JP2020204544A - 携帯機器、情報表示方法、プログラム、システム - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、特許文献1には、スマートフォン等の電子機器を用いて、時計の指針が指示する電池残量やメンテナンス時期をユーザーに分かりやすく表示する電子機器が開示されている。
特許文献1の電子機器は、時計の指針を撮像する撮像部と、時計の指針が示す時計の状態を解析する解析部と、解析部の解析結果を示す表示部とを備え、前記秒針などの運針状態に基づいて、電圧低下やメンテナンス時期を知らせるメッセージを電子機器の表示部に表示している。
このため、特許文献1では、秒針や長針、短針を用いて電圧低下やメンテナンス時期を告知するため、一般的な三針の電子時計であれば利用できる。
本実施形態の電子時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星や準天頂衛星などの位置情報衛星からの衛星信号を受信して衛星時刻情報を取得し、内部時刻情報を修正できるように構成されている。さらに、電子時計1は、発電装置としてソーラーパネルを備え、ソーラーパネルで発電した電力を蓄電する二次電池を備える。
したがって、電子時計1は、太陽光などの光エネルギーを電気エネルギーに変換するソーラー機能と、位置情報衛星から受信した衛星信号に基づいて現在地時刻を表示する衛星電波修正機能とを備える。
また、電子時計1は、文字板11の平面中心より、2時方向の位置にAボタン71が設けられ、4時方向の位置にBボタン72が設けられ、3時方向の位置にりゅうず6が設けられている。これらのAボタン71、Bボタン72、りゅうず6が操作されることにより、操作に応じた操作信号が出力される。
第1小窓770および指針771は、文字板11の平面中心に対して3時方向に設けられる。第2小窓780および指針781は、文字板11の平面中心に対して9時方向に設けられる。第3小窓790および指針791、792は、文字板11の平面中心に対して6時方向に設けられる。第4小窓800および指針801は、文字板11の平面中心に対して4時方向に設けられる。
文字板11の平面中心に対して、4時と5時との間の方向に矩形の日窓51が設けられている。文字板11の裏面側には日車55が配置され、日車55は日窓51から視認可能となっている。
第2小窓780には、円環状のダイヤルリング782が取り付けられている。ダイヤルリング782には、指針781で指示される目盛が印刷などで表記されている。具体的には、ダイヤルリング782には、図3にも示すように、パワーインジケーター783と、機内モードに設定されたことを示す飛行機マーク784と、衛星信号の受信モードを示す目盛785と、サマータイムの設定モードを示す目盛786とが表記されている。
パワーインジケーター783は、二次電池の電池残量を示すものであり、第2小窓780の9時位置から7時位置に渡って帯状に表記され、指針781は、パワーインジケーター783の9時位置、8時位置、7時位置のいずれかを指示する。ここで、指針781が9時位置を指示した場合は電池残量がFullつまり十分な残量であることを示し、8時位置を指示した場合は中くらいの残量であることを示し、7時位置を指示した場合はEmptyつまり残量が少ないことを意味する。
受信モードを示す目盛785は、第2小窓780の略11時位置に「1」と表記されて測時モードを示す目盛785Aと、12時位置に「4+」と表記されて測位モードを示す目盛785Bと、略1時位置に「LEAP SEC.」と表記されて、うるう秒情報を取得する受信モードを示す目盛785Cとを備える。
サマータイムの設定モードを示す目盛786は、第2小窓780の6時位置に「AUTO」と表記された目盛786Aと、略5時位置に「ST」と表記された目盛786Bと、略4時位置に「DST」と表記された目盛786Cとを備える。目盛786Aは、サマータイムを自動設定するAUTOモードを意味する。AUTOモードは、衛星信号から位置情報を取得した際に、サマータイムを実施している地域であれば自動的に夏時間に変更するモードである。
目盛786Bは、スタンダードモードを意味し、手動設定によって、常にスタンダードタイムを表示するモード、つまりサマータイムを解除するモードであることを意味する。目盛786Cは、DSTモードを意味し、手動設定によって、常にサマータイムを表示するモードを意味する。
第4小窓800には、指針791、792が指示する時刻の午前を示す「A」と午後を示す「P」とが表記され、これらを指示する指針801はAM/PM針として機能する。第4小窓800は、第1小窓770に重なるように、ダイヤルリング782の切り欠き部分に配置されている。
本実施形態の電子時計1は、指針781がインジケーターの7時位置を指示している場合、秒針3Bの運針によって二次電池の残量をさらに細かく表示している。すなわち、秒針3Bは、二次電池の残量が低下し、衛星信号の受信処理は実行できないが、時刻表示は可能な残量レベルの場合は、通常の運針、具体的には1秒毎に1秒分つまり6度回転する運針を継続する。この状態からさらに電池残量が低下すると、秒針3Bは2秒運針つまり2秒毎に2秒分(12度)回転する運針を行い、さらに電池残量が低下すると、秒針3Bでは5秒運針つまり5秒毎に5秒分(30度)回転する運針を行う。
本実施形態の電子時計1は、ソーラーパネルによる発電が行われない状態が所定時間以上継続した場合にパワーセーブモードに移行し、このパワーセーブモードに移行したことを秒針3Bで表示する。
例えば、ソーラーパネルに光が当たらない状態が所定時間、例えば72時間以上続いた場合、電子時計1は第1パワーセーブモードに移行し、秒針3Bは15秒の位置で停止する。この際、分針3C、時針3D、日車55、指針771、指針791、792は、前記条件に該当した時点で指示していた位置で停止する。また、衛星信号を自動受信する条件に該当した場合、例えば、予め設定された自動受信開始時刻になった場合でも、自動受信による時刻修正処理は実行しない。
電子時計1の文字板11には、電子時計1の機種を特定する情報が記載されている。すなわち、文字板11において、指針軸4が配置された平面中心位置と、12時の目盛との間には、電子時計1のブランドロゴマーク21と、図2では省略しているが商品機能を示す文字が表記されている。本実施形態の電子時計1は、GPS衛星信号を受信する機能を備えるため「GPS」の文字が表記され、さらにソーラーパネルを備えるため「SOLAR」の文字が表記されている。
また、第3小窓790には電子時計1の商品シリーズ名22が表記され、文字板11の5時および6時の目盛間には、電子時計1の型式番号23が表記されている。
そこで、本実施形態では、ユーザーが利用するスマートフォン100と、スマートフォン100がアクセスするサーバー200を用いて各種情報を確認できるようにしている。
図5は、サーバー200の構成を示す概略的なブロック図である。サーバー200は、通信部201と、機種情報記憶部202と、時計情報検索部203とを備える。通信部201は、サーバー200をインターネット等のネットワーク網に接続し、ネットワーク網を介してスマートフォン100等の他の装置と通信する。
機種情報記憶部202は、電子時計の機種情報と、時計情報とが記憶されている。時計情報とは、各種の電子時計の取扱説明書等の情報である。
時計情報検索部203は、通信部201によってスマートフォン100から受信した機種情報を、機種情報記憶部202で検索し、機種情報に合致する時計情報を抽出して通信部201を介してスマートフォン100に送信する。
さらに、サーバー200は、電子時計のメーカーが新機種を発売した際に、その機種情報および時計情報を、機種情報記憶部202に追加登録することができるように構成されている。
図6は、本実施形態に係るスマートフォン100の構成を示す概略的なブロック図である。スマートフォン100は、カメラ110、ディスプレイ120、タッチセンサー131、ボタン132、マイクロフォン133、スピーカー134、記憶部140、通信部150、および制御部160を備える。
機種情報取得部161は、撮影画像121において、型式番号23を認識できた場合は、この型式番号を機種情報として取得する。すなわち、型式番号23は、電子時計1の機種毎に決められた番号であり、この番号を取得すれば電子時計1の機種を特定することができる。
したがって、機種情報取得部161は、電子時計1の文字板11の画像から文字認識処理を行い、型式番号23を認識できた場合には機種番号として取得する。
また、型式番号23は、図5に示すように、電子時計1の裏蓋5に表示されている場合も多いため、カメラ110で裏蓋5を撮影した場合も、機種情報取得部161は、型式番号を機種情報として取得する。
なお、時計情報取得部162は、機種情報取得部161が取得した機種情報が記憶部140に記憶されているか否かを判断し、記憶されていない場合は、前述のとおり、サーバー200から時計情報を受信して記憶部140に記憶し、記憶されている場合は、サーバー200に機種情報を送信する処理を行わずに記憶部140に記憶されている時計情報を利用してもよい。
また、機種情報取得部161で取得した機種情報に応じて、運針状態を取得する指針を一部の指針に限定してもよい。例えば、指針791、792、801で指示される小時計の時刻は、タイムゾーンの設定によって異なるため、正しい時刻を指示しているかを直ちに判断することが難しい。このため、運針状態取得部163は、指針791、792、801の運針状態は認識せず、他の指針の運針状態を認識してもよい。
時計状態取得部164は、時計情報取得部162で取得した時計情報と、運針状態取得部163で取得した運針状態に基づいて時計の状態を取得する。
時計状態表示部165は、時計状態取得部164で取得した時計の状態をディスプレイ120に表示させる。
操作検出部166は、タッチセンサー131およびボタン132などのスマートフォン100に対するユーザーの操作を検出する。
図7は、本実施形態における情報表示方法を示すフローチャートである。
ユーザーは、スマートフォン100にインストールした情報表示用のアプリを起動するステップS1を実行する。スマートフォン100の制御部160は、ステップS1を実行すると、インストールされたアプリのプログラムを実行し、以下に説明する各処理を実行する。
制御部160は、ステップS2のメニュー選択画面の表示処理を実行し、ディスプレイ120にメニュー選択画面を表示する。メニュー選択画面は、図示を省略するが、時計情報認識モードを実行するためのボタンと、操作ガイダンスモードを実行するためのボタンと、アプリを終了させる終了ボタンとが表示される。なお、メニュー選択画面には、必要に応じて他の機能ボタンを追加してもよい。
制御部160は、ステップS3でYESと判定すると、ステップS10の時計状態認識モードを実行する。時計状態認識モードの詳細は後述する。
制御部160は、ステップS3でNOと判定すると、ディスプレイ120に表示されたボタンがタッチされて、操作ガイダンスモードが選択されたか否かを判定するステップS4の処理を実行する。
制御部160は、ステップS4でYESと判定すると、ステップS50の操作ガイダンスモードを実行する。操作ガイダンスモードの詳細は後述する。
制御部160は、ステップS5でYESと判定すると、情報表示用のアプリを終了するステップS6を実行する。
制御部160は、ステップS5でNOと判定するとステップS2のメニュー選択画面表示の処理に戻る。制御部160は、ステップS10の時計状態認識モードや、ステップS50の操作ガイダンスモードが終了した場合も、ステップS2のメニュー選択画面表示の処理に戻る。
制御部160は、ステップS10の時計状態認識モードを実行すると、図8に示すフローチャートを実行する。
制御部160の機種情報取得部161は、カメラ110を制御して電子時計1の表示部、つまり文字板11および各指針3B〜3D、771、781、791、792、801等を動画で撮影するステップS11を実行する。
機種情報取得部161は、ステップS11で撮影した撮影画像を画像処理して電子時計1の機種情報を認識するステップS12を実行する。
電子時計1は、機種毎に特定された型式番号23が文字板11に表記されている場合がある。このため、機種情報取得部161は、電子時計1の文字板11に表記された型式番号23を認識した場合、型式番号23を機種情報として取得する。また、型式番号23が文字板11に表記されていない場合は、ブランドロゴマーク21や、商品シリーズ名22を認識し、電子時計1の機種を絞り込む。絞り込んだ場合に複数の機種が存在する場合は、機種情報取得部161は、サブダイヤルの有無やレイアウト、各指針の形状や本数、ボタン71、72の数や、りゅうず6の位置などを撮影した画像から認識し、該当する機種を特定する。
制御部160は、ステップS13でNOと判定した場合、ステップS30の機種情報の認識失敗処理を実行する。
制御部160は、認識失敗処理を実行すると、図9に示すように、ディスプレイ120に機種情報を認識できなかったことを表示する機種認識不可を表示するステップS31の処理を実行する。具体的には、制御部160は、図10に例示するように、ディスプレイ120に、「時計の機種名を認識できませんでした」とのメッセージ122と、3種類の操作メニュー123A〜123Cとを表示する。操作メニュー123Aは、再撮影用のメニューであり、操作メニュー123Bは音声入力用のメニューであり、操作メニュー123Cは入力キャンセル用のメニューである。ディスプレイ120に表示された操作メニュー123A〜123Cをユーザーがタッチすると、タッチセンサー131によって入力される。
制御部160の操作検出部166は、操作メニュー123Aが押されたか否かを判定するステップS32を実行し、操作メニュー123Aが押されて再撮影が選択されてステップS32でYESと判定した場合は、ステップS10の時計状態認識モードの処理に戻り、ステップS11の動画撮影の処理から再度実行する。
次に、機種情報取得部161は、音声入力された音声情報を音声認識して得られた機種番号に基づき時計の機種情報を取得するステップS35を実行する。なお、ステップS35における音声認識は、スマートフォン100の制御部160の音声認識部161Aで実行しているが、これに限らない。すわなち、制御部160に音声認識部161Aを設けずに、サーバー200に音声認識部を設けてもよい。この場合、機種情報取得部161は、サーバー200に音声ファイルを送信し、サーバー200において音声認識した結果をスマートフォン100で受信し、機種情報取得部161は音声認識結果の機種番号を機種情報として取得してもよい。
制御部160は、ステップS36でYESと判定した場合、認識失敗処理を終了して図8に戻り、ステップS13を実行し、機種情報の取得に成功したか、つまり音声認識による機種番号の認識に成功したかを判定する。現在のモードが操作ガイダンスモードの場合は、詳細は後述するが同様に処理する。
制御部160は、音声入力によっても認識に失敗し、ステップS13で再度NOと判定した場合は、ステップS30の認識失敗処理を実行する。
図9に戻り、制御部160は、ステップS33でNOと判定した場合は、ステップS37の操作メニュー123Cが押されたか否かを判定する。制御部160は、操作メニュー123Cが押されてキャンセル入力が選択されてステップS37でYESと判定した場合は、図7のステップS2に戻り、メニュー選択画面の表示処理を実行する。また、制御部160は、ステップS37でNOと判定した場合、つまりいずれの操作メニュー123A〜123Cも押されていない場合は、ステップS31に戻り、図10の表示を継続する。
制御部160がステップS13でYESと判定した場合、時計情報取得部162は、機種情報取得部161で取得した機種情報に合致する時計情報をサーバー200または記憶部140から取得するステップS14を実行する。時計情報取得部162は、以前に同機種の時計情報をサーバー200から取得して記憶部140に記憶済みの場合は、記憶部140から時計情報を取得し、記憶部140に記憶されていない場合は、サーバー200から時計情報をダウンロードして記憶部140に記憶する。また、取得する時計情報は、少なくとも、運針状態取得部163、時計状態取得部164で、指針の運針状態や時計の状態の取得や表示に必要な情報を含む。すなわち、時計の機種によって、各指針の役割が異なる。例えば、機種によっては、クロノグラフ秒針がセンター針として設けられ、秒針がサブダイヤルに設けられた小秒針の場合もある。また、設定されたモード針が設けられる位置も機種によって異なる場合がある。したがって、時計情報取得部162は、機種情報に基づいて電子時計1の各指針の役割や、配置位置などを特定する。
指針の指示位置の取得方法は、例えば、指針が指示する目盛を認識して目盛の位置から指針の指示位置を判断して取得してもよいし、指針の基準位置、例えば12時方向の目盛を指示する位置に対する回転角度位置から指針の指示位置を判断して取得してもよい。
運針量や運針間隔は、動画の撮影画像を処理することで取得できる。例えば、秒針3Bが、1秒毎に1目盛分移動していれば正常に運針していることが取得できる。また、秒針3Bが、1目盛分移動する時間が1秒以上であったり、1秒未満であれば、運針制御に異常があることを取得でき、秒針3Bが2秒毎に2目盛分移動したり、5秒毎に5目盛分移動していれば、2秒運針や5秒運針などの特殊な運針を行っていることを取得できる。
このため、制御部160は、ステップS17を実行し、スマートフォン100の内部時刻を基準に、電子時計1の指針3B〜3Dが指示する時刻を比較し、時刻のズレ量が大きいか否かを判定するステップS18を実行する。なお、ステップS18において、ズレ量が大きいと判定する閾値は適宜設定できるが、例えば、スマートフォン100の内部時刻に対し、電子時計1の指示時刻が2分以上ずれている場合に、制御部160はYESと判定する。
時計状態表示部165は、図11に示すように、スマートフォン100の時刻表示の下に「状態表示モード」であることを表示し、さらにその下の表示時刻画面124に、撮影画像から認識した電子時計1のメイン時計の時刻情報を表示する。電子時計1には、指針3B〜3Dで指示するメイン時計の時刻表示と、第3小窓790の指針791、792で指示する小時計の時刻表示とがあり、表示時刻画面124にはメイン時計の時刻情報を表示している。
このため、時計状態表示部165は、指針3B〜3Dで指示する時刻と、指針771が指示する曜日と、日車55が指示する日付とを、表示時刻画面124に表示する。また、時計状態表示部165は、認識した時刻情報と、スマートフォン100の内部時刻との比較結果のメッセージを表示時刻画面124に表示する。ユーザーは、表示時刻画面124を見ることで、電子時計1が正しい時刻が指示しているか否かを簡単に把握できる。
時計状態表示部165は、撮影画像121の下側に、指針781の指示情報を状態表示画面125として表示する。図11の例では、指針781は、パワーインジケーター783の中レベルを指示しているため、時計状態表示部165は、エネルギー残量が中レベルであることと、ユーザーに対する注意事項とを、状態表示画面125に表示する。
図12の例では、指針781は、飛行機マーク784を指示しているため、時計状態表示部165は、状態表示画面125に、機内モード中であることと、機内モードに関する説明とを表示する。
図13の例は、電子時計1のメイン時計の時刻と、スマートフォン100の内部時刻とが約1分ずれていた場合の表示例である。時計状態表示部165は、表示時刻画面124において、時刻が1分ずれていることを表示する。また、図13の例では、指針781は、パワーインジケーター783の低レベルを指示しているため、時計状態表示部165は、状態表示画面125に、エネルギー残量が少ないことと、ユーザーに対する注意事項とを表示する。
時計状態表示部165は、指針781が他の目盛を指示している場合は、その指示位置に応じた情報を状態表示画面125に表示する。
図14は、受信結果表示処理のフローチャートである。受信結果表示処理を実行すると、制御部160の時計状態表示部165は、図15に示すように、表示時刻画面124を表示すると共に、撮影画像121に対応して受信結果を確認するための操作ガイダンス126を表示する。この操作ガイダンス126は、操作ガイダンスモードにおいても表示可能な時計情報であり、本実施形態の時計状態表示部165は、時計状態取得部164で取得した時計の状態によっては、その時計の状態に応じた操作ガイダンスをディスプレイ120に表示する。
本実施形態の電子時計1は、Aボタン71を押して離すことで、受信結果を表示するため、時計状態表示部165は、操作ガイダンス126に、「ボタンAを押して離す」との操作方法を表示する。
運針状態取得部163および時計状態取得部164は、撮影画像を処理して、秒針3Bの運針状態、具体的には停止位置を認識するステップS43を実行する。
時計状態取得部164は、秒針3Bの停止位置によって、受信結果が成功であるか失敗であるかを判定するステップS44を実行する。本実施形態の電子時計1は、受信成功時は、秒針3Bを文字板11に「Y」と表記された8秒位置に移動し、受信失敗時は、秒針3Bを「N」と表記された52秒位置に移動する。このため、時計状態取得部164は、秒針3Bが8秒位置に停止していれば、受信結果が成功であるため、ステップS44ではYESと判定する。また、時計状態取得部164は、秒針3Bが52秒位置に停止していれば、受信結果が失敗であるため、ステップS44ではNOと判定する。
時計状態表示部165は、時計状態取得部164がステップS44でYESと判定すると、図示は省略するが、状態表示画面125に、秒針3Bが8秒位置にあり、受信ができていることを表示するステップS46を実行する。
以上によりステップS40の受信結果表示処理を終了すると、図8に戻り、ステップS10の時計状態認識モードも終了し、図7に戻り、ステップS2のメニュー選択画面表示処理に戻る。
ステップS2で表示されたメニュー選択画面において、ユーザーが操作ガイダンスモードを選択すると、制御部160は、ステップS3でNOと判定し、ステップS4でYESと判定する。
制御部160は、ステップS4でYESと判定すると、図17に示すステップS50の操作ガイダンスモードを実行する。
制御部160は、操作ガイダンスモードを実行すると、図17に示すように、ステップS51の時計表示の動画撮影処理、ステップS52の時計の機種情報取得処理、ステップS53の認識成功判定処理を実行する。これらのステップS51〜S53は、図8に示す時計状態認識モードのステップS11〜S13と同じ処理であるため説明を省略する。
制御部160は、ステップS53でNOと判定した場合、前述したステップS30の認識失敗処理を実行する。図9に示す認識失敗処理は、操作ガイダンスモード中であるため、ステップS36でNOと判定し、図17のステップS53に戻る点を除けば、前述した時計状態認識モード中での認識失敗処理と同じであるため、説明を省略する。
ここで、ガイダンス情報とは、電子時計1のマニュアルに相当する情報であり、ユーザーが電子時計1で操作する場合の操作ガイドとなる情報などが含まれる。
制御部160は、電子時計1の機種に対応するガイダンス情報を取得すると、目次となるガイダンスメニューを表示するステップS55を実行する。この際、キーワード検索用の入力欄を設けてもよい。
制御部160は、ステップS57でYESと判定すると、操作ガイダンスモードを終了し、図7のステップS2のメニュー選択画面表示処理に戻る。
制御部160は、ステップS57でNOと判定すると、ステップS55に戻り、処理を継続する。
操作メニュー127Aは、操作ガイダンス126を次の画面に切り替えるボタンであり、操作メニュー127Bは、操作ガイダンス126の前の画面に切り替えるボタンであり、操作メニュー127Cは、操作ガイダンス126の表示を終了するボタンである。
制御部160は、ステップS59でNOと判定した場合は、操作メニュー127Bが押されたか否かを判定するステップS61を実行し、操作メニュー127Bが押されてステップS61でYESと判定した場合は、前画面の表示データを取得するステップS62を実行し、ステップS56で前画面のガイダンスを表示する。
制御部160は、ステップS61でNOと判定した場合は、操作メニュー127Cが押されたか否かを判定するステップS63を実行する。制御部160は、ステップS63でNOと判定した場合は、ステップS58に戻り、操作メニュー127Cが押されてステップS63でYESと判定した場合は、ステップS55に戻り、処理を継続する。
例えば、制御部160は、図18の操作ガイダンス126が表示されている状態で、操作メニュー127Aが押されたことを検出すると、操作ガイダンスの次画面をサーバー200や記憶部140から取得し、ディスプレイ120に図19の操作ガイダンス126を表示する。
したがって、電子時計1のユーザーは、スマートフォン100のディスプレイ120に表示される操作ガイダンス126を見ながら、電子時計1を操作することができ、操作性を向上できる。
本実施形態では、機種情報取得部161によって、電子時計1の文字板11および各指針3B〜3D、771、781、791、792、801を撮影した撮影画像から時計の機種情報を取得し、時計情報取得部162によって、機種情報の合致する時計情報を取得しているので、機種によって指針の機能が異なる場合でも、各指針の機能を正確に特定できる。このため、運針状態取得部163で取得した運針状態と、前記時計情報とで、各指針が指示する情報などの時計の状態を時計状態取得部164で取得でき、時計状態表示部165でスマートフォン100のディスプレイ120に表示できる。
このため、ユーザーは、スマートフォン100でアプリを起動して電子時計1を撮影するだけで、多機能時計において各指針がどのような情報を指示しているかを容易に把握でき、利便性を向上できる。また、ユーザーは、複雑な機能を有する多機能時計を容易に使いこなすことができ、電子時計1の商品価値を向上できる。
また、機種情報取得部161は、型式番号23で機種情報を特定する方法だけではなく、ブランドロゴマーク21や商品シリーズ名22等の型式番号23以外の情報から機種情報を取得できるため、型式番号23を認識できない場合でも機種情報を取得できる。
例えば、前記実施形態では、機種情報取得部161は、電子時計1の文字板11に表記されたブランドロゴマーク21、商品シリーズ名22、型式番号23から機種情報を取得していたが、裏蓋5を撮影して機種情報を取得してもよい。すなわち、機種情報取得部161による機種情報の取得時には裏蓋5を撮影し、運針状態取得部163による運針状態の取得時は文字板11側の各指針3B〜3D、771、781、791、792、801を撮影してもよい。
また、撮影対象となる時計は、電子時計に限定されず、機械式時計や電気制御式機械時計などの様々なアナログ時計を用いることができる。
Claims (10)
- 撮影対象を撮影して撮影画像を取得する撮影部と、
情報を表示するディスプレイと、
前記撮影部で指針を有する時計の表示部を撮影した撮影画像から前記時計の機種情報を取得する機種情報取得部と、
前記機種情報に合致する時計情報を取得する時計情報取得部と、
前記撮影画像から前記指針の運針状態を取得する運針状態取得部と、
前記時計情報および前記運針状態に基づいて前記時計の状態を取得する時計状態取得部と、
前記時計状態取得部で取得した前記時計の状態を前記ディスプレイに表示させる時計状態表示部と、
を備えることを特徴とする携帯機器。 - 請求項1に記載の携帯機器において、
前記機種情報取得部は、前記撮影画像から機種名を認識して前記機種情報を取得、または、前記撮影画像からブランド名と、時計デザインとを認識して前記機種情報を取得する
ことを特徴とする携帯機器。 - 請求項1に記載の携帯機器において、
マイクを備え、
前記機種情報取得部は、前記マイクから入力された音声情報から機種名を認識する音声認識部を備えることを特徴とする携帯機器。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯機器において、
前記運針状態は、前記指針の停止位置、または、前記指針の運針間隔および運針量を含む
ことを特徴とする携帯機器。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯機器において、
前記時計の状態は、時刻ずれ、受信禁止モード、サマータイムの設定、電池残量、パワーセーブ、タイムゾーン、受信結果のいずれかを含む
ことを特徴とする携帯機器。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯機器において、
前記時計状態表示部は、前記時計の状態に応じた操作ガイダンスを前記ディスプレイに表示する
ことを特徴とする携帯機器。 - 請求項6に記載の携帯機器において、
ユーザーの操作を検出する操作検出部を備え、
前記時計状態表示部は、前記操作検出部で検出された操作によって前記ディスプレイに表示する前記操作ガイダンスを切り替える
ことを特徴とする携帯機器。 - 指針を有する時計の表示部を撮影した撮影画像から前記指針の運針状態を取得するステップと、
前記時計の機種情報を取得するステップと、
前記機種情報に合致する時計情報を取得するステップと、
前記運針状態および前記時計情報に基づいて前記時計の状態を取得するステップと、
前記時計の状態をディスプレイに表示させるステップと、
を備えることを特徴とする情報表示方法。 - コンピューターを、
指針を有する時計の表示部を撮影した撮影画像から前記指針の運針状態を取得する運針状態取得部と、
前記時計の機種情報を取得する機種情報取得部と、
前記機種情報に合致する時計情報を取得する時計情報取得部と、
前記運針状態および前記時計情報に基づいて前記時計の状態を取得する時計状態取得部と、
前記時計状態取得部で取得した前記時計の状態をディスプレイに表示させる時計状態表示部と、して機能させることを特徴とするプログラム。 - サーバーおよび携帯機器を含むシステムであって、
前記サーバーは、
前記携帯機器と通信する通信部と、
時計の機種情報および時計情報が記憶された機種情報記憶部と、
前記通信部によって前記携帯機器から受信した前記機種情報を、前記機種情報記憶部で検索し、前記機種情報に合致する時計情報を抽出して前記携帯機器に送信する時計情報検索部と、を備え、
前記携帯機器は、
前記サーバーと通信する通信部と、
撮影対象を撮影して撮影画像を取得する撮影部と、
情報を表示するディスプレイと、
前記撮影部で指針を有する前記時計の表示部を撮影した撮影画像から前記指針の運針状態を取得する運針状態取得部と、
前記時計の機種情報を取得する機種情報取得部と、
前記通信部によって前記機種情報を前記サーバーに送信し、前記サーバーから前記時計情報を受信して前記機種情報に合致する時計情報を取得する時計情報取得部と、
前記運針状態および前記時計情報に基づいて前記時計の状態を取得する時計状態取得部と、
前記時計状態取得部で取得した前記時計の状態を前記ディスプレイに表示させる時計状態表示部と、
を備えることを特徴とするシステム。
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