以下、本発明の実施の形態(以下、本実施形態という)について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る電子時計の外観の一例を示す平面図である。電子時計1は、いわゆるアナログ時計の外観を有し、携帯端末30と近距離無線通信により無線接続される。近距離無線通信を行うための通信回路やアンテナは、外装(時計ケース)である胴内に納められている。なお、近距離無線通信の規格として、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)を用いるとよい。だだし、これに限られるものではなく、近距離無線通信の規格は公知のいかなるものであってもよい。
電子時計1は、時刻針の時刻合わせや機能の使用に用いる竜頭2と、プッシュボタン4を有する。電子時計1は、外装(時計ケース)である胴内に文字板10を有する。文字板10上には、電子時計1が携帯端末30との接続を確立する処理を行っていることを表す接続処理表示(ACT)11と、携帯端末30との接続が切断されたことを表すリンクロス表示(LL)12と、携帯端末30に電子メールの受信があったことを通知する電子メール受信表示(MAIL)13と、携帯端末30に電話の着信があったことを通知する電話着信表示(CALL)14とを有する。電子時計1は、接続処理表示11、リンクロス表示12、電子メール受信表示13及び電話着信表示14のいずれかを後述する秒針22により指し示すことで、ユーザに対しそれぞれの情報を表示する。
電子時計1は、第1副針15を有し、第1副針15により現在時刻を24時制で示す24時間表示15aを有する。また、電子時計1は、第2副針16を有し、第2副針16により二次電池の充電残量を「0」〜「3」の4段階で示す充電残量表示(BATTERY)16aと、第2副針16により現在の曜日を「日」〜「土」で示す曜日表示(WEEK)16bと、第2副針16によりアラーム機能の設定を「ON」又は「OFF」で示すアラーム設定表示(ALM)16cと、第2副針16により携帯端末30との近距離無線通信による接続状態を「ON」又は「OFF」で示す接続状態表示(BLE)16dと、を有する。また、電子時計1は、第3副針17を有し、第3副針17で「TME」を指すことにより現在時刻表示機能が設定されていることを示し、第3副針17で「CHR」を指すことによりクロノグラフ機能が設定されていることを示し、第3副針17で「ALM」を指すことによりアラーム機能の設定状態にあることを示し、第3副針17で「L−TM」を指すことによりローカル時刻表示機能が設定されていることを示す、機能設定表示17aを有する。
電子時計1は、動力源により駆動される複数の時刻針を有し、これら時刻針により時字を指し示すことにより表示時刻を表す。具体的には、電子時計1は、時刻針として、ステッピングモータにより駆動される時針20、分針21及び秒針22を有する。もっとも、電子時計1は、これら以外の指針を時刻針として有してもよい。また、時刻針は時刻を指し示すためのアナログ表示部材であり、代表的なものは指針であるが、特殊なものとして、回転円板や、レトログラードなども時刻針に含まれ得る。
電子時計1には、文字板10を覆うようにガラス等の透明材料により形成された風防が胴に取り付けられている。また、風防の反対側においては裏蓋が胴に取り付けられている。本明細書では、以降、電子時計1の風防が配置される方向(図1における紙面手前方向)を表側、裏蓋が配置される方向(図1における紙面奥方向)を裏側と呼ぶ。
電子時計1は、発電部である太陽電池25を有する。太陽電池25は、文字板10の裏側に配置され、表側から入光した外光により発電がなされる。そのため、文字板10はある程度光線を透過する材質で形成されるとよい。また、電子時計1は、太陽電池25で発電された電力により充電される二次電池26を有する。電子時計1は、二次電池26に蓄えられた電力により指針等を制御し、駆動する。なお、本実施形態に係る電子時計1は、発電部として太陽電池25を有するが、発電部の実施態様はこれに限られない。例えば、発電部は、機械式のものであってもよいし、外部から給電電圧が印加されて発電するものであってもよいし、電磁誘導により発電するものであってもよい。
図1に示した電子時計1のデザインは一例である。ここで示したもの以外にも、例えば、胴を丸型でなく角型にしてもよいし、竜頭2やプッシュボタン4の有無、数、配置は任意である。また、本実施形態では、指針を時針20、分針21、秒針22、第1副針15、第2副針16及び第3副針17の計6本としているが、これに限定されず、各種の表示を行う指針を追加又は削除してもよい。
図2は、本実施形態に係る表示システム100の機能ブロック図である。本実施形態における表示システム100は、携帯端末30と、電子時計1とを含むシステムである。
携帯端末30は、入力部31と、表示部32と、端末制御部33と、端末記憶部34と、端末通信部35と、受信回路36を有する。携帯端末30は、携帯可能なコンピュータであり、例えばスマートフォンである。入力部31は、携帯端末30のユーザの操作を受け付けて、携帯端末30の端末制御部33に入力を行うものであり、例えばタッチパネルである。表示部32は、ユーザに種々の情報を表示画面に表示するものであり、例えば液晶表示装置である。
端末制御部33は、CPU(Central Processing Unit)を含み、携帯端末30全体を制御する。端末通信部35は、電子時計1の時計通信部47と近距離無線通信を行うものであり、時計通信部47へ情報を送信する機能、及び時計通信部47から情報を受信する機能を有する。後述するように、端末制御部33は、端末通信部35で受信した発電量に関する情報を端末記憶部34に書き込む。
受信回路36は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される衛星信号に含まれる時刻情報や位置情報を受信する。なお、受信回路36が受信する信号は、時刻情報や位置情報を含むものであればよく、GPS衛星から送信される衛星信号に限られるものではない。
電子時計1は、太陽電池25と、二次電池26と、検出部としての発電量検出部41と、時計制御部42と、時計記憶部44と、時計通信部45とを含む。
電子時計1は、時針20、分針21及び秒針22による現在時刻表示機能、第1副針15によるクロノグラフ機能、胴に内蔵されたアラームによるアラーム機能、胴に内蔵されたバイブレータによる振動機能、時計通信部45による近距離無線通信機能を有する。この他に、電子時計1は、バックライト機能、衛星信号の受信による測位機能、衛星信号の受信による測時機能といった機能を有してもよい。
発電量検出部41は、太陽電池25における発電量を検出する。例えば、発電量検出部41は、5分間隔で発電量を検出するとよい。時計制御部42は、CPU(Central Processing Unit)を含み、電子時計1全体を制御する。
時計記憶部44は、揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)44aと、不揮発性メモリであるNVRAM(Nonvolatile Random Access Memory)44bと、を含む。時計記憶部44には、時計制御部42により、発電量検出部41が検出した太陽電池25における発電量に関する情報が順次書き込まれ、記憶される。なお、詳細については後述するが、RAM44aは、1日データ領域と1時間データ領域とを含み、NVRAM44bは、曜日毎のデータ領域を含む。このようなデータ領域を含むことにより、時計記憶部44は、発電量検出部41の検出時の電子時計1の表示時刻を示す情報と関連付けて、発電量に関する情報を記憶する。
時計通信部45は、携帯端末30の端末通信部35と近距離無線通信により無線接続を行う。時計通信部45は、時計記憶部44に記憶される発電量に関する情報を近距離無線通信により端末送信部35へ送信する。
次に、図3、図4を参照して、時計記憶部44の詳細について説明する。図3は、本実施形態の電子時計が有するRAMのデータ領域について模式的に示す図である。図4は、本実施形態の電子時計が有するNVRAMのデータ領域について模式的に示す図である。
図3に示すように、RAM44aは、1日データ領域と1時間データ領域とを含む。電子時計1においては、発電量検出部41が太陽電池25における発電量に関する情報を5分間隔で検出する。5分間隔で検出された発電量に関する情報は、RAM44aの1日データ領域と1時間データ領域のそれぞれに順次書き込まれる。なお、発電量に関する情報は、例えば、太陽電池25における電圧値又は電流値を発電量検出部41により検出し、検出された電圧値又は電流値に比例するポイントに変換されて、時計記憶部44に記憶される。以下、発電量に関する情報がポイントに変換されたものを発電値と称することとする。
RAM44aの1日データ領域には、当日データ領域(16bit)と、曜日データ領域(16bit)とが含まれる。図3においては、当日データ領域を「当日」で示し、曜日データ領域を「SUN」〜「SAT」で示している。時計制御部42は、発電量検出部41により5分間隔で検出された発電値を、5分間隔でRAM44aの当日データ領域に順次書き込んでいき、書き込まれた発電値は積算されてRAM44aの当日データ領域に記憶される。
時計制御部42は、日曜の00時00分から23時59分までの間、5分間隔で検出された発電値を、5分間隔で当日データ領域に順次書き込み積算していく。そして、月曜の00時00分のタイミングで、当日データ領域に記憶される積算発電値を、日曜データ領域に書き込むと共に、当日データ領域に記憶される積算発電値を削除する。そして、月曜の00時00分から23時59分までの間、5分間隔で検出された発電値を、5分間隔で当日データ領域に順次書き込み積算していく。そして、火曜の00時00分のタイミングで、当日データ領域に記憶される積算発電値を、月曜データ領域に書き込むと共に、当日データ領域に記憶される積算発電値を削除する。このような処理を日曜から土曜まで1週間繰り返す。「SUN」〜「SAT」の全ての1日データ領域に積算発電値が記憶された後は、上記と同様の処理を行い、各1日データ領域に発電値を上書きしていくとよい。すなわち、RAM44aの1日データ領域には直近の一週間分の発電値が記憶されるとよい。
RAM44aの1時間データ領域には、当時間データ領域(16bit)と、各時間データ領域(4bit)とが含まれる。図3においては、当時間データ領域を「当時間」で示し、各時間データ領域を「00時」〜「23時」で示している。時計制御部42は、発電量検出部41により5分間隔で検出された発電値を、5分間隔でRAM44aの当時間データ領域にも順次書き込んでいく。書き込まれた発電値は積算されてRAM44aの当時間データ領域に記憶される。
時計制御部42は、日曜の00時00分から00時59分までの間、5分間隔で検出された発電値を、5分間隔で当時間データ領域に順次書き込み積算していく。そして、日曜の01時00分のタイミングで、当時間データ領域に記憶される積算発電値を、00時データ領域に書き込むと共に、当時間データ領域に記憶される積算発電値を削除する。そして、01時00分から01時59分までの間、5分間隔で検出された発電値を、5分間隔で当時間データ領域に順次記憶し積算していく。そして、02時00分のタイミングで、当時間データ領域に記憶される積算発電値を、01時データ領域に書き込むと共に、当時間データ領域に記憶される積算発電値を削除する。このような処理を00時〜23時まで24時間繰り返す。「00時」〜「23時」の全ての1時間データ領域に積算発電値が記憶された後は、上記と同様の処理を行い、各1時間データ領域に発電値を上書きしていくとよい。すなわち、RAM44aの1時間データ領域には直近の1日分の発電値が記憶されるとよい。
なお、本実施形態においては、RAM44aの各1時間データ領域のうち、発電量検出部41による発電値の検出時の電子時計1の表示時刻に対応する領域に記憶される。例えば、電子時計の1の表示時刻が00時30分のタイミングで検出された発電値は、00時データ領域に記憶される。
なお、当時間データ領域に記憶される発電値を、各時間データ領域に書き込む際に、データ圧縮を行うとよい。図3に示す例においては、16bitで当時間データ領域に記憶される発電値を、4bitに圧縮した上で各時間データ領域に書き込んでいる。これにより、電子時計1内に記憶される情報量を少なくすることができる。
図4に示すように、NVRAM44bは、日曜〜土曜までの曜日データ領域を含む。また、各曜日データ領域は、日付データ領域(8bit)と、1日データ領域(16bit)と、1時間データ領域(4bit)とを含む。ここでは、日曜の曜日データ領域を例に挙げて説明する。
図4においては、日曜の曜日データ領域において、日付データ領域を「Month」、「Day」で示し、1日データ領域を「SUN」で示し、1時間データ領域を「00時」〜「23時」で示している。
これらNVRAM44bの各データ領域には、RAM44aに記憶される発電値が、1日に1回書き込まれ、記憶される。具体的には、RAM44aに記憶される発電値が、記憶された日の次の日の00時00分にNVRAM44bに書き込まれ、記憶される。より具体的には、RAM44aの1日データ領域の「SUN」に記憶される発電値は、月曜の00時00分になったタイミングで、NVRAM44bの1日データ領域の「SUN」に書き込まれ、記憶される。また、RAM44aの各1時間データ領域に記憶される発電値は、月曜の00時00分になったタイミングで、NVRAM44bのSUNデータ領域の各1時間データ領域に書き込まれ、記憶される。また、月曜の00時00分になったタイミングで、NVRAM44bの日付データ領域に、電子時計1の表示時刻における月及び日に関する情報が書き込まれ、記憶される。
さらに、図5〜図7を参照して、本実施形態における発電値の記憶処理を説明する。図5は、時計記憶部への記憶処理を説明するフローチャートである。図6は、RAMへの記憶処理を説明するフローチャートである。図7は、NVRAMへの記憶処理を説明するフローチャートである。
図5に示すように、まず、時計制御部42は、発電量検出部41が検出した発電値を取得する(ステップS1)。そして、取得した発電値をRAM44aに記憶させる処理を行う(ステップS2、図6)。また、取得した発電値をNVRAM44bに記憶させる処理を行う(ステップS3、図7)。なお、電子時計1の表示時刻の信頼性が低い場合は、NVRAM44bに発電値を記憶する処理を省略してもよい。電子時計1の表示時刻の信頼性が低い場合とは、ユーザが竜頭2やプッシュボタン4を操作することで表示時刻を手動で修正した場合などである。信頼性の低い表示時刻を示す情報に関連付けられる発電値をNVRAM44bに記憶することを省略することにより、NVRAM44bの寿命が不要に消耗することを抑制ができる。
図6に示すように、RAM44aへの発電値の記憶処理において、時計制御部42は、電子時計1の表示時刻が00分でない場合(ステップS11のNO)、RAM44aの当時間データ領域に発電量値を書き込み、記憶させる(ステップS12)、また、RAM44aの当日データ領域に発電値を書き込み、記憶させる(ステップS13)。
電子時計1の表示時刻が00分である場合(ステップS11のYES)、直前の1時間である1時間データ領域に積算発電値を書き込む(ステップS14)。例えば、電子時計1の表示時刻が02時00分の場合、01時データ領域に、当時間データ領域に記憶される積算発電値を書き込む。そして、当時間データ領域に記憶される積算発電値を削除する(ステップS15)。
さらに、電子時計1の表示時刻が00時である場合(ステップS16のYES)、直前の曜日である曜日データ領域に積算発電値を書き込む(ステップS17)。例えば、電子時計1の表示時刻が水曜の00時00分の場合、火曜データ領域に、当日データ領域に記憶される積算発電値を書き込む。そして、当日データ領域に記憶される積算発電値を削除する(ステップS18)。その後、引き続き、当時間データ領域及び当時間データ領域へ発電値を書き込み、記憶させる(ステップS12、S13)。
図7に示すように、NVRAM44bへの発電値の記憶処理において、時計制御部42は、電子時計1の表示時刻が00時00分である場合(ステップS21のYES)、NVRAM44bの各1時間データ領域に、RAM44aの各1時間データ領域に記憶される積算発電値を書き込む(ステップS22)。また、NVRAM44bの1日データ領域に、RAM44aの曜日データ領域に記憶される積算発電値を書き込む(ステップS23)。また、電子時計1の表示時刻に基づいて、直前の1日の日付(月と日にち)を日付データ領域に書き込む(ステップS24)。
以上のように本実施形態に係る電子時計1においては、RAM44aに加えてNVRAM44bが含まれるため、記憶できるデータ容量を十分に確保することができる。そのため、発電量に関する情報を、精度を落とすことなく電子時計1内に記憶させることができる。ただし、時計記憶部44は上述したものに限られるものではなく、表示時刻を示す情報と関連付けて発電値を記憶できるものであればよく、電子時計1は揮発性メモリ又は不揮発性メモリ等のメモリを少なくとも1つ備えていればよい。
なお、本実施形態においては、5分間隔で発電値を検出する例について説明したが、これに限られるものではなく、少なくとも携帯端末30の表示部32により表示画面に表示される発電値の分解能に対応する時間区間で検出されるとよい。後述するように本実施形態においては、表示画面に1時間単位で発電値を示す画像をプロットするため、電子時計1において最低1時間間隔で発電値を検出できればよい。
次に、図8を参照して、発電値の推移の表示について説明する。図8は、本実施形態における携帯端末に表示される表示画面の一例を示す図である。図8において、横軸は時間軸を示し、縦軸は発電値の大きさを示している。図8に示すように、携帯端末30に表示される表示画面には、少なくとも、時間軸に沿って一方向に時間が進むように示される目盛り時刻と、発電値を示す画像(図8においては白丸プロット)が示されるとよい。後述する図9、図10、図12においても同様である。なお、目盛り時刻とは、表示画面に表示されるグラフ上において時間軸に沿って示される印であって、時刻を示す数字で示されるものであると定義する。
電子時計1の時計記憶部44に記憶された発電値は、電子時計1と携帯端末30とが近距離無線通信により無線接続された際に、携帯端末30へと送信され、携帯端末30の端末記憶部34に記憶される。そして、端末記憶部34に記憶される発電値は、携帯端末30の表示部32によりユーザが視認できる態様で表示画面に表示される。なお、端末記憶部34は、時計記憶部44の各データ領域に対応するデータ領域を含むものであるとよいが、少なくとも発電値が検出された際の表示時刻を示す情報と関連付けて発電値を記憶するものであるとよい。
なお、電子時計1の時計記憶部44に記憶された情報が、携帯端末30へと送信された後は、携帯端末30から削除要求を行い、時計記憶部44に記憶される情報を削除してもよい。また、電子時計1と携帯端末30を無線接続された状態においては、5分間隔で検出された発電値は、時計記憶部44に記憶された直後、例えば30秒以内に、携帯端末30へ送信されて端末記憶部34に記憶されるとよい。これにより、リアルタイムで発電値を示す画像を表示画面に表示することが可能となる。
発電値は、電子時計1が太陽光にさらされている場合に最も大きくなるため、電子時計1を装着したユーザが野外にいる時間が長いほど、大きくなる傾向にある。一方、電子時計1を装着したユーザが屋内にいる時間が長い場合、発電値は小さくなる。そのため、電子時計1及び携帯端末30のユーザは、図8に示されるような携帯端末30に表示される表示画面を視認することにより、自己の活動量を把握することができることとなる。
次に、図9を参照して、地域毎の時間帯に対応するように電子時計1の表示時刻が変更された場合における、発電値の推移の表示について説明する。図9は、本実施形態における携帯端末に表示される表示画面の一例を示す図である。
本実施形態における電子時計1は、地域毎の時間帯(タイムゾーンとも称する)に対応するように表示時刻を変更する機能を有する。このような表示時刻の変更は、例えば、竜頭2やプッシュボタン4等の操作部をユーザが操作することにより行われてもよいし、GPS衛星から送信される衛星信号に含まれる位置情報に基づいて行われてもよい。または、携帯端末30が地域毎の時間帯に対応するように表示時刻を変更する機能を有し、電子時計1が携帯端末30と近距離無線通信により無線接続された際に、電子時計1の表示時刻が携帯端末30の表示時刻に同期されることにより、電子時計1の表示時刻の変更が行われてもよい。
本実施形態においては、電子時計1の表示時刻が携帯端末30の表示時刻に同期されることにより、電子時計1の表示時刻が地域毎の時間帯に対応するように変更される場合の例について説明する。すなわち、本実施形態においては、電子時計1と携帯端末30とを無線接続した際に、電子時計1の時計記憶部44に記憶される発電値が携帯端末30へ送信されて端末記憶部34に記憶されると共に、電子時計1の表示時刻が携帯端末30の表示時刻に同期される。
ここで、電子時計1の表示時刻が地域毎の時間帯に対応するように変更された場合において、時間が戻る方向に表示時刻が変更された場合、表示時刻は重複した時間を計時することとなる。この場合、同じ期間の表示時刻を示す情報と関連付けて複数の発電値が、端末記憶部34に記憶されることとなる。
本実施形態においては、電子時計1の表示時刻が日本時間(JST)からインドシナ時間(ICT)に変更された場合の例を説明する。協定世界時(UTC)を基準とした場合、JSTはUTC+9時間であり、ICTはUTC+7時間であるため、日本時間とインドシナ時間の時差は2時間である。すなわち、日本時間を基準に表示時刻を計時する状態から、インドシナ時間を基準に表示時刻を計時する状態に変更された場合、電子時計1の表示時刻は2時間戻ることとなる。そのため、例えば、日本時間22時の時点で、電子時計1の表示時刻がインドシナ時間に変更された場合、その後1時間経過した際に電子時計1の表示時刻は、21時を示すこととなる。そして、電子時計1の表示時刻は、既に過去に計時した期間である21時〜22時を再度計時することとなる。
上記のような場合において、端末記憶部34に記憶されている同じ期間の表示時刻を示す情報に関連付けられる複数の発電値を示す画像をどのように表示画面に表示するかが問題となる。例えば、携帯端末30に表示される表示画面において、時間軸上に示される目盛り時刻を21時(JST)、22時(JST)、21時(ICT)、22時(ICT)の順に表示させた場合、時間軸がユーザの体感と一致せず、またユーザはタイムゾーンを意識して発電値を示す画像を見る必要があり、自己の活動量と活動した時刻の把握が困難となる。また、タイムゾーンが何度も変更された場合、表示画面において目盛り時刻が煩雑に表示されることとなってしまう。
そこで、本実施形態においては、地域毎の時間帯に対応するように電子時計1の表示時刻が変更された場合においても、表示画面において時間軸に沿って示される目盛り時刻を、一方向に時間が進むように表示することとした。そして、端末記憶部34に記憶されている同じ期間(本実施形態では21時〜22時)の表示時刻を示す情報と関連付けられる発電値であって、表示時刻が地域毎の時間帯に対応するように変更される前後に端末記憶部34に記憶された発電値を示す画像のうち、双方を表示画面に表示することとした。
なお、本実施形態においては、電子時計1はUTCに対応する時刻を内部時刻として計時し、地域毎の時間帯に応じて表示時刻を指針により示す構成とした。すなわち、電子時計1が日本時間を計時する場合、内部時刻に9時間を加えた時刻が表示時刻として示されることとする。ただし、これに限られるものではなく、電子時計1が地域毎の時間帯に応じて内部時刻を計時し、タイムゾーンが変更された場合、内部時刻自体を変更する構成としても構わない。すなわち、電子時計1が日本時間を計時する場合、UTCに9時間を加えた時刻を内部時刻として計時し、その内部時刻に一致するように表示時刻を指針により示す構成としてもよい。
図9においては、タイムゾーンの変更前に端末記憶部34に記憶された1群の発電値を示す画像と、タイムゾーン変更後に端末記憶部34に記憶された1群の発電値を示す画像とをユーザが区別できる態様で表示画面にそれぞれ表示する例について示す。具体的には、電子時計1の表示時刻が日本時間を計時した際に記憶された1群の発電値を白丸プロットで表示し、インドシナ時間を計時した際に記憶された1群の発電値を黒丸プロットで表示する例について示す。
図9に示す例においては、表示画面において時間軸に沿って示される目盛り時刻を、一方向に時間が進むように表示するため、ユーザはタイムゾーンが変更されたか否かを意識することなく、発電値の推移を容易に把握することができる。すなわち、自己の活動量とその活動時刻を容易に把握することができる。
なお、表示画面の表示態様は、図9に示したものに限られるものではなく、タイムゾーンの変更前後のいずれのタイミングで記憶された発電値であるかを区別できる態様で表示するものであれば、他の表示態様でも構わない。以下、他の表示態様の例について説明する。
図10においては、電子時計1の表示時刻が日本時間を計時した際に検出された1群の発電値を白丸プロットで示し、それらを実線で繋いだ折れ線グラフで表示する例を示す。また、電子時計1の表示時刻がインドシナ時間を計時した際に検出された1群の発電値を白丸プロットで示し、それらを破線で繋いだ折れ線グラフで表示する例を示す。
また、タイムゾーン変更前後に記憶された1群の発電値を示す画像を結ぶ線グラフのうち、一方を強調して表示画面に表示することとしてもよい。強調の態様としては、例えば、濃く表示する、カラー表示する等であるとよい。例えば、タイムゾーン変更後に記憶された1群の発電値を示す画像のみを表示画面に濃い態様で表示するとよい。その場合、例えば、タイムゾーン変更前に記憶された1群の発電値を示す画像を表示画面に薄い態様で表示するとよい。さらに、強調して表示する1群の発電値と、強調して表示しない1群の発電値とを切り替え可能な構成としてもよい。すなわち、ユーザが携帯端末30の入力部31(例えば、タッチパネル)を操作することにより、タイムゾーン変更前に記憶された1群の発電値を示す画像を強調して表示画面に表示し、タイムゾーン変更後に記憶された1群の発電値を示す画像を強調せず表示画面に表示するように切り替え可能な構成としてもよい。
さらに、図11を参照して、本実施形態における端末制御部33による表示処理について説明する。図11は、本実施形態における表示処理の一例を説明するフローチャートである。
まず、端末制御部33は、電子時計1の現在の表示時刻(当時間)をTに設定する(ステップS31)。すなわち、例えば、電子時計1の表示時刻が23時30分を示す場合、T=23に設定する。さらに、端末制御部33は、24時間以内にタイムゾーンの変更があったか否かを判定する(ステップS32)。なお、24時間以内にタイムゾーンの変更があったか否かを判定するために、例えば、携帯端末33はタイムゾーン変更後からの経過時間をカウントするカウンタを備えるとよい。
24時間以内にタイムゾーンの変更がない場合(ステップS32のNO)、端末制御部33は、端末記憶部34のT時間データ領域から発電値を読み出す処理を行う(ステップS33)。そして、目盛り時刻に対応させて、発電値を示す画像を表示画面に表示させる(ステップS34)。24時間分の時間データ領域から発電値の読み出し処理を完了していない場合(ステップS35のNO)、端末制御部33は、T=T−1に設定した上で(ステップS36)、ステップS33〜S34の処理を繰り返す。すなわち、例えば、電子時計1の表示時刻が23時30分を示す場合、23時の時間データ領域に記憶される発電値の読み出し、及びその発電値を示す画像の表示を行った後、22時の時間データ領域に記憶される発電値の読み出し、及びその発電値を示す画像の表示を行う。このような処理を23時、22時、・・・1時、0時と繰り返し、24時間分全ての時間データ領域に記憶される発電値の読み出し、及びその発電値を示す画像の表示が完了した時点で(ステップS35のYES)、表示処理を終了する。
一方、24時間以内にタイムゾーンの変更があった場合(ステップS32のYES)、端末制御部33は、端末記憶部34のT時間データ領域から発電値を読み出す処理を行う(ステップS37)。さらに、端末制御部33は、T時間データ領域にタイムゾーン変更後に端末記憶部34に記憶された発電値があるか否か、及びタイムゾーン変更前に端末記憶部34に記憶された発電値があるか否かを判定する。
タイムゾーン変更後に記憶された発電値がない場合(ステップS38のNO)、目盛り時刻に対応させて、タイムゾーン変更前に記憶された発電値を示す画像を表示画面に表示する(ステップS39)。タイムゾーン変更後に記憶された発電値がある場合であって(ステップS38のYES)、タイムゾーン変更前に記憶された発電値がない場合(ステップS40のNO)、目盛り時刻に対応させて、タイムゾーン変更後に記憶された発電値を示す画像を表示画面に表示する(ステップS41)。また、タイムゾーン変更後に記憶された発電値がある場合であって(ステップS38のYES)、タイムゾーン変更前に記憶された発電値がある場合(ステップS40のYES)、目盛り時刻に対応させて、タイムゾーン変更前後に記憶された発電値を示す画像の双方を表示画面に表示する(ステップS42)。
なお、ステップS39の処理は、図9のグラフにおける19時、20時に対応する発電値を示す画像を表示する場合の処理に該当する。また、ステップS41の処理は、図9のグラフにおける23時、24時に対応する発電値を示す画像を表示する場合の処理に該当する。また、ステップS42の処理は、図9のグラフにおける21時、22時に対応する発電値を示す画像を表示する場合の処理に該当する。
その後、24時間分の時間データ領域から発電値の読み出し処理を完了していない場合(ステップS43のNO)、端末制御部33は、T=T−1に設定した上で(ステップS44)、ステップS37〜S42の処理を繰り返す。すなわち、例えば、電子時計1の表示時刻が23時30分を示す場合、23時の時間データ領域に記憶される発電値の読み出し、及びその発電値を示す画像の表示を行った後、22時の時間データ領域に記憶される発電値の読み出し、及びその発電値を示す画像の表示を行う。このような処理を23時、22時、・・・1時、0時と繰り返し、24時間分全ての時間データ領域に記憶される発電値の読み出し、及びその発電値を示す画像の表示が完了した時点で(ステップS43のYES)、表示処理を終了する。
次に、図12、図13を参照して、本実施形態の変形例について説明する。図12は、本実施形態の変形例における携帯端末に表示される表示画面の一例を示す図である。本実施形態の変形例においては、端末記憶部34に記憶されている同じ期間の表示時刻を示す情報と関連付けられる状態値であって、表示時刻が地域毎の時間帯に対応するように変更される前後に記憶された状態値を示す画像のうち、大きい方の発電値を示す画像のみを表示画面に表示する。
図12に示す例においては、タイムゾーン及びその変更タイミングと、端末記憶部34に記憶される発電値は、図9、図10に示す例と同じである。すなわち、図12に示す例においても、21時から22時の期間で重複して表示時刻が計時されている。また、図9、図10で示したように、21時から22時の期間の表示時刻を示す情報と関連付けて記憶される発電値は、表示時刻が日本時間を計時する際に記憶された発電値よりも、表示時刻がインドシナ時間を計時する際に記憶された際の発電値の方が大きい。そのため、本変形例においては、表示時刻がインドシナ時間を計時する際に記憶された発電値を示す画像のみを、21時から22時の期間に記憶された発電値として表示画面に表示することとした。
このように、同じ期間の表示時刻に関連付けて記憶される発電値のうち、大きい方の発電値を示す画像のみを表示画面に表示することで、ユーザは自己の活動量の変化を視覚的に把握しやすくなる。
図12においては、同じ期間の表示時刻の前後の表示時刻(21時より前の時刻と、22時より後の時刻)を示す情報と関連付けられる発電値を示すプロットと、同じ期間の表示時刻(21時〜22時)を示す情報と関連付けられる発電値を示すプロットとを、結んだ線グラフを表示画面に表示することとした。このように一の線グラフを表示画面に表示することにより、ユーザは自己の活動量を視覚的により把握し易くなる。
なお、同じ期間の表示時刻を示す情報と関連付けて記憶される発電値のうち大きい方の発電値を示す画像のみを表示画面に表示するものに限られるものではなく、小さい方の画像のみを表示したり、重複する表示時刻を示す情報と関連付けて記憶される複数の発電値の平均値を表示したりしてもよい。また、同じ期間の表示時刻を示す情報と関連付けて記憶される発電値のうち、その値の大きさに関わらず、タイムゾーン変更後の表示時刻を示す情報に関連付けて記憶される発電値を示す画像のみを表示することとしてもよいし、タイムゾーン変更前の表示時刻を示す情報に関連付けて記憶される発電値を示す画像のみを表示することとしてもよい。
さらに、図13を参照して、本実施形態の変形例における表示処理について説明する。図13は、本実施形態の変形例における表示処理の一例を説明するフローチャートである。なお、図13は、図11で説明したフローチャートのステップS42に対応する箇所のみ異なり、他のステップについては図11と同様のフローチャートである。したがって、図11と同様の処理についての説明は省略する。
図13に示すように、本変形例においては、タイムゾーン変更後に記憶された発電値がある場合であって(ステップS38のYES)、タイムゾーン変更前に記憶された発電値がある場合(ステップS40のYES)、目盛り時刻に対応させて、タイムゾーン変更前後に記憶された発電値のうち大きい方の発電値を示す画像を表示画面に表示する(ステップS52)。ステップS52の処理は、図12のグラフにおける21時、22時に対応する発電値を示す画像を表示する場合の処理に該当する。
なお、図8〜図10、図12においては、時間軸に沿った目盛り時刻として19時〜24時を表示したが、このように1時間間隔で目盛り時刻を表示するものに限られるわけではない。すなわち、目盛り時刻は、例えば、0時、6時、12時、18時等、6時間間隔で表示画面に表示されるものであってもよい。この場合であっても、発電値は1時間間隔でプロットされるとよい。また、発電値は1時間間隔でプロットされるものに限られるものではなく、数分間隔でプロットされてもよい。
なお、図8等で示したグラフは一例であって、その表示形式等は図示したものに限られるものではない。すなわち、発電値の推移の表示は、折れ線グラフ形式に限られるものではなく、他の形式、例えば棒グラフ形式であっても構わない。また、図8等で図示したように、横軸が時間で縦軸が発電値であるものに限られるものではなく、横軸が発電値で縦軸が時間であっても構わない。
なお、本実施形態及びその変形例においては、タイムゾーンが1回変更された場合の例について説明したが、これに限られるものではなく、タイムゾーンが複数回変更された場合であっても、同じ期間の表示時刻を示す情報に関連付けて記憶される発電値を示す画像のうち、少なくともいずれか一方を表示することとするとよい。例えば、同じ表示時刻を3回計時した場合において、その同じ表示時刻を示す情報に関連付けられる3つの発電値のうち、最も大きい発電値のみを表示することとしてもよいし、3つの発電値全てを表示することとしてもよい。また、3つの発電値のうち最も小さい発電値のみを表示することとしてもよいし、3つの発電値の平均値を表示することとしてもよい。
なお、本実施形態及びその変形例においては、太陽電池25における発電値を検出し、表示画面に表示させる例について説明したが、検出する情報は発電値に限られず、電子時計1の状態に関する状態値であればよい。例えば、電子時計1の内部温度や、内部気圧などを電子時計1の状態値として検出し、その状態値を表示部32に表示させるものであっても構わない。その場合、電子時計1は、検出部として温度検出センサや気圧センサ等を備えるとよい。
なお、本実施形態及びその変形例においては、電子時計1と近距離無線通信により無線接続される表示装置として携帯端末30を例に示したが、これに限られるものではなく、据え置き型のコンピュータであっても構わない。
また、本実施形態及びその変形例においては、表示装置である携帯端末30と、その外部の電子時計1とが近距離無線通信により無線接続される例について説明したが、これに限られるものではなく、電子時計1自体が単独で表示装置としての機能を備えてもよい。すなわち、電子時計1が、自己の状態を表す状態値を表示する表示部を有する構成であってもよい。この場合、表示装置としての電子時計1は、携帯端末30と無線接続される構成である必要はない。
また、図3、図4に示した時計記憶部44においては、同じ表示時刻を計時した場合においては、その期間の表示時刻を示す情報と関連付けて発電値を、後から書き込まれる発電値を上書きして記憶する構成となるが、これに限られるものではない。特に電子時計1自体が単独で表示装置として機能する構成の場合、時計記憶部44が同じ期間の表示時刻を示す情報と関連付けられる発電値の双方を記憶可能とするとよい。その場合、電子時計1内のメモリの容量が大きくなってしまうが、携帯端末30と無線接続する構成でなくても、ユーザが把握しやすい態様で発電値を表示するという効果を得ることができる。
また、本実施形態及びその変形例においては、時針20、分針21、秒針22によって、1の表示時刻が電子時計1の文字板10上に示される例について説明したがこれに限られるものではない。すなわち、電子時計1の文字板10上に、複数の表示時刻が同時に示される構成であってもよい。例えば、電子時計1が、サブダイヤルを有し、そのサブダイヤルにおいて、時針20、分針21、秒針22により示される表示時刻(以下、第1表示時刻という)と異なるタイムゾーンの表示時刻(以下、第2表示時刻という)が示される構成であってもよい。このような構成を採用する場合においては、常に第1表示時刻を示す情報と関連付けて発電値を記憶することとしてもよいし、ユーザが選択することにより、第1表示時刻又は第2表示時刻を示す情報のいずれか一の情報と関連付けて発電値を記憶することとしてもよい。なお、第1表示時刻又は第2表示時刻を示す情報のうちいずれの情報と関連付けて発電値を記憶するかの選択は、電子時計1の竜頭2やプッシュボタン等の操作部をユーザが操作することにより行われてもよいし、携帯端末30の入力部31をユーザが操作することにより行われてもよい。
また、電子時計1が、複数の表示時刻を同時に計時し、時刻モードが切り替えられることにより、時針20、分針21、秒針22により示される表示時刻を切り替え可能な構成としてもよい。なお、時刻モードの切り替えは、電子時計1の竜頭2やプッシュボタン等の操作部をユーザが操作することにより行われてもよいし、携帯端末30の入力部31をユーザが操作することにより行われてもよい。例えば、第1モードでは時針20、分針21、秒針22により日本時間を示し、第2モードでは時針20、分針21、秒針22によりニューヨーク時間を示すような構成とするとよい。この場合、いずれの時刻モードが選択されているかに関わらず常に第1モードにおいて表示される表示時刻を示す情報と関連付けて発電値を記憶することとしてもよいし、現在選択されている時刻モードにおいて表示される表示時刻を示す情報と関連付けて発電値を記憶することとしたもよい。または、
いずれの時刻モードが選択されているかに関わらず、第1モード又は第2モードにおいて表示される表示時刻のうち、ユーザが選択したいずれかの表示時刻を示す情報と関連付けて発電値を記憶することとしてもよい。
なお、携帯端末30又は電子時計1が受信する信号はGPS衛星から送信されるものに限られず、例えば、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System、準天頂衛星システム:みちびき)やGLONASS(Global Navigation Satellite System)が送信する信号であってもよく、これら複数の衛星に対応した受信を可能な構成としてもよい。また、これら衛星のうち軌道上に配置される数が多い衛星を選択し、選択した衛星から送信される信号を受信する構成とすることで、受信の成功率の向上が期待できる。また、携帯端末30又は電子時計1が受信する信号は衛星信号に限られるものではなく、例えば、電波送信所から送信される信号であってもよい。
以上、本発明に係る実施形態及びその変形例について説明したが、この実施形態に示した具体的な構成は一例として示したものであり、本発明の技術的範囲をこれに限定することは意図されていない。当業者は、これら開示された実施形態を適宜変形してもよく、本明細書にて開示される発明の技術的範囲は、そのようになされた変形をも含むものと理解すべきである。
1 電子時計、10 文字板、11 接続処理表示、12 リンクロス表示、13 電子メール受信表示、14 電話着信表示、15 第1副針、16 第2副針、17 第3副針、20 時針、21 分針、22 秒針、25 太陽電池、26 二次電池、30 携帯端末、31 入力部、32 表示部、33端末制御部、34 端末記憶部、35 端末通信部、36 受信回路、41 発電量検出部、42 時計制御部、44 時計記憶部、44a RAM、44b NVRAM、45 時計通信部、100 表示システム。