JP3544654B2 - 相判別器 - Google Patents

相判別器 Download PDF

Info

Publication number
JP3544654B2
JP3544654B2 JP2002084813A JP2002084813A JP3544654B2 JP 3544654 B2 JP3544654 B2 JP 3544654B2 JP 2002084813 A JP2002084813 A JP 2002084813A JP 2002084813 A JP2002084813 A JP 2002084813A JP 3544654 B2 JP3544654 B2 JP 3544654B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
time
ground voltage
unit
waveform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002084813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003057286A (ja
Inventor
治彦 高橋
孝之 山本
昇 後藤
哲次 下枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chubu Electric Power Co Inc filed Critical Chubu Electric Power Co Inc
Priority to JP2002084813A priority Critical patent/JP3544654B2/ja
Publication of JP2003057286A publication Critical patent/JP2003057286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3544654B2 publication Critical patent/JP3544654B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば三相電路などのように、一定周期で対地電圧が変動する電路における相や位相の整合性を判別するための相判別器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、三相電路における各相を特定するための相判別器が提案されている。この相判別器であって、いわゆる検相器として使用されているものとしては、例えば、特開昭61−153751号公報に記載されており、図16に示すように、三相電路中に配置された開閉器101の両端の電線に検出器T及び検出器Rをそれぞれ検出子を介して接続し、これら各検出器T,Rによってそれぞれ対地電圧を測定するように構成されている。この検相器においては、一方の検出器Tからは、対地電圧の検出結果を示す信号波形が、有線又は無線により、他方の検出器Rに送信される。他方の検出器Rにおいては、それぞれの検出器T,Rにおける対地電圧の測定結果である信号波形の位相を比較して、各検出器T,Rが接続された電線が同相か異相かを判別し、表示する。
【0003】
すなわち、上記各検出器T,Rが接続された電線が同相の場合には、図17に示すように、それぞれにおいて検出された対地電圧を示す信号波形には、互いに位相差がない。
【0004】
そして、各検出器T,Rが接続された電線が異相の場合には、図18に示すように、それぞれにおいて検出された対地電圧を示す信号波形には、120度の位相差が現れる。
【0005】
このように、各検出器T,Rにおいて検出された対地電圧を示す信号波形における位相差の有無により、該各検出器T,Rが接続された電線が同相が異相かを判別することができる。
【0006】
また、従来の相判別器であって、いわゆる相回転検査器として使用されるものとしては、例えば、特開昭57−34718号公報に開示されている。この公報に開示されている基本的技術は、図19に示すように、三相電路のU相線(R相線),V相線(S相線)及びW相線(T相線)に3つの検出器V1,V2,V3を対応させてそれぞれ検出子を介して接続し、それぞれについて、線間電圧か又は対地電圧を検出し、検出結果を比較器102に送るように構成されたものである。
【0007】
この相回転検査器においては、図20に示すように、それぞれの電路における対地電圧又は線間電圧の位相の遅れ又は進みを比較することにより、相回転方向が正回転(右回転)か逆回転(左回転)かを判別して表示することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、検相器として使用される相判別器においては、2個の検出器に対応した2本の検出子が必要であり、且つ、こうした検出子は同時に電路に接触させなければならない。したがって、この相判別器においては、各検出子を接触させるべき位置が互いに離間されている場合には、少なくとも2人で作業しなければならない。
【0009】
また、上述のように、相回転検査器として使用される相判別器においては、3個の検出器に対応した3本の検出子が必要であり、且つ、これらの検出子は同時に電路に接触させなければならない。したがって、この相判別器においては、接続作業が煩雑であり、また、装置構成も複雑なものとなってしまう。
【0010】
なお、例えば、特開昭54−74480号公報に開示されているように、電路にインパルス電流(パルス)を注入し、これを検出する装置も提案されている。しかしながら、インパルス電流の注入装置は、構造が複雑,困難であり、製造コストも高いものとなっている。
【0011】
そこで、本発明は、上述した従来の各相判別器が有する課題を解決するために提案されたものであって、装置構成が複雑になることがなく、検相器や相回転検査器として使用する場合の検出操作を容易化することができる相判別器を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、一定周期で対地電圧が変動する電路に接続される検出子を介して該電路における対地電圧の変化を検出する検出手段と、この検出手段により検出された対地電圧波形の所定箇所における時点及び該対地電圧波形の周期を記憶する波形情報記憶手段と、上記検出手段により検出されている対地電圧波形が、上記波形情報記憶手段により記憶された時点及び周期により決定される周期波形に対して整合しているか否かを判別する相判別手段とを備え、上記電路における第1の箇所において検出された対地電圧波形についての時点及び周期を記憶し、該電路における第2の箇所において検出された対地電圧波形について、上記相判別手段による整合性の判別を行うことを特徴とするものである。
【0013】
この第1の発明によれば、1本の検出子によって、順次2箇所について、検出を行うことにより検相器として使用することができる。
【0014】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、三相電路のうちの何れか一本に接続される検出子を介して該電路における対地電圧の変化を検出する検出手段と、この検出手段により検出された対地電圧波形の所定箇所における時点及び該対地電圧波形の周期を記憶する波形情報記憶手段と、上記検出手段により検出されている対地電圧波形の上記波形情報記憶手段により記憶された時点及び周期により決定される周期波形に対する位相差を判別する相判別手段とを備え、上記三相電路における第1の電路において検出された対地電圧波形についての時点及び周期を記憶し、該三相電路における第2の電路において検出された対地電圧波形について、上記相判別手段による位相差の判別を行うことを特徴とするものである。
【0015】
この第2の発明によれば、1本の検出子によって、三相電路における複数箇所において順次検出を行うことにより、相判別器の一態様としての相回転検査器として使用することができる。
【0016】
そして、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上述した第1又は第2の発明に係る相判別器において、前記波形情報記憶手段により記憶された時点からの経過時間を、波形情報記憶手段により記憶された周期を一単位として計測する計数手段を備え、前記相判別手段は、上記計数手段から供給される現在時刻までの経過時間の上記周期を一単位として計測した結果に基づいて判別を行うことを特徴とするものである。
【0017】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1又は第2の発明に係る相判別器において、前記波形情報記憶手段により記憶された時点からの経過時間を計測する計時手段を備え、前記相判別手段は、上記計時手段から供給される現在時点までの経過時間と、上記波形情報記憶手段により記憶された周期とに基づいて判別を行うことを特徴とするものである。
【0018】
さらに、第5の発明(請求項5記載の発明)は、上述した第1又は第2の発明に係る相判別器において、現在時刻の情報を供給する時刻情報供給手段を備え、前記波形情報記憶手段は、対地電圧波形の所定箇所における時点と、上記時刻情報供給手段から供給される現在時刻の情報として記憶するとともに、前記相判別手段は、上記波形情報記憶手段により記憶された時刻から上記時刻情報供給手段から供給される現在時刻までの時間差と、該波形情報記憶手段により記憶された周期とに基づいて判別を行うことを特徴とするものである。なお、この第5の発明において、上記時刻情報供給手段は、外部から時刻情報信号を受信する時刻情報受信装置として構成しても良い(請求項6記載の発明)。
【0019】
また、第7の発明(請求項7記載の発明)は、前記第1乃至第6の何れかの発明において、前記相判別手段による判別結果を表示する表示部を備え、この表示部は、検出子を備えている検出部とは別体の本体部の一部として構成され、これらの本体部及び検出部間においては、有線又は無線により、情報信号の伝達が行われることを特徴とするものである。
【0020】
さらに、第8の発明(請求項8記載の発明)は、一定周期で対地電圧又は線間電圧が変動する単相又は三相の電路に接続される検出端を介して該電路における相の表示のある第1の個所における対地電圧又は線間電圧の変化を検出する第1の検出手段と、時刻情報供給手段を有し、この時刻情報供給手段により得られた時刻情報を基準として、上記第1の検出手段により検出された対地電圧波形又は線間電圧波形の所定個所における時点又は一定周期ごとの位相を時刻データ又は位相データとし、これら時刻データ又は位相データをこれら時刻又は位相を示す情報として送信手段を介して送信する周期基準器と、上記周期基準器から送信される情報を受信する受信手段、時刻情報供給手段、上記電路に接続される検出子を介して該電路における相を識別したい第2の箇所における対地電圧の変化を検出する第2の検出手段この第2の検出手段により検出され対地電圧波形の所定個所における時点又は一定周期ごとの位相を検出する手段、及びこれら時点又は位相について上記周期基準器から送信される時刻又は位相を示す情報に基づいて整合性の判別を行う相判別手段を有する相判別部とを備えことを特徴とするものである。
【0021】
この第8の発明によれば、対地電圧の周期(周波数)の「ゆらぎ」(進み遅れ)に影響されることなく、離れた2箇所において、該対地電圧の周期の整合性の判別を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る相判別器について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
なお、この実施の形態に係る相判別器は、相検出器,検相器及び相回転検査器として使用できるものである。相検出器とは、例えば、三相高圧配電線について、配電変電所の配電線の出口など、相(センス)表示札のある箇所と、ポールトランスの接続点など、相を判別したい箇所とで、各電路の対地電圧の位相を比較して、相を判別するものである。また、検相器は、例えば、三相電路の開閉器の両端で、各相の対地電圧の位相を比較し、同相か異相かを表示し、ループ状に張り巡らされた配電線における開閉器の両端の接続点の相が一致しているか否かを調べるものである。また、相回転検査器とは、三相電路の各相の線間電圧の位相を比較し、相回転方向が正回転(右回転)か逆回転(左回転)かを表示し、三相電路の相回転方向を調べるものである。
【0024】
これら、相検出器,検相器及び相回転検査器として使用できる相判別器は、三相電路の各相を特定することができるものである必要がある。本発明に係る相判別器における相の特定は、以下のように行う。
【0025】
すなわち、図1に示すように三相電路の各相(U相,V相,W相)の対地電圧は、それぞれが一定周期の周期的変化をしており、それぞれの位相差が120度であることに着目する。そこで、先ず、それぞれの電路の対地電圧のいわゆるゼロクロス点や、プラス側の立ち上がり時の時刻(図1中では「10時00分00秒000」)を確定させる。次に、このように確定された時刻を基準として、その後に検出した対地電圧のプラス側の立ち上がり時との時間間隔(図1中では「15分25秒166」)を測定する。なお、この時間間隔の測定は、始めに特定された時点からの経過時間を、対地電圧の変化の周期を一単位として計測しても良く、始めに特定された時点からの経過時間を通常の時間の単位で計測しても良い。また、始めに特定された時刻と、その後に測定を行った時刻との時間差として求めても良い。なお、経過時間を、対地電圧の変化の周期を一単位として計測するということは、該対地電圧に同期させた該対地電圧と同周期の周波数信号を保持することに等しい。
【0026】
このようにして検出された時間間隔と対地電圧の変化の周期(図1中では60Hzの場合1/60秒「約16.6msec」)との関係から、各相を特定することができる。つまり、この時間間隔が対地電圧の周期の正数倍である場合には、後に検出した対地電圧は、始めに検出され確定された時刻との対地電圧の周期とによって決定される波形に整合していることとなり、これら対地電圧は同相のものである。また、この時間間隔が対地電圧の周期の整数倍でない場合には、後に検出した対地電圧は、始めに検出され確定された時刻と対地電圧の周期とによって決定される波形に整合しておらず、これら対地電圧は異相のものである。また、この時間間隔を対地電圧の周期で除した余りの周期に対する比率から、後に検出した対地電圧の始めに検出され確定された時刻と対地電圧の周期とによって決定する波形に対する位相差を判別することができる。なお、始めに特定された時点からの経過時間を、対地電圧の変化の周期を一単位として計測した場合には、その結果は、既に上述した時間間隔を対地電圧の周期で除した数になっている。
【0027】
三相電路の各相の立ち上がり時間間隔は、60Hzの場合、1/60秒×120度/360度(約5.5msec)であるため、この時間を確実に検出できるように、時間の検出精度としては、1/1000秒程度の精度を必要とする。また、長い時間間隔の測定には、現在福島県など2ヶ所より発信されている時刻標準電波や、GPS(静止衛星)からの時刻情報などを使用し、正確な時刻を受信し、これを基準として高い精度で時間間隔を測定する。
【0028】
なお、この方式は、三相電路だけではなく、周期性を有する電路の全てに対応することができる。
【0029】
次に、三相電路など周期性を有する対地電圧の周期が安定していない場合には、以下の対策を講じる。すなわち、三相電路の周波数は、60Hz、または、50Hzであり、60Hzの場合の周期は約16.6msecであり、50Hzの場合の周期は20msecである。したがって、ある時刻で対地電圧の+側の立ち上がり時を確定し、対地電圧の周期の整数倍の時間が経過したあとの時刻では、+側の立ち上がり時となるはずである。しかし、実際には、対地電圧の周期は常に一定ではなく、「ゆらぎ」(進み遅れ)をもった不安定なものである。そのため、図2に示すように、ある時刻(図2中では「10時00分00秒000」)で対地電圧の+側の立ち上がり時を確定した後、対地電圧の周期の整数倍の時間が経過したあとの時刻(図2中では「10時15分25秒166」)でも、+側の立ち上がり時とはならず、どちらかにずれてしまう。
【0030】
このような「ゆらぎ」への対策として、図3に示すように、三相又単相電路の「ゆらぎ」を持った対地電圧又は線間電圧の周期を測定する周期基準器26を用いる。この周期基準器26は、一定の場所における対地電圧又は線間電圧の+側の立ち上がり時を、高い精度で常時確定する。または、この周期基準器26は、1秒毎や10秒毎における対地電圧又は線間電圧の位相を確定するようにしてもよい。なお、周波数の「ゆらぎ」は相判別しようとする三相電路でも、その三相電路に接続されている単相電路でも同じであるため、周期基準器26は、取り込み易い電路に接続することとする。図3においては、単相100Vに接続している。
【0031】
そして、周期基準器26は、対地電圧波形又は線間電圧波形の所定箇所における時点、または、一定周期ごとの該対地電圧又は線間電圧の位相を示す情報を、例えば、携帯電話やPHSなどの送信手段を介して相判別部に送信する。相判別部は、電路から検出される対地電圧波形が、周期基準器26から送信される情報により決定される周期波形に対して整合しているか否かを判別する。相判別器においては、図4に示すように、周期基準器26から伝送された情報に基づいて、相判別する対地電圧の周期を「ゆらぎ」による進み又は遅れ分を含めて比較する。この補正により、相判別器においては、「ゆらぎ」に影響されずに正確な相判別を行うことができる。
【0032】
このように、周期基準器26を用いることにより、電路の第1の箇所において周期基準器26により検出される対地電圧波形又は線間電圧波形についての情報に基づいて、該電路の第2の箇所において検出される対地電圧波形について、「ゆらぎ」に影響されない正確な位相の整合性の判別を行うことができる。
【0033】
〔1〕相検出器としての構成
上述したような原理に基づく本発明に係る相判別器を相検出器として使用する場合においては、図5に示すように、対象となる電線について、相(センス)の表示のある箇所(地点)Aにおいて、上述したように、対地電圧波形における所定の時刻を確定する。このとき、対地電圧波形の周期も検出することができるが、この周期は、既知の値となっていれば、その値をそのまま使用しても良い。
【0034】
次に、相を識別したい電線の箇所(地点)Bまで移動し、識別したい相について、対地電圧波形における所定の箇所の時刻を確定させる。そして、これら確定された時刻間の時間間隔と、対地電圧波形の周期とに基づいて、この箇所Bにおいて対地電圧波形を検出した電線が先の箇所Aにおいて対地電圧波形を検出した電線に対して整合性を判別する。
【0035】
このような検査及び判別を行うため、この相判別器は、図6に示すように、電路に接続される検出子1を有する検出回路2を備えている。この検出回路2の出力は、波形整形回路3に送られ、矩形波に整形される。これら検出回路2及び波形整形回路3は、検出子1が接続された電路における対地電圧の変化を検出する検出手段を構成している。そして、波形整形回路3の出力は、ワイヤレス送信回路4に送られ、電波信号として送信される。これら検出子1,検出回路2,波形整形回路3及びワイヤレス送信回路4は、この相判別器における検出部5を構成している。
【0036】
そして、上述した構成に係る検出部5により送信された電波信号は、この相判別器の本体部6により受信される。この本体部6は、上記検出部5より送信された電波信号を受信するワイヤレス受信回路7を備えている。このワイヤレス受信回路7の出力信号は、波形整形回路8を経て、マイクロコンピュータ9に送られる。
【0037】
また、このマイクロコンピュータ9には、現在時刻の情報を供給する時刻情報供給手段としての時刻情報受信回路10が、波形整形回路11を介して接続されている。この時刻情報受信回路10は、アンテナ12を介して、時刻標準電波を受信し、現在時刻の情報を、マイクロコンピュータ9に供給する。
【0038】
そして、このマイクロコンピュータ9は、時刻情報受信回路10により供給される現在時刻の情報に基づいて、上記検出部5において検出された対地電圧波形の所定箇所における時刻及び対地電圧波形の周期を検出し記憶する時刻情報記憶手段となる。また、上記マイクロコンピュータ9は、上記記憶した時刻及び周期と、現在時刻の情報とに基づいて、検出部5において検出されている対地電圧波形が、時刻及び周期に対して整合しているか否かを判別する相判別手段ともなる。
【0039】
そして、上記マイクロコンピュータ9には、種々の設定や動作の切替操作を行うための切替操作回路13が接続されているとともに、表示部が接続されている。この表示部は、U相が検出対象として設定されていることを表示するU設定表示部14,V相が検出対象として設定されていることを表示するV設定表示部15,W相が検出対象として設定されていることを表示するW設定表示部16,検出部が動作していることを示す検出表示部17,判別が完了しU相かV相かW相かを表示する判別表示部18及び判別結果を音声で知らせる発音回路19を備えて構成されている。これらの表示部は、それぞれマイクロコンピュータ9によって制御され、該マイクロコンピュータ9における判別結果等を表示する。
【0040】
そして、この相判別器において、上記マイクロコンピュータ9は、上述したように、電路における第1の箇所(地点)において検出された対地電圧波形についての時刻及び周期を記憶し、該電路における第2の箇所(地点)において検出された対地電圧波形について、整合性の判別を行う。
【0041】
なお、時刻情報供給手段が外部から受信する時刻情報信号としては、GPS(静止衛星)からの時刻情報でも良い。また、この時刻情報供給手段は、この装置内部に設けた時計装置としても良い。さらに、時刻情報供給手段を設けずに、検出部5において検出された対地電圧波形における所定箇所での時点を波形情報記憶手段により記憶し、この時点からの経過時間を、波形情報記憶手段により記憶された周期を一単位として計測する計数手段を設けても良い。この場合には、相判別手段は、この計数手段から供給される現在時点までの経過時間の上記周期を一単位として計測した結果に基づいて判別を行う。
【0042】
また、時刻情報供給手段を設けずに、検出部5において検出された対地電圧波形における所定箇所での時点を波形情報記憶手段により記憶し、この時点からの経過時間を計測する計時手段を設けても良い。この場合には、相判別手段は、この計時手段から供給される現在時点までの経過時間と、上記周期とに基づいて判別を行う。
【0043】
そして、上記表示部を有する本体部6及び検出部5間の情報信号の伝達は、上述のようなワイヤレス(無線)に限らず、有線接続を介してのものでも良い。また、表示部を有する本体部6及び検出部5が別体とされていることは、電路が電柱上などの高所にある場合に便利であるが、これら本体部6及び検出部5は、一体的に構成されているものであっても良い。
【0044】
次に、三相電路など周期性を有する対地電圧の周期(周波数)が安定していない場合には、上述のように、周期基準器26を用いる。この周期基準器26は、図7に示すように、一定周期で対地電圧又は線間電圧が変動する電路に接続される検出端27を介して、該電路における対地電圧又は線間電圧の変化を検出する第1の検出手段を有している。この第1の検出手段は、上述の相判別器において対地電圧の変化を検出する手段と同様のものであって、波形整形回路28及びマイクロコンピュータ29からなる。周波数の「ゆらぎ」は相判別しようとする三相電路でも、その三相電路に接続されている単相電路(AC100V)でも同じであるため、周期基準器26の検出端27は、取り込み易い電路に接続すればよい。マイクロコンピュータ29等に電源供給する電源部30も、検出端27から電源を供給される。
【0045】
また、この周期基準器26は、上述した相判別器と同様に、時刻標準電波やGPS(静止衛星)からの時刻情報などを使用して正確な時刻を受信し、この時刻を基準として、上述した相判別器と同様の原理によって、一定の場所における対地電圧又は線間電圧の+側の立ち上がり時を、高い精度で常時確定する。さらに、この周期基準器26は、1秒毎や10秒毎における対地電圧又は線間電圧の位相を確定するようにしてもよい。そして、周期基準器26のマイクロコンピュータ29には、現在時刻の情報を供給する時刻情報受信回路31が、波形整形回路32を介して接続されている。この時刻情報受信回路31は、アンテナ33を介して、時刻標準電波を受信し、現在時刻の情報を、マイクロコンピュータ29に供給する。これにより、周期基準器26は、一定の場所における対地電圧又は線間電圧の+側の立ち上がり時の時刻、または、1秒毎や10秒毎での対地電圧又は線間電圧の位相を表すデータが常に保有できることとなる。
【0046】
そして、周期基準器26は、第1の検出手段により検出された対地電圧波形又は線間電圧波形の所定箇所における時点、または、一定周期ごとの該対地電圧又は線間電圧の位相を示す情報を例えば、携帯電話やPHSなどの送信手段34及びアンテナ35を介して相判別部に送信する。この周期基準器26から送信される情報は、上述のように、対地電圧又は線間電圧の+側の立ち上がり時の時刻、または、1秒毎や10秒毎での対地電圧の位相を表す情報であってもよい。
【0047】
相判別部は、図9に示すように、上記周期基準器26から送信される情報をアンテナ36を介して受信する受信手段37を有している。また、この相判別部は、図9に示すように、電路に接続される検出子1を介して該電路における対地電圧の変化を検出する第2の検出手段(波形整形回路3及びマイクロコンピュータ9)と、前記第2の検出手段により検出されている対地電圧波形が前記受信手段により受信される情報により決定される周期波形に対して整合しているか否かを判別する相判別手段(マイクロコンピュータ9)とを有する相判別部(本体部6)とを備えている。すなわち、この相判別部としては、上述の図6に示した検出部5及び本体部6からなる相判別器に、周期基準器26から送信される情報を受信する受信手段37及びアンテナ36を追加した図8に示す構成のものを使用することができる。
【0048】
このように周期基準器26と相判別部とからなる相判別器においては、図10に示すように、対象となる電線について、相(センス)の表示のある箇所(地点)Aにおいて、周期基準器26により対地電圧波形について各相を確定した後に、相を識別したい電線の箇所(地点)Bにおいて、検出部により対地電圧波形を検出する。相判別部においては、検出された対地電圧波形の周期と、周期基準器26から送信された情報とに基づいて、箇所(地点)Bにおいて対地電圧波形を検出した電線が箇所(地点)Aにおいて周期基準器26により対地電圧波形を確定した電線に対して整合性を判別する。このとき、相判別器においては、対地電圧の周期(周波数)の「ゆらぎ」に影響されずに正確な相判別を行うことができる。
【0049】
〔2〕検相器としての構成
また、本発明に係る相判別器を検相器として使用する場合においては、図11に示すように、三相電路上に接続された開閉器101の両側における同相の電路を特定するために使用することもできる。すなわち、この検相器においては、開閉器101の一方の側(A箇所)において、対象となる電線について、対地電圧波形における所定の箇所の時点(時刻)を確定する。このとき、対地電圧波形の周期も検出することができるが、この周期は、既知の値となっていればそのまま使用しても良い。
【0050】
次に、開閉器101の他方の側(B箇所)において、識別したい相について、対地電圧波形における所定の箇所の時点(時刻)を確定する。そして、これら確定された時点間(時刻間)の時間間隔と、対地電圧波形の周期とに基づいて、開閉器101の他方の側において対地電圧波形を検出した電線が開閉器101の一方の側において対地電圧波形を検出した電線に対して同相か異相かも判別する。
【0051】
このような検査及び判別を行うため、この相判別器は、図12に示すように、電路に接続される検出子1を有する検出回路2を備えている。この検出回路2の出力は、波形整合回路3に送られ、矩形波に整形される。これら検出回路2及び波形整形回路3は、検出子1が接続された電路における対地電圧の変化を検出する検出手段を構成している。そして、波形整形回路3の出力は、マイクロコンピュータ9に送られる。
【0052】
また、上記マイクロコンピュータ9には、現在時刻の情報を供給する時刻情報供給手段となるタイムベース(内部時計)20が接続されている。このタイムベース20は、現在時刻の情報を、マイクロコンピュータ9に供給する。また、マイクロコンピュータ9は、タイムベースにより供給される現在時刻の情報に基づいて、検出手段において検出された対地電圧波形の所定箇所における時刻及び対地電圧波形の周期を検出し記憶する時刻情報記憶手段となる。また、マイクロコンピュータ9は、記憶した時刻及び周期と、現在時刻の情報とに基づいて、検出手段において検出されている対地電圧波形が、該時刻及び周期に対して整合しているか否かを判別する判別手段ともなる。
【0053】
そして、マイクロコンピュータ9には、種々の設定や切替操作を行うための切替操作回路13が接続されているとともに、表示部が接続されている。この表示部は、判定不能であることを表示する判定不能表示部21,同相であると判別されたことを表示する同相表示部22及び異相であると判別されたことを表示する異相表示部23を備えて構成されている。この表示部は、上記マイクロコンピュータ9によって制御され、マイクロコンピュータ9における判別結果等を表示する。
【0054】
そして、この相判別器において、マイクロコンピュータ9は、上述のように、電路におけるA箇所において検出された対地電圧波形についての時刻及び周期を記憶し、B箇所において検出された対地電圧波形について、整合性の判別を行う。この相判別器においては、1本の検出子で複数の箇所について順次検出を行うので、1人で検出作業を行うことが可能となる。
【0055】
なお、時刻情報供給手段としては、外部から時刻情報信号を受信するものとしても良い。さらに、時刻情報供給手段を設けずに、検出部5において検出された対地電圧波形における所定箇所での時点を波形情報記憶手段により記憶し、この時点からの経過時間を、波形情報記憶手段により記憶された周期を一単位として計測する計数手段をタイムベース20として設けても良い。この場合には、相判別手段は、この計数手段から供給される現在時点までの経過時間の上記周期を一単位として計測した結果に基づいて判別を行う。また、時刻情報供給手段を設けずに、検出部5において検出された対地電圧波形における所定箇所での時点を波形情報記憶手段により記憶し、この時点から経過時間を計測する計時手段をタイムベース20として設けても良い。この場合には、上記相判別手段は、この計時手段から供給される現在時点までの経過時間と、上記周期とに基づいて判別を行う。
【0056】
また、表示部を有する本体部と検出部とを別体に構成し、これら本体部及び検出部間において有線又は無線により情報信号の伝達が行われるよう構成されたものであっても良い。
【0057】
このような検相器において、開閉器101の片側で相を確定したあと、反対側の判別したい相を確定するまでの時間が短い場合には、対地電圧の周期(周波数)の「ゆらぎ」の影響が少ないため、周期基準器を使用する必要はない。この時間が長い場合には、上述の相検出器と同様に、周期基準器を使用し、この周期基準器と相判別部とにより、相判別器を構成する。
【0058】
この場合には、相判別部として、図13に示すように、上述の図12に示した相判別器に、周期基準器26から送信される情報を受信する受信手段37及びアンテナ36を追加するとともにタイムベースに代えて時刻情報受信部と波形整形部を設けた構成のものを使用することとなる。
【0059】
〔3〕相回転検査器としての構成
そして、本発明に係る相判別器を相回転検査器として使用する場合においては、図14に示すように、三相電路のうちの一の電路について、対地電圧波形における所定箇所の時点(時刻)を確定する。このとき、対地電圧波形の周期も検出することができるが、この周期は既知の値となっていれば、その値をそのまま使用しても良い。そして、三相電路の他の電路について、対地電圧波形における所定の箇所の時点(時刻)を確定する。そして、これら確定された時点間(時刻間)の時点間隔(時間間隔)と、対地電圧波形の周期とに基づいて、三相電路の一の電路及び他の電路における対地電圧波形の位相差(進み又は遅れ)を判別し、相か回転方向が正回転(右回転)か逆回転(左回転)かを表示する。
【0060】
このような検査及び判別を行うため、この相判別器は、図15に示すように、電路に接続される検出子1を有する検出回路2を備えている。この検出回路2の出力は、波形整形回路3に送られ、矩形波に整形される。これら検出回路2及び波形整形回路3は、検出子1が接続された電路における対地電圧の変化を検出する検出手段を構成している。そして、この波形整形回路3の出力は、マイクロコンピュータ9に送られる。
【0061】
また、このマイクロコンピュータ9には、現在時刻の情報を供給する時刻情報供給手段となるタイムベース(内部時計)20が接続されている。このタイムベース20は、現在時刻の情報を、マイクロコンピュータ9に供給する。マイクロコンピュータ9は、タイムベース20により供給される現在時刻の情報に基づいて、検出手段において検出された対地電圧波形の所定箇所における時刻及び対地電圧波形の周期を検出し記憶する時刻情報記憶手段となる。また、マイクロコンピュータ9は、記憶した時刻及び周期と、現在時刻の情報とに基づいて、検出手段により検出されている対地電圧波形の、該時刻及び周期により決定される周期波形に対する位相差を判別する相判別手段ともなる。
【0062】
そして、マイクロコンピュータ9には、種々の設定や動作の切替操作を行うための切替操作回路13が接続されるとともに、表示部が接続されている。この表示部は、判定不能であることを表示する判定不能表示部21、相回転方向が正回転であると判別されたことを表示する正回転表示部24及び相回転方向が逆回転であると判別されたことを表示する逆回転表示部25を備えて構成されている。この表示部は、マイクロコンピュータ9によって制御され、マイクロコンピュータ9における判別結果等を表示する。
【0063】
そして、この相判別器においては、マイクロコンピュータ9は、上述したように、三相電路における一の電路において検出された対地電圧波形についての時刻及び周期を記憶し、三相電路の他の電路において検出された対地電圧波形について、該時刻及び周期により決定される周期波形に対する位相差の判別を行う。
【0064】
こうした相判別器によれば、1本の検出で複数の箇所について順次検出を行うので、接続作業を省くことができる。
【0065】
このような相回転検査器においては、三相電路の各相に順次相判別器を用いて相回転方向を判別するので、次の相にあてるまでの時間が短く、対地電圧の周期(周波数)の「ゆらぎ」の影響は少なく、周期基準器を使用する必要はない。
【0066】
なお、時刻情報供給手段としては、外部から時刻情報信号を受信するものとしても良い。さらに、時刻情報供給手段を設けずに、検出部5において検出された対地電圧波形における所定箇所での時点を波形情報記憶手段により記憶し、この時点からの経過時間を、波形情報記憶手段により記憶された周期を一単位として計測する計数手段をタイムベース20として設けても良い。この場合には、相判別手段は、この計数手段から供給される現在時点までの経過時間の上記周期を一単位として計測した結果に基づいて判別を行う。また、時刻情報供給手段を設けずに、検出部5において検出された対地電圧波形における所定箇所での時点を波形情報記憶手段により記憶し、この時点から経過時間を計測する計時手段をタイムベース20として設けても良い。この場合には、上記相判別手段は、この計時手段から供給される現在時点までの経過時間と、上記周期とに基づいて判別を行う。また、表示部を有する本体部と検出部とを別体に構成し、これら本体部及び検出部間において有線又は無線により情報信号の伝達が行われることとしても良い。
【0067】
【発明の効果】
上述した本発明の実施の形態の説明からも明らかなように、本発明に係る相判別器においては、1本の検出子によって、順次2箇所について検出を行って、相検出器や検相器として使用することができる。また、この相判別器によれば、1本の検出子によって、三相電路における複数箇所について順次検出をおこなって相回転検査器として使用することができる。
【0068】
また、本発明に係る相判別器においては、対地電圧の周期(周波数)の「ゆらぎ」(進み又は遅れ)に影響されることなく、離れた2箇所において、該対地電圧の周期の整合性の判別を正確に行うことができる。
【0069】
すなわち、本発明は、装置構成を複雑にすることなく、相検出器や検相器或いは相回転検査器として使用する場合の検出操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る相判別器における検出原理を説明する接続図及び波形図である。
【図2】上記相判別器において対地電圧の周期(周波数)の「ゆらぎ」によって生ずる誤差の原理を説明する波形図である。
【図3】周期基準器を用いた本発明に係る相判別器における検出原理を説明する接続図である。
【図4】周期基準器を用いた本発明に係る相判別器における補正の原理を説明する波形図である。
【図5】相検出器として使用する場合の上記相判別器を示す接続図である。
【図6】相検出器として使用する場合の上記相判別器の構成を示すブロック図である。
【図7】周期基準器の構成を示すブロック図である。
【図8】上記周期基準器を使用した相判別器を構成する場合の追加となる部分を示すブロック図である。
【図9】上記周期基準器及び上記相判別器の構成を示すブロック図である。
【図10】相検出器として使用する場合の上記相判別器を示す接続図である。
【図11】検相器として使用する場合の上記相判別器を示す接続図である。
【図12】検相器として使用する場合の上記相判別器の構成を示すブロック図である。
【図13】検相器として使用する場合の上記周期基準器及び上記相判別部からなる相判別器の構成を示すブロック図である。
【図14】相回転検査器として使用する場合の上記相判別器を示す接続図である。
【図15】相回転検査器として使用する場合の上記相判別器の構成を示すブロック図である。
【図16】従来の相判別器(検相器)の使用状態を示す接続図である。
【図17】従来の検相器において検出される対地電圧(同相時)を示す波形図である。
【図18】従来の検相器において検出される対地電圧(異相時)を示す波形図である。
【図19】従来の相回転検査器の構成を示すブロック図である。
【図20】従来の相回転検査器において検出される対地電圧を示す波形図である。
【符号の説明】
1 検知子
2 検出回路
3 波形整形回路
5 検出部
6 本体部
9 マイクロコンピュータ
10 時刻情報受信回路
14 U設定表示部
15 V設定表示部
16 W設定表示部
17 検出表示部
18 判別表示部
20 タイムベース
22 同相表示部
23 異相表示部
24 正回転表示部
25 逆回転表示部
26 周期基準器
34 送信手段
37 受信手段

Claims (9)

  1. 一定周期で対地電圧が変動する電路に接続される検出子を介して該電路における対地電圧の変化を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された対地電圧波形の所定箇所における時点及び該対地電圧波形の周期を記憶する波形情報記憶手段と、
    上記検出手段により検出されている対地電圧波形が、上記波形情報記憶手段により記憶された時点及び周期により決定される周期波形に対して整合しているか否かを判別する相判別手段とを備え、
    上記電路における第1の箇所において検出された対地電圧波形についての時点及び周期を記憶し、該電路における第2の箇所において検出された対地電圧波形について、上記相判別手段による整合性の判別を行うことを特徴とする相判別器。
  2. 三相電路のうちの何れか一本に接続される検出子を介して該電路における対地電圧の変化を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された対地電圧波形の所定箇所における時点及び該対地電圧波形の周期を記憶する波形情報記憶手段と、
    上記検出手段により検出されている対地電圧波形の上記波形情報記憶手段により記憶された時点及び周期により決定される周期波形に対する位相差を判別する相判別手段とを備え、
    上記三相電路における第1の電路において検出された対地電圧波形についての時点及び周期を記憶し、該三相電路における第2の電路において検出された対地電圧波形について、上記相判別手段による位相差の判別を行うことを特徴とする相判別器。
  3. 前記波形情報記憶手段により記憶された時点からの経過時間を、波形情報記憶手段により記憶された周期を一単位として計測する計数手段を備え、
    前記相判別手段は、上記計数手段から供給される現在時刻までの経過時間の上記周期を一単位として計測した結果に基づいて判別を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の相判別器。
  4. 前記波形情報記憶手段により記憶された時点からの経過時間を計測する計時手段を備え、
    前記相判別手段は、上記計時手段から供給される現在時点までの経過時間と、上記波形情報記憶手段により記憶された周期とに基づいて判別を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の相判別器。
  5. 現在時刻の情報を供給する時刻情報供給手段を備え、
    前記波形情報記憶手段は、対地電圧波形の所定箇所における時点と、上記時刻情報供給手段から供給される現在時刻の情報として記憶するとともに、
    前記相判別手段は、上記波形情報記憶手段により記憶された時刻から上記時刻情報供給手段から供給される現在時刻までの時間差と、該波形情報記憶手段により記憶された周期とに基づいて判別を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の相判別器。
  6. 前記時刻情報供給手段は、外部から時刻情報信号を受信する時刻情報受信装置であることを特徴とする請求項5記載の相判別器。
  7. 前記相判別手段による判別結果を表示する表示部を備え、
    この表示部は、検出子を備えている検出部とは別体の本体部の一部として構成され、
    これらの本体部及び検出部間においては、有線又は無線により、情報信号の伝達が行われることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一に記載の相判別器。
  8. 一定周期で対地電圧又は線間電圧が変動する単相又は三相の電路に接続される検出端を介して該電路における相の表示のある第1の個所における対地電圧又は線間電圧の変化を検出する第1の検出手段と、
    時刻情報供給手段を有し、この時刻情報供給手段により得られた時刻情報を基準として、上記第1の検出手段により検出された対地電圧波形又は線間電圧波形の所定個所における時点又は一定周期ごとの位相を時刻データ又は位相データとし、これら時刻データ又は位相データをこれら時刻又は位相を示す情報として送信手段を介して送信する周期基準器と、
    上記周期基準器から送信される情報を受信する受信手段、時刻情報供給手段、上記電路に接続される検出子を介して該電路における相を識別したい第2の箇所における対地電圧の変化を検出する第2の検出手段この第2の検出手段により検出され対地電圧波形の所定個所における時点又は一定周期ごとの位相を検出する手段、及びこれら時点又は位相について上記周期基準器から送信される時刻又は位相を示す情報に基づいて整合性の判別を行う相判別手段を有する相判別部と
    を備えことを特徴とする相判別器。
  9. 前記相判別手段による判別結果を表示する表示部を備え、
    この表示部は、上記相判別部の検出子を備えた検出部とは別体の本体部の一部として構成され、
    上記相判別部において、これらの本体部及び検出部間は、有線又は無線により、情報信号の伝達が行われることを特徴とする請求項8記載の相判別器。
JP2002084813A 2001-06-08 2002-03-26 相判別器 Expired - Lifetime JP3544654B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002084813A JP3544654B2 (ja) 2001-06-08 2002-03-26 相判別器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-173526 2001-06-08
JP2001173526 2001-06-08
JP2002084813A JP3544654B2 (ja) 2001-06-08 2002-03-26 相判別器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003057286A JP2003057286A (ja) 2003-02-26
JP3544654B2 true JP3544654B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=26616578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002084813A Expired - Lifetime JP3544654B2 (ja) 2001-06-08 2002-03-26 相判別器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3544654B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4549079B2 (ja) 2004-03-05 2010-09-22 パナソニック株式会社 医療用投与器具
JP4731853B2 (ja) * 2004-08-02 2011-07-27 九州電力株式会社 配電線の相順判別方法
JP2006258722A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Chudenko Corp 電圧・相回転チェッカ及び検知子用クリップ
JP2009060191A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Sardplus Technology Corp 位相判別装置および位相判別方法
US8217640B2 (en) 2007-10-29 2012-07-10 Power-One Italy S.P.A. Method and device for determining the phases in a multi-phase electrical system
JP5119291B2 (ja) * 2010-05-17 2013-01-16 北海道電力株式会社 相判別方法
JP5665619B2 (ja) * 2011-03-18 2015-02-04 三菱電機株式会社 相判別装置
FR2993366B1 (fr) * 2012-07-10 2015-05-15 Schneider Electric Ind Sas Systeme de mesure d'au moins une grandeur electrique, poste de transformation electrique comprenant un tel systeme de mesure et procede de mesure associe
CN103063934B (zh) * 2012-12-31 2017-02-08 国家电网公司 一种三相电压鉴相方法
DE102018124124B3 (de) * 2018-09-28 2019-10-10 Sma Solar Technology Ag Verfahren und Vorrichtung zur Identifikation einer Zuordnung von Phasenleitungen zu Anschlüssen eines schieflastfähigen elektrischen Gerätes

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003057286A (ja) 2003-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6667610B2 (en) Apparatus and method for identifying cable phase in a three-phase power distribution network
JP3544654B2 (ja) 相判別器
US7031859B2 (en) Apparatus and method for identifying cable phase in a three-phase power distribution network
US6815942B2 (en) Self-calibrating electricity meter
CN101048669B (zh) 检测未知相电压相对于基准相电压的相配线的方法和系统
US9829519B2 (en) Method and apparatus to commission voltage sensors and branch circuit current sensors for branch circuit monitoring systems
US20150073734A1 (en) Method and Device for Measuring Electrical Quantities
CN101788615A (zh) 一种简易三相工频交流电相序测量的方法及检测设备
US20190072596A1 (en) Multiple phase measurement device
US9329215B2 (en) Impedance measurement apparatus
CA2990970A1 (en) Voltage measurement and wireless communication system
US7635972B2 (en) Rechargeable powering system in an electricity meter
US20160349310A1 (en) Method and apparatus to commission voltage sensors and branch circuit current sensors for branch circuit monitoring systems
KR101157362B1 (ko) 통전상태 3상 계기용 변성기의 변류기 오차측정 장치와 동위상 판정에 의한 오차측정 방법
JP6388795B2 (ja) 検出システム
JP2017194465A (ja) 監視装置
US5859530A (en) Process for determining the phase sequence in a three-phase network (rotary current network)
EP0479525A2 (en) Absolute position measuring resolver apparatus with backup means in power failure
CN201589820U (zh) 测量三相交流电相序的简易检测设备
US6867577B2 (en) Differential protective method to generate an error signal characteristic of a fault current
JPH05297038A (ja) 接地抵抗試験器
CN108562803B (zh) 一种检测三相电源相序的万用表及方法
JP4316103B2 (ja) 故障点標定装置
JP3739159B2 (ja) 線路監視データ収集システム
RU2025740C1 (ru) Способ определения места повреждения на линиях электропередачи и устройство для его осуществления

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3544654

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term