電源6は入力側IDT3に交流電圧を印加してSAWを発生させるものである。出力側IDT4の2つの端子は、入力側IDT3で発生したSAWを受信したときに、圧電効果により生じる電位差あるいは電荷を制御装置7へ出力するためのものである。
制御装置7は、電源6の操作や、入力側IDT3に交流電圧が印加されてから、出力側IDT4から電圧が出力されるまでの遅延時間の測定を行うもので、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。制御装置7の入力端子には出力側IDT4が接続されており、図示しないが出力端子には電源6が接続されている。
弾性表面波素子1は、圧電基板2上にスパッタリング等によりAl等の金属薄膜を形成し、この金属薄膜にフォトリソグラフィおよびエッチングを施して入力側IDT3、出力側IDT4を形成し、熱酸化やCVD等により温特抑制膜5を成膜することで製造される。
つぎに、弾性表面波素子1の動作について説明する。
まず、制御装置7が電源6を操作して、入力側IDT3の2つの端子間に交流電圧を印加する。すると、入力側IDT3を通して圧電基板2に電位差が発生することで、圧電基板2のうち入力側IDT3が形成された部分の表面において、圧電効果によるSAWが発生する。
SAWは圧電基板2の表面のうち温特抑制膜5が形成された部分を通って伝播し、出力側IDT4に到達する。その後、出力側IDT4がSAWを受信する。つまり、圧電基板2のうち出力側IDT4が形成された部分の表面がSAWによって変形し、出力側IDT4の2つの端子間に圧電効果による電位差が発生する。
出力側IDT4の2つの端子間の電位差は制御装置7に出力される。制御装置7は、入力側IDT3に交流電圧が印加されてから、出力側IDT4から電圧が出力されるまでの遅延時間を測定している。
弾性表面波素子1がこのような動作をしているときに、圧電基板2に圧力が加わり、圧電基板2が変形すると、SAWの伝播路の長さが変化し、SAWが入力側IDT3から出力側IDT4へ到達するまでの遅延時間が変化する。例えば、図2の下側から圧力が加わり、圧電基板2が図2の上側に凸となるように変形すると、圧電基板2の表面に沿った入力側IDT3と出力側IDT4との距離、つまりSAWの伝播路の長さが大きくなる。そのため、SAWが入力側IDT3から出力側IDT4へ到達するまでの遅延時間が長くなる。
制御装置7は、ROM等の記憶領域に記憶された遅延時間と圧力の関係をもとに、測定した遅延時間から圧力を検出する。
図3に示すように、従来の弾性表面波素子J1では、温特抑制膜J2の断面形状が、圧電基板2の表面に平行、垂直な各辺により構成される四角形であり、入力側IDT3、出力側IDT4に対向する2つの側面がSAWの進行方向に対して垂直である。そのため、圧電基板2の表面のうち、温特抑制膜J2が形成された部分とそれ以外の部分との形状の非連続性が大きい。この形状の非連続性により、上記の動作のうちSAWが伝播する際に、温特抑制膜J2の入力側IDT3、出力側IDT4に対向する2つの側面においてSAWのエネルギーの一部が反射し、弾性表面波素子J1の利得が低下する。
これに対し、本実施形態の弾性表面波素子1では、温特抑制膜5の断面形状を上記の形状とすることにより、圧電基板2の表面のうち温特抑制膜5が形成された部分とそれ以外の部分との形状の非連続性が低減されている。そのため、温特抑制膜5の入力側IDT3、出力側IDT4に対向する2つの側面におけるSAWのエネルギーの反射による、弾性表面波素子1の利得低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、温特抑制膜5の断面形状を、入力側IDT3と出力側IDT4に対向する面が圧電基板2の表面に対してテーパ状である台形状としたが、温特抑制膜5の断面形状はこれに限らず、図4に示す形状でもよい。
図4(a)に示すように、入力側IDT3と出力側IDT4に対向する面のうち、入力側IDT3に対向する面のみが圧電基板2の表面に対してテーパ状でもよいし、図示しないが、出力側IDT4に対向する面のみが圧電基板2の表面に対してテーパ状でもよい。図4(b)に示すように、入力側IDT3と出力側IDT4に対向し、圧電基板2に対してテーパ状である面が、温特抑制膜5の内側に凹んだ曲面でもよい。図4(c)に示すように、温特抑制膜5の上面が曲面でもよい。図4(d)に示すように、入力側IDT3と出力側IDT4に対向し、圧電基板2に対してテーパ状である面が、温特抑制膜5の外側に凸の曲面でもよい。
つまり、温特抑制膜5の断面形状が、圧電基板2の表面から離れるに従って細くなる先細り形状であり、入力側IDT3と出力側IDT4に対向する面の少なくとも一方が、圧電基板2の表面に対してテーパ状であればよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図5を用いて説明する。本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して温特抑制膜5の形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、図5に示すように、温特抑制膜5の入力側IDT3に対向する面の、圧電基板2の表面に対する法線方向から見た形状が、二等辺三角形状の複数の凸部を図5の上下方向に並べた三角波形状とされている。また、図示しないが、温特抑制膜5の出力側IDT4に対向する面も、同様の形状とされている。この形状により、圧電基板2の表面のうち、温特抑制膜5が形成された部分とそれ以外の部分の音響整合が行われるので、本実施形態によれば、SAWの反射による利得低下を抑制することができる。
この場合、三角波形のピッチPを波長λ以下とすることで、三角波形を構成する複数の凹部におけるSAWの反射を抑制でき、ピッチは小さいほど望ましい。また、三角波形の凹部の深さDは、λオーダー以上とし、目安としてλ/2以上とする。三角波形の凹部の深さは、大きいほど音響インピーダンスの変化が緩やかになり、望ましい。
本実施形態では、温特抑制膜5の入力側IDT3と出力側IDT4に対向する側面の、圧電基板2の表面に対する法線方向から見た形状を、二等辺三角形状の複数の凸部を図5の上下方向に並べた三角波形状とした。しかし、温特抑制膜5の側面の形状はこれに限らず、図6に示す形状でもよい。
温特抑制膜5の側面を、凸部と、凸部に挟まれた凹部に分けたとき、図6(a)に示すように、凹部のみに丸みをつけてもよい。図6(b)に示すように、凸部のみに丸みをつけてもよい。図6(c)に示すように、凸部と凹部の両方に丸みをつけてもよい。図6(d)に示すように、凸部を構成する三角形のうち、温特抑制膜5の輪郭を構成する2つの辺の長さが、互いに異なっていてもよい。図6(e)に示すように、凸部が温特抑制膜5の外側に向かって先細りの台形状でもよい。
また、温特抑制膜5の各IDTに対向する2つの側面のうち、いずれか一方のみの形状を図5、図6に示す形状としてもよい。
つまり、温特抑制膜5の、図5の左右方向における両端部のうち少なくともいずれか一方が、先細り形状の複数の凸部を図5の上下方向に並べた形状とされていればよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図7を用いて説明する。本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して温特抑制膜5の形状と位置を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、図7(a)に示すように、温特抑制膜5の断面形状が、圧電基板2の表面に平行、垂直な各辺により構成される四角形とされている。また、温特抑制膜5の入力側IDT3と出力側IDT4それぞれからの距離が、入力側IDT3、出力側IDT4と温特抑制膜5の端面における反射率の符号が等しい場合では(2n)λ/4、反射率の符号が異なる場合では(2n+1)λ/4とされている。ここで、nは0以上の整数である。反射率の符号が等しく、n=0である場合の温特抑制膜5の配置を図7(b)に示す。
この温特抑制膜5の配置により、温特抑制膜5の入力側IDT3、出力側IDT4に対向する2つの側面が、各IDTの一部として機能するため、本実施形態によれば、SAWの反射の影響を低減し、利得低下を抑制することができる。
以下、本実施形態の上記効果について詳しく説明する。
圧電基板2のうち入力側IDT3が形成された部分の表面において発生したSAWは、圧電基板2の表面のうち温特抑制膜5が形成された部分を通って伝播し、出力側IDT4に到達する。
このとき、温特抑制膜5の入力側IDT3、出力側IDT4に対向する2つの側面においてSAWのエネルギーの一部が反射するが、SAWは温特抑制膜5の側面だけでなく、入力側IDT3、出力側IDT4を構成する各櫛形電極の歯の側面においても反射している。
ここで、反射率の符号が正である場合とは、入射波と反射波の位相が等しい場合であり、反射率の符号が負である場合とは、入射波と反射波の位相が反転する場合である。反射率の符号は、各IDT、温特抑制膜5の厚み、構成する材料、そしてこれらと圧電基板2を構成する材料との組み合わせにより変化する。例えば入力側IDT3を構成する2つの櫛形電極の歯を同じ厚み、材料で構成すれば、入力側IDT3を構成する2つの櫛形電極の歯の側面における反射率の符号はすべて正、または、すべて負となる。
入力側IDT3がこのような構成であれば、入力側IDT3を構成する2つの櫛形電極の歯の側面においてSAWが反射しても、利得の低下は少ない。入力側IDT3のある側面において、出力側IDT4へ向かうSAWが反射しても、櫛形電極の歯のピッチがλ/2であるため、その反射波が他の側面で再び反射した際の反射波は、元のSAWと波形が重なり、再び出力側IDT4へ向かうからである。出力側IDT4においても、同様である。
温特抑制膜5の側面で生じた反射波が入力側IDT3を構成する2つの櫛形電極の歯の側面において反射した際の反射波が、上記と同様に元のSAWと波形が重なるためには、温特抑制膜5と入力側IDT3との距離を、入力側IDT3と温特抑制膜5の端面における反射率の符号が等しい場合では(2n)λ/4、反射率の符号が異なる場合では(2n+1)λ/4とすればよい。温特抑制膜5と出力側IDT4との距離についても、同様である。
温特抑制膜5と各IDTとの距離をこのようにとることで、各IDTにおける場合と同様に利得の低下を抑制できると考えられる。
なお、櫛形電極の歯にはそれぞれSAWの進行方向に垂直な2つの側面があり、実際にはそれぞれの側面においてSAWが反射するが、ここでは、2つの反射波を合わせて、2つの側面の中間において反射したものとみなしている。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について図8を用いて説明する。本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して温特抑制膜5の形状を変更し、絶縁膜8aまたは圧電膜8bを追加したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、図8に示すように、温特抑制膜5の断面形状が、圧電基板2の表面に平行、垂直な各辺により構成される四角形とされている。また、圧電基板2の表面のうち入力側IDT3と出力側IDT4が形成された部分に、例えばSiN等で構成された絶縁膜8aが積層されている。絶縁膜8aと温特抑制膜5は、互いの端部において接しており、2つの絶縁膜8aと温特抑制膜5とで、圧電基板2の表面が覆われている。
本実施形態によれば、絶縁膜8aが追加されているので、温特抑制膜5が形成された部分とそれ以外の部分との音響インピーダンスの差を小さくして、温特抑制膜5の側面でのSAWの反射を低減し、利得低下を抑制することができる。
また、絶縁膜8aとしてSiOに比べて音速の大きい膜、例えばSiNの他、Al、Ta等を付与することで、電気機械結合係数の低下も抑制できる。
さらに、絶縁膜8aに代えてAlN、ScAlN、GaN等の圧電膜8bを用いれば、電気機械結合係数の低下を最小限に抑えることができ、効果的である。
なお、絶縁膜8a、圧電膜8bと温特抑制膜5の厚さを等しくして境界での段差をなくした方が、形状の非連続性を低減し、SAWの反射を抑制できて望ましい。
また、図8の奥行き方向における絶縁膜8a、圧電膜8bの幅は、対向幅W以上であることが望ましく、さらに、図8の奥行き方向における各IDT全体の幅以上であることが望ましい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について図9を用いて説明する。本実施形態の弾性表面波素子1は、反射遅延型の弾性表面波素子であり、第1実施形態における出力側IDT4の代わりに反射器9が用いられ、入力側IDT3が出力側IDTとしての役割も担うものである。また、第1実施形態に対して温特抑制膜5の形状と寸法を変更しているが、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、図9(a)に示すように、出力側IDT4の代わりに反射器9が形成されている。反射器9は、複数の直線状の電極からなる。反射器9を構成する複数の電極は、互いに平行であり、また、入力側IDT3を構成する2つの櫛形電極の歯と平行である。
本実施形態では、温特抑制膜5の断面形状が、圧電基板2の表面に平行、垂直な各辺により構成される四角形とされている。また、温特抑制膜5は、第1実施形態に比べて反射器9の側に寸法が延長され、図9(a)、(b)に示すように、反射器9を覆っている。図9(a)の上下方向における温特抑制膜5の幅は対向幅W以上であることが望ましく、さらに、図9(a)の上下方向における入力側IDT3、反射器9全体の幅より大きいことが望ましい。
温特抑制膜5が形成されていない領域と、形成されている領域とで、SAWの周波数は変わらないが、速度が変化する。そのため、温特抑制膜5が形成されていない領域と、形成されている領域とで、SAWの波長が変化するので、反射器9を構成する複数の電極のピッチを、変化した波長に対応させる必要がある。
温特抑制膜5が形成されていない領域、形成されている領域でのSAWの速度をそれぞれVo、Vsとし、入力側IDT3の歯のピッチをp_IDTとすると、反射器9を構成する複数の電極のピッチp_refは、p_ref=(Vs/Vo)p_IDTである。
本実施形態の弾性表面波素子1では、入力側IDT3が発生させたSAWを反射器9で反射させて、戻ってきたSAWを入力側IDT3で受信する。そして、入力側IDT3への電圧の印加から、入力側IDT3による電圧の出力までの遅延時間を用いて、遅延時間と圧力の関係に基づいて圧力を測定する。この場合、制御装置7の入力端子は入力側IDT3に接続されており、入力側IDT3への電圧の印加と、SAWの受信により発生する電位差の検出は、電源6と、制御装置7のうちの図示しない検出回路とを、図示しない切り替えデバイスにより切り替えて行う。
本実施形態によれば、温特抑制膜5が反射器9を覆っているので、温特抑制膜5が伝播路のみに形成された場合と比べてSAWの反射箇所が少なく、SAWの反射による利得低下を抑制できる。
なお、反射器9はSAWを反射させるだけであり、電気的エネルギーを印加して機械的エネルギーへ変換するものではないので、温特抑制膜5の形成により電気機械結合係数が低下しても、利得の低下等の影響は小さい。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について図10を用いて説明する。本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して温特抑制膜5を圧電基板2に埋め込む構成としたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、図10に示すように、温特抑制膜5が圧電基板2に埋め込まれている。温特抑制膜5の断面形状は、入力側IDT3と出力側IDT4に対向する面が圧電基板2の表面に対してテーパ状である台形状とされている。このような温特抑制膜5は、例えば、エッチングにより圧電基板2に溝を形成し、その際、溝端部が圧電基板2の表面に対してテーパ状となるような条件を用い、その後、温特抑制膜5を成膜して圧電基板2に形成された溝を埋め戻すことによって形成される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。なお、温特抑制膜5の表面と圧電基板2の表面が同一平面を構成することは必須ではないが、同一平面を構成している方が、形状の非連続性によるSAWの反射を低減できて望ましい。
本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して温特抑制膜5を圧電基板2に埋め込む構成としたものであるが、図11に示すように、第2、第3実施形態に対して温特抑制膜5を圧電基板2に埋め込む構成としてもよい。
図11(a)、(b)の変形例では、第2実施形態と同様に、温特抑制膜5の各IDTに対向する面の、圧電基板2の表面に対する法線方向から見た形状が、二等辺三角形状の複数の凸部を図11(a)の奥行き方向に並べた三角波形状とされている。図11(c)の変形例では、第3実施形態と同様に、温特抑制膜5の各IDTそれぞれからの距離が、(2n)λ/4または(2n+1)λ/4とされている。
これらの変形例においても、第2、第3実施形態と同様の効果が得られる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について図12を用いて説明する。本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して圧電基板2の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、図12に示すように、圧電基板2が、基板10の表面上に圧電薄膜11を形成することにより構成されている。基板10は例えばSiCやサファイア等で構成されるが、基板10を圧電材料で構成してもよいし、非圧電材料で構成してもよい。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、圧電薄膜11の厚さは波長λの半分程度が望ましい。
本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して圧電基板2の構成を変更したものであるが、第2ないし第6実施形態に対して圧電基板2の構成を変更してもよい。
第6実施形態に対する変形例を図13に示す。この変形例において、温特抑制膜5の深さは、圧電薄膜11の厚さとの関係においては限定されないが、使用するSAWの波長程度が目安になる。
第2ないし第6実施形態に対して圧電基板2の構成を変更した変形例においても、第2ないし第6実施形態と同様の効果が得られる。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態について図14を用いて説明する。本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して温特抑制薄膜12を追加したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、図14に示すように、圧電基板2の表面上に、入力側IDT3、出力側IDT4を覆うように、温特抑制膜5よりも薄い温特抑制薄膜12が形成されている。温特抑制薄膜12は、温特抑制膜5と連結している。
本実施形態によれば、温特抑制薄膜12が追加されているので、圧電基板2の表面のうち温特抑制膜5が形成された部分とそれ以外の部分との形状の非連続性が低減されている。そのため、温特抑制膜5の入力側IDT3、出力側IDT4に対向する2つの側面におけるSAWのエネルギーの反射による、弾性表面波素子1の利得低下を抑制することができる。
温特抑制薄膜12の厚さは、電気機械結合係数、周波数の温度特性、温特抑制膜5と温特抑制薄膜12の段差部でのSAWの反射を考慮して、最適の厚さとすればよい。
本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して温特抑制薄膜12を追加したものであるが、第2ないし第7実施形態に対して温特抑制薄膜12を追加してもよい。第4実施形態に対して温特抑制薄膜12を追加する場合、温特抑制薄膜12の上に絶縁膜8aまたは圧電膜8bを形成すればよい。第6実施形態に対して温特抑制薄膜12を追加する場合、図15に示すように、圧電基板2に埋め込まれた温特抑制膜5を覆うように温特抑制薄膜12を形成すればよい。
第2ないし第7実施形態に対して温特抑制薄膜12を追加した変形例においても、上記と同様の効果が得られる。
また、本実施形態および上記の変形例においても、第1ないし第7実施形態と同様の効果が得られる。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態について図16を用いて説明する。本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して保護膜13を追加したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、図16(a)、(b)に示すように、温特抑制膜5の大気と接する面、つまり、圧電基板2に接する面以外の表面が保護膜13により覆われている。
このような保護膜13は、例えばSiNやアルミナ等をプラズマCVD等の方法により成膜することで形成できる。
SiOは一般に吸湿性が高く、大気雰囲気等での長時間の使用により特性が変化するが、本実施形態では温特抑制膜5の大気と接する面を保護膜13により覆っているので、温特抑制膜5の特性変化を低減することができる。
本実施形態の弾性表面波素子1は、第1実施形態に対して保護膜13を追加したものであるが、第2ないし第8実施形態に対して保護膜13を追加してもよい。
図17(a)の形態では第1実施形態と第6実施形態を組み合わせたものに対して保護膜13が追加されており、温特抑制膜5のうち、圧電基板2に覆われていない部分の表面が保護膜13で覆われている。図17(b)の形態では第4実施形態に対して保護膜13が追加されており、温特抑制膜5のうち、絶縁膜8a、圧電膜8b、圧電基板2と接していない表面が保護膜13で覆われている。図17(c)の形態では第5実施形態に対して保護膜13が追加されており、温特抑制膜5の表面のうち、圧電基板2に接する面以外の表面が保護膜13で覆われている。図17(d)の形態では第8実施形態に対して保護膜13が追加されており、温特抑制膜5の表面のうち、温特抑制薄膜12、圧電基板2と接していない表面と、温特抑制薄膜12のうち、温特抑制膜5、圧電基板2と接していない表面が、保護膜13で覆われている。
第2ないし第8実施形態に対して保護膜13を追加した変形例においても、上記の効果が得られる。
また、本実施形態および上記の変形例においても、第1ないし第8実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、第4実施形態において、絶縁膜8a、圧電膜8bを、入力側IDT3、出力側IDT4のいずれか一方のみを覆うように形成してもよい。
また、第8実施形態において、温特抑制薄膜12を、入力側IDT3、出力側IDT4のいずれか一方のみを覆うように形成してもよい。
また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
例えば、図18(a)に示すように、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせることが可能である。また、図18(b)、(c)に示すように、第1実施形態と第4実施形態、第1実施形態と第5実施形態を組み合わせることが可能である。
また、図示しないが、第2実施形態と第4、第5実施形態、第3実施形態と第4、第5実施形態、第4実施形態と第5実施形態を組み合わせることが可能である。
また、図示しないが、3つ以上の実施形態を組み合わせることが可能である。
また、上記第1ないし第4、第6ないし第9実施形態における弾性表面波素子1を、上記第5実施形態のように、出力側IDT4の代わりに反射器9を用いた反射遅延型のSAW素子としてもよい。
2 圧電基板
3 入力側IDT
4 出力側IDT
5 温特抑制膜

Claims (7)

  1. 一部もしくは全部が圧電材料で構成された圧電基板(2)と、
    前記圧電基板の表面上に形成された入力側電極(3)と、
    前記圧電基板の表面上であって前記入力側電極から離れた位置に形成された出力側電極(4)と、
    前記圧電基板の表面から内部へ向かう位置であって、前記入力側電極と前記出力側電極の間に形成された温特抑制膜(5)と、を備え、
    前記入力側電極と前記出力側電極はそれぞれ、前記圧電基板の表面内における一方向に平行な歯を有する2つの櫛形電極を、前記2つの櫛形電極の歯が交互に並ぶように対向して配置することにより構成され、
    前記温特抑制膜は、前記入力側電極に交流電圧を印加することにより発生する弾性表面波の伝播速度について正の温度係数を持つ材料により形成され、
    前記温特抑制膜の少なくとも一部は、前記一方向に垂直な平面における断面形状が、前記圧電基板の表面から離れるに従って細くなる先細り形状であり、前記入力側電極と前記出力側電極に対向する面の少なくとも一方が、前記圧電基板の表面に対してテーパ状であることを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 一部もしくは全部が圧電材料で構成された圧電基板(2)と、
    前記圧電基板の表面上に形成された入力側電極(3)と、
    前記圧電基板の表面上であって前記入力側電極から離れた位置に形成された反射器(9)と、
    前記圧電基板の表面から内部へ向かう位置であって、前記入力側電極と前記反射器の間に形成された温特抑制膜(5)と、を備え、
    前記入力側電極は、前記圧電基板の表面内における一方向に平行な歯を有する2つの櫛形電極を、前記2つの櫛形電極の歯が交互に並ぶように対向して配置することにより構成され、
    前記反射器は、前記一方向に平行な複数の直線状の電極で構成され、
    前記温特抑制膜は、前記入力側電極に交流電圧を印加することにより発生する弾性表面波の伝播速度について正の温度係数を持つ材料により形成され、
    前記温特抑制膜の少なくとも一部は、前記一方向に垂直な平面における断面形状が、前記圧電基板の表面から離れるに従って細くなる先細り形状であり、前記入力側電極と前記反射器に対向する面の少なくとも一方が、前記圧電基板の表面に対してテーパ状であることを特徴とする弾性表面波素子。
  3. 前記圧電基板の表面上であって前記入力側電極と前記出力側電極の少なくともいずれか一方を覆う位置に形成された温特抑制薄膜(12)を備え、
    前記温特抑制薄膜は、前記入力側電極に交流電圧を印加することにより発生する弾性表面波の伝播速度について正の温度係数を持つ材料により形成されることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波素子。
  4. 前記圧電基板の表面上であって前記入力側電極と前記反射器の少なくともいずれか一方を覆う位置に形成された温特抑制薄膜(12)を備え、
    前記温特抑制薄膜は、前記入力側電極に交流電圧を印加することにより発生する弾性表面波の伝播速度について正の温度係数を持つ材料により形成されることを特徴とする請求項2に記載の弾性表面波素子。
  5. 前記温特抑制膜の大気に接する表面を、保護膜(13)で覆っていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の弾性表面波素子。
  6. 前記温特抑制膜および前記温特抑制薄膜の大気に接する表面を、保護膜(13)で覆っていることを特徴とする請求項3または4に記載の弾性表面波素子。
  7. 前記圧電基板は、基板(10)上に圧電薄膜(11)を形成することにより構成されることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の弾性表面波素子。
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