JP6398240B2 - 表示ドライバー、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、表示ドライバー、電気光学装置及び電子機器等に関する。
表示パネルを駆動する表示ドライバーは、パネルの解像度に合うようにソースアンプの出力数や時分割駆動の分割数が決められている。例えばプロジェクター等に用いられるHTPS(高温ポリシリコンTFT液晶)パネルを駆動する表示ドライバーは、1つのICチップでパネルを駆動できるようにソースアンプの出力数や時分割駆動の分割数が設計されている。
特開2013−218030号公報
表示ドライバーには、基本の解像度に対して0.8〜1.1倍の解像度のパネルに対応する機能を内蔵したものがあり、その機能は、例えばシフトレジスターのデータ入力位置を切り替えることで実現する。例えば、現在のHTPSパネルの解像度は2K1K(1920×1080画素、1080P)が主流となっており、そのパネル用の表示ドライバーが市販されている。この表示ドライバーは、例えば260出力のソースアンプを有し、8マルチの時分割駆動を行うことで、最大で水平2080画素まで対応することができる。これは、基本の解像度の水平1920画素に対して約1.08倍である。
次世代のテレビやプロジェクターには、4K2K(3840×2160画素)の解像度をもった表示パネルが望まれるが、そのパネルを駆動する表示ドライバーも必要になる。4K2Kのパネルや、そのパネルの駆動方法に合う表示ドライバーは市販されていないので、新たに開発が必要である。
しかしながら、4K2K専用ではなく2K1K用の表示ドライバーの機能を併せ持った表示ドライバーが望まれるという課題がある。即ち、4K2Kの市場規模の立ち上がりには相当な時間がかかると考えられ、4K2Kの専用のドライバーを開発するとコストが市場規模に見合わない。一方、現在主流の2K1K用の表示ドライバーではその市場が立ち上がっており、その表示ドライバーを4K2Kに流用できればコスト削減になる。しかしながら、現在の2K1K用の表示ドライバーは、せいぜい水平1920画素の0.8〜1.1倍に対応できるだけであり、水平3840画素の4K2Kのパネルには対応できない。
本発明の幾つかの態様によれば、2K1K及び4K2Kの表示パネルに対応可能な表示ドライバー、電気光学装置及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、表示データを保持するデータ保持回路と、保持された前記表示データに基づいて表示パネルを駆動する駆動回路と、を含み、前記駆動回路は、N本のソース線とM本の水平走査線とで構成されるN×M画素の表示パネル(N、Mは2以上の自然数)を駆動する第1のモードでは、前記N本のソース線のうちP本のソース線(Pは2≦P<Nの自然数)を時分割駆動する第1のマルチプレクス駆動を行い、n×N本のソース線とm×M本の水平走査線とで構成される(n×N)×(m×M)画素の表示パネル(n、mは2以上の自然数)を駆動する第2のモードでは、前記n×N本のソース線のうちP/m本のソース線を時分割駆動する第2のマルチプレクス駆動を行い、前記データ保持回路は、前記第2のモードでは、前記第1のモードにおける1水平走査期間に対応する対応期間において、m本の水平走査線分の前記表示データを保持する表示ドライバーに関係する。
本発明の一態様によれば、第2のモードでは、第1のモードにおける1水平走査期間に対応する対応期間において、m本の水平走査線分の表示データが保持され、P/m本のソース線を時分割駆動する第2のマルチプレクス駆動が行われる。これにより、第1のモードではN×M画素の表示パネルを駆動するのに対し、第2のモードでは(n×N)×(m×M)画素の表示パネルを駆動できる。例えば、2K1K及び4K2Kの表示パネルに対応可能である。
また本発明の一態様では、前記データ保持回路と前記駆動回路を制御するタイミングコントローラーを含み、前記タイミングコントローラーは、前記第2のモードでは、前記対応期間の中間でアクティブになる中間水平同期信号を出力し、前記駆動回路は、前記第2のモードでは、前記中間水平同期信号に基づいて前記第2のマルチプレクス駆動を行ってもよい。
このように、対応期間の中間でアクティブになる中間水平同期信号を出力することで、対応期間において、P/m本のソース線を時分割駆動する第2のマルチプレクス駆動をm回行うことができる。対応期間内にP個の画素に書き込みが行われることになるので、P本のソース線を時分割駆動する第1のモードと同じ書き込み回数にできる。これにより、回路構成の変更を行うことなくタイミングの変更で第1のモードと第2のモードを切り替えることが可能になる。
また本発明の一態様では、時分割駆動においてソース線を選択するための第1〜第Pのセレクト信号を出力するセレクト信号出力回路を含み、前記セレクト信号出力回路は、前記第1のモードでは、異なるタイミングでアクティブになる前記第1〜第Pのセレクト信号を出力し前記第2のモードでは、前記第1〜第Pのセレクト信号のうち第(i−1)m+1〜第imのセレクト信号(iはP/m以下の自然数)が同じタイミングでアクティブになる前記第1〜第Pのセレクト信号を出力してもよい。
このようにすれば、第2のモードでは、第1〜第Pのセレクト信号がm個ずつ同じタイミングでアクティブになる。これにより、P/m本のソース線を時分割駆動する第2のマルチプレクス駆動を実現できる。セレクト信号の数は第1のモードと同じなので、表示ドライバー内での配線等は変更する必要がなく、タイミングの変更でマルチ数を切り替えることができる。
また本発明の一態様では、水平同期信号及び前記中間水平同期信号により規定される第1の水平走査期間と第2の水平走査期間において、プリチャージ期間の有無、及びポストチャージ期間の有無、及び前記プリチャージ期間の長さ、及び前記ポストチャージ期間の長さの少なくとも1つが異なってもよい。
第2のモードでは、対応期間にm回のマルチプレクス駆動を行うので、全てのマルチプレクス駆動の前後にプリチャージ期間とポストチャージ期間を設けると画素の書き込み時間が足りなくなってしまう。この点、本発明の一態様によれば、第1の水平走査期間と第2の水平走査期間においてプリチャージ期間の有無等を変えることで、画素の書き込み時間を確保できる。
また本発明の一態様では、前記データ保持回路は、前記第1のモードでは、第1のデータ取り込みタイミングで、第1の水平走査線の第1〜第Pの画素データを取り込み、前記第2のモードでは、前記第1のデータ取り込みタイミングで、第1〜第mの水平走査線の各水平走査線の第1〜第P/mの画素データを取り込んでもよい。
このようにすれば、第2のモードでは、P/m本のソース線の時分割駆動を第1〜第mの水平走査線で行うことに対応して、第1〜第mの水平走査線のP/m個の画素データを保持できる。第1のタイミングでP/m×m=P個の画素データを取り込むので、第1のモードと同じ数の画素データを取り込むことになる。これにより、データ保持回路の回路構成を変えることなく、第1のモードと第2のモードを切り替えることが可能になる。
また本発明の他の態様は、表示データを保持するデータ保持回路と、保持された前記表示データに基づいて表示パネルを駆動する駆動回路と、時分割駆動においてソース線を選択するための第1〜第Pのセレクト信号を出力するセレクト信号出力回路と、を含み、前記駆動回路は、N本のソース線とM本の水平走査線とで構成されるN×M画素の表示パネル(N、Mは2以上の自然数)を駆動する第1のモードでは、前記N本のソース線のうちP本のソース線(Pは2≦P<Nの自然数)を時分割駆動する第1のマルチプレクス駆動を行い、n×N本のソース線とm×M本の水平走査線とで構成される(n×N)×(m×M)画素の表示パネル(n、mは2以上の自然数)を駆動する第2のモードでは、前記n×N本のソース線のうちP/m本のソース線を時分割駆動する第2のマルチプレクス駆動を行い、前記セレクト信号出力回路は、前記第1のモードでは、異なるタイミングでアクティブになる前記第1〜第Pのセレクト信号を出力し、前記第2のモードでは、前記第1〜第Pのセレクト信号のうち第(i−1)m+1〜第imのセレクト信号(iはP/m以下の自然数)が同じタイミングでアクティブになる前記第1〜第Pのセレクト信号を出力する表示ドライバーに関係する。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載された表示ドライバーを含む電気光学装置に関係する。
また本発明の他の態様では、前記第2のモードに設定されたn×m個の前記表示ドライバーと、前記表示パネルと、を含んでもよい。
また本発明の他の態様では、前記表示ドライバーは、第1〜第Pのセレクト信号出力端子を有し、前記表示パネルは、第1〜第P/mのセレクト信号入力端子を有し、前記第1〜第P/mのセレクト信号入力端子のうち第iのセレクト信号入力端子(iはP/m以下の自然数)は、前記第1〜第Pのセレクト信号出力端子のうち第m(i−1)+1〜第miのセレクト信号出力端子に共通接続されてもよい。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載された表示ドライバーを含む電子機器に関係する。
本実施形態の表示ドライバーの構成例。 第2のモードにおける表示ドライバーと表示パネルの接続構成例。 データ保持回路の詳細な構成例。 第1のモードにおけるデータ保持動作のタイミングチャート。 第1のモードにおけるデータ保持動作のタイミングチャート。 第2のモードにおけるデータ保持動作のタイミングチャート。 第2のモードにおけるデータ保持動作のタイミングチャート。 第1のモードにおける表示ドライバーと表示パネルの詳細な接続構成例。 第1のモードにおけるマルチプレクス駆動のタイミングチャート。 第2のモードにおける表示ドライバーと表示パネルの詳細な接続構成例。 第2のモードにおけるマルチプレクス駆動のタイミングチャート。 第2のモードにおけるマルチプレクス駆動のタイミングチャート。 第2のモードにおけるマルチプレクス駆動のタイミングチャートの変形例。 電気光学装置の構成例。 電子機器の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.表示ドライバー
本実施形態の表示ドライバーは、第1のモードでは、N本のソース線とM本の水平走査線とで構成されるN×M画素の表示パネル(N、Mは2以上の自然数)を駆動し、第2のモードでは、n×N本のソース線とm×M本の水平走査線とで構成される(n×N)×(m×M)画素の表示パネル(n、mは2以上の自然数)を駆動する。
以下では説明を簡単にするため、N×M=1920×1080、(n×N)×(m×M)=3840×2160(n=m=2)である場合を例に説明する。即ち、第1のモードでは2K1Kの表示パネルを駆動し、第2のモードでは4K2Kの表示パネルを駆動する。
図1に、本実施形態の表示ドライバー100の構成例を示す。図1には、第1のモードにおける表示ドライバー100と表示パネル200(電気光学パネル)の接続構成例を示す。
表示ドライバー100は、データ保持回路110と、マルチプレクサー120と、D/A変換回路130(電圧選択回路)と、駆動回路140と、タイミングコントローラー150(制御回路)と、を含む。
データ保持回路110は、バスD1〜D8を介して入力される表示データを保持し、駆動回路140は、その保持された表示データに基づいて表示パネル200を駆動する。
具体的には、タイミングコントローラー150には、外部のホストコントローラー(例えば図15の処理部310)からバスDH1〜DH8を介して表示データが入力される。またタイミングコントローラー150には、ホストコントローラーから制御信号(水平同期信号HSYNC)が入力される。その表示データと制御信号を受けて、タイミングコントローラー150は、データ保持回路110に対してバスD1〜D8を介して表示データを出力する。またタイミングコントローラー150は、データ保持回路110に対して制御信号(タイミング信号SP、クロック信号CLK)を出力する。データ保持回路110は、その制御信号に基づいて表示データを保持する。マルチプレクサー120は、その保持された表示データを、タイミングコントローラー150からのセレクト信号SELMに基づいて時分割する。D/A変換回路130は、その時分割された表示データを階調電圧に変換する。そして駆動回路140は、第1〜第240のソースアンプAM1〜AM240を含み、D/A変換回路130からの階調電圧を各ソースアンプがバッファリングして表示パネル200のデマルチプレクサー210に出力する。
上述した第1のモードと第2のモードは、例えば次のようにして設定される。即ち、タイミングコントローラー150が不図示のレジスター部を有し、そのレジスター部にホストコントローラーがモードを設定する。或いは、表示ドライバー100がモード設定端子を有し、そのモード設定端子に設定された電圧レベルに応じてモードが設定されてもよい。そして、タイミングコントローラー150が、設定されたモードに応じた表示データや制御信号(例えばセレクト信号SEL1〜SEL8等)を出力し、モードに応じた動作を各部に行わせる。
さて、第1のモードでは、駆動回路140はPマルチ(Pは2≦P<Nの自然数)の第1のマルチプレクス駆動を行う。以下では8マルチ(P=8)の場合を例にとる。即ち、240個(N/P個)のソースアンプAM1〜AM240がそれぞれ8本(P本)のソース線を時分割駆動することで、1920本(N本)のソース線S1〜S1920を駆動する。
ソースアンプAM1を例にとり、第1のモードにおける動作を説明する。なお、ここでは概要を説明し、詳細な動作は後述する。
図4に示すように、ホストコントローラーはバスDH1〜DH8に対して第1ライン(表示パネルの表示画面の第1のライン)の8画素の画素データPA1〜PA8(階調データ)をパラレルに出力する。タイミングコントローラー150は、その画素データPA1〜PA8をバスD1〜D8を介してデータ保持回路110に出力する。図3及び図5に示すように、データ保持回路110は8行のラインラッチLL1〜LL8を有し、その1列目のラッチ回路F1(1)〜F8(1)に画素データPA1〜PA8を保持する。
マルチプレクサー120は、保持された画素データPA1〜PA8を順に選択して時分割に出力する。図9に示すように、時分割の画素データPA1〜PA8はD/A変換回路130により階調電圧VA1〜VA8に変換され、その階調電圧VA1〜VA8をソースアンプAM1が出力する。タイミングコントローラー150は、セレクト信号SEL1〜SEL8を順にアクティブにして、図8に示すデマルチプレクサー210のスイッチ素子SW1〜SW8を順にオンさせる。このとき、不図示のゲートドライバー(例えば表示パネル200に内蔵される)は第1ゲートラインを選択しており、時分割の階調電圧VA1〜VA8が、第1ゲートラインとソース線S1〜S8に接続された画素に書き込まれる。
このように、第1のモードでは、データ保持回路110は、1水平走査期間において1本の水平走査線分の表示データ(画素データPA1〜PA8)を保持する。そして、1水平走査期間において1本の水平走査線に対応する画素に階調電圧を書き込む。
図2に、第2のモードにおける表示ドライバー100と表示パネル200の接続構成例を示す。
第2のモードでは、駆動回路140はP/mマルチの第2のマルチプレクス駆動を行う。上述したP=8、m=2の例では、P/m=4マルチとなる。即ち、240個(N/P個)のソースアンプAM1〜AM240がそれぞれ4本(P/m本)のソース線を時分割駆動することで、960本(N/m=1920/2本)のソース線S1〜S960を駆動する。
ソースアンプAM1を例にとり、第2のモードにおける動作を説明する。なお、ここでは概要を説明し、詳細な動作は後述する。
図6に示すように、ホストコントローラーは第1ラインの4画素の画素データPA1〜PA4と第2ラインの4画素の画素データPB1〜PB4とをパラレルに出力する。タイミングコントローラー150は、その画素データPA1〜PA4、PB1〜PB4を、バスD1〜D8を介してデータ保持回路110に出力する。図3に示すデータ保持回路110は、その1列目のラッチ回路F1(1)〜F8(1)に画素データPA1〜PA4、PB1〜PB4を保持する。
マルチプレクサー120は、まず保持された第1ラインの画素データPA1〜PA4を順に選択して時分割に出力する。図11に示すように、時分割の画素データPA1〜PA4はD/A変換回路130により階調電圧VA1〜VA4に変換され、その階調電圧VA1〜VA4をソースアンプAM1が出力する。タイミングコントローラー150は、セレクト信号SEL1(SEL2)、SEL3(SEL4)、SEL5(SEL6)、SEL7(SEL8)を順にアクティブにして、図10に示すデマルチプレクサー210のスイッチ素子SW1〜SW4を順にオンさせる。このとき、不図示のゲートドライバーは第1ゲートラインを選択しており、時分割の階調電圧VA1〜VA4が、第1ゲートラインとソース線S1〜S4に接続された画素に書き込まれる。
同様にして、第2ラインの画素データPB1〜PB4についても時分割の階調電圧VB1〜VB4に変換され、その時分割の階調電圧VB1〜VB4が、第2ゲートラインとソース線S1〜S4に接続された画素に書き込まれる。
このように、第2のモードでは、データ保持回路110は、第1のモードにおける1水平走査期間に対応する対応期間おいて、2本(m本)の水平走査線分の表示データ(画素データPA1〜PA4、PB1〜PB4)を保持する。そして、対応期間において2本の水平走査線の画素に階調電圧を書き込む。
ここで、対応期間とは、ホストコントローラーから送られてくる水平同期信号HSYNCの1周期(立ち下がりから次の立ち下がりまで)に相当する。第2のモードでは、この期間を内部的に2つの水平走査期間として制御を行い、2ラインの駆動を行う。そのため、水平走査期間と呼ばずに対応期間と呼ぶこととする。
以上のような構成及び動作により、データ保持回路110から駆動回路140までのハードウェアを変更することなく、2K1Kパネルと4K2Kパネルの両方を駆動することができる。
即ち、4K2Kパネルは2160本の水平走査線をもつため、単純に2K1Kと同じ駆動方法にすると水平走査期間を半分にする必要がある。これでは、1画素あたりの書き込み時間が半分になり、画素に正しい電位を書く時間を確保できない。書き込み時間を2K1Kと同じにするためには、水平走査期間が半分であることに合わせて8マルチを4マルチに変えることが考えられる。
しかしながら、単に8マルチを4マルチにすると、データ保持回路110は1水平走査期間において、第1のモードでは8画素の表示データを保持し、第2のモードでは4画素の表示データを保持するように切り替えなければならない。これは配線等の複雑な切り替え回路が必要であり、またデータ保持回路110が高速に動作する点からも、非常に困難である。また、出力系(例えばマルチプレクサー120やデマルチプレクサー210等)のタイミング制御の回路変更も必要となる。このように、データ保持回路110と出力系の両方に回路変更を加えることは、2K1Kパネルと4K2Kパネルを駆動する機能を同一の表示ドライバーに共存させることを難しくする。
この点、本実施形態によれば、第2のモードでは対応期間(第1のモードの水平走査期間)において、データ保持回路110が4画素ずつ2ライン分の表示データを保持し、駆動回路140が4マルチで2水平走査線の画素に書き込みを行う。これにより、4K2Kパネルを駆動する場合でも、データ保持回路110は8画素の表示データを保持することになり、ハードウェア構成を変える必要がない。また、4マルチなので画素の書き込み時間を確保できると共に、対応期間で2ラインの書き込みを行うので8マルチに相当する動作となり、出力系の変更も必要ない。
第2のモードでは、1個の表示ドライバー100は960本のソース線を駆動するので、4K2Kパネルを4個(n×m個)の表示ドライバー100で駆動する。即ち、第1〜第4の表示ドライバーが、ソース線S1〜S3840を960本ずつ駆動することになる。4K2Kパネルは2K1Kパネルに比べて画素数が4倍なので、4個の表示ドライバー100を用いることで各表示ドライバー100が担当する画素数を2K1Kと同じにできる。このことからも画素の書き込み時間が2K1Kと同等になることが分かる。
2.データ保持動作(第1モード)
次に、第1のモードにおけるデータ保持動作について詳細に説明する。まず、図3にデータ保持回路110の詳細な構成例を示す。データ保持回路110の構成は第1のモードと第2のモードで共通である。
データ保持回路110は、タイミングコントローラー150からバスD1〜D8を介して入力される表示データを保持する第1〜第8のラインラッチLL1〜LL8と、その保持タイミングを制御するシフトレジスターSRGと、を含む。
ラインラッチLL1〜LL8は、それぞれ240個のラッチ回路(例えばフリップフロップ回路)を有する。これを8行240列のラッチ回路と考え、例えば1行2列のラッチ回路をF1(2)と表すこととする。例えばラインラッチLL1はラッチ回路F1(1)〜F1(240)で構成され、各ラッチ回路にはバスD1を介して表示データが入力される。
シフトレジスターSRGは、直列に接続された240個のラッチ回路SR1〜SR240(例えばフリップフロップ回路)を有する。タイミング信号SPは先頭のラッチ回路SR1に入力され、クロック信号CLKは全てのラッチ回路SR1〜SR240に入力される。これを240列のラッチ回路と考える。例えば、第1列のラッチ回路SR1の出力信号は、ラインラッチLL1〜LL8の第1列のラッチ回路F1(1)〜F8(1)にクロック信号として入力される。第2〜第240列についても同様である。
図4、図5に、第1のモードにおけるデータ保持動作のタイミングチャートを示す。
図4に示すように、ホストコントローラーは画像のストリームデータ(シリアルデータ)を8本のバスのパラレルデータに変換する。即ち、ホストコントローラーは、第1の水平走査期間において第1ラインの画素データPA1〜PA1920を受け付け、その画素データPA1〜PA1920を順に8本のバスDH1〜DH8に割り当てる。そして、その後の第2の水平走査期間において、8本のバスDH1〜DH8にパラレルの画素データPA1〜PA8、PA9〜PA16、・・・、PA1913〜PA1920を順次出力する。
図5に示すように、タイミングコントローラー150は、ホストコントローラーからの表示データをバスD1〜D8を介してラインラッチLL1〜LL8へ出力する。具体的には、タイミングコントローラー150は、例えばクロック信号CLKの立ち上がりに同期して画素データPA1〜PA8、PA9〜PA16、・・・、PA1913〜PA1920を順次出力する。
また、タイミングコントローラー150は、クロック信号CLKの立ち上がりから次の立ち上がりまでアクティブとなるタイミング信号SPをシフトレジスターSRGへ出力する。タイミング信号SPは、クロック信号CLKの立ち上がり毎にラッチ回路SR1〜SR240の後段側にシフトする。即ち、ラインラッチLL1〜LL8に画素データPA1〜PA8が入力されているときにラッチ回路SR1の出力がアクティブとなって1列目のラッチ回路F1(1)〜F8(1)に画素データPA1〜PA8がラッチされる。次に、ラインラッチLL1〜LL8に画素データPA9〜PA16が入力されているときにラッチ回路SR2の出力がアクティブとなって2列目のラッチ回路F1(2)〜F8(2)に画素データPA9〜PA16がラッチされる。同様の動作を240列目まで行い、ラインラッチLL1〜LL8に画素データPA1〜PA1920が格納される。
3.データ保持動作(第2モード)
次に、図6、図7に、第2のモードにおけるデータ保持動作のタイミングチャートを示す。
図6に示すように、ホストコントローラーは、第1の対応期間(第1のモードにおける第1の水平走査期間に対応)において第1ラインの画素データPA1〜PA3840と第2ラインの画素データPB1〜PB3840を受け付ける。4個の表示ドライバー100のうち第1の表示ドライバーに対しては、第1ラインの画素データPA1〜PA960と第2ラインの画素データPB1〜PB960を8本のバスDH1〜DH8に割り当てる。そして、その後の第2の水平走査期間において、8本のバスDH1〜DH8にパラレルの画素データPA1〜PA4及びPB1〜PB4、PA5〜PA8及びPB5〜PB8、・・・、PA957〜PA960及びPB957〜PB960を出力する。
なお、第2〜第4の表示ドライバーに対しては、それぞれ同様に8本のバスDH1〜DH8を用いて、第1ライン及び第2ラインの画素データを960個ずつ供給する。
図7に示すように、ラインラッチLL1〜LL8に画素データPA1〜PA4、PB1〜PB4が入力されているときにラッチ回路SR1の出力がアクティブとなって1列目のラッチ回路F1(1)〜F8(1)に画素データPA1〜PA4、PB1〜PB4がラッチされる。次に、ラインラッチLL1〜LL8に画素データPA5〜PA8、PB5〜PB8が入力されているときにラッチ回路SR2の出力がアクティブとなって2列目のラッチ回路F1(2)〜F8(2)に画素データPA5〜PA8、PB5〜PB8がラッチされる。同様の動作を240列目まで行い、ラインラッチLL1〜LL8に画素データPA1〜PA960、PB1〜PB960が格納される。
以上のように、データ保持回路110は、第1のモードでは、第1のデータ取り込みタイミング(ラッチ回路SR1の出力がアクティブになるタイミング)で、第1の水平走査線の第1〜第8の画素データPA1〜PA8(第1〜第Pの画素データ)を取り込む。一方、第2のモードでは、第1のデータ取り込みタイミングで、第1、第2の水平走査線(第1〜第mの水平走査線)の第1〜第4の画素データPA1〜PA4、PB1〜PB4(第1〜第P/mの画素データ)を取り込む。
このようにすれば、第1のモードでは8マルチで駆動し、第2のモードでは4マルチで駆動することに対応して、それぞれのマルチ数に対応した画素データをデータ保持回路110に保持できる。また、第2のモードでは4画素ずつ2ライン分の画素データをパラレルに取り込むことで、第1のモードにおいて8画素の画素データをパラレルに取り込むことと実質的に同じ保持動作になる。これにより、ハードウェア構成の切り替えを行うことなく4K2Kと2K1Kを共存させることができる。
4.駆動動作(第1モード)
次に、上述の保持データを用いて、表示パネル200をマルチプレクス駆動する動作について説明する。
図8に、第1のモードにおける表示ドライバー100と表示パネル200の詳細な接続構成例を示す。なお、既に上述した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
表示ドライバー100は、セレクト信号出力回路160と、第1〜第8のセレクト信号出力端子TQ1〜TQ8(第1〜第Pのセレクト信号出力端子)と、を含む。また、表示パネル200は、第1〜第8のセレクト信号入力端子TI1〜TI8(第1〜第Pのセレクト信号入力端子)を含む。
セレクト信号出力回路160は、時分割駆動においてソース線を選択するための第1〜第8のセレクト信号SEL1’〜SEL8’(第1〜第Pのセレクト信号)を、セレクト信号出力端子TQ1〜TQ8に出力する。具体的には、セレクト信号出力回路160は不図示のバッファー回路を有する。そして、そのバッファー回路がタイミングコントローラー150からのセレクト信号SEL1〜SEL8をバッファリングしてセレクト信号SEL1’〜SEL8’として出力する。
セレクト信号入力端子TI1〜TI8にはセレクト信号出力端子TQ1〜TQ8が接続される。そして、これらの端子を介してセレクト信号SEL1’〜SEL8’がデマルチプレクサー210へ入力される。
デマルチプレクサー210の構成を、ソース線S1〜S8を例にとって説明する。表示ドライバー100は、ソースアンプAM1の出力電圧VQ1を出力する端子TVQ1を含み、表示パネル200は、端子TVQ1に接続される端子TVI1を含む。デマルチプレクサー210は、ソース線S1〜S8と端子TVI1との間に接続されるスイッチ素子SW1〜SW8を含む。このスイッチ素子SW1〜SW8は、例えばTFT(Thin Film Transistor)で構成される。スイッチ素子SW1〜SW8には、端子TI1〜TI8からのセレクト信号SEL1’〜SEL8’がオン・オフ制御信号として入力される。
図9に、第1のモードにおける第1のマルチプレクス駆動のタイミングチャートを示す。
まず、D/A変換回路130までの動作を説明する。図3〜図5で説明したように、ラインラッチLL1〜LL8の1列目のラッチ回路F1(1)〜F8(1)には、第1ラインの8個の画素データPA1〜PA8が保持される。マルチプレクサー120は、タイミングコントローラー150からのセレクト信号SELMに基づいて、ラッチ回路F1(1)〜F8(1)の出力を順に選択し、画素データPA1〜PA8を時系列に並べ、1本のデータ信号として出力する。例えば画素データが8ビットであるとする。この場合、D/A変換回路130は、256階調の階調電圧の中から画素データに対応する階調電圧を選択する。これにより、時系列の画素データPA1〜PA8が時系列の階調電圧VA1〜VA8に変換される。
次に、ソースアンプAM1とデマルチプレクサー210の動作を説明する。図9に示す信号“SELx”は、例えば“SEL1”と記載された部分ではセレクト信号SEL1がアクティブとなり、セレクト信号SEL2〜SEL8が非アクティブとなることを表す。
ソースアンプAM1は、D/A変換回路130からの時系列の階調電圧VA1〜VA8をバッファリングして出力する。このとき、セレクト信号出力回路160は、異なるタイミングでアクティブになるセレクト信号SEL1’〜SEL8’を出力する。
即ち、まずタイミングコントローラー150がセレクト信号SEL1をアクティブにし、デマルチプレクサー210のスイッチ素子SW1がオンになり、ソースアンプAM1が階調電圧VA1を出力し、ソース線S1を階調電圧VA1で駆動する。同様にして、タイミングコントローラー150がセレクト信号SEL2〜SEL8を順にアクティブにし、ソースアンプAM1がソース線S2〜S8を階調電圧VA2〜VA8で順に駆動する。
このとき、ゲートドライバーは第1ゲートラインを選択しており、階調電圧VA1〜VA8は、第1水平走査線の画素に書き込まれる。
以上のように、第1のモードではセレクト信号SEL1〜SEL8を順に異なるタイミングでアクティブにすることで、1水平走査期間において8マルチのマルチプレクス駆動を実現できる。
5.駆動動作(第2モード)
次に、第2のモードにおけるマルチプレクス駆動について説明する。図10に、第2のモードにおける表示ドライバー100と表示パネル200の詳細な接続構成例を示す。なお、既に上述した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
表示パネル200は、第1〜第4のセレクト信号入力端子TI12、TI34、TI56、TI78(第1〜第P/mのセレクト信号入力端子)を含む。
セレクト信号入力端子TI12、TI34、TI56、TI78には、セレクト信号出力端子TQ1〜TQ8が2個(m個)ずつ共通接続される。例えば、第1のセレクト信号入力端子TI12(第iのセレクト信号入力端子、iはP/m以下の自然数)には、第1〜第2のセレクト信号出力端子TQ1、TQ2(第m(i−1)+1〜第miのセレクト信号出力端子)が接続される。そして、セレクト信号入力端子TI12にはセレクト信号SEL1’、SEL2’が入力される。第2のモードではセレクト信号SEL1’、SEL2’は同一信号であり、それをセレクト信号SEL12とする。セレクト信号SEL34、SEL56、SEL78についても同様である。
デマルチプレクサー210の構成を、ソース線S1〜S4を例にとって説明する。デマルチプレクサー210は、ソース線S1〜S4と端子TVI1との間に接続されるスイッチ素子SW1〜SW4を含む。このスイッチ素子SW1〜SW4は、例えばTFT(Thin Film Transistor)で構成される。スイッチ素子SW1〜SW4には、端子TI12、TI34、TI56、TI78からのセレクト信号SEL12、SEL34、SEL56、SEL78がオン・オフ制御信号として入力される。
以上のように、セレクト信号SEL1’〜SEL8’を2本ずつ束ねて表示パネル200に供給することで、第2モードにおいて4マルチのマルチプレクス駆動を実現できる。後述のように、セレクト信号SEL1〜SEL8のタイミングを変更するだけなので、駆動回路140等の出力系のハードウェアを変更することなく4K2Kパネルを駆動できる。
また、4K2Kパネルは2K1Kパネルに比べてソース線の数が2倍であり、デマルチプレクサー210のスイッチ素子の数も2倍になる。そのためセレクト信号出力回路160の負荷が大きくなるが、セレクト信号SEL1’〜SEL8’を2本ずつ束ねることで駆動力が増し、4K2Kパネルの負荷に対応できる。
図11に、第2のモードにおける第2のマルチプレクス駆動のタイミングチャートを示す。
タイミングコントローラー150は、第1のモードにおける水平走査期間に対応する対応期間の中間でアクティブになる中間水平同期信号MHSを出力する。具体的には、1画素の駆動期間の長さと、プリチャージ期間の長さと、ポストチャージ期間の長さが、例えばホストコントローラーにより不図示のレジスター部に設定される。タイミングコントローラー150は、水平同期信号HSYNCの立ち下がりから中間水平同期信号MHSの立ち下がりまでの期間の長さを、上記の設定値に基づいて決定し、中間水平同期信号MHSを生成する。そして、ホストコントローラーからの水平同期信号HSYNCと中間水平同期信号MHSにより新たな水平同期信号HSYNC’を出力する。
このように、対応期間の中間に中間水平同期信号MHSを出力することで、対応期間において4マルチで2ラインの書き込みを行う第2のマルチプレクス駆動を実現できる。例えば、ゲートドライバーがゲートラインを切り替えるタイミングや、マルチプレクサー120が時分割を行うタイミング等は、水平同期信号に基づいて決まっている。そのため、中間水平同期信号MHSを設けることで、対応期間の中間でゲートラインが切り替わって2ラインの書き込みを可能とし、マルチプレクサー120が4マルチの時分割を2回行うことができる。
なお、対応期間に4マルチを2回行う場合に限定されず、対応期間にP/mマルチをm回行ってもよい。この場合、タイミングコントローラー150は、対応期間にm−1個の中間水平同期信号MHSを出力し、対応期間を第1〜第m期間に分割する。そして、各期間においてP/mマルチが行われ、対応期間の全体ではP画素の書き込みが行われる。
以下、より詳細な動作を説明する。なお、水平同期信号HSYNCの立ち下がりから中間水平同期信号MHSの立ち下がりまでを第1期間と呼び、中間水平同期信号MHSの立ち下がりから水平同期信号HSYNCの立ち下がりまでを第2期間と呼ぶ。
まず、D/A変換回路130までの動作を説明する。第1期間では、マルチプレクサー120は、ラッチ回路F1(1)〜F4(1)の出力を順に選択し、画素データPA1〜PA4を時系列に並べて出力する。第2期間では、マルチプレクサー120は、ラッチ回路F5(1)〜F8(1)の出力を順に選択し、画素データPB1〜PB4を時系列に並べて出力する。D/A変換回路130は、時系列の画素データPA1〜PA4、PB1〜PB4を時系列の階調電圧VA1〜VA4、VB1〜VB4に変換する。
次に、ソースアンプAM1とデマルチプレクサー210の動作を説明する。ソースアンプAM1は、D/A変換回路130からの時系列の階調電圧VA1〜VA4、VB1〜VB4をバッファリングして出力する。このとき、セレクト信号出力回路160は、2つずつ同じタイミングでアクティブになるセレクト信号SEL1’〜SEL8’を出力する。例えば、第1、第2のセレクト信号SEL1’、SEL2’(第(i−1)m+1〜第imのセレクト信号)が同じタイミングでアクティブになる。
即ち、第1期間では、タイミングコントローラー150がセレクト信号SEL1、SEL2をアクティブにし、デマルチプレクサー210のスイッチ素子SW1がオンになり、ソースアンプAM1が階調電圧VA1を出力し、ソース線S1を階調電圧VA1で駆動する。同様にして、タイミングコントローラー150がセレクト信号SEL3〜SEL8を順にアクティブにし、ソースアンプAM1がソース線S2〜S4を階調電圧VA2〜VA4で順に駆動する。
第1期間では、ゲートドライバーは第1ゲートラインを選択しており、階調電圧VA1〜VA4は、第1水平走査線の画素に書き込まれる。
第2期間では、タイミングコントローラー150がセレクト信号SEL1、SEL2をアクティブにしたとき、ソースアンプAM1がソース線S1を階調電圧VB1で駆動する。同様にして、タイミングコントローラー150がセレクト信号SEL3〜SEL8を順にアクティブにし、ソースアンプAM1がソース線S2〜S4を階調電圧VB2〜VB4で順に駆動する。
第2期間では、ゲートドライバーは第2ゲートラインを選択しており、階調電圧VB1〜VB4は、第2水平走査線の画素に書き込まれる。
以上のように、第2のモードではセレクト信号SEL1〜SEL8を2つずつ同じタイミングでアクティブにすることで、4マルチのマルチプレクス駆動を実現できる。そして、第1期間と第2期間でそれぞれ4マルチのマルチプレクス駆動を行うことで、対応期間に8回の書き込みが行われることになり、8マルチの第1のモードと同等の動作になる。これにより、データ保持回路110とマルチプレクサー120の配線接続を変更することなく4K2Kパネルを駆動できる。また、マルチプレクサー120等の動作タイミングを大幅に変更する必要もない。
6.プリチャージ、ポストチャージ
次に、プリチャージ及びポストチャージの動作について説明する。図9に示すように、プリチャージPre2、Pre3は、マルチプレクス駆動を行う前に画素やソース線を所定電圧(例えば階調電圧の中央付近)に設定することである。ポストチャージPostは、マルチプレクス駆動を行った後にソース線を所定電圧に設定することである。プリチャージとポストチャージを行うことで、毎回同じ電圧条件でマルチプレクス駆動を開始・終了できるので、正確な階調電圧を画素に書き込むことができる。
プリチャージには、第1のプリチャージPre2と第2のプリチャージPre3がある。第1のプリチャージPre2ではセレクト信号SEL1〜SEL8をアクティブにして画素に所定電圧を書き込む。第2のプリチャージPre3ではセレクト信号SEL1〜SEL8を非アクティブにしてソース線を所定電圧に設定する。
第1のモードでは、全ての水平走査期間で第1のプリチャージPre2、第2のプリチャージPre3、ポストチャージPostを行う。
一方、第2のモードでは、図11に示すように、水平同期信号HSYNC及び中間水平同期信号MHSにより規定される第1期間(第1の水平走査期間)と第2期間(第2の水平走査期間)において、プリチャージ期間の有無、及びポストチャージ期間の有無、及びプリチャージ期間の長さ、及びポストチャージ期間の長さの少なくとも1つが異なる。
図11の例では、第1期間は第1のプリチャージPre2、第2のプリチャージPre3、ポストチャージPostを全て行うが、第2期間はポストチャージPostのみを行う。更に、図12に示すように、第3ラインを駆動する第3期間では第2のプリチャージPre3、ポストチャージPostのみを行い、第4ラインを駆動する第4期間ではポストチャージPostのみを行う。
これに伴い、第1〜第4期間の長さは異なっている。図11、図12の例では、第2期間と第4期間の長さは同じであるが、第1〜第3期間の長さは異なっている。タイミングコントローラー150は、この期間の長さの違いに対応して中間水平同期信号MHSを生成する。即ち、中間水平同期信号MHSの位置は水平走査期間の中央でなくともよい。また、対応期間の長さも異なり、ホストコントローラーが対応期間の長さに対応した水平同期信号HSYNCを表示ドライバー100に供給する。
本来は、各マルチプレクス駆動の前後にプリチャージ期間とポストチャージ期間を設けることが望ましい。しかしながら、4K2Kでは4マルチを2回行う関係で、全てのマルチプレクス駆動の前後にプリチャージ期間とポストチャージ期間を設けると画素の書き込み時間が足りなくなってしまう。
この点、本実施形態では、第1〜第4期間でプリチャージ期間の有無等を変えることで、画素の書き込み時間を確保するとともに、できるだけプリチャージ期間やポストチャージ期間を確保して画質を維持できる。
なお、図13に示すように、第2のモードにおいても第1〜第4期間が同じ長さであってもよい。図13の例では、第1、第2期間(及びその後の第3、第4期間)ともに、第2のプリチャージPre3とポストチャージPostを行う。この場合は第1のプリチャージPre2を行わないので、第2のプリチャージPre3においてセレクト信号SEL1〜SEL8をアクティブにして、画素に所定電圧を書き込む。第1のプリチャージPre2を省略しているので、画素の書き込み時間を確保できる。
7.電気光学装置
図14に、本実施形態の表示ドライバー100を適用できる電気光学装置の構成例を示す。
電気光学装置は、表示パネル200と表示ドライバー100とを含む。表示パネル200は画素アレイ220を含む。表示ドライバー100は、ソースドライバー180とタイミングコントローラー150とを含む。
表示パネル200は、例えばアクティブマトリックス型の液晶表示パネル(例えばTFT液晶表示パネル)である。或いは、自発光素子(例えばEL素子)を用いた表示パネルであってもよい。表示パネル200は、不図示のゲートドライバーを内蔵する。ゲートドライバーは、画素アレイ220のゲート線(水平走査線)を駆動するドライバーである。なお、ゲートドライバーは、表示ドライバー100内に設けられてもよい。
ソースドライバー180は、画素アレイ220のソース線(データ線)を駆動するドライバーであり、図1等のデータ保持回路110とマルチプレクサー120とD/A変換回路130と駆動回路140に対応する。タイミングコントローラー150は、ソースドライバー180と表示パネル200(例えば表示パネル200に内蔵されるゲートドライバー)の制御を行う。
本実施形態の電気光学装置としては、例えばプロジェクターの表示モジュール等を想定できる。表示モジュールでは、表示ドライバー100が集積回路装置としてフレキシブル基板に実装されており、そのフレキシブル基板が表示パネル200に接続されている。
8.電子機器
図15に、本実施形態の表示ドライバー100を適用できる電子機器の構成例を示す。電子機器は、電気光学装置300、処理部310、メモリー320、操作部330、通信部340を含む。
電子機器としては、例えばプロジェクターやテレビ等の表示機器や、スマートフォン等のモバイル機器や、カーナビゲーションシステム等が想定される。
処理部310は、CPUや画像処理用のASIC、DSP等のプロセッサーで構成され、種々の処理や各部の制御を行う。例えば、メモリー320から画像データを読み出し、或は通信部340を介して画像データを受信し、その画像データを電気光学装置300に表示させる処理を行う。メモリー320は、RAMやROM等で構成され、処理部310のワーキングメモリーとして機能したり、或は種々のデータを記憶したりする。操作部330は、例えばタッチパネルやボタン、キーボード等で構成され、ユーザーからの操作情報を受付ける。通信部340は、例えばUSBや有線LAN、光通信、無線LAN、移動通信(例えば3G、4G)等のインターフェースであり、種々のデータや制御情報を外部装置との間で送受信する。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また、データ保持回路、駆動回路、タイミングコントローラー、表示ドライバー、表示パネル、電気光学装置、電子機器の構成・動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
100 表示ドライバー、110 データ保持回路、120 マルチプレクサー、
130 D/A変換回路、140 駆動回路、150 タイミングコントローラー、
160 セレクト信号出力回路、180 ソースドライバー、200 表示パネル、
210 デマルチプレクサー、220 画素アレイ、300 電気光学装置、
310 処理部、320 メモリー、330 操作部、340 通信部、
AM1〜AM240 ソースアンプ、D1〜D8 バス、
HSYNC 水平同期信号、MHS 中間水平同期信号、
PA1〜PA3840、PB1〜PB3840 画素データ、
S1〜S3840 ソース線、SEL1〜SEL8 セレクト信号、
TI1〜TI8 セレクト信号入力端子、
TI12、TI34、TI56、TI78 セレクト信号入力端子、
TQ1〜TQ8 セレクト信号出力端子、
VA1〜VA8,VB1〜VB8 階調電圧

Claims (8)

  1. 表示データを保持するデータ保持回路と、
    保持された前記表示データに基づいて表示パネルを駆動する駆動回路と、
    を含み、
    前記駆動回路は、
    N本のソース線とM本の水平走査線とで構成されるN×M画素の表示パネル(N、Mは2以上の自然数)を駆動する第1のモードでは、前記N本のソース線のうちP本のソース線(Pは2≦P<Nの自然数)を時分割駆動する第1のマルチプレクス駆動を行い、
    n×N本のソース線とm×M本の水平走査線とで構成される(n×N)×(m×M)画素の表示パネル(n、mは2以上の自然数)を駆動する第2のモードでは、前記n×N本のソース線のうちP/m本のソース線を時分割駆動する第2のマルチプレクス駆動を行い、
    前記データ保持回路は、
    前記第2のモードでは、前記第1のモードにおける1水平走査期間に対応する対応期間において、m本の水平走査線分の前記表示データを保持することを特徴とする表示ドライバー。
  2. 請求項1において、
    前記データ保持回路と前記駆動回路を制御するタイミングコントローラーを含み、
    前記タイミングコントローラーは、
    前記第2のモードでは、前記対応期間の中間でアクティブになる中間水平同期信号を出力し、
    前記駆動回路は、
    前記第2のモードでは、前記中間水平同期信号に基づいて前記第2のマルチプレクス駆動を行うことを特徴とする表示ドライバー。
  3. 請求項2において、
    水平同期信号及び前記中間水平同期信号により規定される第1の水平走査期間と第2の水平走査期間において、プリチャージ期間の有無、及びポストチャージ期間の有無、及び前記プリチャージ期間の長さ、及び前記ポストチャージ期間の長さの少なくとも1つが異なることを特徴とする表示ドライバー。
  4. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記データ保持回路は、
    前記第1のモードでは、第1のデータ取り込みタイミングで、第1の水平走査線の第1〜第Pの画素データを取り込み、
    前記第2のモードでは、前記第1のデータ取り込みタイミングで、第1〜第mの水平走査線の各水平走査線の第1〜第P/mの画素データを取り込むことを特徴とする表示ドライバー。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載された表示ドライバーを含むことを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項において、
    前記第2のモードに設定されたn×m個の前記表示ドライバーと、
    前記表示パネルと、
    を含むことを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項5又は6において、
    前記表示ドライバーは、
    第1〜第Pのセレクト信号出力端子を有し、
    前記表示パネルは、
    第1〜第P/mのセレクト信号入力端子を有し、
    前記第1〜第P/mのセレクト信号入力端子のうち第iのセレクト信号入力端子(iはP/m以下の自然数)は、前記第1〜第Pのセレクト信号出力端子のうち第m(i−1)+1〜第miのセレクト信号出力端子に共通接続されることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載された表示ドライバーを含むことを特徴とする電子機器。
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