JP6404046B2 - 電子時計、時刻処理システム、及び時刻処理方法 - Google Patents

電子時計、時刻処理システム、及び時刻処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子時計、時刻処理システム、及び時刻処理方法に関する。
従来から、画像を撮像する撮像部及び可視光出力を行う発光部を備える電子機器と、太陽電池を動力源として用いるアナログ時計とを備える時刻修正システムが提案されてきた。このような時刻修正システムにおいて、電子機器は、撮影部によりアナログ時計の文字盤と針を撮像し、撮像した画像が示す指針位置を画像認識により取得し、電子機器に与えられた現在時刻を示す時刻情報を発光部から光信号としてアナログ時計に送信する。アナログ時計は、太陽電池が受信した光信号が示す時刻情報に基づいて表示している時刻を修正する。
また、特許文献1には、針を正しく判別してアナログ時計が指示する時刻を正確に読み取るために、1秒以上の間隔を空けてアナログ時計の文字盤と針の画像を撮影し、分針と秒針を識別する撮像装置について記載されている。
特開2008−245126号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、分針と秒針とを識別するのに要する時間は最低1秒と比較的短いのに対して、時針と分針とを識別するために、最低でも1分程度時間を要する。その間、撮影のためにアナログ時計と電子機器等の位置関係を一定に保持することは実用的ではない。
また、時針と分針の位置が互いに重なる位置もしくは近接する位置にある場合には、両者が一体化した1個の針と誤認識される等、判別が困難なことがある。また、アナログ時計の文字盤上には、5分間隔の目盛、1分間隔の目盛、等の機能上必要とされる目盛、ブランド名等、製品を特徴づけるためのロゴ、その他の植字が付されていることがある。植字と針が互いに重なった場合もしくは近接した場合には、針と植字とが一体化されたものとして認識され、針の長さ、指針位置を誤認識してしまうことがある。特に、時針と分針とを判別する際、時針の長さが分針よりも短いことを利用して、それぞれの長さを手掛かりとして用いることがある。その場合に、1分毎の目盛よりも大きく表示された5分毎の目盛と時針とが重なる場合には、時針の長さを誤認識し、分針と時針との区別が困難なことがある。
また、電子機器を手で保持してアナログ時計を撮影する場合、撮像部とアナログ時計の文字盤との位置関係によっては、認識される指針位置(角度)に誤差(例えば、1分程度)が発生することがある。
そこで、本発明は上述の事情を鑑みてなされたものであり、短時間で精度良く電子時計の指針位置を認識することができる電子時計、時刻処理システム、及び時刻処理方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、駆動部により駆動される指針により時刻を表示し、前記指針と異なる他の対象が表示される表示部と、電子機器から受信する前記指針を移動させるための移動指示データに基づき、前記指針を前記他の対象から識別可能な目標位置に移動させるように前記駆動部を制御する制御部と、を備える電子時計である。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記指針は、第1の指針と前記第1の指針より計時単位の小さい第2の指針とを含み、前記目標位置は、前記第1の指針と前記第2の指針とが互いに識別可能な所定角度以上離れる位置である。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記指針は、前記第2の指針より計時単位の小さい第3の指針を含み、前記第3の指針の目標位置が、前記第1の指針と前記第2の指針との共通の基準位置である。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記第2の指針の目標位置は、前記第1の指針の計時単位に相当する角度より大きい間隔で離散化された位置である。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記目標位置は、前記他の対象から前記表示部に対して平面視で離れた位置である。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記他の対象は、模様または日付表示部である。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記電子機器から前記移動指示データを受信可能な受信部を備え、前記受信部が前記移動指示データを受信したとき、前記制御部は、所定の時間に応じた移動量で前記指針を移動させ、前記受信部は前記電子機器が特定した表示時刻を受信する。
また、本発明の他の態様は、電子時計と電子機器とを備える時刻処理システムであって、駆動部により駆動される指針により時刻を表示し、前記指針と異なる他の対象が表示される表示部と、電子機器から受信する前記指針を移動させるための移動指示データに基づき、前記指針を前記他の対象から識別可能な目標位置に移動させるように駆動部を制御する制御部とを備え、前記電子機器は、前記電子時計の前記表示部を撮像し撮像結果を出力する撮像部と、前記撮像結果に基づいて前記表示部が表示する表示時刻を特定する時刻特定部と、現在時刻を取得する時刻取得部と、前記現在時刻に基づいて前記表示時刻を補正するための補正量を算出する補正量算出部と、撮像前に前記移動指示データを前記電子時計に送信する移動指示部とを備える時刻処理システムである。
また、本発明の他の態様は、駆動部により駆動される指針により時刻を表示し、前記指針と異なる他の対象が表示される表示部を備える電子時計が、電子機器から受信する前記指針を移動させるための移動指示データに基づき、前記指針を前記他の対象から識別可能な目標位置に移動させるように前記駆動部を制御するステップ、を有する時刻処理方法である。
本発明によれば、短時間で精度良く電子時計の指針位置を認識することができる。
本発明の第1の実施形態による時刻修正システムの構成を示した概略図である。 第1の実施形態による表示部の指針位置の例を示す図である。 第1の実施形態による電子時計の一動作例を説明するためのタイミングチャートである。 第1の実施形態による電子機器が実行する時刻修正処理の処理手順を示したフローチャートである。 第1の実施形態による時刻修正処理の処理手順を示したフローチャートである。 第1の実施形態による指針位置移動処理の処理手順を示したフローチャートである。 第1の実施形態による指針位置回復処理の処理手順を示したフローチャートである。 第2の実施形態による表示部の指針位置の例を示す図である。 第2の実施形態による指針位置移動処理の処理手順を示したフローチャートである。 第3の実施形態による指針位置移動処理の処理手順を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一部分には同一符号を付している。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態による時刻修正システム1の構成を示した概略図である。図示する例では、時刻修正システム1(時刻処理システム)は、電子機器10と電子時計20とを含んでいる。電子機器10は、例えば、スマートフォンや、携帯電話機や、タブレット端末等の電子機器である。図示する例では、電子機器10は、時刻データ取得部101と、制御部102と、光源103と、撮像部104と、表示部105と、入力部106とを備えている。
時刻データ取得部101は、現在時刻(時分秒)を取得する。例えば、時刻データ取得部101は、インターネット上の時刻サーバにアクセスして現在時刻を取得する方法や、GPS(Global Positioning System)を用いて現在時刻を取得する方法や、基地局からの制御信号から現在時刻を取得する方法を用いる。なお、現在時刻の取得方法は、どのような方法でもよい。
制御部102は、電子機器10が備える各部の制御を行う。制御部102は、移動指示部1021と、位置検出部1022と、時刻特定部1023と、補正量算出部1024とを備える。
移動指示部1021は、入力部106が電子時計20の表示時刻の修正を指示するための操作入力(時刻修正指示入力)を受け付けたとき、光源103を用いて移動指示データを光信号として出力する。移動指示データは、電子時計20の表示部208の指針2082のうち少なくとも1つを他の対象(例えば、他の指針、植字、目盛、模様、飾り)から識別可能な目標位置に移動させることを指示するデータである。移動指示データは、後述する同期信号に併用されてもよい。目標位置の例については、後述する。なお、指針2082の「位置」は、その「方向」もしくは「方位」を意味する。
位置検出部1022は、撮像部104が撮像した電子時計20の表示部208を表す画像の画像データについて公知の画像処理技術(例えば、二値化及び画像認識)を用いて指針2082の位置を検出する。ここで、位置検出部1022は、画像データを形成する画素毎の輝度値のうち、所定の輝度値の閾値よりも高い輝度値を有する明領域(信号値1)と、所定の輝度値の閾値以下の輝度値を有する暗領域(信号値0)に二値化して二値化データを生成する。位置検出部1022は、二値化データにおける明領域と暗領域の境界の形状や大きさに基づいて、表示部208の時針2083、分針2084、秒針2085と、文字盤2081上に表示された目盛を識別し、それぞれの表示領域を特定する。位置検出部1022は、特定した目盛の位置を基準として時針2083、分針2084、秒針2085それぞれの位置(角度)を検出する。
時刻特定部1023は、検出した時針2083、分針2084、秒針2085それぞれの位置に基づいて電子時計20の表示時刻(現在時刻)を読み取ることにより特定する。
補正量算出部1024は、時刻特定部1023が特定した表示時刻と、時刻データ取得部101が取得した現在時刻との差分から電子時計20が表示する時刻を補正するための時刻補正量を算出する。補正量算出部1024は、算出した時刻補正量を示す時刻補正量データを、光源103を用いて光信号として出力する。
光源103は、例えば、電子機器10が有するフラッシュ用のLED(Light Emitting Diode)や、液晶ディスプレイのバックライト等である。光源103は、移動指示データまたは時刻補正量データを示す光信号を電子時計20に対して送信する送信部として動作する。撮像部104は、例えば、CCD(Charge−coupled Device)カメラである。撮像部104は、被写体(電子時計20の表示部208)の画像を撮像して、撮像した画像を示す画像データを撮像結果として制御部102に出力する。表示部105は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等であり、情報を表示する。入力部106は、ユーザによる操作入力を受け付ける。入力部106は、例えば、タッチセンサ、スイッチボタン、等を備える。
電子時計20は、アナログ表示で時刻を表示する時計である。図示する例では、電子時計20は、太陽電池201と、制御回路202と、スイッチ203と、二次電池204と、ダイオード205と、基準信号生成回路206と、ステッピングモータ207と、表示部208と、記憶部209と、入力部210とを備えている。
太陽電池201は、充電期間では、光(太陽、照明など)を受光して電気エネルギーに変換する発電部として動作する。また、太陽電池201(受信部)は、通信期間では、電子機器10と光通信を行い、電子機器10から時刻補正量データを示す光信号を受信する受信部として動作する。充電期間および通信期間については後述する。
制御回路202は、電子時計20が備える各部の制御を行う。また、制御回路202は、太陽電池201による二次電池204への充電制御を行う。また、制御回路202は、二次電池204の過充電防止制御を行う。また、制御回路202は、太陽電池201を用いて光通信を行う。例えば、制御回路202は、電源端子とGND端子に接続された二次電池204が出力する電力により作動する。このとき、制御回路202は、二次電池204の出力電圧を検出することで、二次電池204の充電状態(フル充電、過放電など)を判定し、所定の充電制御を行う。例えば、制御回路202は、二次電池204の充電状態に応じて、制御端子から出力する制御信号によってスイッチ203のオン/オフ制御を行う。これにより、制御回路202は、太陽電池201と二次電池204とを接続することで二次電池204への充電を行う。また、制御回路202は、太陽電池201と二次電池204とを切断することで、二次電池204への過充電を防止する。
また、制御回路202は、基準信号生成回路206が出力する基準信号に基づいてスイッチ制御信号を出力し、スイッチ203のオン/オフ制御を行う。これにより、制御回路202は、太陽電池201と二次電池204の接続と、太陽電池201と二次電池204の切り離しとを行う。
また、制御回路202は、通信期間において、入力端子に入力された太陽電池201の出力電圧を検出し、検出した電圧を電気信号に変換することで、外部機器(本実施形態では、電子機器10)から光通信によって送信される時刻補正量データまたは移動指示データを受信する。そして、制御回路202は、受信した時刻補正量データに基づいてステッピングモータ207を駆動し、指針2082が示す時刻を修正する。
また、制御回路202(制御部)は、移動指示データを受信したとき、ステッピングモータ207を駆動して、指針2082のうち少なくとも1つを他の対象(例えば、他の指針、植字、目盛)から識別可能な目標位置に移動させる。当該目標位置は、例えば、第1の指針(例えば、時針2083)と第2の指針(例えば、分針2084)とが所定角度以上離れた位置である。また、指針のうち最も小さい計時単位に係る第3の指針(例えば、秒針2085)の目標位置が、所定の基準位置(例えば、0秒の位置)である。また、目標位置は、第2の指針の計時単位(例えば、1分)に相当する角度より大きい間隔(例、30°、60°、90°)で離散化された位置のいずれか(例えば、正5分、正10分、正15分)である。「正〜分」とは、〜分間隔の整数倍であって端数がつかない分の値、又はその値を指示する位置を意味する。
スイッチ203は、制御回路202から入力されるスイッチ制御信号に基づいて、太陽電池201と二次電池204の接続と、太陽電池201と二次電池204の切り離しとを行う。二次電池204は、電子時計20が備える各部に電力を供給する。ダイオード205は、二次電池204に対する電流の逆流を防止する。基準信号生成回路206は、発振回路(例えば、32kHz)と分周回路からなり、例えば1Hzの基準信号を生成する。
ステッピングモータ207は、制御回路202から入力されるパルス信号に基づいて、指針2082と日付表示部2086とを駆動する(回転させる)。
表示部208は、文字盤2081と、指針2082と、日付表示部(日窓)2086と、を備える。表示部208は、文字盤2081と、指針2082と、日付表示部2086とを用いて、時刻および日時をアナログ表示で表示する。表示部208は、文字盤2081及び指針2082により時刻を示し、日付表示部2086により日付を示す。文字盤2081の周縁部には、その中心部から6°間隔で目盛が表示されている。表示されている目盛のうち、30°間隔で表示されている目盛は、その他の目盛よりも長く、太く表示されている。文字盤2081の中心から上方には、左右方向に植字「Solar Watch」が表示されている。位置検出部1022は、この植字の位置や、文字盤2081の中心から下方に表示された日付表示部2086の位置に基づいて、基準方向として0時方向(図面に対して上方)を特定する。指針2082には、時針2083、時針2083の計時単位「時」よりも小さい計時単位「分」に係る分針2084、および分針2084の計時単位「分」よりも小さい計時単位「秒」に係る秒針2085が含まれる。各指針の長さは、時針2083、分針2084、秒針2085の順に長くなり、秒針2085が最も長い。秒針2085の幅は、時針2083、分針2084の幅よりも狭い。位置検出部1022は、指針の長さや幅に基づいて、時針2083、分針2084、秒針2085を判別する。
記憶部209は、例えば不揮発性メモリであり、電子時計20が備える各部が用いるデータを記憶する。入力部210は、ユーザの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力が指示する入力信号を制御回路202に出力する。
次に、時刻の検出に適した指針2082の目標位置について説明する。図2は、本実施形態による表示部208の指針位置の例を示す図である。
図2(A)は、時刻の検出に適さない指針位置の一例である。図2(A)に示す例では、分針2084が文字盤2081上に付された植字「Solar Watch」を横切っている。位置検出部1022は、分針2084が植字と一体化された対象であるものと認識するため、その長さや、指示する方向を誤認識することがある。また、秒針2085が日付表示部2086に接している。このため、位置検出部1022は、秒針2085が日付表示部2086や、日付表示部2086に隣接した目盛と一体化された対象であるものと認識するため、その長さや、指示する方向を誤認識することがある。また、秒針2085が、文字盤2081の中心から図面の下方に示す30秒の位置に向けられているので、分針2084の方向が6°間隔(1分に相当)で離散化された位置から離れた位置にあり、位置の検出に空間的に高い精度が要求される。
その他、時針2083の指針位置と分針2084の位置とが同一又は近接している場合には、位置検出部1022は、時針2083と分針2084とが一体化された対象であるものと認識するため、指針2082の数を誤認識することがある。
図2(B)は、時刻の検出に適した指針位置の一例である。図2(B)に示す例では、時針2083、分針2084は、それぞれ他の指針、植字、目盛、日付表示部2086から十分に離れた位置にある。そのため、位置検出部1022は、時針2083、分針2084を識別し、それらの位置を正確に検出することができる。また、秒針2085は、植字「Solar Watch」を横切っているが、図面の上方に示す基準方向(0秒の方向)に向けられているため、分針2084の位置が、6°間隔(1分に相当)で設定された位置のいずれかに向けられる。そのため、指針2082の位置の検出において空間的に高い精度を要しない。
さらに、分針2084の位置が、その計時単位である1分に相当する角度よりも大きい間隔(例えば、30°(正5分に相当)、60°(正10分に相当)、90°(正15分に相当)、等)で離散化された位置のいずれかである場合には、指針位置の候補が限定されるので、その位置の検出に要求される精度はさらに低くても足りる。言い換えれば、時刻特定部1023は、より正確に分針2084が指示する「分」の値を特定することができる。
以上に説明した時刻の検出に適した指針位置とは、(a)第1の指針である時針2083と第2の指針である分針2084とが所定角度以上離れた位置、(b)最も小さい計時単位に係る第3の指針である秒針2085の目標位置として0秒を示す基準位置(0秒位置)、(c)第2の指針である分針2084が、その計時単位である1分に相当する角度(6°)よりも大きい間隔(例えば、30°)で離散化された位置のいずれか(例えば、正5分に相当する位置)である。(b)において、基準位置は、第1の指針の基準位置(例えば、時針2083の場合には、0時の位置)と第2の指針の基準位置(例えば、分針2084の場合には、0分の位置)とで共通の原点である。また、指針2082には、第1の指針として時針2083と、第2の指針として分針2084が含まれ、第3の指針として秒針2085が含まれない場合がある。この場合には、最も小さい計時単位に係る指針は、第2の指針である分針2084となるので、分針2084が第3の指針としても扱われる。
そこで、制御回路202は、電子機器10から太陽電池201を介して移動指示データを受信したとき、(a)〜(c)を満たす指針位置を目標位置として設定する。制御回路202は、指針2082が現在指示している位置と設定した目標位置との差分値を算出し、算出した差分値に基づいてステッピングモータ207を駆動して、指針2082が指示する位置を目標位置に移動させる。例えば、制御回路202は、現在の指針位置が図2(A)に示す位置である場合には、指針2082を図2(B)に示す位置に移動させる。これにより、電子機器10の時刻特定部1023は、撮像部104で撮像された表示部208の画像に基づいて、指針2082が示す時刻をより正確に検出することができる。
次に、電子機器10と電子時計20との間の通信方法について説明する。本実施形態では、電子機器10は光源103を用いてデータを送信する。例えば、電子機器10は、「1」を送信する際には光源103を発光させ、「0」を送信する際には光源103を消灯させる。また、電子時計20は、太陽電池201を用いてデータを受信する。例えば、電子時計20の制御回路202は、太陽電池201が光を受光して発生した電圧を検出し、検出した電圧が、所定の電圧の閾値よりも高い場合には「1」を受信したと判定する。検出した電圧が、その電圧の閾値ほど高くない場合には、制御回路202は、「0」を受信したと判定する。
太陽電池201と二次電池204とが接続している場合、二次電池204の出力電圧により、太陽電池201が発生した電圧を正確に判定することができない。そこで、本実施形態では、データの受信時には、太陽電池201が発生する電圧をより精度良く検出するために、スイッチ203を制御し、太陽電池201と二次電池204とを切り離す(OFF状態)。なお、太陽電池201と二次電池204とを切り離している期間を「通信期間(OFF期間)」と呼ぶ。
また、通信期間以外の期間では、スイッチ203を制御し、太陽電池201と二次電池204とを接続する(ON状態)。太陽電池201と二次電池204とを接続している期間を「充電期間(ON期間)」と呼ぶ。これにより、受信期間においては、より精度良くデータを受信することができる。
また、通信期間では二次電池204を充電することができないため、通信期間は短い方が望ましい。従って、本実施形態では、電子時計20は、通常時には充電期間とし、一定期間毎に短い通信期間を設ける。そして、電子時計20は、短い通信期間中に電子機器10から同期信号を受信した場合、時刻補正量データの受信を完了するまで通信期間を継続する。一方、電子時計20は、通信期間中に電子機器10から同期信号を受信しない場合、充電期間とする。
図3(A)は、電子機器10が電子時計20に対して送信する同期信号と、スタート信号と、時刻補正量データとの送信タイミングを示したタイミングチャートである。図3(B)は、電子時計20の制御回路202が出力するスイッチ制御信号の出力タイミングを示したタイミングチャートである。
図3(A)に示す通り、電子機器10は、時刻補正量データを送信する前に、同期信号を送信する(時刻t3〜時刻t5)。なお、当該同期信号は、移動指示データとしても用いられる。その後、電子機器10はスタート信号を送信する(時刻t6〜時刻t7)。その後、電子機器10は時刻補正量データを送信する(時刻t8〜時刻t9)。
また、図3(B)に示す通り、電子時計20は、充電期間に移行してから一定時間経過した後、スイッチ203をOFF状態にし、通信期間に移行する(時刻t1)。また、電子時計20は、通信期間に移行してから同期信号を受信せず一定時間経過した後、スイッチ203をON状態にし、充電期間に移行する(時刻t2)。また、電子時計20は、充電期間に移行してから一定時間経過した後、スイッチ203をOFF状態にし、通信期間に移行する(時刻t4)。時刻t4では、電子機器10から同期信号が送信されているため、電子時計20は同期信号を受信する。同期信号を受信したことにより、電子時計20は、OFF状態を維持して通信期間とする。また、電子時計20は、時刻補正量データの受信が完了した場合、スイッチ203をON状態にして充電期間に移行する(時刻t9)。以降、同様に、電子時計20は、充電期間と通信期間とを繰り返し、電子機器10から送信される時刻補正量データを受信する。
上述したように、電子時計20は、充電期間と、充電期間よりも短い通信期間とを繰り返す。また、短い通信期間中に同期信号を受信した場合、時刻補正量データの受信を完了するまで通信期間とする。これにより、電子時計20は、充電期間をより長くしつつ、より精度良く光信号を受信することができる。
次に、時刻修正システム1における時刻修正方法について説明する。電子機器10の移動指示部1021は、入力部106が時刻修正指示入力を受け付けたとき、光源103に、移動指示データ(同期信号)を光信号として出力させる。電子時計20の制御回路202は、移動指示データを受信したとき、指針2082の指針位置を目標位置に移動させる。電子機器10の位置検出部1022は、移動指示部1021が移動指示データを送信した後に、撮像部104に電子時計20の表示部208を撮像させる。そして、位置検出部1022は、撮像部104が撮像した画像から各指針2082の位置を検出する。続いて、時刻特定部1023は、位置検出部1022が検出した各指針2082の位置に基づいて、電子時計20の表示時刻を特定する。続いて、補正量算出部1024は、時刻特定部1023が特定した表示時刻と、時刻データ取得部101が取得した現在時刻との差分から時刻補正量を算出し、算出した時刻補正量を示す時刻補正量データを光源103から光信号として出力する。電子時計20の制御回路202は、時刻補正量データを受信すると、受信した時刻補正量データに基づいて指針2082を移動させ、表示時刻を修正する。
図4は、本実施形態による電子機器10が実行する時刻修正処理の処理手順を示したフローチャートである。
(ステップS101)ユーザは、電子機器10が電子時計20の表示部208の画像を撮影できるように、電子機器10と電子時計20との位置関係を調整する。その後、ユーザは、電子機器10の入力部106を操作し、時刻修正指示の入力を行う。電子機器10の入力部106が、時刻修正指示の入力を受け付けた場合には(ステップS101 YES)、ステップS102の処理に進む。時刻修正指示の入力を受け付けていない場合には(ステップS101 NO)、ステップS101の処理を繰り返す。
(ステップS102)制御部102は、光源103を制御し、一定期間、移動指示データ(同期信号)を送信する。その後、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)制御部102は、移動指示データ(同期信号)の送信を完了した後、撮像部104を制御し、電子時計20の表示部208の画像を撮像する。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)制御部102は、画像処理を行い、撮像部104が撮像した電子時計20の表示部208の撮像画像に基づいて、電子時計20が示す時刻を特定する。その後、ステップS105の処理に進む。
(ステップS105)時刻データ取得部101は、基準となる現在時刻を取得する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)制御部102は、ステップS104の処理で特定した電子時計20が示す時刻と、ステップS105の処理で時刻データ取得部101が取得した現在時刻との差分を算出することで、電子時計20の時刻のずれを算出する。また、制御部102は、電子時計20の時刻のずれを解消するために、電子時計20の指針2082を移動させる移動量、すなわち、ステッピングモータ207を駆動する量を算出する。以下、電子時計20の時刻のずれを解消して補正するために、電子時計20のステッピングモータ207を駆動する量を時刻補正量と呼ぶ。例えば、ステッピングモータ207が1ステップ動作することで指針2082が1秒進むとする。この場合において、電子時計20の表示部208が表示する時刻が10秒遅れていた場合には、時刻補正量は「10」である。制御部102は、算出した時刻補正量を示す時刻補正量データを生成する。その後、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)制御部102は、光源103を制御し、スタート信号を送信する。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)制御部102は、光源103を制御し、時刻補正量データを送信する。その後、処理を終了する。
図5は、本実施形態による電子時計20が実行する時刻修正処理の処理手順を示したフローチャートである。
(ステップS201)制御回路202は、スイッチ203を制御し、一定期間毎に通信期間と充電期間との移行を制御する。制御回路202は、通信期間中に、太陽電池201を介して移動指示データ(同期信号)を受信したと判定した場合には、後述する指針位置移動処理を実行する。このとき、制御回路202は、スイッチ203をOFF状態に維持して通信期間とする。その後、ステップS202の処理に進む。
(ステップS202)制御回路202は、通信期間中に、太陽電池201を介してスタート信号と時刻補正量データとを受信する。その後、ステップS203の処理に進む。
(ステップS203)制御回路202は、スイッチ203をON状態に制御し、充電期間に移行する。その後、ステップS204の処理に進む。
(ステップS204)制御回路202は、ステップS202の処理で受信した時刻補正量データに基づいて、時刻補正量を設定する。その後、ステップS205の処理に進む。
(ステップS205)制御回路202は、ステッピングモータ207を1ステップ駆動する。その後、ステップS206の処理に進む。
(ステップS206)制御回路202は、設定されている時刻補正量から1を減算し、減算後の値を時刻補正量として設定する。その後、ステップS207の処理に進む。
(ステップS207)制御回路202は、設定されている時刻補正量が0であるか否かを判定する。制御回路202は、設定されている時刻補正量が0である場合には(ステップS207 YES)処理を終了し、それ以外の場合には(ステップS207 NO)ステップS205の処理に戻る。
図6は、本実施形態による電子時計20が実行する指針位置移動処理の処理手順を示したフローチャートである。本図に示す処理は、上述したステップS201の処理に相当する。
(ステップS221)制御回路202は、太陽電池201の出力電圧に基づいて移動指示データを示す光信号を電子機器10から受信したか否かを判定する。受信したと制御回路202が判定した場合には(ステップS221 YES)、ステップS222の処理に進む。受信していないと制御回路202が判定した場合には(ステップS221 NO)、制御回路202は、ステップS221の処理を繰り返す。
(ステップS222)制御回路202は、指針2082の目標位置を示す移動目標値を設定する。秒針2085の目標位置は0秒位置である。分針2084の目標位置は現在位置の次の正5分位置である。現在位置の次の正5分位置とは、30°間隔で設置された位置のうち、現在位置から右回りに配置され、最も現在位置に近接した位置である。時針2083の目標位置は、現在位置から秒針2085、分針2084の移動に応じて変位した位置である。秒針2085、分針2084の移動とは、秒針2085、分針2084それぞれの現在位置から目標位置への移動を意味する。例えば、秒針2085、分針2084の現在位置が示す時刻から目標位置が示す時刻までの時間がα分、β秒である場合には、時針2083の変位は、α/12+β/120(°)となる。その後、ステップS223の処理に進む。
(ステップS223)制御回路202は、時針2083の目標位置と分針2084の目標位置とのなす角度を算出する。その後、ステップS224に進む。
(ステップS224)制御回路202は、算出した角度が予め定めた間隔(例えば、30°)以上であるか否かを判定することにより、時針2083の目標位置と分針2084の目標位置とが、その間隔以上離れているか否かを判定する。離れていると制御回路202が判定した場合には(ステップS224 YES)、ステップS226の処理に進む。離れていないと制御回路202が判定した場合には(ステップS224 NO)、ステップS225の処理に進む。
(ステップS225)制御回路202は、指針2082の目標位置を示す移動目標値を再設定する。再設定後の秒針2085の目標位置も0秒位置である。再設定後の分針2084の目標位置は、再設定前の目標位置の次の正5分位置である。再設定後の時針2083の目標位置は、再設定前の目標位置から再設定後の目標位置への秒針2085、分針2084の移動に応じて変位した位置である。その後、ステップS223の処理に戻る。
(ステップS226)制御回路202は、設定した移動目標値が示す目標位置への指針2082の移動を開始する。ここで、制御回路202は、目標位置が示す目標時刻から現在位置が示す現在時刻の差分を示す移動量を算出する。その後、ステップS227の処理に進む。
(ステップS227)制御回路202は、ステッピングモータ207を1ステップ駆動し、移動量を1ステップ相当分減算する。その後、ステップS228の処理に進む。
(ステップS228)表示部208は、ステッピングモータ207の駆動に応じて指針2082が指示する指針位置を更新する。その後、ステップS229の処理に進む。
(ステップS229)制御回路202は、移動量が0に達したか否かにより指針位置が目標位置と一致したか否かを判定する。一致すると制御回路202が判定した場合には(ステップS229 YES)、ステップS230の処理に進む。一致していないと制御回路202が判定した場合には(ステップS229 NO)、ステップS227の処理に戻る。
(ステップS230)制御回路202は、指針2082の移動を終了することで、図6の処理を終了する。
なお、制御回路202は、指針位置移動処理の開始からの経過時間が、予め定めた一定時間(タイムアウト時間、例えば、10秒)を超える場合、指針位置移動処理を停止し、指針2082の指針位置を、現在時刻を表す指針位置まで戻してもよい(指針位置回復処理)。この現在時刻は、指針位置移動処理の開始から指針2082の指針位置を戻すまでに要する所要時間(例えば、タイムアウト時間の2倍)だけ経過した時刻であってもよい。従って、指針2082の目標位置は、指針位置移動処理の開始から所要時間だけ経過した時刻を表す指針位置となる。
図7は、本実施形態による電子時計20が実行する指針位置回復処理の処理手順を示したフローチャートである。
(ステップS241)制御回路202は、指針位置移動処理の開始からの経過時間を確認する。その後、ステップS242の処理に進む。
(ステップS242)制御回路202は、確認した経過時間が予め定めた一定時間よりも経過したか否かを判定する。経過したと制御回路202が判定した場合には(ステップS242 YES)、ステップS243の処理に進む。経過していないと制御回路202が判定した場合には(ステップS242 NO)、ステップS241の処理に戻る。
(ステップS243)制御回路202は、指針2082の目標位置を示す移動目標値として上述した現在時刻を示す設定値を設定する。その後、ステップS244の処理に進む。
(ステップS244)制御回路202は、設定した移動目標値が示す目標位置への指針2082の移動を開始する。ここで、制御回路202は、目標位置が示す目標時刻から移動開始直前の表示時刻の差分を示す移動量を算出する。その後、ステップS245の処理に進む。
(ステップS245)制御回路202は、ステッピングモータ207を1ステップ駆動し、移動量を1ステップ相当分加算する。その後、ステップS246の処理に進む。
(ステップS246)表示部208は、ステッピングモータ207の駆動に応じて指針2082が指示する指針位置を更新する。その後、ステップS247の処理に進む。
(ステップS247)制御回路202は、移動量が0に達したか否かにより指針位置が目標位置と一致したか否かを判定する。一致すると制御回路202が判定した場合には(ステップS247 YES)、ステップS248の処理に進む。一致していないと制御回路202が判定した場合には(ステップS247 NO)、ステップS245の処理に戻る。
(ステップS248)制御回路202は、指針2082の移動を終了することで、図7の処理を終了する。
上述したとおり、本実施形態では、電子機器10は、電子時計20の表示部208を撮像し、撮像した画像に基づいて電子時計20が示す時刻を特定する。そして、電子機器10は、現在時刻と電子時計20が示す時刻との差分に基づいて時刻補正量を算出し、算出した時刻補正量を電子時計20に送信する。電子時計20は、受信した時刻補正量に基づいて表示部208が示す時刻を修正する。これにより、ユーザが電子時計20を操作することなく、電子時計20の示す時刻を正しい時刻に、より正確にかつ容易に修正することができる。
また、本実施形態では、電子時計20は、移動指示データを受信すると、互いに識別されうる位置に各指針2082を移動させるため、電子機器10は、撮像した画像に基づいて、より精度良く電子時計20の各指針2082の位置を認識することができる。これにより、電子機器10は認識した各指針2082の位置に基づいて時刻の修正をより正確に行うことができる。また、電子機器10は、各指針2082が互いに識別される位置に移動するまで待機する必要がなくなる。
また、電子機器10と電子時計20とは、上述した光通信方法により時刻補正量を送受信するため、電子機器10と電子時計20とを有線で繋ぐためのコネクタや無線通信するためのアンテナを電子機器10や電子時計20に搭載する必要がない。すなわち、電子機器10は光源103、電子時計20は太陽電池201といった標準装備で通信が可能であるため、新たなデバイスを搭載して電子機器10や電子時計20のデザイン性を損ねることがない。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態における時刻修正システム1の構成は、図1に示す第1の実施形態と同様である。また、本実施形態における時刻修正システム1の光通信方法は、図3に示す光通信方法と同様である。
本実施形態と第1の実施形態とは、時刻の検出に適した指針2082の目標位置が異なる。本実施形態における目標位置は、第1の指針(例えば、時針2083、分針2084)が表示部208に表れた他の対象(例えば、植字、目盛、模様、飾り)から表示部208の主面に対して平面視で離れた位置である。また、当該目標位置は、指針2082が日付を表示する日付表示部2086から離れた位置である。
図8は、本実施形態による表示部208の指針位置の例を示す図である。
本図に示す例では、時針2083、分針2084それぞれの指針位置は、配置禁止領域f1、f2から離れた位置にある。配置禁止領域f1、f2は、それぞれ植字「Solar Watch」、日付表示部2086に指針2082が交差する領域を示す。そこで、制御回路202は、時針2083、分針2084それぞれの目標位置を、配置禁止領域f1、f2から離れた位置に設定する。これにより、位置検出部1022は、それぞれの指針2082と他の対象として植字「Solar Watch」もしくは日付表示部2086と別個のものと識別し、その長さや方向を正しく認識することができる。従って、時刻特定部1023は、それぞれの指示値を正しく認識することができる。
言い換えれば、時刻の検出に適した指針位置の一態様として上述した(a)−(c)の他、第1の指針が表示部208に表された他の対象が、表示部208の主面に対して離れた位置であることも考慮されてもよい。そのような位置には、例えば、(d)指針2082が文字盤2081上の目盛と重なる領域から離れた位置、(e)指針2082が文字盤2081上の模様(植字、等)と重なる領域から離れた位置、(f)指針2082が日付表示部2086と重なる領域から離れた位置、などがある。但し、秒針2085の目標位置は、0秒を示す基準位置(0秒位置)であってもよい。
図9は、本実施形態による電子時計20が実行する指針位置移動処理の処理手順を示したフローチャートである。
ステップS301〜S305までの処理は、上述したステップS221〜S225までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
但し、本図に示す処理では、ステップS304において、時針2083の目標位置と分針2084の目標位置とが、予め定めた間隔(例えば、30°)以上離れていると制御回路202が判定した場合には(ステップS304 YES)、ステップS306の処理に進む。
(ステップS306)制御回路202は、時針2083の位置、分針2084の位置が、それぞれ配置禁止領域f1、f2外か否かを確認する。その後、ステップS307の処理に進む。
(ステップS307)制御回路202が時針2083の位置、分針2084の位置のいずれも配置禁止領域f1、f2外であると判定した場合には(ステップS307 YES)、ステップS308の処理に進む。制御回路202が時針2083の位置、分針2084の位置の少なくともいずれかが配置禁止領域f1、f2内であると判定した場合には(ステップS307 NO)、ステップS305の処理に進む。
ステップS308〜S312までの処理は、上述したステップS226〜S230までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
上述したとおり、本実施形態では、電子時計20は、配置禁止領域から離れた位置を指針2082の目標位置とする。これにより、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、電子機器10はより精度良く各指針2082を認識することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態における時刻修正システム1の構成は、図1に示す第1の実施形態と同様である。また、本実施形態における時刻修正システム1の光通信方法は、図3に示す光通信方法と同様である。
本実施形態と第1の実施形態とは、電子機器10が、撮像した画像に基づいて指針2082が示す時刻の特定に失敗したときに、移動指示データを再送信する点で異なる。時刻特定部1023は、撮像部104が撮像した表示部208の画像に基づく指針2082の示す時刻の特定に失敗することがある。時刻の特定に失敗する例として、例えば、位置検出部1022により識別された指針2082の数が、本来識別されるべき数(本実施形態では、3)よりも少ない場合や、時針2083と分針2084とが識別できない場合、等がある。
そのため、本実施形態による電子機器10の移動指示部1021は、時刻特定部1023が時刻の特定に失敗したと判定した場合には、光源103を用いて移動指示データを光信号として電子時計20に再送信する。
その後、位置検出部1022は、撮像部104に表示部208の画像を撮像させ、撮像により取得した画像データに基づいて指針2082の位置を検出する。そして、時刻特定部1023が、検出された指針2082の位置に基づいて電子時計20の表示時刻を特定する。これらの処理は、表示時刻の特定に成功するまで繰り返されてもよい。時刻特定部1023は、特定した表示時刻を示す表示時刻データを光信号として電子時計20に送信する。電子機器10の他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
電子時計20の制御回路202は、太陽電池201の出力電圧に基づいて、再送信された移動指示データを示す光信号を受信したか否かを判定する。制御回路202は、再送信された移動指示データを受信したとき、表示部208の指針2082(例えば、時針2083、分針2084)を現在の表示位置から、所定時間分(例えば、5分)進行させる。また、制御回路202は、太陽電池201の出力電圧に基づいて、表示時刻データを示す光信号を受信する。電子時計20の他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図10は、本実施形態による電子時計20が実行する指針位置移動処理の処理手順を示したフローチャートである。
ステップS401、S402までの処理は、上述したステップS201、S202までの処理と同様であるため、その説明を省略する。ステップS402の処理の後、ステップS403の処理に進む。ステップS403〜S407までの処理は、上述したステップS206〜S210までの処理と同様であるため、その説明を省略する。ステップS407の処理の後、ステップS408の処理に進む。
(ステップS408)制御回路202は、移動指示データを示す光信号を所定時間以内に再度受信したか否かを判定する。再度受信される移動指示データは、時刻特定部1023が時刻の特定に失敗したと判定した場合に、移動指示部1021が送信させたデータである。受信したと制御回路202が判定した場合には(ステップS408 YES)、ステップS402の処理に戻る。ステップS402が繰り返される場合には、位置検出部1022は、分針2084の目標位置が、さらに30°右回りに回転した位置である次の正5分位置になるように移動目標値を設定する。また、位置検出部1022は、時針2083の目標位置を、この分針2084の移動に応じて変位した位置に設定する。制御回路202は、太陽電池201の出力電圧に基づいて、表示時刻データを示す光信号を受信する。また、移動指示データを受信していないと制御回路202が判定した場合には(ステップS408 NO)、処理を終了する。
上述したとおり、本実施形態では、電子機器10は、撮像した画像から表示時刻を特定できなかった場合には、移動指示データを再送信する。電子時計20は、移動指示データを再度受信した場合には、指針2082を更に所定時間分(例えば、5分)進行させる。これにより、電子機器10は、電子時計20の表示部208を撮像した画像に基づいて電子時計20の表示時刻を確実に特定することができる。
また、電子機器10が特定した表示時刻を電子時計20に送信するため、電子時計20は、制御回路202に指針2082の位置(もしくは表示時刻)が予め与えられていない場合であっても、取得した指針2082の位置と制御回路202で上述の基準信号のパルス数を計数して得られるカウント値とを対応付けることができる。このカウント値は、電子時計20が計測した現在時刻を示す。
なお、上述した実施形態における電子機器10または電子時計20が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、CPU(Central Processing Unit)等の制御装置に限らず、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、電子時計20は、充電期間と光通信を行う通信期間とを所定の周期で繰り返しているが、これに限らず、二次電池204の充電状態に応じて、スイッチ203を制御して充電期間と通信期間とを切り替えてもよい。或いは、電子時計20は、通信期間では、まず、低通信レートで同期信号を検出し、同期信号検出後、高通信レート(例えば低通信レートの4倍)に切り替えて、スタート信号とデータ信号とを受信してもよい。これにより、電子機器10及び電子時計20の消費電力を低減することができる。
また、制御部102は、時刻補正量を算出し、算出した時刻補正量に基づいて、電子時計20において修正に要する時間に応じた付加補正量を算出してもよい。付加補正量とは、電子時計20において時刻を修正するために要する時間に対応する、電子時計20のステッピングモータ207を駆動する量である。付加補正量は、時刻補正量が大きいほど大きく、時刻補正量が小さいほど小さい。これは、時刻補正量が大きいほど時刻を修正するために時間を要すると考えられるためである。そして、制御部102は、時刻補正量に付加補正量を加算した時刻補正量データを、光源103を用いて光信号として出力する。
電子時計20の制御回路202は、時刻補正量データを受信すると、受信した時刻補正量データに基づき時刻を補正するとともに、時刻の計時を再開する。即ち、電子機器10及び電子時計20は、時刻の修正に要する時間も考慮して時刻を修正するため、第1の実施形態の効果に加えて、より正確に時刻を修正することができる。
上述した実施形態では、電子時計20が、指針2082として時針2083、分針2084及び秒針2085を備えた三針時計である場合を例にしたが、電子時計20の指針2082の数は3本に限られない。指針2082の数は、時針2083と分針2084のみの2本でもよいし、4本以上であってもよい。
1…時刻修正システム、10…電子機器、101…時刻データ取得部、
102…制御部、1021…移動指示部、1022…位置検出部、
1023…時刻特定部、1024…補正量算出部、
103…光源、104…撮像部、105…表示部、106…入力部、
20…電子時計、201…太陽電池、202…制御回路、203…スイッチ、
204…二次電池、205…ダイオード、206…基準信号生成回路、
207…ステッピングモータ、208…表示部、
2081…文字盤、2082…指針、2083…時針、2084…分針、
2085…秒針、2086…日付表示部、
209…記憶部、210…入力部

Claims (8)

  1. 駆動部により駆動される指針により時刻を表示し、前記指針と異なる他の対象が表示される表示部と、
    電子機器から受信する前記指針を移動させるための移動指示データに基づき、前記指針を前記他の対象から識別可能な目標位置に移動させるように前記駆動部を制御する制御部と、
    前記電子機器から前記移動指示データを受信可能な受信部を備え、
    前記電子機器から送信された前記移動指示データを前記受信部が受信した後、前記電子機器から再送信された前記移動指示データを前記受信部が再受信したとき、前記制御部は、所定の時間に応じた移動量で前記指針を移動させ、前記受信部は前記電子機器が特定した表示時刻を受信する電子時計。
  2. 前記指針は、第1の指針と前記第1の指針より計時単位の小さい第2の指針とを含み、
    前記目標位置は、前記第1の指針と前記第2の指針とが互いに識別可能な所定角度以上離れる位置である
    請求項1に記載の電子時計。
  3. 前記指針は、前記第2の指針より計時単位の小さい第3の指針を含み、前記第3の指針の目標位置が、前記第1の指針と前記第2の指針との共通の基準位置である
    請求項2に記載の電子時計。
  4. 前記第2の指針の目標位置は、前記第1の指針の計時単位に相当する角度より大きい間隔で離散化された位置である
    請求項2又は請求項3に記載の電子時計。
  5. 前記目標位置は、前記他の対象から前記表示部に対して平面視で離れた位置である
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子時計。
  6. 前記他の対象は、模様または日付表示部である
    請求項5に記載の電子時計。
  7. 電子時計と電子機器とを備える時刻処理システムであって、
    前記電子時計は、
    駆動部により駆動される複数の指針により時刻を表示し、前記複数の指針と異なる他の対象が表示される表示部と、
    電子機器から受信する前記複数の指針を移動させるための移動指示データに基づき、前記複数の指針を前記他の対象から識別可能な目標位置に移動させるように駆動部を制御する制御部と、
    前記電子機器が送信するデータを受信する受信部を備え、
    前記受信部により前記複数の指針の移動を指示する前記移動指示データ及び前記複数の指針の移動量に関する補正量データを前記電子機器から受信し、
    前記電子機器は、
    前記電子時計の前記表示部を撮像し撮像結果を出力する撮像部と、
    前記撮像結果に基づいて前記表示部が表示する表示時刻を特定する時刻特定部と、
    現在時刻を取得する時刻取得部と、
    前記現在時刻と前記電子時計の前記表示時刻とに基づいて前記表示時刻を補正するための補正量データを算出する補正量算出部と、
    撮像前に前記移動指示データを、撮像後に前記補正量データを、それぞれ前記電子時計に送信する移動指示部と、
    を備える時刻処理システム。
  8. 駆動部により駆動される複数の指針により時刻を表示し、前記複数の指針と異なる他の対象が表示される表示部を備える電子時計が、電子機器から受信する前記複数の指針を移動させるための移動指示データに基づき、前記複数の指針を前記他の対象から識別可能な目標位置に移動させるように前記駆動部を制御するステップと、
    前記目標位置に移動させた前記電子時計の表示時刻を特定できなかった場合、前記電子機器から再受信する前記複数の指針を移動させるための移動指示データに基づき、前記電子時計を現在の表示位置から所定時間分前記複数の指針を移動させて、再度電子機器が新たな目標位置を指示する電子時計の表示時刻の特定を行うステップと、
    を有する時刻処理方法。
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