JP4362552B2 - 貯水システム - Google Patents

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この発明は、その外形形状の少なくとも一部を変形自在に構成されたフレキシブル貯留タンクに用水を貯水するとともに、該フレキシブル貯留タンクを海、湖、池などに設定された備蓄水域の水中に配置して用水を備蓄する貯水システムに関するものである。
従来より、ゴム系やナイロン系などのフレキシブルシートにより形成されたフレキシブル貯留タンクに淡水、飲料水、工業用水、海洋深層水などの用水を貯水するとともに、該フレキシブル貯留タンクを海、湖、池などの水中に配置して用水を備蓄する貯水システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−156283号公報(図1、図2、図5)
上記したフレキシブル貯留タンクの最大の特徴はその柔軟性にあり、水中に配置されたフレキシブル貯留タンクに対して波浪や潮流などによる外力が作用したとしても、その外力に応じてフレキシブル貯留タンクは変形して外力を受け流すことができる。このため、タンクの一部に大きな応力が集中してタンクが破損するなどの不具合の発生を未然に防止することができる。
しかしながら、フレキシブル貯留タンクの変形を自由に行わせた場合には、水中に存在する岩石や岩礁、あるいは海岸などにフレキシブル貯留タンクの一部が接触して破損するおそれがある。また、海、湖、池などにおいては流木や漂流物などが流れており、これらが用水を備蓄する備蓄水域に流れ着いてフレキシブル貯留タンクに衝突すると、フレキシブル貯留タンクが破損するおそれがある。このように、その外形形状を外力に応じて変形させるフレキシブル貯留タンクを用いて用水を備蓄する貯水システムでは、フレキシブル貯留タンクの破損を防止し、大量の用水を水中で安定して備蓄することが大きな課題となっている。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、水中に配置されるフレキシブル貯留タンクの破損を効果的に防止して大量の用水を安定して備蓄することができる貯水システムを提供することを目的とする。
この発明は、その外形形状の少なくとも一部を変形自在に構成されたフレキシブル貯留タンクに用水を貯水するとともに、該フレキシブル貯留タンクを海、湖、池などに設定された備蓄水域の水中に配置して用水を備蓄する貯水システムであって、上記目的を達成するため、備蓄水域に配置された係留浮体と、係留浮体に取り付けられて用水を備蓄して膨らんだフレキシブル貯留タンクが備蓄水域から浮上するのを規制する規制部材と、係留浮体の浮沈を調整する浮沈調整手段とを備え、浮沈調整手段は、係留浮体を水中に潜行させることによって、用水を貯水しているフレキシブル貯留タンク、規制部材および係留浮体を一体的に備蓄水域の水中に潜行させ、フレキシブル貯留タンクの備蓄水域への設置および備蓄水域からの引き上げ時には、フレキシブル貯留タンクを萎んだ状態で規制部材に設けられた開口を介して搬出入することを特徴としている。
このように構成された発明では、係留浮体の浮沈を調整する浮沈調整手段が設けられており、係留浮体を水中に潜行させることによって、用水を貯水しているフレキシブル貯留タンク、規制部材および係留浮体を一体的に備蓄水域の水中に潜行させることが可能となっている。このため、次のような作用効果が得られる。まず、第1点目として、備蓄水域が台風などの影響により風や波浪が激しくなると、係留浮体を沈降させて係留浮体とともに規制部材およびフレキシブル貯留タンクを一体的に水中に潜行させることができる。これによって、規制部材およびフレキシブル貯留タンクに及ぶ風や波浪の影響を低減させることができ、フレキシブル貯留タンクはもとより貯水システム全体の破損を防止することができる。このように荒天時の風波による貯水システムへの悪影響を抑制するためには、波の運動が及ぶ限界の水深、いわゆる「移動限界水深」よりも深い水深位置に潜行させるのが望ましい。




また、第2点目として、例えば夏季においては気温の上昇に伴って用水の温度が上昇するが、係留浮体を沈降させてネット部材(、規制部材)およびフレキシブル貯留タンクを一体的に水中に潜行させることで、フレキシブル貯留タンク周辺の水温が低下し、それに伴ってフレキシブル貯留タンク内の用水が冷却される。したがって、陸上や水面近傍で用水を備蓄する貯水システムに比べて用水の温度を低下させることができる。また、陸上や水面近傍に比べて水中では温度変化が小さいため、用水の温度をほぼ一定に保つことができる。特に、フレキシブル貯留タンクに備蓄された用水を工業用水として使用する場合には、低温で、しかも温度変動の少ない工業用水が得られるため、フレキシブル貯留タンクを水中に潜行配置した貯水システムは有益である。ここで、温度をより高精度に制御するため、例えばフレキシブル貯留タンクに備蓄されている用水の温度を計測する計測手段と、計測手段による計測結果に基づき浮沈調整手段による係留浮体の浮沈量を調整してフレキシブル貯留タンク内の用水温度を制御する温度制御手段とをさらに設けてもよい。
さらに、フレキシブル貯留タンクに対する用水の送給・排水を行う給排水手段と、フレキシブル貯留タンクに対する空気の送給・排気を行う給排気手段と、給排水手段および給排気手段を駆動制御してフレキシブル貯留タンクでの用水の貯水状態を調整する貯水状態制御手段とをさらに設けてもよい。このように貯水状態制御手段によりフレキシブル貯留タンクでの用水の貯水状態を調整することでフレキシブル貯留タンクに作用する浮力を調整することができ、フレキシブル貯留タンクをより一層安定的に保護空間に配置することができる。
また、フレキシブル貯留タンクに対する用水の送給・排水を行う給排水手段をさらに設ける場合であって、水よりも比重の重い一対の剛性体を上下方向に配置するとともに、ナイロン系またはゴム系のフレキシブルシートで一対の剛性体を相互に連結してなるタンク構造体をフレキシブル貯留タンクとして用いる場合には、タンク構造体に、両端がそれぞれ一対の剛性体に接続され、一対の剛性体を互いに接近する方向に付勢する付勢部材をさらに設けるようにしてもよい。このように付勢部材により一対の剛性体を互いに接近する方向に付勢することで、フレキシブル貯留タンクに貯留されている用水には、排水される向きの圧力が加えられることになる。したがって、給排水手段が用水の排水を行う際に排水ポンプなどを作動させる必要がないため、システムの構成の簡素化および省エネルギー化を図ることができる。
図1は、この発明にかかる貯水システムの第1実施形態を示す図である。また、図2は図1の貯水システムの動作を示す模式図である。この貯水システムは、ゴム系やナイロン系などのフレキシブルシートにより形成されたフレキシブル貯留タンク1に淡水、飲料水、工業用水、海洋深層水などの用水3を貯水するとともに、該フレキシブル貯留タンク1を海、湖、池などの予め決められた備蓄水域5の水中7に配置してタンク1内の貯留空間9に用水3を備蓄するものである。
このフレキシブル貯留タンク1の上方端部には、タンク1内の貯留空間9に連通される3種類のパイプ、つまり給排気パイプ11、給排水パイプ13およびエアレーション用パイプ15を支持する支持プレート16が取り付けられている。これらのパイプ11,13,15はそれぞれバルブ17,19,21を介して給排気ユニット23、給排水ユニット25およびエアレーションユニット27と配管により接続されている。また、これらのバルブ17,19,21およびユニット23,25,27は貯水システム全体を制御する制御ユニット29と電気的に接続されており、制御ユニット29からの指令に応じて作動するように構成されている。すなわち、制御ユニット29からの指令に応じて給排気ユニット23を作動させるとともにバルブ17を開くと、給排気パイプ11を介して、フレキシブル貯留タンク1の貯留空間9に空気を供給したり、逆に貯留空間9から空気を排気することができる。また、制御ユニット29からの指令に応じて給排水ユニット25を作動させるとともにバルブ19を開くと、給排水パイプ13を介して、フレキシブル貯留タンク1の貯留空間9に用水を供給したり、逆に貯留空間9から用水を排水することができる。また、この給排水パイプ13の先端部に整流プレート31が取り付けられている。
図3は給排水パイプの先端部を示す拡大図である。この整流プレート31は給排水パイプ13の先端口よりも広い平面サイズを有する円盤形状を有しており、3本のステイ33により給排水パイプ13の先端部に連結されている。このため、給水時には、給排水パイプ13を介して給水された用水3は、同図の実線矢印に示すように、整流プレート31に衝突して減圧された後にステイ33の間を通って貯留空間9に放射状に、しかも均一に導かれる。したがって、フレキシブル貯留タンク1に過剰な水圧を加えることなく、穏やかに用水3を給水することができる。
こうして給水処理を実行した際に、用水3の水流に土砂などが含まれて貯留空間9の底面部に沈降することがある。この実施形態では、上記したように給排水パイプ13の先端に整流プレート31を取り付けているため、排水時に次のような作用効果が得られる。すなわち、排水時には用水3はステイ33の間を通って給排水パイプ13の先端口から吸引されて排水されるのに対し、貯留空間9の底面部に沈降している土砂などの沈降物35は、同図(b)の破線矢印に示すように、用水3の水流によって給排水パイプ13の先端口に向けて上昇移動しようとするが、整流プレート31によって底面からの吸上げ水流がブロックされて、水平方向からの水流となるため、底面部付近の水流が静穏となり沈降物の撹拌移動が制御される。このように、整流プレート31の下面(貯留空間9の底面部を向いた面)が給排水パイプ13から排水される用水3への沈降物35の混入を防止している。
図2に戻って説明を続ける。上記のように、制御ユニット29からの指令に応じてフレキシブル貯留タンク1に貯留される用水3の量が制御されるとともに、貯留空間9に残存する空気量が制御される。つまり、制御ユニット29による給排気ユニット23および給排水ユニット25の駆動制御によってフレキシブル貯留タンク1での用水の貯水状態を調整することが可能となっており、制御ユニット29が本発明の「貯水状態制御手段」として機能している。
また、制御ユニット29からの指令に応じてエアレーションユニット27を作動させるとともにバルブ21を開くと、エアレーション用パイプ15を介してフレキシブル貯留タンク1に供給され、パイプ15の先端に取り付けられたエアレーション環37から空気が噴出されてフレキシブル貯留タンク1に貯水された用水3に強制供給されて用水3に対するエアレーションが実行される。これによって用水3に含まれる有機物質などの酸化に伴う溶存酸素の不足を補うことが可能となる。なお、エアレーションを行う場合には、これに対応して給排気ユニット23による排気処理を行ってフレキシブル貯留タンク1での用水の貯水状態を管理するのが望ましい。
また、フレキシブル貯留タンク1の下方端部には、図2に示すように、排砂および排水用の開口39を設けた下端プレート41が取り付けられている。この開口39はフレキシブル貯留タンク1の貯留空間9と連通されており、上記のようにして貯留空間9に残留する残留水および土砂などの沈降土砂をフレキシブル貯留タンク1から排出するために設けられたものである。この実施形態では、プレート41の上面(貯留空間9を臨む面)に傾斜部43が設けられており、後述するように貯留空間9を洗浄する場合に、貯留空間9に存在する残留水や沈降土砂などを開口39に導いて排出処理を容易なものとしている。また、開口39を閉じておくための止水キャップ45が着脱自在に取り付けられている。なお、このように貯留空間9を洗浄するために、支持プレート16には、作業者が貯留空間9に対してアクセスするための作業用通路(図示省略)が形成されるとともに、その作業用通路を開閉するための開閉扉47(図1)が設けられている。
この実施形態では、図1に示すように、用水3を備蓄する備蓄水域5に平面形状が正方形の格子状係留浮体49が設けられている。この係留浮体49の形状はこれに限定されるものではなく、任意であり、例えば多角形や円形などの形状に仕上げてもよく、これに対応して後述する保護空間の形状についても同様である。この格子状係留浮体49は鋼板や中空状鋼管などの構造材料を格子状に枠組みした枠体51の周縁下面には俵形状のバラストタンク53が所定間隔で取り付けられている。各バラストタンク53は浮沈調整ユニット55に配管により連結されており、制御ユニット29からの指令に応じて浮沈調整ユニット55が作動すると、浮沈調整ユニット55から各バラストタンク53に圧縮空気が供給されて格子状係留浮体49が水面57上に半ば浮上させ、半没状態とする(図2(a))。逆に、浮沈調整ユニット55が作動して各バラストタンク53に備蓄水域5の水を流入させると、格子状係留浮体49が潜行していく(図2(b))。このように浮沈調整ユニット55が本発明の「浮沈調整手段」として機能している。なお、バラストタンク53を用いた浮体49の浮沈制御は基本的に潜水艦のそれと同一であるため、ここでは説明を省略する。
このように構成された係留浮体49の一方側面部(図1の左手側)には、図示を省略する係留アイが設けられており、この係留アイに取り付けられた係留ロープ59によって係留浮体49が係留ポール61に係留されている。この係留ポール61は海底63に固定されたアンカー体65からほぼ垂直に延設されたものである。なお、この実施形態では、係留浮体49を係留ポール61により係留しているが、アンカー体65から伸びるチェーンなどの連結部材に係留ブイを係止するとともに、該係留ブイに係留浮体49を係留するように構成してもよい。また、この実施形態では、1箇所で係留しているが、係留方式はこれに限定されるものではなく、例えば係留浮体49の他方側面部(図1の右手側)にも係留アイを設けて2箇所で格子状係留浮体49を備蓄水域5で係留するように構成してもよい。
また、この格子状係留浮体49の下面には、バラストタンク53の内側で係留浮体49の全周にわたって可撓性材料で構成されたネット部材67が取り付けられている。このようにネット部材67を係留浮体49の全周にわたって設けることによって、水中7においてネット部材67で囲まれた空間69が形成される。この実施形態では、こうして形成される空間69(図2)を本発明の「保護空間」とし、該保護空間69に用水3を貯水したフレキシブル貯留タンク1を配置している。したがって、フレキシブル貯留タンク1の設計寸法に応じて係留浮体49を構成する必要がある。ここで、可撓性材料よりなるネット部材67に対してチェーンや錘などを取り付けて水中7で保護空間69の形状を整えるようにしてもよい。
また、係留浮体49には、図1および図2に示すように、枠体51の内側に複数本のステイ71が格子状に橋渡しされており、保護空間69の上方位置に位置している。このため、保護空間69に配置されたフレキシブル貯留タンク1がそれに作用する浮力によって浮上するのをステイ71が強制的に押え付けることとなり、フレキシブル貯留タンク1が保護空間69から飛び出すのを防止してフレキシブル貯留タンク1を保護空間69内に安定配置させることができる。このように、この実施形態では、複数本のステイ71が本発明の「規制部材」として機能しているが、ステイ71の代わりに中空鋼管や鋼板などを用いてもよい。なお、ステイ71による規制部材の中央部に形成された円形開口73は、保護空間69にフレキシブル貯留タンク1を設置したり、逆に保護空間69からフレキシブル貯留タンク1を回収するための開口であり、例えば支持プレート16の外形寸法よりも若干大きな内径を有するものを形成することができる。また、ステイ71などにより構成される規制部材を係留浮体49に対して着脱自在に構成してもよく、例えばフレキシブル貯留タンク1の搬出入時には規制部材を取り外しておく一方、用水3の備蓄を行っている間は規制部材を取り付けるようにしてもよく、この場合、規制部材に開口を設ける必要はなくなる。
次に、上記のように構成された貯水システムの動作について説明する。予め設定した備蓄水域5に係留浮体49を搬送して水面57に半没状態で浮かすとともに、係留ポール61に係留する。そして、図1に示すように、未貯水で、かつ貯留空間9の空気を抜いて萎んだ状態のフレキシブル貯留タンク1を開口73を介して保護空間69に搬入する。そして、給排水ユニット25を作動させて用水3をタンク1に給水する。こうして、タンク1内に所定量の用水3が給水されて水中7での用水3の備蓄が開始される(図2(a))。なお、このとき、給水処理と並行して、制御ユニット29により給排気ユニット23の駆動を制御してフレキシブル貯留タンク1内での空気量を調整することによりタンク1の膨らみ速度や形状などをコントロールすることができ、フレキシブル貯留タンク1に、しわやたるみなどの不連続部分が生じるのを防止してタンク1の破損などを防止することができる。
ここでは、浮上状態で用水3をタンク1に貯水して備蓄しているが、浮沈調整ユニット55を作動させて格子状係留浮体49およびフレキシブル貯留タンク1を一体的に潜行させ、全没(または潜行)状態で用水3を備蓄してもよい。この場合、次のような作用効果が得られる。まず、第1点目として、備蓄水域5が台風などの影響により風や波浪が激しくなると、想定外の外力が係留浮体49およびフレキシブル貯留タンク1に作用し、これらが破損する可能性が生じてくる。そこで、図2(b)に示すように、格子状係留浮体49およびフレキシブル貯留タンク1を一体的に潜行させる。すると、格子状係留浮体49およびフレキシブル貯留タンク1への風や波浪の影響を低減させることができ、フレキシブル貯留タンク1はもとより貯水システム全体の破損を防止することができる。また、第2点目として、図2(a)に示すように浮上状態のまま用水3を備蓄する場合には、気温の影響を受け易く、特に夏季においては気温の上昇に伴って用水3の温度が上昇するが、フレキシブル貯留タンク1を潜行させることで温度上昇を抑えることができる。また、陸上や水面近傍に比べて水中では温度変化が小さいため、用水3の温度をほぼ一定に保つことができる。
一方、上記のようにして備蓄された用水3を取り出す場合には、給排水ユニット25を作動させて貯留空間9から用水を排水するが、この排水処理と並行して、給排気ユニット23の駆動を制御してフレキシブル貯留タンク1内での空気量を調整することによりタンク1の膨らみ状態やフレキシブル貯留タンク1に作用する浮力をコントロールすることができる。また、必要に応じて給排水ユニット25を作動させて貯留空間9に新たな用水3を給水して備蓄量を増やすことができる。
このように用水3の給水および排水を繰り返している間に、フレキシブル貯留タンク1の交換や内部洗浄などが必要となる。そこで、この実施形態では、次のようにして交換処理や内部洗浄処理が実行される。まず、図4(a)に示すように、給排水ユニット25を作動させて貯留空間9から用水を強制排水するとともに、この排水処理と並行して、給排気ユニット23の駆動を制御してフレキシブル貯留タンク1から空気を強制排気する。これによって、残留水を底面部に残しながらフレキシブル貯留タンク1は萎んでいく。そして、開口73を通過可能な程度までに萎むと、同図(b)に示すように、フレキシブル貯留タンク1をクレーンなどの重機により水中7から引き上げる。また、止水キャップ45を取り外して排砂および排水用の開口39から残留水および沈降土砂(残砂や残土など)をタンク1から排出する。このとき、給排気ユニット23の駆動を制御してフレキシブル貯留タンク1に空気を強制送給するようにしてもよい。こうしてタンク1の回収が完了すると、新しいフレキシブル貯留タンク1を保護空間69に配置する。なお、それ以降の動作については上記した通りである。
また、上記のように回収したフレキシブル貯留タンク1の内部を洗浄する場合には、図5に示すように、フレキシブル貯留タンク1の上方肩部の複数箇所をワイヤーで吊上げ補助環75に連結するとともに、この吊上げ補助環75をクレーンなどの重機により吊上げる。このように多点吊上げを行うことでタンク1が広がった状態で保持される。その後、作業者が開閉扉47(図1)を開き、作業用通路を通ってタンク1の内部に入り込む。そして、タンク1の内部を洗浄する。また、内部洗浄処理が完了すると、作業者は作業用通路を通ってタンク1の外に出る。
以上のように、この実施形態によれば、係留浮体49に取り付けられたネット部材67により水中7に保護空間69を形成するとともに、この保護空間69に用水3を貯水したフレキシブル貯留タンク1を配置して用水3を備蓄しているため、次のような作用効果が得られる。すなわち、この貯水システムでは、フレキシブル貯留タンク1の周囲がネット部材67により取り囲まれているため、備蓄水域5内で発生する波浪や潮流などによりフレキシブル貯留タンク1は変形するが、その変形は保護空間69内に留められる。したがって、フレキシブル貯留タンク1が備蓄水域5の回りに存在する岩石や岩礁などに接触して破損するのが効果的に防止することができる。また、ネット部材67は係留浮体49に取り付けられているため、ネット部材67および該ネット部材67に取り囲まれているフレキシブル貯留タンク1を備蓄水域5に確実に留め置くことができる。さらに、ネット部材67がフレキシブル貯留タンク1を取り囲んでいるため、流木や漂流物などが備蓄水域5に流れ着いたとしても、ネット部材67がフレキシブル貯留タンク1への流木などの接触を防ぎ、フレキシブル貯留タンク1の破損を確実に防止することができる。
ところで、フレキシブル貯留タンク1に備蓄された用水3を工業用水として使用する場合には、上記実施形態にかかる貯水システムが有益である。以下、その理由および動作を図6を参照しつつ説明する。工業用水を備蓄する主たる目的は、(1)定量供給に対する水使用の時間変動を吸収すること、(2)漏水事故や断水による影響を回避するためである。したがって、これらの目的を達成するためには、例えば12時間程度の備蓄が必要となる。そこで、従来と同様に配水池や工業用ダムを利用する場合には、次のような問題が発生していた。まず最初に配水池やダムのための用地確保が必要となる。また、夏季においては直射日光により水温が上昇し、また冬季においては凍結するおそれがあり、気温により水温が大きく変動してしまう。特に、工業用水の主目的のひとつが冷却水であるが、夏季の水温上昇は重大な問題となっている。さらに、大量の用水を配水池やダムなどで備蓄する貯水システムでは、地震などの災害により配水池やダムなどの陸上貯水構造物が破損した場合、備蓄している工業用水が制御されることなく放水されて二次災害を招くおそれがある。
これに対し、図1の貯水システムを用いて以下に説明する工業用水の備蓄処理を行うことで上記問題を一気に解決することができる。すなわち、この実施形態では、備蓄水域5として例えば海洋を利用することで備蓄のための用地確保が不要となる。また、工業用水路から工業用水を取水し、海中7に潜行配置されたフレキシブル貯留タンク1に給水する(図6(a))。これにより工業用水3の温度を海水7と同一温度にまで低下させるとともに、その温度に維持させる。というのも、通常、工業用水路から取水された工業用水の温度は気温や直射日光などの影響を受けて上昇しており、特に夏季において該影響は最も受けることとなり、水温は高くなる(温度T1)が、フレキシブル貯留タンク1に貯水することにより海水で冷却されて海水温度T2となる(同図(b))。また、フレキシブル貯留タンク1が全没(または潜行)状態となっているため、気温や直射日光の影響を受けず、それらによる温度上昇を抑えることができる。また、海中では温度変化が小さいため、工業用水3の温度をほぼ一定値T2に保つことができる。そして、必要に応じて、フレキシブル貯留タンク1から工業用水3を排水して工場に供給する(同図(c))。したがって、低温で、しかもほぼ一定温度の工業用水3を安定して供給することができ、工業用水3を用いて製造される製品の品質を向上させることができる。また、仮に災害などによりフレキシブル貯留タンク1が破損したとしても、海水中に工業用水3が放出されるため、二次災害の発生は全くない。さらに、フレキシブル貯留タンク1が海水中に潜行配置されているため、景観や環境への影響も少ない。
この実施形態では、単にフレキシブル貯留タンク1を潜行配置しているのみであるが、水深によって海水温度が相違することを利用して温度T2をより高精度に制御することができる。例えばフレキシブル貯留タンク1に備蓄されている用水3の温度を計測する計測手段を設けるとともに、その計測結果に基づき係留浮体49の浮沈量を調整してフレキシブル貯留タンク1内の用水温度T2を制御するようにしてもよい。また、工場から要求される温度に応じて係留浮体49の浮沈量を制御して工業用水の温度T2を調整してもよい。
図7は、この発明にかかる貯水システムの第2実施形態を示す図である。この実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、フレキシブル貯留タンク1の構造と、該構造を採用したことによりステイ71などの規制部材の設置を不要とした点である。なお、その他の構成は基本的に第1実施形態と同様であるため、同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
この実施形態では、フレキシブル貯留タンク1が蛇腹形状を有するタンク構造体で構成されている。より具体的には、水よりも比重の重い剛性体で形成された上プレート77および下プレート79が上下方向に離間配置されるとともに、ナイロン系またはゴム系のフレキシブルシート81によって一対のプレート77,79が相互に連結されている。また、フレキシブルシート81には複数の折り返しが形成されており、上プレート77および下プレート79の相対移動によりフレキシブル貯留タンク1の貯留空間9を可変可能となっている。また、蛇腹構造を採用したことに対応して給排水パイプ13およびエアレーション用パイプ15に屈撓性を有する中間部83を介在させてプレート77,79の離間・近接移動動作に応じて伸縮するように構成されている。
このように構成されたフレキシブル貯留タンク1を用いた場合、該タンク1を保護空間69に搬入すると、下プレート79の自重によりフレキシブル貯留タンク1が保護空間69の最下部に沈降するとともに、上プレート77も自重により下プレート79に近接移動する。これにより、タンク1が保護空間69に確実に配置されることとなる(図7(a))。なお、このとき、上プレート77の下プレート79への近接移動に応じて給排水パイプ13およびエアレーション用パイプ15の中間部83で折れ曲がり、両パイプ13,15は上下方向に収縮する。
そして、給排水ユニット25を作動させて用水3をタンク1に給水すると、タンク1内に所定量の用水3が給水されて水中7での備蓄が開始される(同図(b))。なお、この実施形態においても、第1実施形態と同様に、給水処理と並行して、制御ユニット29により給排気ユニット23の駆動を制御してフレキシブル貯留タンク1内での空気量を調整することによりタンク1の膨らみ速度をコントロールすることができる。また、エアレーション用パイプ15を介してフレキシブル貯留タンク1に空気を供給してタンク1に貯水された用水3に対するエアレーションを実行してもよい。また、上記のように構成されたフレキシブル貯留タンク1を用いた場合には、両プレート77,79の自重によりタンク1を保護空間69に配置することができるため、規制部材が不要となっている。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、フレキシブル貯留タンク1を一重のネット部材67で取り囲んで該タンク1を保護しているが、多重のネット部材でフレキシブル貯留タンク1を取り囲むように構成してもよい。
また、上記実施形態では、給排水パイプ13の先端に平板状の整流プレート31を取り付けているが、整流プレート31の上面を円錐または角錐形状に仕上げて傾斜面を形成してもよい。この場合、沈降土砂などが整流プレート31の上面に到達したとしても、傾斜面に沿って整流プレート31から滑り落ちてプレート31に堆積するのを防止することができる。
また、上記実施形態では、給排水パイプ13を用いて給水および排水を行っているが、給水専用パイプと排水専用パイプとを個別に設けてもよい。また、給排気パイプ11についても同様である。
また、上記実施形態では、用水を備蓄している間にフレキシブル貯留タンク1内でエアレーション処理を実行しているが、このエアレーション処理は必要に応じて実行することができる。また、エアレーション処理以外に、鉄やマンガンなどの物質に対する前処理として塩素を注入するように構成してもよく、用水中に塩素を均一に混合させるために塩素注入と同時に給水処理を実行してタンク1内での用水の撹拌を促すのが望ましい。
また、上記第2実施形態において、上プレート77と下プレート79とを互いに接近する方向に付勢するコイルばねなどの付勢部材を設けるようにしてもよい。図8は、第2実施形態の変形形態を示す図である。この変形形態では、同図に示すように、両端がそれぞれ上プレート77と下プレート79とに接続され、上プレート77と下プレート79とを互いに接近する方向に付勢するコイルばね85が設けられている。このように、この変形形態ではコイルばね85が本発明の「付勢部材」として機能している。
このように構成されたフレキシブル貯留タンク1を保護空間69に搬入すると、第2実施形態と同様に、タンク1が保護空間69に確実に配置される(図8(a))。そして、例えば制御ユニット29がバルブ87を開き、給排水ユニット89を作動させて用水3をタンク1に給水すると、この給水圧力により上プレート77と下プレート79とがコイルばね85の付勢力に抗して離間し、タンク1内に用水3が給水されて、バルブ87を閉じると水中7での備蓄が開始される(同図(b))。この状態では、コイルばね85の付勢力によりタンク1内の用水3に排水する向きの圧力が加えられている。そして、用水3をタンク1から排水すべくバルブ87を開くと、コイルばね85の付勢力により上プレート77と下プレート79とが互いに接近し、この接近移動に伴って用水3が給排水パイプ13およびバルブ87を介して排水される。したがって、給排水ユニット89が用水3の排水を行う際に排水ポンプなどを作動させる必要がないため、システムの構成の簡素化および省エネルギー化を図ることができる。
なお、この変形形態では2個のコイルばね85を備えているが、これに限られず、1個または3個以上のコイルばね85を備えるようにしてもよい。また、この変形形態ではコイルばね85をフレキシブルシート81(タンク1)の内部に設けているが、外部に設けるようにしてもよい。また、バルブ87は手動で動作させるようにしてもよい。また、コイルばね85に限られず、上プレート77と下プレート79とを互いに接近する方向に付勢する部材であればよい。
この発明は、用水を貯水したフレキシブル貯留タンクを海、湖、池などの水中に配置して用水を備蓄する貯水システム全般に適用することができる。
この発明にかかる貯水システムの第1実施形態を示す図である。 図1の貯水システムの動作を示す模式図である。 給排水パイプの先端部を示す拡大図である。 フレキシブル貯留タンクの回収手順を示す模式図である。 フレキシブル貯留タンクの内部洗浄手順を示す模式図である。 図1の貯水システムの利用態様の一例を示す模式図である。 この発明にかかる貯水システムの第2実施形態を示す図である。 第2実施形態の変形形態を示す図である。
符号の説明
1…フレキシブル貯留タンク、 3…(工業)用水、 7…水中、 11…給排気パイプ、 13…給排水パイプ、 23…給排気ユニット、 25,89…給排水ユニット、 29…制御ユニット、 49…(格子状)係留浮体、 51…枠体、 53…バラストタンク、 55…浮沈調整ユニット、 67…ネット部材、 69…保護空間、 77…上プレート、 79…下プレート、 81…フレキシブルシート、 85…コイルばね(付勢部材)

Claims (7)

  1. その外形形状の少なくとも一部を変形自在に構成されたフレキシブル貯留タンクに用水を貯水するとともに、該フレキシブル貯留タンクを海、湖、池などに設定された備蓄水域の水中に配置して用水を備蓄する貯水システムにおいて、
    前記備蓄水域に配置された係留浮体と、
    前記係留浮体に取り付けられて用水を備蓄して膨らんだ前記フレキシブル貯留タンクが前記備蓄水域から浮上するのを規制する規制部材と、
    前記係留浮体の浮沈を調整する浮沈調整手段とを備え、
    前記浮沈調整手段は、前記係留浮体を水中に潜行させることによって、用水を貯水している前記フレキシブル貯留タンク、前記規制部材および前記係留浮体を一体的に前記備蓄水域の水中に潜行させ
    前記フレキシブル貯留タンクの前記備蓄水域への設置および前記備蓄水域からの引き上げ時には、前記フレキシブル貯留タンクを萎んだ状態で前記規制部材に設けられた開口を介して搬出入することを特徴とする貯水システム。
  2. 前記フレキシブル貯留タンクに備蓄されている用水の温度を計測する計測手段と、
    前記計測手段による計測結果に基づき前記浮沈調整手段による前記係留浮体の浮沈量を調整して前記フレキシブル貯留タンク内の用水温度を制御する温度制御手段と
    をさらに備える請求項1記載の貯水システム。
  3. 前記フレキシブル貯留タンクに対する用水の送給・排水を行う給排水手段をさらに備え、
    前記フレキシブル貯留タンクは、水よりも比重の重い一対の剛性体を上下方向に配置するとともに、ナイロン系またはゴム系のフレキシブルシートで前記一対の剛性体を相互に連結してなるタンク構造体で構成されており、
    前記タンク構造体は、両端がそれぞれ前記一対の剛性体に接続され、前記一対の剛性体を互いに接近する方向に付勢する付勢部材をさらに備えている請求項1または2記載の貯水システム。
  4. 前記フレキシブル貯留タンクは、水よりも比重の重い一対の剛性体を上下方向に配置するとともに、ナイロン系またはゴム系のフレキシブルシートで前記一対の剛性体を相互に連結してなるタンク構造体で構成されている請求項1または2記載の貯水システム。
  5. 前記フレキシブル貯留タンクに対する用水の送給・排水を行う給排水手段と、
    前記フレキシブル貯留タンクに対する空気の送給・排気を行う給排気手段と、
    前記給排水手段および給排気手段を駆動制御して前記フレキシブル貯留タンクでの用水の貯水状態を調整する貯水状態制御手段と
    をさらに備えた請求項1、2または4記載の貯水システム。
  6. 前記係留浮体に取り付けられて前記備蓄水域の水中で前記フレキシブル貯留タンクの周囲を取り囲む保護空間を形成するネット部材をさらに備え、
    前記保護空間に前記フレキシブル貯留タンクを配置した請求項1ないし5のいずれかに記載の貯水システム。
  7. 前記ネット部材は可撓性材料で構成されている請求項6記載の貯水システム。
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