図面に示された実施形態または実施例は、特定の表現を使用して以下に開示されている。そうではあるが、これらの実施形態または実施例は、限定することを意図するものではないことが理解されるであろう。開示された実施形態の任意の改変および変更、そして本明細書に開示する原理のさらなる応用が、通常、当該技術分野の当業者がそうするように、検討されることになる。
本明細書中に登場する、一つ以上の図において、例えば、図17の境界1714のような一つ以上の境界は、互いに対して、異なる高さ、幅、周囲長、アスペクト比、形状、等で描画されるが、単に図示する目的のためだけであって、必ずしも一定の縮尺で描かれていない。例えば、異なる境界を表すために破線または点線が使用されるため、その破線または点線が互いの上に描画された場合、それらは図面で区別できなくなるので、一つ以上の図面で、互いに区別できるように、互いに異なる寸法でまたはわずかに離して描画される。別の例として、境界が不規則な形状に付随している場合、破線や点線で描かれた箱のような境界は、一回または複数回で必ずしもコンポーネント全体を包含するものではない。逆に、描かれた箱は、一回または複数回で必ずしも付随したコンポーネントだけを包含するものではないが、一つ以上の他のコンポーネントの少なくとも一部も同時に包含する。
本明細書で使用する場合、コンポーネントは、一つ以上のシステム、一つ以上のユニット、一つ以上のコントローラエリアネットワーク(CAN)、一つ以上のセンサ、一つ以上の接続、一つ以上の追加コンポーネント、または他のコンポーネントを含んでもよい。
図1は、一つ以上の実施形態に係る、車両用スナップショットデータをカスタマイズする例示的なシステム100の概略図である。一つ以上の実施形態では、車両は、車両用スナップショットデータをカスタマイズするシステム100を備えていてもよい。システム100は、入力コンポーネント102、インターフェースコンポーネント106、ストレージコンポーネント110、一つ以上のコントローラエリアネットワーク(CAN)120、同意コンポーネント104、テレマティクスコンポーネント108、トリガーコンポーネント112、スナップショットコンポーネント114、一つ以上の追加コンポーネント130または一つ以上の相当するコンポーネントを備えていてもよい。一つ以上の実施形態では、スナップショットコンポーネント114は、エンジン制御ユニット(ECU)、パワートレイン制御モジュール(PCM)、制御ユニット、制御モジュール、等であってもよい。
一例として、車両用スナップショットデータは、車両の運転者や乗員が、ギクシャク状態から抜けないような症状に気付いたときにカスタマイズしてもよい。運転者は、リクエストを開始することによって、この症状を第三者に通知してもよい。リクエストは、入力コンポーネント102を介して開始してもよい。一つ以上の実施形態では、入力コンポーネント102は、車両のハンドル、ダッシュボード、ラジオ、等の上にボタンを備えてもよい。例えば、車両の運転者または乗員は、音声コマンドを介してリクエストを出してもよい。別の例として、運転者または乗員は、ラジオの電源ボタンのような、車両のダッシュボード上のボタンを押してもよい。換言すれば、入力コンポーネント102は、車両の運転者または乗員からリクエストを受信するように構成してもよい。
リクエストは、運転者または乗員が経験した一つ以上の症状を含んでいてもよいし、それらに基づいたものでもよい。リクエストは、テレマティクスコンポーネント108に渡され、第三者に送信することができる。例えば、運転者が音声コマンドを介して「私は、車に問題を抱えている」と話すことによってリクエストを発生させてもよい。オーディオコンポーネント116または入力コンポーネント102は、一つ以上のCAN120を経由してテレマティクスコンポーネント108にリクエストを送信し、そこから第三者に電話会話、電子メール、テキスト送信、アラート等を発生させる、つまり送信することができる。オーディオコンポーネント116は、マイクロホンまたは一つ以上のスピーカを備えていてもよい。他の実施形態では、リクエストは、一つのボタンまたは一連のボタンを押すことによって入力コンポーネント102を介して発生させてもよい。インターフェースコンポーネント106は、ディスプレイを備えて、運転者がリクエスト内容を、またはリクエストが第三者に送られたことを確認できるように構成してもよい。
一つ以上の実施形態では、車両の運転者からのリクエストに基づいて第三者と電話会話が開始される場合、車両の運転者または乗員が、彼らが経験している一つ以上の症状を口頭で第三者に伝えられるようにしてもよい。例えば、運転者は、オペレータとつながり、自分が経験している問題について話す機会を与えられるようにしてもよい。運転者は、シフト時にギアが音をたてること、ノイズ、不均一な加速、ギクシャクすることのような、一つ以上の症状に関連する詳細情報を提供してもよい。それに応答して、スナップショットパッケージを生成して車両に送信してもよい。一つ以上の態様によれば、同意コンポーネント104は、例えば、自車両がスナップショットパッケージを受け取る、または、スナップショットを利用するデータ収集プログラムに参加することに同意するよう運転者に促してもよい。一つ以上の実施形態において、インターフェースコンポーネント106は、同意のためのプロンプトを表示するように構成してもよい。他の実施形態では、オーディオコンポーネント116は、スナップショットパッケージを受け取るかまたはダウンロードするか、またはスナップショットを取ることによって参加する同意のための音声プロンプトを提供するように構成してもよい。運転者は、例えばボタンを押して、入力コンポーネント102を使用することを、または例えば口頭で許可を与えて、オーディオコンポーネント116を使用することを、有効にしたり無効にしたりしてもよい。インターフェースコンポーネント106またはオーディオコンポーネント116は、例えば、選択内容を視覚的にまたは音声で確認できるように構成してもよい。
一般的に、車両は、一つ以上のコンポーネント、システム、ユニット、センサ、またはコントローラエリアネットワーク(CAN)等を有していてもよい。CANは、車両の コンポーネント間で情報を共有し、それらの接続を可能にするように構成されてもよい。これらのコンポーネントは、多くの場合、一つ以上の対応するパラメータを有する。例えば、エンジンシステムは、冷却水温、エンジン速度、スロットル開度、エンジン負荷、空気流量、燃料圧力、等の一つ以上のエンジン状態に関係付けすることができる。しかしながら、症状または問題は一意的であるので、標準的な一連のパラメータのスナップショットでは、トラブルシューティングに役立たない、または詳細不十分なことがある。
スナップショットパッケージは、これらの一つ以上のパラメータのカスタマイズを可能にする。例えば、パラメータが測定される間隔を増加または減少させることができ、それによってパラメータに関する精度レベルが増す。別の例として、スナップショットパッケージは、一つ以上のパラメータをカスタマイズされた時間に測定または記録するようにすることができる。スナップショットパッケージは、一つ以上のパラメータをイベントまたはトリガーが発生したときに車両が記録するようにすることができる。また、スナップショットパッケージは、測定または記録すべき一連のカスタマイズされたパラメータを含めることができ、それによって関心がないパラメータのための記憶域を軽減する。このようにして、スナップショットは、状況に応じてスナップショットパッケージの設定を行なうことによってカスタマイズすることができる。
テレマティクスコンポーネント108またはストレージコンポーネント110は、スナップショットパッケージを受け取るかまたは格納するように構成してもよい。例えば、スナップショットパッケージは、テレマティクスチャネルを介して車両に伝送してもよい。さらに、インターフェースコンポーネント106またはオーディオコンポーネント116は、スナップショットパッケージが車両に受け取られるかまたは格納されるときに確認を行なうように構成してもよい。オーディオコンポーネント116は、スナップショットパッケージがテレマティクスコンポーネント108を介してダウンロードされたときに音を出すようにしてもよい。インターフェースコンポーネント106は、スナップショットパッケージの受け取りを確認する光や表示テキストを即時表示するようにしてもよい。車両にテレマティクスが装備されていない場合、運転者は、スナップショットパッケージを受け取るために販売店に車両を持ち込んでもよい。販売店は、外付け装置を、車両、車両のCAN120、またはインターフェースコンポーネント106に接続して、スナップショットパッケージを車両に伝送してもよい。このようにして、車両は、スナップショットパッケージを受け取るかまたは格納するように構成してもよい。
スナップショットパッケージはトリガー、スナップショットウィンドウ、一連の一つ以上のパラメータ、および(例えば、一つ以上のパラメータに付随した、またはそのコンポーネントからパラメータを記録することが可能な)一つ以上の該当コンポーネントを含んでいてもよい。トリガーは、それが満たされたときに、一つ以上のパラメータを一つ以上の該当コンポーネントから記録させる契機となる条件のことである。スナップショットウィンドウは、トリガーの前、トリガーの最中、またはトリガーの後のように、その間に一つ以上のパラメータが記録される期間またはウィンドウのことである。一つ以上の実施形態では、車両の一つ以上のパラメータから出されるデータは、継続してとびとびに測定してもよい。この例では、トリガーが発生したことを受信すると、これらの測定値に付随したデータを記録してもよい。このようにすれば、例えば、運転者が車両の問題または症状を経験するというようなトリガーが発生する前に、関心のあるイベントが発生するつど、イベントについて一つ以上のパラメータに付随したデータを記録することができる。
さらに、スナップショットパッケージは、一つ以上のパラメータについて異なるスナップショットウィンドウを含めてもよい。スナップショットパッケージは、パラメータA、B、およびCを含めてもよく、この場合にパラメータAとBは同一のスナップショットウィンドウを有し、パラメータCは異なるスナップショットウィンドウを有してもよい。一例として、スナップショットパッケージは、エンジン速度とエンジン温度を含めてもよい。いくつかのシナリオでは、エンジン速度データよりも大きい範囲またはウィンドウのエンジン温度データを記録したり調べたりすることが望ましい場合がある。ここで、スナップショットパッケージは、エンジン温度のパラメータがエンジン速度のパラメータよりも長い時間にわたって記録されるようにカスタマイズしてもよい。また、スナップショットパッケージは、一つ以上のパラメータについて記録間隔または記録頻度を含めてもよい。例えば、記録間隔や記録頻度は、該当コンポーネントから測定値が取得される頻度を指定してもよい。
一つ以上の実施形態では、スナップショットパッケージは、車両に予めプログラムしてもよい。例えば、共通して記録されるパラメータは、リクエストが無くても利用可能な、予めプログラムされたスナップショットパッケージにまとめて組み入れてもよい。予めプログラムされたスナップショットパッケージは、例えば、運転者からの履歴データに基づいて、または車両のモデルに基づいて含めてもよい。
症状について第三者に警告すると、スナップショットパッケージは、例えばオペレータまたはサーバによって、第三者が生成し、車両に送信される。このスナップショットパッケージを、車両が受け取ればよい。車両のコンポーネントは、連続して測定値を取得しているので、運転者は、症状が発生した後に手動でスナップショットを起動し、手動で起動する前の期間に問題や症状に付随したパラメータについて記録したものを捕捉してもよい。一つ以上の実施形態では、顧客サービス窓口は、車両にスナップショットパッケージを送信または伝送し、次に症状が発生したときに手動でスナップショットを起動するよう運転者に伝えればよい。例えば、顧客サービス窓口は、車両が揺れ動いたときに三秒間ステレオの電源ボタンを押したままにするよう運転者に伝えればよい。ボタンを押したまま保持する手動による起動に応答して、手動で起動する前のデータをスナップショットが含むように、ローリング方式で、または連続して測定された一連のパラメータからスナップショットを記録してもよい。
一つ以上の実施形態において、一つ以上の追加コンポーネント130または一つ以上の該当コンポーネントには、シャシーコンポーネント、エンジンコンポーネント、燃料コンポーネント、トランスミッションコンポーネント、電気コンポーネント、電源コンポーネント、充電コンポーネント、オーディオコンポーネント、アンチロックブレーキシステム(ABS)コンポーネント、全輪駆動(AWD)コンポーネント、車両安定アシスト(VSA)コンポーネントは、一つ以上のセンサ・温度コンポーネントが含まれていてもよい。これらの追加コンポーネントは、システム、ユニット、センサ、サブコンポーネント等の異なる組み合わせを含み、一つ以上のパラメータに関係付けられてもよい。一つ以上の実施形態において、これらの一つ以上のパラメータは、ローリング方式で測定されるか、またはストレージコンポーネント110に格納される。スナップショットは、一般的に、記録またはスナップパッケージによって指定され、スナップショットパッケージのスナップショットウィンドウに相当する期間に取得された、一つ以上のパラメータの記録または測定値である。このスナップショットは、スナップショットパッケージによって提供されたイベントまたはトリガーによって開始されてもよい。スナップショットが起動されると、スナップショットパッケージで指定されていないパラメータは、例えば、廃棄されるか、またはアーカイブされてもよい。換言すれば、ローリング方式で測定されたパラメータのサブセットが、スナップショットパッケージに基づいて収集または格納されてもよい。
スナップショットパッケージを受け取ると、トリガーコンポーネント112は、トリガーが発生したので一つ以上のCAN120にポーリングをかけてもよい。例えば、受け取ったスナップショットパッケージのトリガーが音声コマンドである場合、オーディオコンポーネント116は、音声コマンドを受信すると音声コマンドをCAN120に渡し、そこで音声コマンドがトリガーの発生元として認定される。別の例として、運転者が車両のギクシャク状態を経験している場合、スナップショットパッケージは、前後方向Gセンサが所定の閾値よりデルタx分大きいまたは上回る場合にスナップショットを記録するよう、トリガーが設定されていてもよい。そのようなギクシャク状態が発生すると、前後方向Gセンサを備えるシステムに接続されたCAN120は、ギクシャク状態について通知を受け、それによって関心のある、一つ以上のパラメータのスナップショットを起動してもよい。このように、トリガーコンポーネント112は、一つ以上のトリガーについて車両または一つ以上のCAN120を監視するように構成してもよい。
トリガーは、手動または自動で起動してもよい。例えば、車両の運転者が自分の車両がすぐに始動しないと伝える場合、スナップショットパッケージは、車両がイグニッションしてから二秒以内に始動しない場合は一つ以上のパラメータを自動的に記録するトリガーを含めてもよく、この場合に車両のイグニッションには一つ以上のパラメータが関係している。ここで、トリガーは、一つ以上の該当コンポーネントに関係づけられた一つ以上の条件に基づくものであってもよい。トリガーは、車両のコンポーネントに関係する統計値に基づくものであってもよい。例えば、98%の車両がイグニッションの二秒以内に始動する場合、スナップショットパッケージまたはスナップショットパッケージのトリガーは、車両が始動するのに二秒以上かかるとデータを記録するように設定すればよい。別の例として、運転者が間欠的な問題を経験している場合、スナップショットパッケージは、オーディオコンポーネント116を介した音声コマンドまたは入力コンポーネント102を介したボタン押しのような、手動のトリガーに基づいてパラメータを記録または格納するように構成してもよい。手動トリガーは、例えば、入力コンポーネント102の一連のボタンを押してそれらのスイッチを入れること、または、スイッチの入った状態の一つ以上のボタンの一つを押してそのスイッチを切ることを含めてもよい。換言すれば、トリガーは、一つ以上のユーザ入力に基づくものであってもよい。
トリガーの発生がトリガーコンポーネント112によって検出されると、スナップショットコンポーネント114は、スナップショットパッケージに従ってスナップショットを記録してもよい。例えば、スナップショットウィンドウは、トリガーの15秒前からトリガーの5秒後までデータやパラメータを記録するよう決めてもよい。これによって、スナップショットが、例えば、問題に関係する状況や症状のより全体像を捕捉することが可能になる。換言すれば、トリガーがCANを介して送信されると、車両内の一つ以上のシステム、ユニット、コンポーネント、センサ等が、トリガーに応答してデータ記録コマンドを発行するように構成してもよい。このデータ記録コマンドは、CANからパラメータ情報やデータを抜き出し、それに従ってスナップショットウィンドウ期間にスナップショットを作成するよう、ストレージコンポーネント110に指示してもよい。スナップショットコンポーネント114は、トリガーの発生に応答して、スナップショットウィンドウ、つまり時間枠内にスナップショットパッケージで指定された一つ以上のパラメータを記録するように構成してもよい。換言すれば、スナップショットコンポーネント114は、スナップショットパッケージとトリガーの発生に基づいて、スナップショットパッケージで指定されたように、一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを記録することによって、スナップショットを取得するように構成してもよい。スナップショットパッケージまたはスナップショットコンポーネント114は、一つ以上のCAN120から一つ以上のパラメータを捕捉するように構成してもよい。スナップショットは、ローリング方式で測定される一連のパラメータから取得されるので、トリガーの発生前にデータを記録もしくは捕捉することができる。一つ以上の実施形態では、スナップショットコンポーネント114は、システム100がテレマティクスコンポーネント108を介してサーバまたは第三者にスナップショットを伝送することができるので、外部診断ツールなしで一つ以上のパラメータのスナップショットを取得することができる。
また、スナップショットが記録されたことを通知してもよい。例えば、オーディオコンポーネント116は、スナップショットが記録されるとき、音を出すように構成してもよいし、またはインターフェースコンポーネント106が光や発光ダイオード(LED)を点滅したり、確認テキスト、等を表示したりする、等をしてもよい。一つ以上の実施形態では、テレマティクスコンポーネント108は、一つ以上の関係者にスナップショットが記録された、または利用可能であるという通報を送信するように構成してもよい。例えば、運転者に、スナップショットが記録されているというテキストメッセージ、電子メール、または他の通報が送信されてもよい。さらに、販売店または第三者もまた、スナップショットが記録されたことを通報されてもよい。
スナップショットコンポーネント114は、自分が取得したスナップショットを一つ以上のCAN120を介してストレージコンポーネント110に伝達することによって、ストレージコンポーネント110にスナップショットを格納してもよい。一つ以上の実施形態では、テレマティクスコンポーネント108は、例えば、サーバのような、第三者にスナップショットを伝送するように構成してもよい。換言すれば、スナップショットは、テレマティクスチャネルに基づいて伝送してもよい。さらに、テレマティクスコンポーネント108は、運転者が手動トリガーを開始した後のような、スナップショットが利用可能なときに、第三者に通知するように構成してもよい。車両にテレマティックコンポーネント108が装備されていない場合、運転者は、販売店に車を持ち込んで、外部装置を車両に接続してスナップショットを取り込んでもよい。スナップショットの解析を行ない、スナップショットに基づいて一つ以上の提案または解決策が提示されることになる。一つ以上の実施形態では、テレマティクスコンポーネント108が、第三者またはサーバから一つ以上の提案または一つ以上の解決策を受け取るように構成してもよい。それによって、運転者が販売店に車両を持ち込んだときに、販売店はトラブルシューティングの提案または問題の解決策の提示を受けてもよい。例えば、スナップショットからのデータが、車両の一つ以上のコンポーネント、システム、ユニット、または領域が疑わしいことを示し、技術者がそれらの領域に目を向けるようにしてもよい。
図2は、本発明の一つ以上の実施形態に係る、車両用スナップショットデータをカスタマイズする方法200の例示的な流れ図を示したものである。202において、スナップショットパッケージが受け取られる。例えば、スナップショットパッケージには、トリガー、スナップショットウィンドウ、一つ以上の該当コンポーネントから取得されるか、または記録される、一連の一つ以上のパラメータ、スナップショット間隔、スナップショット頻度、等が含まれる。スナップショットパッケージは、例えば、車両に関係付けられた一つ以上の症状か、または車両の運転者によって報告された症状に基づくものであればよい。一つ以上の実施形態では、スナップショットパッケージは、車両非搭載状態で、例えば、第三者サーバのような場所で構成されてもよい。204において、スナップショットは、スナップショットパッケージのトリガーの発生によって取得または捕捉される。スナップショットが取得または捕捉されると、スナップショットパッケージに含まれる一つ以上のパラメータが、一つ以上の該当コンポーネントから取得されたローリング方式の測定値から記録される。パラメータはローリング方式で記録されるので、スナップショットは、トリガーが発生する前のデータを含めることができる。 206において、スナップショットは、第三者に、例えばテレマティクスチャネルを介して伝送される。
図3は、一つ以上の実施形態に係る、車両用スナップショットデータをカスタマイズする例示的なシステム300を示したものである。システム300は、パッケージコンポーネント302と、サーバコンポーネント304と、分析コンポーネント306と、を備えている。システム300は、車両が経験している症状または問題に基づき、その車両のためにカスタマイズされたスナップショットパッケージを生成することによって、スナップショットデータをカスタマイズするように構成される。
例えば、車両100Aのような車両の運転者が、ある問題や症状を経験する場合、運転者や車両の乗員は、サーバコンポーネント304へ支援リクエストを開始、送信、または伝達してもよい。リクエストは、例えば、運転者または車両の乗員がボタンを押し下げることによって開始してもよい。その車両のテレマティクスチャンネルまたはテレマティックコンポーネント(図示せず)を介してそのサーバコンポーネント304と、車両100A、100B、100Cのような一台以上の車両310が、通信の面で連結されてもよい。サーバコンポーネント304は、一台以上の車両からリクエストを受信するように構成してもよい。リクエストは、その車両に関係付けられた一つ以上の症状を含むか。またはそれらに基づくものであればよい。一つ以上の実施形態では、サーバコンポーネント304は、車両に関係付けられた一つ以上の症状を受信するように構成されている。一例として、車両の運転者は、ノイズ、臭い、振動、異常な動き、ギクシャク、等のような症状のリストの提示を受けてもよい。この例では、運転者は、一つ以上の適切な症状を選択して、その症状をサーバコンポーネント304に送信してもよい。他の実施形態では、車両の運転者は、オペレータに一つ以上の症状を提供し、オペレータが一つ以上の症状をサーバコンポーネント304に入力または提供してもよい。
車両の一つ以上の症状が受信されると、サーバコンポーネント304は、その症状をパッケージコンポーネント302に渡してもよい。パッケージコンポーネント302は、リクエストに応答して、車両に関係付けられた一つ以上の症状に基づき車両のスナップショットパッケージを生成するように構成されてもよい。さらに、パッケージコンポーネント302は、車両の構成に基づきスナップショットパッケージを生成するように構成されてもよい。一般的に、スナップショットパッケージは、トリガーと、スナップショットウィンドウつまりスナップショットの継続時間と、車両の一つ以上の該当コンポーネントから記録される、一連の一つ以上のパラメータと、記録間隔や記録頻度のようなスナップショットデータを記録することに関係する、他のパラメータと、を含む。パッケージコンポーネント302は、車両の一つ以上の該当コンポーネントから記録する、一つ以上のトリガー、一つ以上のスナップショットウィンドウ、および一つ以上のパラメータを決定することによって、スナップショットを生成するように構成されてもよい。換言すれば、パッケージコンポーネント302は、車両のどのユニット、システム、コンポーネント、センサ、等が、どのような種類の情報を送ったり、格納したり、記録したりするのか、選択してもよい。したがって、スナップショットは、特定の症状に関連するさまざまなパラメータを含めるように設定してもよい。また、スナップショットは、一つ以上のパラメータに関する条件に応じて起動するように設定してもよい。例えば、スナップショットパッケージは、垂直Gセンサが閾値を超えたときに、スナップショットを起動するように設定してもよい。このようにすれば、パラメータがカスタマイズされて記録されるので、記憶域の使用を軽減することができる。
パッケージコンポーネント302は、一つ以上の症状を引き起こしている問題の根本的な原因に関係していると考えられる、一つ以上の該当コンポーネントの一つ以上のパラメータを記録するように、スナップショットパッケージを設定してもよい。例えば、スナップショットパッケージは、一つ以上の症状に基づいて、一つ以上のシステム、ユニット、またはCANからデータつまりパラメータを捕捉するように構成してもよい。さらに、パッケージコンポーネント302は、症状が発生する前、発生している間、または発生した後に、適切な量のデータが捕捉されるようにスナップショットウィンドウまたは記録間隔を状況に応じて設定してもよく、そしてスナップショットが起動される。一つ以上の実施形態では、スナップショットパッケージは、車両非搭載状態で構成してもよい。
一つ以上の実施形態では、パッケージコンポーネント302は、一つ以上のトリガーでスナップショットパッケージを生成してもよい。例えば、スナップショットパッケージは、手動トリガーまたは自動トリガーに基づいて、スナップショットを記録するように構成されてもよい。スナップショットは、運転者または車両の乗員が、音声コマンドや、一つ以上のボタンの組み合わせを押したり抑えたりする、等の、一つ以上のユーザ入力を行なうことによって手動で起動してもよい。これは、一つ以上の症状が発生したときに運転者が行なってもよい。また、スナップショットは、車両のセンサ、ユニット、コンポーネント、システム等によって自動的に起動されるようにしてもよい。例えば、スナップショットは、エンジン冷却水温が閾値以上であること、つまりトリガー条件をユニットが検出したときに記録されてもよい。
パッケージコンポーネント302は、スナップショットパッケージをサーバコンポーネント304に渡してもよい。一つ以上の実施形態では、サーバコンポーネント304は、例えば、車両からの支援リクエストに応答して、車両にスナップショットパッケージを伝送または送信するように構成してもよい。一つ以上の実施形態では、サーバコンポーネント304は、テレマティクスチャネルを介してスナップショットパッケージを車両のテレマティックコンポーネントに伝送するように構成してもよい。車両にテレマティクスが装備されていない場合、外部装置(図示せず)を使用して、スナップショットを車両に伝送してもよい。例えば、運転者は、販売店に自分の車を持ち込み、車両が呈する一つ以上の症状を説明し、外部装置を介してスナップショットを車両にダウンロードしてもよく、この場合に、スナップショットは、運転者が説明した一つ以上の症状にカスタマイズされた、一連の一つ以上のパラメータであってもよい。
車両がスナップショットを記録すると、その車両はスナップショットをサーバコンポーネント304に伝送するように構成してもよい。例えば、サーバコンポーネント304は、スナップショットを受け取ると、分析のためにそのスナップショットを分析コンポーネント306に送信してもよい。分析コンポーネント306は、スナップショットおよび車両の症状に基づいて、一つ以上のトラブルシューティングのヒント、一つ以上の提案、一つ以上の解決策を提供するように構成してもよい。一つ以上の実施形態において、分析コンポーネント306は、サーバコンポーネント304からスナップショットを受け取るように構成してもよく、この場合に、スナップショットは、車両の一つ以上の該当コンポーネントに付随した一連の一つ以上のパラメータを含めてもよい。
さらに、分析コンポーネント306は、一台以上の車両から収集された一つ以上のスナップショットから一つ以上の傾向を決定するように構成してもよい。例えば、車両100Aのような車両が、エンジンが激しく振動しているという症状を報告した場合、スナップショットパッケージは、車両の点火プラグ、ディストリビュータキャップ、酸素センサ、燃料タンク液位、車両の位置、等に関するパラメータを調査する目的で生成してもよい。同様に、車両100Bおよび100Cもまたエンジンの激しい振動を報告し、同様のスナップショットパッケージが生成されてもよい。車両100A、100B、および100Cから収集されたスナップショットデータが、それぞれの車両の燃料タンク液位が比較的満杯の状態のときにエンジンのミスファイアが発生していることを示している場合には、例えば、不純物で汚染されたガソリンが地元の給油所によって給油されていると判断してもよい。このように、一台以上の追加の車両に付随した一つ以上の追加のスナップショットのデータを分析して、ある傾向を決定してもよい。その傾向は、ある車両に限定されることもあるし、複数の車両に共通することもある。
さらに、分析コンポーネント306は、地理的に限られた地域、一日のある時間帯、一年のある日々、車のモデル、温度、製造元、仕様、地域的な問題、等に共通な傾向を決定してもよい。例えば、複数の車両が車のあるモデル内のユニットの故障を報告してくる場合、そのユニットに付随した、つまりそのユニットの製造元の仕様上の問題または品質上の問題を示す傾向があると決定してもよい。
図4は、一つ以上の実施形態に係る、車両用スナップショットデータをカスタマイズする方法400の例示的な流れ図を示すものである。402において、スナップショットパッケージは、車両に付随した一つ以上の症状を受信することに応答して生成される。404において、そのスナップショットパッケージが、車両に伝送される。車両の症状または車両の構成に基づいて、異なる車両に対しては異なるスナップショットパッケージが生成されてもよい。例えば、第一車両は、第二車両にはない一つ以上のコンポーネントを備えていてもよい。このことは、第二車両は、装備されていないコンポーネントに付随したパラメータは持たないであろうということを意味する。406において、スナップショットが車両から受け取られる。408において、一つ以上のスナップショットが分析される。例えば、スナップショットを分析して車両内の問題領域を決定することができる。スナップショットを分析して、地域的な傾向または温度、モデル、メーカー、季節、時刻、月日、等のような様々な因子に共通の傾向を決定することもできる。
図5は、一つ以上の実施形態に係る、車両用スナップショットデータをカスタマイズする例示的なシステム500を図示したものである。図5は、システム500が分析コンポーネント306を備えている以外は図1と同じである。図3の分析コンポーネント306のような、一つ以上のコンポーネントは、(例えば、図5に見られるように)車両搭載状態または(例えば、図3に見られるように)車両非搭載状態で実装してもよい。換言すれば、図5の分析コンポーネント306は、図3の分析コンポーネント306と同様のやりかたで構成してもよい。車両がスナップショットを取得または記録すると、テレマティクスコンポーネント108は、スナップショットを車外に伝送し、スナップショットを車外で分析してもらえばよい。一つ以上の実施態様において、図5の分析コンポーネント306は、車両搭載状態でスナップショットを分析し、運転者が経験した一つ以上の症状に関する提案をその運転者に提供してもよい。
図6は、一つ以上の実施形態に係る、診断支援をカスタマイズする例示的なシステム600を図示したものである。図6のシステム600は、インターフェースコンポーネント106と、ストレージコンポーネント110と、トリガーコンポーネント112と、スナップショットコンポーネント114と、一つ以上の該当コンポーネント134と、一つ以上の追加コンポーネント132と、一つ以上のCAN120と、を備えていてもよい。カスタマイズされた診断支援は、故障が発生したとき、車両の一つ以上の疑わしい領域を特定するのを支援し、それによって、例えば、販売店または修理工場で技術者が車両を検査するのに費やす時間量を軽減する目的で提供されてもよい。領域には、一つ以上のシステム、コンポーネント、ユニット、センサ、接続、等を含めてもよい。カスタマイズされた診断支援は、例えば、スナップショットのようなデータを、診断トラブルコード(DTC)のような不良を起こさない複数のユニット、センサ、コンポーネント、システム、等から収集または記録すること、および車両の構成に基づいて生成されてもよい。換言すれば、直接には障害に付随しない追加データ、追加情報、または追加パラメータが、トラブルシューティングを容易にするために、複数の供給元から収集してもよい。これらの追加パラメータは、車両の構成に基づいて決定してもよい。一つ以上の実施形態では、図6のシステム600の一つ以上のコンポーネントは、図1のシステム100の一つ以上のコンポーネント(例えば、該当コンポーネント)と同様に構成してもよい。
車両は、一つ以上のコンポーネント、システム、ユニット、センサ、CAN、等を含んでいてもよい。コンポーネント、等が故障または誤動作を検出すると、診断トラブルコード(DTC)がCANを介して送信されてもよい。例えば、一つ以上の該当コンポーネント134は、一つ以上のCANを介してDTCを報告してもよい。DTCがトリガーコンポーネント112またはCAN120の一つに受信されると、スナップショットコンポーネント114は、DTCと車両構成に基づき、スナップショットパッケージに従ってスナップショットを捕捉または記録してもよい。このシナリオでは、DTCは、スナップショットを記録するトリガーとして機能する。別の言い方をすれば、スナップショットはDTCで起動されてもよいし、またはトリガーはDTCを含めてもよい。スナップショットパッケージは、DTCを送信しなかった一つ以上の追加コンポーネント132から一つ以上のパラメータを捕捉または記録するように構成してもよい。スナップショットパッケージは、例えば、DTCを送信したコンポーネントのような一つ以上の該当コンポーネント134から1つ以上のパラメータを捕捉してもよい。このようにして、故障、誤動作、またはDTCに関する、相当広範囲な情報またはデータが、スナップショットによって捕捉される。
スナップショットが捕捉または記録されるとき、スナップショットは、ストレージコンポーネント110によって受け取られるかまたはその中に格納されてもよい。一つ以上の実施形態では、スナップショットは、外部装置をインターフェースコンポーネント106に接続し、それがストレージコンポーネント110から一つ以上のCAN120を介してスナップショットを読み出すことで、アクセスしてもよい。すなわち、インターフェースコンポーネント106は、スナップショットを第三者または外部装置に伝送するように構成してもよい。例えば、運転者が車両を販売店に持ち込んだときに、技術者は、インターフェースコンポーネント106を介して外部装置を車両に接続し、一つ以上のCAN120を介してストレージコンポーネント110に格納されたスナップショットにアクセスしてもよい。他の実施形態では、スナップショットは、例えばテレマティクスコンポーネント(図示せず)を介して、ネット経由で伝送してもよい。さらに、ストレージコンポーネント110は、異なるDTC用に一つ以上のスナップショットパッケージを格納するか、またはプリロードしておくように構成してもよい。
DTCは、潜在的な問題領域の問題、故障、誤動作を示し、DTCを送信した該当コンポーネントにさかのぼることが可能なので、トラブルシューティングを行なうときに、要因、トリガー、または出発点として使用することができる。多くの場合、DTCを送信した該当コンポーネントは、一つ以上のシステム、一つ以上のユニット、一つ以上のセンサ、等のような、一つ以上の追加コンポーネント132と接続され、リンクされ、共有され、重複し、共通性を有してもよい。換言すれば、車両の構成は、システム、ユニット、センサ、CAN、等の間の接続、相互作用、共通性、等を示していてもよい。一般的に、コンポーネント、システム、ユニット、センサ、接続、等は、一つ以上の領域と関係付けることができる。これらの追加コンポーネント132からの読み取り、データ、パラメータ等を使用し、一つ以上の該当コンポーネント134からのパラメータと組み合わせて、一つ以上の疑わしい領域を特定してもよい。したがって、該当コンポーネントは、DTCを送信するか、または報告するコンポーネントであってもなくてもよい。一つ以上の実施態様において、スナップショットパッケージのパラメータは、車両の構成に基づいて選択してもよい。
別の言い方をすれば、システムは、一つ以上の接続を介して相互接続された多くのコンポーネントを備えていてもよい。 DTCがそれを発生したコンポーネント(例えば、該当コンポーネント134)から受信されると、一つ以上の他のコンポーネントがDTCを発生したコンポーネントと有する関係に基づいて、根本原因の分析やトラブルシューティングを容易にする一つ以上の他のコンポーネント(例えば、追加コンポーネント132または他の該当コンポーネント)からデータやパラメータが記録されてもよい。さらに、異なるDTCには異なるスナップパッケージが使用されてもよい。つまり、スナップショットパッケージは、検出されるDTCのタイプに基づいて選択されてもよい。例えば、 電圧に関係するDTCは、電圧パラメータ等を捕捉するスナップショットの使用を起動してもよい。さらに、車両の構成をもとにして得ることができる接続に起因する他のパラメータを捕捉してもよい。これらのパラメータは、DTCおよび車両の構成に基づいて、ストレージコンポーネント110に格納またはプリロードされた一つ以上のスナップショットパッケージにあらかじめプログラムしておいてもよい。一つ以上の実施形態では、ストレージコンポーネント110またはインターフェースコンポーネント106は、車両構成を受け取るように構成してもよい。トリガーコンポーネント112によってDTCが検出されると、スナップショットコンポーネント114は、DTCおよび対応するスナップショットパッケージに基づいて、一つ以上のCAN120を介して一つ以上のパラメータのスナップショットを捕捉してもよいが、この場合にスナップショットパッケージは、車両の構成、またはDTCを発生しているコンポーネントと一つ以上の追加コンポーネントの関係に基づいて決定される。カスタマイズされた診断支援は、スナップショット、車両の構成、またはDTCに基づいて生成してもよい。
図7は、一つ以上の実施形態に係る、カスタマイズされた診断支援を提供することができる例示的なシステム700を図示したものである。図7のシステム700は、一つ以上のコンポーネント、ユニット、接続、センサを備えていてもよい。例えば、電源702は、接続708を介してヒューズボックス710に接続されている。センサX 740、ユニットA 720、ユニットB 730は、それぞれヒューズボックス710への接続742、712、714を介して電力が供給されている。また、ユニットA 720は第一グラウンド750に接続され、ユニットBは第二グラウンド760に接続されている。センサX 740は、接続726を介してユニットA 720と第一グラウンド750を共有している。センサX 740は、第一グラウンド750に対するグラウンド値をユニットA 720およびユニットB 730にそれぞれ接続746および744を介して報告するように構成されている。換言すれば、ユニットA 720およびユニットB 730は、センサX 740からセンサ値を受信することができ、この場合にセンサ値は、例えば、正常、限界、または不良であってもよい。
ユニットA 720のような、システム700に付随したコンポーネントが、 電圧関連のDTCを報告すると、一つ以上のパラメータのスナップショットが捕捉されてもよい。例として、ユニットA 720は、読取値が期待した12ボルトではなく9ボルトであることを報告するとしよう。DTCが電圧に関係しているので、電気関連パラメータの対応するスナップショットパッケージが取得されればよい。ユニットA 720およびユニットB 730は、両方ともヒューズボックス710を介して12V電源702に接続されているので、両方とも12ボルトを報告すべきである。そのうえ、ここではシステム電圧が12ボルトであるという理由もある。ユニットA 720が9ボルトを報告しているので、電気関連のスナップショットデータが、システム700の一つ以上のコンポーネント、システム、ユニット、センサ、等について捕捉されてもよい。この例では、トラブルシューティングを容易にするために、ユニットA 720、ユニットB 730、およびセンサX 740からスナップショットデータ、測定値、またはパラメータを捕捉してもよい。一つ以上の実施形態では、プリロードされたスナップショットパッケージは、例えば、トリガーコンポーネントによってDTCが検出されると、ユニットB730の電圧を捕捉するように構成してもよい。ユニットB 730が電圧読取値9ボルトを有している、またはユニットB 730のパラメータが、ユニットBは9ボルトを受電していることを示しているシナリオでは、領域710Aが疑わしい領域として特定されてもよく、その理由は、ヒューズボックス710または電源702に障害があると、ユニットB 730がユニットA 720と「悪い」電圧読取値またはパラメータを共有する結果につながるからである。逆に、ユニットB 730が読取値12ボルトを有している、またはユニットB 730のパラメータが、ユニットBは12ボルトを受電していることを示しているシナリオでは、領域710Aは、同様の理由により、疑わしくないと特定してもよい。
さらに、スナップショットパッケージは、センサX 740のセンサ値に関してユニットB 730からセンサ状態パラメータを捕捉するように設定してもよい。ユニットB 730のセンサ状態パラメータが限界または不良であるシナリオでは、第一グラウンド750に相当する領域750Aが疑わしい領域として特定されるが、その理由は、センサX 740がセンサ状態をユニットB 730に報告し、ユニットA 720およびセンサX 740が接続722および726を介して第一グラウンド750を共有するように構成されているためである。また、非常に起こりにくいことではあるが、ユニットA 720およびセンサX 740の両方に障害がある、または接続722および726に障害がある可能性もあり得る。これらの可能性は、領域750Aよりも疑わしい可能性が低いので、低いランクとするか、またはそのような表示をしてもよい。このように、車両構成の接続部722と726を使用して、スナップショットパッケージとして記録するパラメータを決定してもよい。
ユニットB 730のセンサ状態パラメータが正常または所望の範囲にあるシナリオでは、第一グラウンド750に相当する領域750Aは疑わしくない特定されるが、その理由は、センサX 740がユニットB 730に報告し、ユニットA 720およびセンサX 740が第一グラウンド750を共有するように構成されているためである。この場合、第一グラウンド750に障害がある場合、センサX 740がユニットB 730に正常値を報告する可能性は低いであろう。したがって、一以上の実施態様において、領域750Aは、診断支援として考慮する対象から除外してもよいと思われる。他の実施形態では、領域750Aは、疑わしい領域としての可能性が低いとランク付けしてもよい。ユニットB 730が正常な電圧値を示し、領域710AがユニットA 720およびユニットB 730に接続されているので、領域710Aは、疑わしくない領域であると印を付けて、トラブルシューティングの考慮対象から除外してもよい。このシナリオでは、疑わしい領域として、ヒューズボックス710からユニットA 720への接続712、ユニットA 720から第一グラウンド750への接続722、およびユニットA 720を含むと決定してもよい。
図8は、一つ以上の実施形態に係る、診断支援をカスタマイズする方法800の例示的な流れ図を示すものである。802で、車両構成を受け取ってもよい。その構成は、レイアウトや車両の構造を含んでいてもよい。例えば、車両は、一つ以上のコンポーネントと、一つ以上のシステムと、一つ以上のユニットと、一つ以上の接続と、一つ以上のCANと、一つ以上のセンサを備えていてもよい。これらのコンポーネントは、トラブルシューティングの際に一つ以上の領域とグループ化され、指定され、または関係付けられてもよい。領域には、一つ以上のコンポーネント、システム、ユニット、センサ、CAN、機能、等を含めてもよい。例えば、領域は、コンポーネントまたはセンサからの正常、限界、または他の読取値に基づいて、疑わしい、疑わしくない、または未知として分類してもよい。車両構成は、一つ以上の共有接続、共通のユニット、重複、共通性、等を示してもよい。これらの解釈をトラブルシューティングの際に利用し、潜在的に不要なまたは疑わしくない領域を考慮の対象から除外することによって、技術者が検査する領域の数を減らしてもよい。
一つ以上の実施形態において、一つ以上のスナップショットパッケージは、車両に、例えば車両のストレージコンポーネントに、プリロードしておいてもよく、この場合に、スナップショットパッケージは、車両の構成に基づくものとし、DTCのタイプに基づいてスナップショットを捕捉するように構成してもよい。例えば、電圧関連のDTCは第一スナップショットパッケージを使用してスナップショットの捕捉を起動し、別タイプのDTCは第二スナップショットパッケージを使用して捕捉すべきスナップショットを起動するなどしてもよいが、その理由は、異なるDTCは異なる障害基準に基づいているためである。一つ以上の実施形態では、スナップショットパッケージには、トリガー、一つ以上の該当コンポーネントから録音される一つ以上のパラメータ、およびスナップショットウィンドウを含めてもよい。トリガーは、DTCまたはパラメータに関係する条件であってもよい。これらのスナップショットパッケージは、車両の構成、レイアウト、または構造に基づいて決定またはあらかじめプログラムしておけばよい。一例として、車両構成は、一つ以上の共有接続、一つ以上のコンポーネントの重複、一つ以上のコンポーネントの関係付け、一つ以上のコンポーネントの関係、またはそれらの任意の組み合わせを示すものであってもよい。換言すれば、スナップショットパッケージとして記録されるパラメータやデータは、故障や誤動作を報告するユニットまたはコンポーネントに付随したユニット、コンポーネント、等であってもよい。スナップショットパッケージは、DTC、DTCのタイプ、DTCに付随した一つ以上の基準、潜在的なまたは疑わしい問題、等に基づいて、スナップショットの捕捉を起動するように構成してもよい。
804において、例えば、DTCのようなトリガーを受信してもよい。トリガーまたはDTCは、トリガーコンポーネントまたはCANが受信してもよい。806において、スナップショットが取得されてもよい。例えば、スナップショットは、トリガーに応答して取得するものとし、車両構成に基づくものであってもよい。スナップショットを取得することは、車両の一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを記録することを含み、スナップショットパッケージに基づいて決定される。スナップショットパッケージは、一つ以上の付随したシステム、ユニット、コンポーネント、センサ等から一つ以上のパラメータを含むスナップショットを捕捉するように構成してもよい。コンポーネントは、車両構成に基づいて、他のコンポーネントに付随したものであると決定されてもよい。例えば、第一コンポーネントは、第二コンポーネントとグラウンドを共有する場合、第二コンポーネントに付随していると言える。換言すれば、スナップショットの一つ以上のパラメータは、スナップショットパッケージ生成中に車両構成に基づいて選択してもよい。このようにして、スナップショットのデータまたはパラメータは、必ずしも障害があり、故障し、DTCを報告するとは限らない複数のシステム、ユニット、コンポーネント等から記録または捕捉してもよい。808において、スナップショットは第三者に伝送されてもよい。
図9は、一つ以上の実施形態に係る、診断支援をカスタマイズする例示的なシステム900を図示したものである。システム900は、診断支援ライブラリ902、診断コンポーネント904または分析コンポーネント306を備えていてもよい。システム900は、例えば、車両100Aのような一台以上の車両910とインターフェースしてもよい。図9は、図7のシステム700を参照して説明してもよい。例として、車両100Aは、図7のシステム700を備えるように構成してもよい。この例では、車両100Aは、ユニットA 720、ユニットB 730、電源702、およびセンサX 740からパラメータを記録するスナップショットパッケージであらかじめプログラムしておいてもよい。スナップショットパッケージは、電圧つまり電気系統関連のDTCが受信されると起動するように構成してもよい。また、スナップショットパッケージは、継続時間中つまりスナップショットウィンドウ内に一つ以上のパラメータを記録または捕捉するように構成してもよい。 ここで、電圧関連DTCを車両100AのCANが受信すると、スナップショットを取得してもよい。例えば、このスナップショットは、システム電圧が12ボルトであるという決定、ユニットB 730の読取値12ボルト、ユニットA 720の読取値9ボルト、およびグラウンドが正常値であるとユニットB 730に報告するセンサX 740の読取値を含んでいてもよい。
電圧関連DTCに付随したスナップショットは、車両100Aのストレージコンポーネントに格納され、一つ以上のCANを介してアクセスしてもよい。一つ以上の実施態様において、診断コンポーネント904は、例えば、インターフェースコンポーネントまたはテレマティクスコンポーネントを介して車両100Aからスナップショットを受け取るように構成されてもよい。さらに、診断コンポーネント904は、車両100Aの構成を受け取ってもよい。車両100Aの構成は、車両100Aによって送信されるスナップショットに含めてもよいし、または診断支援ライブラリ902から受け取ってもよい。この情報を使用して、診断コンポーネント904が受け取ったスナップショットを起動したDTCに対して、車両100Aの根本原因分析、診断支援、またはトラブルシューティングを容易にしてもよい。
分析コンポーネント306は、スナップショットおよび車両100Aの構成に基づいて、カスタム診断支援を生成するように構成してもよい。これが意味することは、このカスタム診断支援は、例えば、あるイベント、ある故障、スナップショットを起動したDTCのような、あるDTCに固有のものであってもよいということである。分析コンポーネント306は、診断コンポーネント904、車両100A、または車両100Aのインターフェースコンポーネントからスナップショットを受け取ってもよい。この例では、図7を参照すると、このスナップショットは、システム電圧が12ボルトであるという決定、ユニットB 730の読取値12ボルト、ユニットA 720の読取値9ボルト、およびグラウンドが正常値であるとユニットB 730に報告するセンサX 740の読取値を含んでいてもよい。このシナリオのスナップショットは、図7のシステム700に対する電圧関連DTCによって起動されたものである。
分析コンポーネント306は、システム700の構成(例えば、診断支援ライブラリ902、診断コンポーネント904、車両100Aから受け取ってもよいし、車両100Aのストレージコンポーネントに格納される、等であってもよい)を分析することによって、システム700に付随した一つ以上の領域を特定するように構成してもよい。ここで、システム700は、電源702、ヒューズボックス710、ユニットA 720、ユニットB 730、センサX 740、第一グラウンド750、第二グラウンド760、およびそれらの間の一つ以上の接続、等のようなコンポーネントを備えていてもよい。領域は、一つ以上のコンポーネントをグループ化したものであってもよい。換言すれば、領域とは、車両の一つ以上の該当コンポーネント、一つ以上の追加コンポーネント、一つ以上のシステム、一つ以上のユニット、一つ以上のセンサ、一つ以上の接続、または一つ以上のコントローラエリアネットワーク(CAN)に付随していてもよい。別の言い方をすれば、DTCのトラブルシューティングは、 DTCによって起動されるスナップショットデータを分析することと、それに従って車両構成を一つ以上の区画またはセグメントに分割することと、を含めてもよい。
分析コンポーネント306は、一連の一つ以上の診断支援提案を診断支援ライブラリ902から受け取るように構成してもよい。例えば、一つ以上の診断支援提案は、診断コンポーネント904が受け取ったスナップショットを起動したDTCに基づいて行なってもよい。換言すれば、車両にDTCが発生すると、DTCに応答して車両からスナップショットが取得されるが、この場合、スナップショットのパラメータは車両構成に基づいて決定されてもよい。このスナップショットを診断コンポーネント904が受け取ると、分析コンポーネント306は、スナップショットに基づいて診断支援ライブラリから 、DTCまたは車両100Aに付随したDTCのタイプを示すことが可能な、診断支援提案を引き出すことができる。これらの診断支援提案は、DTCのトラブルシューティングを行なうに当たって考慮すべき一つ以上の領域に関係していてもよい。例えば、領域は、必ずしもDTCを発生、送信、または伝送したとは限らない、一つ以上のコンポーネント、一つ以上のシステム、一つ以上のユニット、一つ以上のセンサ、一つ以上の接続、または一つ以上のCAN、等を含んでいてもよい。これは、これらの領域が、一つ以上の接続、関係、リンク、等を介してDTCを発生したコンポーネントにつながっていてもよいことを意味している。一例として、診断支援提案は、システム700において、電源702、ヒューズボックス710、ユニットA 720、ユニットB 730、第一グラウンド750、第二グラウンド760、センサX 740、およびそれぞれの接続を検査する指示を含めてもよい。しかし、分析コンポーネント306は、検査するコンポーネントの数を軽減するように、診断支援指示をカスタマイズしてもよい。さらに、分析コンポーネント306は、故障の可能性に基づいて、一つ以上の診断支援指示をランク付けしてもよい。
分析コンポーネント306は、スナップショットのデータと車両100Aのような車両の構成に基づいて、一つ以上の領域、コンポーネント、システム、ユニット、センサ、接続、等を、疑わしい、疑わしくない、正常、限界、未知、等に分類してもよい。例えば、領域710Aは、ユニットB 730が12ボルトの読取値を有し、ヒューズボックス710がユニットA 720とユニットB 730で共有されているので、疑わしくないとして分類してもよい。ヒューズボックス710の上にあるコンポーネントは、ユニットB 730からの電圧読取値が正常なので、領域710Aに含めてもよい。同様に、領域750Aは、センサX 740に付随したセンサ状態(例えば、接続744によってユニットB 730に提供される)が正常なので、疑わしくないとして分類してもよい。
一つ以上の実施形態では、接続712、接続722、およびユニットA 720は、ひとつの領域にグループ化し、710Aが疑わしくなく750Aが疑わしくないので、疑わしい領域として分類してもよい。この目的のために、分析コンポーネント306は、診断支援から疑わしくない領域を除外するように構成してもよい。このようにして、一つ以上の疑わしい領域または問題領域を特定し、疑わしくない領域は、フィルタにかけて考慮の対象から除外し、それによって技術者がDTCから生じる問題を診断するために検討すべきコンポーネントの数を削減してもよい。例えば、疑わしくないとして分類された診断支援提案のような一つ以上の診断支援提案を考慮の対象から除外することによって、診断支援提案のサブセットを決定してもよい。換言すれば、サブセットは、例えば、一つ以上の領域またはコンポーネントの分類に基づいて提供してもよい。一つ以上の実施形態では、診断支援提案は、疑わしいとして分類された一つ以上の領域を検査し、故障の可能性または診断支援ライブラリ902内に蓄積された履歴データに基づいてランク付けする指示を含めてもよい。
また、分析コンポーネント306は、スナップショットからの一つ以上のパラメータのサマリを含むイベント報告書を生成するように構成してもよい。さらに、分析コンポーネント306は、車両に付随した修理履歴を相互参照して、診断支援提案をランク付けし、フィルタにかけ、除外し、またはカスタム診断支援に追加するように構成してもよい。一つ以上の実施形態において、分析コンポーネント306は、図9に示すように、車両100Aに非搭載状態でもよい。他の実施形態では、分析コンポーネント306は、図11に記載されるように、車両100Aに搭載されていてもよい。
図10は、一つ以上の実施形態に係る、診断支援をカスタマイズする方法1000の例示的な流れ図を示したものである。1002において、スナップショットは、例えば車両からテレマティクスチャネルまたは車両のインターフェースを介して受け取ってもよい。1004において、一つ以上の領域を特定してもよい。その領域は、車両でDTCを発生したコンポーネントに付随した、疑わしい可能性のある領域であると言える。例えば、領域には、一つ以上のシステム、コンポーネント、CAN、ユニット、センサ、接続、等が含まれていてもよい。1006において、一連の一つ以上の診断支援提案を受け取ってもよい。診断支援提案は、一つ以上の領域、疑わしい可能性のある領域、システム、コンポーネント、ユニット、センサ、CAN、接続、等に相関または対応してもよい。1008において、一つ以上の領域が分類されてもよい。これらの領域は、1002で受け取られたスナップショットおよび車両構成に基づいて分類されてもよい。1010において、診断支援提案のサブセットが、領域の分類に基づいて提供されてもよい。換言すれば、このサブセットは、疑わしくない領域を考慮の対象から除外することによって決定してもよい。
図11は、一つ以上の実施形態に係る、診断支援をカスタマイズする例示的システム1100を図示したものである。図11は、図11のシステム1100が分析コンポーネント306を車両に搭載していて、図9に図示したような車両非搭載型ではないことを除けば、図6と同じである。図11の分析コンポーネント306は、図9の分析コンポーネントと同じように構成してもよい。例えば、分析コンポーネント306は、スナップショットコンポーネント114によって取得されたスナップショットに基づいてカスタム診断支援を生成するように構成されてもよい。さらに、分析コンポーネント306は、スナップショットの一つ以上のパラメータの要約を含むイベント報告書を生成するように構成されてもよい。
図12は、一つ以上の実施形態に係る、運転分析を提供する例示的システム1200を図示したものである。システム1200は、入力コンポーネント102と、同意コンポーネント104と、インターフェースコンポーネント106と、テレマティクスコンポーネント108と、ストレージコンポーネント110と、トリガーコンポーネント112と、スナップショットコンポーネント114と、一つ以上の該当コンポーネント134と、一つ以上の追加コンポーネント132と、一つ以上のCAN120と、提案コンポーネント1206と、を備えていてもよい。運転分析を提供するシステム1200は、車両の損耗を軽減する一つ以上の提案を車両の運転者に提供するように構成してもよい。
一つ以上の実施形態によれば、提案は、さまざまな方法で提供してもよい。例えば、運転者は、「なぜ私のタイヤはこんなに早くすり減るのか」または「私はタイヤに関して助けが必要である」と尋ねることによって、音声コマンドまたは支援要求を発生してもよい。入力コンポーネント102は、音声コマンドを受信し、その音声コマンドを一つ以上のCAN120を介してテレマティクスコンポーネント108に送ってもよく、テレマティクスコンポーネント108は音声コマンドを第三者またはサーバのような外部に送信し、そこで運転者は運転分析プログラムに登録されるべきであると決定されてもよい。これに応答して、同意コンポーネント104は、例えば表示または音声プロンプトを介して、車両の運転者に運転分析プログラムに登録することを促すように構成してもよい。
運転分析プログラムは、スナップショットコンポーネント114およびトリガーコンポーネント112を利用して、運転者の運転習性を追跡してもよい。これらの運転習性を分析または使用して車両の損耗を軽減する提案を提供してもよい。運転習性は、一般的に、運転者の一つ以上の運転動作を含むものである。例えば、運転動作とは、急ブレーキ、急加速、急カーブ、等のことである。運転動作は、対応するセンサが閾値を超える原因となる、運転者が行なう動作と関係付けることができる。一例として、急加速は、閾値を超える前後方向Gセンサの読取値に関係付けしてもよい。
一つ以上の実施形態では、同意コンポーネント104は、一つ以上の観測される運転習性、運転パターン、または運転者の運転動作に基づいて、車両の運転者に運転分析プログラムに登録または利用することを促すように構成してもよい。換言すれば、同意コンポーネント104は、スナップショットデータまたはトレッド深さ、等のような強引な運転を示す特徴に基づいて、登録を促すように構成してもよい。つまり、車両のタイヤがこのままのペースで行くと推奨よりも早く摩耗することが観察された場合、同意コンポーネント104は、車両の運転者に運転分析プログラムに登録するよう促してもよい。他の実施形態では、運転者は、例えばトレッド深さが低いことを技術者が観測したときに、販売店で登録するように促されることもある。同意コンポーネント104は、インターフェースコンポーネント106を利用して運転者に登録することを促すメッセージを表示し、運転者に同意を促してもよい。例えば、インターフェースコンポーネントは、「あなたが運転しているペースだと、平均的な運転者よりも千マイル(約1600キロメートル)も早くオイル交換が必要になることを知っていますか?運転の提案や分析のために運転分析プログラムに登録するには、今すぐラジオの電源ボタンを押し続けてください。」というようなスクロール文字を表示するように構成してもよい。これに応答して、運転者は、入力コンポーネント102を介して選択をするか(例えば、電源ボタンを押し続ける)、音声コマンドで「受諾します」または「私を登録してください」と(例えば、図示していないオーディオコンポーネントを介して)応答することで、運転分析プログラムに登録してもよい。入力コンポーネント102は、運転者からの応答を同意コンポーネント104またはテレマティクスコンポーネント108に渡すことで、応答または選択に基づいて運転者を登録する(または登録しない)ように構成してもよい。
ストレージコンポーネント110は、運転分析のために一つ以上のスナップショットパッケージを受け取るか、格納するように構成してもよい。一つ以上の実施形態では、運転分析スナップショットパッケージは、ストレージコンポーネント110内にプリロードするか、またはあらかじめプログラムしておけばよい。スナップショットのパラメータは、一般的に、一つ以上の該当コンポーネントから測定してもよい。スナップショットパッケージは、例えば、偏揺れ率(ヨーレート)、横方向Gセンサ、前後方向Gセンサ、舵角、速度、加速度、減速度、垂直方向Gセンサ、等のパラメータの閾値を超過したときに、車両の損耗に付随したデータを捕捉するように構成されたトリガーを含めてもよい。同様に、スナップショットパッケージの一つ以上のパラメータは、運転者の運転パターンを示すことができて、偏揺れ率、横方向Gセンサ、前後方向Gセンサ、舵角、速度、加速度、減速度、垂直方向Gセンサ、等のような損耗パラメータを含んでいてもよい。一つ以上の実施形態では、スナップショットパッケージは、車両に付随した全地球測位システム(GPS)データを捕捉するように構成してもよい。このGPSデータを使用して、車両の損耗に付随した運転動作をいつ、どこで、行なうのかという予測を容易にすることができる。
一つ以上の実施形態では、スナップショットパッケージは、車両には搭載せずにカスタマイズまたは生成され、テレマティクスコンポーネント108が受け取ってもよい。これらの実施形態では、スナップショットパッケージは、運転者にとって関心のある属性またはコンポーネントに基づいて生成されてもよい。例えば、運転者が「私のタイヤの摩耗を監視してください」と要求した場合、入力コンポーネント102は、この要求を受信すると、一つ以上のCAN120を介して同意コンポーネント104またはテレマティクスコンポーネント108に渡し、第三者からテレマティクスコンポーネント108を介してスナップショットパッケージを受け取ってもよい。ここで、スナップショットパッケージは、タイヤの摩耗に関係または付随した一つ以上のパラメータを捕捉するように構成してもよい。例えば、スナップショットパッケージは、加速度の読取値、横方向Gセンサ読取値、操舵角、偏揺れ率、等を含めてもよい。一つ以上の実施形態では、スナップショットパッケージは、より広範な、分析すべき一連のデータを収集するように、ある条件に基づいて起動またはある時間間隔に基づいて起動するように構成してもよい。これで、時間と対比したパラメータの分析が可能になる。例えば、運転者が運転中に、スナップショットデータを収集することにより、運転者は、朝は通勤のために急いで、夕方帰宅するときは比較的ゆっくりと運転するということが判断できる。このシナリオでは、提案コンポーネント1206は、運転者が急がなくても済むように10分早く家を出てタイヤの摩耗を軽減することを提案してもよい。したがって、提案コンポーネント1206は、ゆっくりと運転することに直接には関係しない提案を提供するように構成してもよい。この例では、その提案は、例えば、交通量または仕事のプレッシャーによる、運転者に付随した心配の度合いに基づいてもよい。他の実施形態では、提案コンポーネント1206は、運転者が減速するか急ではない旋回をするよう提案してもよい。
トリガーコンポーネント112は、ストレージコンポーネント110によって格納されたスナップショットパッケージのトリガーが発生するかについて一つ以上のCAN120を監視するように構成してもよい。トリガーコンポーネント112がトリガーの発生を検出すると、スナップショットコンポーネント114は、該当コンポーネント134または追加コンポーネント132がスナップショットパッケージに従って一つ以上のパラメータを捕捉または記録するように、一つ以上のCAN120に共通にデータ記録コマンドを出してもよい。得られたスナップショットは、ストレージコンポーネント110に格納してもよい。
テレマティクスコンポーネント108は、例えば、テレマティクスチャネルを経由して、第三者にスナップショットを伝送するように構成してもよい。スナップショットは、伝送目的でストレージコンポーネント110から一つ以上のCAN120を介してテレマティクスコンポーネント108に渡してもよい。第三者は、スナップショットを車両非搭載状態で分析し、一つ以上の運転分析提案を生成し、車両に伝送してもよい。テレマティクスコンポーネント108は、第三者から一つ以上の運転分析提案を受け取るように構成してもよい。
提案コンポーネント1206は、損耗に関係する提案や分析を運転者に提供するように構成してもよい。換言すれば、その提案や分析で、運転者はなぜ自分の車両の部品が現在の摩耗速度で摩耗するのか理解することができる。運転分析提案または分析は、スナップショットコンポーネント114が取得したスナップショットに基づいて提供してもよい。これらの提案がなされることで、燃費、タイヤの摩耗、ブレーキ摩耗、エンジン摩耗、ロータおよびパッドの磨耗、等を改善することができる。一つ以上の実施形態では、提案コンポーネント1206は、運転者の動作が車両や車両の部品損耗に悪影響を与えると決定されたときに、インターフェースコンポーネント106を利用して、運転者に警告するためにスクロール文字を表示するか、光またはLEDを点滅してもよい。
一つ以上の実施形態において、提案コンポーネント1206は、運転者の一つ以上の運転パターンを示す報告書を生成するように構成してもよい。例えば、その報告書は、運転者に付随した一つ以上の運転パターンまたは運転動作のサマリであってもよい。運転者が交差点の赤信号で停止する前にしばしば不必要に加速する場合は、提案コンポーネント1206は、このパターンに気付き、それに応じて提案を提供してもよい。例えば、運転分析提案は、テレマティクスコンポーネント108からのGPSデータおよびスナップショットからの運転パターンに基づいて、信号機のある交差点が近づくと運転者に急加速をしないよう指示してもよい。また、運転者が、特定の時間帯、特定の曜日、特定の季節、等により急なブレーキをかける場合、提案コンポーネント1206は、制動パターンに気付いてもよい。また、運転パターンは、地域特有である可能性がある。例えば、運転者は、ホーム領域または精通した領域からある半径内ではより強引に運転する可能性がある。このように、提案コンポーネント1206は、運転者の運転パターンを決定するように構成してもよい。
さらに、これらの運転パターンは、報告書つまり運転報告書で運転者に報告してもよい。運転報告書は、サマリ、または運転者に付随した詳細内容、パターン、傾向、統計値、等の集合であってもよい。例えば、運転報告書は、平均速度、急ブレーキの回数、変えた方がよい習性(例えば、赤信号で急加速すること)、運転スタイル、燃費、等を含んでいてもよい。一つ以上の実施形態では、提案コンポーネント1206は、運転者に対する運転報告カードを作成するように構成してもよい。例えば、運転者は、燃費に関しては車がガソリンと電気のハイブリッドであるため良い得点かもしれないが、例えばタイヤの摩耗に関しては運転者があまりにも急ハンドルを切るので、別の分野では悪い得点かもしれない。一つ以上の実施形態では、運転報告カードは、運転分析プログラムに参加している一人以上の他の運転者に対して該運転者をランク付けしてもよい。
一つ以上の実施形態では、提案コンポーネント1206は、スナップショット、運転報告書、または運転報告書カードに基づいて、自動車保険の適用範囲の異なる階層を示唆するように構成してもよい。スナップショットは、事実上車両によって収集された生データであってもよいが、運転報告書は、所定期間の運転パターンまたは運転動作のサマリであってもよい。一例として、提案コンポーネント1206は、複数の急ハンドル、急ブレーキ、急加速、等に付随した強引な運転者に、より高い適用範囲制限(の保険)を提案するように構成してもよい。
さらに、提案コンポーネント1206は、自分の運転習性または運転動作を改善する方法についての提案を運転者に指導するように構成してもよい。提案コンポーネント1206は、オーディオプロンプトまたは表示に基づいて一つ以上の運転分析提案を提示するように構成してもよい。例えば、提案コンポーネント1206は、オーディオコンポーネントとインターフェースして、運転者があまりにも急加速したときに音を出すようにしてもよい。一つ以上の実施形態では、オーディオプロンプトは、例えば「時速Xマイルまで速度を下げてください」というようなメッセージを含めてもよい。さらに、提案コンポーネント1206は、テレマティクスコンポーネント108と対になって、運転の最中に運転者にリアルタイムで提案を提供してもよい。例えば、提案コンポーネント1206は、運転者が車両の部品の寿命を縮めることに関係付けることができるような行動を起こしたことを、例えば「そのハンドルの切り方は急すぎました、次回は時速10マイル(約16キロメートル)を試してください」とか「このスピードでハンドルを切り続けると、タイヤを10万マイル(約16万キロメートル)ではなく8万マイル(約13万キロメートル)で交換する必要があります」と運転者に警告するように構成してもよい 。
さらに、提案コンポーネント1206は、運転分析提案を車両の一つ以上の部品の保守に関係するように構成してもよい。例えば、提案コンポーネント1206は、エンジンチェック警告灯を車両部品の寿命に関するコメントで補完するように構成してもよい。例えば、タイヤの摩耗に関係するエンジンチェック警告灯が点いた場合、提案コンポーネント1206は、「これはあなたの運転習性に起因しているので、すぐに、または5万マイル(8万キロメートル)前後でタイヤを交換してください。次のタイヤ一式の寿命を延ばしたい場合は、運転分析プログラムに登録し状況に応じて指示にしたがってください。」などと、運転者に提案を提供してもよい。
一つ以上の実施形態において、提案コンポーネント1206は、テレマティクス・コンポーネント108が提供する提案ルートまたは予測ルートに基づき先行して提案を提供するように構成してもよい。例えば、運転者がGPSユニットに目的地を入力した場合、テレマティクスコンポーネント108は、車両の現在位置から目的地までのルートを計算してもよい。ルートに沿って進み、曲がり角が近づいてくると、提案コンポーネント1206は、車両の損耗に悪影響を与える可能性がある、潜在的な、予期される、または予想される、運転者の動作に先行して運転分析提案を提供するように構成してもよい。換言すれば、運転者が急ハンドルを切る前歴を持つ場合、提案コンポーネント1206は、テレマティクスコンポーネント108とインターフェースして、一つ以上の潜在的に問題のある運転領域(例えば、ハンドルの切り方)を決定し、運転者が一つ以上の潜在的に問題のある運転領域に達する前に運転者に運転分析提案を提供してもよい。ここで、運転者が曲がり角に近づいている場合(例えば、それは100ヤード(約91メートル)先という閾値距離である)、提案コンポーネント1206は「メインストリートに右折する前に、時速10マイル(約16キロメートル)まで速度を落として下さい」 という警告を発するように構成してもよい。別の言い方をすれば、提案コンポーネント1206は、運転パターンや運転者からのスナップショットデータに基づいて運転者の動作を予測または予期し、運転者が予測される動作を緩和するなどして車両の損耗を軽減することができるように、事前に運転者に予防警告を発するように構成してもよい。このように、提案コンポーネントは、運転者の一つ以上の運転動作を予測するように構成してもよい。
さらに、位相幾何学的データを使用して運転者の動作を予測してもよい。例えば、曲がり角が急な丘のふもとに位置していた場合、提案コンポーネント1206は、運転者があまりにも急角度でまたは急速にハンドルを切ると予測してもよい。一つ以上の実施形態において、提案コンポーネント1206は、位相幾何学的データ、運転者の運転パターン、またはスナップショットデータ、等に基づいて一つ以上の運転分析提案を提供するように構成してもよい。例えば、提案コンポーネント1206は、運転者が丘のふもとでハンドルを切ることによるタイヤの摩耗を軽減するために、丘の上で低速ギアにシフトダウンすることを提案してもよい。このように、車両の運転者の予測される運転動作に基づいて、運転者に一つ以上の運転分析提案を提示し、それによって運転者に損耗を軽減したり、燃費を改善したりする、等を指導してもよい。
図13は、一つ以上の実施形態に係る、運転分析を提供する方法1300の例示的な流れ図を示したものである。1302において、一つ以上のパラメータのスナップショットを車両の一つ以上の該当コンポーネントから記録してもよい。スナップショットの一つ以上のパラメータは、車両の損耗または運転者の運転パターンに関係していてもよい。そのスナップショットは、トリガーに基づいて捕捉されるか、または継続してとびとびに記録するように設定してもよい。1304において、スナップショットは、例えば、テレマティクスチャネルを介するなどして、第三者に伝送してもよい。第三者は、スナップショットを分析して、一つ以上の運転パターンまたは運転者の一つ以上の運転動作を決定してもよい。さらに、第三者は、一つ以上の運転分析提案を生成し、その一つ以上の運転分析提案を車両に伝送してもよい。1306において、その一つ以上の運転分析提案は、例えばテレマティクスチャネルを介して受け取ってもよい。1308において、その一つ以上の運転分析提案を運転者に提示してもよい。運転分析提案は、警報、音声プロンプト、表示、点滅光、報告書、文字、電子メール、等に基づいて提示してもよい。
図14は、一つ以上の実施形態に係る、運転分析を提供する例示的なシステム1400を図示したものである。システム1400は、運転データベース1402と、サーバコンポーネント304と、分析コンポーネント306と、を備えていてもよい。一つ以上の実施形態では、システム1400は、一台以上の車両1410から一つ以上のスナップショットを受け取り、それぞれの車両1410のために運転分析提案を生成するように構成してもよい。一つ以上の実施形態において、パッケージコンポーネント(図示せず)は、運転者が起こした(例えば、燃費、タイヤの摩耗、ブレーキの摩耗、等の)リクエストに基づいてスナップショットパッケージをカスタマイズまたは生成するように構成してもよい。サーバコンポーネント304または外部装置(図示せず)は、スナップショット・パッケージを一台以上の車両1410に伝送してもよい。他の実施形態では、車両100Aのような車両に、一つ以上のスナップショットパッケージをプリロードするか、またはあらかじめプログラムしておいてもよい。
サーバコンポーネント304は、スナップショットを受け取るように構成してもよく、この場合に、スナップショットは、車両の一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを含んでいる。スナップショットは、今後の参考のため、または履歴データベースを作成するため、運転データベース1402に格納してもよい。このようにして、複数の車両にわたってまたは複数の領域にわたって傾向を分析してもよい。例えば、東海岸の運転者は、中西部の運転者よりも、全体的に、より強引に運転する可能性がある。このように、運転分析提案は領域によって調整してもよい。例として、ニューヨークの運転者は、交通の混雑によるタイヤ摩耗という点ではより強引であっても、燃費に関心を持っているかもしれない。したがって、運転分析提案は地域ごとに提示したりフィルタをかけたりしてもよい。
一つ以上の実施形態においては、分析コンポーネント306は、スナップショットまたはスナップショットのパラメータを分析し、スナップショットに基づいて一つ以上の運転分析提案を生成するように構成してもよい。このことは、分析コンポーネント306が、スナップショットデータから、または、例えば、時刻、GPS軌跡、位相幾何学的データ、等の他のデータと併せて傾向を決定してもよいことを意味している。一つ以上の運転分析提案を運転者に提示し、燃費や車両部品の損耗を改善するようにしてもよい。
さらに、分析コンポーネント306は、スナップショットまたは運転データベース1402からのデータに基づいて、運転報告書または運転報告カードを生成するように構成してもよい。一つ以上の実施形態においては、スナップショットを起動する閾値は、運転データベース1402から取得してもよい。例えば、一つ以上のパラメータの平均値を使用して、スナップショットを起動するために使用されるパラメータを入力してもよい。同様に、運転報告カードの複数の箇所を運転データベース1402からのデータに基づいて生成してもよい。一例として、運転者を、その運転者のスナップショットデータを運転データベース1402に格納されている他の運転者のスナップショットデータと比較することにより、同じ州、都市、地域、等の運転者に対してランク付けしてもよい。
一つ以上の実施形態では、運転データベース1402は運転者の以前使われたスナップショットおよびGPSデータを格納し、分析コンポーネント306は一つ以上の運転習性または運転パターンを状況に応じて決定してもよい。例えば、運転者が特定の交差点で急ブレーキを踏む傾向にある場合、運転データベース1402のスナップショットおよびGPSデータを使用して、そのような運転パターンを決定してもよい。さらに、分析コンポーネント306は、この運転パターンを示す、一つ以上の運転解析提案や運転報告書を生成してもよい。したがって、予測される運転動作は、運転者の態度、または運転者が進んでいるルートおよび運転パターン、または一連のスナップショットに基づいて決定してもよい。一例として、運転者が交差点に到達する前に、「親愛なる運転者様、あなたがしばしば急ブレーキを踏む、XとYの交差点に接近しています。徐々に速度を落としてください。」という運転分析提案を運転者に提供してもよい。このように、テレマティクスまたはGPSデータをスナップショットまたは運転データベース1402の一連のスナップショットと併せて利用して、運転動作を予測し、状況に応じて運転分析提案を提供してもよい。換言すれば、以前使われたスナップショットまたは運転パターンを使用して、運転者の運転動作を予測してもよい。
一つ以上の実施形態において、サーバコンポーネント304は、車両に一つ以上の運転分析提案を伝送するように構成してもよい。例えば、その伝送をテレマティクスチャネルに基づいて行なってもよい。車両は、一つ以上の運転分析提案を受け取り、その一つ以上の運転分析提案を車両の運転者に提示してもよい。
図15は、一つ以上の実施形態に係る、運転分析を提供する方法1500の例示的な流れ図を示したものである。1502において、スナップショットを受け取ってもよい。スナップショットは、車両から受け取るものとし、GPSデータ、GPS軌跡、一つ以上のコンポーネントまたは該当コンポーネントからの一つ以上のパラメータ、一つ以上の対応するタイムスタンプを含んでいてもよい。1504において、スナップショットの一つ以上のパラメータが特定されてもよい。 1506で、異なるパラメータ、または異なるパラメータの特徴は、運転者の動作に付随または起因する可能性がある。例えば、前後方向Gセンサにおける差異は、運転者による加速またはブレーキに付随している可能性がある。事実上、スナップショットのパラメータは、1506で、運転者が行なった動作にマッピングすることができる。1508において、スナップショットに基づいて一つ以上の運転分析提案が生成されてもよい。さらに、運転分析提案は、一連のスナップショット、対応するGPSデータまたはGPS軌跡、運転データベースの他のデータ、等に基づいて生成してもよい。一つ以上の実施形態において、同様にして運転報告書または運転報告カードを生成してもよい。1510において、一つ以上の運転分析提案が車両に伝送されてもよい。
一つの図を参照しつつ本明細書で説明した一つ以上のコンポーネントが、別の図では同じコンポーネントまたは別のコンポーネントである可能性がある。例えば、図1のスナップショットコンポーネント114は、図12のスナップショットコンポーネント114と同じであってもよい。別の例として、図3の分析コンポーネント306は、必ずしも図5の分析コンポーネント306と同じとは限らない。
さらに別の実施形態は、本明細書に提示される技術の一つ以上の実施形態を実装するように構成されたプロセッサ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体を含む。これらの方法で考案されたコンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読装置の一つの実施形態が図16に示されているが、ここで、実装1600は、例えばCD−R、DVD−R、フラッシュドライブ、ハードディスクドライブの円盤、等のようなコンピュータ可読媒体1608を含み、そのうえにコンピュータ可読データ1606が符号化されている。例えば、1606に示したように複数のゼロおよび1を含む二進数データのコンピュータ可読データ1606は、翻ってみれば、本明細書に記載した一つ以上の原理に従って動作するように構成された一連のコンピュータ命令1604を含む。このような一つの実施形態1600において、プロセッサ実行可能なコンピュータ命令1604は、例えば、図1のシステム100、図3のシステム300、図5のシステム500、等のようなシステムを実装するように構成されている。別の実施形態では、プロセッサ実行可能命令1604は、例えば、図2の方法200、図4の方法400、図8の方法800、等のように、方法1602を実行するように構成されている。多くのこのようなコンピュータ可読媒体は、当業者によって考案され、本明細書に提示の技術に従って動作するように構成されている。
本願で使用されるように、用語「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」、「インターフェース」、等は、一般的に、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアであれ、コンピュータ関連の実体を指すよう意図したものである。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、またはコンピュータ、であってもよいがそれに限定されるものではない。実例として、コントローラ上で実行中のアプリケーションとそのコントローラは、両方ともコンポーネントであってもよい。プロセスまたは実行スレッド内に存在する一つ以上のコンポーネントおよび一つのコンポーネントは、一台のコンピュータに局在または二台以上のコンピュータに分散してもよい。
また、特許請求される主題は、方法、装置、またはコンピュータを制御して開示された主題を実装するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれらの任意の組み合わせを生産するための標準プログラミングまたはエンジニアリング技術を用いた製造物として実現される。本明細書で使用される用語「製造物」は、任意のコンピュータ可読装置、担体、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するものである。もちろん、特許請求された主題の範囲または精神から逸脱することなく、この構成に対して多くの改変が可能である。
図17および以下の議論は、本明細書に記載された、一つ以上の提供物である実施形態を実装するのに適切なコンピュータ環境について説明するものである。図17の動作環境は、適切な動作環境の一例に過ぎず、動作環境の使用範囲または機能に関して何らかの限定を示唆するものではない。コンピュータ装置の例としては、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドまたはラップトップ装置、例えば携帯電話、携帯情報端末(PDA)、メディアプレーヤ、等のモバイル装置、マルチプロセッサシステム、消費者電子機器、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記のシステムまたは装置のいずれかを含む分散コンピュータ環境、等が含まれるが、これらに限定されるものではない。
一般的に、実施形態は、「コンピュータ可読命令」が一台以上のコンピュータ装置によって実行されるという一般的な文脈で説明されている。後述するように、コンピュータ可読命令は、コンピュータ可読媒体を介して配信される。コンピュータ可読命令は、特定のタスクを実行または特定の抽象データ型を実装する、例えば、関数、オブジェクト、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)、データ構造、等のプログラムモジュールとして実装されている。通常、コンピュータ可読命令の機能は、様々な環境で要求通りに統合または分散されている。
図17は、本明細書に提供される一つ以上の実施形態を実装するように構成されたコンピュータ装置1712を備えるシステム1700を示している。ある構成では、コンピュータ装置1712は、少なくとも一つの処理装置1716およびメモリ1718を備えている。正確な構成およびコンピュータ装置の型にもよるが、メモリ1718は、RAMのように揮発性でも、ROM、フラッシュメモリ、等のように不揮発性でも、またはこれらの組み合わせでもよい。この構成は、図17に破線1714で示されている。
他の実施形態では、装置1712は、追加の機構または機能を備えている。例えば、装置1712は、磁気記憶装置、光記憶装置、等を含むがこれらに限定されるものではない、取り外し可能な記憶装置または取り外しができない記憶装置のような追加記憶装置も含む。このような追加記憶装置は、図17に記憶装置1720として示されている。一つ以上の実施形態において、本明細書に提供される一つ以上の実施形態を実装するコンピュータ可読命令は、記憶装置1720内にある。記憶装置1720は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、等を実装する他のコンピュータ可読命令も格納している。コンピュータ可読命令は、例えば処理装置1716による実行のためメモリ1718にロードされる。
本明細書で使用される用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータ記憶媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令または他のデータのような情報を格納するために、任意の方法または技術で実装される、揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外しができない媒体を含む。メモリ1718および記憶装置1720は、コンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体には、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用することができて装置1712によってアクセス可能な任意の他の媒体が含まれるが、これらに限定されない。このような任意のコンピュータ記憶媒体は、装置1712の一部である。
「コンピュータ読み取り可能なメディア」という用語は、通信媒体を含む。通信媒体は、通常、搬送波または他の移送機構のような「変調データ信号」でコンピュータ可読命令または他のデータを具現化し、任意の情報配信媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、一つ以上のその特性が、情報を信号に符号化するような方法で設定または変更された信号を含む。
装置1712は、キーボード、マウス、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置、赤外線カメラ、ビデオ入力装置、または他の任意の入力装置のような入力装置1724を含む。一台以上のディスプレイ、スピーカ、プリンタ、または他の任意の出力装置のような出力装置1722もまた、装置1712に含まれる。入力装置1724と出力装置1722は、有線接続、無線接続、またはそれらの任意の組み合わせを介して装置1712に接続されている。一つ以上の実施形態では、別のコンピュータ装置の入力装置または出力装置が、コンピュータ装置1712の入力装置1724または出力装置1722として使用される。装置1712は、一つ以上の他の装置との通信を容易にするために通信接続1726も含む。
一つ以上の態様によれば、スナップショットパッケージを受け取ることを含めて、車両用スナップショットデータをカスタマイズする方法が提供される。スナップショットパッケージは、車両に付随した一つ以上の症状に基づくものであってよい。スナップショットパッケージは、トリガーと、スナップショットウィンドウと、車両の一つ以上の該当コンポーネントに付随した一連の一つ以上のパラメータを含んでいてもよい。この方法は、スナップショットウィンドウ内にトリガーの発生に基づいてスナップショットを取得することを含んでいてもよい。スナップショットを取得することは、一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを記録することを含んでいてもよい。
スナップショットパッケージは、車両非搭載の状態で構成してもよい。また、スナップショットパッケージは、一つ以上のコントローラエリアネットワーク(CAN)から一つ以上のパラメータを捕捉するように構成してもよい。スナップショットパッケージは、テレマティクスチャネルを通じて受け取ってもよい。一つ以上の実施形態では、トリガーは、手動または自動であってもよい。例えば、トリガーは、一つ以上のユーザ入力を通じてでもよい。さらに、トリガーは、一つ以上の該当コンポーネントに付随した一つ以上の条件に基づくものであってもよい。この方法は、第三者にスナップショットを伝送することを含めてもよい。例えば、スナップショットは、テレマティクスチャネルを通じて伝送してもよい。さらに、この方法は、スナップショットが利用可能になったということを第三者に通知することを含めてもよい。この方法は、スナップショットの分析に基づいて、一つ以上の症状に対する解決策を提案することを含めてもよい。
一つ以上の態様によれば、車両に付随した一つ以上の症状に基づいてスナップショットパッケージを生成することを含めて、車両用スナップショットデータをカスタマイズする方法が提供される。この方法は、車両の一つ以上の該当コンポーネントに付随した一連の一つ以上のパラメータを含むスナップショットを受け取ることを含めてもよい。この方法は、車両に付随した一つ以上の症状に基づくリクエストを受信することを含めてもよい。一つ以上の実施形態では、スナップショットパッケージを生成することは、トリガーを決定することと、スナップショットウィンドウを決定することと、車両の一つ以上の該当コンポーネントから記録するための一つ以上のパラメータを決定することと、を含む。この方法は、車両にスナップショットパッケージを伝送することを含めてもよい。一つ以上の実施形態において、この方法は、スナップショットを分析して傾向を決定すること、またはスナップショットおよび一つ以上の追加スナップショットを分析して傾向を決定することを含めてもよい。
一つ以上の態様によれば、スナップショットパッケージを受け取るように構成されたストレージコンポーネントを含めて、車両用スナップショットデータをカスタマイズするシステムが提供される。スナップショットパッケージは、車両に付随した一つ以上の症状に基づくものであってよい。このシステムは、スナップショットウィンドウ内にトリガーの発生に基づいて、スナップショットを取得するように構成されたスナップショットコンポーネントを備えてもよい。このスナップショットコンポーネントは、車両の一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを記録することによってスナップショットを取得するように構成されてもよい。このシステムは、第三者にスナップショットを伝送するか、またはスナップショットが利用可能になったことを第三者に通知するように構成されたテレマティクスコンポーネントを備えてもよい。このシステムは、スナップショットに基づいて傾向を決定するように構成された分析コンポーネントを備えてもよい。
一つ以上の態様によれば、トリガーを受信することと、トリガー発生と車両構成に基づいてスナップショットを取得することを含めて、診断支援をカスタマイズする方法が提供される。スナップショットを取得することは、車両の一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを記録することを含めてもよい。この方法は、車両構成を受け取ることを含めてもよい。一つ以上の実施形態では、トリガーは診断トラブルコード(DTC)を含む。一つ以上の態様によれば、一つ以上の該当コンポーネントがDTCを送信する。一つ以上の態様によれば、一つ以上の該当コンポーネントはDTCを送信しない。この方法は、スナップショットに基づいてカスタム診断支援を生成することを含めてもよい。
一つ以上の態様によれば、トリガー発生を受信するように構成された一つ以上のコントローラエリアネットワーク(CAN)を備えた、診断支援をカスタマイズするシステムが提供される。このシステムは、トリガー発生および車両構成に基づいてスナップショットを取得するように構成されたスナップショットコンポーネントを備えてもよい。このスナップショットコンポーネントは、車両の一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを記録するように構成されてもよい。
このシステムは、第三者にスナップショットを送信するように構成されたインターフェースコンポーネント、スナップショットに基づいてカスタム診断支援ガイドを生成するように構成された分析コンポーネント、一つ以上のパラメータのサマリを含むイベント報告書を生成するように構成された分析コンポーネント、またはスナップショットパッケージを受け取るように構成されたストレージコンポーネントを備えてもよい。このスナップショットパッケージは、車両構成および診断トラブルコード(DTC)のに基づくものであってよい。また、スナップショットコンポーネントは、スナップショットパッケージに基づいてスナップショットを取得するように構成されてもよい。
一つ以上の態様によれば、一つ以上のものに関連する領域を特定する、車両の一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを含むスナップショットを受け取ることと、車両の一つ以上の該当コンポーネントおよび一つ以上の追加コンポーネントに付随した一つ以上の領域を特定することと、一つ以上の領域に付随した一連の診断支援提案を受け取ることと、スナップショットに基づいて一つ以上の領域を疑わしい、疑わしくない、または未知として分類することと、一つ以上の領域の分類に基づいて診断支援提案のサブセットを提供することと、を含めて、診断支援をカスタマイズする方法が提供される。
一つ以上の実施形態では、スナップショットの一つ以上のパラメータは、車両構成に基づいて選択してもよい。このスナップショットは、スナップショットウィンドウと、トリガーと、一つ以上の該当コンポーネントに付随した一連の一つ以上のパラメータと、を含んでもよい。さらに、この方法は、疑わしくないと分類された一つ以上の診断支援提案を除外することによって、診断支援提案のサブセットを決定することを含めてもよい。一つ以上の領域は、車両の一つ以上の該当コンポーネント、一つ以上の追加コンポーネント、一つ以上のシステム、一つ以上のユニット、一つ以上の接続、または一つ以上のコントローラエリアネットワーク(CAN)に付随している。一連の診断支援提案は、診断支援ライブラリから受け取ってもよい。診断支援提案のサブセットの各診断支援提案は、疑わしいとして分類された一つ以上の領域を検査する指示を含めてもよい。さらに、一つ以上のパラメータのサマリを有するイベント報告書を生成してもよい。
一つ以上の態様によれば、スナップショットを取得することと、このスナップショットに基づいて車両運転者に対する一つ以上の運転分析提案を受け取ることと、を含めて、運転分析を提供する方法が提供される。このスナップショットは、車両の一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを含めてもよい。この方法は、運転者に一つ以上の運転分析提案を提示することを含めてもよい。この提示は、音声プロンプトまたは表示を通じたものであってよい。この方法は、車両運転者から運転分析のリクエストを受信することを含めてもよい。このリクエストは、音声コマンドまたは選択を通じたものであってよい。この方法は、車両運転者に運転分析プログラムに登録するよう促すことを含めてもよい。スナップショットの一つ以上のパラメータは、車両の一人以上の運転者の運転パターンを示すか、または車両のタイヤ摩耗に付随していてもよい。この方法は、第三者にスナップショットを伝送することを含めてもよい。さらに、この方法は、車両運転者の動作に基づいて、運転者に一つ以上の運転分析提案を提示することを含めてもよい。
一つ以上の態様によれば、スナップショットを取得するように構成されたスナップショットコンポーネントと、このスナップショットに基づいて車両運転者に対して一つ以上の運転分析提案を提案するように構成された提案コンポーネントと、を備えた、運転分析を提供するシステムが提供される。このスナップショットは、車両の一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを含めてもよい。このシステムは、第三者にスナップショットを伝送するように構成されたインターフェースコンポーネント、または車両運転者から運転分析のリクエストを受信するように構成された入力コンポーネントを備えてもよい。このインターフェースコンポーネントは、第三者から一つ以上の運転分析提案を受け取るように構成してもよい。スナップショットの一つ以上のパラメータは、運転パターンを示してもよい。一つ以上の運転分析提案は、音声プロンプトまたは表示を通じたものでよい。
一つ以上の態様によれば、スナップショットを受け取るように構成されたサーバコンポーネントと、このスナップショットに基づいて車両運転者のために一つ以上の運転分析提案を生成するように構成された分析コンポーネントと、を備えた、運転分析を提供するシステムが提供される。このスナップショットは、車両の一つ以上の該当コンポーネントから一連の一つ以上のパラメータを含めてもよい。スナップショットの一つ以上のパラメータは、運転パターンを示してもよい。さらに、サーバコンポーネントは、車両に一つ以上の運転分析提案を伝送するように構成してもよい。このサーバコンポーネントは、テレマティクスチャネルを介して車両への接続を有してもよい。
主題は構造的特徴または方法論的動作に特有の言語で説明してきたが、添付された請求項の主題は、必ずしも上述した特定の特徴または動作に限定されるものではないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴および動作は、実施形態例として開示されている。
実施形態の様々な動作が、本明細書に提供されている。一つ以上のまたはすべての動作が記載されている順序は、これらの動作が必ずしも順序に依存したものではないことを意味するように解釈されるべきである。このように記載すれば、別の順序とすることも理解されるであろう。さらに、すべての動作が必ずしも本明細書に提供された各実施形態に存在しているわけではない。
本出願では、「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することを意図している。また、本出願における「a」および「an」は、特に断りがあるとかまたは単数形を意味することが文脈から明らかでない限り、一般的に、「一つ以上」を意味すると解釈される。また、「AおよびBの少なくとも一つおよび/または等」は、一般的に、「AまたはBまたはAとBの両方」を意味する。さらに、「含む」、「有する」、「有している」、「といっしょに」、またはこれらの変異体が詳細な説明または請求項のいずれかで使用される限りにおいて、このような用語は「備える(含む)」という用語と同様に包括的であることを意図している。
また、特に断りのない限り、「第一」、「第二」、等は、時間的な側面、空間的な側面、順序、等を意味することは意図していない。むしろ、そのような用語は、単に特徴、要素、項目、等の識別子、名称、等として使用されている。例えば、第一チャンネルおよび第二チャンネルは、一般的に、チャネルAおよびチャネルB、または二つの異なるまたは同一のチャネル、または同じチャネルに対応している。
また、本開示は、一つ以上の実装に関して図示および説明が行なわれたが、本明細書および添付の図面を読んで理解することによって、同等の改変や変更が発生するものと思われる。本開示は、そのような変更および改変を全て含み、以下の請求項の範囲によってのみ限定される。