JP6393004B1 - 埋め戻し装置および埋め戻し方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図13は、特許文献1に開示された作業船と、この作業船が具備する埋め戻し装置を示す正面図である。
図14は、特許文献1に開示された埋め戻し方法を示す側面図と正面図である。
・埋め戻し材を海底までガイドする略パイプ状のシュートと、
・シュート内に埋め戻し材を投入するための埋め戻し材投入口と、
を有している。
埋め戻し材を排出可能にドライな状態で収容するためのケーシングと、
前記ケーシングの下端開口部を開閉するための開閉部材と、
水中のケーシング内に圧縮空気を送るためのポンプと、
水中のケーシング内の空気圧力を外部にガイドするように設けられた排気路と、
前記排気路の排気口の目詰まりを防止するための排気ガイド部材と、
前記排気ガイド部材を備える排気路を上げ下げするための昇降手段と、
を具備する埋め戻し装置によって達成される。
ケーシング内を圧縮空気で加圧することによってケーシング内への水の流入を妨げた状況下で、埋め戻し材をドライな状態で収容するケーシングを、水底の埋め戻し位置に移動させる工程と、
圧縮空気によりケーシング内への水の流入を妨げた状況下で、埋め戻し材をドライな状態で収容するケーシング下端を、埋め戻し位置の水底に近接させる工程と、
前記ケーシングの下端開口部を開けた状態で、且つ、圧縮空気によりケーシング内への水の流入を妨げた状態で、排気路とともにケーシングを引き上げる工程と、
を含む水底地盤の埋め戻し方法によって達成される。
・埋め戻し材を排出可能にドライな状態で収容するためのケーシングと、
・水中のケーシング内に圧縮空気を送るためのポンプと、
を有している。
このような構成によれば、圧縮空気によりケーシング内を排水状態に維持できるので、ケーシングに収容した埋め戻し材を、海底に排出するまでのあいだドライな状態に維持できる。したがって、ケーシング内の埋め戻し材のドライな状態が損なわれることは無く、また、埋め戻し材が過剰に海水を含水することが無いように水底地盤を埋め戻すことができる。
また本発明によれば、圧縮空気によりケーシング内への海水流入を妨げた状態を維持できるので、ケーシングに収容されている埋め戻し材が海水に晒されることが無く、水質汚濁を招くことが無いので、漁場などの環境に配慮した埋め戻しが可能になる。
また、本発明に係る埋め戻し装置は、水中のケーシング内の空気圧力を外部にガイドするように設けられた排気路を有している。これにより、過剰な圧気を排気路を介してケーシング外に逃がすことができるので、ケーシング下端から圧気が逃げることがない。したがって、ケーシング下端が海底に近接した状態で排気が行われても、当該排気(排気泡による海底土砂等の巻き上げ)に起因する水質汚濁を招くことが無く、環境に配慮した埋め戻しが可能になる。
また、本発明に係る埋め戻し装置は、排気口からの排気をガイドする排気ガイド部材を具備している。この排気ガイド部材は、排気口の目詰まりを防止する目詰まり防止手段としても機能する。このような構成により、排気路を上げ下げするときに、その先端が海底の地盤や土砂に触れたり突き刺さることがあっても、排気口に目詰まりを招くことなく、排気を海水面に向けてガイドできる。
また、本発明に係る埋め戻し装置は、ケーシングの下端開口部を開閉するための開閉部材(例えばバケット)を有している。これにより、排出された埋め戻し材を、ケーシングの下端開口部を閉じた状態で押し潰すことが可能になる。このように排出済みの埋め戻し材の塊(埋め戻し材の集合体)を押し潰すことで、当該埋め戻し材が締固まり、埋め戻し箇所の支持強度や自立性を増加させることができる。また、埋め戻し箇所の天端の管理が可能となる。
また、排気路にこのような外管を取り付けることで、海底の地盤中でも(すなわち排気路の先端が地盤に突き刺さったような状態でも)ケーシング内圧力管理が可能となる。
また、排気口から排出された圧縮空気(排気泡)は、その排出直後から、その周囲を囲う外管によって海底から離れた位置までガイドされるので、排気泡が海底土砂等に触れることが無い。したがって、排気口から圧縮空気が排出されるときに、当該排気(排気泡による土砂等の巻き上げ)に起因する水質汚濁を招くことが無く、環境に配慮した埋め戻しが可能になる。
これにより、ケーシング内の完全排水状態(完全排水されたケーシング内部を周囲の海水から隔離した状態)が維持され、ケーシングに収容した埋め戻し材を、排出までのあいだドライな状態に維持できる。また、ケーシング内に海水が流入することがないため、水質汚濁を招くことが無く、環境に配慮した埋め戻しが可能になる。
また、本発明に係る埋め戻し方法では、圧縮空気によりケーシング内への海水流入を妨げた状態で、埋め戻し材を収容するケーシング下端を、埋め戻し位置の海底に近接させる。すなわち、埋め戻し材をドライな状態で収容するケーシング下端を、埋め戻し位置に最接近させる。このときケーシング下端を海底に突き当ててもよい。
材料排出直前のケーシングをこのように位置決めすることで、次工程の排出時に、埋め戻し材が海水に晒された状態で海中を流れ落ちることが無い。したがって、排出過程において、埋め戻し材の過剰な含水状態を招くことが無く、また、水質汚濁を招くことが無い。そのため、埋め戻し材を収容するケーシング下端を埋め戻し位置に近接させる際には、次工程の排出時に埋め戻し材が海水に晒された状態で海中を流れ落ちることが無い程度に、また、次工程の排出過程で埋め戻し材の過剰な含水状態を招くことが無い程度に、さらに、次工程の排出過程で水質汚濁を招くことが無い程度に、ケーシング下端を海底に近接させる。
したがって、本発明によれば、ケーシング内に収容されているドライな状態の埋め戻し材を、ほとんどそのままの状態で、埋め戻し位置まで搬送することができる。しかも、その埋め戻し位置へ排出する過程で、埋め戻し材の過剰な含水状態を招くことがなく、さらに、水質汚濁を招くこともない、といった優れた効果が達成される。
また、本発明によれば、埋め戻し材の排出後においても、圧縮空気によりケーシング内への水の流入を妨げた状態が維持されている。したがって、ケーシングを用いた埋め戻し材の収容・搬送・排出という一連のサイクルを繰り返す場合に、ケーシング内の排水の手間が省けて、効率的に当該サイクルを繰り返すことができる。したがって、水中における埋め戻し材の搬送・排出を要する施工を効率的に進めることができる。
また、一サイクルを終えて次のサイクルを開始する際に、ケーシング内の海水を一気に排水することがないので、このような排水に起因する水質汚濁が発生することもない。したがって、環境に配慮した施工を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、ケーシング内に収容されていたドライな状態の埋め戻し材が、過剰に海水を含水すること無く、海底地盤上の埋め戻し位置に移行している。したがって、ケーシング下端で押し潰すときに、当該埋め戻し材が周囲に逃げることなく、その場で締め固まる。したがって海底地盤上に堆積する埋め戻し材の強度向上にも寄与できる。
また、埋め戻し位置に堆積している状態の埋め戻し材は、従来のように過剰に海水を含水しておらず、また、埋め戻し装置の自重を利用して静的な押し潰しを行うため、当該材料が巻き上がり難いので、水質汚濁を招くことが無く、環境に配慮した施工が可能になる。
はじめに、図1〜図4に基づいて、本実施形態で一例として利用する作業船(地盤改良船)の構成について説明する。なお、本実施形態で例示する作業船は、本発明の実施に利用可能な作業機材の一例であり、本発明はこのような船体に代えて、陸上に用意した重機などを利用して実施することも可能である。
また、図3および図4の詳細図に示すとおり、主として、
・ アンカーワイヤー2を利用した作業船位置決めシステムと(図2参照)、
・ 作業船1の船首側に立設されたリーダ3と、
・ リーダ3に沿って昇降自在に設けられた掘削兼埋め戻し装置5と、
・ リーダ3の側面に設けられたガイドレールと、
・ このガイドレールに沿って昇降自在に設けられた材料投入用の昇降式バケット9と、
・ 埋め戻し材を計量して昇降式バケット9に充填するための計量用ホッパー11と、
・ 施工に用いる埋め戻し材を収容する砂箱13(材料収容箱)と、
・ 砂箱内の埋め戻し材を計量用ホッパー11へ向けて搬送するベルトコンベアー15を有している。
作業船位置決めシステムはGPSを用いた位置誘導画面と、図2に示すように、作業船1に固定されたウインチと、該ウインチに巻き取り・繰り出し可能に連結されたアンカーワイヤー2と、の組合せを複数セット含んで構成されている。アンカーワイヤー2が連結されたウインチは、例えば作業船の四隅近傍等に設けられている。
掘削兼埋め戻し装置5は、主として、所定位置の海底地盤を掘削するための「掘削装置」としての機能と、所定位置の海底地盤を埋め戻すための「埋め戻し装置」としての機能を兼ね備えた装置である。
なお、本実施形態では、掘削兼埋め戻し装置5に、掘削機能と埋め戻し機能の両方を具備させているが、掘削機能を省いて埋め戻し専用の装置(埋め戻し装置)として構成してもよい。
図4、図5、図6等に示すとおり、
・埋め戻し材を排出可能にドライな状態で収容するためのケーシング32と、
・埋め戻し材をケーシング32内に導くための送給路である一対の材料供給管21と、
・材料供給管21内に埋め戻し材を投入するための材料投入口23と、
・回転駆動装置であるオーガーモーター25と、
・材料供給管21およびロッド27の下端に設けられた掘削兼埋め戻し部29と、
・オーガーモーター25の動力を掘削兼埋め戻し部29内の掘削翼35に伝達するためのロッド27を有している。
図5、図6、図7等に示すとおり、主として、
・開閉式のバケット31(開閉部材)を具備する密閉可能なケーシング32と、
・ケーシング32内で昇降可能に設けられた掘削翼35を有している。
バケット31が開いた状態を図5(a)に示す。この状態では、ケーシング32の底部は開口している。
バケット31が開いた状態から閉じるときの動作を図5(b)および図7に示す。このときの一連の動作(開いた状態から閉じる動作)を通じて、その先端の掘削爪によって海底地盤が掘削されるとともに、バケット31の内側およびケーシング32内に掘削土砂を取り込むことができる。
バケット31と掘削翼35を併用して海底地盤を掘削している状態を図5(c)に示す。この掘削翼35を併用した掘削では、ケーシング32内の掘削翼35が一時的に下降し、ケーシング32底部の開口部から突き出た状態で海底地盤を回転掘削している。
バケット31が閉じた状態を図5(d)に示す。この状態では、ケーシング32底部は閉じて、該ケーシング32は密閉されている。ケーシング32内に掘削土砂を取り込んでからバケット31を閉じた場合には、該ケーシング32は密閉されて、該掘削土砂はケーシング32内に閉じ込められることになる。
図3に示すように、作業船1の船首側にリーダ3が立設されており、このリーダ3の側面に設けられたガイドレールに沿って、埋め戻し材などの材料投入用の昇降式バケット9が昇降する。この昇降式バケット9は、掘削兼埋め戻し装置5の材料投入口23に埋め戻し材を投入する役割を担う。
次に、図8、図9に基づいて、前述した掘削兼埋め戻し装置5が具備する「ケーシング内圧力制御装置」について説明する。
図9(a)は、図8(b)に示すケーシング内圧力制御装置の拡大図であり、図9(b)は、図9(a)に示す水中排気管56と外管71を更に拡大して示す透視図であり、図9(c)は、図9(b)に示す水中排気管56と外管71の断面図である。
・ケーシング32内に圧縮空気を送るためのエアーポンプ51と、
・ケーシング32内の空気圧を制御するための排気路53と、
・この排気路の排気口60からの排気泡をガイドする外管71と、
・排気路53の先端排気口を水中で上げ下げするための昇降モーター55(昇降手段)を
具備している。
次に、図10に基づいて、ケーシング内圧力制御装置の機能作用の概要について説明する。
図10は、ケーシング内圧力制御装置の機能作用を示す図である。
次に、図11に基づいて、掘削兼埋め戻し装置5を用いた掘削について説明する。
海底地盤の掘削においては、掘削兼埋め戻し装置5は「掘削装置」として機能する。
(a) 油圧駆動式のバケット31で海底地盤を掘削し、
その際、必要に応じて、掘削翼35による回転掘削を併用し、
(b) 掘削した土砂をケーシング32内に取り込んで、海中で別の場所まで移動させ、
(c) ケーシング32内に取り込んだ掘削土砂を、任意の場所・任意のタイミングで、該ケーシングから海底地盤へ向けて排出する。
次に、図12に基づいて、掘削兼埋め戻し装置5を用いた埋め戻しについて説明する。
海底地盤の埋め戻しにおいては、掘削兼埋め戻し装置5は「埋め戻し装置」として機能する。
なお、次に述べる工程a〜dは、図12に示す工程(a)〜(d)に対応している。
はじめに、ケーシング内圧力制御装置の水中排気口60を、ケーシング32の下端位置の深度に位置決めする。その結果、エアーポンプから圧気用パイプを介して送られる圧縮空気でケーシング内が満たされ、その圧縮空気の加圧力によって、ケーシング内への海水流入が妨げられる。つまり、ケーシング32の下端と水中排気口60の深度を水中で揃えることで、ケーシング内が完全排水された状態が確保される。なお、ケーシング内の容量を超える過剰な圧縮空気は、水中排気管56を介して水中排気口60から排気され、更に、水中排気口60を取り囲む外管71によって水面方向にガイドされる。
以後、ケーシング内の完全排水状態が継続する。
続いて、所定量のドライな状態の埋め戻し材を、材料供給管21を介してケーシング32内に投入する。このとき、ケーシング下端のバケット31(開閉部材)を閉じている。したがって、ケーシング32内に投入された埋め戻し材は、バケット31を超えて海中に流れ落ちることなく、ケーシング32内にドライな状態のままで収容される。
なお、「ドライな状態」には、乾いた状態、海水で濡れていない状態、海水を過剰に含水していない状態などが含まれる。
次に、埋め戻し材をドライな状態で収容するケーシング32を、図12(b)に示すように海底の埋め戻し位置に移動させて、この埋め戻し位置に最接近させる。
なお、埋め戻し位置は、粘性地盤取込後等の凹んだ掘削孔や凹地でもよく、あるいは、平らな海底地盤でもよい。本実施形態では、埋め戻し位置の一例として、図12(b)に示すような掘削孔を想定している。この掘削孔は、前述した掘削工程(図11参照)で海底に形成されたものである。
続いて、完全排水状態で埋め戻し材を収容するケーシング下端を、埋め戻し位置の海底に突き当てる。図12(b)に示す実施形態では、凹んだ掘削孔(埋め戻し位置)にケーシングを挿入して、ケーシング下端の閉じたバケット31を孔底の地盤に突き当てている。
ケーシング32内の埋め戻し材は、該ケーシングから排出される直前までドライな状態に保持されている必要がある。そのためには、ケーシンング32は、掘削孔の孔底に突き当てた状態でも、完全排水状態を維持している必要がある。すなわち、ケーシング32を海底地盤に突き当てた状態でも、ケーシング32の下端と水中排気口60の深度を揃えた状態に維持する必要がある。そこで、ケーシング32を海底地盤に突き当てる際には、図12(b)に示すように、必要に応じて、外管71を被せた状態の水中排気管56を海底地盤に貫入させる。
外管71を具備する水中排気管56を海底地盤に貫入させる際には、外管71と水中排気管56を一体的にドリルの様に回転させてもよい。これにより、貫入抵抗が軽減して、外管71を具備する水中排気管56を海底地盤に容易に貫入することができる。つまり、掘削孔に挿入されたケーシング下端の深度に対し、水中排気口60の深度を合わせることができる。
次に、ケーシング32内の完全排水を維持した状態で、バケット31を開けて、ケーシング32の下端開口部を開口させる。すなわち、ケーシング32の下端と水中排気口60の深度を揃えた状態で、バケット31を開放させる。この状態から、外管71を具備する水中排気管56とともにケーシング32を引き上げる。このケーシングの引き上げに伴って、ケーシング内に収容されていたドライな状態の埋め戻し材の塊が、海底地盤に向けて相対的に排出される。このとき、排出する埋め戻し材が海中を流れ落ちることの無いように(埋め戻し材が海水に晒されて洗われることが無いように)、埋め戻し材の荷重を地盤上に預けた状態で、ケーシング32を引抜く。このときも、図12(c)に示すように、ケーシング32の下端と水中排気口60の深度を揃えて、ケーシング内の完全排水状態を維持する。そして、この完全排水状態を維持しながらケーシング32を引抜くことで、ケーシング内に収容されていたドライな状態の埋め戻し材の塊が、ケーシング内から海底地盤上(掘削孔)に移行する。
埋め戻し材の排出が完了したら、ケーシング32の下端のバケット31を再び閉じる。
そして、排出された埋め戻し材の塊を、必要に応じて、ケーシング下端(閉じた状態のバケット)により押し潰す。
上述した実施形態は、特許請求の範囲に記載した本発明の例示であって、本発明の形態は必ずしもこれに限定されるものではない。
2 アンカーワイヤー
3 リーダ
5 掘削兼埋め戻し装置(掘削装置/埋め戻し装置)
13 砂箱(材料収容箱)
15 ベルトコンベアー
21 材料供給管(材料送給路/流路)
23 材料投入口(材料投入口)
25 オーガーモーター(回転駆動装置)
26 ワイヤーロープ
27 ロッド
29 掘削兼埋め戻し部(掘削手段/埋め戻し手段)
31 バケット(掘削手段/開閉部材)
32 ケーシング
35 掘削翼
51 エアーポンプ
53 排気路
55 昇降モーター(昇降手段)
56 水中排気管
57 排気バイパス管
58 排気ホース
59 水中排気管バルブ
60 水中排気口
71 外管(排気ガイド部材)
73 排気泡通過部(隙間)
Claims (5)
- ドライな状態の埋め戻し材を水中のケーシングに導く材料供給管と、前記材料供給管により導かれた埋め戻し材をドライな状態で収容するケーシングと、を具備する埋め戻し装置を利用して水底地盤を埋め戻す方法であって、
ドライな状態の埋め戻し材を、材料供給管を介して水中のケーシング内に投入する工程と、
埋め戻し材をドライな状態で収容するケーシングを、水底の埋め戻し位置に移動させる工程と、
埋め戻し材をドライな状態で収容する前記ケーシングの下端を、埋め戻し位置の水底に近接させる工程と、
前記ケーシングの下端開口部を開けた状態で、且つ、圧縮空気によりケーシング内への水の流入を妨げた状態で、排気路とともにケーシングを引き上げる工程と、を含み、
ケーシングの引き上げに伴って、ケーシング内に収容されていた埋め戻し材がケーシングから排出され、
前記埋め戻し材は、ケーシングから排出される直前までケーシング内でドライな状態に保持されている、ことを特徴とする埋め戻し方法。 - 排気路とともにケーシングを引き上げる過程で、ケーシング内の埋め戻し材が水底地盤に向けて排出され、
排出された前記埋め戻し材を、ケーシング下端の開閉部材が閉じた状態で該ケーシングにより押し潰す工程を、さらに含むことを特徴とする請求項1に記載の埋め戻し方法。 - 請求項1又は2に記載の方法を利用して水底地盤を埋め戻すための装置であって、
ドライな状態の埋め戻し材を、水中のケーシングに導くための材料供給管と、
前記材料供給管により導かれた前記埋め戻し材をドライな状態で収容するためのケーシングと、
前記ケーシングの下端開口部を開閉するための開閉部材と、
水中のケーシング内に圧縮空気を送るためのポンプと、
水中のケーシング内の空気圧力を外部にガイドするように設けられた排気路と、
前記排気路の排気口からの排気をガイドする排気ガイド部材と、
を具備する埋め戻し装置。 - 前記排気ガイド部材は、少なくとも前記排気路の排気口近傍を隙間を隔てて囲う外管で構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の埋め戻し装置。
- 水底地盤を埋め戻すための装置であって、
埋め戻し材をドライな状態で収容するためのケーシングと、
前記ケーシングの下端開口部を開閉するための開閉部材と、
水中のケーシング内に圧縮空気を送るためのポンプと、
水中のケーシング内の空気圧力を外部にガイドするように設けられた排気路と、
前記排気路の排気口からの排気をガイドする排気ガイド部材とを具備し、
前記排気路と前記排気ガイド部材が一体回転可能に設けられている埋め戻し装置。
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