JP6403650B2 - 空間像演出装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、空間像を表示する空間像演出装置、その制御方法およびプログラムに関する。
スポーツ中継などにおいて、遠隔地にいるスポーツ選手を記録した映像を、その選手がまるでその場にいるかのように演出して、より臨場感のある態様で再生する技術が検討されている。このような技術の1つとして、表示部(ディスプレイ)に表示された表示像を空間上に空間像として表示する技術が非特許文献1に開示されている。
非特許文献1においては、ディスプレイに映像を表示し、その表示像の空間像を光学素子によりステージ上に形成するととともに、ステージ上の実物体の動きに応じて空間像を移動させたり、ステージの上部に設けられた投影装置により、空間像の影に相当する映像を投影したりする技術が開示されている。この技術によれば、実物体の動きに応じて空間像を移動させたり、空間像の影に相当する映像を投影したりすることで、空間像により示された対象物が実際にステージ上に存在するかのように観察者に視認させることができ、より効果的な演出が可能となる。
Hanyuool Kim, Issei Takahashi, Hiroki Yamamoto, Satoshi Maekawa, Takeshi Naemura, "MARIO: Mid-air Augmented Reality Interaction with Objects", Entertainment Computing, Volume 5, Issue 4, December 2014, pages 233-241
一般に、ステージ上に空間像と実物体とが共存する場合、空間像と実物体とが同時に観察され、空間像の見た目と実物体の見た目とが対比的に観察される。ここで、空間像の見た目と実物体の見た目との差が大きい場合、空間像の存在感が低下する。
しかしながら、非特許文献1に開示されている技術においては、空間像の見た目と実物体の見た目との差異については十分な考慮がなされておらず、より臨場感のある態様で空間像を観察者に視認させることが難しいという問題がある。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、より臨場感のある態様で空間像を観察者に視認させることができる空間像演出装置、その制御方法およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る空間像演出装置は、対象物を記録した映像データに示される映像の空間像を形成することで前記映像データを再生する空間像演出装置であって、前記映像データを再生する再生環境における実物体の見た目の粗さを制御する実物体外見制御手段と、前記映像データの記録環境に関する記録環境情報に基づいて、前記実物体外見制御手段を制御する再生制御手段とを備える。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る空間像演出装置の制御方法は、対象物を記録した映像データに示される映像の空間像を形成することで前記映像データを再生する空間像演出装置の制御方法であって、前記映像データの記録環境に関する記録環境情報に基づいて、前記映像データを再生する再生環境における前記実物体の見た目の粗さを制御する制御ステップを含む。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、対象物を記録した映像データに示される映像の空間像を形成することで前記映像データを再生する空間像演出装置として機能するコンピュータに、前記映像データの記録環境に関する記録環境情報に基づいて、前記映像データを再生する再生環境における実物体の見た目の粗さを制御する制御ステップを実行させる。
本発明に係る空間像演出装置、その制御方法およびプログラムによれば、より臨場感のある態様で空間像を観察者に視認させることができる。
本発明の一実施形態に係る空間像演出装置の概要を示す図である。 図1に示す空間像演出装置の全体構成例を示す図である。 空間像を形成するための構成の一例を示す図である。 空間像を形成するための構成の別の一例を示す図である。 空間像を形成するための構成のさらに別の一例を示す図である。 図2に示す制御部の構成を示す図である。 図6に示す再生制御部による環境演出手段の制御例を示す図である。 空間像と実物体とが共存する場合の環境演出手段の制御例を示す図である。 空間像と実物体とが共存する場合の環境演出手段の制御例を示す図である。 空間像と実物体とが共存する場合の環境演出手段の制御例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る空間像演出装置10の概要を示す図である。
図1に示す空間像演出装置10は、対象物1(例えば、競技中のスポーツ選手)を撮影装置2により撮影(記録)して得られたメディア情報(映像データ)が入力され、入力されたメディア情報に示される映像の空間像3をステージ4に形成することで映像データを再生し、観察者5に視認させるものである。なお、対象物1の撮影時には音声も合わせて記録されてもよく、メディア情報には記録された音声データが含まれてもよい。
図2は、図1に示す空間像演出装置10の全体構成例を示す図である。
図2に示す空間像演出装置10は、空間像投影装置11と、プロジェクタ12と、照明装置13と、光源装置14と、送風・空調装置15と、スモーク発生装置16と、スピーカ17と、再生環境情報取得部18と、制御部100とを備える。プロジェクタ12、照明装置13、光源装置14、送風・空調装置15、スモーク発生装置16およびスピーカ17は、映像データを再生する再生環境(ステージ4およびその周囲)における演出を行う環境演出手段の一例である。なお、環境演出手段としては、図2に示した各種装置の他にも、ステージ4の傾斜や起伏を制御する地形制御装置などもある。
空間像投影装置11は、ステージ4の床面4aに対向して設けられており、例えば、プロジェクタなどである。床面4aはスクリーン(表示部)として作用し、空間像投影装置11は、制御部100の制御に従い、メディア情報(映像データ)に示される映像を床面4a(スクリーン)に投影(表示)する。この表示により表示像(映像データに示される映像)の空間像が形成される。なお、空間像の形成方法の詳細については後述する。
プロジェクタ12は、制御部100の制御に従い、再生環境に映像(例えば、形成された空間像3の影に相当する映像3a)を表示(投影)する表示装置である。
照明装置13は、制御部100の制御に従い、再生環境を照明する。
光源装置14は、例えば、LED(Light Emitting Diode)などの光源装置であり、制御部100の制御に従い、点灯する。ここで、光源装置14は、空間像3を観察する観察者5から見て再生環境における光源として認識されるように設けられるものであり、ステージ4の照明を主目的とするものではない。したがって、光源装置14は、観察者5から視認可能な位置に設けられており、あたかも、光源装置14が空間像を照明しているかのように観察者5に視認される。上述したように、光源装置14は、ステージ4の照明を主目的とするものではないため、光源装置14からの光がステージ4に入射しないように、光源装置14のステージ4に向かう部分には目張りなどが行われてもよい。ただし、光源装置14からの光がステージ4における表示に大きな影響を与えない場合には、そのような目張りは設けなくてもよい。
送風・空調装置15は、制御部100の制御に従い、再生環境における空調(風向き、風速)、温度、湿度などを制御する。
スモーク発生装置16は、制御部100の制御に従い、再生環境にスモーク(霧)を発生させる。
スピーカ17は、制御部100の制御に従い、再生環境における音響を制御する。
このように、環境演出手段であるプロジェクタ12、照明装置13、光源装置14、送風・空調装置15、スモーク発生装置16およびスピーカ17は、情報メディア(映像データ)を再生する再生環境の演出(再生環境における照明制御、空調制御、音響制御、スモークの発生、映像の表示など)を行うことができる。なお、光源装置14は、ステージ4の周囲に1つ又は複数配置されているか、あるいは、ステージ4の周囲を移動可能に設けられている。
再生環境情報取得部18は、例えば、撮影装置であり、情報メディア(映像データ)の再生環境を撮影し、撮影した映像から種々の情報を再生環境情報として取得する。また再生環境情報取得部18は、空間像3の見た目の粗さに関する情報を再生環境情報として取得する。空間像3の見た目の粗さとは、観察者5によって視認される空間像3の空間解像度である。本実施形態では、空間像3の空間解像度が高いことを空間像3の見た目の粗さが小さいともいい、空間像3の空間解像度が低いことを空間像3の見た目の粗さが大きいともいう。空間像3の見た目の粗さを決定する要因の一つは、空間像投影装置11の性能や映像データの解像度によって決定される空間像投影装置11が投影する映像そのものの解像度である。よって再生環境情報取得部18は、空間像投影装置11が投影する映像そのものの解像度を空間像3の見た目の粗さに関する情報として取得してもよい。また空間像3の見た目の粗さは、再生環境に投影される他の映像や再生環境に照射される照明などの光によって影響を受ける。よって再生環境情報取得部18は、再生環境に表示された空間像3を撮影し、撮影画像を解析することによって算出される空間像3の解像度を空間像3の見た目の粗さに関する情報として取得してもよい。
制御部100は、例えば、パーソナルコンピュータなどであり、メディア情報が入力され、入力されたメディア情報(映像データ)に示される映像を空間像投影装置11に表示させる。空間像投影装置11による映像の表示により、表示像の空間像がステージ4上に形成される。
また、制御部100は、環境演出手段である各装置を制御する。
次に、空間像の形成について、図3から図5を参照して説明する。なお、図3から図5において、図2と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図3は、空間像を形成するための構成の一例を示す図である。
図3においては、表示部であるスクリーン20が、観察者5の観察方向(X方向)に対して略水平に設けられている。スクリーン20は、図2においては、ステージ4の床面4aに相当する。空間像投影装置11は、例えば、プロジェクタであり、スクリーン20の一方の面(下面)側に設けられ、制御部100の制御に従い、スクリーン20に映像を投影(表示)する。
スクリーン20の他方の面(上面)側には、光学素子である透明板21が設けられている。透明板21は、スクリーン20から見て観察者5側に向かって(−X方向に)ほぼ45°傾斜している。スクリーン20への映像の表示に応じて、スクリーン20からの出射光は、透明板21に入射し、透明板21において観察者5に向かう方向に向けられる。こうすることで、スクリーン20に表示された表示像Aの空間像B(虚像)が、スクリーン20に対して略垂直に形成され、観察者5に視認される。
図4は、空間像を形成するための構成の別の一例を示す図である。
スクリーン20の上面側には、光学素子である実像鏡22が設けられている。実像鏡22は、スクリーン20から見て観察者5とは反対側に向かって(X方向に)ほぼ45°傾斜している。スクリーン20への映像の表示に応じて、スクリーン20からの出射光は、実像鏡22に入射し、実像鏡22において観察者5に向かう方向に向けられる。こうすることで、スクリーン20に表示された表示像Aの空間像B(実像)が、スクリーン20に対して略垂直に形成され、観察者5に視認される。なお、図3と図4とを比較すると、表示される表示像Aの上下が反転している。
図3,4においては、空間像投影装置11がスクリーン20の下面から映像を投影する例を用いて説明したが、図2のように、空間像投影装置11はスクリーン20の上面から映像を投影してもよい。この場合、空間像投影装置11による投影光はスクリーン20に投影され、スクリーン20からの出射光を観察者5の方向に向けるような光学素子を用いることで、スクリーン20の表示像の空間像を形成することができる。
また、図3,4においては、スクリーン20に空間像投影装置11により映像を表示(投影)し、その表示に応じたスクリーン20からの出射光を光学素子(透明板21、実像鏡22)により観察者5に向かう方向に向けることで空間像を形成する例を用いて説明したが、これに限られるものではない。例えば、空間像投影装置11を液晶デバイスなどで構成し、スクリーン20の位置に液晶デバイスの表示面を設け、表示面への映像の表示により空間像を形成するようにしてもよい。
図5は、空間像を形成するための構成のさらに別の一例を示す図である。図5においては、スクリーン20の代わりに、シースルースクリーン23を用いて空間像を形成する例について説明する。
シースルースクリーン23は、観察者5と対向するように(X方向に対して略垂直に)設けられている。シースルースクリーン23は、略透明状のスクリーンであり、一方の面側(観察者5と対向する面とは反対の面側)から空間像投影装置11により投影された映像を空間像として観察者5に視認させるとともに、投影されている部分以外の部分では、シースルースクリーン23の後方の背景も観察者5に視認させることができる。したがって、シースルースクリーン23の表示像とシースルースクリーン23の後方の背景とを前後に重畳して、観察者5に視認させることができる。
次に、制御部100の構成について、図6を参照して説明する。
図6に示す制御部100は、記録環境情報取得部101(記録環境情報取得手段)と、再生制御部102(再生制御手段)とを備える。
記録環境情報取得部101は、メディア情報の入力に応じて、メディア情報(映像データ)の記録環境に関する記録環境情報を取得し、取得した記録環境情報およびメディア情報を再生制御部102に出力する。ここで、記録環境情報取得部101は、記録環境情報として、記録環境における光源に関する情報(光源の位置、光源からの光の色や強度など)を取得する。なお、記録環境情報取得部101は、記録環境情報を、映像データに示される映像の解析により取得したり、記録環境に設けられたセンサ(光センサなど)から取得したりする。
再生制御部102は、記録環境情報取得部101から出力されたメディア情報(映像データ)に示される映像を空間像投影装置11に表示させるとともに、メディア情報に音声データが含まれる場合には、その音声データをスピーカ17に再生させる。また、再生制御部102は、記録環境情報取得部101から出力された記録環境情報に基づき、環境演出手段である各装置を制御する。
図7は、再生制御部102による環境演出手段の制御例を示す図である。
再生制御部102は、空間像投影装置11に、映像データに示される映像(対象物を記録した映像)をステージ4の床面4a(スクリーン)に表示させる。この表示により、映像データに示される映像の空間像3が再生環境に形成される。
また、再生制御部102は、プロジェクタ12に、記録環境における光源(仮想光源)の位置から対象物を照明した場合に生じる影に相当する映像3aをステージ4の床面4aに投影させる。なお、再生制御部102は、例えば、空間像を2値化し、その縦横比率を変更することで、空間像の影に相当する映像3aを生成する。
図7において再生環境情報取得部18は、再生環境を撮影し、再生制御部102により再生環境に形成された空間像3の見た目の粗さに関する情報を取得する。上述の通り、空間像3の見た目の粗さに関する情報は、観察者5によって視認される空間像3の空間解像度である。ここで、再生環境には実物体が存在することがある。実物体とは、再生環境に存在する人物や動物であってもよいし、再生環境に配置された物体であってもよい。再生環境に配置された物体は、動かない物体や動く物体を含む。
再生環境に空間像3と実物体とが共存する場合、観察者5は空間像3と実物体とを同時に観察できる。よって観察者5の視点では、空間像3の見た目と実物体の見た目とが対比的に観察される。ここで、空間像3の見た目の粗さの大きさが実物体の見た目の粗さよりも大きい場合、観察者5にとっては空間像3の現実感が失われ、空間像3の存在感が低下する。そのため、空間像3の見た目の粗さと実物体の見た目の粗さとの差を所定の範囲内に収めることが好ましい。このようにするための一つの方法として、空間像投影装置11を高性能化したり、映像データを高解像度したりすることにより、空間像3の見た目の粗さを小さくする方法が考えられる。一方で、実物体の見た目(外見)の粗さを制御する手段(以下、実物体外見制御手段ともいう)を用いて、実物体の見た目の粗さを大きくする方法も考えられる。
図8〜図10は、再生環境に空間像3と実物体31が共存する場合の環境演出手段の制御例を示す図である。
図8は、実物体31の見た目の粗さを大きくするために実物体31の周囲に霧またはスモークを発生させる例を示している。
図8では、実物体31の近傍にスモーク発生装置16が設けられている。スモーク発生装置16は、上述の通り、環境演出手段の一種である。再生制御部102は、再生環境情報に含まれる空間像3の見た目の粗さに関する情報に応じて、実物体31の見た目の粗さを制御するために、環境演出手段の一種であるスモーク発生装置16を制御する。再生制御部102は、スモーク発生装置16に対して、スモークの発生量やスモークの発生場所などを含む制御情報を送信する。スモーク発生装置16は、再生制御部102から取得した制御情報に基づいて、スモーク161を再生環境に発生させる。図8では、実物体31の周囲にスモーク161が発生している。当該スモーク161によって、実物体31の輪郭や細部が見えにくくなりぼやけるため、実物体31の見た目の粗さが大きくなる。このようにスモーク161によって実物体31の見た目の粗さを制御できることから、スモーク発生装置16は実物体外見制御手段であるともいえる。
空間像3の見た目の粗さと実物体31の見た目の粗さとの差を所定の範囲内に収めるためには、スモーク発生装置16が適切に制御される必要がある。再生制御部102は、実物体31の周囲に発生させるスモークの量や濃度と実物体31の見た目の粗さとの関係をキャリブレーションによって事前に取得しておき、当該関係に基づいてスモーク発生装置16を制御してもよい。また再生制御部102は、再生環境情報取得部18が再生環境を撮影した画像から、再生環境における実物体31の見た目の粗さに関する情報を取得して、空間像3の見た目の粗さに関する情報と比較し、その比較結果をフィードバックしてスモーク発生装置16を制御してもよい。
図9は、実物体31の見た目の粗さを大きくするために実物体31に照射する照明を制御する例を示している。
図9では、実物体31の近傍に照明装置13が設けられている。照明装置13は、上述の通り、再生環境を照明するものであり、環境演出手段の一種である。再生制御部102は、再生環境情報に含まれる空間像3の見た目の粗さに関する情報に応じて、実物体31の見た目の粗さを制御するために、環境演出手段の一種である照明装置13を制御する。再生制御部102は、実物体31に対して照射する照明の光量や色合い、照射方向などを含む制御情報を、照明装置13に送信する。照明装置13は、再生制御部102から取得した制御情報に基づいて実物体13を照明する。図9では、実物体31に対して照明装置13から発した光が照射されている。照明装置13が照射する光を暗くしたり、暗い色合いにしたりすることによって、実物体31の輪郭や細部が見えにくくなりぼやけるため、実物体31の見た目の粗さが大きくなる。このように照射する光によって実物体31の見た目の粗さを制御できることから、照明装置13は実物体外見制御手段であるともいえる。
空間像3の見た目の粗さと実物体31の見た目の粗さとの差を所定の範囲内に収めるためには、照明装置13が適切に制御される必要がある。再生制御部102は、実物体31を照射する光量や色合いと実物体31の見た目の粗さとの関係をキャリブレーションによって事前に取得しておき、当該関係に基づいて照明装置13を制御してもよい。また再生制御部102は、再生環境情報取得部18が再生環境を撮影した画像から、再生環境における実物体31の見た目の粗さに関する情報を取得して、空間像3の見た目の粗さに関する情報と比較し、その比較結果をフィードバックして照明装置13を制御してもよい。
図10は、実物体31の見た目の粗さを大きくするために実物体31そのものの外面の解像度を制御する例を示している。
実物体31は、その外面が例えば可動式のパネルで覆われており、当該パネルが動くことによって実物体31の外面の凹凸を制御することができる。つまり図10の例においては、実物体31は外面制御装置を含んでいる。このような外面制御装置は、再生環境の演出に関係するものであり、環境演出手段の一種である。再生制御部102は、再生環境情報に含まれる空間像3の見た目の粗さに関する情報に応じて、実物体31の見た目の粗さを制御するために、環境演出手段の一種である外面制御装置を制御する。再生制御部102は、外面制御装置に対して、実物体31の外面形状制御するための制御情報を送信する。外面制御装置は、再生制御部102から取得した制御情報に基づいて実物体13の外面の凹凸を制御する。図10では、実物体31の外面に凹凸がつけられることによって、実物体31の見た目の粗さが大きくなる。このように実物体31の外面の凹凸を制御することによって実物体31の見た目の粗さを制御できることから、外面制御装置は実物体外見制御手段であるともいえる。
空間像3の見た目の粗さと実物体31の見た目の粗さとの差を所定の範囲内に収めるためには、外面制御装置が適切に制御される必要がある。再生制御部102は、実物体31の外面の凹凸と実物体31の見た目の粗さとの関係をキャリブレーションによって事前に取得しておき、当該関係に基づいて外面制御装置を制御してもよい。また再生制御部102は、再生環境情報取得部18が再生環境を撮影した画像から、再生環境における実物体31の見た目の粗さに関する情報を取得して、空間像3の見た目の粗さに関する情報と比較し、その比較結果をフィードバックして外面制御装置を制御してもよい。
また、実物体31に向けてプロジェクタで低解像度の映像(ノイズ)をリアルタイムで照射し、プロジェクションマッピングを行うことによって、実物体31の見た目の粗さを大きく(解像度を低く)して実物体31の外面の解像度を制御してもよい。この場合、実物体31に向けて低解像度の映像を照射するプロジェクタは、実物体外見制御手段であるともいえる。
以上、図8〜10について説明してきた。これらの例のように、空間像3と実物体31とが共存する再生環境においても、実物体31の見た目の粗さを制御することによって、観察者から見た空間像3の存在感が低下することを防ぎ、より臨場感のある態様で空間像を観察者に視認させることができる。
本発明を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形または修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
10 空間像演出装置
11 空間像投影装置
12 プロジェクタ
13 照明装置
14 光源装置
15 空調・送風装置
16 スモーク発生装置
17 スピーカ
18 再生環境情報取得部
100 制御部
101 記録環境情報取得部
102 再生制御部
3 空間像
31 実物体

Claims (8)

  1. 対象物を記録した映像データに示される映像の空間像を形成することで前記映像データを再生する空間像演出装置であって、
    前記映像データを再生する再生環境における実物体の見た目の粗さを制御する実物体外見制御手段と、
    前記映像データの記録環境に関する記録環境情報に基づいて、前記実物体外見制御手段を制御する再生制御手段と
    を備える空間像演出装置。
  2. 請求項1記載の空間像演出装置において、
    前記再生環境における前記空間像の見た目の粗さに関する情報を取得する再生環境情報取得手段をさらに備え、
    前記再生制御手段は、前記空間像の見た目の粗さに関する情報に応じて前記実物体外見制御手段を制御することを特徴とする空間像演出装置。
  3. 請求項2記載の空間像演出装置において、
    前記再生制御手段は、前記空間像の見た目の粗さと前記実物体の見た目の粗さとの差が所定の範囲内となるように前記実物体外見制御手段を制御することを特徴とする空間像演出装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の空間像演出装置において、
    前記実物体外見制御手段は、スモーク発生装置であり、
    前記スモーク発生装置は、前記実物体の周囲にスモークを発生させることを特徴とする空間像演出装置。
  5. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の空間像演出装置において、
    前記実物体外見制御手段は、照明装置であり、
    前記照明装置は、前記実物体に対して照射する照明を制御することを特徴とする空間像演出装置。
  6. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の空間像演出装置において、
    前記実物体外見制御手段は、前記実物体の外面の凹凸を制御することを特徴とする空間像演出装置。
  7. 対象物を記録した映像データに示される映像の空間像を形成することで前記映像データを再生する空間像演出装置の制御方法であって、
    前記映像データの記録環境に関する記録環境情報に基づいて、前記映像データを再生する再生環境における実物体の見た目の粗さを制御する制御ステップを含む制御方法。
  8. 対象物を記録した映像データに示される映像の空間像を形成することで前記映像データを再生する空間像演出装置として機能するコンピュータに、
    前記映像データの記録環境に関する記録環境情報に基づいて、前記映像データを再生する再生環境における実物体の見た目の粗さを制御する制御ステップを実行させるプログラム。
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