JP2011120554A - 豚の飼育方法及びそれに用いる養豚用配合飼料 - Google Patents

豚の飼育方法及びそれに用いる養豚用配合飼料 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、豚肉を、健康機能食品として、人体のコレステロール値をあげる飽和脂肪酸が少なく、不飽和脂肪酸を多く含む良質な脂質を有する肉豚を肥育する飼育方法及びそれに用いる養豚用配合飼料を提供する。
【解決手段】 豚用の配合飼料又はその原料に添加して、オリーブ搾油滓及び/又はオリーブ落果を豚に給与して飼育すること、又は、ぶどう搾汁滓を豚に給与して飼育することを特徴とする。また、添加した豚用の配合飼料を子豚育成用配合飼料及び肉豚肥育用配合飼料又は子豚育成用配合飼料若しくは肉豚肥育用配合飼料として豚に給与することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、豚の飼育方法及びそれに用いる養豚用配合飼料に関するものである。
従来、豚はほとんどが肉の供給のために飼われ、世界的に料理法は早くから発達した。肉は勿論、頭、皮、耳、鼻、足、内臓、血液まで、捨てるところなく利用される。わが国における豚肉も、家庭料理の中で、特に大きな位置を占め、全国的に見ても肉質が良質で、比較的価格が安いことなどから、食肉総消費量のトップの位置にある。
豚肉はたんぱく質と動物性脂肪の供給源として貴重な存在である。種類もそれらの利用目的に応じ、肉質のミートタイプ、バラの部分が多くて加工に適したベーコンタイプ、脂肪が多いラードタイプの三種類に分けられる。品種としてはミートタイプのランドレースと大ヨークシャー、ベーコンタイプのヂュロックとハンプシャーが代表的であって、大型でロースが沢山とれる流線型、肉は脂肪が薄い赤身肉である。また、これらの品種は繁殖力、発育、飼料効率ともに優れており、これらを相互にかけあわせて、さらに品質の良い肉豚となる交雑種である。ラードタイプの品種に中ヨークシャーとバークシャがあり、このうちのバークシャは、肉質、脂肪ともに良質で、黒豚と呼ばれている。また、沖縄に固有のアグー豚があり、小型で、繁殖力は小さいが、肉質、脂肪ともに良質で美味であり、嗜好家の注目を浴びている。
豚は近年ミートタイプに改良されたことに伴い、相対的に牛肉よりもエネルギーが低くなっている。また、牛肉に較べて、コレステロール値を上げる飽和脂肪酸も少ない。豚肉の組成は水分55−70%、たんぱく質14−20%、脂肪3.5−30%、炭水化物0.2−0.5%で、水分と脂肪含量は逆比例し、豚肉の部位、肥育の程度によって、脂肪の含量は変動が大きい。たんぱく質のアミノ酸組成は、人体必須のアミノ酸をバランスよく含み、優れたたんぱく食品である。また脂肪は不飽和の脂肪酸であるリノール酸、リノレン酸を牛肉より多く含み、融点が低く、柔らかい。またビタミンに関してはビタミンB1が、他の肉より格段に多く、牛肉の10倍以上になり、人体にとってよい供給源である。
また、豚肉は全体に肉質が柔らかいので、調理法による使用部位の幅も広く、そして豚肉の料理はきわめて種類が多い。代表的なものには、トンカツ、角煮、豚シャブ、焼き豚などが挙げられる。豚肉の脂肪は牛脂に比べて融解点が低く、人間の口中の温度でよく溶けるから、ハム、ベーコン、ソーセージなどの冷たい料理にも用いられる。
そして、良質な肉豚の代表的ものは、バークシャーを純粋種とした黒豚であって、通常豚の肥育期間は約6ヵ月であるが、黒豚は8−11ヵ月で、その肥育期間の長さが良質な豚肉を産み出し、肉質がきめ細かくて、良質の脂肪をつけ、さらに肉と脂肪がきめ細かく交ざり合っているものである。しかし、肥育期間が長いことは、肉質が良い反面、肉豚の生産性が下がる点がある。
これらの問題に対して、生産性が通常のレベルである豚の肥育期間内に、たんぱく質分解酵素であるSHプロテアーゼ資材を含んだパイナップル粕を肉豚用飼料として給与することにより、腿肉等のアミノ酸を増加させて、その食味を向上させる有効な手段が先行技術として開示されている(文献1)
特開2001−346525公報(〔0007〜0013〕、〔表2〕)
前記先行技術は、腿肉等の肉質の食味を向上させる有効な手段であるが、豚肉の大きな特徴である脂質の含量とその構成成分について、特に脂肪酸を改善して、良好な生理作用をもつ栄養成分とすることに関しては、あまり言及されていない。
本発明は、これらの課題を解決したものであって、通常肥育期間6ヵ月である豚を対象にして、その飼育方法を改良することにより、健康機能食品として、人体のコレステロール値をあげる飽和脂肪酸が少なく、不飽和脂肪酸を多く含む良質な脂質を有する肉豚を肥育する飼育方法及びそれに用いる養豚用配合飼料を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る豚の飼育方法は、豚用の配合飼料又はその原料に添加して、オリーブ搾油滓及び/又はオリーブ落果を豚に給与して飼育することを特徴とする。
本請求項1の養豚用配合飼料は、一般の養豚用飼料に主として用いられるとうもろこし、マイロ、大麦、小麦、大豆、大豆油粕、大豆たんぱく、魚粉、ふすま等の配合飼料に、オリーブ果実の搾油した残りのオリーブ搾油滓を、及び/又はオリーブ落果を添加したものである。すなわち、本配合飼料の調製は、オリーブ搾油滓及び/又はオリーブ落果を乾燥した後、粉砕したものを配合飼料に加える場合と、配合飼料の原料にオリーブ搾油滓及び/又はオリーブ落果を加えて粉砕して配合飼料として調製する場合と、がある。オリーブ搾油滓及びオリーブ落果はいずれもオリーブ由来の脂質を含んでおり、その脂質は一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸及び多価不飽和脂肪酸であるリノール酸を多く含んでいる。また、搾油滓にはオリーブ種子が含まれるが、これもオリーブ由来と同等の不飽和脂肪酸を含んでいる。
よって、本配合飼料は、オリーブ由来のオレイン酸、リノール酸をより多く含むことになり、該配合飼料を給与して豚を飼育する方法によれば、前記不飽和脂肪酸が豚の脂質に移行し、これにより、豚の脂身は不飽和脂肪酸であるオレイン酸、リノール酸を多く含む一方、人体のコレステロール値を上げる飽和脂肪酸が少なくすることができる。特に、前記リノール酸は人体では合成されない必須脂肪酸であって、食物から摂取しなければならない。また、この脂質はさらりとした甘味のある食味を呈する。さらに、この脂身を含む肉質を霜降り状にすることにより、より美味な豚肉を産出することができる。
また、請求項2に係る豚の飼育方法は、豚用の配合飼料又はその原料に添加して、ぶどう搾汁滓を豚に給与して飼育することを特徴とする。本請求項2の養豚用配合飼料は、一般の養豚用飼料に主として用いられるとうもろこし、マイロ、大麦、小麦、大豆、大豆油粕、大豆たんぱく、魚粉、ふすま等の配合飼料に、ぶどう果実から搾汁した残りのぶどう搾汁滓を添加したものである。すなわち、本配合飼料の調製は、ぶどう搾汁滓を乾燥した後、粉砕したものを配合飼料に加える場合と、配合飼料の原料にぶどう搾汁滓を加えて粉砕して配合飼料として調製する場合とがある。ぶどう搾汁滓はぶどう果皮由来のポリフェノールを含んでおり、またその種子は7〜21%の油が含まれ、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸を多く含む。また、ポリフェノールを植物油の中で一番多く含み、ビタミンEも多く含む。
よって、本配合飼料には、ぶどうの果皮及び種子に由来するポリフェノール、オレイン酸、ビタミンEをより多く含んでおり、該配合飼料を給与して豚を飼育する方法によれば、前記ポリフェノール、不飽和脂肪酸、ビタミンEが主として豚の脂質に移行する。これにより、豚の脂身は不飽和脂肪酸であるオレイン酸、ポリフェノール、ビタミンEを多く含む一方、人体のコレステロール値を上げる飽和脂肪酸が少なくすることができる。また、ポリフェノールは人体で活性酸素を無害化し、細胞の異変やDNAの傷つきを防止する効果がある。同様に、ビタミンEは人体の生体膜を健全に保ち、老化を防止する効果をもたらす。また、この脂身はさらりとした甘味のある食味を呈する。さらに、この脂身を含む肉質を霜降り状にすることにより、より美味な豚肉を産出することができる。
請求項3に係る豚の飼育方法は、請求項1又は2に記載の豚の飼育方法において、豚用の配合飼料が、子豚育成用配合飼料及び肉豚肥育用配合飼料又は子豚育成用配合飼料若しくは肉豚肥育用配合飼料であることを特徴とする。
子豚育成用配合飼料は生後11週齢以降で、体重が概ね30〜70kgの子豚に給与する配合飼料であり、また肉豚肥育用配合飼料は子豚育成用配合飼料以降の出荷期までにおいて、体重70kg以上の豚に給与する配合飼料である。この構成をとることにより、前記配合飼料に含まれる不飽和脂肪酸やポリフェノール、ビタミンE等の有効成分が、豚肉、特に脂身に効率よく移行して歩留まり易くなり、豚肉の健康食品化に貢献する。
請求項4に係る養豚用配合飼料は、豚用の配合飼料にオリーブ搾油滓又はオリーブ落果を添加してあることを特徴とする。前記豚用の配合飼料は、通常の養豚用飼料として主に用いられるとうもろこし、マイロ、大麦、小麦、大豆、大豆油粕、大豆たんぱく、魚粉、ふすま等を配合したものである。これらの構成をとることにより、オリーブ由来の一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸及び多価不飽和脂肪酸であるリノール酸を多く含むことになる。この配合飼料を豚に給与すれば、豚の脂身が不飽和脂肪酸であるオレイン酸、リノール酸を多く含む一方、人体のコレステロール値を上げる飽和脂肪酸を少なくすることができる。特に、前記リノール酸は人体では合成されない必須脂肪酸であって、食物から摂取しなければならないものである。さらに、この脂身をさらりとした甘味のある食味を呈するようにし、また、この脂身を含む肉質を霜降り状にすることにより、より美味な豚肉を産出することができる。
請求項5に係る養豚用配合飼料は、豚用の配合飼料にぶどう搾汁滓を添加してあることを特徴とする。前記豚用の配合飼料は、通常の養豚用飼料として主に用いられるとうもろこし、マイロ、大麦、小麦、大豆、大豆油粕、大豆たんぱく、魚粉、ふすま等を配合したものである。これらの構成をとることにより、ぶどうの果皮及び種子に由来するポリフェノール、オレイン酸、ビタミンEをより多く含むことになる。この配合飼料を豚に給与すれば、豚の脂身が不飽和脂肪酸であるオレイン酸、ポリフェノール、ビタミンEを多く含む一方、人体のコレステロール値を上げる飽和脂肪酸を少なくすることができる。特に、ポリフェノールは人体で活性酸素を無害化し、細胞の異変やDNAの傷つきを防止する効果がある。同様に、ビタミンEは人体の生体膜を健全に保ち、老化を防止する効果をもたらす。さらに、この脂身はさらりとした甘味のある食味を呈するようにし、また、この脂身を含む肉質を霜降り状にすることにより、より美味な豚肉を産出することができる。
請求項6に係る養豚用配合飼料は、請求項4又は5に記載の養豚用配合飼料 において、豚用の配合飼料が、子豚育成用配合飼料又は肉豚肥育用配合飼料のいずれかであることを特徴とする。
子豚育成用配合飼料は生後11週齢以降で、体重が概ね30〜70kgの子豚に給与する配合飼料であり、また肉豚肥育用配合飼料は子豚育成用配合飼料以降の出荷期までにおいて、体重70kg以上の豚に給与する配合飼料である。この構成をとることにより、前記配合飼料を豚に給与すれば、前記配合飼料に含まれる不飽和脂肪酸やポリフェノール、ビタミンE等の有効成分が、豚肉、特に脂身に効率よく移行して歩留まり易くなり、豚肉の健康食品化に貢献する。
本発明に係る請求項1に記載の豚の飼育方法によれば、豚肉の脂身を健康食品として優れたもの、即ち不飽和脂肪酸であるオレイン酸、リノール酸を多く含む一方、人体のコレステロール値を上げる飽和脂肪酸が少なくすることができる。また、豚肉の肉質や脂質を美味にすることができる。また、請求項2に記載の豚の飼育方法によれば、豚肉の脂身を健康食品として優れたもの、即ち不飽和脂肪酸であるオレイン酸、ポリフェノール、ビタミンEを多く含む一方、人体のコレステロール値を上げる飽和脂肪酸が少なくすることができる。
本発明に係る請求項3記載の豚の飼育方法によれば、配合飼料に含まれる不飽和脂肪酸やポリフェノール、ビタミンE等の有効成分が、豚肉、特に脂身に効率よく移行して歩留まり易くなり、豚肉の健康食品化に貢献する。
本発明に係る4に記載の養豚用配合飼料によれば、豚に給与することにより、豚肉の脂身を健康食品として優れたもの、即ち不飽和脂肪酸であるオレイン酸、リノール酸を多く含む一方、人体のコレステロール値を上げる飽和脂肪酸が少なくすることができる。また、豚肉の肉質や脂質を美味にすることができる。また、本発明に係る5に記載の養豚用配合飼料によれば、豚に給与することにより、豚肉の脂身を健康食品として優れたもの、即ち不飽和脂肪酸であるオレイン酸、ポリフェノール、ビタミンEを多く含む一方、人体のコレステロール値を上げる飽和脂肪酸が少なくすることができる。また、豚肉の肉質や脂質を美味にすることができる。
本発明に係る請求項6に記載の養豚用配合飼料によれば、配合飼料に含まれる不飽和脂肪酸やポリフェノール、ビタミンE等の有効成分が、豚肉、特に脂身に効率よく移行して歩留まり易くなり、豚肉の健康食品化に貢献する。
また、請求項1から6に記載の本発明によれば、豚の品種に影響されることなく、生産性を維持して、豚肉の健康食品化及び食味の向上に貢献する。
豚肉用の豚は、品種にもよるが、通常半年前後飼育して出荷する。また、発育の段階によって、豚の必要とする栄養素が変化するため、豚の成長に合わせて給与する飼料を変える。子豚は生後70日経つと30kg程度になり、次いで40〜50日間子豚育成用飼料を給与して70kg程度とし、さらに40〜50日間肉豚肥育用飼料を給与して100〜130kg程度に肥育して市場に出荷する。
養豚用配合飼料としては、通常、とうもろこし、マイロ、大麦、小麦、大豆、大豆油粕、大豆たんぱく、魚粉、ふすま等を配合したものを用いる。子豚育成用飼料としては、とうもろこし、マイロ等の穀物、大豆油粕等の植物性油粕やカルシウム等のミネラル分が主体となる。また、肉豚肥育用飼料としては、とうもろこし、マイロ、大麦等の穀物、大豆油粕等の植物性油粕、動物性油脂やカルシウム等のミネラル分が主体となる。
本発明に係る養豚用配合飼料の一つは、一般の養豚用飼料に主として用いられるとうもろこし、マイロ、大麦、小麦、大豆、大豆油粕、大豆たんぱく、魚粉、ふすま等の配合飼料に、オリーブ果実が濃紫黒色に完熟した頃、油分が15〜30%含まれるものを搾油した残りの果肉と種子からなるオリーブ搾油滓を、及び/又はオリーブ落果を添加したものである。すなわち、本配合飼料の調製は、オリーブ搾油滓及び/又はオリーブ落果を乾燥した後、粉砕したものを配合飼料に加える場合と、配合飼料の原料にオリーブ搾油滓及び/又はオリーブ落果を加えて粉砕して配合飼料として調製する場合と、がある。オリーブ搾油滓及びオリーブ落果はいずれもオリーブ由来の脂質を含んでおり、その脂質は一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸及び多価不飽和脂肪酸であるリノール酸を多く含んでいる。また、搾油滓にはオリーブ種子が含まれるが、これもオリーブ由来と同等の不飽和脂肪酸を含んでいる。また、粉砕された種子殻は繊維質に富み、豚の消化器の活動を助けることができる。
本発明に係る養豚用配合飼料のもう一つは、一般の養豚用飼料に主として用いられるとうもろこし、マイロ、大麦、小麦、大豆、大豆油粕、大豆たんぱく、魚粉、ふすま等の配合飼料に、ぶどう果実から果汁を搾汁した残りの果皮と種子からなるぶどう搾汁滓を添加したものである。すなわち、本配合飼料の調製は、ぶどう搾汁滓を乾燥した後、粉砕したものを配合飼料に加える場合と、配合飼料の原料にぶどう搾汁滓を加えて粉砕して配合飼料として調製する場合とがある。ぶどう搾汁滓はぶどう果皮由来のポリフェノールを含んでおり、またその種子は7〜21%の油が含まれ、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸を多く含み、また、ポリフェノールも多く含み、かつビタミンEも多く含むものである。また、粉砕された種子殻は繊維質に富み、豚の消化器の活動を助けることができる。
本発明に係る養豚用配合飼料は、生後11週齢以降で、体重が概ね30〜70kgの子豚に給与する子豚育成用配合飼料として用いることができ、また体重70kg以上から出荷期の100〜130kg程度までの豚に給与する肉豚肥育用配合飼料として用いることができる。肉豚肥育の場合は、不断給飼で自由採食が好ましい。これらの配合飼料を用いて豚を飼育すれば、前記配合飼料に含まれるオリーブやぶどう由来の不飽和脂肪酸及びぶどう由来のポリフェノール、ビタミンE等の有効成分が、子豚育成期や肉豚肥育期を通して、豚肉、特に脂身に効率よく移行して歩留まり易く、前記豚肉が健康機能成分を有した食品として評価することができる。
前述の点を詳述すると、本発明のオリーブ由来の一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸及び多価不飽和脂肪酸であるリノール酸を多く含む養豚用配合飼料を豚に給与すれば、豚の脂身が不飽和脂肪酸であるオレイン酸、リノール酸を多く含む一方、人体のコレステロール値を上げる飽和脂肪酸を少なくすることができる。特に、前記リノール酸は人体では合成されない必須脂肪酸であって、食物から摂取しなければならないものである。さらに、この脂身をさらりとした甘味のある食味を呈するようにし、また、この脂身を含む肉質を霜降り状にすることにより、より美味な豚肉を産出することができる。また、前記の養豚用配合飼料によれば、豚の品種に影響されることなく、生産性を維持して、豚肉の健康食品化及び食味の向上に寄与することができる。
また、本発明のぶどうの果皮及び種子に由来するポリフェノール、オレイン酸、ビタミンEをより多く含む養豚用配合飼料を豚に給与すれば、豚の脂身が不飽和脂肪酸であるオレイン酸、ポリフェノール、ビタミンEを多く含む一方、人体のコレステロール値を上げる飽和脂肪酸を少なくすることができる。特に、ポリフェノールは人体で活性酸素を無害化し、細胞の異変やDNAの傷つきを防止する効果がある。同様に、ビタミンEは人体の生体膜を健全に保ち、老化を防止する効果をもたらす。さらに、この脂身はさらりとした甘味のある食味を呈するようにし、また、この脂身を含む肉質を霜降り状にすることにより、より美味な豚肉を産出することができる。また、前記の養豚用配合飼料によれば、豚の品種に影響されることなく、生産性を維持して、豚肉の健康食品化及び食味の向上に寄与することができる。
養豚分野で広く適用されるのみならず、畜産分野全体に利用できる。

Claims (6)

  1. 豚用の配合飼料又はその原料に添加して、オリーブ搾油滓及び/又はオリーブ落果を豚に給与して飼育することを特徴とする豚の飼育方法。
  2. 豚用の配合飼料又はその原料に添加して、ぶどう搾汁滓を豚に給与して飼育することを特徴とする豚の飼育方法。
  3. 豚用の配合飼料が、子豚育成用配合飼料及び肉豚肥育用配合飼料又は子豚育成用配合飼料若しくは肉豚肥育用配合飼料である請求項1又は2に記載の豚の飼育方法。
  4. 豚用の配合飼料にオリーブ搾油滓又はオリーブ落果を添加してある養豚用配合飼料
  5. 豚用の配合飼料にぶどう搾汁滓を添加してある養豚用配合飼料。
  6. 豚用の配合飼料が、子豚育成用配合飼料又は肉豚肥育用配合飼料のいずれかである請求項4又は5に記載の養豚用配合飼料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016051957A1 (ja) * 2014-09-29 2016-04-07 三井造船株式会社 豚用増体促進材、豚用飼料要求率低減材及び豚用ストレス抑制材
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