JP6403905B2 - 電力管理装置、電力管理システム、評価方法、及び、プログラム - Google Patents

電力管理装置、電力管理システム、評価方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、需要家の実績に応じた推奨設備についての情報を提供する技術に関する。
近年、電力の需要家において、蓄電装置や発電装置といった設備を利用した電力管理システムの導入が進められている。この電力管理システムでは、蓄電装置の充放電を制御したり、機器の消費電力を調整したりすることで、売電電力(売電料金)から買電電力(買電料金)を差し引いた電力収支をプラスに転換することができる。そして、電力収支のプラス額は、設備能力、つまり、蓄電装置の蓄電能力や発電装置の発電能力についての適切な設定と、充放電の適切な制御とによって、より大きくすることができる。
例えば、特許文献1には、発電装置及び蓄電装置を含む電力管理システムについての発明が開示されている。特許文献1の電力管理システムでは、日射量や機器利用の予測情報を基に発電電力や消費電力を推定している。そして、この電力管理システムは、推定した発電電力や消費電力に対して、経済性を指標とした充放電の計画を立案することを特徴としている。
特開2008−141918号公報
上述した特許文献1の発明では、設備能力を鑑みて経済性を指標とした充放電の計画を立案している。しかしながら、そもそも設備能力がその需要家にとって適切であるかどうかについて、何ら検討されていない。つまり、特許文献1の発明では、設備能力に対する評価が行われないまま、充放電の計画が立案されている。そのため、設備能力が当初から適切に設定されていなかった場合や、経年変化、個体差、及び、使用環境の影響により、設備能力が適切でなくなった場合には、期待する効果が得られないという問題があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、需要家の実績に応じた推奨設備についての情報を提供することのできる電力管理装置、電力管理システム、評価方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電力管理装置は、
家庭内で活用される電力を管理する電力管理装置であって、
電力を消費する機器と、発電装置及び蓄電装置の何れかと、が設置されている家庭内における電力収支の実績を評価する実績評価手段と、
前記実績評価手段が評価した実績に基づいて、更新が推奨される前記発電装置及び前記蓄電装置の何れかの能力を評価する設備能力評価手段と、
前記設備能力評価手段による評価結果を含んだ情報を、表示装置に表示させる表示制御手段と、を備え、
前記設備能力評価手段は、既に設置されている前記蓄電装置の能力に、過不足が生じているかどうかを判定し、
前記表示制御手段は、前記設備能力評価手段により、設置されている前記蓄電装置の能力に過不足が生じている場合に、更新が推奨される前記蓄電装置についての評価結果を含んだ情報を、前記表示装置に表示させる。
本発明によれば、需要家の実績に応じた推奨設備についての情報を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る電力管理システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 電力管理部を構成に含む外部サーバを説明するためのブロック図である。 電力管理部における記憶部の構成の一例を示すブロック図である。 電力管理部における制御部の構成の一例を示すブロック図である。 推奨設備に関する画面情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態1に係る評価処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る電力管理システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 電力管理部を構成に含む外部サーバを説明するためのブロック図である。 電力管理部における記憶部の構成の一例を示すブロック図である。 電力管理部における制御部の構成の一例を示すブロック図である。 設備の劣化に関する画面情報の一例を示す模式図である。 推奨設備に関する画面情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態2に係る評価処理の一例を示すフローチャートである。 設備劣化評価処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る電力管理システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 電力管理部を構成に含むコントローラを説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態4に係る電力管理システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 電力管理部を構成に含むコントローラを説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態5に係る電力管理システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 電力管理部における記憶部の構成の一例を示すブロック図である。 電力管理部における制御部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態5に係る評価処理の一例を示すフローチャートである。 蓄電池容量が不足している場合の評価について説明するための模式図である。 蓄電池容量が過大な場合の評価について説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付す。以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素又は全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る電力管理システム1aの全体構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、電力管理システム1aは、家庭内で電力を消費する機器10(10a〜10c)と、家庭内の電力を測定する電力測定装置20と、ユーザに操作される端末装置30と、システム全体を管理する外部サーバ40aとが、インターネットである通信ネットワークNTを介して、通信可能に接続されて構成される。なお、図1における太線は、家庭内の電力線PLを示している。つまり、機器10a〜10cには、電力系統PSから電力線PLを介して電力が供給可能となっている。また、図1における破線は、通信線CLを示している。通信線CLは、例えば、有線LAN(Local Area Network)や無線LANからなる。
機器10(10a〜10c)は、例えば、テレビ、エアコン、冷蔵庫、及び、IH調理機器を含む家電機器であり、一方向又は双方向の通信手段を有している。機器10は、この通信手段によって、外部サーバ40aとの通信を行う。なお、通信手段を有していない機器10であっても、通信アダプタを装着することにより、外部サーバ40aとの通信を行ってもよい。
電力測定装置20は、機器10が消費する電力を測定する。例えば、電力系統PSと各機器10との間には、CT(図示せぬ変流器)が配置されており、電力測定装置20は、このCTから信号を収集し、消費電流又は消費電力の計測値に変換する。
端末装置30は、例えば、タブレット端末やスマートフォンであり、ユーザによって入出力に使用される。つまり、端末装置30は、通信ネットワークNTを介して外部サーバ40aと接続し、必要な情報を送受信する。例えば、端末装置30は、ユーザからの入力情報を読み取って外部サーバ40aに送信し、また、外部サーバ40aから送られた出力情報を表示する。
電力系統PSは、電力事業者の電力網であり、電気的に接続された機器10に対し、AC100VやAC200Vの電力を供給する。
通信ネットワークNTは、伝送媒体の変換装置を含む広域ネットワークであり、例えばインターネットである。
外部サーバ40aは、例えば、クラウドサーバであり、通信ネットワークNTを介し、機器10の運転状態と、電力測定装置20が測定した電力情報と、ユーザによる端末装置30への入力情報とを収集する。そして、外部サーバ40aは、収集した情報を基に生成した出力情報を、端末装置30に表示させる。
以下、外部サーバ40aの機器構成を説明する。図2は、電力管理部100aを構成に含む外部サーバ40aを説明するためのブロック図である。
外部サーバ40aは、通信部110と、記憶部120aと、制御部130aとを含む電力管理部100aを備える。
通信部110は、例えば、通信コントローラからなり、各機器10と、電力測定装置20と、端末装置30との通信を行う。具体的に通信部110は、機器10から送られる運転情報を受信し、また、電力測定装置20から送られる電力情報を受信し、そして、端末装置30へ出力情報を送信する。
記憶部120aは、例えば、不揮発性の半導体メモリやハードディスクからなり、種々の情報を記憶する。図3は、記憶部120aの構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、記憶部120aは、売買電力単価データ121と、平均日射量データ122と、電力収支実績データ123aと、設備能力データ124aとを記憶する。
売買電力単価データ121は、電力系統PSを介した電力売買の時間帯毎の単価情報である。売買電力単価データ121は、例えば、通信ネットワークNTを介して、電力会社のサーバ又は端末装置30から取得される。
平均日射量データ122は、端末装置30の所在地を含む全国各地域における平均日射量のデータである。平均日射量データ122からは、端末装置30の所在地における、1日単位又は日中における時間帯毎の平均日射量が得られるようになっている。このような平均日射量データ122は、例えば、通信ネットワークNTを介して、研究機関のサーバから取得されるようにしてもよく、又は、予め初期値として、記憶部120aに記憶されていてもよい。
電力収支実績データ123aは、電力測定装置20から送られた電力情報に基づいて生成される単位時間当たりの収支電力量の情報である。つまり、需要家における電力収支の実績となる。ここで、電力収支とは、売電電力(発電による電力の収入側)から買電電力(電力消費による電力の支出側)を差し引いたものである。なお、電力管理システム1aにおいて、電力を消費する機器10だけの構成であるため(発電装置を構成に含んでいないため)、電力収支実績データ123aは、電力の支出側だけとなっている。また、電力収支実績データ123aを、機器10から送られた電力情報から生成してもよく、更に、ユーザが端末装置30に入力した情報を基に生成してもよい。
設備能力データ124aは、電力収支実績データ123aに基づいて生成される設備能力に関する情報である。つまり、設備能力データ124aは、実績に応じて推奨される発電装置の発電能力や蓄電装置の蓄電能力に関する情報である。なお、設備能力データ124aには、例えば、機器10の平均消費電力や、電力管理部100aに接続可能な市販の発電装置や蓄電装置に関する効率特性及び容量や、市販の電力変換装置に関する直流交流変換の効率特性及び定格出力といった種々の情報が含まれている。
図2に戻って、制御部130aは、例えば、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)を備え、電力管理部100a全体を制御する。図4は、制御部130aの構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、制御部130aは、機能的には、各機器10の電力収支実績を時間帯毎に求める電力収支実績評価手段131aと、充放電を行う時間帯を判定する充放電期間判定手段132と、発電装置の発電能力や蓄電装置の蓄電能力の推奨値を求める推奨設備能力評価手段133と、推奨設備の導入効果を求める設備導入効果評価手段134と、ユーザへの表示情報を生成する表示制御手段135aとを備える。これらの機能は、CPUが、RAMをワークメモリとして用い、ROMに記憶されている各種プログラムを適宜実行することにより実現される。
電力収支実績評価手段131aは、記憶部120aが記憶する電力収支実績データ123aから、時間帯毎の消費電力量を算出する。なお、時間帯とは、記憶部120aが記憶する売買電力単価データ121の単価毎に分けられる時間帯である。
ただし、電力収支実績評価手段131aが時間帯毎の消費電力量を算出するのは、一例である。そのため、これに限らず、予め定めた任意の期間毎の消費電力量を算出してもよい。例えば、電力収支実績評価手段131aは、3時間毎や1日毎の消費電力量を算出してもよい。
充放電期間判定手段132は、記憶部120aが記憶する売買電力単価データ121から、蓄電装置に充電を行う充電期間と蓄電装置から放電を行う放電期間とをそれぞれ判定する。充放電期間判定手段132は、例えば、買電単価が最も安価な時間帯と2番目に安価な買電単価より売電単価が安い時間帯とを、充電期間として判定し、また、買電単価が最も安価な時間帯を除く全ての時間帯を、放電期間として判定する。
また、充放電期間判定手段132は、2番目に安価な買電単価とある時刻における売電単価とを比較する際や、電力単価を比較する際に、充放電に伴って生じる損失を考慮してもよい。例えば、充放電期間判定手段132は、設備能力データ124aに含まれる発電装置、蓄電装置、及び、電力変換装置の情報を用いて、充放電に伴って生じる損失を考慮する。具体的には、発電装置、蓄電装置、及び、電力変換装置の効率特性による単価の変動分を、2番目に安価な買電単価に対して加算することで、より高い精度で充放電すべき期間の判定を行うことが可能となる。
推奨設備能力評価手段133は、記憶部120aが記憶する平均日射量データ122と、電力収支実績評価手段131aが求めた電力収支(消費電力量)と、充放電期間判定手段132が求めた充放電を行う期間とから適切な設備能力を算出する。例えば、推奨設備能力評価手段133は、1日の発電電力量が1日の放電期間における消費電力量と釣り合うように、発電装置の発電能力を選定し、また、1日の放電期間の消費電力量と蓄電装置の総容量のうち充放電に利用可能な容量である充放電利用可能総容量が一致するように、蓄電装置の蓄電能力を選定する。
なお、これに限らず、他の基準を用いて適切な設備能力を求めてもよい。例えば、推奨設備能力評価手段133は、発電能力と蓄電能力を仮定し、その仮定の下で平均日射量データ122と電力収支実績データ123aとから収支額と蓄電残量のうち少なくとも何れかの推移を試算することで、収支額の最小化と蓄電残量の一定量の常時確保とのうち少なくとも何れかを達成する能力値の探索を行い、発電装置の発電能力や蓄電装置の蓄電能力を選定する。
設備導入効果評価手段134は、推奨設備能力評価手段133により求めた推奨設備の導入効果について、記憶部120aが記憶する売買電力単価データ121と、平均日射量データ122と、電力収支実績データ123aとを用いて試算を行う。推奨設備の導入効果として、例えば、設備導入効果評価手段134は、電力系統PSを介した売電額と買電額との差額とし、1日又は一定期間について試算を行う。
表示制御手段135aは、推奨設備に関する表示情報(画面情報)を生成し、端末装置30に表示させる。例えば、表示制御手段135aは、推奨設備能力評価手段133が求めた推奨設備の設備能力と、設備導入効果評価手段134が求めた推奨設備の導入効果とのうち、少なくとも一方を含む画面情報を生成し、端末装置30に表示させる。
表示制御手段135aが生成する画面情報の具体例を図5に示す。図5は、推奨設備に関する画面情報P1の一例を示す模式図である。このような画面情報P1が端末装置30に送信されて表示される。
画面情報P1には、電力負荷実績値E1と、高額電力単価時間帯Z1と、評価結果M1とが含まれている。
電力負荷実績値E1は、記憶部120aが記憶する電力収支実績データ123aに基づいた電力負荷実績値、つまり、消費電力についての24時間の推移を表している。なお、24時間の推移は、一例であり、他の期間の推移であってもよい。例えば、電力負荷実績値E1は、1週間の消費電力の推移を表してもよい。また、消費電力の代わりに、単位時間当たりの消費電力の推移を電力負荷実績値E1にて表してもよい。
高額電力単価時間帯Z1は、売買電力単価データ121に含まれる買電単価のうち最も高額な時間帯を表している。つまり、10:00から17:00までが、高額電力単価時間帯Z1と示されている。なお、高額電力単価時間帯Z1を買電単価のうち最も高額な時間帯とするのは一例であり、これに限らず、買電単価が2番目以降に高額となる時間帯を高額電力単価時間帯Z1に含めてもよい。
評価結果M1には、高額電力単価時間帯Z1における消費電力量、つまり、電力購入量と、推奨設備能力評価手段133が選定した蓄電装置の蓄電能力、つまり、高額電力単価時間帯Z1における消費電力量の蓄電に必要な蓄電容量である推奨蓄電能力と、設備導入効果評価手段134が試算した設備導入効果、つまり、推奨蓄電能力を有する蓄電装置の導入による買電電気代の削減効果とが含まれている。なお、評価結果M1は、一例であり、推奨設備能力評価手段133が選定した発電装置の発電能力、つまり、推奨発電能力を含めてもよい。また、評価結果M1は、これら消費電力量、推奨蓄電能力、推奨発電能力、及び、削減効果を全て含む必要はなく、これらのうち、少なくとも何れかを含むものであればよい。
以下、本発明の実施形態1に係る電力管理システム1aにおける外部サーバ40a(電力管理部100a)の動作について、図6を参照して説明する。図6は、電力管理部100aが実行する評価処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部130aは、端末装置30から設備評価に関する問い合わせがあったか否かを判別する(ステップS101)。制御部130aは、問い合わせがなかったと判別すると(ステップS101;No)、評価処理をそのまま終了する。
一方、問い合わせがあったと判別した場合(ステップS101;Yes)に、制御部130aは、電気料金の評価を行う(ステップS102)。すなわち、充放電期間判定手段132は、記憶部120aが記憶する売買電力単価データ121から、買電による充電を実施すべき充電期間と、放電による電力を消費に充てるべき放電期間とを判定する。
制御部130aは、電力収支実績データ123aの評価を行う(ステップS103)。すなわち、電力収支実績評価手段131aは、記憶部120aが記憶する電力収支実績データ123aから、望ましい発電量と放電量と求める。例えば、電力収支実績評価手段131aは、発電量を1日の消費電力量の平均値とし、放電量を買電単価の最も高い時間帯における消費電力量とする。
制御部130aは、発電・蓄電装置の能力値選定を行う(ステップS104)。すなわち、推奨設備能力評価手段133は、上記のステップS103にて求めた発電量と放電量を実現可能な発電容量と蓄電容量とを選定する。
なお、ステップS104において、推奨設備能力評価手段133が発電容量と蓄電容量とを選定する代わりに、ユーザが発電容量や蓄電容量を指定できるようにしてもよい。例えば、ユーザが端末装置30を操作して、発電容量と蓄電容量とのうち何れかを指定した場合、その指定情報が端末装置30から通信ネットワークNTを介して電力管理部100aに送られるようにする。この場合、推奨設備能力評価手段133は、ユーザに指定されなかった発電容量や蓄電容量を選定する。なお、両方ともユーザに指定された場合には、推奨設備能力評価手段133が選定することなく、ユーザの指定情報に応じて、発電容量と蓄電容量とが決まることになる。
また、ステップS104における発電容量の選び方として、ユーザが設置可能な発電容量の上限を設定するようにしてもよい。この場合、推奨設備能力評価手段133は、設定された上限を超えない発電容量を選定し、選定した発電容量に応じた蓄電容量を選定する。この他にも、推奨設備能力評価手段133は、設定された上限を超えない範囲で、複数の発電容量をそれぞれ選定し、選定した各発電容量に応じた蓄電容量をそれぞれ選定したものをユーザに提示し、ユーザが自由に選べるようにしてもよい。
また、ステップS104における蓄電容量の選び方として、要求を満たすうちの最も容量の小さな蓄電容量を選定する代わりに、放電可能な蓄電残量を確保する目的で、確保する分の蓄電残量分を更に加えた蓄電容量を選定してもよい。
制御部130aは、設備導入効果の評価を行う(ステップS105)。すなわち、設備導入効果評価手段134は、上記のステップS104にて選定した発電容量の発電装置と蓄電容量の蓄電装置を用いて、上記のステップS102にて求めた充放電充電すべき時間帯に充放電を行った場合における電力収支額を算出する。そして、設備導入効果評価手段134は、推奨する発電装置及び蓄電装置の能力に対し、経済効果を評価する。
なお、ステップS105において、推奨する発電装置及び蓄電装置の能力に対し、経済効果を評価したが、このような経済効果に限られず、他に蓄電残量を評価するようにしてもよい。この場合、ユーザは、停電に備えて確保可能な蓄電残量や、任意の時刻に確保可能な蓄電残量を把握することができる。
制御部130aは、評価結果を端末装置30に表示する(ステップS106)。すなわち、表示制御手段135aは、設備導入効果評価手段134の評価結果に基づき、例えば、上述した図5の画面情報P1を生成して、端末装置30に表示させる。つまり、画面情報P1の評価結果M1には、上述したように推奨蓄電能力や削減効果が含まれている。また、上述したように、評価結果M1に推奨発電能力を含めてもよい。また、上述したように、推奨蓄電能力、推奨発電能力、及び、削減効果を全て含む必要はなく、これらのうち、少なくとも何れかを含むものであればよい。
以上説明したように、本発明の実施形態1に係る電力管理システム1aによれば、機器10による消費電力を含む電力収支実績データ123aに対し、売買電力単価データ121と平均日射量データ122とを併せて評価することにより、発電装置と蓄電装置の能力値の経済的な組合せをユーザに報知することが可能である。この結果、需要家の実績に応じた推奨設備についての情報を提供することができる。
(実施形態2)
上記の実施形態1では、電力を消費する機器10だけで、発電装置や蓄電装置を含まない電力管理システム1aについて説明した。以下、本発明の実施形態2について説明する。実施形態2では、機器10に加え発電装置や蓄電装置を構成に含む場合において、発電装置と蓄電装置の能力値に対し、それぞれの電力収支の実績値から評価を行うことを特徴とする。
図7は、本発明の実施形態2に係る電力管理システム1bの全体構成の一例を示すブロック図である。
図7に示すように、電力管理システム1bは、機器10(10a〜10c)と、電力測定装置20と、端末装置30と、外部サーバ40bと、発電装置50と、蓄電装置60と、電力交換装置70とを含んでいる。なお、機器10、電力測定装置20、及び、端末装置30は、実施形態1に係る電力管理システム1aと同じ構成であるため、説明を省略する。そして、異なる構成となる外部サーバ40b、発電装置50、蓄電装置60、及び、電力変換装置70について、以下説明する。
なお、電力管理システム1bにおいて、機器10と、電力測定装置20と、端末装置30と、外部サーバ40bと、電力交換装置70とが、通信ネットワークNTを介して、通信可能に接続されている。また、機器10や蓄電装置60には、電力系統PSから電力線PLを介して電力が供給可能となっており、また、発電装置50からは、電力線PLを介して電力系統PSへ電力を逆潮流可能(売電可能)となっている。なお、発電装置50及び蓄電装置60と電力系統PSとの間には、直流電流と交流電流との変換を行う電力変換装置70が配置されている。なお、電力変換装置70は、1つに限られず、発電装置50と蓄電装置60とに対してそれぞれ個別に配置されていてもよい。また、発電装置50及び蓄電装置60に電力変換機能が内蔵されている場合には、電力変換装置70を省略することができる。
発電装置50は、例えば、太陽光を利用して発電する太陽光発電装置であり、自然エネルギーである太陽光を利用し、直流電流を生成する。
蓄電装置60は、例えば、ニッカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、鉛蓄電池といった二次電池を搭載したEV(Electric Vehicle)や定置型蓄電装置であり、貯蓄した電力を直流電流として放電し、電力変換装置70を介して機器10に電力を交流電流として供給する。
電力変換装置70は、例えば、パワーコンディショナであり、発電装置50及び蓄電装置60と機器10との給電路に設けられ、発電装置50及び蓄電装置60からの直流電流を交流電流に変換し、機器10に供給する。また、電力変換装置70は、電力系統PSからの交流電流を直流電流に変換し、蓄電装置60に供給する。なお、電力変換装置70は、1つに限られず、発電装置50と蓄電装置60とに対してそれぞれ個別に配置されていてもよい。また、発電装置50及び蓄電装置60に電力変換機能が内蔵されている場合には、電力変換装置70を省略することができる。
以下、外部サーバ40bの機器構成を説明する。図8は、電力管理部100bを構成に含む外部サーバ40bを説明するためのブロック図である。
外部サーバ40aは、通信部110と、記憶部120bと、制御部130bとを含む電力管理部100bを備える。なお、通信部110は、実施形態1に係る電力管理システム1aにおける電力管理部100aと同じ構成であるため、説明を省略する。
記憶部120bは、例えば、不揮発性の半導体メモリやハードディスクからなり、種々の情報を記憶する。図9は、記憶部120bの構成の一例を示すブロック図である。図9に示すように、記憶部120bは、売買電力単価データ121と、平均日射量データ122と、電力収支実績データ123bと、設備能力データ124bとを記憶する。なお、売買電力単価データ121、及び、平均日射量データ122は、実施形態1に係る電力管理システム1aにおける記憶部120aと同じ構成であるため、説明を省略する。
電力収支実績データ123bは、単位時間当たりの収支電力量の情報である。つまり、需要家における電力収支の実績となる。なお、電力管理システム1bにおいて、発電装置50、蓄電装置60、及び、電力変換装置70が構成に加えられているため、電力収支実績データ123bは、機器10の消費電力量と、発電装置50における発電量と、蓄電装置60における蓄電量と、電力変換装置70における充放電量との収支電力量となる。なお、消費電力量と、これら発電量、蓄電量、及び、充放電量の内少なくとも何れかとを、収支電力量として記憶してもよい。また、電力収支実績データ123bを、機器10や電力変換装置70から送られた電力に関する情報から生成してもよく、更に、ユーザが端末装置30に入力した情報を基に生成してもよい。
設備能力データ124bは、電力収支実績データ123bに基づいて生成される設備能力に関する情報である。つまり、設備能力データ124bは、実績に応じて推奨される発電装置50の発電能力や蓄電装置60の蓄電能力に関する情報である。なお、設備能力データ124bには、既に設置されている発電装置50、蓄電装置60、及び、電力変換装置70に関する変換効率特性や定格出力の情報が、更に含まれている。
図8に戻って、制御部130bは、例えば、CPU,ROM,RAMを備え、電力管理部100b全体を制御する。図10は、制御部130bの構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、制御部130bは、機能的には、電力収支実績評価手段131bと、充放電期間判定手段132と、推奨設備能力評価手段133と、設備導入効果評価手段134と、設備能力劣化状態評価手段136と、充放電制御手段137と、表示制御手段135bとを備える。これらの機能は、CPUが、RAMをワークメモリとして用い、ROMに記憶されている各種プログラムを適宜実行することにより実現される。なお、充放電期間判定手段132、推奨設備能力評価手段133、及び、設備導入効果評価手段134は、実施形態1に係る電力管理システム1aにおける制御部130aと同じ構成であるため、説明を省略する。
電力収支実績評価手段131bは、時間帯毎の消費電力量の評価に加え、充放電総容量の評価を行う。つまり、電力収支実績評価手段131bは、記憶部120bが記憶する電力収支実績データ123bから、時間帯毎の消費電力量を算出すると共に、電力収支実績データ123bと設備能力データ124bとを基に、蓄電装置60の総容量のうち充放電で使用できる容量を示す充放電利用可能総容量を算出する。
設備能力劣化状態評価手段136は、電力収支実績データ123bと設備能力データ124bとを基に、設置されている発電装置50及び蓄電装置60の能力値について、仕様と実績値とで比較を行うことで劣化状態の評価を行う。この比較の際に、設備能力劣化状態評価手段136は、推奨設備に更新した場合の電力収支も試算する。つまり、推奨発電能力を有する発電装置50や推奨蓄電能力を有する蓄電装置60の仕様値を想定の下、電力収支を試算する。
充放電制御手段137は、電力変換装置70に対する制御命令を生成して電力変換装置70に送信する。例えば、充放電制御手段137は、充放電期間判定手段132が求めた充電期間及び放電期間に応じた動作を電力変換装置70に命ずるための制御命令を生成する。そして、充放電制御手段137は、生成した制御命令を、通信部110から通信ネットワークNTを介して、電力変換装置70に対して送信する。
表示制御手段135bは、推奨設備に関する画面情報を生成し、端末装置30に表示させる。例えば、表示制御手段135bは、設備能力劣化状態評価手段136が求めた発電装置50や蓄電装置60の劣化状態を含む画面情報を生成し、端末装置30に表示させる。また、表示制御手段135bは、推奨設備能力評価手段133が求めた推奨設備の設備能力と、設備導入効果評価手段134が求めた推奨設備の導入効果とのうち、少なくとも一方を含む画面情報を生成し、端末装置30に表示させる。
表示制御手段135bが生成する画面情報の具体例を図11,12に示す。図11は、設備の劣化に関する画面情報P2の一例を示す模式図である。また、図12は、推奨設備に関する画面情報P3の一例を示す模式図である。これらのような画面情報P2,P3が端末装置30に送信されて表示される。
図11に示す画面情報P2には、蓄電残量の実測値である蓄電残量実績値E2と、仕様に基づく蓄電残量仕様値E3と、評価結果M2とが含まれている。なお、蓄電残量実績値E2において、上限が蓄電残量上限実績値L1にて示され、下限が蓄電残量下限実績値L2にて示される。そして、蓄電残量上限実績値L1と蓄電残量下限実績値L2との差分が、充放電利用可能総容量実績値R1にて示される。また、蓄電残量仕様値E3において、上限が蓄電残量上限仕様値L3にて示され、下限が蓄電残量下限仕様値L4にて示される。そして、蓄電残量上限仕様値L3と蓄電残量下限仕様値L4との差分が、充放電利用可能総容量仕様値R2にて示される。
蓄電残量実績値E2は、記憶部120bが記憶する電力収支実績データ123bに基づいた蓄電装置60の蓄電残量の推移を表している。
蓄電残量上限実績値L1は、蓄電残量実績値E2の上限を表している。また、蓄電残量下限実績値L2は、蓄電残量実績値E2の下限を表している。これら蓄電残量上限実績値L1及び蓄電残量下限実績値L2は、電力収支実績データ123bから求まる。そして、充放電利用可能総容量実績値R1は、蓄電装置60において充放電に利用できる総容量を表している。この充放電利用可能総容量実績値R1は、蓄電残量上限実績値L1と蓄電残量下限実績値L2との差分から求まる。
蓄電残量仕様値E3は、蓄電装置60の仕様に基づいて設備能力劣化状態評価手段136が試算した蓄電残量の推移を表している。
蓄電残量上限仕様値L3は、蓄電残量仕様値E3の上限を表している。また、蓄電残量下限仕様値L4は、蓄電残量仕様値E3の下限を表している。これら蓄電残量上限仕様値L3及び蓄電残量下限仕様値L4は、蓄電装置60の仕様から求まる。そして、充放電利用可能総容量仕様値R2は、蓄電装置60において充放電に利用できる仕様上の総容量を表している。この充放電利用可能総容量仕様値R2は、蓄電残量上限仕様値L3と蓄電残量下限仕様値L4との差分から求まる。
評価結果M2には、蓄電装置60の劣化に関する情報、つまり、充放電利用可能総容量仕様値R2と充放電利用可能総容量実績値R1との差分が充放電利用可能総容量仕様値R2に占める比率から求められた蓄電池劣化率が含まれている。すなわち、評価結果M2には、蓄電装置60の蓄電能力について、設備能力劣化状態評価手段136が仕様と実績値との比較を行うことで求めた劣化状態が表されている。なお、評価結果M2は、一例であり、設備能力劣化状態評価手段136が評価した発電装置50の劣化状態を含めてもよい。
図12に示す画面情報P3には、蓄電残量の実測値である蓄電残量実績値E4と、推奨される蓄電能力に基づく蓄電残量推奨値E5と、評価結果M3とが含まれている。なお、蓄電残量実績値E4から、既に設置されている蓄電装置60は、充放電許可総容量下限値L5から充放電利用可能総容量L6までの蓄電が可能であることを示している。また、蓄電残量推奨値E5から、推奨される蓄電能力の蓄電装置60は、充放電許可総容量下限値L5から充放電利用可能総容量L7までの蓄電が可能であることを示している。また、充放電期間Z2は、電力収支実績データ123bに基づいて充放電が行われる期間を表している。つまり、23:00から17:00までが、充放電期間Z2と示されている。
また、画面情報P3により、蓄電残量実績値E4では、充放電期間Z2の最中に充放電利用可能総容量下限値L5に達しており、これ以降の充放電期間Z2において放電が行えていないことが把握できる。一方、蓄電残量推奨値E5では、充放電利用可能総容量L7が十分に大きいため、充放電期間Z2が終わるまで放電が行えることが把握できる。
評価結果M3には、設置されている蓄電装置60の充放電利用可能総容量L6、つまり、現行蓄電能力と、推奨される蓄電装置60の充放電利用可能総容量L7、つまり、推奨蓄電能力と、設備導入効果評価手段134が試算した設備導入効果、つまり、推奨される蓄電装置60への更新による買電電気代の削減効果とが含まれている。なお、評価結果M3は、一例であり、設備導入効果評価手段134が試算した推奨される発電装置50への更新による買電電気代の削減効果を含めてもよい。
以下、本発明の実施形態2に係る電力管理システム1bにおける外部サーバ40b(電力管理部100b)の動作について、図13,14を参照して説明する。図13は、電力管理部100bが実行する評価処理の一例を示すフローチャートである。また、図14は、図13の評価処理から呼び出される設備劣化評価処理の一例を示すフローチャートである。なお、図13の評価処理において、上述した図6の評価処理と同じ内容の処理には、同じ参照符号にて表している。
まず、制御部130bは、端末装置30から設備評価に関する問い合わせがあったか否かを判別する(ステップS101)。制御部130bは、問い合わせがなかったと判別すると(ステップS101;No)、予め定められた通知周期であるかどうか又は実施条件が充足しているかどうかを判別する(ステップS210)。例えば、制御部130bは、ユーザへの通知を行うために定められた通知周期である場合と、予め定められたパラメータのうち少なくとも何れかが閾値を超過しているといった実施条件が充足している場合との何れか1つ以上が成立しているかどうかを判別する。制御部130bは、何れの場合も成立していないと判別すると(ステップS210;No)、評価処理をそのまま終了する。
なお、ステップS210において、予め定められたパラメータには、例えば、設備導入からの期間や、発電装置50及び蓄電装置60の度合いが含まれる。
一方、問い合わせがあったと判別した場合(ステップS101;Yes)又は、何れか1つ以上が成立していると判別した場合(ステップS210;Yes)に、制御部130bは、電気料金の評価を行う(ステップS102)。また、制御部130bは、電力収支実績データ123bの評価を行う(ステップS103)。
制御部130bは、評価結果を端末装置30に表示する(ステップS106)。すなわち、表示制御手段135bは、推奨設備能力評価手段133の評価結果に基づき、上述した図12の画面情報P3を生成して、端末装置30に表示させる。
制御部130bは、設備劣化評価処理を行う(ステップS220)。つまり、制御部130bは、発電装置50及び蓄電装置60の劣化状態の評価を行い、端末装置30対し評価結果を送信する。なお、設備劣化評価処理の詳細については、後述する。
制御部130bは、充放電制御を行う(ステップS230)。つまり、充放電制御手段137は、電力変換装置70に対する制御命令を生成して電力変換装置70に送信する。例えば、充放電制御手段137は、充放電期間判定手段132が求めた充電期間及び放電期間に応じた動作を電力変換装置70に命ずるための制御命令を生成する。そして、充放電制御手段137は、生成した制御命令を、通信部110から通信ネットワークNTを介して、電力変換装置70に対して送信する。
続いて、上記のステップS220における設備劣化評価処理の詳細について、図14を参照して説明する。
制御部130bは、設備の劣化率を算出する(ステップS221)。つまり、設備能力劣化状態評価手段136は、記憶部120bが記憶する電力収支実績データ123bに含まれる一定期間における蓄電残量の実績値から上限値と下限値とを読み取り、上限値と下限値の差分を求める。そして、設備能力劣化状態評価手段136は、設備能力データ124bにおける充放電利用可能総容量から上記で求めた差分を引いた値が、充放電利用可能総容量に占める比率を、蓄電池劣化率として算出する。なお、一定期間は、例えば、過去1か月といった固定値でもよく、また、ユーザが端末装置30から入力した任意の入力値であってもよい。
制御部130bは、設備の劣化率が規定値よりも大きいか否かを判別する(ステップS222)。つまり、制御部130bは、上記のステップS221にて算出した劣化率が、基準となる規定値を上回っているかどうかを判別する。制御部130bは、設備の劣化率が規定値よりも大きくないと判別すると(ステップS222;No)、後述するステップS225に処理を進める。なお、規定値は、例えば、20%といった固定値でもよく、また、ユーザが端末装置30から入力した任意の入力値であってもよい。
一方、設備の劣化率が規定値よりも大きいと判別した場合に(ステップS222;Yes)、制御部130bは、設備の劣化要因を判定する(ステップS223)。例えば、設備能力劣化状態評価手段136は、電力収支実績データ123bから、充放電の回数と、規定の蓄電残量において充電が行われなかった停止期間と、空充放電回数の過多との何れかに該当するかどうかを特定し、該当する劣化要因を判定結果とする。なお、何れにも該当しない場合では、設備能力劣化状態評価手段136は、例えば、保存時及び放電時の温度による電極の劣化を、劣化要因の判定結果とする。
制御部130bは、設備更新の効果を算出する(ステップS224)。例えば、設備導入効果評価手段134は、推奨設備の設備能力と、売買電力単価データ121と、平均日射量データ122と、電力収支実績データ123bとのうち、少なくとも何れか1つ以上を用いて一定期間における電力収支の試算を行う。そして、設備導入効果評価手段134は、経済効果を算出し、推奨設備への更新に要する費用と合わせて更新効果を算出する。なお、一定期間は、例えば、1年といった固定値でもよく、また、ユーザが端末装置30から入力した任意の入力値であってもよい。
制御部130bは、設備の劣化評価結果を端末装置30に表示する(ステップS225)。例えば、表示制御手段135bは、上述した図11の画面情報P2を生成して、端末装置30に表示させる。すなわち、表示制御手段135bは、上記のステップS221にて算出した設備の劣化率と、上記のステップS223にて判定した設備の劣化要因と、上記のステップS224にて算出した更新による経済効果のうち少なくとも何れかを含む画面情報を生成して、端末装置30に表示させる。
以上説明したように、本発明の実施形態2に係る電力管理システム1bによれば、機器10に加え発電装置50や蓄電装置60の設備能力についての実績値を評価することにより、設備の活用の度合いやその経済性への影響を評価することが可能となる。この結果、需要家の実績に応じた推奨設備についての情報を提供することができる。
また、図13の評価処理では、ステップS230において、充放電制御手段137が、充電期間及び放電期間に応じた動作を電力変換装置70に命ずるための制御命令を生成する場合について説明したが、これに限らず、例えば、予め定められた規定期間において蓄電残量を一定量以上で維持するような制御命令を生成してもよい。この際、充放電制御手段137が、蓄電装置60の劣化に伴う蓄電残量の上限値と下限値とを考慮することにより、蓄電装置60が劣化した場合においても蓄電残量を一定量以上で維持することが可能となる。なお、規定期間は、例えば、1週間といった固定値でもよく、また、ユーザが端末装置30から入力した任意の入力値であってもよい。また、蓄電残量を維持する一定量は、例えば、20%といった固定値でもよく、また、ユーザが端末装置30から入力した任意の入力値であってもよい。
また、電力収支実績データ123bにおいて、各機器10の実績値に加え、設備導入時の能力と実績値の各時刻における機器10の動作実績とを併せて記憶するようにしてもよい。この場合、各機器10の劣化度合いを評価することが可能となり、充放電回数の評価をはじめとする劣化要因の評価や、充放電を抑制する充放電制御の適正化としてフィードバックすることも可能となる。
(実施形態3)
上述した実施形態1では、外部サーバ40aが電力管理部100aを有しており、この電力管理部100aから、機器10の電力負荷実績を評価する電力管理システム1aについて説明した。以下、本発明の実施形態3について説明する。実施形態3では、機器10と共に家庭内に設置されるコントローラ80aが電力管理部100aを有しており、この電力管理部100aが、機器10の電力負荷実績を評価することを特徴とする。
図15は、本発明の実施形態3に係る電力管理システム1cの全体構成の一例を示すブロック図である。
図15に示すように、電力管理システム1cは、機器10(10a〜10c)と、電力測定装置20と、端末装置30と、外部サーバ40cと、コントローラ80aとを含んでいる。なお、機器10、電力測定装置20、及び、端末装置30は、実施形態1に係る電力管理システム1aと同じ構成であるため、説明を省略する。また、外部サーバ40cは、電力管理部100aを有していないサーバである。そして、電力管理部100aを有しているコントローラ80aについて、以下説明する。
なお、電力管理システム1cにおいて外部サーバ40cと、コントローラ80aとが、通信ネットワークNTを介して、通信可能に接続されている。また、機器10、電力測定装置20、及び、端末装置30と、コントローラ80とは、信号線CLによって通信可能に接続されている。
コントローラ80aは、例えば、HEMS(Home Energy Management System)コントローラであり、機器10の運転状態と、電力測定装置20が測定した電力情報と、ユーザによる端末装置30への入力情報とを収集する。そして、コントローラ80aは、収集した情報を基に生成した出力情報を、端末装置30に表示させる。
以下、コントローラ80aの機器構成を説明する。図16は、電力管理部100aを構成に含むコントローラ80aを説明するためのブロック図である。
コントローラ80aは、通信部110と、記憶部120aと、制御部130aとを含む電力管理部100aを備える。これら通信部110、記憶部120a、及び、制御部130aは、実施形態1に係る電力管理システム1aにおける電力管理部100aと同じ構成であるため、説明を省略する。
また、コントローラ80aにおける電力管理部100aの動作についても、図6のフローチャート(評価処理)に示したものと同じであるため、説明を省略する。
このような構成の電力管理システム1cは、上述した電力管理システム1aと同様に、機器10による消費電力を含む電力収支実績データ123aに対し、売買電力単価データ121と平均日射量データ122とを併せて評価することにより、発電装置と蓄電装置の能力値の経済的な組合せをユーザに報知することが可能である。この結果、需要家の実績に応じた推奨設備についての情報を提供することができる。
(実施形態4)
上述した実施形態2では、外部サーバ40bが電力管理部100bを有しており、この電力管理部100bから、機器10、発電装置50、及び、蓄電装置60の電力収支実績を評価する電力管理システム1bについて説明した。以下、本発明の実施形態4について説明する。実施形態4では、機器10、発電装置50、及び、蓄電装置60と共に家庭内に設置されるコントローラ80bが電力管理部100bを有しており、この電力管理部100bが、機器10、発電装置50、及び、蓄電装置60の電力収支実績を評価することを特徴とする。
図17は、本発明の実施形態4に係る電力管理システム1dの全体構成の一例を示すブロック図である。
図17に示すように、電力管理システム1dは、機器10(10a〜10c)と、電力測定装置20と、端末装置30と、外部サーバ40dと、発電装置50と、蓄電装置60と、電力交換装置70と、コントローラ80bとを含んでいる。なお、機器10、電力測定装置20、端末装置30、発電装置50、蓄電装置60、及び、電力交換装置70は、実施形態2に係る電力管理システム1bと同じ構成であるため、説明を省略する。また、外部サーバ40dは、電力管理部100bを有していないサーバである。そして、電力管理部100bを有しているコントローラ80bについて、以下説明する。
なお、電力管理システム1dにおいて外部サーバ40dと、コントローラ80bとが、通信ネットワークNTを介して、通信可能に接続されている。また、機器10、電力測定装置20、端末装置30、及び、電力交換装置70と、コントローラ80とは、信号線CLによって通信可能に接続されている。
コントローラ80bは、例えば、HEMSコントローラであり、機器10、電力測定装置20、端末装置30、及び、電力交換装置70から情報を収集する。そして、コントローラ80bは、収集した情報を基に生成した出力情報を、端末装置30に表示させる。
以下、コントローラ80bの機器構成を説明する。図18は、電力管理部100bを構成に含むコントローラ80bを説明するためのブロック図である。
コントローラ80bは、通信部110と、記憶部120bと、制御部130bとを含む電力管理部100bを備える。なお、図18では、電力管理部100bが、機器10、電力測定装置20、端末装置30、及び、電力交換装置70と通信する場合を示しているが、これに限らず、発電装置50及び蓄電装置60のうち何れか1つ以上と更に通信を行うようにしてもよい。これら通信部110、記憶部120b、及び、制御部130bは、実施形態2に係る電力管理システム1bにおける電力管理部100bと同じ構成であるため、説明を省略する。
また、コントローラ80bにおける電力管理部100bの動作についても、図13,図14のフローチャート(評価処理,設備劣化評価処理)に示したものと同じであるため、説明を省略する。
このような構成の電力管理システム1dは、上述した電力管理システム1bと同様に、機器10に加え発電装置50や蓄電装置60の設備能力についての実績値を評価することにより、設備の活用の度合いやその経済性への影響を評価することが可能となる。この結果、需要家の実績に応じた推奨設備についての情報を提供することができる。
(実施形態5)
図19は、本発明の実施形態5に係る電力管理システム1eの全体構成の一例を示すブロック図である。
図19に示すように、電力管理システム1eは、需要家90と、端末装置30と、外部サーバ40eとを含んでいる。なお、需要家90と、端末装置30と、外部サーバ40eとが、通信ネットワークNTを介して、通信可能に接続されている。
端末装置30は、例えば、タブレット端末やスマートフォンであり、ユーザによって入出力に使用される。つまり、端末装置30は、通信ネットワークNTを介して外部サーバ40eと接続し、必要な情報を送受信する。例えば、端末装置30は、ユーザからの問い合わせ情報を読み取って外部サーバ40eに送信し、また、外部サーバ40eから送られた出力情報を表示する。なお、問い合わせ情報には、例えば、地域情報、構成家族情報、及び、評価対象機器情報のうち少なくとも何れかを含む評価条件と、電力収支の実績値とが含まれる。
需要家90は、需要家側に設置されるシステムを示している。例えば、需要家90は、電力測定装置20及び端末装置30のうち少なくとも1つ以上を含むシステムである。需要家90は、例えば、評価条件と電力収支の実績値とを通信ネットワークNTを介して外部サーバ40eに送信する。
外部サーバ40eは、例えば、クラウドサーバであり、通信ネットワークNTを介し、需要家90から収集した情報を基に生成した出力情報を、端末装置30に表示させる。外部サーバ40eは、通信部110と、記憶部120cと、制御部130cとを含む電力管理部100cを備える。なお、通信部110は、実施形態1に係る電力管理システム1aにおける電力管理部100aと同じ構成であるため、説明を省略する。
記憶部120cは、例えば、不揮発性の半導体メモリやハードディスクからなり、種々の情報を記憶する。図20は、記憶部120cの構成の一例を示すブロック図である。図20に示すように、記憶部120cは、売買電力単価データ121と、平均日射量データ122と、電力収支実績データ123cと、平均電力収支データ125とを記憶する。なお、売買電力単価データ121、及び、平均日射量データ122は、実施形態1に係る電力管理システム1aにおける記憶部120aと同じ構成であるため、説明を省略する。
電力収支実績データ123cは、各需要家90より収集され、各需要家90の地域情報と構成家族人数情報とのうち少なくとも何れかの情報と紐づけされた電力収支情報である。
平均電力収支データ125は、地域と構成家族人数とのうち少なくとも何れかに関して平均化された電力収支の情報であり、例えば東京の4人家族の平均電力収支情報である。
図19に戻って、制御部130cは、例えば、CPU,ROM,RAMを備え、電力管理部100c全体を制御する。図21は、制御部130cの構成の一例を示すブロック図である。図21に示すように、制御部130cは、機能的には、電力収支実績評価手段131cと、推奨設備能力評価手段133と、設備導入効果評価手段134と、売買電力単価評価手段138と、収集情報分析手段139と、表示制御手段135aとを備える。これらの機能は、CPUが、RAMをワークメモリとして用い、ROMに記憶されている各種プログラムを適宜実行することにより実現される。なお、推奨設備能力評価手段133、設備導入効果評価手段134、及び、表示制御手段135aは、実施形態1に係る電力管理システム1aにおける制御部130aと同じ構成であるため、説明を省略する。
電力収支実績評価手段131cは、記憶部120cが記憶する電力収支実績データ123cから、時間帯毎の消費電力量を算出する。
売買電力単価評価手段138は、売買電力単価を適宜評価する。
収集情報分析手段139は、各需要家90から収集した電力収支実績値に対し、地域と構成家族人数とのうち何れか1つ以上について分類分けを行う。
以下、本発明の実施形態5に係る電力管理システム1eにおける外部サーバ40c(電力管理部100c)の動作について、図22を参照して説明する。図22は、電力管理部100cが実行する評価処理の一例を示すフローチャートである。なお、図22の評価処理において、上述した図6の評価処理と同じ内容の処理には、同じ参照符号にて表している。
まず、制御部130cは、端末装置30から設備評価に関する問い合わせがあったか否かを判別する(ステップS101)。制御部130aは、問い合わせがなかったと判別すると(ステップS101;No)、評価処理をそのまま終了する。一方、問い合わせがあったと判別した場合(ステップS101;Yes)に、制御部130cは、電気料金の評価を行う(ステップS102)。
制御部130cは、平均電力収支データ125の評価を行う(ステップS301)。すなわち、推奨設備能力評価手段133は、問い合わせ内容に含まれる地域情報と、構成家族人数情報とのうち少なくとも何れかに関する平均電力収支データ125から必要となる発電設備能力と、蓄電設備能力を評価する。例えば、推奨設備能力評価手段133は、1日の平均消費電力量と1日の平均発電電力量が釣り合うように、発電設備能力を選定し、また、最も買電単価の高い時間帯の消費電力量と充放電利用可能総容量が一致するように、蓄電設備能力を選定する。
制御部130cは、発電・蓄電装置の能力値選定を行う(ステップS104)。また、制御部130cは、設備導入効果の評価を行う(ステップS105)。そして、制御部130cは、評価結果を端末装置30に表示する(ステップS106)。
以上説明したように、本発明の実施形態5に係る電力管理システム1eによれば、地域と構成家族人数のうち少なくとも何れかに関し、平均電力収支データ125を予め求めておくことにより、設備導入の検討段階であり外部サーバ40eに情報がないユーザであっても、端末装置30を介して適切な設備能力の評価を行うことができる。この結果、需要家の実績に応じた推奨設備についての情報を提供することができる。
(他の実施形態)
上記の実施形態では、経済性と、非常時への備えとのうち、少なくとも何れかに関して評価する場合について説明したが、経済性と非常時への備えに、自給率と正味自給率とを含めた中から少なくとも何れかに関して評価してもよい。この場合、需要家は、例えば、自給自足の達成状況や、自給率100%の達成に必要な設備能力について把握することができる。
自給率は、例えば、電力収支の実績情報のうち、買電電力量と負荷とを比較し、以下の式により自給率を算出してユーザに報知する。
自給率=(負荷−買電電力量)/負荷×100(%)
また、正味自給率は、例えば、電力収支の実績情報のうち、買電電力量と売電電力量と負荷とを比較し、以下の式により正味自給率を算出してユーザに報知する。
正味自給率=(負荷−買電電力量+売電電力量)/負荷×100(%)
また、蓄電容量の評価を以下のように行ってもよい。蓄電残量の評価値を用いた蓄電池容量の評価の様子を図23,24に示す。図23は、蓄電池容量が不足している場合の評価について説明するための模式図である。また、図24は、蓄電池容量が過大な場合の評価について説明するための模式図である。
図23において、蓄電残量実績値E6は、蓄電装置60の蓄電残量の推移を表している。そして、蓄電総容量L8は、蓄電残量実績値E6の上限を表している。また、蓄電残量推奨値E7は、推奨される蓄電能力に基づく蓄電残量の推移を表している。そして、蓄電総容量L9は、蓄電残量推奨値E7の上限を表している。
図23では、蓄電総容量L8の値が不足しているために、深夜時間帯以外の充放電時間帯において、買電が発生している。この場合、蓄電総容量L8から矢印A1にて示す分だけ蓄電総容量を増加させる必要がある。そのため、蓄電能力が蓄電総容量L9程度の蓄電装置60へ更新することで、深夜以外の時間帯における買電量を削減することが可能となる。
一方、図24において、蓄電残量実績値E8は、蓄電装置60の蓄電残量の推移を表している。そして、蓄電総容量L10は、蓄電残量実績値E8の上限を表している。また、蓄電残量推奨値E9は、推奨される蓄電能力に基づく蓄電残量の推移を表している。そして、蓄電総容量L11は、蓄電残量推奨値E9の上限を表している。
図24では、蓄電総容量L10の値が過大であるために、活用している容量範囲が狭いことを示している。この場合、経済性の観点のみで評価する場合、蓄電総容量L10から矢印A2にて示す分だけ蓄電総容量を減少させる必要がある。そのため、蓄電能力が蓄電総容量L11程度の蓄電装置60へ更新することで、設備導入に対する投資費用を削減することが可能となる。また、矢印A3は、経済性に対して貢献しない電力を示している。なお、一般的に、購入した蓄電装置60の容量を途中で削減することはできないが、年数経過に伴う更新時や、リース品であり返却の上で再リースが可能である場合では有効なケースとして想定される。
また、上記実施形態では、専用の外部サーバ40(40a,40b,40e)やコントローラ80(80a,80b)を用いる場合について説明したが、この外部サーバ40やコントローラ80の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器に適用することで、当該パーソナルコンピュータを本発明に係る外部サーバ40やコントローラ80として機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、メモリカードを含むコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットを含む通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、需要家の実績に応じた推奨設備についての情報を提供することができる電力管理装置、電力管理システム、評価方法、及び、プログラムに採用され得る。
1a,1b,1c,1d,1e 電力管理システム、10 機器、20 電力測定装置、30 端末装置、40a,40b,40c,40d,40e 外部サーバ、50 発電装置、60 蓄電装置、70 電力交換装置、80a,80b コントローラ、90 需要家、100a,100b,100c 電力管理部、110 通信部、120a,120b,120c 記憶部、121 売買電力単価データ、122 平均日射量データ、123a,123b,123c 電力収支実績データ、124a,124b,124c 設備能力データ、125 平均電力収支データ、130a,13b,130c 制御部、131a,131b,131c 電力収支実績評価手段、132 充放電期間判定手段、133 推奨設備能力評価手段、134 設備導入効果評価手段、135a,135b 表示制御手段、136 設備能力劣化状態評価手段、137 充放電制御手段、138 売買電力単価評価手段、139 収集情報分析手段

Claims (7)

  1. 家庭内で活用される電力を管理する電力管理装置であって、
    電力を消費する機器と、発電装置及び蓄電装置の何れかと、が設置されている家庭内における電力収支の実績を評価する実績評価手段と、
    前記実績評価手段が評価した実績に基づいて、更新が推奨される前記発電装置及び前記蓄電装置の何れかの能力を評価する設備能力評価手段と、
    前記設備能力評価手段による評価結果を含んだ情報を、表示装置に表示させる表示制御手段と、を備え、
    前記設備能力評価手段は、既に設置されている前記蓄電装置の能力に、過不足が生じているかどうかを判定し、
    前記表示制御手段は、前記設備能力評価手段により、設置されている前記蓄電装置の能力に過不足が生じている場合に、更新が推奨される前記蓄電装置についての評価結果を含んだ情報を、前記表示装置に表示させる、
    力管理装置。
  2. 推奨される前記発電装置及び前記蓄電装置の何れかを更新した場合における導入効果を評価する導入効果評価手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、前記導入効果評価手段による評価結果を含んだ情報を、前記表示装置に表示させる、
    請求項1に記載の電力管理装置。
  3. 既に設置されている前記発電装置及び前記蓄電装置の何れかの劣化状態を評価する劣化状態評価手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、前記劣化状態評価手段による評価結果を含んだ情報を、前記表示装置に表示させる、
    請求項1に記載の電力管理装置。
  4. 既に設置されている前記蓄電装置における充放電を制御する充放電制御手段を更に備える、
    請求項1から3の何れか1項に記載の電力管理装置。
  5. 家庭内で活用される電力を管理する電力管理システムであって、
    電力を消費する機器と、発電装置及び蓄電装置の何れかと、が設置されている家庭内における電力収支の実績を評価する実績評価手段と、
    前記実績評価手段が評価した実績に基づいて、更新が推奨される前記発電装置及び前記蓄電装置の何れかの能力を評価する設備能力評価手段と、
    前記設備能力評価手段による評価結果を含んだ情報を、ユーザの表示装置に表示させる表示制御手段と、を備え、
    前記設備能力評価手段は、既に設置されている前記蓄電装置の能力に、過不足が生じているかどうかを判定し、
    前記表示制御手段は、前記設備能力評価手段により、設置されている前記蓄電装置の能力に過不足が生じている場合に、更新が推奨される前記蓄電装置についての評価結果を含んだ情報を、前記表示装置に表示させる、
    力管理システム。
  6. 電力を消費する機器と、発電装置及び蓄電装置の何れかと、が設置されている家庭内における電力収支の実績を評価する実績評価ステップと、
    前記実績評価ステップにて評価された実績に基づいて、更新が推奨される前記発電装置及び前記蓄電装置の何れかの能力を評価する設備能力評価ステップと、
    前記設備能力評価ステップにて評価された評価結果を含んだ情報を、ユーザの表示装置に表示させる表示制御ステップと、を備え、
    前記設備能力評価ステップでは、既に設置されている前記蓄電装置の能力に、過不足が生じているかどうかを判定し、
    前記表示制御ステップでは、前記設備能力評価ステップにて、設置されている前記蓄電装置の能力に過不足が生じている場合に、更新が推奨される前記蓄電装置についての評価結果を含んだ情報を、前記表示装置に表示させる、
    価方法。
  7. 家庭内で活用される電力を管理するコンピュータを、
    電力を消費する機器と、発電装置及び蓄電装置の何れかと、が設置されている家庭内における電力収支の実績を評価する実績評価部、
    前記実績評価部が評価した実績に基づいて、更新が推奨される前記発電装置及び前記蓄電装置の何れかの能力を評価する設備能力評価部、
    前記設備能力評価部による評価結果を含んだ情報を、ユーザの表示装置に表示させる表示制御部、として機能させ、
    前記設備能力評価部は、既に設置されている前記蓄電装置の能力に、過不足が生じているかどうかを判定し、
    前記表示制御部は、前記設備能力評価部により、設置されている前記蓄電装置の能力に過不足が生じている場合に、更新が推奨される前記蓄電装置についての評価結果を含んだ情報を、前記表示装置に表示させる、
    ように機能させるプログラム。
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