JP6400195B2 - 着脱装置、およびそれを用いたヒンジ装置 - Google Patents

着脱装置、およびそれを用いたヒンジ装置 Download PDF

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Description

本発明は、一方の物体を他方の物体に着脱自在に装着させる着脱装置、およびそれを用いたヒンジ装置に関するものである。
従来この種の着脱装置およびそれを用いたヒンジ装置としては、特許文献1に開示された、トイレ便座のためのものがある。
同文献に開示された着脱装置は、トイレの便器に対して便座および便蓋のユニットを着脱自在に装着させ、ヒンジ装置は、着脱装置によってトイレの便器に装着された便座および便蓋をトイレの便器に対して開閉自在に支持する。この着脱装置は、便座および便蓋のユニットの側に取り付けられるケースと、便器の側に設けられるピンとを備える。ピンは便器に取り付けられる固定部材に立設され、先端の外周に溝が形成されている。ケースは、押圧部材に連結されるロック機構と、ピンが挿入される穴が形成されたシャフトと、ケースに回転自在に装着されるコアとを同軸に収容する。ケースには、シャフトの穴を露出させる細長い開口が側部に形成されている。ロック機構は、ピンの先端の溝に係合する保持部材を有し、ばね部材によって保持部材がシャフトの穴に交差する位置に付勢されている。
便座および便蓋のユニットを便器に対して装着するときには、ピンがケースの開口を介してシャフトの穴に挿入され、ピンの先端がバネ部材の付勢力に抗して保持部材をスライドさせることで、ピンの溝に保持部材が係合する。この係合によって便座および便蓋のユニットが便器に固定され、ロック状態になる。一方、便座および便蓋のユニットを便器から取り外すときには、押圧部材がバネ部材の付勢力に抗して押されることで、保持部材がピンの溝から引き離される。これにより、保持部材とピンとの間の係合が解け、ピンをシャフトの穴から抜くことが可能になり、便座および便蓋のユニットを便器から取り外せるアンロック状態になる。
欧州特許出願公開第2324745号明細書
しかしながら、特許文献1に開示された上記従来の着脱装置では、便座および便蓋のユニットを便器から取り外すときに、便座および便蓋のユニットの内部の位置まで手を入れて、押圧部材をバネ部材の付勢力に抗して押すアンロック操作が必要となる。便座および便蓋のユニットは、2箇所に設けられた着脱装置によって便器に取り付けられているので、押圧部材を押すこのアンロック操作は、2つのヒンジ装置を構成するそれぞれの着脱装置に対して、両手で同時に行う必要がある。したがって、上記従来の着脱装置およびそれを用いたヒンジ装置では、便座および便蓋のユニットを便器から取り外す操作に手間がかかり、また、操作が難しい。このため、従来、洋式トイレの清掃や、メンテナンス、便座および便蓋のユニットの交換作業を容易に行うことが出来なかった。また、洋式トイレに限らず、このような構成をした着脱装置およびそれを用いたヒンジ装置を使用して、一方の物体を他方の物体に着脱自在に取り付ける構造をした他の装置においても、同様な問題が発生する。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
一方の物体および他方の物体間を係合させることで一方の物体を他方の物体に装着し、一方および他方の物体間の係合を解くことで一方の物体を他方の物体から離脱させて、一方の物体を他方の物体に着脱自在に装着させる着脱装置において、
止着溝が形成された第1の軸部分および第1の軸部分よりも径が大きい第2の軸部分を有し、第2の軸部分側の一端が一方の物体の側に取り付けられるシャフトと、
一端面に第1の空間を臨ませ、他方の物体の側に取り付けられるハウジングと、
第1の軸部分および第2の軸部分を挿入させる口径で一端面に形成された第1の挿入口、第1の挿入口に連通する第2の空間、第1の挿入口を介するシャフトの挿入方向に沿って第2の空間を囲む内周に形成された複数のガイド溝、および、第2の空間を臨ませる他端面側においてガイド溝の終端から内周の壁面が突出して形成され突出高さが隣のガイド溝に向かって漸減するガイド壁を有し、第1の挿入口を露出させて第1の空間に収納されて固定される固定部材と、
止着溝に係合してシャフトを抱持する抱持部、および、抱持部に連なって形成されたスライドガイド部を有するスライド部材と、
第1の軸部分を挿入させ第2の軸部分を挿入させない口径で一端面に形成された、第2の空間に収納されたときに第1の挿入口に連なって配置される第2の挿入口、第2の挿入口に連通する第3の空間、外周に突出して形成されたガイド溝に嵌合する第1の被ガイド条、第1の被ガイド条の形成方向における端面部を頂上とする山形に形成されて第3の空間を臨ませる他端面、および、シャフトの挿入方向と直交する方向にスライドガイド部をスライド自在に保持する第2の挿入口に連通して形成されたスライド溝を有し、第1の被ガイド条がガイド溝に案内されてシャフトの挿入方向に直動自在に第2の空間に収納される直動部材と、
回動して抱持部に当接することで、スライドガイド部がスライド溝に保持されたスライド部材を軸心に向かう方向にスライドさせて、挿入された第1の軸部分に形成された止着溝に抱持部を係合させる制御片、制御片が形成された第3の空間に嵌合する小径部、直動部材の他端面に形成された山の頂上にガイド壁の突出高さ以上押されてガイド溝から逸脱することで直動部材の他端面に形成された山の傾斜端およびガイド壁の突出端に当接する傾斜端面を有する、ガイド溝に所定長嵌合する第2の被ガイド条、第2の被ガイド条が外周に突出して形成された大径部、および、小径部が第3の空間に嵌合したときに第2の挿入口に連なって配置される第1の軸部分を挿入させる口径の挿入穴を有し、第2の被ガイド条がガイド溝に所定長案内されてシャフトの挿入方向に所定長直動自在に大径部が第2の空間に収納される回動部材と、
直動部材および回動部材をハウジングに固定された固定部材の側に付勢する弾性部材と
を備えることを特徴とする。
本構成における着脱装置は、一方の物体の側に一端が取り付けられるシャフトと、他方の物体の側に取り付けられるハウジングとから構成される。ハウジングの内部の第1の空間には固定部材が固定され、固定部材の内部の第2の空間には、第1および第2の挿入口並びに挿入穴を連通させて直動部材および回動部材が収納される。第2の空間に収納された直動部材の内部の第3の空間には、回動部材の小径部が嵌合される。回動部材および直動部材は、弾性部材によって固定部材の側に付勢される。
一方の物体の他方の物体への装着は、一方または他方の物体を把持し、一方の物体に取り付けられたシャフトの他端を、他方の物体に取り付けられたハウジングに固定された固定部材の第1の挿入口に挿入し、一方または他方の物体を他方または一方の物体に押し付けることで行われる。固定部材の第1の挿入口に挿入されたシャフトの他端は、第1の挿入口を通過するが、直動部材に形成された第2の挿入口を第2の軸部分が通過できず、一方または他方の物体を他方または一方の物体を押し付ける力により、第2の軸部分が直動部材を押す。直動部材は、この押す力により、外周に形成された第1の被ガイド条が固定部材に設けられたガイド溝に案内されて、ハウジングの他端面の側へ、弾性部材の付勢力に抗して直動する。
回動部材は、直動部材のこの直動により、第2の被ガイド条の傾斜端面が直動部材の他端面に形成された山の頂上に押され、第2の被ガイド条が固定部材に設けられたガイド溝に案内されて、直動部材と共にハウジングの他端面の側へ、弾性部材の付勢力に抗して直動する。この際、回動部材は、第2の被ガイド条がガイド溝と所定長しか嵌合していないので、固定部材に設けられたガイド壁の突出高さ以上押されて直動すると、第2の被ガイド条がガイド溝から逸脱する。第2の被ガイド条がガイド溝から逸脱すると、回動部材は、小径部が嵌合する直動部材の第3の空間に案内されて、その軸心周りに回動自在になる。このため、第2の被ガイド条の傾斜端面は、直動部材の山形をした他端面の傾斜面を滑り上がり、回動部材は、直動部材の傾斜した他端面を軌道面として回動する。
その後、一方または他方の物体を他方または一方の物体に押し付ける力が弾性部材の付勢力以下になると、回動部材が弾性部材に付勢されてハウジングの一端面の側へ押し戻される。回動部材が押し戻されると、第2の被ガイド条の傾斜端面は、固定部材の他端面側に突出して設けられたガイド壁の突出端に当接するようになる。
ガイド壁の突出高さは隣のガイド溝に向かって漸減するため、回動部材が弾性部材に付勢されてハウジングの一端面の側へ押し戻されることで、第2の被ガイド条の傾斜端面がガイド壁の突出端に案内されて、回動部材はさらに回動する。この回動により、回動部材の小径部に形成されて直動部材の第3の空間に存在する制御片も、回動する。直動部材のスライド溝には、スライド部材のスライドガイド部がスライド自在に保持されており、回動する制御片は、スライド部材の抱持部に当接することで、スライド部材をスライド溝に沿って直動部材の軸心に向かう方向にスライドさせる。
回動部材が回動して第2の被ガイド条の傾斜端面が隣のガイド溝に至ると、スライド部材の抱持部は、第1および第2の各挿入口並びに挿入穴に挿入されたシャフトの第1の軸部分に形成された止着溝に係合する。シャフトの止着溝にスライド部材の抱持部が係合することで、シャフトはハウジングから抜けなくなり、一方の物体が他方の物体に装着されて固定されるロック状態になる。第2の被ガイド条の傾斜端面が隣のガイド溝に至ると、第2の被ガイド条が弾性部材に付勢されて押し戻され、隣のガイド溝と所定長嵌合する初期状態に戻る。
また、一方の物体の他方の物体からの取り外しは、一方または他方の物体を他方または一方の物体に再度押し付けることで行われる。この押し付ける力により、直動部材は、シャフトの第2の軸部分に押され、第1の被ガイド条がガイド溝に案内されて、ハウジングの他端面の側へ弾性部材の付勢力に抗して再度直動する。回動部材も、直動部材のこの直動により、直動部材と共にハウジングの他端面の側へ弾性部材の付勢力に抗して再度直動する。回動部材が固定部材に設けられたガイド壁の突出高さ以上押されて直動すると、第2の被ガイド条がガイド溝から再度逸脱する。
第2の被ガイド条がガイド溝から逸脱すると、回動部材は、小径部が嵌合する第3の空間に案内されて、その軸心周りに再度回動自在になる。このため、回動部材は、直動部材の傾斜した他端面を軌道面として回動する。その後、一方または他方の物体を他方または一方の物体に押し付ける力が再度弾性部材の付勢力以下になると、回動部材が弾性部材に付勢されてハウジングの一端面の側へ押し戻され、第2の被ガイド条の傾斜端面はガイド壁の突出端に当接するようになる。よって、回動部材は、第2の被ガイド条の傾斜端面がガイド壁の突出端に案内されて、再度回動する。
この回動により、回動部材の小径部に形成された制御片も回動し、制御片は、抱持部に当接して抱持部を止着溝に係合させる回動位置から移動する。したがって、スライド部材は、抱持部が止着溝から離れる、軸心から離れる方向にスライド自在になり、シャフトをハウジングから抜くことが可能なアンロック状態になる。回動部材が再度回動して第2の被ガイド条の傾斜端面が隣のガイド溝に至ると、第2の被ガイド条は弾性部材に付勢されて押し戻され、隣のガイド溝と所定長嵌合する初期状態に再度戻る。
したがって、本構成の着脱装置によれば、一方の物体の他方の物体への装着、および一方の物体の他方の物体からの取り外しは、一方または他方の物体を他方または一方の物体に単に押し付けることだけで行われる。このため、洋式トイレに使われる従来の着脱装置のように、押圧部材を押すアンロック操作を、2つのヒンジ装置を構成するそれぞれの着脱装置に対して両手で同時に行う、手間がかかって難しい操作をすることなく、便座および便蓋のユニットを便器から容易に取り外すことが可能になる。よって、洋式トイレの清掃や、メンテナンス、便座および便蓋のユニットの交換作業を容易に行うことができるようになる。また、本構成の着脱装置は、洋式トイレに使われる着脱装置に限ることなく、他の着脱装置にも同様に適用することが出来、同様な作用効果が奏される。
また、本発明は、
固定部材の軸心の周りに等間隔にガイド溝が4箇所設けられ、
直動部材の軸心の周りに等間隔に第1の被ガイド条および直動部材の他端面に形成された山の頂上が4箇所設けられ、
回動部材の軸心の周りに等間隔に第2の被ガイド条が4箇所設けられる
ことを特徴とする。
本構成によれば、直動部材は、その軸心の周りに等間隔に4箇所設けられた第1の被ガイド条が、固定部材の軸心の周りに等間隔に4箇所設けられたガイド溝に嵌合して案内されるので、安定して直動する。回動部材は、その軸心の周りに等間隔に4箇所設けられた第2の被ガイド条の傾斜端面が、直動部材の他端面に等間隔に4箇所設けられた山の頂上に押されることで、4箇所のガイド溝に案内されて、直動部材と共に安定して直動する。また、回動部材の回動は、第2の各被ガイド条がガイド溝から逸脱することで、行われる。第2の各被ガイド条のガイド溝からのこの逸脱は、回動部材が1/4回転する毎に行われて、シャフトのロック状態とアンロック状態とが交互に出現する。
また、本発明は、
スライド溝が、第2の挿入口の開口中心を挟む対向する2箇所に一対設けられ、
スライド部材が、第2の挿入口の開口中心に対称に形成されて各スライド溝に対称に配置される一対から構成され、
制御片が、回動部材の軸心を挟む対向する2箇所に、止着溝に嵌合した一対の抱持部を挟持する距離離れて一対設けられる
ことを特徴とする。
本構成によれば、直動部材の第2の挿入口の開口中心を挟む対向する2箇所に設けられた一対のスライド溝に、一対のスライド部材の各スライドガイド部がスライド自在に保持される。したがって、一対のスライド部材は、各抱持部が、直動部材の軸心に互いに向かう方向と、その反対の直動部材の軸心から互いに離れる方向とに、スライド自在に保持される。回動部材が1/4回転回動して、回動部材の軸心を挟む対向する2箇所に設けられた制御片が一対のスライド部材の各抱持部に当接することで、各抱持部は直動部材の軸心に向かう方向にスライドする。このスライドにより、各抱持部は、第1および第2の各挿入口並びに挿入穴に挿入されたシャフトの止着溝に、止着溝を挟む形で係合し、シャフトをハウジングから抜くことの出来ないロック状態にする。回動部材がさらに1/4回転回動して、回動部材の軸心を挟む対向する2箇所に設けられた制御片が、各抱持部に当接して各抱持部を止着溝に係合させる回動位置から移動することで、各スライド部材は、各スライド溝に沿ってスライド自在になる。このため、各抱持部は、直動部材の軸心から互いに離れる方向にスライドすることが可能になり、シャフトの止着溝と各抱持部との係合を解いて、シャフトをハウジングから抜くことの出来るアンロック状態にする。
また、本発明は、
止着溝が、第1の軸部分の一部箇所の径が他の箇所より小さく、軸方向長さが抱持部の高さを収容する長さを有して形成され、
抱持部が、止着溝の外周に沿った円弧面を止着溝との当接面に有する
ことを特徴とする。
本構成によれば、シャフトの止着溝とスライド部材の抱持部とは、止着溝の溝形状に合った外形形状を有する抱持部が止着溝と嵌まり合うことで、係合する。このため、止着溝と抱持部との係合は堅固に行われ、シャフトはハウジングから確実に抜けなくなる。
また、本発明は、
上記のいずれかの着脱装置と、
シャフトまたはハウジングに取り付けられるダンパケース、および、ダンパケースに収容されてダンパケースから突出する軸端が一方の物体または他方の物体に連結される回転軸を有し、軸端が連結される一方の物体または他方の物体の回動に抵抗を与えるロータリーダンパと
を備えて、ヒンジ装置を構成した。
本構成によれば、手間がかかって難しい操作をすることなく、一方の物体を他方の物体に容易に着脱させることが可能な着脱装置を用いて、一方の物体を他方の物体に開閉自在に支持するヒンジ装置を構成することが出来る。
本発明によれば、手間がかかって難しい操作をすることなく、一方の物体を他方の物体に容易に着脱させることが可能な着脱装置、およびそれを用いたヒンジ装置を提供することが可能になる。
(a)は、本発明の一実施の形態による一対のヒンジ装置を使用して、一方の物体である便座・便蓋ユニットが他方の物体である便器に装着された状態の正面図、(b)は側面図である。 一実施の形態によるヒンジ装置の分解斜視図である。 (a)は、一実施の形態による着脱装置を構成するハウジングの平面図、(b)は側面図、(c)は縦断面図である。 図2に示す分解斜視図でステーショナリーコアおよびバネをハウジングに収容させたときの一部拡大分解斜視図である。 一実施の形態による着脱装置を用いて便座・便蓋ユニットが便器に取り付けられたアンロック状態の着脱装置を破断して示す一部破断側面図である。 (a)は一実施の形態による着脱装置を構成するシャフトの斜視図、(b)は側面図である。 (a)は一実施の形態による着脱装置を構成するステーショナリーコアの斜視図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は縦断面図である。 (a)は一実施の形態による着脱装置を構成するリニアコアおよびスライダーの斜視図、(b)はリニアコアの平面図、(c)は側面図、(d)は底面図、(e)は縦断面図、(f)はスライダーの平面図、(g)は側面図である。 (a)は一実施の形態による着脱装置を構成するロータリーコアの斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は縦断面図である。 (a)は、一実施の形態による着脱装置を構成するスライド部材の抱持部がロータリーコアの制御片に挟持されて抱持部および制御片の各ロックポイントが合致した状態を示す平面図、(b)は、制御片が回動して抱持部とのロックポイントが90°ずれた状態を示す平面図、(c)は、抱持部および制御片が(a)に示す状態の着脱装置をシャフトを抜いて斜め上方から見た斜視図、(d)は、制御片が(b)に示す位置に回動して抱持部が離反した状態の着脱装置をシャフトを抜いて斜め上方から見た斜視図である。 一実施の形態による着脱装置がロック状態にあるときにおける抱持部と止着溝との相対関係を示す斜視図であり、(a)はこのロック状態を斜め上方から見た斜視図、(b)は底面側から見た斜視図である。 一実施の形態による着脱装置がアンロック状態にあるときにおける抱持部と止着溝との相対関係を示す斜視図であり、(a)はこのアンロック状態を斜め上方から見た斜視図、(b)は底面側から見た斜視図である。 シャフトに押されてBリニアガイドがガイド溝から逸脱したプッシュ状態の一実施の形態による着脱装置を破断して示す一部破断側面図である。 ロック状態の一実施の形態による着脱装置を破断して示す一部破断側面図である。
次に、本発明による着脱装置およびそれを用いたヒンジ装置を洋式トイレに適用した、本発明を実施するための形態について説明する。
図1(a)は、本発明の一実施の形態による一対のヒンジ装置1a,1bを使用して、一方の物体である便座・便蓋ユニット2が他方の物体である便器3に装着された状態の正面図、同図(b)は側面図である。
ヒンジ装置1aは着脱装置4とロータリーダンパ5a、ヒンジ装置1bは、着脱装置4とロータリーダンパ5bとから構成され、便座・便蓋ユニット2を便器3に対して開閉自在に支持する。ロータリーダンパ5a,5bは、それぞれダンパケース8に回転軸9a,9bおよび粘性流体を収容して構成され、粘性流体によって回転軸9a,9bの回転に抵抗を付与する。本実施形態では、回転軸9a,9bの回転角度に制限のある有限角のロータリーダンパ5a,5bが使用されている。回転軸9aはダンパケース8から突出する軸端が便座・便蓋ユニット2を構成する便蓋6に連結され、便蓋6の開閉時の回動に抵抗を与える。また、回転軸9bはダンパケース8から突出する軸端が便座・便蓋ユニット2を構成する便座7に連結され、便座7の開閉時の回動に抵抗を与える。
着脱装置4は、ロータリーダンパ5a,5bが取り付けられた便座・便蓋ユニット2を便器3に着脱自在に装着させる。便座・便蓋ユニット2の便器3への装着は、便座・便蓋ユニット2および便器3間を着脱装置4によって係合させることで行われ、便座・便蓋ユニット2の便器3からの離脱つまり取り外しは、便座・便蓋ユニット2および便器3間の着脱装置4による係合を解くことで行われる。
図2はヒンジ装置1aの分解斜視図である。ヒンジ装置1bは、ロータリーダンパ5aがロータリーダンパ5bとなる以外、ヒンジ装置1aと同じ構成をしている。
上述したように、ヒンジ装置1aは着脱装置4とロータリーダンパ5aとから構成される。着脱装置4は、シャフト11,ステーショナリーコア12,リニアコア13,スライダー14,ロータリーコア15,ハウジング16およびバネ17から構成される。
シャフト11の一端側のダンパケース8への取り付けは、ダンパケース8に形成された貫通穴8aに取付ネジ18を通し、シャフト11の一端側に形成された雌ねじ穴11aに取付ネジ18を螺合させることで、行われる。ハウジング16の便器3への取り付けは、ハウジング16の径が小さい下端側をワッシャ19,20を介して便器3の取付穴3aに挿入し、ハウジング16と取付ジグ21とを便器3を挟んで螺合させることで行われる。この螺合は、ナット22およびワッシャ付き取付ボルト23を用いて後述するように行われる。
図3(a)、(b)、(c)は、ハウジング16の平面図、側面図、縦断面図である。ハウジング16は中空円筒状をしており、開放した上端側の一端面に第1の空間16a、閉塞した下端側の他端面にネジ穴16bおよびワッシャ収納溝16cを臨ませて形成されている。第1の空間16aは、径が最も大きい第1内径部16a1、次に径が大きい第2内径部16a2、および最も径が小さい第3内径部16a3から形成される。第3内径部16a3にはバネ17が収容され、バネ17の上にロータリーコア15,スライダー14を収容したリニアコア13およびステーショナリーコア12がこの順に積まれて、これら各部材が第1の空間16aに収納される。ステーショナリーコア12の外周には雄ねじが形成されており、この雄ねじが、第1内径部16a1の内周に形成された雌ねじと螺合することで、ステーショナリーコア12は、図4に示す一部拡大分解斜視図に示すように第1内径部16a1に固定される。なお、図4において図2と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
ステーショナリーコア12がこのようにハウジング16に固定されることで、リニアコア13およびロータリーコア15はバネ17によって下方から上方へ付勢されながらハウジング16の内部に収容される。この際、リニアコア13は、ハウジング16の内部をハウジング16の軸心方向に沿って後述するように直動自在に収容され、直動部材を構成する。ロータリーコア15は、ハウジング16の内部をハウジング16の軸心周りに後述するように回動自在に収容され、回動部材を構成する。また、ハウジング16に固定されるステーショナリーコア12は固定部材を構成する。ステーショナリーコア12のハウジング16への固定は、上記の螺合に限られることはなく、ハウジング16への圧入や嵌入等によって行ってもよい。また、これらの固定の際、固定箇所に接着剤を塗布したり、固定箇所を溶着等したりして、固定を補助するようにしてもよい。
図5は、便座・便蓋ユニット2が便器3に取り付けられた状態の着脱装置4を破断して示す一部破断側面図である。この状態の着脱装置4は、便座・便蓋ユニット2および便器3間の係合を解くことの出来るアンロック状態になっている。なお、図5において図2および図3と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
上述したハウジング16と取付ジグ21との螺合は、取付穴3a(図2参照)から突出するハウジング16の下端外周に取付ジグ21の上端部を嵌め、ワッシャ付き取付ボルト23の頭部をハウジング16の下端のネジ穴16b(図3参照)に螺合させることで、行われる。ワッシャ付き取付ボルト23の下端は、取付ジグ21の下端に嵌合したナット22と予め螺合させてある。
図6(a)はシャフト11の斜視図、同図(b)は側面図である。シャフト11は、止着溝11a1が形成された第1の軸部分11aおよび第1の軸部分11aよりも直径が大きい第2の軸部分11bを有し、第2の軸部分11b側には、第2の軸部分11bよりも直径が大きい第3の軸部分11cおよび第2の軸部分11bと同じ直径の第4の軸部分11dを有する。シャフト11は、第2の軸部分11b側の一端の第4の軸部分11dがダンパケース8に取付ネジ18で上述のように固定されることで、便座・便蓋ユニット2の側に取り付けられる。第3の軸部分11cの直径は任意であるが、本実施形態では第2,第4の軸部分11b,11dよりも大きな直径にしている。また、第2の軸部分11bの第1の軸部分11aから張り出す段差に形成される端面は、リニアコア13の一端面に当接してリニアコア13を押す押圧面11b1になっている。
図7(a)はステーショナリーコア12の斜視図、同図(b)は側面図、同図(c)は底面図、同図(d)は縦断面図である。
ステーショナリーコア12は中空円筒状をしており、上端の一端面には、シャフト11の第1の軸部分11aおよび第2の軸部分11bを挿入させる口径で、シャフト11の出入り口となる第1の挿入口12aが形成されている。このステーショナリーコア12は、第1の挿入口12aを露出させてハウジング16の第1の空間16aに収納されて、上述のように固定される。
ステーショナリーコア12の中空内部には、第1の挿入口12aに連通して第2の空間12bが形成されている。また、第2の空間12bを囲む内周には、第1の挿入口12aを介するシャフト11の挿入方向、つまり、ステーショナリーコア12の軸心方向に沿って、複数のガイド溝12cが形成されている。本実施形態では、ガイド溝12cは、シャフト11の軸心の周りに等間隔に同じ長さで4箇所に4本設けられている。また、ステーショナリーコア12は、第2の空間12bを臨ませる他端面側において、ガイド溝12cの終端から内周の壁面が突出して形成されたガイド壁12dを有する。ステーショナリーコア12の他端面からのガイド壁12dの突出高さは、一のガイド溝12cの終端部分で最大で、隣のガイド溝12cに向かって漸減し、隣のガイド溝12cに至る箇所で最小となる。このガイド壁12dはガイドカムを構成し、ガイド壁12dの突出端面は、ロータリーコア15の後述するBリニアガイド15dの傾斜端面15eに当接して、ロータリーコア15の回動を案内する軌道面となる。
図8(a)はリニアコア13およびスライダー14の斜視図、同図(b)はリニアコア13の平面図、同図(c)は側面図、同図(d)は底面図、同図(e)は縦断面図である。同図(f)はスライダー14の平面図、同図(g)は側面図である。
スライダー14は、抱持部14aおよびスライドガイド部14bを有するスライド部材を構成する。抱持部14aは、平面視半円弧状をしており、シャフト11の止着溝11a1に係合してシャフト11を抱持する。スライドガイド部14bは、側面視Tの字状をしており、抱持部14aに連なって抱持部14aの上端面に突出して抱持部14aに一体形成されている。止着溝11a1(図6参照)は、第1の軸部分11aの一部箇所の直径が第1の軸部分11aの他の箇所よりも小さくされることで形成され、その溝深さがスライダー14の抱持部14aの厚さを収容する深さになっている。また、止着溝11a1の軸方向長さは、抱持部14aの高さを収容する長さを有して形成されている。
抱持部14aは、止着溝11a1の外周に沿った円弧面を止着溝11a1との当接面である内周に有し、その内周の半径は止着溝11a1の部分のシャフト11の半径と同サイズになっている。したがって、スライダー14の抱持部14aは止着溝11a1に密着して係合し、シャフト11を抱持する。抱持部14aが止着溝11a1に密着して係合することで、抱持部14aの上下の端面に形成される止着面14c,14cと、止着溝11a1の両端に立ち上がるシャフト11の止着面11a2,11a2とが当接し、シャフト11の軸心方向の移動が規制される。
リニアコア13も中空円筒状をしており、閉塞した上端の一端面にシャフト11の出入り口となる第2の挿入口13aが形成されている。第2の挿入口13aは、シャフト11の第1の軸部分11aを挿入させ第2の軸部分11bを挿入させない、第1の軸部分11aの直径よりも僅かに大きい口径に設定されており、ステーショナリーコア12の第2の空間12bに収納されたときに第1の挿入口12aに連なって配置される。この第2の挿入口13aは、挿入されたシャフト11にラジアル方向の負荷が加わった場合に、シャフト11を軸支することのできる形状および強度に形成されている。リニアコア13の中空内部には、第2の挿入口13aに連通して第3の空間13bが形成されている。スライダー14の抱持部14aはこの第3の空間13bに収容される。
また、リニアコア13の第2の挿入口13aにはスライド溝13cが連通して形成されている。このスライド溝13cは、スライダー14のスライドガイド部14bを収納してスライドガイド部14bと嵌合する。そして、スライド溝13cは、シャフト11の挿入方向と直交する方向、つまり、リニアコア13の軸心からリニアコア13の半径方向にスライド自在に、スライドガイド部14bを保持する。本実施形態では、スライド溝13cは、第2の挿入口13aの開口中心を挟む対向する2箇所に一対設けられている。スライダー14は、円筒状の部材をその中心軸に対して直径方向に二分割した形状の一対の部材から構成され、第2の挿入口13aの開口中心に鏡像対称に形成されて、各スライド溝13cに対称に配置される。したがって、スライダー14の抱持部14aは、シャフト11の軸心を挟む両側から止着溝11a1を抱持する。この際、スライダー14のスライドガイド部14bは、止着溝11a1の上方における第1の軸部分11aの外周に密着する。
また、リニアコア13の外周には第1の被ガイド条を構成するAリニアガイド13dが突出して形成されている。このAリニアガイド13dは、ステーショナリーコア12の内周に形成されたガイド溝12cの溝形状に嵌合する突出形状を有する。つまり、Aリニアガイド13dの突出幅寸法はガイド溝12cの溝幅寸法よりも狭く、Aリニアガイド13dの突出高さ寸法はガイド溝12cの溝深さ寸法よりも僅かに低く設定されている。また、Aリニアガイド13dの突出長さ寸法はガイド溝12cの溝長さ寸法よりも短く設定されている。本実施形態では、Aリニアガイド13dは、リニアコア13の軸心の周りに等間隔に4箇所に同じ形状で、リニアコア13の軸心に平行に4本設けられている。この構成により、リニアコア13は、ステーショナリーコア12の第2の空間12bに収納されることで、Aリニアガイド13dがガイド溝12cに案内されてガイド溝12cに沿い、シャフト11の挿入方向に直動自在になる。
また、リニアコア13の開放した他端面13eは第3の空間13bを臨ませている。この他端面13eは、各Aリニアガイド13dの形成方向、つまり、各Aリニアガイド13dの延長線方向における端面部を頂上とする山形に形成されている。Aリニアガイド13dは4箇所に設けられているので、他端面13eには4箇所に山の頂上が形成されている。他端面13eは山形カムを構成し、ロータリーコア15の後述するBリニアガイド15dの傾斜端面15eに当接して、ロータリーコア15の回動を案内する軌道面となる。
図9(a)はロータリーコア15の斜視図、同図(b)は平面図、同図(c)は側面図、同図(d)は縦断面図である。
ロータリーコア15は、小さな外径の小径部15aと大きな外径の大径部15bとを有する円筒状をしており、その軸心に沿って挿入穴15cが貫通して開口している。挿入穴15cは、小径部15aがリニアコア13の第3の空間13bに嵌合したときに、リニアコア13の第2の挿入口13aに連なって配置される。挿入穴15cの口径は、第2の挿入口13aと同じ直径に設定され、シャフト11の第1の軸部分11aを挿入させる寸法になっている。
大径部15bの外周には、第2の被ガイド条を構成するBリニアガイド15dが突出して形成されている。本実施形態では、Bリニアガイド15dは、ロータリーコア15の軸心の周りに等間隔に4箇所に同じ形状で、ロータリーコア15の軸心に平行に4本設けられている。Bリニアガイド15dはステーショナリーコア12のガイド溝12cに所定長嵌合する形状を有し、Bリニアガイド15dの突出幅および突出高さ寸法は、リニアコア13のAリニアガイド13dと同じになっている。Bリニアガイド15dの上端面は傾斜端面15eになっている。この傾斜端面15eは、リニアコア13の他端面13eに形成される山の傾斜角度、および、ステーショナリーコア12に形成されるガイド壁12dの傾斜角度と同じ角度で傾斜しており、スライドカムとして機能する。
大径部15bの底面は、バネ17に付勢される付勢面に設定されている。バネ17は、リニアコア13およびロータリーコア15をステーショナリーコア12の一端面の側に付勢する弾性部材を構成する。このバネ17は、ロータリーコア15,リニアコア13,ステーショナリーコア12およびシャフト11の中心軸に沿って弾発力を作用させる。本実施形態では、バネ17として圧縮コイルバネが用いられているが、これに限られることはない。
リニアコア13の第3の空間13bにロータリーコア15の小径部15aが嵌合してリニアコア13およびロータリーコア15がステーショナリーコア12に収容された状態においては、Aリニアガイド13dはガイド溝12cに収まり、Bリニアガイド15dは一部がガイド溝12cに収まる。この状態では、Aリニアガイド13dとBリニアガイド15dとの間の距離は最短になり、Bリニアガイド15dはガイド溝12cに所定長嵌合する。この際、ロータリーコア15は、Bリニアガイド15dがガイド溝12cに所定長案内されてシャフト11の挿入方向に所定長直動自在に、大径部15bがステーショナリーコア12の第2の空間12bに収納される。
Bリニアガイド15dは、リニアコア13の他端面13eに形成される山の頂上にガイド壁12dの突出高さ以上傾斜端面15eが押され、リニアコア13からガイド壁12dの突出高さ以上離れると、ガイド溝12cから逸脱する突出長さ寸法に設定されている。Bリニアガイド15dがガイド溝12cから逸脱したときには、ロータリーコア15は、小径部15aがリニアコア13の第3の空間13bに回動自在に嵌合しつつ、リニアコア13に相対的に回動可能になる。
また、小径部15aの上端面には、制御片15fが上端面から延伸して突起状に形成されている。制御片15fの外周は小径部15aの外周と面一の円弧面になっており、ロータリーコア15の軸心に面する側の制御片15fの端面は、水平面になっている。制御片15fは、回動してスライダー14の抱持部14aの外周に当接することで、スライドガイド部14bがスライド溝13cに保持されたスライド部材14をリニアコア13の軸心に向かう方向にスライドさせる。そして、第1および第2の各挿入口12a,13a並びに挿入穴15cに挿入された第1の軸部分11aに形成された止着溝11a1に、抱持部14aを係合させる。
図6に示すシャフト11は、その他端がハウジング16に挿入されたときに、止着溝11a1より下方の長い第1の軸部分11aが挿入穴15cに位置し、止着溝11a1がリニアコア13の第3の空間13b、止着溝11a1より上方の短い第1の軸部分11aがリニアコア13の第2の挿入口13aに位置する長さ寸法に設定されている。
本実施形態では、制御片15fは、ロータリーコア15の軸心を挟む180°対向する2箇所に一対設けられている。制御片15fの対向する内側の水平面間は、止着溝11a1に嵌合した一対の抱持部14aを挟持する距離W離れており、この水平面間の空間はロック規制空間とされている。ロータリーコア15が制御片15fと共に回動して、図10(a)に示す平面図に示すように各抱持部14aがこのロック規制空間に位置し、抱持部14aの円弧状をした外周面に制御片15fの内側の水平面が当接すると、抱持部14aは止着溝11a1に嵌合した密着状態になる。この状態では、抱持部14aの止着面14cとシャフト11の止着面11a2 とが当接し、シャフト11はその軸方向の動きが規制される。抱持部14aの円弧状をした外周面と制御片15fの内側の水平面とのこれら各当接箇所はロックポイント(L点)とされ、図8(a)および図9(a)で点Lとして示される。
抱持部14aのロックポイントは外周円弧の中心位置、制御片15fのロックポイントは内側の水平面における幅方向の中心位置にある。各ロックポイントが合致したこの状態から、ロータリーコア15が制御片15fと共に回動し、制御片15fのロックポイントが図10(b)の平面図に示す位置に90°回動すると、規制空間に閉じ込められていた抱持部14aの動きは開放される。このため、抱持部14aは図で矢示する相互に離反する方向に移動可能となる。したがって、抱持部14aを止着溝11a1から引き離すことで、シャフト11の軸方向の動きが許容される。
図10(c)および(d)は、共に、シャフト11を抜いて着脱装置4を斜め上方から見た斜視図であり、同図(c)は、制御片15fが同図(a)に示す回動位置にある状態、同図(d)は、制御片15fが90°回動して同図(b)に示す回動位置にあり、抱持部14aが離反した状態を示している。
図10(c)に示す状態では、各抱持部14aの対向する内周間の距離Vaは、リニアコア13の第2の挿入口13aの直径φよりも小さい(Va<φ)。このため、各抱持部14aの内周は第2の挿入口13aの内周の内側に入り込み、各抱持部14aは収縮したような状態になる。この状態では、各抱持部14aは止着溝11a1に密着して係合する。図11はこのロック状態における抱持部14aと止着溝11a1との相対関係を示す斜視図であり、同図(a)はこのロック状態を斜め上方から見た斜視図、同図(b)は底面側から見た斜視図である。なお、同図において図6および図10と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
一方、図10(d)に示す状態では、各抱持部14aの対向する内周間の距離Vbは、リニアコア13の第2の挿入口13aの直径φよりも大きい(Vb>φ)。このため、各抱持部14aの内周は第2の挿入口13aの内周の外側に張り出し、各抱持部14aは拡張したような状態になる。この状態では各抱持部14aは止着溝11a1から離れ、抱持部14aと止着溝11a1との係合が解かれる。図12はこのアンロック状態における抱持部14aと止着溝11a1との相対関係を示す斜視図であり、同図(a)はこのアンロック状態を斜め上方から見た斜視図、同図(b)は底面側から見た斜視図である。なお、同図において図6および図10と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
本実施形態による着脱装置4は、上述したように、便座・便蓋ユニット2の側に一端が取り付けられるシャフト11と、便器3の側に取り付けられるハウジング16とから構成される。ハウジング16の内部の第1の空間16aにはステーショナリーコア12が固定され、ステーショナリーコア12の内部の第2の空間12bには、第1および第2の挿入口12a,13a並びに挿入穴15cを連通させてリニアコア13およびロータリーコア15が直列に収納される。第2の空間12bに収納されたリニアコア13の内部の第3の空間13bには、ロータリーコア15の小径部15aが嵌合される。ロータリーコア15およびリニアコア13は、バネ17によってステーショナリーコア12の一端面の側に付勢される。
便座・便蓋ユニット2を便器3に装着して固定するロック操作では、次の第1動作を行うことで、第2動作から第3動作が連続して行われる。
(第1動作)便座・便蓋ユニット2の便器3への装着は、便座・便蓋ユニット2を把持し、便座・便蓋ユニット2に取り付けられたシャフト11の他端を、便器3に取り付けられたハウジング16に固定されたステーショナリーコア12の第1の挿入口12aに挿入し、便座・便蓋ユニット2を便器3に押し付けることで行われる。ステーショナリーコア12の第1の挿入口12aに挿入されたシャフト11の他端は、第1の挿入口12aを通過するが、リニアコア13に形成された第2の挿入口13aを第2の軸部分11bが通過できず、第2の軸部分11bの押圧面11b1が第2の挿入口13a周囲のリニアコア13の一端面に当接する。ここで、便座・便蓋ユニット2をバネ17の弾発力を上回る一定の力で垂直下方に押し込み、便器3に押し付けると、第2の軸部分11bがリニアコア13を押す。
(第2動作)リニアコア13は、Aリニアガイド13dとガイド溝12cとにより、シャフト11の挿入方向と平行な直進方向に動作が規制されている。したがって、リニアコア13は、便座・便蓋ユニット2を便器3へ押す力により、Aリニアガイド13dがガイド溝12cに案内されて、ハウジング16の他端面の側へバネ17の弾発力に抗して直動する。リニアコア13の他端面13eには、ロータリーコア15が当接して動作自在に配置されている。
ロータリーコア15は、Bリニアガイド15dの所定長の一部範囲がガイド溝12cに収められており、この一部範囲でシャフト11の挿入方向と平行な直進方向に動作が規制されている。したがって、ロータリーコア15は、リニアコア13の上記の直動により、傾斜端面15eがリニアコア13の他端面13eに形成された山の頂上に押されて、リニアコア13と共にハウジング16の他端面の側へ、バネ17の弾発力に抗して直動する。この際、ロータリーコア15は、Bリニアガイド15dがガイド溝12cと所定長の一部範囲しか嵌合していないので、ガイド壁12dの突出高さ以上押されて直動すると、Bリニアガイド15dがガイド溝12cから逸脱する。
図13は、シャフト11に押されてBリニアガイド15dがガイド溝12cから逸脱したこのプッシュ状態の着脱装置4を破断して示す一部破断側面図である。なお、図13において図5と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。このプッシュ状態では、同図に示すように、ステーショナリーコア12の第1の内部空間12bの下方にリニアコア13およびロータリーコア15が追いやられ、Bリニアガイド15dの傾斜端面15eが、破線で示すガイド壁12dの突出高さよりも低い位置にある。
Bリニアガイド15dがガイド溝12cから逸脱すると、ロータリーコア15は、小径部15aが嵌合するリニアコア13の第3の空間13bに案内されて、その軸心周りに回動自在になる。このため、ロータリーコア15の傾斜端面15eは、リニアコア13の山形をした他端面13eの傾斜面を滑り上がり、ロータリーコア15は、リニアコア13の傾斜した他端面13eを軌道面として回動する。
その後、便座・便蓋ユニット2を便器3に押し付ける力がバネ17の弾発力以下になると、ロータリーコア15がバネ17に付勢されてハウジング16の一端面の側へ押し戻される。ロータリーコア15が押し戻されると、傾斜端面15eはガイド壁12dの突出端に当接するようになる。ガイド壁12dの突出高さは隣のガイド溝12cに向かって漸減するため、ロータリーコア15がバネ17に付勢されてハウジング16の一端面の側へ押し戻されることで、傾斜端面15eがガイド壁12dの突出端に案内されて、ロータリーコア15はさらに回動する。本実施形態では、ガイド溝12cがステーショナリーコア12の軸心の周りに等間隔に4箇所設けられているため、ロータリーコア15は90°回動することになる。
(第3動作)この回動により、リニアコア13の第3の空間13bに存在する制御片15fも、回動する。リニアコア13のスライド溝13cには、スライダー14のスライドガイド部14bがスライド自在に保持されており、回動する制御片15fは、スライダー14の抱持部14aに当接することで、スライダー14をスライド溝13cに沿ってリニアコア13の軸心に向かう方向にスライドさせる。ロータリーコア15が回動して傾斜端面15eが隣のガイド溝12cに至り、ロータリーコア15が90°回動すると、制御片15fも90°回動して、制御片15fと抱持部14aとの各ロックポイントは図10(a)に示すように合致する。
このため、スライダー14の抱持部14aは、図11に示すように、シャフト11の第1の軸部分11aに形成された止着溝11a1に止着溝11a1を挟む形で係合する。止着溝11a1に抱持部14aが係合することで、シャフト11はハウジング16から抜けなくなり、便座・便蓋ユニット2が便器3に装着されて固定されるロック状態になる。ロータリーコア15が90°回動して傾斜端面15eが隣のガイド溝12cに至ると、Bリニアガイド15dがバネ17に付勢されて押し戻され、隣のガイド溝12cと所定長嵌合する初期状態に戻る。
図14は、このロック状態の着脱装置4を破断して示す一部破断側面図である。なお、図14において図13と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。ロック状態では、同図に示すように、制御片15fが抱持部14aの外周を挟持し、抱持部14aの内周が止着溝11a1を挟んでいる。
また、便座・便蓋ユニット2の便器3からの取り外し操作は、次の第4動作を行ってロック状態を解除し、第5動作および第6動作を連続することで行われる。
(第4動作)便器3に取り付けられている便座・便蓋ユニット2を把持し、便座・便蓋ユニット2を便器3に再度垂直下方に押し付ける。
(第5動作)第5動作はロック操作時の第2動作と同じである。つまり、便座・便蓋ユニット2を便器3に押し付ける力により、リニアコア13は、シャフト11の第2の軸部分11bに押され、ハウジング16の他端面の側へ再度直動する。ロータリーコア15も、リニアコア13のこの直動により、リニアコア13と共にハウジング16の他端面の側へ再度直動する。ロータリーコア15がガイド壁12dの突出高さ以上押されて直動すると、Bリニアガイド15dがガイド溝12cから再度逸脱する。
Bリニアガイド15dがガイド溝12cから逸脱すると、ロータリーコア15は、その軸心周りに再度回動自在になる。このため、ロータリーコア15は、リニアコア13の傾斜した他端面13eを軌道面として回動する。その後、便座・便蓋ユニット2を便器3に押し付ける力が再度バネ17の弾発力以下になると、ロータリーコア15がバネ17に付勢されてハウジング16の一端面の側へ押し戻され、ロータリーコア15は、傾斜端面15eがガイド壁12dの突出端に案内されて、再度90°回動する。
(第6動作)この回動により、制御片15fも回動し、制御片15fは、抱持部14aを止着溝11a1に係合させる回動位置から移動する。制御片15fが90°回動して、図10(b)に示すように、制御片15fのロックポイントが抱持部14aのロックポイントから90°離れると、スライダー14は、抱持部14aが止着溝11a1から離れる方向にスライド自在になる。この結果、シャフト11をハウジング16から抜くことで抱持部14aがシャフト11に押されて離反し、シャフト11をハウジング16から抜くことが可能な図12に示すアンロック状態になる。ロータリーコア15が90°回動して傾斜端面15eが隣のガイド溝12cに至ると、Bリニアガイド15dはバネ17に付勢されて押し戻され、隣のガイド溝12cと所定長嵌合する初期状態に再度戻る。
前述した図5は、このアンロック状態になった着脱装置4を示している。同図では制御片15fがシャフト11の陰になって見えていないが、アンロック状態では、制御片15fが抱持部14aのスライド方向には存在せず、スライダー14がスライド溝13cに沿ってスライド自在になっている。
上述したロータリーコア15の回動は、ロータリーコア15の軸心の周りに等間隔に4箇所設けられたBリニアガイド15dが、ステーショナリーコア12の軸心の周りに等間隔に4箇所設けられたガイド溝12cから逸脱することで、行われる。したがって、Bリニアガイド15dのガイド溝12cからのこの逸脱は、ロータリーコア15が1/4回転する毎に行われて、シャフト11のロック状態とアンロック状態とが交互に出現する。
このように本実施形態の着脱装置4によれば、便座・便蓋ユニット2の便器3への装着、および便座・便蓋ユニット2の便器3からの取り外し操作は、便座・便蓋ユニット2を便器3に単に押し付けることだけで行われる。このため、洋式トイレに使われる特許文献1に開示された従来の着脱装置のように、押圧部材を押すアンロック操作を、2つのヒンジ装置を構成するそれぞれの着脱装置に対して両手で同時に行う、手間がかかって難しい操作をすることなく、便座・便蓋ユニット2を便器3から容易に取り外すことが可能になる。よって、洋式トイレの清掃や、メンテナンス、便座・便蓋ユニット2の交換作業を容易に行うことができるようになる。
また、本実施形態の着脱装置4によれば、シャフト11のハウジング16に対する抜き差しは、シャフト11の挿入方向と直交する方向にスライダー14をスライドさせ、シャフト11の止着溝11a1とスライダー14の抱持部14aとを係合させ、または係合解除させて、行われる。このため、シャフト11をハウジング16から抜けさせなくする状態にするロック操作、およびシャフト11をハウジング16から抜けさせる状態にするアンロック操作は、シャフト11の回動位置とハウジング16側の各部材との回動位置とに関係なく行われ、便座・便蓋ユニット2の便器3への着脱は、各部材の回動位置を考慮することなく、容易に行える。したがって、シャフト11のハウジング16への挿入時にシャフト11やロータリーコア15がどの回動位置にあっても、相手部材であるハウジング16へシャフト11を容易に挿入することが出来る。
また、本実施形態の着脱装置4によれば、リニアコア13は、その軸心の周りに等間隔に4箇所設けられたAリニアガイド13dが、ステーショナリーコア12の軸心の周りに等間隔に4箇所設けられたガイド溝12cに嵌合して案内されるので、安定して直動する。また、ロータリーコア15も、その軸心の周りに等間隔に4箇所設けられたBリニアガイド15dの傾斜端面15eが、リニアコア13の他端面13eに等間隔に4箇所設けられた山の頂上に押されることで、4箇所のガイド溝12cに案内されて、リニアコア13と共に安定して直動する。
また、本実施形態の着脱装置4によれば、シャフト11の止着溝11a1とスライダー14の抱持部14aとは、止着溝11a1の溝形状に合った外形形状を有する抱持部14aが止着溝11a1と嵌まり合うことで、係合する。このため、止着溝11a1と抱持部14aとの係合は堅固に行われ、シャフト11はハウジング16から確実に抜けなくなる。
また、本実施形態によれば、手間がかかって難しい操作をすることなく、便座・便蓋ユニット2を便器3に容易に着脱させることが可能な着脱装置4を用いて、便座・便蓋ユニット2を便器3に開閉自在に支持するヒンジ装置1a,1bを提供することが出来る。
なお、上記実施形態では、ダンパケース8にシャフト11、便器3にハウジング16を取り付けて、着脱装置4を構成した場合について、説明した。しかし、これとは逆に、ダンパケース8にハウジング16、便器3にシャフト11を取り付けて、着脱装置4を構成することも出来る。
また、ダンパケース8へのシャフト11の取り付けは取付ネジ18、ハウジング16の便器3への取り付けは取付ジグ21を使って行ったが、これらの取付は上記実施形態の仕方に限られることはない。ダンパケース8にシャフト11、便器3にハウジング16が固定されるのであれば、他の取り付け方であっても上記実施形態と同様な作用効果が奏される。
上記実施形態では、本発明による着脱装置およびそれを用いたヒンジ装置を洋式トイレに適用した場合について、説明した。しかし、本発明による着脱装置およびそれを用いたヒンジ装置は、洋式トイレに限ることなく、一方の物体を他方の物体に着脱自在に取り付ける構造をした他の装置にも同様に適用することが出来、同様な作用効果が奏される。
1a,1b…ヒンジ装置、2…便座・便蓋ユニット(一方の物体)、3…便器(他方の物体)、4…着脱装置、5a,5b…ロータリーダンパ、6…便蓋、7…便座、8…ダンパケース、9a,9b…回転軸、11…シャフト、11a…第1の軸部分、11a1…止着溝、11a2…止着面、11b…第2の軸部分、11b1…押圧面、11c…第3の軸部分、11d…第4の軸部分、12…ステーショナリーコア(固定部材)、12a…第1の挿入口、12b…第2の空間、12c…ガイド溝、12d…ガイド壁、13…リニアコア(直動部材)、13a…第2の挿入口、13b…第3の空間、13c…スライド溝、13d…Aリニアガイド(第1の被ガイド条)、13e…リニアコア13の他端面、14…スライダー(スライド部材)、14a…抱持部、14b…スライドガイド部、14c…止着面、15…ロータリーコア(回動部材)、15a…小径部、15b…大径部、15c…挿入穴、15d…Bリニアガイド(第2の被ガイド条)、15e…傾斜端面、15f…制御片、16…ハウジング、16a…第1の空間、17…バネ(弾性部材)、L…ロックポイント

Claims (5)

  1. 一方の物体および他方の物体間を係合させることで一方の物体を他方の物体に装着し、一方および他方の物体間の係合を解くことで一方の物体を他方の物体から離脱させて、一方の物体を他方の物体に着脱自在に装着させる着脱装置において、
    止着溝が形成された第1の軸部分および第1の前記軸部分よりも径が大きい第2の軸部分を有し、第2の前記軸部分側の一端が一方の物体の側に取り付けられるシャフトと、
    一端面に第1の空間を臨ませ、他方の物体の側に取り付けられるハウジングと、
    第1の前記軸部分および第2の前記軸部分を挿入させる口径で一端面に形成された第1の挿入口、第1の前記挿入口に連通する第2の空間、第1の前記挿入口を介する前記シャフトの挿入方向に沿って第2の前記空間を囲む内周に形成された複数のガイド溝、および、第2の前記空間を臨ませる他端面側において前記ガイド溝の終端から前記内周の壁面が突出して形成され突出高さが隣の前記ガイド溝に向かって漸減するガイド壁を有し、第1の前記挿入口を露出させて第1の前記空間に収納されて固定される固定部材と、
    前記止着溝に係合して前記シャフトを抱持する抱持部、および、前記抱持部に連なって形成されたスライドガイド部を有するスライド部材と、
    第1の前記軸部分を挿入させ第2の前記軸部分を挿入させない口径で一端面に形成された、第2の前記空間に収納されたときに第1の前記挿入口に連なって配置される第2の挿入口、第2の前記挿入口に連通する第3の空間、外周に突出して形成された前記ガイド溝に嵌合する第1の被ガイド条、第1の前記被ガイド条の形成方向における端面部を頂上とする山形に形成されて第3の前記空間を臨ませる他端面、および、前記シャフトの挿入方向と直交する方向に前記スライドガイド部をスライド自在に保持する第2の前記挿入口に連通して形成されたスライド溝を有し、第1の前記被ガイド条が前記ガイド溝に案内されて前記シャフトの挿入方向に直動自在に第2の前記空間に収納される直動部材と、
    回動して前記抱持部に当接することで、前記スライドガイド部が前記スライド溝に保持された前記スライド部材を軸心に向かう方向にスライドさせて、挿入された第1の前記軸部分に形成された前記止着溝に前記抱持部を係合させる制御片、前記制御片が形成された第3の前記空間に嵌合する小径部、前記直動部材の他端面に形成された山の頂上に前記ガイド壁の突出高さ以上押されて前記ガイド溝から逸脱することで前記直動部材の他端面に形成された山の傾斜端および前記ガイド壁の突出端に当接する傾斜端面を有する、前記ガイド溝に所定長嵌合する第2の被ガイド条、第2の前記被ガイド条が外周に突出して形成された大径部、および、前記小径部が第3の前記空間に嵌合したときに第2の前記挿入口に連なって配置される、第1の前記軸部分を挿入させる口径の挿入穴を有し、第2の前記被ガイド条が前記ガイド溝に所定長案内されて前記シャフトの挿入方向に所定長直動自在に前記大径部が第2の前記空間に収納される回動部材と、
    前記直動部材および前記回動部材を前記ハウジングに固定された前記固定部材の側に付勢する弾性部材と
    を備えることを特徴とする着脱装置。
  2. 前記固定部材は、その軸心の周りに等間隔に前記ガイド溝が4箇所設けられ、
    前記直動部材は、その軸心の周りに等間隔に第1の前記被ガイド条および前記他端面に形成された山の頂上が4箇所設けられ、
    前記回動部材は、その軸心の周りに等間隔に第2の前記被ガイド条が4箇所設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の着脱装置。
  3. 前記スライド溝は、第2の前記挿入口の開口中心を挟む対向する2箇所に一対設けられ、
    前記スライド部材は、第2の前記挿入口の開口中心に対称に形成されて各前記スライド溝に対称に配置される一対から構成され、
    前記制御片は、前記回動部材の軸心を挟む対向する2箇所に、前記止着溝に嵌合した一対の前記抱持部を挟持する距離離れて一対設けられる
    ことを特徴とする請求項2に記載の着脱装置。
  4. 前記止着溝は、第1の前記軸部分における一部箇所の径が他の箇所より小さく、軸方向長さが前記抱持部の高さを収容する長さを有して形成され、
    前記抱持部は、前記止着溝の外周に沿った円弧面を前記止着溝との当接面に有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の着脱装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の着脱装置と、
    前記シャフトまたは前記ハウジングに取り付けられるダンパケース、および、前記ダンパケースに収容されて前記ダンパケースから突出する軸端が一方の物体または他方の物体に連結される回転軸を有し、前記軸端が連結される一方の物体または他方の物体の回動に抵抗を与えるロータリーダンパと
    を備えるヒンジ装置。
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