JP6404191B2 - 絞り装置、および、それを備える冷凍サイクルシステム - Google Patents

絞り装置、および、それを備える冷凍サイクルシステム Download PDF

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Description

本発明は、絞り装置、および、それを備える冷凍サイクルシステムに関する。
空調装置における冷凍サイクルシステムにおいては、絞り装置としてのキャピラリチューブに代えて差圧式の絞り装置を備えるものが提案されている。差圧式の絞り装置は、外気温度に応じて圧縮機を効率よく作動させるために凝縮器出口と蒸発器入口との間の冷媒の圧力を最適に制御するとともに、圧縮機の回転数を変更できる冷凍サイクルシステムにおいても、省力化の観点から圧縮機の回転数に応じた冷媒の圧力を最適に制御するものとされる。絞り装置は、例えば、冷媒が導入される一端で、凝縮器に接続される一次側配管に接合されており、冷媒が排出される他端で蒸発器に接続される二次側配管に接合されている。
差圧式の絞り装置は、例えば、特許文献1にも示されるように、ハウジングの弁口の開
度を調節する弁体と、複数個の穴を有し弁体の移動を案内するガイドスカートと、弁体を
ハウジングの流入口の空間に向けて付勢するコイルバネとを含んで構成されている。上述
のハウジングの弁口は、凝縮器(放熱器)に接続され、ハウジングの流出口は、蒸発器に
接続されている。
上述のガイドスカートにおける弁体近傍には、冷媒の流路をなす複数の穴が形成されて
いる。ハウジングの流出口に向けて延びるガイドスカートの円筒外側面がハウジングの内
壁に接触することにより、コイルバネの付勢力に抗して弁体の移動が案内される。これに
より、弁体は、ハウジングの弁口およびハウジングの流出口を介してそれぞれ作用される
力が均衡する位置で停止するので弁口の開度は、コイルバネが弁体に及ぼす弾性力によっ
て決定されることとなる。
特許第3528433号公報
上述のような差圧式の絞り装置において、ハウジングの弁口よりも下流側では冷媒の状
態は比較的不安定な液‐ガス状態であり、このような場合、比較的長期間の運転により、
ハウジングの弁口よりも下流側部分となるガイドスカートの円筒外側面がハウジングの内
壁に接触する部分に、冷媒や冷凍機油に含まれる成分が溶出し形成された溶出物または磨
耗粉、あるいは、その溶出物と摩耗粉との化合物等が付着し堆積する場合がある。このよ
うなガイドスカートにおける摺動抵抗となる溶出物および磨耗粉は、絞り装置の流量特性
に悪影響を及ぼすこととなる。
以上の問題点を考慮し、本発明は、絞り装置、および、それを備える冷凍サイクルシス
テムであって、冷媒や冷凍機油に含まれる成分の溶出物または磨耗粉、この溶出物と摩耗
粉との化合物等の異物が弁口よりも下流側部分に付着することを抑制できる絞り装置、お
よび、それを備える冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る絞り装置は、冷媒を供給する配管に配され、配管内に連通する開口端部を両端に有するチューブ本体と、チューブ本体の内周部に配され、弁ポートを有する弁座と、弁座の弁ポートに対し近接または離隔可能に配され弁ポートの開口面積を制御する弁部と、弁部に連なり冷媒の流れの上流側に向けて延びるガイド軸部と、を有する弁部材と、弁ポートに対し上流側部分に設けられ、弁部材を弁座の弁ポートに対し近接する方向に付勢する付勢部材と、チューブ本体内における弁ポートの位置よりも冷媒の流れの上流側に配され、弁部材のガイド軸部が摺動可能に配されるガイド部と、を備え、弁部材のガイド軸部の端面が当接される内面を有し、付勢部材および付勢部材の支持部材を覆うストッパ部材が、ガイド部に設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る絞り装置は、冷媒を供給する配管に配され、配管内に連通する開口端部を両端に有するチューブ本体と、チューブ本体の内周部に配され、弁ポートを有する弁座と、弁座の弁ポートに対し近接または離隔可能に配され弁ポートの開口面積を制御する先細部と、先細部の末端に連なり弁ポートに対し離隔し冷媒の流れの上流側に向けて延びるガイド軸部と、を有するニードル部材と、ニードル部材とチューブ本体の一方の開口端部との間に配され、ニードル部材を弁座の弁ポートに対し近接する方向に付勢する付勢部材と、チューブ本体の内周部における弁座の位置よりも冷媒の流れの上流側に固定され、ニードル部材のガイド軸部が摺動可能に配されるガイド部と、を備え、ニードル部材のガイド軸部の端面が当接される端部を有するストッパ部材が、ガイド部の端部に設けられることを特徴とする。
また、ニードル部材は、先細部の基端に冷媒の流れ方向に対し直交するように形成され、冷媒の圧力が冷媒の流れ方向に対し直交する一方向に作用される張出部をさらに有するものでもよい。さらに、ガイド部に形成され、ガイド部の外周部とチューブ本体の内周部との間の隙間と弁ポートとを連通させる連通孔をさらに備え、少なくともガイド部、弁座、および、連通孔が、チューブ本体の内周部に配されるガイドチューブに一体に形成されてもよい。
ニードル部材のガイド軸部の端面が当接される端部を有するストッパ部材が、ガイド部の端部に設けられてもよい。冷媒の流れ方向に対し直交するニードル部材の張出部の第1の端部とチューブ本体の内周部との間の第1の隙間の圧力と、ニードル部材の張出部の第1の端部に対し臨む第2の端部とチューブ本体の内周部との間の第2の隙間の圧力との間に、圧力差が生じるものでもよく、ニードル部材のガイド軸部が挿入されるガイド部の小径孔部、および、弁座の弁ポートは、それぞれ、互いに同一の直径を有するものでもよい。
本発明に係る絞り装置を備える冷凍サイクルシステムは、蒸発器と、圧縮機、および、
凝縮器とを備え、上述の絞り装置が、凝縮器の出口と蒸発器の入口との間に配される配管
に設けられるものとされる。
本発明に係る絞り装置、および、それを備える冷凍サイクルシステムによれば、ニード
ル部材が、先細部の末端に連なり弁ポートに対し離隔し冷媒の流れの上流側に向けて延び
るガイド軸部と、を有し、ガイド部は、チューブ本体の内周部における弁座の位置よりも
冷媒の流れの上流側に固定され、ニードル部材のガイド軸部が摺動可能に配されるので部
品同士が摺動する箇所であるガイド部は、冷媒の状態が比較的安定している液冷媒中に配
置されることとなる。このため、摩耗粉の発生も少なく、ガイド部への冷媒や冷凍機油に
含まれる成分の溶出物または磨耗粉や溶出物と摩耗粉との化合物等の異物の付着や堆積が
抑制される。このため、部品同士が摺動する部分に異物が付着することを抑制できる。
本発明に係る絞り装置の第1実施例の構成を示す断面図である。 本発明に係る絞り装置の各実施例が適用される冷凍サイクルシステムの一例の構成を概略的に示す図である。 (A)は、図1に示される例に用いられるニードル部材を示す正面図であり、(B)は、(A)に示されるニードル部材の上面図である。 (A)および(B)は、それぞれ、図1に示される例の動作説明に供される断面図である。 図1に示される例の動作説明に供される流量の特性線を示す特性図である。 (A)および(B)は、比較例における動作説明に供される部分断面図である。 本発明に係る絞り装置の第2実施例の構成を示す断面図である。 本発明に係る絞り装置の第3実施例の構成を示す断面図である。 本発明に係る絞り装置の第3実施例に用いられるストッパ部材の他の一例を示す断面図である。 (A)は、本発明に係る絞り装置の第3実施例に用いられるストッパ部材のさらなる他の一例を示す断面図であり、(B)は、(A)におけるXB−XB線に沿って示される断面図である。 (A)は、本発明に係る絞り装置の第3実施例に用いられるストッパ部材のさらなる他の一例を示す断面図であり、(B)は、(A)におけるXIB−XIB線に沿って示される断面図である。
図1は、冷凍サイクルシステムの一例に適用された本発明に係る絞り装置の第1実施例の構成を示す。
絞り装置は、例えば、図2に示されるように、冷凍サイクルシステムの配管における凝
縮器6の出口と蒸発器2の入口との間に配置されている。絞り装置は、後述するチューブ
本体10の一端10E1で、一次側配管Du1に接合されており、冷媒が排出されるチューブ本体10の他端10E2で二次側配管Du2に接合されている。一次側配管Du1は、凝縮器6の出口と絞り装置とを接続し、二次側配管Du2は、蒸発器2の入口と絞り装置とを接続するものとされる。蒸発器2の出口と凝縮器6の入口との間には、図2に示されるように、蒸発器2の出口に接合される配管Du3と、凝縮器6の入口に接合される配管Du4とにより、圧縮機4が接続されている。圧縮機4は、図示が省略される制御部により駆動制御される。これにより、冷凍サイクルシステムにおける冷媒が、例えば、図2に示される矢印に沿って循環されることとなる。
絞り装置は、図1に拡大されて示されるように、上述の冷凍サイクルシステムの配管に接合されるチューブ本体10と、チューブ本体10の内周部に固定されるガイドチューブ18と、ガイドチューブ18における一次側配管Du1に近い端部に一体に形成され冷媒の流量を調整する冷媒流量調整部を構成する弁座18V、および、ニードル部材20と、
ニードル部材20を弁座18Vに対し近接する方向に付勢するコイルスプリング16と、
コイルスプリング16の一方の端部を支持するばね受け部材12と、ニードル部材20の
後述するガイド軸部20P3の端面を受け止めるストッパ部材22と、を主な要素として
含んで構成されている。
所定の長さおよび直径を有するチューブ本体10は、例えば、銅製パイプ、ステンレス
鋼パイプ、または、アルミニウム製パイプで作られ、冷媒が導入される一端10E1で、
凝縮器6に接続される一次側配管Du1に接合されており、冷媒が排出される他端10E
2で蒸発器2に接続される二次側配管Du2に接合されている。
チューブ本体10の内周部における一端10E1から所定距離、離隔した中間部には、
チューブ本体10の内径よりも小なる外径を有するガイドチューブ18の固定部18Aの
外周部が固定されている。ガイドチューブ18は、かしめ加工によるチューブ本体10の
窪み10CA1により形成される突起がその固定部18Aの外周部に食い込むことにより
固定されている。
ガイドチューブ18は、例えば、銅、真鍮、または、アルミニウム、あるいは、ステン
レス鋼等の材料で機械加工により作られている。ガイドチューブ18は、チューブ本体1
0の他端10E2に最も近い固定部18Aの端部の内周部に、ばね受け部材12を有し、
チューブ本体10の一端10E1に最も近いガイド部18Bの端部の内周部に、ストッパ
部材22を有している。ガイドチューブ18における上述のガイド部18Bと、ガイドチ
ューブ18における固定部18Aとは、一体に形成されている。
ガイドチューブ18における後述する連通孔18cよりも上流側部分には、ニードル部
材20のガイド軸20P3を摺動可能に案内するガイド部18Bが形成されている。ガイ
ド部18Bの大径孔部18aに連通する小径孔部18bには、ニードル部材20のガイド
軸20P3が摺動可能に嵌合されている。上述のガイドチューブ18における弁座18V
のポート18P、小径孔部18b、大径孔部18aは、共通の中心軸線上に形成されている。その際、ガイドチューブ18における上述のガイド部18Bと、固定部18Aとが、一体に形成されているので弁座18Vのポート18P、小径孔部18b、大径孔部18a
は、その中心を互いに一致させるように共通の中心軸線上に高精度に加工することが容易
となる。
図1に示されるように、弁座18Vとストッパ部材22との間には、連通孔18cが弁
座18Vの直下に形成されている。連通孔18cは、ガイドチューブ18をその半径方向
に貫通することにより、ガイドチューブ18の内周部を、チューブ本体10の内周部とガ
イドチューブ18の外周部との間に連通させる。
ガイドチューブ18における弁座18Vは、ニードル部材20における後述する先細部
20P1が挿入される弁ポート18Pを内部中央部に有している。弁ポート18Pは、所
定の一様な直径で弁座18Vの中心軸線に沿って貫通する円形の開口を有している。なお、弁ポート18Pは、斯かる例に限られることなく、例えば、弁座18Vの中心軸線に沿って一端10E1に向けて末広状に貫通するものであってもよい。
ガイドチューブ18における弁座18Vよりも下流側部分には、弁ポート18Pの直径
よりも内径が下流側に向けて徐々に大きくなる末広部18dが、固定部18Aの内側に形
成されている。末広部18dには、ニードル部材20の張出部20Fが配される。
ばね受け部材12は、かしめ加工によるガイドチューブ18における円筒形の固定部18Aの窪み18CA1により形成される突起がその外周部に食い込むことにより固定され
ている。付勢部材支持部としてのばね受け部材12は、コイルスプリング16の一端が係
合されるばねガイド12bを有している。ばね受け部材12は、互いに離隔し向き合う平
坦面12aを外周面の一部に有している。これにより、冷媒の流路が、ガイドチューブ1
8の内周面とばね受け部材12の各平坦面12aとの間に形成されることとなる。
また、ストッパ部材22は、ガイドチューブ18のガイド部18Bの大径孔部18aに
固定されている。ストッパ部材22は、かしめ加工によるガイドチューブ18のガイド部
18Bにおける窪み18CA2により形成される突起がその外周部に食い込むことにより
固定される。これにより、ガイド部18Bの大径孔部18aは、ストッパ部材22により
概ね塞がれることとなる。ストッパ部材22は、例えば、金属材料で作られ、略円形断面
を有している。ストッパ部材22における冷媒の流れに直交するように形成される両端面
には、略平坦な面が形成されている。ストッパ部材22の両端面のうちの一方の端面には、ニードル部材20の先細部20P1が弁ポート18Pに近接したとき、ニードル部材2
0のガイド軸20P3の端面が当接されている。
弁部材としてのニードル部材20は、例えば、真鍮、または、ステンレス鋼等の材料で機械加工により作られ、図3(A)および(B)に拡大されて示されるように、弁座18Vに向かい合って形成される先細部20P1と、上述のガイド部18Bにおける小径孔部18bに摺動可能に嵌合されるガイド軸部20P3と、先細部20P1の先端に連なり先細部20P1とガイド軸部20P3とを連結する円柱部20P2と、コイルスプリング16の他端に向かい合う端部に形成される突起状のばねガイド部20D1と、ばねガイド部20D1と先細部20P1の基部との間に形成される張出部20Fと、を主な要素として構成されている。
先細部20P1の最小径部は、円柱部20P2の直径と同一に設定されている。所定のテーパ角度を有する円錐台状の先細部20P1は、図4(A)に拡大されて示されるように、ガイド軸部20P3の端面がストッパ部材22の端面に当接されるとき、弁ポート18Pの直径よりも大なる直径を有する基部を弁ポート18Pから所定距離、離隔した位置に有している。先細部20P1における最小径部には、一様な直径を有する円柱部20P2が所定の長さだけ連なって形成されている。先細部20P1における弁ポート18Pの開口端部に対応する位置から上述の円柱部までの長さは、所定の長さに設定されている。
ストッパ部材22に向けて延びるガイド軸部20P3と円柱部20P2との境界部分には、面取りが施されている。
ガイド軸部20P3の端面がストッパ部材22の平坦な端面に当接されるとき、ニードル部材20の先細部20P1の外周部における弁ポート18Pの開口端部に対応する位置において、先細部20P1の外周部が、弁ポート18Pの開口端部の周縁に対し所定の隙間を形成するように配置されている。その際、ニードル部材20の先細部20P1と弁ポート18Pの開口端部との間には、後述する絞り部が形成される。チューブ本体10内の冷媒の圧力が所定値以下の場合、ガイド軸部20P3の端面は、コイルスプリング16の付勢力と一次側配管Du1からの冷媒の圧力との差に応じた所定の圧力でストッパ部材22の平坦面に当接されている。
このような、弁ポート18Pの開口端部の周縁に対して形成される所定の隙間の量により、絞り部を通過する所定のブリード量が設定されることとなる。また、ニードル部材20の円柱状のガイド軸部20P3は、ストッパ部材22の平坦面に当接されているのでニードル部材20に二次側からの不所望な圧力が作用しニードル部材20の先細部20P1が弁座18Vの弁ポート18Pの開口端に食い付くことが回避される。
また、ニードル部材20におけるガイド軸部20P3が、弁座18V(弁ポート18P)および連通孔18cよりも上流側に形成されることで、ガイド部18Bは冷媒の状態が比較的安定している液冷媒中に配置されることとなる。これにより、ガイド部18Bにおける摩耗粉の発生も少なく、しかも、ガイド部18Bの大径孔部18aが、ストッパ部材22により概ね塞がれるので冷媒や冷凍機油に含まれる成分が溶出し形成された溶出物または磨耗粉、あるいは、溶出物と摩耗粉の化合物等が、ガイド軸部20P3、および、弁座18Vに付着し堆積することがより一層回避される。さらに、ガイド部18Bの大径孔部18aが、ストッパ部材22により概ね塞がれるので上流側からの冷媒に含まれる異物が、ガイド軸部20P3の外周部とガイド部18Bの内周部との間の隙間に噛み込むことが、回避される。
ニードル部材20における張出部20Fは、図3(B)に示されるように、D字形の輪郭を形成するように略環状に形成され、その中心軸線から所定距離、離隔した位置に、その環状部を横切るように平坦面20Faを有している。平坦面20Faは、環状部の厚さ方向に沿って張出部20Fの端から端まで形成されている。なお、張出部20Fの形状は、斯かる例に限られることなく、例えば、多面体の輪郭、あるいは、ガイドチューブ18の内周面18eに向けて突出した尖頭部を一箇所に含む円形の輪郭を形成するように略環状に形成されてもよい。
差圧式の絞り装置においては、冷凍サイクルシステムの流路内に発生したキャビテーシ
ョン、または、冷媒の脈動に起因して弁体の微振動が生じる虞がある。このような弁体の
微振動が、異音(騒音)の発生の原因となる場合がある。
本発明に係る絞り装置の第1実施例によれば、ニードル部材20が移動中、ガイドチューブ18の内周面18eと平坦面20Faとの間の圧力と平坦面20Faに向き合う他の部分と内周面18eとの間の圧力との差に応じてガイドチューブ18の内周面18eと平坦面20Faとの間にある冷媒の作動圧力が、張出部20Fの半径方向に作用し内周面18eに向けて張出部20Fおよび先細部20P1を押圧することとなる。即ち、ガイドチューブ18の内周面18eと平坦面20Faとの間に形成される隙間と張出部20Fにおける平坦面20Faに向き合う他の部分と内周面18eとの間の隙間とにより形成される圧力差が、上述の張出部20Fの外周面の一部をガイドチューブ18の内周面18eに向けて押圧し、ガイド部18Bおよびガイド軸部20P3相互間に反作用力が作用することにより、ニードル部材20の微振動が抑制されることとなる。その結果として、弁ポート18Pにおける磨耗および異音の発生が回避される。
また、張出部20Fが、冷媒の流速が最も早くなる末広部18dの最大径部近傍に配されるので上述の絞り部の開口面積が急激に大となり、一次側圧力が低下した場合であっても、末広部18d内の圧力変動が張出部20Fにより抑制されるので所謂、ハンチング現象の発生を回避できる。即ち、特許第4041406号公報にも示されるような、はねも不要となる。
ニードル部材20のばねガイド部20D1には、コイルスプリング16の他方の端部が
係合されている。また、コイルスプリング16の一方の端部には、ばね受け部材12のばねガイド部12bが係合されている。ばねガイド部20D1に連なる当接部20D2とばねガイド部12bの先端とは、所定の距離、離隔されている。これにより、仮に、ニードル部材20が、ばねガイド部12bに向って所定値以上、移動せしめられた場合、当接部20D2の端面とばねガイド部12bの先端とが当接するのでニードル部材20の移動が規制されることとなる。従って、コイルスプリング16が、所定値以上に過剰に圧縮されることが回避される。
また、ニードル部材20の先細部20P1の外周部が、差圧(一端10E1側の冷媒の入口圧力と他端10E2側の冷媒の出口圧力との差)により、弁ポート18Pの開口端部の周縁に対しさらに離隔し始める離隔開始タイミングは、コイルスプリング16の付勢力に基づいて設定される。コイルスプリング16のばね定数は、所定の値に設定されている。
また、ストッパ部材22にガイド軸部20P3の端面が当接した際、ストッパ部材22
とガイド軸部20P3との当接面にはコイルスプリング16による弁閉方向の付勢力が作
用する。
コイルスプリング16の付勢力の調整、即ち、各冷媒に応じたコイルスプリング16の
基準高さ(セット長)の調整は、例えば、以下のような手順で行われる。その基準高さと
は、各冷媒に応じたニードル部材20の先細部20P1の上述の所定の離隔タイミングと
なるように、設定されたコイルスプリング16の高さをいう。
先ず、ストッパ部材22がガイドチューブ18の内周部18aに固定される場合、まず、ニードル部材20のガイド軸部20P3が、ガイドチューブ18のガイド部18Bの小
径孔部18bに挿入される。そして、コイルスプリング等を用いてニードル部材20を弁
座18Vに押し付けた状態とし、その後、ストッパ部材22が挿入されたガイドチューブ
18が、例えば、空気を流体としたブリード流量測定装置/かしめ装置(不図示)に配された状態で、目標ブリード流量と等しい空気流量となるようにガイドチューブ18に対す
るストッパ部材22の位置を調整した後、ストッパ部材22がガイドチューブ18にかし
め固定されることにより、ブリード流量の調整が完了する。
そして、ばね受け部材12が固定される場合、ストッパ部材22が固定されたガイドチ
ューブ18が、例えば、空気を流体とした所定の性能測定/かしめ装置(不図示)に配さ
れた状態で、あらかじめ規定された圧力が印加された状態での空気流量の検出に基づいて
ガイドチューブ18に対するばね受け部材12の位置を調整した後、ばね受け部材12が
かしめ固定されることにより、コイルスプリング16のばね長さの調整が完了する。
従って、コイルスプリング16のばね長さの調整を行う調整ねじ等が不要とされるので
各冷媒に応じた弁開き始め圧力を調整することができ、しかも、絞り装置の構造を簡略化
し、製造コストを低減できる。
斯かる構成において、冷媒の圧力によるニードル部材20に作用する力がコイルスプリ
ング16の付勢力を超えない場合、冷媒が、図2において一次側配管Du1を通じて矢印
の示す方向に沿って供給されるとき、図4(A)に示されるように、冷媒の圧力は、チュ
ーブ本体10の一端10E1、チューブ本体10の内周部10aとガイドチューブ18の
外周部との間、連通路18c、上述の絞り部を通過することにより減圧され、その後、冷
媒が、ガイドチューブ18の固定部18Aの内周面とばね受け部材12の平坦面12aと
の間を通じて他端10E2から所定のブリード量で排出される。
さらに、冷媒の圧力によるニードル部材20に作用する力がコイルスプリング16の付
勢力を超える場合、上述の絞り部を通じて流れる冷媒が、図4(B)に示されるように、
弁ポート18Pの周縁からさらに離隔する方向にニードル部材20を押圧することとなる
。これにより、冷媒の流量Q、即ち、ブリード量が、図5に示されるように、差圧Pが増
大するにつれて徐々に特性線Lbに従い増大し、上述の差圧Pが例えば、所定の値P1、
流量Qが所定の値Qa以上となるとき、差圧Pが増大するにつれて流量が特性線Laに従
い急激に増大することとなる。
ニードル部材20の先細部20P1の外周部が、上述のように、弁ポート18Pの開口
端部の周縁に対し離隔される場合、ニードル部材20の先細部20P1と弁ポート18P
の開口端部との間には、その開度が冷媒圧力に応じて可変になる絞り部が形成される。絞
り部とは、弁ポート18Pの周縁から先細部20P1の母線への垂線と、先細部20P1
の母線との交点が、弁ポート18Pの縁から最も近い箇所(最狭部)をいう。この垂線が
描く円錐面の面積が、絞り部の開口面積となる。なお、この開口面積の算出は冷媒の圧力
によるニードル部材20に作用する力がコイルスプリング16の付勢力を超えない場合に
形成される先細部20P1の外周部と弁ポート18Pの開口端部の周縁との間に形成され
る隙間の場合も同様である。
上述のようにニードル部材の先細部の外周部が、弁ポートの開口端部の周縁に対し離隔
される場合、例えば、図6(A)に示される比較例においては、ニードル部材40の姿勢
が、ニードル部材40の本体部40Aの外周面とガイドチューブ48の内周面48aとの
間の隙間の変化に応じてガイドチューブ48の内周面48aに対し比較的小さな角度で傾
く場合がある。なお、図6(A)において、図1に示される例における同一の構成要素に
ついて同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
図6(A)において、ガイドチューブ48は、例えば、銅、真鍮、または、アルミニウ
ム、あるいは、ステンレス鋼等の材料で機械加工により作られている。ガイドチューブ4
8は、チューブ本体10の他端10E2に最も近いガイドチューブ48の端部の内周部に
、図示が省略されるが、ばね受け部材を有している。ガイドチューブ48における弁座4
8Vと、ガイドチューブ48における固定部とは、一体に形成されている。弁座48Vと
上述のばね受け部材との間には、連通孔48cが弁座48Vの直上に形成されている。連
通孔48cは、ガイドチューブ48をその半径方向に貫通することにより、ガイドチュー
ブ48の内周部を、チューブ本体10の内周部とガイドチューブ48の外周部との間に連
通させる。ガイドチューブ48における弁座48Vは、ニードル部材40における後述す
る先細部40Pが挿入される弁ポート48Pを内部中央部に有している。弁ポート48P
は、所定の直径を有し弁座48Vの中心軸線に沿って一端10E1に向けて末広状に形成
されている。ニードル部材40は、例えば、真鍮、または、ステンレス鋼で作られ、円柱
状の本体部40Aと、本体部40Aにおける弁座18Vに向かい合う端部に形成される先
細部40Pと、本体部40Aにおけるコイルスプリング16の他端に向かい合う端部に形
成される突起状のばねガイド部48dと、から構成されている。本体部40Aと先細部4
0Pとの境界部分には、面取部40Bが形成されている。
このような場合、ニードル部材40の本体部40Aの外周部の上縁部(肩部)とガイド
チューブ48の内周面48aとが、第1の当接部位T1で摺接するとともに、ニードル部
材40の先細部40Pの外周部とガイドチューブ48の弁座48Vの弁ポートの周縁とが、第2の当接部位T2で摺接することとなる。
次に、例えば、図5において、差圧Pが、所定の値P2、流量Qが所定の値Qbに到達
したとき、図6(B)に示されるように、上述の絞り部を通じて流れる冷媒が、弁ポート
48Pの周縁からさらに離隔する方向にニードル部材40を押圧することとなる。その際
、ニードル部材40の姿勢が、ニードル部材40の本体部40Aの外周面とガイドチュー
ブ48の内周面48aとの間の隙間に応じてガイドチューブ48の内周面48aに対しよ
り大きな角度で傾く場合がある。このような場合、ニードル部材40の本体部40Aの外
周部の上縁部(肩部)とガイドチューブ48の内周面48aとが、上述の第1の当接部位
T1で摺接するとともに、ニードル部材40の本体部40Aの外周部の下縁部とガイドチ
ューブ48の内周面48aとが、第3の当接部位T3で摺接するのでニードル部材40の
本体部40Aのガイドチューブ48の内周面48aに対する摺動性が悪くなり、その結果
として、ニードル部材40の応答性が悪く、流量は、図5における特性線Laにおける差
圧Pの値P2、流量の値Qbとされる変曲点INFから特性線Laの勾配よりも小さい勾
配を有する特性線L2に従って差圧の上昇に伴い徐々に変曲した後、特性線L2における
差圧の値P3、流量の値Qcまで増大することとなる。
一方、本発明に係る絞り装置の第1実施例によれば、差圧および流量が差圧の値P2、
流量の値Qbを超えてさらに増大した場合であっても、ニードル部材20の姿勢が、ガイ
ドチューブ18のガイド部18Bおよびニードル部材20のガイド軸部20P3により不
所望に傾くことが回避されるので流量は、上述のような不所望な変曲点に起因して差圧に
応じて漸増することなく、特性線Laの延長線上にある特性線L1に沿って差圧に比例し
て線形的に急峻に増大することとなる。
なお、図5は、縦軸に上述の絞り部を通過する冷媒の流量Qをとり、横軸に上述の冷媒
の差圧Pをとり、図6(A)および(B)に示される比較例、および、本発明に係る絞り
装置の第1実施例における冷媒における差圧に応じた流量の変化をあらわす特性線を、それぞれ、示す。
図7は、冷凍サイクルシステムの一例に適用された本発明に係る絞り装置の第2実施例の構成を示す。
図1に示される例においては、一体に形成されているガイド部18Bと、ばね受け部を
有する固定部18Aとを有するガイドチューブ18がチューブ本体10の内周部10aに
一箇所で固定されているのに対し、その代わりに、図7に示される例においては、ばね受
け部がチューブ本体10の内周部10aに固定され、ガイドチューブ38が内周部10a
の他の部位に固定されるものである。なお、図7において、図1に示される例における同
一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
絞り装置は、例えば、上述の例と同様に図2に示されるように、冷凍サイクルシステム
の配管における凝縮器6の出口と蒸発器2の入口との間に配置されている。
絞り装置は、上述の冷凍サイクルシステムの配管に接合されるチューブ本体10と、チ
ューブ本体10の内周部に固定されるガイドチューブ38と、ガイドチューブ38におけ
る一次側配管Du1に近い端部に一体に形成され冷媒の流量を調整する冷媒流量調整部を
構成する弁座38V、および、ニードル部材20と、ニードル部材20を弁座38Vに対し近接する方向に付勢するコイルスプリング16と、コイルスプリング16の一方の端部
を支持するばね受け部材12と、ニードル部材20のガイド軸部20P3の端面を受け止めるストッパ部材22と、を主な要素として含んで構成されている。
チューブ本体10の内周部における一端10E1から所定距離、離隔した中間部には、
チューブ本体10の内径よりも小なる外径を有するガイドチューブ38の固定部の外周部
が固定されている。ガイドチューブ38は、かしめ加工によるチューブ本体10の窪み1
0CA1により形成される突起がその固定部の外周部に食い込むことにより固定されている。チューブ本体10の他端10E2に最も近い端部の内周部に、ばね受け部材12が固定されている。ばね受け部材12は、かしめ加工によるチューブ本体10における円筒形
の窪み10CA2により形成される突起がその外周部に食い込むことにより固定されている。
ガイドチューブ38は、例えば、銅、真鍮、または、アルミニウム、あるいは、ステン
レス鋼等の材料で機械加工により作られている。ガイドチューブ38は、チューブ本体1
0の一端10E1に最も近いガイド部38Bの端部の内周部に、ストッパ部材22を有し
ている。
ガイドチューブ38における後述する連通孔38cよりも上流側部分には、ニードル部
材20のガイド軸20P3を摺動可能に案内するガイド部38Bが形成されている。ガイ
ド部38Bの大径孔部38aに連通する小径孔部38bには、ニードル部材20のガイド
軸20P3が摺動可能に嵌合されている。ガイドチューブ38における弁座38Vのポー
ト38P、小径孔部38b、大径孔部38aは、共通の中心軸線上に形成されている。そ
の際、ガイドチューブ38における上述のガイド部38Bと、固定部とが、一体に形成さ
れているので弁座38Vのポート38P、小径孔部38b、大径孔部38aは、その中心
を互いに一致させるように共通の中心軸線上に高精度に加工することが容易となる。
弁座38Vとストッパ部材22との間には、連通孔38cが弁座38Vの直下に形成さ
れている。連通孔38cは、ガイドチューブ38をその半径方向に貫通することにより、
ガイドチューブ38の内周部を、チューブ本体10の内周部とガイドチューブ38の外周
部との間に連通させる。
ガイドチューブ38における弁座38Vは、ニードル部材20における先細部20P1
が挿入される弁ポート38Pを内部中央部に有している。弁ポート38Pは、所定の一様
な直径で弁座38Vの中心軸線に沿って貫通する円形の開口を有している。なお、弁ポー
ト38Pは、斯かる例に限られることなく、例えば、弁座38Vの中心軸線に沿って一端
10E1に向けて末広状に貫通するものであってもよい。
ガイドチューブ38における弁座38Vよりも下流側部分には、弁ポート38Pの直径
よりも内径が下流側に向けて徐々に大きくなる末広部38dが、固定部の内側に形成され
ている。末広部38dには、ニードル部材20の張出部20Fが配される。
斯かる構成において、冷媒の圧力によるニードル部材20に作用する力がコイルスプリ
ング16の付勢力を超えない場合、冷媒が、図2において一次側配管Du1を通じて矢印
の示す方向に沿って供給されるとき、冷媒の圧力は、チューブ本体10の一端10E1、
チューブ本体10の内周部10aとガイドチューブ38のガイド部38Bの外周部との間
の隙間、連通路38c、上述の絞り部を通過することにより減圧され、その後、冷媒が、
チューブ本体10の内周面10aとばね受け部材12の平坦面12aとの間を通じて他端
10E2から所定のブリード量で排出される。
さらに、冷媒の圧力によるニードル部材20に作用する力がコイルスプリング16の付
勢力を超える場合、上述の絞り部を通じて流れる冷媒が、弁ポート38Pの周縁からさら
に離隔する方向にニードル部材20を押圧することとなる。これにより、冷媒の流量Q、
即ち、ブリード量が、図5に示されるように、差圧Pが増大するにつれて徐々に特性線Lbに従い増大し、上述の差圧Pが例えば、所定の値P1、流量Qが所定の値Qa以上とな
るとき、差圧Pが増大するにつれて流量が特性線Laに従い急激に増大することとなる。
続いて、差圧および流量が、図5において、差圧の値P2、流量の値Qbを超えてさら
に増大した場合であっても、ニードル部材20の姿勢が、ガイドチューブ38のガイド部
38Bおよびニードル部材20のガイド軸部20P3により不所望に傾くことが回避されるので流量は、上述のような変曲点に起因して差圧に応じて漸増することなく特性線La
の延長線上にある特性線L1に沿って差圧に比例して線形的に急峻に増大することとなる
なお、上述の例においては、ガイドチューブ38が弁座38Vおよびガイド部38Bを
一体に有するものとされるが、斯かる例に限られることなく、例えば、弁座およびガイド
部が別個に形成され、それぞれ、チューブ本体10の内周部に個別に互いに離隔され固定
されるように構成されてもよい。
図8は、冷凍サイクルシステムの一例に適用された本発明に係る絞り装置の第3実施例の構成を示す。
上述の第1実施例および第2実施例においては、ばね受け部材12およびコイルスプリング16が、弁座よりも下流側部分に設けられているが、図8に示される例においては、ばね受け部材52およびコイルスプリング16が、弁座よりも上流側部分に設けられるものとされる。なお、図8において、図1に示される例における同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
絞り装置は、例えば、上述の例と同様に図2に示されるように、冷凍サイクルシステム
の配管における凝縮器6の出口と蒸発器2の入口との間に配置されている。
絞り装置は、上述の冷凍サイクルシステムの配管に接合されるチューブ本体10´と、チューブ本体10´の内周部に固定されるガイドチューブ48と、ガイドチューブ48に一体に形成され冷媒の流量を調整する冷媒流量調整部を構成する弁座48V、および、ニードル部材50と、ニードル部材50を弁座48Vに対し近接する方向に付勢するコイルスプリング16と、コイルスプリング16の一方の端部を支持するばね受け部材52と、ニードル部材50の一端を受け止める円筒状のストッパ部材54と、を主な要素として含んで構成されている。
チューブ本体10´の内周部における一端10´E2から所定距離、離隔した中間部には、チューブ本体10´の内径よりも小なる外径を有するガイドチューブ48の固定部48Aの外周部が固定されている。
ガイドチューブ48は、例えば、銅、真鍮、または、アルミニウム、あるいは、ステンレス鋼等の材料で機械加工により作られている。ガイドチューブ48は、チューブ本体10´の内周部に固定される固定部48Aと、後述するニードル部材50のガイド軸50P3を摺動可能に案内するガイド部48Bとから構成されている。
ガイドチューブ48は、かしめ加工によるチューブ本体10´の窪み10´CA1により形成される突起がその固定部48Aの外周部に食い込むことにより固定されている。
ガイドチューブ48は、チューブ本体10´の一端10´E1に最も近いガイド部48Bの端部の外周部に、金属製のストッパ部材54を有している。
ストッパ部材54の一端は、かしめ加工によるストッパ部材54の窪み54CA1により形成される突起がガイド部48Bの端部の溝に食い込むことにより、ガイド部48Bに固定されている。そのかしめ加工による窪み54CA1は、ストッパ部材54の円周方向に沿って所定の間隔をもって複数の箇所、例えば、3箇所に形成されている。円筒状のストッパ部材54は、チューブ本体10´の一端10´E1側に向けて延び、閉塞端部を他端に有し、コイルスプリング16及びばね受け部材52を覆うような構造となっている。また、その閉塞端部は、平坦な内面を有している。その内面は、ニードル部材50の一端に一体に形成され、ばね受け部材52の一端の雌ねじにねじ込まれる調整ねじ51の端面を受け止めるものとされる。これにより、ストッパ部材54の窪み54CA1以外の部分の内周面とガイド部48Bの端部の外周面との間に、所定の隙間が形成される。従って、チューブ本体10´の一端10´E1側から供給される冷媒が、その隙間を通じてストッパ部材54の内周部に流入される。
これにより、一次側圧力が急激に変化しても、これに追従して、ストッパ部材内部の圧力も変化する為、圧力変化の速度に寄らず、差圧に応じた弁開度を得ることが出来る。
ガイドチューブ48における後述する連通孔48Cよりも上流側部分には、ガイド部48Bが形成されている。ガイド部48Bの孔部48bには、ニードル部材50のガイド軸50P3が摺動可能に嵌合されている。
ガイドチューブ48における固定部48Aの弁座48Vのポート48P、孔部48bは、共通の中心軸線上に形成されている。その際、ガイドチューブ48におけるガイド部48Bと、固定部48Aとが、一体に形成されているので弁座48Vのポート48P、孔部48bは、その中心を互いに一致させるように共通の中心軸線上に高精度に加工することが容易となる。
固定部48Aにおける弁座48Vとガイド部48Bとの間には、連通孔48Cが弁座48Vの直下に形成されている。連通孔48Cは、ガイドチューブ48をその半径方向に貫通することにより、ポート48Pを、ガイドチューブ48の外周部とチューブ本体10´の内周部との間に連通させる。
ガイドチューブ48における弁座48Vは、ニードル部材50における先細部50P1が挿入される弁ポート48Pを内部中央部に有している。弁ポート48Pは、所定の一様な直径で弁座48Vの中心軸線に沿って貫通する円形の開口を有している。なお、弁ポート48Pは、斯かる例に限られることなく、例えば、弁座48Vの中心軸線に沿って一端10´E1に向けて末広状に貫通するものであってもよい。
ガイドチューブ48における弁座48Vよりも下流側部分には、弁ポート48Pの直径よりも内径が下流側に向けて徐々に大きくなる末広部48dが、固定部48Aの内側に形成されている。
ニードル部材50は、例えば、真鍮、または、ステンレス鋼等の材料で機械加工により作られ、弁座48Vに向かい合って形成される先細部50P1と、ガイド部48Bにおける孔部48bに摺動可能に嵌合されるガイド軸部50P3と、先細部50P1の先端に連なり先細部50P1とガイド軸部50P3とを連結する円柱部50P2と、先細部50P1の基部に連なる張出部50Fと、ガイド軸部50P3の先端に形成されるばね受け部材連結部50P4とを主な要素として構成されている。
先細部50P1の最小径部は、円柱部50P2の直径と同一に設定されている。所定のテーパ角度を有する円錐台状の先細部50P1は、ニードル部材50の一端、即ち、ばね受け部材連結部50P4と一体に形成される調整ねじ51の先端がストッパ部材54の閉塞端の内面に当接されるとき、弁ポート48Pの直径よりも大なる直径を有する基部、即ち、後述する張出部50Fとの連結部分を弁ポート48Pから所定距離、離隔した位置に有している。先細部50P1における最小径部には、一様な直径を有する円柱部50P2が所定の長さだけ連なって形成されている。先細部50P1における弁ポート48Pの開口端部に対応する位置から上述の円柱部までの長さは、所定の長さに設定されている。
ニードル部材50のばね受け部材連結部50P4には、ばね受け部材52が、かしめ加工により固定されている。ばね受け部材52は、かしめ加工によるばね受け部材52の窪み52CA1により形成される突起がばね受け部材連結部50P4に食い込むことにより固定されている。上述のガイド部48Bに向き合うばね受け部材52のばね支持部には、コイルスプリング16の一端が支持されている。コイルスプリング16の他端は、上述のガイド部48Bのばね受け部に支持されている。ガイド部48Bのばね受け部に連なる当接部とばね受け部材52のばね支持部の先端とは、所定の距離、離隔されている。これにより、仮に、ニードル部材50が、他端10´E2に向って所定値以上、移動せしめられた場合、当接部の端面とばね支持部の先端とが当接するのでニードル部材50の移動が規制されることとなる。従って、コイルスプリング16が、所定値以上に過剰に圧縮されることが回避される。
ニードル部材50のばね受け部材連結部50P4と一体と形成される調整ねじ51の雄ねじが、ばね受け部材52の内周部の雌ねじ孔にねじ込まれている。調整ねじ51は、コイルスプリング16の付勢力を調整するものとされる。調整ねじ51により、コイルスプリング16の付勢力が調整された後、かしめ加工によるばね受け部材52の窪み52CA1により形成される突起が、ばね受け部材連結部50P4に食い込むことによって、調整ねじ51のばね受け部材52に対する位置が、固定される。
調整ねじ51の端面がストッパ部材54の閉塞端の平坦な内面に当接されるとき、ニードル部材50の先細部50P1の外周部における弁ポート48Pの開口端部に対応する位置において、先細部50P1の外周部が、弁ポート48Pの開口端部の周縁に対し所定の隙間を形成するように配置されている。その際、ニードル部材50の先細部50P1と弁ポート48Pの開口端部との間には、絞り部が形成される。チューブ本体10´内の冷媒の圧力が所定値以下の場合、調整ねじ51の端面は、コイルスプリング16の付勢力と一次側配管Du1からの冷媒の圧力との差に応じた所定の圧力でストッパ部材54の閉塞端の内面に当接されている。
このような弁ポート48Pの開口端部の周縁に対して形成される所定の隙間の量により、絞り部を通過する所定のブリード量が設定されることとなる。また、ニードル部材50のばね受け部材52における調整ねじ51の端面は、ストッパ部材54の閉塞端の内面に当接されているのでコイルスプリング16の付勢力やニードル部材50に作用する二次側からの不所望な圧力により、ニードル部材50の先細部50P1が弁座48Vの弁ポート48Pの開口端に食い付くことが回避される。
また、ニードル部材50におけるガイド軸部50P3が、弁座48V(弁ポート48P)および連通孔48Cよりも上流側に形成されることで、ガイド部48Bは冷媒の状態が比較的安定している液冷媒中に配置されることとなる。これにより、ガイド部48Bにおける摩耗粉の発生も少なく、しかも、ガイド部48Bの孔部48bが、ストッパ部材54により概ね塞がれるので冷媒や冷凍機油に含まれる成分が溶出し形成された溶出物または磨耗粉、あるいは、溶出物と摩耗粉の化合物等が、ガイド軸部50P3、および、弁座48Vに付着し堆積することがより一層回避される。さらに、本実施例の場合、ガイド48Bに加え、コイルスプリング16、及び、ばね受け部材52も、弁座48Vの上流側にあるストッパ部材54内に配置されることで、上述の冷媒中の溶出物または摩耗粉、あるいは、溶出物と摩耗粉の化合物等がコイルスプリング16に付着し、作動性が阻害されることがない。その際、ストッパ部材54が、コイルスプリング16、ばね受け部材52を覆う構造なので比較的速度の遅い液冷媒が、コイルスプリング16の周囲を流れるのでコイルスプリング16の振動による異音発生を防止できる。また、ストッパ部材54が、コイルスプリング16及びばね受け部材52を覆うような構造となっているのでコイルスプリング16に異物が付着するのを防止できる。その結果、コイルスプリング16が最圧縮されるまで、安定した作動性が得られる。また、冷媒の流れによりコイルスプリング16が振動して異音が発生することもさらに防止できる。
さらに、ガイド部48Bの孔部48bが、ストッパ部材54により概ね塞がれるので上流側からの冷媒に含まれる異物が、ガイド軸部50P3の外周部とガイド部48Bの内周部との間の隙間に噛み込むことも、回避される。
ニードル部材50における張出部50Fは、断面がD字形の輪郭を形成するように略環状に形成され、その中心軸線から所定距離、離隔した位置に、その環状部を横切るように平坦面50Faを有している。平坦面50Faは、環状部の厚さ方向に沿って張出部50Fの端から端まで形成されている。なお、張出部50Fの形状は、斯かる例に限られることなく、例えば、多面体の輪郭、あるいは、チューブ本体10´の内周面に向けて突出した尖頭部を一箇所に含む円形の輪郭を形成するように略環状に形成されてもよい。
斯かる構成において、冷媒の圧力によるニードル部材50に作用する力がコイルスプリング16の付勢力を超えない場合、冷媒が、図2において一次側配管Du1を通じて矢印の示す方向に沿って供給されるとき、冷媒の圧力は、チューブ本体10´の一端10´E1、チューブ本体10´の内周部10´aとストッパ部材54の外周部との間、連通路48C、上述の絞り部を通過することにより減圧され、その後、冷媒が、ガイドチューブ48の固定部48Aの内周部を通じて他端10´E2から所定のブリード量で排出される。
さらに、冷媒の圧力によるニードル部材50に作用する力がコイルスプリング16の付勢力を超える場合、上述の絞り部を通じて流れる冷媒が、弁ポート48Pの周縁からさらに離隔する方向にニードル部材50を押圧することとなる。これにより、図5に示されるように、流量が、差圧Pが増大するにつれて特性線Laに従い急激に増大することとなる。
なお、上述の例においては、ニードル部材50は、ガイド軸部50P3に連結される先細部50P1および円柱部50P2とされるが、斯かる例に限られることなく、例えば、弁部としての先細部50P1の代わりに、球状部が形成されるものであってもよい。
上述の例においては、ストッパ部材54の一端は、かしめ加工によるストッパ部材54の窪み54CA1により形成される突起がガイド部48Bの端部の溝に食い込むことにより、ガイド部48Bの端部に固定されている。そのかしめ加工による窪み54CA1は、ストッパ部材54の円周方向に沿って所定の間隔をもって例えば、3箇所に形成されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、図9に示されるように、ストッパ部材54´の窪み54´CA1が、ストッパ部材54´の外周部の全周にわたり形成されてもよい。このような場合、ストッパ部材54´は、連通孔54´Hを円筒部に有している。連通孔54´Hは、チューブ本体10´の内周部とストッパ部材54´の内周部とを連通させるものとされる。なお、図9においては、図8における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
円筒状のストッパ部材54´は、チューブ本体10´の一端10´E1側に向けて延び、閉塞端部を他端に有している。その閉塞端部は、平坦な内面を有している。これにより、チューブ本体10´の一端10´E1側から供給される冷媒が、その連通孔54´Hを通じてストッパ部材54´の内周部に流入される。これにより、一次側圧力が急激に変化しても、これに追従して、ストッパ部材内部の圧力も変化する為、圧力変化の速度に寄らず、差圧に応じた弁開度を得ることが出来る。
なお、このような場合、ガイド部48Bの孔部48bに摺動されるニードル部材50のガイド軸部50P3の横断面形状が、例えば、略十字状に形成されてもよい。これにより、ストッパ部材54´内と弁ポート48Pとを連通させる流路が、ガイド軸部50P3の外周面と孔部48bの内周面との間に形成されることとなる。
また、図10(A)および(B)に示されるように、ストッパ部材64におけるかしめ加工による窪み64CA1は、ストッパ部材64の円周方向に沿って180°の間隔をもって2箇所に向かい合って形成されてもよい。なお、図10(A)および(B)においては、図8における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。また、図10(A)および(B)においてチューブ本体10´の図示も省略する。円筒状のストッパ部材64は、チューブ本体10´の一端10´E1側に向けて延び、閉塞端部を他端に有している。その閉塞端部は、平坦な内面を有している。このような場合、向かい合う隙間CL1およびCL2が、ストッパ部材64の内周部とガイド部48Bの外周部との間に形成される。これにより、チューブ本体10´の一端10´E1側から供給される冷媒が、その隙間CL1およびCL2を通じてストッパ部材64の内周部に流入される。これにより、一次側圧力が急激に変化しても、これに追従して、ストッパ部材内部の圧力も変化する為、圧力変化の速度に寄らず、差圧に応じた弁開度を得ることが出来る。
なお、このような場合、ガイド部48Bの孔部48bに摺動されるニードル部材50のガイド軸部50P3の横断面形状が、例えば、略十字状に形成されてもよい。これにより、ストッパ部材64内と弁ポート48Pとを連通させる流路が、ガイド軸部50P3の外周面と孔部48bの内周面との間に形成されることとなる。
さらにまた、上述のように、ストッパ部材64におけるかしめ加工による窪み64CA1が、ストッパ部材64の円周方向に沿って180°の間隔をもって2箇所に向かい合って形成される場合、図11(A)および(B)に示されるように、ガイドチューブ48´の固定部48´Bにおける外周部の一箇所に、平坦面48B´fが形成されてもよい。なお、図11(A)および(B)においては、図10における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
ガイドチューブ48´は、例えば、銅、真鍮、または、アルミニウム、あるいは、ステンレス鋼等の材料で機械加工により作られている。ガイドチューブ48´は、チューブ本体10´の内周部に固定される固定部48´Aと、ニードル部材50のガイド軸50P3を摺動可能に案内するガイド部48´Bとから構成されている。
ガイドチューブ48´は、かしめ加工によるチューブ本体10´の窪み10´CA1により形成される突起がその固定部48´Aの外周部に食い込むことにより固定されている。
固定部48´Aにおける弁座48´Vとガイド部48Bとの間には、連通孔48´Cが弁座48´Vの直下に形成されている。連通孔48´Cは、ガイドチューブ48´をその半径方向に貫通することにより、ポート48´Pを、ガイドチューブ48´の外周部とチューブ本体10´の内周部との間に連通させる。
ガイドチューブ48´における弁座48´Vは、ニードル部材50における先細部50P1が挿入される弁ポート48´Pを内部中央部に有している。弁ポート48´Pは、所定の一様な直径で弁座48´Vの中心軸線に沿って貫通する円形の開口を有している。なお、弁ポート48´Pは、斯かる例に限られることなく、例えば、弁座48´Vの中心軸線に沿って一端10´E1に向けて末広状に貫通するものであってもよい。
ガイドチューブ48´における弁座48´Vよりも下流側部分には、弁ポート48´Pの直径よりも内径が下流側に向けて徐々に大きくなる末広部48´dが、固定部48´Aの内側に形成されている。固定部48´Aの外周部の一箇所には、平坦面48B´fが形成されている。
このような場合、チューブ本体10´の一端10´E1側から供給される冷媒が、平坦面48B´fとストッパ部材64の内周部との間に形成される流路64Rを通じてストッパ部材64の内周部に流入される。これにより、一次側圧力が急激に変化しても、これに追従して、ストッパ部材内部の圧力も変化する為、圧力変化の速度に寄らず、差圧に応じた弁開度を得ることが出来る。
なお、図11(A)および(B)に示される例において、ガイド部48´Bの孔部に摺動されるニードル部材50のガイド軸部50P3の横断面形状が、例えば、略十字状に形成されてもよい。これにより、ストッパ部材64内と弁ポート48´Pとを連通させる流路が、ガイド軸部50P3の外周面と孔部の内周面との間に形成されることとなる。
10、10´ チューブ本体
12、52 ばね受け部材
18、38、48 ガイドチューブ
18V、38V、48V 弁座
18P、38P、48P 弁ポート
20、50 ニードル部材
20Fa、50Fa 平坦面
22、54、54´、64 ストッパ部材

Claims (7)

  1. 冷媒を供給する配管に配され、該配管内に連通する開口端部を両端に有するチューブ本体と、
    前記チューブ本体の内周部に配され、弁ポートを有する弁座と、
    前記弁座の弁ポートに対し近接または離隔可能に配され該弁ポートの開口面積を制御する弁部と、該弁部に連なり前記冷媒の流れの上流側に向けて延びるガイド軸部と、を有する弁部材と、
    前記弁ポートに対し上流側部分に設けられ、前記弁部材を前記弁座の弁ポートに対し近接する方向に付勢する付勢部材と、
    前記チューブ本体内における前記弁ポートの位置よりも前記冷媒の流れの上流側に配され、前記弁部材のガイド軸部が摺動可能に配されるガイド部と、を備え、
    前記弁部材のガイド軸部の端面が当接される内面を有し、前記付勢部材および該付勢部材の支持部材を覆うストッパ部材が、前記ガイド部に設けられることを特徴とする絞り装置。
  2. 冷媒を供給する配管に配され、該配管内に連通する開口端部を両端に有するチューブ本体と、
    前記チューブ本体の内周部に配され、弁ポートを有する弁座と、
    前記弁座の弁ポートに対し近接または離隔可能に配され該弁ポートの開口面積を制御する先細部と、該先細部の末端に連なり前記弁ポートに対し離隔し前記冷媒の流れの上流側に向けて延びるガイド軸部と、を有するニードル部材と、
    前記ニードル部材と前記チューブ本体の一方の開口端部との間に配され、前記ニードル部材を前記弁座の弁ポートに対し近接する方向に付勢する付勢部材と、
    前記チューブ本体の内周部における前記弁座の位置よりも前記冷媒の流れの上流側に固定され、前記ニードル部材のガイド軸部が摺動可能に配されるガイド部と、を備え、
    前記ニードル部材のガイド軸部の端面が当接される端部を有するストッパ部材が、前記ガイド部の端部に設けられることを特徴とする絞り装置。
  3. 前記ニードル部材は、前記先細部の基端に前記冷媒の流れ方向に対し直交するように形成され、該冷媒の圧力が該冷媒の流れ方向に対し直交する一方向に作用される張出部をさらに有することを特徴とする請求項2記載の絞り装置。
  4. 前記ガイド部に形成され、該ガイド部の外周部と前記チューブ本体の内周部との間の隙間と前記弁ポートとを連通させる連通孔をさらに備え、
    少なくとも前記ガイド部、前記弁座、および、前記連通孔が、前記チューブ本体の内周部に配されるガイドチューブに一体に形成されることを特徴とする請求項記載の絞り装置。
  5. 前記冷媒の流れ方向に対し直交する前記ニードル部材の張出部の第1の端部と前記チューブ本体の内周部との間の第1の隙間の圧力と、前記ニードル部材の張出部の第1の端部に対し臨む第2の端部と前記チューブ本体の内周部との間の第2の隙間の圧力との間に、圧力差が生じることを特徴とする請求項3記載の絞り装置。
  6. 前記ニードル部材のガイド軸部が挿入されるガイド部の小径孔部、および、前記弁座の弁ポートは、それぞれ、互いに同一の直径を有することを特徴とする請求項記載の絞り装置。
  7. 蒸発器と、圧縮機、および、凝縮器とを備え、
    請求項1乃至請求項6のうちのいずれかに記載の絞り装置が、前記凝縮器の出口と前記蒸発器の入口との間に配される配管に設けられることを特徴とする冷凍サイクルシステム
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