JP6400463B2 - 光量測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象光の波長および光量を測定可能に構成された光量測定装置に関するものである。
この種の光量測定装置として、下記の特許文献に光パワー測定器が開示されている。この光パワー測定器は、受光素子(光電変換部:シリコンフォトダイオード)および光学フィルタ(ガラスフィルタ)を有する受光器(受光センサ)と、受光器における受光素子の出力信号(電流信号)をI/V変換する演算増幅器とをそれぞれ一対備えている。また、この光パワー測定器は、両演算増幅器の出力信号(電圧信号)をA/D変換するA/D変換器と、A/D変換器に対して両演算増幅器の一方を選択的に接続するスイッチ(アナログスイッチ)と、スイッチの切替え制御を行うと共にA/D変換器の出力信号(デジタル信号)に基づいて測定対象光の波長や光パワー(放射量)を演算するマイクロコンピュータとを備えている。
この場合、この光パワー測定器では、両受光器の一方(受光器A)の分光感度特性が測定対象とする波長範囲内において長い波長の光ほど感度が高くなるように受光器Aにおける光学フィルタの光学特性(各波長毎の光透過特性)が調整されている。また、この光パワー測定器では、両受光器の他方(受光器B)の分光感度特性が測定対象とする波長範囲内において短い波長の光ほど感度が高くなるように受光器Bにおける光学フィルタの光学特性(各波長毎の光透過特性)が調整されている。
したがって、この光パワー測定器では、両受光器A,Bに対して測定対象光が入射したときに、測定対象光の波長が長いときほど、受光器Aの受光素子から出力される出力信号の電流値(信号レベル)が大きくなり、かつ受光器Bの受光素子から出力される出力信号の電流値(信号レベル)が小さくなると共に、測定対象光の波長が短いときほど、受光器Aの受光素子から出力される出力信号の電流値が小さくなり、かつ受光器Bの受光素子から出力される出力信号の電流値が大きくなる。
これにより、この光パワー測定器では、マイクロコンピュータが、受光器Aの受光素子に接続された演算増幅器からの出力信号をA/D変換器がA/D変換した出力信号の値と、受光器Bの受光素子に接続された演算増幅器からの出力信号をA/D変換器がA/D変換した出力信号の値との比を演算し、演算した比に基づいて測定対象光の波長を特定することが可能となっている。また、この光パワー測定器では、上記のように特定した波長と、上記の両出力信号のいずれかの値とに基づいて測定対象光の光パワー(放射量)を演算することが可能となっている。
特開昭63−127127号公報(第2−3頁、第1−4図)
ところが、従来の光パワー測定器には、以下の解決すべき問題点が存在する。すなわち、従来の光パワー測定器では、両受光器A,Bに入射した測定対象光の波長を特定可能とするために、受光器Aの分光感度特性が長い波長の光ほど感度が高くなり、受光器Bの分光感度特性が短い波長の光ほど感度が高くなるように両受光器の光学フィルタの光学特性が調整されている。
この場合、この光パワー測定器では、測定対象光の波長に対して受光器の感度が比例的に上昇(または減少)するように両光学フィルタの光学特性が調整されている。また、測定対象光の放射量(純物理量)の測定を目的とするこの光パワー測定器では、標準比視感度において感度がほぼ「0」となる波長=350nmの光や波長=750nmの光についての受光器の感度が「0」とはならない(受光素子から出力される出力信号の電流値が「0」とはならない)ように両受光器の光学フィルタの光学特性が調整されている。このため、従来の光パワー測定器の構成によって測定対象光の測光量(標準比視感度に対応する光量:心理物理量)を測定しようとした場合には、特定される波長毎に相違する係数と、両A/D変換器の出力信号のいずれかの値とに基づいて測光量を演算する複雑な演算処理が必要となる。
したがって、従来の光パワー測定器の構成では、測定対象光の測光量の演算にある程度の時間を要するため、極く短い周期で測光量を繰り返し測定するのが困難となっている。このため、測定される(演算される)測光量に基づいてフリッカー測定(フリッカー現象の発生の有無や、その度合いの測定)を行おうとしても、逐次変化する光量に応じた測光量(演算結果)をリアルタイムに得ることができないことから、有効なフリッカー測定を行うことができないという問題点がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、測光量を特定し得る情報を極く短い周期でリアルタイムに出力可能な光量測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の光量測定装置は、測定対象光を受光可能に配設されて受光量に応じた第1の検出信号を出力する第1の光電変換部、および当該第1の光電変換部に対する当該測定対象光の入射量を制限する第1の光学フィルタを有する第1の受光センサと、前記測定対象光を受光可能に配設されて受光量に応じた第2の検出信号を出力する第2の光電変換部、および当該第2の光電変換部に対する当該測定対象光の入射量を制限する第2の光学フィルタを有する第2の受光センサと、前記両検出信号に基づいて前記測定対象光の波長および光量を測定する測定部とを備え、前記第1の受光センサの分光感度と前記第2の受光センサの分光感度との比が測定対象波長範囲内における各波長の前記測定対象光毎に相違するように前記第1の光学フィルタおよび前記第2の光学フィルタがそれぞれ構成されている光量測定装置であって、前記第1の検出信号および前記第2の検出信号を信号処理して外部装置に出力する信号出力部を備え、前記第1の光学フィルタは、前記測定対象波長範囲において最も短い波長から標準比視感度における最大視感度の波長までの第1の波長範囲内における前記第1の受光センサの分光感度特性が当該標準比視感度に対応する分光感度特性となるように前記第1の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成され、前記第2の光学フィルタは、前記標準比視感度における最大視感度の波長から前記測定対象波長範囲において最も長い波長までの第2の波長範囲内における前記第2の受光センサの分光感度特性が当該標準比視感度に対応する分光感度特性となるように前記第2の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成され、前記測定部は、前記第1の検出信号の信号レベル、および前記第2の検出信号の信号レベルのいずれか予め規定された一方に対する他方の比に基づいて前記測定対象光の波長を特定すると共に、前記測定対象光の光量として当該測定対象光の放射量を測定する際に、当該測定対象光の波長が前記第1の波長範囲内のときには、前記第2の検出信号に基づいて当該測定対象光の放射量を測定し、当該測定対象光の波長が前記第2の波長範囲内のときには、前記第1の検出信号に基づいて当該測定対象光の放射量と測定すると共に、前記測定対象光の光量として当該測定対象光の測光量を測定する際に、当該測定対象光の波長が前記第1の波長範囲内のときには、前記第1の検出信号に基づいて当該測定対象光の測光量を測定し、当該測定対象光の波長が前記第2の波長範囲内のときには、前記第2の検出信号に基づいて当該測定対象光の測光量を測定する
また、請求項記載の光量測定装置は、請求項1記載の光量測定装置において、前記第1の光学フィルタは、前記第1の受光センサの分光感度特性が長い波長の光ほど感度が高くなるように前記第1の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成され、前記第2の光学フィルタは、前記第2の受光センサの分光感度特性が短い波長の光ほど感度が高くなるように前記第2の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成されている。
また、請求項記載の光量測定装置は、請求項1記載の光量測定装置において、前記第1の光学フィルタは、前記第1の受光センサの分光感度特性が前記第2の波長範囲内において一定の感度となるように前記第1の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成され、 前記第2の光学フィルタは、前記第2の受光センサの分光感度特性が前記第1の波長範囲内において一定の感度となるように前記第2の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成されている。
なお、「第1の波長範囲内において一定の感度」および「第2の波長範囲内において一定の感度」とは、「第1の波長範囲内の感度が一定、または、ほぼ一定の状態」および「第2の波長範囲内の感度が一定、または、ほぼ一定の状態」を意味するものであり、「第1の波長範囲内において感度が僅かに相違する状態」や「第2の波長範囲内において感度が僅かに相違する状態」はこれに含まれるものとする。
請求項1記載の光量測定装置では、第1の光学フィルタが、光量測定装置の測定対象波長範囲において最も短い波長から標準比視感度における最大視感度の波長までの第1の波長範囲内における第1の受光センサの分光感度特性が標準比視感度に対応する分光感度特性となるように第1の光電変換部に対する測定対象光の入射量を制限可能に構成されると共に、第2の光学フィルタが、標準比視感度における最大視感度の波長から測定対象波長範囲において最も長い波長までの第2の波長範囲内における第2の受光センサの分光感度特性が標準比視感度に対応する分光感度特性となるように第2の光電変換部に対する測定対象光の入射量を制限可能に構成されている。
したがって、この光量測定装置によれば、ある程度の処理時間を必要とする測光量の演算処理などを行わずに、測定対象光の波長が第1の波長範囲内のときには、第1の光電変換部からの第1の検出信号を信号処理して外部装置(フリッカー測定装置)に出力し、測定対象光の波長が第2の波長範囲内のときには、第2の光電変換部からの第2の検出信号を信号処理して外部装置(フリッカー測定装置)に出力することで、例えばフリッカー現象が生じて測定対象光の測光量が極く短い周期で増減している状態であっても、逐次変化する測光量の信号レベルに応じた検出信号を外部装置(フリッカー測定装置)に対してリアルタイムに出力することができる。これにより、外部装置(フリッカー測定装置)において測光量の変化(フリッカー現象の発生の有無や、その度合いの測定)を検出信号に基づいて好適に検出することができる。
また、この光量測定装置では、測定部が、第1の検出信号の信号レベル、および第2の検出信号の信号レベルのいずれか予め規定された一方に対する他方の比に基づいて測定対象光の波長を特定すると共に、測定対象光の放射量を測定する際に、測定対象光の波長が第1の波長範囲内のときには、第2の検出信号に基づいて測定対象光の放射量を測定し、測定対象光の波長が第2の波長範囲内のときには、第1の検出信号に基づいて測定対象光の放射量と測定すると共に、測定対象光の測光量を測定する際に、測定対象光の波長が第1の波長範囲内のときには、第1の検出信号に基づいて測定対象光の測光量を測定し、測定対象光の波長が第2の波長範囲内のときには、第2の検出信号に基づいて測定対象光の測光量を測定する。
したがって、この光量測定装置によれば、測定対象光の波長の特定が完了した後に、放射量を測定するときには、放射量の測定に不要な信号(波長が第1の波長範囲のときには、第1の検出信号、波長が第2の波長範囲のときには、第2の検出信号)についての処理が不要となり、測光量を測定するときには、測光量の測定に不要な信号(波長が第1の波長範囲のときには、第2の検出信号、波長が第2の波長範囲のときには、第1の検出信号)についての処理が不要となるため、2つの検出信号を並列的に信号処理する構成が不要となる結果、光量測定装置の製造コストを十分に低減することができる。
また、請求項記載の光量測定装置によれば、第1の受光センサの分光感度特性が長い波長の光ほど感度が高くなるように第1の光学フィルタを構成すると共に、第2の受光センサの分光感度特性が短い波長の光ほど感度が高くなるように第2の光学フィルタを構成したことにより、測定対象波長範囲内の各波長毎の測定対象光についての第1の受光センサの感度と第2の受光センサの感度との比が大きく相違する状態となるため、どのような波長の測定対象光が入射しているかを高精度に測定することができる。
また、請求項記載の光量測定装置によれば、第1の受光センサの分光感度特性が第2の波長範囲内において一定の感度となるように第1の光学フィルタを構成すると共に、第2の受光センサの分光感度特性が第1の波長範囲内において一定の感度となるように第2の光学フィルタを構成したことにより、測定対象光の波長が第2の波長範囲内のときには、第1の光電変換部からの第1の検出信号を信号処理して外部装置(フリッカー測定装置)に出力し、測定対象光の波長が第1の波長範囲内のときには、第2の光電変換部からの第2の検出信号を信号処理して外部装置(フリッカー測定装置)に出力することで、放射量の信号レベルに応じた検出信号を外部装置(フリッカー測定装置)に対してリアルタイムに出力することができる。これにより、外部装置(フリッカー測定装置)において放射量の変化(フリッカー現象の発生の有無や、その度合いの測定)を検出信号に基づいて好適に検出することができる。
光量測定装置1の構成図である。 受光センサ2a,2bの分光感度特性の一例について説明するための説明図である。 受光センサ2a,2bの分光感度特性の他の一例について説明するための説明図である。 受光センサ2a,2bの分光感度特性のさらに他の一例について説明するための説明図である。
以下、光量測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す光量測定装置1は、「光量測定装置」の一例であって、受光センサ2a,2b、I/V変換部3a,3b、切替えスイッチ4、A/D変換部5、信号処理回路6、操作部7、表示部8、処理部9および記憶部10を備え、測定対象光Lの放射量および測光量の測定、並びに測光量を特定し得る検出信号Soの出力を実行可能に構成されている。なお、この光量測定装置1は、実際には、受光センサ2a,2bに対する測定対象光Lの入射方向や入射量を規制するための光拡散部やアパーチャなどを備えているが、これらの構成および機能については公知のため、図示および詳細な説明を省略する。
また、受光センサ2aは、「第1の受光センサ」の一例であって、「第1の光学フィルタ」に相当する光学フィルタ11a、および「第1の光電変換部」に相当する光電変換部12aを備えて構成されている。また、受光センサ2bは、「第2の受光センサ」の一例であって、「第2の光学フィルタ」に相当する光学フィルタ11bおよび「第2の光電変換部」に相当する光電変換部12bを備えて構成されている。この場合、本例の光量測定装置1では、受光センサ2aの分光感度と、受光センサ2bの分光感度との比が「測定対象波長範囲」内における各波長の測定対象光L毎に相違するように両光学フィルタ11a,11bが構成されている。
具体的には、光学フィルタ11aは、受光センサ2aの分光感度特性が長い波長の光ほど感度が高くなるように光電変換部12aに対する測定対象光Lの入射量を制限(規制)可能に構成されて、光電変換部12aの受光面側に配設されている。また、光学フィルタ11bは、受光センサ2bの分光感度特性が短い波長の光ほど感度が高くなるように光電変換部12bに対する測定対象光Lの入射量を制限(規制)可能に構成されて、光電変換部12bの受光面側に配設されている。
光電変換部12aは、光学フィルタ11aを透過した測定対象光Lを受光可能に配設されて受光量に応じた検出信号Sia(「第1の検出信号」の一例)を出力し、光電変換部12bは、光学フィルタ11bを透過した測定対象光Lを受光可能に配設されて受光量に応じた検出信号Sib(「第2の検出信号」の一例)を出力する。
I/V変換部3a,3bは、A/D変換部5および処理部9と相俟って「測定部」を構成し、I/V変換部3aが受光センサ2a(光電変換部12a)からの検出信号SiaをI/V変換して検出信号Svaを出力し、I/V変換部3bが受光センサ2b(光電変換部12b)からの検出信号SibをI/V変換して検出信号Svbを出力可能に構成されている。切替えスイッチ4は、処理部9の制御に従い、A/D変換部5および信号処理回路6に対してI/V変換部3a,3bのいずれか一方を選択的に接続する。
A/D変換部5は、切替えスイッチ4を介してI/V変換部3aが接続されているときには、I/V変換部3aから出力された検出信号Svaを所定の周期でA/D変換して検出信号Daを生成し、生成した検出信号Daを処理部9に出力すると共に、切替えスイッチ4を介してI/V変換部3bが接続されているときには、I/V変換部3bから出力された検出信号Svbを所定の周期でA/D変換して検出信号Dbを生成し、生成した検出信号Dbを処理部9に出力する。
信号処理回路6は、I/V変換部3a,3bと相俟って「信号出力部」を構成する。この信号処理回路6は、一例として、上記の検出信号Sva,Svbを増幅するオペアンプ等を備え、切替えスイッチ4を介してI/V変換部3aが接続されているときには、I/V変換部3aから出力された検出信号Svaを増幅して検出信号Soとして外部装置(一例として、フリッカー測定装置)に出力し、切替えスイッチ4を介してI/V変換部3bが接続されているときには、I/V変換部3bから出力された検出信号Svbを増幅して検出信号Soとして外部装置に出力する。
操作部7は、後述する測定処理の条件の設定操作や、測定処理の開始/停止を指示する各種の操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部9に出力する。表示部8は、処理部9の制御に従い、測定条件設定画面や測定結果表示画面など(いずれも図示せず)を表示する。
処理部9は、光量測定装置1を総括的に制御する。具体的には、処理部9は、操作部7の操作によって測定処理の開始を指示されたときに、切替えスイッチ4を制御して、一例として、I/V変換部3aをA/D変換部5に接続させ、かつA/D変換部5を制御して検出信号Daを生成させると共に、A/D変換部5から出力される検出信号Daを記憶部10に記憶させる。また、処理部9は、記憶部10への検出信号Daの記憶が完了したときに、切替えスイッチ4を制御してI/V変換部3bをA/D変換部5に接続させ、かつA/D変換部5を制御して検出信号Dbを生成させると共に、A/D変換部5から出力される検出信号Dbを記憶部10に記憶させる。
また、処理部9は、記憶部10に記憶させた検出信号Da,Dbに基づき、測定対象光Lの波長を特定(測定)する。さらに、処理部9は、特定した波長、および予め規定された光量算出用の係数(または、両検出信号Da,Dbの値および波長と光量との関係を記録した光量算出用のテーブル)に基づき、放射量および測光量のうちの利用者によって指定された一方を測定対象光Lの光量として演算(測定)する。また、特定した波長に応じて切替えスイッチ4を制御することでI/V変換部3Aから出力される検出信号Sva、およびI/V変換部3bから出力される検出信号Svbのいずれかを信号処理回路6に信号処理させて検出信号Soとして外部装置(フリッカー測定装置等)に出力させる。なお、測定対象光Lの波長や光量(放射量または測光量)の測定処理、および外部装置に対する検出信号Soの出力処理等については、後に詳細に説明する。記憶部10は、処理部9の動作プログラムや、A/D変換部5から出力された検出信号Da,Dbなどを記憶する。
この場合、本例の光量測定装置1では、図2に示すように、一例として350nmから750nmの波長範囲Rmを「測定対象波長範囲」とし、その波長範囲Rm内の波長の測定対象光Lを測定対象として、波長、放射量および測光量を測定することができるように構成されている。また、この光量測定装置1では、前述したように、受光センサ2aが長い波長の光ほど感度が高くなるように光学フィルタ11aが構成されると共に、受光センサ2bが短い波長の光ほど感度が高くなるように光学フィルタ11bが構成されている。さらに、この光量測定装置1では、標準比視感度における最大視感度の波長(一例として、波長=555nm)における両受光センサ2a,2bの感度が同じ感度となるように光学フィルタ11a,11bが構成されている。
具体的には、光学フィルタ11aは、図2に一点鎖線Laで示すように、上記の波長範囲Rmにおいて最も短い波長(この例では、波長=350nm)から標準比視感度における最大視感度の波長(波長=555nm)までの波長範囲Ra(「第1の波長範囲」の一例)における受光センサ2aの分光感度特性が「標準比視感度に対応する分光感度特性(波長=555nmをピークとして、波長=350nm程度で感度がほぼ「0」となる特性)」となるように光電変換部12aに対する測定対象光Lの入射量を制限可能に構成されている。また、光学フィルタ11aは、一点鎖線Laで示すように、標準比視感度における最大視感度の波長(波長=555nm)から波長範囲Rmにおいて最も長い波長(この例では、波長=750nm)までの波長範囲Rb(「第2の波長範囲」の一例)における受光センサ2aの分光感度特性が「光電変換部12aによる測定対象光Lの検出光量と測定対象光Lの波長とがほぼ比例的な関係の分光感度特性」となるように光電変換部12aに対する測定対象光Lの入射量を制限可能に構成されている。
さらに、光学フィルタ11bは、二点鎖線Lbで示すように、波長範囲Rmにおいて最も短い波長(波長=350nm)から標準比視感度における最大視感度の波長(波長=555nm)までの波長範囲Raにおける受光センサ2bの分光感度特性が「光電変換部12bによる測定対象光Lの検出光量と測定対象光Lの波長とがほぼ比例的な関係の分光感度特性」となるように光電変換部12bに対する測定対象光Lの入射量を制限可能に構成されている。また、光学フィルタ11bは、二点鎖線Lbで示すように、標準比視感度における最大視感度の波長(波長=555nm)から波長範囲Rmにおいて最も長い波長(波長=750nm)までの波長範囲Rbにおける受光センサ2bの分光感度特性が「標準比視感度に対応する分光感度特性(波長=555nmをピークとして、波長=750nm程度で感度がほぼ「0」となる特性)」となるように光電変換部12bに対する測定対象光Lの入射量を制限可能に構成されている。
なお、図2、および後に参照する図3,4では、両受光センサ2a,2bにおける波長=555nmの光の感度を基準として、他の波長の光についての受光センサ2aの相対的な感度(相対分光感度)を一点鎖線Laで示すと共に、他の波長の光についての受光センサ2bの相対的な感度を二点鎖線Lbで示している。
この光量測定装置1による測定処理に際しては、まず、操作部7を操作することにより、測定対象光Lの放射量および測光量のいずれを測定するかを選択する。この際には、一例として、測定対象光Lの放射量を測定する選択操作が行われる。次いで、測定対象光Lが照射される位置に光量測定装置1を位置させる。この際に、受光センサ2aでは、光学フィルタ11aを透過した測定対象光Lが光電変換部12aによって受光され、その受光量に応じた電流値の検出信号Siaが光電変換部12aから出力されると共に、受光センサ2bでは、光学フィルタ11bを透過した測定対象光Lが光電変換部12bによって受光され、その受光量に応じた電流値の検出信号Sibが光電変換部12bから出力される。
この場合、この光量測定装置1では、両受光センサ2a,2bの光学フィルタ11a,11bが前述したような光学的特性を有して光電変換部12a,12bへの光の入射量を制限する構成が採用されているため、光量測定装置1に照射される測定対象光Lの波長が長いときほど、受光センサ2aの感度が高くなり、かつ受光センサ2bの感度が低くなると共に、測定対象光Lの波長が短いときほど、受光センサ2aの感度が低くなり、かつ受光センサ2bの感度が高くなる。
したがって、例えば、図2に示す波長λaの測定対象光L(波長が555nmよりも短い光)が両受光センサ2a,2bによって受光されたときには、光電変換部12aからの検出信号Siaの電流値(信号レベル)よりも、光電変換部12bからの検出信号Sibの電流値(信号レベル)が大きくなる。また、波長λbの測定対象光L(波長が555nmよりも長い光)が両受光センサ2a,2bによって受光されたときには、光電変換部12bからの検出信号Sibの電流値(信号レベル)よりも、光電変換部12aからの検出信号Siaの電流値(信号レベル)が大きくなる。
次いで、処理部9は、切替えスイッチ4を制御して、一例として、I/V変換部3aをA/D変換部5に接続させると共に、A/D変換部5を制御してA/D変化処理を開始させる。この際に、A/D変換部5は、受光センサ2a(光電変換部12a)からの検出信号SiaがI/V変換部3aによってI/V変換された検出信号Svaを所定の周期でA/D変換して検出信号Daを生成し、生成した検出信号Daを処理部9に出力する。また、処理部9は、A/D変換部5から出力された検出信号Daを記憶部10に記憶させる。
続いて、処理部9は、検出信号Daの処理部9への記憶が完了したときに、切替えスイッチ4を制御して、I/V変換部3bをA/D変換部5に接続させると共に、A/D変換部5を制御してA/D変化処理を継続させる。この際に、A/D変換部5は、受光センサ2b(光電変換部12b)からの検出信号SibがI/V変換部3bによってI/V変換された検出信号Svbを所定の周期でA/D変換して検出信号Dbを生成し、生成した検出信号Dbを処理部9に出力する。また、処理部9は、A/D変換部5から出力された検出信号Dbを記憶部10に記憶させる。
次いで、処理部9は、一例として、検出信号Daの値(A/D変換部5によるサンプリング値:「第1の検出信号の信号レベル」に対応する値の一例)、および検出信号Dbの値(A/D変換部5によるサンプリング値:「第2の検出信号の信号レベル」に対応する値の一例)のいずれか予め規定された一方に対する他方の比(一例として、検出信号Daの値に対する検出信号Dbの値の比)を演算し、演算した比に基づいて、受光センサ2a,2bに入射した測定対象光Lの波長を特定(演算)する。
この際に、受光センサ2a,2bに入射した測定対象光Lが波長λaのとき(波長が555nmよりも短いとき)には、受光センサ2aの感度が受光センサ2bの感度よりも低いため、検出信号Siaの電流値(信号レベル)に対する検出信号Sibの電流値(信号レベル)の比、すなわち、検出信号Daの値に対する検出信号Dbの値の比が「1」よりも大きな値となる。また、測定対象光Lの波長が波長範囲Ra内のときには、波長が短いほど上記の比が大きな値となり、波長が長いほど上記の比が小さな値となる。したがって、処理部9は、検出信号Daの値に対する検出信号Dbの値の比の大きさに基づき、測定対象光Lの波長が波長λaである特定(演算)する。
また、受光センサ2a,2bに入射した測定対象光Lが波長λbのとき(波長が555nmよりも長いとき)には、受光センサ2aの感度が受光センサ2bの感度よりも高いため、検出信号Siaの電流値(信号レベル)に対する検出信号Sibの電流値(信号レベル)の比、すなわち、検出信号Daの値に対する検出信号Dbの値の比が「1」よりも小さな値となる。また、測定対象光Lの波長が波長範囲Rb内のときにも、波長が短いほど上記の比が大きな値となり、波長が長いほど上記の比が小さな値となる。したがって、処理部9は、検出信号Daの値に対する検出信号Dbの値の比の大きさに基づき、測定対象光Lの波長が波長λbである特定(演算)する。
なお、受光センサ2a,2bに入射した測定対象光Lの波長が555nmのときには、受光センサ2aの感度、および受光センサ2bの感度が等しいため、検出信号Siaの電流値(信号レベル)に対する検出信号Sibの電流値(信号レベル)の比、すなわち、検出信号Daの値に対する検出信号Dbの値の比が「1」となる。したがって、処理部9は、検出信号Daの値に対する検出信号Dbの値の比が「1」のときには、測定対象光Lの波長が555nmであると特定する。
次いで、処理部9は、測定対象光Lの放射量を測定する。この際に、処理部9は、特定した波長が波長λaのとき(測定対象光Lの波長が「第1の波長範囲」に相当する波長範囲Ra内のときの一例)には、切替えスイッチ4を制御してI/V変換部3bをA/D変換部5に接続させる。この際には、波長範囲Ra内の波長の光の感度が標準比視感度に対応する分光感度特性になっていない受光センサ2bの光電変換部12bから出力される検出信号SibがI/V変換部3bによってI/V変換されて検出信号Svbが出力され、その検出信号SvbがA/D変換部5によってA/D変換されて検出信号Dbが出力される。したがって、処理部9は、A/D変換部5から出力される検出信号Dbの値、およびその値から放射量を演算可能に予め規定された光量算出用の係数(または、テーブル)に基づき、測定対象光Lの光量を演算し、演算した光量を測定対象光Lの放射量として、上記の特定した波長(この例では、波長λa)と共に表示部8に表示させる。これにより、波長λaの測定対象光Lの放射量の測定が完了する。
また、処理部9は、特定した波長が波長λbのとき(測定対象光Lの波長が「第2の波長範囲」に相当する波長範囲Rb内のときの一例)には、切替えスイッチ4を制御してI/V変換部3aをA/D変換部5に接続させる。この際には、波長範囲Rb内の波長の光の感度が標準比視感度に対応する分光感度特性になっていない受光センサ2aの光電変換部12aから出力される検出信号SiaがI/V変換部3aによってI/V変換されて検出信号Svaが出力され、その検出信号SvaがA/D変換部5によってA/D変換されて検出信号Daが出力される。したがって、処理部9は、A/D変換部5から出力される検出信号Daの値、およびその値から放射量を演算可能に予め規定された光量算出用の係数(または、テーブル)に基づき、測定対象光Lの光量を演算し、演算した光量を測定対象光Lの放射量として、上記の特定した波長(この例では、波長λb)と共に表示部8に表示させる。これにより、波長λbの測定対象光Lの放射量の測定が完了する。
一方、測定処理の開始に先立ち、測定対象光Lの測光量を測定する選択操作が行われていたときには、処理部9は、測定対象光Lの波長を特定する上記の処理が完了した後に、測定対象光Lの測光量を測定する処理を開始する。この際に、処理部9は、特定した波長が波長λaのとき(測定対象光Lの波長が「第1の波長範囲」に相当する波長範囲Ra内のときの一例)には、切替えスイッチ4を制御してI/V変換部3aをA/D変換部5に接続させる。この際には、波長範囲Ra内の波長の光の感度が標準比視感度に対応する分光感度特性になっている受光センサ2aの光電変換部12aから出力される検出信号SiaがI/V変換部3aによってI/V変換されて検出信号Svaが出力され、その検出信号SvaがA/D変換部5によってA/D変換されて検出信号Daが出力される。したがって、処理部9は、A/D変換部5から出力される検出信号Daの値、およびその値から測光量を演算可能に予め規定された光量算出用の係数(または、テーブル)に基づき、測定対象光Lの光量を演算し、演算した光量を測定対象光Lの測光量として、上記の特定した波長(この例では、波長λa)と共に表示部8に表示させる。これにより、波長λaの測定対象光Lの測光量の測定が完了する。
また、処理部9は、特定した波長が波長λbのとき(測定対象光Lの波長が「第2の波長範囲」に相当する波長範囲Rb内のときの一例)には、切替えスイッチ4を制御してI/V変換部3bをA/D変換部5に接続させる。この際には、波長範囲Rb内の波長の光の感度が標準比視感度に対応する分光感度特性になっている受光センサ2bの光電変換部12bから出力される検出信号SibがI/V変換部3bによってI/V変換されて検出信号Svbが出力され、その検出信号SvbがA/D変換部5によってA/D変換されて検出信号Dbが出力される。したがって、処理部9は、A/D変換部5から出力される検出信号Dbの値、およびその値から測光量を演算可能に予め規定された光量算出用の係数(または、テーブル)に基づき、測定対象光Lの光量を演算し、演算した光量を測定対象光Lの測光量として、上記の特定した波長(この例では、波長λb)と共に表示部8に表示させる。これにより、波長λbの測定対象光Lの測光量の測定が完了する。
この場合、本例の光量測定装置1では、前述したように、光電変換部12a,12bから出力される検出信号Sia,Sibを外部装置に出力するための「信号出力部」としてのI/V変換部3a,3bおよび信号処理回路6を備えている。したがって、両受光センサ2a,2bに入射している測定対象光Lの測光量についてのフリッカー測定処理を実行する際には、外部装置としてのフリッカー測定装置に対して信号処理回路6から検出信号Soを出力する。
この場合、処理部9は、上記の測定処理において特定した波長が例えば波長λaのとき(測定対象光Lの波長が波長範囲Ra内のとき)には、切替えスイッチ4を制御してI/V変換部3aを信号処理回路6に接続させる。この際には、波長範囲Ra内の波長の光の感度が標準比視感度に対応する分光感度特性になっている受光センサ2aの光電変換部12aから出力される検出信号SiaがI/V変換部3aによってI/V変換されて検出信号Svaが出力され、その検出信号Svaが信号処理回路6において増幅されて検出信号Soとしてフリッカー測定装置に出力される。
また、処理部9は、上記の測定処理において特定した波長が例えば波長λbのとき(測定対象光Lの波長が波長範囲Rb内のとき)には、切替えスイッチ4を制御してI/V変換部3bを信号処理回路6に接続させる。この際には、波長範囲Rb内の波長の光の感度が標準比視感度に対応する分光感度特性になっている受光センサ2bの光電変換部12bから出力される検出信号SibがI/V変換部3bによってI/V変換されて検出信号Svbが出力され、その検出信号Svbが信号処理回路6において増幅されて検出信号Soとしてフリッカー測定装置に出力される。
したがって、フリッカー現象が発生して測定対象光Lの測光量が極く短い周期で増減している状態においても、A/D変換部5によるA/D変換処理や処理部9による演算処理が行われない検出信号So、すなわち、フリッカー現象に起因して測光量が逐次変化する検出信号Soがフリッカー測定装置に出力されるため、フリッカー測定装置において、所望のフリッカー測定処理を好適に実行することが可能となる。
このように、この光量測定装置1では、光学フィルタ11aが、光量測定装置1の測定対象波長範囲において最も短い波長から標準比視感度における最大視感度の波長までの波長範囲Raにおける受光センサ2aの分光感度特性が標準比視感度に対応する分光感度特性となるように光電変換部12aに対する測定対象光Lの入射量を制限可能に構成されると共に、光学フィルタ11bが、標準比視感度における最大視感度の波長から測定対象波長範囲において最も長い波長までの波長範囲Rbにおける受光センサ2bの分光感度特性が標準比視感度に対応する分光感度特性となるように光電変換部12bに対する測定対象光Lの入射量を制限可能に構成されている。
したがって、この光量測定装置1によれば、ある程度の処理時間を必要とするA/D変換処理や測光量の演算処理を行わずに、測定対象光Lの波長が波長範囲Ra内のときには、光電変換部12aからの検出信号Siaを信号処理した検出信号Soを外部装置(フリッカー測定装置)に出力し、測定対象光Lの波長が波長範囲Rb内のときには、光電変換部12bからの検出信号Sibを信号処理した検出信号Soを外部装置(フリッカー測定装置)に出力することで、例えばフリッカー現象が生じて測定対象光Lの測光量が極く短い周期で増減している状態であっても、逐次変化する測光量の信号レベルに応じた「検出信号(検出信号So)を外部装置(フリッカー測定装置)に対してリアルタイムに出力することができる。これにより、外部装置(フリッカー測定装置)において測光量の変化(フリッカー現象の発生の有無や、その度合いの測定)を検出信号Soに基づいて好適に検出することができる。
また、この光量測定装置1では、処理部9が、検出信号Siaの電流値(信号レベル:本例では、検出信号Siaの信号レベルに対応する検出信号Daの値)、および検出信号Sibの電流値(信号レベル:検出信号Sibの信号レベルに対応する検出信号Dbの値)のいずれか予め規定された一方に対する他方の比(本例では、検出信号Daの値に対する検出信号Dbの値の比)に基づいて測定対象光Lの波長を特定すると共に、測定対象光Lの放射量を測定する際に、測定対象光Lの波長が波長範囲Ra内のときには、検出信号Sibに対応して生成された検出信号Dbに基づいて測定対象光Lの放射量を測定し、測定対象光Lの波長が波長範囲Rb内のときには、検出信号Siaに対応して生成された検出信号Daに基づいて測定対象光Lの放射量と測定すると共に、測定対象光Lの測光量を測定する際に、測定対象光Lの波長が波長範囲Ra内のときには、検出信号Daに基づいて測定対象光Lの測光量を測定し、測定対象光Lの波長が波長範囲Rb内のときには、検出信号Dbに基づいて測定対象光Lの測光量を測定する。
したがって、この光量測定装置1によれば、測定対象光Lの波長の特定が完了した後に、放射量を測定するときには、放射量の測定に不要な信号(波長が波長範囲Raのときには、検出信号Sia、波長が波長範囲Rbのときには、検出信号Sib)についての処理が不要となり、測光量を測定するときには、測光量の測定に不要な信号(波長が波長範囲Raのときには、検出信号Sib、波長が波長範囲Rbのときには、検出信号Sia)についての処理が不要となるため、2つの検出信号を並列的に信号処理する構成が不要となる結果、光量測定装置1の製造コストを十分に低減することができる。
さらに、この光量測定装置1によれば、受光センサ2aの分光感度特性が長い波長の光ほど感度が高くなるように光学フィルタ11aを構成すると共に、受光センサ2bの分光感度特性が短い波長の光ほど感度が高くなるように光学フィルタ11bを構成したことにより、波長範囲Rm内の各波長毎の測定対象光Lについての受光センサ2aの感度と受光センサ2bの感度との比が大きく相違する状態となるため、どのような波長の測定対象光Lが入射しているかを高精度に測定することができる。
なお、「光量測定装置」の構成は、上記の光量測定装置1の構成に限定されない。例えば、受光センサ2aの分光感度特性が長い波長の光ほど感度が高くなるように光電変換部12aに対する測定対象光Lの入射量を制限する光学フィルタ11a、および受光センサ2bの分光感度特性が短い波長の光ほど感度が高くなるように光電変換部12bに対する測定対象光Lの入射量を制限する光学フィルタ11bを備えた構成を例に挙げて説明したが、「第1の光学フィルタ」および「第2の光学フィルタ」の光学特性はこれに限定されない。
例えば、「第1の光学フィルタ」の一例である光学フィルタ11aについては、図3に一点鎖線Laで示すように、受光センサ2aの分光感度特性が波長範囲Rb内において一定の感度となるように光電変換部12aに対する測定対象光Lの入射量を制限可能に構成し、「第2の光学フィルタ」の一例である光学フィルタ11bについては、同図に二点鎖線Lbで示すように、受光センサ2bの分光感度特性が波長範囲Ra内において一定の感度となるように光電変換部12bに対する測定対象光Lの入射量を制限可能に構成することができる。なお、同図に示す光学特性の光学フィルタ11a,11bを有する「光量測定装置」や、後に図4を参照しつつ説明する光学特性の光学フィルタ11a,11bを有する「光量測定装置」について、上記の光量測定装置1と共通する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、放射量や測光量の測定(演算)処理や、検出信号Soの出力処理については、上記の光量測定装置1による各処理と同様のため、重複する説明を省略する。
このように、受光センサ2aの分光感度特性が波長範囲Rb内において一定の感度となるように光学フィルタ11aを構成すると共に、受光センサ2bの分光感度特性が波長範囲Ra内において一定の感度となるように光学フィルタ11bを構成した光量測定装置1によれば、上記の光量測定装置1と同様に、測定対象光Lの波長、測定対象光Lの放射量および測定対象光Lの測光量の測定や、測光量に応じた検出信号Soの出力を行うことができるだけでなく、測定対象光Lの波長が波長範囲Rb内のときには、光電変換部12aからの検出信号Siaを信号処理した検出信号Soを外部装置(フリッカー測定装置)に出力し、測定対象光Lの波長が波長範囲Ra内のときには、光電変換部12bからの検出信号Sibを信号処理した検出信号Soを外部装置(フリッカー測定装置)に出力することで、放射量の信号レベルに応じた「検出信号(検出信号So)を外部装置(フリッカー測定装置)に対してリアルタイムに出力することができる。これにより、外部装置(フリッカー測定装置)において放射量の変化(フリッカー現象の発生の有無や、その度合いの測定)を検出信号Soに基づいて好適に検出することができる。
また、「第1の光学フィルタ」の一例である光学フィルタ11aについては、図4に一点鎖線Laで示すように、受光センサ2aの分光感度特性が波長範囲Rb内において長い波長の光ほど感度が低くなる(短い波長の光ほど感度が高くなる)ように光電変換部12aに対する測定対象光Lの入射量を制限可能に構成し、「第2の光学フィルタ」の一例である光学フィルタ11bについては、同図に二点鎖線Lbで示すように、受光センサ2bの分光感度特性が波長範囲Ra内において短い波長の光ほど感度が低くなる(長い波長の光ほど感度が高くなる)ように光電変換部12bに対する測定対象光Lの入射量を制限可能に構成することもできる。このような構成を採用した場合においても、前述した光量測定装置1と同様にして、測定対象光Lの波長、測定対象光Lの放射量および測定対象光Lの測光量の測定や、測光量に応じた検出信号Soの出力を好適に行うことができる。
また、A/D変換部5や信号処理回路6に対してI/V変換部3a,3bのいずれか一方を選択的に接続する切替えスイッチ4を備えた構成を例に挙げて説明したが、このような構成に代えて、I/V変換部3aから出力される検出信号SvaをA/D変換するA/D変換部5と、I/V変換部3bから出力される検出信号SvbをA/D変換するA/D変換部5とを別個に設けて両検出信号Sva,Svbを並列的に処理する構成や、I/V変換部3aから出力される検出信号Svaを信号処理する(増幅する)信号処理回路6と、I/V変換部3bから出力される検出信号Svbを信号処理する(増幅する)信号処理回路6とを別個に設けて両検出信号Sva,Svbを並列的に処理する構成を採用することもできる。
さらに、「波長=555nm」を「標準比視感度における最大視感度の波長」とする構成の例について説明したが、例えば、「測定対象光」の波長を10nmステップで測定する構成の「光量測定装置」においては、「波長=550nm」および「波長=560nm」のいずれかを「標準比視感度における最大視感度の波長」として「第1の光学フィルタ」および「第2の光学フィルタ」の光学特性を規定することができる。
1 光量測定装置
2a,2b 受光センサ
3a,3b I/V変換部
4 切替えスイッチ
5 A/D変換部
6 信号処理回路
9 処理部
11a,11b 光学フィルタ
12a,12b 光電変換部
Da,Db 検出信号
L 測定対象光
Sia,Sib,Sva,Svb 検出信号
So 検出信号
Ra,Rb,Rm 波長範囲
λa,λb 波長

Claims (3)

  1. 測定対象光を受光可能に配設されて受光量に応じた第1の検出信号を出力する第1の光電変換部、および当該第1の光電変換部に対する当該測定対象光の入射量を制限する第1の光学フィルタを有する第1の受光センサと、
    前記測定対象光を受光可能に配設されて受光量に応じた第2の検出信号を出力する第2の光電変換部、および当該第2の光電変換部に対する当該測定対象光の入射量を制限する第2の光学フィルタを有する第2の受光センサと、
    前記両検出信号に基づいて前記測定対象光の波長および光量を測定する測定部とを備え、
    前記第1の受光センサの分光感度と前記第2の受光センサの分光感度との比が測定対象波長範囲内における各波長の前記測定対象光毎に相違するように前記第1の光学フィルタおよび前記第2の光学フィルタがそれぞれ構成されている光量測定装置であって、
    前記第1の検出信号および前記第2の検出信号を信号処理して外部装置に出力する信号出力部を備え、
    前記第1の光学フィルタは、前記測定対象波長範囲において最も短い波長から標準比視感度における最大視感度の波長までの第1の波長範囲内における前記第1の受光センサの分光感度特性が当該標準比視感度に対応する分光感度特性となるように前記第1の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成され、
    前記第2の光学フィルタは、前記標準比視感度における最大視感度の波長から前記測定対象波長範囲において最も長い波長までの第2の波長範囲内における前記第2の受光センサの分光感度特性が当該標準比視感度に対応する分光感度特性となるように前記第2の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成され
    前記測定部は、前記第1の検出信号の信号レベル、および前記第2の検出信号の信号レベルのいずれか予め規定された一方に対する他方の比に基づいて前記測定対象光の波長を特定すると共に、前記測定対象光の光量として当該測定対象光の放射量を測定する際に、当該測定対象光の波長が前記第1の波長範囲内のときには、前記第2の検出信号に基づいて当該測定対象光の放射量を測定し、当該測定対象光の波長が前記第2の波長範囲内のときには、前記第1の検出信号に基づいて当該測定対象光の放射量と測定すると共に、前記測定対象光の光量として当該測定対象光の測光量を測定する際に、当該測定対象光の波長が前記第1の波長範囲内のときには、前記第1の検出信号に基づいて当該測定対象光の測光量を測定し、当該測定対象光の波長が前記第2の波長範囲内のときには、前記第2の検出信号に基づいて当該測定対象光の測光量を測定する光量測定装置。
  2. 前記第1の光学フィルタは、前記第1の受光センサの分光感度特性が長い波長の光ほど感度が高くなるように前記第1の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成され、
    前記第2の光学フィルタは、前記第2の受光センサの分光感度特性が短い波長の光ほど感度が高くなるように前記第2の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成されている請求項1記載の光量測定装置。
  3. 前記第1の光学フィルタは、前記第1の受光センサの分光感度特性が前記第2の波長範囲内において一定の感度となるように前記第1の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成され、
    前記第2の光学フィルタは、前記第2の受光センサの分光感度特性が前記第1の波長範囲内において一定の感度となるように前記第2の光電変換部に対する前記測定対象光の入射量を制限可能に構成されている請求項1記載の光量測定装置。
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