JP6392661B2 - 乾き度測定装置 - Google Patents
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Description
本発明の第1の実施の形態に係る乾き度測定装置は、図1に示すように、水平に配置され、内部に気液二相流である湿り蒸気を流す検査管21と、検査管21の側壁の上から下の複数の箇所から検査管内部の気液二相流の気液界面の上下両方に向けて検査光を発する検査光発光部100と、検査管の側壁の複数の箇所から発せられた検査光を受光する受光部200と、受光部200が受光した検査光の強度に基づき、湿り蒸気の乾き度を特定する乾き度特定部301と、を備える。
x=mvapor/(mvapor+mwater) (1)
xは乾き度、mvaporは飽和蒸気の質量、mwaterは飽和液の質量を表す。
x=mvapor/(mvapor+mwater)
=avapor/(avapor+k×awater) (2)
avaporは飽和蒸気の吸光度、awaterは飽和液の吸光度、kは下記(3)式で与えられるモル吸光係数比を表す。
k=evapor/ewater (3)
evaporは飽和蒸気の吸光係数、ewaterは飽和液の吸光係数を表す。
A=avapor+awater (4)
また、湿り蒸気の吸光度は、下記(5)式で与えられるように、湿り蒸気を透過する前の光の光強度に対する、湿り上記を透過した後の光の光強度の比で与えられる。
A=−ln(Isteam1/Isteam0) (5)
Isteam0は湿り蒸気を透過する前の光の光強度、Isteam1は湿り蒸気を透過した後の光の光強度を表す。
x=1/(1−k+(k/avapor)×A) (6)
モル吸光係数比kは定数である。上述したように、飽和蒸気の吸光度avaporは一定圧力下では一定とみなせるため、飽和蒸気の吸光度avaporは湿り蒸気の圧力から導くことができる。そのため、湿り蒸気の吸光度Aを測定することにより、(6)式から湿り蒸気の乾き度xを算出することが可能である。
A=−ln(Isteam1/Isteam0) (7)
Isteam0は湿り蒸気を透過する前の検査光の光強度を表し、Isteam1は湿り蒸気を透過した後の検査光の光強度を表す。湿り蒸気を透過する前の検査光の光強度は、予め測定した定数を用いてもよい。
AC=A−(−ln(Iref1/Iref0) (8)
Iref0は湿り蒸気を透過する前の参照光の光強度を表し、Iref1は湿り蒸気を透過した後の参照光の光強度を表す。湿り蒸気を透過する前の参照光の光強度は、予め測定した定数を用いてもよい。
図9に示すように、検査光発光部100は、検査光を発する検査光源11と、参照光を発する参照光源111と、検査光源11が発した検査光及び参照光源111が発した参照光を平行光にする平行光レンズ40と、を備えていてもよい。平行光となった検査光及び参照光は、それぞれ、検査管21内の気液二相流の重力方向における気液界面の上下両方を照射可能な幅を有する。
図10に示すように、受光部200は、気液二相流の重力方向における気液界面を挟んで上下に存在する気体部分及び液体部分の両方を透過した検査光及び参照光を集光する集光レンズ41を備えていてもよい。この場合、受光素子12は、集光レンズ41で集光された検査光及び参照光を受光する。
本発明の第2の実施の形態に係る乾き度測定装置は、図11に示すように、受光部200が、検査管21の検査光発光部100が設けられた側壁に対向する側壁の上から下に配置された複数の受光素子12A−12Iを備える。複数の受光素子12A−12Iは、複数の発光用光導波路32A−32Iの端部にそれぞれ対向している。そのため、複数の発光用光導波路32A−32Iのそれぞれの端部から発せられた検査光及び参照光は、検査管21を横切って、複数の受光素子12A−12Iで受光される。
(第2の実施の形態の変形例)
図12に示すように、検査光発光部100は、検査光を発する検査光源11と、参照光を発する参照光源111と、検査光源11が発した検査光及び参照光源111が発した参照光を平行光にする平行光レンズ40と、を備えていてもよい。平行光となった検査光及び参照光は、それぞれ、検査管21内の気液二相流の重力方向における気液界面の上下両方を照射可能な幅を有する。
第2の実施の形態では、図11に示す単一の検査光源11が発した検査光及び単一の参照光源111が発した参照光を複数の発光用光導波路32A−32Iに分波する例を示した。これに対し、第3の実施の形態では、図13に示すように、複数の発光用光導波路32A−32Iのそれぞれに検査光源11A−11I及び参照光源111A−111Cを接続してもよい。検査光と参照光は、複数の発光用光導波路32A−32Iのそれぞれに接続された合波器14A−14Iで合波される。
図14に示すように、受光部200は、気液二相流の重力方向における気液界面を挟んで上下に存在する気体部分及び液体部分の両方を透過した検査光及び参照光を集光する集光レンズ41を備えていてもよい。この場合、受光素子12は、集光レンズ41で集光された検査光及び参照光を受光する。
第4の実施の形態に係る乾き度測定装置では、図15に示すように、検査管21の検査光発光部100が設けられた側壁に、受光部200も設けられている。また、第4の実施の形態に係る乾き度測定装置は、検査管21の検査光発光部100及び受光部200が設けられた側壁と対向する側壁の内側に配置された反射鏡50をさらに備える。反射鏡50は、検査管21の側壁が透明である場合は、検査管21の外側に配置されてもよい。
第5の実施の形態に係る乾き度測定装置では、図16に示すように、検査管21の側壁に設けられた透過窓60に、検査光発光部100及び受光部200が設けられている。
本発明の第6の実施の形態に係る乾き度測定装置においては、図19に示すように、検査管21の幅が、重力方向において、下方に向かうほど狭くなっている。検査管21内部の湿り蒸気の進行方向に対向して見た断面図である図19に示すように、検査管21の側壁の少なくとも一部に段が設けられており、当該段によって、検査管21の幅が下方に向かうほど狭くなっている。これにより、図20及び図21に示すように、検査管21の上流に接続されている配管22と比して、検査管21の最も幅が狭い部分の幅WDBが、配管22の最も幅が狭い部分の幅WRよりも狭くなっている。なお、段の数は特に限定されない。
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、受光素子による受光強度と、湿り蒸気の乾き度と、の関係は、ボイラ等で湿り蒸気を加熱しながら、従来の乾き度測定方法で湿り蒸気の乾き度を測定し、あわせて湿り蒸気を透過した検査光の強度を測定することによって、予め取得してもよい。従来、種々の乾き度測定方法があるが、関係を取得する際には、それらのいずれかを単独で用いても、組み合わせて用いてもよい。また、受光素子による受光強度と、湿り蒸気の乾き度と、の関係は、表として保存されてもよい。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
12、12A、12B、12C、12D、12E、12F、12G、12H、12I 受光素子
13 圧力センサ
14、14A、14B、14C、14D、14E、14F、14G、14H、14I 合波器
15A、15A、15B、15C、15D、15E、15F、15G、15H 分波器
16A、16A、16B、16C、16D、16E、16F、16G、16H 合波器
21 検査管
22 配管
30、31、34、130 光導波路
32A、32A、32B、32C、32D、32E、32F、32G、32H、32I 発光用光導波路
33A、33A、33B、33C、33D、33E、33F、33G、33H、33I 受光用光導波路
34 光導波路
40 平行光レンズ
41 集光レンズ
50 反射鏡
60 透過窓
100 検査光発光部
111、111A、111B、111C、111D、111E、111F、111G、111H、111I 参照光源
200 受光部
300 中央演算処理装置
301 乾き度特定部
321 入力装置
322 出力装置
323 プログラム記憶装置
324 一時記憶装置
400 データ記憶装置
401 関係記憶部
Claims (19)
- 水平に配置され、内部に気液二相流である湿り蒸気を流す検査管であって、少なくとも底部を飽和液が流れる検査管と、
前記検査管の側壁から前記検査管内部の前記気液二相流の気液界面の上下両方に向けて検査光を発する検査光発光部と、
前記前記気液界面を挟んで上下に存在する気体部分と液体部分を通過した検査光を受光する受光部と、
前記受光部が受光した前記検査光の強度に基づき、前記検査管内の前記湿り蒸気全体の乾き度を特定する乾き度特定部と、
を備える乾き度測定装置。 - 前記検査光発光部が、前記検査管の側壁の上から下の複数の箇所に配置された複数の発光用光導波路を備える、請求項1に記載の乾き度測定装置。
- 前記検査光発光部が、前記検査光を発する検査光源と、前記検査光源が発した前記検査光を前記複数の発光用光導波路に分波する分波器と、を更に備える、請求項2に記載の乾き度測定装置。
- 前記検査光発光部が、前記検査管の側壁の上から下の複数の箇所に配置された、前記検査光を発する複数の検査光源を備える、請求項1に記載の乾き度測定装置。
- 前記検査光が平行光であり、前記気液二相流の気液界面の上下両方が前記平行光である検査光で照射される、請求項1に記載の乾き度測定装置。
- 前記検査光発光部が、前記検査光を発する検査光源と、前記検査光源から発せられた前記検査光を前記平行光にする平行光レンズと、を備える、請求項5に記載の乾き度測定装置。
- 前記検査管の前記検査光発光部が設けられた側壁に対向する側壁に、前記受光部が設けられている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の乾き度測定装置。
- 前記受光部が、前記検査管の前記検査光発光部が設けられた側壁に対向する側壁の上から下の複数の箇所に配置された複数の受光用光導波路を備える、請求項7に記載の乾き度測定装置。
- 前記受光部が、前記複数の受光用光導波路で伝搬された前記検査光を合波する合波器と、前記合波器で合波された前記検査光を受光する受光素子を更に備える、請求項8に記載の乾き度測定装置。
- 前記受光部が、前記検査管の前記検査光発光部が設けられた側壁に対向する側壁の上から下の複数の箇所に配置された複数の受光素子を備える、請求項8に記載の乾き度測定装置。
- 前記受光部が、前記検査光を集光する集光レンズと、前記集光された検査光を受光する受光素子と、を備える、請求項8に記載の乾き度測定装置。
- 前記検査管の前記検査光発光部が設けられた側壁に、前記受光部が設けられている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の乾き度測定装置。
- 前記受光部が、前記検査管内部を往復した前記検査光を受光する、請求項12に記載の乾き度測定装置。
- 前記検査光発光部が前記検査管の側壁に設けられた透過窓に検査光を発し、前記受光部が、前記透過窓で反射された前記検査光を受光する、請求項12に記載の乾き度測定装置。
- 前記受光部が、前記検査管の前記検査光発光部が設けられた側壁の上から下の複数の箇所に配置された複数の受光用光導波路を備える、請求項12ないし14のいずれか1項に記載の乾き度測定装置。
- 前記受光部が、前記複数の受光用光導波路で伝搬された前記検査光を合波する合波器と、前記合波器で合波された前記検査光を受光する受光素子を更に備える、請求項15に記載の乾き度測定装置。
- 前記受光部が、前記検査管の前記検査光発光部が設けられた側壁の上から下の複数の箇所に配置された複数の受光素子を備える、請求項12ないし14のいずれか1項に記載の乾き度測定装置。
- 前記受光部が、前記検査光を集光する集光レンズと、前記集光された検査光を受光する受光素子と、を備える、請求項12ないし14のいずれか1項に記載の乾き度測定装置。
- 前記乾き度特定部が、前記検査管内部における前記湿り蒸気の吸光度に基づき、前記湿り蒸気の乾き度を特定する、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の乾き度測定装置。
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