JP6395019B1 - 食用豚の飼育方法、豚用飼料及び豚肉 - Google Patents

食用豚の飼育方法、豚用飼料及び豚肉 Download PDF

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Abstract

【課題】食用豚の健康状態を悪化させることのない食用豚の飼育方法及び豚用飼料を提供する。【解決手段】食用豚の飼育方法は、(+)−カテキンを含有するオリーブ果実粕を基礎飼料に0.2重量%〜0.4重量%で配合した豚用飼料を食用豚に給餌することで、(+)−カテキンを豚肉に移行させる。豚用飼料は、(+)−カテキンを含有するオリーブ果実粕を基礎飼料に0.2重量%〜0.4重量%で配合した豚用飼料であって、食用豚に給餌させることで、(+)−カテキンを豚肉に移行させるための豚用飼料である。又、食用豚の飼育方法又は豚用飼料を用いて生産された豚肉である。これにより、食用豚の健康状態を悪化させることなく、(+)−カテキンを含む特定の栄養素を効率よく移行させることが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、食用豚の飼育方法、豚用飼料及び豚肉に関する。
豚肉を生産する現場において、その栄養価の向上は、従来、様々な観点で取り組まれている。特に、オリーブ果実粕(オリーブ油搾り粕)天然物を豚用飼料に添加して、豚肉に特別な栄養素を移行させる技術が存在する。
例えば、特開2011−120554号公報(特許文献1)には、豚用の配合飼料又はその原料に添加して、オリーブ搾油滓及び/又はオリーブ落果を豚に給与して飼育することを特徴とする豚の飼育方法が開示されている。この豚の飼育方法では、豚肉を、健康機能食品として、人体のコレステロール値をあげる飽和脂肪酸が少なく、不飽和脂肪酸を多く含む良質な脂質を有する肉豚を肥育することが出来るとしている。
又、香川畜試報告(非特許文献1、2)には、乾燥オリーブ搾油残さを市販配合飼料に5%及び10%添加した飼料を肥育後期、体重約60kgから同腹雌豚に単飼給与して、乾燥オリーブ搾油残さを用いた豚肉の高付加価値化を狙う報告が開示されている。乾燥オリーブ搾油残さを5%添加した飼料で飼育した豚(試験区)では、無添加飼料で飼育した豚(対照区)と比較して、豚の発育及び枝肉成績に差が見られなかったとしており、試験区では、パルミトレイン酸割合が低い傾向がみられたとしている。又、乾燥オリーブ搾油残さを10%添加した飼料で飼育した豚(試験区)では、無添加飼料で飼育した豚(対照区)と比較して、豚の発育、枝肉成績及び肉質検査成績に差が見られなかったとしており、試験区では、パリミチン酸割合が有意に低く、リノール酸割合及び不飽和脂肪酸割合が有意に高くなったとしている。
特開2011−120554号公報
山下 洋治ら,乾燥オリーブ搾油残さ5%添加飼料が肥育豚の発育と肉質に及ぼす影響,香川畜試報告,2011年,第46号,p.8-12 山下 洋治ら,乾燥オリーブ搾油残さ10%添加飼料が肥育豚の発育と肉質に及ぼす影響,香川畜試報告,2012年,第47号,p.16-20
通常、特定の栄養素を含む素材の配合濃度(添加濃度)が高い程、その飼料を摂取した豚等の家禽類の肉への移行量は増加すると考えられている。一方、特定の栄養素を含む素材は高価であったり、飼料に素材を添加し過ぎることで、家禽類の体調を悪化させたりする場合がある。そのため、家禽類の体調を悪化させること無く、特定の栄養素を効率よく移行させるための配合濃度の特定は事業化の観点から極めて重要である。
上述の特許文献1では、オリーブ搾油滓及び/又はオリーブ落果の具体的な添加量が不明であり、豚の脂質への不飽和脂肪酸や飽和脂肪酸の移行量が不明である。又、非特許文献1、2では、乾燥オリーブ搾油残さを飼料に10%添加して、漸く豚肉に不飽和脂肪酸が移行している。配合濃度が10%の場合、乾燥オリーブ搾油残さが天然物であるといえども、豚の体調不良を招きかねない。そのため、素材の配合濃度が高過ぎるという課題がある。
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、食用豚の健康状態を悪化させることなく、(+)−カテキンを含む特定の栄養素を効率よく移行させることが可能な食用豚の飼育方法、豚用飼料及び豚肉を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、本発明に係る新規な食用豚の飼育方法及び豚用飼料を完成させた。即ち、本発明は、(+)−カテキンを含有するオリーブ果実粕を基礎飼料に0.2重量%〜0.4重量%で配合した豚用飼料を食用豚に給餌することで、(+)−カテキンを移行させた食用豚の飼育方法である。又、本発明は、(+)−カテキンを含有するオリーブ果実粕を基礎飼料に0.2重量%〜0.4重量%で配合した豚用飼料であって、食用豚に給餌させることで、(+)−カテキンを豚肉に移行させるための豚用飼料である。本発明は、食用豚の飼育方法及び豚用飼料を用いて生産された豚肉である。
本発明によれば、食用豚の健康状態を悪化させることなく、(+)−カテキンを含む特定の栄養素を効率よく移行させることが可能となる。
オリーブ果実粕の写真を示す図である。 食用豚及び豚肉における実施例1−4と比較例1−3の評価結果の表を示す図である。 豚肉の脂肪における実施例1と参考例1の評価結果の表を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本発明者は、長年、産卵鶏及び食用鶏について、給餌させる飼料内の栄養素と、鶏卵及び鶏肉に移行される栄養素との関係について研究しているが、近年、オリーブ油を搾油したオリーブ果実粕を鶏用の基礎飼料に少量添加することで、オリーブ果実粕に含まれる特定の栄養素{(+)−カテキン(シアニダノール、遊離型カテキン)、オレイン酸等}が効率よく鶏卵及び鶏肉に移行する現象を発見した。ここで、(+)−カテキンは、ポリフェノールの一種であり、光学異性体を示す。そこで、本発明者は、このような現象は食用豚でも生じるのではないかと考え、後述する実施例に基づいて、本発明を完成させたのである。
即ち、本発明に係る食用豚の飼育方法は、(+)−カテキンを含有するオリーブ果実粕を基礎飼料に0.2重量%〜0.4重量%で配合した豚用飼料を食用豚に給餌することで、(+)−カテキンを移行させる。又、本発明に係る豚用飼料は、(+)−カテキンを含有するオリーブ果実粕を基礎飼料に0.2重量%〜0.4重量%で配合した豚用飼料であって、食用豚に給餌させることで、(+)−カテキンを豚肉に移行させるための豚用飼料である。これにより、(+)−カテキンを含む特定の栄養素を効率よく移行させることが可能となる。
つまり、従来では、オリーブ果実粕を10重量%以上添加させなければ、オリーブ果実粕に含まれる特定の栄養素(例えば、不飽和脂肪酸)を移行させることが出来ないと考えられていた。ここで、オリーブ果実粕は、オリーブ油の搾油粕であり、オリーブ油は、便秘を解消する程、便通を良くするが、家禽類に摂取させ過ぎると、家禽類が軟便になり、飼育場所の臭いがきつくなったり飼育場所の衛生環境が悪くなったりして、家禽類の健康状態を悪化させる可能性がある。従って、基礎飼料に対するオリーブ果実粕の配合濃度は高く設定することは出来ない。
本発明では、オリーブ果実粕を微少の配合濃度の範囲内に設定しているにもかかわらず、驚くべきことに、オリーブ果実粕に含まれる特定の栄養素{例えば、(+)−カテキン、オレイン酸、リノール酸等}を顕著に移行させることが出来るのである。この豚肉に移行された特定の栄養素は、従来品と比較して顕著に多いため、ヒトが豚肉を食することで、特定の栄養素を多く摂取し、特定の栄養素の摂取効果を得ることが出来る。又、オリーブ果実粕を微少の配合濃度の範囲内に設定していることから、食用豚の健康状態を悪化させることが無い。
ここで、特定の栄養素のうち、(+)−カテキンは、1日当たりの摂取量が数百mgと言われており{湯呑一杯の緑茶に含まれる(+)−カテキンは約100mgと言われている}、ヒトの摂取により、脂肪を燃焼しやすくする、悪玉コレステロールを低下させる、抗菌・殺菌作用、抗ウイルス作用、活性酸素除去作用、抗アレルギー効果が報告されている。特に、(+)−カテキンは、ヒトの摂取により、脂肪とコレステロールの吸収を抑える作用や免疫賦活作用、肝実質の組織再生能を賦活する作用が報告されている。
又、オレイン酸は、1日当たりの摂取量が十数gと言われており{1日当たりのオリーブ油(オレイン酸は70%以上含有される)の摂取量が大匙2杯で約30gと言われている}、ヒトの摂取により、血中コレステロールを減少させる、生活習慣病を予防する、ガンを抑制する、胃酸の分泌を調整して、胃の健康を守る、過酸化脂質の発生を抑える、便秘を防止する、肌の健康を維持する等の効果が報告されている。
又、リノール酸は、1日当たりの摂取量が数gと言われており、ヒトの摂取により、血中コレステロールを減少させる、悪玉コレステロールを減少させる、血圧を低下させる、免疫機能を調整する、肌の潤いを向上させる等の効果が報告されている。
従って、ヒトが、特定の栄養素{(+)−カテキン、オレイン酸、リノール酸等}が移行され富化された食用豚の豚肉を摂取することで、特定の栄養素{(+)−カテキン、オレイン酸、リノール酸等}の作用を得ることが出来る。
又、本発明では、抽出油の上昇融点が標準豚肉の抽出油の上昇融点より低い豚肉を提供することが出来る。豚肉の抽出油の上昇融点は、豚肉の脂肪が溶け始める温度を意味し、豚肉の肉質を評価する上で有効な指標である。豚肉を加熱調理して、豚肉内の脂肪が溶けるが、この溶けた脂肪は、豚肉になめらかな感触を与えるので、豚肉を食した時の美味しさとコクを感じさせる。標準豚肉の抽出油の上昇融点は、通常、41度〜44度と高い。本発明では、特定の栄養素(特に、オレイン酸、リノール酸等)が食用豚に効率よく移行することで、豚肉内の脂肪酸が変化し、抽出油の上昇融点を低下させ、肉質を良好にする。従って、本発明では、肉質が良好な豚肉を生産することが出来る。
ここで、本発明のオリーブ果実粕は、オリーブ果実を搾油した後の粕(搾り残さ)を意味し、少なくとも(+)−カテキンを含有している。又、オリーブ果実粕は、更に、オレイン酸を含有しても良い。オリーブ果実粕の種類に特に限定は無いが、例えば、搾油後のオリーブ果実の粕を乾燥したものを挙げることが出来る。オリーブ果実粕は、オリーブ油を取得した後の残り粕であり、通常、肥料等に利用される。本発明では、オリーブ果実粕の活用という観点でも有効である。又、オリーブ果実の産地に特に限定は無いが、例えば、スペイン等を挙げることが出来る。
オリーブ果実粕の形態に特に限定は無いが、例えば、粉砕物又は粉末が好ましい。オリーブ油は、通常、オリーブ果実を粉砕機で粉砕し、遠心分離機でオリーブ果実の粉砕物からオリーブ油を搾油することで得られる。そのため、オリーブ果実粕は、搾油後のオリーブ果実の粉砕物を加熱乾燥することで得られ、その形態は、例えば、最大長さが1mm以下の粉砕物となる。
基礎飼料に対するオリーブ果実粕の配合濃度は0.2重量%〜0.4重量%であると好ましいが、(+)−カテキンを含む特定の栄養素の確実な移行の観点から、0.3重量%〜0.4重量%であるとより好ましい。このように構成すると、(+)−カテキンを含む特定の栄養素を確実に移行させ、オリーブ果実粕の添加に殆ど費用が掛からないとともに、食用豚が軟便になって、健康状態が悪化することを確実に防止することが出来る。一方、基礎飼料に対するオリーブ果実粕の配合濃度が0.4重量%を超えると、食用豚が軟便になり、発育し難くなり、食用豚として飼育出来なくなる。又、基礎飼料に対するオリーブ果実粕の配合濃度が0.2重量%未満の場合、オリーブ果実粕に含まれる特定の栄養素が移行しない可能性があり、好ましくない。
又、基礎飼料に特に限定は無いが、一般に市販されている子豚用又は肉豚肥育用の基礎飼料、例えば、穀類及びその加工品、植物性油粕類、そうこう類、植物性油脂、動物性飼料原料、動物性油脂、又はこれらの混合物(配合飼料)を採用することが出来る。穀類は、とうもろこし、マイロ、玄米、パン粉、澱粉、大豆、小麦、麦類等である。植物性油粕類は、大豆油粕、なたね油粕、コーンジャムミール、コウリャンなどの乾物類、ごま油粕、綿実油粕等である。そうこう類は、コーングルテンフィード、ふすま等である。植物性油脂は、ナタネ油、パーム油、ヤシ油、大豆油、サフラワー油、コーン油、綿実油等である。動物性飼料原料は、魚粉、肉骨粉等である。動物性油脂は、ミートミール、チキンミール、ラード、牛脂等である。典型的な基礎飼料(例えば、肉豚肥育用配合飼料)は、可消化養分総量(TDN)が76.0%以上である。
又、基礎飼料には、オリーブ果実粕以外の添加物を添加しても良い。ここで、添加物は、例えば、海藻を挙げることが出来る。海藻には、カルシウム、亜鉛、ヨウ素(ヨード)等のミネラルや、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウム等の食物繊維や、多糖類のフコイダン・フノラン、アミノペプチドの海苔ペプチド・わかめペプチド等の栄養素が多く含まれている。海藻を摂取した食用豚は、免疫力が高まるとともに、体重が増加し易くなり、飼料の給餌期間を短縮させることが出来る。又、海藻を摂取した食用豚の豚肉は、甘みが生じ、美味になるとともに、オリーブ果実粕の特定の栄養素が移行し易くなる。又、海藻の形態に特に限定は無いが、例えば、乾燥させて粉砕した乾燥海藻粉末を挙げることが出来る。海藻の種類に特に限定は無いが、例えば、褐藻類海藻粉末(例えば、アイルランド産のアルギンゴールド)やニュージーランド産の海藻粉末を挙げることが出来る。
海藻は100%天然物であることから、食用豚に無害で安全であり、基礎飼料に対する海藻の配合濃度に特に限定は無い。例えば、基礎飼料に対する海藻の配合濃度は0.2重量%〜0.4重量%であると好ましく、(+)−カテキンを含む特定の栄養素の確実な移行の観点から、0.3重量%〜0.4重量%であるとより好ましい。このように構成すると、(+)−カテキンを含む特定の栄養素を顕著に移行させ、海藻の添加に殆ど費用が掛からないとともに、豚肉に甘みが出て、美味になる。
又、添加物は、上述の他に、例えば、コラーゲン、リノール酸、リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等の脂肪酸、食塩、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、無水ケイ酸等のミネラル類、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビオチン、葉酸、パントテン酸等のビタミン類、リジン、グリシン、メチオニン等のアミノ酸、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン等の乳化剤、乳酸菌等の生菌剤、鉄、亜鉛、マンガン、銅等の微量ミネラル、ハナビラタケ、マイタケ、シイタケ、冬虫夏草等のキノコ又はキノコ成分、酒粕、抗酸化剤、防カビ剤、食物繊維等を挙げることが出来る。添加物の形態は、例えば、抽出物、乾燥物、粉砕物、粉末等を挙げることが出来る。
食用豚の種類に特に限定は無いが、例えば、沖縄アグー豚を採用することが出来る。又、食用豚の飼育方法に特に限定は無いが、例えば、一匹の食用豚を個別飼育するゲージ飼い、所定の平地で複数の食用豚を集めて飼育する平飼い、又は、これらの組み合わせを採用することが出来る。
食用豚の給餌期間に特に限定は無い。例えば、母豚から生まれた子豚は、15日齢位まで母豚の母乳で飼育し、その後、母乳と離乳用の餌(人工乳)とを交替で摂取させ、子豚の体重が7kg〜10kgになる30日齢位には、子豚を離乳させる。その後、子豚を母豚から離し、子豚だけの育成豚舎に入れ、子豚の体重が15kg位になる40日齢位まで人工乳で飼育する。その後、子豚用の基礎飼料に切り替えて、子豚の体重が40kg位になる3ヵ月齢まで給餌させる。この基礎飼料にオリーブ果実粕を添加することが出来る。そして、子豚の体重が60kg位になると、肉豚肥育用の基礎飼料に切り替えて、食用豚の体重が100kg〜120kg位になる6ヵ月齢まで給餌させ、その後、出荷される。又、この基礎飼料にオリーブ果実粕を添加することが出来る。本発明の豚用飼料は、子豚用でも肉豚肥育用でも良い。
又、食用豚への給餌方法に特に限定は無いが、例えば、オリーブ果実粕を含む基礎飼料を毎日所定量だけ食用豚に給餌する定量給餌方法(分離給餌)、オリーブ果実粕を含む基礎飼料を常時食用豚に給餌することが出来る状態にする不断給餌方法等を採用することが出来る。定量給餌方法は、例えば、ゲージ飼いに適し、不断給餌方法は、例えば、平飼いに適する。又、定量給餌方法でも不断給餌方法でも、自由飲水を採用することが出来る。
さて、豚肉に含有される(+)−カテキンの含有量は20mg/可食部100g以上であると好ましい。ここで、豚肉の部位に特に限定は無いが、例えば、肩ロース肉、肩肉、ロース肉、ヒレ肉、ばら、もも肉等を挙げることが出来る。又、豚肉に含有されるオレイン酸の含有量は7g/可食部100g以上であると好ましい。更に、豚肉に含有されるリノール酸の含有量は2g/可食部100g以上であると好ましい。このように構成すると、ヒトによる豚肉の摂取により、オレイン酸とリノール酸の効果を得やすくなる。この場合、豚肉は、機能性食品となる。
又、本発明に係る豚肉の抽出油の上昇融点は、標準豚肉の抽出油の上昇融点と比較して低い構成であれば、特に限定は無いが、標準豚肉の抽出油の上昇融点が41度〜44度であることから、例えば、38℃以下であると好ましい。これにより、本発明に係る豚肉は、通常の豚肉と比較して、なめらかな感触や豚肉を食した時の美味しさ、コクを生じさせることが出来る。
豚肉は、例えば、角煮、小籠包、酢豚、スペアリブ、叉焼包、叉焼飯、チャーシュー、豚カツ、東坡肉、生ハムメロン、排骨、ハムエッグ、回鍋肉、ポーク玉子、肉じゃが、ローストポーク等の食品の製造原料として利用される。
以下に、本発明における実施例、比較例等を具体的に説明するが、本発明の適用が本実施例などに限定されるものではない。
<実施例1>
基礎飼料(品名:肉豚肥育用配合飼料)にオリーブ果実粕を0.4重量%配合することで、食用豚の飼料を作成し、食用豚(沖縄アグー豚)をゲージ飼いとし、体重が約60kgから約100kgまで基礎飼料の不断給餌、自由飲水にして飼育し、その豚肉を評価した。
肉豚肥育用配合飼料には、穀類が70%、植物性油かす類が14%、そうこう類が8%含有されている。又、肉豚肥育用配合飼料の成分量について、粗タンパク質が13.5%以上、粗脂肪が3.0%以上、粗繊維が5.0%以下、粗灰分が7.0%以下、カルシウムが0.5%以上、りんが0.4%以上、可消化養分総量(TDN)が76.0%以上である。
オリーブ果実粕は、オリーブ果実を粉砕機で粉砕し、遠心分離機でオリーブ果実の粉砕物からオリーブ油を搾油し、搾油後のオリーブ果実の粉砕物を28度〜32度の温度で20分間〜75分間、加熱乾燥して得られたものを用いた。図1は、オリーブ果実粕の写真を示す図である。オリーブ果実粕の形態は、図1に示すように、最大長さが1mm以下の粉砕物であり、既存の基礎飼料に容易に混合出来るものである。
オリーブ果実粕の水分は常圧過熱乾燥法で8.2%、粗タンパク質はケルダール法(窒素・タンパク質換算係数:6.25)で9.9%、粗脂肪はジエチルエーテル抽出法で14.4%、粗繊維はろ過法で14.6%、粗灰分は直接灰化法で10.9%、可溶無窒素物は計算式{100−(水分+粗タンパク質+粗脂肪+粗繊維+粗灰分)}で42.0%であった(一般財団法人 日本食品分析センター)。
又、オリーブ果実粕の(+)−カテキン(ポリフェノール)は、FOLIN−CIOCALTEU法(カテキンの換算)で3.45%(一般財団法人 日本冷凍食品検査協会)であった。これにより、オリーブ果実粕には、(+)−カテキンが確実に含有されていることが理解される。尚、参考に、オリーブ果実粕のオレイン酸は、ガスクロマトグラフ法で8.76%(一般財団法人 日本食品分析センター)であった。
<実施例2>
実施例1の飼料におけるオリーブ果実粕の配合濃度を0.4重量%から0.3重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にして食用豚を飼育し、その豚肉を評価した。
<実施例3>
実施例1の飼料に海藻を添加物として添加し、更に、海藻の配合濃度を0.4重量%にしたこと以外は、実施例1と同様にして食用豚を飼育し、その豚肉を評価した。尚、海藻は、乾燥させて粉砕した褐藻類海藻粉末を用いた。褐藻類海藻粉末には、フコイダンが多量に含有されている。
<実施例4>
実施例3の飼料におけるオリーブ果実粕の配合濃度を0.4重量%から0.3重量%に変更し、海藻の配合濃度を0.4重量%から0.3重量%に変更したこと以外は、実施例3と同様にして食用豚を飼育し、その豚肉を評価した。
<比較例1>
実施例1の飼料におけるオリーブ果実粕の配合濃度を0.4重量%から0.5重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にして食用豚を飼育し、その豚肉を評価した。
<比較例2>
実施例1の飼料におけるオリーブ果実粕の配合濃度を0.4重量%から1.0重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にして食用豚を飼育し、その豚肉を評価した。
<比較例3>
実施例1の飼料におけるオリーブ果実粕の配合濃度を0.4重量%から0.1重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にして食用豚を飼育し、その豚肉を評価した。
さて、評価方法は、下記のように行った。先ず、給餌期間において食用豚の便が軟便(下痢)であるかどうかを確認して、「普通便」又は「軟便」と評価した。食用豚が著しく軟便である場合には、「酷い軟便」と評価した。
次に、給餌期間が過ぎた後の食用豚の豚肉の一部に含まれる(+)−カテキン(一般財団法人 日本冷凍食品検査協会、一般財団法人日本食品検査)及びオレイン酸(一般財団法人 日本食品分析センター)を測定した。又、実施例1の豚肉については、抽出油の上昇融点と脂肪酸(ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マルガリン酸、ヘプタデセン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、アラキジン酸、エイコセン酸、イコサジエン酸、アラキドン酸)の各種成分量(一般財団法人 日本食品分析センター)を測定した。ここで、参考例1として、オリーブ果実粕が含まれない基礎飼料で飼育された通常の食用豚の豚肉についても、同様に、抽出油の上昇融点と脂肪酸の各種成分量を測定した。
又、豚肉の食味検査として、ブロック肉を、脂肪を約1cm付けて1cm×1cm×5cmにカットし、焼いて、塩を軽く振ったものを10人の試験者に試食してもらい、美味か否かの感想を聞き、10人のうち、「美味」の割合を算出した。食味検査は、実施例、比較例の焼いた豚肉を順次試食してもらい、各豚肉の味を相対的に評価してもらった。
<評価結果>
図2は、食用豚における実施例1−4と比較例1−3の評価結果の表を示す図である。図2に示すように、実施例1−4において、オリーブ果実粕の配合濃度を0.3重量%と0.4重量%とに設定すると、食用豚の便は普通便となり、食用豚の健康状態は全て良好であった。一方、比較例1−2において、オリーブ果実粕の配合濃度を0.5重量%と1.0重量%とに増加させると、食用豚の便は軟便となり、健康状態は不良と判断した。特に、オリーブ果実粕の配合濃度が1.0重量%である場合は、酷い軟便となり、食用豚が上手く発育しなかったため、途中で飼育を中止した。又、比較例3において、オリーブ果実粕の配合濃度を0.1重量%に減少させると、食用豚の便は普通便であった。従って、実施例1−4、比較例3では、オリーブ果実粕の添加により食用豚の便は普通便に保たれ、食用豚の健康状態に影響は無いと理解される。
一方、豚肉へ移行された栄養素を確認すると、実施例1−2では、豚肉における(+)−カテキンの含有量が20mg/可食部100g以上となり、豚肉に(+)−カテキンが顕著に移行していることが理解される。又、豚肉におけるオレイン酸の含有量が7g/可食部100g以上となり、リノール酸の含有量は2g/可食部100g以上となり、豚肉にオレイン酸とリノール酸が顕著に移行していることが理解される。
更に、実施例3−4では、海藻を配合することで、豚肉に(+)−カテキンとオレイン酸が更に移行しており、海藻の配合が特定の栄養素の移行に寄与することが理解される。
一方、比較例1では、実施例1−4のオリーブ果実粕の配合濃度よりも高い0.5重量%に設定しているにもかかわらず、豚肉における(+)−カテキン及びオレイン酸の含有量は低下している。これは、オリーブ果実粕の添加により食用豚の便が軟便になると、オリーブ果実粕や基礎飼料に含まれる栄養素が食用豚に適切に吸収されずに、便として排出されてしまうため、特定の栄養素が食用豚に上手く移行されないと考えられる。
更に、比較例3では、豚肉における(+)−カテキンの含有量は「検出限界」(10mg/100g未満)であった。そのため、比較例3の豚肉におけるオレイン酸の含有量の測定は中止した。ここで、オリーブ果実粕の配合濃度が0.1重量%と低すぎると、食用豚の便が普通便に戻るものの、今度は、オリーブ果実粕に含まれる栄養素の絶対量が足りず、特定の栄養素の移行が食用豚に適切に行われないと考えられる。
従って、本発明では、オリーブ果実粕を微少の配合濃度の範囲内に設定した方が、オリーブ果実粕に含まれる特定の栄養素{例えば、(+)−カテキン、オレイン酸、リノール酸等}を顕著に移行させることが出来るのである。このような現象は、従来におけるオリーブ果実粕を増加させる程、オリーブ果実粕に含まれる特定の栄養素の移行率は増加するという考え方と全く逆であり、極めて驚くべき現象と評価することが出来る。
次に、図3は、豚肉の脂肪における実施例1と参考例1の評価結果の表を示す図である。図3に示すように、実施例1の豚肉の抽出油の上昇融点は37.7℃である一方、参考例1の豚肉の抽出油の上昇融点は42.4℃であり、実施例1の豚肉の抽出油の上昇融点は参考例1のそれよりも顕著に低いことが理解される。又、脂肪酸の各種成分量を見ると、実施例1のオレイン酸とリノール酸が参考例1のそれよりも顕著に高くなっていることが理解される。つまり、オレイン酸やリノール酸等が食用豚に顕著に移行されることで、豚肉内の脂肪酸が変化し、抽出油の上昇融点を低下させていることが理解される。
又、食味検査において、実施例1−4では、試験者が「美味」と回答する割合が高く、「美味」の割合は60%以上であった。一方、比較例1では、試験者の半分が「美味」と回答し、「美味」の割合は50%であった。従って、実施例1−4では、肉質が良好になり、美味になることが理解される。更に、実施例3、4では、食味検査の感想として試験者が豚肉に甘みを有すると回答していた。従って、海藻の添加により、豚肉の甘みが増すことが分かった。
以上のように、本発明に係る食用豚の飼育方法及び豚用飼料は、(+)−カテキン、オレイン酸、リノール酸等の特定の栄養素を顕著に移行させた豚肉の機能性食品に有用であり、食用豚の健康状態を悪化させることなく、(+)−カテキンを含む特定の栄養素を効率よく移行させることが可能な食用豚の飼育方法、豚用飼料及び豚肉として有効である。

Claims (4)

  1. (+)−カテキンを含有するオリーブ果実粕を基礎飼料に0.2重量%〜0.4重量%で配合した豚用飼料を食用豚に給餌することで、(+)−カテキンを当該食用豚の豚肉に移行させる食用豚の飼育方法。
  2. 前記豚用飼料に海藻を配合した
    請求項1に記載の食用豚の飼育方法。
  3. 前記海藻の配合濃度を、0.2重量%〜0.4重量%とした
    請求項2に記載の食用豚の飼育方法。
  4. (+)−カテキンを含有するオリーブ果実粕を基礎飼料に0.2重量%〜0.4重量%で配合した豚用飼料であって、
    食用豚に給餌させることで、(+)−カテキンを当該食用豚の豚肉に移行させるための豚用飼料。
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