JP6400076B2 - コポリマーを含有する組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、コポリマー、乳化剤、及び20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物を含有する組成物に関する。さらに、前記組成物の製造方法が、及び粉末状混合物中での、より詳述すればドライミックスモルタル中でのそれらの使用も開示されている。
改良した加工品質、すなわち混練性、展延性、噴霧性、ポンプ圧送性、又は流動性を得るために、固体の無機懸濁液について、例えば懸濁液は、分散剤又は可塑剤の形で混和剤と混合される。建築業におけるこれらの種類の無機固体は、例えば、無機バインダー、例えばポルトランドセメントを基礎とするセメント(EN 197)、特定の品質を有するセメント(DIN 1164)、白色セメント、アルミン酸カルシウムセメント又は高アルミナセメント(EN 14647)、スルホアルミン酸カルシウムセメント、特殊セメント、硫酸カルシウムn水和物(n=0〜2)、石灰又は建築用石灰(EN 459)及びポゾラン、並びに潜在水硬性バインダー、例えばフライアッシュ、メタカオリン、シリカダスト及びスラグサンドを含む。固体の無機懸濁液は、一般に、さらに、例えば、充填剤、より詳述すれば、例えば、種々の顆粒サイズ及び顆粒の形態での炭酸カルシウム、石英、又は他の天然石からなるアグリゲート、並びにさらに化学を基礎とする建築物の特性、例えば水和速度、レオロジー又は空気量の標的とされる影響のための無機及び/又は有機添加剤(混和剤)を含む。さらに、有機バインダー、例えばラテックス粉末が存在してよい。
建築材料混合物、特に無機バインダーを基礎とする建築材料混合物を、すぐに使用できる処理可能形に変換するために、一般に、実質的に、続く水和又は硬化プロセスに理論的に要求されるよりも多い混合水を使用する必要がある。後に蒸発する過剰な水により形成される建築要素における空隙率は、著しく損なわれた機械強度、安定性及び接着耐久性をもたらす。
得られた加工精度においてこの過剰な水の割合を減少するために、及び/又は得られた水/バインダー比において加工特性を改良するために、建築化学分野内で一般に減水剤又は可塑剤といわれる混和剤を使用する。公知のかかる混和剤は、特に、ナフタレンスルホン酸もしくはアルキルナフタレンスルホン酸を基礎とする重縮合生成物、又はスルホン酸基を含むメラミンホルムアルデヒド樹脂を含む。
DE 3530258号は、有機バインダー及び建築材料のための混和剤として水溶性ナフタレンスルホン酸ナトリウム−ホルムアルデヒド濃縮物の使用を記載している。バインダー、例えばセメント、無水物、又はセッコウの流動性を改良するためのこれらの混和剤、及びそれらを使用して製造した建築材料も記載されている。
DE 2948698号は、メラミン−ホルムアルデヒド縮合生成物、及び/又はスルホン化ホルムアルデヒド−ナフタレン縮合物及び/又はリグノスルホンを基礎とする可塑剤を含み、かつバインダーとして、ポルトランドセメント、粘土含有石灰泥灰岩、粘度クリンカー及び柔らかい燃焼クリンカーを含むスクリードのための水硬性モルタルを記載している。
実質的にカルボン酸基及びスルホン酸基を含む純粋なアニオン可塑剤に加えて、記載された最新の可塑剤の群は、典型的に、主鎖上でアニオン電荷を有し、かつ非イオン性ポリアルキレンオキシド側鎖を有する、弱アニオン性櫛形ポリマーを含む。
WO 01/96007号は、弱アニオン性可塑剤、及びビニル基を含有するモノマーのラジカル重合によって製造され、かつ主成分としてポリアルキレンオキシド基を含む、水性鉱物懸濁液のための研磨助剤を記載している。
DE 19513126号及びDE 19834173号は、不飽和ジカルボン酸誘導体及びオキシレングリコールアルケニルエーテルを基礎とするコポリマー、及び水硬性バインダー、より詳述すればセメントのための混和剤としてのそれらの使用を記載している。
建築産業において可塑剤を添加する目的は、バインダーシステムの可塑性を増加するか、又は提供された加工条件下で要求される水量を低減することである。
リグノスルホン、メラミンスルホネート及びポリナフタレンスルホネートを基礎とする可塑剤は、弱アニオンのポリアルキレンオキシド含有コポリマーに対するそれらの活性において著しく劣る。これらのポリマーは、ポリカルボキシレートエーテル(PCE)ともいう。ポリカルボキシルエーテルは、主鎖上で存在するアニオン基(カルボキシレート基、スルホネート基)のために、静電電荷によって無機粒子を分散するだけでなく、さらに、ポリアルキレンオキシド側鎖のために、吸水分子によって粒子の周りに安定した保護相を形成する、立体効果によって分散した粒子を安定化する。
結果として、従来の可塑剤と比較して、特定の粘稠度の調製物のために要求される水量を減少することもでき、又は、ポリカルボキシレートエーテルの添加が、低い水/セメント比で自己圧縮コンクリート又は自己圧縮モルタルを製造することができる範囲まで湿潤建築材料混合物の可塑性を低減することができる。ポリカルボキシレートエーテルの使用は、長期間ポンプ輸送が可能な状態のままであるレディミクストコンクリート又はレディミクストモルタルを製造すること、又は低い水/セメント比の調製物によって高強度コンクリート又は高強度モルタルを製造することも可能にする。
記載されたポリカルボキシレートエーテルに加えて、改良された活性プロフィールを有する誘導体の系列もその後明らかとなった。従って、例えばUS 2009312460号は、エステルの機能を加水分解し、続いて水性のセメント状混合物中に導入し、それによってポリカルボキシレートエーテルを形成した、ポリカルボキシレートエーテルを記載している。ポリカルボキシレートエーテルの利点は、ポリカルボキシレートエーテルが特定の時間後にのみセメント状混合物中でそれらの活性を生じ、結果として、分散効果が長期間にわたって維持されうることである。
ポリカルボキシレートエーテル及びそれらの誘導体を基礎とする分散剤は、粉末形で固体として、又は水溶液として存在する。粉末形でのポリカルボキシレートエーテルを、その製造の過程において、工場のドライミックスモルタルに混和できる。ドライミックスモルタルを水とバッチ処理する場合に、ポリカルボキシレートエーテルは溶解され、続いてそれらの効果を生じることができる。
代わりに、ポリカルボキシレートエーテル又はそれらの誘導体を、溶解した形で、無機懸濁液に添加することもできる。分散剤を、特に、混合水中に直接計量供給してよい。
しかしながら、可塑剤を固体の無機懸濁液中に導入するための全ての存在する方法の欠点は、分散作用が、混合水の添加直後に生じないことである。分散剤を粉末として又は水溶液として添加するかどうかに関係なく、例えばドライモルタル中で、水セメント比(w/c)又は要求される水に依存して、均質な懸濁液のために、混合水の添加後に激しく撹拌して形成するために100秒より多くかかってよい。この遅れは、混合ポンプの使用の記載で特に問題となる。
従って、本発明の目的は、現存する組成物で可能であるより急速に水で均質に分散できる粉末状混合物、特に無機バインダーを含有する粉末状混合物を提供することであった。
前記目的は、以下、
(I)カルボン酸、カルボン酸塩、カルボン酸エステル、カルボン酸アミド、カルボン酸無水物及びカルボン酸イミドの系列からの少なくとも1つの基を含む、少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー、及び
(II)ポリアルキレンオキシド基を有する少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー
を含むモノマーの混合物を重合することによって得られる、1〜70質量%、有利には20〜50質量%の少なくとも1つのコポリマー
0.01〜10質量%、有利には1〜3質量%の少なくとも1つの乳化剤、並びに
29〜98質量%、有利には50〜80質量%の、少なくとも1つの20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物
を含む組成物によって達せられる。
驚くべきことに、前記目的が完全に達成できたことだけでなく、特に無機バインダーを含んでよい粉末状混合物が、本発明の組成物を添加した後に、顕著な分散性に加えて優れた加工特性を同時に示すことが見出されている。より詳述すれば、粉末組成物の取扱中のダスティングにおける顕著な減少を観察することも可能である。さらに驚くべきことに、液体成分によって、本発明の粉末組成物の貯蔵寿命を損なわないか、又は実質的に損なわなかった。
本発明の少なくとも1つの20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物は、有利には大気圧に基づいて100〜400℃、有利には150〜350℃、有利には200〜300℃の融点又は溶融範囲を有する、有利には少なくとも1つの脂肪族炭化水素又は炭化水素混合物、より詳述すれば、直鎖又は分枝鎖の、有利には直鎖の、飽和又は不飽和の、有利には少なくとも飽和した脂肪族炭化水素又は炭化水素混合物である。
しかしながら、好適に使用される脂肪族炭化水素又は炭化水素混合物は、ある芳香族の部分、より詳述すれば芳香族炭化水素を含んでよく、これは、特に技術的に等級の炭化水素又は炭化水素混合物、例えば、しばしば芳香族部分を含む技術的に等級の鉱油を使用する場合である。かかる場合において、芳香族部分は、使用される炭化水素の合計又は炭化水素混合物の合計に対して、有利には、30質量%、有利には20質量%、より有利には17.5質量%、特に有利には15質量%を超えないべきである。
前記特性を有する、より詳述すれば前記融点及び溶融範囲を有する脂肪族炭化水素又は炭化水素混合物が、芳香族部分、例えば芳香族炭化水素も含む場合に、それらの融点又は溶融範囲は、有利には、100℃より高く、より詳述すれば150℃より高く、有利には200℃より高くあるべきである。これは、この種類の芳香族炭化水素が、一般に揮発性ではなく、その結果、無機バインダーを含む処理した粉末状混合物は、無臭であるか又は臭いが少ない利点を有する。さらに、この方法で処理し、かつ無機バインダーを含む粉末状混合物の加工特性及び適用特性は、影響を受けないか、又は有意な影響がないことも確実にする。
本発明の特に好ましい一実施態様において、20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物は、10個より多い炭素原子、より詳述すれば15個より多い炭素原子、有利には20個より多い炭素原子を有する少なくとも1つの炭化水素又は炭化水素混合物を含み、及び/又は少なくとも1つの20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物は、10〜100個、有利には10〜40個、より有利には15〜30個の炭素数を有する少なくとも1つの炭化水素又は炭化水素混合物を含み、及び/又は20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物は、100〜4000g/mol、より詳述すれば100〜2000g/mol、有利には150〜1000g/mol、より有利には200〜750g/mol、特に有利には250〜500g/molの質量平均分子量を有する少なくとも1つの炭化水素又は炭化水素混合物を含む。
さらに、好ましくは、使用される炭化水素又は炭化水素混合物が、20℃で30〜150mm2/秒、より詳述すれば30〜100mm2/秒の範囲で動粘度(ISO 3014又はDIN 51 562/T1)を示すこと、及び/又は使用される炭化水素又は炭化水素混合物が、40℃で10〜100mm2/秒、より詳述すれば15〜50mm2/秒の範囲で動粘度(ISO 3014又はDIN 51 562/T1)を示すこと、及び/又は使用される炭化水素又は炭化水素混合物が、100℃で1〜10mm2/秒の範囲で動粘度(ISO 3014又はDIN 51 562/T1)を示すことを考慮する。
本発明に従って好ましくは、使用される炭化水素又は炭化水素混合物は、800〜900kg/m3、より詳述すれば825〜875kg/m3の範囲の密度を有する。20℃で液体の及び本発明に従って使用される炭化水素又は炭化水素混合物が、107℃の温度で24時間にわたって、炭化水素又は炭化水素混合物に対して、5質量%未満、有利には2質量%未満、より有利には1質量%未満の蒸発に対する損失を有することも好ましい。これは、炭化水素又は炭化水素混合物が、著しい量で放出されないため、無機バインダーを含む本発明の粉末状混合物が、少なくとも実質的に無臭であるか又は臭いが少ないことを確実にする。
本発明に従ったコポリマーは、少なくとも2つのモノマー単位を含む。しかし、3つ以上のモノマー単位を有するコポリマーを使用することも有利であってよい。
好ましい一実施態様において、エチレン性不飽和モノマー(I)は、(Ia)、(Ib)及び(Ic)の群からの少なくとも1つの次の一般式によって示される:
Figure 0006400076
モノカルボン酸又はジカルボン酸の誘導体(Ia)に関して、及び環状形でのモノマー(Ib)に関して、Zは、O(酸無水物)又はNR2(酸イミド)を示し、R1及びR2は、互いに独立して、水素、又は炭素原子1〜20個を有する脂肪族炭化水素基、有利にはメチル基である。Yは、H、−COOMa、−CO−O(Cq2qO)r−R3、又は−CO−NH(Cq2qO)r−R3である。
Mは、水素、一価又は多価のカチオン、有利にはナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン又はマグネシウムイオン、さらにアンモニウム又は有機アミン基であり、かつMが一価又は多価カチオンであるかどうかにより、a=1/2又は1である。使用される有機アミン基は、有利には、第一級、第二級又は第三級のC1-20アルキルアミン、C1-20アルカノールアミン、C5-8シクロアルキルアミン及びC6-14アリールアミンに由来する、置換されたアンモニウム基である。当該アミンの例は、プロトン化(アンモニウム)の形で、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、フェニルアミン、及びジフェニルアミンである。
3は、水素、炭素原子1〜20個を有する脂肪族炭化水素基、炭素原子5〜8個を有する脂環式炭化水素基、炭素原子6〜14個を有するアリール基であり、この基は場合により置換されてよく、q=2、3、又は4、及びr=0〜200、有利には1〜150である。脂肪族炭化水素は、直鎖又は分枝鎖であってよく、かつ飽和又は不飽和であってもよい。好ましいシクロアルキル基は、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基であると考えられ、かつ好ましいアリール基は、フェニル基又はナフチル基であると考えられ、特に、ヒドロキシル基、カルボキシル基又はスルホン酸基によって置換されていてもよい。
次の式は、モノマー(Ic)を示す:
Figure 0006400076
この式において、R4及びR5は、互いに独立して、水素、又は炭素原子1〜20個を有する脂肪族炭化水素基、炭素原子5〜8個を有する脂環式炭化水素基、炭素原子6〜14個を有する置換されてよいアリール基である。Qは同一又は異なってよく、NH、NR3、又はOで示され、その際R3は前記した定義を示す。
さらに、R6は、同一又は異なり、(Cn2n)−SO3H(ここでn=0、1、2、3又は4である)、(Cn2n)−OH(ここでn=0、1、2、3、又は4である)、(Cn2n)−PO32(ここでn=0、1、2、3、又は4である)、(Cn2n)−OPO32(ここでn=0、1、2、3、又は4である)、(C64)−SO3H、(C64)−PO32、(C64)−OPO32、及び(Cn2n)−NR8 b(ここでn=0、1、2、3、又は4であり、b=2又は3である)で示される。
7は、H、−COOMa、−CO−O(Cq2qO)r−R3、又は−CO−NH−(Cq2qO)r−R3であり、その際Ma、R3、q及びrは、前記した定義を示す。
8は、水素、又は炭素原子1〜10個を有する脂肪族炭化水素基、炭素原子5〜8個を有する脂環式炭化水素基、又は炭素原子6〜14個を有する置換されてよいアリール基である。
本発明の範囲においてさらに好ましくは、エチレン性不飽和モノマー(II)は、次の一般式
Figure 0006400076
で示され、その際pは0〜6の整数であり、yは0又は1であり、vは3〜250の整数であり、かつ(Cw2wO)単位のそれぞれに存在するwは、独立して、同一又は異なり、2〜18の整数であり、かつTは酸素又は化学結合である。R1、R2及びR3は前記した定義を有する。
一実施態様において、一般式(II)において、pは0〜4の整数であり、vは5〜250の整数であり、かつ(Cw2wO)単位のそれぞれに存在するwは、独立して、同一又は異なり、2又は3である。
特定の一実施態様において、一般式(II)において、pは4であり、vは10〜120の整数であり、かつ(Cw2wO)単位のそれぞれに存在するwは、独立して、同一又は異なり、2又は3であり、Tは酸素であり、かつyは0である。この場合、ランダムエチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマーによって形成される少なくとも部分領域が、及びプロピレンオキシド単位のモル分率が、ランダムエチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマーにおける又は対応する部分領域におけるエチレンオキシド単位とプロピレンオキシド単位の合計に基づいて、有利には10〜30mol%であることが特に好ましい。
より詳述すれば、ポリアルキレンオキシド基(II)を有する少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマーは、式(III)の化合物であってよい。ブロックAは、ポリアルキレンオキシド単位からなり、その際nは有利には20〜30の数を示す。ブロックBは、ランダムエチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマー単位からなり、その際kは有利には5〜10の数を示し、かつlは有利には20〜35の数を示す。
Figure 0006400076
本発明の他の好ましい一実施態様において、エチレン性不飽和モノマー(II)は、一般式(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の少なくとも1つの化合物を含む:
Figure 0006400076
[式中、R10、R11及びR12は、それぞれ同一又は異なり、かつ互いに独立して、H及び/非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C4アルキル基、有利にはH及び/又はCH3で示され、
Eは、同一又は異なり、非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C6アルキレン基、より詳述すればC1、C2、C3、C4、C5又はC6、実際にはそれぞれの場合に典型的に、しかし有利にはC2及びC4のシクロヘキシル基、CH2−C610、オルト、メタ、又はパラ置換形で存在するC64、及び/又は存在しない単位(すなわちEは存在しない)で示され、
Gは、同一又は異なり、O、NH及び/又はCO−NHで示され、但し、Eが存在しない単位の場合は、Gも存在しない単位(すなわちGは存在しない)であり、
Aは、同一又は異なり、Cx2x(ここでx=2、3、4及び/又は5、有利にはx=2である。)、及び/又はCH2CH(C65)で示され、
nは、同一又は異なり、0、1、2、3、4及び/又は5で示され、
aは、同一又は異なり、2〜350、有利には10〜200の整数で示され、
13は、同一又は異なり、H、非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C4アルキル基、CO−NH2及び/又はCOCH3、有利にはH又はCH3で示される。]、
Figure 0006400076
[式中、R14は、同一又は異なり、H及び/又は非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C4アルキル基、有利にはHで示され、
Eは、同一又は異なり、非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C6アルキレン基、有利にはC24、シクロヘキシル基、CH2−C610、オルト、メタ、又はパラ置換形で存在するC64、及び/又は存在しない単位(すなわちEは存在しない)で示され、
Gは、同一又は異なり、存在しない単位、O、NH及び/又はCO−NHで示され、但し、Eが存在しない単位の場合は、Gも存在しない単位(すなわちGは存在しない)であり、
Aは、同一又は異なり、Cx2x(ここでx=2、3、4及び/又は5、有利にはx=2である。)、及び/又はCH2CH(C65)で示され、
nは、同一又は異なり、0、1、2、3、4及び/又は5で示され、
aは、同一又は異なり、2〜350、有利には10〜200の整数で示され、
Dは、同一又は異なり、存在しない単位(すなわちDは存在しない)で示されるか、又はNH及び/又はOで示され、但し、Dが存在しない単位である場合にb=0、1、2、3又は4であり、かつc=0、1、2、3又は4であり、ここで、b+c=3又は4であり、並びにDがNH及び/又はOである場合にb=0、1、2又は3であり、かつc=0、1、2又は3であり、かつb+c=2又は3であり、
15は、同一又は異なり、H、非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C4アルキル基、CO−NH2、及び/又はCOCH3、有利にはHで示される。]、
Figure 0006400076
[式中、R16、R17及びR18は、同一又は異なり、互いに独立して、H及び/又は非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C4アルキル基、有利にはH及び/又はCH3で示され、
Eは、同一又は異なり、非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C6アルキレン基、有利にはC24又はC48、シクロヘキシル基、CH2−C610、オルト、メタ、又はパラ置換形で存在するC64、及び/又は存在しない単位(すなわちEは存在しない)で示され、
Aは、同一又は異なり、Cx2x(ここでx=2、3、4及び/又は5、有利にはx=2である。)、及び/又はCH2CH(C65)で示され、
nは、同一又は異なり、0、1、2、3、4及び/又は5で示され、
Lは、同一又は異なり、Cx2x(ここでx=2、3、4及び/又は5、有利にはx=2である。)、及び/又はCH2CH(C65)で示され、
aは、同一又は異なり、2〜350、有利には10〜200の整数で示され、
dは、同一又は異なり、1〜350、有利には10〜200の整数で示され、
19は、同一又は異なり、H及び/又は非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C4アルキル基、有利にはHで示され、
20は、同一又は異なり、H及び/又は非分枝鎖のC1〜C4アルキル基、有利にはHで示される。]
Figure 0006400076
[式中、R27、R28及びR29は、同一又は異なり、互いに独立して、H及び/又は非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C4アルキル基で示され、
Aは、同一又は異なり、Cx2x(ここでx=2、3、4及び/又は5である。)、及び/又はCH2CH(C65)で示され、
aは、同一又は異なり、2〜350の整数で示され、
30は、同一又は異なり、H及び/又は非分枝鎖又は分枝鎖のC1〜C4アルキル基で示される。]。
一般的に、ポリエーテルマクロモノマーのポリアルコキシ主鎖(AO)aは、特に有利にはポリエトキシ主鎖であるが、これらは、有利には、混合したポリアルコキシ主鎖であり、より詳述すればプロポキシ基とエトキシ基の双方を含むものでもある。
実際に、しばしば使用されるポリエーテルマクロモノマーは、アルコキシル化イソプレノール、すなわちアルコキシル化3−メチル−3−ブテン−1−オール、及び/又はアルコキシル化ヒドロキシブチルビニルエーテル及び/又はアルコキシル化(メタ)アリルアルコールであり、その際アリルアルコールは、通常、それぞれの場合に、4〜350個のオキシアルキレン基の算術的平均数を有するメタリルアルコールが好ましい。アルコキシル化ヒドロキシブチルビニルエーテルが特に好ましい。
モノマー(I)及び(II)に加えて、本発明のコポリマーにおいて使用される他のタイプのモノマーがあってもよい。
本発明のコポリマーにおけるモノマー(I)及び(II)のモル分率を、広範囲で自由に選択してよい。コポリマーにおけるモノマー(I)のモル分率は、5〜90mol%、有利には30〜85mol%、及びより詳述すれば55〜80mol%である場合に、特に有利に証明されている。他の好ましい一実施態様において、コポリマーにおけるモノマー(II)のモル分率は、10〜95mol%、より詳述すれば15〜70mol%、及びより有利には20〜45mol%である場合に、特に有利に証明されている。
さらに好ましい一実施態様において、使用される本発明のコポリマーは、エステル基だけでなく無水物基も形成する、200℃までの温度で、(メタ)アクリル酸のホモポリマー又はコポリマーとモノヒドロキシ化合物との反応によって製造できるアミノ基及びエステル基を有するものであってもよく、その際形成される無水物基は、次の工程で、100℃未満の温度でモノアミン化合物と反応される。
特に、アミド基及びエステル基を有するコポリマーの製造に関連するEP 1 577 327号A1の記載内容は、参照をもって本明細書に完全に組込まれたものとする。より詳述すれば、コポリマーとして適しているのは、3頁27行目〜8頁17行目に記載された化合物である。
モノマー(II)が、500〜10000g/molの分子量を有することが好ましいと考えられる。
好ましい一実施態様において、本発明のコポリマーは、ポリエチレングリコール標準に対して、ゲル透過クロマトグラフィーによって測定して、10000〜100000g/molの分子量を有する。
本発明の組成物は水も含んでよい。無機バインダーを含む粉末状混合物における使用の場合に、液体成分中での高い含水率は、粉末状混合物の貯蔵寿命における劣化をもたらしてよい。これは、特に使用される無機バインダーに依存する。本発明の組成物の含水率は、従って、より有利には5質量%未満、より詳述すれば3質量%未満、及び特に有利には2質量%未満である。従って、特に、粉末状混合物における水捕捉剤の使用が有利であってよい。これらの水捕捉剤は、バインダーと反応する前に、及び生成物の品質に対する逆効果を生じる前に、これらの結晶構造中に水を結合するか、又は他の機構で水を消費する。当該捕捉剤は、より詳述すれば、少なくとも1つの分子ふるいであってよく、又は水を急速に結合する塩、例えばCaOを含んでよい。水捕捉剤は、本発明の粉末化合物の一部に対して高い水分許容度を導くことができ、かつその場合、本発明の粉末組成物の貯蔵寿命における劣化は観察されない。
本発明の好ましい一実施態様において、乳化剤は、乳化重合に適した少なくとも1つの乳化剤を含む。
特に好ましい一実施態様において、乳化剤はコポリマーである。より詳述すれば、親水性ブロックと疎水性ブロックを有する両親媒性ジブロックコポリマーが適しており、その際疎水性ブロックは重いブロックである。これらのコポリマーは、ブロック状の制御されたラジカル重合によって得られる(RAFT、MADIX、ATRP等)。特に好ましい例は、ポリ(エチルヘキシルアクリレート−ブロック−ビニルピロリドン)及びポリ(アクリル酸−ブロック−ブチルアクリレート)である。乳化剤を、特に好ましくは分散液の形で使用する。
特に、これらの前記した化合物及びジブロックコポリマーの製造に関連するEP 1 889 858号B1の記載内容は、参照をもって本明細書中に完全に組込まれたものとする。より詳述すれば、乳化剤として適しているのは、4頁29行目〜13頁8行目に記載された化合物である。
ポリマー乳化剤として、EP 0 000 424号A1において記載されているA−B−Aトリブロックコポリマー構造も適している。これらは、ポリエステル−PEG−ポリエステル構造である。特に、これらの前記した化合物及びA−B−Aトリブロックコポリマー構造の製造に関連するEP 0 000 424号A1の記載内容は、参照をもって本明細書中に完全に組込まれたものとする。より詳述すれば、乳化剤として適しているのは、1頁1行目〜16頁27行目に記載された化合物である。
同様に、油中水系懸濁液のための非常に適したポリマー安定剤は、ケト−ステアリルメタクリレートとメタクリレートとのコポリマーである。これらのコポリマー及び他のコポリマーは、EP 0 126 528号A1を含む出版物において記載されている。EP 0 126 528号A1の記載内容は、参照をもって本明細書に組み込まれたものとする。より詳述すれば、乳化剤として適しているのは、4頁25行目〜23頁33行目に記載された化合物である。
特に好ましい一実施態様において、本発明の乳化剤は、水溶性モノマー(A)及び水不溶性モノマー(B)を含むコポリマーを基礎とする乳化剤である。対応する構造は、ブロック状に配置されてよく、例えばポリ(A−ブロック−B)又はポリ(A−ブロック−B−ブロック−A)又はポリ(B−ブロック−A−ブロック−B)であり、あるいはランダムに配置されてよく、例えばポリ(A−ランダム−B)であり、あるいは交互に配置されてよく、例えばポリ(A−交互−B)である。
ポリマー状乳化剤又は安定剤及び界面活性剤の混合物である油中水系の又は油中ポリマーの分散液も安定剤に適している。本明細書において、前記ポリマー乳化剤と組み合わせてアニオン性、カチオン性又は非イオン性の界面活性剤を使用してよい。
好ましい一実施態様において、本発明の組成物は、少なくとも1つのコポリマー、少なくとも1つの乳化剤、及び少なくとも1つの20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物からなる。
本発明のコポリマーの製造に適した溶剤は、特に水である。水及び有機溶剤の混合物を使用する可能性も存在し、この場合、前記溶剤は、ラジカル重合反応に関するその共同で非常に主に不活性であるべきである。
重合反応は、有利には0〜180℃、より有利には10〜100℃の温度範囲で、及び大気圧下で又は高圧もしくは減圧下で実施する。重合を、場合により、不活性ガス雰囲気下で、有利には窒素下で実施してもよい。
重合を開始するために、例えば、高エネルギー電磁放射、機械的エネルギー又は化学重合開始剤、例えば有機過酸化物、例えばベンゾイルペルオキシド、tert−ブチルヘドロペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、クモイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、又はアゾ開始剤、例えばアゾジイソブチロニトリル、アゾビスアミドプロピルヒドロクロリド、及び2,2’−アゾビス(2−メチル−ブチルニトリル)を使用することが可能である。同様に、例えば場合により、酸化剤(例えば過酸化水素ナトリウム、アスコルビン酸、硫化鉄(II))又は還元成分として脂肪族もしくは芳香族スルホン酸を含む還元系(例えばベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸)と組み合わせた、無機過酸化化合物、例えば、アンモニウムペルオキソスルフェート、カリウムペルオキソジスルフェート、又は過酸化水素が適している。少なくとも1つのスルホン酸と少なくとも1つの鉄(III)塩の混合物、及び/又はアスコルビン酸と少なくとも1つの鉄(III)塩の混合物が特に好ましい。
分子量を調整する使用される連鎖移動剤は、通常の化合物である。適した公知の連鎖移動剤は、例えば、アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール及びアミルアルコール、アルデヒド、ケトン、アルキルチオール、例えばドデシルチール及びtert−ドデシルチオール、例えばチオグリコール酸、イソオクチルトリグリコレート、2−メルカプトエタノール、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、及び同様のハロゲン化合物、例えば四塩化炭素、クロロホルム、及び塩化メチレンである。
代わりの他の一実施態様において、本発明のコポリマーを製造する方法は、1つの有機溶剤中で又は2つ以上の有機溶剤の混合物中で実施してもよい。
特定の一実施態様において、モノマー(I)と(II)の重合を、水含有溶剤中で実施し、その際全体の反応混合物の含水率は、20質量%より多く、有利には30〜75質量%である。続いて、重合生成物を、乳化剤及び少なくとも1つの20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物と混合し、そして水を除去する。本記載内容において、103W/m3より高い、より詳述すれば104W/m3より高い、特に有利には106W/m3の剪断力を、水を除去する前に組成物に導入する場合が特に好ましい。水含有溶剤中のコポリマーを、有利には、まず乳化剤と混合し、そして少なくとも1つの20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物と混合し、その際混合を、例えば櫂形攪拌機で実施してよい。続いて、既に記載したように、実施してよい場合に、例えば、歯付のコロイドミル、ビーズミル、超音波装置、ロータ−ステータ(例えばIKA Ultra−Turrax)、及び溶解機ディスクの系列からの少なくとも1つの装置を使用して剪断力を導入する。続く水の除去を、かかる除去のために当業者に公知にあらゆる方法によって実施してよい。特に、薄膜蒸発又は蒸留が特に適している。
さらに好ましい一実施態様において、他の添加剤を、さらに、意図された使用に依存して、本発明の組成物に混和することができる。より詳述すれば、組成物は、全体の混合物に対して、0.5〜69質量%の少なくとも1つの他の添加剤を含んでよい。この方法によって、本発明の組成物を粉末状混合物で使用する場合に、2つ以上の他の添加剤を、単純な方法で導入してよく、これは典型的に経済的な手法であり、分離乾燥工程も回避する。少なくとも1つの他の添加剤の特に均質な分布により、この作用を水でのバッチ直後に改良でき、これはこの実施態様の他の利点と考えられる。他の添加剤は、より詳述すれば、可塑剤、脱泡剤、安定剤、保水剤、増粘剤、流量調整剤、制塵剤及び顔料からなる系列からの少なくとも1つであってよい。
本発明において、本発明の組成物を含む粉末状混合物がさらに提供される。特定の組成物に依存して、粉末状混合物は、粉末状混合物の全体量に対して、0.01〜50質量%、0.01〜10質量%又は0.05〜2質量%の本発明の組成物を含んでよい。粉末状混合物を本発明の組成物と接触することは、当業者に公知のあらゆる方法で実施してよい。本発明の組成物を、噴霧適用又はアトマイジングによって粉末と接触させることが特に適しており、その際該方法は有利には混合工程を含む。この方法で、良好な接着及び初期接着に加えて単純な方法で均質な適用を確実にすることができる。粉末と液体成分との接触を、もちろん、あらゆる他の適した方法で実施してもよい。より詳述すれば混合又は撹拌することもここで考慮されるが、噴霧適用が明らかに好ましく、それというのも、適用の最も単純で最も経済的に魅力的な形を構成するからである。
さらに、本発明は、混合水の添加に続く時間にわたってコポリマーの分散効果の改良を加速するために、粉末状混合物中に本発明の組成物を使用することを提供し、その際、全体量に対して0.01〜10質量%、より詳述すれば0.05〜2質量%の本発明の組成物を使用する。
粉末状混合物が、無機バインダー及び/又は無機充填剤を含むことが特に好ましい。特定の一実施態様において、粉末状混合物は、少なくとも80質量%、より詳述すれば少なくとも90質量%、及びより有利には95質量%より多くの範囲まで無機バインダー及び/又は無機充填剤からなる。無機バインダーは、より詳述すれば、ポルトランドセメント、白色セメント、アルミン酸カルシウムセメント、スルホアルミン酸カルシウムセメント、硫酸カルシウムn水和物又は潜在水硬性バインダー又はポゾランバインダー、例えばフライアッシュ、メタカオリン、シリカダスト、及びスラグサンドを基礎とするセメントの系列からの少なくとも1つであってよい。ポルトランドセメント、硫酸カルシウム半水和物、硫酸カルシウム無水物及びアルミン酸カルシウムセメントを基礎とするセメントが特に好ましい。無機充填剤は、有利には、シリカサンド、微粉砕石英、石英岩、重晶石、方解石、ドロマイト、タルク、カオリン、雲母及びチョークの系列からの少なくとも1つであってよい。
特に好ましい一実施態様において、粉末状混合物は、工場ドライミックスモルタル、より詳述すれば、石積み用モルタル、下塗り用モルタル、断熱複合材システムのためのモルタル、修復用下塗り、接合用モルタル、タイル接着剤、薄い床用(thin−bed)モルタル、スクリードモルタル、キャスティングモルタル、注入モルタル、充填化合物、グラウト、又はライニングモルタルである。ここで、工場ドライミックスモルタルを、本発明の組成物を直接接触させてよく、これは、特に噴霧適用又はアトマイジングによって実施してよい。代わりに、最初に無機バインダーと本発明の組成物とを接触させ、そして続く工程で、他の成分、より詳述すれば無機充填剤及び添加剤中で混合させてよい。特に好ましい一実施態様において、無機充填剤を、最初に本発明の組成物と接触させ、そして続く工程で、他の成分、より詳述すれば無機バインダー及び添加剤を混合する。この場合、無機充填剤及び本発明の組成物からなる粉末状混合物は、粉末状混合物の全体量に対して、90質量%までの本発明の組成物を含む。
実質的な合理化及び改善された製品品質に対する継続的な努力の結果、建設分野における多種多様な使用のためのモルタルは、今日では、もはや、現地で出発材料からそれ自体実質的に一緒に混合されない。この機能は、今日では、大部分は建築材料産業において工場で実施され、かつすぐに使用できる混合物が、いわゆる工場ドライミックスモルタルの形で供給される。もっぱら水の添加及び混合によって現場で実施可能にすることができる完全な混合物は、DIN 18557に従って工場モルタルと、より詳述すれば工場ドライミックスモルタルといわれる。この種類のモルタル系は、非常に多種多様な物理的建築目的物を実現してよい。存在する目的物に依存して、セメント及び/又は石灰及び/又は硫酸カルシウムを含んでよいバインダーを、例えば、特定の適用に工場ドライミックスモルタルを適用するために他の添加剤又は混和剤と混合する。当該添加剤及び混和剤は、例えば、収縮低減剤、膨張剤、促進剤、抑制剤、分散剤、増粘剤、脱泡剤、空気連行剤、及び腐食防止剤を含んでよい。
特に好ましい一実施態様において、本発明の工場ドライミックスモルタルは、セルフレベリング下敷き組成物であってもよい。これは、少ない層の厚さのためにこの種類の粉末組成物が一般に非常に細かく、かつ水とのそれらの混合が比較的遅い理由から、特に有利である。
無機バインダーはセッコウであってもよい。“セッコウ”の表現は、本記載内容において硫酸カルシウムと同義に使用され、かつ硫酸カルシウムは、水の結晶を有する及び水の結晶を有さない種々の無水物及び水和物の形で存在してよい。天然セッコウは、実質的に、硫酸カルシウム二水和物(“二水化物”)を含む。水の結晶を有さない天然の形の硫酸カルシウムは、“無水物”の表現に含まれる。天然に生じる形と同様に、硫酸カルシウムは、典型的に生産工程の副生成物であり、“合成セッコウ”といわれる。生産工程からの合成セッコウの典型的な一例は、排煙脱硫である。しかしながら、合成セッコウを、リン酸又はフッ化水素酸の製造プロセスの副生成物としても一様に形成してよい。典型的に、セッコウ(CaSO4×2H2O)を焼成させて、水の結晶を取り除く。多種多様な種々の焼成プロセスの生成物は、α−又はβ−半水和物である。β−半水和物は、空隙を形成する、水の急速な蒸発によって生じる、開放容器における急速な加熱から生じる。α−半水和物は、閉鎖オートクレーブにおけるセッコウの脱水によって生じる。この場合の晶癖は、比較的不浸透性であり、従ってこのバインダーはβ−半水和物よりも液化のために少ない水を要求する。一方で、半水和物は、水と再水和して、二水和物結晶を形成する。セッコウの水和は、通常、完全な水和まで数時間〜数日を要求するセメントと比較して短い作業時間をもたらす数分〜数時間で生じる。これらの質は、多種多様な範囲でバインダーとしてセメントの代わりにセッコウを有用にする。さらに、完全に硬化したセッコウ生成物は、顕著な硬度及び圧縮強度を呈する。
多種多様な適用のために選択された形は、β−水和物であり、それというのもそれは、より良い入手可能性を有し、かつ経済的観点から多くの利点を呈するからである。しかしながら、これらの利点は、液体懸濁液が全てで得られるために使用中にβ−半水和物の大量の水の要求によってある程度打ち消される。さらに、それらから製造した乾燥したセッコウ生成物は、硬化に対して結晶マトリックスで残っている水の残量に起因しうる、ある欠点を有する傾向がある。この理由のために、対応する生成物は、少量の混合水で製造したセッコウ生成物よりも少ない硬度を呈する。
本発明の目的のためのセッコウは、従って、より有利にはβ−硫酸カルシウム半水和物である。本発明のβ−硫酸カルシウム半水和物は、セッコウを基礎とするセルフレベリングスクリードでの使用に適している。セッコウを基礎とするセルフレベリングスクリードの形成は、今日まで無水物又はα−半水和物を基礎とするバインダーでのみ可能であった。これらの種類のバインダーは、非常に低い水の要求及び従って高強度のバインダーを有するセッコウの改良を示す。それにもかかわらず、価格の点及び入手可能性の点で、2つの成分は、β−半水和物と比較して明確な欠点を示す。しかしながら、β−半水和物の使用は、先行技術に従って不可能であり、それというのも、十分な品質でセルフレベリングスクリードを製造するための高い水の要求は、得られる強度が、非常に低いことを意味するからである。リグノスルホネート、メラミンスルホネート及びポリナフタレンスルホネートを基礎とする可塑剤は、β−半水和物の水の要求を適切に減少することができない。ポリカルボン酸エーテルの使用は、十分に水を減少できるが、しかし、先行技術に従ったポリカルボキシレートエーテルの発生速度は、機械適用したセルフレベリングスクリードについて非常に遅い。機械でのこの種類のスクリード混合物の加工において、開始時点での粘度における急な増加があり、従って混合物は、もはや均質に加工できないか、又は建築現場でのオペレーターが水を添加することによって粘度を補正し、これらの場合に材料の分離がある。さらに、蒸発後の過剰な水は、著しく損なわれた機械強度、安定性及び接着耐久性をもたらす。本発明のβ−硫酸カルシウム半水和物を基礎とした、機械適用したセッコウを基礎としたセルフレベリングスクリードは、反対に、例えば当業者に公知の無水物又はα−半水和物を基礎としたセルフレベリングのセッコウを基礎としたスクリードであり、かつ比較可能な又はさらに良好な機械特性、安定性及び接着の耐久性を有する。
本発明の組成物を含有する本発明の粉末状混合物は、特に、バインダー混合物も含む。本記載内容において、バインダー混合物は、セメント、ポゾラン及び/又は潜在水硬性バインダー、白色セメント、特殊セメント、アルミン酸カルシウムセメント、スルホアルミン酸カルシウムセメント、並びに種々の含水硫酸カルシウム及び無水硫酸カルシウムの系列からの少なくとも2つのバインダーの混合物を意味する。バインダー混合物は、場合によりさらに添加剤を含んでよい。
本発明の記載内容において、粉末状混合物は、有利には乾燥形であるべきであり、これは、5質量%未満、有利には1質量%未満、及びより有利には0.1質量%未満のKarl−Fischer含水率を有することを意味する。
粉末が、0.1〜1000μm、より有利には1〜200μmの平均粒径を有することが好ましい。ここで、粒径を、レーザー回折法により測定する。
本発明の組成物を含む本発明の粉末状混合物は、有利には2〜99.9質量%、より詳述すれば8〜50質量%、及びより有利には10〜40質量%の無機バインダーを含む。
次の実施例は、より詳細に本発明を説明することを意図している。
実施例
ゲル浸透クロマトグラフィー
モル質量の測定のための試料製造を、GPC溶出剤でコポリマー溶液を溶解することにより実施し、GPC溶出剤中で0.5質量%のポリマー濃度を得た。その後、この溶液を、ポリエーテルスルホン膜及び0.45μmの孔サイズを有するシリンジフィルターを介して濾過した。この濾過物の注入体積は、50〜100μlであった。
平均モル質量を、GPC装置で、UV検出器(Waters 2487)及びRI検出器(Waters 2410)を備えたモデル名Alliance 2690で水から測定した。
カラム:SB−800 HQシリーズのShodex SB−G Guardカラム
Shodex OHpak SB 804HQ及び802.5HQ
(PHMゲル、8×300mm、pH4.0〜7.5)
溶出剤:0.5M 水性ギ酸アンモニウム/メタノール混合物=80:20(体積部)
流速:0.5ml/分
温度:50℃
注入:50〜100μl
検出:RI及びUV。
コポリマーのモル質量を、PSS Polymer Standards Service GmbH社製のポリエチレングリコール標準と比較して測定した。ポリエチレングリコール標準のモル質量分散曲線を、光散乱によって測定した。ポリエチレングリコール標準の質量は、682000g/mol、164000g/mol、114000g/mol、57100g/mol、40000g/mol、26100g/mol、22100g/mol、12300g/mol、6240g/mol、3120g/mol、2010g/mol、970g/mol、430g/mol、194g/mol、及び106g/molであった。
コポリマーの組成
使用したコポリマーの合成は、例えばWO2006133933号12頁5行目〜13頁26行目に記載されている。使用したコポリマーの組成は以下である:
Figure 0006400076
VOBPEG−3000の略語は、3000g/molのモル質量を有する、すなわち式(III)(k=0、l=0及びn〜68)のビニルオキシブチル−ポリエチレングリコールを表す。
ホワイトオイル中でのコポリマーについての一般的な製造例(本発明)
5リットル容器を400gのホワイトオイル(ADDINOL WX 32)で満たす。この最初の供給物に、32gの乳化剤Rhodibloc RS(親水性ブロックと疎水性ブロックとの両親媒性ジブロックコポリマーの分散液)を添加する。この混合物を、櫂形攪拌機で混合する。この混合物中に、撹拌しながら、800gの50質量%濃度のコポリマー水溶液(表1を参照)を約1分で計量供給する。
そして、この混合物を、櫂形攪拌機を使用して、約800回転/分(rpm)で30分間混合する。5分後に、Ultra Turraxを、24000回転/分(rpm)で導入する。得られた白色エマルションを2リットルのフラスコに置く。そして水を、ゆっくりと回転蒸発器上で、沸騰させずに、70℃で取り除き、その際圧力を、蒸発中に400mbarから40mbarへとゆっくりと下げる。得られた生成物は、2質量%の含水率を有する。
Figure 0006400076
適用例
粉末状混合物(セルフレベリング下敷き(SLU)化合物)
Figure 0006400076
粉末状混合物を、種々の成分(表3を参照)を10分間SK450撹拌機(Fast&Fluid Management B.V.社製)で均質化することにより製造する。
300gのそれぞれの場合の粉末状混合物を、粉末状混合物に対して0.25質量%のコポリマーAと、種々の方法で混合する(表4aを参照)。
本発明に従って、コポリマーAを、ホワイトオイルエマルションの形で粉末調製物に添加する(表4aにおけるプロトコルD及び表4bにおける例2を参照)。ここで、粉末状混合物を、コポリマーAのエマルションと(表2における例1を参照)、ホワイトオイル中で、8000rpmの剪断エネルギーで、Grindomix GM 200(Retsch GmbH)で混合する。
比較例C1として、粉末状混合物を、混合水の添加後に、粉末成分Aと混合する(プロトコルA、表4a)。比較例C2において、粉末状混合物を、別々に、ホワイトオイルとポリマー粉末とを、8000rpmで混合し(プロトコルB、表4a)、そして混合水を添加する。比較例3において、混合水を、ホワイトオイル/ポリマーエマルションと事前に混合して、粉末状混合物に添加する(プロトコルC、表4a)。
経時的なコポリマーAの分散作用の発生を評価するために、粉末状混合物をビーカー中に置き、そして500毎分回転数で軸撹拌機を使用して撹拌する。そして、混合水(粉末状混合物の質量に対して63g又は21質量%の水)を添加し、そして視覚的に得られたフレッシュなモルタルの稠性が均質である時間で測定を実施する(表4bを参照)。
Figure 0006400076
Figure 0006400076
表4bは、本発明に従って、混合水を添加する前に、ホワイトオイル中でコポリマーAのエマルションで処理した粉末状混合物(実施例2)が、例C1〜C3の場合よりも、混和水の添加後に、コポリマーAの経時的な分散効果の非常に早い発生を示す。
本発明によるコポリマーAのエマルションとの微粉砕石灰岩の混合
実施例3:
15gの微粉砕石灰岩(Omyacarb 20 BG)及びホワイトオイル中での1.5gの50%コポリマーエマルション(表2における実施例1を参照)を、Grindomix GM 200(Retsch GmbH)で、5000毎分回転数の剪断速度で5分間均質化する。その生成物は、易流動性のコポリマーで被覆された微粉砕石灰岩である。
実施例4:
処理した微粉砕石灰岩を、表3に従った285gの粉末状混合物と混合する。これを完了するために、処理した微粉砕石灰岩の対応量(表5を参照)を、粉末状混合物と、1分間SK450撹拌機中で均質化する。実施例4は、混和水の添加後にコポリマーAの分散効果の非常に急速な発生を示し、均質化は7秒後に得られる。
反対に、粉末コポリマーAを、微粉砕石灰岩及びホワイトオイルと一緒に、別々に表3に従った粉末状混合物と混合した対応する適用例C4(比較例)は、均質化まで10秒を要する。
Figure 0006400076

Claims (14)

  1. 以下、
    (I)カルボン酸、カルボン酸塩、カルボン酸エステル、カルボン酸アミド、カルボン酸無水物及びカルボン酸イミドの系列からの少なくとも1つの基を含む、少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー、及び
    (II)ポリアルキレンオキシド基を有する少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー
    を含むモノマーの混合物を重合することによって得られる、1〜70質量%の少なくとも1つのコポリマー
    0.01〜10質量%の少なくとも1つの乳化剤、並びに
    29〜98質量%の、少なくとも1つの20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物
    を含む組成物
    を0.01〜50質量%含む粉末状混合物。
  2. 少なくとも1つの20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物が、少なくとも1つの脂肪族炭化水素又は炭化水素混合物を含む、請求項1に記載の粉末状混合物。
  3. 使用される炭化水素又は炭化水素混合物が、20℃で30〜150mm2/秒の範囲での動粘度(ISO 3014及びDIN 51 562/T1)を示す、請求項1又は2に記載の粉末状混合物。
  4. エチレン性不飽和モノマー(I)が、次の(Ia)、(Ib)及び(Ic)の群からの一般式の少なくとも1つ
    Figure 0006400076
    [式中、
    1及びR2は、互いに独立して、水素又は炭素原子1〜20個を有する脂肪族炭化水素基であり、
    Yは、H、−COOMa、−CO−O(Cq2qO)r−R3、又は−CO−NH−(Cq2qO)r−R3であり、
    Mは、水素、一価又は多価の金属カチオン、アンモニウムイオン又は有機アミン基であり、
    a=1/2又は1であり、
    3は、水素、炭素原子1〜20個を有する脂肪族炭化水素基、炭素原子5〜8個を有する脂環式炭化水素基、又は炭素原子6〜14個を有する置換されていてよいアリール基であり、
    独立してそれぞれの(Cq2qO)単位にそれぞれ存在するqは、同一又は異なり、2、3、又は4であり
    rは0〜200であり、かつ
    ZはO又はNR3である。]、
    Figure 0006400076
    [式中、
    4及びR5は、互いに独立して、水素、又は炭素原子1〜20個を有する脂肪族炭化水素基、炭素原子5〜8個を有する脂環式炭化水素基、又は炭素原子6〜14個を有する置換されてよいアリール基であり、
    Qは、同一又は異なり、NH、NR3、又はOでも示され、その際R3は前記した定義を示し、
    6は、同一又は異なり、(Cn2n)−SO3H(ここでn=1、2、3又は4である。)、(Cn2n)−OH(ここでn=1、2、3、又は4である。)、(Cn2n)−PO32(ここでn=1、2、3、又は4である。)、(Cn2n)−OPO32(ここでn=1、2、3、又は4である。)、(C64)−SO3H、(C64)−PO32、(C64)−OPO32、及び(Cn2n)−NR8 b(ここでn=1、2、3、又は4であり、b=2又は3である。)でも示され、
    7は、H、−COOMa、−CO−O(Cq2qO)r−R3、又は−CO−NH−(Cq2qO)r−R3であり、その際Ma、R3、q及びrは、前記した定義を示し、
    8は、水素、炭素原子1〜10個を有する脂肪族炭化水素基、炭素原子5〜8個を有する脂環式炭化水素基、又は炭素原子6〜14個を有する置換されてよいアリール基である。]で示される、請求項1から3までのいずれか1項に記載の粉末状混合物。
  5. エチレン性不飽和モノマー(II)が、次の一般式
    Figure 0006400076
    [式中、
    pは、〜6の整数であり、
    yは0又は1であり、
    vは3〜250の整数であり、
    独立してそれぞれの(Cw2wO)単位にそれぞれ存在するwは、同一又は異なり、2〜18の整数であり、
    Tは酸素又は化学結合であり、かつ
    1、R2及びR3は、前記した定義を示す。]で示される、請求項1から4までのいずれか1項に記載の粉末状混合物。
  6. コポリマーにおけるモノマー(I)の割合が5〜90mol%であり、コポリマーにおけるモノマー(II)の割合が10〜95mol%である、請求項1から5までのいずれか1項に記載の粉末状混合物。
  7. 乳化剤が、乳化重合に適した少なくとも1つの乳化剤を含む、請求項1から6までのいずれか1項に記載の粉末状混合物。
  8. 乳化剤が、コポリマーを基礎とした分散液である、請求項1から7までのいずれか1項に記載の粉末状混合物。
  9. モノマー(I)とモノマー(II)の重合を水含有溶剤中で実施し(ここで、全体の反応混合物の含水率が20質量%より多い。)、重合生成物と、乳化剤と及び少なくとも1つの20℃で液体の炭化水素又は炭化水素混合物とを混合し、そして水を除去することにより組成物を得ることを含む、請求項1から8までのいずれか1項に記載の粉末状混合物の製造方法。
  10. 103W/m3より高い剪断力を、水を除去する前に組成物に導入する、請求項9に記載の方法。
  11. 剪断エネルギーを、歯付のコロイドミル、ビーズミル、超音波装置、ロータ−ステータ、及び溶解ディスクの系列からの少なくとも1つの装置で導入する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記組成物を0.01〜10質量%含む、請求項1〜8のいずれかに記載の粉末状混合物。
  13. 混合水の添加後にコポリマーの分散作用の発生を経時的に加速するための、請求項1〜8のいずれかに記載の粉末状混合物の使用であって、全体量に対して0.01〜10質量%の組成物を使用する、前記使用。
  14. 粉末状混合物が、無機バインダー及び/又は無機充填剤を含む、請求項13に記載の使用。
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