JP6404191B2 - 絞り装置、および、それを備える冷凍サイクルシステム - Google Patents
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Description
度を調節する弁体と、複数個の穴を有し弁体の移動を案内するガイドスカートと、弁体を
ハウジングの流入口の空間に向けて付勢するコイルバネとを含んで構成されている。上述
のハウジングの弁口は、凝縮器(放熱器)に接続され、ハウジングの流出口は、蒸発器に
接続されている。
いる。ハウジングの流出口に向けて延びるガイドスカートの円筒外側面がハウジングの内
壁に接触することにより、コイルバネの付勢力に抗して弁体の移動が案内される。これに
より、弁体は、ハウジングの弁口およびハウジングの流出口を介してそれぞれ作用される
力が均衡する位置で停止するので弁口の開度は、コイルバネが弁体に及ぼす弾性力によっ
て決定されることとなる。
態は比較的不安定な液‐ガス状態であり、このような場合、比較的長期間の運転により、
ハウジングの弁口よりも下流側部分となるガイドスカートの円筒外側面がハウジングの内
壁に接触する部分に、冷媒や冷凍機油に含まれる成分が溶出し形成された溶出物または磨
耗粉、あるいは、その溶出物と摩耗粉との化合物等が付着し堆積する場合がある。このよ
うなガイドスカートにおける摺動抵抗となる溶出物および磨耗粉は、絞り装置の流量特性
に悪影響を及ぼすこととなる。
テムであって、冷媒や冷凍機油に含まれる成分の溶出物または磨耗粉、この溶出物と摩耗
粉との化合物等の異物が弁口よりも下流側部分に付着することを抑制できる絞り装置、お
よび、それを備える冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
凝縮器とを備え、上述の絞り装置が、凝縮器の出口と蒸発器の入口との間に配される配管
に設けられるものとされる。
ル部材が、先細部の末端に連なり弁ポートに対し離隔し冷媒の流れの上流側に向けて延び
るガイド軸部と、を有し、ガイド部は、チューブ本体の内周部における弁座の位置よりも
冷媒の流れの上流側に固定され、ニードル部材のガイド軸部が摺動可能に配されるので部
品同士が摺動する箇所であるガイド部は、冷媒の状態が比較的安定している液冷媒中に配
置されることとなる。このため、摩耗粉の発生も少なく、ガイド部への冷媒や冷凍機油に
含まれる成分の溶出物または磨耗粉や溶出物と摩耗粉との化合物等の異物の付着や堆積が
抑制される。このため、部品同士が摺動する部分に異物が付着することを抑制できる。
縮器6の出口と蒸発器2の入口との間に配置されている。絞り装置は、後述するチューブ
本体10の一端10E1で、一次側配管Du1に接合されており、冷媒が排出されるチューブ本体10の他端10E2で二次側配管Du2に接合されている。一次側配管Du1は、凝縮器6の出口と絞り装置とを接続し、二次側配管Du2は、蒸発器2の入口と絞り装置とを接続するものとされる。蒸発器2の出口と凝縮器6の入口との間には、図2に示されるように、蒸発器2の出口に接合される配管Du3と、凝縮器6の入口に接合される配管Du4とにより、圧縮機4が接続されている。圧縮機4は、図示が省略される制御部により駆動制御される。これにより、冷凍サイクルシステムにおける冷媒が、例えば、図2に示される矢印に沿って循環されることとなる。
ニードル部材20を弁座18Vに対し近接する方向に付勢するコイルスプリング16と、
コイルスプリング16の一方の端部を支持するばね受け部材12と、ニードル部材20の
後述するガイド軸部20P3の端面を受け止めるストッパ部材22と、を主な要素として
含んで構成されている。
鋼パイプ、または、アルミニウム製パイプで作られ、冷媒が導入される一端10E1で、
凝縮器6に接続される一次側配管Du1に接合されており、冷媒が排出される他端10E
2で蒸発器2に接続される二次側配管Du2に接合されている。
チューブ本体10の内径よりも小なる外径を有するガイドチューブ18の固定部18Aの
外周部が固定されている。ガイドチューブ18は、かしめ加工によるチューブ本体10の
窪み10CA1により形成される突起がその固定部18Aの外周部に食い込むことにより
固定されている。
レス鋼等の材料で機械加工により作られている。ガイドチューブ18は、チューブ本体1
0の他端10E2に最も近い固定部18Aの端部の内周部に、ばね受け部材12を有し、
チューブ本体10の一端10E1に最も近いガイド部18Bの端部の内周部に、ストッパ
部材22を有している。ガイドチューブ18における上述のガイド部18Bと、ガイドチ
ューブ18における固定部18Aとは、一体に形成されている。
材20のガイド軸20P3を摺動可能に案内するガイド部18Bが形成されている。ガイ
ド部18Bの大径孔部18aに連通する小径孔部18bには、ニードル部材20のガイド
軸20P3が摺動可能に嵌合されている。上述のガイドチューブ18における弁座18V
のポート18P、小径孔部18b、大径孔部18aは、共通の中心軸線上に形成されている。その際、ガイドチューブ18における上述のガイド部18Bと、固定部18Aとが、一体に形成されているので弁座18Vのポート18P、小径孔部18b、大径孔部18a
は、その中心を互いに一致させるように共通の中心軸線上に高精度に加工することが容易
となる。
座18Vの直下に形成されている。連通孔18cは、ガイドチューブ18をその半径方向
に貫通することにより、ガイドチューブ18の内周部を、チューブ本体10の内周部とガ
イドチューブ18の外周部との間に連通させる。
20P1が挿入される弁ポート18Pを内部中央部に有している。弁ポート18Pは、所
定の一様な直径で弁座18Vの中心軸線に沿って貫通する円形の開口を有している。なお、弁ポート18Pは、斯かる例に限られることなく、例えば、弁座18Vの中心軸線に沿って一端10E1に向けて末広状に貫通するものであってもよい。
よりも内径が下流側に向けて徐々に大きくなる末広部18dが、固定部18Aの内側に形
成されている。末広部18dには、ニードル部材20の張出部20Fが配される。
ている。付勢部材支持部としてのばね受け部材12は、コイルスプリング16の一端が係
合されるばねガイド12bを有している。ばね受け部材12は、互いに離隔し向き合う平
坦面12aを外周面の一部に有している。これにより、冷媒の流路が、ガイドチューブ1
8の内周面とばね受け部材12の各平坦面12aとの間に形成されることとなる。
固定されている。ストッパ部材22は、かしめ加工によるガイドチューブ18のガイド部
18Bにおける窪み18CA2により形成される突起がその外周部に食い込むことにより
固定される。これにより、ガイド部18Bの大径孔部18aは、ストッパ部材22により
概ね塞がれることとなる。ストッパ部材22は、例えば、金属材料で作られ、略円形断面
を有している。ストッパ部材22における冷媒の流れに直交するように形成される両端面
には、略平坦な面が形成されている。ストッパ部材22の両端面のうちの一方の端面には、ニードル部材20の先細部20P1が弁ポート18Pに近接したとき、ニードル部材2
0のガイド軸20P3の端面が当接されている。
ョン、または、冷媒の脈動に起因して弁体の微振動が生じる虞がある。このような弁体の
微振動が、異音(騒音)の発生の原因となる場合がある。
係合されている。また、コイルスプリング16の一方の端部には、ばね受け部材12のばねガイド部12bが係合されている。ばねガイド部20D1に連なる当接部20D2とばねガイド部12bの先端とは、所定の距離、離隔されている。これにより、仮に、ニードル部材20が、ばねガイド部12bに向って所定値以上、移動せしめられた場合、当接部20D2の端面とばねガイド部12bの先端とが当接するのでニードル部材20の移動が規制されることとなる。従って、コイルスプリング16が、所定値以上に過剰に圧縮されることが回避される。
とガイド軸部20P3との当接面にはコイルスプリング16による弁閉方向の付勢力が作
用する。
基準高さ(セット長)の調整は、例えば、以下のような手順で行われる。その基準高さと
は、各冷媒に応じたニードル部材20の先細部20P1の上述の所定の離隔タイミングと
なるように、設定されたコイルスプリング16の高さをいう。
径孔部18bに挿入される。そして、コイルスプリング等を用いてニードル部材20を弁
座18Vに押し付けた状態とし、その後、ストッパ部材22が挿入されたガイドチューブ
18が、例えば、空気を流体としたブリード流量測定装置/かしめ装置(不図示)に配された状態で、目標ブリード流量と等しい空気流量となるようにガイドチューブ18に対す
るストッパ部材22の位置を調整した後、ストッパ部材22がガイドチューブ18にかし
め固定されることにより、ブリード流量の調整が完了する。
ューブ18が、例えば、空気を流体とした所定の性能測定/かしめ装置(不図示)に配さ
れた状態で、あらかじめ規定された圧力が印加された状態での空気流量の検出に基づいて
ガイドチューブ18に対するばね受け部材12の位置を調整した後、ばね受け部材12が
かしめ固定されることにより、コイルスプリング16のばね長さの調整が完了する。
各冷媒に応じた弁開き始め圧力を調整することができ、しかも、絞り装置の構造を簡略化
し、製造コストを低減できる。
ング16の付勢力を超えない場合、冷媒が、図2において一次側配管Du1を通じて矢印
の示す方向に沿って供給されるとき、図4(A)に示されるように、冷媒の圧力は、チュ
ーブ本体10の一端10E1、チューブ本体10の内周部10aとガイドチューブ18の
外周部との間、連通路18c、上述の絞り部を通過することにより減圧され、その後、冷
媒が、ガイドチューブ18の固定部18Aの内周面とばね受け部材12の平坦面12aと
の間を通じて他端10E2から所定のブリード量で排出される。
勢力を超える場合、上述の絞り部を通じて流れる冷媒が、図4(B)に示されるように、
弁ポート18Pの周縁からさらに離隔する方向にニードル部材20を押圧することとなる
。これにより、冷媒の流量Q、即ち、ブリード量が、図5に示されるように、差圧Pが増
大するにつれて徐々に特性線Lbに従い増大し、上述の差圧Pが例えば、所定の値P1、
流量Qが所定の値Qa以上となるとき、差圧Pが増大するにつれて流量が特性線Laに従
い急激に増大することとなる。
端部の周縁に対し離隔される場合、ニードル部材20の先細部20P1と弁ポート18P
の開口端部との間には、その開度が冷媒圧力に応じて可変になる絞り部が形成される。絞
り部とは、弁ポート18Pの周縁から先細部20P1の母線への垂線と、先細部20P1
の母線との交点が、弁ポート18Pの縁から最も近い箇所(最狭部)をいう。この垂線が
描く円錐面の面積が、絞り部の開口面積となる。なお、この開口面積の算出は冷媒の圧力
によるニードル部材20に作用する力がコイルスプリング16の付勢力を超えない場合に
形成される先細部20P1の外周部と弁ポート18Pの開口端部の周縁との間に形成され
る隙間の場合も同様である。
される場合、例えば、図6(A)に示される比較例においては、ニードル部材40の姿勢
が、ニードル部材40の本体部40Aの外周面とガイドチューブ48の内周面48aとの
間の隙間の変化に応じてガイドチューブ48の内周面48aに対し比較的小さな角度で傾
く場合がある。なお、図6(A)において、図1に示される例における同一の構成要素に
ついて同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
ム、あるいは、ステンレス鋼等の材料で機械加工により作られている。ガイドチューブ4
8は、チューブ本体10の他端10E2に最も近いガイドチューブ48の端部の内周部に
、図示が省略されるが、ばね受け部材を有している。ガイドチューブ48における弁座4
8Vと、ガイドチューブ48における固定部とは、一体に形成されている。弁座48Vと
上述のばね受け部材との間には、連通孔48cが弁座48Vの直上に形成されている。連
通孔48cは、ガイドチューブ48をその半径方向に貫通することにより、ガイドチュー
ブ48の内周部を、チューブ本体10の内周部とガイドチューブ48の外周部との間に連
通させる。ガイドチューブ48における弁座48Vは、ニードル部材40における後述す
る先細部40Pが挿入される弁ポート48Pを内部中央部に有している。弁ポート48P
は、所定の直径を有し弁座48Vの中心軸線に沿って一端10E1に向けて末広状に形成
されている。ニードル部材40は、例えば、真鍮、または、ステンレス鋼で作られ、円柱
状の本体部40Aと、本体部40Aにおける弁座18Vに向かい合う端部に形成される先
細部40Pと、本体部40Aにおけるコイルスプリング16の他端に向かい合う端部に形
成される突起状のばねガイド部48dと、から構成されている。本体部40Aと先細部4
0Pとの境界部分には、面取部40Bが形成されている。
チューブ48の内周面48aとが、第1の当接部位T1で摺接するとともに、ニードル部
材40の先細部40Pの外周部とガイドチューブ48の弁座48Vの弁ポートの周縁とが、第2の当接部位T2で摺接することとなる。
したとき、図6(B)に示されるように、上述の絞り部を通じて流れる冷媒が、弁ポート
48Pの周縁からさらに離隔する方向にニードル部材40を押圧することとなる。その際
、ニードル部材40の姿勢が、ニードル部材40の本体部40Aの外周面とガイドチュー
ブ48の内周面48aとの間の隙間に応じてガイドチューブ48の内周面48aに対しよ
り大きな角度で傾く場合がある。このような場合、ニードル部材40の本体部40Aの外
周部の上縁部(肩部)とガイドチューブ48の内周面48aとが、上述の第1の当接部位
T1で摺接するとともに、ニードル部材40の本体部40Aの外周部の下縁部とガイドチ
ューブ48の内周面48aとが、第3の当接部位T3で摺接するのでニードル部材40の
本体部40Aのガイドチューブ48の内周面48aに対する摺動性が悪くなり、その結果
として、ニードル部材40の応答性が悪く、流量は、図5における特性線Laにおける差
圧Pの値P2、流量の値Qbとされる変曲点INFから特性線Laの勾配よりも小さい勾
配を有する特性線L2に従って差圧の上昇に伴い徐々に変曲した後、特性線L2における
差圧の値P3、流量の値Qcまで増大することとなる。
流量の値Qbを超えてさらに増大した場合であっても、ニードル部材20の姿勢が、ガイ
ドチューブ18のガイド部18Bおよびニードル部材20のガイド軸部20P3により不
所望に傾くことが回避されるので流量は、上述のような不所望な変曲点に起因して差圧に
応じて漸増することなく、特性線Laの延長線上にある特性線L1に沿って差圧に比例し
て線形的に急峻に増大することとなる。
の差圧Pをとり、図6(A)および(B)に示される比較例、および、本発明に係る絞り
装置の第1実施例における冷媒における差圧に応じた流量の変化をあらわす特性線を、それぞれ、示す。
有する固定部18Aとを有するガイドチューブ18がチューブ本体10の内周部10aに
一箇所で固定されているのに対し、その代わりに、図7に示される例においては、ばね受
け部がチューブ本体10の内周部10aに固定され、ガイドチューブ38が内周部10a
の他の部位に固定されるものである。なお、図7において、図1に示される例における同
一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
の配管における凝縮器6の出口と蒸発器2の入口との間に配置されている。
ューブ本体10の内周部に固定されるガイドチューブ38と、ガイドチューブ38におけ
る一次側配管Du1に近い端部に一体に形成され冷媒の流量を調整する冷媒流量調整部を
構成する弁座38V、および、ニードル部材20と、ニードル部材20を弁座38Vに対し近接する方向に付勢するコイルスプリング16と、コイルスプリング16の一方の端部
を支持するばね受け部材12と、ニードル部材20のガイド軸部20P3の端面を受け止めるストッパ部材22と、を主な要素として含んで構成されている。
チューブ本体10の内径よりも小なる外径を有するガイドチューブ38の固定部の外周部
が固定されている。ガイドチューブ38は、かしめ加工によるチューブ本体10の窪み1
0CA1により形成される突起がその固定部の外周部に食い込むことにより固定されている。チューブ本体10の他端10E2に最も近い端部の内周部に、ばね受け部材12が固定されている。ばね受け部材12は、かしめ加工によるチューブ本体10における円筒形
の窪み10CA2により形成される突起がその外周部に食い込むことにより固定されている。
レス鋼等の材料で機械加工により作られている。ガイドチューブ38は、チューブ本体1
0の一端10E1に最も近いガイド部38Bの端部の内周部に、ストッパ部材22を有し
ている。
材20のガイド軸20P3を摺動可能に案内するガイド部38Bが形成されている。ガイ
ド部38Bの大径孔部38aに連通する小径孔部38bには、ニードル部材20のガイド
軸20P3が摺動可能に嵌合されている。ガイドチューブ38における弁座38Vのポー
ト38P、小径孔部38b、大径孔部38aは、共通の中心軸線上に形成されている。そ
の際、ガイドチューブ38における上述のガイド部38Bと、固定部とが、一体に形成さ
れているので弁座38Vのポート38P、小径孔部38b、大径孔部38aは、その中心
を互いに一致させるように共通の中心軸線上に高精度に加工することが容易となる。
れている。連通孔38cは、ガイドチューブ38をその半径方向に貫通することにより、
ガイドチューブ38の内周部を、チューブ本体10の内周部とガイドチューブ38の外周
部との間に連通させる。
が挿入される弁ポート38Pを内部中央部に有している。弁ポート38Pは、所定の一様
な直径で弁座38Vの中心軸線に沿って貫通する円形の開口を有している。なお、弁ポー
ト38Pは、斯かる例に限られることなく、例えば、弁座38Vの中心軸線に沿って一端
10E1に向けて末広状に貫通するものであってもよい。
よりも内径が下流側に向けて徐々に大きくなる末広部38dが、固定部の内側に形成され
ている。末広部38dには、ニードル部材20の張出部20Fが配される。
ング16の付勢力を超えない場合、冷媒が、図2において一次側配管Du1を通じて矢印
の示す方向に沿って供給されるとき、冷媒の圧力は、チューブ本体10の一端10E1、
チューブ本体10の内周部10aとガイドチューブ38のガイド部38Bの外周部との間
の隙間、連通路38c、上述の絞り部を通過することにより減圧され、その後、冷媒が、
チューブ本体10の内周面10aとばね受け部材12の平坦面12aとの間を通じて他端
10E2から所定のブリード量で排出される。
勢力を超える場合、上述の絞り部を通じて流れる冷媒が、弁ポート38Pの周縁からさら
に離隔する方向にニードル部材20を押圧することとなる。これにより、冷媒の流量Q、
即ち、ブリード量が、図5に示されるように、差圧Pが増大するにつれて徐々に特性線Lbに従い増大し、上述の差圧Pが例えば、所定の値P1、流量Qが所定の値Qa以上とな
るとき、差圧Pが増大するにつれて流量が特性線Laに従い急激に増大することとなる。
に増大した場合であっても、ニードル部材20の姿勢が、ガイドチューブ38のガイド部
38Bおよびニードル部材20のガイド軸部20P3により不所望に傾くことが回避されるので流量は、上述のような変曲点に起因して差圧に応じて漸増することなく特性線La
の延長線上にある特性線L1に沿って差圧に比例して線形的に急峻に増大することとなる
。
一体に有するものとされるが、斯かる例に限られることなく、例えば、弁座およびガイド
部が別個に形成され、それぞれ、チューブ本体10の内周部に個別に互いに離隔され固定
されるように構成されてもよい。
図8は、冷凍サイクルシステムの一例に適用された本発明に係る絞り装置の第3実施例の構成を示す。
の配管における凝縮器6の出口と蒸発器2の入口との間に配置されている。
12、52 ばね受け部材
18、38、48 ガイドチューブ
18V、38V、48V 弁座
18P、38P、48P 弁ポート
20、50 ニードル部材
20Fa、50Fa 平坦面
22、54、54´、64 ストッパ部材
Claims (7)
- 冷媒を供給する配管に配され、該配管内に連通する開口端部を両端に有するチューブ本体と、
前記チューブ本体の内周部に配され、弁ポートを有する弁座と、
前記弁座の弁ポートに対し近接または離隔可能に配され該弁ポートの開口面積を制御する弁部と、該弁部に連なり前記冷媒の流れの上流側に向けて延びるガイド軸部と、を有する弁部材と、
前記弁ポートに対し上流側部分に設けられ、前記弁部材を前記弁座の弁ポートに対し近接する方向に付勢する付勢部材と、
前記チューブ本体内における前記弁ポートの位置よりも前記冷媒の流れの上流側に配され、前記弁部材のガイド軸部が摺動可能に配されるガイド部と、を備え、
前記弁部材のガイド軸部の端面が当接される内面を有し、前記付勢部材および該付勢部材の支持部材を覆うストッパ部材が、前記ガイド部に設けられることを特徴とする絞り装置。 - 冷媒を供給する配管に配され、該配管内に連通する開口端部を両端に有するチューブ本体と、
前記チューブ本体の内周部に配され、弁ポートを有する弁座と、
前記弁座の弁ポートに対し近接または離隔可能に配され該弁ポートの開口面積を制御する先細部と、該先細部の末端に連なり前記弁ポートに対し離隔し前記冷媒の流れの上流側に向けて延びるガイド軸部と、を有するニードル部材と、
前記ニードル部材と前記チューブ本体の一方の開口端部との間に配され、前記ニードル部材を前記弁座の弁ポートに対し近接する方向に付勢する付勢部材と、
前記チューブ本体の内周部における前記弁座の位置よりも前記冷媒の流れの上流側に固定され、前記ニードル部材のガイド軸部が摺動可能に配されるガイド部と、を備え、
前記ニードル部材のガイド軸部の端面が当接される端部を有するストッパ部材が、前記ガイド部の端部に設けられることを特徴とする絞り装置。 - 前記ニードル部材は、前記先細部の基端に前記冷媒の流れ方向に対し直交するように形成され、該冷媒の圧力が該冷媒の流れ方向に対し直交する一方向に作用される張出部をさらに有することを特徴とする請求項2記載の絞り装置。
- 前記ガイド部に形成され、該ガイド部の外周部と前記チューブ本体の内周部との間の隙間と前記弁ポートとを連通させる連通孔をさらに備え、
少なくとも前記ガイド部、前記弁座、および、前記連通孔が、前記チューブ本体の内周部に配されるガイドチューブに一体に形成されることを特徴とする請求項2記載の絞り装置。 - 前記冷媒の流れ方向に対し直交する前記ニードル部材の張出部の第1の端部と前記チューブ本体の内周部との間の第1の隙間の圧力と、前記ニードル部材の張出部の第1の端部に対し臨む第2の端部と前記チューブ本体の内周部との間の第2の隙間の圧力との間に、圧力差が生じることを特徴とする請求項3記載の絞り装置。
- 前記ニードル部材のガイド軸部が挿入されるガイド部の小径孔部、および、前記弁座の弁ポートは、それぞれ、互いに同一の直径を有することを特徴とする請求項4記載の絞り装置。
- 蒸発器と、圧縮機、および、凝縮器とを備え、
請求項1乃至請求項6のうちのいずれかに記載の絞り装置が、前記凝縮器の出口と前記蒸発器の入口との間に配される配管に設けられることを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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