JP6401953B2 - 成形装置及び成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、成形装置及び成形方法に関する。
従来、加熱した金属パイプ材料内に気体を供給して膨張させることによって、パイプ部及びフランジ部を有する金属パイプの成形を行う成形装置が知られている。例えば、特許文献1に示す成形装置は、互いに対になる上型及び下型と、上型及び下型の間に保持された金属パイプ材料内に気体を供給する気体供給部と、上記上型及び下型が合わさることによって形成され、パイプ部を成形する第1のキャビティ部(メインキャビティ)、及び第1のキャビティ部に連通しフランジ部を成形する第2のキャビティ部(サブキャビティ)とを備えている。この成形装置では、金型同士を閉じると共に金属パイプ材料内に気体を供給し金属パイプ材料を膨張させることによって、上記パイプ部と上記フランジ部とを同時に成形可能である。
特許第4920772号公報
ここで、上記成形装置にて成形されたフランジ部は、第2のキャビティ部内に膨張し進出した金属パイプ材料の一部が、上型及び下型の間で折り畳まれ押しつぶされることによって成形されるので、フランジ部の厚さはパイプ部の厚さよりも大きくなる。このため、金属パイプ材料の厚さ及び焼き入れ度合によっては、フランジ部を他の部品に溶接することが困難になる問題がある。例えばスポット溶接では溶接するフランジ部及び他の部品の厚さが大きいほど流れる電流を大きくする必要があるので、フランジ部の厚さによっては溶接不良が発生する問題がある。
上記溶接に関する問題の対策として、金属パイプ材料の厚さを薄くしてフランジ部の厚さを薄くすることが挙げられるが、この場合、パイプ部の厚さが薄くなり、金属パイプの強度が低下してしまう問題がある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、成形物の強度の低下を抑制すると共に、所望の厚さを有するフランジ部を成形可能な成形装置及び成形方法を提供することを目的とする。
本発明によるパイプ部及びフランジ部を有する金属パイプを成形する成形装置は、互いに対となる第1の金型及び第2の金型の間に保持され加熱された金属パイプ材料内に気体を供給する気体供給部と、第1の金型及び第2の金型の少なくとも一方を、金型同士が合わさる方向に移動させる駆動機構と、第1の金型及び第2の金型の間に形成され、パイプ部を成形するための第1のキャビティ部、及び第1のキャビティ部と連通しフランジ部を成形するための第2のキャビティ部と、第2のキャビティ部内を進退可能なピストンと、気体供給部の気体供給、駆動機構の駆動、及びピストンの進退をそれぞれ制御する制御部と、を備えたことを特徴としている。
このような成形装置によれば、互いに対となる第1の金型及び第2の金型の少なくとも一方が、制御部による駆動機構の制御によって金型同士が合わさる方向に移動し、第1のキャビティ部、及び当該第1のキャビティ部と連通する第2のキャビティ部が形成される。また、第1の金型及び第2の金型の間に保持され加熱された金属パイプ材料内に、制御部による気体供給部の制御によって当該気体供給部から気体が供給され、第1のキャビティ部内に金属パイプのパイプ部を成形すると共に、第2のキャビティ部内に金属パイプのフランジ部を成形することができる。さらに、制御部によるピストンの制御によって当該ピストンが第2のキャビティ部内を前進し、成形されたフランジ部を押しつぶすことが可能になる。これにより、金属パイプ材料の厚さを薄くしなくとも、フランジ部の厚さを薄く調整することができる。したがって、上記成形装置によれば、成形物である金属パイプの強度の低下を抑制すると共に、所望の厚さを有するフランジ部を成形可能である。
ここで、ピストンは、第1の金型及び第2の金型の少なくとも一方に設けられていることが好ましい。例えば、成形される金属パイプの形状を変更する場合、金型を交換する必要があるが、この際に、金型に設けられているピストンも一緒に交換することができる。このため、金型及びピストンの交換に要する時間を低減することができる。
また、上述の成形装置を用いた金属パイプの成形方法は、駆動機構により第1の金型及び第2の金型の少なくとも一方を金型同士が合わさる方向に移動させることによって、第1のキャビティ部及び第2のキャビティ部を第1の金型及び第2の金型の間に形成すると共に、気体供給部により金属パイプ材料内に気体を供給することによって、第1のキャビティ部内にパイプ部、及び第2のキャビティ部内にフランジ部をそれぞれ成形し、ピストンによりフランジ部を押しつぶすことを特徴としている。
このような成形方法によれば、駆動機構によって第1の金型及び第2の金型の少なくとも一方を金型同士が合わさる方向に移動させ、第1のキャビティ部及び第2のキャビティ部を第1の金型及び第2の金型の間に形成すると共に、気体供給部によって金属パイプ材料内に気体を供給し、第1のキャビティ部内に金属パイプのパイプ部を成形すると共に第2のキャビティ部内に金属パイプのフランジ部を成形することができる。さらに、第2のキャビティ部内に成形されたフランジ部をピストンによって押しつぶすことにより、フランジ部の厚さを薄く調整することができる。したがって、上記成形方法によれば、成形物である金属パイプの強度の低下を抑制すると共に、所望の厚さを有するフランジ部を成形可能である。
また、フランジ部の厚さをパイプ部の厚さよりも薄くなるようにフランジ部を押しつぶすことが好ましい。このようにフランジ部の厚さをパイプ部の厚さよりも薄くすることによって、フランジ部と他の部品との溶接を良好に行うことができる。
また、ピストンによってフランジ部を押しつぶす際に、気体供給部によってパイプ部内に気体を供給することが好ましい。この場合、押しつぶされたフランジ部の一部が第1のキャビティ側に侵入することを抑制できる。したがって、所望の形状を有する金属パイプを提供できる。
また、パイプ部の成形と並行して、ピストンによるフランジ部の押圧が開始されることが好ましい。この場合、所望の厚さのフランジ部を有する金属パイプを成形する時間を短縮できる。
本発明による本体部及びフランジ部を有する金属成形物を成形する成形方法は、加熱された金属物を、第1の金型及び第2の金型の間に準備し、第1の金型及び第2の金型の少なくとも一方を金型同士が合わさる方向に移動させることによって、第1のキャビティ部及び第1のキャビティ部に連通する第2のキャビティ部を第1の金型及び第2の金型の間に形成すると共に、第1のキャビティ部内に本体部、及び第2のキャビティ部内にフランジ部をそれぞれ成形し、第2のキャビティ部内を進退可能なピストンによってフランジ部を押しつぶすことを特徴としている。
このような成形方法によれば、第1の金型及び第2の金型の少なくとも一方を金型同士が合わさる方向に移動させることにより、第1のキャビティ部及び当該第1のキャビティ部に連通する第2のキャビティ部が第1の金型及び第2の金型の間に形成される。この際、第1の金型及び第2の金型の間に加熱された金属物を準備しておくことにより、第1のキャビティ部内に金属成形物の本体部を成形すると共に、第2のキャビティ部内に金属成形物のフランジ部を成形することができる。さらに、第2のキャビティ部内を進退可能なピストンによって当該フランジ部を押しつぶすことにより、フランジ部の厚さを薄く調整することができる。したがって、上記成形方法によれば、金属成形物の強度の低下を抑制すると共に、所望の厚さを有するフランジ部を成形可能である。
このように本発明によれば、成形物の強度の低下を抑制すると共に、所望の厚さを有するフランジ部を成形可能な成形装置及び成形方法を提供できる。
成形装置の概略構成図である。 図1に示すII-II線に沿ったブロー成形金型の断面図に、当該ブロー成形金型に接続される油供給ポンプを加えた図である。 電極周辺の拡大図であって、(a)は電極が金属パイプ材料を保持した状態を示す図、(b)は電極にシール部材が当接した状態を示す図、(c)は電極の正面図である。 成形装置による製造工程を示す図であって、(a)は金型内に金属パイプ材料がセットされた状態を示す図、(b)は金属パイプ材料が電極に保持された状態を示す図である。 成形装置によるブロー成形工程とその後の流れを示す図である。 ブロー成形金型の動作と金属パイプ材料の形状の変化を示す図であり、(a)は金属パイプ材料をブロー成形金型にセットした状態を示す図、(b)はブロー成形金型を閉じた状態を示す図である。 図6に続くブロー成形金型の動作と金属パイプ材料の形状の変化を示す図であり、(a)はブロー成形時の状態を示す図、(b)はピストンの押圧によりフランジ部を薄くした状態を示す図である。 ブロー成形金型の動作と金属パイプ材料の形状の変化の他の例を示す図であり、(a)は金属パイプ材料をブロー成形金型にセットした状態を示す図、(b)はブロー成形金型を閉じながらブロー成形を行っている状態を示す図である。 図8に続くブロー成形金型の動作と金属パイプ材料の形状の変化の他の例を示す図であり、(a)はブロー成形金型を閉じた状態を示す図、(b)はピストンの押圧によりフランジ部を薄くした状態を示す図である。 ブロー成形金型及びスライドの他の例を示す概略断面図である。
以下、本発明による成形装置及び成形方法の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
〈成形装置の構成〉
図1は、成形装置の概略構成図である。図1に示されるように、金属パイプ100(図5参照)を成形する成形装置10は、上型(第1の金型)12及び下型(第2の金型)11からなるブロー成形金型13と、上型12及び下型11の少なくとも一方を移動させる駆動機構80と、上型12と下型11との間で金属パイプ材料14を保持するパイプ保持機構(保持部)30と、パイプ保持機構30で保持されている金属パイプ材料14に通電して加熱する加熱機構(加熱部)50と、上型12及び下型11の間に保持され加熱された金属パイプ材料14内に高圧ガス(気体)を供給する気体供給部Sと、上型12内のシリンダ93(図2参照)に油を供給する油供給ポンプ90と、ブロー成形金型13を強制的に水冷する水循環機構72とを備えると共に、上記駆動機構80、上記パイプ保持機構30、上記加熱機構50、上記気体供給部S、及び上記油供給ポンプ90の動作を制御する制御部70と、を備えて構成されている。なお、気体供給部Sは、パイプ保持機構30で保持された金属パイプ材料14内に気体を供給する一対の気体供給機構40,40と、当該一対の気体供給機構40,40に気体を供給するブロー機構60とを備えている。
下型(第2の金型)11は、大きな基台15に固定されている。下型11は、大きな鋼鉄製ブロックで構成され、その上面にキャビティ(凹部)16を備える。更に下型11の左右端(図1における左右端)近傍には電極収納スペース11aが設けられ、当該電極収納スペース11a内に、アクチュエータ(図示しない)によって上下に進退動可能に構成された第1電極17及び第2電極18を備えている。これら第1電極17、第2電極18の上面には、金属パイプ材料14の下側外周面に対応した半円弧状の凹溝17a,18aが形成されていて(図3(c)参照)、当該凹溝17a,18aの部分に丁度金属パイプ材料14が嵌り込むように載置可能とされている。また、第1,第2電極17,18の正面(金型の外側方向の面)は凹溝17a,18aに向って周囲がテーパー状に傾斜して窪んだテーパー凹面17b,18bが形成されている。また、下型11には冷却水通路19が形成され、略中央に下から差し込まれた熱電対21を備えている。この熱電対21はスプリング22により上下移動自在に支持されている。
なお、下型11側に位置する一対の第1,第2電極17,18はパイプ保持機構30を構成しており、金属パイプ材料14を、上型12と下型11との間で昇降可能に支えることができる。また、熱電対21は測温手段の一例を示したに過ぎず、輻射温度計又は光温度計のような非接触型温度センサであってもよい。なお、通電時間と温度との相関が得られれば、測温手段は省いて構成することも十分可能である。
上型(第1の金型)12は、下面にキャビティ(凹部)24を備え、冷却水通路25を内蔵した大きな鋼鉄製ブロックである。上型12は、上端部をスライド82に固定されている。そして、上型12が固定されたスライド82は、加圧シリンダ26によって吊られる構成とされ、ガイドシリンダ27によって横振れしないようにガイドされている。
上型12の左右端(図1における左右端)近傍には、下型11と同様な電極収納スペース12aが設けられ、この電極収納スペース12a内には、下型11と同じく、アクチュエータ(図示しない)で上下に進退動可能に構成された第1電極17と第2電極18を備えている。これら第1、第2電極17,18の下面には、金属パイプ材料14の上側外周面に対応した半円弧状の凹溝17a,18aが形成されていて(図3(c)参照)、当該凹溝17a,18aに丁度金属パイプ材料14が嵌合可能とされている。また、第1,第2電極17,18の正面(金型の外側方向の面)は凹溝17a,18aに向って周囲がテーパー状に傾斜して窪んだテーパー凹面17b,18bが形成されている。よって、上型12側に位置する一対の第1,第2電極17,18もパイプ保持機構30を構成しており、上下一対の第1,第2電極17,18で金属パイプ材料14を上下方向から挟持すると、丁度金属パイプ材料14の外周を全周に渡って密着するように取り囲むことができるように構成されている。
駆動機構80は、上型12及び下型11同士が合わさるように上型12を移動させるスライド82と、上記スライド82を移動させるための駆動力を発生する駆動部81と、上記駆動部81に対する流体量を制御するサーボモータ83とを備えている。駆動部81は、加圧シリンダ26を駆動させる流体(加圧シリンダ26として油圧シリンダを採用する場合は動作油)を当該加圧シリンダ26へ供給する流体供給部によって構成されている。
制御部70は、駆動部81のサーボモータ83を制御することによって、加圧シリンダ26へ供給する流体の量を制御することにより、スライド82の移動を制御することができる。なお、駆動部81は、上述のように加圧シリンダ26を介してスライド82に駆動力を付与するものに限られず、例えば、スライド82に駆動部を機械的に接続させてサーボモータ83が発生する駆動力を直接的に又は間接的にスライド82へ付与するものであってもよい。例えば、偏心軸と、偏心軸を回転させる回転力を付与する駆動源(例えば、サーボモータ及び減速機等)と、偏心軸の回転運動を直線運動に変換してスライドを移動させる変換部(例えば、コネクティングロッド又は偏心スリーブ等)と、を有する駆動機構を採用してもよい。なお、本実施形態では、駆動部81がサーボモータ83を備えていなくともよい。
図2は、図1に示すII-II線に沿ったブロー成形金型13の断面図に、当該ブロー成形金型13に接続される油供給ポンプ90を加えた図である。図2に示されるように、下型11の上面及び上型12の下面には、いずれも段差が設けられている。
下型11の上面には、下型11のキャビティ16表面を基準ラインLV2とすると、第1凹部11b、第1突起11c、及び第2突起11dによる段差が形成されている。キャビティ16の右側(図2において右側)に第1凹部11bが形成され、キャビティ16の左側(図2において左側)に第1突起11c及び第2突起11dが形成されている。第1突起11cは、キャビティ16と第2突起11dとの間に位置している。第1突起11cは、第2突起11dよりも上型12側に突出している。
一方、上型12の下面には、上型12のキャビティ24表面を基準ラインLV1とすると、第1突起12b及び第2突起12cによる段差が形成されている。キャビティ24の右側(図2において右側)に最も突出した第1突起12bが形成され、キャビティ24の左側(図2において左側)に第2突起12cが形成されている。キャビティ24と第2突起12cとの間には開口部12dが設けられており、当該開口部12dには、下型11と上型12とが対向する方向に沿って進退可能なピストン94(詳しくは後述)が挿設されている。
ここで、上型12は、その内部に設けられると共に動作油が充填されたシリンダ93と、シリンダ93内を摺動可能なピストン94とを有しており、当該ピストン94の一端(図2における上端)に設けられた基端部94bにより、上記シリンダ93の内部が下側領域93aと上側領域93bとに区画されている。ピストン94の基端部94bより下側の本体部94aの先端面94cは、上型12から下方に露出・突出しており、下型11の第1突起11cと対向している。シリンダ93は、下側領域93aに接続されているパイプ91と、上側領域93bに接続されているパイプ92とを介して前述した油供給ポンプ90に接続されている。
制御部70は、油供給ポンプ90を制御することによって、シリンダ93の下側領域93a及び上側領域93bへ供給する流体の量を制御し、ピストン94の移動を制御することができる。例えば、制御部70による油供給ポンプ90の制御によって、上側領域93b内に動作油を供給すると共に下側領域93a内に充填された動作油を排出することによって、ピストン94を下型11側へ前進させることができる。
また、上型12の第1突起12bは、下型11の第1凹部11bと丁度嵌合可能とされている。上型12の第2突起12cと、下型11の第2突起11dとは、上型12及び下型11が嵌合した際に互いに当接する。上型12に取り付けられたピストン94の先端面94cと、下型11の第1突起11cとの間には、上型12及び下型11が嵌合した際に空間が形成される。また、上型12のキャビティ24と、下型11のキャビティ16との間には、上型12及び下型11が嵌合した際に空間が形成される。
すなわち、図6(b)に示されるように、ブロー成形時に下型11と上型12とが嵌合することによって、上型12のキャビティ24の表面(基準ラインLV1となる表面)と、下型11のキャビティ16の表面(基準ラインLV2となる表面)との間には、メインキャビティ部(第1のキャビティ部)MCが形成される。また、ピストン94の先端面94cと、下型11の第1突起11cとの間には、メインキャビティ部MCに連通し、当該メインキャビティ部よりも容積が小さいサブキャビティ部(第2のキャビティ部)SCが形成される。メインキャビティ部MCは金属パイプ100におけるパイプ部100aを成形する部分であり、サブキャビティ部SCは金属パイプ100におけるフランジ部100b,100cを成形する部分である(図7(a),(b)参照)。下型11と上型12とが合わさって完全に閉じられた場合、メインキャビティ部MC及びサブキャビティ部SCは、下型11及び上型12内に密閉される。
図1に示されるように、加熱機構50は、電源51と、この電源51からそれぞれ延びて第1電極17及び第2電極18に接続している導線52と、この導線52に介設したスイッチ53とを有してなる。制御部70は、上記加熱機構50を制御することによって、金属パイプ材料14を焼入れ温度(AC3変態点温度以上)まで加熱することができる。
気体供給部Sにおける一対の気体供給機構40の各々は、シリンダユニット42と、シリンダユニット42の作動に合わせて進退動するシリンダロッド43と、シリンダロッド43におけるパイプ保持機構30側の先端に連結されたシール部材44とを有する。シリンダユニット42はブロック41を介して基台15上に載置固定されている。シール部材44の先端には先細となるようにテーパー面45が形成されており、第1,第2電極17,18のテーパー凹面17b,18bに丁度嵌合当接することができる形状に構成されている(図3参照)。シール部材44には、シリンダユニット42側から先端に向かって延在し、詳しくは図3(a),(b)に示されるように、ブロー機構60から供給された高圧ガスが流れるガス通路46及び排気通路48が設けられている。すなわち、一対の気体供給機構40,40は、ブロー機構60に接続されている。
気体供給部Sにおけるブロー機構60は、高圧ガス源61と、この高圧ガス源61によって供給された高圧ガスを溜めるアキュムレータ62と、このアキュムレータ62から気体供給機構40のシリンダユニット42まで延びている第1チューブ63と、この第1チューブ63に介設されている圧力制御弁64及び切替弁65と、アキュムレータ62からシール部材44内に形成されたガス通路46まで延びている第2チューブ67と、この第2チューブ67に介設されているオンオフ弁68及び逆止弁69とからなる。圧力制御弁64は、シール部材44側から要求される押力に適応した作動圧力の高圧ガスをシリンダユニット42に供給する役割を果たす。逆止弁69は、第2チューブ67内で高圧ガスが逆流することを防止する役割を果たす。
制御部70は、気体供給部Sの一対の気体供給機構40,40及びブロー機構60を制御することにより、金属パイプ材料14内に気体である高圧ガスを供給することができる。
また、制御部70は、(A)から情報が伝達されることによって、熱電対21から温度情報を取得し、加圧シリンダ26及びスイッチ53等を制御する。水循環機構72は、水を溜める水槽73と、この水槽73に溜まっている水を汲み上げ、加圧して下型11の冷却水通路19及び上型12の冷却水通路25へ送る水ポンプ74と、配管75とからなる。省略したが、水温を下げるクーリングタワーや水を浄化する濾過器を配管75に介在させることは差し支えない。
〈成形装置の作用〉
次に、成形装置1の作用について説明する。図4は材料としての金属パイプ材料14を投入するパイプ投入工程から、金属パイプ材料14に通電して加熱する通電加熱工程までを示す。最初に焼入れ可能な鋼種の金属パイプ材料14を準備する。図4(a)に示すように、この金属パイプ材料14を、例えばロボットアーム等を用いて、下型11側に備わる第1,第2電極17,18上に載置(投入)する。第1,第2電極17,18には凹溝17a,18aが形成されているので、当該凹溝17a,18aによって金属パイプ材料14が位置決めされる。次に、制御部70(図1参照)は、パイプ保持機構30を制御することによって、当該パイプ保持機構30に金属パイプ材料14を保持させる。具体的には、図4(b)のように、第1電極17、第2電極18を進退動可能としているアクチュエータ(図示しない)を作動させ、各上下に位置する第1,第2電極17,18を接近・当接させる。この当接によって、金属パイプ材料14の両方の端部は、上下から第1,第2電極17,18によって挟持される。また、この挟持は第1,第2電極17,18に形成される凹溝17a,18aの存在によって、金属パイプ材料14の全周に渡って密着するような態様で挟持されることとなる。ただし、金属パイプ材料14の全周に渡って密着する構成に限られず、金属パイプ材料14の周方向における一部に第1,第2電極17,18が当接するような構成であってもよい。
続いて、図1に示されるように、制御部70は、加熱機構50を制御することによって、金属パイプ材料14を加熱する。具体的には、制御部70は、加熱機構50のスイッチ53をONにする。そうすると、電源51から電力が金属パイプ材料14に供給され、金属パイプ材料14に存在する抵抗により、金属パイプ材料14自体が発熱する(ジュール熱)。この時、熱電対21の測定値が常に監視され、この結果に基づいて通電が制御される。
図5は、成形装置によるブロー成形工程とその後の流れを示している。図5に示されるように、加熱後の金属パイプ材料14に対してブロー成形金型13を閉じ、金属パイプ材料14を当該ブロー成形金型13のキャビティ内に配置密閉する。その後、気体供給機構40のシリンダユニット42を作動させることによってシール部材44で金属パイプ材料14の両端をシールする(図3も併せて参照)。シール完了後、高圧ガスを金属パイプ材料14内へ吹き込んで、加熱により軟化した金属パイプ材料14をキャビティの形状に沿うように変形させる。
金属パイプ材料14は高温(950℃前後)に加熱されて軟化しており、比較的低圧でブロー成形することができる。具体的には、高圧ガスとして、4MPaで常温(25℃)の圧縮空気を採用した場合、この圧縮空気は、密閉した金属パイプ材料14内にて結果的に950℃付近まで加熱される。圧縮空気は熱膨張し、ボイル・シャルルの法則に基づき、約16〜17MPaにまで達する。即ち、950℃の金属パイプ材料14を熱膨張した圧縮空気によって容易に膨張させ、金属パイプ100を得ることができる。
ブロー成形されて膨らんだ金属パイプ材料14の外周面が下型11のキャビティ16に接触して急冷されると同時に、上型12のキャビティ24に接触して急冷(上型12と下型11は熱容量が大きく且つ低温に管理されているため、金属パイプ材料14が接触すればパイプ表面の熱が一気に金型側へと奪われる。)されて焼き入れが行われる。このような冷却法は、金型接触冷却又は金型冷却と呼ばれる。急冷された直後はオーステナイトがマルテンサイトに変態する。冷却の後半は冷却速度が小さくなったので、復熱によりマルテンサイトが別の組織(トルースタイト、ソルバイトなど)に変態する。従って、別途焼戻し処理を行う必要がない。また、本実施形態においては、金型冷却に代えて、あるいは金型冷却に加えて、冷却媒体を金属パイプ100に供給することによって冷却が行われる。
次に、図6(a),(b)及び図7(a),(b)を参照して、上型12及び下型11による具体的な成形の様子の一例について詳細に説明する。図6(a)に示されるように、金属パイプ材料14を上型12と下型11との間であって、キャビティ16上に保持する。そして、駆動機構80による上型12の移動により、図6(b)に示されるように、上型12と下型11とを合わせて完全に閉じる(クランプする)。これにより、キャビティ24の基準ラインLV1における表面とキャビティ16の基準ラインLV2における表面との間にメインキャビティ部MCが形成される。また、上型12に設けられたピストン94の先端面94cと、下型11の第1突起11cとの間にサブキャビティ部SCが形成される。メインキャビティ部MCとサブキャビティ部SCとは互いに連通した状態となっている。また、メインキャビティ部MCとサブキャビティ部SCとは、上型12と下型11とによって密閉されている。
加熱機構50による加熱により軟化し、且つ、気体供給部Sによって高圧ガスが注入された金属パイプ材料14は、図7(a)に示されるように、メインキャビティ部MC内で膨張すると共に、当該メインキャビティ部MCに連通するサブキャビティ部SC内に入り込んで膨張する。これにより、メインキャビティ部MCに金属パイプ100のパイプ部100aが成形されると共に、サブキャビティ部SCに金属パイプ100のフランジ部100bが成形される。フランジ部100bは、当該金属パイプ100の長手方向に沿って、金属パイプ材料14の一部が折り畳まれて成形されている。
図7(a)に示す例では、メインキャビティ部MCは断面矩形状に構成されているため、金属パイプ材料14は当該形状に合わせてブロー成形されることにより、パイプ部100aは矩形筒状に成形される。ただし、メインキャビティ部MCの形状は特に限定されず、所望の形状に合わせて断面円形、断面楕円形、断面多角形等あらゆる形状を採用してもよい。サブキャビティ部SCを構成するピストン94の先端面94cと下型11の第1突起11cとの上下方向における距離を予め調整することにより、フランジ部100bは、その折り畳まれた部分に空間がない状態で成形される。
次に、図7(b)に示されるように、制御部70により制御される油供給ポンプ90が、パイプ92を介して上側領域93bに動作油を供給すると共に、パイプ91を介して下側領域93aから動作油を排出することによって、ピストン94をサブキャビティ部SC内に前進させる。このように制御部70及び油供給ポンプ90によってピストン94をサブキャビティ部SC内に前進させてフランジ部100bを押しつぶし、薄くなったフランジ部100cを成形する。このフランジ部100cの厚さは、パイプ部100aの厚さよりも薄くなる。
ここでのピストン94によるフランジ部100bの押しつぶしの際にあっては、気体供給部Sによるパイプ部100a内への気体供給を続行する。これにより、押しつぶされたフランジ部100cの一部がメインキャビティ部MC側に侵入することを抑制できると共に、弛み及び捩れのない金属パイプ100を仕上げることができる。なお、これら金属パイプ材料14のブロー成形から金属パイプ100の成形完了までに至るまでの時間は、金属パイプ材料14の種類にもよるが概ね数秒程度で完了する。
このような成形装置1によれば、互いに対となるブロー成形金型13の上型12が、制御部70による駆動機構80の制御によって上型12と下型11とが互いに合わさる方向に移動され、メインキャビティ部MC、及びメインキャビティ部MCと連通するサブキャビティ部SCが形成される。そして、上型12と下型11との間に保持され加熱された金属パイプ材料14内に、制御部70による気体供給部Sの制御によって当該気体供給部Sから気体が供給され、メインキャビティ部MC内に金属パイプ100のパイプ部100aを成形すると共に、サブキャビティ部SC内に金属パイプ100のフランジ部100bを成形することができる。さらに、制御部70によるピストン94の制御によって当該ピストン94がサブキャビティ部SC内を前進し、成形されたフランジ部100bを押しつぶすことができ、金属パイプ材料14の厚さを薄くしなくとも、薄く調整されたフランジ部100cを成形することができる。したがって、上記成形装置1によれば、成形物である金属パイプ100の強度の低下を抑制すると共に、所望の厚さを有するフランジ部100cを成形できる。
また、ピストン94は、上型12に設けられているため、成形される金属パイプ100の形状を変更すべく上型12及び下型11を交換する場合、上型12に設けられているピストン94も一緒に交換できる。このため、上型12、下型11、及びピストン94の交換に要する時間を低減することができる。
また、上述の成形装置1を用いた金属パイプ100の成形方法によれば、駆動機構80によって上型12をブロー成形金型13が合わさる方向に移動させ、メインキャビティ部MC及びサブキャビティ部SCを上型12及び下型11の間に形成すると共に、気体供給部Sによって金属パイプ材料14内に気体を供給し、メインキャビティ部MC内に金属パイプ100のパイプ部100aを成形すると共にサブキャビティ部SC内に金属パイプ100のフランジ部100bを成形することができ、さらに、サブキャビティ部SC内に成形されたフランジ部100bをピストン94によって押しつぶすことにより、薄く調整されたフランジ部100cを成形することができる。したがって、このような成形方法によれば、成形物である金属パイプ100の強度の低下を抑制すると共に、所望の厚さを有するフランジ部100cを成形できる。
また、フランジ部100cの厚さをパイプ部100aの厚さよりも薄くなるようにフランジ部100cを押しつぶすことができるため、フランジ部100cと他の部品との溶接を良好に行うことができる。
また、ピストン94によってフランジ部100bを押しつぶす際に、気体供給部Sによってパイプ部100a内に気体を供給するため、押しつぶされたフランジ部100cの一部がメインキャビティ部MC側に侵入することを抑制でき、所望の形状を有する金属パイプ100を提供できる。
次に、図8(a),(b)及び図9(a),(b)を参照して、上型12及び下型11による具体的な成形の様子の他の例について詳細に説明する。以下に説明する金属パイプ100(図9(b)参照)の成形方法が、図6(a),(b)及び図7(a),(b)を用いて説明した金属パイプ100の成形方法と異なる点は、金属パイプ材料14内への気体供給により膨張し、下型11の第1突起11cとピストン94の先端面94cとの間に進入してきた当該金属パイプ材料14の突出部14b(図8(b)参照)を、上型12及び下型11を閉じながらピストン94によって押しつぶす点である。具体的には、図8(a),(b)に示されるように、上型12及び下型11が完全に閉じる前に、ピストン94により上記突出部14bの押圧を開始する。このピストン94による押圧は、上型12の第1突起12bの下面が、下型11の第1突起11cの上面を越えて下側に位置した後に開始される。
そして上型12及び下型11が完全に閉じたときには、図9(a)に示されるように、金属パイプ100のパイプ部100a、及び前述のフランジ部100b(図7(a)参照)より薄くなったフランジ部100xを成形できる。そして、薄くなったフランジ部100xをさらにピストン94により押圧することによって、前述と同様な厚さのフランジ部100cを成形できる(図9(b)参照)。このように金属パイプ100のパイプ部100aの成形と並行してピストン94による上記突出部14b(又はフランジ部100x)の押圧が開始されることにより、所望の厚さのフランジ部100cを有する金属パイプ100を成形する時間を短縮できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。例えば、上記実施形態における成形装置1は加熱機構50を必ずしも有していなくてもよく、金属パイプ材料14はすでに加熱されていてもよい。
また、本実施形態に係るメインキャビティ部MC及びサブキャビティ部SCは、上型12及び下型11を嵌合することにより形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、上型12及び下型11の間に隙間があった状態で、下型11のキャビティ16表面と上型12のキャビティ24表面との間にメインキャビティ部MCが形成されていてもよく、下型11の第1突起11cとピストン94の本体部94aの先端面94cとの間にサブキャビティ部SCが形成されていてもよい。
また、本実施形態に係る駆動機構80は、上型12のみを移動させているが、上型12に加えて、または上型12に代えて下型11が移動するものであってもよい。下型11が移動する場合、当該下型11は基台15に固定されず、駆動機構80のスライドに取り付けられる。
また、本実施形態に係るシリンダ93及びピストン94は、上型12に設けられているが、これに限定されるものではなく、少なくとも上型及び下型11の少なくとも一方に設けられていればよい。
また、図10に示されるように、上型12の上面に設置されたスライド82がシリンダ93を内蔵し、当該シリンダ93内にピストン94を配置すると共に、このピストン94の本体部94aの先端面94cがスライド82及び上型12を貫通すると共に当該上型12から露出・突出して、下型11の第1突起11cに対向していてもよい。もちろん、これらのシリンダ93及びピストン94は、下型11のスライドに設けられてもよい。
また、本実施形態に係るピストン94は、油供給ポンプ90及びシリンダ93による油圧で進退する構成に代えて、アクチュエータによって進退する構成にしてもよい。
また、本実施形態に係る金属パイプ100は、その両側にフランジ部を有していてもよい。この場合、両側のフランジ部のそれぞれが、上型12及び下型11の少なくとも一方に設けられたピストンによって押しつぶされる。
また、成形装置1は、金属パイプ材料14以外の金属物を成形するものでもよい。例えば、成形装置1を用いて、加熱された金属物を一対の成形用金型(第1の金型及び第2の金型)の間に準備し、当該成型用金型の少なくとも一方を金型同士が合わさる方向に移動させることによって、第1のキャビティ部及び第1のキャビティ部に連通する第2のキャビティ部を上記一対の成型用金型の間に形成すると共に、第1のキャビティ部内に金属成形物の本体部、及び第2のキャビティ部内に金属成形物のフランジ部をそれぞれ成形した後に、第2のキャビティ部内を進退可能なピストンによって上記フランジ部を押しつぶしてもよい。この場合であっても、金属成形物の強度の低下を抑制すると共に、所望の厚さを有するフランジ部を成形可能である。なお、金属物は、例えば金属板、金属棒等が挙げられる。
1…成形装置、11…下型、12…上型、13…ブロー成形金型(金型)、14…金属パイプ材料、30…パイプ保持機構、40…気体供給機構、50…加熱機構、60…ブロー機構、70…制御部、80…駆動機構、90…油供給ポンプ、93…シリンダ、94…ピストン、100…金属パイプ、100a…パイプ部、100b,100c,100x…フランジ部,MC…メインキャビティ部、SC…サブキャビティ部。

Claims (7)

  1. パイプ部及びフランジ部を有する金属パイプを成形する成形装置であって、
    互いに対となる第1の金型及び第2の金型の間に保持され加熱された金属パイプ材料内に気体を供給する気体供給部と、
    前記第1の金型及び前記第2の金型の少なくとも一方を、金型同士が合わさる方向に移動させる駆動機構と、
    前記第1の金型及び前記第2の金型の間に形成され、前記パイプ部を成形するための第1のキャビティ部、及び前記第1のキャビティ部と連通し前記フランジ部を成形するための第2のキャビティ部と、
    前記第2のキャビティ部内を進退可能なピストンと、
    前記気体供給部の気体供給、前記駆動機構の駆動、及び前記ピストンの進退をそれぞれ制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、成形された前記フランジ部の厚さを薄くするように前記ピストンの進退を制御する、成形装置。
  2. 前記ピストンは、前記第1の金型及び前記第2の金型の少なくとも一方に設けられている、請求項1記載の成形装置。
  3. 請求項1又は2記載の成形装置を用いた金属パイプの成形方法であって、
    前記駆動機構により前記第1の金型及び前記第2の金型の少なくとも一方を金型同士が合わさる方向に移動させることによって、前記第1のキャビティ部及び前記第2のキャビティ部を前記第1の金型及び前記第2の金型の間に形成すると共に、前記気体供給部により前記金属パイプ材料内に気体を供給することによって、前記第1のキャビティ部内に前記パイプ部、及び前記第2のキャビティ部内に前記フランジ部をそれぞれ成形し、
    前記ピストンによって、成形された前記フランジ部の厚さを薄くするように前記フランジ部を押しつぶす、成形方法。
  4. 成形された前記フランジ部の厚さを前記パイプ部の厚さよりも薄くなるように前記フランジ部を押しつぶす、請求項3記載の成形方法。
  5. 前記ピストンによって成形された前記フランジ部を押しつぶす際に、前記気体供給部によって前記パイプ部内に気体を供給する、請求項3又は4記載の成形方法。
  6. 前記パイプ部の成形と並行して、前記ピストンによる前記フランジ部の押圧が開始される、請求項3〜5のいずれか一項記載の成形方法。
  7. 本体部及びフランジ部を有する金属成形物を成形する成形方法であって、
    加熱された金属物を、第1の金型及び第2の金型の間に準備し、
    前記第1の金型及び前記第2の金型の少なくとも一方を金型同士が合わさる方向に移動させることによって、第1のキャビティ部及び前記第1のキャビティ部に連通する第2のキャビティ部を前記第1の金型及び前記第2の金型の間に形成すると共に、前記第1のキャビティ部内に前記本体部、及び前記第2のキャビティ部内に前記フランジ部をそれぞれ成形し、
    前記第2のキャビティ部内を進退可能なピストンによって、成形された前記フランジ部の厚さを薄くするように前記フランジ部を押しつぶす、成形方法。
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