JP6399449B2 - 固定装置 - Google Patents
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Description
このような脱着ボディ車の一形態として、脱着ボディにロケット弾発射用キャニスタを有するもの(これを「ロケット弾発射パレット」と呼ぶ。)を使用したロケット弾発射機があるが、構成するアームとロケット弾発射パレットの姿勢角が必ずしも一致しないので、ロケット弾の射角設定を精密に行うことができないという問題点があった。
そして、保持部のうちの3個以上の保持部が、固定用部材の上端位置又は下端位置を決める上下位置決め部と、固定用部材の上下方向を位置決め位置で固定する固定部とを備える上下保持部であり、保持部のうちの2個以上の保持部が、固定用部材の左右位置を決める左右位置決め部と、固定用部材の左右方向を位置決め位置で固定する固定部とを備える左右保持部であり、保持部のうちの1個以上の保持部が、固定用部材の後端位置を決める後位置決め部と、固定用部材の後端を位置決め位置で制限する固定部とを備える前後保持部である。また、上下保持部、左右保持部及び前後保持部の各々は同一であっても又は異なってもよい。更に、左右保持部の少なくとも2個が前後方向に幅を有して配置され、上下保持部の少なくとも2個が前後方向に幅を有して配置され、上下保持部の少なくとも2個が左右方向に幅を有して配置される。更に、前後保持部における上下位置決め部と後位置決め部とが開閉可能な爪構造を形成し、保持部が係止可能な爪機構を有する。
そのため、脱着ボディの姿勢角とアームの姿勢角とを一致させる固定装置を提供することができる。
図1(A)に示すように、移動制御装置1は、移動体100の一種である車両上に配設され、着脱可能な脱着ボディ200の移動を制御するものであって、サブフレームSFと、第1アーム10と、第2アーム20と、第3アーム30と、スライド駆動用シリンダ40と、高低駆動用シリンダ50と、ピボット駆動用シリンダ60とを備える。
なお、本実施形態においては、脱着ボディとしてロケット弾発射用キャニスタを有するもの(これを「ロケット弾発射パレット」と呼ぶ。)を適用している。
また、第2アーム20は、第1アーム10と第2関節22を介して回動可能に接続されている。
更に、第3アーム30は、L字型構造を有し、前端側30aが脱着ボディ200が掛着されるフック30Aを有し、後端側30bが第2アーム20とスライド収納可能に接続されている。
更に、本実施形態においては、ピボット駆動シリンダ60が、第2関節22の可動又は固定状態の切替も制御する。
これにより、第1アーム10、第2アーム20及び第3アーム30が一体となって後方へ回動して、脱着ボディ200の前面200aが前方斜め上方向に向くこととなる。
なお、本発明において、「第1アームと第2アームとが第2関節を介して直線的な状態である」とは、第1アームと第2アームとが第2関節を介してなす角度が180度である場合のみに限定されるものではなく、第1アーム、第2アーム及び第3アームとが協働して支持する脱着ボディが安定して支持されるものであれば、180度でない場合も含む意味である。
これにより、まず、第3アーム30の後端側30bが第2アーム20にスライド収納され、次いで、第1アーム10が後方へ回動し、更に、第2アーム20が後方へ回動して、脱着ボディ200の底面200bが図示しない地面等と接することとなる。
なお、脱着ボディを搭載するに当たっては、図1(C)及び(D)に示した脱着ボディを卸下する場合と逆の動作となる。また、図示しないが、脱着ボディの底面には卸下又は搭載を容易にするローラが取り付けられている。更に、図示しないが、例えば、卸下又は搭載する脱着ボディが車両が位置する地面より高い地面に位置する場合や連結トレーラなどの台上に位置する場合には、ピボット駆動用シリンダのみを作動させることにより、脱着ボディの卸下又は搭載が可能である。
なお、本実施形態においては、脱着ボディとしてロケット弾発射パレットを適用している。
更に、第2アーム20は、第1アーム10と第2関節22を介して回動可能に接続されている。
更にまた、第3アーム30は、L字型構造を有し、前端側30aが脱着ボディ200が掛着されるフック30Aを有し、後端側30bが第2アーム20とスライド収納可能に接続されている。
更に、従来の形態においては、図示しない切替制御手段が、第2関節の可動又は固定状態の切替を制御する。
これにより、第1アーム10、第2アーム20及び第3アーム30が一体となって後方へ回動して、脱着ボディ200の前面200aが前方斜め上方向に向くこととなる。
これにより、まず、第3アーム30の後端側30bが第2アーム20にスライド収納され、次いで、第1アーム10が固定されたまま、第2アーム20が後方へ回動して、脱着ボディ200の底面200bが図示しない地面等と接することとなる。
なお、詳しくは図示しないが、脱着ボディを搭載するに当たっては、図2(C)及び(D)に示した脱着ボディを卸下する場合と逆の動作となる。
ここで、図3(A)は、本実施形態の固定装置の概要を示す平面図である。そして、図3(B)は、図3(A)に示した固定装置の包囲線Bで囲んだ部分の拡大図である。また、図3(C)は、図3(A)に示した包囲線Cで囲んだ部分の拡大図である。更に、図4(A)は、本実施形態の固定装置の概要を示す側面図である。また、図4(B)は、図4(A)に示した固定装置の包囲線Bで囲んだ部分の拡大図である。更に、図4(C)は、図4(A)に示した固定装置の包囲線Cで囲んだ部分の拡大図である。なお、図3及び図4中の10Aは、リアヒンジローラを示す。また、上述したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
また、保持部70A,70Cは、固定用部材200Aの上端位置及び下端位置を決める上下位置決め座72A,72C及び上下位置決め部73A,73Cを備える。
なお、図示しないが、保持部70B,70Dもそれぞれ上下位置決め座72A,72C及び上下位置決め部73A,73Cと同様のものを備えている。
なお、本実施形態においては、左右位置決め部(及び固定部)は、それぞれ上下位置決め座72A,72Cから突出した位置決めピン76A,76Cにより構成されており、固定用部材200A,200Aに設けられた左右方向位置決め溝75A,75Cに嵌合する。
なお、保持部70Bも、保持部70Aと同様のものと、これを固定する固定部79Bとを備え、これらも前位置決め部71Bと協働して前後保持部として機能する。
なお、図示しないが、本実施形態においては、前後保持部として機能する保持部70Bも、同様の爪構造を形成し、同様の爪機構を有する。
また、実線の引き出し線を付した77Aは、爪機構が閉状態である場合を示し、点線の引き出し線を付した77Aは、爪機構が開状態である場合を示す。
更に、本実施形態においては、爪機構はねじりバネなどのバネ機構により、通常状態では開状態となっている。
なお、本実施形態においては、保持部70Bが有する後位置決め部を固定する固定部79Bも、開閉可能であり、油圧等により制御される錠機構を有する。
また、実線の引き出し線を付した79A,79Bは、錠機構が閉状態である場合を示し、点線の引き出し線を付した79A,79Bは、錠機構が開状態である場合を示す。
更に、錠機構は固定用部材を搭載面に押しつける皿バネなどのバネの反力を受けながら摺動するため、油圧制御とすることが好ましい。
図5(A)〜(C)は、本実施形態の固定装置において、脱着ボディを固定する際の動作を示す説明図である。また、図6(A)〜(C)は、それぞれ図5(A)〜(C)に示した包囲線VIa〜VIcで囲んだ部分の拡大図である。更に、図7(A)〜(C)は、それぞれ図6(A)〜(C)に示した包囲線VIIa〜VIIcで囲んだ部分の拡大図である。なお、図中のMFは、車両のメインフレームを示す。また、上記の形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、爪機構はねじりバネなどのバネ機構により、通常状態では開状態となっているが、スライド移動する固定用部材200Aが、保持部70A,70Cの前位置決め部71A,71Cに当接し、更に上下位置決め部73Aの端部を押すことにより、爪機構が閉状態となる。
10 第1アーム
10A リアヒンジローラ
12 第1関節
20 第2アーム
22 第2関節
30 第3アーム
30A フック
30a 一端側
30b 他端側
40 スライド駆動用シリンダ
50 高低駆動用シリンダ
60 ピボット駆動用シリンダ
70 固定装置
70A,70B,70C,70D 保持部
71A,71B,71C,71D 前位置決め部
72A,72C 上下位置決め座
73A,73C 上下位置決め部
75A,75C 位置決め溝
76A,76C 左右位置決め部
77A 後位置決め部
79A,79B 固定部
80 共通シリンダ
100 移動体(車両)
200 脱着ボディ
200A 固定用部材
200a 前面
200b 底面
MF メインフレーム
SF サブフレーム
Claims (3)
- 移動体上に配設され、着脱可能な脱着ボディの3箇所(全てが同一軸上である場合を除く。)以上に設けられた固定用部材を固定することにより脱着ボディを固定する固定装置であって、
上記移動体に配設されるフレームと関節を介して回動可能に接続されるアームのみに配設され、上記固定用部材が嵌合する3個以上の保持部を具備し、
上記保持部のうちの3個以上の保持部が、該固定用部材の上端位置又は下端位置を決める上下位置決め部と、該固定用部材の上下方向を位置決め位置で固定する固定部とを備える上下保持部であり、
上記保持部のうちの2個以上の保持部が、該固定用部材の左右位置を決める左右位置決め部と、該固定用部材の左右方向を位置決め位置で固定する固定部とを備える左右保持部であり、
上記保持部のうちの1個以上の保持部が、該固定用部材の後端位置を決める後位置決め部と、該固定用部材の後端を位置決め位置で制限する固定部とを備える前後保持部であり、
上記上下保持部、上記左右保持部及び上記前後保持部の各々は同一であっても又は異なってもよく、
上記左右保持部の少なくとも2個が前後方向に幅を有して配置され、
上記上下保持部の少なくとも2個が前後方向に幅を有して配置され、
上記上下保持部の少なくとも2個が左右方向に幅を有して配置され、
上記前後保持部における上記上下位置決め部と上記後位置決め部とが開閉可能な爪構造を形成し、該保持部が係止可能な爪機構を有する
ことを特徴とする固定装置。 - 上記前後保持部における上記固定部が開閉可能な錠機構を有することを特徴とする請求項1に記載の固定装置。
- 上記移動体が、車両であり、
上記脱着ボディが、ロケット弾発射用キャニスタを有するものである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の固定装置。
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