JP6399962B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の自己インダクタンス低減に関するものである。
IGBTモジュールまたはSiCモジュールなどのパワーモジュールにおいて、互いの合計電流が相殺して概ねゼロとなるように複数の端子(電極)を配置した構成がある。この構成では、半導体装置の自己インダクタンスを低減させるために、複数の端子が絶縁材を介して互いに接近して配置されたり、複数の端子の接近部分が平行に配置されたりしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−21107号公報
しかしながら、外部回路と接続するための端子は絶縁性を有する樹脂ケース内から外部に開放される必要があり、複数の端子間は沿面距離確保のために互いに離して配置される必要がある。または沿面距離確保のために樹脂ケースの上面に凹凸が設けられることから、半導体装置の自己インダクタンスを一定以上低減させることが困難であった。
そこで、本発明は、自己インダクタンスを低減させることが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、半導体素子を収容する樹脂ケースと、前記半導体素子と接続されるとともに前記樹脂ケース内に配置され、かつ、絶縁材を介して互いに平行に配置される2枚の平板によって構成される平行平板と、前記平行平板の上端の電極引き出し部からそれぞれ引き出されて前記樹脂ケースの上面に予め定められた間隔をあけて配置される2つの電極と、2つの前記電極引き出し部の間における前記予め定められた間隔の領域に、前記平板の主面に対して立設状に配置され、かつ、前記2つの電極よりも下方に位置する金属板とを備え、2つの前記電極および前記金属板は別体である。
本発明によれば、金属板は、2つの電極引き出し部の間における予め定められた間隔の領域に、平板の主面に対して立設状に配置され、かつ、2つの電極よりも下方に位置する。平行平板における2つの電極引き出し部の間は磁束が集中し易いが、この部分に金属板が配置されることで磁束の集中が緩和され、半導体装置の自己インダクタンスを低減させることができる。


実施の形態1に係る半導体装置の斜視図である。 実施の形態1に係る半導体装置の平行平板および電極の斜視図である。 実施の形態2に係る半導体装置の平行平板および電極の斜視図である。 実施の形態2の変形例に係る半導体装置の平行平板および電極の斜視図である。 実施の形態3に係る半導体装置の平行平板および電極の斜視図である。 実施の形態3に係る半導体装置の電極引き出し部の間を示す拡大斜視図である。 実施の形態3の変形例に係る半導体装置の平行平板および電極の斜視図である。 実施の形態4に係る半導体装置の平行平板および電極の斜視図である。 実施の形態4の変形例に係る半導体装置の平行平板および電極の斜視図である。 実施の形態5に係る半導体装置の平行平板および電極の斜視図である。 前提技術に係る半導体装置の斜視図である。 前提技術に係る半導体装置の平行平板および電極の斜視図である。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1について、図面を用いて以下に説明する。図1は、実施の形態1に係る半導体装置の斜視図であり、図2は、実施の形態1に係る半導体装置の平行平板10および電極1,2の斜視図である。
図1と図2に示すように、半導体装置は、IGBTモジュールまたはSiCモジュールなどのパワーモジュールであり、樹脂ケース5、平行平板10、電極1,2および金属板7を備えている。樹脂ケース5は箱状に形成され、内部に半導体素子(図示省略)が収容されている。樹脂ケース5において後部の上面が前部の上面よりも高い高さ位置になるように形成されている。樹脂ケース5の前部の上端部に蓋6が配置され、蓋6が樹脂ケース5の前部の上面を形成している。
平行平板10は、半導体素子と接続されるとともに樹脂ケース5の後部の内部に配置されている。平行平板10は、絶縁材3を介して互いに平行に配置される2枚の平板11,12によって構成されている。平板11は、樹脂ケース5の幅方向に延びるように形成され、主面が前方または後方を向くように配置されている。平板11の幅方向左端部の上端(電源引き出し部11a)から前方に向けて電極1が引き出されている。平板12は、樹脂ケース5の幅方向に延びるように形成され、主面が前方または後方を向くように配置されている。平板12の幅方向右端部の上端(電源引き出し部12a)から前方に向けて電極2が引き出されている。電極1および電極2は、樹脂ケース5の後部の上面に予め定められた間隔をあけて配置され、樹脂ケース5の後部の上端部における電極1と電極2との間に蓋6aが配置されている。
金属板7は、銅またはアルミニウム合金などの非磁性材料で構成され、1MHzでの表皮深さが自身の厚み以下であり、かつ、電極1,2とは独立している。また、金属板7の厚みは電極1の厚みよりも薄くなるように形成されている。金属板7は、2つの電極引き出し部11a,12aの間における予め定められた間隔の領域に、平板12の主面に対して立設状に配置されている。より具体的には、金属板7は、平板12における電極1の電極2側端部に対応する位置に、電極1の裏面と金属板7の上端との間に1mm以下(例えば0.1mm以上1mm以下)の間隔をあけて垂直に配置され固定されている。そのため、金属板7の垂直面は半導体装置の幅方向(左右方向)を向いている。2つの電極引き出し部11a,12aの間における予め定められた間隔の領域に金属板7が配置されることで、この部分の磁束の集中を緩和し、半導体装置の自己インダクタンスを低減可能としている。なお、金属板7は、平板12における電極2の電極1側端部に対応する位置にも配置してもよい。
自己インダクタンスが問題となる現象の周波数帯域は概ね10MHz以上であり、1MHz以上で効果が生じれば主要となる用途において十分な効果が期待できる。金属板は表皮効果の制限の範囲で高周波磁束の侵入を阻む性質があり、したがって、非磁性かつ10%IACS以上の導電率を有する金属板を配置することで磁束の集中を緩和できる。単純に考えれば、金属板は広い面にて覆うことが有効であるかのように感じる。しかし、本願の発明者が詳細に電磁界シミュレーションを繰り返した結果、金属板が少なくとも電極の基端部付近に配置されていない場合は効果が小さい、すなわち金属板の一部が電極の基端部付近に配置されていることが必須要件であることを見出した。
次に、実施の形態1に係る半導体装置から得られる効果について、前提技術に係る半導体装置の場合と対比しながら説明する。図11は、前提技術に係る半導体装置の斜視図であり、図12は、前提技術に係る半導体装置の平行平板10および電極1,2の斜視図である。
最初に、前提技術に係る半導体装置について説明する。図11と図12に示すように、前提技術に係る半導体装置は、樹脂ケース5、平行平板10および電極1,2を備えている。樹脂ケース5の前部の上端部に蓋6が配置され、蓋6が樹脂ケース5の前部の上面を形成している。
平行平板10は、半導体素子と接続されるとともに樹脂ケース5の後部の内部に配置されている。平行平板10は、絶縁材3を介して互いに平行に配置される2枚の平板11,12によって構成されている。平板11は、樹脂ケース5の幅方向に延びるように形成され、主面が前方または後方を向くように配置されている。平板11の幅方向左端部の上端(電源引き出し部11a)から前方に向けて電極1が引き出されている。平板12は、樹脂ケース5の幅方向に延びるように形成され、主面が前方または後方を向くように配置されている。平板12の幅方向右端部の上端(電源引き出し部12a)から前方に向けて電極2が引き出されている。電極1および電極2は、樹脂ケース5の後部の上面に予め定められた間隔をあけて配置されている。
ここで、前提技術においては、電極1と電極2との間隔は、実施の形態1の場合と比較して狭くなっている。これは、平行平板10における電極引き出し部11a,12aの間の間隔が狭い方が半導体装置の自己インダクタンスを低減させることができるからである。
しかし、図11に示すように、前提技術に係る半導体装置では、電極1と電極2との間の沿面距離を稼ぐために、樹脂ケース5の上面における電極引き出し部11a,12aの間の部分に対応する領域5aは凹凸形状に形成されている。そのため、平行平板10における電極引き出し部11a,12aの間の部分と、電極引き出し部11a,12aに接続されるブスバーとの距離が長くなり、自己インダクタンスを一定以上低減させることが困難であった。
これに対して、実施の形態1に係る半導体装置では、金属板7は、2つの電極引き出し部11a,12aの間における予め定められた間隔の領域に、平板12の主面に対して立設状に配置される。平行平板10における2つの電極引き出し部11a,12aの間は磁束が集中し易いが、この部分に金属板7が配置されることで磁束の集中が緩和され、半導体装置の自己インダクタンスを低減させることができる。
金属板7と電極1との間隔は1mm以下であるため、磁束密度が増加しにくい状態となり、半導体装置の自己インダクタンスを一層低減させることができる。ここで、2つの電極1,2が接近する部分、すなわち2つの電極1,2の間は磁束密度が増加しにくい状態になっている。磁束は発生消失がなく一巡するため、磁束密度が増加しにくい状態の部分から磁束を誘導して集中する部分へと向かわないようにすれば、全体として自己インダクタンスを低減できる。したがって、2つの電極1,2が接近する部分に金属板7を十分に接近させれば、全体として自己インダクタンスを低減できる。金属板7を電極1に接近させるためには概ね同電位である必要がある。
金属板7の厚みは電極1の厚みよりも薄いため、半導体装置の製造コストが上昇することを抑制できる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2に係る半導体装置について説明する。図3は、実施の形態2に係る半導体装置の平行平板10および電極1,2の斜視図である。なお、実施の形態2において、実施の形態1で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
実施の形態2では、金属板7は電極1の裏面に接触した状態で配置されている。以下、具体的に説明する。半導体装置は、金属部材17をさらに備え、金属部材17は、銅またはアルミニウム合金などの非磁性材料で構成されている。金属部材17は、電極1よりも大きな平面視輪郭、すなわち、電極1の長さよりも長く形成され、電極1の裏面に接触した状態で固定されている。金属板7は、金属部材17の一部で構成されている。より具体的には、金属部材17の電極2側の部分を下方に垂直に曲げることで金属板7が形成されている。また、金属板7を含む金属部材17は、平板12および電極1に対して交換可能に構成されている。
金属板7は電極1よりも軟らかい材質で構成されている。これは、電極1を、電極1に接続される外部配線に押し付ける力を、金属板7の変形によって均一化されることで、電極1と外部配線との接触状態を向上させるためである。電極1がニッケルメッキ処理を施した銅板の場合、金属板7はニッケルメッキ処理を施していない銅板、また電極1が圧延銅板の場合、金属板7は焼鈍銅板、さらに電極1が銅の場合、金属板はアルミニウム合金で構成されることが好ましい。
以上のように、実施の形態2に係る半導体装置では、金属板7は、電極1に接触した状態で配置されるため、電極1と金属板7との間からの磁束の漏れを抑制し、半導体装置の自己インダクタンスを一層低減させることができる。ここで、絶縁材を用いて電極1と金属板7とを絶縁する場合、電極1と金属板7との間に絶縁材を配置するためのスペースが必要となり、そのスペースに磁束が漏れる。また、回路に接続されない金属板7は電位が不定となるので、パーシャルディスチャージによって絶縁材3の劣化を促進させる。電極1と絶縁筺体部品である樹脂ケース5を一体化する段階では金属板7は分離していた方が好ましいが、半導体装置の使用時には電気的に接続した方が磁束緩和の観点からも絶縁材3の劣化抑制の観点からも好ましい。
電極1の裏面に接触した状態で配置され、かつ、電極1よりも大きな平面視輪郭を有する金属部材17をさらに備え、金属板7は、金属部材17の一部で構成されるため、電極1の放熱効果を向上させることが可能となる。
金属板7は、平板12に対して交換可能に構成されるため、種々の寸法の金属板7を用意しておくことで、自己インダクタンスの低減効果の高い構造と低い構造とを容易に実現できる。
金属板7は電極1よりも軟らかいため、電極1を外部配線に押し付ける力を、金属板7の変形によって均一化されることで、電極1と外部配線との接触状態を向上させることが可能となる。
なお、金属板は、平板12における電極2の電極1側端部に対応する位置にも配置してもよい。図4は、実施の形態2の変形例に係る半導体装置の平行平板10および電極1,2の斜視図である。
図4に示すように、半導体装置は、金属部材18をさらに備えている。金属部材18は、銅またはアルミニウム合金などの非磁性材料で構成されている。金属部材18は、電極2よりも大きな平面視輪郭、すなわち、電極2の長さよりも長く形成され、電極2の裏面に接触した状態で配置されている。金属板8は、金属部材18の一部で構成されている。より具体的には、金属部材18の電極1側部分を下方に垂直に曲げることで金属板8が形成されている。また、2つの金属板7,8は互いに対向するように配置され、2つの金属板7,8の垂直面が対面している。
以上のように、実施の形態2の変形例に係る半導体装置は、2つの金属板7,8を備え、2つの金属板7,8は、2つの電極1,2にそれぞれ対応して配置されるため、金属板7のみを配置した場合よりも半導体装置の自己インダクタンスを一層低減させることができる。
2つの金属板7,8は互いに対向するように配置されるため、電極1,2から離れようとする磁束を阻害することができることから、半導体装置の自己インダクタンスを一層低減させることができる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3に係る半導体装置について説明する。図5は、実施の形態3に係る半導体装置の平行平板10および電極1,2の斜視図であり、図6は、実施の形態3に係る半導体装置の電極引き出し部11a,12aの間を示す拡大斜視図であり、図7は、実施の形態3の変形例に係る半導体装置の平行平板10および電極1,2の斜視図である。なお、実施の形態3において、実施の形態1,2で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
実施の形態3では、2つの金属板7,8のうち少なくとも一方は、先端部が基端部よりも他方の金属板に接近するように配置されている。より具体的には、図5に示すように、金属板8は、上下方向中央部で電極1側に曲げられることで先端部が基端部よりも他方の金属板7に接近している。そのため、図6に示すように、2つの金属板7,8の間隔bは、2つの電極1,2の間隔aよりも小さい。
また、金属板8だけでなく金属板7も電極2側に曲げられていてもよい。より具体的には、図7に示すように、金属板7は、上下方向中央部で電極2側に曲げられることで先端部が基端部よりも他方の金属板8に接近している。
以上のように、実施の形態3およびその変形例に係る半導体装置では、2つの金属板7,8のうち少なくとも一方は、先端部が基端部よりも他方の金属板に接近するように配置されるため、磁束を遠回りさせることができ、半導体装置の自己インダクタンスを一層低減させることができる。ここで、電極1,2の基端部付近に金属板7,8が配置されていることが必須要件ではあるが、この部分で阻害した磁束をなるべく遠回りさせた方が自己インダクタンスの低減効果は高くなる。しかし、異電極間には沿面距離および空間距離の制約があるから、単純に接近させることはできない。この目的の実現方法として、絶縁材である蓋6に囲まれた状態で金属板7,8を接近させるべく、2つの金属板7,8のうち少なくとも一方を、先端部が基端部よりも他方の金属板に接近するように配置する。
2つの金属板7,8の間隔bは、2つの電極1,2の間隔aよりも小さいため、磁束密度が増加しにくい状態となり、半導体装置の自己インダクタンスを一層低減させることができる。
<実施の形態4>
次に、実施の形態4に係る半導体装置について説明する。図8は、実施の形態4に係る半導体装置の平行平板10および電極1,2の斜視図であり、図9は、実施の形態4の変形例に係る半導体装置の平行平板10および電極1,2の斜視図である。なお、実施の形態4において、実施の形態1から3で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
実施の形態4では、金属板1a,2aは電極1,2の一部で構成されている。より具体的には、図8に示すように、金属板1aは、電極1における電極2側部分を下方に曲げることで形成され、金属板2aは、電極2における電極1側部分を下方に曲げることで形成されている。
以上のように、実施の形態4に係る半導体装置では、金属板1a,2aは電極1,2の一部で構成されるため、金属板7,8を配置した場合と同様に、半導体装置の自己インダクタンスを低減させることができる。また、金属板7,8を配置した場合よりも部品点数が減少するという利点もある。
なお、金属板1a,2aは電極1,2に対してそれぞれ傾斜状に形成されてもよい。図9は、実施の形態4の変形例に係る半導体装置の平行平板10および電極1,2の斜視図である。図9に示すように、金属板1aは、電極2側へ行く程下方に傾斜する傾斜状に形成され、金属板2aは、電極1側へ行く程下方に傾斜する傾斜状に形成されている。
以上のように、実施の形態4の変形例に係る半導体装置では、金属板1a,2aは電極1,2に対して傾斜状に形成されるため、傾斜状の部分に絶縁壁を容易に配置でき沿面距離および空間距離を満足しながら金属板1a,2aを他方の電極2,1にそれぞれ接近させることができる。
<実施の形態5>
次に、実施の形態5に係る半導体装置について説明する。図10は、実施の形態5に係る半導体装置の平行平板10および電極1,2の斜視図である。なお、実施の形態5において、実施の形態1から4で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
実施の形態5では、図10に示すように、金属板7,8に複数の円状の貫通穴7a,8aがそれぞれ設けられている。これは、金属板7,8が樹脂ケース5にインサート成型される場合に、貫通穴7a,8aを設けることで、インサート成型時の樹脂の流動性を向上させている。なお、貫通穴7a,8aは、それぞれ複数ずつではなく1つずつ設けられてもよい。
また、実施の形態1で説明した図2の金属板7は、樹脂ケース5の蓋6aにインサート成型されてもよい。金属板7が、樹脂ケース5の蓋6aにインサート成型される場合、金属板7を2つの電極引き出し部11a,12aの間における予め定められた間隔の領域に容易に配置することができる。
この場合にも、金属板7に貫通穴を設けることで、インサート成型時の樹脂の流動性を向上させることができる。また、金属板7は弾性力を有していることから、蓋6aを樹脂ケース5に取り付ける際に用いられるナットのアウトサート化を図ることを可能としている。
蓋6aは、樹脂ケース5に対して交換可能に構成されるため、金属板7が、樹脂ケース5の蓋6aにインサート成型される場合、蓋6aとともに金属板7も樹脂ケース5に対して交換可能となる。金属板7をインサート成型した蓋6aと、金属板7と電極2に対応する金属板の一方のみをインサート成型した蓋6aとを用意しておくことで、自己インダクタンスの低減を優先させた製品と製造コストを優先させた製品とを、蓋6aを変更するだけで容易に実現できる。
以上のように、実施の形態5に係る半導体装置では、金属板7が樹脂ケース5の蓋6aにインサート成型される場合、金属板7を2つの電極引き出し部11a,12aの間における予め定められた間隔の領域に容易に配置することができる。
金属板7,8に貫通穴7a,8aがそれぞれ設けられるため、インサート成型時の樹脂の流動性を向上させることができる。
金属板7は弾性力を有するため、蓋6aを樹脂ケース5に取り付ける際に用いられるナットのアウトサート化を図ることができ、ナットの取り付けが簡単になる。
蓋6aは、樹脂ケース5に対して交換可能に構成されるため、金属板7をインサート成型した蓋6aと、金属板7と電極2に対応する金属板の一方のみをインサート成型した蓋6aとを用意しておくことで、自己インダクタンスの低減を優先させた製品と製造コストを優先させた製品とを、蓋6aを変更するだけで容易に実現できる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1,2 電極、1a,2a 金属板、3 絶縁材、5 樹脂ケース、6a 蓋、7,8 金属板、7a,8a 貫通穴、10 平行平板、11,12 平板、11a,12a 電極引き出し部。

Claims (17)

  1. 半導体素子を収容する樹脂ケースと、
    前記半導体素子と接続されるとともに前記樹脂ケース内に配置され、かつ、絶縁材を介して互いに平行に配置される2枚の平板によって構成される平行平板と、
    前記平行平板の上端の電極引き出し部からそれぞれ引き出されて前記樹脂ケースの上面に予め定められた間隔をあけて配置される2つの電極と、
    2つの前記電極引き出し部の間における前記予め定められた間隔の領域に、前記平板の主面に対して立設状に配置され、かつ、前記2つの電極よりも下方に位置する金属板と、
    を備え
    2つの前記電極および前記金属板は別体である、半導体装置。
  2. 前記金属板は、前記電極に接触した状態で配置される、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記金属板の上端と前記電極の下面との間隔は1mm以下である、請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記金属板を2つ備え、
    前記2つの金属板は、前記2つの電極にそれぞれ対応して配置される、請求項2または請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記2つの金属板のうち少なくとも一方は、先端部が前記2つの電極にそれぞれ接続された基端部よりも他方の金属板に接近するように配置される、請求項4記載の半導体装置。
  6. 前記2つの金属板の間隔は、前記2つの電極の間隔よりも小さい、請求項4または請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記2つの金属板は互いに対向するように配置される、請求項4記載の半導体装置。
  8. 半導体素子を収容する樹脂ケースと、
    前記半導体素子と接続されるとともに前記樹脂ケース内に配置され、かつ、絶縁材を介して互いに平行に配置される2枚の平板によって構成される平行平板と、
    前記平行平板の上端の電極引き出し部からそれぞれ引き出されて前記樹脂ケースの上面に予め定められた間隔をあけて配置される2つの電極と、
    2つの前記電極引き出し部の間における前記予め定められた間隔の領域に、前記平板の主面に対して立設状に配置され、かつ、前記2つの電極よりも下方に位置する金属板と、
    を備え、
    前記金属板は前記2つの電極における対向する側が下方に曲げられた形状である、半導体装置。
  9. 前記金属板は前記電極に対して傾斜状に形成される、請求項8記載の半導体装置。
  10. 前記金属板の厚みは前記電極の厚みよりも薄い、請求項1記載の半導体装置。
  11. 前記金属板は前記樹脂ケースの蓋にインサート成型される、請求項1記載の半導体装置。
  12. 前記金属板に貫通穴が設けられる、請求項11記載の半導体装置。
  13. 前記金属板は弾性力を有する、請求項11記載の半導体装置。
  14. 前記蓋は、前記樹脂ケースに対して取り外し可能に固定される、請求項11記載の半導体装置。
  15. 前記電極の裏面に接触した状態で配置され、かつ、前記電極よりも大きな平面視輪郭を有する金属部材をさらに備え、
    前記金属板は、前記金属部材の一部で構成される、請求項1記載の半導体装置。
  16. 前記金属板は、前記平板に対して取り外し可能に固定される、請求項1記載の半導体装置。
  17. 前記金属板は前記電極よりも軟らかい、請求項1記載の半導体装置。
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