JP6399995B2 - パンツ型の吸収性物品 - Google Patents

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Description

本開示は、パンツ型の吸収性物品に関する。
パンツ型の吸収性物品として、例えば、使い捨ておむつ、使い捨てショーツ等が知られている。
例えば、特許文献1には、互いに対向する前後胴周り域の間に股下域が位置し、それら胴周り域の縦方向へ延びる胴周り側部が連結されて胴周り開口と一対の脚周り開口とが画成されたパンツと、前記パンツの内側に取り付けられて前記股下域から前記前後胴周り域へ向かって延びる液吸収性インナーパネルとから構成され、前記パネルが、肌当接側に位置する透液性の表面シートと、肌非当接側に位置する実質的に不透液性の裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから形成されたパンツ型の使い捨て着用物品において、胴周り方向へ伸縮することが可能な帯状の補助シートが、前記パンツと前記パネルとの間に介在して前記前後胴周り域のうちの少なくとも一方を前記胴周り方向へ延び、前記補助シートが、前記胴周り開口の側を前記胴周り方向へ延びる上端部と、前記股下域の側を前記胴周り方向へ延びていて前記パネルの縦方向中央部へ向かって実質的に弧を画く下端部と、前記前後胴周り域の胴周り側部を前記縦方向へ延びる両側部とを有し、前記補助シートでは、前記下端部の胴周り方向中央部分が前記パネルに固着され、該補助シートを前記胴周り方向へ伸長させた状態で前記両側部が前記パンツの胴周り側部に固着され、前記パネルでは、その縦方向端部が前記補助シートの下端部を前記縦方向へ越えた位置で該補助シートに固着されていることを特徴とする前記着用物品が記載されている。
特許文献1に記載の着用物品では、胴周り開口と一対の脚周り開口とが画成されたパンツと、液吸収性インナーパネルとの間に「補助シート」が介在し、液吸収性インナーパネルが補助シートに固着されるととともに、補助シートが、上記パンツの「胴周り側部」に固着されている。その結果、上記着用物品では、パネルの縦方向中央部を着用者の股間部に密着させることができ、そして補助シートが縦方向へ伸長することはなく、補助シートがパンツを着用者の胴部からずり下げるように作用しないことが記載されている。
特開2003−126148号公報
しかし、特許文献1に記載の着用物品では、補助シートが、パンツの「胴周り側部」のみに固着されていることから、利用者が、上記着用物品の胴周り開口を拡げると、胴周り開口の中に、一対の脚周り開口以外に、パンツと、補助シートとの間の2つの開口が見え、着用者の脚を入れるべき場所の判断が付きにくく、はきやすさの観点から改善の余地がある。
従って、本開示は、外観の設計の自由度が高く、はきやすさに優れ、そして着用時のフィット性に優れる、パンツ型の吸収性物品を提供することを目的とする。
本開示者らは、吸収体を有する内装体と、胴周り開口部及び一対の脚周り開口部を有する外装体とを備え、丈方向、周囲方向及び厚さ方向を有する、パンツ型の吸収性物品であって、上記吸収性物品が、上記一対の脚周り開口部の間のクロッチ領域と、当該クロッチ領域の上記丈方向の上側に隣接し且つ上記周囲方向に一周する胴周り領域とに区画され、上記外装体が、上記胴周り開口部から、上記丈方向の下方に延び且つ上記胴周り領域内に配置された、外側シートと、当該外側シートより内側に配置された内側シートとを備え、上記内側シートが、上記周囲方向に延びる、上側伸縮部と、当該上側伸縮部よりも上記丈方向の下側に配置された下側伸縮部とを含み、上記外装体が、上記下側伸縮部と、上記外側シートとが連結していない非連結部を有し、上記吸収性物品が、上記内装体の前方及び後方の端部を、上記外装体の上記内側シートに固定する、一対の内側シート固定部を有することを特徴とする吸収性物品を見出した。
本開示のパンツ型の吸収性物品は、外観の設計の自由度が高く、はきやすさに優れ、そして着用時のフィット性に優れる。
図1は、第1実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1の腹側部5側の斜視図である。 図2は、第1実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1の背側部6側の斜視図である。 図3は、図1のIII−III端面における端面図である。 図4は、第1実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1の外面の展開図である。 図5は、第1実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1の内面の展開図である。 図6は、下側弾性部材30の収縮性を説明するための図である。 図7は、図4のVII−VII端面における端面図である。 図8は、第1実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1における、内側シート固定部31及び外側シート固定部33を説明するための図である。 図9は、第2実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1を説明するための図である。 図10は、第3実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1を説明するための図である。 図11は、第4実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1を説明するための図である。 図12は、第5実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1を説明するための図である。 図13は、外側シート21と、上側弾性部材28及び下側弾性部材30を有する内側シート23とを形成する方法の一例を説明するための図である。 図14は、従来のパンツ型の吸収性物品301の腹側部305側の斜視図である。 図15は、従来のパンツ型の吸収性物品301の背側部306側の斜視図である。
[定義]
・「上側」及び「下側」
本明細書では、「上側」及び「下側」は、2つの比較すべき構成部材について用いられる用語であり、そしてそれぞれ、丈方向の上側及び下側を意味する。例えば、上側伸縮部は、下側伸縮部と比較して、丈方向の上側に配置されていることを意味し、そして下側伸縮部は、上側伸縮部と比較して、丈方向の下側に配置されていることを意味する。
・「上方」及び「下方」
本明細書では、「上方」及び「下方」は、それぞれ、丈方向の上方及び下方を意味する。
・「上端」及び「下端」
本明細書では、「上端」及び「下端」は、それぞれ、上述の上方の端縁及び上述の下方の端縁を意味する。
・「上端領域」及び「下端領域」
本明細書では、「上端領域」及び「下端領域」は、それぞれ、上述の上端を含む領域及び上述の下端を含む領域を意味する。
・「外側」及び「内側」
本明細書では、「外側」及び「内側」は、2つの比較すべき構成部材について用いられる用語であり、それぞれ、着用時を基準として、着用者の肌から遠い側及び着用者の肌に近い側を意味する。例えば、外側シートは、内側シートと比較して、着用時を基準として、着用者側から遠い側に配置されているシートを意味し、そして内側シートは、外側シートと比較して、着用時を基準として、着用者側に近い側に配置されているシートを意味する。
・「前方」及び「後方」
本明細書では、「前方」及び「後方」は、2つの比較すべき構成部材について用いられる用語であり、それぞれ、着用時を基準として、着用者の前方及び後方を意味する。例えば、内装体の前方の端部及び後方の端部は、それぞれ、着用者の前方の端部及び後方の端部を意味する。
・「腹側部」、「背側部」及び「接合部」
本明細書では、「腹側部」及び「背側部」と、それらを接合している「接合部」とは区別される。従って、例えば、吸収性物品の外装体が、腹側部及び背側部の全領域において、内側シートの下側伸縮部と、外側シートとが連結していない、周囲方向に延びる非連結部を有する実施形態では、腹側部及び背側部の接合部において、内側シートの下側伸縮部に由来する部分と、外側シートに由来する部分とが連結されていてもよい。
本開示は、以下の態様に関する。
[態様1]
吸収体を有する内装体と、胴周り開口部及び一対の脚周り開口部を有する外装体とを備え、丈方向、周囲方向及び厚さ方向を有する、パンツ型の吸収性物品であって、
上記吸収性物品が、上記一対の脚周り開口部の間のクロッチ領域と、当該クロッチ領域の上記丈方向の上側に隣接し且つ上記周囲方向に一周する胴周り領域とに区画され、
上記外装体が、上記胴周り開口部から、上記丈方向の下方に延び且つ上記胴周り領域内に配置された、外側シートと、当該外側シートより内側に配置された内側シートとを備え、
上記内側シートが、上記周囲方向に延びる、上側伸縮部と、当該上側伸縮部よりも上記丈方向の下側に配置された下側伸縮部とを含み、
上記外装体が、上記下側伸縮部と、上記外側シートとが連結していない非連結部を有し、
上記吸収性物品が、上記内装体の前方及び後方の端部を、上記外装体の上記内側シートに固定する、一対の内側シート固定部を有する、
ことを特徴とする、上記吸収性物品。
上記吸収性物品では、利用者が、着用者に着用させるために、吸収性物品の胴周り開口部を拡げた際に、胴周り開口部内に、着用者の脚を入れるべき一対の脚周り開口部を明確に認識できるので、上記吸収性物品は、はきやすさに優れる。また、上記吸収性物品の外装体は、下側伸縮部と、外側シートとが連結していない非連結部を有するので、当該非連結部において、下側伸縮部が、外側シートの剛性の影響を受けにくく、上記外装体、ひいては上記吸収性物品が、着用時のフィット性に優れる。さらに、上記吸収性物品では、上記非連結部において、外側シートが、下側伸縮部の収縮に伴う皺を有しにくく、上記吸収性物品は、外側シートの美観に優れ、外観の設計の自由度に優れる。
[態様2]
上記吸収性物品が、腹側部及び背側部と、上記胴周り開口部及び一対の脚周り開口部との間に、上記腹側部及び背側部を接合している一対の接合部を有する、態様1に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品は、態様1と同様の効果を有する。
[態様3]
上記内側シートが、上記吸収性物品の両側部且つ上記腹側部及び背側部に含まれる範囲内に、上記下側伸縮部を少なくとも有し、上記外装体が、上記範囲内に、上記周囲方向に延びる上記非連結部を含む、態様2に記載の吸収性物品。
一般に、吸収性物品は、両側部に、内装体、特に吸収体を有しないため、吸収性物品の両側部において、下側伸縮部が、外側シートに連結されていると、外側シートに皺が形成されやすい傾向にある。上記吸収性物品の外装体は、上記所定の範囲内に、下側伸縮部と、外側シートとが連結していない、上記周囲方向に延びる非連結部を有するため、上記所定の範囲内に、非連結部を有しない場合(上記所定の範囲内で、下側伸縮部と、外側シートとが連結している非連結部を有する場合)と比較して、上記所定の範囲において、外側シートに皺が形成されにくく、上記外装体、ひいては上記吸収性物品が、外観の設計の自由度に優れる。
[態様4]
上記外装体が、上記外側シート及び上記内側シートが、上記内側シート固定部と、上記厚さ方向に重複する範囲において、直接又は間接的に連結している連結部を有する、態様1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品の外装体は、外側シート及び内側シートが、内側シート固定部と、吸収性物品の厚さ方向に重複する範囲において、直接又は間接的に連結している連結部を有する。内側シートは、内側シート固定部により内装体が固定されている範囲内では収縮しにくく、皺が生じにくい。従って、外側シートが、当該範囲内で内側シートに連結していても、外側シートに皺が生じにくく、外装体、ひいては吸収性物品が、外側シートの美観に優れる。
[態様5]
上記腹側部及び背側部において、上記内側シートが、上記上側伸縮部を除いて、上記外側シートに接合されていない、態様2又は3に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、内側シートが、上側伸縮部を除いて、外側シートに接合されていないので、外側シートに皺が形成されにくく、上記吸収性物品は、外観の設計の自由度に優れる。
[態様6]
上記胴周り領域において、上記一対の内側シート固定部により、上記内装体の上記吸収体が、上記内側シートの上記下側伸縮部に固定されている、態様1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、胴周り領域において、一対の内側シート固定部により、内装体の吸収体が、内側シートの下側伸縮部に固定されているので、着用時に、吸収体が、下側伸縮部により着用者のウエストに固定されやすく、吸収性物品がずれ落ちにくくなり、上記吸収性物品が、着用時のフィット性に優れる。
[態様7]
上記下側伸縮部と、上記吸収体とが、上記厚さ方向に重複する範囲における、上記下側伸縮部の収縮力が、上記下側伸縮部と、上記吸収体とが、上記厚さ方向に重複しない範囲における、上記下側伸縮部の収縮力よりも弱い、態様6に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、吸収体と重複する範囲における下側伸縮部の収縮力が、吸収体と重複しない範囲における下側伸縮部の収縮力よりも弱いので、吸収体がその平面方向に圧縮されにくくなり、吸収性物品が、その外観に優れ、そして吸収すべき液体が漏れにくい。
[態様8]
上記吸収性物品が、上記内装体を、上記内装体の長手方向の少なくとも一方の端部が、上記外装体の上記内側シートよりも内側に存在するように備えている、態様1〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品は、内装体を、その長手方向の少なくとも一方の端部が、外装体の内側シートよりも内側に存在するように備えているので、着用時に、内装体の、内側シートよりも内側に存在する端部が、着用者の体から離れにくい。従って、上記吸収性物品は、耐漏れ性に優れる。
[態様9]
上記吸収性物品が、上記内装体を、上記内装体の長手方向の少なくとも一方の端部が、上記外装体の上記外側シート及び上記内側シートの間に配置されるように備えている、態様1〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品は、内装体を、その長手方向の少なくとも一方の端部が、外装体の外側シート及び内側シートの間に存在するように備えているので、着用時に、内装体の、外装体の外側シート及び内側シートの間に配置されている端部が、着用者に当たりにくい。従って、上記吸収性物品は、着用感に優れる。
[態様10]
上記吸収性物品が、上記内装体を上記外側シートに固定する外側シート固定部を有し、上記一対の内側シート固定部のそれぞれと、上記外側シート固定部とが、離間している、態様1〜9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、一対の内側シート固定部のそれぞれと、外側シート固定部とが、離間している。従って、上記吸収性物品では、内側シートと、外側シートとが、お互いに影響を受けにくく、外側シートは、内側シートの影響を受けにくく、美観に優れ、そして内側シートの下側伸縮部が、外側シートの影響を受けにくく、伸縮機能を発揮することができる。
[態様11]
上記外側シートの、上記下側伸縮部と、上記厚さ方向に重複する部分が、上記下側伸縮部よりも収縮しにくい、態様1〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、外側シートの、下側伸縮部と、吸収性物品の厚さ方向に重複する部分が、下側伸縮部よりも収縮しにくいので、上記重複する部分が下側伸縮部に固定されている場合と比較して、外側シートの皺が少なくなり、上記吸収性物品がその外観に優れる。
[態様12]
上記外側シートが模様を有する、態様1〜11のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品は、外側シートに皺が形成されにくいので、外側シートが有する模様が、吸収性物品の外部から視認しやすい。
本開示の、パンツ型の吸収性物品について、以下、詳細に説明する。
図1〜図8は、本開示の実施形態の1つ(第1実施形態)に従う、パンツ型の吸収性物品、具体的には、パンツ型の使い捨ておむつを説明するための図である。
具体的には、図1及び図2は、それぞれ、パンツ型の吸収性物品1の腹側部5側の斜視図及び背側部6側の斜視図である。図3は、図1のIII−III端面における端面図である。図4は、パンツ型の吸収性物品1の外面の展開図である。図5は、パンツ型の吸収性物品1の内面の展開図である。図6は、下側弾性部材30の収縮力を説明するための図である。図7は、図4のVII−VII端面における端面図である。図8は、パンツ型の吸収性物品1における、内側シート固定部31及び外側シート固定部33を説明するための図である。なお、図3及び図7は、構成部材間の関係が分かるように模式的に記載されている。
なお、第1実施形態に従う吸収性物品の外装体4は、補助シート107、補助シート107と、外側シート21との間の一対の脚周り弾性部材101(101a,101b)等を有するが、詳細な説明は省略する。
第1実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1は、吸収体17を有する内装体3と、胴周り開口部9及び一対の脚周り開口部11を有する外装体4とを備える。パンツ型の吸収性物品1は、丈方向Lと、周囲方向Pと、厚さ方向Tとを有する。パンツ型の吸収性物品1は、一対の脚周り開口部11,12の間のクロッチ領域13と、クロッチ領域13の丈方向Lの上側に隣接し且つ一対の接合部7(7a,7b)を間に挟んで周囲方向Pに一周する胴周り領域15とに区画される。
パンツ型の吸収性物品1は、腹側部5及び背側部6と、腹側部5及び背側部6を一体化することにより形成され、そしてそれらを連結している、一対の接合部7(7a,7b)と、胴周り開口部9と、一対の脚周り開口部11(11a,11b)とを有する。なお、一対の接合部7a及び一対の接合部7bは、それぞれ、着用者の右側及び左側に配置されている。一対の脚周り開口部11a及び一対の脚周り開口部11bもまた、それぞれ、着用者の右側及び左側に配置されている。
図4及び図5に示されるように、パンツ型の吸収性物品1は、展開状態において、長手方向と、幅方向とを有し、長手方向が、丈方向Lに相当する。パンツ型の吸収性物品1の外装体4は、展開状態において、長手方向の両側部の中央に、幅方向に窪む、一対の窪み部を有し、いわゆる、砂時計形状を有する。なお、上記一対の窪み部は、一対の脚周り開口部11a,11bを形成する。
図5に示されるように、パンツ型の吸収性物品1は、長手方向を有する内装体3を備え、内装体3は、その長手方向が、パンツ型の吸収性物品1の外装体4の、展開状態における長手方向と一致するように、そして一対の脚周り開口部11a,11bを形成する一対の窪み部の間に配置されている。
内装体3は、着用者の肌側に存在し、肌当接面を形成する液透過性層(図示せず)と、着衣側に存在する液不透過性層(図示せず)と、それらの間の吸収体17と、一対の防漏壁103(103a,103b)とを備えるが、図面では、便宜上、内装体3を、1つの部材として表現する場合がある。
なお、展開状態における、内装体3の外縁と、吸収体17の外縁とは、ほぼ一致している。
図3及び図7に示されるように、パンツ型の吸収性物品1の外装体4は、腹側部5及び背側部6において、胴周り開口部9から、丈方向Lの下方に延び且つ胴周り領域15内に配置された、外側シート21(21a,21b)と、外側シート21(21a,21b)より内側に配置された内側シート23(23a,23b)とを備えている。
具体的には、パンツ型の吸収性物品1の外装体4は、腹側部5において、胴周り開口部9から、丈方向Lの下方に延び且つ胴周り領域15内に配置された、外側シート21aと、外側シート21aより内側に配置された内側シート23aとを備えている。同様に、パンツ型の吸収性物品1の外装体4は、背側部6において、胴周り開口部9から、丈方向Lの下方に延び且つ胴周り領域15内に配置された、外側シート21bと、外側シート21bより内側に配置された内側シート23bとを備えている。
図3及び図7に示されるように、内側シート23(23a,23b)は、腹側部5及び背側部6において、周囲方向Pに延びる、上側伸縮部27(27a,27b)と、上側伸縮部27(27a,27b)よりも丈方向Lの下側に配置された下側伸縮部29(29a,29b)とを備える。
具体的には、腹側部5において、内側シート23aは、周囲方向Pに延びる、上側伸縮部27aと、上側伸縮部27aよりも丈方向Lの下側に配置された下側伸縮部29aとを備える。同様に、背側部6において、内側シート23bは、周囲方向Pに延びる、上側伸縮部27bと、上側伸縮部27bよりも丈方向Lの下側に配置された下側伸縮部29bとを備える。
腹側部5及び背側部6において、上側伸縮部27(27a,27b)は、複数本の糸状ゴムから成る上側弾性部材28(28a,28b)から構成される。具体的には、腹側部5において、上側伸縮部27aは、複数本の糸状ゴムから成る上側弾性部材28aから構成される。同様に、背側部6において、上側伸縮部27bは、複数本の糸状ゴムから成る上側弾性部材28bから構成される。
腹側部5及び背側部6において、上側弾性部材28(28a,28b)は、伸長状態で、不織布である内側シート23(23a,23b)に、接着剤により固定されている。換言すると、上側弾性部材28(28a,28b)は、着用時に収縮力を示すように内側シート23(23a,23b)に接着剤で固定されている。
具体的には、腹側部5において、上側弾性部材28aは、伸長状態で、不織布である内側シート23aに、接着剤により固定されている。換言すると、上側弾性部材28aは、着用時に収縮力を示すように内側シート23aに接着剤で固定されている。同様に、背側部6において、上側弾性部材28bは、伸長状態で、不織布である内側シート23bに、接着剤により固定されている。換言すると、上側弾性部材28bは、着用時に収縮力を示すように内側シート23bに接着剤で固定されている。そうすることにより、パンツ型の吸収性物品1を、着用者の体にフィットさせることができる。
なお、上側弾性部材28a及び上側弾性部材28bは、それぞれ、外側シート21a及び外側シート21bにも、接着剤で固定されている。
腹側部5及び背側部6において、下側伸縮部29(29a,29b)は、複数本の糸状ゴムから成る下側弾性部材30(30a,30b)と、下側弾性部材30(30a,30b)が固定されている内側シート23(23a,23b)の一部とから構成される。
具体的には、腹側部5において、下側伸縮部29aは、複数本の糸状ゴムから成る下側弾性部材30aと、下側弾性部材30aが固定されている内側シート23aの一部とから構成される。同様に、背側部6において、下側伸縮部29bは、複数本の糸状ゴムから成る下側弾性部材30bと、下側弾性部材30bが固定されている内側シート23bの一部とから構成される。
腹側部5及び背側部6において、下側弾性部材30(30a,30b)は、伸長状態で、不織布である内側シート23(23a,23b)に、接着剤により固定されている。換言すると、下側弾性部材30(30a,30b)は、着用時に収縮力を示すように内側シート23(23a,23b)に接着剤で固定されている。
具体的には、腹側部5において、下側弾性部材30aは、伸長状態で、不織布である内側シート23aに、接着剤により固定されている。換言すると、下側弾性部材30aは、着用時に収縮力を示すように内側シート23aに接着剤で固定されている。同様に、背側部6において、下側弾性部材30bは、伸長状態で、不織布である内側シート23bに、接着剤により固定されている。換言すると、下側弾性部材30bは、着用時に収縮力を示すように内側シート23bに接着剤で固定されている。そうすることにより、パンツ型の吸収性物品1、とくに内装体3を、着用者の体にフィットさせることができる。
なお、下側弾性部材30a及び下側弾性部材30bは、それぞれ、中間シート25a及び中間シート25bにも、接着剤で固定されている。
パンツ型の吸収性物品1は、胴周り領域15において、内装体3の長手方向端縁3aを含む端部及び長手方向端縁3bを含む端部を、それぞれ、内側シート23a及び内側シート23bに固定する、一対の内側シート固定部31a及び内側シート固定部31bを有する。換言すると、内装体3の長手方向端縁3aを含む端部及び長手方向端縁3bを含む端部が、それぞれ、一対の内側シート固定部31a及び内側シート固定部31bを介して、一対の内側シート23a及び内側シート23bに固定されている。
具体的には、パンツ型の吸収性物品1は、胴周り領域15において、内装体3を、内側シート23aの下側伸縮部29a及び内側シート23bの下側伸縮部29bにそれぞれ固定する、内側シート固定部31a及び内側シート固定部31bを有する。具体的には、内装体3の長手方向端縁3aを含む端部及び長手方向端縁3bを含む端部が、それぞれ、内側シート固定部31a及び内側シート固定部31bを介して、内側シート23aの下側伸縮部29a及び内側シート23bの下側伸縮部29bに固定されている。
なお、一対の内側シート固定部31は、腹側部5に配置された内側シート固定部31aと、背側部6に配置された内側シート固定部31bとに区画される。
パンツ型の吸収性物品1の外装体4は、腹側部5において、下側伸縮部29aと、外側シート21aとが連結していない、周囲方向Pに延びる非連結部35aを、腹側部5全体に有する。また、パンツ型の吸収性物品1の外装体4は、背側部6において、下側伸縮部29bと、外側シート21bとが連結していない、周囲方向Pに延びる非連結部35bを、背側部6全体に有する。
図14及び図15は、それぞれ、従来のパンツ型の吸収性物品301、具体的には、使い捨ておむつの腹側部305側及び背側部306側の斜視図である。
従来のパンツ型の吸収性物品301は、腹側部305と、背側部306と、腹側部305及び背側部306を接合する接合部307(307a,307b)を有し、胴周り開口部309と、一対の脚周り開口部311(311a,311b)を有し、そして丈方向L及び周囲方向Pを有する。従来のパンツ型の吸収性物品301は、胴周り領域315と、クロッチ領域313とに区画される。
また、従来のパンツ型の吸収性物品301は、本開示の吸収性物品と同様に、外側シート321(321a,321b)及び内側シート(図示せず)、上側伸縮部327(327a,327b)、上側弾性部材328(328a,328b)、下側伸縮部329(329a,329b)、下側弾性部材330(330a,330b)等を有する。
従来のパンツ型の吸収性物品301は、図14に示されるように、腹側部305において、外側シート321aと、内側シート(図示せず)とが、下側弾性部材330aを間に挟んで連結されているため、下側弾性部材330a(下側伸縮部329a)の収縮に伴い、外側シート321aに、丈方向Lに沿った複数の皺が発生し、外観の美観の観点から改善の余地がある。
同様に、図15に示されるように、背側部306において、外側シート321bと、内側シート(図示せず)とが、下側弾性部材330bを間に挟んで連結されているため、下側弾性部材330b(下側伸縮部329b)の収縮に伴い、外側シート321bに、丈方向Lに沿った複数の皺が発生し、外観の美観の観点から改善の余地がある。
一方、第1実施形態に従う、パンツ型の吸収性物品1の外装体4は、腹側部5において、非連結部35aを有することから、図1に示されるように、外側シート21aが、下側伸縮部29aの収縮に伴う皺を有しにくく、外装体4、ひいてはパンツ型の吸収性物品1が、外観、特に外側シート21aの外観に優れる。同様に、パンツ型の吸収性物品1の外装体4は、背側部6において、非連結部35bを有することから、図2に示されるように、外側シート21bが、下側伸縮部29bの収縮に伴う皺を有しにくく、外装体4、ひいてはパンツ型の吸収性物品1が、外観、特に、外側シート21bの外観に優れる。
第1実施形態に従う、パンツ型の使い捨ておむつ1は、胴周り領域15に縦皺が少なく、従来のパンツ型の吸収性物品301と比較して、肌着に近い外観を有する。
図6は、下側弾性部材30(30a,30b)の収縮性を説明するための図である。具体的には、図6は、図5に示されるパンツ型の吸収性物品1の内面の展開図から、内装体端部保護シート105aを省略し、吸収体17(内装体3)の外縁を点線で示したものである。図6に示されるように、腹側部5において、下側弾性部材30a(下側伸縮部29a)と、吸収体17とが、吸収性物品1の厚さ方向に重複する範囲における、下側弾性部材30a'(下側伸縮部29a')の収縮力が、下側弾性部材30a(下側伸縮部29a)と、吸収体17とが、吸収性物品1の厚さ方向に重複しない範囲における、下側弾性部材30a''(下側伸縮部29a'')の収縮力よりも弱い。そうすることにより、下側弾性部材30a'(下側伸縮部29a')の収縮力の弱さにより、吸収体17、特に吸収体17の、長手方向の前方の端縁である長手方向端縁17aが、その平面方向、特に、その幅方向に圧縮されにくくなり、吸収性物品1が、その外観に優れ、そして吸収すべき液体が漏れにくくなる。
同様に、背側部6において、下側弾性部材30b(下側伸縮部29b)と、吸収体17とが、吸収性物品1の厚さ方向に重複する範囲における、下側弾性部材30b'(下側伸縮部29b')の収縮力が、下側弾性部材30b(下側伸縮部29b)と、吸収体17とが、吸収性物品1の厚さ方向に重複しない範囲における、下側弾性部材30b''(下側伸縮部29b'')の収縮力よりも弱い。そうすることにより、下側弾性部材30b'(下側伸縮部29b')の収縮力の弱さにより、吸収体17、特に吸収体17の、長手方向の後方の端縁である長手方向端縁17bが、その平面方向、特に、その幅方向に圧縮されにくくなり、吸収性物品1が、その外観に優れ、そして吸収すべき液体が漏れにくくなる。
第1実施形態に従う吸収性物品1では、腹側部5の胴周り領域15において、吸収性物品1が、内装体3を、内装体3の長手方向端縁3aが、内側シート23aよりも内側、具体的には、着用者の肌側に存在するように備えている。そうすることにより、着用時に、内装体3の長手方向端縁3aが、着用者の体から離れにくくなり、吸収した液体が、内装体3の長手方向端縁3a側から漏れにくくなる。
同様に、第1実施形態に従う吸収性物品1では、背側部6の胴周り領域15において、吸収性物品1が、内装体3を、内装体3の長手方向端縁3bが、内側シート23bよりも内側、具体的には、着用者の肌側に存在するように備えている。そうすることにより、着用時に、内装体3の長手方向端縁3bが、着用者の体から離れにくくなり、吸収した液体が、内装体3の長手方向端縁3b側から漏れにくくなる。
第1実施形態に従う吸収性物品1では、内装体3が、その長手方向端縁3a側の内側シート固定部31aと、その長手方向端縁3b側の内側シート固定部31bとの間に配置された外側シート固定部33により、外装体4の外側シート21に固定されている。なお、外側シート固定部33は、内装体3を基準として、内側シート固定部31a及び内側シート固定部31bと同一側に配置されている。すなわち、外側シート固定部33は、内側シート固定部31a及び内側シート固定部31bとともに、内装体3の外側に配置されている。
図8に示されるように、腹側部5において、外側シート固定部33と、内装体3の長手方向端縁3a側の内側シート固定部31aとの間の距離(丈方向Lの距離):D1は、クロッチ領域13の、丈方向Lの高さ:Hの約5%である。そうすることにより、腹側部5において、内側シート23aと、外側シート21aとが、お互いに影響を受けにくくなり、具体的には、外側シート21aが、内側シート23aの影響を受けにくく、美観に優れ、そして内側シート23aの下側伸縮部29aが、外側シート21aの影響を受けにくく、下側伸縮部29aが伸縮機能を発揮することができる。また、腹側部5において、内装体3を、外側シート21aにしっかりと固定し、内装体3、特に吸収体17のヨレを防止することができる。
同様に、背側部6において、外側シート固定部33と、内装体3の長手方向端縁3b側の内側シート固定部31bとの間の距離(丈方向Lの距離):D2は、クロッチ領域13の、丈方向Lの高さ:Hの約20%である。そうすることにより、背側部6において、内側シート23bと、外側シート21bとが、お互いに影響を受けにくくなり、具体的には、外側シート21bが、内側シート23bの影響を受けにくく、美観に優れ、そして内側シート23bの下側伸縮部29bが、外側シート21bの影響を受けにくく、下側伸縮部29bが伸縮機能を発揮することができる。背側部6の外側シート21bは、腹側部5の外側シート21aよりも、一般的にその面積が大きく、そして着用者の脚の動きの影響を受けにくいことから、背側部6における上記距離:D2を、腹側部5における上記:D1よりも大きくすることにより、吸収性物品1が美観に優れる傾向にある。
第1実施形態に従う吸収性物品1では、腹側部5において、外側シート21aの、下側伸縮部29aと、吸収性物品1の厚さ方向Tに重複する部分が、下側伸縮部29aよりも収縮しにくい。同様に、第1実施形態に従う吸収性物品1では、背側部6において、外側シート21bの、下側伸縮部29bと、吸収性物品1の厚さ方向Tに重複する部分が、下側伸縮部29bよりも収縮しにくい。
そうすることにより、腹側部5において、外側シート21a,21bが、下側伸縮部29aに固定されている場合と比較して、下側伸縮部29aが収縮した際に、外側シート21aに皺が形成されにくくなる。また、背側部6において、外側シート21bが、下側伸縮部29bに固定されている場合と比較して、下側伸縮部29bが収縮した際に、外側シート21bに皺が形成されにくくなる。
第1実施形態に従う吸収性物品1の外装体4は、腹側部5及び背側部6と、胴周り開口部9及び一対の脚周り開口部11(11a,11b)との間で、腹側部5及び背側部6を連結している一対の接合部7(7a,7b)とを有するが、本開示の吸収性物品の外装体は、胴周り開口部と、一対の脚周り開口部との間に形成された、一対の接合部を有しなくともよい。
本開示の吸収性物品が、上述の一対の接合部を有する実施形態では、当該一対の接合部は、胴周り開口部と、一対の脚周り開口部との間に形成されている限り、任意の位置に配置されることができ、そして一対の接合部は、例えば、吸収性物品の両側部、吸収性物品の腹側部、吸収性物品の背側部等に配置されることができる。
本開示の吸収性物品では、内側シートは、その上端が、胴周り開口部に位置し、その下端が、胴周り領域内に存在する。内装体を保持する観点からは、内側シートの下端は、胴周り領域の下端と略一致することが好ましい。
また、上記内側シートは、胴周り領域において周囲方向に延びており、そして胴周り領域において周囲方向に一周していることが好ましい。上側伸縮部及び下側伸縮部を、胴周り方向に一周させる観点からである。
なお、本開示の吸収性物品が、上述の、腹側部、背側部及び一対の接合部を有する場合には、上記内側シートは、腹側部及び背側部の胴周り領域において、一対の接合部を間に挟んで、周囲方向に一周していることが好ましい。上側伸縮部及び下側伸縮部を、一対の接合部を間に挟んで、胴周り方向に一周させる観点からである。
本開示の吸収性物品では、内側シートが有する上側伸縮部は、胴周り領域において、吸収性物品の周囲方向に延びており、そして胴周り開口部に沿って、胴周り開口部の周囲に配置されていることが好ましい。吸収性物品のずれ落ちを防止する観点からである。
また、本開示の吸収性物品では、上側伸縮部は、胴周り領域において周囲方向に一周していることが好ましい。吸収性物品のずれ落ちを防止する観点からである。また、本開示の吸収性物品が、上述の、腹側部、背側部及び一対の接合部を有する場合には、上記上側伸縮部は、腹側部及び背側部の胴周り領域において、一対の接合部を間に挟んで、周囲方向に一周していることが好ましい。吸収性物品のずれ落ちを防止する観点からである。
本開示の吸収性物品では、下側伸縮部は、胴周り領域において、吸収性物品の周囲方向に延びており、そして胴周り領域の下端に、胴周り領域の下端に沿って配置されていることが好ましい。内装体を着用者に密着させる観点からである。
なお、本開示の吸収性物品が、上述の、腹側部、背側部及び一対の接合部を有する場合には、下側伸縮部は、胴周り領域且つ腹側部及び背側部において、一対の接合部を間に挟んで、吸収体と、吸収性物品の厚さ方向に重複する範囲を除いて、周囲方向に一周していることが好ましい。吸収体を着用者に密着させつつ、吸収体が、平面方向に圧縮され、よれることを防止する観点からである。
本開示の吸収性物品では、上側伸縮部と、下側伸縮部とは、第1実施形態に従う吸収性物品1のように、所定の距離だけ離間されていてもよく、そして上側伸縮部と、下側伸縮部とは、離間されずに連続していてもよい。
本開示の吸収性物品において、外側シートは、その上端が、胴周り開口部に位置し、その下端は、特に制限されず、下端が存在しなくともよい。外側シートが下端を有する場合には、外側シートの下端は、内側シートの下端よりも下側に存在することが好ましい。外側シートの下端は、クロッチ部に存在してもよい。外側シートが内側シートの全体を覆うことで、吸収性物品が外観に優れるからである。外側シートが下端を有しない例としては、第1実施形態に従う吸収性物品1のように、前方の外側シート(例えば、腹側部の外側シート)と、後方の外側シート(例えば、背側部の外側シート)とが、クロッチ部を覆っており、そしてクロッチ部にて連結されている例が挙げられる。
また、上記外側シートは、胴周り領域において周囲方向に延びており、そして胴周り領域において周囲方向に一周していることが好ましい。なお、本開示の吸収性物品の外装体4が、上述の、腹側部、背側部及び一対の接合部を有する場合には、上記外側シートは、胴周り領域且つ腹側部及び背側部において、一対の接合部を間に挟んで、周囲方向に一周していることが好ましい。
第1実施形態に従う吸収性物品1では、腹側部5の胴周り領域15において、吸収性物品1が、内装体3を、内装体3の長手方向端縁3a及び長手方向端縁3bが、内側シート23よりも内側に存在するように備えているが、本開示の吸収性物品では、内装体が内側シートに固定されていれば、内装体と、外装体の内側シートとの間における、内側及び外側の位置関係は、特に制限されない。
図9は、本開示の別の実施形態(第2実施形態)に従う、パンツ型の吸収性物品1を説明するための図であり、図7に相当する図である。第2実施形態に従う吸収性物品1では、胴周り領域15において、具体的には、腹側部5の胴周り領域15において、吸収性物品1が、内装体3を、内装体3の長手方向端縁3aが、外装体4の外側シート21aと、内側シート23aとの間に配置されるように備えている。同様に、背側部6の胴周り領域15において、吸収性物品1が、内装体3を、内装体3の長手方向端縁3bが、外装体4の外側シート21bと、内側シート23bとの間に配置されるように備えている。そうすることにより、内装体3の長手方向端縁3a及び長手方向端縁3bが着用者に当たりにくくなり、吸収性物品1が、着用感に優れる。第2実施形態に従う吸収性物品1は、内装体3と、内側シート23との位置関係以外の部分は、第1実施形態に従う吸収性物品と同様であるので、説明を省略する。
第1実施形態に従う吸収性物品1では、上側伸縮部27が、複数本の糸状ゴムである、上側弾性部材28により構成されており、そして下側伸縮部29が、複数本の糸状ゴムである下側弾性部材30により構成されているが、本開示の吸収性物品では、上側伸縮部及び下側伸縮部のそれぞれは、上記実施形態に限定されない。
本開示の吸収性物品では、上側伸縮部及び下側伸縮部を構成する、それぞれ、上側伸縮部材及び下側伸縮部材としては、例えば、糸状ゴム、平ゴム、伸縮性不織布、伸縮性フィルム等が挙げられる。
本開示の別の実施形態に従う吸収性物品では、内側シートそのものが伸縮性を有し、上側弾性部材及び/下側弾性部材を兼ねていてもよい。伸縮性を有する内側シートとしては、例えば、伸縮性布帛が挙げられる。
図10は、本開示の別の実施形態(第3実施形態)に従う吸収性物品1を説明するための図であり、図7に相当する図である。第3実施形態に従う吸収性物品1では、内側シート23(23a,23b)が、胴周り方向に伸縮性を有する伸縮性不織布から構成されており、内側シート23(23a,23b)の上側の端縁(胴周り開口部9側の端縁)が、上側伸縮部27(27a,27b)を形成し、そして内側シート23(23a,23b)の下側の端縁が、下側伸縮部29(29a,29b)を形成している。そうすることにより、上側伸縮部及び/又は下側伸縮部が糸状ゴム等の伸縮部材を含む場合と比較して、着用者の身体を線ではなく面で保持するため、着用感に優れる。第3実施形態に従う吸収性物品1は、上側伸縮部及び下側伸縮部以外は、第1実施形態に従う吸収性物品と同様であるので、説明を省略する。
第1実施形態に従う吸収性物品1では、外装体4が、腹側部5において、下側伸縮部29aと、外側シート21aとが連結していない、周囲方向Pに延びる非連結部35aを、腹側部5全体に有していたが、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品では、外装体が、外側シート及び内側シートが、内側シート固定部と、吸収性物品の厚さ方向に重複する範囲において、直接又は間接的に連結している連結部を有する。
図11は、本開示の別の実施形態(第4実施形態)に従う吸収性物品1を説明するための図であり、図7に相当する図である。第4実施形態に従う吸収性物品1の外装体4では、腹側部5の外側シート21aと、背側部6の外側シート21bとのそれぞれが、胴回り領域15内に存在する。従って、腹側部5の外側シート21aと、背側部6の外側シート21bが、クロッチ領域13において連結していない。
第4実施形態に従う吸収性物品1では、外装体4が、腹側部5において、外側シート21aの下端領域22aが、内側シート固定部31aと厚さ方向Tに重複する範囲内において、固定部37aにより、中間シート25a及び下側弾性部材30aを間に挟んで、内側シート23aと連結している連結部36aを有する。
同様に、外装体4は、背側部6において、外側シート21bの下端領域22bが、内側シート固定部31bと厚さ方向Tに重複する範囲内において、固定部37bにより、中間シート25b及び下側弾性部材30bを間に挟んで、内側シート23bと連結している連結部36bを有する。
そうすることにより、外側シート21(21a,21b)の下端領域22(22a,22b)が、連結部36(36a,36b)の作用により、着用時にめくれ上がりにくくなり、吸収性物品1が、外側シート21(21a,21b)の美観に優れる。
なお、第4実施形態に従う吸収性物品1では、上述の点以外は、第1実施形態に従う吸収性物品と同様であるので、説明を省略する。
上述の、外装体が、外側シートと、下側伸縮部とが、吸収体と、吸収性物品の厚さ方向に重複する範囲内において連結している連結部を有する吸収性物品では、外装体が、外側シートと、下側伸縮部とが、吸収体と、吸収性物品の厚さ方向に重複していない範囲内において連結していない非連結部を有することが好ましい。本開示の効果の観点からである。
また、上述の、外装体が、外側シートと、下側伸縮部とが、吸収体と、吸収性物品の厚さ方向に重複する範囲内において連結している連結部を有する吸収性物品では、外側シートは、胴周り開口部と反対側の端縁が、下側伸縮部に固定されていることが好ましい。外側シートの端縁のめくれ上がりを防止する観点からである。また、上記外側シートの端縁は、胴回り領域に存在してもよく、そしてクロッチ領域に存在してもよい。
上述の、外装体が、外側シートと、下側伸縮部とが、吸収体と、吸収性物品の厚さ方向に重複する範囲内において連結している連結部を有する吸収性物品の例としては、いわゆる、3ピース型の使い捨ておむつが挙げられる。
図12は、本開示の別の実施形態(第5実施形態)に従う吸収性物品1を説明するための図であり、図11に相当する図である。第5実施形態に従う吸収性物品1の外装体4では、腹側部5において、外側シート21a、内側シート23a及び中間シート25aが、胴周り領域15から、クロッチ領域13まで延伸している。同様に、第5実施形態に従う吸収性物品1では、背側部5において、外側シート21b、内側シート23b及び中間シート25bが、胴周り領域15から、クロッチ領域13まで延伸している。
腹側部5では、内側シート23が、内側シート23aと、内側シート23a'との2枚のシートから構成され、内側シート23aと、内側シート23a'とは、それらの一部が重複し、重複部分が、接着剤(図示せず)で固定されている。内側シート23aは、内側シート固定部31aを介して、内装体3に連結されている。内側シート23a'と、外側シート21aとは、一枚のシートから構成されており、内側シート23a'は、胴周り開口部(図示せず)のところで、外側シート21aから折り返されている。内側シート21aの下端領域24aは、固定部39により、中間シート25aの下端領域26aと固定されている。なお、中間シート25aは、外側シート21a、内側シート23a及び内側シート23a'から独立したシートである。
腹側部5では、中間シート25aの上端領域26c及び下端領域26aが、それぞれ、固定部40及び固定部41を介して、外側シート21aに固定されている。外側シート21aは、固定部40及び固定部41の間の領域において、固定部42を介して固定されている、模様を含むシート47を有する。中間シート25aと、外側シート21aとを連結する固定部40及び固定部41は、内側シート固定部31aと、厚さ方向Tの方向に重複する範囲内に配置されている。従って、外装体4が、外側シート21a及び内側シート23aが、内側シート固定部31aと、厚さ方向Tに重複する範囲において、間接的に(すなわち、中間シート25a及び下側弾性部材30aを間に挟んで)連結している連結部(すなわち、固定部40及び固定部41)を有することとなる。
背側部6では、内側シート23が、内側シート23bと、内側シート23b'との2枚のシートから構成され、内側シート23bと、内側シート23b'とは、それらの一部が重複し、重複部分が、接着剤(図示せず)で固定されている。内側シート23bは、内側シート固定部31bを介して、内装体3に連結されている。内側シート23b'と、外側シート21bとは、一枚のシートから構成されており、内側シート23b'は、胴周り開口部(図示せず)のところで、外側シート21bから折り返されている。内側シート23bの下端領域24bは、固定部43により、外側シート21bの下端領域22bと固定されている。なお、中間シート25bは、外側シート21b、内側シート23b及び内側シート23b'から独立したシートである。
背側部6では、中間シート25bの上端領域26d及び下端領域26bが、それぞれ、固定部44及び固定部45を介して、外側シート21aに固定されている。外側シート21aは、固定部46を介して固定されている、模様を含むシート48を有する。外側シート21b及び模様を含むシート48を連結する連結部46は、内側シート固定部31bと、厚さ方向Tの方向に重複する範囲内に配置されている。従って、外装体4が、外側シート21b及び内側シート23bが、内側シート固定部31bと、厚さ方向Tに重複する範囲において、間接的に(すなわち、模様を含むシート48、固定部45、中間シート25b、及び下側弾性部材30bを間に挟んで)連結している連結部(すなわち、固定部45)を有することとなる。なお、中間シート25b及び外側シート21bを連結する固定部44は、内側シート固定部31bと、厚さ方向Tの方向に重複する範囲内に配置されていない。
なお、第5実施形態に従う吸収性物品1では、上述の点以外は、第4実施形態に従う吸収性物品と同様であるので、説明を省略する。
第1実施形態に従う吸収性物品1の外装体4は、腹側部5全体及び背側部6全体に、下側伸縮部29と、外側シート21とが連結していない、周囲方向Pに延びる非連結部35を有していたが、本開示の吸収性物品の外装体は、下側伸縮部と、外側シートとが連結していない非連結部を、胴周り領域の少なくとも一部において有することができる。胴周り領域の少なくとも一部において非連結部を有することができれば、当該非連結部において、本開示の効果を発揮できるからである。
上記非連結部は、外装体の胴周り領域の両側部、例えば、腹側部の両側部及び背側部の両側部に配置されていることが好ましい。吸収性物品では、胴周り領域の両側部には、一般的に、内装体、特に吸収体が存在しないため、吸収性物品の両側部において、下側伸縮部が、外側シートに連結されていると、外側シートに皺が形成されやすい傾向にある。従って、上記吸収性物品の外装体が、胴周り領域の両側部において、上記非連結部を有することにより、胴周り領域の両側部において外側シートに皺が形成されにくく、上記吸収性物品が、外観の設計の自由度に優れる。
本開示の吸収性物品の外装体では、上記非連結部が、胴周り領域の全領域に配置されていることが好ましい。胴周り領域全体において、外側シートに皺が形成されにくくなり、上記吸収性物品が、外観の設計の自由度に優れるからである。
第1実施形態では、内装体3が、内側シート固定部31を介して、内側シート23の下側伸縮部29に固定されているが、本開示の吸収性物品では、内装体は、内側シートに固定されていればよく、下側伸縮部に固定されていなくともよい。本開示の効果の観点からである。
本開示の吸収性物品では、第1実施形態に従う吸収性物品1のように、下側伸縮部と、吸収体とが、吸収性物品の厚さ方向に重複する範囲における、下側伸縮部の収縮力が、下側伸縮部と、吸収体とが、吸収性物品の厚さ方向に重複しない範囲における、下側伸縮部の収縮力よりも弱いことが好ましい。吸収体がその平面方向に圧縮されにくくなり、吸収性物品が、その外観に優れ、そして吸収すべき液体が漏れにくいからである。
本開示の吸収性物品では、下側伸縮部は、吸収体と、吸収性物品の厚さ方向に重複する範囲において、実質的に収縮力を有しなくともよい。吸収体が、平面方向に圧縮され、よれることを防止する観点からである。
下側伸縮部が、吸収体と、吸収性物品の厚さ方向に重複する範囲において、実質的に収縮力を有する実施形態は、例えば、下側伸縮部を構成する下側弾性部材を、吸収体と重複する範囲内のいずれかの箇所において切断することが挙げられる。
本開示の吸収性物品では、第1実施形態に従う吸収性物品1のように、吸収性物品が、内装体を、外装体の外側シートに固定する外側シート固定部を有することが好ましい。使用時に、内装体、特に吸収体がよれにくくなり、吸収した液体が漏れにくくなるからである。
また、吸収性物品が、内装体を、外装体の外側シートに固定する外側シート固定部を有する実施形態では、腹側部において、内側シート固定部と、外側シート固定部とが、離間していることが好ましく、そしてクロッチ領域の丈方向長さの、より好ましくは2%、さらに好ましくは3%以上、そしてさらにいっそう好ましくは5%以上離間している。そうすることにより、内側シートと、外側シートとが、お互いに影響を受けにくく、外側シートは、内側シートの影響を受けにくく、美観に優れ、そして内側シートの下側伸縮部が、外側シートの影響を受けにくく、伸縮機能を発揮することができる。
また、吸収性物品が、内装体を、外装体の外側シートに固定する外側シート固定部を有する実施形態では、腹側部において、内側シート固定部と、外側シート固定部とが、クロッチ領域の丈方向長さの、好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下、そしてさらに好ましくは10%以下離間している。そうすることにより、内装体を、外側シートにしっかりと固定し、内装体、特に吸収体のヨレを防止することができる。
また、吸収性物品が、内装体を、外装体の外側シートに固定する外側シート固定部を有する実施形態では、背側部において、内側シート固定部と、外側シート固定部とが、離間していることが好ましく、そしてクロッチ領域の丈方向長さの、より好ましくは5%、さらに好ましくは10%以上、そしてさらにいっそう好ましくは15%以上離間している。そうすることにより、内側シートと、外側シートとが、お互いに影響を受けにくく、外側シートは、内側シートの影響を受けにくく、美観に優れ、そして内側シートの下側伸縮部が、外側シートの影響を受けにくく、伸縮機能を発揮することができる。なお、背側部の外側シートは、腹側部の外側シートよりも、一般的にその面積が大きく、そして着用者の脚の動きの影響を受けにくいことから、吸収性物品の美観に与える影響が大きい。
また、吸収性物品が、内装体を、外装体の外側シートに固定する外側シート固定部を有する実施形態では、背側部において、内側シート固定部と、外側シート固定部とが、クロッチ領域の丈方向長さの、好ましくは30%以下、より好ましくは26%以下、そしてさらに好ましくは23%以下離間している。そうすることにより、内装体を、外側シートにしっかりと固定し、内装体、特に吸収体のヨレを防止することができる。
なお、本明細書では、上記離間の度合いは、吸収性物品から内装体を取り出し、20℃の恒温室で24時間、自然状態に静置した状態で評価する。
本開示の吸収性物品では、第1実施形態に従う吸収性物品1のように、外側シートの、下側伸縮部と、吸収性物品の厚さ方向に重複する部分が、下側伸縮部よりも収縮しにくいことが好ましい。重複する部分が下側伸縮部に固定されている場合と比較して、外側シートの皺が少なくなり、上記吸収性物品がその外観に優れるからである。
本開示の吸収性物品では、外側シートが模様を有することができる。本開示の吸収性物品では、外側シートが、下側伸縮部の収縮に伴う皺を有しにくく、外観の設計の自由度に優れるため、外側シートが有する模様が、明確に認識されやすくなる。
外側シートが模様を有する例としては、外側シートそのものが模様を有する実施形態、外側シートの外側に模様を有するシートが貼付されている実施形態、外側シートの内側に、模様を有するシートが貼付されている実施形態が挙げられる。
本開示の吸収性物品の外装体では、内側シート、外側シート、及び所望による中間シートは、単一のシートから構成されていてもよく、そして異なるシートから構成されていてもよい。また、内側シート、外側シート、及び所望による中間シートのそれぞれが、複数のシートから構成されていてもよい。
内側シート、外側シート、及び所望による中間シートとしては、特に制限されず、布帛、例えば、不織布(例えば、非伸縮性不織布)、織布、編物、並びにフィルムが挙げられる。
本開示の吸収性物品は、本開示の吸収性物品を参照した当業者であれば、当技術分野で公知の方法を組み合わせることにより製造することができるが、例えば、本開示の吸収性物品は、以下のように製造されうる。
図13は、本開示の吸収性物品の製造方法の一例を説明するための図である。
搬送方向MDに長い帯状のシート201を、搬送方向MDに搬送しながら、帯状のシート201に、接着剤が塗工された、下側弾性部材を形成すべき弾性部材203(203a,203b)を、伸長状態で貼付する。次いで、帯状のシート201の、幅方向CDの両方の端部である、中間シートを形成すべき部分225a及び中間シートを形成すべき部分225bを、それぞれ、折軸F1a及びF1bで、内側シートを形成すべき部分223a及び内側シートを形成すべき部分223bの上に折りかえすことにより、計2回折り畳まれた帯状のシート201を形成する。脚周り弾性部材は、補助シートとともに、下側弾性部材を形成すべき弾性部材203(203a,203b)を配置する前後に、適宜配置する。なお、2本の折軸F1a及びF1bは、搬送方向MDと平行である。なお、下側弾性部材は、下側伸縮部を構成する。
計2回折り畳まれた帯状のシート201に、接着剤が塗工された、上側弾性部材を形成すべき弾性部材205(205a,205b)を、伸長状態で貼付する。次いで、計2回折り畳まれた帯状のシート201の、幅方向CDの両方の端部である、内側シートを形成すべき部分223a及び内側シートを形成すべき部分223bを、それぞれ、折軸F2a及びF2bで、外側シートを形成すべき部分221a及び外側シートを形成すべき部分21bの上に折り畳むことにより、計4回折り畳まれた帯状のシート201を形成する。次いで、計4回折り畳まれた帯状のシート201から、一対の脚周り開口部211(211a,211b)部分をくりぬくことにより外装体の連結体(図示せず)を形成する。なお、2本の折軸F2a及びF2bは、搬送方向MDに平行である。なお、上側弾性部材は、上側伸縮部を構成する。
外装体の連結体(図示せず)の、個々の外装体(図示せず)の上に、その外面に内側シート固定部(図示せず)及び外側シート固定部(図示せず)を備える内装体(図示せず)を配置し、次いで、内装体の長手方向両端のそれぞれに、内装体端部保護シートを配置して、吸収性物品の連結体(図示せず)を形成する。吸収性物品の連結体(図示せず)を、幅方向CDを略中心とし、搬送方向MDに沿って延びる折軸F3で折り畳む。次いで、折り畳まれた吸収性物品の連結体(図示せず)の個々の吸収性物品において、腹側部及び背側部を接合することにより、一対の接合部を形成するとともに、個々の吸収性物品を切り出すことにより、本開示の吸収性物品が製造される。
本開示の吸収性物品としては、パンツ型のものであれば、特に制限されず、パンツ型の使い捨ておむつ、例えば、子供用のトレーニングパンツ、大人用の使い捨ておむつ、使い捨てショーツ等が挙げられる。
1 吸収性物品
3 内装体
3a,3b 長手方向端縁
4 外装体
5 腹側部
6 背側部
7,7a,7b 接合部
9 胴周り開口部
11,11a,11b 脚周り開口部
13 クロッチ領域
15 胴周り領域
17 吸収体
17a,17b 長手方向端縁
21,21a,21b 外側シート
22,22a,22b 下端領域
23,23a,23b 内側シート
24,24a,24b 下端領域
25,25a,25b 中間シート
26a,26b 下端領域
26c,26d 上端領域
27,27a,27b 上側伸縮部
28,28a,28b 上側弾性部材
29,29a,29b 下側伸縮部
30,30a,30b 下側弾性部材
31,31a,31b 内側シート固定部
33 外側シート固定部
35,35a,35b 非連結部
36,36a,36b 連結部
37,37a,37b 固定部
39,40,41,42,43,44,45,46 固定部
47,48 模様を含むシート
L 丈方向
P 周囲方向
T 厚さ方向

Claims (13)

  1. 吸収体を有する内装体と、胴周り開口部及び一対の脚周り開口部を有する外装体とを備え、丈方向、周囲方向及び厚さ方向を有する、パンツ型の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が、前記一対の脚周り開口部の間のクロッチ領域と、当該クロッチ領域の前記丈方向の上側に隣接し且つ前記周囲方向に一周する胴周り領域とに区画され、
    前記外装体が、前記胴周り開口部から、前記丈方向の下方に延び且つ前記胴周り領域内に配置された、外側シートと、当該外側シートより内側に配置され、前記胴周り開口部において、前記外側シートから折り返されている内側シートとを備え、
    前記内側シートが、前記周囲方向に延びる上側伸縮部と、前記周囲方向に延び、当該上側伸縮部よりも前記丈方向の下側に配置され、前記丈方向の下方に前記クロッチ領域に達するように延びる下側伸縮部とを含み、
    前記外装体が、前記下側伸縮部と、前記外側シートとが連結していない非連結部を有し、
    前記吸収性物品が、前記内装体の前方及び後方の端部を、前記外装体の前記内側シートに固定する、一対の内側シート固定部を有する、
    ことを特徴とする、前記吸収性物品。
  2. 前記非連結部が、少なくとも下側伸縮部の下端領域を除く領域に及んでいる、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収性物品が、腹側部及び背側部と、前記胴周り開口部及び一対の脚周り開口部との間に、前記腹側部及び背側部を接合している一対の接合部を有する、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記内側シートが、前記吸収性物品の両側部且つ前記腹側部及び背側部に含まれる範囲内に、前記下側伸縮部を少なくとも有し、前記外装体が、前記範囲内に、前記周囲方向に延びる前記非連結部を含む、請求項に記載の吸収性物品。
  5. 前記外装体が、前記外側シート及び前記内側シートが、前記内側シート固定部と、前記厚さ方向に重複する範囲において、直接又は間接的に連結している連結部を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記腹側部及び背側部において、前記内側シートが、前記上側伸縮部を除いて、前記外側シートに接合されていない、請求項又はに記載の吸収性物品。
  7. 前記胴周り領域において、前記一対の内側シート固定部により、前記内装体の前記吸収体が、前記内側シートの前記下側伸縮部に固定されている、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記下側伸縮部と、前記吸収体とが、前記厚さ方向に重複する範囲における、前記下側伸縮部の収縮力が、前記下側伸縮部と、前記吸収体とが、前記厚さ方向に重複しない範囲における、前記下側伸縮部の収縮力よりも弱い、請求項に記載の吸収性物品。
  9. 前記吸収性物品が、前記内装体を、前記内装体の長手方向の少なくとも一方の端部が、前記外装体の前記内側シートよりも内側に存在するように備えている、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  10. 前記吸収性物品が、前記内装体を、前記内装体の長手方向の少なくとも一方の端部が、前記外装体の前記外側シート及び前記内側シートの間に配置されるように備えている、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  11. 前記吸収性物品が、前記内装体を前記外側シートに固定する外側シート固定部を有し、前記一対の内側シート固定部のそれぞれと、前記外側シート固定部とが、離間している、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  12. 前記外側シートの、前記下側伸縮部と、前記厚さ方向に重複する部分が、前記下側伸縮部よりも収縮しにくい、請求項1〜11のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  13. 前記外側シートが模様を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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