JP6395982B1 - 制御システム、制御方法および制御装置 - Google Patents

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Abstract

インバータ装置(20)が、制御対象機器の駆動条件を指示する制御指令を、ネットワーク回線により接続された制御装置(10)から受信する通信部(21)と、ネットワーク回線上で自機器に割り付けられた通信アドレスとは異なる情報であって、且つネットワーク回線上で自機器が識別されるための任意に設定可能な情報である識別情報を受付ける受付部(22)と、識別情報を記憶する識別情報記憶部(24)と、制御指令のうち識別情報が付加された第1の制御指令を制御装置(10)から受信すると、受信した第1の制御指令に基づいて制御対象機器の駆動を制御する制御部(23)と、を備える。

Description

本発明は、制御対象機器を制御するインバータ装置、制御システムおよび制御方法に関する。
制御装置が複数のインバータ装置を制御するシステムがある。このようなシステムでは、インバータ装置が、制御装置からの指令に従って制御対象機器を制御する。このインバータ装置は、インバータ装置毎に種々の動作を実行するので、制御装置は、インバータ装置毎に種々の指令を送信する。このため、制御装置は、複数のインバータ装置に指令などの情報を送信する場合、インバータ装置を識別したうえで、インバータ装置に対応する情報を送信する。
特許文献1に記載の管理システムでは、サーバが、インバータ装置の製造番号に基づいてインバータ装置へ送信するための情報を検索し、検索した情報をインバータ装置に接続された携帯電話に送信している。これにより、携帯電話が、インバータ装置にパラメータを設定している。
特開2010−94022号公報
しかしながら、上記従来の技術である特許文献1では、ユーザが変更することのできない製造番号を用いてインバータ装置を識別している。このため、インバータ装置を備えた制御システムの構築を行う際の各種設定に特許文献1に記載の技術を適用した場合、ユーザが識別番号を自由に設定することができず、制御システムの構築を行う際の各種設定の自由度が低くなる。このため、インバータ装置を備えた制御システムの構築を容易に行うことができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インバータ装置を備えた制御システムの構築を容易化させることができる制御システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御システムにおいて、制御対象機器の駆動を制御するインバータ装置と、ネットワーク回線によりインバータ装置に接続されるとともに、制御対象機器の駆動条件を指示する制御指令をインバータ装置に送信する制御装置と、を備える。また、本発明の制御システムは、インバータ装置が、制御指令を、制御装置から受信する第1の通信部と、ネットワーク回線上で自機器に割り付けられた通信アドレスとは異なる情報であって、かつネットワーク回線上で自機器が識別されるための任意に設定可能な情報である識別情報を受付ける受付部と、を備える。また、本発明の制御システムは、識別情報を記憶する識別情報記憶部と、制御指令のうち識別情報が付加された第1の制御指令を制御装置から受信すると、受信した第1の制御指令に基づいて制御対象機器の駆動を制御する第1の制御部と、を備える。また、本発明の制御システムは、制御装置が、識別情報と通信アドレスとの対応関係を示す第1の対応関係情報をインバータ装置毎に記憶する対応情報記憶部と、制御対象機器を制御するための制御プログラムに基づいて制御指令を生成し、かつ制御プログラムから識別情報を読み出し、かつ識別情報に対応する通信アドレスを第1の対応関係情報から抽出し、かつ第1の制御指令に識別情報を付加し、かつ第1の制御指令の宛先に通信アドレスを設定する第2の制御部と、を備える。また、本発明の制御システムは、識別情報が付加された第1の制御指令を通信アドレス宛てに送信する第2の通信部を備える。
本発明にかかるインバータ装置は、インバータ装置を備えた制御システムの構築を容易化させることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる制御システムの構成を示す図 実施の形態1にかかるインバータ装置の構成を示すブロック図 実施の形態1にかかる対応関係情報の構成を示す図 実施の形態1にかかる対応関係情報の作成処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる制御システムの制御処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる、インバータ装置に設定される識別情報およびIPアドレスを説明するための図 識別情報およびIPアドレスが設定されたインバータ装置の実施の形態1にかかる移設処理を説明するための図 実施の形態2にかかる制御システムの構成を示す図 実施の形態2にかかる対応関係情報の構成を示す図 実施の形態2にかかるインバータ装置のパラメータ設定処理手順を示すフローチャート 実施の形態1,2にかかるインバータ装置のハードウェア構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるインバータ装置、制御システムおよび制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる制御システムの構成を示す図である。制御システム101は、制御対象機器の一例である移動式昇降機60と、移動式昇降機60の駆動を制御する1または複数のインバータ装置と、インバータ装置の動作を制御する制御装置10とを備えている。制御システム101では、インバータ装置と制御装置10とがIP(Internet Protocol)ネットワークを用いたネットワーク回線50によって接続されている。ネットワーク回線50は、有線でも無線でもいずれでもよい。制御システム101が備えるインバータ装置は、電子機器の一例である。ここでは、制御システム101が走行用インバータ装置30Pと、昇降用インバータ装置30Qとを備えている場合について説明する。なお、以下の説明では、走行用インバータ装置30Pおよび昇降用インバータ装置30Qの少なくとも一方をインバータ装置という場合がある。
移動式昇降機60は、移動させる物体を載せて昇降する昇降テーブル63と、昇降テーブル63に接続されるとともにXY平面内を移動する移動テーブル64とを備えている。また、移動式昇降機60は、昇降テーブル63を昇降させるモータ61Qと、移動テーブル64を移動させるモータ61Pとを備えている。モータ61Pは、走行用インバータ装置30Pに接続されており、走行用インバータ装置30Pから送られてくる電圧に従って移動テーブル64を移動させる。また、モータ61Qは、昇降用インバータ装置30Qに接続されており、昇降用インバータ装置30Qから送られてくる電圧に従って昇降テーブル63を移動させる。
走行用インバータ装置30Pは、制御装置10から受信する制御指令に基づいて、モータ61Pに出力する電圧の周波数および大きさを制御する装置である。昇降用インバータ装置30Qは、制御装置10から受信する制御指令に基づいて、モータ61Qに出力する電圧の周波数および大きさを制御する装置である。走行用インバータ装置30Pは、直流電力を交流電力に変換する第1のインバータ回路を備えており、第1のインバータ回路を用いてモータ61Pに出力する電圧の周波数および大きさを調整する。昇降用インバータ装置30Qは、直流電力を交流電力に変換する第2のインバータ回路を備えており、第2のインバータ回路を用いてモータ61Qに出力する電圧の周波数および大きさを調整する。実施の形態1では、走行用インバータ装置30Pと昇降用インバータ装置30Qとが、同一の型名、同一のインバータ容量および同一の製品バージョンであり、同一の機能を達成可能である場合について説明する。
制御装置10は、走行用インバータ装置30Pおよび昇降用インバータ装置30Qを制御するコンピュータである。制御装置10の例は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)である。
制御装置10は、後述する対応関係情報71を記憶する対応情報記憶部11と、後述する制御プログラムを記憶するプログラム記憶部13と、インバータ装置との間で通信を実行する通信部14と、制御装置10の全体を制御する制御部12とを備えている。
第1の対応関係情報である対応関係情報71は、ネットワーク回線50に接続されたインバータ装置を識別するための識別情報と、インバータ装置のIPアドレスとの対応関係を示す情報である。
実施の形態1では、走行用インバータ装置30Pに「1234」の識別情報が割り付けられ、昇降用インバータ装置30Qに「5678」の識別情報が割り付けられる場合について説明する。識別情報は、ネットワーク回線50上でインバータ装置に割り付けられる通信アドレスとは異なる情報である。識別情報は、ネットワーク回線50上でインバータ装置を識別するための情報であり、識別情報の設定者が任意に設定可能なインバータ装置に固有の情報である。識別情報の例は、識別パラメータである。識別情報は、制御システム101の使用者である設定者によってインバータ装置に設定される。
制御プログラムは、インバータ装置への制御指令を生成するためのプログラムであり、移動式昇降機60を制御する際に実行される。制御プログラムは、識別情報を用いて作成されている。具体的には、制御プログラムでは、制御装置10による被制御機器であるインバータ装置が識別情報によって指定されている。したがって、ネットワーク回線50内でインバータ装置の追加または変更があってインバータ装置のIPアドレスが変更された場合であっても、制御装置10は、識別情報に基づいた制御を実行できる。
また、制御部12は、対応情報記憶部11、プログラム記憶部13および通信部14を制御する。制御部12は、インバータ装置への識別情報の取得要求を通信部14に送信させる。これにより、通信部14は、識別情報の取得要求を、ネットワーク回線50上にブロードキャストし、インバータ装置から識別情報を受信する。通信部14は、受信した識別情報を制御部12に送信する。
また、制御部12は、インバータ装置から取得した識別情報に基づいて対応関係情報71を作成し、作成した対応関係情報71を対応情報記憶部11に格納する。また、制御部12は、移動式昇降機60を制御する際には、制御プログラム内のプログラム指令を読み出す。そして、制御部12は、プログラム指令に基づいて、インバータ装置を制御するための制御指令を生成する。
また、制御部12は、移動式昇降機60を制御する際には、制御プログラム内で指定されている識別情報を読み出し、この識別情報に対応するIPアドレスを、対応関係情報71から抽出する。インバータ装置への制御指令の例は、移動式昇降機60を制御するための指令であり、出力周波数または出力電圧といった、移動式昇降機60の駆動のさせ方、すなわち駆動条件を指示する制御指令である。制御部12は、読み出した識別情報を、生成した制御指令に付加して通信部14に送信させる。
通信部14は、制御部12が抽出したIPアドレスを宛先に設定して、識別情報が付加された制御指令を送信する。通信部14は、走行用インバータ装置30Pおよび昇降用インバータ装置30Qに接続されている。したがって、通信部14が送信する制御指令は、走行用インバータ装置30Pまたは昇降用インバータ装置30Qが受信する。
なお、制御装置10は、インバータ装置から見た外部装置の例であり、制御装置10以外の装置が、制御装置10と同様の機能を有していてもよい。例えば、クラウドコンピューティングを用いることによって、制御装置10と同様の機能を有した外部装置が、インバータ装置を制御してもよい。また、制御装置10と同様の機能を有した装置を、インバータ装置の何れかに配置してもよい。
つぎに、実施の形態1にかかるインバータ装置の構成について説明する。図2は、実施の形態1にかかるインバータ装置の構成を示すブロック図である。図2に示すインバータ装置20は、走行用インバータ装置30Pまたは昇降用インバータ装置30Qである。
インバータ装置20は、制御装置10との間で通信を実行する通信部21と、設定者がインバータ装置20に入力する識別情報を受付ける受付部22と、自機器または自装置の識別情報を記憶する識別情報記憶部24とを備えている。また、インバータ装置20は、移動式昇降機60に電圧を出力する出力部25と、インバータ装置20の全体を制御する制御部23とを備えている。
受付部22は、設定者からの識別情報を受付けると、受付けた識別情報を制御部23に送信する。設定者によるインバータ装置20への識別情報の入力は、インバータ装置20の出荷前であってもよいし、インバータ装置20の出荷後であってもよい。インバータ装置20の出荷前に識別情報が入力される場合、インバータ装置20の製造者が識別情報を受付部22に入力する。また、インバータ装置20の出荷後に識別情報が入力される場合、インバータ装置20の使用者が識別情報を受付部22に入力する。
通信部21は、インバータ装置20への識別情報の取得要求を受信して制御部23に送信する。また、通信部21は、制御部23からの指示に従って、インバータ装置20の識別情報を制御装置10に送信する。また、通信部21は、制御装置10から制御指令を受信して制御部23に送信する。
制御部23は、通信部21、受付部22、識別情報記憶部24および出力部25を制御する。制御部23は、受付部22から識別情報を受信すると、受信した識別情報を識別情報記憶部24に格納する。また、制御部23は、識別情報の取得要求を受信すると、識別情報記憶部24から識別情報を読み出し、制御装置10を宛先として通信部21に識別情報を送信させる。また、制御部23は、制御装置10からの制御指令を受信すると、受信した制御指令に付加されている識別情報を読み出し、識別情報記憶部24内の識別情報と比較する。制御部23は、制御指令から読み出した識別情報が識別情報記憶部24内の識別情報に一致する場合、受信した制御指令に対応する電圧を生成する。
インバータ装置20が走行用インバータ装置30Pである場合、制御部23は、モータ61Pへ出力する電圧を生成するための制御指令を制御装置10から受信する。したがって、インバータ装置20が走行用インバータ装置30Pである場合、制御部23は、制御装置10からの制御指令に基づいて、モータ61Pに出力するための電圧を生成する。
インバータ装置20が昇降用インバータ装置30Qである場合、制御部23は、モータ61Qへ出力する電圧を生成するための制御指令を制御装置10から受信する。したがって、インバータ装置20が昇降用インバータ装置30Qである場合、制御部23は、制御装置10からの制御指令に基づいて、モータ61Qに出力するための電圧を生成する。
インバータ装置20が走行用インバータ装置30Pである場合、出力部25は、制御部23が生成した電圧をモータ61Pに出力する。インバータ装置20が昇降用インバータ装置30Qである場合、出力部25は、制御部23が生成した電圧をモータ61Qに出力する。
制御システム101では、インバータ装置20の通信部21が第1の通信部であり、制御装置10の通信部14が第2の通信部である。また、制御システム101では、インバータ装置20の制御部23が第1の制御部であり、制御装置10の制御部12が第2の制御部である。
ここで、制御装置10が記憶する対応関係情報71の構成について説明する。図3は、実施の形態1にかかる対応関係情報の構成を示す図である。対応関係情報71は、インバータ装置20を個別に識別するための識別情報と、インバータ装置20のIPアドレスとの対応関係がインバータ装置20毎に設定された情報である。
IPアドレスは、インバータ装置20が接続されたネットワーク回線50内でインバータ装置20に割り付けられる通信アドレスの例である。したがって、対応関係情報71は、識別情報と、IPアドレス以外の通信アドレスとの対応関係であってもよい。ネットワーク回線50内では、後述するDHCP(ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル:Dynamic Host Configuration Protocol)によって、インバータ装置20毎に異なるIPアドレスが割り付けられる。なお、IPアドレスは、DHCPを使用せず、手動で設定されてもよい。
つぎに、対応関係情報71の作成処理手順について説明する。図4は、実施の形態1にかかる対応関係情報の作成処理手順を示すフローチャートである。ここでは、制御システム101による対応関係情報71の作成処理手順について説明する。ステップS10において、制御装置10は、インバータ装置20の識別情報を用いて作成された制御プログラムをプログラム記憶部13内に格納する。インバータ装置20の識別情報の例は、走行用インバータ装置30Pの識別情報である「1234」または昇降用インバータ装置30Qの識別情報である「5678」である。なお、ステップS10の処理は、何れのタイミングで実行されてもよい。すなわち、実施の形態1では、識別情報を用いて制御プログラムが作成されるので、制御プログラムは、何れのタイミングで作成されてもよい。制御プログラムは、後述するステップS20からS50の処理の影響を受けないからである。
ステップS20において、インバータ装置20が、自装置の識別情報を格納する。具体的には、設定者がインバータ装置20に識別情報を入力すると、受付部22が識別情報を受付けて制御部23に送信する。そして、制御部23が、識別情報を識別情報記憶部24に格納する。走行用インバータ装置30Pへは、走行用インバータ装置30Pの識別情報である「1234」が入力されるので、走行用インバータ装置30Pの識別情報記憶部24は、「1234」を記憶する。また、昇降用インバータ装置30Qへは、昇降用インバータ装置30Qの識別情報である「5678」が入力されるので、昇降用インバータ装置30Qの識別情報記憶部24は、「5678」を記憶する。
この後、ステップS30において、制御装置10の制御部12は、インバータ装置20に識別情報を問い合わせる。具体的には、制御部12が、インバータ装置20への識別情報の取得要求を通信部14に送信させる。これにより、通信部14は、識別情報の取得要求を、ネットワーク回線50上にブロードキャストする。そして、インバータ装置20が識別情報の取得要求を受信する。
ステップS40において、ネットワーク回線50上のインバータ装置20は、制御装置10に識別情報を送信する。具体的には、インバータ装置20の制御部23が、識別情報記憶部24から識別情報を読み出す。そして、通信部21が、識別情報を制御装置10に送信する。走行用インバータ装置30Pは、走行用インバータ装置30Pの識別情報である「1234」を制御装置10に送信し、昇降用インバータ装置30Qは、昇降用インバータ装置30Qの識別情報である「5678」を制御装置10に送信する。
これにより、制御装置10は、インバータ装置20からの識別情報を受信する。そして、ステップS50において、制御装置10が、対応関係情報71を作成する。具体的には、制御装置10の制御部12が、インバータ装置20からの識別情報と、DHCPあるいは手動によって割り付けられたインバータ装置20のIPアドレスとに基づいて、対応関係情報71を作成する。DHCPは、インバータ装置20といったコンピュータがネットワーク回線50に接続する際に必要な情報を自動的に割り当てるプロトコルである。制御部12は、作成した対応関係情報71を対応情報記憶部11に格納する。
つぎに、制御システム101による制御処理手順について説明する。図5は、実施の形態1にかかる制御システムの制御処理手順を示すフローチャートである。移動式昇降機60を動作させる際には、ステップS110において、制御装置10がプログラム記憶部13から制御プログラムを読み出す。
そして、制御装置10の制御部12が、制御プログラムを実行する。このとき、制御部12は、制御プログラム内からプログラム指令と、このプログラム指令に対応付けされたインバータ装置20の識別情報とを読み出す。制御プログラムから読み出したプログラム指令が、走行用インバータ装置30Pへの指令である場合、制御部12は、プログラム指令に基づいて、走行用インバータ装置30Pへの制御指令を生成する。
制御部12が制御プログラムに従って、制御指令をインバータ装置20に送信する際には、制御部12は、対応情報記憶部11内の対応関係情報71を読み出す。そして、ステップS120において、制御部12は、読み出した識別情報に対応するIPアドレスを、対応関係情報71から抽出する。読み出した識別情報が走行用インバータ装置30Pの識別情報である場合、制御部12は、走行用インバータ装置30PのIPアドレスを対応関係情報71から抽出する。
そして、制御部12は、識別情報を付加した制御指令を生成する。この制御指令の宛先は、識別情報に対応するIPアドレスである。この後、ステップS130において、制御装置10は、識別情報が付加された制御指令を、インバータ装置20のIPアドレスに送信する。例えば、制御プログラムのプログラム指令が、走行用インバータ装置30Pへのプログラム指令である場合、制御装置10は、走行用インバータ装置30Pの識別情報を付加した制御指令を、走行用インバータ装置30PのIPアドレスに送信する。
これにより、インバータ装置20が、制御装置10からの制御指令を受信する。そして、ステップS140において、インバータ装置20の制御部23が、受信した制御指令に付加されている識別情報に基づいて、自装置宛ての指令であるか否かを判定する。具体的には、制御部23が、識別情報記憶部24内の識別情報と、受信した制御指令に付加されている識別情報とが一致するか否かを判定する。換言すると、制御部23が、自装置の識別情報と、制御装置10からの識別情報とが一致するか否かを判定する。
受信した制御指令が自装置宛てである場合、すなわちステップS150において、Yesの場合、ステップS160において、制御部23は、受信した制御指令に基づいて移動式昇降機60のモータ61P,61Qを駆動する。制御指令を受信したインバータ装置20が走行用インバータ装置30Pである場合、走行用インバータ装置30Pは、受信した制御指令を用いてモータ61Pを駆動させる。制御指令を受信したインバータ装置20が昇降用インバータ装置30Qである場合、昇降用インバータ装置30Qは、受信した制御指令を用いてモータ61Qを駆動させる。
受信した制御指令が自装置宛てではない場合、すなわちステップS150において、Noの場合、ステップS170において、制御部23は、受信した制御指令を破棄する。このように、制御部23は、受信した制御指令が、自装置の識別情報が付加された第1の制御指令であれば、第1の制御指令を用いてモータ61P,61Qを駆動する。また、制御部23は、受信した制御指令が、自装置の識別情報が付加されていない第2の制御指令であれば、受信した第2の制御指令を破棄する。
このように、制御システム101は、通信処理の際には、IPアドレスまたは局番といったネットワーク通信に必要な通信アドレスを用いて、個々のインバータ装置20を識別している。そして、制御システム101は、インバータ装置20を制御する際には、通信アドレスを用いることなく、識別情報によってインバータ装置20を識別する。換言すると、制御システム101は、通信処理の際には通信アドレスによってインバータ装置20を識別し、制御処理の際には識別情報によってインバータ装置20を識別する。
ここで、IPアドレスが設定されたインバータ装置の移設処理について説明する。図6は、実施の形態1にかかる、インバータ装置に設定される識別情報およびIPアドレスを説明するための図であり、図7は、識別情報およびIPアドレスが設定されたインバータ装置の実施の形態1にかかる移設処理を説明するための図である。
図6に示す制御システム102は、制御装置10が、イーサネット(登録商標)を用いたネットワーク回線51に接続された5台のインバータ装置20A〜20Eを制御するシステムである。図7に示す制御システム103は、図6に示したインバータ装置20A〜20Eをネットワーク回線51とは異なる他のネットワーク回線52に移設した場合のシステムである。なお、図6および図7では、移動式昇降機60といったインバータ装置20による制御対象の図示を省略している。インバータ装置20A〜20Eは、走行用インバータ装置30Pまたは昇降用インバータ装置30Qといったインバータ装置20の一例である。
図6に示すように、インバータ装置20A〜20Eは、ネットワーク回線51を介して接続されている。ここでは、インバータ装置20A〜20Eに、識別情報として、「1100」〜「1104」が設定されている場合について説明する。
制御装置10は、インバータ装置20A〜20Eをネットワーク回線51に接続するために、IPアドレス、サブネットマスクデータまたはゲートウェイアドレスといった通信アドレスを5台のインバータ装置20A〜20Eに設定しておく必要がある。
ここで、図6に示すように、制御装置10が、IPアドレスとして192.168.0.1〜192.168.0.5をインバータ装置20A〜20Eに割り付けた後、これらのインバータ装置20A〜20Eを含んだ制御システム102をネットワーク回線51とは異なる図7のネットワーク回線52に移設することを想定する。ネットワーク回線51,52の例は、イーサネットを用いたネットワークである。このような条件において、移設先のネットワーク回線52において、既に192.168.0.3を使用している機器35が存在する場合がある。この場合、制御装置10は、インバータ装置20A〜20Eのうち192.168.0.3が割り当てられているインバータ装置20CのIPアドレスを、移設先の機器35と重複しない192.168.0.6といった別のIPアドレスに変更する必要がある。
実施の形態1の制御装置10は、識別情報を用いて、インバータ装置20A〜20Eを識別したうえで、インバータ装置20A〜20Eへの制御を実行する。このため、IPアドレスの変更は、インバータ装置20A〜20Eへの制御に影響しない。すなわち、制御装置10は、インバータ装置20A〜20Eに対する制御を、識別情報に基づいて実行するので、制御対象として選択されるインバータ装置20のIPアドレスは、制御とは無関係となる。
したがって、ここでの制御装置10は、インバータ装置20Cに対しては、識別情報である「1102」に対して制御を行うことになる。このように、インバータ装置20CのIPアドレスが192.168.0.6に変更された場合であっても、制御装置10は、対応関係情報71を更新すればよく、インバータ装置20A〜20Eへの制御の設定である制御設定を変更する必要は無い。
また、制御装置10は、IPアドレスを自由に設定できるので、DHCP機能で自動的にIPアドレスを割り付けることが可能となる。また、インバータ装置20A〜20Eを移設する際にも、制御装置10は、自由にIPアドレスを設定することができる。
ここで、比較例の制御装置および比較例のインバータ装置について説明する。比較例の制御装置および比較例のインバータ装置は、識別情報を用いずに動作する。すなわち、比較例の制御装置は、IPアドレスのみで比較例のインバータ装置を制御する。
比較例の制御装置は、比較例のインバータ装置を移設する際に、移設先のネットワーク回線52において192.168.0.6といったIPアドレスが空いていれば、移動させる比較例のインバータ装置のIPアドレスを、元のIPアドレスである192.168.0.3から空いている192.168.0.6に変更することが考えられる。この場合、比較例の制御装置は、192.168.0.3向けに行っていた制御を192.168.0.6向けの制御に修正する必要が生じる。このような制御の修正が発生すると、制御プログラムを変更しなければならない場合がある。また、比較例の制御装置がDHCP機能を用いる場合、比較例の制御装置は、比較例のインバータ装置に割り付けられたIPアドレスに基づいて、制御設定を修正する必要が生じる。このように、比較例の制御装置および比較例のインバータ装置が用いられる場合、IPアドレスの変更を伴うシステムの変更があると、制御の変更に多くの手間がかかる。
一方、実施の形態1の制御装置10は、IPアドレスの変更を伴う制御システム101の変更があった場合、対応関係情報71を更新すればよいので、容易にインバータ装置20の制御設定を行うことができる。
このように、実施の形態1によれば、インバータ装置20が、識別情報に基づいて自装置宛ての制御指令であるか否かを判定するので、インバータ装置20は容易に制御装置10からの制御指令を取得することができる。
また、設定者が任意に設定可能な識別情報を用いてインバータ装置20の制御設定を実行しているので、インバータ装置20を備えた制御システム101の構築または再構築を行う際に容易に制御設定を実行することができる。また、設定者は、既に構築済みの制御システム101に対しても容易に識別情報を変更することが可能となる。このように、設定者が任意に設定可能な識別情報を用いてインバータ装置20の制御設定を実行しているので、インバータ装置20を備えた制御システム101の構築または再構築を行う際の制御設定の自由度が高くなる。
また、例えば、インバータ装置20に設定された任意に設定可能な識別情報を用いて制御プログラムが事前に作成されるので、インバータ装置20の故障またはメンテナンスのためにインバータ装置20が交換されても、交換前と同じ識別情報を交換後のインバータ装置20に設定することができる。このため、インバータ装置20が交換されても、制御プログラムを編集する必要がない。
また、対応関係情報71を用いてインバータ装置20の制御設定を行うので、IPアドレスの変更を伴う制御システム101の変更があった場合であっても、容易にインバータ装置20への制御設定を行うことができる。
また、識別情報を用いて制御プログラムを作成すればよいので、制御システム101内にインバータ装置20または制御装置10といった装置を配置する前から制御プログラムを作成することができる。また、IPアドレスの変更を伴う制御システム101の変更があった場合であっても、識別情報を用いて制御プログラムを作成してあるので、制御プログラムを変更する必要がない。
このように、実施の形態1では、識別情報を用いて制御システム101を構築すればよいので、制御システム101の新設または変更といった構築を容易に行うことが可能となる。
実施の形態2.
つぎに、図8から図10を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、図2で示すインバータ装置20が接続されているネットワークにデータベースを配置しておき、インバータ装置20が、識別情報に基づいて、パラメータといったデータをデータベースから取得する。
図8は、実施の形態2にかかる制御システムの構成を示す図である。図8の構成要素のうち図1に示す実施の形態1の構成要素と同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
制御システム104は、移動式昇降機60と、インバータ装置20と、インバータ装置20の動作を制御する制御装置10と、インバータ装置20が用いるパラメータを格納するデータベース80とを備えている。ここでのインバータ装置20は、走行用インバータ装置30Pおよび昇降用インバータ装置30Qである。
制御システム104が備える、移動式昇降機60、走行用インバータ装置30P、昇降用インバータ装置30Qおよび制御装置10は、実施の形態1の制御システム101が備える、移動式昇降機60、走行用インバータ装置30P、昇降用インバータ装置30Qおよび制御装置10と同様の機能を有している。また、制御システム104では、ネットワーク回線53によってインバータ装置20と、制御装置10と、データベース80とが接続されている。
記憶装置であるデータベース80は、パラメータ記憶部81を備えている。パラメータ記憶部81は、インバータ装置20が用いるパラメータを格納するメモリといった記憶装置である。パラメータ記憶部81は、識別情報とパラメータとを対応付けした後述の対応関係情報72を記憶している。パラメータは、インバータ装置20が移動式昇降機60を制御する際に用いる情報である。パラメータの例は、上限周波数、下限周波数、上限電圧値または下限電圧値といった、制御を実行する際の条件である。また、識別情報は、実施の形態1での識別情報と同様に、設定者が任意に設定可能な情報である。
ここで、対応関係情報72の構成について説明する。図9は、実施の形態2にかかる対応関係情報の構成を示す図である。第2の対応関係情報である対応関係情報72は、インバータ装置20を識別するための識別情報と、インバータ装置20に設定するパラメータとの対応関係がインバータ装置20毎に設定された情報である。
なお、図9の対応関係情報72では、パラメータを「Pr.」で示している。図9に示すように、対応関係情報72では、識別情報毎に異なるパラメータが設定可能となっている。対応関係情報72へは、識別情報毎に1つずつのパラメータが登録されてもよいし、複数のパラメータを有したパラメータセットが登録されてもよい。
制御システム104は、走行用インバータ装置30Pおよび昇降用インバータ装置30Qを備えている。この走行用インバータ装置30Pおよび昇降用インバータ装置30Qは、型名、インバータ容量およびバージョンが同一であり、同一の機能を達成可能であるものとする。走行用インバータ装置30Pは、走行用のパラメータを設定する必要があり、昇降用インバータ装置30Qは昇降用のパラメータを設定する必要がある。
識別情報を適用しない制御システムの管理者が、型名、インバータ容量またはバージョンに基づいてインバータ装置20を識別する場合、同一の型名、同一のインバータ容量または同一のバージョンを有したインバータ装置20を区別することはできない。このため、識別情報を適用しない制御システムの管理者は、型名、インバータ容量またはバージョンに基づいてインバータ装置20を識別する場合、インバータ装置20毎にパラメータを設定する必要がある。換言すると、型名、インバータ容量またはバージョンに基づいてインバータ装置20を識別する場合、同一の型名、同一のインバータ容量および同一のバージョンを有したインバータ装置20へは、同一のパラメータしか設定できない。
一方、実施の形態2の制御システム104では、インバータ装置20が、インバータ装置20を個別に識別可能な識別情報を用いてパラメータを設定するので、同一の型名、同一のインバータ容量または同一のバージョンを有したインバータ装置20であってもインバータ装置20毎のパラメータ設定が可能となる。なお、インバータ装置20は、識別情報に、製造番号を用いてもよい。
なお、対応関係情報72は、データベース80の管理者が作成してもよいし、インバータ装置20の使用者が作成してもよい。また、対応関係情報72の作成は、データベース80の出荷前であってもよいし、データベース80の出荷後であってもよい。また、対応関係情報72の作成は、インバータ装置20の出荷前であってもよいし、インバータ装置20の出荷後であってもよい。
つぎに、パラメータのインバータ装置20への設定処理手順について説明する。図10は、実施の形態2にかかるインバータ装置のパラメータ設定処理手順を示すフローチャートである。
インバータ装置20は、予め識別情報を記憶しておく。また、データベース80は、予め対応関係情報72を記憶しておく。この後、ステップS210において、インバータ装置20が、自装置の識別情報に対応するパラメータをデータベース80からダウンロードする。このとき、インバータ装置20は、対応関係情報72の中から自装置の識別情報と同じ識別情報に対応付けされたパラメータを指定して、データベース80からパラメータをダウンロードする。そして、ステップS220において、インバータ装置20は、ダウンロードしたパラメータを自装置に設定する。
なお、インバータ装置20は、インバータ装置20の使用者からの指示に従ってパラメータをデータベース80からダウンロードしてもよいし、データベース80から自動的にダウンロードしてもよい。インバータ装置20が自動的にパラメータをダウンロードする場合のダウンロードタイミングとしては、以下の(1)から(4)が考えられる。
(1)インバータ装置20の電源投入後
(2)データベース80内のパラメータが更新された時
(3)識別情報が変更された時
(4)参照すべきデータベース80が変更された時
(2)の場合、インバータ装置20は、データベース80に対してパラメータの更新状況を監視しておく。この場合、制御システム104は、データベース80内のパラメータが更新されれば、このパラメータを使用するインバータ装置20のパラメータを自動的にまとめて更新できる。また、(3)の場合、インバータ装置20の適用先を変更する際に、識別情報を変更するだけで、パラメータの自動設定が行われるので、インバータ装置20の適用先を容易に変更できる。例えば、走行用インバータ装置30Pを昇降用インバータ装置30Qに変更する際に、昇降用インバータ装置30Qに用いる識別情報を設定するだけで、昇降用インバータ装置30Qにパラメータを自動設定できる。
なお、識別情報は、インバータ装置20のメーカーが、ユーザの要求に応じて、出荷までに設定しておいてもよい。また、インバータ装置20の電源投入時に、インバータ装置20がパラメータを自動ダウンロードするように設定しておいてもよい。この場合、データベース80内にパラメータを格納しておけば、インバータ装置20の電源投入だけでインバータ装置20へのパラメータ設定を実行できる。
制御システム104においては、個々のインバータ装置20に直接設定されるのは識別情報のみである。また、識別情報に基づいてアクセスされるデータベース80は、全てのインバータ装置20に対して同一のアクセス許可設定をすればよい。また、データベース80に格納するパラメータは、識別情報毎にデータベース80側で設定すればよい。
また、データベース80は、イーサネットといったネットワークを用いたネットワーク回線53を経由してインバータ装置20にアクセスされるので、インバータ装置20と同一の工場内、インバータ装置20と同一の社内、工場の外部または社外の何れの位置に配置されてもよい。
例えば、データベース80は、インバータ装置20のメーカーが管理しているメーカーサーバに配置されてもよいし、ユーザが管理しているユーザサーバに配置されてもよい。インバータ装置20を出荷する際にメーカーサーバを参照する設定となっている場合には、メーカーサーバ上のパラメータに、参照先をユーザサーバに変更する参照パラメータを設定しておけばよい。これにより、インバータ装置20は、パラメータの参照先をユーザサーバに切り替えることができる。また、インバータ装置20を出荷する際に、最初からユーザサーバを参照するように参照パラメータを設定しておいてもよい。なお、インバータ装置20とデータベース80とは、中継装置を介して接続されてもよい。この場合、インバータ装置20はネットワーク回線53とは別のネットワーク回線に接続されてもよい。
このように、実施の形態2によれば、インバータ装置20が識別情報に基づいて、データベース80から自装置用のパラメータをダウンロードするので、インバータ装置20は容易にパラメータを設定することができる。
また、インバータ装置20は、初回の電源投入後、即座に識別情報を受付けるモードに入るようにしておけば、インバータ装置20は、起動後すぐに識別情報に基づいたパラメータをダウンロードすることが可能となる。これにより、インバータ装置20は、容易にパラメータを設定することができる。また、インバータ装置20に対しては識別情報を設定できればよいので、インバータ装置20側でのパラメータの設定に必要な操作を簡略化することができる。
また、インバータ装置20のメーカーが、個々のインバータ装置20を出荷する前に、ユーザからの要求に対応する識別情報をインバータ装置20に設定しておいてもよい。この場合、ユーザがインバータ装置20をネットワーク回線53に接続してインバータ装置20に電源を投入するだけで、インバータ装置20は、適切なパラメータをダウンロードすることができる。また、ネットワーク回線53がイーサネットでありDHCP機能が有効であれば、インバータ装置20側でのパラメータの設定が不要となる。
ここで、インバータ装置20および制御装置10のハードウェア構成について説明する。なお、インバータ装置20および制御装置10は、同様のハードウェア構成を有しているので、ここではインバータ装置20のハードウェア構成について説明する。
図11は、実施の形態1,2にかかるインバータ装置のハードウェア構成例を示す図である。インバータ装置20は、図11に示した制御回路300、すなわちプロセッサ301およびメモリ302により実現することができる。プロセッサ301の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ302の例は、RAM(Random Access Memory)、またはROM(Read Only Memory)である。
インバータ装置20は、プロセッサ301が、インバータ装置20の動作を実行するためのプログラムをメモリ302から読み出して実行することにより実現される。また、このプログラムは、インバータ装置20の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。メモリ302は、プロセッサ301が各種処理を実行する際の一時メモリにも使用される。
プロセッサ301が実行するプログラムは、プログラムが格納された記録媒体であるコンピュータプログラムプロダクトで実現されてもよい。この場合の記録媒体の例は、プログラムが格納された非一時的な(non-transitory)コンピュータ可読媒体である。
また、インバータ装置20を専用のハードウェアで実現してもよい。また、インバータ装置20の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 制御装置、11 対応情報記憶部、12 制御部、13 プログラム記憶部、14 通信部、20,20A〜20E インバータ装置、21 通信部、22 受付部、23 制御部、24 識別情報記憶部、25 出力部、30P 走行用インバータ装置、30Q 昇降用インバータ装置、35 機器、50〜53 ネットワーク回線、60 移動式昇降機、61P モータ、61Q モータ、71,72 対応関係情報、80 データベース、81 パラメータ記憶部、101〜104 制御システム。

Claims (9)

  1. 制御対象機器の駆動を制御するインバータ装置と、
    ネットワーク回線により前記インバータ装置に接続されるとともに、前記制御対象機器の駆動条件を指示する制御指令を前記インバータ装置に送信する制御装置と、
    を備え、
    前記インバータ装置は、
    前記制御指令を、前記制御装置から受信する第1の通信部と、
    前記ネットワーク回線上で自機器に割り付けられた通信アドレスとは異なる情報であって、かつ前記ネットワーク回線上で自機器が識別されるための任意に設定可能な情報である識別情報を受付ける受付部と、
    前記識別情報を記憶する識別情報記憶部と、
    前記制御指令のうち前記識別情報が付加された第1の制御指令を前記制御装置から受信すると、受信した前記第1の制御指令に基づいて前記制御対象機器の駆動を制御する第1の制御部と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記識別情報と前記通信アドレスとの対応関係を示す第1の対応関係情報を前記インバータ装置毎に記憶する対応情報記憶部と、
    前記制御対象機器を制御するための制御プログラムに基づいて前記制御指令を生成し、かつ前記制御プログラムから前記識別情報を読み出し、かつ前記識別情報に対応する前記通信アドレスを前記第1の対応関係情報から抽出し、かつ前記第1の制御指令に前記識別情報を付加し、かつ前記第1の制御指令の宛先に前記通信アドレスを設定する第2の制御部と、
    前記識別情報が付加された前記第1の制御指令を前記通信アドレス宛てに送信する第2の通信部と、
    を備える、
    制御システム。
  2. 前記第2の制御部は、
    前記インバータ装置から取得した前記識別情報に基づいて、前記第1の対応関係情報を作成する、
    請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記第2の制御部は、
    前記インバータ装置への前記識別情報の要求を前記第2の通信部から前記ネットワーク回線上にブロードキャストし、
    前記第1の制御部は、
    前記第1の通信部が前記制御装置から前記識別情報の要求を受信すると、自機器の前記識別情報を前記識別情報記憶部から読み出して前記第1の通信部から前記制御装置に送信させる、
    請求項1または2に記載の制御システム。
  4. 前記識別情報と、前記インバータ装置が前記制御対象機器の駆動を制御する際に用いるパラメータと、の対応関係を示す第2の対応関係情報を記憶する記憶装置をさらに備え、
    前記インバータ装置は、自機器の前記識別情報に基づいて、前記記憶装置から前記パラメータを取得する、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の制御システム。
  5. 前記制御装置は、ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコルを用いて前記通信アドレスを前記インバータ装置に設定する、
    請求項1から4のいずれか1つに記載の制御システム。
  6. 前記第1の制御部は、前記第1の通信部が前記識別情報の要求を前記制御装置から受信すると、前記識別情報を前記識別情報記憶部から読み出して前記第1の通信部から前記制御装置に送信させる、
    請求項1から5のいずれか1つに記載の制御システム。
  7. 前記第1の制御部は、前記制御指令のうち自機器の前記識別情報が付加されていない第2の制御指令を前記制御装置から受信すると、受信した前記第2の制御指令を破棄する、
    請求項1から6のいずれか1つに記載の制御システム。
  8. ネットワーク回線によりインバータ装置に接続された制御装置が、制御対象機器の駆動条件を指示する制御指令を前記インバータ装置に送信する第1のステップと、
    前記インバータ装置が、前記制御対象機器の駆動を制御する第2のステップと、
    を含み、
    前記第のステップは、
    前記インバータ装置が、
    前記制御指令を、前記制御装置から受信する第1の通信ステップと、
    前記ネットワーク回線上で自機器に割り付けられた通信アドレスとは異なる情報であって、かつ前記ネットワーク回線上で自機器が識別されるための任意に設定可能な情報である識別情報を受付ける受付ステップと、
    前記識別情報を記憶する識別情報記憶ステップと、
    前記制御指令のうち前記識別情報が付加された第1の制御指令を前記制御装置から受信すると、受信した前記第1の制御指令に基づいて前記制御対象機器の駆動を制御する第1の制御ステップと、
    を含み、
    前記第のステップは、
    前記制御装置が、
    前記識別情報と前記通信アドレスとの対応関係を示す第1の対応関係情報を前記インバータ装置毎に記憶する対応情報記憶ステップと、
    前記制御対象機器を制御するための制御プログラムに基づいて前記制御指令を生成し、かつ前記制御プログラムから前記識別情報を読み出し、かつ前記識別情報に対応する前記通信アドレスを前記第1の対応関係情報から抽出し、かつ前記第1の制御指令に前記識別情報を付加し、かつ前記第1の制御指令の宛先に前記通信アドレスを設定する第2の制御ステップと、
    前記識別情報が付加された前記第1の制御指令を前記通信アドレス宛てに送信する第2の通信ステップと、
    を含む、
    制御方法。
  9. 制御対象機器の駆動を制御するインバータ装置にネットワーク回線によって接続されるとともに、前記制御対象機器の駆動条件を指示する制御指令を前記インバータ装置に送信する制御装置であって、
    前記ネットワーク回線上で前記インバータ装置に割り付けられた通信アドレスとは異なる情報であって、かつ前記ネットワーク回線上で前記インバータ装置を識別するための任意に設定可能な情報である識別情報と、前記通信アドレスと、の対応関係を示す対応関係情報を前記インバータ装置毎に記憶する対応情報記憶部と、
    前記制御対象機器を制御するための制御プログラムに基づいて前記制御指令を生成し、かつ前記制御プログラムから前記識別情報を読み出し、かつ前記識別情報に対応する前記通信アドレスを前記対応関係情報から抽出し、かつ前記制御指令に前記識別情報を付加し、かつ前記制御指令の宛先に前記通信アドレスを設定する制御部と、
    前記識別情報が付加された前記制御指令を前記通信アドレス宛てに送信する通信部と、
    を備える、
    制御装置。
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