JP6397643B2 - ファンユニット - Google Patents

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Description

本発明は、ファンユニットに関し、特に、建物外壁の窓の屋内面に沿って空気を流動させるために、カーテン状の吹出し気流を生成するためのファンユニットに関する。
近年、建物外壁の開口部に設けられたガラスと、このガラスの内側に設けられた日射を遮蔽するブラインドと、このブラインドの内側に設けられたガラスとを備えたエアフローウインドウやダブルスキンが採用されている。エアフローウインドウ及びダブルスキンは、外側のガラスと内側のガラスとの間に形成される空間に空気を流動させて、熱負荷を低減するシステムである。
一方で、エアフローウインドウ及びダブルスキンは、外側のガラスと内側のガラスとの間で気密空間を形成するので、コストが高いなどの問題を有している。そこで、内側にガラスを設けない構造として、例えば、特開平7−18959号公報(特許文献1)及び特許第2662755号公報(特許文献2)などの技術が考えられている。
特許文献1には、窓ガラスの内側に、複数のスラットで構成するブラインドを設置し、このブラインドの室内側の端部に透視性を有するスクリーンを貼着したことを特徴とする日射遮蔽装置が開示されている。特許文献2には、窓ガラスの内側に、不透明な繊維で織られた日射遮蔽用の不透明なロールスクリーンと、内側に低放射フィルムを貼設した透明なロールスクリーンとを相互間に通風間隔を存して並設し、かつ、これらロールスクリーンは個別に昇降自在としたことを特徴とする日射遮蔽装置が開示されている。
エアフローウインドウをはじめ、建物外壁の窓の屋内面に沿って空気を流動させる必要がある場合、カーテン状の吹出し気流を生成するファンユニットが、通気空間の下方位置に設けられる。
たとえば特開2000−274769号公報(特許文献3)には、一端が開口し、他端が閉ざされた細長いチャンバーを有し、1つの軸流送風機(ファン)が開口端部部分に設けられた送風装置が開示されている。この送風装置には、長手方向に風速の均一なカーテン状の吹出し気流を生成するために、チャンバーの長手方向に沿って、スリット状の吹出し口が設けられている。また、チャンバーの軸方向に対して直角に吹出し気流を生成するために、チャンバーの内部に、吹出し口に接するように複数の整流板が設けられている。
特開平7−18959号公報 特許第2662755号公報 特開2000−274769号公報
上記特許文献3のように、吹出し口に接するように複数の風向ガイド板(整流板)を設けると、吹出し気流全体の風速が落ちてしまうことが考えられる。また、製造上、吹出し口に接するように、風向ガイド板を設置することが困難な場合もある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、吹出し気流全体の風速を出来るだけ落とさずに、吹出し気流の風速のムラを少なくすることのできるファンユニットを提供することである。
この発明のある局面に従うファンユニットは、筒状の筐体と、ファンと、吹出し口と、少なくとも1つの風向ガイド板とを備える。筐体は、一方方向に長く、長手方向一端側が開口され、他端側が閉塞されている。ファンは、筐体の開口側に設けられ、筐体内に風を送り込む。吹出し口は、筐体の長手方向に沿ってライン状に設けられ、ファンから筐体内に送り込まれた風を外部に吹き出す。風向ガイド板は、吹出し口からの送風量を、吹出し口の一端から他端まで均一にするために、筐体内における、吹出し口に接して長手方向に延びる吹出し口近接領域と吹出し口から離れて長手方向に延びる吹出し口離隔領域とのうち、吹出し口離隔領域に固定される。
好ましくは、風向ガイド板は、ファンおよび吹出し口の双方を向く面を有している。
好ましくは、筐体は、矩形状断面を有しており、風向ガイド板は、吹出し口が設けられた第1の面に対向する第2の面に固定されている。
好ましくは、風向ガイド板は、第1の面に交差する一対の第3の面のうちの、少なくとも一方から離れて配置されている。
筐体は、長手方向中央位置を境界として、一方端側に位置する第1領域と、他方端側に位置する第2領域とを有し、風向ガイド板は、第1領域に設けられることが望ましい。
筐体には、長手方向に沿って、複数の風向ガイド板が設けられてもよい。この場合、複数の風向ガイド板は、大きさ、取付け角度、形状、および、隣り合う風向ガイド板との間隔、のうちの少なくともいずれかが異なっていることが望ましい。
複数の風向ガイド板は、ファンに近い側の第1の板と、ファンに遠い側の第2の板とを含む。ファン側から筐体を透視した場合の筐体の流路面積に対し、風を遮る遮蔽面積は、第2の板よりも第1の板の方が大きいことが望ましい。
本発明のファンユニットによれば、吹出し気流全体の風速を出来るだけ落とさずに、吹出し気流の風速のムラを少なくすることができる。また、筐体内に、風向ガイド板を簡単に設置することもできる。
本発明の実施の形態に係る建物外壁の開口部構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るファンユニットを側面側から見た図である。 本発明の実施の形態に係るファンユニットの上面を部分的に示す図である。 本発明の実施の形態に係るファンユニットの筐体内を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態において、風向ガイド板が設置される領域を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態において、風向ガイド板の遮蔽面積について説明するための図である。 ファンユニットの筐体内に風向ガイド板を設けない場合の吹出し風速のバラツキを模式的に示す図である。 実験に用いられた試験体(ファンユニット)を示す図である。 図8に示す試験体における、条件1での実験結果を示す図である。 図8に示す試験体における、条件2での実験結果を示す図である。 図8に示す試験体における、条件3での実験結果を示す図である。 図8に示す試験体における、条件4での実験結果を示す図である。 図8に示す試験体における、条件5での実験結果を示す図である。 図8に示す試験体における、条件6での実験結果を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
本実施の形態に係るファンユニットは、建物の室内側であって、外壁に設けられた窓(開口部)の下方に設けられる。はじめに、本実施の形態に係るファンユニットを含む、建物外壁の開口部構造について簡単に説明する。
<建物外壁の開口部構造について>
図1には、本実施の形態に係る建物外壁の開口部構造10が示されている。この開口部構造10は、出願人が、特願2013−150904号として出願済みの建物外壁の開口部構造を採用している。開口部構造10は、窓11と、窓遮蔽部材15と、吸気部16と、排気部19とを備えている。窓遮蔽部材15は、窓11の内側に配置されている。吸気部16は、窓11の下方に配置されている。排気部19は、窓11の上方に配置されている。
窓11は、建物外壁101の開口部102全体を遮蔽し、建物外壁101の開口部102の下部を遮蔽する第1の窓12と、開口部102の上部を遮蔽する第2の窓13とを有している。本実施の形態では、窓11は第1及び第2の窓12、13からなり、第1の窓12上に第2の窓13が設けられている。第1及び第2の窓12、13は、例えば、窓枠と、窓枠に取り付けられたガラスとを含む。ガラスは透明であり、日射を取り込むことができる。
第1の窓12は、閉じた窓であり、例えば、開閉することのできないFIX窓を用いてもよく、開閉可能な窓を用いてもよい。第2の窓13は、開閉可能な窓であり、例えば、排煙窓、外倒し窓などを用いることができる。また、窓11を引違い窓とし、第1の窓12と第2の窓13とをそれぞれ異なるレールに嵌め、第2の窓13を滑らせることで開閉可能にしてもよい。
窓遮蔽部材15は、窓11の内側(屋内面)に沿って配置され、窓11と、建物内部の室内とを遮蔽する。窓遮蔽部材15は、窓11との間に空気が流動する流路(以下、「空気層14」とも言う)を形成する。窓遮蔽部材15は、例えば、ブラインド、ロールスクリーン、カーテンなどであってよい。窓遮蔽部材15は、日射を遮蔽する材質であることが好ましく、日射反射率の高い材質であることがより好ましい。
窓遮蔽部材15は、上端縁15Aと、この上端縁15Aと反対側の下端縁15Bとを有し、上端縁15Aが上下方向に変位可能なように設けられている。つまり、窓遮蔽部材15は、上方から開口するように構成されている。このため、窓遮蔽部材15は上からの開口面積(開口度合)を任意に調整することができる。
ここで、上端縁15Aとは、窓遮蔽部材15において最も上の位置である。言い換えると、上端縁15Aとは、建物の室内側から窓遮蔽部材15を見たときに、窓遮蔽部材15の最も高い位置である。窓遮蔽部材15の上端縁15Aの最大高さは、第1の窓12の上端縁または第2の窓13の下端縁と略同じ高さであってもよい。一方、窓遮蔽部材15の下端縁15Bは、固定されていることが好ましく、例えば、第1の窓12の下端縁と略同じ高さである。
このように、窓遮蔽部材15の上端縁15Aを、第2の窓13に対向する空間が開口するように位置させても、空気層14を上昇する空気は窓11に沿って流動する。すなわち、窓遮蔽部材15と天井との間に開口を有していても、たとえば、排気部19における吸引口の大きさ、上端縁15Aと排気部19との距離等を調整することにより、窓遮蔽部材15の上端縁15Aと天井との間の開口からの空気層14の空気の漏れ、および、当該開口から空気層14への室内の空気の流入を抑制することができる。なお、窓遮蔽部材15の上端縁15Aは、天井高さまで上昇可能であってもよい。
窓遮蔽部材15は、下から上に向けて窓11に近づくように傾斜していていることが望ましい。つまり、窓遮蔽部材15と窓11との間に形成される空気の流路である空気層14は、下から上に向けて狭くなっていることが望ましい。これにより、窓遮蔽部材15に沿った指向性の高い気流を空気層14内に形成できるからである。そうすることで、窓遮蔽部材15と天井との間に開口を有していても、当該開口からの空気層14の空気の漏れ、および、当該開口から空気層14への室内の空気の流入をより確実に抑制することができる。その結果、排熱効率が高められる。
なお、窓遮蔽部材15の上端縁15Aを上下方向に変位可能にするために、例えば、窓遮蔽部材15の上端縁15Aを支持するための支持部材(図示せず)と、窓遮蔽部材15を巻き取るための巻取部材(図示せず)とが配置されている。支持部材は、例えば開口部102の両側部にレール状で設けられ、窓遮蔽部材15の上端縁15Aの幅方向両端部がこの支持部材の中を通って上下方向に可変し自由な位置で調節できる。このとき窓遮蔽部材15も両端はレール状の支持部材で支持されてもよく支持されなくてもよい。巻取部材は、例えば窓遮蔽部材15の下端縁15B下に設けられる。また、窓遮蔽部材15が下から上に向けて窓11に近づくように傾斜するためには、例えば、このレール状の支持部材を下から上に向けて窓11に近づくように傾斜するように配置する。
吸気部16は、第1の窓12の下方に配置され、室内の空気を吸引し、窓11と窓遮蔽部材15との間に形成される空間である空気層14に空気を流す。この吸気部16に、ファンユニット2が設けられる。
排気部19は、第2の窓13の上方に配置され、建物内部及び建物外部の少なくとも一方へ空気を排出する。排気部19が建物外部に空気を排出する場合には、排気部19は例えば天井部に設けられる。本実施の形態では、排気部19は第2の窓13の上に設けられ、かつその入口が空気層14の直上である。排気部19にも、ファン190が配置されていてもよい。なお、排気部19は、吸気部16から吸引されて窓11に沿って上昇した空気を建物内部及び建物外部の少なくとも一方へ排出する構成であれば、第2の窓13上の壁に設けられる配置に特に限定されない。
上記のような建物外壁の開口部構造10においては、気温や気候に応じて、第2の窓13の開閉と、窓遮蔽部材15の上端縁15Aの位置とが調整されることで、建物外壁101の開口部102の熱負荷を低減することができる。なお、第2の窓13の上方の外壁101には、建物内部の日射遮断機能及び採光機能を季節等に応じて持たせるために、庇103が配置されていてもよい。
上述のように、吸気部16には、ファンユニット2が設けられている。ファンユニット2が窓11の下方に設けられることで、空気層14内の空気の流動を促進することができる。これにより、煙突効果と相乗して空気層14の通気量が増加するため、排熱量を増やすことができる。以下に、本実施の形態に係るファンユニット2の構成について、詳細に説明する。
<ファンユニットについて>
図1および図2を参照して、まず、ファンユニット2の概要について説明する。図2には、カバー材17を取り外した状態で、室内側から見たファンユニット2の外観が示されている。
ファンユニット2は、室内側において窓11の下方に配置されている。ファンユニット2は、窓11の幅方向に延び、空気層14に空気を流動させるために、カーテン状の吹出し気流を生成する。ファンユニット2の室内側の側面21cおよび上面21aの一部は、カバー材17に覆われている。このように、ファンユニット2は、窓11の下方に位置する外壁101とカバー材17とで囲まれた空間104内に配置されている。この場合、上記した窓遮蔽部材15の下端縁15Bは、カバー材17に接する。
ファンユニット2は、筒状の筐体21と、ファン22と、吹出し口23とを備えている。筐体21は、一方方向に長く、長手方向一端側が開口され、他端側が閉塞されている。また、筐体21は、矩形状断面を有している。ファン22は、筐体21の開口側に設けられ、筐体21内に風を送り込む。筐体21は、チャンバーボックスとして機能する。
吹出し口23は、筐体21の長手方向に沿ってライン状に設けられ、ファン22から筐体21内に送り込まれた風を外部に吹き出す。吹出し口23は、筐体21の上面21aに設けられているため、吹出し口23からの空気は上昇気流として空気層14を流れる。図3に示されるように、吹出し口23は、スリット構造を有している。つまり、吹出し口23は、筐体21の上面21aから上方に立ち上がる矩形状の枠体231内に設けられた、複数の仕切り板232によって仕切られている。仕切り板232は、上下方向に延びているため、長手方向に直交する方向に空気が吹き出される。
本実施の形態では、吹出し口23は、上面21aのたとえば窓11寄りの位置に設けられている。吹出し口23の枠体231の周囲には、カバー材17との隙間を塞ぐために、気密パッキン(図示せず)が設けられていてもよい。なお、第1の窓12と第2の窓13との間の横架材110が室内側へ突出している場合には、横架材110によって気流が乱されることがないよう、吹出し口23は、窓遮蔽部材15寄りに設けられることが望ましい。
上述のように、ファンユニット2が、筐体21の一端側にのみファン22を備える場合、図7に示すように、吹出し口23からの送風量、すなわち風速は、他端側へ向けて大きくなる傾向がある。つまり、吹出し口23からの送風量は、長手方向にバラツキ(ムラ)が生じる。しかし、吹出し口23の一端から他端まで送風量は、均一であることが望ましい。そこで、本実施の形態では、図4に示されるように、筐体21の内部空間30に、少なくとも1枚の風向ガイド板4が設けられる。
風向ガイド板4は、筐体21の底面21bに固定される。つまり、吹出し口23が設けられた上面21aに対向する面に固定される。より具体的には、風向ガイド板4は、吹出し口23に接して長手方向に延びる領域(以下、「吹出し口近接領域」という)31に長手方向に風が通過できるように、吹出し口23から離れている。つまり、風向ガイド板4は、吹出し口23から離れて長手方向に延びる領域(以下、「吹出し口離隔領域」という)32に固定されている。図5には、これらの領域が概念的に示されている。
図5を参照して、ファンユニット2の筐体21の内部空間30は、吹出し口近接領域31と、吹出し口離隔領域32とを有している。吹出し口23の近傍にハッチングで示された領域が吹出し口近接領域31であり、それ以外の領域が吹出し口離隔領域32である。ただし、風向ガイド板4は、吹出し口23に対し直交する方向に離れて配置されていることが望ましい。なお、図5に示す領域31,32の形状や大きさは、単なる一例である。
風向ガイド板4は、その側方にも流路を確保するために、筐体21の一対の側面21c,21dのうちの、少なくとも一方から離れて配置されることが望ましい。本実施の形態では、風向ガイド板4は、吹出し口23から遠い方の側面21cから離れて配置されている。
風向ガイド板4は、たとえば、筐体21の内部空間30内において底面21b上に固定されるベース部41と、ベース部41に接続され、他端側へ向けて斜め上方に延びる遮蔽部42とを含む。つまり、遮蔽部42は、ファン22および吹出し口23の双方を向く面を有している。これにより、遮蔽部42のファン22側の面によって、ファン22からの風の他端側への流動を遮るとともに、吹出し口23への流動を案内することができる。これにより、風向ガイド板4を設けたとしても、ファン22からの吹出し気流の風速の低下率を抑えることができる。
風向ガイド板4のベース部41と遮蔽部42とは、たとえば一枚の板が折り曲げ加工されることによって形成されている。遮蔽部42は、たとえば、ベース部41の他端側の端部に接続されている。そのため、風向ガイド板4を筐体21内に設置する場合、ネジなどの固定具や接着剤などによって、ベース部41を底面21b上に固定するだけでよい。したがって、筐体21内に簡単に風向ガイド板4を設置することができる。
ここで、風向ガイド板4の個数、配置位置、大きさ、取付け角度、形状、および、複数個の場合の隣り合う風向ガイド板との間隔、といった複数種類の条件は、ファン22の風量および筐体21の内部空間30の大きさ等に応じて定められればよい。風向ガイド板4が複数個設けられる場合には、複数の風向ガイド板4は、互いに、上記した複数種類の条件のうちの少なくともいずれかが異なっていることが望ましい。
以下に、出願人が行った実験結果について説明する。実験は、風向ガイド板の取付け位置、枚数等の条件を複数パターン変えて行われた。図8(A),(B)に示すような試験体(ファンユニット)の筐体内に少なくとも1枚の風向ガイド板を設置して、吹出し口から吹き出される空気の風速を11箇所(A〜K)で測定した。各箇所の風速は、吹出し口の長手方向両側面に、吹出し口から高さ50mmの壁を設け、この50mmの高さで15秒測定した測定値の平均値として表されている。なお、図8(A)には、試験体の上面図が示され、図8(B)には、試験体をファン側から見た場合の平面図と、試験体を長手方向に沿って切断した場合の縦断面図とが示されている。
複数条件のうち6条件での実験結果が、図9〜図14にそれぞれ示されている。各図(A),(B)は、それぞれ、図8(A),(B)に対応した図面である。図9〜図14の(A)には、風向ガイド板を上から見た場合の形状が破線にて示されている。また、風向ガイド板の幅の大小が記号Wa〜Wcによって示されている。図9〜図14の(B)には、風向ガイド板を横から見た場合の形状が実線にて示されている。また、風向ガイド板の高さの大小が記号Ha〜Hjによって示され、取付け角度が数値にて示されている。各図(C)には、吹出し口の長手方向に沿った11箇所それぞれの風速と、全体の平均風速とが表形式で示されている。各図(D)には、11箇所それぞれの風速が折れ線グラフとして示されている。
風向ガイド板の幅Waは、幅Wbより小さく、幅Wcより大きい。風向ガイド板の高さHa〜Hjは、高さHaが最も低く、高さHjが最も高くなるよう、高さ順となっている。
条件1〜6の実験結果より、次のような知見を得た。
(1)1つの風向ガイド板に着目した場合、その手前で風速が上がり、その裏側で風速が低下する傾向がある。
(2)風向ガイド板の個数は、2以下であることが望ましく、1枚であってもよい。風向ガイド板の個数が3以上であると、吹出し気流全体の風速が落ちるからである。
(3)ファンに近い側に、風向ガイド板を設けることが望ましい。ファンに遠い側は、風向ガイド板を設けても、風速のムラの低減にはあまり機能しないからである。より望ましくは、筐体の内部空間を長手方向に4等分した場合、最もファンに近い領域に風向ガイド板を設ける。
(4)ファンに近い側に、流路を狭くする風向ガイド板を設けることが望ましい。吹出し気流全体の風速の低下率を抑えることができ、また、風速のムラが生じる領域が小さくなるからである。具体的には、ファン側から筐体を透視した場合の筐体の流路面積を100とした場合、ファンに最も近い風向ガイド板が風を遮る遮蔽面積は、たとえば50〜60の範囲であることが望ましい。
上記(1)〜(4)に鑑み、図4に示されるように、本実施の形態のファンユニット2は、たとえば2つの風向ガイド板4を有している。風向ガイド板4の取付け角度θは、たとえば75度である。なお、2つの風向ガイド板4を区別する必要がある場合には、ファン22に近い方を風向ガイド板4A、ファン22から遠い方を風向ガイド板4Bという。
概念上において、筐体21の長手方向中央位置300を境界として、一方端側に位置する領域を第1領域33、他方端側に位置する領域を第2領域34と区画する。この場合、風向ガイド板4A,4Bは、ともに、第1領域33に設けられている。つまり、風向ガイド板4は、筐体21の他方端側に位置する第2領域34には設けなくてよい。
概念上において、さらに、第1領域33のうち、その長手方向中央領域330を境界として一方端側に位置する領域をファン近接領域331、他方端側に位置する領域を中央寄り領域332と区画する。この場合、少なくともファン22に近い側の風向ガイド板4Aは、ファン近接領域331に設けられることが望ましい。本実施の形態では、ファン22に遠い側の風向ガイド板4Bも、ファン近接領域331に設けられている。
また、風向ガイド板4Aの遮蔽面積は、風向ガイド板4Bの遮蔽面積よりも大きい。遮蔽面積については、図6を参照して説明する。図6(A)に、ファン22側(一端側)から筐体21を透視した場合の筐体21の流路面積がハッチングにて示されている。図6(B),(C)には、それぞれ、風向ガイド板4A,4Bの遮蔽面積がハッチングにて示されている。図6(B),(C)に示されるように、風向ガイド板4Aは、高さおよび幅のいずれもが、風向ガイド板4Bよりも大きいため、遮蔽面積は、風向ガイド板4Aの方が大きい。なお、風向ガイド板4Aは、筐体21の流路面積を100とした場合、その遮蔽面積はたとえば55程度である。
なお、本実施の形態では、筐体21内に2つの風向ガイド板4を近接して設けたが、ファン22に近い側の風向ガイド板4Aのみが設けられてもよい。この場合でも、図14の条件6に示すように、吹出し気流の風速のムラが生じる領域は少ないからである。風向ガイド板4の個数を1枚とした場合、風向ガイド板4の設置の手間をより省力化することができるとともに、ファンユニット2の製造コストを抑えることもできる。
本実施の形態では、ファンユニット2は、図1に示したような建物外壁101の窓11の奥内面に沿って空気を流動させるために用いられた。しかしながら、ファンユニット2は、他の用途に用いられてもよい。つまり、ファンユニット2は、建物外壁101の窓11の下方以外の場所に設置されてもよい。その場合、ファンユニット2の吹出し口23は、筐体21の上面21a以外の面に設けられてもよい。また、筐体21の断面形状は、矩形状に限定されない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 ファンユニット、4,4A,4B 風向ガイド板、5 支持部材、10 開口部構造、11 窓、12 第1の窓、13 第2の窓、14 空気層、15 窓遮蔽部材、16 吸気部、17 カバー材、18 支柱部材、19 排気部、21 筐体、22,190 ファン、23 吹出し口、24,25 取付け部、30 内部空間、31 吹出し口近接領域、32 吹出し口離隔領域、33 第1領域、34 第2領域、41 ベース部、42 遮蔽部、51 筐体当接部、52,53 支柱当接部、61,62 連結部材、101 建物外壁、102 開口部、103 庇、232 仕切り板、250 貫通穴、331 ファン近接領域、332 中央寄り領域。

Claims (5)

  1. 建物の室内側において窓の下方に設けられるファンユニットであって、
    前記窓の幅方向に沿う方向に長く、長手方向一端側が開口され、他端側が閉塞された矩形状断面を有する筒状の筐体であり、室内側に位置する第1の側面と、前記窓側に位置して前記第1の側面に対向する第2の側面と、前記第1の側面よりも前記第2の側面に近い窓寄り部分および前記第2の側面よりも前記第1の側面に近い室内寄り部分を含む上面と、前記上面に対向する底面とを含む筐体と、
    前記筐体の開口側に設けられ、前記筐体内に風を送り込むファンと、
    前記筐体の前記上面のうちの前記窓寄り部分にのみ、前記筐体の長手方向に沿ってライン状に設けられ、前記ファンから前記筐体内に送り込まれた風を外部に吹き出すための吹出し口と、
    前記吹出し口からの送風量を、前記吹出し口の一端から他端まで均一にするために、前記筐体の底面に固定されて上方に延び、前記第2の側面に接するとともに前記筐体の前記上面および前記第1の側面から離れて配置された、前記ファンからの風を遮る少なくとも1つの風向ガイド板とを備え
    前記筐体内には、ライン状の前記吹出し口が設けられた前記上面の前記窓寄り部分と前記風向ガイド板との間に位置し、前記筐体の一端から他端まで延びる上方空間、および、室内側に位置する前記第1の側面と前記風向ガイド板との間に位置し、前記上方空間と連通して前記筐体の一端から他端まで延びる側方空間の双方に、前記ファンからの風を長手方向に沿って他端まで通過させるための流路が形成されている、ファンユニット。
  2. 前記風向ガイド板は、前記ファンおよび前記吹出し口の双方を向く面を有している、請求項1に記載のファンユニット。
  3. 前記筐体は、長手方向中央位置を境界として、前記一端側に位置する第1領域と、前記他端側に位置する第2領域とを有し、
    前記風向ガイド板は、前記第1領域に設けられる、請求項1または2に記載のファンユニット。
  4. 前記筐体には、長手方向に沿って、複数の風向ガイド板が設けられ、
    前記複数の風向ガイド板は、大きさ、取付け角度、形状、および、隣り合う風向ガイド板との間隔、のうちの少なくともいずれかが異なっている、請求項1〜3のいずれかに記載のファンユニット。
  5. 前記複数の風向ガイド板は、前記ファンに近い側の第1の板と、前記ファンに遠い側の第2の板とを含み、
    前記ファン側から前記筐体を透視した場合の前記筐体の流路面積に対し、風を遮る遮蔽面積は、前記第2の板よりも前記第1の板の方が大きい、請求項4に記載のファンユニット。
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