JP6396864B2 - 仮設中央島及び分割環状体 - Google Patents

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Description

本発明は、ラウンドアバウトを構成する技術に関する。
従来から、交通量が多い交差点のほとんどでは信号機により車両の交通整理が行われているが、信号機が用いられずに交通整理が行われる交差点として、中央島を囲む環状道路に複数の道路が接続された交差点であるラウンドアバウト(環状交差点)が一部利用されている。このラウンドアバウトは、信号機を使用しないため電力を節約することができるが、信号機が使用される交差点と比較して交通渋滞が生じやすいという傾向がある。こういった理由もあり、現状では、交通量が多い交差点のほとんどでは信号機が使用されている。
しかしながら、信号機が使用される交差点では、災害等により信号機が停電、つまり滅灯した場合、信号機による交通整理が行われなくなるため、円滑な交通が妨げられ、交通事故が発生する可能性がある。
本発明は、信号機が使用される交差点において信号機が滅灯した場合に交通整理が行われている状態を迅速に実現することを目的とする。
本発明の一側面は、中央島を囲む環状道路に複数の道路が接続された交差点であるラウンドアバウトを構成するための仮設中央島であって、環状体を備える。環状体は、環状道路の内周を形成するものであって、平面視が環状である。環状体は、当該環状体をその周方向において分割した複数の分割環状体を備える。複数の分割環状体は、周方向に並べられた状態において互いに隣接する2つの分割環状体同士が連結されることで環状体を形成する。
環状体は複数の分割環状体に分割可能であるため、分割不能な構成と比較して持ち運びが容易である。しかも、環状体は、複数の分割環状体を周方向に連結することで形成されるため、信号機の滅灯があった場合において、交差点に仮設中央島を迅速に形成することができる。したがって、交通整理が行われている状態を迅速に実現することができる。
上記構成において、仮設中央島は、支柱に標示板が固定された交通標識を更に備え、複数の分割環状体のそれぞれは、周方向における両端部に、交通標識の支柱が挿入される挿入部を備え、互いに隣接する2つの分割環状体は、それぞれが備える挿入部に共通の交通標識の支柱が挿入されることで連結されるともに交通標識を立設させてもよい。このような構成によれば、分割環状体を連結する機能と交通標識を立設させる機能との2つの機能を共通の挿入部によって実現することができる。
上記構成において、環状体を形成する複数の分割環状体のそれぞれは共通の形状を有してもよい。このような構成によれば、複数の分割環状体のそれぞれが共通の形状を有していない場合(例えば分割環状体ごとにその形状が異なる場合)と比較して、環状体の設計時、製造時及び設置時などにおいて作業の効率化を図ることができる。
上記構成において、環状体は、発泡樹脂製の本体の表面を樹脂コーティングして形成されてもよい。このような構成によれば、環状体を例えば発泡樹脂ではない通常の樹脂で構成した場合と比較して環状体を軽量化することができる。また、樹脂コーティングしない場合と比較して、環状体の耐久性を向上させることができる。
上記構成において、分割環状体は、底板と、底板に立設され、環状体の外周側の表面を形成する外板と、を備えてもよい。このような構成によれば、環状体を単に路面上に載置するような設置方法であっても、例えば底板の上に重りを載せることで、分割環状体を移動しにくくすることができる。
仮設中央島の斜視図である。 分割環状体の斜視図である。 図3(A)は、分割環状体の正面図である。図3(B)は、分割環状体の左側面図である。図3(C)は、分割環状体の右側面図である。図3(D)は、分割環状体の平面図である。 交通標識が収納された状態の分割環状体を表す斜視図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.構成]
図1に示す仮設中央島1は、中央島を囲む環状道路に複数の道路が接続された交差点であるラウンドアバウトを構成するためのものである。ラウンドアバウトの中央島とは、環状道路に囲まれたエリアであって環状道路の内周を形成するものである。具体的には、仮設中央島1は、信号機が使用される交差点において災害等により信号機が滅灯した場合に、信号機が滅灯した交差点に複数のパーツ(後述する分割環状体20及び交通標識3)を持ち運んで当該複数のパーツを組み立てることで仮設される、ラウンドアバウトの中央島として機能するものである。仮設中央島1は、路面に固定されずに単に路上に設置される。仮設中央島1は、1つの環状体2及び8つの交通標識3を備える。
環状体2は、仮設中央島1の本体部であって環状道路の内周を形成するものであり、平面視が略円環状である。具体的には、環状体2は、平面視における外側の輪郭が円状であり、内側の輪郭が多角形(8角形)状である。本実施形態では、環状体2の中心から外側の輪郭までの距離は3m程度であり、環状体2の中心から内側の輪郭までの最短の距離は2m程度であり、高さは0.9m程度である。なお、以下では、説明の便宜上、環状体2の平面視における外側の輪郭を「環状体2の外周」といい、内側の輪郭を「環状体2の内周」という。
環状体2は、当該環状体2をその周方向において分割した複数の分割環状体20を備える。分割環状体20の大きさ、換言すれば環状体2を分割する個数は特に限定されないが、本実施形態では、分割環状体20は、車両(例えばワンボックスカー)に積むことができる程度の大きさであり、8個の分割環状体20に分割される。本実施形態では、環状体2を形成する複数の分割環状体20のそれぞれは共通の形状を有している。なお、以下では、分割環状体20を基準とする方向等のうち、分割環状体20が環状体2を形成するように環状体2の周方向に並べられたときに環状体2の周方向となる方向を「環状周方向」といい、環状体2の外周側となる側を「環状外周側」といい、環状体2の内周側となる側を「環状内周側」といい、環状体2の高さ方向(つまり分割環状体20の高さ方向)を「環状高さ方向」という。
次に、分割環状体20を構成する素材等について説明する。分割環状体20(ひいては環状体2)は、発泡樹脂製の本体の表面を樹脂コーティングして形成される。本実施形態では、発泡樹脂は発泡ポリスチレンであり、樹脂コーティングはウレタン樹脂コーティングである。また、ウレタン樹脂コーティングの上に黄色の塗装がなされ、その上に後述する赤色のシール702が貼り付けられている。このように形成された分割環状体20の重量は1個当たり27〜30kg程度である。
複数の分割環状体20は、周方向に並べられた状態において互いに隣接する2つの分割環状体20同士が連結されることで環状体2を形成する。分割環状体20の連結の方法については後で詳述するが、分割環状体20の環状周方向の一方の端部は、他方の端部と咬合する形状になっている。そして、環状体2における隣接する任意の2つの分割環状体20のうちの一方の環状周方向の端部が、他方の分割環状体20の環状周方向の端部と咬合するように分割環状体20同士が連結される。
交通標識3は、金属製の棒状の支柱31の一端に金属製の長方形板状の標示板32が、支柱31の軸方向と標示板32の長手方向とが垂直になるように固定されて形成される。本実施形態では、交通標識3は、環状体2周辺における車両の進行方向を表す交通標識であり、具体的には、規制標識「一方通行(326−A)」である。また、8つの交通標識3は、環状体2上に等間隔で立設される。具体的には、後述するように、8つの交通標識3のそれぞれは、隣接する2つの分割環状体20の間(連結部)に立設される。また、交通標識3は、仮設中央島1が設置されている間は環状体2に立設されて使用されるが、非災害時等において仮設中央島1が交差点で使用されていないときなどは、後述するように分割環状体20に収納される。
次に、分割環状体20の形状等について詳細に説明する。分割環状体20は、図2〜図4に示すように、底板40と、底板40に立設され、環状体2の周方向における両端部に位置する左側板50及び右側板60と、底板40に立設し、環状体2の外周側の表面を形成する外板70と、を備える。
底板40の上面には、窪み401が形成されている。具体的には、底板40の上面は、環状内周側の縁部に、環状周方向に伸び、上方に隆起した隆起部402を有している。そして、底板40、左側板50、右側板60、外板70及び隆起部402に囲まれた領域として窪み401が形成される。本実施形態では、窪み401には、分割環状体20を移動しにくくするための重り等が載置(収納)される。
また、底板40には、上下方向に貫通した水抜き穴403が形成されている(図3参照)。環状体2は、屋外に設置されるため雨に打たれることがあり、窪み401に雨水が貯まる場合がある。水抜き穴403は、窪み401に貯まった雨水を外に流すためのものである。水抜き穴403は、環状周方向における中央であって隆起部402の近傍に形成されている。
左側板50は、分割環状体20を正面(環状外周側の面)から見たときに左側に位置する。左側板50は、第1円筒部501を備える。第1円筒部501は、その軸方向が環状高さ方向と一致しており、左側板50における環状高さ方向の中央に位置する。また、第1円筒部501の半円筒部分(円筒を当該円筒の軸を含む平面で切断して2分割したうちの1つ)は左側板50の外側に突出している。
左側板50における第1円筒部501の上方には、環状高さ方向に伸びた半円柱形状の第1の窪み502が形成され、第1円筒部501の下方には、環状高さ方向に伸びた半円柱形状の第2の窪み503が形成されている。第1の窪み502及び第2の窪み503は、同一形状の窪みである。後述するように、第1の窪み502及び第2の窪み503には、隣接する他の分割環状体20の右側板60に備えられた第2円筒部601及び第3円筒部602がそれぞれはめ込まれる。
右側板60は、分割環状体20を正面から見たときに右側に位置する。右側板60は、第2円筒部601及び第3円筒部602を備える。
第2円筒部601は、その軸方向が環状高さ方向と一致しており、左側板50の第1の窪み502と同じ高さに位置しており、軸方向の長さが同一である。また、第2円筒部601の半円筒部分は右側板60の外側に突出しており、突出した半円筒部分は左側板50の第1の窪み502にちょうど収まるような形状をしている。
第3円筒部602は、その軸方向が環状高さ方向と一致しており、左側板50の第2の窪み503と同じ高さに位置しており、軸方向の長さが同一である。また、第3円筒部602の半円筒部分は右側板60の外側に突出しており、突出した半円筒部分は左側板50の第2の窪み503にちょうど収まるような形状をしている。なお、第2円筒部601及び第3円筒部602は、左側板50の第1円筒部501と環状周方向の断面形状は同一であるが、その軸方向の長さは第1円筒部501よりも短くなっている。
第2円筒部601と第3円筒部602との間には、環状高さ方向に伸びた半円柱形状の第3の窪み603が形成されている。第3の窪み603は、左側板50の第1円筒部501と同じ高さに位置しており、軸方向の長さが同一である。後述するように、第3の窪み603には、隣接する他の分割環状体20の第1円筒部501がはめ込まれる。
また、本実施形態では、右側板60及び前述の左側板50の環状周方向から見たときの幅(環状内周側から環状外周側にかけての長さ)は、800mm程度であり、高さは900mm程度である。
外板70の環状内周側の面には、同じ高さに位置し、環状周方向に離間した2つのフック701が設けられている(図3(D)及び4参照)。フック701は、仮設中央島1が交差点で使用されていないときなどにおいて交通標識3が分割環状体20に収納される際に交通標識3を掛止するためのものである。また、外板70の環状外周側の面には、環状体2周辺における車両の進行方向を表す記号の形状をしたシール702が貼り付けられている(図2参照)。本実施形態では、シール702は、黄色で塗装された外板70の表面に貼り付けられた赤色の高輝度反射シートである。さらに、本実施形態では、外板70は、分割環状体20を正面から見たときに、左右方向の長さが2320mm程度であり、高さが900mm程度(左側板50及び右側板60と同じ高さ)である。
また、本実施形態では、分割環状体20は、1つの発泡ポリスチレンを削って前述の底板40、左側板50、右側板60及び外板70を備える形状に形成される。つまり、分割環状体20は、一体物である。
次に、周方向に並べられた状態において互いに隣接する2つの分割環状体20を連結する方法について説明する。以下では、説明の便宜上、図1において、互いに隣接する2つの分割環状体20のうち向かって左側の分割環状体20を分割環状体20Aといい、向かって右側の分割環状体20を分割環状体20Bという。
まず、分割環状体20A及び分割環状体20Bは次のように並べられる。すなわち、分割環状体20Aの右側板60の第2円筒部601(図1では「第2円筒部601A」という。)及び第3円筒部602のそれぞれが、分割環状体20Bの左側板50の第1の窪み502(図1では「第1の窪み502B」という。)及び第2の窪み503にはめ込まれるようにする。また、分割環状体20Bの左側板50の第1円筒部501が、分割環状体20Aの右側板60の第3の窪み603にはめ込まれるようにする。これにより、分割環状体20Aの第2円筒部601A及び第3円筒部602並びに分割環状体20Bの第1円筒部501の3つの円筒部が、軸心が一致するように上下に連続して配置される。そして、分割環状体20Aが備える第2円筒部601A及び第3円筒部602並びに分割環状体20Bが備える第1円筒部501に、共通の交通標識3の支柱31が挿入されることで、分割環状体20A及び分割環状体20Bが連結され、これにより交通標識3が立設される。その他の隣接する2の分割環状体20も同様の方法で連結され、環状体2が形成される。
[2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)本実施形態では、環状体2は、当該環状体2をその周方向において分割した複数の分割環状体20を備え、複数の分割環状体20は、周方向に並べられた状態において互いに隣接する2つの分割環状体20同士が連結されることで環状体2を形成する。
環状体2は複数の分割環状体20に分割可能であるため、分割不能な構成と比較して持ち運びが容易である。しかも、環状体2は、複数の分割環状体20を周方向に連結するだけで形成されるため、信号機の滅灯があった場合において、交差点に仮設中央島1を迅速に形成することができる。したがって、交通整理が行われている状態を迅速に実現することができる。
また、仮設中央島1は、簡易に設置可能であるため、社会実験的に使用することもできる。すなわち、ラウンドアバウトを導入しようとする候補地において、まず仮設中央島1を設置し、ラウンドアバウトが設置された場合の当該ラウンドアバウトによる交通整理の有効性等について効果測定をするため、仮設中央島1を使用することができる。
さらに、仮設中央島1は、設置した後に撤去せず、恒久的に使用することもできる。
(2b)本実施形態では、互いに隣接する2つの分割環状体20は、それぞれが備える円筒部(第2円筒部601A、第3円筒部602及び第1円筒部501)に共通の交通標識3の支柱31が挿入されることで連結されるともに交通標識3を立設させる。そのため、分割環状体20を連結する機能と交通標識3を立設させる機能との2つの機能を共通の円筒部によって実現することができる。
(2c)本実施形態では、環状体2を形成する複数の分割環状体20のそれぞれは共通の形状を有する。このような構成によれば、複数の分割環状体のそれぞれが共通の形状を有していない場合(例えば分割環状体ごとにその形状が異なる場合)と比較して、環状体2の設計時、製造時及び設置時などにおいて作業の効率化を図ることができる。具体的には、例えば、分割環状体ごとにその形状が異なる場合は、分割環状体が破損したときの予備の部品を分割環状体ごとに用意しなければならないことがある。その場合、例えば、環状体の設置時において分割環状体が破損したときに、他の分割環状体の予備の部品はあるが当該破損した分割環状体の予備の部品がない場合があり、仮設中央島の迅速な設置が妨げられることがある。それに対し、本実施形態では、分割環状体ごとにその形状が異なる場合(ひいては複数の分割環状体のそれぞれが共通の形状を有していない場合全般)と比較して、予備の部品の種類を減らすことができるため、仮設中央島1の設置時に分割環状体20が破損しても、迅速に仮設中央島1を設置することができる。
(2d)本実施形態では、環状体2は、発泡ポリスチレン製の本体の表面をウレタン樹脂コーティングして形成される。そのため、環状体2を例えば発泡樹脂ではない通常の樹脂で構成した場合と比較して環状体2を軽量化することができる。また、樹脂コーティングしない場合と比較して、環状体2の耐熱性、耐水性及び耐衝撃性等を向上させることができ、ひいては環状体2の耐久性を向上させることができる。
(2e)本実施形態では、分割環状体20は、底板40と外板70とを備える。そのため、底板40の上に重りが載せられることで、分割環状体20を移動しにくくすることができる。これにより、例えば、災害により交差点が冠水しても、分割環状体20が浮力により浮上し、移動してしまうことを抑制することができる。
(2f)本実施形態では、分割環状体20は、1つの部材(発泡ポリスチレン)を削ることで所定の形状(底板40、左側板50、右側板60及び外板70を備える形状)に形成されたものであり、一体物である。したがって、分割環状体20の各部位を構成する部品(底板40や左側板50等に対応する部品)等を別々に製造して組み合わせて分割環状体を形成する構成と比較して、分割環状体20の強度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第1円筒部501、第2円筒部601及び第3円筒部602が挿入部の一例に相当する。
[3.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(3a)上記実施形態では、環状体2は8個の分割環状体20に分割されたが、環状体2の分割数はこれに限られず、環状体2は、例えば、その他の偶数個(例えば6個)又は奇数個の分割環状体に分割されてもよい。
(3b)上記実施形態では、環状体2は、平面視が略円環状であったが、仮設中央島の平面視における形状はこれに限られず、例えば円環以外の環状であってもよい。また、仮設中央島1の平面視における外側の輪郭は円状であり、内側の輪郭は多角形状であったが、外側及び内側の輪郭はこれに限られない。外側の輪郭は、例えば、楕円状や多角形状であってもよい。また、内側の輪郭は、例えば、完全な円状や楕円状であってもよい。さらに、上記実施形態では、外側の輪郭の形状と内側の輪郭の形状とは、円状と多角形状とで異なっていたが、外側の輪郭の形状と内側の輪郭の形状との関係はこれに限られない。外側の輪郭の形状と内側の輪郭の形状とは、同一であってもよい。
(3c)上記実施形態では、分割環状体20は、底板40、左側板50、右側板60及び外板70を備えており、また、底板40には窪み401が形成されていたが、分割環状体の形状はこれに限られない。例えば、分割環状体の底板には窪みが形成されていなくてもよい。また、分割環状体は、例えば、底板及び外板のみを有する形状であってもよく、また、例えば、略直方体状であってもよい。
(3d)上記実施形態では、環状体2を形成する複数の分割環状体20のそれぞれは共通の形状を有していたが、複数の分割環状体のそれぞれの形状の関係はこれに限られず、分割環状体のそれぞれは共通の形状を有していなくてもよい。
(3e)上記実施形態では、分割環状体20本体を形成する発泡樹脂として発泡ポリスチレンを例示し、樹脂コーティングとしてウレタン樹脂コーティングを例示したが、分割環状体の素材及びコーティングはこれに限られず、例えば、発泡ポリスチレン以外の発泡樹脂が用いられ、ウレタン樹脂コーティング以外の樹脂コーティングがなされてもよい。また、例えば、分割環状体本体は、発泡樹脂以外の素材、例えば発泡樹脂ではない通常の樹脂や金属等で形成されてもよい。また、例えば、樹脂コーティング以外のコーティングがなされてもよい。さらに、例えば、分割環状体本体の表面がコーティングされなくてもよい。
(3f)上記実施形態では、分割環状体20の表面に黄色の塗装がなされていたが、分割環状体の塗装はこれに限られず、その他の色でもよい。また、塗装はされなくてもよい。さらに、樹脂コーティングがなされるときは、塗装を行わずに樹脂コーティングの色を黄色等にしてもよい。
また、上記実施形態では、シール702は、環状体2周辺における車両の進行方向を表す記号の形状をした赤色の高輝度反射シートであったが、シールの形状、色及び素材はこれに限られない。また、分割環状体20にシールが貼り付けられなくてもよい。
(3g)上記実施形態では、分割環状体20は、1つの部材を削ることで形成された一体物であったが、分割環状体の形成の方法はこれに限られない。分割環状体は、例えば、当該分割環状体の各部位を構成する部品(底板40や左側板50等に対応する部品)等を組み合わせることで形成されてもよい。
(3h)上記実施形態では、仮設中央島1は、路面に固定されずに単に路上に設置されたが、分割環状体の設置方法はこれに限られず、仮設中央島1は路面に固定されて路上に設置されてもよい。
(3i)上記実施形態では、底板40の上には重り等が載せられたが、重り等の載置の状況はこれに限られず、重り等が載せられなくてもよい。
(3j)上記実施形態では、交通標識3はフック701に掛止されて収納されたが、交通標識3の収納方法はこれに限られない。例えば、外板70の環状内周側の面に交通標識3の形状をした窪みを設け、当該窪みに交通標識3をはめ込むことで交通標識3が収納されてもよい。この場合において、当該窪み直下にフックを設けて、交通標識3を窪みにはめ込むとともにフックに掛止させることで交通標識3が収納されてもよい。
(3k)上記実施形態では、交通標識3は、第1円筒部501等に単に挿入されて環状体2に立設されたが、交通標識3の立設の方法はこれに限られない。例えば、交通標識3が第1円筒部501等の軸方向回りに回転しないように回り止めを設けて交通標識3が立設されてもよい。具体的には、例えば、第1円筒部501等に交通標識3が挿入された状態において同じ高さに位置するように、第1円筒部501等と交通標識3の支柱31との両方に、それらの軸方向に垂直に貫通孔を設ける。そして、第1円筒部501等に交通標識3が挿入された状態において、第1円筒部501等の貫通孔と交通標識3の貫通孔との両方に共通の棒状部材が貫通させることで上記回り止めを設けて交通標識3を立設させてもよい。
(3l)上記実施形態では、交通標識3は、第1円筒部501等にのみ挿入されて立設された。つまり、交通標識3は、隣接する2つの分割環状体20の連結部のみに立設されたが、交通標識3の立設位置や立設させるか否か等はこれに限られない。例えば、連結部以外の場所(例えば外板70の上面等)に交通標識が更に立設させてもよい。また、例えば、連結部以外の場所に交通標識が立設される場合において、連結部に交通標識3を立設させなくてもよい。また、例えば、どこにも交通標識を立設しなくてもよい。つまり、仮設中央島は交通標識3を備えなくてもよい。また、分割環状体の連結部に交通標識3が立設されない場合は、交通標識3の支柱31に代えて、他の棒状部材が第1円筒部501等に挿入されてもよい。
(3m)上記実施形態では、挿入部は円筒状であったが、挿入部はこれに限られない。挿入部は、例えば、単なる輪状であってもよく、また、例えば、C状であってもよい。
(3n)上記実施形態では、互いに隣接する2つの分割環状体20は、それぞれが備える第1円筒部501等に共通の交通標識3の支柱が挿入されることで連結されたが、連結の方法はこれに限られない。例えば、分割環状体の環状周方向の両端部の一方に先端が弧を描くように軸回転可能なフック等を設け、両端部の他方に当該フック等を掛け留められる仕組みを設け、隣接する2つの分割環状体のうちの一方のフック等を他方の分割環状体に掛け留めることで分割環状体を連結してもよい。また、例えば、分割環状体の環状周方向の両端部の一方に、咬合部を形成し、両端部の他方に、咬合部と咬合する被咬合部を形成し、隣接する2つの分割環状体のうちの一方の咬合部と他方の分割環状体の被咬合部とを咬合させることで分割環状体が連結されてもよい。つまり、上記実施形態のように隣接する分割環状体20を咬合させた後に交通標識3を第1円筒部401等に挿入して分割環状体20を連結させるのではなく、単に咬合のみによって連結させてもよい。
(3o)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1…仮設中央島、2…環状体、3…交通標識、20,20A,20B…分割環状体、31…支柱、32…標示板、40…底板、50…左側板、60…右側板、70…外板、401…窪み、402…隆起部、403…水抜き穴、501…第1円筒部、502,502B…第1の窪み、503…第2の窪み、601,601A…第2円筒部、602…第3円筒部、603…第3の窪み、701…フック、702…シール。

Claims (5)

  1. 中央島を囲む環状道路に複数の道路が接続された交差点であるラウンドアバウトを構成するための仮設中央島であって、
    前記環状道路の内周を形成する、平面視が環状の環状体と、
    支柱に標示板が固定された交通標識と、
    を備え、
    前記環状体は、当該環状体をその周方向において分割した複数の分割環状体を備え、
    前記複数の分割環状体は、前記周方向に並べられた状態において互いに隣接する2つの前記分割環状体同士が連結されることで前記環状体を形成
    前記複数の分割環状体のそれぞれは、前記周方向における両端部に、前記交通標識の支柱が挿入される挿入部を備え、
    前記互いに隣接する2つの分割環状体は、それぞれが備える前記挿入部に共通の前記交通標識の支柱が挿入されることで連結されるとともに前記交通標識を立設させる、仮設中央島。
  2. 請求項1に記載の仮設中央島であって、
    前記環状体を形成する前記複数の分割環状体のそれぞれは共通の形状を有する、仮設中央島。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の仮設中央島であって、
    前記環状体は、発泡樹脂製の本体の表面を樹脂コーティングして形成される、仮設中央島。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の仮設中央島であって、
    前記分割環状体は、底板と、前記底板に立設され、前記環状体の外周側の表面を形成する外板と、を備える、仮設中央島。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の分割環状体。
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