JP6395032B2 - 案内標識及び案内標識セット - Google Patents

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Description

本発明は、案内標識及び案内標識セットに関し、特に、反射シートを備えた背景板と当該背景板の開口に嵌め込まれた発光片を有する案内標識及びかかる背景板又は発光片を複数備えた案内標識セットに関する。
蓄光材や蛍光材を備え、夜間における避難誘導などの目的に用いられる案内標識に関しては、近年発生した大震災に伴う大規模な停電などの経験から、様々な場所に数多く設置したいというニーズが高まっている。また、設置目的や設置場所の環境などに応じて、案内内容を示す文字やピクトグラムのデザインが異なるものや、同じデザインであっても発光色などが異なるものといったようにそのニーズも多様にわたっている。このため、大量かつ多様なニーズに応え得る案内標識の提供が急務となっている。
従来、案内標識としては、例えば、基板上に反射材料や蓄光材料を順次塗布するという方法で製造されるものが最も一般的である(例えば、特許文献1参照)。このほか、凹部を設けた基板に反射材料や蓄光材料を含む溶液を流し込んで固化させるという方法で製造されるものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−328634号公報 特開2013−228509号公報
このような製造方法を用いているため、従来の案内標識は、受注があった後にはじめて反射材料や蓄光材料の塗布や流込みを含む製造に着手するのが一般的である。また、塗布や流込みの後の乾燥・固化といったある程度の時間を要する工程も含まれていることから、受注から製品の完成までに相当程度の長時間を要するものとなっている。もちろん受注前に需要を見越して製造を行うことも考えられるが、完成品として製造を行うものである以上、その完成品に対する需要(受注)がなければ当該製造は無駄に終わってしまうというリスクが存在する。
ところで、案内標識に備えられる蓄光材等の構成部品は、案内標識の案内サインの内容に応じて最終的に何パターンかの統一された形状に成形されたものである場合もある。このような点も踏まえれば、蓄光材等の構成部品を予め製造して準備しておき、案内標識の製造の最終工程でこれを単に基板に組み込むだけでよいようにすることができれば、受注後の作業をこの組込み作業だけに特化することができ、しかもこの組込み作業は比較的短時間で可能な作業であることから、受注から完成までの時間を大幅に短縮することが可能となる。その際、構成部品の製造は受注前に行うこととなるが、当該構成部品を汎用部品として製造することで在庫リスクを大幅に減らすことが可能となり、全体的な製造コストを抑えることにも資する。しかし、これまでこのような点に着目して案内標識の構成部品を汎用部品として受注前に製造しておくということは行われてこなかった。
さらに、蓄光材等の構成部品の中には、形状が全く同一で発光色だけが異なるというものも存在する。こうした点も踏まえつつ、かかる同一形状・色違いの構成部品を複数汎用部品として予め製造して準備しておき、製造の最終工程で任意の発光色のものを選択して基板に組み込むことができるようにすれば、受注から完成までの時間を大幅に短縮するという上述のメリットに加え、基板は相対的に少ない準備数で足りるので、全体的な製造コストをさらに抑えることも可能となる。しかし、このようなこともこれまで行われてこなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みたものであり、その解決すべき課題は、案内標識の構成部品を予め製造して準備しておき、案内標識の製造受注後の作業が構成部品の基板への組込みだけで済むようにすることで、受注後の製造に要する時間を大幅に短縮するとともに製造コストを相対的に低く抑えることを可能にすることにある。また、蓄光材等の構成部品のうち形状が同一で色違いの構成部品を複数用意しておくことで、やはり受注から完成までの時間を大幅に短縮できるとともに、全体的な製造コストをさらに低く抑えることを可能にすることにある。
上記課題を解決するため、本発明のうち、第一の発明は、周縁に周壁を備えることで、中央に凹部を形成した基板と、案内マークを表す模様を形成するようにくり抜かれた一又は複数の開口を有し、前記開口以外の部分に反射シートを備え、前記凹部に嵌め込まれ貼付されてなる背景板と、シリコーン系の蓄光材及び/又は蛍光材を備え、前記開口の一に嵌め込まれ貼付されてなる一又は複数の発光片とを有する案内標識を提供する。
また、第二の発明は、第一の発明を基礎として、前記基板の凹部底面の少なくとも前記背景板の開口が位置する部分には光反射層が形成される案内標識を提供する。
また、第三の発明は、第二の発明を基礎として、前記発光片は、前記開口にシリコーン系素材からなる両面テープで貼付されてなる案内標識を提供する。
また、第四の発明は、第一から第三のいずれか一の発明を基礎として、前記発光片の少なくとも一が背景板の上面より上に盛り上がっている案内標識を提供する。
また、第五の発明は、第一から第四のいずれか一の発明を基礎として、前記基板は、金属板を押圧加工して形成したものであり、前記背景板は、金属板上に反射シートを貼り付けたものであるの案内標識を提供する。
また、第六の発明は、周縁に周壁を備えることで、中央に凹部を形成した基板と、案内マークを表す模様を形成するようにくり抜かれた一又は複数の開口を有し、前記開口以外の部分に反射シートを備え、前記凹部に嵌め込み貼付可能な背景板であって、前記反射材の色が異なる複数の背景板と、シリコーン系の蓄光材及び/又は蛍光材を備え、前記開口の一に嵌め込み貼付可能な一又は複数の発光片とを有する案内標識セットを提供する。
また、第七の発明は、周縁に周壁を備えることで、中央に凹部を形成した基板と、案内マークを表す模様を形成するようにくり抜かれた一又は複数の開口を有し、前記開口以外の部分に反射シートを備え、前記凹部に嵌め込み貼付可能な背景板と、シリコーン系の蓄光材及び/又は蛍光材を備え、前記開口の一に嵌め込み貼付可能な一又は複数の発光片であって、同一の開口に対して嵌め込み貼付可能な発光片として発光色が異なる複数の発光片を備えた発光片とを有する案内標識セットを提供する。
本発明によれば、案内標識の構成部品を予め製造して準備しておき、案内標識の製造受注後の作業が構成部品の基板への組込みだけで済むようにすることで、受注後の製造に要する時間を大幅に短縮するとともに製造コストを相対的に低く抑えることが可能となる。また、蓄光材等の構成部品のうち形状が同一で色違いの構成部品を複数用意しておくことで、やはり受注から完成までの時間を大幅に短縮できるとともに、全体的な製造コストをさらに低く抑えることが可能となる。
実施例1の案内標識の構成の概要を示す図 図1(a)のX−X線端面図 実施例1の案内標識の基板の形状の一例を示す図 背景板が基板の凹部に嵌め込まれ貼付された状態を示す端面図 背景板の一部を切り欠いた形で案内マークを表す模様を形成した開口を有する背景板を備えた案内標識の一例を示す図 基板の凹部底面のうち背景板の開口が位置する部分に光反射層が形成された状態を示す端面図 発光片が背景板の上面よりも盛り上がっている案内標識の一例を示す端面図 実施例5の案内標識セットの構成の一例を示す図 実施例5の案内標識セットの構成の一例を示す図
0100 案内標識
0110 基板
0111 周壁
0112 凹部
0120 背景板
0130 発光片
以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は以下のとおりである。実施例1は主に請求項1、請求項5などに関し、実施例2は主に請求項2などに関し、実施例3は主に請求項3などに関し、実施例4は主に請求項4などに関し、実施例5は主に請求項6、請求項7などに関する。なお、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<概要>
本実施例の案内標識は、基板と、背景板と、発光片とを有し、基板の中央に形成された凹部に背景板を嵌め込み貼付するとともに、背景板に設けられた開口に発光片を嵌め込み貼付して形成される点に特徴があるものである。つまり、予め製造されて準備されていた背景板と発光片を基板に組み込むだけで完成させることができるように構成された案内標識である。
<構成>
(全般)
図1に本実施例の案内標識の構成の概要を示す。このうち図1(a)は各構成部分を組み合わせて案内標識として形成した状態の斜視図であり、図1(b)は図1(a)の分解斜視図である。本図に示すように、本実施例の案内標識0100は、基板0110と、背景板0120と、発光片0130とを有する。図1(a)では明確に現れていないが、背景板は基板に設けられた凹部に嵌め込まれて貼付され、さらに発光片は背景板の開口に嵌め込まれて貼付されている。図2は、かかる状態を示すための図であり図1(a)のX−X線端面図である。本図に示すように、案内標識0200は、盆状の基板0210の凹部に背景板0220が嵌め込まれて貼付され、さらに背景板の開口に発光片0230が嵌め込まれて貼付されることで形成される。
(基板)
図1(b)に戻り、一番下に示した基板0110は、案内標識のベースとなる部材であり、本図に示すように、周縁に周壁0111を備えることで、中央に凹部0112を形成した盆状の部材である。その素材としては、好適にはアルミニウム、ステンレスなどの金属が用いられるが、そのほか樹脂、セラミックなどを素材とするものであってもよい。
図3は、本実施例の案内標識の基板の形状の一例を示す図であって、図1(b)に示した基板のX−X線端面図である。本図に示す基板0310は、周壁0311(凹部を形成するように立設された内壁から基板端部までの部分を指す)と中央の凹部0312を一体成型により形成したものであり、例えば厚さ約0.8mmの金属平板をプレス機等で押圧加工することによってこのような形状の基板を得ることができる。このように基板を一枚の薄い金属平板から押圧加工によって形成したものとすることのメリットは次のとおりである。即ち、案内標識は路面や壁面に設置されることが多いことから、これらの面から突出して人や車の通行等の妨げになることかないようにできるだけ厚みの薄いものであることが望ましい。その一方で、基板は、人や車に踏まれるなどしても変形したり壊れたりしにくいように、ある程度の強度を有していることも必要である。そこで、薄い金属平板を押圧加工して周縁に周壁を備え中央に凹部を有する形状に形成した基板を用いれば、両方の要請を満たすことが可能となる。さらに言えば、基板の凹部に背景板が配置されることで、基板をより変形したり壊れたりしにくいようにすることが可能となる。
また、図3の例にも示すように、周壁は、端部方向に下る傾斜面0311aを有していることが望ましい。これにより、従来多くみられたような基板側面が壁面や路面から切り立った状態で露出した状態を避けることができるため、人や物が基板にぶつかってこれにつまずいて怪我をしたり、あるいは基板が路面や壁面からはがれたりするおそれをなくすことができる。
(背景板:全般)
再び図1(b)に戻り、中央に示されている背景板0120は、案内マークを表す模様を形成するようにくり抜かれた一又は複数の開口0121(本図の例では四個の開口が現れている)を有し、前記開口以外の部分に反射シート0122を備える。即ち、背景板は開口がくり抜かれた形状の金属製などの板である背景板本体0123の上面に、同じ位置に開口を有する反射シートを貼付などによって配置することにより形成されるものである。
背景板は、図1(b)ではその下に示されている基板0110の凹部0112に嵌め込まれ貼付されてなる。図4に、背景板0420が基板0410の凹部0412に嵌め込まれ貼付された状態を端面図で示した。このように基板の凹部に背景板が配置されることで、基板がより変形したり壊れたりしにくくなるので、背景板は基板、ひいては案内標識の強度を増すという役割も有している。
背景板本体の素材としては、基板と同様例えばアルミニウム、ステンレスなどの金属や樹脂、セラミックなどが用いられるが、特に上述のように案内標識の強度を増すという背景板の役割に照らせば金属が好適である。なお、背景板が基板凹部の中ではがれたり歪んだりしないように背景板本体と基板の熱膨張率が同一であることが望ましく、このため、両者は同じ素材であることが望ましい。
また、基板の周縁に周壁が形成されるとともに、基板凹部の形状・寸法と背景板の形状・寸法が対応するように予め設計されているため、背景板の基板への嵌め込みは前記の周壁を位置決め部材として利用しつつ誰でも簡単に行うことができるようになっている。背景板を基板の凹部に嵌め込んで貼付する際には、接着剤や接着テープを用いて貼付すればよく、背景板、基板がともに金属製である場合には例えば金属接合可能な両面接着テープを用いられる。かかる両面接着テープとして例えば住友スリーエム社製のVHB(登録商標)アクリルフォーム構造用接合テープ(製品番号Y−4914−015)が挙げられる。
(背景板:開口)
背景板の開口は、案内標識が表す案内マークの模様に合わせてくり抜かれている。前出の図1(b)の例では、背景板に設けられた四個の開口0121によって津波避難場所を示す案内マーク(津波、高台、人(避難者)の頭部及び人の頭部以外の部分を示す四つの部分からなる)を表す模様が形成されている。
なお、開口は背景板にくり抜かれて形成されるところ、ここでいう「開口」とは、図1に示した例のようにその外縁部分が背景板の中に完全に包含されているものが一般的に想定されている。ただし、背景板の一部を切り欠いた形、換言すれば発光片を嵌め込んだときに発光片の一部が基板の周壁と接した状態で案内マークを表す模様を形成するようになっているものも本発明における背景板に含まれる。図5は、参考までに、背景板の一部を切り欠いた形で案内マークを表す模様を形成した開口を有する背景板を備えた案内標識の一例を示したものであり、開口に発光片が嵌め込まれた状態で示したものである。本図の例では、発光片0530の一部と基板0510の周壁0511がおおむね破線で示した部分0501で接しており、当該部分における背景板の開口が切り欠かれた状態で形成されていることを示している。
(背景板:反射シート)
背景板の反射シートは、光を反射するように構成されたシート状ないしフィルム状の部材である。図1(b)に示したように、反射シート0122は、背景板本体0123の開口を除く上面に配置される。即ち、反射シートの開口は背景板本体の開口と一致した位置に設けられる。反射シートを配置するには、例えば背景板本体に接着剤で貼付すればよい。この場合反射シート自体に接着剤が塗布済みのものを用いてもよい。例えば、背景板本体がアルミニウム、ステンレス等の金属製である場合において金属への接着が可能な反射シートの一例として、住友スリーエム社製のHIP高輝度反射シート(2930シリーズ、3930シリーズ)が挙げられる。当該反射シートはキューブコーナー型反射素子を備え高輝度性・広角性に優れたものであり、また、感熱型接着剤もしくは感圧型接着剤を塗布済みのものである。
(発光片)
発光片は、シリコーン系の蓄光材及び/又は蛍光材を備え、背景板の開口の一に嵌め込まれ貼付されてなる一又は複数の部材である。図1に示した例では、背景板の開口が四個設けられていることに対応して、発光片0130は四個備えられている。
シリコーン系の蓄光材・蛍光材は、シリコーン系素材をポリマーとしてこれに蓄光顔料又は蛍光顔料を混合したものである。シリコーン系の素材としては例えばシリコーンゴムが好適であり、より具体的には、メチルビニルシリコーンゴム、メチルフェニルビニルシリコーンゴムなどが用いられる。発光片にシリコーン系の素材を用いる理由は次のとおりである。即ち、従来の蓄光材や蛍光材では一般にアクリル樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂系の素材が用いられていた。このような樹脂系の素材は紫外線による変色、劣化が著しく、特に屋外での使用には不適であった。これに対し、シリコーン系の素材は、紫外線による変色、劣化が少ない。これは、シリコーン系素材(特にシリコーンゴム)は、その主骨格であるシロキサン結合の結合エネルギーが大きい(106kcal/mol程度)ために、樹脂系素材に比べて紫外線等に対する安定性に優れているためである。また、シリコーン系素材は紫外線を吸収しにくいという性質を有しているためである。このため、シリコーン系素材の蓄光材・蛍光材は屋外での使用にも十分に耐え得るものとなっており、路面や建物の外壁等の屋外を含めて大量の設置ニーズのある案内標識への使用に適したものとなる。
さらに、このようにシリコーン系素材が紫外線を吸収しにくいことから、発光片に入射された紫外線の多くがシリコーン系素材に吸収されて減衰することなく、より多くの光が蓄光顔料・蛍光顔料に到達してこれらの発光に用いられる。このため、発光片をシリコーン系素材とすることは発光片の発光輝度を高めるという効果も有する。後述のように、シリコーン系素材の下層に光反射層が形成されている場合には、発光片に入射された紫外線がより多く最下層まで達することで光反射層からより多くの光が反射されて蓄光顔料・蛍光顔料に到達する光の量も増える。この点でも、発光片をシリコーン系素材とすることはその発光輝度を高めることに寄与する。さらに、これも後述するように、発光片の開口への貼付をシリコーン系素材からなる両面テープで行う場合には、他の接着方法に比べて、発光片をシリコーン系素材とすることの上述の特徴を何ら妨げることなく生かすことができる。
発光片は、最上層に透明ガラス等の透明保護層を備えていてもよい。このようにすることで、発光片を背景板の開口に嵌め込んで貼付するだけで案内標識としての使用に適したものを提供することができ、発光片を嵌め込んで貼付した後に改めてその上層に透明保護層を配置する必要をなくすことができる。また、蓄光材・蛍光材は異なる素材のものを二層重ねて配置してもよく、あるいは同じ素材もしくは異なる素材のものを透明層を挟んで二層にわたって配置してもよい。さらに、最下層に反射層を備えてもよい。
発光片を背景板の開口に貼付するには、例えばシリコーン系接着剤転写テープを用いて行えばよい。接着剤料としてシリコーン系素材を用いるのは、発光片と同様に変色、劣化しにくい素材を用いることで、折角発行片に変色、劣化しにくい素材を用いたことの効果を減殺しないですむようにすることにある。特に好適には金属製の基板が用いられるところ、この場合には、シリコーン系接着剤転写テープの一面が金属面である基板の開口に接着可能であり、他面がシリコーン系素材に接着可能なものが望ましい。このような性質を備えた好適なシリコーン系接着剤転写テープとして、住友スリーエム社製のシリコーン系接着剤転写テープ(製品番号91022)が挙げられる。
本実施例の発明は、構成部品を予め製造・準備することを可能にするものであるが、これを汎用部品とすることでよりその効果を発揮することができる。これは、案内標識には同じデザインで左右を反転させたものなどがみられることなどに鑑みたものである。
なお、従来の製造方法の場合、塗布及びその後の乾燥、あるいは流し込み及びその後の乾燥には相当程度熟練した技術を要していたが、上記のように構成される本発明によれば、案内標識として完成させるための最終工程では、予め成形済みの背景板や発光片を単に嵌め込んで貼付するだけで済むので、この工程については熟練した技術を必要とせず、誰でも簡単に行うことができるという副次的な効果もある。この効果も、受注後短時間での案内標識の提供という本発明の目的に照らして極めて重要なものである。
<効果>
本実施例の発明によれば、案内標識の構成部品を予め製造して準備しておき、案内標識の製造受注後の作業が構成部品の基板への組込みだけで済むようにすることで、受注後の製造に要する時間を大幅に短縮するとともに製造コストを相対的に低く抑えることが可能となる。
<概要>
本実施例の案内標識は、基板の凹部底面の少なくとも背景板の開口が位置する部分に光反射層が形成されているものである。
<構成>
本実施例の案内標識は、実施例1の案内標識と基本的に共通する。ただし、本実施例の案内標識は、基板の凹部底面の少なくとも背景板の開口が位置する部分に光反射層が形成されている。
(光反射層)
光反射層は、背景板の開口から入射されて発光片を介して開口底面に到達した光を発光片側に反射するためのものであり、このため基板の凹部底面のうち、少なくとも背景板の開口が位置する部分に形成される。
図6に基板の凹部底面のうち背景板の開口0612が位置する部分に光反射層0613が形成された状態を端面図にて示す。
光反射層を形成するには、酸化チタンなどの反射材料を基板凹部底面に塗布する。あるいは同様の反射材料を備えた反射シートもしくは反射フィルムを基板凹部底面に貼付してもよい。例えば、反射フィルムとしては、住友スリーエム社製のスコッチカル(登録商標)フィルム(JS1000シリーズ不透過タイプ)などが使用可能である。
このように背景板の開口が位置する部分に光反射層を設けることで、その上層に備えられる発光片の発光輝度をさらに増すことが可能となる。
<効果>
本実施例の発明によれば、実施例1と同様の製造コストを削減することができる案内標識を提供することが可能となることに加え、このような案内標識の輝度をさらに高輝度なものとすることができる。
<概要>
本実施例の案内標識は、発光片が、光反射層が形成された背景板の開口にシリコーン系素材からなる両面テープで貼付されてなるものである。
<構成>
(全般)
本実施例の案内標識は、実施例2の案内標識と基本的に共通する。ただし、本実施例の案内標識においては、発光片は、光反射層が形成された背景板の開口にシリコーン系素材からなる両面テープで貼付されてなるものである。
(発光片:シリコーン系素材からなる両面テープ)
シリコーン系素材としては、シリコーンゴム等の発光片について挙げたのと同様の素材が用いられる。シリコーン系素材を用いる理由も、発光片について説明したところと同様であり、このように発光片の接着手段の素材も紫外線により変色、劣化しにくいものとすることで、折角発光片にこのような変色、劣化しにくい素材を用いたことの効果を減殺しないですむようにすることができる。この場合、両面テープの一面が光反射層(例えばポリ塩化ビニル製の反射フィルム)に接着可能であり、他面がシリコーン系素材に接着可能であることが必要となるところ、前述の住友スリーエム社製のシリコーン系接着剤転写テープ(製品番号91022)は、このような場合にも用いることができる好適例である。
<効果>
本実施例の発明によれば、実施例1と同様の製造コストを削減することができる案内標識を提供することが可能となることに加え、このような案内標識の発光片の変色、劣化をさらに確実に防ぐことが可能となる。
<概要>
本実施例の案内標識は、発光片の少なくとも一が背景板の上面より上に盛り上がっているものである。
<構成>
(全般)
本実施例の案内標識は、実施例1から3のいずれか一の案内標識と基本的に共通する。ただし、本実施例の案内標識は、発光片の少なくとも一が背景板の上面より上に盛り上がっている点に特徴がある。このような発光片は、例えば発光片の高さをこれを嵌め込むべき開口の高さ(深さ)よりも高くしたものを用いることで実現可能である。
図7に、発光片0730が背景板の上面0726よりも盛り上がっている案内標識の端面図を示す。この場合、発光片はその側面からも発光するように構成されており、このようにすることで、案内標識を真横やそれに近い方向から見ても発光している発光片を直接視認することができるので、案内標識に対する視認性をより向上させることができる。
あるいは、本実施例とは異なるが、発光片が3D画像のように浮き上がって(あるいは後退して)見えるようにしてもよく、これも案内標識の視認性を高める効果を有する。具体的な構成としては、例えば3D画像を印刷した透光性のシートないしフィルムを発光片の表面に貼付することが考えられる。あるいは透明な薄型ディスプレイに3D画像を表示するようにしてもよい。
<効果>
本実施例の発明により、本実施例の発明によれば、実施例1と同様の製造コストを削減することができる案内標識を提供することが可能となることに加え、このような案内標識の視認性をより向上させることが可能となる。
<概要>
本実施例は、以上に説明した案内標識の背景板又は/及び発光片を色違いで複数備えるようにした案内標識セットに関する。
<構成>
本実施例の案内標識セットは、実施例1から4までに説明した案内標識を構成するのと同様の基板と、背景板と、発光片を有するものであるが、背景板又は/及び発光片を色違いで複数備えるものである。
図8及び図9に本実施例の案内標識セットの構成の一例を示した。このうち、図8は、反射板の色が異なる複数の背景板0821、0822が備えられているものであって、図9は発光色が異なる(この場合通例体色も異なる)複数組の発光片0931、0932が備えられているものである。また、図示は省略したが、反射板の色が異なる背景板が複数備えられ、かつ発光色が異なる発光片が複数備えられているものであってもよい。例えば、背景板の反射シートとして前述の住友スリーエム社製のHIP高輝度反射シート(2930シリーズ、3930シリーズ)を用いる場合、その色として緑色、青色など六色が用意されているので、これらの異なる色で同形の模様を有する複数の背景板を当該案内標識セットの構成要素に組み入れることで、背景板の色を選択後、基板や発光片は共通のものを用いて短時間に案内標識を完成させることが可能となる。また、選択されなかった背景板は他の機会における蓄光標識の製造に用いることができるのでこれを予め製造しても無駄にはならない。
<効果>
本実施例の発明によれば、蓄光材等の案内標識の構成部品のうち形状が同一で色違いの構成部品を複数用意しておくことで、やはり受注から完成までの時間を大幅に短縮できるとともに、全体的な製造コストをさらに低く抑えることが可能となる。

Claims (7)

  1. 周縁に周壁を備えることで、中央に凹部を形成した基板と、
    案内マークを表す模様を形成するようにくり抜かれた一又は複数の開口を有し、前記開口以外の部分に反射シートを備え、前記凹部の形状・寸法と対応する形状・寸法を有し、前記凹部にぴったりと嵌め込まれ貼付されてなる背景板と、
    シリコーン系の蓄光材及び/又は蛍光材を備え、前記開口の一の形状・寸法と対応する形状・寸法を有し、前記開口の一にぴったりと嵌め込まれ貼付されてなる一又は複数の発光片と、
    を有する案内標識。
  2. 前記基板の凹部底面の少なくとも前記背景板の開口が位置する部分には光反射層が形成される請求項1に記載の案内標識。
  3. 前記発光片は、前記開口にシリコーン系素材からなる両面テープで貼付されてなる請求項2に記載の案内標識。
  4. 前記発光片の少なくとも一が背景板の上面より上に盛り上がっている請求項1から3のいずれか一に記載の案内標識。
  5. 前記基板は、金属板を押圧加工して形成したものであり、
    前記背景板は、金属板上に反射シートを貼り付けたものである請求項1から4のいずれか一に記載の案内標識。
  6. 周縁に周壁を備えることで、中央に凹部を形成した基板と、
    案内マークを表す模様を形成するようにくり抜かれた一又は複数の開口を有し、前記開口以外の部分に反射シートを備え、前記凹部の形状・寸法と対応する形状・寸法を有し、前記凹部にぴったりと嵌め込み貼付可能な背景板であって、前記反射材の色が異なる複数の背景板と、
    シリコーン系の蓄光材及び/又は蛍光材を備え、前記開口の一の形状・寸法と対応する形状・寸法を有し、前記開口の一にぴったりと嵌め込み貼付可能な一又は複数の発光片と、
    を有する案内標識セット。
  7. 周縁に周壁を備えることで、中央に凹部を形成した基板と、
    案内マークを表す模様を形成するようにくり抜かれた一又は複数の開口を有し、前記開口以外の部分に反射シートを備え、前記凹部の形状・寸法と対応する形状・寸法を有し、前記凹部にぴったりと嵌め込み貼付可能な背景板と、
    シリコーン系の蓄光材及び/又は蛍光材を備え、前記開口の一にぴったりと嵌め込み貼付可能な一又は複数の発光片であって、前記開口の一の形状・寸法と対応する形状・寸法を有し、同一の開口に対して嵌め込み貼付可能な発光片として発光色が異なる複数の発光片を備えた発光片と、
    を有する案内標識セット。

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