JP6405834B2 - 搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート等の被搬送物を搬送する搬送装置、及び、そのような搬送装置を備えた画像記録装置に関する。
従来より、記録部に設けられたノズルから、記録用紙等のシートにインク滴を吐出して画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置では、通常、記録部と対向する位置に、シートを支持する平板状のプラテン(支持部材)が設けられている。プラテン上にはシート搬送装置によってシートが搬送される。シートは、プラテン上において記録部と対向した所定位置になると停止される。このような状態で、記録部からシートにインク滴が選択的に吐出されて、シートに画像が形成される。
特許文献1には、プラテン上に搬送されるシートが収容可能になった給紙カセットの着脱及び給紙カセット内の記録用紙の有無を1つのセンサによって検出する構成が開示されている。この構成では、給紙カセットの上側に、高圧電源等が実装された基板が設けられており、この基板上にセンサが搭載されている。また、給紙カセット内の記録用紙を繰り出す給紙ローラの回転軸に、センサによって検知される検知レバー体が回動可能に設けられている。検知レバー体は、給紙カセット内の記録用紙に当接して回動し、センサは、検知レバー体が所定の位置にまで回動したことを検知する。給紙カセットの着脱および給紙カセット内の記録用紙の有無は、センサによる検知レバー体の回動位置の検知結果に基づいて判定される。
特開2006−282311号公報
給紙ローラの回転軸は、通常、モータの動力が、ギア等の動力伝達機構を介して伝達されているために、回転時に、撓み、反り等の変形が生じるおそれがある。そのため、給紙ローラの回転軸に変形等が生じると、給紙ローラの回転軸に対する検知レバー体の回動時の姿勢等が変化する。この場合には、検知レバー体は、給紙カセットの記録用紙に当接しているにもかかわらず、検知レバー体が所定の回動姿勢にならないために、センサは、給紙カセットの着脱及び給紙カセット内の記録用紙の有無を正確に検出することができないおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、センサによる検出精度の低下を抑制することができる搬送装置、及び、そのような搬送装置を備えた画像記録装置を提供することである。
(1) 本発明に係る搬送装置は、搬送経路の一部を構成しており、第1状態及び第2状態に移動可能な経路構成部材と、上記搬送経路における被搬送物の搬送を制御するための部品が実装された制御基板と、上記制御基板を支持する支持部材と、上記支持部材に支持されており、上記経路構成部材を上記第1状態にする第1スライド位置及び上記第2状態にする第2スライド位置にスライド可能なスライド部材と、上記スライド部材のスライドに連動して移動可能であり、上記スライド部材の上記第1スライド位置から上記第2スライド位置へのスライドに伴って、検知位置から非検知位置へ移動する被検知体と、上記制御基板に搭載されており、上記検知位置の上記被検知体を検知するセンサと、上記支持部材に設けられ、上記被検知体の移動をガイドするガイド部材と、を備える。
このような構成によれば、スライド部材のスライドに連動する被検知体は、センサを搭載した制御基板を支持し、且つ、スライド部材を支持する支持部材に設けられたガイド部材にガイドされることにより、検知位置と非検知位置との間を移動するために、センサによる被検知体の検出精度が低下することを抑制できる。被検知体は、検知位置と非検知位置との間を移動できる構成であればよいために、簡潔な構成とすることができる。
(2) 上記被検知体は、上記ガイド部材にガイドされて上下方向に移動するものであり、上記スライド部材は、上下方向と直交する方向へスライドするものであってもよい。
これにより、被検知体は、スライド部材のスライド方向に直交する方向にスライドする構成であっても、ガイド部材によって安定的に移動することができる。
(3) 好ましくは、上記被検知体は、上下方向に沿った形状であって下端部が上記制御基板よりも下側に位置する本体部と、当該本体部の上部に設けられており、上記検知位置において上記センサに検知される被検知部と、を有する。
これにより、被検知体の配置するためのスペースを小さくすることができる。
(4) 好ましくは、上記スライド部材は、上記第1スライド位置において上記被検知体に当接する当接部を有し、上記当接部は、上記検知位置の上記本体部の下端部に当接する平坦面と、当該平坦面に対して上記第1スライド位置から上記第2スライド位置へのスライド向きの下流側に連続して設けられており、当該下流側になるにつれて上記被検知体を上記検知位置から上記非検知位置へ向かって案内する傾斜面と、を有する。
上記構成によれば、スライド部材のスライドにより、被検知体を円滑に移動させることができる。
(5) 好ましくは、 上記経路構成部材は、被搬送物を搬送する搬送ローラであって、当該搬送ローラに対向して配置された対向ローラと接離可能であり、上記第1状態では上記対向ローラに当接し、上記第2状態では上記対向ローラから離間する。
上記構成によれば、搬送ローラが対向ローラに圧接された状態であることを高精度で検出することができる。
(6) 本発明の他の搬送装置は、被搬送物の収容が可能であり、第1位置及び第2位置にスライド可能な収容トレイと、上記収容トレイをスライド可能に支持するベース部と、上記搬送経路における被搬送物の搬送を制御するための部品が実装された制御基板と、上記ベース部上に支持されており、上記収容トレイの上側において上記制御基板を支持する支持部材と、上記収容トレイのスライドに連動して移動可能であり、上記収容トレイが上記第1位置から上記第2位置へのスライドに伴って検知位置から非検知位置に移動する被検知体と、上記制御基板に搭載されており、上記検知位置の上記被検知体を検知するセンサと、上記支持部材に設けられ、上記被検知体の移動をガイドするガイド部材と、を備える。
上記構成によれば、収容トレイのスライドによって移動する被検知体は、収容トレイをスライド可能に支持すベース部に支持され、且つ、センサを搭載した制御基板を支持する支持部材に設けられたガイド部材にガイドされることにより、検知位置と非検知位置との間を移動するために、センサによる被検知体の検出精度が低下することを抑制できる。従って、収容トレイが供給位置であることを高精度で検出することができる。また、被検知体は、検知位置と非検知位置との間を移動できればよいために、簡潔な構成にすることができる。
(7) 好ましくは、上記第1位置が、上記収容トレイに収容された被搬送物が搬送経路に供給される供給位置であり、上記第2位置が上記供給位置からスライドされた所定位置である。
これにより、収容トレイが供給位置と、供給位置からスライドされた所定位置とのいずれであるかを検出することができる。
(8) 好ましくは、上記被検知体は、上記ガイド部材にガイドされて上下方向に移動するものであり、上記収容トレイは、上下方向と直交する方向へスライドするものである。
このような構成によれば、被検知体はガイド部材により上下方向に移動できればよいために、簡潔な構成とすることができる。
(9) 好ましくは、上記供給位置にある上記収容トレイとの当接により回動する回動部材を更に備え、上記被検知体は、上下方向に沿った形状であって下端部が上記制御基板よりも下側に位置する本体部と、当該本体部の上部に設けられており、上記検知位置において上記センサに検知される被検知部と、を有し、上記回動部材は、上記収容トレイとの当接によって回動すると共に、上記被検知体の上記本体部の下端部に当接して上記被検知体を上記非検知位置に移動させる。
上記構成によれば、被検知体を簡潔な構成とすることができる。また、ベース部上をスライドする収容トレイが供給位置であることを、制御基板上のセンサによって確実に検出することができる。
(10) 好ましくは、上記収容トレイは、被搬送物を支持する支持面を有する平板部と、当該支持面よりも外側の位置において、当該平板部から起立する起立部と、を有し、
上記回動部材は、上記収容トレイのスライドに伴って移動する上記起立部との当接により回動する。
上記構成によれば、収容トレイに設けられた起立部が、支持面にて支持される被搬送物に当接しないために、回動部材が被搬送物に当接するおそれがない。
(11) 本発明に係るさらに他の搬送装置は、搬送経路の一部を構成しており、第1状態及び第2状態に移動可能な経路構成部材と、被搬送物の収容が可能であり、第1位置及び第2位置にスライド可能な収容トレイと、上記収容トレイをスライド可能に支持するベース部と、上記搬送経路における被搬送物の搬送を制御するための部品が実装された制御基板と、上記ベース部上に支持されており、上記収容トレイの上側において上記制御基板を支持する支持部材と、上記支持部材に支持されており、上記経路構成部材を上記第1状態にする第1スライド位置及び上記第2状態にする第2スライド位置にスライド可能なスライド部材と、上記スライド部材のスライドに連動して移動可能であり、上記スライド部材の上記第1スライド位置から上記第2スライド位置へのスライドに伴って、検知位置から非検知位置へ移動する第1被検知体と、上記収容トレイのスライドに連動して移動可能であり、上記収容トレイが上記第1位置から上記第2位置へのスライドに伴って検知位置から非検知位置に移動する第2被検知体と、上記制御基板に搭載されており、上記検知位置の上記第1被検知体を検知する第1センサと、上記制御基板に搭載されており、上記検知位置の上記第2被検知体を検知する第2センサと、上記支持部材に設けられ、上記第1被検知体及び上記第2検知体の移動をガイドするガイド部材と、を備える。
上記構成によれば、被検知体を簡潔な構成とすることができる。また、経路構成部材が、第1状態及び第2状態のいずれであること、ベース部上をスライドする収容トレイが供給位置であることのそれぞれを、制御基板上のセンサによって確実に検出することができる。
(12) 好ましくは、上記ガイド部材は、上記支持部材と一体的に形成されている。
これにより、ガイド部材及び支持部材の製造コストを低減することができる。
(13) 本発明に係る画像記録装置は、 上記搬送装置と、上記搬送装置によって搬送される被搬送物に画像を記録する記録部とを備える。
上記構成によれば、搬送装置が所定の状態であることを高精度で検出することができ、被搬送物に対して適切に画像を記録することができる。
本発明によれば、センサによって検知される被検知体を安定的に移動させることができるために、簡潔な構成とすることができ、しかも、センサによる検出精度の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、筐体14を分解した状態の斜視図である。 図4は、左側面フレーム47及び右側面フレーム48による主要部材の支持構造を説明するための斜視図である。 図5は、左側のスライド部材90Aの斜視図である。 図6は、左側のスライド部材90Aが最も前側にスライドされた状態におけるスライド部材90Aの断面図である。 図7の(A)は、スライド部材90Aを基板支持台14Bとともに示す側面図であり、図7の(B)及び(C)は、それぞれスライド部材90Aの動作を説明図である。 図8は、操作レバー97および給送トレイ20の構成を説明するための斜視図であり、ベース部14A、基板支持台14B等については省略している。 図9は、基板支持台14Bの斜視図である。 図10は、図8の状態から給送トレイ20を前向きにスライドした状態の斜視図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、給送トレイ20が現れている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
図1に示される複合機10(本発明の画像記録装置の一例)は、ファクシミリ機能、プリント機能等の各種の機能を有している。複合機10は、概ね薄型の直方体形状に構成された筐体14と、筐体14内の下部内に装着された給送トレイ20とを有している。給送トレイ20は、筐体14から前向きに引き出し可能になっている。
筐体14の内部には、給送トレイ20の前側部分の上方に、記録用紙12がプリントアウトされる排出用空間13が設けられている。排出用空間13は前方へ開口している。排出用空間13の下方には、プリントアウトされる記録用紙12が載置される排出トレイ21が位置している。排出トレイ21は、給送トレイ20上に支持されている。
図2に示されるように、プリンタ部11は、筐体14内における後側の上部に設けられており、インクジェット方式で被記録媒体に画像を記録する。給送トレイ20の下部には、複数枚の記録用紙12(図2参照)が支持される支持面を備えた平板部22が設けられており、平板部22の支持面上に、記録用紙12が上下方向7に積み重ねられた状態で収容されている。複合機10は、給送トレイ20内に収容された記録用紙12の片面に画像を記録する機能及び記録用紙12の両面に画像を記録する機能を有している。また、複合機10は、CD−ROM、DVD−ROMなどの記録メディアの盤面上に画像を記録する機能も有している。記録用紙12や記録メディアは被記録媒体の一例である。
プリンタ部11の下側には、給送トレイ20内の記録用紙12をプリンタ部11に給送する給送部16が設けられている。給送部16は、給送トレイ20内の最上部の記録用紙12に当接して後ろ向きへ繰り出す給送ローラ25を有している。給送ローラ25は、支持アーム26によって、給送トレイ20内の最上部の記録用紙12に当接する位置と、記録用紙12から上側に離間した位置とに回動可能に支持されている。給送ローラ25には、動力伝達機構27によって図示しない給送モータの動力が伝達される。
筐体14における後部には、給送部16によって給送トレイ20から繰り出される記録用紙12を上方に向けて搬送する第1搬送経路33が設けられている。第1搬送経路33は、後側に位置する外周ガイド部材33Aと、前側に位置する内周ガイド部材33Bとによって、後側に突出した円弧状に構成されている。
給送トレイ20から繰り出される記録用紙12は、第1搬送経路33の下端部から第1搬送経路33内に進入し、第1搬送経路33の上端部から前向きに排出される。プリンタ部11の上部には、第1搬送経路33を搬送された記録用紙12が直線的に搬送される第2搬送経路34が前後方向8に沿って設けられている。第2搬送経路34は、第1搬送経路33の上端部から、排出トレイ21の後側端部の上方にまで達している。
第2搬送経路34には、第1搬送ローラ対59と、プラテン42と、第2搬送ローラ対44と、経路切換ガイド36と、反転ローラ対45とが順番に設けられており、それぞれが第2搬送経路34の一部を形成している。
第1搬送ローラ対59は、上側に配置された第1搬送ローラ60と、下側に配置されたピンチローラ61と、を備えている。第1搬送ローラ対59は、第2搬送経路34において記録用紙12を搬送する場合には、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とが相互に圧接された状態とされて、第1搬送ローラ60が回転駆動される。
第1搬送ローラ対59と第2搬送ローラ対44との間に配置されたプラテン42は、第2搬送経路34内を搬送される記録用紙12を下方から支持する。プラテン42の上方には、プラテン42に支持された記録用紙12に画像を記録する記録部24が設けられている。
第1搬送ローラ対59の近傍には、プラテン42上へ搬送される記録用紙12に当接してプラテン42側に押し付ける当接部材80が設けられている。当接部材80が当接した記録用紙12は、左右方向9に沿って波打った状態とされる。
プラテン42よりも上方には、前後方向8に所定の間隔をあけた状態でそれぞれが左右方向9に沿って延びる第1ガイドレール56及び第2ガイドレール57が設けられている。記録部24は、第1ガイドレール56及び第2ガイドレール57にスライド可能に支持されたキャリッジ40と、キャリッジ40の下部に配置された記録ヘッド38と、を有している。記録ヘッド38には、複数の吐出口から下方に向かってインクを吐出するノズル39が設けられている。ノズル39には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。
プラテン42の前方に配置された第2搬送ローラ対44は、下側に配置された第2搬送ローラ62と、上側に配置された対向ローラ63とを備えている。第2搬送ローラ対44は、記録用紙12を搬送する場合には、下側の第2搬送ローラ62が対向ローラ63に圧接されて回転駆動される。
経路切換ガイド36は、第2搬送ローラ対44によって搬送される記録用紙12が当接すると、当該記録用紙12が経路切換ガイド36の上方を通過する状態になる。また、後述されるように、経路切換ガイド36を通過して反転ローラ対45へ案内された記録用紙12が、その後端部が経路切換ガイド36と反転ローラ対45との間に位置する場合に、経路切換ガイド36と当接することによって、経路切換ガイド36の下方へ案内される。
反転ローラ対45は、下側の反転ローラ67と、反転ローラ67の上方に配置された反転対向ローラ68とを備えている。反転ローラ67は、正逆回転可能である。反転対向ローラ68は、反転ローラ67に圧接した状態において、反転ローラ67の回転に追従して回転する。
反転ローラ67が回転する向きは、記録用紙12が前向きに搬送される場合を正転と称し、記録用紙12が後向きに搬送される場合を逆転と称する。記録用紙12の片面にのみ画像が記録される場合には、反転ローラ67が正転され、反転ローラ対45により搬送される記録用紙12が排出トレイ21上に排出される。
記録用紙12の両面に画像が記録される場合には、反転ローラ67が正転されて、片面に画像が記録された記録用紙12の後端部が反転ローラ対45を通過する直前まで搬送された後に、反転ローラ67が逆転される。これにより、記録用紙12は、経路切換ガイド36に向かって後向きに搬送されて、経路切換ガイド36の下方へ案内される。経路切換ガイド36の下方から第1搬送経路33の下端部にかけて分岐搬送ガイド71が設けられている。分岐搬送ガイド71によって第3搬送経路73が形成されている。分岐搬送ガイド71に沿って搬送される記録用紙12は、中間搬送ローラ対72によって第1搬送経路33の下端部にまで搬送される。
[筐体14]
図3に示されるように、筐体14は、下側のベース部14Aと、ベース部14Aにおける前側部分の上方に設けられた基板支持台(支持部材)14Bと、を有している。基板支持台14B上には、制御基板14Cが設けられている。
ベース部14Aは、左右方向9の両側において前後方向8に沿って設けられた側部構成体14D及び14Eを有している。各図には示されていないが、側部構成体14D及び14Eには、電源装置、インクカートリッジ等が設けられている。各側部構成体14D及び14Eの前側の上部は、連結体14Fによって連結されている。側部構成体14D及び14E、並びに連結体14Fによって、排出用空間13が区画されている。給送トレイ20は、側部構成体14D及び14Eの間において、排出用空間13に対して前後方向8へスライド可能である。
制御基板14Cには、記録用紙12の搬送、記録部24におけるインクの吐出等の制御のための部品が実装されている。また、制御基板14Cにおける左側の側部の後側部分に、第1センサ14M(右側)及び第2センサ14N(左側)が、左右方向9に並んだ状態で搭載されている。左側の第2センサ14Nは、給送トレイ20の着脱を検出するために設けられており、右側の第1センサ14Mは、後述するスライド部材90Aのスライド位置を検出するために設けられている。
ベース部14Aにおける後側部分の左右方向9の両側に、上下方向7及び前後方向8に沿って拡がる左側面フレーム47及び右側面フレーム48が設けられている。左側面フレーム47及び右側面フレーム48には、第1ガイドレール56及び第2ガイドレール57が支持されている。なお、図3及び図4では、第2ガイドレール57が省略されている。図4に示されるように、第1ガイドレール56には、当接部材80が取り付けられている。当接部材80は、第1ガイドレール56の前側の下方に向かって延出した複数の当接本体部81を有している。各当接本体部81は、第1搬送ローラ対59の前側部分を覆っており、それぞれの先端部には、プラテン42上の記録用紙12に当接する当接部81Aが設けられている。
[左側面フレーム47及び右側面フレーム48]
左側面フレーム47及び右側面フレーム48のそれぞれには、切り欠き部47A、48Aが設けられている。切り欠き部47A、48Aには、第1搬送ローラ60におけるローラ軸60Aの両側の各端部が回転可能に支持されている。
左側面フレーム47及び右側面フレーム48のそれぞれには、第2搬送ローラ62のローラ軸62Aが回転可能な状態で上下方向7に移動可能に支持されている。第2搬送ローラ62のローラ軸62Aには、プラテン42の前側の側部が回動可能に支持されている。左側面フレーム47及び右側面フレーム48には、反転ローラ67のローラ軸67A(図2参照)を支持する支持孔部47B及び48Bがそれぞれ設けられている。支持孔部47B及び48Bは、ローラ軸67Aの両側の各端部を上下方向7に移動可能な状態で回転可能に支持する。
[スライド部材90A及び90B]
左側面フレーム47及び右側面フレーム48のそれぞれの内側には、前後方向8に沿って延びるスライド部材90A及び90Bが設けられている。スライド部材90A及び90Bは、ほぼ同様の構成になっており、それぞれが、左側面フレーム47及び右側面フレーム48の最下部に設けられたガイド板47G及び48G(図3参照)上に前後方向8へのスライド可能に支持されている。第2搬送ローラ62のローラ軸62A及び反転ローラ67のローラ軸67Aは、スライド部材90A及び90Bのスライドによって上下方向7にスライドされる。
図5〜図7(A)に示されるように、スライド部材90Aの後端部には、プラテン42を上下方向7に回動させるスライドカム部93が設けられている。スライドカム部93の上面は、スライド部材90Aの前後方向8へのスライドによってプラテン42を上下方向7に移動させるカム面になっている。
スライド部材90Aには、スライドカム部93の前側から順に、第1平坦面92Bと第1傾斜面92Cとが連続して設けられている。第1傾斜面92Cは、前側になるにつれて高くなるように傾斜している。第1傾斜面92Cのさらに前側には、第2搬送ローラ62を上方へ付勢する第1付勢機構94が設けられている。
スライド部材90Aには、第1付勢機構94の前向きに順番に、第2平坦面92Dと、第2傾斜面92Eとが連続して設けられている。第2傾斜面92Eは、第1傾斜面92Cと同様に、前側になるにつれて高くなるように傾斜している。第2傾斜面92Eの前側には、反転ローラ67を上方へ付勢する第2付勢機構95が設けられている。
スライド部材90Aの前端部には、連結部96が設けられている。連結部96は、基板支持台14Bにて囲まれた領域内に配置された操作レバー97(図8参照)に連結されている。右側のスライド部材90Bは、連結部96の構成のみが異なっていること以外はスライド部材90Aと同様の構成になっている。スライド部材90Bにおける連結部96の構成については後述する。
<第1付勢機構94及び第2付勢機構95>
スライド部材90Aの第1付勢機構94は、第1傾斜面92Cの前側に連続して設けられた回動部材94Aと、この回動部材94Aを上方に付勢するコイルバネ(弾性部材)94Bと、を有している。回動部材94Aの前側の端部は、左右方向9に沿った水平な軸を中心に回動するように、スライド部材90Aに支持されている。
回動部材94Aの上面は、第2搬送ローラ62のローラ軸62Aに当接する当接部になっており、当接部における前側の部分には、第2搬送ローラ62のローラ軸62Aが前後方向8にスライドすることを規制する規制部94Fが設けられている。規制部94Fは、ローラ軸62Aが嵌合する円弧形状の凹面になっている。回動部材94Aの当接面には、規制部94Fの後側に連続して平坦な第1領域94Gが設けられており、さらに、この第1領域94Gの後側に、後側になるにつれて低くなるように傾斜した第2領域94Hが設けられている。
コイルバネ94Bは、回動部材94Aにおける第1領域94Gの下側から回動部材94Aを上方に付勢している。回動部材94Aの前側部分の下側には、上下方向7に沿って下方へ延出する係合アーム94Jが設けられている。係合アーム94Jの下側の先端部は、前側に突出した係合部94K(図6参照)になっている。スライド部材90Aには、回動部材94Aの前側において、係合アーム94Jの係合部94Kに係合して回動部材94Aが所定位置よりも上方へ回動することを制限する第1制限部92Kが設けられている。
回動部材94Aは、第1制限部92Kによって上方への回動が規制された状態よりも若干下方に回動すると、第1付勢機構94の前側の第1傾斜面92Cに連続する傾斜状態になる。
反転ローラ67を上方へ付勢する第2付勢機構95は、第1付勢機構94と同様の構成であり、回動部材95Aとコイルバネ95Bとを有している。回動部材95Aの上面の当接面が、規制部95F、第1領域95G、第2領域95Hになっている。回動部材95Aには、係合部95K(図6参照)を有する係合アーム95Jが設けられており、スライド部材90Aには、回動部材95Aの後側に、係合アーム95Jの係合部95Kに係合する第2制限部92Mが設けられている。第2付勢機構95の前側に設けられた第2傾斜面92Eは、第1傾斜面92Cと同様の傾斜状態になっている。
<連結部96>
連結部96は、第2付勢機構95の前側に連続して設けられたスイッチ用カム部96Aと、スイッチ用カム部96Aの前側に連続して設けられた連結本体部96Bと、を有している。連結本体部96Bは、スライド部材90Aの最前部に位置しており、基板支持台14Bにおける左側の側面部14Gに対向している。
スイッチ用カム部96Aの上面は、第1センサ14Mにて検知される第1被検知体17A(図7参照)を上下方向7にスライドさせるカム面になっている。詳細には、カム面は、後側から前側にかけて順番に、第1カム面96D、第2カム面96E、第3カム面96Fになっている。第1カム面96Dは前後方向8に沿った平坦面である。第2カム面96Eは、前側になるにつれて低くなるように傾斜している。第3カム面96Fは、第2カム面96Eの前端から前後方向8に沿った状態で連続した平坦面である。
連結本体部96Bは、第3カム面96Fの前端から上方に突出しており、上面が第1カム面96Dよりも上方に位置する平坦面である。連結本体部96Bには、操作レバー97に設けられた結合部97D(図8参照)が係合する。
図4に示されるように、右側のスライド部材90Bにおける連結部96は、スイッチ用カム部96Aが設けられずに、連結本体部96Bの上面と上下方向7において同じ位置の平坦な上面を有する平板状に構成されている。
<操作レバー97及び給送トレイ20>
スライド部材90A及び90Bが連結される操作レバー97は、図8及び図10に示されるように、左右方向9の両側に前後方向8に沿って配置されたスライドロッド部97Aと、両スライドロッド部97Aにおける前部同士を連結する連結体97Bと、を有している。各スライドロッド部97Aは、基板支持台14Bの側面部14G及び14H(図3参照)の内側の上部に沿って配置されている。連結体97Bは、左右方向9に沿って配置されており、左右方向9の中央部には、前側に突出した操作部97Cが設けられている。両スライドロッド部97A及び連結体97Bは樹脂によって一体的に成型されている。
図8および図10に示されるように、左右両側のスライドロッド部97Aの後端部には、外側に突出する結合部97Dがそれぞれ設けられている。また、各スライドロッド部97Aにおける外側面の前端部には、外側に突出するガイド突起97Eがそれぞれ設けられている。
図9に示されるように、基板支持台14Bにおける左側の側面部14Gの後部には、係合孔14Sが設けられている。図示されていないが、右側の側面部14Hにも同様の係合孔が設けられている。それぞれ係合孔14Sには、操作レバー97における左右の結合部97D(図10参照)がスライド可能に貫通している。係合孔14Sを通過した各結合部97Dは、スライド部材90A及び90Bに設けられた連結部96の連結本体部96Bに連結されている(図8および図10参照)。従って、操作レバー97が係合孔14Sに沿ってスライドされると、結合部97Dに連結されたスライド部材90A及び90Bが一体となって前後方向8にスライドする。
左側の側面部14Gにおける前側部分には、ガイド孔14Tが設けられている。図示されていないが、右側の側面部14Hにも同様のガイド孔が設けられている。ガイド孔14Tには、左右のスライドロッド部97Aにおける前端部に設けられたガイド突起97Eがそれぞれスライド可能に嵌合している。各ガイド孔14Tは、左右の側面部14G及び14Hの前端部において上下方向7に沿った垂直部分と、垂直部分の上端部から後側の斜め上方に向かって緩やかに傾斜した部分とを有している。
[第1センサ14M及び第2センサ14Nの検出機構]
制御基板14Cに設けられた第1センサ14M及び第2センサ14Nのそれぞれは、発光部と受光部とが相互に対向して配置された透過型の光センサによって構成されており、発光部による発光方向が左右方向9に沿った状態で制御基板14C上に搭載されている(図3参照)。図3に示されるように、第1センサ14M及び第2センサ14Nは、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bのそれぞれを検知するようになっている。第1被検知体17A及び第2被検知体17Bは、上下方向7にスライド可能な状態で、制御基板14Cの後側の側縁に近接して設けられている。図8及び図10に示されるように、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bのそれぞれは、上下方向7に沿って直線状に延びる帯板状の本体部17Dを有しており、各本体部17Dの上端部には、第1センサ14M及び第2センサ14Nにて検知される被検知部17Eが設けられている(図10参照)。
それぞれの被検知部17Eは、図10に示されるように、第1センサ14M及び第2センサ14Nのそれぞれの上側において前後方向8の前向きへ突出した平板部分17Gと、この平板部分17Gから第1センサ14M及び第2センサ14Nのそれぞれの発光部と受光部との間の検知領域に向かって突出する突出部17Hとを備えている。被検知部17Eの突出部17Hは、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bのそれぞれが下向きにスライドされると、第1センサ14M及び第2センサ14Nによって検知され、上向きにスライドされると、第1センサ14M及び第2センサ14Nによって検知されない状態(非検知状態)になる。
図9に示されるように、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bのそれぞれは、基板支持台14Bにおける左側の側面部14Gの後側部分に設けられたガイド部材18によって上下方向7ヘのスライド可能に支持されている。ガイド部材18は、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bのそれぞれを上下方向7にガイドするガイド部18Aと、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bのそれぞれを下方に付勢するコイルバネ18Cを支持する支持部18Bとを有している。支持部18Bは、ガイド部18Aの後部に配置されている。なお、図8及び図10では、ガイド部18Aが省略されている。
図9に示されるように、コイルバネ18Cのそれぞれは、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bのそれぞれの後側に、上下方向7に沿って伸縮可能な状態で支持部18Bに支持されている。各コイルバネ18Cの下端部は、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bのそれぞれの本体部17Dから後向きに突出したバネ座(図示せず)によって支持されている。支持部18Bには、各コイルバネ18Cの上端部が係合するバネ受け18Eが設けられている。各コイルバネ18Cは、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bのバネ座と、支持部18Bのバネ受け18Eとの間において圧縮状態になっており、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bのそれぞれを下向きに付勢している。
第1被検知体17Aの下端部は、左側のスライド部材90Aにおける連結部96のスイッチ用カム部96Aに当接しており、スライド部材90Aの前後方向8へのスライドによりスイッチ用カム部96Aに摺接して上下方向7にスライドする(図7参照)。
図9に示されるように、第2被検知体17Bの下端部は、第1被検知体17Aの下端部よりも下方に位置しており、第2被検知体17Bの下方に、回動部材19が設けられている。回動部材19は、左右方向9に沿って水平に配置された回動軸19Aと、回動軸19Aの軸心を中心として回動する回動部19Bとを有している。回動軸19Aは、第2被検知体17Bの下端部よりも前方の下側において、ベース部14Aにおける左側の側部構成体14D(図3参照)に支持されている。
回動部19Bは、回動軸19Aに回動可能に嵌合された円筒部19Dと、円筒部19Dから後側の下方に向かって延びる下側アーム部19Eと、円筒部19Dから下側アーム部19Eの上方に向かって延びる上側アーム部19Fとを有している。第2被検知体17Bの下端部は、コイルバネ18Cの付勢力により上側アーム部19Fに当接している。回動部材19は、給送トレイ20が前後方向8にスライドされることにより回動して、第2被検知体17Bを上下方向7にスライドさせる。
図8及び図10に示されるように、給送トレイ20における左側の側部には、起立部23が設けられている。起立部23は、記録用紙12が載置される平板部22の支持面よりも左側の外側の位置において、平板部22から起立した状態になっている。起立部23が設けられる位置は、左側のスライド部材90Aがスライドする領域よりも外側であって、基板支持台14Bにおける左側の側面部14Gの後端部の下側に対応する位置になっている。起立部23の上面は平坦な当接面23Aになっている。
<スライド部材90Aにおけるスライド位置の検出動作>
操作レバー97は、通常、後側にスライドされた状態なっており、スライド部材90Aは第1スライド位置になっている。この第1スライド位置では、第2搬送経路34を構成する第1搬送ローラ対59、第2搬送ローラ対44、反転ローラ対45のそれぞれは、記録用紙12を搬送することができる状態になっている。すなわち、ピンチローラ61が第1搬送ローラ60に圧接され、第2搬送ローラ62が対向ローラ63に圧接され、反転ローラ67が反転対向ローラ68に圧接された第1状態になっている。また、プラテン42は、記録部24に接近した位置において水平状態になっている。
この場合、第1付勢機構94及び第2付勢機構95では、回動部材94A及び95Aの上面における規制部94F及び95Fに、第2搬送ローラ62のローラ軸62A及び反転ローラ67のローラ軸67Aが嵌合している。これにより、ローラ軸62A及び67Aは、前後方向8にスライドするおそれがなく、第2搬送ローラ62及び反転ローラ67が対向ローラ63及び反転対向ローラ68に安定的に圧接されている。
また、スライド部材90Aのスイッチ用カム部96Aにおいては、第1被検知体17Aの下端部が、最も低い第3カム面96Fに当接した状態になっており、第1センサ14Mによって被検知部17Eが検知されている。
このような状態で、例えば、第2搬送経路34にジャムが生じた場合、或いは記録用紙12に代えてCD等の記録媒体にプリントする場合等には、第2搬送経路34が下側に広がるように、操作レバー97が前方にスライド操作される。これにより、図7(B)に示されるように、第1付勢機構94及び第2付勢機構95では、回動部材94A及び95Aの当接部におけるローラ軸62A及び67Aの当接位置は、規制部94F及び95Fから平坦な第1領域94G及び95Gに変化し、ローラ軸62A及び67Aは第1領域94G及び95G上を後向きに摺動する。この場合、第2搬送ローラ62及び反転ローラ67は、上下方向7の位置がほとんど変化しないために、対向ローラ63及び反転対向ローラ68のそれぞれとの圧接状態が維持されている。
また、スイッチ用カム部96Aにおいては、第1被検知体17Aの下端部が当接する位置が、第3カム面96Fから傾斜状態になった第2カム面96Eに変化し、第1被検知体17Aは徐々に上昇する。そして、第1付勢機構94及び第2付勢機構95において、ローラ軸62A及び67Aが回動部材94A及び95Aの第1領域94G及び95Gに当接している間に、第1被検知体17Aの下端部は第1カム面96Dに当接する。これにより、第1被検知体17Aの上端部の被検知部17Eが、第1センサ14Mによって検知されない状態になる。
このような状態になると、第2搬送ローラ対44及び反転ローラ対45のそれぞれによる記録用紙12のニップが、その後に迅速に解消されるものと判定して、第2搬送経路34に記録用紙12の搬送の駆動源となるモータの停止等の各種制御が開始される。
このような状態で、さらにスライド部材90A及び90Bが前方にスライドされると、第1付勢機構94及び第2付勢機構95では、図7(C)に示されるように、回動部材94A及び95Aの当接部におけるローラ軸62A及び67Aの当接位置は、平坦な第1領域94G及び95Gから傾斜状態の第2領域94H及び95Hに変化する。これにより、ローラ軸62A及び67Aが徐々に下降し始め、第2搬送ローラ62及び反転ローラ67は、対向ローラ63及び反転対向ローラ68のそれぞれから離間し始める。この場合、スイッチ用カム部96Aにおいては、第1被検知体17Aの下端部と第1カム面96Dとの当接状態が維持される。
その後、さらにスライド部材90A及び90Bが前方にスライドされると、回動部材94A及び95Aがローラ軸62A及び67Aから離間し、ローラ軸62A及び67Aは、スライド部材90Aに設けられた第1傾斜面92Cを摺接する。その後、ローラ軸62A及び67Aが、スライド部材90Aの第1平坦面92Bに当接した状態になる。スライド部材90Aがこのようスライド位置(第2スライド位置)になると、第2搬送ローラ62及び反転ローラ67は、対向ローラ63及び反転対向ローラ68のそれぞれから所定の距離だけ離間した状態(第2状態)になる。
操作レバー97が、最も前側にスライド操作された第2スライド位置から後向きにスライド操作されて第1スライド位置とされる場合には、上述の動作とは反対に動作される。この場合、スイッチ用カム部96Aにおいては、第1被検知体17Aの下端部が当接する位置が、第1カム面96D、第2カム面96E、第3カム面96Fと順番に変化する。そして、ローラ軸62A及びローラ軸67Aのそれぞれが、第1領域94G及び95Gと当接している間に、第1センサ14Mは、第1被検知体17Aの被検知部17Eを検知する。これにより、第2搬送ローラ62及び反転ローラ67が、対向ローラ63及び反転対向ローラ68のそれぞれに圧接された第1状態であると判定し、所定の制御が開始される。
<給送トレイ20の着脱の検出動作>
給送トレイ20が、ベース部14Aにて囲まれた領域内に収容された状態では、給送トレイ20は、収容された記録用紙12を供給できる給紙位置(第1位置)になっている。この場合、図8に示されるように、回動部材19における下側アーム部19Eは、給送トレイ20の起立部23の上面の当接面23Aに当接している。このような状態では、回動部材19の下側アーム部19Eは、回動軸19Aを中心として上側に回動した位置になっており、下側アーム部19Eと一体となった上側アーム部19Fも上側の回動位置になっている。
このような状態では、上側アーム部19Fに当接した第2被検知体17Bは、上側のスライド位置になっており、第2センサ14Nは、第2被検知体17Bの被検知部17Eを検知しない非検知状態になっている。第2センサ14Nがこのような非検知状態の場合には、給送トレイ20が筐体14内に装着された状態であり、給送トレイ20に収容された記録用紙12は、給送部16によって第1搬送経路33に搬送することが可能な給紙位置であると判定される。
このような状態で、給送トレイ20が前向きにスライド操作されると、起立部23も前向きに移動する。これにより、回動部材19の下側アーム部19Eは、起立部23の当接面23Aから離間されて、下向きに回動される。これにより、下側アーム部19Eと一体となった上側アーム部19Fも下向きに回動され、上側アーム部19Fに当接した第2被検知体17Bは下向きにスライドされる。その結果、第2センサ14Nは、第2被検知体17Bの被検知部17Eを検知した状態になる。これにより、給送トレイ20は、筐体14内に装着された給紙位置から前側に離れた所定位置(第2位置)になったものと判定される。給送トレイ20がこのような第2位置になると、給送トレイ20内への記録用紙の補充が可能になる。
[実施形態の効果]
本実施形態では、第2搬送ローラ対44の圧接及び離間と、反転ローラ対45の圧接及び離間とを、第1センサ14Mによって安定的に判定することができる。また、筐体14に対する給送トレイ20の着脱も、第2センサ14Nによって、確実に、しかも、安定的に検出することができる。
また、第1センサ14M及び第2センサ14Nが制御基板14Cに実装されているために、それぞれに対する電力、信号等の送受信のためのハーネス等が不要になる。これにより、コストを低減することができる。また、制御基板14Cにおける比較的小さなスペースを利用して、第1センサ14M及び第2センサ14Nを実装することができるために、スペース効率を向上させることができる。第1被検知体17Aが、基板支持台14Bに設けられたガイド部材18でガイドされるために、第1センサ14Mによる検出精度が、より一層向上する。
また、第1被検知体17Aが、ガイド部材18によって、スライド部材90Aのスライド方向である前後方向8に直交する方向である上下方向7に移動されることにより、第1被検知体17Aの移動を安定させることができる。
さらには、第1被検知体17Aの被検知部17Eを、上下方向7に沿った形状の本体部17Dの上端部に設けて、本体部17Dの下端部を制御基板14Cよりも下方に位置させているために、第1被検知体17Aを配置するためのスペースを小さくすることができる。
また、スライド部材90Aにおける第1付勢機構94の当接部において、平坦な第1領域94Gと傾斜した第2領域94Hとを連続させることにより、スライド部材90Aのスライドによる第1被検知体17Aの移動を円滑にすることができる。
さらに、第1搬送ローラ対44の当接及び離間と、反転ローラ対45の当接及び離間とを行うスライド部材90Aのスライドに基づいて、それぞれの圧接状態を検出していることから、その検出精度が向上する。
また、第2センサ14Nによって給送トレイ20の給紙位置を検出する構成であれば、給送トレイ20が給紙位置であることを確実に検出することができる。
さらに、第2被検知体17Bが、ガイド部材18によってガイドされることにより、第2被検知体17Bの移動が安定する。また、第2被検知体17Bの移動方向が、給送トレイ20の移動方向と直交する上下方向7であっても、ガイド部材18により第2被検知体17Bを安定的に上下方向7に移動させることができる。
さらにまた、給紙位置の給送トレイ20との当接により回動する回動部材19によって第2被検知体17Bがスライドされるために、第2被検知体17Bを簡潔な構成とすることができる。また、給送トレイ20が給紙位置であることを、制御基板14C上の第2センサ14Nによって確実に検出することができる。
さらに、回動部材19が給送トレイ20の起立部23との当接により回動するために、回動部材19が給送トレイ20内の記録用紙12に当接するおそれがない。
さらにまた、ガイド部材18が、基板支持台14Bと一体的に形成されているために、ガイド部材18及び基板支持台14Bの製造コストを低減することができる。
[変形例]
上記の実施形態では、スライド部材90Aのスライド位置と、給送トレイ20のスライド位置との両方を検出する構成であったが、いずれか一方のスライド位置を検出する構成としてもよい。また、スライド部材90A及び90Bのスライド方向、給送トレイ20のスライド方向は、前後方向8に限らず、前後方向8に対して傾斜した方向であってもよい。さらに、第1被検知体17A及び第2被検知体17Bも、上下方向7に移動する構成であったが、このような構成に限らず、上下方向7に対して傾斜した方向に移動する構成であってもよい。また、給送トレイ20のスライド位置を検出するために回動部材19を用いない構成としてもよい。この場合には、第2被検知体17Bの下端部を給送トレイ20に直接当接させて、給送トレイ20のスライドによって、第2被検知体17Bを検知位置と非検知位置とに移動させる構成とされる。
14B・・・基板支持台
14M・・・第1センサ
14N・・・第2センサ
34・・・・第2搬送経路
62・・・・第2搬送ローラ
63・・・・対向ローラ
67・・・・反転ローラ
90A・・・スライド部材

Claims (11)

  1. 搬送経路の一部を構成しており、第1状態及び第2状態に移動可能な経路構成部材と、
    上記搬送経路における被搬送物の搬送を制御するための部品が実装された制御基板と、
    上記制御基板を支持する支持部材と、
    上記支持部材に支持されており、上記経路構成部材を上記第1状態にする第1スライド位置及び上記第2状態にする第2スライド位置にスライド可能なスライド部材と、
    上記スライド部材のスライドに連動して移動可能であり、上記スライド部材の上記第1スライド位置から上記第2スライド位置へのスライドに伴って、検知位置から非検知位置へ移動する被検知体と、
    上記制御基板に搭載されており、上記検知位置の上記被検知体を検知するセンサと、
    上記支持部材に設けられ、上記被検知体の移動をガイドするガイド部材と、を備え
    上記被検知体は、上記ガイド部材にガイドされて上下方向に移動するものであり、
    上記スライド部材は、上下方向と直交する方向へスライドするものである搬送装置。
  2. 上記被検知体は、上下方向に沿った形状であって下端部が上記制御基板よりも下側に位置する本体部と、当該本体部の上部に設けられており、上記検知位置において上記センサに検知される被検知部と、を有する請求項に記載の搬送装置。
  3. 上記スライド部材は、上記第1スライド位置において上記被検知体に当接する当接部を有し、
    上記当接部は、上記検知位置の上記本体部の下端部に当接する平坦面と、当該平坦面に対して上記第1スライド位置から上記第2スライド位置へのスライド向きの下流側に連続して設けられており、当該下流側になるにつれて上記被検知体を上記検知位置から上記非検知位置へ向かって案内する傾斜面と、を有する請求項に記載の搬送装置。
  4. 上記経路構成部材は、被搬送物を搬送する搬送ローラであって、当該搬送ローラに対向して配置された対向ローラと接離可能であり、上記第1状態では上記対向ローラに当接し、上記第2状態では上記対向ローラから離間する請求項1からのいずれかに記載の搬送装置。
  5. 被搬送物の収容が可能であり、被搬送物が通過する搬送経路へ収容された被搬送物が供給される供給位置、及び上記供給位置からスライドされた所定位置にスライド可能な収容トレイと、
    上記収容トレイをスライド可能に支持するベース部と、
    上記搬送経路における被搬送物の搬送を制御するための部品が実装された制御基板と、
    上記ベース部上に支持されており、上記収容トレイの上側において上記制御基板を支持する支持部材と、
    上記収容トレイのスライドに連動して移動可能であり、上記収容トレイが上記供給位置から上記所定位置へのスライドに伴って検知位置から非検知位置に移動する被検知体と、
    上記制御基板に搭載されており、上記検知位置の上記被検知体を検知するセンサと、
    上記支持部材に設けられ、上記被検知体の移動をガイドするガイド部材と、を備える搬送装置
  6. 上記被検知体は、上記ガイド部材にガイドされて上下方向に移動するものであり、
    上記収容トレイは、上下方向と直交する方向へスライドするものである請求項に記載の搬送装置。
  7. 上記供給位置にある上記収容トレイとの当接により回動する回動部材を更に備え、
    上記被検知体は、上下方向に沿った形状であって下端部が上記制御基板よりも下側に位置する本体部と、当該本体部の上部に設けられており、上記検知位置において上記センサに検知される被検知部と、を有し、
    上記回動部材は、上記収容トレイとの当接によって回動すると共に、上記被検知体の上記本体部の下端部に当接して上記被検知体を上記非検知位置に移動させる請求項に記載の搬送装置。
  8. 上記収容トレイは、被搬送物を支持する支持面を有する平板部と、当該支持面よりも外側の位置において、当該平板部から起立する起立部と、を有し、
    上記回動部材は、上記収容トレイのスライドに伴って移動する上記起立部との当接により回動する請求項に記載の搬送装置。
  9. 搬送経路の一部を構成しており、第1状態及び第2状態に移動可能な経路構成部材と、
    被搬送物の収容が可能であり、第1位置及び第2位置にスライド可能な収容トレイと、
    上記収容トレイをスライド可能に支持するベース部と、
    上記搬送経路における被搬送物の搬送を制御するための部品が実装された制御基板と、
    上記ベース部上に支持されており、上記収容トレイの上側において上記制御基板を支持する支持部材と、
    上記支持部材に支持されており、上記経路構成部材を上記第1状態にする第1スライド位置及び上記第2状態にする第2スライド位置にスライド可能なスライド部材と、
    上記スライド部材のスライドに連動して移動可能であり、上記スライド部材の上記第1スライド位置から上記第2スライド位置へのスライドに伴って、検知位置から非検知位置へ移動する第1被検知体と、
    上記収容トレイのスライドに連動して移動可能であり、上記収容トレイが上記第1位置から上記第2位置へのスライドに伴って検知位置から非検知位置に移動する第2被検知体と、
    上記制御基板に搭載されており、上記検知位置の上記第1被検知体を検知する第1センサと、
    上記制御基板に搭載されており、上記検知位置の上記第2被検知体を検知する第2センサと、
    上記支持部材に設けられ、上記第1被検知体及び上記第2検知体の移動をガイドするガイド部材と、を備える搬送装置。
  10. 上記ガイド部材は、上記支持部材と一体的に形成されている請求項1,,又はのいずれかに記載の搬送装置。
  11. 請求項1から10のいずかに記載の搬送装置と、
    上記搬送装置によって搬送される被搬送物に画像を記録する記録部とを備える画像記録装置。
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