JP6390338B2 - 積層蓄熱材 - Google Patents

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Description

本発明は、第1材料層と第2材料層とを有する積層蓄熱材に関する。
種々の用途において、加熱又は冷却の手段の一つとして、蓄熱材が用いられている。このような蓄熱材としては、例えば、特許文献1に示された蓄熱材が知られている。特許文献1の蓄熱材は、固体−液体相転移時に蓄放熱を行うパラフィン化合物を含む分散質が水からなる分散媒中に存在している。
特開2013−129828号公報
しかしながら、特許文献1の蓄熱材には以下の問題がある。
特許文献1の蓄熱材は、固体−液体相転移による相転移エンタルピーを利用して蓄熱している。蓄熱材は、相転移により液状化するため、蓄熱材を容器内に封入する必要がある。このとき、蓄熱材は、固体−液体間で相転移する際に、膨張、収縮することから、容器の破損を防止するため、容器と蓄熱材との間に空隙を形成する必要がある。この空隙が熱抵抗となり、蓄熱材における蓄放熱性能が低下するおそれがある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、性能を向上することができる積層蓄熱材を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、固体−固体相転移により蓄放熱する強相関電子材料からなる第1材料層と、
該第1材料層を形成する材料とは異なる無機材料からなり上記第1材料層と積層された第2材料層とを有しており、
上記第2材料層は、上記第1材料層と一体化されており、
上記第2材料層は、上記第1材料層の外面に積層されていることを特徴とする積層蓄熱材にある。
上記積層蓄熱材において、上記第1材料層は、上記強相関電子材料からなる。上記強相関電子材料は、固体−固体相転移による結晶構造の変化により生じる相転移エンタルピーを利用して蓄放熱する。また、このとき、スピン・軌道秩序化も同時に起こり、これによるエンタルピー変化も利用して蓄放熱する。そのため、上記強相関電子材料においては、相転移が生じても固体状態が維持されるため、固体−液体相転移によって蓄放熱する蓄熱材のように容器に封入する必要がない。そのため、上記第1材料層に直接、上記第2材料層を設けて一体化することができる。また、上記第2材料層を形成する材料の特性を上記積層蓄熱材に付与し、上記積層蓄熱材の特性を調整することができる。これにより、上記第1材料層及び上記第2材料層の特性を最大限生かすことができる。
以上のごとく、本発明によれば、積層蓄熱材の性能を向上することができる。
実施例1における、積層蓄熱材を示す説明図。 二酸化バナジウムにおける、蓄熱量と温度との関係を示すグラフ。 実施例1における、蓄熱システムを示す説明図。 実施例2における、積層蓄熱材を示す説明図。 実施例2における、積層蓄熱材の形状例を示す説明図。 実施例2における、積層蓄熱材の他の形状例を示す説明図。 実施例3における、積層蓄熱材の一例を示す説明図。 実施例3における、積層蓄熱材の他の例を示す説明図。
上記積層蓄熱材において、上記第2材料層は上記第1材料層と相転移温度が異なる固体−固体相転移により蓄放熱する上記強相関電子材料からなることが好ましい。この場合には、上記第2材料層においても蓄放熱をすることができる。上記第1材料層と上記第2材料層とにおいては、蓄放熱する温度領域が異なる。したがって、上記積層蓄熱材においてより広い温度領域で蓄放熱を行うことができる。
また、上記第1材料層は、金属−絶縁体相転移する材料からなることが好ましい。金属−絶縁体相転移する材料においては、金属−絶縁体相転移しない材料に比べて、相転移エンタルピーが大きい。そのため、上記第1材料層における蓄熱量を増大することができる。
また、上記積層蓄熱材は、上記第1材料層の蓄放熱を行う熱交換面を有しており、上記第2材料層は、上記第1材料層に対して上記熱交換面側に配置されており、上記第2材料層の熱伝導率は、上記第1材料層の熱伝導率よりも大きいことが好ましい。この場合には、上記第2材料層を熱が効率よく伝達されるため、上記第1材料層における蓄放熱を効率よく行うことができる。
(実施例1)
上記積層蓄熱材にかかる実施例について、図1及び図2を参照して説明する。
積層蓄熱材1は、固体−固体相転移により蓄放熱する強相関電子材料からなる第1材料層11と、第1材料層11を形成する材料とは異なる金属からなり第1材料層11と積層された第2材料層12とを有する。
以下、さらに詳細に説明する。
図3に示すごとく、本例の積層蓄熱材1は、ハイブリッド自動車の走行用駆動源の1つである内燃機関21の排熱を利用して蓄熱する蓄熱システム2に用いられる。
蓄熱システム2は、内燃機関21の熱を、冷却水を介して積層蓄熱材1へ伝達し、その熱を積層蓄熱材1にて蓄えるよう構成されている。内燃機関21は、燃料22を燃焼させることで生じる熱エネルギーを動力エネルギーに変換する。このとき、熱エネルギーの一部は、排熱として、内燃機関の排ガス23と共に排気管へと排出される。
内燃機関21と積層蓄熱材1とは、内燃機関21と積層蓄熱材1との間で閉回路を形成する冷却水流路24によって接続されている。冷却水流路24には、冷却水流路24内に冷却水G1を循環させるポンプ241が設けられている。冷却水流路24内の冷却水G1は、内燃機関の冷却水出口から蓄熱部を経由して内燃機関の冷却水入口に循環する。また、冷却水流路24は、排気管を流通する排ガス23と冷却水G1との間、及び積層蓄熱材1と冷却水G1との間において、熱交換を行うように配設されている。これにより、図1に示すごとく、内燃機関21及び排ガス23と冷却水G1との間で熱交換を行うことで冷却水G1が高温に加熱され、高温に加熱された冷却水G1と積層蓄熱材1との間で熱交換を行うことにより、積層蓄熱材1に蓄熱することができる。尚、積層蓄熱材1に蓄熱した熱は、空調空気G2の加熱等に用いることができる。
図1に示すごとく、積層蓄熱材1は、平板状の第1材料層11と、第1材料層11と積層された第2材料層12とを有している。
第1材料層11は、固体−固体相転移により蓄放熱する強相関電子材料であるLiVO(三角格子バナジウム酸化物)からなる。尚、LiVOは、遷移金属としてのV(バナジウム)を有する遷移金属酸化物であり、相転移温度は約206℃である。また、LiVOは、相転移温度以上において金属相となって蓄熱し、相転移温度以下において絶縁層となって放熱する金属−絶縁体相転移材料である。
固体−固体相転移により蓄放熱する強相関電子材料は、固体−固体相転移による結晶構造の変化及びスピン・軌道秩序化により生じるエンタルピー変化を利用して蓄放熱する。
2つの第2材料層12は、第1材料層11と積層された内側第2材料層121と、内側第2材料層121における第1材料層11と反対側の面に積層された外側第2材料層122とを有している。
内側第2材料層121及び外側第2材料層122は、いずれも固体−固体相転移により蓄放熱する強相関電子材料からなる。内側第2材料層121は、VO(二酸化バナジウム)からなり、外側第2材料層122は、V(三酸化バナジウム)からなる。
尚、VO及びVは、遷移金属としてのV(バナジウム)を有する遷移金属酸化物である。図2は、縦軸を蓄熱量とし、横軸を温度としたグラフであり、VOにおける蓄熱量と温度との関係を示したものである。図2に示すごとく、VOは、相転移温度が65℃であり、65℃以上において金属相となり蓄熱し、65℃以下において絶縁層となり放熱する金属−絶縁体相転移材料である。
また、Vは、相転移温度が−119℃であり、相転移温度以上において金属相となり蓄熱し、相転移温度以下において絶縁層となり放熱する金属−絶縁体相転移材料である。
積層蓄熱材1における第1材料層11と第2材料層12との積層方向Xにおいて、第1材料層11側の面は、排ガスとの間で熱交換を行う第1熱交換面131であり、第1熱交換面131と反対側の面は、空調空気との間で熱交換を行う第2熱交換面132である。第1材料層11と第2材料層12とは、第1熱交換面131から第2熱交換面132に向かうにつれて、相転移温度が小さくなるように形成されている。このように、積層蓄熱材1において、蓄熱する場合には、熱交換を行う熱交換面から反対側に向かうにつれて、相転移温度が小さくなるように第1材料層11及び第2材料層12を配設することが好ましい。また、積層蓄熱材1において、放熱する場合には、熱交換面から反対側に向かうにつれて、相転移温度が大きくなるように第1材料層11及び第2材料層12を配設することが好ましい。これにより第1熱交換面131から伝達される熱を第1材料層11から第2材料層12において効率良く蓄熱すると共に、第2熱交換面132から効率よく放熱することができる。
次に、本例の作用効果について説明する。
積層蓄熱材1において、第1材料層11は、強相関電子材料からなる。強相関電子材料は、固体−固体相転移による結晶構造の変化により生じる相転移エンタルピーを利用して蓄放熱する。また、このとき、スピン・軌道秩序化も同時に起こり、これによるエンタルピー変化も利用して蓄放熱する。そのため、強相関電子材料においては、相転移が生じても固体状態が維持されるため、固体−液体相転移によって蓄放熱する蓄熱材のように容器に封入する必要がない。そのため、第1材料層11に直接、第2材料層12を設けて一体化することができる。また、第2材料層12を形成する材料の特性を積層蓄熱材1に付与し、積層蓄熱材1の特性を調整することができる。これにより、第1材料層11及び第2材料層12の特性を最大限生かすことができる。
また、第2材料層12は第1材料層11と相転移温度が異なる強相関電子材料からなる。そのため、第2材料層12においても蓄放熱をすることができる。第1材料層11と第2材料層12とにおいては、蓄放熱する温度領域が異なる。したがって、積層蓄熱材1においてより広い温度領域で蓄放熱を行うことができる。これにより、
また、第1材料層11は、金属−絶縁体相転移する材料からなる。金属−絶縁体相転移する材料においては、通常の固体−固体相転移する材料に比べて、相転移エンタルピーが大きい。そのため、第1材料層11における蓄熱量を増大することができる。
以上のごとく、本例によれば、積層蓄熱材1における性能を向上することができる。
尚、本例においては、第1材料層11と第2材料層12とを合計3層形成したがこれに限られるものではなく、第1材料層11及び第2材料層12の数を適宜設定することができる。また、本例においては、第1材料層11及び第2材料層12を強相関電子材料としたが、第2材料層12を、アルミニウム、鉄などの金属によって形成してもよい。また、強相関電子材料としては、V、V11等の酸化バナジウムや、NaNiO2、PrBaCo25.5、DyBaCo25.5、LiMn24、HoBaFe25、DyBaFe25、GdBaFe25、EuBaFe25、SmBaFe25、TbBaFe25、LiRh24等を用いることができる。尚、酸化バナジウムとしては、W、Nb、Ta、Moなどの金属ドープした酸化バナジウムであってもよい。また、積層蓄熱材1が蓄放熱する際に所望の熱勾配となるように相転移温度が異なる強相関電子材料を積層することが望ましい。
(実施例2)
本例は、図4に示すごとく、実施例1の積層蓄熱材1における構成を一部変更した例を示すものである。
積層蓄熱材1は、第1材料層11と、第1材料層11の表面を覆う第2材料層12とを有しており、積層蓄熱材1の外表面全面を熱交換面13として利用することができる。
第1材料層11は、VOからなり、直方体形状に形成されている。
第2材料層12は、アルミニウムからなり、第1材料層11の外表面の全面、すなわち、直方体の第1材料層11の6面の全面を覆っている。アルミニウムの熱伝導率は、VOにおける熱伝導率よりも大きい。
その他の構成は実施例1と同様である。尚、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
積層蓄熱材1は、第1材料層11の蓄放熱を行う熱交換面13を有しており、第2材料層12は、第1材料層11に対して熱交換面13側に配置されており、第2材料層12の熱伝導率は、第1材料層11の熱伝導率よりも大きい。そのため、第1材料層11が、第2材料層12を介して効率良く蓄放熱することができる。
また、第2材料層12は、少なくとも第1材料層11が蓄放熱を行う温度域において、金属相である。金属相は、熱伝導率が高く、熱抵抗になりにくいため、第1材料層11における蓄放熱を効率良く行うことができる。また、金属相は、延性、拡散性にすぐれており、積層蓄熱材1の強度を向上することができる。尚、金属相とは、金属−絶縁体相転移する材料における金属相だけでなく、アルミニウムや鉄等の金属についても含まれる。
また、第1材料層11を第2材料層12によって覆うことにより、第2材料層12が第1材料層11を補強し、積層蓄熱材1の強度を向上することができる。
本例の積層蓄熱材1においては、第1材料層11と第2材料層12とを一層ずつ形成したが、図5に示すごとく、第1材料層11を複数形成してもよい。また、第1材料層11は、熱交換面13の設定により適宜変更することができる。例えば、図6に示すごとく、実施例1の積層蓄熱材1の周囲に、さらに第2材料層123を形成してもよい。
また、本例においては、第2材料層12の熱伝達率を第1材料層11の熱伝達率よりも大きくしたが、第2材料層12の熱伝達率を第1材料層11の熱伝達率よりも小さくしてもよい。この場合には、第1材料層11における畜放熱を緩やかにし、畜放熱を長時間維持することができる。
(実施例3)
本例は実施例2における変形例を示すものである。
図7の積層蓄熱材1は、第1材料層11における一面である上面と、上面と直交すると共に互いに反対向きに配置された一対の側面とが、第2材料層12によって覆われている。この積層蓄熱材1においては、第2材料層12が形成された範囲を熱交換面13とする。
図8の積層蓄熱材1は、第1材料層11における一面である上面と、上面と直交する一つの側面とが、第2材料層12によって覆われている。この積層蓄熱材1においては、第2材料層12が形成された範囲を熱交換面13とする。
その他の構成は実施例2と同様である。尚、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例2において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例2と同様の構成要素等を表す。
本例においては、熱伝導性に優れた第2材料層12を、熱交換面13のみを覆うように形成することにより、熱交換面13から第1材料層11への蓄放熱を効率よく行うことができる。
また、本例においても実施例2と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例4)
本例は、実施例1の積層蓄熱材1における構成を一部変更した例を示すものである。
本例の積層蓄熱材1において、第1材料層11は、VO2からなり、第2材料層12はV23からなる。
その他の構成は実施例1と同様である。尚、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の積層蓄熱材1においては、第1材料層11を形成するVO2が蓄熱を行う60℃〜80℃の温度域において、第2材料層12を形成するV23は金属相となる。金属相は、熱伝導率が高く、熱抵抗になりにくいため、第1材料層11における蓄熱を効率良く行うことができる。
また、本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
上記実施例1〜上記実施例3は、積層蓄熱材の一例を示すものであり、これに限るものではない。また、これら上記実施例1〜上記実施例3の積層蓄熱材の構成を組み合わせてもよい。
1 積層蓄熱材
11 第1材料層
12 第2材料層

Claims (5)

  1. 固体−固体相転移により蓄放熱する強相関電子材料からなる第1材料層(11)と、
    該第1材料層(11)を形成する材料とは異なる無機材料からなり上記第1材料層(11)と積層された第2材料層(12、121、122)とを有しており、
    上記第2材料層(12、121、122)は、上記第1材料層(11)と一体化されており、
    上記第2材料層(12、121、122)は、上記第1材料層(11)の外面に積層されていることを特徴とする積層蓄熱材(1)。
  2. 上記第2材料層(12、121、122)は、上記第1材料層(11)と相転移温度が異なる固体−固体相転移により蓄放熱する上記強相関電子材料からなることを特徴とする請求項1に記載の積層蓄熱材(1)。
  3. 上記第1材料層(11)は、金属−絶縁体相転移する材料からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層蓄熱材(1)。
  4. 上記積層蓄熱材(1)は、上記第1材料層(11)の蓄放熱を行う熱交換面(13、131、132)を有しており、上記第2材料層(12、121、122)は、上記第1材料層(11)に対して上記熱交換面(13、131、132)側に配置されており、上記第2材料層(12、121、122)の熱伝導率は、上記第1材料層(11)の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層蓄熱材(1)。
  5. 上記第2材料層(12、121、122)は、少なくとも上記第1材料層(11)が蓄放熱を行う所定の温度域において、金属相であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層蓄熱材(1)。
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