JP6399992B2 - 車載用燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、複数の発電セルが水平方向に積層されるとともに、車両に搭載される車載用燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が、他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータによって挟持されることにより、発電セルを構成している。燃料電池は、通常、所定の数の発電セルが積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池車両(燃料電池電気自動車等)に組み込まれている。
車載用燃料電池スタックでは、車両走行時の振動や衝突等の外部荷重に対して、燃料電池を良好に保護する必要があり、例えば、特許文献1に開示されている自動車前部の燃料電池保護構造が知られている。燃料電池保護構造では、車室前端に設けたダッシュパネル前方の空間に燃料電池が配置されるとともに、前記燃料電池の車両前方側に構造物が配置されている。
この構造物は、車両前方側から後方側へ向かう荷重が入力されたときに、略水平方向に回転し、ストラットタワーに対し車幅方向外側に向けて当接している。このため、燃料電池の損傷を防ぐことができる、としている。
特開2003−267063号公報
ところで、燃料電池スタックでは、各発電セルが所望の発電性能を有しているか否かを検出するために、通常、セパレータにセル電圧監視用端子(セル電圧端子)が設けられている。各セル電圧監視用端子は、セル電圧制御ユニット(セル電圧ECU)に接続されており、発電時の発電セル毎のセル電圧を検出する作業が行われている。
セル電圧制御ユニットは、燃料電池スタックに隣接して設けられている。従って、車両走行時の振動や衝突等の外部荷重に対して、燃料電池スタックとともに、高電圧部品であるセル電圧制御ユニットを良好に保護することが望まれている。
本発明は、この種の要請に対応してなされたものであり、簡単且つ経済的な構成で、外部荷重に対してセル電圧制御ユニットを良好に保護することが可能な車載用燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明に係る車載用燃料電池スタックは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する発電セルを備えている。複数の発電セルが積層された積層体の積層方向両端には、横長形状のエンドプレートが立位姿勢で配設されている。
積層体の上面又は下面には、セル電圧を監視するセル電圧端子に接続されたセル電圧制御ユニットが設けられている。セル電圧制御ユニットが配置される一方のエンドプレートの正面には、燃料電池用補機が取り付けられたブラケット部材が設けられている。ブラケット部材は、L形状に折り曲げられており、一方のエンドプレートの正面に固定される第1面部と、燃料電池用補機が取り付けられる第2面部と、を有している。そして、第1面部と第2面部とは、ブラケット部材の側面視で、互いに鋭角をなしている。
また、この車載用燃料電池スタックでは、燃料電池用補機は、一方のエンドプレートから最も離間する位置に突起部位を有し、前記突起部位は、ブラケット部材の折り曲げ支点よりも下方に配置されることが好ましい。
さらに、この車載用燃料電池スタックでは、燃料電池用補機の突起部位は、ブラケットの第2面部の下端位置よりも下方に配置されることが好ましい。
さらにまた、この車載用燃料電池スタックでは、ブラケット部材は、折り曲げ支点よりも下方に配置される第3面部を設けるとともに、突起部位は、前記第3面部よりも下方に配置されることが好ましい。
本発明によれば、セル電圧制御ユニットが配置される一方のエンドプレートの正面には、燃料電池用補機が取り付けられたL形状のブラケット部材が設けられている。このため、外部荷重が付与された際、燃料電池用補機に前記外部荷重が入力されると、ブラケット部材が変形することにより該外部荷重を吸収することができる。従って、燃料電池用補機が外部荷重により損傷を受けることを防止することができる。さらに、セル電圧制御ユニットに外部荷重が、直接、付与されることがなく、簡単且つ経済的な構成で、前記セル電圧制御ユニットを良好に保護することが可能になる。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックを搭載する燃料電池電気自動車の概略平面説明図である。 前記燃料電池スタックを収容するケーシングの一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの第2エンドプレート側からの一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの前記第2エンドプレート側を断面にした側面説明図である。 前記燃料電池スタックの前記第2エンドプレート側からの拡大斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成するブラケット部材と電気ヒータとの斜視説明図である。 前記燃料電池電気自動車の冷却媒体加熱システムの説明図である。 前記燃料電池電気自動車に右側方から外部荷重が付与された際の、車両下方から見た動作説明図である。 前記燃料電池電気自動車に前記外部荷重が付与された際の側面説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車載用燃料電池スタック10は、燃料電池電気自動車(燃料電池車両)12のフロントボックス(所謂、モータルーム)12fに搭載される。
燃料電池スタック10は、発電セル14と、積層された複数の前記発電セル14を収容するケーシング16とを備える(図1及び図2参照)。なお、ケーシング16は、必要に応じて用いればよく、不要にすることもできる。発電セル14は、図2に示すように、電極面を立位姿勢にして燃料電池電気自動車12の車長方向(車両前後方向)(矢印A方向)に交差する車幅方向(矢印B方向)に積層される。なお、発電セル14は、鉛直方向(車高方向)(矢印C方向)に積層されてもよい。
図1に示すように、フロントボックス12fには、車体フレームを構成するフレーム部材12R、12Lが矢印A方向に延在している。燃料電池スタック10は、フレーム部材12R、12L間に配置され、図示しないフレーム部材に搭載される。なお、燃料電池スタック10の収容場所は、フロントボックス12fに限定されるものではなく、例えば、車両中央部床下や後部トランク近傍であってもよい。
図2に示すように、複数の発電セル14が矢印B方向に積層されて積層体14asが構成される。積層体14asの積層方向一端には、第1ターミナルプレート20a、第1絶縁プレート22a及び第1エンドプレート24aが、外方に向かって、順次、配設される。積層体14asの積層方向他端には、第2ターミナルプレート20b、第2絶縁プレート22b及び第2エンドプレート24bが、外方に向かって、順次、配設される。
横長形状(長方形状)の第1エンドプレート24aの略中央部(中央部から偏心していてもよい)からは、第1ターミナルプレート20aに接続された第1電力出力端子26aが外方に向かって延在する。横長形状(長方形状)の第2エンドプレート24bの略中央部からは、第2ターミナルプレート20bに接続された第2電力出力端子26bが外方に向かって延在する。
第1エンドプレート24aと第2エンドプレート24bとの各辺間には、それぞれ各辺の中央位置に対応して一定の長さを有する連結バー28が配置される。連結バー28の両端は、ねじ30により第1エンドプレート24aと第2エンドプレート24bとに固定され、複数の積層された発電セル14に積層方向(矢印B方向)の締め付け荷重を付与する。
図3に示すように、発電セル14は、電解質膜・電極構造体(MEA)32と、前記電解質膜・電極構造体32を挟持するカソードセパレータ34及びアノードセパレータ36とを備える。
カソードセパレータ34及びアノードセパレータ36は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、チタン板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。カソードセパレータ34及びアノードセパレータ36は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、カソードセパレータ34及びアノードセパレータ36は、金属セパレータに代えて、例えば、カーボンセパレータを使用してもよい。
カソードセパレータ34及びアノードセパレータ36は、横長形状を有するとともに、長辺が水平方向(矢印A方向)に延在し且つ短辺が重力方向(矢印C方向)に延在する。
発電セル14の長辺方向(矢印A方向)の一端縁部には、矢印B方向に互いに連通して、酸化剤ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔40bが設けられる。酸化剤ガス供給連通孔38aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する一方、燃料ガス排出連通孔40bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。
発電セル14の長辺方向の他端縁部には、矢印B方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔40aと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔38bとが設けられる。
発電セル14の短辺方向(矢印C方向)の両端縁部一方側(水平方向一端側)には、すなわち、酸化剤ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔40b側には、2つの冷却媒体供給連通孔42aが設けられる。2つの冷却媒体供給連通孔42aは、冷却媒体を供給するために、矢印B方向にそれぞれ連通しており、対向する辺に上下に設けられる。
発電セル14の短辺方向の両端縁部他方側(水平方向他端側)には、すなわち、燃料ガス供給連通孔40a及び酸化剤ガス排出連通孔38b側には、2つの冷却媒体排出連通孔42bが設けられる。2つの冷却媒体排出連通孔42bは、冷却媒体を排出するために、矢印B方向にそれぞれ連通しており、対向する辺に上下に設けられる。
電解質膜・電極構造体32は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜44と、前記固体高分子電解質膜44を挟持するカソード電極46及びアノード電極48とを備える。
カソード電極46及びアノード電極48は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜44の両面に形成される。
カソードセパレータ34の電解質膜・電極構造体32に向かう面34aには、酸化剤ガス供給連通孔38aと酸化剤ガス排出連通孔38bとを連通する酸化剤ガス流路50が形成される。酸化剤ガス流路50は、矢印A方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。
アノードセパレータ36の電解質膜・電極構造体32に向かう面36aには、燃料ガス供給連通孔40aと燃料ガス排出連通孔40bとを連通する燃料ガス流路52が形成される。燃料ガス流路52は、矢印A方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。
アノードセパレータ36の面36bと隣接するカソードセパレータ34の面34bとの間には、冷却媒体供給連通孔42a、42aと冷却媒体排出連通孔42b、42bとに連通する冷却媒体流路54が形成される。冷却媒体流路54は、水平方向に延在しており、電解質膜・電極構造体32の電極範囲にわたって冷却媒体を流通させる。
カソードセパレータ34の面34a、34bには、このカソードセパレータ34の外周端縁部を周回して第1シール部材56が一体成形される。アノードセパレータ36の面36a、36bには、このアノードセパレータ36の外周端縁部を周回して第2シール部材57が一体成形される。
第1シール部材56及び第2シール部材57としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
カソードセパレータ34は、一方の長辺側の中央部に、外方に突出する電圧検出用のセル電圧端子58を設ける。セル電圧端子58は、例えば、カソードセパレータ34を構成する金属製薄板の長辺側外周部から一体に突出形成される。セル電圧端子58は、発電セル14の下辺に設けられているが、これに限定されるものではなく、前記発電セル14の上辺に設けてもよい。
図2に示すように、第1エンドプレート24aには、酸化剤ガス供給マニホールド部材60a、酸化剤ガス排出マニホールド部材60b、燃料ガス供給マニホールド部材62a及び燃料ガス排出マニホールド部材62bが取り付けられる。酸化剤ガス供給マニホールド部材60a及び酸化剤ガス排出マニホールド部材60bは、酸化剤ガス供給連通孔38a及び酸化剤ガス排出連通孔38bに連通する。燃料ガス供給マニホールド部材62a及び燃料ガス排出マニホールド部材62bは、燃料ガス供給連通孔40a及び燃料ガス排出連通孔40bに連通する。
図4に示すように、第2エンドプレート24bには、一対の冷却媒体供給連通孔42aに連通する冷却媒体供給マニホールド部材64aが取り付けられる。第2エンドプレート24bには、一対の冷却媒体排出連通孔42bに連通する冷却媒体排出マニホールド部材64bが取り付けられる。
ケーシング16は、図2に示すように、車幅方向(矢印B方向)両端の2辺(面)が第1エンドプレート24a及び第2エンドプレート24bにより構成される。ケーシング16の車長方向(矢印A方向)両端の2辺(面)は、横長プレート形状の前方サイドパネル66及び後方サイドパネル68により構成される。ケーシング16の車高方向(矢印C方向)両端の2辺(面)は、上方サイドパネル70及び下方サイドパネル72により構成される。上方サイドパネル70及び下方サイドパネル72は、横長プレート形状を有する。
第1エンドプレート24a及び第2エンドプレート24bの側部には、ねじ穴74が設けられる。前方サイドパネル66、後方サイドパネル68、上方サイドパネル70及び下方サイドパネル72には、各ねじ穴74に対応して孔部76が形成される。ねじ78が孔部76を介してねじ穴74に螺合することにより、前方サイドパネル66、後方サイドパネル68、上方サイドパネル70及び下方サイドパネル72は、第1エンドプレート24a及び第2エンドプレート24bに固定される。
図4及び図5に示すように、燃料電池スタック10は、積層体14asの下面(又は上面)にセル電圧制御ユニット80を設ける。セル電圧制御ユニット80は、下方サイドパネル72(又は上方サイドパネル70)に固定されるカバー82を有する。カバー82内には、図示しないが、各セル電圧端子58に接続されるハーネス及び前記ハーネスに一体に接続されるECU(電子制御ユニット)等の高電圧部品が収容される。
セル電圧制御ユニット80が配置される第2エンドプレート24b(一方のエンドプレート)には、保護部材84が配置される。保護部材84は、高強度材、例えば、炭素鋼やクロムモリブデン鋼等の焼入れ焼戻し材が用いられる。図4〜図6に示すように、保護部材84は、水平方向両側に突出する突出部86a、86bを設けるとともに、縦長形状の本体部86cを有する。
本体部86cの第2エンドプレート24bに向かう面(裏面)には、軽量化を図るために凹部88が設けられる。保護部材84の上部には、孔部90a、90bが上下に形成される。
図6に示すように、第2エンドプレート24bには、略中央部下端側にねじ穴92a、92bが形成されるとともに、前記ねじ穴92aの近傍には、ボスを有する3個のねじ穴94が略三角形の各頂点位置に対応して設けられる。保護部材84の孔部90a、90bには、それぞれねじ96が挿入され、各ねじ96の先端がねじ穴92a、92bに螺合することにより、前記保護部材84が第2エンドプレート24bに固定される(図4参照)。なお、2個の孔部90bが設けられる際には、2個のねじ穴92bが形成される。
図4に示すように、保護部材84が第2エンドプレート24bに取り付けられた状態で、突出部86a、86bは、前記第2エンドプレート24bの平面内に配置される。保護部材84の本体部86cは、第2エンドプレート24bの下方に延在するとともに、第2エンドプレート24bを越えてセル電圧制御ユニット80の前面に延在する(図4及び図5参照)。
第2エンドプレート24bには、ブラケット部材98を介して燃料電池用補機、例えば、高電圧部品でもある電気ヒータ100が取り付けられる。ブラケット部材98は、例えば、冷間圧延鋼(JSC270C等)が用いられる。図4、図5及び図7に示すように、ブラケット部材98は、鋭角(例えば、60゜)の開き角α゜を有してL形状に折り曲げられた取り付け板102を有する。取り付け板102の第2エンドプレート24bの正面24bsに当接して鉛直方向に延在する第1面部102aには、前記第2エンドプレート24bの3個のねじ穴94に対応して3個の孔部104が形成される。
各孔部104に挿入されるねじ106は、各ねじ穴94に螺合することにより、ブラケット部材98が第2エンドプレート24bに固定される。ブラケット部材98は、保護部材84に重なり合っており、前記保護部材84は、前記ブラケット部材98の補強機能を有する。
取り付け板102の屈曲部を跨いだ第2面部102bには、平板108が、例えば、溶接により固定される。平板108には、例えば、3個の孔部108aが形成され、各孔部108aに挿入されるねじ110は、電気ヒータ100に螺合されることにより、ブラケット部材98に前記電気ヒータ100が固定される。図5に示すように、平板108の保護部材84側の端部には、電気ヒータ100の突起部位100pに荷重の入力があった場合、その荷重を前記保護部材84に伝える第3面部108tが設けられる。
図5に示すように、ブラケット部材98では、第1面部102aと第2面部102bとは、前記ブラケット部材98の側面視で、互いに鋭角、例えば、60゜の開き角α゜を有する。ブラケット部材98では、第1面部102aの下端から第2面部102bが斜め上方に向かって延在するとともに、折り曲げ支点98tが設けられる。
電気ヒータ100は、第2面部102bに保持されることにより、水平線Hに対して(90°−α°)(例えば、30°)だけ傾斜する。電気ヒータ100は、第2エンドプレート24bから最も離間する位置に突起部位100pを有するとともに、前記突起部位100pは、前記電気ヒータ100の1つの角部である。
突起部位100pは、ブラケット部材98の折り曲げ支点98tよりも下方に距離S1だけ離間して配置される。突起部位100pは、ブラケット部材98の折り曲げ支点98tよりも下方に延在する平板108の下端、第2面部102bの下端位置よりも下方に、さらに第3面部108tよりも下方に距離S2だけ離間して配置される。
ブラケット部材98と保護部材84との間には、クリアランスC1が設けられる。クリアランスC1は、例えば、1mm〜5mmの範囲内に設定される。保護部材84とカバー82との間には、クリアランスC2が設けられる。クリアランスC2は、例えば、6mm〜13mmの範囲内に設定される。
図8に示すように、燃料電池電気自動車12は、燃料電池スタック10の冷却媒体供給連通孔42a及び冷却媒体排出連通孔42bに接続され、冷却媒体を循環させる冷媒循環路112を備える。冷媒循環路112には、多方弁114、ラジエータ116、サーモバルブ118及び循環ポンプ120が配設される。多方弁114とサーモバルブ118との間には、バイパス路112bが接続される。
多方弁114には、ヒータ循環路122が接続される。ヒータ循環路122には、エアコン124、電気ヒータ100及び循環ポンプ126が接続される。電気ヒータ100は、エアコン124に供給される冷却媒体を昇温させ、前記エアコン124による暖房運転を行う一方、燃料電池スタック10に供給される前記冷却媒体を昇温させる。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図2に示すように、第1エンドプレート24aの酸化剤ガス供給マニホールド部材60aから酸化剤ガス供給連通孔38aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給される。第1エンドプレート24aの燃料ガス供給マニホールド部材62aから燃料ガス供給連通孔40aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。
さらに、第2エンドプレート24bでは、図4に示すように、冷却媒体供給マニホールド部材64aから一対の冷却媒体供給連通孔42aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔38aからカソードセパレータ34の酸化剤ガス流路50に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路50に沿って矢印A方向に移動し、電解質膜・電極構造体32のカソード電極46に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔40aからアノードセパレータ36の燃料ガス流路52に供給される。燃料ガスは、燃料ガス流路52に沿って矢印A方向に移動し、電解質膜・電極構造体32のアノード電極48に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体32では、カソード電極46に供給される酸化剤ガスと、アノード電極48に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体32のカソード電極46に供給されて一部が消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔38bに沿って矢印B方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体32のアノード電極48に供給されて一部が消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔40bに沿って矢印B方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔42aに供給された冷却媒体は、カソードセパレータ34及びアノードセパレータ36間の冷却媒体流路54に導入される。冷却媒体は、一旦矢印C方向内方に沿って流動した後、矢印A方向に移動して電解質膜・電極構造体32を冷却する。この冷却媒体は、矢印C方向外方に移動した後、一対の冷却媒体排出連通孔42bに沿って矢印B方向に排出される。
上記のように、燃料電池電気自動車12は、燃料電池スタック10からの電力により走行する。その際、図9に示すように、燃料電池電気自動車12に右側方から矢印B方向(車幅方向)に衝撃である外部荷重Fが付与されると、前記燃料電池電気自動車12の側方部分が内部に変形し易い。具体的には、例えば、フレーム部材12Rやその内側に配置された部材は、外部荷重Fにより内側に折れ曲がって電気ヒータ100に当接するおそれがある。
この場合、本実施形態では、図5に示すように、電気ヒータ100は、ブラケット部材98により、セル電圧制御ユニット80が配置される第2エンドプレート24bに固定されている。ブラケット部材98は、第2エンドプレート24bの正面24bsに固定される第1面部102aと、電気ヒータ100を保持する第2面部102bとを有している。そして、第1面部102aと第2面部102bとは、ブラケット部材98の側面視で、互いに鋭角、例えば、60゜の開き角α゜を有している。
このため、外部荷重Fが付与された際、電気ヒータ100に前記外部荷重Fが入力されると、ブラケット部材98の塑性変形(下方に拡開)により該外部荷重Fを吸収することができる。すなわち、電気ヒータ100への入力エネルギが、ブラケット部材98の拡開に使用されるため、前記電気ヒータ100への衝撃的な入力が抑制される。これによって、高電圧部品である電気ヒータ100の破損が防止され、電気的安定性が確保される。
しかも、電気ヒータ100は、第2エンドプレート24bから最も離間する突起部位100pを有するとともに、前記突起部位100pは、ブラケット部材98の折り曲げ支点98tよりも下方に距離S1だけ離間して配置されている。従って、図10に示すように、電気ヒータ100の突起部位100pに入力(外部荷重F)が発生すると、ブラケット部材98を構成する第2面部102bは、平板108及び電気ヒータ100と一体に下方に拡開するように変形する。
すなわち、ブラケット部材98は、第1面部102aと第2面部102bとの間の開き角α゜が大きくなる方向に変形し、電気ヒータ100が下方に傾斜するように移動する。これにより、セル電圧制御ユニット80に外部荷重Fが、直接、付与されることがなく、簡単且つ経済的な構成で、前記セル電圧制御ユニット80を保護することが可能になるという効果が得られる。
さらに、突起部位100pは、ブラケット部材98の折り曲げ支点98tよりも下方に延在する平板108の下端よりも下方に、距離S2だけ離間して配置されている。このため、平板108の下端が保護部材84に当接した状態で、ブラケット部材98を構成する第2面部102bは、前記平板108及び電気ヒータ100と一体に下方に変形することができる。その際、ブラケット部材98と保護部材84との間には、クリアランスC1が設けられている。これによって、ブラケット部材98の拡開時に、前記ブラケット部材98が保護部材84に即座に当接することがなく、前記保護部材84への荷重の入力が防止される。
さらにまた、電気ヒータ100のブラケット部材98の保護部材84を押す部位が、前記保護部材84に当接して該保護部材84が変形しても、前記保護部材84とセル電圧制御ユニット80のカバー82との間にクリアランスC2が設けられている。従って、セル電圧制御ユニット80に外部荷重Fが入力されることを良好に阻止することが可能になる。なお、セル電圧制御ユニット80が積層体14asの上面に設けられる場合には、保護部材84は、第2エンドプレート24bの上方に配置される。
10…燃料電池スタック 12…燃料電池電気自動車
12f…フロントボックス 12L、12R…フレーム部材
14…発電セル 14as…積層体
16…ケーシング 24a、24b…エンドプレート
32…電解質膜・電極構造体 34…カソードセパレータ
36…アノードセパレータ 38a…酸化剤ガス供給連通孔
38b…酸化剤ガス排出連通孔 40a…燃料ガス供給連通孔
40b…燃料ガス排出連通孔 42a…冷却媒体供給連通孔
42b…冷却媒体排出連通孔 44…固体高分子電解質膜
46…カソード電極 48…アノード電極
50…酸化剤ガス流路 52…燃料ガス流路
54…冷却媒体流路 58…セル電圧端子
60a…酸化剤ガス供給マニホールド部材
60b…酸化剤ガス排出マニホールド部材
62a…燃料ガス供給マニホールド部材
62b…燃料ガス排出マニホールド部材
64a…冷却媒体供給マニホールド部材
64b…冷却媒体排出マニホールド部材
80…セル電圧制御ユニット 82…カバー
84…保護部材 98…ブラケット部材
98t…折り曲げ支点 100…電気ヒータ
100p…突起部位 102…取り付け板
102a…第1面部 102b…第2面部
108…平板

Claims (4)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層された積層体の積層方向両端に、横長形状のエンドプレートが立位姿勢で配設されるとともに、車両に搭載される車載用燃料電池スタックであって、
    前記積層体の上面又は下面には、セル電圧を監視するセル電圧端子に接続されたセル電圧制御ユニットが設けられるとともに、
    前記セル電圧制御ユニットが配置される一方のエンドプレートの正面には、燃料電池用補機が取り付けられたブラケット部材が設けられ、
    前記ブラケット部材は、L形状に折り曲げられており、
    前記一方のエンドプレートの前記正面に固定される第1面部と、
    前記燃料電池用補機が取り付けられる第2面部と、
    を有し、前記第1面部と前記第2面部とは、該ブラケット部材の側面視で、互いに鋭角をなすことを特徴とする車載用燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の車載用燃料電池スタックであって、前記燃料電池用補機は、前記一方のエンドプレートから最も離間する位置に突起部位を有し、
    前記突起部位は、前記ブラケット部材の折り曲げ支点よりも下方に配置されることを特徴とする車載用燃料電池スタック。
  3. 請求項2記載の車載用燃料電池スタックであって、前記燃料電池用補機の前記突起部位は、前記ブラケットの前記第2面部の下端位置よりも下方に配置されることを特徴とする車載用燃料電池スタック。
  4. 請求項2又は3記載の車載用燃料電池スタックであって、前記ブラケット部材は、前記折り曲げ支点よりも下方に配置される第3面部を設けるとともに、
    前記突起部位は、前記第3面部よりも下方に配置されることを特徴とする車載用燃料電池スタック。
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