JP6388795B2 - 検出システム - Google Patents

検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP6388795B2
JP6388795B2 JP2014117923A JP2014117923A JP6388795B2 JP 6388795 B2 JP6388795 B2 JP 6388795B2 JP 2014117923 A JP2014117923 A JP 2014117923A JP 2014117923 A JP2014117923 A JP 2014117923A JP 6388795 B2 JP6388795 B2 JP 6388795B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
terminal device
information
point
portable terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014117923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015230291A (ja
Inventor
尚 宮古
尚 宮古
基材 南方
基材 南方
敏明 今井
敏明 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Electric Power Co Inc
Hasegawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Electric Power Co Inc
Hasegawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Electric Power Co Inc, Hasegawa Electric Co Ltd filed Critical Tohoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2014117923A priority Critical patent/JP6388795B2/ja
Publication of JP2015230291A publication Critical patent/JP2015230291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6388795B2 publication Critical patent/JP6388795B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)

Description

本発明は、検出システムに関し、特に、互いに離れた2地点において交流配電線の各相検出を行なうための検出システムに関する。
電力系統では、変電所を起点とした送電線を介して6600Vに降圧された三相交流配電線を経由して電力需要家を終点とし、この三相交流配電線から電力需要家に電力が供給されている。
このような電力系統では、配電線の系統変更工事などにおいて、一方の配電線の端部と他方の配電線の端部とを接続する場合がある。また、近年の家庭用分散型電源の拡大により顕著になると予測される三相不平衡の改善のため、新設する単相変圧器を負荷の少ない相の配電線に接続する場合もある。
このような場合には、各相検出の間違いによる重大事故を防止するため、一方の配電線と他方の配電線について突き合わせ検相を行なう必要がある。たとえば、変電所など相を確定できる箇所から、工事箇所などの相検出を行う箇所まで、配電線を目視しながら追っていくことで相検出が可能である。
また、他の手法として、相検出のためにGPS(Global Positioning System)を用いた同期測定により2点間の位相差を計測することが考えられる。
たとえば、位相差を計測する技術として、特開2008−249472号公報(特許文献1)には、互いに離れた2点間の交流電気量の位相差を計測する位相差計測システムが開示されている。当該位相差計測システムは、上記2点でそれぞれ同一時刻に、互いに時刻同期させた基準波形の立ち上がりと上記交流電気量の立ち上がりゼロクロスとの時間差を計測し、これらの時間差の差から演算することにより上記2点間の交流電気量の位相差を求めるものである。
特開2008−249472号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムは、高圧配電線の検相に利用することについては触れられていない。また、このシステムにおける計測器では、計測部、および他の計測器と通信を行なうための通信端末が一体化しているため、高圧配電線の検相を行なうユーザは、高圧配電線に十分注意しながら操作を行なう必要がある。そのため、ユーザの利便性が十分考慮されているとはいえない。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、互いに離れた2地点において配電線の検相をする場合のユーザの利便性を向上させることが可能な検出システムを提供することを目的とする。
ある実施の形態に従うと、第1の地点および第2の地点におけるそれぞれの配電線の相を検出するための検出システムが提供される。検出システムは、時刻の基準となる基準信号と第1の地点における配電線の電圧とに基づいて、当該配電線の電圧の位相に関する第1の位相情報を検出する第1の検出器と、基準信号と第2の地点における配電線の電圧とに基づいて、当該配電線の電圧の位相に関する第2の位相情報を検出する第2の検出器と、近距離無線通信により第1の検出器から第1の位相情報を受信する第1の携帯端末装置と、近距離無線通信により第2の検出器から第2の位相情報を受信する第2の携帯端末装置とを備える。第1の携帯端末装置は、第2の位相情報を第2の携帯端末装置から受信する位相情報受信手段と、第1の位相情報と第2の位相情報とに基づいて、第1の地点における配電線と第2の地点における配電線とが同相か否かを判定する判定手段と、判定手段の判定結果を報知する報知手段とを含む。
好ましくは、第1および第2の検出器の各々は、衛星測位システムからの衛星信号を受信する受信機をさらに含む。第1および第2の検出器で用いられる基準信号は、衛星信号により時刻同期されたものである。受信機は、衛星信号に基づいて時刻を計時する計時手段と、当該検出器が設けられた地点の位置情報を記憶する位置情報記憶手段とを有する。
好ましくは、位相情報受信手段は、ショートメッセージサービスを介して第2の位相情報を第2の携帯端末装置から受信する。
好ましくは、第1の携帯端末装置は、ディスプレイと、判定結果を示す画像を記憶する画像記憶手段とをさらに含む。報知手段は、画像記憶手段に記憶された画像をディスプレイに表示することにより判定結果を報知する。
好ましくは、第1の携帯端末装置は、第1の携帯端末装置に対する発話音声の入力を受け付ける音声入力手段と、音声を出力する音声出力手段と、音声入力手段および音声出力手段を用いて、第2の携帯端末装置とハンズフリー通話を実行する通話制御手段とをさらに含む。
好ましくは、検出システムは、管理サーバをさらに備える。第1の携帯端末装置は、近距離無線通信により第1の検出器から第1の地点の位置情報をさらに受信する。第2の携帯端末装置は、近距離無線通信により第2の検出器から第2の地点の位置情報をさらに受信する。第1の携帯端末装置は、第2の地点の位置情報を第2の携帯端末装置から受信する位置情報受信手段と、第1および第2の地点の位置情報と判定手段による判定が完了したことを示す完了情報とを含む履歴情報を、管理サーバに送信する履歴情報送信手段とをさらに含む。完了情報は、判定手段による判定が完了した日時情報を含む。
別の実施の形態に従うと、第1の地点および第2の地点におけるそれぞれの配電線の相を検出するための検出システムが提供される。検出システムは、時刻の基準となる基準信号と第1の地点における配電線の電圧とに基づいて、当該配電線の電圧の第1の位相情報を検出する第1の検出器と、基準信号と第2の地点における配電線の電圧とに基づいて、当該配電線の電圧の第2の位相情報を検出する第2の検出器と、近距離無線通信により、第1および第2の位相情報を第1および第2の検出器からそれぞれ受信する1台の携帯端末装置とを備える。第1の地点および第2の地点は、それぞれ1台の携帯端末装置の位置から近距離無線通信が可能な位置である。1台の携帯端末装置は、第1の位相情報と第2の位相情報とに基づいて、第1の地点における配電線と第2の地点における配電線とが同相か否かを判定する判定手段と、判定手段の判定結果を報知する報知手段とを含む。
本発明によると、互いに離れた2地点において配電線の検相をする場合のユーザの利便性を向上させることが可能となる。
本実施の形態に従う検出システムの構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に従う検出器のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態に従う携帯端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態に従う検出システムにおける検相原理(同相)を説明するための図である。 本実施の形態に従う検出システムにおける検相原理(異相)を説明するための図である。 時間から位相の算出するときの算出方式を説明するための図である。 本実施の形態に従う携帯端末装置の機能構成を示すブロック図である。 本実施の形態に従う検出システムの動作を示すシーケンス図である。 本実施の形態に従う携帯端末装置の処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に従う携帯端末装置により提供されるユーザインターフェイス画面500の一例を示す図である。 本実施の形態に従う携帯端末装置により提供されるユーザインターフェイス画面500の他の例を示す図である。 本実施の形態の変形例に従う検出システムの構成を概略的に示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<システム概要>
図1は、本実施の形態に従う検出システム1000の構成を概略的に示す図である。
図1を参照して、検出システム1000は、検出器10A,10B(以下、総称するときは「検出器10」という)と、携帯端末装置20A,20B(以下、総称するときは「携帯端末装置20」という)とを含む。
本実施の形態では、検出システム1000は、A地点における配電線1Aと、A地点から数kmまたは数十km離れたB地点における配電線1Bとについて突き合わせ検相を行なう場合に用いられる。配電線1A,1Bは、6.6kVの高圧三相配電線から構成されている。
検出器10は、たとえば、電力系統における配電線の系統変更工事などにおいて、A地点における配電線1AとB地点における配電線1Bとを突き合わせ接続するに先立って、それら一方の配電線1Aと他方の配電線1Bについて突き合わせ検相を行なうものである。または、検出器10は、互いに離れた位置にある配電線1Aと配電線1Bについて突き合わせ検相を行なった各相検出結果をタグ付する場合にも用いられる。
携帯端末装置20は、たとえば、タッチパネルを備えるスマートフォンである。以下では、スマートフォンを「携帯端末装置」の代表例として説明を行なう。ただし、携帯端末装置は、タブレット端末装置、デジタルカメラ、パソコン、PDA(Personal Data Assistance)などのような、他の機器であってもよい。
検出器10Aは、その本体部分に取り付けられたアンテナ124を介して衛星測位システムであるGPS衛星からのGPS信号(GPS衛星信号)を受信する。検出器10Bも、本体部分に取り付けられたアンテナ124を介してGPS信号を受信する。
検出器10A,10Bは、その本体部分の先端にあるフック状の金具により、それぞれ配電線1A,1Bと電気的に接続される。具体的には、検出器10A,10Bは、それぞれ配電線1A,1Bの3相(R相、S相、T相)のうちの1相(の配電線)に接続される。
検出器10Aは、受信したGPS信号を用いて協定世界時に同期された基準信号と、A地点における配電線1Aの交流電圧とに基づいて、当該交流電圧の位相情報を検出する。同様に、検出器10Bは、受信したGPS信号を用いて協定世界時に同期された基準信号と、配電線1Bの交流電圧とに基づいて、当該交流電圧の位相情報を検出する。すなわち、検出器10Aおよび10Bで用いられる当該基準信号は、GPS信号により互いに時刻同期されている。位相情報は、基準信号の立ち上がりから交流電圧の立ち上がりゼロクロスまでの位相(または時間)を示す情報を含む。なお、位相情報の検出方式の詳細については後述する。
検出器10Aおよび携帯端末装置20Aは、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を介して通信可能に構成されている。また、検出器10Bおよび携帯端末装置20Bも、近距離無線通信を介して通信可能に構成されている。検出器10A,10Bは、近距離無線通信を利用して、検出した位相情報をそれぞれ携帯端末装置20A,20Bに送信する。
携帯端末装置20Aと携帯端末装置20Bとは、移動体端末通信網を介して通信可能に構成されており、たとえばショートメッセージサービス(SMS)を利用して互いに位相情報を送受信する。具体的には、携帯端末装置20Aは、配電線1Aの交流電圧の位相情報を携帯端末装置20Bに送信し、配電線1Bの交流電圧の位相情報を携帯端末装置20Bから受信する。携帯端末装置20Bは、配電線1Bの交流電圧の位相情報を携帯端末装置20Aに送信し、配電線1Aの交流電圧の位相情報を携帯端末装置20Aから受信する。
携帯端末装置20は、各々の位相情報を比較することにより、配電線1Aの一線と配電線1Bの一線とが同相か否かを判定する。なお、判定方式の詳細については後述する。そして、携帯端末装置20は、判定結果をディスプレイに表示することにより同相か異相かをユーザに報知する。なお、携帯端末装置20は、判定結果を示す画像をメモリに記憶しておき、ユーザの指示に応答して、当該画像をディスプレイに表示してもよい。これにより、ユーザは、記憶された判定結果を適宜確認することができる。
また、携帯端末装置20は、スピーカおよびマイクを用いて他の携帯端末装置20とハンズフリー通話を実行してもよい。これにより、携帯端末装置20Aのユーザは、判定結果が表示されたディスプレイを見ながら他の携帯端末装置20Bのユーザと通話することが可能となるため、検相の作業効率が向上する。また、各々のユーザは、他のユーザと連絡を取るための通話用の端末を別途携帯する必要もなくなる。
さらに、携帯端末装置20Aは、A地点の位置情報(緯度、経度、および高度を含む情報)を検出器10Aから受信し、携帯端末装置20Bは、B地点の位置情報を検出器10Bから受信する。そして、携帯端末装置20Aは、携帯端末装置20BからB地点の位置情報を受信して、A地点およびB地点の位置情報と、これらの地点での検相が完了したことを示す完了情報とを含む履歴情報を管理サーバ30に送信する。履歴情報は、検相が完了した日時情報を含んでいてもよい。
これにより、携帯端末装置20は、管理サーバ30にアクセスすることで、いつ、どの地点で検相が完了したのかを確認することができる。なお、携帯端末装置20Bが、携帯端末装置20AからA地点の位置情報を受信して、A地点およびB地点の位置情報と完了情報とを含む履歴情報を管理サーバ30に送信してもよい。
以下、本実施の形態に従う検出システム1000についてより詳細に説明する。
<ハードウェア構成>
(検出器)
図2は、本実施の形態に従う検出器10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、検出器10は、主たる構成要素として、CPU102と、メモリ104と、通信インターフェイス106と、検出器10の各部に電力を供給するバッテリ108と、検出センサ110と、GPS受信機120とを含む。
CPU102は、メモリ104に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、検出器10の各部の動作を制御する。より詳細にはCPU10は、当該プログラムを実行することによって、後述する検出器10の処理(ステップ)の各々を実現する。CPU10は、たとえば、マイクロプロセッサである。なお、当該ハードウェアは、CPU以外のFPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびその他の演算機能を有する回路などであってもよい。
メモリ104は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、などによって実現される。メモリ104は、CPU102によって実行されるプログラム、またはCPU102によって用いられるデータなどを記憶する。
通信インターフェイス106は、検出器10と外部装置との間で各種データをやり取りする。通信方式としては、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などを利用した近距離無線通信である。
検出センサ110は、フック状の金具により配電線の交流電圧を検出して、当該検出された交流電圧をCPU102に入力する。
GPS受信機120は、GPSモジュール122とアンテナ124とを含む。GPSモジュール122は、各種の処理を実行する演算部、記憶部および内部時計を有しており、高精度の計時装置を有するGPS衛星からアンテナ124を介して受信したGPS信号を用いて各種の処理を実行する。
具体的には、GPSモジュール122は、GPS信号に基づいて時刻の基準となる基準信号としての1秒パルス信号、いわゆる、1PPS(Pulse Per Second)信号を生成する。さらに、GPSモジュール122は、GPS信号から時刻情報を抽出して、その時刻情報に基づいて内部時計の時刻をGPS信号の時刻に同期させる。そして、GPSモジュール122は、1PPS信号および内部時計の時刻情報をCPU102に入力する。また、GPSモジュール122内の記憶部には、検相の際に検出器10が設けられる地点の位置情報が格納される。これにより、GPS衛星の初期捕捉時間が短縮され、GPS受信機120の電源投入後に最初の位置情報が出力されるまでの時間である初期位置算出時間の時間を短縮することができる。
なお、検出器10は、ユーザからの指示を受け付けるためのボタン、表示部としてのディスプレイなどを含んでいてもよい。
(携帯端末装置)
図3は、本実施の形態に従う携帯端末装置20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、携帯端末装置20は、主たる構成要素として、CPU202と、メモリ204と、タッチパネル206と、ディスプレイ208と、無線通信部210と、通信アンテナ212と、レシーバ214と、スピーカ216と、マイク218と、通信インターフェイス(I/F)220と、メモリインターフェイス(I/F)222とを含む。
CPU202は、メモリ204に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、携帯端末装置20の各部の動作を制御する。より詳細にはCPU202は、当該プログラムを実行することによって、後述する携帯端末装置20の処理を実現する。CPU202は、たとえば、マイクロプロセッサである。
メモリ204は、RAM、ROM、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ204は、各種データ、CPU202によって実行されるプログラムなどを記憶する。
タッチパネル206は、表示部としての機能を有するディスプレイ208上に設けられる。タッチパネル206は、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などのいずれのタイプで構成されていてもよい。タッチパネル206は、外部の物体によるタッチパネル206へのタッチ操作を検知し、タッチ座標をCPU202に入力する。
ディスプレイ208は、たとえば、液晶ディスプレイあるいは有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイであり、CPU202からの信号に基づいて、表示画面に画像やテキストなどを表示する。
無線通信部210は、通信アンテナ212を介して移動体通信網に接続し無線通信のための信号の送受信を行なう。これにより、携帯端末装置20は、たとえば、第3世代移動通信システム(3G)、LTE(Long Term Evolution)などの移動体通信網を介して他の携帯端末装置20との通信が可能となる。
レシーバ214は、CPU202の指示に従って、ハンドセット通話の際に通話先から送信される音声信号に基づいて音声を出力する。スピーカ216は、CPU202の指示に従って、レシーバ214より高い音圧レベルで音声を出力する。スピーカ216は、たとえば、ハンズフリー通話の際に音声を出力する。マイク218は、携帯端末装置20に対する発話音声の入力を受け付けて、発話された音声に対応する信号をCPU202に入力する。
通信インターフェイス220は、検出器10との間で各種データをやり取りする。通信方式としては、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどによる近距離無線通信である。
メモリインターフェイス222は、外部の記憶媒体224からデータを読み出す。記憶媒体224としては、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)メモリカードなどの不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
(管理サーバ)
管理サーバ30は、後述するような情報処理を全体として提供できればよく、そのハードウェア構成については公知のものを採用することができる。従って、管理サーバ30のハードウェア構成の詳細な説明は行なわない。たとえば、管理サーバ30は、各種処理を実行するためのCPUと、データ、CPUによって実行されるプログラムなどを格納するためのメモリと、携帯端末装置20と各種データを送受信するための通信インターフェイスとを含む。
<検相原理>
次に、図4〜図6を参照しながら、本実施の形態に従う検出システム1000における検相原理について説明する。
図4は、本実施の形態に従う検出システム1000における検相原理(同相)を説明するための図である。図5は、本実施の形態に従う検出システム1000における検相原理(異相)を説明するための図である。図6は、時間から位相を算出するときの算出方式を説明するための図である。
検出システム1000では、まず、A地点およびB地点において、同一時刻に基準信号の立ち上がりから対地電圧波形の立ち上がりゼロクロスまでの時間が測定され、当該時間に対応する位相が求められる。そして、2地点において求められた各々の位相を比較することにより、2地点における配電線の一線同士が同相か異相かの判定が行われる。
具体的には、A地点における位相α1とB地点における位相α2との位相差(α1−α2)が所定角度以内(たとえば、±30°以内)であれば同相、所定角度より大きければ異相と判定される。なお、それぞれの地点で測定された時間の差により当該判定が行なわれてもよい。たとえば、A地点において測定された時間t1と、B地点において測定された時間t2との時間差(t1−t2)が所定時間以内(たとえば、±30°の位相差に相当する時間以内)であれば同相、所定時間よりも大きければ異相と判定されてもよい。
図4を参照して、A地点において、検出器10Aの電源がONされると、検出器10Aは、GPS受信機120を用いてGPS衛星を捕捉する処理を開始する。また、検出器10Aは、検出センサ110により配電線の対地電圧を検出して、当該対地電圧を矩形波に変換する。
次に、検出器10Aは、GPS衛星を捕捉すると、GPS衛星から受信したGPS信号を受信する、そして、検出器10Aは、協定世界時(UTC)に同期して毎秒同じタイミングでパルスが発生する1PPS信号(GPS同期信号)を生成し、当該1PPS信号を基準信号として採用する。また、検出器10Aは、時刻もGPS信号から抽出した時刻を採用する。
検出器10Aは、基準信号の立ち上がりから対地電圧の立ち上がりゼロクロスまでの時間t1(たとえば、15ms)を測定するとともに、これを位相α1(たとえば、270°)に変換する。具体的には、検出器10Aは、1周期で360カウントするカウンタを設けておき、図6に示すように、1PPS信号の立ち上がりからカウントを開始して、対地電圧を変換した矩形波の立ち上がりでカウントを終了する。検出器10Aは、カウント数に基づいて時間t1を位相α1に変換する。たとえば、周期が20msであり、時間t1が15msの場合には、270カウントするため位相α1は270°として算出される。また、検出器10Aは、同期信号(1秒パルス)の立ち上がりから対地電圧の最初の立ち上がりゼロクロスまでの時間を検出するため、より正確な位相が得られる。
また、B地点においても、検出器10Bが、上述した検出器10Aと同様の処理を実行する。具体的には、検出器10Bは、基準信号の立ち上がりと対地電圧の立ち上がりゼロクロスとの時間t2(たとえば、15ms)を測定するとともに、これを位相α2(たとえば、270°)に変換する。検出器10Bは、図6で説明したように変換処理を実行する。
図4の例では、位相α1および位相α2は同じ(時間t1および時間t2も同じ)である。そのため、2地点(A地点およびB地点)における配電線の一線同士は同相と判定される。
一方、図5を参照して、検出器10Aにおいては、時間t1(15ms)および位相α1(270°)が検出され、検出器10Bにおいては、時間t2(1.7ms)および位相α2(30°)が検出されている。このように、図5の例では、位相差が±30°以内ではないことから、2地点(A地点およびB地点)における配電線の一線同士は異相と判定される。
<機能構成>
本実施の形態に従う検出システム1000が備える携帯端末装置20の機能構成について説明する。図7は、本実施の形態に従う携帯端末装置20の機能構成を示すブロック図である。
図7を参照して、携帯端末装置20は、その主たる機能構成として、位相情報通信部250と、判定部252と、報知部254と、位置情報通信部256と、履歴情報通信部258と、通話制御部260とを含む。これらの機能は、主に、携帯端末装置20のCPU202がメモリ204に格納されたプログラムを実行し、携帯端末装置20の各構成要素へ指令を与えることなどによって実現される。CPU202は、携帯端末装置20の動作全体を制御する制御部としての機能を有する。なお、これらの機能構成の一部または全部はハードウェアで実現されていてもよい。
位相情報通信部250は、近距離無線通信を介して、第1の地点における配電線の電圧の位相に関する位相情報P1を検出器10から受信する。具体的には、位相情報P1は、基準信号の立ち上がりから、第1の地点における配電線の対地電圧の立ち上がりゼロクロスまでの時間および当該時間に対応する位相を含む。
また、位相情報通信部250は、移動体通信網を介して、第2の地点における配電線の電圧の位相に関する位相情報P2を他の携帯端末装置20から受信し、位相情報P1を他の携帯端末装置20に送信する。位相情報P2は、基準信号の立ち上がりから、第2の地点における配電線の対地電圧の立ち上がりゼロクロスまでの時間および当該時間に対応する位相を含む。なお、位相情報通信部250は、位相情報の送受信にショートメッセージサービスを利用する。
判定部252は、位相情報P1と位相情報P2とに基づいて、第1の地点における配電線と第2の地点における配電線とが同相か否かを判定する。具体的には、判定部252は、位相情報P1と位相情報P2とを比較して、第1および第2の地点間の位相差が所定角度以内であれば同相と判定し、所定角度よりも大きければ異相と判定する。判定部252は、当該判定が完了したことを示す完了情報を履歴情報通信部258に送出する。完了情報は、当該判定が完了した日時情報を含む。
報知部254は、判定部252の判定結果を報知する。具体的には、報知部254は、判定結果(同相か異相か)を示す画像をディスプレイ208に表示させる。また、報知部254は、判定結果を示す音声をスピーカ216に出力させる。なお、報知部254は、バイブレータ(図示しない)を振動させたり、LED(図示しない)を点灯させたりして判定結果を報知してもよい。
位置情報通信部256は、近距離無線通信を介して、第1の地点の位置情報L1を検出器10から受信する。また、位置情報通信部256は、移動体通信網を介して、第2の地点の位置情報L2を他の携帯端末装置20から受信し、位置情報L1を他の携帯端末装置20に送信する。
履歴情報通信部258は、移動体通信網を介して、第1および第2の地点の位置情報L1,L2と、完了情報とを含む履歴情報を管理サーバ30に送信する。また、履歴情報通信部258は、管理サーバ30に格納された履歴情報を受信してもよい。履歴情報は、タッチパネル206を介したユーザからの指示に応じて送受信される場合であってもよいし、定期的に送受信される場合であってもよい。
通話制御部260は、スピーカ216およびマイク218を用いて、他の携帯端末装置20とハンズフリー通話を実行する。具体的には、通話制御部260は、スピーカ216から通話音声を出力させるとともに、通常の通話時よりもスピーカ216の音量(出力の増幅率)が大きくなるように制御する。また、通話制御部260は、通常の通話時よりもマイク218の感度(入力の増幅率)が高くなるように制御する。たとえば、通話制御部260は、タッチパネル206を介したユーザからの指示に応じて、携帯端末装置20をハンズフリー通話モードに移行させる。
<処理手順>
図8は、本実施の形態に従う検出システム1000の動作を示すシーケンス図である。
図8を参照して、検出器10Aは、配電線1Aの交流電圧の位相情報(図中の「位相情報Pa」)を検出する(ステップS10)。検出器10Bは、配電線1Bの交流電圧の位相情報(図中の「位相情報Pb」)を検出する(ステップS12)。
検出器10Aは、近距離無線通信を介して、位相情報Paと、内部メモリに記憶されたA地点の位置情報(図中の「位置情報La」)とを携帯端末装置20Aに送信する(ステップS14)。検出器10Bは、近距離無線通信を介して、位相情報Pbと、内部メモリに記憶されたB地点の位置情報(図中の「位置情報Lb」)とを携帯端末装置20Bに送信する(ステップS16)。
携帯端末装置20Aは、検出器10Aから受信した位相情報Paおよび位置情報Laを携帯端末装置20Bに送信する(ステップS18)。携帯端末装置20Bは、検出器10Bから受信した位相情報Pbおよび位置情報Lbを携帯端末装置20Aに送信する(ステップS20)。
携帯端末装置20Aおよび20Bは、位相情報PaおよびPbに基づいて、配電線1Aおよい配電線1Bが同相か否かを判定する(ステップS22,S24)。携帯端末装置20Aおよび20Bは、判定結果をディスプレイ208に表示する(ステップS26,S28)。
携帯端末装置20Aおよび20Bは、タッチパネル206を介して、各々のユーザからハンズフリー通話の指示を受け付けて、ハンズフリー通話を開始する(ステップS30)。
その後、携帯端末装置20Aは、検相作業(同相か異相かの判定作業)が完了した場合には、A地点およびB地点の位置情報と、検相作業が完了したことを示す完了情報とを含む履歴情報を管理サーバ30に送信する(ステップS32)。管理サーバ30は、携帯端末装置20Aから受信した履歴情報を格納する(ステップS34)。
次に、図9〜図11を参照して、本実施の形態に従う携帯端末装置20の詳細な処理手順について説明する。図9は、本実施の形態に従う携帯端末装置20Aの処理手順を示すフローチャートである。以下の各ステップは、携帯端末装置20AのCPU202がメモリ204に格納されたプログラムを実行することによって実現される。なお、携帯端末装置20Bの処理手順は、実質的に以下に示す携帯端末装置20Aの処理と同じであるため、その詳細な説明は行わない。
図9を参照して、携帯端末装置20AのCPU202は、通信インターフェイス220を用いて、近距離無線通信範囲内(たとえば、Bluetooth(登録商標)通信範囲内)に存在する検出器を検索する(ステップS50)。携帯端末装置20Aは、検索された検出器10Aに通信確立要求を送信して通信接続を確立する(ステップS52)。なお、このとき、検出器10Aは、当該通信確立要求に応じて、通信確立応答を携帯端末装置20Aに送信し、携帯端末装置20Aとの通信接続を確立する。
次に、CPU202は、タッチパネル206を介してユーザからアプリケーションの起動操作を受け付けると、ユーザインターフェイス画面500をディスプレイ208に表示する(ステップS54)。
図10は、本実施の形態に従う携帯端末装置20Aにより提供されるユーザインターフェイス画面500の一例を示す図である。図11は、本実施の形態に従う携帯端末装置20Aにより提供されるユーザインターフェイス画面500の他の例を示す図である。なお、説明の便宜上、図10および図11には、すでに位相値および同相か異相かを示す情報などが表示されている画面例を示している。
再び、図9を参照して、CPU202は、通信インターフェイス220を介して、検出器10Aから位相情報Paおよび位置情報Laを受信する(ステップS56)。このとき、ユーザインターフェイス画面500には、位相情報Paとして「リアルタイム位相値」とその「取得時刻」と、「捕捉GPS衛星数」とが表示される。
CPU202は、無線通信部210および通信アンテナ212を介して、ショートメッセージサービス通信により位相情報Paおよび位置情報Laを通信相手である携帯端末装置20Bに送信する(ステップS58)。
具体的には、まず、CPU202は、ユーザから宛先参照ボタン502の選択操作を受け付けると、メモリ204に記憶された宛先情報をディスプレイ208に表示(図示しない)する。ユーザにより携帯端末装置20Bの宛先が選択されると、CPU202は、携帯端末装置20Bを通信相手として確定する。そして、CPU202は、位相送信ボタン506の選択操作を受け付けると、携帯端末装置20Bに位相情報Paおよび位置情報Laを送信する。なお、携帯端末装置20Aは、位置情報Laについては別途送信してもよい。なお、CPU202は、ユーザから通信テストボタン504の選択操作を受け付けて、携帯端末装置20Bとの通信テストが完了した後に、携帯端末装置20Bに位相情報Paおよび位置情報Laを送信してもよい。
次に、CPU202は、無線通信部210および通信アンテナ212を介して、携帯端末装置20Bから位相情報Pbおよび位置情報Lbを受信する(ステップS60)。このとき、ユーザインターフェイス画面500には、過去(現時刻から5秒前)に取得した位相情報Paとして、表示領域508に「自装置の位相」とその「取得時刻」とが表示される。また、位相情報Pbとして表示領域510に「相手装置の位相」とその「取得時刻」とが表示される。なお、位相情報Paおよび位相情報Pbの取得時刻は、時刻同期されているため同じ時刻になっていることがわかる。
CPU202は、同時刻に取得された位相情報Paおよび位相情報Pbを比較して、配電線1Aの一線と配電線1Bの一線とが同相か否かを判定する(ステップS62)。これらが同相であると判定された場合には(ステップS62においてYES)、CPU202は、同相である旨をディスプレイ208に表示する(ステップS64)。たとえば、図10に示すユーザインターフェイス画面500の例では、自装置の位相値が123°、相手装置の位相値が124°であることから、位相差が±30°以内であるため、CPU202は、配電線1Aの一線と配電線1Bの一線とが同相であると判定する。そして、CPU202は、表示領域512に「同相」との表示を行なう。なお、CPU202は、「同相」との判定結果を画像としてメモリ204に記憶してもよい。
一方、これらが異相であると判定された場合には(ステップS62においてNO)、CPU202は、異相である旨をディスプレイ208に表示する(ステップS66)。具体的には、図11に示すユーザインターフェイス画面500の例では、自装置の位相値が123°、相手装置の位相値が246°であることから、位相差が±30°よりも大きいため、CPU202は、配電線1Aの一線と配電線1Bの一線とが異相であると判定する。そして、CPU202は、表示領域512に「異相」との表示を行なう。なお、CPU202は、「異相」との判定結果を画像としてメモリ204に記憶してもよい。
次に、CPU202は、携帯端末装置20Bとハンズフリー通話の実行指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS68)。具体的には、CPU202は、ユーザからハンズフリー通話ボタン514の選択操作を受け付けた場合には、当該指示を受け付けたと判定する。
当該指示がない場合には(ステップS68においてNO)、CPU202は後述するステップS72の処理を実行する。当該指示があった場合には(ステップS68においてYES)、CPU202はハンズフリー通話を開始する(ステップS70)。これにより、携帯端末装置20Aと携帯端末装置20Bとは、ユーザがディスプレイ208を見ながら、スピーカ216からの音声を聞き取ったり、マイク218に音声を入力したりできる通話を行なうことができる。
次に、CPU202は、検相作業を完了するか否かを判定する(ステップS72)。具体的には、CPU202は、ユーザから完了ボタン516の選択操作を受け付けた場合には、当該指示を受け付けたと判定する。
検相作業を完了しない場合には(ステップS72においてNO)、CPU202はステップS50からの処理を繰り返す。一方、検相作業を完了する場合には(ステップS72においてYES)、CPU202は、無線通信部210および通信アンテナ212を介して、位置情報PaおよびPbと検相作業の完了情報とを含む履歴情報を管理サーバ30に送信する(ステップS74)。そして、CPU202は処理を完了する。
なお、上記において、ステップS54のユーザインターフェイス画面の表示処理のタイミングは、たとえば、ステップS50の前に実行する場合であってもよい。また、ステップS68およびS70のハンズフリー通話処理は、上記のタイミングに限られず、ユーザインターフェイス画面が表示された後であれば、どのタイミングで行われてもよい。
<変形例>
上述した実施の形態においては、検出器10Aとは携帯端末装置20Aが通信し、検出器10Bとは携帯端末装置20Bが通信する構成について説明した。しかし、検出器10Aと検出器10Bとが、携帯端末装置20Aまたは携帯端末装置20Bと通信可能な位置に存在する場合には、どちらか1台の携帯端末装置20によりそれぞれの配電線が同相か異相かを判定してもよい。ここでは、1台の携帯端末装置20(たとえば、携帯端末装置20A)を用いて検相を行なう検出システムについて説明する。
図12は、本実施の形態の変形例に従う検出システム1100の構成を概略的に示す図である。図12を参照して、検出システム1100は、検出器10A,10Bと、携帯端末装置20Aとを含む。すなわち、検出システム1100は、上述した図1の検出システム1000から携帯端末装置20Bを除いた構成に相当する。そのため、検出システム1000と同じ構成についてはその詳細な説明は繰り返さない。
検出システム1100は、A地点における配電線1Aと、A地点から比較的近い距離(たとえば、数十m)だけ離れたB地点における配電線1Bとについて突き合わせ検相を行なう場合に用いられる。具体的には、A地点およびB地点は、それぞれ携帯端末装置20Aの位置から近距離無線通信が可能な位置であり、携帯端末装置20Aが各々の検出器10と通信接続が確立できた場合に用いられる。
検出システム1100においては、検出器10A,10Bは、近距離無線通信を利用して、検出した位相情報を携帯端末装置20Aに送信する。なお、検出器10A,10Bは、当該検出器が設けられた地点の位置情報を携帯端末装置20Aに送信してもよい。
そして、携帯端末装置20Aは、配電線1Aの交流電圧の位相情報と配電線1Bの交流電圧の位相情報とを比較することにより、配電線1Aと配電線1Bとが同相か否かを判定し、判定結果をディスプレイ208に表示することにより同相か異相かをユーザに報知する。また、携帯端末装置20Aは、A地点の位置情報およびB地点の位置情報と完了情報とを含む履歴情報を管理サーバ30に送信してもよい。
このように、検相地点が比較的近い場合には、1台の携帯端末装置20のみで検相作業を行なうことが可能であり、検相作業の効率が向上する。また、2台の携帯端末装置20を用意する必要もない。
[その他の実施の形態]
上述した実施の形態においては、A地点およびB地点で用いられる基準信号は、GPS信号により得られる1PPS信号であり、時刻もGPS信号から取得した時刻である場合について説明した。しかしながら、これに限定されるものではなく、他の方式により得られる基準信号および時刻であってもよい。
また、上述した検出システムを用いて、各地点における三相交流配電線の相回転方向(たとえば、R相→S相→T相)の検出を行なうこともできる。たとえば、A地点において当該検出を行なう場合には、検出器10Aを配電線1Aの3相に順次接続する。検出器10Aは、3相の各々の位相情報(基準信号の立ち上がりから交流電圧の立ち上がりゼロクロスまでの位相)を検出して、これらを携帯端末装置20Aに送信する。携帯端末装置20Aは、3相の各位相を比較することにより配電線1Aの相回転方向を検出することができる。また、B地点についても、検出器10Bおよび携帯端末装置20Bを用いて同様に配電線1Bの相回転方向を検出することができる。
上述した実施の形態においては、コンピュータを機能させて、上述のフローチャートで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
また、上述した実施の形態において、他の実施の形態で説明した処理や構成を適宜採用して実施する場合であってもよい。
また、本実施の形態にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A,1B 配電線、10A,10B 検出器、20A,20B 携帯端末装置、30 管理サーバ、104,204 メモリ、106,220 通信インターフェイス、108 バッテリ、110 検出センサ、120 GPS受信機、122 GPSモジュール、124 アンテナ、206 タッチパネル、208 ディスプレイ、210 無線通信部、212 通信アンテナ、214 レシーバ、216 スピーカ、218 マイク、222 メモリインターフェイス、224 記憶媒体、250 位相情報通信部、252 判定部、254 報知部、256 位置情報通信部、258 履歴情報通信部、260 通話制御部、500 ユーザインターフェイス画面、502 宛先参照ボタン、504 通信テストボタン、506 位相送信ボタン、508,510,512 表示領域、514 ハンズフリー通話ボタン、516 完了ボタン、1000,1100 検出システム。

Claims (6)

  1. 第1の地点および第2の地点におけるそれぞれの配電線の相を検出するための検出システムであって、
    時刻の基準となる基準信号と前記第1の地点における配電線の電圧とに基づいて、当該配電線の電圧の位相に関する第1の位相情報を検出する第1の検出器と、
    前記基準信号と前記第2の地点における配電線の電圧とに基づいて、当該配電線の電圧の位相に関する第2の位相情報を検出する第2の検出器と、
    近距離無線通信により前記第1の検出器から前記第1の位相情報を受信する第1の携帯端末装置と、
    近距離無線通信により前記第2の検出器から前記第2の位相情報を受信する第2の携帯端末装置とを備え、
    前記第1の携帯端末装置は、
    前記第2の位相情報を前記第2の携帯端末装置から受信する位相情報受信手段と、
    前記第1の位相情報と前記第2の位相情報とに基づいて、前記第1の地点における配電線と前記第2の地点における配電線とが同相か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果を報知する報知手段とを含む、検出システム。
  2. 前記第1および第2の検出器の各々は、衛星測位システムからの衛星信号を受信する受信機をさらに含み、
    前記第1および第2の検出器で用いられる前記基準信号は、前記衛星信号により時刻同期されたものであり、
    前記受信機は、
    前記衛星信号に基づいて時刻を計時する計時手段と、
    当該検出器が設けられた地点の位置情報を記憶する位置情報記憶手段とを有する、請求項1に記載の検出システム。
  3. 前記位相情報受信手段は、ショートメッセージサービスを介して前記第2の位相情報を前記第2の携帯端末装置から受信する、請求項1または2に記載の検出システム。
  4. 前記第1の携帯端末装置は、
    ディスプレイと、
    前記判定結果を示す画像を記憶する画像記憶手段とをさらに含み、
    前記報知手段は、前記画像記憶手段に記憶された画像を前記ディスプレイに表示することにより前記判定結果を報知する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の検出システム。
  5. 前記第1の携帯端末装置は、
    前記第1の携帯端末装置に対する発話音声の入力を受け付ける音声入力手段と、
    音声を出力する音声出力手段と、
    前記音声入力手段および前記音声出力手段を用いて、前記第2の携帯端末装置とハンズフリー通話を実行する通話制御手段とをさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の検出システム。
  6. 管理サーバをさらに備え、
    前記第1の携帯端末装置は、近距離無線通信により前記第1の検出器から前記第1の地点の位置情報をさらに受信し、
    前記第2の携帯端末装置は、近距離無線通信により前記第2の検出器から前記第2の地点の位置情報をさらに受信し、
    前記第1の携帯端末装置は、
    前記第2の地点の位置情報を前記第2の携帯端末装置から受信する位置情報受信手段と、
    前記第1および第2の地点の位置情報と前記判定手段による前記判定が完了したことを示す完了情報とを含む履歴情報を、前記管理サーバに送信する履歴情報送信手段とをさらに含み、
    前記完了情報は、前記判定手段による前記判定が完了した日時情報を含む、請求項2〜5のいずれか1項に記載の検出システム。
JP2014117923A 2014-06-06 2014-06-06 検出システム Active JP6388795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014117923A JP6388795B2 (ja) 2014-06-06 2014-06-06 検出システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014117923A JP6388795B2 (ja) 2014-06-06 2014-06-06 検出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015230291A JP2015230291A (ja) 2015-12-21
JP6388795B2 true JP6388795B2 (ja) 2018-09-12

Family

ID=54887119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014117923A Active JP6388795B2 (ja) 2014-06-06 2014-06-06 検出システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6388795B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110988506A (zh) * 2019-11-10 2020-04-10 国网浙江省电力有限公司台州供电公司 智能变电站二次无线核相仪
CN112510839A (zh) * 2020-12-09 2021-03-16 国网四川省电力公司电力科学研究院 配电自动化主站一体化验收方法及装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105842550A (zh) * 2016-03-29 2016-08-10 国网上海市电力公司 新型多功能全智能核相仪装置
KR102702431B1 (ko) * 2022-07-12 2024-09-06 한국전력공사 특고압 선로용 검상 장치 및 그 작동 방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215248A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Kansai Electric Power Co Inc:The 送配電線路相検出システム
JP5214163B2 (ja) * 2007-03-30 2013-06-19 北海道旅客鉄道株式会社 位相差計測システムおよび位相差計測方法
US9482709B2 (en) * 2012-05-22 2016-11-01 Siemens Aktiengesellschaft Method and device for assigning individual phase conductors in a polyphase energy distribution network

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110988506A (zh) * 2019-11-10 2020-04-10 国网浙江省电力有限公司台州供电公司 智能变电站二次无线核相仪
CN112510839A (zh) * 2020-12-09 2021-03-16 国网四川省电力公司电力科学研究院 配电自动化主站一体化验收方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015230291A (ja) 2015-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6388795B2 (ja) 検出システム
US9451496B2 (en) Method and apparatus of positioning mobile terminal based on geomagnetism
US10217360B2 (en) Information notification method, information notification system, and recording medium for user who parks vehicle
JP4865031B2 (ja) 通信装置
WO2016082740A1 (zh) 一种确定定位终端相对位置的方法
CN101298988A (zh) 信息处理系统、便携信息终端、信息提供设备及控制方法
JP2008178038A5 (ja)
JP2017015562A (ja) 屋内測位システムのセットアップシステムおよびセットアップ方法
JP2011053099A (ja) 位置測位装置、位置測位方法および位置測位プログラム
KR20200047211A (ko) Gnss 신호의 다중 경로 상태를 검출하는 방법 및 이를 지원하는 전자 장치
KR101243184B1 (ko) Gps 기능을 이용한 영상촬영수단을 갖는 휴대용 초음파 부분방전 측정장치 및 측정방법
JP2008228162A (ja) エリア地図管理システムおよびエリア地図管理方法
US20120010811A1 (en) Route information generation device and route information generation method
JP3544654B2 (ja) 相判別器
US8165794B2 (en) Positioning apparatus and positioning method
CN112163061A (zh) 用户定位方法及装置、存储介质和电子设备
US8849304B2 (en) Providing location assistance information using data from smart meters
CN108375356B (zh) 护栏的立柱长度确定方法、装置及计算机可读存储介质
JP2010028674A (ja) 携帯端末
CN103900601A (zh) 基于导航地图的事件提醒方法和装置
JP2007188299A (ja) 多点計測システム及び多点計測方法
JP2016008921A (ja) 電子機器及びプログラム
JP2001215248A (ja) 送配電線路相検出システム
US20170254652A1 (en) Electronic apparatus and control method of electronic apparatus
JP2009188799A (ja) 携帯通信端末、受信特性の診断方式、及び、受信特性の診断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6388795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250