JP2016102742A - 電子時計、電子機器、プログラム及び通信システム - Google Patents

電子時計、電子機器、プログラム及び通信システム Download PDF

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朋寛 井橋
Tomohiro Ihashi
朋寛 井橋
小笠原 健治
Kenji Ogasawara
健治 小笠原
小山 和宏
Kazuhiro Koyama
和宏 小山
幸祐 山本
Kosuke Yamamoto
幸祐 山本
亜弓 松本
Ayumi Matsumoto
亜弓 松本
昭 高倉
Akira Takakura
昭 高倉
保 前沢
Tamotsu Maezawa
保 前沢
和実 佐久本
Kazusane Sakumoto
和実 佐久本
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Abstract

【課題】光信号を用いた通信において、通信にかかる消費電力を低減して、短時間で正しいデータを受信することができる。【解決手段】電子時計20は、他の電子機器から光信号を受信する太陽電池201と、一定電圧値と比較して、太陽電池201が受信する光信号の示す値を検出するコンパレータ回路2021と、所定の閾値と比較して、太陽電池201が受信する光信号の示す値を検出するA/Dコンバータ回路2022と、同期信号を示す光信号を第1の周波数でコンパレータ回路2021に受信させ、データを示す光信号を第1の周波数より大きい第2の周波数でA/Dコンバータ回路2022に受信させる受信制御回路2024と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電子時計、電子機器、プログラム及び通信システムに関する。
データ送信装置がLED(Light Emitting Diode)等から照明光の搬送波としてデータを送信し、データ受信装置がソーラパネルの出力変化を検出し、検出されたデータを復調することでデータの受信を行う可視光通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような可視光通信システムおいては、光通信時間を短くするため、比較的高速(数10Hz以上)で通信をする。データ受信装置は、コンパレータを使用し一定電圧をスレッショルドとして、受信した光信号のハイレベルとローレベルとを検出する。
特開2008−227944号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、高速な光信号での通信である場合、LCDの応答性が原因で信号レベルが変化し、また端末ごとに応答性が異なるため、スレッショルド電圧を一定値にすることが非常に困難であるという問題がある。これを回避するために、A/D(Analog−to−Digital)コンバータで光信号を受信することが考えられるが、コンパレータよりも消費電力が大きいという欠点を有する。
そこで、本発明は上述の事情を鑑みてなされたものであり、光信号を用いた通信において、通信にかかる消費電力を低減して、短時間で正しいデータを受信することができる電子時計、電子機器、プログラム及び通信システムを提供することを目的とする。
本発明の幾つかの態様は、他の電子機器から光信号を受信する受信部と、一定電圧値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するコンパレータ回路と、所定の閾値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するA/Dコンバータ回路と、同期信号を示す前記光信号を第1の周波数で前記コンパレータ回路に受信させ、データを示す前記光信号を前記第1の周波数より大きい第2の周波数で前記A/Dコンバータ回路に受信させる受信制御部と、を備えることを特徴とする電子時計である。
また、本発明の他の態様の電子時計において、前記受信制御部は、前記コンパレータ回路に前記同期信号を受信させた後に、スタート信号を示す前記光信号を前記第2の周波数で前記A/Dコンバータ回路に受信させ、当該受信したスタート信号に基づいて、前記A/Dコンバータ回路が前記データを受信するための前記閾値を決定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様の電子時計において、時刻を計時する計時部と、前記計時部が計時する時刻を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、他の電子機器から光信号を受信する受信部と、一定電圧値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するコンパレータ回路と、所定の閾値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するA/Dコンバータ回路と、同期信号を示す前記光信号を第1の周波数で前記コンパレータ回路に受信させ、データを示す前記光信号を前記第1の周波数より大きい第2の周波数で前記A/Dコンバータ回路に受信させる受信制御部と、を備えることを特徴とする電子機器である。
また、本発明の他の態様は、他の電子機器から光信号を受信する受信部と、一定電圧値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するコンパレータ回路と、所定の閾値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するA/Dコンバータ回路と、を備える電子時計のコンピュータに、同期信号を示す前記光信号を第1の周波数で前記コンパレータ回路に受信させ、データを示す前記光信号を前記第1の周波数より大きい第2の周波数で前記A/Dコンバータ回路に受信させる受信制御ステップ、を実行させることを特徴とするプログラムである。
また、本発明の他の態様は、電子機器と電子時計とを備える通信システムであって、
前記電子機器は、光信号を送信する送信部と、前記送信部を用いて同期信号を送信した後、データを前記電子時計に送信する送信制御部と、を備え、前記電子時計は、前記電子機器から光信号を受信する受信部と、一定電圧値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するコンパレータ回路と、所定の閾値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するA/Dコンバータ回路と、同期信号を示す前記光信号を第1の周波数で前記コンパレータ回路に受信させ、データを示す前記光信号を前記第1の周波数より大きい第2の周波数で前記A/Dコンバータ回路に受信させる受信制御部と、を備えることを特徴とする通信システムである。
本発明によれば、電子時計は、受信部と、コンパレータ回路と、A/Dコンバータ回路と、受信制御部とを備える。受信部は、他の電子機器から光信号を受信する。コンパレータ回路は、一定電圧値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出する。A/Dコンバータ回路は、所定の閾値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出する。受信制御部は、同期信号を示す光信号を第1の周波数でコンパレータ回路に受信させ、データを示す光信号を第1の周波数より大きい第2の周波数でA/Dコンバータ回路に受信させる。これにより、光信号を用いた通信において、通信にかかる消費電力を低減して、短時間で正しいデータを受信することができる。
本発明の実施形態における通信システムの構成を示した概略図である。 本発明の実施形態による電子時計の一動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態による電子時計の一動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態による電子時計が実行する通信処理の処理手順を示したフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における通信システム1の構成を示した概略図である。図示する例では、通信システム1は、電子機器10と電子時計20とを含んでいる。電子機器10は、例えば、スマートフォンや、携帯電話機や、タブレット端末等の電子機器である。図示する例では、電子機器10は、時刻データ取得部101と、送信制御部102と、光源103とを備えている。
時刻データ取得部101は、現在日時(現在時刻(時分秒)及び現在日付(年月日))を取得する。例えば、時刻データ取得部101は、インターネット上の時刻サーバにアクセスして現在日時を取得する方法や、GPS(Global Positioning System)を用いて現在日時を取得する方法や、基地局からの制御信号から現在日時を取得する方法を用いる。なお、現在日時の取得方法は、どのような方法でもよい。
送信制御部102は、電子機器10が備える各部の制御を行う。また、送信制御部102は、時刻データ取得部101が取得した現在日時に基づいて、電子時計20の時刻を補正するための時刻データを生成する。そして、送信制御部102は、生成した時刻データを、光源103を用いて光信号として出力(送信)する。
送信制御部102は、光源103を用いて、低周波数(第1の周波数。例えば、1/2Hz)で同期信号を送信した後、低周波数より大きい高周波数(第2の周波数。例えば、60Hz)でスタート信号を送信し、その後、高周波数で時刻データを送信する。同期信号は、予め定められている例えばハイレベルとローレベルとのパターンの信号である。また、スタート信号は、データの開始を示す信号であり、ハイレベルとローレベルとを一定間隔毎に繰り返す予め定められたパターン信号である。
光源103は、例えば、電子機器10が有するフラッシュ用のLEDや、液晶ディスプレイのバックライト等である。光源103は、時刻データを示す光信号を電子時計20に対して送信する送信部として動作する。
電子時計20は、アナログ表示で時刻を表示する時計である。図示する例では、電子時計20は、太陽電池201と、制御回路202と、スイッチ203と、二次電池204と、ダイオード205と、基準信号生成回路206と、ステッピングモータ207と、表示部208とを備えている。
太陽電池201は、充電期間では、光(太陽、照明など)を受光して電気エネルギーに変換する発電部として動作する。また、太陽電池201は、通信期間では、電子機器10と光通信を行い、電子機器10から時刻データを示す光信号を受信する受信部として動作する。充電期間および通信期間については後述する。
制御回路202は、電子時計20が備える各部の制御を行う。また、制御回路202は、太陽電池201による二次電池204への充電制御を行う。また、制御回路202は、二次電池204の過充電防止制御を行う。また、制御回路202は、太陽電池201を用いて光通信を行う。例えば、制御回路202は、電源端子とGND端子に接続された二次電池204が出力する電力により作動する。このとき、制御回路202は、二次電池204の出力電圧を検出することで、二次電池204の充電状態(フル充電、過放電など)を判定し、所定の充電制御を行う。例えば、制御回路202は、二次電池204の充電状態に応じて、制御端子から出力する制御信号によってスイッチ203のオン/オフ制御を行う。これにより、制御回路202は、太陽電池201と二次電池204とを接続することで二次電池204への充電を行う。また、制御回路202は、太陽電池201と二次電池204とを切断することで、二次電池204への過充電を防止する。
また、制御回路202は、基準信号生成回路206が出力する基準信号に基づいてスイッチ制御信号を出力し、スイッチ203のオン/オフ制御を行う。これにより、制御回路202は、太陽電池201と二次電池204の接続と、太陽電池201と二次電池204の切り離しとを行う。
また、制御回路202は、通信期間において、入力端子に入力された太陽電池201の出力電圧を検出し、検出した電圧を電気信号に変換することで、外部機器(本実施形態では、電子機器10)から光通信によって送信される時刻データを受信する。そして、制御回路202は、時刻データに基づいてステッピングモータ207を駆動し、表示部208の指針が示す時刻を修正する。
制御回路202は、コンパレータ回路2021と、A/Dコンバータ回路2022と、デコード回路2023と、受信制御回路2024とを備えている。コンパレータ回路2021は、一定電圧値と比較して、太陽電池201が受信する光信号をサンプリングしてその値(ハイレベル「1」又はローレベル「0」)を検出し、デコード回路2023に出力するコンパレータである。コンパレータ回路2021は、太陽電池201から入力される光信号の電圧値が一定電圧値以上である場合にはその値が「1」であると判定し、光信号の電圧値が一定電圧値より小さい場合にはその値が「0」であると判定する。
A/Dコンバータ回路2022は、太陽電池201が受信する光信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、所定のスレッショルド(閾値)と比較して、太陽電池201が受信する光信号をサンプリングしてその値(ハイレベル「1」又はローレベル「0」)を検出し、デコード回路2023に出力するA/Dコンバータである。A/Dコンバータ回路2022は、変換したデジタル信号がスレッショルド以上である場合にはその値が「1」であると判定し、デジタル信号がスレッショルドより小さい場合にはその値が「0」であると判定する。デコード回路2023は、コンパレータ回路2021またはA/Dコンバータ回路2022から入力された信号を復号化して受信制御回路2024に出力する。
受信制御回路2024は、太陽電池201が受信する光信号をコンパレータ回路2021またはA/Dコンバータ回路2022にサンプリングさせて、光信号が示す時刻データを取得する。具体的には、受信制御回路2024は、通信期間において、同期信号を示す光信号を低周波数でコンパレータ回路2021に受信させる。その後、受信制御回路2024は、スタート信号を示す光信号を高周波数でA/Dコンバータ回路2022に受信させ、受信したスタート信号に基づいて、A/Dコンバータ回路2022が時刻データを受信するためのスレッショルドを決定する。具体的には、受信制御回路2024は、スタート信号におけるハイレベルとローレベルとの中間を、時刻データを示す光信号のハイレベルとローレベルとを検出するためのスレッショルドとして決定する。そして、受信制御回路2024は、時刻データを示す光信号を高周波数で、決定したスレッショルドによりA/Dコンバータ回路2022に受信させる。また、受信制御回路2024は、デコード回路2023から入力される信号に基づいて、時刻データを取得する。
スイッチ203は、制御回路202から入力されるスイッチ制御信号に基づいて、太陽電池201と二次電池204の接続と、太陽電池201と二次電池204の切り離しとを行う。二次電池204は、電子時計20が備える各部に電力を供給する。ダイオード205は、二次電池204に対する電流の逆流を防止する。基準信号生成回路206は、発振回路(例えば32kHz)と分周回路からなり、例えば1Hzの基準信号を生成する。制御回路202及び基準信号生成回路206が、時刻を計時する計時部として動作する。
ステッピングモータ207は、制御回路202から入力されるパルス信号に基づいて、表示部208の指針を駆動する。表示部208は、文字板と指針と日付部とを用いて、計時部が計時する時刻および日付をアナログ表示で表示する。
次に、電子機器10と電子時計20との間の通信方法について説明する。本実施形態では、電子機器10は光源103を用いてデータを送信する。例えば、電子機器10は、「1」を送信する際には光源103を発光させ、「0」を送信する際には光源103を消灯させる。また、電子時計20は、太陽電池201を用いてデータを受信する。例えば、電子時計20の制御回路202は、太陽電池201が光を受光して電圧を発生した場合には「1」を受信したと判定し、太陽電池201が電圧を発生しない場合には「0」を受信したと判定する。
太陽電池201と二次電池204とが接続している場合、二次電池204の出力電圧により、太陽電池201が発生した電圧を正確に判定することができない。そこで、本実施形態では、データの受信時には、太陽電池201が発生する電圧をより精度良く検出するために、スイッチ203を制御し、太陽電池201と二次電池204とを切り離す。なお、太陽電池201と二次電池204とを切り離している期間を「通信期間(OFF期間)」とする。
また、通信期間以外の期間では、スイッチ203を制御し、太陽電池201と二次電池204とを接続する。太陽電池201と二次電池204とを接続している期間を「充電期間(ON期間)」とする。これにより、通信期間においては、より精度良くデータを受信することができる。
また、通信期間では二次電池204を充電することができない。そのため、通信期間は短い方が望ましい。従って、本実施形態では、電子時計20は、通常時には充電期間とし、一定期間毎に短い通信期間を設ける。そして、電子時計20は、短い通信期間中に電子機器10から同期信号を受信した場合、時刻データの受信が完了するまで通信期間を継続する。一方、電子時計20は、通信期間中に電子機器10から同期信号を受信しない場合、充電期間とする。
このように、電子時計20は、充電期間と、充電期間よりも短い通信期間とを繰り返す。また、短い通信期間中に同期信号を受信した場合、時刻データの受信を完了するまで通信期間とする。これにより、電子時計20は、充電期間をより長くしつつ、より精度良く光信号を受信することができる。
図2及び図3は、本実施形態による電子時計20の一動作例を説明するためのタイミングチャートである。図2(A)は、電子機器10が電子時計20に対して送信する同期信号と、スタート信号と、時刻データとの送信タイミングを示したタイミングチャートである。図2(B)は、電子時計20の受信制御回路2024が出力するCE1制御信号の出力タイミングを示したタイミングチャートである。CE1制御信号は、コンパレータ回路2021をONにするための信号である。図2(C)は、電子時計20の受信制御回路2024が出力するCE2制御信号の出力タイミングを示したタイミングチャートである。CE2制御信号は、A/Dコンバータ回路2022をONにするための信号である。
図2(A)に示す通り、電子機器10は、時刻データを送信する際には、周波数の低い低周波数で同期信号を送信する(時刻t1〜時刻t2)。その後、電子機器10は、高周波数に移行し、スタート信号を送信する(時刻t2〜時刻t3)。その後、電子機器10は送信データ信号を送信する(時刻t3〜時刻t4)。送信データ信号は、時刻データを示す信号である。本図に示す送信データ信号は、時刻データ「01010010010010001」を示す。
図2(B)に示す通り、電子時計20の受信制御回路2024は、通信期間に移行してから同期信号の受信が完了するまでの間、CE1制御信号を有効にしてコンパレータ回路2021で光信号を受信する(時刻t1〜時刻t2)。そして、受信制御回路2024は、同期信号の受信が完了すると、CE1制御信号を無効にしてコンパレータ回路2021をOFFにする(時刻t2〜時刻t4)。
図2(C)に示す通り、電子時計20の受信制御回路2024は、通信期間に移行してから同期信号の受信が完了するまでの間、CE2制御信号を無効にしてA/Dコンバータ回路2022をOFFにする(時刻t1〜時刻t2)。そして、受信制御回路2024は、同期信号の受信が完了すると、CE2制御信号を有効にしてA/Dコンバータ回路2022で光信号を受信する(時刻t2〜時刻t4)
図3(A)は、電子機器10が電子時計20に対して送信する同期信号と、スタート信号と、時刻データとの送信タイミングを示したタイミングチャートである。図3(B)は、光信号を受信した太陽電池201から制御回路202に入力される入力信号を示すタイミングチャートである。
図3(B)に示すように、高周波数で送信されるスタート信号(時刻t12〜時刻t13)及び送信データ信号(時刻t13〜時刻t14)のハイレベルの値「H2」及びローレベルの値「L2」は、低周波数で送信される同期信号(時刻t11〜時刻t12)のハイレベルの値「H1」及びローレベルの値「L1」に比べてその値の差(輝度差)が小さい。また、高速な光信号での通信だとLCDの応答性が原因で信号レベルが変化し、また端末ごとに応答性が異なる。このため、A/Dコンバータ回路2022は、同期信号と同じスレッショルド「Vth1」でスタート信号及び送信データ信号をサンプリングすると、その値を誤検出することがある。
そのため、受信制御回路2024は、送信データ信号の前に受信するスタート信号に基づいて、A/Dコンバータ回路2022が光信号のハイレベル「1」とローレベル「0」とを検出するためのスレッショルド(閾値)を決定する。本例におけるスタート信号は、1ビットごとに「1」と「0」とを交互に4回繰り返す信号である。受信制御回路2024は、スタート信号におけるハイレベルの値「H2」とローレベルの値「L2」の中間値「Vth2」をスレッショルドとし、A/Dコンバータ回路2022に設定する。A/Dコンバータ回路2022は、受信制御回路2024に設定されたスレッショルドと比較することにより、光信号からハイレベル「1」とローレベル「0」とを検出する。これにより、A/Dコンバータ回路2022は、同期信号とは異なる輝度差の光信号を受信することができる。すなわち、A/Dコンバータ回路2022は、高周波数の光信号からハイレベル「1」とローレベル「0」とを精度良く検出することができる。
図4は、本実施形態における電子時計20が実行する通信処理の処理手順を示したフローチャートである。本図に示す処理は、通信期間中に実行される。
(ステップS101)受信制御回路2024は、CE1制御信号を有効にしてコンパレータ回路2021をONにする。その後、ステップS102の処理に進む。
(ステップS102)受信制御回路2024は、太陽電池201を介して受信した光信号に、同期信号があるか否かを判定する。受信制御回路2024は、予め定められた同期信号のパターンに一致する信号を検出した場合に、同期信号があると判定する。同期信号があると受信制御回路2024が判定した場合にはステップS103の処理に進む。また、同期信号がないと受信制御回路2024が判定した場合にはステップS102の処理を再度実行する。
(ステップS103)受信制御回路2024は、CE1制御信号を無効にしてコンパレータ回路2021をOFFにし、CE2制御信号を有効にしてA/Dコンバータ回路2022をONにする。その後、ステップ
(ステップS104)受信制御回路2024は、スタート信号を受信する。その後、ステップS105の処理に進む。
(ステップS105)受信制御回路2024は、受信したスタート信号のハイレベルの値とローレベルの値とに基づいて、スレッショルドを決定し、決定したスレッショルドをA/Dコンバータ回路2022に設定する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)受信制御回路2024は、時刻データの受信を開始する。その後、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)受信制御回路2024は、時刻データの受信を終了したか否かを判定する。時刻データの受信を終了したと受信制御回路2024が判定した場合にはステップS108の処理に進む。また、時刻データの受信を終了していないと判定した場合にはステップS107の処理を再度実行する。
(ステップS108)受信制御回路2024は、CE2制御信号を無効にしてA/Dコンバータ回路2022をOFFにし、CE1制御信号を有効にしてコンパレータ回路2021をONにする。その後、処理を終了する。
上述したとおり、本実施形態では、電子機器10の送信制御部102は、低周波数で同期信号を送信し、その後、高周波数でスタート信号及び時刻データを送信する。電子時計20の受信制御回路2024は、同期信号を示す光信号を低周波数でコンパレータ回路2021に受信させ、データを示す光信号を高周波数でA/Dコンバータ回路2022に受信させる。よって、電子時計20は、同期信号を受信する際は、コンパレータ回路2021で低速サンプリングすることで、消費電力を少なくすることができる。また、電子時計20は、同期信号確定後の通信においては、A/Dコンバータ回路2022により高速サンプリングすることで、短時間で通信が完了でき、使用者の便利性を向上させることができる。これにより、電子時計20は、光信号を用いた通信において、通信にかかる消費電力を低減して、短時間で正しいデータを受信することができる。
なお、上述した実施形態における電子機器10または電子時計20が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、光信号における低周波数を1/2Hzとし、高周波数を60Hzとしたが、これに限らず、低周波数及び高周波数はいずれの値であってもよい。
また、上述した実施形態では、電子時計20は、スタート信号に基づいて送信データ信号のスレッショルドを1回のみ決定しているが、これに限らず、途中で送信データ信号の信号レベルが変化することを考慮して、送信データ信号の受信中に再度スレッショルドを変更してもよい。例えば、電子機器10の送信制御部102は、送信データ信号をnビット送信するごとに再度スタート信号を送信する。電子時計20の受信制御回路2024は、送信データ信号を受信しているときに、nビットごとに受信するスタート信号に基づいて再度スレッショルドを決定し、A/Dコンバータ回路2022に設定する。
また、上述した実施形態では、電子時計20をアナログ表示で時刻を表示するアナログ時計としたが、これに限らず、電子時計20はデジタル表示で時刻を表示するデジタル時計であってもよい。
また、上述した実施形態では、電子時計20は、充電期間と光通信を行う通信期間とを所定の周期で繰り返しているが、これに限らず、二次電池204の充電状態に応じて、スイッチ203を制御して充電期間と通信期間とを切り替えてもよい。
1 通信システム
10 電子機器
20 電子時計
101 時刻データ取得部
102 送信制御部
103 光源
201 太陽電池
202 制御回路
203 スイッチ
204 二次電池
205 ダイオード
206 基準信号生成回路
207 ステッピングモータ
208 表示部
2021 コンパレータ回路
2022 A/Dコンバータ回路
2023 デコード回路
2024 受信制御回路

Claims (6)

  1. 他の電子機器から光信号を受信する受信部と、
    一定電圧値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するコンパレータ回路と、
    所定の閾値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するA/Dコンバータ回路と、
    同期信号を示す前記光信号を第1の周波数で前記コンパレータ回路に受信させ、データを示す前記光信号を前記第1の周波数より大きい第2の周波数で前記A/Dコンバータ回路に受信させる受信制御部と、
    を備えることを特徴とする電子時計。
  2. 前記受信制御部は、前記コンパレータ回路に前記同期信号を受信させた後に、スタート信号を示す前記光信号を前記第2の周波数で前記A/Dコンバータ回路に受信させ、当該受信したスタート信号に基づいて、前記A/Dコンバータ回路が前記データを受信するための前記閾値を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  3. 時刻を計時する計時部と、
    前記計時部が計時する時刻を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電子時計。
  4. 他の電子機器から光信号を受信する受信部と、
    一定電圧値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するコンパレータ回路と、
    所定の閾値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するA/Dコンバータ回路と、
    同期信号を示す前記光信号を第1の周波数で前記コンパレータ回路に受信させ、データを示す前記光信号を前記第1の周波数より大きい第2の周波数で前記A/Dコンバータ回路に受信させる受信制御部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  5. 他の電子機器から光信号を受信する受信部と、
    一定電圧値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するコンパレータ回路と、
    所定の閾値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するA/Dコンバータ回路と、
    を備える電子時計のコンピュータに、
    同期信号を示す前記光信号を第1の周波数で前記コンパレータ回路に受信させ、データを示す前記光信号を前記第1の周波数より大きい第2の周波数で前記A/Dコンバータ回路に受信させる受信制御ステップ、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  6. 電子機器と電子時計とを備える通信システムであって、
    前記電子機器は、
    光信号を送信する送信部と、
    前記送信部を用いて同期信号を送信した後、データを前記電子時計に送信する送信制御部と、
    を備え、
    前記電子時計は、
    前記電子機器から光信号を受信する受信部と、
    一定電圧値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するコンパレータ回路と、
    所定の閾値と比較して、前記受信部が受信する光信号の示す値を検出するA/Dコンバータ回路と、
    同期信号を示す前記光信号を第1の周波数で前記コンパレータ回路に受信させ、データを示す前記光信号を前記第1の周波数より大きい第2の周波数で前記A/Dコンバータ回路に受信させる受信制御部と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
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