JP6389074B2 - 海水交換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、潮汐を利用して海水交換を行う海水交換装置に関する。
従来より、湾口部が狭い半閉鎖性の内湾域では、外海域との間において海水交換が行われにくいため、水質が比較的悪化しやすい。そこで、内湾域において鉛直循環流における海水交換を行う技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、無動力海水交換装置が提案されている。当該海水交換装置では、海面に浮かぶ円筒容器がアンカーロープにより海底に固定される。円筒容器の側面下端部には、表層の海水を円筒容器内に導入する流入管が設けられ、円筒容器の底部には、容器内に流入した海水を流出させる流出管が設けられる。流出管の先端は海底近傍まで延びており、円筒容器に取り込まれた表層の海水が底層へと送出される。
特開平10−338918号公報
ところで、上述の鉛直循環流は、比重が小さい表層の海水を、比重が大きい底層へと送り込むことにより生じる。しかしながら、特許文献1の海水交換装置では、円筒容器に海水が流入するに従って円筒容器が沈むため、円筒容器の側面下端部に設けられた流入管が海面から下方へと離れ、円筒容器内に流入する海水の比重が大きくなる。したがって、海水交換装置から底層へと供給される海水の比重も大きくなり、供給された海水の比重と底層の海水の比重との差が小さくなる。その結果、鉛直循環流が発生しにくくなり、海水交換が十分に行われない可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、潮汐を利用して海面近傍と海底近傍との間において海水交換を容易に行うことを主な目的としている。
請求項1に記載の発明は、潮汐を利用して海水交換を行う海水交換装置であって、海底に接地して固定され、または、潮汐により海面が上下方向に移動した場合であっても海底との間の上下方向の距離が一定に維持されるように海底に係留され、内部に海水を貯溜可能な容器本体部と、海面近傍に配置され、前記容器本体部の内部と外部とを接続する開閉可能な第1ポート部と、海底近傍に配置され、前記容器本体部の内部と外部とを接続する開閉可能な第2ポート部と、潮位または海水温に基づいて前記第1ポート部および前記第2ポート部の開閉を制御する開閉制御部とを備え、前記第1ポート部が、前記容器本体部の外部の海面上に浮かぶとともに海水が流出入可能な開口を海面下に有するフロート部と、前記フロート部と前記容器本体部とを接続するとともに内部を海水が流れる可撓性の配管部とを備え、前記容器本体部の内部の水面である内部水面が前記容器本体部の外部の海面よりも低い場合に、前記第1ポート部および前記第2ポート部のうち一方のポート部が開放され、他方のポート部が閉鎖されることにより、海面近傍および海底近傍のうち一方の海水が前記容器本体部の内部に流入して貯溜され、前記内部水面が海面よりも高い場合に、前記一方のポート部が閉鎖され、前記他方のポート部が開放されることにより、前記容器本体部の内部の海水が海面近傍および海底近傍のうち他方に流出する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の海水交換装置であって、前記容器本体部に固定されるガイド部をさらに備え、前記フロート部が、潮汐により前記ガイド部に沿って前記容器本体部に対して相対的に昇降する。
請求項に記載の発明は、潮汐を利用して海水交換を行う海水交換装置であって、海底に接地して固定され、または、潮汐により海面が上下方向に移動した場合であっても海底との間の上下方向の距離が一定に維持されるように海底に係留され、内部に海水を貯溜可能な容器本体部と、海面近傍に配置され、前記容器本体部の内部と外部とを接続する開閉可能な第1ポート部と、海底近傍に配置され、前記容器本体部の内部と外部とを接続する開閉可能な第2ポート部と、前記第1ポート部および前記第2ポート部の開閉を制御する開閉制御部とを備え、前記開閉制御部により前記第1ポート部および前記第2ポート部の開閉を制御することにより、潮汐を利用して海面近傍の海水を海底近傍に供給する第1の状態と、潮汐を利用して海底近傍の海水を海面近傍に供給する第2の状態とが切り替え可能であり、前記第1の状態では、前記容器本体部の内部の水面である内部水面が前記容器本体部の外部の海面よりも低い場合に、前記第1ポート部が開放されるとともに前記第2ポート部が閉鎖されることにより、前記第1ポート部を介して前記容器本体部の内部に海面近傍の海水が流入して貯溜され、前記内部水面が海面よりも高い場合に、前記第1ポート部が閉鎖されるとともに前記第2ポート部が開放されることにより、前記第2ポート部を介して前記容器本体部の内部の海水が海底近傍に流出し、前記第2の状態では、前記内部水面が海面よりも低い場合に、前記第2ポート部が開放されるとともに前記第1ポート部が閉鎖されることにより、前記第2ポート部を介して前記容器本体部の内部に海底近傍の海水が流入して貯溜され、前記内部水面が海面よりも高い場合に、前記第2ポート部が閉鎖されるとともに前記第1ポート部が開放されることにより、前記第1ポート部を介して前記容器本体部の内部の海水が海面近傍に流出する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の海水交換装置であって、前記第1ポート部が、前記容器本体部の外部の海面上に浮かぶとともに海水が流出入可能な開口を海面下に有するフロート部と、前記フロート部と前記容器本体部とを接続するとともに内部を海水が流れる可撓性の配管部とを備える。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の海水交換装置であって、前記容器本体部に固定されるガイド部をさらに備え、前記フロート部が、潮汐により前記ガイド部に沿って前記容器本体部に対して相対的に昇降する。
請求項に記載の発明は、請求項ないしのいずれかに記載の海水交換装置であって、前記開閉制御部が、潮位または海水温に基づいて前記第1ポート部および前記第2ポート部の開閉を制御する。
本発明では、潮汐を利用して海面近傍と海底近傍との間において海水交換を容易に行うことができる。
第1の実施の形態に係る海水交換装置の縦断面図である。 海水交換装置の縦断面図である。 海水交換装置の縦断面図である。 海水交換装置の縦断面図である。 他の海水交換装置の縦断面図である。 他の海水交換装置の縦断面図である。 第2の実施の形態に係る海水交換装置の縦断面図である。 海水交換装置の縦断面図である。 海水交換装置の縦断面図である。 海水交換装置の縦断面図である。 第3の実施の形態に係る海水交換装置の縦断面図である。 海水交換装置の縦断面図である。 海水交換装置の縦断面図である。 海水交換装置の縦断面図である。 海水交換装置の縦断面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る海水交換装置1を示す縦断面図である。海水交換装置1は、湾内等の所定の海域に設置され、潮汐を利用して当該海域に鉛直循環流を発生させることにより、海面近傍と海底近傍との間においてほぼ無動力にて海水交換を行う装置である。図1では、当該海域の干潮時における海面92を示す。
図1に示すように、海水交換装置1は、容器本体部2と、ガイド部3と、第1ポート部4と、第2ポート部5とを備える。容器本体部2は、海底91に接地して固定される。容器本体部2は、内部に海水を貯溜可能である。容器本体部2は、例えば、略円筒状の容器であり、円弧状の鋼矢板等を海底91に打ち込む鋼板セル工法により形成される。なお、容器本体部2の形状や形成方法は様々に変更されてよい。
第1ポート部4は、海面92近傍に配置され、容器本体部2の内部と外部とを接続する。第2ポート部5は、海底91近傍に配置され、容器本体部2の内部と外部とを接続する。第1ポート部4および第2ポート部5はそれぞれ、開閉可能である。第1ポート部4は、フロート部41と、配管部42と、弁部43とを備える。第2ポート部5は、配管部52と、弁部53とを備える。以下の説明では、第1ポート部4の配管部42および弁部43を「第1配管部42」および「第1弁部43」と呼び、第2ポート部5の配管部52および弁部53を「第2配管部52」および「第2弁部53」と呼ぶ。
第2ポート部5の第2配管部52は、容器本体部2の側面下端部に設けられる。第2配管部52は、容器本体部2の内部空間と、容器本体部2の外部とを接続する。第2配管部52の先端部(すなわち、容器本体部2の外部に位置する端部)は、海底91近傍に配置される。第2配管部52は、第2弁部53により開閉可能である。第2弁部53は、海水が容器本体部2の内部から外部に向かって第2配管部52内を流れる場合のみ開放される逆止弁である。第2ポート部5では、容器本体部2の外部の海水が第2配管部52を介して容器本体部2の内部へと流入することが、第2弁部53により防止される。
第1ポート部4のフロート部41は、容器本体部2の外部の海面92に浮かぶ。フロート部41は、フロート本体部411と、フロート開口部412とを備える。フロート本体部411は、例えば、底部および天蓋部を有する略円筒状(または略角筒状)の容器である。海面92近傍に配置されるフロート本体部411は、例えば、上下方向の略中央に海面92が位置する状態で浮かぶ。換言すれば、フロート本体部411の上部は海面92よりも上方に位置し、フロート本体部411の下部は海面92よりも下方に位置する。潮汐により海面92が上下方向に移動する際には、フロート部41も海面92と共に上下方向に移動する。換言すれば、フロート部41の海面92に対する上下方向の相対位置は、潮汐によりほとんど変化せず、およそ一定に維持される。
フロート開口部412は、例えば、フロート本体部411の側面下部に設けられる。フロート開口部412は、海面92よりも下方に位置する。フロート開口部412を介して、フロート本体部411の内部の海水と、フロート本体部411の外部の海水とが連通する。すなわち、フロート部41は、海水が流出入可能な開口であるフロート開口部412を海面92下に有する。
第1配管部42は、フロート部41の内部空間と容器本体部2の内部空間とを接続する。第1配管部42は、例えば、フロート本体部411の底部と、容器本体部2の側面下端部に接続される。第1配管部42は、内部を海水が流れる可撓性を有する配管(例えば、フレキシブルチューブ)である。潮汐によりフロート部41が上下方向に移動する際には、第1配管部42は、フロート部41の上下方向の位置に合わせて変形する。第1配管部42は、第1弁部43により開閉可能である。第1弁部43は、海水が容器本体部2の外部(すなわち、フロート部41)から容器本体部2の内部に向かって第1配管部42内を流れる場合のみ開放される逆止弁である。第1ポート部4では、容器本体部2の内部の海水が第1配管部42を介して外部(すなわち、フロート部41)へと流出することが、第1弁部43により防止される。
ガイド部3は、容器本体部2の外側面に固定される。ガイド部3は、容器本体部2の外側面に沿って上下方向に略直線状に延びる棒状部材である。フロート部41は、スライド部31を介してガイド部3に取り付けられる。潮汐により海面92が上下方向に移動する際には、フロート部41は、ガイド部3に沿って容器本体部2に対して相対的に昇降する。また、フロート部41の回転は、ガイド部3により抑制される。
図2は、図1に示す干潮時よりも海面92が少し上昇した状態における海水交換装置1を示す縦断面図である。図2に示すように、容器本体部2の内部の水面である内部水面93が容器本体部2の外部の海面92よりも低い場合、容器本体部2の内外の水頭差により、第1ポート部4の第1弁部43が開放され、第2ポート部5の第2弁部53が閉鎖される。これにより、容器本体部2の外部の海面92近傍の海水が、海面92近傍に浮かんでいるフロート部41を介して容器本体部2の内部に流入して貯溜される。そして、内部水面93は、二点鎖線にて示す位置(すなわち、海面92とおよそ同じ位置)まで上昇する。海水交換装置1では、潮汐による海面92の上昇に伴って(すなわち、干潮から満潮までの間)、容器本体部2の外部の海面92近傍の海水が、フロート部41を介して容器本体部2の内部に順次流入して貯溜される。
図3は、満潮時における海水交換装置1を示す縦断面図である。容器本体部2の上端は、満潮時の海面92よりも上方に位置する。図3では、干潮時における海面92や内部水面93等を二点鎖線にて併せて示す。図3に示すように、潮汐により干潮位から満潮位まで海面92が上昇することにより、海面92近傍の多量の海水が、容器本体部2の内部に貯溜される。
図4は、図3に示す満潮時よりも海面92が少し下降した状態における海水交換装置1を示す縦断面図である。図4に示すように、容器本体部2の内部水面93が容器本体部2の外部の海面92よりも高い場合、容器本体部2の内外の水頭差により、第1ポート部4の第1弁部43が閉鎖され、第2ポート部5の第2弁部53が開放される。これにより、容器本体部2の内部の海水、すなわち、容器本体部2に貯溜された海面92近傍の海水が、第2ポート部5の第2配管部52を介して海底91近傍の海水中へと流出する。そして、内部水面93は、二点鎖線にて示す位置(すなわち、海面92とおよそ同じ位置)まで下降する。海水交換装置1では、潮汐による海面92の下降に伴って(すなわち、満潮から干潮までの間)、容器本体部2の内部の海水が、第2配管部52を介して海底91近傍の海水中へと順次流出する。
このように、海水交換装置1では、潮汐により海面92の上昇および下降が繰り返されることにより、海面92近傍の海水が第1ポート部4を介して容器本体部2に一旦貯溜された後、第2ポート部5を介して海底91近傍の海水中へと供給されることが繰り返される。これにより、海水交換装置1を駆動するために電力等の人工的な動力を供給することなく(すなわち、無動力にて)、海水交換装置1が設置された海域に鉛直循環流を発生させ、海面92近傍と海底91近傍との間で海水交換を行うことができる。
上述のように、図1に示す第1ポート部4は、フロート部41と第1配管部42とを備える。第1配管部42は、フロート部41と容器本体部2とを接続するとともに、内部を海水が流れる可撓性の配管部である。フロート部41は、容器本体部2の外部の海面92上に浮かぶとともに、海水が流出入可能なフロート開口部412を海面92下に有する。このため、海面92の上下方向の位置(すなわち、潮位)にかかわらず、取水口であるフロート開口部412の海面92からの深さを一定に維持することができる。
これにより、容器本体部2の内部に海水を流入させて貯溜する際に、常に海面92近傍の比重の小さい海水を容器本体部2へと流入させることができる。そして、容器本体部2の内部の当該海水を、比重が大きい海底91近傍の海水中へと供給することにより、鉛直循環流を容易に発生させ、海面92近傍と海底91近傍との間で海水交換を容易に行うことができる。
その結果、海水交換装置1が設置された海域を浄化することができる。また、海底91近傍の海水中に酸素を補給することができる。さらに、海底91近傍に蓄積された栄養塩を鉛直循環流によってゆっくりと上昇させることにより、当該海域の植物プランクトンを適度に増加させることができる。当該海域では、植物プランクトンの光合成により二酸化炭素が吸収されるため、環境を改善することもできる。
海水交換装置1では、ガイド部3が容器本体部2に固定されており、フロート部41が、潮汐によりガイド部3に沿って容器本体部2に対して相対的に昇降する。これにより、波浪や潮流等の影響でフロート部41が回転したり、容器本体部2から大きく離れることを防止することができる。その結果、第1配管部42に過剰な力が加わることを防止することができる。
海水交換装置1では、例えば、第1ポート部4のフロート部41または第1配管部42、あるいは、第2ポート部5の第2配管部52に、異物等を除去するフィルタが設けられてもよい。これにより、海水交換装置1を通過する海水を浄化することができ、海水交換装置1が設置された海域をさらに浄化することができる。また、上記フィルタに代えて、栄養塩の補給装置を設けることにより、当該海域を富栄養化することができる。以下の海水交換装置1a〜1dにおいても同様である。
図5は、他の好ましい海水交換装置1aを示す断面図である。海水交換装置1aでは、底部および天蓋部を有する略筒状の容器本体部2aが、係留索94により海底91に係留(好ましくは、緊張係留)される。容器本体部2aと海底91との間の上下方向の距離は、潮汐により海面92が上下方向に移動した場合であっても、およそ一定に維持される。第2ポート部5の第2配管部52aは、容器本体部2aの側面下端部または底部から、海底91近傍へと延びる配管である。第2配管部52aは、好ましくは可撓性を有する。海水交換装置1aの他の構成は、図1に示す海水交換装置1と同様であり、対応する構成に同符号を付す。
図5に示す海水交換装置1aでは、図1に示す海水交換装置1と同様に、潮汐により海面92が上昇する際に、海面92近傍の海水が第1ポート部4を介して容器本体部2aに流入して貯溜される。そして、潮汐により海面92が下降する際に、容器本体部2aに貯溜された海面92近傍の海水が、第2ポート部5を介して海底91近傍の海水中へと供給される。これにより、海水交換装置1aが設置された海域に無動力にて鉛直循環流を発生させ、海面92近傍と海底91近傍との間で海水交換を行うことができる。
また、図1に示す海水交換装置1と同様に、第1ポート部4にフロート部41が設けられることにより、海面92の上下方向の位置にかかわらず、取水口であるフロート開口部412の海面92からの深さを一定に維持することができる。これにより、鉛直循環流を容易に発生させ、海面92近傍と海底91近傍との間で海水交換を容易に行うことができる。
図6は、他の好ましい海水交換装置1bを示す平面図である。海水交換装置1bは、複数の第1ポート部4および複数の第2ポート部5が、容器本体部2に接続される。海水交換装置1bの他の構成は、図1に示す海水交換装置1と同様であり、対応する構成に同符号を付す。図6に示す例では、5個の第1ポート部4が、容器本体部2を中心とする周方向において略等角度間隔に配置される。また、5個の第2ポート部5が、容器本体部2を中心とする周方向において略等角度間隔に配置される。
海水交換装置1bでは、複数の第1ポート部4および複数の第2ポート部5が設けられることにより、強い鉛直循環流を発生させることができる。その結果、海面92近傍と海底91近傍との間で海水交換を容易に、かつ、効率良く行うことができる。なお、海水交換装置1bでは、第1ポート部4および第2ポート部5の数は、適宜変更されてよい。また、第1ポート部4の数と第2ポート部5の数とは、異なっていてもよい。
図7は、第2の実施の形態に係る海水交換装置1cを示す縦断面図である。海水交換装置1cでは、逆止弁である第1弁部43および第2弁部53の設置方向が、図1に示す海水交換装置1とは反対向きである。海水交換装置1cの他の構成は、図1に示す海水交換装置1と同様であり、対応する構成に同符号を付す。図7では、図1と同様に、干潮時における海面92を示す。
図8は、図7に示す干潮時よりも海面92が少し上昇した状態における海水交換装置1cを示す縦断面図である。図8に示すように、容器本体部2の内部の水面である内部水面93が容器本体部2の外部の海面92よりも低い場合、容器本体部2の内外の水頭差により、第2ポート部5の第2弁部53が開放され、第1ポート部4の第1弁部43が閉鎖される。これにより、容器本体部2の外部の海底91近傍の海水が、第2ポート部5の第2配管部52を介して容器本体部2の内部に流入して貯溜される。そして、内部水面93は、二点鎖線にて示す位置(すなわち、海面92とおよそ同じ位置)まで上昇する。海水交換装置1cでは、潮汐による海面92の上昇に伴って(すなわち、干潮から満潮までの間)、容器本体部2の外部の海底91近傍の海水が、第2ポート部5を介して容器本体部2の内部に順次流入して貯溜される。
図9は、満潮時における海水交換装置1cを示す縦断面図である。容器本体部2の上端は、満潮時の海面92よりも上方に位置する。図9では、干潮時における海面92や内部水面93等を二点鎖線にて併せて示す。図9に示すように、潮汐により干潮位から満潮位まで海面92が上昇することにより、海底91近傍の多量の海水が、容器本体部2の内部に貯溜される。
図10は、図9に示す満潮時よりも海面92が少し下降した状態における海水交換装置1cを示す縦断面図である。図10に示すように、容器本体部2の内部水面93が容器本体部2の外部の海面92よりも高い場合、容器本体部2の内外の水頭差により、第1ポート部4の第1弁部43が開放され、第2ポート部5の第2弁部53が閉鎖される。これにより、容器本体部2の内部の海水、すなわち、容器本体部2に貯溜された海底91近傍の海水が、海面92近傍に浮かぶフロート部41を介して、海面92近傍の海水中へと流出する。そして、内部水面93は、二点鎖線にて示す位置(すなわち、海面92とおよそ同じ位置)まで下降する。海水交換装置1cでは、潮汐による海面92の下降に伴って(すなわち、満潮から干潮までの間)、容器本体部2の内部の海水が、フロート部41を介して海面92近傍の海水中へと順次流出する。
このように、海水交換装置1cでは、潮汐により海面92の上昇および下降が繰り返されることにより、海底91近傍の海水が第2ポート部5を介して容器本体部2に一旦貯溜された後、第1ポート部4を介して海面92近傍の海水中へと供給されることが繰り返される。これにより、海水交換装置1cが設置された海域に無動力にて鉛直循環流を発生させ、海面92近傍と海底91近傍との間で海水交換を行うことができる。
海水交換装置1cの第1ポート部4は、図1に示す海水交換装置1と同様に、フロート部41と第1配管部42とを備える。第1配管部42は、フロート部41と容器本体部2とを接続するとともに、内部を海水が流れる可撓性の配管部である。フロート部41は、容器本体部2の外部の海面92上に浮かぶとともに、海水が流出入可能なフロート開口部412を海面92下に有する。このため、海面92の上下方向の位置(すなわち、潮位)にかかわらず、排水口であるフロート開口部412の海面92からの深さを一定に維持することができる。
これにより、容器本体部2に貯溜された海底91近傍の比重の大きい海水を、常に、海面92近傍の比重の小さい海水中に供給することができる。これにより、鉛直循環流を容易に発生させ、海面92近傍と海底91近傍との間で海水交換を容易に行うことができる。また、海底91近傍に蓄積された栄養塩を海面92近傍へと供給することができる。その結果、海水交換装置1cが設置された海域の富栄養化を実現することができる。
図1に示す海水交換装置1および図7に示す海水交換装置1cをまとめて説明すると、海水交換装置1,1cでは、容器本体部2の内部水面93が容器本体部2の外部の海面92よりも低い場合に、第1ポート部4および第2ポート部5のうち一方のポート部が開放され、他方のポート部が閉鎖される。これにより、海面92近傍および海底91近傍のうち一方の海水が容器本体部2の内部に流入して貯溜される。また、容器本体部2の内部水面93が容器本体部2の外部の海面92よりも高い場合に、上記一方のポート部が閉鎖され、上記他方のポート部が開放される。これにより、容器本体部2の内部の海水が、海面92近傍および海底91近傍のうち他方の海水中に流出する。その結果、上述のように、海面92近傍と海底91近傍との間で海水交換を容易に行うことができる。
図11は、第3の実施の形態に係る海水交換装置1dを示す縦断面図である。海水交換装置1dでは、図1に示す逆止弁である第1弁部43および第2弁部53に代えて、開閉を制御できる第1弁部43aおよび第2弁部53aが設けられる。また、海水交換装置1dでは、第1弁部43aおよび第2弁部53aの開閉を個別に制御する開閉制御部6が設けられる。海水交換装置1dの他の構成は、図1に示す海水交換装置1と同様であり、対応する構成に同符号を付す。図11では、図1と同様に、干潮時における海面92を示す。
第1弁部43aおよび第2弁部53aとしては、例えば、油圧弁や電磁弁等の機械式弁が利用される。第1弁部43aおよび第2弁部53aの駆動電力は、例えば、容器本体部2に設けられた太陽電池(図示省略)等から供給される。当該駆動電力として他の自然エネルギーが利用されてもよく、陸上から海水交換装置1dへと当該駆動電力が供給されてもよい。図11では、第1弁部43aおよび第2弁部53aが閉鎖されている状態を、第1弁部43aおよび第2弁部53aに平行斜線を付して示す。第1弁部43aおよび第2弁部53aに平行斜線が付されていない場合は、第1弁部43aおよび第2弁部53aが開放されている状態を示す。図12ないし図15においても同様である。
海水交換装置1dでは、開閉制御部6により第1ポート部4および第2ポート部5の開閉が制御されることにより、潮汐を利用して海面92近傍の海水を海底91近傍の海水中に供給する第1の状態と、潮汐を利用して海底91近傍の海水を海面92近傍の海水中に供給する第2の状態とが切り替え可能である。
上記第1の状態では、図12に示すように、容器本体部2の内部水面93が容器本体部2の外部の海面92よりも低い場合に、開閉制御部6により第1ポート部4の第1弁部43aが開放されるとともに、第2ポート部5の第2弁部53aが閉鎖される。これにより、第1ポート部4のフロート部41を介して容器本体部2の内部に海面92近傍の海水が流入して貯溜される。容器本体部2の内部水面93は、実線にて示す位置から二点鎖線にて示す位置へと上昇する。
また、図13に示すように、容器本体部2の内部水面93が容器本体部2の外部の海面92よりも高い場合に、開閉制御部6により第1ポート部4の第1弁部43aが閉鎖されるとともに、第2ポート部5の第2弁部53aが開放される。これにより、容器本体部2の内部の海水(すなわち、容器本体部2に貯溜されている海面92近傍の海水)が、第2ポート部5の第2配管部52を介して海底91近傍の海水中に流出する。容器本体部2の内部水面93は、実線にて示す位置から二点鎖線にて示す位置へと下降する。その結果、海水交換装置1dが設置された海域に鉛直循環流を発生させ、海面92近傍と海底91近傍との間で海水交換を行うことができる。
海水交換装置1dでは、開閉制御部6により、潮位に基づいて第1ポート部4および第2ポート部5の開閉が制御されることが好ましい。例えば、図12に示す第1ポート部4を介した海水の貯溜では、およそ満潮時に第1ポート部4が開放される。これにより、海面92と内部水面93との上下方向の距離を大きくすることができ、海面92近傍の多量の海水を短時間に容器本体部2に貯溜することができる。図13に示す第2ポート部5を介した海水の送出では、およそ干潮時に第2ポート部5が開放される。これにより、海面92と内部水面93との上下方向の距離を大きくすることができ、容器本体部2に貯溜されている海面92近傍の海水を短時間に、海底91近傍の海水中に多量に供給することができる。また、潮位に基づく当該制御により、海面92近傍からの取水、および、海底91近傍への海水の供給が短時間で行われるため、鉛直循環流が強くなるとともに乱流拡散が促進され、海面92近傍と海底91近傍との間における海水交換を効率良く行うことができる。
上記第2の状態では、図14に示すように、容器本体部2の内部水面93が容器本体部2の外部の海面92よりも低い場合に、開閉制御部6により第1ポート部4の第1弁部43aが閉鎖されるとともに、第2ポート部5の第2弁部53aが開放される。これにより、第2ポート部5を介して容器本体部2の内部に海底91近傍の海水が流入して貯溜される。容器本体部2の内部水面93は、実線にて示す位置から二点鎖線にて示す位置へと上昇する。
また、図15に示すように、容器本体部2の内部水面93が容器本体部2の外部の海面92よりも高い場合に、開閉制御部6により第1ポート部4の第1弁部43aが開放されるとともに、第2ポート部5の第2弁部53aが閉鎖される。これにより、容器本体部2の内部の海水(すなわち、容器本体部2に貯溜されている海底91近傍の海水)が、第1ポート部4のフロート部41を介して海面92近傍の海水中に流出する。容器本体部2の内部水面93は、実線にて示す位置から二点鎖線にて示す位置へと下降する。その結果、海水交換装置1dが設置された海域に鉛直循環流を発生させ、海面92近傍と海底91近傍との間で海水交換を行うことができる。
海水交換装置1dでは、上記第1の状態と同様に、開閉制御部6により、潮位に基づいて第1ポート部4および第2ポート部5の開閉が制御されることが好ましい。例えば、図14に示す第2ポート部5を介した海水の貯溜では、およそ満潮時に第2ポート部5が開放されることが好ましい。これにより、海面92と内部水面93との上下方向の距離を大きくすることができ、海底91近傍の多量の海水を短時間に容器本体部2に貯溜することができる。図15に示す第1ポート部4を介した海水の送出では、およそ干潮時に第1ポート部4が開放されることが好ましい。これにより、海面92と内部水面93との上下方向の距離を大きくすることができ、容器本体部2に貯溜されている海底91近傍の海水を短時間に、海面92近傍の海水中に多量に供給することができる。また、潮位に基づく当該制御により、海底91近傍からの取水、および、海面92近傍への海水の供給が短時間で行われるため、鉛直循環流が強くなるとともに乱流拡散が促進され、海面92近傍と海底91近傍との間における海水交換を効率良く行うことができる。
このように、海水交換装置1dでは、海面92近傍の海水を海底91近傍に供給することによる海水交換、および、海底91近傍の海水を海面92近傍に供給することによる海水交換を、1つの装置で切り替えて実現することができる。また、第1ポート部4のフロート部41または第1配管部42、あるいは、第2ポート部5の第2配管部52に、異物等を除去するフィルタが設けられる場合、第1の状態と第2の状態とを定期的に切り替えて第1ポート部4および第2ポート部5における水流を反対向きにすることにより、フィルタをクリーニングしてフィルタの目詰まりを防止または抑制することができる。なお、このようなフィルタが設けられる場合、フィルタ交換装置が海水交換装置1dに設けられてもよい。
図11に示すように、海水交換装置1dでは、第1ポート部4が、フロート部41と第1配管部42とを備える。第1配管部42は、フロート部41と容器本体部2とを接続するとともに、内部を海水が流れる可撓性の配管部である。フロート部41は、容器本体部2の外部の海面92上に浮かぶとともに、海水が流出入可能なフロート開口部412を海面92下に有する。このため、海面92の上下方向の位置(すなわち、潮位)にかかわらず、取水口であるフロート開口部412の海面92からの深さを一定に維持することができる。
これにより、上記第1の状態では、容器本体部2の内部に海水を流入させて貯溜する際に、常に海面92近傍の海水を容器本体部2へと流入させることができる。また、上記第2の状態では、容器本体部2に貯溜されている海水を流出させる際に、常に海面92近傍の海水中に容器本体部2内の海水を供給することができる。これにより、鉛直循環流を容易に発生させ、海面92近傍と海底91近傍との間において海水交換を容易に行うことができる。
また、海水交換装置1dでは、ガイド部3が容器本体部2に固定されており、フロート部41が、潮汐によりガイド部3に沿って容器本体部2に対して相対的に昇降する。これにより、波浪や潮流等の影響でフロート部41が回転したり、容器本体部2から大きく離れることを防止することができる。その結果、第1配管部42に過剰な力が加わることを防止することができる。
海水交換装置1dでは、開閉制御部6により、海水温に基づいて第1ポート部4および第2ポート部5の開閉が制御されてもよい。具体的には、フロート部41の内部の海水温(すなわち、海面92近傍の海水温)を取得する温度センサと、容器本体部2の内部の海水温を取得する温度センサとが設けられる。そして、2つの温度センサにより取得された海水温の差に基づいて潮位が推定され、当該潮位に基づいて上述のような第1ポート部4および第2ポート部5の開閉制御が行われる。これにより、上述のように、満潮時の取水および干潮時の海水供給を実現し、海面92近傍と海底91近傍との間における海水交換を効率良く行うことができる。
上述の海水交換装置は、様々な変更が可能である。
例えば、上述の海水交換装置1,1a〜1dでは、ガイド部3は省略されてもよい。この場合、フロート部41が容器本体部2から大きく離れないように、フロート部41と容器本体部2とが接続されることが好ましい。
図7に示す海水交換装置1c、および、図11に示す海水交換装置1dでは、図5に示す海水交換装置1aのように、容器本体部2に代えて、係留索94により海底91に係留される(好ましくは、緊張係留される)容器本体部2a(図5参照)が設けられてもよい。容器本体部2aと海底91との間の上下方向の距離は、潮汐により海面92が上下方向に移動した場合であっても、およそ一定に維持される。また、海水交換装置1c,1dでは、図6に示す海水交換装置1bのように、複数の第1ポート部4および複数の第2ポート部5が設けられてもよい。
例えば、図7に示す海水交換装置1cにおいて、第2配管部52に微生物等を除去する除去フィルタが設けられ、第1配管部42またはフロート部41に塩分等を除去するための逆浸透圧フィルタが設けられることにより、潮汐を利用して海水の淡水化を行うことができる。この場合、フロート部41から吐出される淡水は、陸上等に設置された貯水タンク等に送られてもよい。
図11に示す海水交換装置1dでは、必ずしも、第1ポート部4にフロート部41は設けられる必要はなく、第1配管部42の先端部(すなわち、容器本体部2の外部に位置する端部)は、容器本体部2に固定されていてもよい。例えば、第1配管部42の先端部は、満潮時の海面92の少し下方にて容器本体部2に固定される。この場合、満潮時に第1弁部43aを開放することにより、海面92近傍の海水を容器本体部2の内部に流入させることができる。そして、干潮時に第2弁部53aを開放することにより、海面92近傍と海底91近傍との間における海水交換を効率良く行うことができる。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1,1a〜1d 海水交換装置
2,2a 容器本体部
3 ガイド部
4 第1ポート部
5 第2ポート部
6 開閉制御部
41 フロート部
42 第1配管部
91 海底
92 海面
93 内部水面
412 フロート開口部

Claims (6)

  1. 潮汐を利用して海水交換を行う海水交換装置であって、
    海底に接地して固定され、または、潮汐により海面が上下方向に移動した場合であっても海底との間の上下方向の距離が一定に維持されるように海底に係留され、内部に海水を貯溜可能な容器本体部と、
    海面近傍に配置され、前記容器本体部の内部と外部とを接続する開閉可能な第1ポート部と、
    海底近傍に配置され、前記容器本体部の内部と外部とを接続する開閉可能な第2ポート部と、
    潮位または海水温に基づいて前記第1ポート部および前記第2ポート部の開閉を制御する開閉制御部と、
    を備え、
    前記第1ポート部が、
    前記容器本体部の外部の海面上に浮かぶとともに海水が流出入可能な開口を海面下に有するフロート部と、
    前記フロート部と前記容器本体部とを接続するとともに内部を海水が流れる可撓性の配管部と、
    を備え、
    前記容器本体部の内部の水面である内部水面が前記容器本体部の外部の海面よりも低い場合に、前記第1ポート部および前記第2ポート部のうち一方のポート部が開放され、他方のポート部が閉鎖されることにより、海面近傍および海底近傍のうち一方の海水が前記容器本体部の内部に流入して貯溜され、前記内部水面が海面よりも高い場合に、前記一方のポート部が閉鎖され、前記他方のポート部が開放されることにより、前記容器本体部の内部の海水が海面近傍および海底近傍のうち他方に流出することを特徴とする海水交換装置。
  2. 請求項1に記載の海水交換装置であって、
    前記容器本体部に固定されるガイド部をさらに備え、
    前記フロート部が、潮汐により前記ガイド部に沿って前記容器本体部に対して相対的に昇降することを特徴とする海水交換装置。
  3. 潮汐を利用して海水交換を行う海水交換装置であって、
    海底に接地して固定され、または、潮汐により海面が上下方向に移動した場合であっても海底との間の上下方向の距離が一定に維持されるように海底に係留され、内部に海水を貯溜可能な容器本体部と、
    海面近傍に配置され、前記容器本体部の内部と外部とを接続する開閉可能な第1ポート部と、
    海底近傍に配置され、前記容器本体部の内部と外部とを接続する開閉可能な第2ポート部と、
    前記第1ポート部および前記第2ポート部の開閉を制御する開閉制御部と、
    を備え、
    前記開閉制御部により前記第1ポート部および前記第2ポート部の開閉を制御することにより、
    潮汐を利用して海面近傍の海水を海底近傍に供給する第1の状態と、
    潮汐を利用して海底近傍の海水を海面近傍に供給する第2の状態と、
    が切り替え可能であり、
    前記第1の状態では、前記容器本体部の内部の水面である内部水面が前記容器本体部の外部の海面よりも低い場合に、前記第1ポート部が開放されるとともに前記第2ポート部が閉鎖されることにより、前記第1ポート部を介して前記容器本体部の内部に海面近傍の海水が流入して貯溜され、前記内部水面が海面よりも高い場合に、前記第1ポート部が閉鎖されるとともに前記第2ポート部が開放されることにより、前記第2ポート部を介して前記容器本体部の内部の海水が海底近傍に流出し、
    前記第2の状態では、前記内部水面が海面よりも低い場合に、前記第2ポート部が開放されるとともに前記第1ポート部が閉鎖されることにより、前記第2ポート部を介して前記容器本体部の内部に海底近傍の海水が流入して貯溜され、前記内部水面が海面よりも高い場合に、前記第2ポート部が閉鎖されるとともに前記第1ポート部が開放されることにより、前記第1ポート部を介して前記容器本体部の内部の海水が海面近傍に流出することを特徴とする海水交換装置。
  4. 請求項に記載の海水交換装置であって、
    前記第1ポート部が、
    前記容器本体部の外部の海面上に浮かぶとともに海水が流出入可能な開口を海面下に有するフロート部と、
    前記フロート部と前記容器本体部とを接続するとともに内部を海水が流れる可撓性の配管部と、
    を備えることを特徴とする海水交換装置。
  5. 請求項に記載の海水交換装置であって、
    前記容器本体部に固定されるガイド部をさらに備え、
    前記フロート部が、潮汐により前記ガイド部に沿って前記容器本体部に対して相対的に昇降することを特徴とする海水交換装置。
  6. 請求項ないしのいずれかに記載の海水交換装置であって、
    前記開閉制御部が、潮位または海水温に基づいて前記第1ポート部および前記第2ポート部の開閉を制御することを特徴とする海水交換装置。
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