JP6402260B2 - 光線シェード部材を有する照射装置 - Google Patents

光線シェード部材を有する照射装置 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも1つの発光源と、一次光学系と、二次光学系とを有するライトモジュールを含む、自動車前照灯用の照射装置に関し、この際、一次光学系は、光を導光する少なくとも1つの光線成形光学系(前置光学系 Vorsatzoptik)を有し、該光線成形光学系は、少なくとも1つの発光源から受容した光を、該光線成形光学系の少なくとも1つの光出射面を通し、更に光学縦軸線の方向において後置された二次光学系へ指向させるために設けられており、この際、二次光学系は、光線成形光学系の光出射面上に生じる配光(光分布)を、照射装置の前方に位置する前域へ結像するために設けられている。
従来技術から、光学レンズないし光学レンズ系における光線の分散により、光学系の出射面において短い波長の電磁放射線(光)は、長い波長の放射線(光)よりも強く屈折されることが知られている。この際、各々の光学媒体との相互作用に依存し、多色光では、特に光学レンズの縁部領域において青色光部分と赤色光部分の望まれない分割がもたらされ、これは、短い波長の青色光部分が、緑色光部分よりも強く屈折され、また緑色光部分は、比較的長い波長の赤色光部分よりも強く屈折されるためである。
更に光学系のレンズの屈折率は、結像倍率に影響を及ぼし、従って結像倍率は、光の波長に依存する。物体空間としてのレンズ材料と、画像空間としての周辺媒体の空気との間の屈折率差は、屈折率の波長依存性に基づき、青色光部分と赤色光部分に対して異なる結像倍率をもたらす。異なる波長の光により構成される部分画像は、それにより異なる大きさとなる。この作用は、横色収差(倍率色収差)と呼ばれ、画像モチーフのエッジが半径方向に延在しないのであれば、当該エッジにおいて色縁が発生し、それにより画像は不鮮明になる。画像モチーフの色縁の幅は、画像中心からの間隔に比例する。
光学系の後側焦点距離、従って光学系の最終面から画像までの間隔は、レンズの屈折率に依存し、従って光の波長に依存する。この作用は、縦色収差と呼ばれる。それにより異なる色の部分画像を同時に鮮明にとらえることはできず、それは、これらの部分画像が異なる位置にあるためである。赤色の色縁は、例えば、選択された焦点面の前方に位置し、青色の色縁は、その後方に位置する。この際、画像高さには依存しない不鮮明さが発生する。
物体点の結像の際に完全な画像点の発生を妨げる、収差とも呼ばれるこの種の結像誤差をできるだけ回避するためには、一般的に光学系の構成において、特に自動車用前照灯において、所望の光学的な結像品質に対する要求と、構造的な手間と費用との間に妥協点が見出されなくてはならない。
下記特許文献1からは、二次光学系を有する自動車前照灯が公知であり、該二次光学系は、異なる屈折率(Brechzahl; Brechnungsindex)を有する2つのレンズから成り且つアクロマチックに作用する装置を有する。収束レンズと発散レンズによる収色性の組み合わせレンズにより、望まれない色縁が排除される。追加的に、光源ないし一次光学系と、二次光学系との間には、主放射方向以外の副放射方向へ指向されたエラー光が前照灯の前域における配光に対して影響を及ぼすことを防止するように、反射性及び/又は吸収性のシェード面が配設されている。
下記特許文献2には、自動車用の楕円体リフレクタを有する投射型前照灯が記載されており、該投射型前照灯は、ハイビームを発生させるために構成されている。この前照灯により、前照灯の前域において、前照灯の前方の照明すべき道路領域が近いほど徐々に弱くなるライトフィールドを発生させることが目的とされる。更に望まれない光の色調が回避されるとされている。そのために、ほぼ回転楕円体として構成されているリフレクタを有する光源と、収束レンズとの間には、リフレクタの焦点距離領域ないし収束レンズの焦点が位置し且つ光学軸線を含む水平面に関しその上方に全光線シェード部材があるように光線シェード部材が配設されている。この際、光線シェード部材は、各々1つの縁部を構成する少なくとも2つの遮光領域を有するエッジ形状を有し、それらの遮光領域は、光学軸線の方向において互いに離間しており、この際、縁部の1つは、収束レンズの焦点に対して垂直方向に配設されているか、又はそれらの縁部は、光学軸線の方向において収束レンズの焦点の後方ないし前方に配設されている。この際、第1の前方の遮光領域は、その縁部エッジにより、上方へ指向する光線路内へ突出し、それに対し、光学軸線の方向において後置された第2の遮光領域は、その縁部エッジにより、下方へ指向する光線路内へ突出する。収束レンズの焦点は、リフレクタの第2焦点距離領域の近傍に位置している。
下記特許文献3からは、フォグランプの散乱光発生を最小化するため及び自身の眩惑状態を回避するために、特殊なシェード形状を有する車両投光装置が公知である。そのために前域シェード部材のエッジ延在経過は、中央領域、側方領域、上側領域を有し、これらは、共同で三角形状を構成している。
EP 2 306 074 A2 DE 601 31 600 T3 US 7,036,969 B2
上記特許文献1の構成における欠点は、少なくとも、二次光学系の収色性のレンズ装置には手間と費用がかかり、側方のシェード面の使用により前照灯の全効率が減少されるということである。
上記特許文献2による、一次光学系と二次光学系の間の光線路内に光線シェード部材を配設することに関し、一般的には、一次光学系に対して比較的大きな間隔をおいて光線シェード部材を位置決めすることは、許容差に関して鈍感であると言え、それは、そこでは、光線の縁どり部における分割された赤色光線と青色光線の間の、水平面に対する垂直方向の間隔も、比較的大きいためである。上記特許文献2に示された構成における欠点は、少なくとも、光線シェード部材の位置は、レンズ焦点ないしリフレクタの焦点距離領域に関して固定されていることであり、それ故、光線シェード部材の位置は、異なる照明機能に対して十分に適合することはできない。また同一の光線シェード部材が、下方へ指向する光線内にも上方へ指向する光線内へも突出しているので、光線シェード部材は、望まれない縁どり部、ないし散乱光を効果的に遮光するために、比較的長く光線円錐状体(円錐状光線束)内へ突出しなければならず、それにより前照灯の効率は、不利に減少されてしまう。
上記特許文献3において、色収差の回避は、そこでは目的にされず、また想定もされていない。上記特許文献3による構成においても、シェード幾何学形状により光学系の効率が減少されることを回避することはできない。
例えば文献から既知の所謂ピクセルライトシステム又はマトリクスライトシステムのような、一次光学系と二次結像レンズを有する所謂「結像ライトモジュール」を含んだ自動車前照灯のテストでは、特に前照灯の色縁における青色光部分が回避されるべきであることが示され、それは、青色光部分が前域の領域において、とりわけ配光の下側領域、即ち水平線のラインの下側、所謂HHラインの下側において、運転者にとって明らかに知覚可能であり、不快に刺激する色彩の変化として所望の配光を妨害するためである。またそれ故、色縁は、極めて好ましくないものとして知覚され、それは、色縁が前域の「白い」配光から際立って見えるためである。この際、前域は、多くの場合、無彩色のリフレクタモジュールを用いて発生される。
従って本発明の課題は、冒頭に掲げた形式の自動車前照灯用の照射装置を、従来技術の上述した欠点ができるだけ回避され、当該照射装置を用い、色縁の好ましくない作用が減少され、同時に全効率ないし光効率が向上されるように改善することである。
前記課題は、本発明により、冒頭に掲げた形式の照射装置において、特許請求項1の特徴部分に記載した特徴により解決される。本発明の特に有利な実施形態及び更なる形態は、下位請求項の対象である。
即ち本発明の第1の視点により、少なくとも1つの発光源と、一次光学系と、二次光学系とを有するライトモジュールを含む、自動車前照灯用の照射装置であって、前記一次光学系は、光を導光する少なくとも1つの光線成形光学系を有し、前記光線成形光学系は、少なくとも1つの前記発光源から受容した光を、前記光線成形光学系の少なくとも1つの光出射面を通し、更に光学縦軸線の方向において後置された前記二次光学系へ指向させるために設けられており、前記二次光学系は、前記光線成形光学系の前記光出射面上に生じる配光を、該照射装置の前方に位置する前域へ結像するために設けられているという照射装置であり、光色縁を遮光するための少なくとも1つの光線シェード部材が前記一次光学系と前記二次光学系の間に配設されており、少なくとも1つの前記光線シェード部材は、下側の光色縁に対して光学的にアクティブな第1シェードエッジと、上側の光色縁に対して光学的にアクティブな第2シェードエッジとを構成し、光学的にアクティブなこれらのシェードエッジは、各々、選択的に前記光色縁の青色境界光線が遮光可能であるように光線内に配設されていることを特徴とする照射装置が提供される。
更に本発明の第2の視点により、前記照射装置を少なくとも1つ有する自動車前照灯が提供される。
更に本発明の第3の視点により、前記自動車前照灯を少なくとも1つ有する自動車が提供される。
尚、本願の特許請求の範囲に付記されている図面参照符号は、専ら本発明の理解の容易化のためのものであり、図示の形態への限定を意図するものではないことを付言する。
本発明において、以下の形態が可能である。
(形態1)少なくとも1つの発光源と、一次光学系と、二次光学系とを有するライトモジュールを含む、自動車前照灯用の照射装置であって、前記一次光学系は、光を導光する少なくとも1つの光線成形光学系を有し、前記光線成形光学系は、少なくとも1つの前記発光源から受容した光を、前記光線成形光学系の少なくとも1つの光出射面を通し、更に光学縦軸線の方向において後置された前記二次光学系へ指向させるために設けられており、前記二次光学系は、前記光線成形光学系の前記光出射面上に生じる配光を、該照射装置の前方に位置する前域へ結像するために設けられているという照射装置であり、光色縁を遮光するための少なくとも1つの光線シェード部材が前記一次光学系と前記二次光学系の間に配設されており、少なくとも1つの前記光線シェード部材は、上側の光色縁に対して光学的にアクティブな第1シェードエッジと、下側の光色縁に対して光学的にアクティブな第2シェードエッジとを構成し、光学的にアクティブなこれらのシェードエッジは、各々、選択的に前記光色縁の青色境界光線が遮光可能であるように光線内に配設されていること。
(形態2)前記照射装置において、光学的にアクティブな前記シェードエッジは、各々、赤色境界光線が遮光を伴わずに前記二次光学系に達するように前記光線内に配設されていることが好ましい。
(形態3)前記照射装置において、光学的にアクティブな前記シェードエッジは、前記光色縁の青色境界光線と赤色境界光線の間で前記光線内へ突出していることが好ましい。
(形態4)前記照射装置において、少なくとも1つの前記光線シェード部材は、前記光学縦軸線に対して実質的に直角方向における所定のシェード面内に配設されていることが好ましい。
(形態5)前記照射装置において、前記光線シェード部材は、一体形で構成されており、シェード開口部を有し、前記シェード開口部は、上側の光色縁のための第1シェードエッジ部分と、下側の光色縁のための第2シェードエッジ部分とを備えた、光学的にアクティブで連続的なシェードエッジを構成し、前記シェードエッジは、取付け状態において前記光学縦軸線を包囲していることが好ましい。
(形態6)前記照射装置において、前記光線シェード部材は、2つの部分から構成されており、光学的にアクティブな第1シェードエッジを有する第1シェード部分と、光学的にアクティブな第2シェードエッジを有する第2シェード部分が、前記光学縦軸線の互いに向かい合う各々の側に配設されていることが好ましい。
(形態7)前記照射装置において、前記第1シェード部分と前記第2シェード部分は、前記光学縦軸線の方向において互いに離間された異なるシェード面内に配設されていることが好ましい。
(形態8)前記照射装置において、光学的にアクティブな少なくとも1つの前記シェードエッジは、フリーフォーム曲線を示すことが好ましい。
(形態9)前記照射装置において、少なくとも1つの前記光線シェード部材は、前記光学縦軸線の方向において、レンズ焦点面から、前記レンズ焦点面と前記二次光学系のレンズ頂点面との間の後側焦点距離の10%から90%までの間隔、好ましくは30%から70%までの間隔、特に好ましくは50%の間隔をおいて離間されていることが好ましい。
(形態10)前記照射装置において、レンズ焦点面から少なくとも1つの前記光線シェード部材までの間隔が、カラーセンサ測定及び/又はカラーシミュレーション計算により、前記光線において光線シェード部材のない場合に通過する赤色光部分に対する前記光線シェード部材により遮蔽される赤色光部分との間の相対的な相違分と、前記光線において光線シェード部材のない場合に通過する青色光部分に対する前記光線シェード部材により遮蔽される青色光部分との間の相対的な相違分とからの差分として決定可能であり、正の差分においては、青色光部分の遮光が増加され、負の差分においては、前記光線シェード部材による赤色光部分の遮光が増加されることが好ましい。
(形態11)前記照射装置において、20mmから25mmまでの前記レンズ焦点面から前記光線シェード部材までの間隔に対し、前記差分は、0.1から0.2までの値をとることが好ましい。
(形態12)前記照射装置において、少なくとも1つの前記光線シェード部材は、一次光学系保持器において前記一次光学系と共に固定されていることが好ましい。
(形態13)前記照射装置において、少なくとも1つの前記光線シェード部材は、前記一次光学系へ組み込まれていることが好ましい。
(形態14)前記照射装置において、前記光学縦軸線に対して横方向における青色境界光線と赤色境界光線の間の差間隔は、前記光学縦軸線の方向における間隔に依存し、並びに光を導光する前記光線成形光学系の材料に依存することが好ましい。
(形態15)前記照射装置において、前記二次光学系は、レンズ入射面とレンズ出射面を有する投射レンズを含むことが好ましい。
(形態16)前記照射装置において、該照射装置は、ロービーム配光又はハイビーム配光を発生させるために設けられていることが好ましい。
(形態17)前記照射装置を少なくとも1つ有する自動車前照灯。
(形態18)前記自動車前照灯を少なくとも1つ有する自動車。
少なくとも1つの発光源と、一次光学系と、二次光学系とを有するライトモジュールを含む、本発明による自動車前照灯用の照射装置であって、一次光学系は、光を導光する少なくとも1つの光線成形光学系を有し、該光線成形光学系は、少なくとも1つの発光源から受容した光を、該光線成形光学系の少なくとも1つの光出射面を通し、更に光学縦軸線の方向において後置された二次光学系へ指向させるために設けられており、この際、二次光学系は、光線成形光学系の光出射面上に生じる配光を、照射装置の前方に位置する前域へ結像するために設けられているという照射装置において、光色縁を遮光(シェーディング)するための少なくとも1つの光線シェード部材(遮光部材 Blende)が一次光学系と二次光学系の間に配設されており、この際、少なくとも1つの光線シェード部材は、上側の光色縁に対して光学的にアクティブな第1シェードエッジ(第1シェード端部)と、下側の光色縁に対して光学的にアクティブな第2シェードエッジ(第2シェード端部)とを構成し、光学的にアクティブなこれらのシェードエッジは、各々、選択的に光色縁の青色境界光線が遮光可能であるように光線内に配設されている。
本発明の枠内で、比較的短い波長の青色境界光線は、その放射が405nmから480nmまでの波長範囲内にある光線として理解される。例えばレーザダイオードの発光波長がほぼ405nmのところにあると、このレーザダイオードは、本発明の枠内で、照射装置において同様に使用することが可能である。また例えば入射面には、区分化された蛍光体要素が備えられ、適切なレーザダイオードにより励起される。同様に白色光LEDは、約450nmの波長のところで一次発光を有する。
特に有利には、本発明による照射装置において光線シェード部材は、選択的に光色縁の青色境界光線が遮光されるように配設されており、それは、特に前域の領域における前照灯の色縁内の青色光部分が運転者にとって明らかに知覚可能であり、不快に刺激する色彩の変化として所望の配光を妨害するためである。特に有利な一実施バリエーションにおいて、少なくとも1つの発光源は、各々、所定の光線成形光学系の入射面に割り当てられており、減光可能である。従って照射装置は、フレキシブルに異なる照射機能(照明機能)を満たすことができる。
目的に適い、本発明による照射装置において光学的にアクティブなシェードエッジは、各々、赤色境界光線が遮光を伴わずに二次光学系に達するように光線内に配設されている。本発明のこの実施形態において光線シェード部材は、その放射が600nmから750nmまでの波長範囲内にある赤色境界光線ができるだけ遮光を伴わずに光線シェード部材を通過して二次光学系に達するように配設されている。前域における調査において驚くべきこととして確認されたように、前域の領域における前照灯の色縁内の赤色光部分は、運転者にとって青色光部分と比べると知覚されることは全くなく、所望の配光の妨害の程度は、青色光部分の場合よりも明らかに少ない。好ましくは、この実施形態において前照灯の全効率ないし光効率の減少は極めて僅かであり、それは、赤色光部分が遮光されないため又はその遮光の程度が可能な限り少ないためである。
この際、しかしながら、光を導光する光線成形光学系内の実際の光線路は、直進的な光線(光線成形光学系内で偏向されずに直線的に進む光線のこと)や、一回ないし複数回偏向される光線も含んでいることを考慮する必要があり、この際、光学軸線に対して直角方向における赤色境界光線と青色境界光線の間のそれらの差間隔は異なっている。また赤色境界光線と青色境界光線の間の差間隔は、光を導光する光線成形光学系の材料にも依存することを考慮しなくてはならない。
例えば直進的な光線の光線路に基づき、光学的にアクティブなシェードエッジの位置が配向されているのであれば、光学軸線に対して直角方向における赤色境界光線と青色境界光線の間の差間隔に関して複数回偏向される光線よりも小さい差間隔を有する直進的な光線は、その赤色境界光線の遮光を伴うことなく二次光学系に達するであろう。この際、しかしながら、光線シェード部材の位置に依存し、複数回偏向される光線の赤色境界光線の僅かな部分は、恐らく光通過部において光線シェード部材により遮られてしまう可能性がある。また例えば複数回偏向される光線の光線路に基づき、光学的にアクティブなシェードエッジの位置が配向ないし最適化されているという逆の場合には、光学軸線に対して直角方向における赤色境界光線と青色境界光線の間の差間隔に関して直進的な光線よりも大きい差間隔を有する複数回偏向される光線は、その赤色境界光線の遮光を伴うことなく二次光学系に達するであろう。しかしこの場合にも、少なくとも僅かな程度であるが、直進的な光線の赤色境界光線が遮光される可能性がある。従ってシェードエッジの位置決めの際には、青色境界光線のできるだけ完全な遮光と、赤色境界光線のできるだけ妨げられないシェード通過との間で最善の状態が見つけられなくてはならない。
特に有利には、本発明による一照射装置において、光学的にアクティブなシェードエッジは、光色縁の青色境界光線と赤色境界光線の間で光線内へ突出している。好ましくは選択的に405nmから480nmまでの波長範囲内の青色境界光線が光線シェード部材により遮光され、それに対して600nmから750nmまでの波長範囲内の赤色境界光線が遮光されずに光線シェード部材を通過する。
本発明の特にコンパクトな一実施形態では、一照射装置において、少なくとも1つの光線シェード部材は、光学縦軸線に対して実質的に直角方向における所定のシェード面内に配設可能である。この実施形態において、光線シェード部材の複数のシェードエッジは、同一のシェード面内に位置している。この際、光線シェード部材は、一体形か又は複数の部分から構成することが可能である。好ましくは、少なくとも1つの光線シェード部材は、例えばウェブやフレームや補強部などのような構造化された分割部を伴わない、滑らかに周回するシェードエッジを有する。それは、構造化されたないし区分化されて組み立てられた光線シェード部材は、分割されたシェードエッジにより、不利にも交通空間内ないし車道上へ好ましくない条痕として結像されるためである。1つのシェード面内に光線シェード部材を配設することにより、光学縦軸線の方向における光線シェード部材の調節は、特に簡単である。
本発明の有利な一実施バリエーションでは、一照射装置において、光線シェード部材は、一体形で構成され、シェード開口部を有することが可能であり、該シェード開口部は、側の光色縁のための第1シェードエッジ部分と、側の光色縁のための第2シェードエッジ部分とを備えた、光学的にアクティブで連続的なシェードエッジを構成し、この際、シェードエッジは、取付け状態において光学縦軸線を包囲している。一体形の光線シェード部材は、製造において、並びに照射装置内の組み立てにおいて特に簡単である。更に例えばウェブや補強部のような構造化された分割部を伴わない、滑らかに周回する連続的なシェードエッジを備えた一体形の光線シェード部材は、照射装置の前域における配光が好ましくない条痕を伴わずに結像されるという利点を提供する。それに加え、複数の光線成形光学系を有する一次光学系、ないし複数の導光体を備えた1つの光線成形光学系を有する一次光学系が使用される場合には、滑らかに周回する連続的なシェードエッジは、全ての光線成形光学系の全体の配光、ないし全ての導光体の全体の配光が、共同で1つのシェード開口部を通って投射されるという利点を提供し、それにより滑らかに周回するシェードエッジに基づき、好ましくない条痕を伴わない特に均質の配光が得られる。
好ましい更なる一実施バリエーションでは、本発明による一照射装置において、光線シェード部材が2つの部分から構成可能であり、この際、光学的にアクティブな第1シェードエッジを有する第1シェード部分と、光学的にアクティブな第2シェードエッジを有する第2シェード部分が、光学縦軸線の互いに向かい合う各々の側に配設されている。光線シェード部材の2つの部分から成るこの構成において、第1シェード部分ないし第2シェード部分における光学的にアクティブな両方のシェードエッジは、照射装置内の光線路の幾何学形状の実情に対して特にフレキシブルに適合することが可能である。従ってこれらのシェードエッジは、光学縦軸線が通る水平面に関して非対称に配設することもできる。2つの部分から成る光線シェード部材を用いるこの実施バリエーションにおいても、光学的にアクティブな両方のシェードエッジは、各々、照射装置の前域における配光が好ましくない条痕を伴わずに結像されることを保証するために、好ましくは、構造部やウェブや中断部を伴うことなく連続的に滑らかに構成されている。
目的に適い、本発明の照射装置の更なる一実施形態において、第1シェード部分と第2シェード部分は、光学縦軸線の方向において互いに離間された異なるシェード面内に配設可能である。本発明のこの実施バリエーションにおいて、それらのシェードエッジは、選択的に光色縁の青色境界光線を遮光するために、特にフレキシブルに光線の光線路内に配設することが可能である。
本発明の好ましい更なる一構成において、光学的にアクティブな少なくとも1つのシェードエッジは、フリーフォーム曲線(自由な形状の曲線(Freiformkurve))であり得る。特に自動車前照灯の幾何学形状は、例えば構造的な基準、省庁による基準、並びに自動車メーカのデザイン要求のような多数の影響要因により決定されているので、光線シェード部材のシェードエッジの幾何学形状も該当の自動車前照灯の各々の幾何学形状の基準に対して適合させることが可能である。このことは、最も簡単には、フリーフォーム曲線として構成されているシェードエッジを用いて達成される。既に上述したように、光学的にアクティブな少なくとも1つのシェードエッジは、好ましくは滑らかなフリーフォーム曲線として構成されており、該フリーフォーム曲線は、ウェブやフレームやそれらと比肩可能な中断部のような構造部をもたない。そのような滑らかなフリーフォーム曲線の決定ないし計算には、例えばスプライン補間が用いられ、スプライン補間を用いることにより、予め定義された複数の節点(制御点)が区間ごとに連続的な多項式、所謂スプラインを用い、有利には中断部のない滑らかな曲線経過を得るために補間される。
好ましくは、本発明による一照射装置において、少なくとも1つの光線シェード部材は、光学縦軸線の方向において、レンズ焦点面から、レンズ焦点面と二次光学系のレンズ頂点面との間の後側焦点距離の10%から90%までの間隔、好ましくは30%から70%までの間隔、特に好ましくは50%の間隔をおいて離間されている。この実施形態において、光線シェード部材は、レンズ焦点面と二次光学系のレンズ頂点面との間において固定されている。
本発明による一照射装置において、特に有利には、レンズ焦点面から少なくとも1つの光線シェード部材までの間隔が、カラーセンサ測定及び/又はカラーシミュレーション計算により、光線において光線シェード部材のない場合に通過する赤色光部分に対する光線シェード部材により遮蔽される赤色光部分との間の相対的な相違分と、光線において光線シェード部材のない場合に通過する青色光部分に対する光線シェード部材により遮蔽される青色光部分との間の相対的な相違分とからの差分として決定可能であり、この際、正の差分においては、青色光部分の遮光が増加され、負の差分においては、光線シェード部材による赤色光部分の遮光が増加される。有利には、この実施バリエーションでは、光学縦軸線の方向でレンズ焦点面から所定の間隔をおいて選択される光線シェード部材のシェード位置のために、カラーセンサ測定により、光線シェード部材のない場合の赤色光部分ないし青色光部分に対する、光線シェード部材における対応の光部分の遮蔽に基づく遮蔽された赤色光部分ないし青色光部分との間の相対的な相違分が決定される。更に光線シェード部材について、即ち光学軸線に対して異なる垂直間隔を各々有する光線シェード部材のシェードエッジ(複数)が、各々、光学縦軸線の方向でレンズ焦点面から光線シェード部材まで同じ間隔のところで調査され、この際、選択的に青色境界光線を遮光するという照射装置の効率に関し、シェードエッジの各々の最適位置が検出される。光学縦軸線の方向におけるレンズ焦点面から光線シェード部材までの間隔の反復(Iteration)により、これらの相対測定が、レンズ焦点面からの様々な間隔のために繰り返される。従って実験測定により、光線において光線シェード部材のない場合に通過する赤色光部分に対する光線シェード部材により遮蔽される赤色光部分との間の相対的な相違分と、光線において光線シェード部材のない場合に通過する青色光部分に対する光線シェード部材により遮蔽される青色光部分との間の相対的な相違分とからの差分の延在経過が、光学縦軸線の方向におけるレンズ焦点面から光線シェード部材までの間隔の関数として検出可能である。
実際には、前照灯の現実のプロトタイプにおける前述の「現実の」測定法に対する補足又は代替として、益々、シミュレーション計算を用いた「バーチャルな」測定も実行される。そのような「バーチャルな」決定ないし計算には、例えばレイトレース(Raytrace 登録商標)シミュレーションプログラムが使用される。
この際、光学縦軸線に対して直角方向における光線シェード部材ないし光線シェード部材のシェードエッジまでの好ましい間隔は、各々、青色境界光線の所望の遮光と、照射装置の達成すべき全効率との間の妥協点として検出される。遮光が強くなるほど照射装置の全効率も低下するので、光線シェード部材の各々の位置は、遮蔽される青色光部分が、遮蔽される赤色境界光線の割合よりも多くなるように選択されなくてはならない。
本発明の好ましい一実施形態では、一照射装置において、20mmから25mmまでの光学軸線の方向におけるレンズ焦点面から光線シェード部材までの間隔について、光線において光線シェード部材のない場合に通過する赤色光部分に対する光線シェード部材により遮蔽される赤色光部分との間の相対的な相違分と、光線において光線シェード部材のない場合に通過する青色光部分に対する光線シェード部材により遮蔽される青色光部分との間の相対的な相違分とからの差分は、0.1から0.2までの値をとる。0.1から0.2までの値を有する検出された正の差分は、有利には、選択的に青色光部分の遮光を増加するが、しかしこの際、照射装置の全効率は、高いままである。
目的に適い、本発明による一照射装置において、少なくとも1つの光線シェード部材は、一次光学系保持器において一次光学系と共に固定されている。この実施形態において、光線シェード部材と一次光学系が一緒に固定されていることは、特に便利である。
本発明の特にコンパクトな一実施形態では、一照射装置において、少なくとも1つの光線シェード部材は、一次光学系へ組み込まれている。一次光学系と光線シェード部材から成るユニットの特にコンパクトな構造形式という利点の他、光線シェード部材は、一次光学系に関するその位置において意図されずに位置変更されることなく、このことは、この実施形態の更なる利点を意味している。
有利には、本発明による一照射装置において、光学縦軸線に対して横方向における青色境界光線と赤色境界光線の間の差間隔は、光学縦軸線の方向における間隔に依存し、並びに光を導光する光線成形光学系の材料に依存する。実験により、例えば導光材料としてポリカーボネートの場合に特に明らかな色分割が現れ、ないしポリカーボネートの場合に青色境界光線と赤色境界光線の間に特に大きな差間隔が発生することが示された。従って青色境界光線の選択的な遮光は、光学縦軸線の方向に対して横方向における大きな差間隔に基づき、ポリカーボネートから成る、光を導光する光線成形光学系において、特に簡単に可能である。
目的に適い、本発明による一照射装置において、二次光学系は、平坦状又は球面状に形成されたレンズ入射面と、少なくとも非球面状のレンズ出射面とを有する投射レンズ(プロジェクションレンズ)を含んでいる。有利には、本発明の照射装置のこの実施形態は、結像光学系を有する前照灯において使用することが可能である。この種の前照灯のライトモジュールは、通常、光線成形光学系と、それに後置された投射レンズとを有するライトモジュールと称される。
本発明の更なる一構成において、照射装置は、ロービーム配光又はハイビーム配光を発生させるために設けられている。有利には、少なくとも1つの光線シェード部材を有する照射装置を用い、選択的にロービーム配光又はハイビーム配光を達成することが可能であり、それらの配光では、各々、選択的に光色縁内の青色境界光線が遮光されている。この際、ロービームとハイビームの間の切替は、通常、光線成形光学系と1つ又は複数の光源を組み合わせた適切な構成により行われる。
更に本発明は、本発明による照射装置を少なくとも1つ備えた自動車前照灯を含んでいる。従って有利には、本発明による照射装置を備えた自動車前照灯が提供され、該自動車前照灯は、好ましくない青色光色縁を伴わない、照射された前域のできるだけ「白色の」ないし無彩色の配光を可能にする。従って本発明による照射装置の装備された自動車前照灯は、その均質な無彩色の配光に基づき、特に高い評価(hochwertig)に感じられる。
更に本発明の枠内で、本発明による少なくとも1つの照射装置が装備された自動車前照灯を少なくとも1つ備えた自動車を提示することができる。従って本発明による照射装置の前記の利点は、少なくとも1つの自動車前照灯が装備された自動車にも該当する。
本発明の更なる詳細、特徴、利点は、図面に模式的に図示された実施例に関する以下の説明から明らかである。
本発明による一照射装置の第1実施例の概略構造を等尺図として示す図である。 本発明による一照射装置の他の実施バリエーションを側方からの部分断面図として示す図である。 光線成形光学系内の直進的な光線の光線路について側方からの詳細図を示す図である。 光線成形光学系内で二回偏向された光線を有する光線路について側方からの詳細図を示す図である。 光学軸線と境界光線の間の角度φの関数として、境界光線の間の差間隔Δyの延在経過を、光を導光する光線成形光学系の所定の材料(PMMA)に関するグラフとして示す図である。 光学軸線と境界光線の間の角度φの関数として、境界光線の間の差間隔Δyの延在経過を、光を導光する光線成形光学系の所定の材料(シリコーン)に関するグラフとして示す図である。 光学軸線と境界光線の間の角度φの関数として、境界光線の間の差間隔Δyの延在経過を、光を導光する光線成形光学系の所定の材料(PC)に関するグラフとして示す図である。 半分の後側焦点距離のところに光線シェード部材のシェード位置を有する本発明による一照射装置を側面図として示す図である。 光線路内の適切なシェード位置を決定するためのものであり、レンズ焦点面から光線シェード部材までの間隔zの関数として、選択基準Δ(R−B)の延在経過をグラフの形式で示す図である。 光線成形光学系保持器の一部分として設けられた色補正する光線シェード部材の選択的な位置を、側方からの模式的な等尺図として示す図である。 光線成形光学系保持器の一部分として設けられ、図10に具体的に示された色補正する光線シェード部材を斜め上方から見た等尺図として示す図である。 図11に図示された装置を正面図として示す図である。 一次光学系保持器も含め、図10から図12に示された実施例においてシェードエッジの延在経過を斜め側方から見た部分断面図として示す図である。 光線成形光学系内で直進的に導光される光線の境界光線の遮光の様子を側方からの詳細図として示す図である。
図1は、ライトモジュール2と、少なくとも1つの発光源10ないし少なくとも1つの発光点10を有する、本発明による一照射装置(照明装置)1の第1実施例の概略構造を具体的に示している。この際、ここでは発光源10と結合されている一次光学系100は、光を導光し且つ透明材料から成る光線成形光学系102を有し、該光線成形光学系102は、各々光入射面101並びに光出射面103を有する複数の導光体102を備えている。ここでは鎖線で示唆されている光線(ライトビーム)50は、光線成形光学系102の光出射面103から、ここではレンズ入射面301とレンズ出射面302を有する投射レンズ303として構成されており且つ光学軸線150(一点鎖線で示唆)の方向において一次光学系100から離間されている二次光学系300に導かれる。更に光線路内には、所定のシェード面210内に光線シェード部材200が配設されており、この際、光線シェード部材200のシェードエッジ(シェード端部)220は、選択的に光線50の光色縁250、251、252の青色境界光線51ないし青色光部分51が遮光され、それに対して赤色境界光線52ないし赤色光部分52が妨げられずに光線シェード部材200を通過し、従って遮光されずに二次光学系300に達するような態様で、光線50内へ突出している。光線シェード部材200は、ここでは一体形であり、シェード開口部215と、周回し滑らかに連続するシェードエッジ220とを有するように構成されている。図1において、左下側には、以下の説明のために参照とされ、ここで使用される座標系が描かれている。この際、z軸線の方向は、照射装置1の光学縦軸線(光学軸線)150の方向により固定されている。シェード面210は、光学縦軸線150に対して直角方向に、ないしz軸線に対して直角方向に配設されている。
図2は、本発明による一照射装置1を側方からの部分的な断面図として示している。光線シェード部材200は、ここでは2つの部分から構成されており、この際、第1シェード部分201には、滑らかに連続する第1シェードエッジ221が備えられ、第2シェード部分202には、第2シェードエッジ222が備えられている。第2シェードエッジ222も、同様に分割や中断を伴わずに滑らかに連続するように構成されている。共同で光線シェード部材200を構成する第1シェード部分201と第2シェード部分202は、各々同じシェード面210内に配設されている。第1シェード部分201は、ここでは光学縦軸線150が通る水平面の下側に固定されており、それに対して第2シェード部分202は、光学縦軸線150が通る水平面の上側に配設されたシェードエッジ222を提供している。下側シェードエッジないし第1シェードエッジ221は、ここでは、光学縦軸線150から、負のy座標方向に垂直間隔y1で離間されている。上側シェードエッジないし第2シェードエッジ222は、ここでは、光学縦軸線150から、正のy座標方向に垂直間隔y2で離間されている。光線シェード部材200を通過する光線50、並びに光色縁250を構成する境界光線51、52は、再び矢印付きの鎖線で具体的に示されている。この際、上側の光色縁251並びに下側の光色縁252の青色境界光線51ないし青色光部分51は、各々選択的に第2シェード部分202ないし第1シェード部分201により遮光される。上側の光色縁251並びに下側の光色縁252の赤色境界光線52ないし赤色光部分52は、遮光されずにシェードエッジ222、221を通りすぎて二次光学系300に達する。シェード面210は、ここではレンズ焦点面110から間隔zをおいて離れて配設されている。レンズ焦点面110とレンズ頂点面310の間の全間隔は、後側焦点距離SWとして記載されている。
図3は、光を導光する光線成形光学系102内の直進的な光線50の光線路を詳細図として示している。光線成形光学系102は、ここでは光学縦軸線150の方向において所定の長さ120を有する。発光源10において発生された光は、光入射面101において、光を導光する光線成形光学系102内へ入射し、反対側に位置する光出射面103において光線成形光学系102から出射する。光を導光する光線成形光学系102の個々の導光体は、ここでは例えば矩形の横断面を有し、該横断面は、光入射面101から光出射面103に向かって実質的に錐体状で広がっていく。光線成形光学系102ないし個々の導光体102は、光出射面103の方向において開口角αを有する。光線成形光学系102を通して導光された直進的な光線50は、光を導光する光線成形光学系102からの出射に際し、光色縁の領域において、青色境界光線51ないし赤色境界光線52へ分割される。この際、比較的短い波長の青色光線ないし青色光部分51は、比較的長い波長の赤色光線ないし赤色光部分52よりも強く屈折される。従って光学縦軸線150と青色境界光線51の間の出射角φ1,Bは、光学縦軸線150と赤色境界光線52の間の出射角φ1,Rよりも大きい。同様にシェード面210において測定される、光学縦軸線150から青色境界光線51までの垂直間隔y(B)は、光学縦軸線150から赤色境界光線52までの垂直間隔y(R)よりも大きい。シェード面210において光学縦軸線150に対する垂直間隔として測定される、赤色境界光線52と青色境界光線51の間の差間隔Δyは、レンズ焦点を通るレンズ焦点面110からシェード面210までの間隔zが大きいほど大きい。更にこの差間隔Δyは、後続する図5から図7において具体的に示されているように、光を導光する光線成形光学系102の材料選択に依存する。
図4は、光線成形光学系102内で二回偏向された光線55の光線路を模式的な詳細図として示している。この際、偏向された光線55は、光学縦軸線150の方向に関して所定の出射角φで光線成形光学系102の光出射面103から出射する。光色縁の領域において青色境界光線51ないし青色光部分51は、ここでも赤色境界光線52ないし赤色光部分52よりも強く屈折される。光学縦軸線150と青色境界光線51の間の出射角φ01,Bは、ここでも光学縦軸線150と赤色境界光線52の間の出射角φ01,Rよりも大きい。この際、ここでは非図示の光線シェード部材は、そのシェードエッジを用い、該シェードエッジが、光学縦軸線150に対し、青色境界光線51の垂直間隔y(B)と赤色境界光線52の垂直間隔y(R)の間に位置する垂直間隔をおいて配設されているように、シェード面210内で位置決めされている。赤色境界光線52と青色境界光線51の間の差間隔Δyは、図4に示された二回偏向された光線55の光線路では、図3に具体的に示された直進的な光線50の光線路の場合よりも幾分大きくなっている。
従って、光学的にアクティブなシェードエッジの位置決めが直進的な光線50の差間隔Δyに基づいて行われるか、又は光を導光する光線成形光学系102内で既に偏向された光線55の差間隔Δyに基づいて行われるかに依存し、恐らく僅かな程度でも赤色境界光線が遮光される可能性があることが、当業者には明らかである。従ってシェードエッジの位置決めの際には、青色境界光線のできるだけ完全な遮光と、赤色境界光線のできるだけ妨げられないシェード通過との間において最善の状態を見つけることが必要である。
図5から図7には、各々、光学縦軸線150と各々の境界光線51、52の間の出射角φの関数として、青色境界光線51と赤色境界光線52の間の差間隔Δyの延在経過を、光を導光する光線成形光学系102の様々な材料に関するグラフとして示している。この際、図5は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)から成る導光体102に関する差間隔Δyの延在経過を示しており、レンズ焦点面ないし一次光学系100からの距離を10mm、50mm、80mmとする様々な間隔zに関してデータ列が検出されている。この際、一次光学系からの間隔zが80mmと比較的大きい場合、差間隔Δyは、同じ出射角φで間隔zがより小さい場合よりも大きいことが見てとれる。例えばPMMAから成る導光体においては、間隔zが80mmで出射角が20°の場合、差間隔Δyはほぼ0.4mmである。
図6では、シリコーンから成る導光体102に関する差間隔Δyの延在経過が検出されており、この際、同様にレンズ焦点面ないし一次光学系100からの距離を10mm、50mm、80mmとする様々な間隔zに関してデータ列が図示されており、例えば間隔zが80mmで出射角φが20°の場合、差間隔Δyはほぼ0.3mmである。
図7は、ポリカーボネート(PC)から成る導光体102に関する差間隔Δyの延在経過を具体的に示している。ここでもレンズ焦点面ないし一次光学系100からの距離を10mm、50mm、80mmとする様々な間隔zに関してデータ列が図示されている。例えばポリカーボネートから成る導光体においては、間隔zが80mmで出射角φが20°の場合、差間隔Δyはほぼ1.0mmである。
調査された3つの材料、PMMA、シリコーン、PCの比較より、ポリカーボネート(PC)から成る導光体が、出射する青色境界光線と赤色境界光線の間の差間隔Δyが比較的大きいことに基づき、光線方向で後置されている光線シェード部材と組み合わされた本発明による照射装置において好ましくない青色境界光線を選択的に遮光するために、特に良好に適していることが分かる。
図8は、後側焦点距離SWの半分のところに光線シェード部材200のシェード位置210を有する所謂「ピクセルライト(PixelLite)」ライトモジュール2を示している。つまりシェード面210は、ここでは光学縦軸線150の方向において、レンズ焦点を通るレンズ焦点面110とレンズ頂点面310との間の正に中央に配設されている。
図9は、一次光学系100と二次光学系300の間の光線路内で適切なシェード位置210を決定するためのものであり、レンズ焦点面110から光線シェード部材200までの間隔zの関数として、選択基準Δ(R−B)の延在経過をグラフの形式で示している。この際、レンズ焦点面110から光線シェード部材200までの決定されて選択される間隔zのために、カラーセンサ測定により、光線50において光線シェード部材のない場合に通過する赤色光部分Rに対する光線シェード部材200により遮蔽される赤色光部分Rとの間の相対的な相違分と、光線50において光線シェード部材のない場合に通過する青色光部分Bに対する光線シェード部材200により遮蔽される青色光部分Bとの間の相対的な相違分とからの差分Δ(R−B)が決定される。光線シェード部材200までの間隔zの反復測定(Iteration)により、並びに各々光学縦軸線150から離れていく方向で測定し、x座標方向ないしy座標方向におけるシェードエッジ220の垂直間隔の変動(Variation)により、所定の測定装置において、例えば図9に示された延在経過が検出される。正の差分Δ(R−B)においては、青色光部分Bの遮光が増加され、負の差分Δ(R−B)においては、光線シェード部材200による赤色光部分Rの遮光が増加される。ここで示された実施例において、一方では青色光部分Bの選択的な遮光を達成し、他方では全系の高効率を保証するために、好ましくは、20mmから25mmまでの間隔zを有するシェード位置を選択することができる。この際、差分Δ(R−B)は、ほぼ0.1から0.2までの値をとり、間隔zと差分Δ(R−B)は、直接的に比例関係にある。遮光をより強くすると赤色光部分Rも同時に遮光され、その結果、全効率は低下し、ないし測定された差分Δ(R−B)は、負の値を有することになる。
図10は、光線成形光学系保持器105の一部分として設けられた色補正する光線シェード部材200の選択的な位置を示している。光線シェード部材200は、ここでは一次光学系100に組み込まれており、一次光学系100と共に一次光学系保持器に固定されている。
図11は、光線成形光学系保持器105の一部分として設けられ、図10に具体的に示された色補正する光線シェード部材200を斜め上方から図示している。光線シェード部材200のシェード面210は、ここでは境界エッジ510を有する光出射円錐状体500の内部に配設されている。
図12は、図11に図示された装置を正面図として示しており、この際、シェードエッジ221、222が鎖線で記入されている。シェードエッジ221、222は、ここでは各々フリーフォーム曲線240の延在経過を有する。
図13には、一次光学系保持器105が部分的に切開されて図示されている。フリーフォーム曲線240の形状のシェードエッジ221、222は、ここでは一次光学系保持器105により構成される。従って光線シェード部材200は、一次光学系保持器105へ組み込まれている。
図14は、図3と比肩可能であり、光線成形光学系102内で直進的に導光される光線50の境界光線51、52の遮光の様子を側方からの詳細図として示している。しかしこの図14においては、図3と異なり、光線シェード部材200の1つのシェード部分202も図示されている。光色縁251の青色境界光線51は、ここでは光線シェード部材200により遮光され、それに対して赤色境界光線52は、遮光されずにシェード面210を通過し、従って有利には照射装置1の全効率に寄与する。
1 照射装置
2 ライトモジュール
10 発光源ないし発光点
50 光線(ライトビーム)
51 青色境界光線ないし青色光部分
52 赤色境界光線ないし赤色光部分
55 偏向された光線
100 一次光学系
101 光線成形光学系の光入射面
102 導光体、光を導光する個々の光線成形光学系
103 光線成形光学系の光出射面
105 一次光学系保持器
110 レンズ焦点を通る面(レンズ焦点面)
120 光線成形光学系の長さ
150 光学縦軸線(光学軸線)
200 光線シェード部材
201 第1シェード部分
202 第2シェード部分
210 シェード面
215 シェード開口部
220 シェードエッジ(シェード端部)
221 第1ないし下側のシェードエッジないしシェードエッジ部分
222 第2ないし上側のシェードエッジないしシェードエッジ部分
240 フリーフォーム曲線
250 光色縁(光線は鎖線で示唆されている)
251 上側の光色縁(光線は鎖線で示唆されている)
252 下側の光色縁(光線は鎖線で示唆されている)
300 二次光学系
301 レンズ入射面
302 レンズ出射面
303 投射レンズ(プロジェクションレンズ)
310 レンズ頂点面
500 光出射円錐状体
510 光出射円錐状体の境界エッジ

R 赤色光部分
B 青色光部分
SW 後側焦点距離、レンズ焦点面とレンズ頂点面の間の間隔
y 光学軸線に対する垂直間隔
Δy 境界光線の間の差間隔
z レンズ焦点面とシェード面の間の間隔
α 光線成形光学系の開口角
φ 光学軸線と境界光線の間の出射角
φ 光線成形光学系内の複数回反射時の入射角

Claims (18)

  1. 少なくとも1つの発光源(10)と、一次光学系(100)と、二次光学系(300)とを有するライトモジュール(2)を含む、自動車前照灯用の照射装置であって、前記一次光学系(100)は、光を導光する少なくとも1つの光線成形光学系(102)を有し、前記光線成形光学系(102)は、少なくとも1つの前記発光源(10)から受容した光(50)を、前記光線成形光学系(102)の少なくとも1つの光出射面(103)を通し、更に光学縦軸線(150)の方向において後置された前記二次光学系(300)へ指向させるために設けられており、前記二次光学系(300)は、前記光線成形光学系(102)の前記光出射面(103)上に生じる配光を、該照射装置(1)の前方に位置する前域へ結像するために設けられているという照射装置であり、
    光色縁(250)を遮光するための少なくとも1つの光線シェード部材(200)が前記一次光学系(100)と前記二次光学系(300)の間に配設されており、少なくとも1つの前記光線シェード部材(200、201、202)は、側の光色縁(252)に対して光学的にアクティブな第1シェードエッジ(221)と、側の光色縁(251)に対して光学的にアクティブな第2シェードエッジ(222)とを構成し、光学的にアクティブなこれらのシェードエッジ(220、221、222)は、各々、選択的に前記光色縁(250、251、252)の青色境界光線(51)が遮光可能であるように光線(50)内に配設されていること
    を特徴とする照射装置。
  2. 光学的にアクティブな前記シェードエッジ(220、221、222)は、各々、赤色境界光線(52)が遮光を伴わずに前記二次光学系(300)に達するように前記光線(50)内に配設されていること
    を特徴とする、請求項1に記載の照射装置。
  3. 光学的にアクティブな前記シェードエッジ(220、221、222)は、前記光色縁(250、251、252)の青色境界光線(51)と赤色境界光線(52)の間で前記光線(50)内へ突出していること
    を特徴とする、請求項1又は2に記載の照射装置。
  4. 少なくとも1つの前記光線シェード部材(200、201、202)は、前記光学縦軸線(150)に対して角方向における所定のシェード面(210)内に配設されていること
    を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の照射装置。
  5. 前記光線シェード部材(200)は、一体形で構成されており、シェード開口部(215)を有し、前記シェード開口部(215)は、側の光色縁(252)のための第1シェードエッジ部分(221)と、側の光色縁(251)のための第2シェードエッジ部分(222)とを備えた、光学的にアクティブで連続的なシェードエッジ(220)を構成し、前記シェードエッジ(220)は、取付け状態において前記光学縦軸線(150)を包囲していること
    を特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の照射装置。
  6. 前記光線シェード部材(201、202)は、2つの部分から構成されており、光学的にアクティブな第1シェードエッジ(221)を有する第1シェード部分(201)と、光学的にアクティブな第2シェードエッジ(222)を有する第2シェード部分(202)が、前記光学縦軸線(150)の互いに向かい合う各々の側に配設されていること
    を特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の照射装置。
  7. 前記第1シェード部分(201)と前記第2シェード部分(202)は、前記光学縦軸線(150)の方向において互いに離間された異なるシェード面(210)内に配設されていること
    を特徴とする、請求項6に記載の照射装置。
  8. 光学的にアクティブな少なくとも1つの前記シェードエッジ(220、221、222)は、フリーフォーム曲線(240)を示すこと
    を特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の照射装置。
  9. 少なくとも1つの前記光線シェード部材(200、201、202)は、前記光学縦軸線(150)の方向において、レンズ焦点面(110)から、前記レンズ焦点面(110)と前記二次光学系(300)のレンズ頂点面(310)との間の後側焦点距離(SW)の10%から90%までの間隔、又は30%から70%までの間隔、又は50%の間隔(z)をおいて離間されていること
    を特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の照射装置。
  10. レンズ焦点面(110)から少なくとも1つの前記光線シェード部材(200、201、202)までの間隔(z)が、カラーセンサ測定及び/又はカラーシミュレーション計算により、前記光線(50)において光線シェード部材のない場合に通過する赤色光部分(R)に対する前記光線シェード部材(200、201、202)により遮蔽される赤色光部分(R)との間の相対的な相違分と、前記光線(50)において光線シェード部材のない場合に通過する青色光部分(B)に対する前記光線シェード部材(200、201、202)により遮蔽される青色光部分(B)との間の相対的な相違分とからの差分Δ(R−B)として決定可能であり、正の差分Δ(R−B)においては、青色光部分(B)の遮光が増加され、負の差分Δ(R−B)においては、前記光線シェード部材(200、201、202)による赤色光部分(R)の遮光が増加されること
    を特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の照射装置。
  11. 20mmから25mmまでの前記レンズ焦点面(110)から前記光線シェード部材(200、201、202)までの間隔(z)に対し、前記差分Δ(R−B)は、0.1から0.2までの値をとること
    を特徴とする、請求項10に記載の照射装置。
  12. 少なくとも1つの前記光線シェード部材(200)は、一次光学系保持器(105)において前記一次光学系(100)と共に固定されていること
    を特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の照射装置。
  13. 少なくとも1つの前記光線シェード部材(200)は、前記一次光学系(100)へ組み込まれていること
    を特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の照射装置。
  14. 前記光学縦軸線(150)に対して横方向における青色境界光線(51)と赤色境界光線(52)の間の差間隔(Δy)は、前記光学縦軸線(150)の方向における、ンズ焦点面(110)から前記光線シェード部材(200、201、202)までの間隔(z)に依存し、並びに光を導光する前記光線成形光学系(102)の材料に依存すること
    を特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の照射装置。
  15. 前記二次光学系(300)は、レンズ入射面(301)とレンズ出射面(302)を有する投射レンズ(303)を含むこと
    を特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の照射装置。
  16. 該照射装置(1)は、ロービーム配光又はハイビーム配光を発生させるために設けられていること
    を特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の照射装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の照射装置(1)を少なくとも1つ有する自動車前照灯。
  18. 請求項17に記載の自動車前照灯を少なくとも1つ有する自動車。
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