JP6405590B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機に関する。
遠心圧縮機は、回転するインペラの内部に作動流体を流通させることで、インペラが回転する際に発生する遠心力を利用して作動流体を圧縮する。遠心圧縮機としては、複数のインペラを備えることで、作動流体を段階的に圧縮する多段式の遠心圧縮機や、複数のピニオン軸の軸端にインペラを取り付けるギアド圧縮機が知られている。
このような遠心圧縮機を有する構造として、例えば、特許文献1には、歯車を介して三つの遠心圧縮機が組み合わされた圧縮機ユニットが記載されている。特許文献1に記載の圧縮機ユニットの遠心圧縮機では、スクロール流路に繋がる環状流路の流路幅を調節するための流路幅調節部を有している。流路幅調節部は、ケーシングにボルトで固定されるディスクプレートと、環状流路におけるディスクプレートの突出量を調節するジムとを有している。流路調節部では、ジムの厚みを選択することで、環状流路に対するディスクプレートの突出量を調整して、流路幅を調節している。
特開2013−174230号公報
ところで、多段式の遠心圧縮機の場合、複数のダイアフラムが、ケーシングの内部で回転軸の軸線方向に並んで一体に連結されている。複数のダイアフラムは、内部に作動流体が流れる吸込流路、ディフューザ流路、曲がり流路、リターン流路、及び吐出流路などの流路が形成されている。
この流路に圧縮された作動流体が流通することで、ケーシングの内部では圧力差が生じる。そのため、複数のダイアフラムには軸線方向へのスラスト力が作用し、隣り合うダイアフラムの接触部分には、局所的に高い応力が発生する。
しかしながら、高い応力に対する強度信頼性を確保するために、ダイアフラム全体を強度の高い材料で形成すると、加工しづらくなり、加工コストが非常に大きくなってしまう。
本発明は、加工コストを低減しながら、強度信頼性を確保することが可能な圧縮機及び静止部材を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様における圧縮機は、回転軸に取り付けられたインペラと、前記インペラを前記回転軸の径方向の外側から覆うケーシングとを備え、前記ケーシングは、前記回転軸の軸線方向に相互に接続され、前記軸線方向を向く流路形成面が形成されている複数の静止部材と、を有し、前記複数の静止部材のうち、前記軸線方向に隣接する二つの静止部材の前記流路形成面が互いに向かい合うことによって、前記回転軸の径方向に延びる流路が形成され、隣接する前記静止部材のうち前記軸線方向の少なくとも一方の静止部材は、前記流路形成面が形成されている静止部材本体と、前記静止部材本体よりも強度の高い材料によって形成されるとともに前記流路形成面に設けられ、前記流路に流れる流体を案内する案内部と、を有し、前記流路形成面は、前記インペラの径方向の外側を向く面に対向する前記静止部材本体のインペラ対向面の前記軸線方向の端部に接続されて前記軸線方向を向くことによって前記流路の一部を画成し、前記案内部は、前記流路形成面よりも前記軸線方向に突出するように設けられて前記流路内に配置される翼体と、前記翼体の延在方向の一方の端部に接続され、前記回転軸の周方向に延びて前記静止部材本体に固定される台座部とを有し、前記台座部は、前記軸線方向の一方の端面の面積が、前記翼体の前記軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成される
このような構成によれば、流路に設けられる案内部を強度の高い材料とすることで、隣接する他の静止部材の流路形成面と案内部が接触することで、案内部に局所的に高い応力が発生した場合であっても強度信頼性を確保することができる。加えて、案内部を静止部材本体部よりも強度の高い材料で形成することで、静止部材中の加工しづらい領域を少なくすることができる。
また、隣接する他の静止部材と接触した際に、高い応力の発生する翼体を高い強度の材料で形成することができる。したがって、静止部材としての強度信頼性を高い精度で確保することができる。
また、軸線方向の一方の端面の面積が、翼体の軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成された台座部によって、静止部材本体と案内部とが固定されることで、案内部を介して静止部材本体が受ける応力を低減することができる。
本発明の第二の態様における圧縮機は、回転軸に取り付けられたインペラと、前記インペラを前記回転軸の径方向の外側から覆うケーシングとを備え、前記ケーシングは、前記回転軸の軸線方向に相互に接続され、前記軸線方向を向く流路形成面が形成されている複数の静止部材と、を有し、前記複数の静止部材のうち、前記軸線方向に隣接する二つの静止部材の前記流路形成面が互いに向かい合うことによって、前記回転軸の径方向に延びる流路が形成され、隣接する前記静止部材のうち前記軸線方向の少なくとも一方の静止部材は、前記流路形成面が形成されている静止部材本体と、前記静止部材本体よりも強度の高い材料によって形成されるとともに前記流路形成面に設けられ、前記流路に流れる流体を案内する案内部と、を有し、前記流路形成面は、前記インペラの径方向の外側を向く面に対向する前記静止部材本体のインペラ対向面の前記軸線方向の端部に接続されて前記軸線方向を向くことによって前記流路の一部を画成し、前記案内部は、前記流路形成面よりも前記軸線方向に突出するように設けられて前記流路内に配置される翼体と、前記翼体の延在方向の他方の端部に接続され、前記回転軸の周方向に延びる受け部とを有し、前記受け部は、前記軸線方向の他方の端面の面積が、前記翼体の前記軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成される
このような構成によれば、軸線方向の他方の端面の面積が、翼体の軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成された受け部によって、隣接する他の静止部材と接触することで、案内部を介して、隣接する他の静止部材が受ける応力を低減することができる。
本発明の第三の態様における圧縮機では、第二の態様において、前記案内部は、前記翼体の延在方向の一方の端部に接続され、前記回転軸の周方向に延びて前記静止部材本体に固定される台座部を有し、前記台座部は、前記軸線方向の一方の端面の面積が、前記翼体の前記軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成されていてもよい。
本発明の第四の態様における圧縮機は、回転軸に取り付けられたインペラと、前記インペラを前記回転軸の径方向の外側から覆うケーシングとを備え、前記ケーシングは、前記回転軸の軸線方向に相互に接続され、前記軸線方向を向く流路形成面が形成されている複数の静止部材と、を有し、前記複数の静止部材のうち、前記軸線方向に隣接する二つの静止部材の前記流路形成面が互いに向かい合うことによって、前記回転軸の径方向に延びる流路が形成され、隣接する前記静止部材のうち前記軸線方向の少なくとも一方の静止部材は、前記流路形成面が形成されている静止部材本体と、前記静止部材本体よりも強度の高い材料によって形成されるとともに前記流路形成面に設けられ、前記流路に流れる流体を案内する案内部と、を有し、前記案内部は、前記インペラへ前記流体を流入させる吸込流路と、前記吸込流路に前記流体を前記ケーシングの外部から導入する吸込口とを形成する。
このような構成によれば、流路の中でも大きな空間として形成される吸込口及び吸込流路の周りの高い応力を受ける部分を強度の高い材料で形成することができる。つまり、隣接する他の静止部材と接触した際に、吸込流路及び吸込口内では接触部分が案内部以外に無いことで、案内部には高い応力が発生する。ところが、案内部が高強度の材料で形成されていることで、大きな流路を形成する領域に設けられた案内部の強度信頼性を確保することができる。
本発明の第五の態様における圧縮機では、第四の態様において、前記静止部材本体は、前記案内部が前記軸線方向の前記流路側へ向かって移動することを規制する規制部を有していてもよい。
このような構成によれば、流路に対する案内部の軸線方向の位置を高い精度で定めることができる。
本発明の第六の態様における圧縮機は、回転軸に取り付けられたインペラと、前記インペラを前記回転軸の径方向の外側から覆うケーシングとを備え、前記ケーシングは、前記回転軸の軸線方向に相互に接続され、前記軸線方向を向く流路形成面が形成されている複数の静止部材と、を有し、前記複数の静止部材のうち、前記軸線方向に隣接する二つの静止部材の前記流路形成面が互いに向かい合うことによって、前記回転軸の径方向に延びる流路が形成され、隣接する前記静止部材のうち前記軸線方向の少なくとも一方の静止部材は、前記流路形成面が形成されている静止部材本体と、前記静止部材本体よりも強度の高い材料によって形成されるとともに前記流路形成面に設けられ、前記流路に流れる流体を案内する案内部と、を有し、前記静止部材本体は、前記案内部が前記軸線方向の前記流路側へ向かって移動することを規制する規制部を有する。
本発明の第七の態様における圧縮機では、第六の態様において、前記流路形成面は、前記インペラの径方向の外側を向く面に対向する前記静止部材本体のインペラ対向面の前記軸線方向の端部に接続されて前記軸線方向を向くことによって前記流路の一部を画成し、前記案内部は、前記流路形成面よりも前記軸線方向に突出するように設けられて前記流路内に配置される翼体を有していてもよい。
本発明の第八の態様における圧縮機では、第七の態様において、前記案内部は、前記翼体の延在方向の一方の端部に接続され、前記回転軸の周方向に延びて前記静止部材本体に固定される台座部を有し、前記台座部は、前記軸線方向の一方の端面の面積が、前記翼体の前記軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成されていてもよい。
本発明の第九の態様における圧縮機では、第七または第八の態様において、前記案内部は、前記翼体の延在方向の他方の端部に接続され、前記回転軸の周方向に延びる受け部を有し、前記受け部は、前記軸線方向の他方の端面の面積が、前記翼体の前記軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成されていてもよい。
本発明によれば、案内部を静止部材本体よりも強度の高い材料で形成することで、加工コストを低減しながら、強度信頼性を確保することができる。
本発明の実施形態の遠心圧縮機の概略断面図である。 本発明の第一実施形態における第三ダイアフラムを説明する要部断面図である。 本発明の第一実施形態における第三ダイアフラムを軸線方向の下流側から見た概略図である。 本発明の第二実施形態における第三ダイアフラムを説明する要部断面図である。 本発明の第二実施形態における第三ダイアフラムを軸線方向の下流側から見た概略図である。 本発明の第三実施形態における第三ダイアフラムを説明する要部断面図である。 本発明の第三実施形態における第三ダイアフラムを軸線方向の下流側から見た概略図である。 本発明の第四実施形態における第三ダイアフラムを説明する要部断面図である。 本発明の第四実施形態における第三ダイアフラムを軸線方向の下流側から見た概略図である。 本発明の第五実施形態における第一ダイアフラムを説明する要部断面図である。 本発明の第五実施形態における第一ダイアフラムを軸線方向の上流側から見た概略図である。
《第一実施形態》
以下、本発明に係る第一実施形態について図1から図3を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の圧縮機は、複数のインペラ3を備える一軸多段式の遠心圧縮機100である。
遠心圧縮機100は、軸線Pを中心として回転するロータ2と、ロータ2を外周側から覆うケーシング10と、を備えている。
ロータ2は、軸線Pを中心に回転する回転軸20と、回転軸20とともに回転する複数のインペラ3と、を有している。
回転軸20には、モータ等の駆動機(不図示)が連結されており、この駆動機によって回転駆動されている。回転軸20は、軸線Pを中心とする円柱状をなして軸線Pの延びる軸線方向に延在している。回転軸20は、後述する軸受10bによって軸線方向の両端が回転可能に支持されている。
インペラ3は、回転軸20に取り付けられて、回転軸20とともに回転することによって遠心力を利用してプロセスガス(作動流体)Gを圧縮する。インペラ3は、回転軸20に複数取り付けられている。本実施形態のインペラ3は、回転軸20に対して軸線方向の両側に配置された軸受10bの間に配置されている。インペラ3は、ディスク31と、ブレード32と、カバー33とを備えた、いわゆるクローズ型のインペラである。
ディスク31は、それぞれ回転軸20における軸線方向の中央位置Cに向かって、回転軸20の径方向の外側に漸次拡径する円盤状に形成されている。
ブレード32は、ディスク31から軸線方向に突出するように形成されている。ブレード32は、回転軸20の周方向に所定間隔をあけて複数形成されている。
カバー33は、軸線方向におけるディスク31とは反対側から複数のブレード32を覆っている。カバー33は、ディスク31に対向する円盤状に形成されている。
インペラ3は、ディスク31、ブレード32、及びカバー33によって内部にインペラ流路30が画成されている。インペラ流路30は、軸線方向の上流側の入口から流入して圧縮されたプロセスガスGを径方向の外側の出口に排出する。
複数のインペラ3は、軸線方向においてブレード32の向きが互いに軸線方向の反対側を向く二組の三段式の第一インペラ群3A及び第二インペラ群3Bを構成している。
本実施形態の遠心圧縮機100は、第一インペラ群3A及び第二インペラ群3Bの軸線方向に配列された三つのインペラ3に対応するように、第一圧縮機段101(最前段圧縮機段)、第二圧縮機段102、及び第三圧縮機段103(最終段圧縮機段)の三段の圧縮機段をそれぞれ備えている。
遠心圧縮機100の第一インペラ群3Aが配置されている側では、プロセスガスGが軸線方向の一方側を上流側として、中央位置C側である軸線方向の下流側に向かって段階的に圧縮されながら流れる。遠心圧縮機100の第二インペラ群3Bが配置されている側では、第一インペラ群3Aで圧縮された後のプロセスガスGが、軸線方向の他方側を上流側として、中央位置C側である軸線方向の下流側に向かって段階的に圧縮されながら流れる。したがって、第一インペラ群3Aと第二インペラ群3Bとでは、軸線方向の中央位置Cを境界として、軸線方向の上流側と下流側とが逆になっている。
ここで、軸線方向の一方側とは、回転軸20の第一端部側であって、図1の紙面左側である。また、軸線方向の一方側とは、回転軸20の第一端部側とは反対側の第二端部側であって、図1の紙面右側である。つまり、第一インペラ群3Aでは、軸線方向の上流側は図1の紙面左側であり、軸線方向の下流側は図1の紙面右側である。反対に、第二インペラ群3Bでは、軸線方向の上流側は図1の紙面右側であり、軸線方向の下流側は図1の紙面左側である。
遠心圧縮機100の第一インペラ群3Aが配置されている側で圧縮されて回転軸20の中央位置C付近に到達したプロセスガスGは、遠心圧縮機100の第二インペラ群3Bが配置されている側に導入される。その後、プロセスガスGは、遠心圧縮機100の第二インペラ群3Bが配置されている側で圧縮が行われ、再度中央位置C付近に到達するようになっている(図1の点線を参照)。したがって、遠心圧縮機100の第一インペラ群3Aが配置されている側が低圧となり、遠心圧縮機100の第二インペラ群3Bが配置されている側が高圧となる。これにより、回転軸20の中央位置Cを境として、第一インペラ群3Aと第二インペラ群3Bとの間には圧力差が生じている。
ケーシング10は、遠心圧縮機100の外装を形成する外部ケーシング10aと、外部ケーシング10aの内部に収容されるダイアフラム群6と、回転軸20を支持する軸受10bとを有している。
外部ケーシング10aは、円筒状に形成されている。外部ケーシング10aは、中心軸が回転軸20の軸線Pに一致して形成されている。
軸受10bは、回転軸20の両端部に一つずつ設けられ、回転軸20を回転可能に支持している。これらの軸受10bは、それぞれダイアフラム群6の後述する外側ダイアフラム61に取り付けられている。
ダイアフラム群6は、軸線方向に積層されるように複数配列されることで、プロセスガスGの流通する流路を画成している。ダイアフラム群6は、外部ケーシング10aとロータ2との間の空間に配置されている。ダイアフラム群6は、静止部材であるダイアフラム60が軸線方向に複数配列され、相互に接続されることで構成されている。本実施形態のダイアフラム群6は、第一インペラ群3Aに対応する第一ダイアフラム群6Aと、第二インペラ群3Bに対応する第二ダイアフラム群6Bとを有している。ダイアフラム群6では、複数のダイアフラム60のうち、軸線方向に隣接する二つのダイアフラム60にそれぞれ形成された流路形成面4が互いに向かい合うことによって、径方向に延びる流路が形成されている。
ここで、ダイアフラム群6として、第一ダイアフラム群6Aを例に挙げて説明する。なお、第二ダイアフラム群6Bも、第一ダイアフラム群6Aと同様の構成を有している。
第一ダイアフラム群6Aは、複数のダイアフラム60のうち軸線方向の最も上流側に配置される外側ダイアフラム61と、外側ダイアフラム61の軸線方向の下流側に配置される第一ダイアフラム7と、第一ダイアフラム7の軸線方向の下流側に配置される第二ダイアフラム8と、第二ダイアフラム8の軸線方向の下流側に配置される第三ダイアフラム9と、複数のダイアフラム60のうち軸線方向の最も下流側に配置される内側ダイアフラム62とを有している。第一ダイアフラム群6Aは、外側ダイアフラム61と、第一ダイアフラム7と、第二ダイアフラム8と、第三ダイアフラム9と、内側ダイアフラム62とが、軸線方向に順に積層されて相互に固定されることで構成されている。第一ダイアフラム群6Aは、外部ケーシング10a内でプロセスガスGが流通する流路を画成する。本実施形態の第一ダイアフラム群6Aは、各圧縮機段に対応するインペラ3への入口流路及びインペラ3からの出口流路の少なくとも一方の流路をそれぞれ形成する。
ここで、第一ダイアフラム群6Aによって形成される流路について、軸線方向の上流側から順に説明する。本実施形態では、第一ダイアフラム群6Aは、プロセスガスGが流通する上流側から順に、吸込口11A、吸込流路12A、複数のディフューザ流路13A、複数の曲がり流路14A、複数のリターン流路15A、吐出流路16A、及び吐出口17Aを画成している。
吸込口11Aは、外部から吸込流路12AにプロセスガスGを流入させる。吸込口11Aは、外部ケーシング10aの外部からプロセスガスGを第一ダイアフラム群6Aの内部に流入させる。本実施形態の吸込口11Aは、軸受10bよりも軸線方向の中央位置C側に設けられている。吸込口11Aは、外部ケーシング10aの外周側に開口された円形状、長円形状または矩形状をなしている。吸込口11Aは、径方向の外側から径方向の内側に向かって流路面積を徐々に減少させながら、吸込流路12Aに接続されている。
吸込流路12Aは、吸込口11Aとともに、外部から軸線方向に複数並ぶインペラ3のうち最も上流側に配置された第一圧縮機段101に対応するインペラ3へプロセスガスGを流入させる入口流路を形成している。吸込流路12Aは、吸込口11Aから径方向の内側に延び、その向きを軸線方向の下流側に変化させつつ、第一圧縮機段101に対応するインペラ3のインペラ流路30の軸線方向の上流側を向く入口に接続されている。吸込流路12Aは、軸線Pを含む断面の形状が軸線Pを中心とする円環状に形成されている。
ディフューザ流路13Aは、インペラ3から流出したプロセスガスGが流入する出口流路である。ディフューザ流路13Aは、インペラ流路30の径方向の外側を向く出口に接続されている。ディフューザ流路13Aは、径方向断面視で直線状をなす径方向に延びる流路である。軸線方向の最も上流側のディフューザ流路13Aは、第一圧縮機段101に対応するインペラ3のインペラ流路30の出口から径方向の外側に向かって延びて、曲がり流路14Aに接続されている。
曲がり流路14Aは、プロセスガスGの流通方向を径方向の外側に向かう方向から径方向の内側に向かう方向へと転向させる。つまり、曲がり流路14Aは、径方向断面視でU字状をなす流路となっている。軸線方向に隣接するインペラ3を繋ぐ流路のうち、曲がり流路14Aが第一ダイアフラム群6A内で最も径方向の外周側に設けられている。
リターン流路15Aは、曲がり流路14Aを流通したプロセスガスGをインペラ3に流入させる入口流路である。リターン流路15Aは、径方向の内側に向かって径方向断面視で直線状に延びながら、その流路幅が徐々に拡がっている。リターン流路15Aは、第一ダイアフラム群6Aの径方向の内側でプロセスガスGの流通方向を軸線方向の下流側に変化させている。軸線方向の最も上流側のリターン流路15Aは、軸線方向の下流側に配置された第二圧縮機段102に対応するインペラ流路30の軸線方向の上流側を向く入口に接続されている。リターン流路15Aは、流路を横切るように断面視翼形状のリターンベーン150が周方向に複数設けられている。
リターンベーン150は、リターン流路15A内で曲がり流路14AからのプロセスガスGを所望の方向へ転向させてインペラ流路30に案内する。本実施形態のリターンベーン150の所望の方向とは、例えば、インペラ3のインペラ流路30からのプロセスガスGの旋回成分を取り除くような方向、即ち、径方向に対してインペラ3の回転方向の後方側に傾斜する方向を意味している。
第一圧縮機段101に対応するインペラ3よりも下流側に配置された第二圧縮機段102に対応するインペラ3の周りに形成されたディフューザ流路13A、曲がり流路14A、及びリターン流路15Aについては、上述の第一圧縮機段101に対応するインペラ3の周りの流路と同様の構成であるため、その説明は省略する。また、第三圧縮機段103に対応するインペラ3の周りのディフューザ流路13Aも、第一圧縮機段101に対応するインペラ流路30の周りと同様の構成であるため、その説明は省略する。
吐出流路16Aは、第三圧縮機段103に対応するインペラ3のインペラ流路30の出口に繋がるディフューザ流路13Aに接続されている。吐出流路16Aは、ディフューザ流路13Aから径方向の外側に向かって延びており、吐出口17Aに接続されている。
吐出口17Aは、吐出流路16Aとともに、軸線方向に複数並ぶインペラ3のうち最も下流側に配置された第三圧縮機段103に対応するインペラ3から外部へプロセスガスGを流出させる出口流路である。吐出口17Aは、第一ダイアフラム群6Aの内部からプロセスガスGを外部ケーシング10aの外部に排出させる。吐出口17Aは、外部ケーシング10aの外周側に開口された円形状、長円形状または矩形状をなしている。吐出口17Aは、中央位置Cよりも軸線方向の上流側に設けられている。
第二ダイアフラム群6Bは、第一ダイアフラム群6Aと同様に、内部に流路として、プロセスガスGが流通する上流側から順に、吸込口11B、吸込流路12B、複数のディフューザ流路13B、複数の曲がり流路14B、複数のリターン流路15B、吐出流路16B、及び吐出口17Bが画成されている。第二ダイアフラム群6Bの流路は、軸線方向の中央位置Cを境に、第一ダイアフラム群6Aの流路に対して、軸線方向に対称となる位置に形成されている。
外側ダイアフラム61は、流路形成面41bが軸線方向の下流側を向いて形成されている。外側ダイアフラム61は、径方向の内側に軸受10bを収容している。
内側ダイアフラム62は、流路形成面42aが軸線方向の上流側を向いて形成されている。内側ダイアフラム62は、外側ダイアフラム61と同じ材料で形成されている。
第一ダイアフラム7は、遠心圧縮機100の各々の圧縮機段にのうち、第一圧縮機段101に対応して設けられている。第一ダイアフラム7は、外側ダイアフラム61の軸線方向の下流側に隣接され、第二ダイアフラム8の軸線方向の上流側に隣接されている。第一ダイアフラム7は、軸線方向の上流側を向く流路形成面43aと、軸線方向の下流側を向く流路形成面43bとが形成されている。第一ダイアフラム7は、流路形成面43aが外側ダイアフラム61の流路形成面41bと軸線方向に互いに向かい合うことによって、吸込口11A及び吸込流路12Aを形成している。第一ダイアフラム7は、径方向の内側にインペラ3を収容可能な空間が形成されている。
第二ダイアフラム8は、遠心圧縮機100の各々の圧縮機段にのうち第二圧縮機段102に対応して設けられている。第二ダイアフラム8は、第三ダイアフラム9の軸線方向の上流側に隣接されている。第二ダイアフラム8は、軸線方向の上流側を向く流路形成面44aと、軸線方向の下流側を向く流路形成面44bとが形成されている。第二ダイアフラム8は、流路形成面44aが第一ダイアフラム7の流路形成面43bと軸線方向に互いに向かい合うことによって、第一圧縮機段101に対応するインペラ3から排出されたプロセスガスGを流通させるディフューザ流路13Aを形成している。第二ダイアフラム8は、第二圧縮機段102に対応するインペラ3にプロセスガスGを流入させる曲がり流路14A及びリターン流路15Aが内部に形成されている。第二ダイアフラム8は、径方向の内側にインペラ3を収容可能な空間が形成されている。
第三ダイアフラム9は、遠心圧縮機100の各々の圧縮機段にのうち第三圧縮機段103に対応して設けられている。第三ダイアフラム9は、内側ダイアフラム62の軸線方向の上流側に隣接されている。第三ダイアフラム9は、軸線方向の上流側を向く流路形成面45aと、軸線方向の下流側を向く流路形成面45bとが形成されている。第三ダイアフラム9は、流路形成面45aが第二ダイアフラム8の流路形成面44bと軸線方向に互いに向かい合うことによって、第二圧縮機段102に対応するインペラ3から排出されたプロセスガスGを流通させるディフューザ流路13Aを形成している。第三ダイアフラム9は、流路形成面45bが内側ダイアフラム62の流路形成面42aと軸線方向に互いに向かい合うことによって、第三圧縮機段103に対応するインペラ3から排出されたプロセスガスGを流通させるディフューザ流路13A、吐出流路16A、及び吐出口17Aを形成している。第三ダイアフラム9は、第三圧縮機段103に対応するインペラ3にプロセスガスGを流入する曲がり流路14A及びリターン流路15Aが内部に形成されている。第三ダイアフラム9は、径方向の内側にインペラ3を収容可能な空間が形成されている。
本実施形態の第一ダイアフラム群6Aは、隣接する静止部材であるダイアフラム60のうち、軸線方向の少なくとも一方のダイアフラム60が静止部材本体91と、静止部材本体91から突出する案内部92と、案内部92を静止部材本体91に固定する固定部93と、を有する。
本実施形態では、隣接するダイアフラム60として、図2に示すように、第一ダイアフラム群6Aの第三ダイアフラム9と内側ダイアフラム62とを例に挙げて説明する。本実施形態においては、案内部92を有する軸線方向の一方のダイアフラム60が第三ダイアフラム9であり、第三ダイアフラム9に隣接する軸線方向の他方のダイアフラム60が内側ダイアフラム62である。
静止部材本体91は、径方向の内側にインペラ3を収容するための空間が形成されている。本実施形態の静止部材本体91は、内部に曲がり流路14A、14Bとリターン流路15A、15Bとが形成されている。静止部材本体91は、図3に示すように、二つの半円環状をなす部材が分割面91bで組み合わさることで軸線Pを中心とする円環状をなし、径方向の内側にインペラ3や回転軸20を収容する空間が形成されている。本実施形態の静止部材本体91は、低コストで加工が容易な強度の低い材料で形成されている。
ここで、本実施形態における低強度の材料とは、例えば、SS400やS45C等の一般的な炭素鋼が挙げられる。
静止部材本体91は、図2に示すように、径方向の内側を向くインペラ対向面91aと、軸線方向の上流側を向くことによって流路の一部を画成する流路形成面45aと、インペラ対向面91aの軸線方向の端部に接続されて軸線方向の下流側を向くことによって流路の一部を画成する流路形成面45bと、有する。
インペラ対向面91aは、インペラ3や回転軸20を収容する空間を画成する面である。インペラ対向面91aは、インペラ3の径方向の外側を向く面に対向している。本実施形態のインペラ対向面91aは、カバー33の径方向の外側及び軸線方向の上流側を向く面に対向する対向テーパ面911aと、インペラ流路30の出口が形成されたインペラ3の径方向の外側を向く端面に対向する対向端面912aとを有する。
対向テーパ面911aは、カバー33と対向する領域に形成されている。対向テーパ面911aは、軸線方向の上流側から下流側に向かって径方向の外側に径が次第に拡大するように形成されている。
対向端面912aは、対向テーパ面911aの軸線方向の下流側の端部から軸線方向の下流側に延びている。対向端面912aは、回転軸20の外周面と並行をなして、径方向の内側を向いている。
流路形成面45aは、静止部材本体91の軸線方向の上流側を向く端面である。
流路形成面45bは、静止部材本体91の軸線方向の下流側を向く端面である。流路形成面45bは、対向端面912aの軸線方向の下流側の端部から径方向の外側に垂直に延びている。
案内部92は、流路形成面45bから軸線方向の下流側に突出するように設けられている。案内部92は、流路に流れる流体を案内する。案内部92は、軸線方向に隣接する他の静止部材である内側ダイアフラム62と接触している。案内部92は、静止部材本体91よりも強度の高い材料から形成されている。つまり、本実施形態の案内部92は、例えば、SS400やS45C等の一般的な炭素鋼よりも高い強度レベルを持つ材料が用いられる。
本実施形態の案内部92は、ディフューザベーン130である翼体のみで構成されている。ディフューザベーン130は、軸線方向に延びており、径方向の外側へ凸となるように湾曲して形成された翼形状の断面を有している。ディフューザベーン130は、流路形成面45bよりも軸線方向の下流側に突出するようにディフューザ流路13A内に配置されている。本実施形態のディフューザベーン130は、軸線方向の下流側を向く端面が隣接する内側ダイアフラム62の軸線方向の上流側を向く面と接触するよう配置されている。ディフューザベーン130は、図3に示すように、軸線Pを中心として周方向に複数設けられている。
固定部93は、ボルト93c等の締結部材を用いて、静止部材本体91に案内部92を固定する。固定部93は、ディフューザベーン130を静止部材本体91に固定することで、案内部92の静止部材本体91に対する位置を規制している。本実施形態の固定部93は、図2に示すように、ディフューザベーン130を軸線方向に貫通する翼貫通孔93aと、流路形成面45bに形成されたボルト固定孔93bと、翼貫通孔93aに挿通されてボルト固定孔93bに固定されるボルト93cとを有している。固定部93は、ディフューザベーン130の軸線方向の上流側の端面が流路形成面45bに接触した状態で、ディフューザベーン130を静止部材本体91に直接固定している。ボルト93cは、ディフューザベーン130の軸線方向の下流側の端面から突出しないように配置されている。したがって、固定部93は、ディフューザベーン130の軸線方向の下流側の端面が内側ダイアフラム62の流路形成面42aに接触するようにディフューザベーン130を固定している。
上記のような遠心圧縮機100では、第一ダイアフラム群6A及び第二ダイアフラム群6Bの内部に形成された流路に圧縮されたプロセスガスGが流通することで、流路の下流側に向かうにしたがって圧力が上昇する。具体的には、図1に示すように、第一ダイアフラム群6A側において、吸込口11Aから流入したプロセスガスGは、吸込流路12Aから第一圧縮機段101のインペラ3のインペラ流路30、ディフューザ流路13A、曲がり流路14A、リターン流路15Aの順に流れた後、第二圧縮機段102、第三圧縮機段103という順に圧縮されながら流れていく。第三圧縮機段103のディフューザ流路13Aから流出したプロセスガスGは、吐出流路16Aを介して吐出口17Aから外部ケーシング10aの外部に排出され、第二ダイアフラム群6B側の吸込口11Bから外部ケーシング10aの内部に再び流入する。その後、第一ダイアフラム群6A側の場合と同じように、第二ダイアフラム群6B側の第一圧縮機段101、第二圧縮機段102、第三圧縮機段103という順に圧縮されながら流れていく。第二ダイアフラム群6Bの第三段圧縮機段のディフューザ流路13Bまで流れたプロセスガスGは、吐出流路16Bを介して吐出口17Bから外部に排出される。したがって、本実施形態の遠心圧縮機100では、第二ダイアフラム群6B側が高圧側、第一ダイアフラム群6A側が低圧側となっている。つまり、本実施形態の遠心圧縮機100では、回転軸20の中央位置Cよりも第二ダイアフラム群6B側の方が第一ダイアフラム群6A側よりも圧力高くなっている。
その結果、第二ダイアフラム群6B側から第一ダイアフラム群6A側に向かって軸線方向にスラスト力が生じる。したがって、外側ダイアフラム61と第一ダイアフラム7との接触部分や、第三ダイアフラム9と内側ダイアフラム62との接触部分等の隣接する複数のダイアフラム60同士の接触部分には高い応力が発生する。
しかしながら、本実施形態の遠心圧縮機100及びダイアフラム60によれば、隣接する第三ダイアフラム9と内側ダイアフラム62との間の接触部分を構成するディフューザベーン130が強度の高い材料で構成されている。そのため、隣接する内側ダイアフラム62の流路形成面42aとディフューザベーン130とが接触することで、ディフューザベーン130に局所的に非常に高い応力が生じた場合であっても、ディフューザベーン130が変形や破損してしまうことを抑制し、第三ダイアフラム9としての強度信頼性を確保することができる。加えて、ディフューザベーン130を静止部材本体91よりも強度の高い材料で形成することで、第三ダイアフラム9全体として加工しづらい領域を少なくすることができる。したがって、加工コストを低減しながら、強度信頼性を確保することできる。
第三ダイアフラム9中のディフューザベーン130のみを強度の高い材料で形成することで、第三ダイアフラム9全体として、加工しづらい強度の高い材料で形成された部分がディフューザベーン130のみとなり、加工しづらい領域をより少なくすることができる。したがって、加工コストをより低減することができる。
《第二実施形態》
次に、図4及び図5を参照して第二実施形態の遠心圧縮機について説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の遠心圧縮機は、静止部材である第三ダイアフラムの構成について、第一実施形態と相違する。
第二実施形態の第三ダイアフラム9aでは、案内部922が、台座部94を介して静止部材本体912に固定されている。第二実施形態の第三ダイアフラム9aは、図4に示すように、台座部94を有する案内部922と、台座部94が嵌まり込む凹部95が形成された静止部材本体912と、台座部94を静止部材本体912に固定する固定部932とを有する。
台座部94は、翼体であるディフューザベーン130の延在方向の一方である軸線方向の上流側の端部に接続されている。台座部94は、軸線方向の一方である上流側の端面の面積が、ディフューザベーン130の軸線方向と直交する面における断面である軸線Pを含む径方向断面における断面積よりも大きく形成されている。台座部94は、回転軸20の周方向に延びて静止部材本体912に固定されている。台座部94は、ディフューザベーン130よりも径方向の両側が長く形成されている。本実施形態の台座部94は、図5に示すように、軸線方向の下流側から見た際に、軸線Pを中心とする半円環状をなすように周方向に延びている。台座部94は、複数のディフューザベーン130と同じ材料で一体に形成されている。つまり、第二実施形態のディフューザベーン130は、軸線Pを中心として周方向に複数離れて配置され、台座部94の軸線方向の下流側を向く面から突出している。第二実施形態の台座部94は、SS400やS45C等の一般的な炭素鋼よりも高い強度レベルを持つ材料で形成されている。
凹部95は、図4に示すように、台座部94がディフューザ流路13A内に突出しないように流路形成面4から軸線方向の上流側に凹んでいる。つまり、凹部95は、台座部94を静止部材の内部に収容してディフューザベーン130のみをディフューザ流路13A内に配置するように形成されている。凹部95は、台座部94の外形状に合わせて、軸線Pを中心とする半円環状をなして凹んでいる。
第二実施形態の固定部932は、台座部94を静止部材本体912に固定することで、静止部材本体912に対する案内部922の位置を規制している。固定部932は、台座部94を軸線方向に貫通する複数の台座貫通孔932aと、凹部95の軸線方向の下流側を向く面に形成された凹部ボルト固定孔932bと、台座貫通孔932aに挿通されて凹部ボルト固定孔932bに固定されるボルト93cとを有している。固定部932は、台座部94の軸線方向の上流側を向く端面が凹部95の軸線方向の下流側を向く面に接触した状態で、台座部94を静止部材本体912に直接固定している。ボルト93cは、台座部94の軸線方向の下流側の端面からディフューザ流路13A内に突出しないように配置されている。
上記のような第二実施形態の遠心圧縮機100及びダイアフラム60によれば、台座部94の軸線方向の上流側を向く端面の面積が、ディフューザベーン130の軸線Pを含む径方向断面における断面積よりも大きく形成されている。このような台座部94によって静止部材本体912と案内部922とを固定することで、ディフューザベーン130を流路形成面45bに直接固定する場合に比べて、案内部922と静止部材本体912との接触面積を大きくすることができる。したがって、隣接する内側ダイアフラム62と接触した際に、案内部922を介して静止部材本体912が受ける応力を低減することができる。
ディフューザベーン130よりも大きな台座部94に固定用の台座部94貫通孔を形成することで、ディフューザベーン130に加工を施すことなく、案内部922を静止部材本体912に固定することができる。つまり、固定部932によって案内部922を静止部材本体912に固定するためのスペースを確保することができる。
複数のディフューザベーン130を一つの台座部94に固定することで、静止部材本体912に対して台座部94を固定するだけで、複数のディフューザベーン130をディフューザ流路13A、13B内に配置することができる。したがって、静止部材本体912に対する案内部922の設置作業を容易にできる。加えて、凹部95が台座部94の外形状に合わせて形成されていることで、より案内部922を設置し易くできる。
《第二実施形態》
次に、図6及び図7を参照して第三実施形態の遠心圧縮機について説明する。
第三実施形態においては第一実施形態及び第二実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第三実施形態の遠心圧縮機は、静止部材である第三ダイアフラムの構成について、第一実施形態及び第二実施形態と相違する。
即ち、第三実施形態の第三ダイアフラム9bでは、図6に示すように、静止部材本体913が、案内部923が軸線方向の流路側へ向かって移動することを規制する規制部96を有している。第三実施形態の静止部材本体913は、ボルト93c等の締結部材を用いることなく規制部96によって、軸線方向のディフィーザ流路側である下流側への案内部923の移動を規制している。
規制部96は、静止部材本体913に対するディフューザベーン130の軸線方向の位置を規制している。規制部96は、静止部材本体913に対して、流路形成面45bから軸線方向の上流側に向かって凹むと共に、軸線Pを中心とする半円環状に形成されている。本実施形態の規制部96は、流路形成面45bに開口するとともに、軸線方向の上流側に延びて径方向断面の形状が矩形状をなす第一凹部961と、第一凹部961に連通するとともに径方向に延び、かつ、径方向断面の形状が第一凹部961から径方向の両側に突出する矩形状をなす第二凹部962とによって構成されている。つまり、本実施形態の規制部96は、断面T字状をなして台座部943が嵌め込まれる溝として形成されている。
第三実施形態の台座部943は、第二凹部962の内部に隙間なく配置されている。つまり、台座部943は、静止部材本体913の内部に収容されている。台座部943は、静止部材本体913の分割面91bから周方向に挿入されることとで、第二凹部962に嵌め込まれる。したがって、案内部923は、台座部943が第二凹部962の内部に配置され、ディフューザベーン130の軸線方向の上流側の一部が第一凹部961内に収容されることで、ディフューザベーン130のみを流路形成面45bよりもディフューザ流路13A、13Bに露出させている。このように案内部923は、静止部材本体913の内部に台座部943が配置された状態で、軸線Pを中心として半円環状をなすとともに、ディフューザベーン130がディフューザ流路13Aに向かって突出するような断面T字状をなしている。
上記のような第三実施形態の遠心圧縮機100及びダイアフラム60によれば、規制部96の第二凹部962に台座部943が嵌め込まれることで、流路形成面45bに対するディフューザベーン130の軸線方向の位置を規制することができる。そのため、ディフューザ流路13A、13Bを流れるプロセスガスGを案内するディフューザベーン130を指定した位置に高い精度で配置することができる。したがって、ディフューザ流路13A、13Bに対する案内部923の軸線方向の位置を高い精度で定めることができる。
規制部96の第二凹部962に台座部943が嵌め込むだけ、ボルト93c等の締結部材を用いることなく、案内部923の位置を規制することができる。
《第四実施形態》
次に、図8及び図9を参照して第四実施形態の遠心圧縮機について説明する。
第四実施形態においては第一実施形態から第三実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第四実施形態の遠心圧縮機は、静止部材である第三ダイアフラムの構成について、第一実施形態から第三実施形態と相違する。
即ち、第四実施形態の第三ダイアフラム9cでは、図8に示すように、第二実施形態の案内部924が、ディフューザベーン130に接続されて隣接する他の静止部材である内側ダイアフラム62と接触する受け部97を有している。
受け部97は、翼体であるディフューザベーン130の延在方向の他方である軸線方向の下流側の端部に接続されている。つまり、受け部97は、台座部944が設けられている側に対してディフューザベーン130の延在方向の逆側の端部でディフューザベーン130に接続されている。受け部97は、回転軸20の周方向に延びている。受け部97は、軸線方向の他方である下流側の端面の面積が、ディフューザベーン130の軸線Pを含む径方向断面における断面積よりも大きく形成されている。受け部97は、回転軸20の周方向に延びて内側ダイアフラム62の軸線方向の上流側を向く面に接触する。受け部97部は、ディフューザベーン130よりも径方向の両側が長く形成されている。本実施形態の受け部97は、図9に示すように、軸線方向の下流側から見た際に、台座部944と同形状をなしている、具体的には、受け部97は、軸線Pを中心とする半円環状をなすように周方向に延びている。受け部97は、台座部944とともに複数のディフューザベーン130を挟み込むように一体に形成されている。つまり、受け部97は、ディフューザベーン130や台座部944と同じ材料で形成されている。したがって、第四実施形態の受け部97は、例えば、SS400やS45C等の一般的な炭素鋼よりも高い強度レベルを持つ材料で形成されている。
受け部97が接触する内側ダイアフラム62は、軸線方向の上流側を向く面に受け部97が収められる収容凹部98が形成されている。収容凹部98は、図8に示すように、受け部97がディフューザ流路13A内に突出しないように内側ダイアフラム62の軸線方向の上流側を向く面から軸線方向の下流側に凹んでいる。つまり、収容凹部98は、受け部97を内側ダイアフラム62の内部に収容してディフューザベーン130のみをディフューザ流路13A内に配置するように形成されている。収容凹部98は、受け部97の外形状に合わせて、軸線Pを中心とする半円環状をなして凹んでいる。
第四実施形態の固定部934は、軸線方向の下流側から台座部944及び受け部97を静止部材本体914に固定することで、静止部材本体914に対する案内部924の位置を規制している。固定部934は、台座部944及び受け部97を軸線方向に貫通する複数の受け部貫通孔934aと、凹部95の軸線方向の下流側を向く面に形成された凹部95ボルト固定孔93bと、受け部貫通孔934aに挿通されて凹部95の凹部95ボルト固定孔93bに固定されるボルト93cとを有している。固定部934は、台座部944の軸線方向の上流側を向く端面が凹部95の軸線方向の下流側を向く面に接触した状態で、台座部944を受け部97とともに、静止部材本体914に直接固定している。ボルト93cは、受け部97の軸線方向の下流側の端面から突出しないように配置されている。
上記のような第四実施形態の遠心圧縮機100によれば、受け部97の軸線方向の下流側を向く端面の面積が、ディフューザベーン130の軸線Pを含む径方向断面における断面積よりも大きく形成されている。このような受け部97が内側ダイアフラム62と接触することで、ディフューザベーン130を内側ダイアフラム62に直接固定する場合に比べて、案内部924と内側ダイアフラム62との接触面積を大きくすることができる。したがって隣接する第三ダイアフラム9cと接触した際に、案内部924を介して内側ダイアフラム62が受ける応力を低減することができる。そのため、例えば、内側ダイアフラム62を高強度の材料で形成せずに、静止部材本体914と同様に低強度の材料で形成しても、内側ダイアフラム62が変形や破損してしまうことを抑制することができる。したがって、第三ダイアフラム9cの静止部材本体914だけでなく、内側ダイアフラム62も強度の低い材料で形成し、加工しづらい領域を少なくすることができる。したがって、加工コストをより低減しながら、強度信頼性を確保することできる。
《第五実施形態》
次に、図10及び図11を参照して第四実施形態の遠心圧縮機について説明する。
第五実施形態においては第一実施形態から第四実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第五実施形態の遠心圧縮機は、案内部を有する静止部材が第一ダイアフラムである点について、第一実施形態から第四実施形態と相違する。
即ち、第五実施形態においては、案内部を有する軸線方向の一方のダイアフラムが第一ダイアフラムであり、第一ダイアフラムに隣接する軸線方向の他方のダイアフラムが外側ダイアフラムである。
第五実施形態の第一ダイアフラム7aは、図10に示すように、静止部材本体71と、静止部材本体71よりも軸線方向の上流側に配置される案内部72と、案内部72を静止部材本体71に固定する固定部935と、を有する。
第五実施形態の静止部材本体71は、径方向の内側にインペラ3を収容するための空間が形成されている。静止部材本体71は、流路形成面43bが形成された第一静止部材本体711と、流路形成面43aが形成された第二静止部材本体712とを有している。
第一静止部材本体711は、二つの半円環状をなす部材が分割面910bで組み合わさることで軸線Pを中心とする円環状をなし、径方向の内側にインペラ3や回転軸20を収容する空間が形成されている。第一静止部材本体711は、図10に示すように、軸線方向の下流側を向いて第一圧縮機段101に対応するインペラ3から排出されたプロセスガスGを流通させるディフューザ流路13Aの一部を画成する流路形成面43bを有している。第一静止部材本体711は、第一実施形態の静止部材本体91と同様に、低コストで加工が容易な強度の低い材料で形成されている。
第二静止部材本体712は、第一静止部材本体711の軸線方向の上流側に積層されている。つまり、第五実施形態の静止部材本体71は、軸線方向で第一静止部材本体711と第二静止部材とが分割可能な構造とされている。第二静止部材本体712は、図11に示すように、軸線方向から見た際に、第一静止部本体と同じ形状をなしている。つまり、第二静止部材本体712は、二つの半円環状をなす部材が組み合わさることで軸線Pを中心とする円環状をなし、径方向の内側にインペラ3や回転軸20を収容する空間が形成されている。第二静止部材本体712は、図10に示すように、軸線方向の上流側を向いて軸線方向の上流側を向いて、吸込口11A及び吸込流路12Aの一部を画成する流路形成面43aを有している。第二静止部材本体712は、第一静止部材本体711よりも強度の高い材料で形成されている。
案内部72は、第二静止部材本体712の軸線方向の上流側に設けられている。案内部72は、インペラ流路30へプロセスガスGを流入させる吸込流路12Aと、外部ケーシング10aの外部から吸込流路12AにプロセスガスGを導入する吸込口11Aとの径方向の外壁を形成している。案内部72は、軸線方向に隣接する他の静止部材である外側ダイアフラム61と接触している。案内部72は、第一実施形態と同様の材料のように、第一静止部材本体711よりも強度の高い材料から形成されている。
案内部72は、図11に示すように、第二静止部材本体712外周に沿って形成され、径方向の内側に第二静止部材本体712とともに、吸込口11A及び吸込流路12Aを画成している。案内部72は、周方向の一部が切り欠かれた円環状をなして第二静止部材本体712の軸線方向の上流側を向く面から突出している。具体的には、案内部72は、外周面が第二静止部材本体712の外周面と連続する平滑面として形成されている。案内部72は、内周面が第二静止部材本体712の内周面よりも径方向の外側に形成されている。案内部72は、周方向の切り欠かれた部分によって吸込口11Aを形成している。案内部72は、径方向の内側の空間によって吸込流路12Aを形成している。本実施形態の案内部72は、軸線方向の上流側を向く端面が、外側ダイアフラム61の軸線方向の下流側を向く面と接触するよう形成されている。
固定部935は、案内部72を静止部材本体71に固定することで、案内部72の静止部材本体71に対する位置を規制している。固定部935は、ボルト93c等の締結部材を用いて、第一静止部材本体711に第二静止部材本体712と案内部72とを固定する。本実施形態の固定部935は案内部72及び第二静止部材本体712を軸線方向に貫通する不図示の貫通孔にボルト93cを挿通して第一静止部材本体711に固定することで、案内部72及び第二静止部材本体712を第一静止部材本体711に固定している。
上記のような第五実施形態の遠心圧縮機100では、第一ダイアフラム7aと外側ダイアフラム61との間では、吸込口11A及び吸込流路12Aを形成する大きな空間内では接触部分が案内部72以外に無いことで、他の部分に比べて負荷されるスラスト力に対する接触面積が小さくなり、発生する応力は特に高くなる。
しかしながら、第五実施形態の遠心圧縮機100及びダイアフラム60によれば、隣接する第一ダイアフラム7aと外側ダイアフラム61との間の接触部分を構成する案内部72が強度の高い材料で構成されている。そのため、隣接する外側ダイアフラム61の流路形成面41bと案内部72とが接触することで、案内部72に局所的に非常に高い応力が生じた場合であっても、案内部72が変形や破損してしまうことを抑制し、第一ダイアフラム7aとしての強度信頼性を確保することができる。加えて、案内部72を第一静止部材本体711よりも強度の高い材料で形成することで、第一ダイアフラム7a全体として加工しづらい領域を少なくすることができる。したがって、加工コストを低減しながら、強度信頼性を確保することできる。
なお、第五実施形態では、第二静止部材本体712と案内部72とを別の部材としたがこれに限定されるものではなく、第二静止部材本体712を案内部72と一体に形成しても良よい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、上記第一実施形態から第四実施形態において第三ダイアフラム9、9a、9b、9cを静止部材とした例に挙げたが、第三ダイアフラムのみが案内部を有する静止部材であることに限定されるものではなく、複数の静止部材のうち、軸線方向に隣接する二つの静止部材の流路形成面4が互いに向かい合うことによって、径方向に延びる流路が形成する静止部材であればよい。例えば、上記第一実施形態から第四実施形態において、外側ダイアフラム61や、内側ダイアフラム62や、第一ダイアフラム7や、第二ダイアフラム8が案内部、を有する静止部材であってもよい。
第四実施形態の受け部97は、本実施形態のような形状に限定されるものではなく、隣接する他の部材との接触する部分の面積がディフューザベーン130の径方向断面の断面積よりも大きな形状であればよい。例えば、受け部97は、ディフューザベーン130の延在方向である軸線方向の下流側の端部を、軸線方向の下流側に向かうにしたがって、次第に径方向に大きくなるように湾曲させて形成してもよい。
流路は、上記実施形態のようにディフューザ流路13A、13Bや吸込流路12A、12Bに限定されるものではなく、隣接する二つの静止部材の流路形成面4が互いに向かい合うことによって形成される径方向に延びる流路であればよい。したがって、例えば、流路は、ダイアフラム60の形状によりリターン流路15A、15Bや吐出流路16A、16Bであってもよい。
上記した圧縮機及び静止部材によれば、案内部92を静止部材本体91よりも強度の高い材料で形成することで、加工コストを低減しながら、強度信頼性を確保することができる。
100 遠心圧縮機
P 軸線
G プロセスガス
2 ロータ
20 回転軸
3 インペラ
3A 第一インペラ群
3B 第二インペラ群
31 ディスク
32 ブレード
33 カバー
30 インペラ流路
101 第一圧縮機段
102 第二圧縮機段
103 第三圧縮機段
C 中央位置
10 ケーシング
10a 外部ケーシング
10b 軸受
6 ダイアフラム群
6A 第一ダイアフラム群
6B 第二ダイアフラム群
60 ダイアフラム
4、41b、42a、43a、43b、44a、44b、45a、45b 流路形成面61 外側ダイアフラム
62 内側ダイアフラム
7、7a 第一ダイアフラム
8 第二ダイアフラム
9、9a、9b、9c 第三ダイアフラム
91、912、913、914、71 静止部材本体
91a インペラ対向面
911a 対向テーパ面
912a 対向端面
91b、910b 分割面
92、922、923、924、72 案内部
93、932、934、935 固定部
93a 翼貫通孔
93b ボルト固定孔
93c ボルト
11A、11B 吸込口
12A、12B 吸込流路
13A、13B ディフューザ流路
130 ディフューザベーン
14A、14B 曲がり流路
15A、15B リターン流路
150 リターンベーン
16A、16B 吐出流路
17A、17B 吐出口
95 凹部
94、943、944 台座部
932a 台座貫通孔
932b 凹部ボルト固定孔
96 規制部
961 第一凹部
962 第二凹部
97 受け部
98 収容凹部
934a 受け部貫通孔
711 第一静止部材本体
712 第二静止部材本体

Claims (9)

  1. 回転軸に取り付けられたインペラと、
    前記インペラを前記回転軸の径方向の外側から覆うケーシングとを備え、
    前記ケーシングは、前記回転軸の軸線方向に相互に接続され、前記軸線方向を向く流路形成面が形成されている複数の静止部材と、を有し、
    前記複数の静止部材のうち、前記軸線方向に隣接する二つの静止部材の前記流路形成面が互いに向かい合うことによって、前記回転軸の径方向に延びる流路が形成され、
    隣接する前記静止部材のうち前記軸線方向の少なくとも一方の静止部材は、
    前記流路形成面が形成されている静止部材本体と、
    前記静止部材本体よりも強度の高い材料によって形成されるとともに前記流路形成面に設けられ、前記流路に流れる流体を案内する案内部と、を有し、
    前記流路形成面は、前記インペラの径方向の外側を向く面に対向する前記静止部材本体のインペラ対向面の前記軸線方向の端部に接続されて前記軸線方向を向くことによって前記流路の一部を画成し、
    前記案内部は、
    前記流路形成面よりも前記軸線方向に突出するように設けられて前記流路内に配置される翼体と、
    前記翼体の延在方向の一方の端部に接続され、前記回転軸の周方向に延びて前記静止部材本体に固定される台座部とを有し、
    前記台座部は、前記軸線方向の一方の端面の面積が、前記翼体の前記軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成される圧縮機。
  2. 回転軸に取り付けられたインペラと、
    前記インペラを前記回転軸の径方向の外側から覆うケーシングとを備え、
    前記ケーシングは、前記回転軸の軸線方向に相互に接続され、前記軸線方向を向く流路形成面が形成されている複数の静止部材と、を有し、
    前記複数の静止部材のうち、前記軸線方向に隣接する二つの静止部材の前記流路形成面が互いに向かい合うことによって、前記回転軸の径方向に延びる流路が形成され、
    隣接する前記静止部材のうち前記軸線方向の少なくとも一方の静止部材は、
    前記流路形成面が形成されている静止部材本体と、
    前記静止部材本体よりも強度の高い材料によって形成されるとともに前記流路形成面に設けられ、前記流路に流れる流体を案内する案内部と、を有し、
    前記流路形成面は、前記インペラの径方向の外側を向く面に対向する前記静止部材本体のインペラ対向面の前記軸線方向の端部に接続されて前記軸線方向を向くことによって前記流路の一部を画成し、
    前記案内部は、
    前記流路形成面よりも前記軸線方向に突出するように設けられて前記流路内に配置される翼体と、
    前記翼体の延在方向の他方の端部に接続され、前記回転軸の周方向に延びる受け部とを有し、
    前記受け部は、前記軸線方向の他方の端面の面積が、前記翼体の前記軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成される圧縮機。
  3. 前記案内部は、
    前記翼体の延在方向の一方の端部に接続され、前記回転軸の周方向に延びて前記静止部材本体に固定される台座部を有し、
    前記台座部は、前記軸線方向の一方の端面の面積が、前記翼体の前記軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成される請求項2に記載の圧縮機。
  4. 回転軸に取り付けられたインペラと、
    前記インペラを前記回転軸の径方向の外側から覆うケーシングとを備え、
    前記ケーシングは、前記回転軸の軸線方向に相互に接続され、前記軸線方向を向く流路形成面が形成されている複数の静止部材と、を有し、
    前記複数の静止部材のうち、前記軸線方向に隣接する二つの静止部材の前記流路形成面が互いに向かい合うことによって、前記回転軸の径方向に延びる流路が形成され、
    隣接する前記静止部材のうち前記軸線方向の少なくとも一方の静止部材は、
    前記流路形成面が形成されている静止部材本体と、
    前記静止部材本体よりも強度の高い材料によって形成されるとともに前記流路形成面に設けられ、前記流路に流れる流体を案内する案内部と、を有し、
    前記案内部は、前記インペラへ前記流体を流入させる吸込流路と、前記吸込流路に前記流体を前記ケーシングの外部から導入する吸込口とを形成する圧縮機。
  5. 前記静止部材本体は、前記案内部が前記軸線方向の前記流路側へ向かって移動することを規制する規制部を有する請求項4に記載の圧縮機。
  6. 回転軸に取り付けられたインペラと、
    前記インペラを前記回転軸の径方向の外側から覆うケーシングとを備え、
    前記ケーシングは、前記回転軸の軸線方向に相互に接続され、前記軸線方向を向く流路形成面が形成されている複数の静止部材と、を有し、
    前記複数の静止部材のうち、前記軸線方向に隣接する二つの静止部材の前記流路形成面が互いに向かい合うことによって、前記回転軸の径方向に延びる流路が形成され、
    隣接する前記静止部材のうち前記軸線方向の少なくとも一方の静止部材は、
    前記流路形成面が形成されている静止部材本体と、
    前記静止部材本体よりも強度の高い材料によって形成されるとともに前記流路形成面に設けられ、前記流路に流れる流体を案内する案内部と、を有し、
    前記静止部材本体は、前記案内部が前記軸線方向の前記流路側へ向かって移動することを規制する規制部を有する圧縮機。
  7. 前記流路形成面は、前記インペラの径方向の外側を向く面に対向する前記静止部材本体のインペラ対向面の前記軸線方向の端部に接続されて前記軸線方向を向くことによって前記流路の一部を画成し、
    前記案内部は、前記流路形成面よりも前記軸線方向に突出するように設けられて前記流路内に配置される翼体を有する請求項6に記載の圧縮機。
  8. 前記案内部は、
    前記翼体の延在方向の一方の端部に接続され、前記回転軸の周方向に延びて前記静止部材本体に固定される台座部を有し、
    前記台座部は、前記軸線方向の一方の端面の面積が、前記翼体の前記軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成される請求項7に記載の圧縮機。
  9. 前記案内部は、
    前記翼体の延在方向の他方の端部に接続され、前記回転軸の周方向に延びる受け部を有し、
    前記受け部は、前記軸線方向の他方の端面の面積が、前記翼体の前記軸線方向と直交する面における断面積よりも大きく形成される請求項7または請求項8に記載の圧縮機。
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